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特表2022-538689ブロックチェーンに基づくショートメッセージ検証方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-05
(54)【発明の名称】ブロックチェーンに基づくショートメッセージ検証方法
(51)【国際特許分類】
   H04L 9/32 20060101AFI20220829BHJP
   H04W 4/14 20090101ALI20220829BHJP
   H04W 12/106 20210101ALI20220829BHJP
   H04W 12/037 20210101ALI20220829BHJP
   H04W 12/72 20210101ALI20220829BHJP
【FI】
H04L9/32 200Z
H04W4/14
H04W12/106
H04W12/037
H04W12/72
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022500508
(86)(22)【出願日】2020-07-01
(85)【翻訳文提出日】2022-01-05
(86)【国際出願番号】 CN2020099727
(87)【国際公開番号】W WO2021004353
(87)【国際公開日】2021-01-14
(31)【優先権主張番号】201910606130.2
(32)【優先日】2019-07-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508231382
【氏名又は名称】チンタオ ハイアール ウォッシング マシン カンパニー,リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Qingdao Haier Washing Machine Co.,Ltd.
(71)【出願人】
【識別番号】520198579
【氏名又は名称】ハイアール・スマート・ホーム・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】HAIER SMART HOME CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Haier Industrial Park, No.1 Haier Road, Laoshan District, Qingdao, Shandong, China
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100196117
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 利恵
(72)【発明者】
【氏名】ヤン リ
(72)【発明者】
【氏名】チーガン シャン
(72)【発明者】
【氏名】チェン ザオ
(72)【発明者】
【氏名】ヘリ レン
(72)【発明者】
【氏名】イ メン
(72)【発明者】
【氏名】ペンフェイ ウー
(72)【発明者】
【氏名】シャオウェイ ワン
(72)【発明者】
【氏名】ケジュン リン
(72)【発明者】
【氏名】ケシン リン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA30
5K067DD53
5K067EE02
5K067EE16
5K067HH22
5K067HH36
(57)【要約】
本発明は、ショートメッセージ検証方式の安全性を向上させることを目的とする。このため、本発明はブロックチェーンに基づくショートメッセージ検証方法を提供し、当該ショートメッセージ検証方法は、クライアントがランダムにシリアル番号を生成してかつシリアル番号を暗号化するステップと、クライアントが携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号をサービスに送信するステップと、サービスが携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号をショートメッセージプロバイダに送信してかつブロックチェーンのスマート契約に記憶するステップと、ショートメッセージプロバイダがランダムに検証コードを生成してかつ検証コードをクライアントに送信するステップと、ショートメッセージプロバイダが、検証コードを暗号化し、携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号と暗号化された検証コードを対応的にブロックチェーンのスマート契約に記憶するステップとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブロックチェーンに基づくショートメッセージ検証方法であって、
クライアントがランダムにシリアル番号を生成してかつシリアル番号を暗号化するステップと、
クライアントが携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号をサービスに送信するステップと、
サービスが携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号をショートメッセージプロバイダに送信してかつブロックチェーンのスマート契約に記憶するステップと、
