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特表2022-538170睡眠問題の治療のためのレンボレキサント
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-31
(54)【発明の名称】睡眠問題の治療のためのレンボレキサント
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/551 20060101AFI20220824BHJP
   A61P 25/20 20060101ALI20220824BHJP
【FI】
A61K31/551
A61P25/20
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021577157
(86)(22)【出願日】2020-06-25
(85)【翻訳文提出日】2022-02-18
(86)【国際出願番号】 US2020039674
(87)【国際公開番号】W WO2020264201
(87)【国際公開日】2020-12-30
(31)【優先権主張番号】PCT/US2019/003933
(32)【優先日】2019-06-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】PCT/US2019/067955
(32)【優先日】2019-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506137147
【氏名又は名称】エーザイ・アール・アンド・ディー・マネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100128381
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 義憲
(74)【代理人】
【識別番号】100126653
【弁理士】
【氏名又は名称】木元 克輔
(72)【発明者】
【氏名】モリーン, マーガレット
(72)【発明者】
【氏名】クレイマー, リン
(72)【発明者】
【氏名】ダーダ, ショブハ
【テーマコード(参考)】
4C086
【Fターム(参考)】
4C086AA01
4C086AA02
4C086BC70
4C086GA07
4C086GA09
4C086MA01
4C086MA04
4C086MA52
4C086NA14
4C086ZA05
(57)【要約】
対象の主観的睡眠効率を改善する方法、主観的入眠潜時を減少させる方法及び/又は主観的中途覚醒を減少させる方法であって、対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む方法が本明細書に開示される。本明細書では、対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む、対象の主観的睡眠効率を改善すること、主観的入眠潜時を減少させること及び/又は主観的中途覚醒を減少させることにおける使用のためのレンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩も開示される。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象の主観的入眠潜時(sSOL)を減少させる方法であって、前記対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含み、前記sSOLは、ベースラインに対して、少なくとも1ヵ月にわたって減少する、方法。
【請求項2】
前記sSOLは、ベースラインに対して、少なくとも6ヵ月にわたって減少する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩は、前記対象に少なくとも1ヵ月にわたって投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩は、前記対象に少なくとも6ヵ月にわたって投与される、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記sSOLは、少なくとも20分減少する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記sSOLは、40分以下である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記sSOLは、25分以下である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記対象は、不眠症を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
対象の主観的睡眠効率(sSE)を改善する方法であって、前記対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含み、前記sSEは、ベースラインに対して、少なくとも1ヵ月にわたって増加する、方法。
【請求項10】
前記sSEは、ベースラインに対して、少なくとも6ヵ月にわたって増加する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩は、前記対象に少なくとも1ヵ月にわたって投与される、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩は、前記対象に少なくとも6ヵ月にわたって投与される、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記sSEは、少なくとも13%改善される、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記対象は、不眠症を有する、請求項9に記載の方法。
【請求項15】
対象の主観的中途覚醒(sWASO)を減少させる方法であって、前記対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含み、前記sWASOは、ベースラインに対して、少なくとも1ヵ月にわたって減少する、方法。
【請求項16】
前記sWASOは、ベースラインに対して、少なくとも6ヵ月にわたって減少する、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩は、前記対象に少なくとも1ヵ月にわたって投与される、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩は、前記対象に少なくとも6ヵ月にわたって投与される、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記sWASOは、少なくとも40分減少する、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記対象は、不眠症を有する、請求項15に記載の方法。
【請求項21】
レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩による治療に反応性の対象を同定する方法であって、
a)前記対象の治療期間前主観的中途覚醒(sWASO)を決定すること;
b)前記治療期間前sWASOが60分以上である場合、治療期間にわたって前記対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与すること;
c)前記対象の前記治療期間後sWASOを決定すること;
d)前記治療期間後sWASOが60分未満であり、且つ前記治療期間後sWASOが前記治療期間前sWASOよりも10分以上短い場合、前記対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与すること
を含む方法。
【請求項22】
前記治療期間後sWASOは、前記治療期間前sWASOよりも少なくとも20分短い、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記治療期間後sWASOは、前記治療期間前sWASOよりも少なくとも30分短い、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を投与する前に、治療期間前主観的睡眠効率(sSE)が決定される、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を投与した後、治療期間後sSEが決定される、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記治療期間後sSEは、前記治療期間前sSEに対して少なくとも10%改善される、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記治療期間後sSEは、前記治療期間前sSEに対して少なくとも14%改善される、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を投与する前に、治療期間前主観的入眠潜時(sSOL)が決定される、請求項21に記載の方法。
【請求項29】
レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を投与した後、治療期間後sSOLが決定される、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記治療期間後sSOLは、前記治療期間前sSOLよりも少なくとも15分短い、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記治療期間後sSOLは、前記治療期間前sSOLよりも少なくとも20分短い、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、前記投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、プラセボと比較して主観的入眠潜時(sSOL)における入眠までの時間の減少を維持することに関して達成可能である、方法。
【請求項33】
不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、前記投薬剤形は、6ヵ月を通した治療中、プラセボと比較して主観的入眠潜時(sSOL)における入眠までの時間の減少を維持することに関して達成可能である、方法。
【請求項34】
不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、前記投薬剤形は、患者に少なくとも1ヵ月にわたって投与され得、前記投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、プラセボと比較して主観的入眠潜時(sSOL)における入眠までの時間の減少を維持することに関して達成可能である、方法。
【請求項35】
不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、前記投薬剤形は、患者に6ヵ月にわたって投与され得、前記投薬剤形は、6ヵ月を通した治療中、プラセボと比較して主観的入眠潜時(sSOL)における入眠までの時間の減少を維持することに関して達成可能である、方法。
【請求項36】
不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、前記投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、プラセボと比較して主観的睡眠効率(sSE)における睡眠効率の改善を維持することに関して達成可能である、方法。
【請求項37】
不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、前記投薬剤形は、6ヵ月を通した治療中、プラセボと比較して主観的睡眠効率(sSE)における睡眠効率の改善を維持することに関して達成可能である、方法。
【請求項38】
不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、前記投薬剤形は、患者に少なくとも1ヵ月にわたって投与され得、前記投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、プラセボと比較して主観的睡眠効率(sSE)における睡眠効率の改善を維持することに関して達成可能である、方法。
【請求項39】
不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、前記投薬剤形は、患者に6ヵ月にわたって投与され得、前記投薬剤形は、6ヵ月を通した治療中、プラセボと比較して主観的睡眠効率(sSE)における睡眠効率の改善を維持することに関して達成可能である、方法。
【請求項40】
不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、前記投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、プラセボと比較して中途覚醒(sWASO)の改善を維持することに関して達成可能である、方法。
【請求項41】
不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、前記投薬剤形は、6ヵ月を通した治療中、プラセボと比較して中途覚醒(sWASO)の改善を維持することに関して達成可能である、方法。
【請求項42】
不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、前記投薬剤形は、患者に少なくとも1ヵ月にわたって投与され得、前記投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、プラセボと比較して中途覚醒(sWASO)の改善を維持することに関して達成可能である、方法。
【請求項43】
不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、前記投薬剤形は、患者に6ヵ月にわたって投与され得、前記投薬剤形は、6ヵ月を通した治療中、プラセボと比較して中途覚醒(sWASO)の改善を維持することに関して達成可能である、方法。
【請求項44】
対象の不眠症を治療する方法であって、前記対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含み、主観的入眠潜時は、ベースラインに対して、少なくとも1ヵ月にわたって減少する、方法。
【請求項45】
対象の不眠症を治療する方法であって、前記対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含み、主観的睡眠効率は、ベースラインに対して、少なくとも1ヵ月にわたって増加する、方法。
【請求項46】
対象の不眠症を治療する方法であって、前記対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含み、主観的中途覚醒は、ベースラインに対して、少なくとも1ヵ月にわたって減少する、方法。
【請求項47】
5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含む、不眠症を治療する方法であって、
予定の起床時刻まで少なくとも7時間を残して、前記5mg用量のレンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を患者に1夜に1回以下且つ入床前数分以内に経口投与することを含み、前記5mg用量が良好に忍容されるが、有効でない場合、その後、前記用量は、10mgで1日1回に増加され得、
前記投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、主観的入眠潜時(sSOL)における入眠までの時間の減少を維持することに関して達成可能であり、
前記sSOLは、ベースラインに対して少なくとも15分減少する、方法。
【請求項48】
5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含む、不眠症を治療する方法であって、
予定の起床時刻まで少なくとも7時間を残して、前記5mg用量のレンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を患者に1夜に1回以下且つ入床前数分以内に経口投与することを含み、前記5mg用量が良好に忍容されるが、有効でない場合、その後、前記用量は、10mgで1日1回に増加され得、
前記投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、主観的睡眠効率(sSE)における睡眠効率の改善を維持することに関して達成可能であり、
前記sSEは、ベースラインに対して少なくとも4%改善される、方法。
【請求項49】
5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含む、不眠症を治療する方法であって、
予定の起床時刻まで少なくとも7時間を残して、前記5mg用量のレンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を患者に1夜に1回以下且つ入床前数分以内に経口投与することを含み、前記5mg用量が良好に忍容されるが、有効でない場合、その後、前記用量は、10mgで1日1回に増加され得、
前記投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、主観的中途覚醒(sWASO)の改善を維持することに関して達成可能であり、
前記sWASOは、ベースラインに対して少なくとも29分減少する、方法。
【請求項50】
5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含む、不眠症を治療する方法であって、
予定の起床時刻まで少なくとも7時間を残して、前記5mg用量のレンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を患者に1夜に1回以下、入床直前に経口投与することを含み、
前記用量は、臨床反応及び忍容性に基づいて10mgに増加され得、
前記投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、主観的入眠潜時(sSOL)における入眠までの時間の減少を維持することに関して達成可能である、方法。
【請求項51】
前記投薬剤形は、少なくとも6ヵ月間にわたる治療中、主観的入眠潜時(sSOL)における入眠までの時間の減少を維持することに関して達成可能である、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記投薬剤形は、前記患者に少なくとも1ヵ月にわたって投与され得る、請求項50に記載の方法。
【請求項53】
前記投薬剤形は、前記患者に少なくとも6ヵ月にわたって投与され得る、請求項50に記載の方法。
【請求項54】
前記sSOLは、ベースラインに対して少なくとも15分減少する、請求項50に記載の方法。
【請求項55】
5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含む、不眠症を治療する方法であって、
予定の起床時刻まで少なくとも7時間を残して、前記5mg用量のレンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を患者に1夜に1回以下、入床直前に経口投与することを含み、
前記用量は、臨床反応及び忍容性に基づいて10mgに増加され得、
前記投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、主観的睡眠効率(sSE)における睡眠効率の改善を維持することに関して達成可能である、方法。
【請求項56】
前記投薬剤形は、少なくとも6ヵ月間にわたる治療中、主観的睡眠効率(sSE)における睡眠効率の改善を維持することに関して達成可能である、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記投薬剤形は、前記患者に少なくとも1ヵ月にわたって投与され得る、請求項55に記載の方法。
【請求項58】
前記投薬剤形は、前記患者に少なくとも6ヵ月にわたって投与され得る、請求項55に記載の方法。
【請求項59】
前記sSEは、ベースラインに対して少なくとも4%改善される、請求項55に記載の方法。
【請求項60】
5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含む、不眠症を治療する方法であって、
予定の起床時刻まで少なくとも7時間を残して、前記5mg用量のレンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を患者に1夜に1回以下、入床直前に経口投与することを含み、前記用量は、臨床反応及び忍容性に基づいて10mgに増加され得、
前記投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、主観的中途覚醒(sWASO)の改善を維持することに関して達成可能である、方法。
【請求項61】
前記投薬剤形は、少なくとも6ヵ月間にわたる治療中、主観的中途覚醒(sWASO)の改善を維持することに関して達成可能である、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記投薬剤形は、前記患者に少なくとも1ヵ月にわたって投与され得る、請求項60に記載の方法。
【請求項63】
前記投薬剤形は、前記患者に少なくとも6ヵ月にわたって投与され得る、請求項60に記載の方法。
【請求項64】
前記sWASOは、ベースラインに対して少なくとも29分減少する、請求項60に記載の方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
主観的睡眠効率などの睡眠パラメーターを改善し、主観的入眠潜時を減少させ、且つ/又は主観的中途覚醒を減少させるためのレンボレキサントの新規方法及び使用が本明細書に開示される。
【背景技術】
【0002】
不眠症などの睡眠障害は、日中の機能障害の訴えを伴う、入眠、睡眠維持の困難又は早朝覚醒によって特徴付けられる。現在利用可能な薬理学的治療としては、ベンゾジアゼピン系薬、非ベンゾジアゼピン系γ-アミノ酪酸受容体作動薬、最近承認されたデュアルオレキシン受容体拮抗薬(DORA)であるスボレキサント、鎮静系抗鬱薬、メラトニン及びメラトニン作動薬、抗ヒスタミン薬並びに鎮静特性を有する他の処方薬及び非処方薬が挙げられる。
【0003】
オレキシン神経ペプチド(オレキシンA及びオレキシンB)は、2つのGタンパク質共役受容体、オレキシン1受容体及びオレキシン2受容体を介する多くの覚醒促進神経伝達物質の決定的な上流制御因子であると認識されている。最近になって、小分子によるオレキシン受容体、特に両方のオレキシン受容体の拮抗が、睡眠問題を治療する代替的な手法として登場している。不眠症に対処するために好都合に投与される安全且つ有効な治療法を求める医療ニーズが存在するが、依然として満たされていない。
【0004】
レンボレキサント、別名E2006は、デュアルオレキシン受容体拮抗薬である。これは、臨床試験で研究されており、例えば中途覚醒、入眠潜時の減少及び/又は睡眠効率の改善といった有利な特性を備えていることが分かっている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
一部の実施形態において、本明細書では、対象の主観的入眠潜時(sSOL)を減少させる方法であって、対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含み、sSOLは、ベースラインに対して、少なくとも1ヵ月にわたって減少する、方法が開示される。
【0006】
一部の実施形態において、本明細書では、対象の主観的睡眠効率(sSE)を改善する方法であって、対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含み、sSEは、ベースラインに対して、少なくとも1ヵ月にわたって増加する、方法が開示される。
【0007】
一部の実施形態において、本明細書では、対象の主観的中途覚醒(sWASO)を減少させる方法であって、対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含み、sWASOは、ベースラインに対して、少なくとも1ヵ月にわたって減少する、方法が開示される。
【0008】
一部の実施形態において、本明細書では、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩による治療に反応性の対象を同定する方法であって、(a)対象の治療期間前主観的中途覚醒(sWASO)を決定すること;(b)治療期間前sWASOが60分以上である場合、治療期間にわたって対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与すること;(c)対象の治療期間後sWASOを決定すること;及び(d)治療期間後sWASOが60分未満であり、且つ治療期間後sWASOが治療期間前sWASOよりも10分以上短い場合、対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む方法が開示される。
【0009】
一部の実施形態において、本明細書では、不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、プラセボと比較して主観的入眠潜時(sSOL)における入眠までの時間の減少を維持することに関して達成可能である、方法が開示される。
【0010】
一部の実施形態において、本明細書では、不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、投薬剤形は、6ヵ月を通した治療中、プラセボと比較して主観的入眠潜時(sSOL)における入眠までの時間の減少を維持することに関して達成可能である、方法が開示される。
【0011】
一部の実施形態において、本明細書では、不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、投薬剤形は、患者に少なくとも1ヵ月にわたって投与され得、投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、プラセボと比較して主観的入眠潜時(sSOL)における入眠までの時間の減少を維持することに関して達成可能である、方法が開示される。
【0012】
一部の実施形態において、本明細書では、不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、投薬剤形は、患者に6ヵ月にわたって投与され得、投薬剤形は、6ヵ月を通した治療中、プラセボと比較して主観的入眠潜時(sSOL)における入眠までの時間の減少を維持することに関して達成可能である、方法が開示される。
【0013】
一部の実施形態において、本明細書では、不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、プラセボと比較して主観的睡眠効率(sSE)における睡眠効率の改善を維持することに関して達成可能である、方法が開示される。
【0014】
一部の実施形態において、本明細書では、不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、投薬剤形は、6ヵ月を通した治療中、プラセボと比較して主観的睡眠効率(sSE)における睡眠効率の改善を維持することに関して達成可能である、方法が開示される。
【0015】
一部の実施形態において、本明細書では、不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、投薬剤形は、患者に少なくとも1ヵ月にわたって投与され得、投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、プラセボと比較して主観的睡眠効率(sSE)における睡眠効率の改善を維持することに関して達成可能である、方法が開示される。
【0016】
一部の実施形態において、本明細書では、不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、投薬剤形は、患者に6ヵ月にわたって投与され得、投薬剤形は、6ヵ月を通した治療中、プラセボと比較して主観的睡眠効率(sSE)における睡眠効率の改善を維持することに関して達成可能である、方法が開示される。
【0017】
一部の実施形態において、本明細書では、不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、プラセボと比較して中途覚醒(sWASO)の改善を維持することに関して達成可能である、方法が開示される。
【0018】
一部の実施形態において、本明細書では、不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、投薬剤形は、6ヵ月を通した治療中、プラセボと比較して中途覚醒(sWASO)の改善を維持することに関して達成可能である、方法が開示される。
【0019】
一部の実施形態において、本明細書では、不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、投薬剤形は、患者に少なくとも1ヵ月にわたって投与され得、投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、プラセボと比較して中途覚醒(sWASO)の改善を維持することに関して達成可能である、方法が開示される。
【0020】
一部の実施形態において、本明細書では、不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、投薬剤形は、患者に6ヵ月にわたって投与され得、投薬剤形は、6ヵ月を通した治療中、プラセボと比較して中途覚醒(sWASO)の改善を維持することに関して達成可能である、方法が開示される。
【0021】
一部の実施形態において、本明細書では、対象の不眠症を治療する方法であって、対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含み、主観的入眠潜時は、ベースラインに対して、少なくとも1ヵ月にわたって減少する、方法が開示される。
【0022】
一部の実施形態において、本明細書では、対象の不眠症を治療する方法であって、対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含み、主観的睡眠効率は、ベースラインに対して、少なくとも1ヵ月にわたって増加する、方法が開示される。
【0023】
一部の実施形態において、本明細書では、対象の不眠症を治療する方法であって、対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含み、主観的中途覚醒は、ベースラインに対して、少なくとも1ヵ月にわたって減少する、方法が開示される。
【0024】
一部の実施形態において、本明細書では、5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含む、不眠症を治療する方法が開示され、この方法は、予定の起床時刻まで少なくとも7時間を残して、5mg用量のレンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を患者に1夜に1回以下且つ入床前数分以内に経口投与することを含み、5mg用量が良好に忍容されるが、有効でない場合、その後、用量は、10mgで1日1回に増加され得、投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、主観的入眠潜時(sSOL)における入眠までの時間の減少を維持することに関して達成可能であり、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも15分減少する。
【0025】
一部の実施形態において、本明細書では、5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含む、不眠症を治療する方法が開示され、この方法は、予定の起床時刻まで少なくとも7時間を残して、5mg用量のレンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を患者に1夜に1回以下、入床直前に経口投与することを含み、1日用量は、臨床反応及び忍容性に基づいて10mgに増加され得、投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、主観的入眠潜時(sSOL)における入眠までの時間の減少を維持することに関して達成可能であり、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも15分減少する。
【0026】
一部の実施形態において、本明細書では、5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含む、不眠症を治療する方法が開示され、この方法は、予定の起床時刻まで少なくとも7時間を残して、5mg用量のレンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を患者に1夜に1回以下且つ入床前数分以内に経口投与することを含み、5mg用量が良好に忍容されるが、有効でない場合、その後、用量は、10mgで1日1回に増加され得、投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、主観的睡眠効率(sSE)における睡眠効率の改善を維持することに関して達成可能であり、sSEは、ベースラインに対して少なくとも4%改善される。
【0027】
一部の実施形態において、本明細書では、5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含む、不眠症を治療する方法が開示され、この方法は、予定の起床時刻まで少なくとも7時間を残して、5mg用量のレンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を患者に1夜に1回以下、入床直前に経口投与することを含み、1日用量は、臨床反応及び忍容性に基づいて10mgに増加され得、投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、主観的睡眠効率(sSE)における睡眠効率の改善を維持することに関して達成可能であり、sSEは、ベースラインに対して少なくとも4%改善される。
【0028】
一部の実施形態において、本明細書では、5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含む、不眠症を治療する方法が開示され、この方法は、予定の起床時刻まで少なくとも7時間を残して、5mg用量のレンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を患者に1夜に1回以下且つ入床前数分以内に経口投与することを含み、5mg用量が良好に忍容されるが、有効でない場合、その後、用量は、10mgで1日1回に増加され得、投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、主観的中途覚醒(sWASO)の改善を維持することに関して達成可能であり、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも29分減少する。
【0029】
一部の実施形態において、本明細書では、5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含む、不眠症を治療する方法が開示され、この方法は、予定の起床時刻まで少なくとも7時間を残して、5mg用量のレンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を患者に1夜に1回以下、入床直前に経口投与することを含み、1日用量は、臨床反応及び忍容性に基づいて10mgに増加され得、投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、主観的中途覚醒(sWASO)の改善を維持することに関して達成可能であり、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも29分減少する。
【0030】
一部の実施形態において、本明細書では、付随する日常の機能障害を伴う又は伴わない、入眠及び/又は睡眠維持の困難によって特徴付けられる不眠症を治療する方法であって、対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む方法が開示される。
【0031】
一部の実施形態において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩の投与は、プラセボに対して対象の姿勢安定性に有意な影響を及ぼさない。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】プラセボ、5mgのレンボレキサント又は10mgのレンボレキサントで治療した患者の主観的入眠潜時について、時間中央値第1及び第3四分位数のベースラインからの変化を治療期間の関数として示す。
図2】プラセボ、5mgのレンボレキサント又は10mgのレンボレキサントで治療した患者の主観的入眠潜時について、時間中央値第1及び第3四分位数を治療期間の関数として示す。
図3】プラセボ、5mgのレンボレキサント又は10mgのレンボレキサントで治療した患者の主観的睡眠効率について、睡眠効率パーセンテージのベースラインからの変化(最小二乗平均)を治療期間の関数として示す。
図4】プラセボ、5mgのレンボレキサント又は10mgのレンボレキサントで治療した患者の主観的睡眠効率について、睡眠効率パーセンテージ平均値を治療期間の関数として示す。
図5】プラセボ、5mgのレンボレキサント又は10mgのレンボレキサントで治療した患者の主観的中途覚醒について、時間中央値のベースラインからの変化(最小二乗平均)を治療期間の関数として示す。
図6】プラセボ、5mgのレンボレキサント又は10mgのレンボレキサントで治療した患者の主観的中途覚醒について、平均時間を治療期間の関数として示す。
図7】プラセボ、6.25mgのゾルピデム、5mgのレンボレキサント又は10mgのレンボレキサントで治療した患者の持続睡眠潜時について、時間中央値第1及び第3四分位数のベースラインからの変化を治療期間の関数として示す。
図8】プラセボ、6.25mgのゾルピデム、5mgのレンボレキサント又は10mgのレンボレキサントで治療した患者の睡眠効率パーセンテージについて、ベースラインからの変化のモデル推定を治療期間の関数として示す。
図9】プラセボ、6.25mgのゾルピデム、5mgのレンボレキサント又は10mgのレンボレキサントで治療した患者の中途覚醒時間について、ベースラインからの変化のモデル推定を治療期間の関数として示す。
図10】プラセボ、6.25mgのゾルピデム、5mgのレンボレキサント又は10mgのレンボレキサントで治療した患者の夜間後半部分の中途覚醒時間について、ベースラインからの変化のモデル推定を治療期間の関数として示す。
図11A】プラセボ、6.25mgのゾルピデム、5mgのレンボレキサント又は10mgのレンボレキサントで治療した患者の2/3日目及び30/31日目における認知能力評価バッテリーの4ドメインのベースラインからの変化(最小二乗平均)を示す。
図11B】プラセボ、6.25mgのゾルピデム、5mgのレンボレキサント又は10mgのレンボレキサントで治療した患者の2/3日目及び30/31日目における認知能力評価バッテリーの4ドメインのベースラインからの変化(最小二乗平均)を示す。
図11C】プラセボ、6.25mgのゾルピデム、5mgのレンボレキサント又は10mgのレンボレキサントで治療した患者の2/3日目及び30/31日目における認知能力評価バッテリーの4ドメインのベースラインからの変化(最小二乗平均)を示す。
図11D】プラセボ、6.25mgのゾルピデム、5mgのレンボレキサント又は10mgのレンボレキサントで治療した患者の2/3日目及び30/31日目における認知能力評価バッテリーの4ドメインのベースラインからの変化(最小二乗平均)を示す。
図12】プラセボ、6.25mgのゾルピデム、5mgのレンボレキサント又は10mgのレンボレキサントで治療した患者の2/3日目及び30/31日目における長期覚醒持続期間(眠ろうとしている間に5分以上続く覚醒状態にある期間として定義される)の分数のベースラインからの変化を示す(最小二乗平均)。
図13A】プラセボ、6.25mgのゾルピデム、5mgのレンボレキサント又は10mgのレンボレキサントで治療した患者の1/2日目の夜及び29/30日目の夜における、それぞれステージN1、ステージN2及びステージN3睡眠中の睡眠状態にある分数のベースラインからの変化(最小二乗平均)を示す。
図13B】プラセボ、6.25mgのゾルピデム、5mgのレンボレキサント又は10mgのレンボレキサントで治療した患者の1/2日目の夜及び29/30日目の夜における、それぞれステージN1、ステージN2及びステージN3睡眠中の睡眠状態にある分数のベースラインからの変化(最小二乗平均)を示す。
図13C】プラセボ、6.25mgのゾルピデム、5mgのレンボレキサント又は10mgのレンボレキサントで治療した患者の1/2日目の夜及び29/30日目の夜における、それぞれステージN1、ステージN2及びステージN3睡眠中の睡眠状態にある分数のベースラインからの変化(最小二乗平均)を示す。
図14】プラセボ、6.25mgのゾルピデム、5mgのレンボレキサント又は10mgのレンボレキサントで治療した患者の1/2日目の夜及び29/30日目の夜における非急速眼球運動(ノンレム)睡眠中の睡眠状態にある分数のベースラインからの変化(最小二乗平均)を示す。
図15】プラセボ、6.25mgのゾルピデム、5mgのレンボレキサント又は10mgのレンボレキサントで治療した患者の1/2日目の夜及び29/30日目の夜におけるノンレム睡眠中の睡眠状態にある分数のベースラインからの変化(最小二乗平均)を示す。
図16】プラセボ、6.25mgのゾルピデム、5mgのレンボレキサント又は10mgのレンボレキサントで治療した患者の1/2日目の夜及び29/30日目の夜におけるレム潜時の分数のベースラインからの変化平均値を示す。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本明細書で使用されるとき、特に指示されない限り、以下の定義が適用されるものとする。
【0034】
本明細書で使用されるとき、用語「1つの(a)」は、1つ以上を指す。
【0035】
本明細書で使用されるとき、用語「レンボレキサント」は、構造:
【化1】

を有する化合物を指し、これは、(1R,2S)-2-(((2,4-ジメチルピリミジン-5-イル)オキシ)メチル)-2-(3-フルオロフェニル)-N-(5-フルオロピリジン-2-イル)シクロプロパンカルボキサミド又は(1R,2S)-2-(((2,4-ジメチルピリミジン-5-イル)オキシ)メチル)-2-(3-フルオロフェニル)-N-(5-フルオロピリジン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミドとしても知られる。
【0036】
本明細書で使用されるとき、用語「治療有効量」は、限定はされないが、主観的入眠潜時の減少、主観的睡眠効率の改善、主観的中途覚醒の減少又は不眠症の改善を含め、意図した結果を生じさせるのに十分な量を意味する。本開示は、対象への治療有効量のレンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩の投与を伴う。一部の実施形態において、治療有効量は、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩である。一部の実施形態において、治療有効量は、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩である。
【0037】
本明細書で使用されるとき、用語「薬学的に許容可能な塩」は、親化合物の所望の生物学的活性を保持し、且つ望ましくない毒物学的効果を付与しない塩である。かかる塩の例としては、限定はされないが、(a)例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、硝酸など、無機酸と形成される酸付加塩;及び例えば酢酸、シュウ酸、酒石酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、グルコン酸、クエン酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、安息香酸、タンニン酸、パルミチン酸、アルギン酸、ポリグルタミン酸、ナフタレンスルホン酸、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、ポリガラクツロン酸など、有機酸と形成される塩;及び(b)塩素、臭素及びヨウ素などの元素アニオンから形成される塩が挙げられる。例えば、Haynes,et al.,J.Pharm.Sci.,2005,94,10;及びBerge,et al.,J.Pharm.Sci.,1977,66,1(これらは、参照により本明細書に援用される)を参照されたい。
【0038】
一部の実施形態において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩は、組成物の形態で投与される。この組成物は、任意の好適な投薬剤形であり得る。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩は、例えば、カプセル、顆粒、ロゼンジ、ペレット、丸薬、散剤、懸濁液及び錠剤など、固形投薬剤形である。
【0039】
一部の実施形態において、本組成物は、少なくとも1つの追加の薬学的に許容可能な構成成分を更に含む。一部の実施形態において、少なくとも1つの追加の薬学的に許容可能な構成成分は、薬学的に許容可能な担体、薬学的に許容可能な媒体及び薬学的に許容可能な賦形剤から選択される。
【0040】
本明細書で使用されるとき、用語「薬学的に許容可能」は、担体、希釈剤、賦形剤又は媒体が組成物の他の構成成分と適合性を有し、対象にとって非毒性であることを意味する。
【0041】
本明細書で使用されるとき、用語「薬学的に許容可能な賦形剤」は、治療用薬剤などの薬物を含む投薬剤形又は医薬組成物を構成するための媒体(例えば、水、カプセルシェル等)、希釈剤又は構成成分として使用される不活性成分を意味する。この用語は、凝集させる機能(例えば、結合剤)、崩壊させる機能(例えば、崩壊剤)、潤滑機能(例えば、潤滑剤)及び/又は他の機能(例えば、溶媒、界面活性剤等)を組成物に付与する不活性成分も包含する。
