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特表2022-538790眼瞼縁に直交する厚さ勾配に基づくトーリックコンタクトレンズ安定化設計
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-06
(54)【発明の名称】眼瞼縁に直交する厚さ勾配に基づくトーリックコンタクトレンズ安定化設計
(51)【国際特許分類】
   G02C 7/04 20060101AFI20220830BHJP
【FI】
G02C7/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021573855
(86)(22)【出願日】2020-05-27
(85)【翻訳文提出日】2021-12-17
(86)【国際出願番号】 IB2020055039
(87)【国際公開番号】W WO2020250067
(87)【国際公開日】2020-12-17
(31)【優先権主張番号】16/441,314
(32)【優先日】2019-06-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.MATLAB
(71)【出願人】
【識別番号】510294139
【氏名又は名称】ジョンソン・アンド・ジョンソン・ビジョン・ケア・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Johnson & Johnson Vision Care, Inc.
【住所又は居所原語表記】7500 Centurion Parkway, Jacksonville, FL 32256, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】ストレイカー・ベンジャミン
【テーマコード(参考)】
2H006
【Fターム(参考)】
2H006BC07
(57)【要約】
眼科用レンズが本明細書に記載される。例示的な眼科用レンズは、第1の表面を含むことができる。例示的な眼科用レンズは、第1の表面の反対側に配置され、第1の表面との間にレンズ材料の体積を画定する第2の表面を含むことができる。レンズ材料の体積の厚さプロファイルは、1つ以上の眼瞼プロファイルから導出されてもよく、それにより、レンズ材料の体積の厚さ勾配が標的眼瞼縁形状に実質的に直交するように向けられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
眼科用レンズであって、
第1の表面と、
前記第1の表面の反対側に配置され、前記第1の表面との間にレンズ材料の体積を画定する第2の表面とを含み、
前記レンズ材料の体積の厚さプロファイルは、1つ以上の眼瞼プロファイルから導出され、それにより、前記レンズ材料の体積の少なくとも一部の厚さ勾配が標的眼瞼縁形状に直交するように向けられている、眼科用レンズ。
【請求項2】
前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、眼の集団の上眼瞼縁又は下眼瞼縁の1つ以上の位置又は形状の1つ以上に関連する生体計測データを含む、請求項1に記載の眼科用レンズ。
【請求項3】
前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、標的注視位置にある眼の集団に関連する生体計測データを含む、請求項1に記載の眼科用レンズ。
【請求項4】
前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、複数の注視位置にある眼の集団に関連する生体計測データを含む、請求項1に記載の眼科用レンズ。
【請求項5】
前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、まばたきの1つ以上の段階における眼の集団に関連する生体計測データを含む、請求項1に記載の眼科用レンズ。
【請求項6】
前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、少なくとも1つの眼の上眼瞼縁又は下眼瞼縁の1つ以上の位置又は形状の1つ以上に関連する生体計測データを含む、請求項1に記載の眼科用レンズ。
【請求項7】
前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、標的注視位置にある少なくとも1つの眼に関連する生体計測データを含む、請求項1に記載の眼科用レンズ。
【請求項8】
前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、複数の注視位置にある少なくとも1つの眼に関連する生体計測データを含む、請求項1に記載の眼科用レンズ。
【請求項9】
前記材料の体積内又は体積上に画定された安定化ゾーンを更に含み、前記厚さプロファイルは前記安定化ゾーンに関連する、請求項1に記載の眼科用レンズ。
【請求項10】
前記レンズ材料の体積の前記一部が、前記眼科用レンズの縁部と光学ゾーン半径との間に配置された環状体積を含む、請求項1に記載の眼科用レンズ。
【請求項11】
前記光学ゾーン半径が、前記眼科用レンズの中心から3~5mmの間である、請求項10に記載の眼科用レンズ。
【請求項12】
前記レンズ材料の体積の前記一部が、前記眼科用レンズの縁部と前記眼科用レンズの前記縁部から1~300μm(1~300ミクロン)の間の半径との間の半径方向領域を除外する環状体積を含む、請求項1に記載の眼科用レンズ。
【請求項13】
方法であって、
1つ以上の眼瞼に関連する1つ以上の眼瞼プロファイルを決定することと、
前記1つ以上の眼瞼プロファイルに基づいて、標的眼瞼縁形状を決定することと、
少なくとも前記標的眼瞼縁形状に基づいて、第1の表面と、前記第1の表面の反対側に配置され、前記第1の表面との間にレンズ材料の体積を画定する第2の表面とを含む眼科用レンズを設計することと、を含み、
前記レンズ材料の体積の少なくとも一部の厚さプロファイルは、前記1つ以上の眼瞼プロファイルから導出され、それにより、前記レンズ材料の体積の前記少なくとも一部の厚さ勾配が前記標的眼瞼縁形状に直交するように向けられている、方法。