ショートメッセージプロバイダがランダムに検証コードを生成してかつ検証コードをクライアントに送信するステップと、
ショートメッセージプロバイダが、検証コードを暗号化し、携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号と暗号化された検証コードを対応的にブロックチェーンのスマート契約に記憶するステップとを含むことを特徴とするブロックチェーンに基づくショートメッセージ検証方法。
【請求項2】
「ショートメッセージプロバイダが携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号と暗号化された検証コードを対応的にブロックチェーンのスマート契約に記憶する」ステップの後、
クライアントが携帯電話番号、検証コードと暗号化されたシリアル番号をサービスに送信するステップと、
サービスが携帯電話番号、検証コードと暗号化されたシリアル番号をブロックチェーンのスマート契約に送信するステップと、
ブロックチェーンのスマート契約が検証を行い、検証結果をサービスにフィードバックするステップとをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のショートメッセージ検証方法。
【請求項3】
「ブロックチェーンのスマート契約が検証を行い、検証結果をサービスにフィードバックする」ステップは、
ブロックチェーンのスマート契約がサービスから送信された携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号によって対応する検証コードを呼び出すステップと、
呼び出した検証コードをサービスから送信された検証コードと照合するステップと、
照合結果が一致する場合、検証に通過した結果をサービスにフィードバックするステップと、
照合結果が一致しない場合、検証に通過しない結果をサービスにフィードバックするステップとを含むことを特徴とする請求項2に記載のショートメッセージ検証方法。
【請求項4】
「シリアル番号を暗号化する」ステップは、
シリアル番号にMD5またはSHA暗号化を行うステップを含むことを特徴とする請求項1に記載のショートメッセージ検証方法。
【請求項5】
「検証コードを暗号化する」ステップは、
検証コードにMD5またはSHA暗号化を行うステップを含むことを特徴とする請求項1に記載のショートメッセージ検証方法。
【請求項6】
ブロックチェーンに基づくショートメッセージ検証方法であって、
クライアントがランダムにシリアル番号を生成してかつシリアル番号を暗号化するステップと、
クライアントが携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号をサービスに送信して、サービスが携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号をショートメッセージプロバイダに送信してかつブロックチェーンのスマート契約に記憶するステップと、
クライアントがショートメッセージプロバイダによりランダムに生成された検証コードを受信するステップを含み、
当該検証コードは、ショートメッセージプロバイダによって暗号化された後、携帯電話番号および暗号化されたシリアル番号とともに、ブロックチェーンのスマート契約に対応的に記憶されることを特徴とするブロックチェーンに基づくショートメッセージ検証方法。
【請求項7】
「クライアントがショートメッセージプロバイダによりランダムに生成された検証コードを受信する」ステップの後に、
クライアントが携帯電話番号、検証コードおよび暗号化されたシリアル番号をサービスに送信して、サービスが携帯電話番号、検証コードおよび暗号化されたシリアル番号をブロックチェーンのスマート契約に送信して検証をし、ブロックチェーンのスマート契約からフィードバックした検証結果を受信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項6に記載のショートメッセージ検証方法。
【請求項8】
ブロックチェーンに基づくショートメッセージ検証方法であって、
クライアントがランダムにシリアル番号を生成してシリアル番号を暗号化した後、サービスはクライアントから送信された携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号を受信するステップと、
サービスは携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号をショートメッセージプロバイダに送信してブロックチェーンのスマート契約に記憶して、ショートメッセージプロバイダはランダムに検証コードを生成して検証コードをクライアントに送信して暗号化し、携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号と暗号化された検証コードを対応的にブロックチェーンのスマート契約に記憶するステップとを含むことを特徴とするブロックチェーンに基づくショートメッセージ検証方法。
【請求項9】
「サービスが携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号をショートメッセージプロバイダに送信してブロックチェーンのスマート契約に記憶し、ショートメッセージプロバイダがランダムに検証コードを生成してクライアントに送信して検証コードを暗号化し、携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号と暗号化された検証コードを対応的にブロックチェーンのスマート契約に記憶する」ステップの後、