【0042】
本明細書で使用されるとき、用語「対象」は、哺乳類対象、例えばヒトなどの動物対象を意味する。本明細書で使用されるとき、対象は、任意の年齢であり得る。一部の実施形態において、対象は、18歳以上であり得る。一部の実施形態において、対象は、55歳以上であり得る。
【0043】
本明細書で使用されるとき、用語「治療」及び「治療すること」は、限定はされないが、治療利益及び/又は予防利益を含め、有益な又は所望の結果を得るための手法を指す。
【0044】
本明細書で使用されるとき、用語「主観的入眠潜時」は、「sSOL」と略され、対象が眠ろうと試みた時点から入眠までの分数推定値を意味する。一部の実施形態において、sSOLは、対象の睡眠日誌に記入されたデータから導き出される。
【0045】
本明細書で使用されるとき、用語「主観的中途覚醒」は、「sWASO」と略され、最初の入眠後、対象がその日に離床した時点として操作化される、対象がその夜に眠ろうとするのを止めた時点までの夜間の覚醒分数推定値の合計を意味する。一部の実施形態において、sWASOは、対象の睡眠日誌に記入されたデータから導き出される。本明細書で使用されるとき、「sWASOの改善」は、sWASOの減少を意味する。
【0046】
本明細書で使用されるとき、用語「主観的全睡眠時間」は、「sTST」と略され、入眠から、対象がその夜に眠ろうとするのを止めた時点までの導き出された睡眠分数を意味する。一部の実施形態において、sTSTは、対象の睡眠日誌に記入されたデータから導き出される。
【0047】
本明細書で使用されるとき、用語「主観的睡眠効率」は、「sSE」と略され、対象が眠ろうと試みたことを報告する時点から、対象がその夜に眠ろうとするのを止めた時点(対象がその日に離床した時点として操作化される)までの間隔として計算される主観的就床時間当たりのsTSTの比率及び主観的就床時間からsWASOを差し引いて導き出される眠っている状態にあった時間を意味する。本明細書で使用されるとき、「主観的睡眠効率(sSE)における睡眠効率の改善」とは、主観的睡眠効率(sSE)における睡眠効率の増加を意味する。
【0048】
前述の睡眠パラメーターの主観的決定は、当技術分野において公知である。一部の実施形態において、睡眠パラメーターは、例えば、対象を問診すること、睡眠日誌をつけること又はどの程度体力を回復させるような安眠であったかに関する標準化された質問票(例えば、ピッツバーグ睡眠の質指数(Buysse et al.,Psychiatry Research(1989),28(2),193-213))による評価など、主観的測定によって決定される。
【0049】
一部の実施形態では、睡眠日誌を使用して、主観的入眠潜時(sSOL)、主観的睡眠効率(sSE)、主観的WASO(sWASO)及び主観的全睡眠時間(sTST)を含めた、対象によって報告される睡眠パラメーターが評価された(即ち主観的評価)。対象は、Carney et al.,“The consensus sleep diary:standardizing prospective sleep self-monitoring,”Sleep 2012;35(2):287-302に記載されるとおりのコンセンサス睡眠日誌に基づき開発された睡眠日誌を記入するよう指示された。一部の実施形態では、睡眠日誌を使用して、前の晩の睡眠の質について以下の質問により対象の全般的な感じ方を評価した:「昨晩の睡眠の質にいずれの点数を付けますか?」。対象は、自らの睡眠の質について、ほとんど眠れなかったのであれば1とし、非常によく眠れたのであれば9として1~9段階尺度で点数を付けた。一部の実施形態では、睡眠日誌を使用して、以下の質問による朝の眠気の主観的点数を評価した:「今朝はどの程度目が冴えていますか/眠いですか?」。対象は、自らの眠気/覚醒レベルについて、非常に眠いのであれば1とし、非常に目が冴えているのであれば9として1~9段階のリッカート尺度で点数を付けた。
【0050】
本明細書で使用されるとき、用語「不眠重症度指数」は、「ISI」と略され、不眠症の性質、重症度及び影響を評価する7項目の自己報告式質問票を用いて計算される指数である(Bastien,C.H.,et al.“Validation of the Insomnia Severity Index as an outcome measure for insomnia research.”Sleep Med.2001;2(4):297-307を参照されたい)。この質問票は、(1)入眠の深刻さ;(2)睡眠維持;(3)早朝覚醒問題;(4)睡眠不満足度;(5)睡眠困難によって引き起こされる日中機能への支障;(6)睡眠問題が他者の目につき易いか;及び(7)睡眠困難によって引き起こされる窮迫を判定する。各項目について、5段階尺度を用いて点数が付けられ(0=問題なし~4=極めて深刻な問題)、0~28の合計スコアが求められる。合計ISIスコア(項目(1)~(7))及び日中機能(項目(4)~(7))は、別個に分析される。
【0051】
本明細書で使用されるとき、用語「不眠症」は、以下の診断基準を有するDiagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders、第5版(2013;「DSM-V」)によって定義される障害を意味する:
A.対象の優勢な訴えが、以下の症状の1つ(以上)を伴う睡眠の量又は質に関する不満足である:
1.入眠困難(小児では、これは、世話をする者が不在の場合の入眠困難として現れ得る)。
2.睡眠維持困難、頻繁な覚醒又は覚醒後の再入眠問題(小児では、これは、世話をする者が不在の場合の再入眠困難として現れ得る)によって特徴付けられる。
3.再入眠できない早朝覚醒。
B.睡眠障害が、社会的、職業的、教育的、学術的、行動的又は他の重要な機能領域において臨床的に重大な窮迫又は障害を引き起こす。
C.睡眠困難が週に少なくとも3夜起こる。
D.睡眠困難が少なくとも3ヵ月にわたって続いている。
E.適切な睡眠機会があるにも関わらず睡眠困難が起こる。
F.不眠症が、別の睡眠覚醒障害(例えば、ナルコレプシー、呼吸関連睡眠障害、概日リズム睡眠覚醒障害、睡眠時随伴症)によって上手く説明がつかず、専らその経過中に起こるわけではない。
G.不眠症が物質の生理学的効果(例えば、乱用薬物、薬物療法)に起因するのではない。
H.精神障害と内科的病態との共存では、不眠症の優勢な訴えが十分に説明されない。
【0052】
用語「不眠症」は、限定はされないが、寝付き困難、安眠困難、断続的な覚醒及び/又は目が覚めるのが早過ぎることを含めた症状によって特徴付けられる睡眠障害も意味する。この用語は、眠気、不安、集中力障害、記憶障害及び怒りっぽいなど、日中の症状も包含する。レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩による治療に好適な不眠症の種類としては、短期不眠症及び慢性不眠症が挙げられる。
【0053】
本明細書で使用されるとき、用語「持続睡眠潜時」は、「LPS」と略され、消灯から非覚醒状態の20連続エポック(10分)の最初のエポックまでの分数を意味する。
【0054】
一部の実施形態において、睡眠パラメーターは、終夜睡眠ポリグラフィ検査を用いて客観的に決定される。終夜睡眠ポリグラフィ検査は、睡眠中の複数の電気生理学的パラメーターのモニタリングであり、概して、EEG活動、電気眼球図活動及び筋電図活動の測定並びに他の測定を含む。これらの結果を観察と共に用いることにより、以下を客観的に測定することができる:持続睡眠潜時(LPS)、中途覚醒(WASO)、夜間後半部分の中途覚醒(WASO2H)、睡眠効率(SE)及び全睡眠時間(TST)。
【0055】
本明細書で使用されるとき、用語「約」は、記載される値の±10%を意味する。例えば、主観的入眠潜時が約10分減少する方法に関する実施形態の場合、そのとき主観的入眠潜時は、9分~11分の範囲の時間長さだけ減少する。
【0056】
本明細書で使用されるとき、用語「入床直前」は、寝支度を開始してから又は床に就いてから5分以内を意味する。一部の実施形態において、患者は、寝支度を開始してから5分以内にレンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を服用する。一部の実施形態において、患者は、寝支度を開始してから2分以内にレンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を服用する。一部の実施形態において、患者は、床に就いてから5分以内にレンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を服用する。一部の実施形態において、患者は、床に就いてから2分以内にレンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を服用する。一部の実施形態において、患者は、床に就き次第、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を服用する。
【0057】
主観的入眠潜時(sSOL)を減少させる方法
本明細書では、対象の主観的入眠潜時(sSOL)を減少させる方法であって、対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む方法が提供される。本明細書では、対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む、対象のsSOLを減少させることにおける使用のためのレンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩も開示される。
【0058】
一部の実施形態において、sSOLは、少なくとも1週間にわたって減少する。一部の実施形態において、sSOLは、少なくとも1ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、sSOLは、少なくとも2ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、sSOLは、少なくとも3ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、sSOLは、少なくとも6ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、sSOLは、少なくとも9ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、sSOLは、少なくとも12ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、sSOLは、少なくとも18ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、sSOLは2年以上にわたって減少する。
【0059】
一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して、少なくとも1週間にわたって減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して、少なくとも1ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して、少なくとも2ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して、少なくとも3ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して、少なくとも6ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して、少なくとも9ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して、少なくとも12ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して、少なくとも18ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して2年以上にわたって減少する。
【0060】
一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも1ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも2ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも3ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも6ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも9ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも12ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも18ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に2年以上にわたって投与される。
【0061】
一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも5分、少なくとも10分、少なくとも15分、少なくとも30分、少なくとも45分、少なくとも60分、少なくとも75分、少なくとも90分、少なくとも120分、少なくとも150分又は少なくとも180分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも1分、少なくとも2分、少なくとも3分、少なくとも4分、少なくとも5分、少なくとも6分、少なくとも7分、少なくとも8分、少なくとも9分、少なくとも10分、少なくとも11分、少なくとも12分、少なくとも13分、少なくとも14分、少なくとも15分、少なくとも16分、少なくとも17分、少なくとも18分、少なくとも19分、少なくとも20分、少なくとも21分、少なくとも22分、少なくとも23分、少なくとも24分、少なくとも25分、少なくとも26分、少なくとも27分、少なくとも28分、少なくとも29分、少なくとも30分、少なくとも31分、少なくとも32分、少なくとも33分、少なくとも34分、少なくとも35分、少なくとも36分、少なくとも37分、少なくとも38分、少なくとも39分、少なくとも40分、少なくとも41分、少なくとも42分、少なくとも43分、少なくとも44分又は少なくとも45分減少する。
【0062】
一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも1分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも2分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも3分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも4分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも5分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも6分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも7分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも8分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも9分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも9分減少する。
【0063】
一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも11分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも12分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも13分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも14分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも15分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも16分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも17分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも18分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも19分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも20分減少する。
【0064】
一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも21分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも22分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも23分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも24分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも25分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも26分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも27分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも28分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも29分減少する。
【0065】
一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも30分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも31分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも32分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも33分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも34分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも35分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも36分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも37分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも38分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも39分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して少なくとも40分減少する。
【0066】
一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約1分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約2分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約3分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約4分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約5分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約6分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約7分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約8分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約9分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約9分減少する。
【0067】
一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約11分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約12分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約13分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約14分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約15分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約16分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約17分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約18分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約19分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約20分減少する。
【0068】
一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約21分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約22分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約23分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約24分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約25分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約26分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約27分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約28分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約29分減少する。
【0069】
一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約30分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約31分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約32分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約33分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約34分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約35分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約36分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約37分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約38分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約39分減少する。一部の実施形態において、sSOLは、ベースラインに対して約40分減少する。
【0070】
一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSOLが約20分減少する。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSOLが約25分減少する。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSOLが約30分減少する。
【0071】
一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSOLが少なくとも20分減少する。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSOLが少なくとも25分減少する。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSOLが少なくとも30分減少する。
【0072】
一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSOLが約25分減少する。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSOLが約30分減少する。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSOLが約35分減少する。
【0073】
一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSOLが少なくとも24分減少する。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSOLが約27分減少する。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSOLが約32分減少する。
【0074】
一部の実施形態において、sSOLは、1分以下、2分以下、3分以下、4分以下、5分以下、5分以下、6分以下、7分以下、8分以下、9分以下、10分以下、11分以下、12分以下、13分以下、14分以下、15分以下、16分以下、17分以下、18分以下、19分以下、20分以下、21分以下、22分以下、23分以下、24分以下、25分以下、26分以下、27分以下、28分以下、29分以下、30分以下、31分以下、32分以下、33分以下、34分以下、35分以下、36分以下、37分以下、38分以下、39分以下、40分以下、41分以下、42分以下、43分以下、44分以下又は45分以下である。
【0075】
一部の実施形態において、sSOLは1分以下である。一部の実施形態において、sSOLは2分以下である。一部の実施形態において、sSOLは3分以下である。一部の実施形態において、sSOLは4分以下である。一部の実施形態において、sSOLは5分以下である。一部の実施形態において、sSOLは6分以下である。一部の実施形態において、sSOLは7分以下である。一部の実施形態において、sSOLは8分以下である。一部の実施形態において、sSOLは9分以下である。一部の実施形態において、sSOLは10分以下である。
【0076】
一部の実施形態において、sSOLは11分以下である。一部の実施形態において、sSOLは12分以下である。一部の実施形態において、sSOLは13分以下である。一部の実施形態において、sSOLは14分以下である。一部の実施形態において、sSOLは15分以下である。一部の実施形態において、sSOLは16分以下である。一部の実施形態において、sSOLは17分以下である。一部の実施形態において、sSOLは18分以下である。一部の実施形態において、sSOLは19分以下である。
【0077】
一部の実施形態において、sSOLは20分以下である。一部の実施形態において、sSOLは21分以下である。一部の実施形態において、sSOLは22分以下である。一部の実施形態において、sSOLは23分以下である。一部の実施形態において、sSOLは24分以下である。一部の実施形態において、sSOLは25分以下である。一部の実施形態において、sSOLは26分以下である。一部の実施形態において、sSOLは27分以下である。一部の実施形態において、sSOLは28分以下である。一部の実施形態において、sSOLは29分以下である。
【0078】
一部の実施形態において、sSOLは30分以下である。一部の実施形態において、sSOLは31分以下である。一部の実施形態において、sSOLは32分以下である。一部の実施形態において、sSOLは33分以下である。一部の実施形態において、sSOLは34分以下である。一部の実施形態において、sSOLは35分以下である。一部の実施形態において、sSOLは36分以下である。一部の実施形態において、sSOLは37分以下である。一部の実施形態において、sSOLは38分以下である。一部の実施形態において、sSOLは39分以下である。
【0079】
一部の実施形態において、sSOLは40分以下である。一部の実施形態において、sSOLは41分以下である。一部の実施形態において、sSOLは42分以下である。一部の実施形態において、sSOLは43分以下である。一部の実施形態において、sSOLは44分以下である。一部の実施形態において、sSOLは45分以下である。
【0080】
一部の実施形態において、sSOLは、約1分以下、約2分以下、約3分以下、約4分以下、約5分以下、約6分以下、約7分以下、約8分以下、約9分以下、約10分以下、約11分以下、約12分以下、約13分以下、約14分以下、約15分以下、約16分以下、約17分以下、約18分以下、約19分以下、約20分以下、約21分以下、約22分以下、約23分以下、約24分以下、約25分以下、約26分以下、約27分以下、約28分以下、約29分以下、約30分以下、約31分以下、約32分以下、約33分以下、約34分以下、約35分以下、約36分以下、約37分以下、約38分以下、約39分以下、約40分以下、約41分以下、約42分以下、約43分以下、約44分以下又は約45分以下である。
【0081】
一部の実施形態において、sSOLは約1分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約2分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約3分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約4分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約5分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約6分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約7分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約8分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約9分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約10分以下である。
【0082】
一部の実施形態において、sSOLは約11分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約12分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約13分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約14分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約15分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約16分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約17分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約18分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約19分以下である。
【0083】
一部の実施形態において、sSOLは約20分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約21分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約22分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約23分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約24分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約25分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約26分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約27分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約28分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約29分以下である。
【0084】
一部の実施形態において、sSOLは約30分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約31分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約32分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約33分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約34分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約35分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約36分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約37分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約38分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約39分以下である。
【0085】
一部の実施形態において、sSOLは約40分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約41分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約42分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約43分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約44分以下である。一部の実施形態において、sSOLは約45分以下である。
【0086】
一部の実施形態において、対象は、不眠症を有する。
【0087】
主観的中途覚醒(sWASO)を減少させる方法
本明細書では、対象の主観的中途覚醒(sWASO)を減少させる方法であって、対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む方法が提供される。本明細書では、対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む、対象のsWASOを減少させることにおける使用のためのレンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩も開示される。
【0088】
一部の実施形態において、sWASOは、少なくとも1ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、sWASOは、少なくとも2ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、sWASOは、少なくとも3ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、sWASOは、少なくとも6ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、sWASOは、少なくとも9ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、sWASOは、少なくとも12ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、sWASOは、少なくとも18ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、sWASOは2年以上にわたって減少する。
【0089】
一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して、少なくとも1ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して、少なくとも2ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して、少なくとも3ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して、少なくとも6ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して、少なくとも9ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して、少なくとも12ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して、少なくとも18ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して、2年以上にわたって減少する。
【0090】
一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも1ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも2ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも3ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも6ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも9ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも12ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも18ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に2年以上にわたって投与される。
【0091】
一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも5分、少なくとも10分、少なくとも15分、少なくとも30分、少なくとも45分、少なくとも60分、少なくとも75分、少なくとも90分、少なくとも120分、少なくとも150分又は少なくとも180分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも1分、少なくとも2分、少なくとも3分、少なくとも4分、少なくとも5分、少なくとも6分、少なくとも7分、少なくとも8分、少なくとも9分、少なくとも10分、少なくとも11分、少なくとも12分、少なくとも13分、少なくとも14分、少なくとも15分、少なくとも16分、少なくとも17分、少なくとも18分、少なくとも19分、少なくとも20分、少なくとも21分、少なくとも22分、少なくとも23分、少なくとも24分、少なくとも25分、少なくとも26分、少なくとも27分、少なくとも28分、少なくとも29分、少なくとも30分、少なくとも31分、少なくとも32分、少なくとも33分、少なくとも34分、少なくとも35分、少なくとも36分、少なくとも37分、少なくとも38分、少なくとも39分、少なくとも40分、少なくとも41分、少なくとも42分、少なくとも43分、少なくとも44分、少なくとも45分、少なくとも46分、少なくとも47分、少なくとも48分、少なくとも49分、少なくとも50分、少なくとも51分、少なくとも52分、少なくとも53分、少なくとも54分、少なくとも55分、少なくとも56分、少なくとも57分、少なくとも58分、少なくとも59分又は少なくとも60減少する。
【0092】
一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも1分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも2分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも3分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも4分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも5分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも6分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも7分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも8分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも9分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも9分減少する。
【0093】
一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも11分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも12分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも13分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも14分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも15分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも16分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも17分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも18分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも19分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも20分減少する。
【0094】
一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも21分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも22分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも23分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも24分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも25分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも26分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも27分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも28分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも29分減少する。
【0095】
一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも30分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも31分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも32分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも33分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも34分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも35分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも36分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも37分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも38分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも39分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも40分減少する。