【請求項14】
前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、眼の集団の上眼瞼縁又は下眼瞼縁の1つ以上の位置又は形状の1つ以上に関連する生体計測データを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、標的注視位置にある眼の集団に関連する生体計測データを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、複数の注視位置にある眼の集団に関連する生体計測データを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、まばたきの1つ以上の段階における眼の集団に関連する生体計測データを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、少なくとも1つの眼の上眼瞼縁又は下眼瞼縁の1つ以上の位置又は形状の1つ以上に関連する生体計測データを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、標的注視位置にある少なくとも1つの眼に関連する生体計測データを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項20】
前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、複数の注視位置にある少なくとも1つの眼に関連する生体計測データを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項21】
前記材料の体積内又は体積上に画定された安定化ゾーンを更に含み、前記厚さプロファイルは前記安定化ゾーンに関連する、請求項13に記載の方法。
【請求項22】
前記レンズ材料の体積の前記一部が、前記眼科用レンズの縁部と光学ゾーン半径との間に配置された環状体積を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項23】
前記光学ゾーン半径が、前記眼科用レンズの中心から3~5mmの間である、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記レンズ材料の体積の前記一部が、前記眼科用レンズの縁部と前記眼科用レンズの前記縁部から1~300μm(1~300ミクロン)の間の半径との間の半径方向領域を除外する環状体積を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項25】
方法であって、
1つ以上の眼瞼に関連する1つ以上の眼瞼プロファイルを決定することと、
前記1つ以上の眼瞼プロファイルに基づいて、標的眼瞼縁形状を決定することと、
少なくとも前記標的眼瞼縁形状に基づいて、第1の表面と、前記第1の表面の反対側に配置され、前記第1の表面との間にレンズ材料の体積を画定する第2の表面とを含む眼科用レンズを形成することと、を含み、
前記レンズ材料の体積の厚さプロファイルは、前記1つ以上の眼瞼プロファイルから導出され、それにより、前記レンズ材料の体積の少なくとも一部の厚さ勾配が前記標的眼瞼縁形状に実質的に直交するように向けられている、方法。
【請求項26】
前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、眼の集団の上眼瞼縁又は下眼瞼縁の1つ以上の位置又は形状の1つ以上に関連する生体計測データを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、標的注視位置にある眼の集団に関連する生体計測データを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、複数の注視位置にある眼の集団に関連する生体計測データを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項29】
前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、まばたきの1つ以上の段階における眼の集団に関連する生体計測データを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項30】
前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、少なくとも1つの眼の上眼瞼縁又は下眼瞼縁の1つ以上の位置又は形状の1つ以上に関連する生体計測データを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項31】
前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、標的注視位置にある少なくとも1つの眼に関連する生体計測データを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項32】
前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、複数の注視位置にある少なくとも1つの眼に関連する生体計測データを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項33】
前記材料の体積内又は体積上に画定された安定化ゾーンを更に含み、前記厚さプロファイルは前記安定化ゾーンに関連する、請求項25に記載の方法。
【請求項34】
前記レンズ材料の体積の前記一部が、前記眼科用レンズの縁部と光学ゾーン半径との間に配置された環状体積を含む、請求項25に記載の方法。
【請求項35】
前記光学ゾーン半径が、前記眼科用レンズの中心から3~5mmの間である、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記レンズ材料の体積の前記一部が、前記眼科用レンズの縁部と前記眼科用レンズの前記縁部から1~300μm(1~300ミクロン)の間の半径との間の半径方向領域を除外する環状体積を含む、請求項25に記載の方法。