サービスがクライアントから送信された携帯電話番号、検証コードと暗号化されたシリアル番号を受信するステップと、
サービスが携帯電話番号、検証コードと暗号化されたシリアル番号をブロックチェーンのスマート契約に送信して検証を行うステップと、
サービスがブロックチェーンのスマート契約からフィードバックした検証結果を受信するステップとをさらに含むことを特徴とする請求項8に記載のショートメッセージ検証方法。
【請求項10】
ブロックチェーンに基づくショートメッセージ検証方法であって、
クライアントがランダムにシリアル番号を生成してシリアル番号を暗号化してかつ携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号をサービスに送信した後、ショートメッセージプロバイダはサービスから送信された携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号を受信し、携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号はサービスによってブロックチェーンのスマート契約に記憶されるステップと、
ショートメッセージプロバイダがランダムに検証コードを生成してかつ検証コードをクライアントに送信するステップと、
ショートメッセージプロバイダは、検証コードを暗号化し、携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号と暗号化された検証コードを対応的にブロックチェーンのスマート契約に記憶するステップとを含むことを特徴とするブロックチェーンに基づくショートメッセージ検証方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は通信技術分野に属し、具体的にブロックチェーンに基づくショートメッセージ検証方法を提供する。
【背景技術】
【0002】
ショートメッセージ検証は現在よく使っている検証方式であり、従来のショートメッセージ検証方式は、ユーザがクライアントを通じて要求をサーバに送信し、サーバがランダムにショートメッセージ検証コードを生成してから、ショートメッセージ内容をショートメッセージプロバイダに送信し、ショートメッセージプロバイダがショートメッセージをユーザに発行し、ユーザがショートメッセージにおける検証コードに基づいて検証を行うことであり、この過程において、ユーザが検証する前に、サーバとショートメッセージプロバイダとはいずれも検証コードの具体的な内容をすでに知っているので、どちらもユーザになりすまして検証を行うことができ、また、サーバの配列が破壊されたり改ざんされたりすると、ユーザが正常な検証操作をすることができない可能性があり、このことから、従来のショートメッセージ検証方式の安全性が低いことが分かる。
【0003】
したがって、本技術分野では、上記問題を解決するために、新しいブロックチェーンに基づくショートメッセージ検証方法が必要である。
【発明の概要】
【0004】
従来技術における上記問題を解決するために、すなわち従来におけるショートメッセージ検証方式の安全性が低いという問題を解決するために、本発明はブロックチェーンに基づくショートメッセージ検証方法を提供する。ショートメッセージ検証方法は、クライアントがランダムにシリアル番号を生成してかつシリアル番号を暗号化するステップと、クライアントが携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号をサービスに送信するステップと、サービスが携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号をショートメッセージプロバイダに送信してかつブロックチェーンのスマート契約に記憶するステップと、ショートメッセージプロバイダがランダムに検証コードを生成してかつ検証コードをクライアントに送信するステップと、ショートメッセージプロバイダが、検証コードを暗号化し、携帯電話番号と、暗号化されたシリアル番号と、暗号化された検証コードとを対応的にブロックチェーンのスマート契約に記憶するステップとを含む。
【0005】
上記ショートメッセージ検証方法の好ましい技術案において、「ショートメッセージプロバイダが携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号と暗号化された検証コードを対応的にブロックチェーンのスマート契約に記憶する」ステップの後、ショートメッセージ検証方法は、クライアントが携帯電話番号、検証コードと暗号化されたシリアル番号をサービスに送信するステップと、サービスが携帯電話番号、検証コードと暗号化されたシリアル番号をブロックチェーンのスマート契約に送信するステップと、ブロックチェーンのスマート契約が検証を行い、検証結果をサービスにフィードバックするステップとをさらに含む。
【0006】