【0096】
一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも41分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも42分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも43分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも44分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも45分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも46分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも47分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも48分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも49分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも50分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも51分減少する。
【0097】
一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも52分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも53分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも54分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも55分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも56分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも57分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも58分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも59分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して少なくとも60分減少する。
【0098】
一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約1分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約2分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約3分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約4分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約5分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約6分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約7分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約8分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約9分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約9分減少する。
【0099】
一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約11分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約12分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約13分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約14分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約15分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約16分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約17分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約18分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約19分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約20分減少する。
【0100】
一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約21分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約22分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約23分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約24分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約25分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約26分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約27分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約28分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約29分減少する。
【0101】
一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約30分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約31分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約32分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約33分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約34分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約35分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約36分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約37分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約38分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約39分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約40分減少する。
【0102】
一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約41分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約42分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約43分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約44分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約45分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約46分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約47分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約48分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約49分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約50分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約51分減少する。
【0103】
一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約52分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約53分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約54分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約55分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約56分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約57分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約58分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約59分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約60分減少する。
【0104】
一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsWASOがベースラインに対して約20分減少する。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsWASOがベースラインに対して約25分減少する。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsWASOがベースラインに対して約45分減少する。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsWASOがベースラインに対して約55分減少する。
【0105】
一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsWASOがベースラインに対して少なくとも20分減少する。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsWASOがベースラインに対して少なくとも23分減少する。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsWASOがベースラインに対して少なくとも42分減少する。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsWASOがベースラインに対して少なくとも51分減少する。
【0106】
一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsWASOがベースラインに対して約25分減少する。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsWASOがベースラインに対して約30分減少する。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsWASOがベースラインに対して約40分減少する。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsWASOがベースラインに対して約50分減少する。
【0107】
一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsWASOがベースラインに対して少なくとも23分減少する。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsWASOがベースラインに対して少なくとも26分減少する。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsWASOがベースラインに対して少なくとも39分減少する。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsWASOがベースラインに対して少なくとも48分減少する。
【0108】
一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して少なくとも5分、少なくとも10分、少なくとも15分、少なくとも30分、少なくとも45分、少なくとも60分、少なくとも75分、少なくとも90分、少なくとも120分、少なくとも150分又は少なくとも180分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して少なくとも1分、少なくとも2分、少なくとも3分、少なくとも4分、少なくとも5分、少なくとも6分、少なくとも7分、少なくとも8分、少なくとも9分、少なくとも10分、少なくとも11分、少なくとも12分、少なくとも13分、少なくとも14分、少なくとも15分、少なくとも16分、少なくとも17分、少なくとも18分、少なくとも19分、少なくとも20分、少なくとも21分、少なくとも22分、少なくとも23分、少なくとも24分、少なくとも25分、少なくとも26分、少なくとも27分、少なくとも28分、少なくとも29分又は少なくとも30分減少する。
【0109】
一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して少なくとも1分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して少なくとも2分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して少なくとも3分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して少なくとも4分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して少なくとも5分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して少なくとも6分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して少なくとも7分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して少なくとも8分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して少なくとも9分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して少なくとも10分減少する。
【0110】
一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して少なくとも11分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して少なくとも12分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して少なくとも13分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して少なくとも14分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して少なくとも15分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して少なくとも16分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して少なくとも17分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して少なくとも18分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して少なくとも19分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して少なくとも20分減少する。
【0111】
一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して少なくとも21分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して少なくとも22分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して少なくとも23分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して少なくとも24分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して少なくとも25分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して少なくとも26分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して少なくとも27分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して少なくとも28分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して少なくとも29分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して少なくとも30分減少する。
【0112】
一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して約1分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して約2分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して約3分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して約4分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して約5分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して約6分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して約7分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約8分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、ベースラインに対して約9分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して約10分減少する。
【0113】
一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して約11分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して約12分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して約13分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して約14分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して約15分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して約16分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して約17分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して約18分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して約19分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して約20分減少する。
【0114】
一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して約21分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して約22分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して約23分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して約24分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して約25分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して約26分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して約27分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して約28分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して約29分減少する。一部の実施形態において、sWASOは、プラセボに対して約30分減少する。
【0115】
一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsWASOがプラセボに対して約5分減少する。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsWASOがプラセボに対して約15分減少する。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsWASOがプラセボに対して約20分減少する。
【0116】
一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsWASOがプラセボに対して少なくとも5分減少する。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsWASOがプラセボに対して少なくとも13分減少する。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsWASOがプラセボに対して少なくとも14分減少する。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsWASOがプラセボに対して少なくとも17分減少する。
【0117】
一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsWASOがプラセボに対して約5分減少する。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsWASOがプラセボに対して約10分減少する。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsWASOがプラセボに対して約15分減少する。
【0118】
一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsWASOがプラセボに対して少なくとも7分減少する。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsWASOがプラセボに対して少なくとも10分減少する。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsWASOがプラセボに対して少なくとも12分減少する。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsWASOがプラセボに対して少なくとも16分減少する。
【0119】
一部の実施形態において、対象は、不眠症を有する。
【0120】
主観的睡眠効率(sSE)を改善する方法
本明細書では、対象の主観的睡眠効率(sSE)を改善する方法であって、対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む方法が提供される。本明細書では、対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む、対象のsSEを改善することにおける使用のためのレンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩も開示される。
【0121】
一部の実施形態において、sSEは、少なくとも1ヵ月にわたって改善される。一部の実施形態において、sSEは、少なくとも2ヵ月にわたって改善される。一部の実施形態において、sSEは、少なくとも3ヵ月にわたって改善される。一部の実施形態において、sSEは、少なくとも6ヵ月にわたって改善される。一部の実施形態において、sSEは、少なくとも9ヵ月にわたって改善される。一部の実施形態において、sSEは、少なくとも12ヵ月にわたって改善される。一部の実施形態において、sSEは、少なくとも18ヵ月にわたって改善される。一部の実施形態において、sSEは2年以上にわたって改善される。
【0122】
一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して、少なくとも1ヵ月にわたって改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して、少なくとも2ヵ月にわたって改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して、少なくとも3ヵ月にわたって改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して、少なくとも6ヵ月にわたって改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して、少なくとも9ヵ月にわたって改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して、少なくとも12ヵ月にわたって改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して、少なくとも18ヵ月にわたって改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して、2年以上にわたって改善される。
【0123】
一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも1ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも2ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも3ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも6ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも9ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも12ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも18ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に2年以上にわたって投与される。
【0124】
一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して少なくとも1%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも40%又は少なくとも50%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも11%、少なくとも12%、少なくとも13%、少なくとも14%、少なくとも15%、少なくとも16%、少なくとも17%、少なくとも18%、少なくとも19%、少なくとも20%、少なくとも21%、少なくとも22%、少なくとも23%、少なくとも24%又は少なくとも25%改善される。
【0125】
一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して少なくとも1%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して少なくとも2%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して少なくとも3%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して少なくとも4%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して少なくとも5%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して少なくとも6%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して少なくとも7%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して少なくとも8%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して少なくとも9%改善される。
【0126】
一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して少なくとも10%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して少なくとも11%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して少なくとも12%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して少なくとも13%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して少なくとも14%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して少なくとも15%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して少なくとも16%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して少なくとも17%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して少なくとも18%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して少なくとも19%改善される。
【0127】
一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して少なくとも20%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して少なくとも21%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して少なくとも22%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して少なくとも23%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して少なくとも24%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して少なくとも25%改善される。
【0128】
一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して約1%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して約2%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して約3%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して約4%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して約5%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して約6%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して約7%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して約8%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して約9%改善される。
【0129】
一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して約10%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して約11%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して約12%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して約13%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して約14%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して約15%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して約16%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して約17%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して約18%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して約19%改善される。
【0130】
一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して約20%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して約21%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して約22%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して約23%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して約24%改善される。一部の実施形態において、sSEは、ベースラインに対して約25%改善される。
【0131】
一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSEがベースラインに対して少なくとも6%改善される。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSEがベースラインに対して少なくとも7%改善される。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSEがベースラインに対して少なくとも13%改善される。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSEがベースラインに対して少なくとも15%改善される。
【0132】
一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSEがベースラインに対して約6%改善される。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSEがベースラインに対して約7%改善される。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSEがベースラインに対して約13%改善される。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSEがベースラインに対して約15%改善される。
【0133】
一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSEがベースラインに対して少なくとも8%改善される。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSEがベースラインに対して少なくとも9%改善される。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSEがベースラインに対して少なくとも13%改善される。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSEがベースラインに対して少なくとも15%改善される。
【0134】
一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSEがベースラインに対して約8%改善される。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSEがベースラインに対して約9%改善される。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSEがベースラインに対して約13%改善される。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSEがベースラインに対して約15%改善される。
【0135】
一部の実施形態において、sSEは、プラセボに対して少なくとも1%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも40%又は少なくとも50%改善される。一部の実施形態において、sSEは、プラセボに対して少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%又は少なくとも10%改善される。
【0136】
一部の実施形態において、sSEは、プラセボに対して少なくとも1%改善される。一部の実施形態において、sSEは、プラセボに対して少なくとも2%改善される。一部の実施形態において、sSEは、プラセボに対して少なくとも3%改善される。一部の実施形態において、sSEは、プラセボに対して少なくとも4%改善される。一部の実施形態において、sSEは、プラセボに対して少なくとも5%改善される。
【0137】
一部の実施形態において、sSEは、プラセボに対して少なくとも6%改善される。一部の実施形態において、sSEは、プラセボに対して少なくとも7%改善される。一部の実施形態において、sSEは、プラセボに対して少なくとも8%改善される。一部の実施形態において、sSEは、プラセボに対して少なくとも9%改善される。一部の実施形態において、sSEは、プラセボに対して少なくとも10%改善される。
【0138】
一部の実施形態において、sSEは、プラセボに対して約1%改善される。一部の実施形態において、sSEは、プラセボに対して約2%改善される。一部の実施形態において、sSEは、プラセボに対して約3%改善される。一部の実施形態において、sSEは、プラセボに対して約4%改善される。一部の実施形態において、sSEは、プラセボに対して約5%改善される。
【0139】
一部の実施形態において、sSEは、プラセボに対して約6%改善される。一部の実施形態において、sSEは、プラセボに対して約7%改善される。一部の実施形態において、sSEは、プラセボに対して約8%改善される。一部の実施形態において、sSEは、プラセボに対して約9%改善される。一部の実施形態において、sSEは、プラセボに対して約10%改善される。
【0140】
一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSEがプラセボに対して少なくとも2%改善される。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSEがプラセボに対して少なくとも4%改善される。
【0141】
一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSEがベースラインに対して少なくとも2%改善される。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSEがベースラインに対して少なくとも4%改善される。
【0142】
一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSEがプラセボに対して少なくとも3%改善される。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSEがプラセボに対して少なくとも4%改善される。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSEがプラセボに対して少なくとも5%改善される。
【0143】
一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSEがプラセボに対して少なくとも3%改善される。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSEがプラセボに対して少なくとも4%改善される。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsSEがプラセボに対して少なくとも5%改善される。
【0144】
持続睡眠潜時(LPS)を減少させる方法
本明細書では、対象の持続睡眠潜時(LPS)を減少させる方法であって、対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む方法が提供される。本明細書では、対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む、対象のLPSを減少させることにおける使用のためのレンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩も開示される。
【0145】
一部の実施形態において、LPSは、少なくとも1日間、少なくとも2日間、少なくとも3日間、少なくとも4日間、少なくとも5日間、少なくとも6日間、少なくとも7日間、少なくとも8日間、少なくとも9日間、少なくとも10日間、少なくとも11日間、少なくとも12日間、少なくとも13日間、少なくとも14日間、少なくとも15日間、少なくとも16日間、少なくとも17日間、少なくとも18日間、少なくとも19日間、少なくとも20日間、少なくとも21日間、少なくとも22日間、少なくとも23日間、少なくとも24日間、少なくとも25日間、少なくとも26日間、少なくとも27日間、少なくとも28日間、少なくとも29日間又は少なくとも30日間にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、少なくとも1日間にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、少なくとも2日間にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、少なくとも3日間にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、少なくとも4日間にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、少なくとも5日間にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、少なくとも6日間にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、少なくとも7日間にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、少なくとも8日間にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、少なくとも9日間にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、少なくとも10日間にわたって減少する。
【0146】
一部の実施形態において、LPSは、少なくとも11日間にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、少なくとも12日間にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、少なくとも13日間にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、少なくとも14日間にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、少なくとも15日間にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、少なくとも16日間にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、少なくとも17日間にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、少なくとも18日間にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、少なくとも19日間にわたって減少する。
【0147】
一部の実施形態において、LPSは、少なくとも20日間にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、少なくとも21日間にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、少なくとも22日間にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、少なくとも23日間にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、少なくとも24日間にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、少なくとも25日間にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、少なくとも26日間にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、少なくとも27日間にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、少なくとも28日間にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、少なくとも29日間にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、少なくとも30日間にわたって減少する。
【0148】
一部の実施形態において、LPSは、少なくとも1ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、少なくとも2ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、少なくとも3ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、少なくとも6ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、少なくとも9ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、少なくとも12ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、少なくとも18ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、2年以上にわたって減少する。
【0149】
一部の実施形態において、LPSは、少なくとも1ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して、少なくとも2ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して、少なくとも3ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して、少なくとも6ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して、少なくとも9ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して、少なくとも12ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して、少なくとも18ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して、2年以上にわたって減少する。
【0150】
一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも1ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも2ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも3ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも6ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも9ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも12ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも18ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に2年以上にわたって投与される。
【0151】
一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも5分、少なくとも10分、少なくとも15分、少なくとも30分、少なくとも45分、少なくとも60分、少なくとも75分、少なくとも90分、少なくとも120分、少なくとも150分又は少なくとも180分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも1分、少なくとも2分、少なくとも3分、少なくとも4分、少なくとも5分、少なくとも6分、少なくとも7分、少なくとも8分、少なくとも9分、少なくとも10分、少なくとも11分、少なくとも12分、少なくとも13分、少なくとも14分、少なくとも15分、少なくとも16分、少なくとも17分、少なくとも18分、少なくとも19分、少なくとも20分、少なくとも21分、少なくとも22分、少なくとも23分、少なくとも24分、少なくとも25分、少なくとも26分、少なくとも27分、少なくとも28分、少なくとも29分、少なくとも30分、少なくとも31分、少なくとも32分、少なくとも33分、少なくとも34分、少なくとも35分、少なくとも36分、少なくとも37分、少なくとも38分、少なくとも39分、少なくとも40分、少なくとも41分、少なくとも42分、少なくとも43分、少なくとも44分又は少なくとも45分減少する。
【0152】
一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも1分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも2分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも3分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも4分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも5分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも6分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも7分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも8分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも9分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも10分減少する。
【0153】
一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも11分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも12分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも13分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも14分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも15分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも16分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも17分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも18分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも19分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも20分減少する。
【0154】
一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも21分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも22分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも23分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも24分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも25分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも26分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも27分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも28分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも29分減少する。
【0155】
一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも30分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも31分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも32分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも33分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも34分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも35分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも36分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも37分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも38分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも39分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して少なくとも40分減少する。
【0156】
一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約1分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約2分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約3分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約4分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約5分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約6分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約7分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約8分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約9分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約10分減少する。
【0157】
一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約11分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約12分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約13分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約14分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約15分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約16分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約17分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約18分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約19分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約20分減少する。
【0158】
一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約21分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約22分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約23分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約24分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約25分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約26分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約27分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約28分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約29分減少する。
【0159】
一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約30分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約31分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約32分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約33分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約34分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約35分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約36分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約37分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約38分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約39分減少する。一部の実施形態において、LPSは、ベースラインに対して約40分減少する。
【0160】
一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びLPSが約16分減少する。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びLPSが約19分減少する。
【0161】
一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びLPSが少なくとも16分減少する。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びLPSが少なくとも19分減少する。
【0162】
一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びLPSが約19分減少する。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びLPSが約21分減少する。
【0163】
一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びLPSが少なくとも19分減少する。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びLPSが少なくとも21分減少する。
【0164】
一部の実施形態において、LPSは、1分以下、2分以下、3分以下、4分以下、5分以下、5分以下、6分以下、7分以下、8分以下、9分以下、10分以下、11分以下、12分以下、13分以下、14分以下、15分以下、16分以下、17分以下、18分以下、19分以下、20分以下、21分以下、22分以下、23分以下、24分以下、25分以下、26分以下、27分以下、28分以下、29分以下、30分以下、31分以下、32分以下、33分以下、34分以下、35分以下、36分以下、37分以下、38分以下、39分以下、40分以下、41分以下、42分以下、43分以下、44分以下又は45分以下である。
【0165】
一部の実施形態において、LPSは1分以下である。一部の実施形態において、LPSは2分以下である。一部の実施形態において、LPSは3分以下である。一部の実施形態において、LPSは4分以下である。一部の実施形態において、LPSは5分以下である。一部の実施形態において、LPSは6分以下である。一部の実施形態において、LPSは7分以下である。一部の実施形態において、LPSは8分以下である。一部の実施形態において、LPSは9分以下である。一部の実施形態において、LPSは10分以下である。
【0166】
一部の実施形態において、LPSは11分以下である。一部の実施形態において、LPSは12分以下である。一部の実施形態において、LPSは13分以下である。一部の実施形態において、LPSは14分以下である。一部の実施形態において、LPSは15分以下である。一部の実施形態において、LPSは16分以下である。一部の実施形態において、LPSは17分以下である。一部の実施形態において、LPSは18分以下である。一部の実施形態において、LPSは19分以下である。
【0167】
一部の実施形態において、LPSは20分以下である。一部の実施形態において、LPSは21分以下である。一部の実施形態において、LPSは22分以下である。一部の実施形態において、LPSは23分以下である。一部の実施形態において、LPSは24分以下である。一部の実施形態において、LPSは25分以下である。一部の実施形態において、LPSは26分以下である。一部の実施形態において、LPSは27分以下である。一部の実施形態において、LPSは28分以下である。一部の実施形態において、LPSは29分以下である。
【0168】
一部の実施形態において、LPSは30分以下である。一部の実施形態において、LPSは31分以下である。一部の実施形態において、LPSは32分以下である。一部の実施形態において、LPSは33分以下である。一部の実施形態において、LPSは34分以下である。一部の実施形態において、LPSは35分以下である。一部の実施形態において、LPSは36分以下である。一部の実施形態において、LPSは37分以下である。一部の実施形態において、LPSは38分以下である。一部の実施形態において、LPSは39分以下である。
【0169】
一部の実施形態において、LPSは40分以下である。一部の実施形態において、LPSは41分以下である。一部の実施形態において、LPSは42分以下である。一部の実施形態において、LPSは43分以下である。一部の実施形態において、LPSは44分以下である。一部の実施形態において、LPSは45分以下である。
【0170】
一部の実施形態において、LPSは、約1分以下、約2分以下、約3分以下、約4分以下、約5分以下、約6分以下、約7分以下、約8分以下、約9分以下、約10分以下、約11分以下、約12分以下、約13分以下、約14分以下、約15分以下、約16分以下、約17分以下、約18分以下、約19分以下、約20分以下、約21分以下、約22分以下、約23分以下、約24分以下、約25分以下、約26分以下、約27分以下、約28分以下、約29分以下、約30分以下、約31分以下、約32分以下、約33分以下、約34分以下、約35分以下、約36分以下、約37分以下、約38分以下、約39分以下、約40分以下、約41分以下、約42分以下、約43分以下、約44分以下又は約45分以下である。
【0171】
一部の実施形態において、LPSは約1分以下である。一部の実施形態において、LPSは約2分以下である。一部の実施形態において、LPSは約3分以下である。一部の実施形態において、LPSは約4分以下である。一部の実施形態において、LPSは約5分以下である。一部の実施形態において、LPSは約6分以下である。一部の実施形態において、LPSは約7分以下である。一部の実施形態において、LPSは約8分以下である。一部の実施形態において、LPSは約9分以下である。一部の実施形態において、LPSは約10分以下である。
【0172】
一部の実施形態において、LPSは約11分以下である。一部の実施形態において、LPSは約12分以下である。一部の実施形態において、LPSは約13分以下である。一部の実施形態において、LPSは約14分以下である。一部の実施形態において、LPSは約15分以下である。一部の実施形態において、LPSは約16分以下である。一部の実施形態において、LPSは約17分以下である。一部の実施形態において、LPSは約18分以下である。一部の実施形態において、LPSは約19分以下である。
【0173】
一部の実施形態において、LPSは約20分以下である。一部の実施形態において、LPSは約21分以下である。一部の実施形態において、LPSは約22分以下である。一部の実施形態において、LPSは約23分以下である。一部の実施形態において、LPSは約24分以下である。一部の実施形態において、LPSは約25分以下である。一部の実施形態において、LPSは約26分以下である。一部の実施形態において、LPSは約27分以下である。一部の実施形態において、LPSは約28分以下である。一部の実施形態において、LPSは約29分以下である。
【0174】
一部の実施形態において、LPSは約30分以下である。一部の実施形態において、LPSは約31分以下である。一部の実施形態において、LPSは約32分以下である。一部の実施形態において、LPSは約33分以下である。一部の実施形態において、LPSは約34分以下である。一部の実施形態において、LPSは約35分以下である。一部の実施形態において、LPSは約36分以下である。一部の実施形態において、LPSは約37分以下である。一部の実施形態において、LPSは約38分以下である。一部の実施形態において、LPSは約39分以下である。
【0175】
一部の実施形態において、LPSは約40分以下である。一部の実施形態において、LPSは約41分以下である。一部の実施形態において、LPSは約42分以下である。一部の実施形態において、LPSは約43分以下である。一部の実施形態において、LPSは約44分以下である。一部の実施形態において、LPSは約45分以下である。
【0176】
一部の実施形態において、対象は、不眠症を有する。
【0177】
中途覚醒(WASO)を減少させる方法
本明細書では、対象の中途覚醒(WASO)を減少させる方法であって、対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む方法が提供される。本明細書では、対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む、対象のWASOを減少させることにおける使用のためのレンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩も開示される。
【0178】
一部の実施形態において、WASOは、少なくとも1日間、少なくとも2日間、少なくとも3日間、少なくとも4日間、少なくとも5日間、少なくとも6日間、少なくとも7日間、少なくとも8日間、少なくとも9日間、少なくとも10日間、少なくとも11日間、少なくとも12日間、少なくとも13日間、少なくとも14日間、少なくとも15日間、少なくとも16日間、少なくとも17日間、少なくとも18日間、少なくとも19日間、少なくとも20日間、少なくとも21日間、少なくとも22日間、少なくとも23日間、少なくとも24日間、少なくとも25日間、少なくとも26日間、少なくとも27日間、少なくとも28日間、少なくとも29日間又は少なくとも30日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、少なくとも1日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、少なくとも2日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、少なくとも3日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、少なくとも4日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、少なくとも5日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、少なくとも6日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、少なくとも7日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、少なくとも8日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、少なくとも9日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、少なくとも10日間にわたって減少する。
【0179】
一部の実施形態において、WASOは、少なくとも11日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、少なくとも12日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、少なくとも13日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、少なくとも14日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、少なくとも15日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、少なくとも16日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、少なくとも17日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、少なくとも18日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、少なくとも19日間にわたって減少する。
【0180】
一部の実施形態において、WASOは、少なくとも20日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、少なくとも21日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、少なくとも22日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、少なくとも23日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、少なくとも24日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、少なくとも25日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、少なくとも26日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、少なくとも27日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、少なくとも28日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、少なくとも29日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、少なくとも30日間にわたって減少する。
【0181】
一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも1日間、少なくとも2日間、少なくとも3日間、少なくとも4日間、少なくとも5日間、少なくとも6日間、少なくとも7日間、少なくとも8日間、少なくとも9日間、少なくとも10日間、少なくとも11日間、少なくとも12日間、少なくとも13日間、少なくとも14日間、少なくとも15日間、少なくとも16日間、少なくとも17日間、少なくとも18日間、少なくとも19日間、少なくとも20日間、少なくとも21日間、少なくとも22日間、少なくとも23日間、少なくとも24日間、少なくとも25日間、少なくとも26日間、少なくとも27日間、少なくとも28日間、少なくとも29日間又は少なくとも30日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも1日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも2日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも3日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも4日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも5日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも6日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも7日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも8日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも9日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも10日間にわたって減少する。
【0182】
一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも11日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも12日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも13日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも14日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも15日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも16日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも17日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも18日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも19日間にわたって減少する。
【0183】
一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも20日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも21日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも22日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも23日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも24日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも25日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも26日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも27日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも28日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも29日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも30日間にわたって減少する。
【0184】
一部の実施形態において、WASOは、少なくとも1ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、少なくとも2ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、少なくとも3ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、少なくとも6ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、少なくとも9ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、少なくとも12ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、少なくとも18ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、2年以上にわたって減少する。
【0185】
一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも1ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも2ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも3ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも6ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも9ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも12ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、少なくとも18ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して、2年以上にわたって減少する。
【0186】
一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも1ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも2ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも3ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも6ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも9ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも12ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも18ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に2年以上にわたって投与される。
【0187】
一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも5分、少なくとも10分、少なくとも15分、少なくとも30分、少なくとも45分、少なくとも60分、少なくとも75分、少なくとも90分、少なくとも120分、少なくとも150分又は少なくとも180分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも1分、少なくとも2分、少なくとも3分、少なくとも4分、少なくとも5分、少なくとも6分、少なくとも7分、少なくとも8分、少なくとも9分、少なくとも10分、少なくとも11分、少なくとも12分、少なくとも13分、少なくとも14分、少なくとも15分、少なくとも16分、少なくとも17分、少なくとも18分、少なくとも19分、少なくとも20分、少なくとも21分、少なくとも22分、少なくとも23分、少なくとも24分、少なくとも25分、少なくとも26分、少なくとも27分、少なくとも28分、少なくとも29分、少なくとも30分、少なくとも31分、少なくとも32分、少なくとも33分、少なくとも34分、少なくとも35分、少なくとも36分、少なくとも37分、少なくとも38分、少なくとも39分、少なくとも40分、少なくとも41分、少なくとも42分、少なくとも43分、少なくとも44分、少なくとも45分、少なくとも46分、少なくとも47分、少なくとも48分、少なくとも49分、少なくとも50分、少なくとも51分、少なくとも52分、少なくとも53分、少なくとも54分、少なくとも55分、少なくとも56分、少なくとも57分、少なくとも58分、少なくとも59分、少なくとも60分、少なくとも61分、少なくとも62分、少なくとも63分、少なくとも64分、少なくとも65分、少なくとも66分、少なくとも67分、少なくとも68分、少なくとも69分又は少なくとも70分減少する。
【0188】
一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも1分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも2分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも3分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも4分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも5分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも6分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも7分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも8分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも9分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも10分減少する。
【0189】
一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも11分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも12分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも13分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも14分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも15分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも16分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも17分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも18分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも19分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも20分減少する。
【0190】
一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも21分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも22分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも23分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも24分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも25分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも26分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも27分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも28分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも29分減少する。
【0191】
一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも30分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも31分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも32分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも33分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも34分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも35分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも36分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも37分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも38分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも39分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも40分減少する。
【0192】