上記ショートメッセージ検証方法の好ましい技術案において、「ブロックチェーンのスマート契約が検証を行い、検証結果をサービスにフィードバックする」ステップは、ブロックチェーンのスマート契約がサービスから送信された携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号によって対応する検証コードを呼び出すステップと、呼び出した検証コードをサービスから送信された検証コードと照合するステップと、照合結果が一致する場合、検証に通過した結果をサービスにフィードバックするステップと、照合結果が一致しない場合、検証に通過しない結果をサービスにフィードバックするステップとを含む。
【0007】
上記ショートメッセージ検証方法の好ましい技術案において、「シリアル番号を暗号化する」ステップは、シリアル番号にMD5(Message-Digest Algorithm 5)またはSHA(Secure Hash Algorithm)暗号化を行うステップを含む。
【0008】
上記ショートメッセージ検証方法の好ましい技術案において、「検証コードを暗号化する」ステップは、検証コードにMD5またはSHA暗号化を行うステップを含む。
【0009】
他の態様において、本発明はブロックチェーンに基づくショートメッセージ検証方法をさらに提供し、ショートメッセージ検証方法は、クライアントがランダムにシリアル番号を生成してかつシリアル番号を暗号化するステップと、クライアントが携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号をサービスに送信して、サービスが携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号をショートメッセージプロバイダに送信してかつブロックチェーンのスマート契約に記憶するステップと、クライアントがショートメッセージプロバイダによりランダムに生成された検証コードを受信するステップを含み、ここでは、当該検証コードは、ショートメッセージプロバイダによって暗号化された後、携帯電話番号および暗号化されたシリアル番号とともに、ブロックチェーンのスマート契約に対応的に記憶される。
【0010】
上記ショートメッセージ検証方法の好ましい技術案において、「クライアントがショートメッセージプロバイダによりランダムに生成された検証コードを受信する」ステップの後に、ショートメッセージ検証方法は、クライアントが携帯電話番号、検証コードおよび暗号化されたシリアル番号をサービスに送信して、サービスが携帯電話番号、検証コードおよび暗号化されたシリアル番号をブロックチェーンのスマート契約に送信して検証をし、ブロックチェーンのスマート契約からフィードバックした検証結果を受信するステップをさらに含む。
【0011】
さらに別の態様において、本発明はブロックチェーンに基づくショートメッセージ検証方法をさらに提供し、ショートメッセージ検証方法は、クライアントがランダムにシリアル番号を生成してシリアル番号を暗号化した後、サービスはクライアントから送信された携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号を受信するステップと、サービスは携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号をショートメッセージプロバイダに送信してブロックチェーンのスマート契約に記憶して、ショートメッセージプロバイダはランダムに検証コードを生成して検証コードをクライアントに送信して暗号化し、携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号と暗号化された検証コードを対応的にブロックチェーンのスマート契約に記憶するステップとを含む。
【0012】
上記ショートメッセージ検証方法の好ましい技術案において、「サービスが携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号をショートメッセージプロバイダに送信してブロックチェーンのスマート契約に記憶し、ショートメッセージプロバイダがランダムに検証コードを生成してクライアントに送信して検証コードを暗号化し、携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号と暗号化された検証コードを対応的にブロックチェーンのスマート契約に記憶する」ステップの後、ショートメッセージ検証方法は、サービスがクライアントから送信された携帯電話番号、検証コードと暗号化されたシリアル番号を受信するステップと、サービスが携帯電話番号、検証コードと暗号化されたシリアル番号をブロックチェーンのスマート契約に送信して検証を行うステップと、サービスがブロックチェーンのスマート契約からフィードバックした検証結果を受信するステップとを含む。
【0013】
さらに別の態様において、本発明はさらにブロックチェーンに基づくショートメッセージ検証方法を提供し、ショートメッセージ検証方法は、クライアントがランダムにシリアル番号を生成してシリアル番号を暗号化してかつ携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号をサービスに送信した後、ショートメッセージプロバイダはサービスから送信された携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号を受信し、携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号はサービスによってブロックチェーンのスマート契約に記憶されるステップと、ショートメッセージプロバイダがランダムに検証コードを生成してかつ検証コードをクライアントに送信するステップと、ショートメッセージプロバイダは、検証コードを暗号化し、携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号と暗号化された検証コードを対応的にブロックチェーンのスマート契約に記憶するステップとを含む。