一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも41分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも42分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも43分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも44分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも45分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも46分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも47分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも48分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも49分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも50分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも51分減少する。
【0193】
一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも52分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも53分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも54分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも55分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも56分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも57分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも58分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも59分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも60分減少する。
【0194】
一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも61分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも62分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも63分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも64分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも65分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも66分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも67分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも68分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも69分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して少なくとも70分減少する。
【0195】
一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約1分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約2分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約3分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約4分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約5分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約6分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約7分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約8分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約9分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約10分減少する。
【0196】
一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約11分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約12分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約13分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約14分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約15分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約16分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約17分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約18分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約19分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約20分減少する。
【0197】
一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約21分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約22分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約23分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約24分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約25分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約26分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約27分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約28分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約29分減少する。
【0198】
一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約30分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約31分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約32分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約33分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約34分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約35分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約36分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約37分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約38分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約39分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約40分減少する。
【0199】
一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約41分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約42分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約43分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約44分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約45分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約46分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約47分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約48分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約49分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約50分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約51分減少する。
【0200】
一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約52分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約53分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約54分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約55分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約56分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約57分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約58分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約59分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約60分減少する。
【0201】
一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約61分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約62分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約63分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約64分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約65分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約66分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約67分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約68分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約69分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約70分減少する。
【0202】
一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASOがベースラインに対して約44分減少する。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASOがベースラインに対して約50分減少する。
【0203】
一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASOがベースラインに対して少なくとも43分減少する。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASOがベースラインに対して少なくとも49分減少する。
【0204】
一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASOがベースラインに対して約46分減少する。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASOがベースラインに対して約60分減少する。
【0205】
一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASOがベースラインに対して少なくとも46分減少する。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsWASOがベースラインに対して少なくとも59分減少する。
【0206】
一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも5分、少なくとも10分、少なくとも15分、少なくとも30分、少なくとも45分、少なくとも60分、少なくとも75分、少なくとも90分、少なくとも120分、少なくとも150分又は少なくとも180分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも1分、少なくとも2分、少なくとも3分、少なくとも4分、少なくとも5分、少なくとも6分、少なくとも7分、少なくとも8分、少なくとも9分、少なくとも10分、少なくとも11分、少なくとも12分、少なくとも13分、少なくとも14分、少なくとも15分、少なくとも16分、少なくとも17分、少なくとも18分、少なくとも19分、少なくとも20分、少なくとも21分、少なくとも22分、少なくとも23分、少なくとも24分、少なくとも25分、少なくとも26分、少なくとも27分、少なくとも28分、少なくとも29分、少なくとも30分、少なくとも31分、少なくとも32分、少なくとも33分、少なくとも34分又は少なくとも35分減少する。
【0207】
一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも1分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも2分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも3分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも4分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも5分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも6分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも7分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも8分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも9分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも10分減少する。
【0208】
一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも11分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも12分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも13分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも14分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも15分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも16分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも17分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも18分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも19分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも20分減少する。
【0209】
一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも21分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも22分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも23分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも24分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも25分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも26分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも27分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも28分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも29分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも30分減少する。
【0210】
一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも31分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも32分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも33分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも34分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して少なくとも35分減少する。
【0211】
一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して約1分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して約2分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して約3分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して約4分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して約5分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して約6分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して約7分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約8分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約9分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して約10分減少する。
【0212】
一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して約11分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して約12分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して約13分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して約14分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して約15分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して約16分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して約17分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して約18分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して約19分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して約20分減少する。
【0213】
一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して約21分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して約22分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して約23分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して約24分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して約25分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して約26分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して約27分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して約28分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して約29分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して約30分減少する。
【0214】
一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して約31分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して約32分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して約33分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して約34分減少する。一部の実施形態において、WASOは、プラセボに対して約35分減少する。
【0215】
一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASOがプラセボに対して約25分減少する。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASOがプラセボに対して約35分減少する。
【0216】
一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASOがプラセボに対して少なくとも23分減少する。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASOがプラセボに対して少なくとも33分減少する。
【0217】
一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASOがプラセボに対して約25分減少する。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASOがプラセボに対して約40分減少する。
【0218】
一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASOがプラセボに対して少なくとも25分減少する。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASOがプラセボに対して少なくとも42分減少する。
【0219】
一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して少なくとも5分、少なくとも10分、少なくとも15分、少なくとも30分、少なくとも45分、少なくとも60分、少なくとも75分、少なくとも90分、少なくとも120分、少なくとも150分又は少なくとも180分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して少なくとも1分、少なくとも2分、少なくとも3分、少なくとも4分、少なくとも5分、少なくとも6分、少なくとも7分、少なくとも8分、少なくとも9分、少なくとも10分、少なくとも11分、少なくとも12分、少なくとも13分、少なくとも14分、少なくとも15分、少なくとも16分、少なくとも17分、少なくとも18分、少なくとも19分、少なくとも20分、少なくとも21分、少なくとも22分、少なくとも23分、少なくとも24分、少なくとも25分減少する。
【0220】
一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して少なくとも1分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して少なくとも2分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して少なくとも3分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して少なくとも4分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して少なくとも5分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して少なくとも6分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して少なくとも7分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して少なくとも8分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して少なくとも9分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して少なくとも10分減少する。
【0221】
一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して少なくとも11分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して少なくとも12分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して少なくとも13分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して少なくとも14分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して少なくとも15分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して少なくとも16分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して少なくとも17分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して少なくとも18分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して少なくとも19分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して少なくとも20分減少する。
【0222】
一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して少なくとも21分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して少なくとも22分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して少なくとも23分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して少なくとも24分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して少なくとも25分減少する。
【0223】
一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して約1分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して約2分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して約3分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して約4分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して約5分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して約6分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して約7分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約8分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ベースラインに対して約9分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して約10分減少する。
【0224】
一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して約11分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して約12分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して約13分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して約14分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して約15分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して約16分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して約17分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して約18分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して約19分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して約20分減少する。
【0225】
一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して約21分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して約22分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して約23分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して約24分減少する。一部の実施形態において、WASOは、ゾルピデムに対して約25分減少する。
【0226】
一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASOがゾルピデムに対して約6分減少する。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASOがゾルピデムに対して約7分減少する。
【0227】
一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASOがゾルピデムに対して少なくとも6分減少する。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASOがゾルピデムに対して少なくとも7分減少する。
【0228】
一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASOがゾルピデムに対して約10分減少する。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASOがゾルピデムに対して約15分減少する。
【0229】
一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASOがゾルピデムに対して少なくとも9分減少する。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASOがゾルピデムに対して少なくとも15分減少する。
【0230】
一部の実施形態において、対象は、不眠症を有する。
【0231】
夜間後半部分の中途覚醒(WASO2H)を減少させる方法
本明細書では、対象の夜間後半部分の中途覚醒(WASO2H)を減少させる方法であって、対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む方法が提供される。本明細書では、対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む、対象のWASO2Hを減少させることにおける使用のためのレンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩も開示される。
【0232】
一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも1日間、少なくとも2日間、少なくとも3日間、少なくとも4日間、少なくとも5日間、少なくとも6日間、少なくとも7日間、少なくとも8日間、少なくとも9日間、少なくとも10日間、少なくとも11日間、少なくとも12日間、少なくとも13日間、少なくとも14日間、少なくとも15日間、少なくとも16日間、少なくとも17日間、少なくとも18日間、少なくとも19日間、少なくとも20日間、少なくとも21日間、少なくとも22日間、少なくとも23日間、少なくとも24日間、少なくとも25日間、少なくとも26日間、少なくとも27日間、少なくとも28日間、少なくとも29日間又は少なくとも30日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも1日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも2日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも3日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも4日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも5日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも6日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも7日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも8日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも9日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも10日間にわたって減少する。
【0233】
一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも11日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも12日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも13日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも14日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも15日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも16日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも17日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも18日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも19日間にわたって減少する。
【0234】
一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも20日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも21日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも22日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも23日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも24日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも25日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも26日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも27日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも28日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも29日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも30日間にわたって減少する。
【0235】
一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも1日間、少なくとも2日間、少なくとも3日間、少なくとも4日間、少なくとも5日間、少なくとも6日間、少なくとも7日間、少なくとも8日間、少なくとも9日間、少なくとも10日間、少なくとも11日間、少なくとも12日間、少なくとも13日間、少なくとも14日間、少なくとも15日間、少なくとも16日間、少なくとも17日間、少なくとも18日間、少なくとも19日間、少なくとも20日間、少なくとも21日間、少なくとも22日間、少なくとも23日間、少なくとも24日間、少なくとも25日間、少なくとも26日間、少なくとも27日間、少なくとも28日間、少なくとも29日間又は少なくとも30日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも1日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも2日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも3日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも4日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも5日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも6日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも7日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも8日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも9日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも10日間にわたって減少する。
【0236】
一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも11日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも12日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも13日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも14日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも15日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも16日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも17日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも18日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも19日間にわたって減少する。
【0237】
一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも20日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも21日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも22日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも23日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも24日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも25日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも26日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも27日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも28日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも29日間にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも30日間にわたって減少する。
【0238】
一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも1ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも2ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも3ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも6ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも9ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも12ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、少なくとも18ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、2年以上にわたって減少する。
【0239】
一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも1ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも2ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも3ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも6ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも9ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも12ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、少なくとも18ヵ月にわたって減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して、2年以上にわたって減少する。
【0240】
一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも1ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも2ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも3ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも6ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも9ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも12ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも18ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に2年以上にわたって投与される。
【0241】
一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも5分、少なくとも10分、少なくとも15分、少なくとも30分、少なくとも45分、少なくとも60分、少なくとも75分、少なくとも90分、少なくとも120分、少なくとも150分又は少なくとも180分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも1分、少なくとも2分、少なくとも3分、少なくとも4分、少なくとも5分、少なくとも6分、少なくとも7分、少なくとも8分、少なくとも9分、少なくとも10分、少なくとも11分、少なくとも12分、少なくとも13分、少なくとも14分、少なくとも15分、少なくとも16分、少なくとも17分、少なくとも18分、少なくとも19分、少なくとも20分、少なくとも21分、少なくとも22分、少なくとも23分、少なくとも24分、少なくとも25分、少なくとも26分、少なくとも27分、少なくとも28分、少なくとも29分、少なくとも30分、少なくとも31分、少なくとも32分、少なくとも33分、少なくとも34分、少なくとも35分、少なくとも36分、少なくとも37分、少なくとも38分、少なくとも39分、少なくとも40分、少なくとも41分、少なくとも42分、少なくとも43分、少なくとも44分又は少なくとも45分減少する。
【0242】
一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも1分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも2分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも3分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも4分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも5分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも6分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも7分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも8分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも9分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも10分減少する。
【0243】
一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも11分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも12分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも13分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも14分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも15分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも16分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも17分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも18分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも19分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも20分減少する。
【0244】
一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも21分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも22分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも23分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも24分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも25分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも26分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも27分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも28分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも29分減少する。
【0245】
一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも30分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも31分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも32分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも33分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも34分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも35分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも36分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも37分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも38分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも39分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも40分減少する。
【0246】
一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも41分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも42分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも43分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも44分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して少なくとも45分減少する。
【0247】
一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約1分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約2分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約3分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約4分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約5分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約6分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約7分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約8分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約9分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約10分減少する。
【0248】
一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約11分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約12分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約13分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約14分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約15分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約16分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約17分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約18分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約19分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約20分減少する。
【0249】
一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約21分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約22分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約23分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約24分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約25分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約26分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約27分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約28分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約29分減少する。
【0250】
一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約30分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約31分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約32分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約33分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約34分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約35分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約36分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約37分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約38分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約39分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約40分減少する。
【0251】
一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約41分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約42分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約43分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約44分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約45分減少する。
【0252】
一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASO2Hがベースラインに対して約27分減少する。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASO2Hがベースラインに対して約30分減少する。
【0253】
一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASO2Hがベースラインに対して少なくとも27分減少する。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASO2Hがベースラインに対して少なくとも30分減少する。
【0254】
一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASO2Hがベースラインに対して約28分減少する。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASO2Hがベースラインに対して約37分減少する。
【0255】
一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASO2Hがベースラインに対して少なくとも28分減少する。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びsWASO2Hがベースラインに対して少なくとも37分減少する。
【0256】
一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも5分、少なくとも10分、少なくとも15分、少なくとも30分、少なくとも45分、少なくとも60分、少なくとも75分、少なくとも90分、少なくとも120分、少なくとも150分又は少なくとも180分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも1分、少なくとも2分、少なくとも3分、少なくとも4分、少なくとも5分、少なくとも6分、少なくとも7分、少なくとも8分、少なくとも9分、少なくとも10分、少なくとも11分、少なくとも12分、少なくとも13分、少なくとも14分、少なくとも15分、少なくとも16分、少なくとも17分、少なくとも18分、少なくとも19分、少なくとも20分、少なくとも21分、少なくとも22分、少なくとも23分、少なくとも24分、少なくとも25分、少なくとも26分、少なくとも27分、少なくとも28分、少なくとも29分、少なくとも30分、少なくとも31分、少なくとも32分、少なくとも33分、少なくとも34分又は少なくとも35分減少する。
【0257】
一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも1分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも2分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも3分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも4分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも5分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも6分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも7分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも8分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも9分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも10分減少する。
【0258】
一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも11分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも12分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも13分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも14分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも15分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも16分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも17分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも18分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも19分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも20分減少する。
【0259】
一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも21分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも22分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも23分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも24分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも25分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも26分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも27分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも28分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも29分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも30分減少する。
【0260】
一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも31分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも32分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも33分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも34分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して少なくとも35分減少する。
【0261】
一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して約1分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して約2分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して約3分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して約4分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して約5分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して約6分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して約7分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約8分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約9分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して約10分減少する。
【0262】
一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して約11分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して約12分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して約13分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して約14分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して約15分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して約16分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して約17分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して約18分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して約19分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して約20分減少する。
【0263】
一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して約21分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して約22分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して約23分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して約24分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して約25分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して約26分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して約27分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して約28分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して約29分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して約30分減少する。
【0264】
一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して約31分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して約32分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して約33分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して約34分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、プラセボに対して約35分減少する。
【0265】
一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASO2Hがプラセボに対して約16分減少する。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASO2Hがプラセボに対して約21分減少する。
【0266】
一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASO2Hがプラセボに対して少なくとも16分減少する。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASO2Hがプラセボに対して少なくとも21分減少する。
【0267】
一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASO2Hがプラセボに対して約17分減少する。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASO2Hがプラセボに対して約28分減少する。
【0268】
一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASO2Hがプラセボに対して少なくとも17分減少する。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASO2Hがプラセボに対して少なくとも28分減少する。
【0269】
一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して少なくとも5分、少なくとも10分、少なくとも15分、少なくとも30分、少なくとも45分、少なくとも60分、少なくとも75分、少なくとも90分、少なくとも120分、少なくとも150分又は少なくとも180分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して少なくとも1分、少なくとも2分、少なくとも3分、少なくとも4分、少なくとも5分、少なくとも6分、少なくとも7分、少なくとも8分、少なくとも9分、少なくとも10分、少なくとも11分、少なくとも12分、少なくとも13分、少なくとも14分、少なくとも15分、少なくとも16分、少なくとも17分、少なくとも18分、少なくとも19分、少なくとも20分、少なくとも21分、少なくとも22分、少なくとも23分、少なくとも24分、少なくとも25分減少する。
【0270】
一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して少なくとも1分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して少なくとも2分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して少なくとも3分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して少なくとも4分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して少なくとも5分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して少なくとも6分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して少なくとも7分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して少なくとも8分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して少なくとも9分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して少なくとも10分減少する。
【0271】
一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して少なくとも11分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して少なくとも12分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して少なくとも13分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して少なくとも14分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して少なくとも15分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して少なくとも16分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して少なくとも17分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して少なくとも18分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して少なくとも19分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して少なくとも20分減少する。
【0272】
一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して少なくとも21分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して少なくとも22分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して少なくとも23分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して少なくとも24分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して少なくとも25分減少する。
【0273】
一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して約1分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して約2分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して約3分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して約4分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して約5分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して約6分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して約7分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約8分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ベースラインに対して約9分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して約10分減少する。
【0274】
一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して約11分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して約12分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して約13分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して約14分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して約15分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して約16分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して約17分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して約18分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して約19分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して約20分減少する。
【0275】
一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して約21分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して約22分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して約23分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して約24分減少する。一部の実施形態において、WASO2Hは、ゾルピデムに対して約25分減少する。
【0276】
一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASO2Hがゾルピデムに対して約6分減少する。
【0277】
一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASO2Hがゾルピデムに対して少なくとも6分減少する。
【0278】
一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASO2Hがゾルピデムに対して約8分減少する。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASO2Hがゾルピデムに対して約13分減少する。
【0279】
一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASO2Hがゾルピデムに対して少なくとも8分減少する。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びWASO2Hがゾルピデムに対して少なくとも13分減少する。
【0280】
一部の実施形態において、対象は、不眠症を有する。
【0281】
睡眠効率(SE)を改善する方法
本明細書では、対象の睡眠効率(SE)を改善する方法であって、対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む方法が提供される。
【0282】
一部の実施形態において、SEは、少なくとも1日間、少なくとも2日間、少なくとも3日間、少なくとも4日間、少なくとも5日間、少なくとも6日間、少なくとも7日間、少なくとも8日間、少なくとも9日間、少なくとも10日間、少なくとも11日間、少なくとも12日間、少なくとも13日間、少なくとも14日間、少なくとも15日間、少なくとも16日間、少なくとも17日間、少なくとも18日間、少なくとも19日間、少なくとも20日間、少なくとも21日間、少なくとも22日間、少なくとも23日間、少なくとも24日間、少なくとも25日間、少なくとも26日間、少なくとも27日間、少なくとも28日間、少なくとも29日間又は少なくとも30日間にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、少なくとも1日間にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、少なくとも2日間にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、少なくとも3日間にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、少なくとも4日間にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、少なくとも5日間にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、少なくとも6日間にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、少なくとも7日間にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、少なくとも8日間にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、少なくとも9日間にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、少なくとも10日間にわたって改善される。
【0283】
一部の実施形態において、SEは、少なくとも11日間にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、少なくとも12日間にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、少なくとも13日間にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、少なくとも14日間にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、少なくとも15日間にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、少なくとも16日間にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、少なくとも17日間にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、少なくとも18日間にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、少なくとも19日間にわたって改善される。
【0284】
一部の実施形態において、SEは、少なくとも20日間にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、少なくとも21日間にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、少なくとも22日間にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、少なくとも23日間にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、少なくとも24日間にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、少なくとも25日間にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、少なくとも26日間にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、少なくとも27日間にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、少なくとも28日間にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、少なくとも29日間にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、少なくとも30日間にわたって改善される。
【0285】
一部の実施形態において、SEは、少なくとも1ヵ月にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、少なくとも2ヵ月にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、少なくとも3ヵ月にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、少なくとも6ヵ月にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、少なくとも9ヵ月にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、少なくとも12ヵ月にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、少なくとも18ヵ月にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは2年以上にわたって改善される。
【0286】
一部の実施形態において、SEは、少なくとも1ヵ月にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して、少なくとも2ヵ月にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して、少なくとも3ヵ月にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して、少なくとも6ヵ月にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して、少なくとも9ヵ月にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して、少なくとも12ヵ月にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して、少なくとも18ヵ月にわたって改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して、2年以上にわたって改善される。
【0287】
一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも1ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも2ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも3ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも6ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも9ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも12ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも18ヵ月にわたって投与される。一部の実施形態において、レンボレキサント又はその塩は、対象に2年以上にわたって投与される。
【0288】
一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して少なくとも1%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも40%又は少なくとも50%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも11%、少なくとも12%、少なくとも13%、少なくとも14%、少なくとも15%、少なくとも16%、少なくとも17%、少なくとも18%、少なくとも19%、少なくとも20%、少なくとも21%、少なくとも22%、少なくとも23%、少なくとも24%又は少なくとも25%改善される。
【0289】