【0014】
当業者には理解されるように、本発明の好ましい技術案では、検証情報を2つの部分に分け、一部はシリアル番号であり、他の一部は検証コードであり、シリアル番号はクライアントによって暗号化されるので、ショートメッセージプロバイダがシリアル番号原文を得ることができず、ショートメッセージプロバイダがユーザになりすまして検証を行うことができない。また、ショートメッセージプロバイダが生成した検証コードが暗号化された後、ブロックチェーンのスマート契約に記憶され、ユーザが検証する前にサーバは検証コードを得ることができず、サーバが検証コードを漏洩したり改ざんしたりする可能性がなく、サーバもユーザになりすまして認証をすることができない。すなわち、サーバとショートメッセージプロバイダはユーザが検証する前にユーザになりすまして認証をすることができなくなり、また、シリアル番号と検証コードは共に暗号化されてからブロックチェーンのマート契約に記憶するため、公開された環境下でも検証コードとシリアル番号が盗まれて使用されるリスクがないので、このようなショートメッセージ検証方式により、ショートメッセージ検証の安全性を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】従来技術におけるショートメッセージ検証方法のフローチャートである。
図2】本発明によるショートメッセージ検証方法のフローチャートである。
図3】本発明によるショートメッセージ検証方法の送信過程を示す図である。
図4】本発明によるショートメッセージ検証方法の検証過程を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して本発明の好ましい技術案について説明する。これらの実施形態は本発明の技術的原理を説明するためのものに過ぎず、本発明の保護範囲を限定するものではないことを、当業者は理解するであろう。
【0017】
背景技術が指摘した従来のショートメッセージ検証方式の安全性が低い問題に対し、本発明はブロックチェーンに基づくショートメッセージ検証方法を提供し、ショートメッセージ検証の安全性を向上させることを目的とする。
【0018】
具体的には、図1に示すように、本発明のショートメッセージ検証方法は、クライアントがランダムにシリアル番号を生成してかつシリアル番号を暗号化するステップと、クライアントが携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号をサービスに送信するステップと、サービスが携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号をショートメッセージプロバイダに送信してかつブロックチェーンのスマート契約に記憶するステップと、ショートメッセージプロバイダがランダムに検証コードを生成してかつ検証コードをクライアントに送信するステップと、ショートメッセージプロバイダが、検証コードを暗号化し、携帯電話番号と、暗号化されたシリアル番号と、暗号化された検証コードとを対応的にブロックチェーンのスマート契約に記憶するステップとを含む。ここで、クライアントのシリアル番号に対する暗号化方式は、MD5非可逆暗号化アルゴリズムによる暗号化方式であってもよいし、MD3、MD4またはSHA非可逆暗号化アルゴリズムによる暗号化方式であってもよいし、他の非可逆暗号化アルゴリズムによる暗号化方式であってもよいことは勿論であり、当業者は実際の応用において、クライアントのシリアル番号に対する具体的な暗号化方式を柔軟に設定することができ、かかるクライアントのシリアル番号に対する具体的な暗号化方式の調整および変更は、本発明に対する制限を構成せず、本発明の保護範囲内に限定されるものとする。同様に、ショートメッセージプロバイダの検証コードに対する暗号化方式は、MD5非可逆暗号化アルゴリズムによる暗号化方式を採用してもよいし、MD3、MD4またはSHA非可逆暗号化アルゴリズムによる暗号化方式を採用してもよいし、もちろん、他の非可逆暗号化アルゴリズムの暗号化方式を採用してもよいし、当業者は、実際の応用において、ショートメッセージプロバイダの検証コードに対する暗号化方式を柔軟に設定することができ、かかるショートメッセージプロバイダの検証コードに対する暗号化方式の調整と変更は、本発明に対する制限を構成せず、いずれも本発明の保護範囲内に限定されるものとする。ここで、上記のMD5とは、MD5メッセージ要約アルゴリズム(すなわち、Message-Digest Algorithm 5)を指し、上記のSHAとは、セキュアハッシュアルゴリズム(すなわち、Secure Hash Algorithm)を指す。
【0019】