一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して少なくとも1%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して少なくとも2%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して少なくとも3%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して少なくとも4%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して少なくとも5%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して少なくとも6%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して少なくとも7%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して少なくとも8%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して少なくとも9%改善される。
【0290】
一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して少なくとも10%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して少なくとも11%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して少なくとも12%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して少なくとも13%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して少なくとも14%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して少なくとも15%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して少なくとも16%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して少なくとも17%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して少なくとも18%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して少なくとも19%改善される。
【0291】
一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して少なくとも20%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して少なくとも21%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して少なくとも22%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して少なくとも23%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して少なくとも24%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して少なくとも25%改善される。
【0292】
一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して約1%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して約2%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して約3%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して約4%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して約5%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して約6%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して約7%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して約8%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して約9%改善される。
【0293】
一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して約10%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して約11%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して約12%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して約13%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して約14%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して約15%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して約16%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して約17%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して約18%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して約19%改善される。
【0294】
一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して約20%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して約21%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して約22%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して約23%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して約24%改善される。一部の実施形態において、SEは、ベースラインに対して約25%改善される。
【0295】
一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びSEがベースラインに対して少なくとも12%改善される。
【0296】
一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びSEがベースラインに対して約12%改善される。
【0297】
一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びSEがベースラインに対して少なくとも14%改善される。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びSEがベースラインに対して少なくとも15%改善される。
【0298】
一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びSEがベースラインに対して約14%改善される。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びSEがベースラインに対して約15%改善される。
【0299】
一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して少なくとも1%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも40%又は少なくとも50%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも11%、少なくとも12%、少なくとも13%、少なくとも14%、少なくとも15%、少なくとも16%、少なくとも17%、少なくとも18%、少なくとも19%、少なくとも20%、少なくとも21%、少なくとも22%、少なくとも23%、少なくとも24%又は少なくとも25%改善される。
【0300】
一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して少なくとも1%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して少なくとも2%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して少なくとも3%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して少なくとも4%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して少なくとも5%改善される。
【0301】
一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して少なくとも6%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して少なくとも7%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して少なくとも8%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して少なくとも9%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して少なくとも10%改善される。
【0302】
一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して少なくとも11%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して少なくとも12%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して少なくとも13%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して少なくとも14%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して少なくとも15%改善される。
【0303】
一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して少なくとも16%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して少なくとも17%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して少なくとも18%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して少なくとも19%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して少なくとも20%改善される。
【0304】
一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して少なくとも21%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して少なくとも22%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して少なくとも23%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して少なくとも24%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して少なくとも25%改善される。
【0305】
一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して約1%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して約2%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して約3%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して約4%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して約5%改善される。
【0306】
一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して約6%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して約7%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して約8%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して約9%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して約10%改善される。
【0307】
一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して約11%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して約12%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して約13%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して約14%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して約15%改善される。
【0308】
一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して約16%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して約17%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して約18%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して約19%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して約20%改善される。
【0309】
一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して約21%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して約22%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して約23%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して約24%改善される。一部の実施形態において、SEは、プラセボに対して約25%改善される。
【0310】
一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びSEがプラセボに対して少なくとも7%改善される。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びSEがプラセボに対して少なくとも9%改善される。
【0311】
一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びSEがプラセボに対して約7%改善される。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びSEがプラセボに対して約9%改善される。
【0312】
一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びSEがプラセボに対して少なくとも8%改善される。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びSEがプラセボに対して少なくとも8%改善される。
【0313】
一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びSEがプラセボに対して約8%改善される。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びSEがプラセボに対して約11%改善される。
【0314】
一部の実施形態において、SEは、ゾルピデムに対して少なくとも1%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも40%又は少なくとも50%改善される。一部の実施形態において、SEは、ゾルピデムに対して少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも11%、少なくとも12%、少なくとも13%、少なくとも14%又は少なくとも15改善される。
【0315】
一部の実施形態において、SEは、ゾルピデムに対して少なくとも1%改善される。一部の実施形態において、SEは、ゾルピデムに対して少なくとも2%改善される。一部の実施形態において、SEは、ゾルピデムに対して少なくとも3%改善される。一部の実施形態において、SEは、ゾルピデムに対して少なくとも4%改善される。一部の実施形態において、SEは、ゾルピデムに対して少なくとも5%改善される。
【0316】
一部の実施形態において、SEは、ゾルピデムに対して少なくとも6%改善される。一部の実施形態において、SEは、ゾルピデムに対して少なくとも7%改善される。一部の実施形態において、SEは、ゾルピデムに対して少なくとも8%改善される。一部の実施形態において、SEは、ゾルピデムに対して少なくとも9%改善される。一部の実施形態において、SEは、ゾルピデムに対して少なくとも10%改善される。
【0317】
一部の実施形態において、SEは、ゾルピデムに対して少なくとも11%改善される。一部の実施形態において、SEは、ゾルピデムに対して少なくとも12%改善される。一部の実施形態において、SEは、ゾルピデムに対して少なくとも13%改善される。一部の実施形態において、SEは、ゾルピデムに対して少なくとも14%改善される。一部の実施形態において、SEは、ゾルピデムに対して少なくとも15%改善される。
【0318】
一部の実施形態において、SEは、ゾルピデムに対して約1%改善される。一部の実施形態において、SEは、ゾルピデムに対して約2%改善される。一部の実施形態において、SEは、ゾルピデムに対して約3%改善される。一部の実施形態において、SEは、ゾルピデムに対して約4%改善される。一部の実施形態において、SEは、ゾルピデムに対して約5%改善される。
【0319】
一部の実施形態において、SEは、ゾルピデムに対して約6%改善される。一部の実施形態において、SEは、ゾルピデムに対して約7%改善される。一部の実施形態において、SEは、ゾルピデムに対して約8%改善される。一部の実施形態において、SEは、ゾルピデムに対して約9%改善される。一部の実施形態において、SEは、ゾルピデムに対して約10%改善される。
【0320】
一部の実施形態において、SEは、ゾルピデムに対して約11%改善される。一部の実施形態において、SEは、ゾルピデムに対して約12%改善される。一部の実施形態において、SEは、ゾルピデムに対して約13%改善される。一部の実施形態において、SEは、ゾルピデムに対して約14%改善される。一部の実施形態において、SEは、ゾルピデムに対して約15%改善される。
【0321】
一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びSEがゾルピデムに対して少なくとも2%改善される。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びSEがゾルピデムに対して少なくとも3%改善される。
【0322】
一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びSEがゾルピデムに対して約2%改善される。一部の実施形態において、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びSEがゾルピデムに対して約4%改善される。
【0323】
一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びSEがゾルピデムに対して少なくとも4%改善される。
【0324】
一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びSEがゾルピデムに対して約4%改善される。一部の実施形態において、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩が対象に投与され、及びSEがゾルピデムに対して約5%改善される。
【0325】
他の実施形態
実施形態1.対象の主観的入眠潜時(sSOL)を減少させる方法であって、対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含み、sSOLは、ベースラインに対して、少なくとも1ヵ月にわたって減少する、方法。
【0326】
実施形態2.sSOLは、ベースラインに対して、少なくとも6ヵ月にわたって減少する、実施形態1に記載の方法。
【0327】
実施形態3.レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも1ヵ月にわたって投与される、実施形態1に記載の方法。
【0328】
実施形態4.レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも6ヵ月にわたって投与される、実施形態2に記載の方法。
【0329】
実施形態5.sSOLは、少なくとも20分減少する、実施形態1に記載の方法。
【0330】
実施形態6.sSOLは、40分以下である、実施形態1に記載の方法。
【0331】
実施形態7.sSOLは、25分以下である、実施形態6に記載の方法。
【0332】
実施形態8.対象は、不眠症を有する、実施形態1に記載の方法。
【0333】
実施形態9.対象の主観的睡眠効率(sSE)を改善する方法であって、対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含み、sSEは、ベースラインに対して、少なくとも1ヵ月にわたって増加する、方法。
【0334】
実施形態10.sSEは、ベースラインに対して、少なくとも6ヵ月にわたって増加する、実施形態9に記載の方法。
【0335】
実施形態11.レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも1ヵ月にわたって投与される、実施形態9に記載の方法。
【0336】
実施形態12.レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも6ヵ月にわたって投与される、実施形態10に記載の方法。
【0337】
実施形態13.sSEは、少なくとも13%改善される、実施形態9に記載の方法。
【0338】
実施形態14.対象は、不眠症を有する、実施形態9に記載の方法。
【0339】
実施形態15.対象の主観的中途覚醒(sWASO)を減少させる方法であって、対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含み、sWASOは、ベースラインに対して、少なくとも1ヵ月にわたって減少する、方法。
【0340】
実施形態16.sWASOは、ベースラインに対して、少なくとも6ヵ月にわたって減少する、実施形態15に記載の方法。
【0341】
実施形態17.レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも1ヵ月にわたって投与される、実施形態15に記載の方法。
【0342】
実施形態18.レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも6ヵ月にわたって投与される、実施形態16に記載の方法。
【0343】
実施形態19.sWASOは、少なくとも40分減少する、実施形態15に記載の方法。
【0344】
実施形態20.対象は、不眠症を有する、実施形態15に記載の方法。
【0345】
実施形態21.対象の主観的入眠潜時(sSOL)を減少させることにおける使用のためのレンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩であって、対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含み、sSOLは、ベースラインに対して、少なくとも1ヵ月にわたって減少する、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩。
【0346】
実施形態22.sSOLは、ベースラインに対して、少なくとも6ヵ月にわたって減少する、実施形態21に記載の使用。
【0347】
実施形態23.レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも1ヵ月にわたって投与される、実施形態21に記載の使用。
【0348】
実施形態24.レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも6ヵ月にわたって投与される、実施形態22に記載の使用。
【0349】
実施形態25.sSOLは、少なくとも20分減少する、実施形態21に記載の使用。
【0350】
実施形態26.対象は、不眠症を有する、実施形態21に記載の使用。
【0351】
実施形態27.対象の主観的睡眠効率(sSE)を改善するためのレンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩であって、対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含み、sSEは、ベースラインに対して、少なくとも1ヵ月にわたって増加する、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩。
【0352】
実施形態28.sSEは、ベースラインに対して、少なくとも6ヵ月にわたって増加する、実施形態27に記載の使用。
【0353】
実施形態29.レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも1ヵ月にわたって投与される、実施形態27に記載の使用。
【0354】
実施形態30.レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも6ヵ月にわたって投与される、実施形態28に記載の使用。
【0355】
実施形態31.sSEは、少なくとも13%改善される、実施形態27に記載の使用。
【0356】
実施形態32.対象は、不眠症を有する、実施形態27に記載の使用。
【0357】
実施形態33.対象の主観的中途覚醒(sWASO)を減少させるためのレンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩であって、対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含み、sWASOは、ベースラインに対して、少なくとも1ヵ月にわたって減少する、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩。
【0358】
実施形態34.sWASOは、ベースラインに対して、少なくとも6ヵ月にわたって減少する、実施形態33に記載の使用。
【0359】
実施形態35.レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも1ヵ月にわたって投与される、実施形態33に記載の使用。
【0360】
実施形態36.レンボレキサント又はその塩は、対象に少なくとも6ヵ月にわたって投与される、実施形態34に記載の使用。
【0361】
実施形態37.sWASOは、少なくとも40分減少する、実施形態33に記載の使用。
【0362】
実施形態38.対象は、不眠症を有する、実施形態33に記載の使用。
【0363】
実施形態39.不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、プラセボと比較して主観的入眠潜時(sSOL)における入眠までの時間の減少を維持することに関して達成可能である、方法。
【0364】
実施形態40.不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、投薬剤形は、6ヵ月を通した治療中、プラセボと比較して主観的入眠潜時(sSOL)における入眠までの時間の減少を維持することに関して達成可能である、方法。
【0365】
実施形態41.不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、投薬剤形は、患者に少なくとも1ヵ月にわたって投与され得、投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、プラセボと比較して主観的入眠潜時(sSOL)における入眠までの時間の減少を維持することに関して達成可能である、方法。
【0366】
実施形態42.不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、投薬剤形は、患者に6ヵ月にわたって投与され得、投薬剤形は、6ヵ月を通した治療中、プラセボと比較して主観的入眠潜時(sSOL)における入眠までの時間の減少を維持することに関して達成可能である、方法。
【0367】
実施形態43.不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、プラセボと比較して主観的睡眠効率(sSE)における睡眠効率の改善を維持することに関して達成可能である、方法。
【0368】
実施形態44.不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、投薬剤形は、6ヵ月を通した治療中、プラセボと比較して主観的睡眠効率(sSE)における睡眠効率の改善を維持することに関して達成可能である、方法。
【0369】
実施形態45.不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、投薬剤形は、患者に少なくとも1ヵ月にわたって投与され得、投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、プラセボと比較して主観的睡眠効率(sSE)における睡眠効率の改善を維持することに関して達成可能である、方法。
【0370】
実施形態46.不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、投薬剤形は、患者に6ヵ月にわたって投与され得、投薬剤形は、6ヵ月を通した治療中、プラセボと比較して主観的睡眠効率(sSE)における睡眠効率の改善を維持することに関して達成可能である、方法。
【0371】
実施形態47.不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、プラセボと比較して中途覚醒(sWASO)の改善を維持することに関して達成可能である、方法。
【0372】
実施形態48.不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、投薬剤形は、6ヵ月を通した治療中、プラセボと比較して中途覚醒(sWASO)の改善を維持することに関して達成可能である、方法。
【0373】
実施形態49.不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、投薬剤形は、患者に少なくとも1ヵ月にわたって投与され得、投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、プラセボと比較して中途覚醒(sWASO)の改善を維持することに関して達成可能である、方法。
【0374】
実施形態50.不眠症を治療する方法であって、約5~10mgの範囲の単回1日用量において、レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含み、投薬剤形は、患者に6ヵ月にわたって投与され得、投薬剤形は、6ヵ月を通した治療中、プラセボと比較して中途覚醒(sWASO)の改善を維持することに関して達成可能である、方法。
【0375】
実施形態51.対象の不眠症を治療する方法であって、対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含み、主観的入眠潜時は、ベースラインに対して、少なくとも1ヵ月にわたって減少する、方法。
【0376】
実施形態52.対象の不眠症を治療する方法であって、対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含み、主観的睡眠効率は、ベースラインに対して、少なくとも1ヵ月にわたって増加する、方法。
【0377】
実施形態53.対象の不眠症を治療する方法であって、対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与することを含み、主観的中途覚醒は、ベースラインに対して、少なくとも1ヵ月にわたって減少する、方法。
【0378】
実施形態54.レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩による治療に反応性の対象を同定する方法であって、
a)対象の治療期間前主観的中途覚醒(sWASO)を決定すること;
b)治療期間前sWASOが60分以上である場合、治療期間にわたって対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与すること;
c)対象の治療期間後sWASOを決定すること;
d)治療期間後sWASOが60分未満であり、且つ治療期間後sWASOが治療期間前sWASOよりも10分以上短い場合、対象に5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を投与すること
を含む方法。
【0379】
実施形態55.治療期間後sWASOは、治療期間前sWASOよりも少なくとも20分短い、実施形態54に記載の方法。
【0380】
実施形態56.治療期間後sWASOは、治療期間前sWASOよりも少なくとも30分短い、実施形態54に記載の方法。
【0381】
実施形態57.レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を投与する前に、治療期間前主観的睡眠効率(sSE)が決定される、実施形態54に記載の方法。
【0382】
実施形態58.レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を投与した後、治療期間後sSEが決定される、実施形態57に記載の方法。
【0383】
実施形態59.治療期間後sSEは、治療期間前sSEに対して少なくとも10%改善される、実施形態55に記載の方法。
【0384】
実施形態60.治療期間後sSEは、治療期間前sSEに対して少なくとも14%改善される、実施形態55に記載の方法。
【0385】
実施形態61.レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を投与する前に、治療期間前主観的入眠潜時(sSOL)が決定される、実施形態54に記載の方法。
【0386】
実施形態62.レンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を投与した後、治療期間後sSOLが決定される、実施形態61に記載の方法。
【0387】
実施形態63.治療期間後sSOLは、治療期間前sSOLよりも少なくとも15分短い、実施形態62に記載の方法。
【0388】
実施形態64.治療期間後sSOLは、治療期間前sSOLよりも少なくとも20分短い、実施形態62に記載の方法。
【0389】
実施形態65.不眠症の治療を、それを必要としている対象において行う方法であって、
a)対象の治療期間前主観的入眠潜時(sSOL)を決定すること;
b)対象の就寝時刻前15分以内に、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を含む経口投薬剤形を対象に投与することであって、対象は、少なくとも7時間にわたって就床し続ける、投与すること;
c)対象の治療期間後sSOLを決定すること;
d)治療後sSOLが治療期間前sSOLに対して減少せず、且つ対象に重篤な有害反応が生じない場合、対象の就寝時刻前15分以内に、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を含む経口投薬剤形を対象に投与することであって、対象は、少なくとも7時間にわたって就床し続ける、投与すること
を含み;
治療期間後sSOLは、治療期間前sSOLに対して、少なくとも1ヵ月にわたって減少し、
治療期間後sSOLは、治療期間前sSOLに対して15分以上減少する、方法。
【0390】
実施形態66.治療期間後sSOLは、治療期間前sSOLに対して20分以上減少する、実施形態65に記載の方法。
【0391】
実施形態67.治療期間後sSOLは、40分以下である、実施形態65に記載の方法。
【0392】
実施形態68.治療期間後sSOLは、25分以下である、実施形態67に記載の方法。
【0393】
実施形態69.不眠症の治療を、それを必要としている対象において行う方法であって、
a)対象の治療期間前主観的睡眠効率(sSE)を決定すること;
b)対象の就寝時刻前15分以内に、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を含む経口投薬剤形を対象に投与することであって、対象は、少なくとも7時間にわたって就床し続ける、投与すること;
c)対象の治療期間後sSEを決定すること;
d)治療後sSOLが治療期間前sSEに対して増加せず、且つ対象に重篤な有害反応が生じない場合、対象の就寝時刻前15分以内に、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を含む経口投薬剤形を対象に投与することであって、対象は、少なくとも7時間にわたって就床し続ける、投与すること
を含み;
治療期間後sSEは、治療期間前sSEに対して、少なくとも1ヵ月にわたって増加し、
治療期間後sSEは、治療期間前sSEに対して8%以上増加する、方法。
【0394】
実施形態70.治療期間後sSEは、治療期間前sSEに対して13%以上増加する、実施形態69に記載の方法。
【0395】
実施形態71.不眠症の治療を、それを必要としている対象において行う方法であって、
a)対象の治療期間前主観的中途覚醒(sWASO)を決定すること;
b)対象の就寝時刻前15分以内に、5mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を含む経口投薬剤形を対象に投与することであって、対象は、少なくとも7時間にわたって就床し続ける、投与すること;
c)対象の治療期間後sWASOを決定すること;
d)治療後sSOLが治療期間前sWASOに対して減少せず、且つ対象に重篤な有害反応が生じない場合、対象の就寝時刻前15分以内に、10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を含む経口投薬剤形を対象に投与することであって、対象は、少なくとも7時間にわたって就床し続ける、投与すること
を含み;
治療期間後sWASOは、治療期間前sWASOに対して、少なくとも1ヵ月にわたって減少し、
治療期間後sWASOは、治療期間前sWASOに対して少なくとも29分減少する、方法。
【0396】
実施形態72.治療期間後sWASOは、治療期間前sWASOに対して少なくとも40分減少する、実施形態71に記載の方法。
【0397】
実施形態73.5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含む、不眠症を治療する方法であって、
予定の起床時刻まで少なくとも7時間を残して、5mg用量のレンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を患者に1夜に1回以下且つ入床前数分以内に経口投与することを含み、5mg用量が良好に忍容されるが、有効でない場合、その後、用量は、10mgで1日1回に増加され得、
投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、主観的入眠潜時(sSOL)における入眠までの時間の減少を維持することに関して達成可能であり、
sSOLは、ベースラインに対して少なくとも15分減少する、方法。
【0398】
実施形態74.5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含む、不眠症を治療する方法であって、
予定の起床時刻まで少なくとも7時間を残して、5mg用量のレンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を患者に1夜に1回以下且つ入床前数分以内に経口投与することを含み、5mg用量が良好に忍容されるが、有効でない場合、その後、用量は、10mgで1日1回に増加され得、
投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、主観的睡眠効率(sSE)における睡眠効率の改善を維持することに関して達成可能であり、
sSEは、ベースラインに対して少なくとも4%改善される、方法。
【0399】
実施形態75.5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含む、不眠症を治療する方法であって、
予定の起床時刻まで少なくとも7時間を残して、5mg用量のレンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を患者に1夜に1回以下且つ入床前数分以内に経口投与することを含み、5mg用量が良好に忍容されるが、有効でない場合、その後、用量は、10mgで1日1回に増加され得、
投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、主観的中途覚醒(sWASO)の改善を維持することに関して達成可能であり、
sWASOは、ベースラインに対して少なくとも29分減少する、方法。
【0400】
実施形態76.5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含む、不眠症を治療する方法であって、
予定の起床時刻まで少なくとも7時間を残して、5mg用量のレンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を患者に1夜に1回以下、入床直前に経口投与することを含み、
1日用量は、臨床反応及び忍容性に基づいて10mgに増加され得、投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、主観的入眠潜時(sSOL)における入眠までの時間の減少を維持することに関して達成可能である、方法。
【0401】
実施形態77.投薬剤形は、少なくとも6ヵ月間にわたる治療中、主観的入眠潜時(sSOL)における入眠までの時間の減少を維持することに関して達成可能である、実施形態76に記載の方法。
【0402】
実施形態78.投薬剤形は、患者に少なくとも1ヵ月にわたって投与され得る、実施形態76に記載の方法。
【0403】
実施形態79.投薬剤形は、患者に少なくとも6ヵ月にわたって投与され得る、実施形態76に記載の方法。
【0404】
実施形態80.sSOLは、ベースラインに対して少なくとも15分減少する、実施形態76に記載の方法。
【0405】
実施形態81.5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含む、不眠症を治療する方法であって、
予定の起床時刻まで少なくとも7時間を残して、5mg用量のレンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を患者に1夜に1回以下、入床直前に経口投与することを含み、
1日用量は、臨床反応及び忍容性に基づいて10mgに増加され得、
投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、主観的睡眠効率(sSE)における睡眠効率の改善を維持することに関して達成可能である、方法。
【0406】
実施形態82.投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、主観的睡眠効率(sSE)における睡眠効率の改善を維持することに関して達成可能である、実施形態81に記載の方法。
【0407】
実施形態83.投薬剤形は、患者に少なくとも1ヵ月にわたって投与され得る、実施形態81に記載の方法。
【0408】
実施形態84.投薬剤形は、患者に少なくとも6ヵ月にわたって投与され得る、実施形態81に記載の方法。
【0409】
実施形態85.sSEは、ベースラインに対して少なくとも4%改善される、実施形態81に記載の方法。
【0410】
実施形態86.5mg若しくは10mgのレンボレキサント又は等価用量のその薬学的に許容可能な塩を含む投薬剤形を経口投与することを含む、不眠症を治療する方法であって、
予定の起床時刻まで少なくとも7時間を残して、5mg用量のレンボレキサント又はその薬学的に許容可能な塩を患者に1夜に1回以下、入床直前に経口投与することを含み、
1日用量は、臨床反応及び忍容性に基づいて10mgに増加され得、
投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、主観的中途覚醒(sWASO)の改善を維持することに関して達成可能である、方法。
【0411】
実施形態87.投薬剤形は、少なくとも1ヵ月間にわたる治療中、主観的睡眠効率(sSE)における睡眠効率の改善を維持することに関して達成可能である、実施形態86に記載の方法。
【0412】
実施形態88.投薬剤形は、患者に少なくとも1ヵ月にわたって投与され得る、実施形態86に記載の方法。
【0413】
実施形態89.投薬剤形は、患者に少なくとも6ヵ月にわたって投与され得る、実施形態86に記載の方法。
【0414】
実施形態90.sWASOは、ベースラインに対して少なくとも29分減少する、実施形態86に記載の方法。
【0415】
本明細書に記載される本開示を更に十分に理解し得るように、以下の例を示す。これらの例は、例示目的に過ぎず、決して本開示を限定するものと解釈されてはならないことが理解されるべきである。
【実施例
【0416】
略語及び定義
本明細書で使用されるとき、特に指示がない限り、以下の略語及び定義が適用されるものとする。
【0417】
eC-SSRS - 電子版コロンビア自殺重症度評価尺度:自殺念慮及び自殺行動の両方を含めた、個人の自殺傾向の度合いを評価する自己評価自殺傾向尺度。
【0418】
EQ-5D-3L - 健康関連の生活の質評価:健康管理の臨床的及び経済的判定において且つ生活の質及び好み/有用性に関するデータを収集するために使用することのできるインスツルメント。このインスツルメントは、運動性、セルフケア、日常の活動、疼痛/不快感及び不安/抑欝に関する質問並びに0(「想像できる最悪の健康状態」)から100(「想像できる最善の健康状態」)までの視覚的アナログ尺度を含む。
【0419】
LPS - 持続睡眠潜時:消灯から非覚醒状態の20連続エポックの最初のエポックまでの分数。
【0420】
PGI-不眠症 - 患者による全般的印象度評価-不眠症:試験に入る前のその睡眠と比べた、試験薬がその睡眠に及ぼす効果についての対象の感じ方を尋ねる自己報告評価。PGI-不眠症には、試験薬の効果に関する3項目(a:睡眠の改善/悪化、b:眠りに落ちるまでの時間の減少/増加、及びc:TSTの増加/減少)並びに異なる3段階尺度での1項目(1=良い薬物療法効果、2=良くも悪くもない薬物療法効果、3=悪い薬物療法効果)及び最後の項目(薬物療法:1=強過ぎる、2=ちょうど合っている、3=弱過ぎる)がある。各項目が別々に報告された。
【0421】
SAE - 重篤有害事象
【0422】
SDSB - 睡眠障害スクリーニングバッテリー
【0423】
SE - 睡眠効率:TST/消灯から点灯までの間隔として計算した、全就床時間当たりに眠っている状態にあった時間の比率。
【0424】
sSE - 主観的睡眠効率:対象が眠ろうと試みたことを報告する時点から、対象がその夜に眠ろうとするのを止めた時点(対象がその日に離床した時点として操作化される)までの間隔として計算される主観的就床時間当たりのsTSTの比率及び主観的就床時間からsWASOを差し引いて導き出される眠っている状態にあった時間。
【0425】
sSOL - 主観的入眠潜時:対象が眠ろうと試みた時点から入眠までの分数推定値。
【0426】
sTST - 主観的全睡眠時間:入眠から、対象がその夜に眠ろうとするのを止めた時点までの、導き出される睡眠分数。
【0427】
sWASO - 主観的中途覚醒:最初の入眠後、対象がその日に離床した時点として操作化される、対象がその夜に眠ろうとするのを止めた時点までの夜間の覚醒分数推定値の合計。
【0428】
T-BWSQ - タイラー(Tyrer)のベンゾジアゼピン離脱症状質問票:試験薬の中断に伴う離脱症状を評価するように設計された質問票。Tyrer,P.et al.“The benzodiazepine withdrawal symptom questionnaire.”J.Affect.Disord.1990;19(1):53-61。
【0429】
TEAE - 治療中に発生した有害事象
【0430】
TST - 全睡眠時間:入眠から覚醒状態終了時までの睡眠分数。
【0431】
WASO - 中途覚醒:持続睡眠の開始から点灯までの覚醒分数。
【0432】
WASO2H:夜間後半部分の中途覚醒:消灯後240分から点灯までの間隔中の覚醒分数。
【0433】
WPAI-GH - 仕事の生産性及び活動障害に関する質問票-全般的な健康:アブセンティーズム及びプレゼンティーズムに関するデータを収集する。この尺度は6項目を含み、これらを用いて4つの評点が算出される。結果は障害率として表され、数字が大きいほど障害が大きく、且つ生産性が低いことを意味する。4つの評点には、(1)健康上の理由によるパーセント労働時間欠勤率;(2)健康上の理由によるパーセント労働中障害率;(3)健康上の理由によるパーセント全体労働障害率;及び(4)健康上の理由によるパーセント活動障害率が含まれる。
【0434】
実施例1.不眠障害を有する対象の治療
集団の約40%が65歳以上の、18歳以上の男女両方の対象を、治療に適格かどうかスクリーニングした。971例の対象が治療に無作為化されたが、しかしながら、949例の対象のみがフル・アナリシス・セット集団である。対象集団の人口統計学的情報は、表1に示す。
【0435】
本研究は、無作為化前段階と無作為化段階とからなった。
【0436】
無作為化前段階
無作為化前段階は、3つの期間:スクリーニング期間、導入期間及びベースライン期間からなった。
【0437】
スクリーニング期間
スクリーニング期間は、対象の無作為化前35日以内に開始された。対象が適格性判定基準及び他の評価(例えば、睡眠障害スクリーニングバッテリー)に基づき評価を受け、対象が適格と見なされた場合、対象は、どのように睡眠日誌をつけ、本明細書で考察される睡眠パラメーターの測定値を報告すればよいかについて指導を受けた。次に、対象は、導入期間に進んだ。
【0438】
導入期間
導入期間は、適格対象がプラセボ錠剤を毎晩就寝直前に少なくとも13夜にわたって投与されたときに開始された。導入期間中、対象は毎晩少なくとも7時間就床し続け、及び規則正しい就寝時刻を維持する必要があった。
【0439】
ベースライン期間
導入期間中のプラセボによる治療後、対象は評価を受け(例えば、不眠重症度指数、臨床血液及び尿検査、バイタルサイン、体重及び心電図)、なおも適格であれば、無作為化段階に進んだ。
【0440】
無作為化段階
無作為化段階は、2つの期間:治療期間1と治療期間2とからなった。無作為化段階は12ヵ月にわたって続いた。
【0441】
対象は二重盲検方式で無作為化され、プラセボ、5mgのレンボレキサント又は10mgのレンボレキサントのいずれかの投与を受けた(約1:1:1無作為化)。全ての対象が、研究中、治療中に発生した有害事象の評価、12誘導心電図、バイタルサイン、体重並びに臨床血液学及び血液化学検査を含めたルーチンの安全性モニタリングを受けた。eC-SSRSを用いて自殺傾向が評価された。
【0442】
治療期間1
治療期間1は、無作為化された試験薬物療法(プラセボ、5mgのレンボレキサント又は10mgのレンボレキサント)の初回投与から開始となった。対象は毎朝、起床時刻から1時間以内に睡眠日誌を記入した。対象は、治療期間1の開始から1ヵ月後、2ヵ月後、3ヵ月後及び6ヵ月後に臨床医の評価を受けた。以下の評価が行われた。
【0443】
1ヵ月目評価:対象に関する標準的な安全性評価が実施された。血液試料を採取してレンボレキサント及びその代謝産物の血漿濃度が決定され、ISI、FSS、PGI-不眠症、EQ-5D-3L及びeC-SSRが記入された。
【0444】
2ヵ月目評価:対象に関する標準的な安全性評価が実施された。
【0445】
3ヵ月目評価:1ヵ月目評価で行った全ての評価が繰り返された。
【0446】
6ヵ月目評価:1ヵ月目評価で行った全ての評価が繰り返され、対象がWPAI-GHを記入した。
【0447】
6ヵ月目評価の完了後、治療期間1が終了し、治療期間2が開始された。
【0448】
治療期間2
治療期間1の2ヵ月目評価の終了時(治療期間2ベースライン)、治療期間1でプラセボを投与された対象が2回目の無作為化を受け、5mg又は10mgのいずれかのレンボレキサントを投与されることになった。治療期間1中にレンボレキサントを投与された対象は、引き続き同じ用量のレンボレキサントの投与を受けた。
【0449】
治療期間2中、対象は、治療期間1中と同様に、引き続き睡眠日誌を記入した。対象は、9ヵ月目及び12ヵ月目評価中に評価した。7、8、10及び11ヵ月目には、臨床医が治療について電話で協議した(例えば、睡眠日誌、併用薬物療法、有害事象)。
【0450】
9及び12ヵ月目評価中、レンボレキサントの安全性及び忍容性が評価され、ec-SSRが記入され、尿薬物検査が行われ、対象は、ISI、FSS、EQ-5D-3L、PGI-不眠症及びWPAI-GHも記入した。血液試料(薬物動態分析用)も採取された。
【0451】
早期薬物中断
無作為化段階の開始後いずれかの時点で試験薬を早期に中断した対象は、中断から7日以内に臨床医の元に再来院するよう求められた。こうした対象は、睡眠日誌を含め、全ての研究評価(血液試料の採取を除く)を記入し続けるよう励まされた。
【0452】
フォローアップ期間
フォローアップ期間は治療期間2の終了時に開始となった。対象は試験薬の服用を中止したが、しかしながら、毎朝のその睡眠日誌への記入は、研究終了来院まで続けた。
【0453】
研究終了来院
治療期間2の完了から14~18日後、対象が評価された。標準的な安全性評価及びeC-SSRSの記入に加えて尿薬物検査が行われ、T-BWSQが施行され、及び睡眠日誌が回収された。
【0454】
対象集団
組入れ基準
対象は、以下の組入れ基準を全て満たす場合、本研究への参加に適格であった:
・インフォームドコンセントの提出時点で18歳以上の男女。
・Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders、第5版(DSM 5)の不眠障害に関する判定基準を満たした:
i.寝付くことが困難であり、眠り続けることが困難であり、且つ/又は眠る機会が十分にあるにも関わらず、望むよりも朝早く目が覚めるという形で夜間睡眠に不満を訴える;
ii.訴えの頻度が週3回以上である;
iii.訴えの期間が3ヵ月以上である;
iv.日中機能障害の訴えを伴う。
・スクリーニング時:直近4週間の中で週に少なくとも3夜、30分以上のsSOLを経験し、且つ/又は直近4週間の中で週に少なくとも3夜、60分以上のsWASOを経験した。
・スクリーニング時:7~9時間の規則正しい就床時間(眠っていたか、それとも眠ろうと試みていたかは問わない)を報告した。
・初回スクリーニング来院時(ビジット1)及び2回目のスクリーニング来院(ビジット2a):21:00~01:00の規則正しい就寝時刻(対象が眠ろうと試みる時刻として定義される)及び05:00~10:00の規則正しい起床時刻(対象がその日に離床した時刻として定義される)を報告した。
・スクリーニング時及び研究ベースライン時のISIスコアが15以上。
・2回目のスクリーニング来院時(ビジット2a):少なくとも7日間連続の朝(適格性には7日間のうちの最低5日間の朝)に記入された睡眠日誌上の回答から判定したとき、7夜のうちの少なくとも3夜にsSOLが30分以上であった、及び/又は7夜のうちの少なくとも3夜にsWASOが60分以上であったなど、その時点で不眠症状があることの確認。
・2回目のスクリーニング来院時(ビジット2a):スクリーニング来院の初回と2回目との間に最低7日間連続して朝に記入された睡眠日誌上の回答から判定したとき、対象が7~10時間の規則正しい就床時間(眠っていたか、それとも眠ろうと試みていたかは問わない)を有したなど、規則正しい就寝時刻及び起床時刻の確認。
・2回目のスクリーニング来院時(ビジット2a):スクリーニング来院の初回と2回目との間の7日間の朝に記入された睡眠日誌上の回答から判定したとき、就床継続時間が7時間未満である又は10時間より長い夜が2夜以下であったなど、就床継続時間が十分であることの確認。
・ベースライン時(ビジット3a):導入期間の最後の7夜について睡眠日誌上の回答から判定したとき、7夜のうちの少なくとも3夜にsSOLが30分以上である、及び/又は7夜のうちの少なくとも3夜にsWASOが60分以上であるなど、不眠症状の再確認。
・ベースライン時(ビジット3a):導入期間の最後の7夜について、対象が7~10時間の規則正しい就床時間(眠っていたか、それとも眠ろうと試みていたかは問わない)を有したなど、規則正しい就寝時刻及び起床時刻の確認。
・ベースライン時(ビジット3a):導入期間の最後の7夜について、21:00~01:00の規則正しい就寝時刻(対象が眠ろうと試みた時刻として定義される)及び05:00~10:00の規則正しい起床時刻(対象がその日に離床した時刻として定義される)の再確認。
・毎晩少なくとも7時間の就床を含め、プロトコルの全ての局面に従う意思及び能力がある。
・対象が本研究に参加している間、行動療法又は他の不眠症に対する治療プログラムを開始する意思がない。
【0455】
除外基準
対象は、以下の除外基準のいずれかを満たす場合、本研究への参加に適格でなかった:
・その時点で、閉塞性睡眠時無呼吸(持続的気道陽圧(CPAP)治療を伴う又は伴わない)を含めた睡眠関連呼吸障害、周期性四肢運動障害、下肢静止不能症候群、概日リズム睡眠障害若しくはナルコレプシーの診断又は以下のとおりのSDSBの除外スコア:
i.5以上のSTOPBangスコア;
ii.16以上のIRLSスコア;及び
iii.15より高いESSスコア
を有した。
・治験責任医師の臨床的見解では、ナルコレプシーがあるかどうかについて診断的評価のため専門機関紹介が必要と指示された、ナルコレプシーに関連する可能性のある症状を報告した。
・睡眠関連の暴力的行動若しくは夢遊運転病又は任意の他の複合関連行動、例えば睡眠状態で電話をかけるか若しくは食事の支度をして食べたりする行動があったことを報告した。
・インフォームドコンセント前の1年以内に診断的睡眠ポリグラフ分析を受けた対象について:
i.年齢18~64歳:無呼吸低呼吸指数が10より高いか、又は覚醒を伴う周期性四肢運動指数が10以上である。
ii.65歳以上:無呼吸低呼吸指数が15より高いか、又は覚醒を伴う周期性四肢運動指数が15より高い。
・スクリーニング時のベック鬱病評価尺度-II(BDI-II)スコアが19より高い。
・スクリーニング時のベック不安評価尺度(BAI)スコアが15より高い。
・習慣的にうたた寝することが週3回より多かった。
・スクリーニング時又は研究ベースライン時に授乳中又は妊娠中の女性(血清βヒト絨毛性ゴナドトロピン[β-hCG]陽性によって文書で確認されるとおり)。試験薬の初回投与の72時間以上前に妊娠スクリーニング検査で陰性結果が得られていた場合、別途ベースライン評価が必要であった。
・妊娠の可能性がある女性であって、
i.研究登録前30日以内に無防備性交を有した者又は全研究期間を通じて若しくは試験薬中止後28日間にわたって極めて有効な避妊方法(例えば、全禁欲、子宮内避妊器具、避妊用インプラント、注射用避妊薬、経口避妊薬又は無精子が確認されている精管切除済みのパートナーを有する)を用いることに同意しなかった者。周期的禁欲法(例えば、カレンダー法、排卵法、症候体温法、排卵後法)及び膣外射精は、許容されない避妊方法である。
ii.その時点で禁欲中であり、研究期間中及び試験薬中止後28日間に極めて有効な方法(上記に記載されるとおり)を用いること又は性的行為を控えることに同意しなかった者。
iii.ホルモン避妊薬を使用中だが、安定した用量の同じホルモン避妊薬製品を投与前少なくとも4週間にわたって続けていない者並びに研究中及び試験薬中止後28日間にわたって同じ避妊薬を用いることに同意しなかった者。
iv.注記:女性は全て、閉経後(少なくとも12ヵ月連続で無月経であり、適切な年齢層であり、他の既知の又は疑わしい原因なしに閉経後であった者として定義される)又は避妊手術済み(即ち両側卵管結紮術、子宮全摘出術又は両側卵巣摘出術、全て投与の少なくとも1ヵ月前の手術とする)でない限り、妊娠可能と見なされた。
・治験責任医師の見解では、対象の不眠の一因である過剰カフェイン使用又は18:00以降のカフェイン含有飲料の習慣的摂取及び自らの研究への参加期間中に18:00以降のカフェインを止める意思がなかった。直近3ヵ月のうちに、高用量の(250mgを著しく超過する)カフェインの摂取及び以下の症状:不穏、神経過敏症、興奮、不眠、顔面紅潮、利尿、胃腸障害、筋攣縮、とりとめのない思考及び発話の流れ、頻脈若しくは心不整脈、精力が高い期間又は精神運動性激越の5つ以上を含めた、カフェイン中毒に関するDSM-5判定基準を満たしたであろう症状があった場合、対象は除外された。社会的、職業的及び他の形態の機能における窮迫又は障害を引き起こした、且つ他の物質、精神障害又は内科的病態に関連付けられなかった症状は、除外となる。
・過去約2年以内の薬物又はアルコール依存歴又は乱用歴。
・週に14アルコール含有ドリンク超(女性)又は週に21アルコール含有ドリンク超(男性)の習慣的摂取を報告したか、又は自らの研究への参加期間中にアルコール摂取を1日2ドリンク以下に制限する若しくは就寝時刻前3時間以内の飲酒を止める意思がなかった。
・ヒト免疫不全ウイルス(HIV)陽性であることが分かっていた
・スクリーニング時に陽性血清により実証されるとおりの活動性ウイルス性肝炎(B型又はC型)。
・スクリーニング時の繰り返しECGによって実証されるとおりの(初回ECGがQTcF間隔>450ミリ秒を示した場合に限り繰り返した)、フリデリシアの式によって補正したQT/QT間隔(QTcF)間隔の延長(QTcF>450ミリ秒)。
・その時点で、臨床的に重大な疾患(例えば、心疾患;慢性閉塞性肺疾患、急性及び/又は重症呼吸抑制を含めた呼吸器疾患;重症肝不全;胃腸疾患;重症腎機能障害を含めた腎疾患;神経疾患[能力を欠く対象及び/又はその認知低下から人物/場所/時間及び/又は状況に対する失見当識が指示される対象を含む]又は精神疾患又は過去5年以内の悪性腫瘍[適切に治療された基底細胞癌を除く])のエビデンス又は治験責任医師の見解では、対象の安全性に影響を及ぼす若しくは研究評価の妨げとなる恐れのある慢性痛を有していた。対象の職業又は活動に起因した安全上の理由から鎮静薬が禁忌となったであろう対象も除外された。
・夜間にトイレに行くために頻繁に離床する必要が生じる併発夜間多尿。
・治験責任医師の見解では、対象の安全性に影響を及ぼした又は研究評価を妨げた可能性のある医学的又は精神医学的病態の任意の既往歴。
・スクリーニング若しくは研究ベースライン時又は研究ベースラインから6ヵ月以内の計画を伴う又は伴わない意図を持った任意の自殺念慮(即ちeC-SSRSの自殺念慮セクションの質問4番又は5番に「はい」と回答する)。
・過去10年の任意の自殺行動(eCSSRSの自殺行動セクションによる)。
・研究中に大手術の予定があった。
・試験薬の初回投与前1週間又は5半減期のいずれか長い方(導入期間)の間、何らかの禁止されている処方薬又は市販薬による併用薬物療法を使用した。
・試験薬の初回投与前1週間又は5半減期のいずれか長い方(導入期間)の間、認知行動療法又はマリファナを含めた何らかのモダリティの不眠症治療を使用した。
・治験責任医師の見解では、適切な用量及び十分な継続期間の治療後のスボレキサントによる治療の失敗(有効性又は安全性)。
・スクリーニング前2週間における又はスクリーニングからベースラインまでの間の、3つより多いタイムゾーンをまたぐ子午線越えの移動。
・スクリーニング時、導入時若しくはベースライン時に薬物検査が陽性であったか、又は研究中にレクリエーショナルドラッグの使用を断つ意思がなかった。
・試験薬又はいずれかの賦形剤に対する過敏症。
・その時点で別の臨床試験に登録されていたか、又はインフォームドコンセントに先立つ30日若しくは半減期の5倍のいずれか長い方の間、何らかの治験薬若しくは治験装置を使用した。
・過去に任意のレンボレキサント臨床試験に参加した。
【0456】
試験薬
対象には、5mgレンボレキサント錠剤、10mgレンボレキサント錠剤又はレンボレキサント対応プラセボ錠剤を投与した。
【0457】
【表1】
【0458】
研究エンドポイント
主要エンドポイント
主要エンドポイントは、6ヵ月目時点における主観的入眠潜時の研究ベースラインからの変化平均値であった。
【0459】
重要な副次的エンドポイント
本研究には、重要な副次的エンドポイントが2つあった。1つ目の重要な副次的エンドポイントは、6ヵ月目時点における主観的睡眠効率の研究ベースラインからの変化平均値であった。2つ目の重要な副次的エンドポイントは、6ヵ月目時点における主観的中途覚醒の研究ベースラインからの変化平均値であった。
【0460】
追加の副次的エンドポイント
前述の研究エンドポイントに加えて、本研究には、幾つかの追加の副次的エンドポイントが含まれた:
・治療開始時(期間1における初回投与後7夜の平均値)、1ヵ月目及び3ヵ月目における主観的入眠潜時、主観的睡眠効率、主観的中途覚醒及び主観的全睡眠時間の研究ベースラインからの変化平均値。
・6ヵ月目における主観的全睡眠時間の研究ベースラインからの変化平均値。
・1、3及び6ヵ月目における、不眠重症度指数で日中機能に関する4項目の合計スコアとして評価した日中機能の研究ベースラインからの変化。
【0461】
安全性エンドポイント
本研究の安全性エンドポイントには、(1)プラセボと比較した(治療期間1中)、及び(2)3、6、9及び12ヵ月にわたってレンボレキサントに曝露した対象における、レンボレキサントの安全性及び忍容性が含まれた。
【0462】
結果
【0463】
【表2】
【0464】
【表3】
【0465】
主要有効性エンドポイントは、主観的入眠潜時(対象が眠ろうと試みた時点から入眠までの分数推定値)の平均値の研究ベースラインからの変化であった。表2に示されるとおり、全ての治療群の主観的入眠平均値が研究ベースラインよりも短く、レンボレキサントで治療した対象では、プラセボで治療した対象よりも等価な時点における主観的入眠潜時が短くなった。図1及び図2も参照されたい。
【0466】
【表4】
【0467】
【表5】
【0468】
表3に示されるとおり、全ての治療群の主観的睡眠効率平均値が研究ベースラインに対して増加し、レンボレキサントで治療した対象では、プラセボで治療した対象よりも等価な時点における主観的睡眠効率が大幅に増加した。図3及び図4も参照されたい。
【0469】
【表6】
【0470】
【表7】
【0471】
表4に示されるとおり、全ての治療群の主観的中途覚醒平均値が研究ベースラインに対して減少し、レンボレキサントで治療した対象では、プラセボで治療した対象よりも等価な時点における主観的中途覚醒平均値が大幅に減少した。図5及び図6も参照されたい。
【0472】
【表8】
【0473】
【表9】
【0474】
表5に示されるとおり、全ての治療群の主観的全睡眠時間平均値が研究ベースラインに対して増加し、レンボレキサントで治療した対象では、プラセボで治療した対象よりも等価な時点における主観的全睡眠時間が大幅に増加した。
【0475】
【表10】
【0476】
【表11】
【0477】
【表12】
【0478】
【表13】
【0479】
表6及び表7に示されるとおり、全ての治療群の不眠重症度指数スコア平均値が研究ベースラインに対して減少し、レンボレキサントで治療した対象では、プラセボで治療した対象よりも等価な時点における不眠重症度指数スコアが大幅に減少した。
【0480】
【表14】
【0481】
表8に示されるとおり、睡眠の質及び朝の眠気に関連する項目(不眠重症度指数)の平均値は、6ヵ月時点においてプラセボで治療した対象と比較してレンボレキサントで治療した対象において有意に改善した。
【0482】
【表15】
【0483】
【表16】
【0484】
【表17】
【0485】
表11は、有害事象発生率の低さが示すとおり、レンボレキサントが安全で良好に忍容される薬物であることを示している。本研究中、死亡の報告はなかった。
【0486】
実施例2.不眠障害を有する対象の治療
年齢55歳以上の男女両方の対象を、治療に適格かどうかスクリーニングした。1006例の対象が治療に無作為化された。対象集団の人口統計学的情報を表12に示す。
【0487】
【表18】
【0488】
本研究は、無作為化前段階と無作為化段階とからなった。
【0489】
無作為化前段階
無作為化前段階は、3つの期間:スクリーニング期間、導入期間及びベースライン期間からなった。
【0490】
スクリーニング期間
スクリーニング期間は、対象の無作為化前35日以内に開始された。インフォームドコンセントが得られたところで、医学的既往歴、精神医学的既往歴及び睡眠歴の問診を行い、この問診には、対象が不眠障害の診断基準を満たし、且つ対象が睡眠維持の困難又は早朝覚醒又は両方を訴えていることの確認が含まれた。行われたスクリーニング評価は、不眠症睡眠指数(ISI)、エプワース眠気尺度(ESS)、STOPBang睡眠時無呼吸質問票、国際下肢静止不能尺度(IRLS)及びミュンヘン睡眠時随伴症尺度(MUPS)であった。これらの評価は、まとめて、睡眠障害スクリーニングバッテリーと称される。
【0491】
対象に睡眠日誌が配布され、項目の記録の方法が指導された。対象が睡眠日誌を7日間連続で毎朝記入した後、対象がなおも本研究への参加に適格であったならば、対象は無作為化段階の10~17日前の2回目の臨床ミーティングに出席した。次に、対象は、睡眠ポリグラフを装着し、姿勢安定性評価及び認知能力評価バッテリーの記入の方法について指導を受けた。次に、対象は、8時間睡眠ポリグラフ記録を受けた。覚醒から5分以内に、対象に関して姿勢安定性評価及び認知評価バッテリーが実施された。
【0492】
対象がなおも参加に適格であった場合、対象にプラセボ錠剤が分配され、導入期間が開始された。
【0493】
導入期間
導入期間は、適格対象にプラセボ錠剤が分配された時点で開始となり、ベースライン期間1日目まで続いた。導入期間中、対象は毎晩、就寝時刻前5分以内にプラセボを服用し、対象は少なくとも7時間就床し続けた。
【0494】
対象がこの期間中、少なくとも朝連続で睡眠日誌項目の記入を終えたところで、対象の適格性が再び審査された。適格であれば、対象は、終夜睡眠ポリグラフィ検査が実施されることになる2夜のうちの最初の夜を過ごすために再来院した。不眠重症度指数、FSS及びEQ-5D-3Lも評価された。次に、対象に対して、その予定就寝時刻から5分以内に試験薬が投与された。次に、対象は、8時間睡眠ポリグラフを受けた。覚醒後、姿勢及び認知バッテリー評価が実施され、睡眠日誌が記入された。次に、対象は、その日は自由に外出することができ、後に再来院してもう1夜繰り返した。
【0495】
次に、対象は、帰宅を許され、クリニックの手順に合わせて試験薬を服用した。最低でも2夜後、導入期間は、終了した。
【0496】
ベースライン期間
ベースライン期間の1日目、対象はクリニックに入院し、ISI、FSS及びEQ-5D-3Lが施行された。ルーチンの安全性評価のため、血液及び尿試料が採取され、ECGが実施され、バイタルサイン及び体重が評価された。eC-SSRSが施行された。ベースライン期間を完了し、且つ引き続き適格性判定基準を満たした対象が無作為化され、無作為化段階が開始された。
【0497】
無作為化段階
無作為化段階は、治療期間とフォローアップ期間とからなった。
【0498】
治療期間
治療期間は31日間にわたって続いた。対象は二重盲検方式で無作為化され、プラセボ、5mgのレンボレキサントを含有する錠剤、10mgのレンボレキサントを含有する錠剤又は6.25mgのゾルピデムERを含有する錠剤の投与を受けた。
【0499】
対象の平均習慣的就寝時刻から5分以内に試験薬が投与され、終夜睡眠ポリグラフ記録が開始された。翌朝(2日目)、記録の完了時に、姿勢安定性及び認知能力が評価された。2日目の晩に対象が再来院し、試験薬の投与前に血液試料が採取され、次に対象の平均習慣的就寝時刻から5分以内に試験薬が投与された。再び、睡眠ポリグラフ記録が開始された。翌朝(3日目)、姿勢安定性及び認知能力が評価された。血液試料も採取された。
【0500】
次に、対象が自らの睡眠日誌を記入した。eC-SSRSが施行された。目覚めてから1.5時間以内に、対象はその朝の眠気レベルに点数を付けた。臨床医が対象は退院しても安全と見なせば、対象は退院することが許された。
【0501】
帰宅後、対象は毎晩、就寝時刻前に試験薬を服用し、起床時刻から1時間以内にその睡眠日誌を記入した。
【0502】
29日目、対象は再来院した。対象の平均習慣的就寝時刻から5分以内に試験薬が投与され、睡眠ポリグラフ記録が実施された。翌朝(30日目)、姿勢安定性及び認知能力が評価された。起床時刻から1.5時間後、対象がその朝の眠気レベルに点数を付けた。
【0503】
30日目の晩に対象は再来院した。投与前血液試料が採取され、対象の平均習慣的就寝時刻から5分以内に再び試験薬が投与された。睡眠ポリグラフ記録が開始された。翌朝(31日目)、姿勢安定性及び認知能力が評価され、血液試料が採取された。ISI、FSS、EQ-5D-3L及びPGI-不眠症が施行された。ルーチンの安全性評価のため、血液及び尿試料が採取された。心電図が実施され、バイタルサイン及び体重が評価された。次に、対象にeC-SSRSが施行された。起床時刻から1.5時間後の時点で、対象がその朝の眠気レベルに点数を付けた。
【0504】
フォローアップ期間
フォローアップ期間は、治療期間の終了時に対象が退院したとき開始となった。対象は試験薬の服用を止めたが、毎朝のその睡眠日誌の記入は、研究来院の終了まで継続した。
【0505】
治療期間完了から14~18日後、対象は研究来院終了のため再来院した。T-BWSQ及びeC-SSRSが施行され、ルーチンの安全性評価が実施された。
【0506】
研究の中断
試験薬の服用を早期に中断した対象は、試験薬の中断後に実行可能になり次第、直ちに再来院すべきであった。有害事象が理由で対象が中断した場合、その有害事象は、消散するまでか又は2週間経つかのいずれか先に起こる時点まで追跡されていた必要がある。加えて、早期に中断した対象は尿薬物検査を受けた。
【0507】
試験薬
対象が無作為化された治療群に従い、対象に毎日2錠が投与された:
・5mgレンボレキサント治療群:ゾルピデムER対応プラセボ錠剤1錠及びレンボレキサント5mg錠剤1錠。
・10mgレンボレキサント治療群:ゾルピデムER対応プラセボ錠剤1錠及びレンボレキサント10mg錠剤1錠。
・ゾルピデムER6.25mg:ゾルピデムER6.25mg錠剤1錠及びレンボレキサント対応プラセボ錠剤1錠。
・プラセボ:ゾルピデムER対応プラセボ錠剤1錠及びレンボレキサント対応プラセボ錠剤1錠。
【0508】
研究エンドポイント
本研究には、主要エンドポイント、幾つかの重要な副次的エンドポイント及び幾つもの追加の副次的エンドポイントがあった。
【0509】
主要エンドポイント
主要エンドポイントは、プラセボと比較した5mg又は10mgレンボレキサントの29日目及び30日目における持続睡眠潜時平均値について、ベースラインからの変化を決定することであった。
【0510】
重要な副次的エンドポイント
1つの重要な副次的エンドポイントは、プラセボと比較した、5mg又は10mgのレンボレキサントの投与後29及び30日目における睡眠効率平均値について、ベースラインからの変化を決定することであった。
【0511】
もう1つの重要な副次的エンドポイントは、プラセボと比較した、5mg又は10mgのレンボレキサントの投与後29及び30日目における中途覚醒平均値について、ベースラインからの変化を決定することであった。
【0512】
もう1つの重要な副次的エンドポイントは、6.25mgのゾルピデムERの投与と比較した5mg又は10mgのレンボレキサントの投与後29及び30日目における夜間後半部分の中途覚醒平均値について、ベースラインからの変化を決定することであった。
【0513】
例示的な追加の副次的エンドポイントは、ゾルピデムと比較した5mg又は10mgのレンボレキサントの投与後2及び3日目における姿勢安定性検査での身体動揺単位平均値のベースラインからの変化である。
【0514】
組入れ基準
対象は、以下の組入れ基準を全て満たす場合、本研究への参加に適格であった:
・インフォームドコンセント時点で65歳以上の男性又は55歳以上の女性。
・Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders、第5版の不眠障害に関する判定基準を満たした:
i.眠り続けることが困難であり、且つ/又は眠る機会が十分にあるにも関わらず、望むよりも朝早く目が覚めるという形で夜間睡眠に不満を訴える。
ii.訴えの頻度が週3回以上である。
iii.訴えの期間が3ヵ月以上である。
iv.日中機能障害の訴えを伴う。
・スクリーニング時:直近4週間の中で週に少なくとも3夜、典型的には60分以上のsWASOを経験した。
・スクリーニング時:7~9時間の規則正しい就床時間(眠っていたか、それとも眠ろうと試みていたかは問わない)を報告した。
・スクリーニング時:21:00~24:00の習慣的就寝時刻(対象が眠ろうと試みた時刻として定義される)及び05:00~09:00の習慣的起床時刻を報告した。
・スクリーニング時及び導入期間中の初回睡眠ポリグラフ前の入院手続き時:ISIスコアが13以上。
・2回目のスクリーニング来院直前7日間の朝(適格性には7日間のうちの最低5日間の朝)の睡眠日誌上の回答から判定したとき、7夜のうちの少なくとも3夜にsWASOが60分以上であったなど、その時点で不眠症状があることの確認。
・2回目のスクリーニング来院直前7日間の朝の睡眠日誌上の回答から判定したとき、就寝時刻(対象が眠ろうと試みた時刻として定義される)又は起床時刻(対象がその日に離床した時刻として定義される)のいずれについても、スクリーニング時睡眠日誌項目から計算した、それぞれ習慣的就寝時刻平均値又は習慣的起床時刻中央値から1時間より大きくずれることが2夜以下であったなど、規則正しい就寝時刻及び起床時刻の確認。
・2回目のスクリーニング来院直前7日間の朝の睡眠日誌上の回答から判定したとき、就床継続時間が7時間未満である又は10時間より長い夜が2夜以下であったなど、就床継続時間が十分であることの確認。
・導入期間中:導入期間中の初回睡眠ポリグラフ直前7日間の朝の睡眠日誌上の回答から判定したとき、7夜のうちの少なくとも3夜にsWASOが60分以上であったなど、不眠症状の再確認。
・導入期間中:上記に定義するとおりの、規則正しい就寝時刻及び起床時刻の再確認。
・導入期間中:上記に定義するとおりの、就床継続時間が十分であることの再確認。
・導入期間中:以下のとおりの睡眠ポリグラフによる不眠症の客観的エビデンス:2回連続した睡眠ポリグラフ上でのWASO平均値が60分以上であって、いずれの夜も45分未満でない。
・毎晩少なくとも7時間の就床を含め、プロトコルの全ての局面に従う意思及び能力がある。
・対象が本研究に参加している間、行動療法又は他の不眠症に対する治療プログラムを開始する意思がない。
【0515】
除外基準
対象は、以下の除外基準のいずれかを満たす場合、本研究への参加に適格でなかった:
・その時点で、睡眠関連呼吸障害(持続的気道陽圧治療を伴う又は伴わない閉塞性睡眠時無呼吸を含む)、周期性四肢運動障害、下肢静止不能症候群、概日リズム睡眠障害若しくはナルコレプシーの診断又は以下のとおりの不眠症以外のある種の睡眠障害の症状を有する者を除外するスクリーニングインスツルメント上での除外スコア:
i.5以上のSTOPBang睡眠時無呼吸質問票スコア
ii.16以上のIRLSスコア
iii.15より高いESSスコア(スコア11~15は、対象の病歴に記録される日中の過剰な眠気が必要)
を有した。
・治験責任医師の臨床的見解では、ナルコレプシーがあるかどうかについて診断的評価のため専門機関紹介が必要と指示された、ナルコレプシーに関連する可能性のある症状を報告した。
・MUPS上、夢遊食事病の既往歴に対応する項目が是認されたか、又は睡眠関連の暴力的行動、夢遊運転病又は治験責任医師の見解上、対象が研究に不適となる別の睡眠時随伴症の症状の既往歴が報告された。
・2回目のスクリーニング来院時にPSGで測定したとき、無呼吸低呼吸指数が15より高いか、又は覚醒を伴う周期性四肢運動指数が15より高い。
・スクリーニング時のベック鬱病評価尺度-II(BDI-II)スコアが19より高い。
・スクリーニング時のベック不安評価尺度(BAI)スコアが15より高い。
・習慣的に日中にうたた寝することが週3回より多かった。
・妊娠可能性のある女性であった。(注記:女性は全て、閉経後(少なくとも12ヵ月連続で無月経であり、適切な年齢層であり、及び他の既知の又は疑わしい原因なしに閉経後であった者として定義される)又は避妊手術済み(即ち両側卵管結紮術、子宮全摘出術又は両側卵巣摘出術、全て投与の少なくとも1ヵ月前の手術とする)でない限り、妊娠可能と見なされた。
・治験責任医師の見解では、対象の不眠の一因である過剰カフェイン使用又は18:00以降のカフェイン含有飲料の習慣的摂取及び自らの研究への参加期間中に18:00以降のカフェインを止める意思がなかった。
・過去約2年以内の薬物又はアルコール依存歴又は乱用歴。
・週に14アルコール含有ドリンク超(女性)又は週に21アルコール含有ドリンク超(男性)の習慣的摂取を報告したか、又は就寝時刻前3時間以内にアルコールを習慣的に摂取しており、自らの研究への参加期間中にアルコール摂取を1日2ドリンク以下に制限する又は就寝時刻前3時間以内の飲酒を止める意思がなかった。
・ヒト免疫不全ウイルス陽性であることが分かっていた。
・スクリーニング時に陽性血清により実証されるとおりの活動性ウイルス性肝炎(B型又はC型)。
・スクリーニング時の繰り返しECGによって実証されるとおりの(初回ECGがQTCF間隔>450ミリ秒を示した場合に限り繰り返した)、フリデリシアの式によって心拍数を補正したQT/QT間隔(QTcF)間隔の延長(QTcf>450ミリ秒)。
・その時点で、臨床的に重大な疾患(例えば、心疾患;慢性閉塞性肺疾患、急性及び/又は重症呼吸抑制を含めた呼吸器疾患;重症肝機能障害を含めた胃腸疾患;重症腎機能障害を含めた腎疾患;重症筋無力症を含めた神経疾患;精神疾患;適切に治療された基底細胞癌以外の過去5年以内の悪性腫瘍)のエビデンス又は治験責任医師の見解では、対象の安全性に影響を及ぼすか、又は認知PABに関する課題を遂行する能力を含め、研究評価を妨げることになった恐れのある慢性痛を有した。対象の職業又は活動に起因した安全上の理由から鎮静薬が禁忌となったであろう対象も除外された。
・夜間にトイレに行くために頻繁に離床する必要が生じる併発夜間多尿。
・治験責任医師の見解では、対象の安全性に影響を及ぼすか、又はPABを遂行する能力を含め、研究評価を妨げることになった恐れのある医学的又は精神医学的病態の任意の既往歴。
・無作為化前段階におけるeC-SSRS施行時点又は施行前6ヵ月以内における計画を伴う又は伴わない意図を持った任意の自殺念慮(即ちeC-SSRSの自殺念慮セクションの質問4番又は5番に「はい」と回答する)。
・過去10年の任意の自殺行動(eC-SSRSの自殺行動セクションによる)。
・研究中に大手術の予定があった。
・試験薬の初回投与前1週間又は5半減期のいずれか長い方(導入期間)の間、何らかの禁止されている処方薬又は市販薬による併用薬物療法を使用した。
・試験薬の初回投与前1週間又は5半減期のいずれか長い方(導入期間)の間、認知行動療法又はマリファナを含めた何らかのモダリティの不眠症治療を使用した。
・治験責任医師の見解では、適切な用量及び十分な継続期間の治療後のスボレキサントによる治療の失敗(有効性又は安全性)。
・スクリーニング前2週間における又はスクリーニングからベースラインまでの間の、3つより多いタイムゾーンをまたぐ子午線越えの移動又は研究中における3つより多いタイムゾーンをまたぐ移動の計画。
・スクリーニング時、導入時又はベースライン時に薬物検査が陽性であったか、又は研究中にレクリエーショナルドラッグの使用を断つ意思がなかった。
・試験薬(レンボレキサント又はゾルピデム)又はその賦形剤に対する過敏症。
・その時点で別の臨床試験に登録されていたか、又はインフォームドコンセントに先立つ30日若しくは半減期の5倍のいずれか長い方の間、何らかの治験薬若しくは治験装置を使用した。
・過去に任意のレンボレキサント臨床試験に参加した。
【0516】
結果
【0517】
【表19】
【0518】
【表20】
【0519】
表13に示されるとおり、持続睡眠潜時平均値は、全てのレンボレキサント治療群について、ベースライン、プラセボ群及びゾルピデム群に対して減少した。
【0520】
【表21】
【0521】
【表22】
【0522】
表14に示されるとおり、睡眠効率平均値は、全てのレンボレキサント治療群について、ベースライン、プラセボ治療群及びゾルピデム治療群に対して増加した。
【0523】
【表23】
【0524】
【表24】
【0525】
表15に示されるとおり、中途覚醒平均値は、全てのレンボレキサント治療群について、ベースライン、プラセボ治療群及びゾルピデム治療群に対して減少した。
【0526】
【表25】
【0527】
【表26】
【0528】
表16に示されるとおり、夜間後半部分の中途覚醒平均値は、全てのレンボレキサント治療群について、ベースライン、プラセボ治療群及びゾルピデム治療群に対して減少した。
【0529】
【表27】
【0530】
【表28】
【0531】
表17に示されるとおり、全睡眠時間平均値は、全てのレンボレキサント治療群について、ベースライン、プラセボ治療群及びゾルピデム治療群に対して増加した。
【0532】
【表29】
【0533】
表18に示されるとおり、平均主観的入眠潜時は、全てのレンボレキサント治療群について、ベースライン、プラセボ治療群及びゾルピデム治療群に対して減少した。
【0534】
【表30】
【0535】
表19に示されるとおり、主観的睡眠効率平均値は、10mgレンボレキサント治療群について、ベースライン、プラセボ治療群及びゾルピデム治療群に対して増加した。
【0536】
【表31】
【0537】
表20に示されるとおり、主観的中途覚醒平均値は、10mgレンボレキサント治療群について、ベースライン、プラセボ治療群及びゾルピデム治療群に対して減少した。
【0538】
【表32】
【0539】
表21に示されるとおり、主観的全覚醒時間平均値は、10mgレンボレキサント治療群について、ベースライン、プラセボ治療群及びゾルピデム治療群に対して増加した。
【0540】
【表33】
【0541】
表22に示されるとおり、不眠重症度指数合計スコア平均値は、レンボレキサント治療群について、ベースライン及びプラセボ治療群に対して減少した。
【0542】
【表34】
【0543】
表23に示されるとおり、不眠重症度指数日中スコア平均値は、レンボレキサント治療群について、ベースライン及びプラセボ治療群に対して減少した。
【0544】
【表35】
【0545】
【表36】
【0546】
表24に示されるとおり、身体動揺は、全てのレンボレキサント治療群について、ベースライン、プラセボ治療群及びゾルピデム治療群に対して減少した。レンボレキサントは、プラセボと比較すると、姿勢安定性に何ら有意な効果を及ぼさなかった。
【0547】
【表37】
【0548】
【表38】
【0549】
【表39】
【0550】
表27に示されるとおり、レンボレキサントの投与は、対象が外部刺激によって覚醒する能力を妨げなかった。
【0551】
【表40】
【0552】
表28に示されるとおり、レンボレキサントで治療すると(両方の用量)、プラセボ及びゾルピデムによる治療よりも再入眠潜時が大幅に減少した。
【0553】
【表41】
【0554】
表29は、有害事象発生率の低さが示すとおり、レンボレキサントが安全で良好に忍容される薬物であることを示している。本研究中、死亡の報告はなかった。
【0555】
図11A図11Dは、最初の2夜の治療後、ゾルピデムERによる治療では、プラセボ及び5mgの治療よりも認知能力評価バッテリー(Cognitive Performance Assessment Battery)の4ドメイン中3ドメインの成績が、及び10mgレンボレキサントに対して4ドメイン中2ドメインに関して、有意に悪化したことを示している。対照的に、レンボレキサントは、いずれの用量も、認知検査に関していずれの時点でもプラセボと差がなかった。
【0556】
図12は、レンボレキサントで治療すると(両方の用量)、プラセボと比べた長期覚醒状態の長さがゾルピデムERによる治療よりも大幅に減少したことを示している。
【0557】
図15は、レンボレキサントで治療すると(両方の用量)、プラセボ及びゾルピデムERによる治療と比較して、ノンレム睡眠が大幅に増加したことを示している。
【0558】
図16は、レンボレキサントで治療すると(両方の用量)、プラセボ及びゾルピデムERによる治療と比較してレム潜時平均値が大幅に減少したことを示している。
【0559】
実施例3.不眠障害を有する対象の治療のレスポンダー分析
実施例1及び実施例2に記載される研究で収集されたデータをプールし、各対象の反応を分析した。
【0560】
主観的入眠潜時
【0561】
【表42】
【0562】
表30に示されるとおり、治療開始時(最初の7日)及び1ヵ月目の終了時、レスポンダー(sSOLが20分以下の対象と定義され、但し、そのベースラインsSOLが少なくとも30分であったものとする)の比率は、両方のレンボレキサント用量について、プラセボでの治療と比較して統計的に有意に優れていた。
【0563】
【表43】
【0564】
表31に示されるとおり、治療開始時(最初の7日)及び1ヵ月目の終了時、レスポンダー(sWASOが60分以下で、ベースラインから少なくとも10分の減少があった者として定義され、但し、ベースラインsWASOが60分より大きかったものとする)の比率は、両方のレンボレキサント用量での治療について、プラセボによる治療と比較して統計的に有意に優れていた。
【0565】
不眠重症度指数
【0566】
【表44】
【0567】
【表45】
【0568】
表32は、合計ISIスコアが1ヵ月目の終了時にベースラインと比較して7ポイント以上低下した対象として定義されるレスポンダーの概要及び分析を提供する。表33は、ISI合計スコアがベースラインと比較して低下し、1ヵ月目に10未満であった対象として定義されるレスポンダーの概要及び分析を提供する。レンボレキサントの両方の用量について、レンボレキサント群とプラセボ群とのレスポンダー比率の差は統計的に有意であった。
【0569】
表32に示されるとおり、1ヵ月目の終了時、ISI合計スコアが7ポイント以上低下した対象の比率はプラセボ群で33.6%であったのに対し、5mgレンボレキサント治療群では47.3%及び10mgレンボレキサント治療群では47.8%であった。
【0570】
表33に示されるとおり、1ヵ月目の終了時、ISI合計スコアが1ヵ月目時点で低下し、10未満であった対象の比率は、プラセボ治療群で20.3%であるのに対し、5mgレンボレキサント治療群では33.0%及び10mgレンボレキサント治療群では33.4%であった。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
図11C
図11D
図12
図13A
図13B
図13C
図14
図15
図16
【国際調査報告】