なお、サービスが携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号をブロックチェーンのスマート契約に記憶する際には、サービスが携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号をキー(key)としてブロックチェーンのスマート契約に記憶し、このとき、このキー(key)には対応する値(value)がなく、ショットショートメッセージプロバイダが携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号と暗号化された検証コードをブロックチェーンのスマート契約に記憶する場合、ショットショートメッセージプロバイダは携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号をキー(key)として、暗号化された検証コードを値(value)として、ブロックチェーンのスマート契約に更新方式で対応的に記憶し(すなわち、携帯電話番号と、暗号化されたシリアル番号と、暗号化された検証コードとが一対一で対応的にブロックチェーンのスマート契約に記憶される)、このとき、キー(key)は対応する値(value)を有し、すなわち、携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号のキー(key)は暗号化された検証コードの値(value)に対応する。
【0020】
なお、本発明のクライアントは、ユーザの携帯電話やタブレットPC等であってもよく、当業者であれば、クライアントの具体的なタイプを、実際の応用において柔軟に設定することができる。
【0021】
上記の「ショートメッセージプロバイダが携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号と暗号化された検証コードを対応的にブロックチェーンのスマート契約に記憶する」ステップの後、本発明のショートメッセージ検証方法は、クライアントが携帯電話番号、検証コードと暗号化されたシリアル番号をサービスに送信するステップと、サービスが携帯電話番号、検証コードと暗号化されたシリアル番号をブロックチェーンのスマート契約に送信するステップと、ブロックチェーンのスマート契約が検証を行い、検証結果をサービスにフィードバックするステップとをさらに含む。検証過程において、サービスは検証コードを得たが、サービスが得たのは暗号化されたシリアル番号であるため、ユーザの検証過程においてサービスもユーザになりすまして検証を行うことができず、ショートメッセージ検証の安全性をさらに向上させる。さらに、代替的には、実際の応用において、ショートメッセージ運営機構が変更された場合、ユーザ検証段階で、ユーザがクライアントを使用して携帯電話番号、検証コード、および暗号化されたシリアル番号をブロックチェーンのスマート契約に直接送信し、続いてブロックチェーンのスマート契約が検証結果をサービスにフィードバックすることも可能である。もちろん、実際の応用又は検証段階において、クライアントはまた、携帯電話番号、検証コード原文およびシリアル番号原文をサービスに送信し、サービスは、携帯電話番号、検証コード原文およびシリアル番号(シリアル番号原文であってもよく、サービスで再暗号化されたシリアル番号であってもよい)をブロックチェーンのスマート契約に送信して検証を行うことができる。
【0022】
好ましくは、「ブロックチェーンのスマート契約が検証を行い、検証結果をサービスにフィードバックする」ステップは、ブロックチェーンのスマート契約がサービスから送信された携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号によって対応する検証コードを呼び出すステップと、呼び出した検証コードをサービスから送信された検証コードと照合するステップと、照合結果が一致する場合、検証に通過した結果をサービスにフィードバックするステップと、照合結果が一致しない場合、検証に通過しない結果をサービスにフィードバックするステップとを含む。具体的には、サービスがクライアントから送信された携帯電話番号、検証コードと暗号化されたシリアル番号を検証する際に、サービスは携帯電話番号、検証コードと暗号化されたシリアル番号をブロックチェーンのスマート契約に送信して検証を行い、検証過程において、キー(key:携帯電話番号、暗号化されたシリアル番号)によって、対応する値(value:暗号化された検証コード)を呼び出し、続いて呼び出した検証コードとサービスから送信された検証コードとを照合し、照合結果が一致する場合、ブロックチェーンのスマート契約は検証に通過した結果をサービスにフィードバックし、サービスはユーザの操作に応答し、照合結果が一致しない場合、ブロックチェーンのスマート契約は検証に通過しない結果をサービスにフィードバックし、サービスはユーザの操作に応答しない。なお、実際の応用では、ブロックチェーンのフレームワークがイーサリアムであれば、そのスマート契約はsolidify言語であり、シリアル番号と検証コードへの暗号化方式はSHA暗号方式を採用することができ、ブロックチェーンのフレームワークがFabricであれば、そのスマート契約はgo言語であり、シリアル番号と検証コードへの暗号化方式はMD5暗号方式を選択することができる。
【0023】
以上、図面に示す好ましい技術案に関連して本発明の技術案を説明したが、当業者であれば、本発明の保護範囲がこれらの具体的な実施形態に限定されないことは明らかである。本発明の原理から逸脱することなく、当業者は、関連する技術的特徴を同等に変更または置換することができ、これらの変更または置換後の技術的解決策は、本発明の保護範囲内に含まれるものである。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】