【請求項37】
眼科用レンズであって、
第1の表面と、
前記第1の表面の反対側に配置され、前記第1の表面との間にレンズ材料の体積を画定する第2の表面とを含み、
前記レンズ材料の体積の厚さプロファイルは、1つ以上の眼瞼プロファイルから導出され、それにより、前記レンズ材料の体積の少なくとも一部の厚さ勾配が標的眼瞼縁形状に実質的に直交するように向けられている、眼科用レンズ。
【請求項38】
前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、眼の集団の上眼瞼縁又は下眼瞼縁の1つ以上の位置又は形状の1つ以上に関連する生体計測データを含む、請求項37に記載の眼科用レンズ。
【請求項39】
前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、標的注視位置にある眼の集団に関連する生体計測データを含む、請求項37に記載の眼科用レンズ。
【請求項40】
前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、複数の注視位置にある眼の集団に関連する生体計測データを含む、請求項37に記載の眼科用レンズ。
【請求項41】
前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、まばたきの1つ以上の段階における眼の集団に関連する生体計測データを含む、請求項37に記載の眼科用レンズ。
【請求項42】
前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、少なくとも1つの眼の上眼瞼縁又は下眼瞼縁の1つ以上の位置又は形状の1つ以上に関連する生体計測データを含む、請求項37に記載の眼科用レンズ。
【請求項43】
前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、標的注視位置にある少なくとも1つの眼に関連する生体計測データを含む、請求項37に記載の眼科用レンズ。
【請求項44】
前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、複数の注視位置にある少なくとも1つの眼に関連する生体計測データを含む、請求項37に記載の眼科用レンズ。
【請求項45】
前記材料の体積内又は体積上に画定された安定化ゾーンを更に含み、前記厚さプロファイルは前記安定化ゾーンに関連する、請求項37に記載の眼科用レンズ。
【請求項46】
前記レンズ材料の体積の前記一部が、前記眼科用レンズの縁部と光学ゾーン半径との間に配置された環状体積を含む、請求項37に記載の眼科用レンズ。
【請求項47】
前記光学ゾーン半径が、前記眼科用レンズの中心から3~5mmの間である、請求項46に記載の眼科用レンズ。
【請求項48】
前記レンズ材料の体積の前記一部が、前記眼科用レンズの縁部と前記眼科用レンズの前記縁部から1~300μm(1~300ミクロン)の間の半径との間の半径方向領域を除外する環状体積を含む、請求項37に記載の眼科用レンズ。
【請求項49】
実質的に直交することが、直交角度と、直交から+/-20度である角度とを含む、請求項37に記載の眼科用レンズ。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
装着者は、視力を改善するためにコンタクトレンズを眼に装着することができる。典型的なコンタクトレンズの性能は装着者によって異なることがある。このタイプのコンタクトレンズは、使用中に第1の装着者の眼内でより多く移動し、使用中に第2の装着者の眼内でより少なく移動する可能性がある。コンタクトレンズのタイプによっては、装着者間で定位置での一貫性がない場合がある。したがって、コンタクトレンズの性能の改善及び装着者間でのコンタクトレンズの性能の一貫性を改善させることが求められている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
眼科用レンズが本明細書に記載される。例示的な眼科用レンズは、第1の表面を含むことができる。例示的な眼科用レンズは、第1の表面の反対側に配置され、第1の表面との間にレンズ材料の体積を画定する第2の表面を含むことができる。レンズ材料の体積の厚さプロファイルは、1つ以上の眼瞼プロファイルから導出されてもよく、それにより、レンズ材料の体積の厚さ勾配が標的眼瞼縁形状に実質的に直交するように向けられている。
【0003】
方法が本明細書に記載される。例示的な方法は、1つ以上の眼瞼に関連する1つ以上の眼瞼プロファイルを決定することを含むことができる。例示的な方法は、1つ以上の眼瞼プロファイルに基づいて、標的眼瞼縁形状を決定することを含むことができる。例示的な方法は、少なくとも標的眼瞼縁形状に基づいて、第1の表面と、第1の表面の反対側に配置され、第1の表面との間にレンズ材料の体積を画定する第2の表面とを含む眼科用レンズを設計することを含むことができる。レンズ材料の体積の厚さプロファイルは、1つ以上の眼瞼プロファイルから導出されてもよく、それにより、レンズ材料の体積の厚さ勾配が標的眼瞼縁形状に実質的に直交するように向けられている。
【0004】
方法が本明細書に記載される。例示的な方法は、1つ以上の眼瞼に関連する1つ以上の眼瞼プロファイルを決定することを含むことができる。例示的な方法は、1つ以上の眼瞼プロファイルに基づいて、標的眼瞼縁形状を決定することを含むことができる。例示的な方法は、少なくとも標的眼瞼縁形状に基づいて、第1の表面と、第1の表面の反対側に配置され、第1の表面との間にレンズ材料の体積を画定する第2の表面とを含む眼科用レンズを形成することを含むことができる。レンズ材料の体積の厚さプロファイルは、1つ以上の眼瞼プロファイルから導出されてもよく、それにより、レンズ材料の体積の厚さ勾配が標的眼瞼縁形状に実質的に直交するように向けられている。
【図面の簡単な説明】
【0005】
以下の図面は、本開示において論じられる様々な例を、限定ではなく、例として一般的に示す。図面は、以下のとおりである。
図1】上眼瞼縁及び下眼瞼縁が手動で描かれ、2次多項式(破線)でフィットされた眼の一例を示す。多項式は、実線で定義された楕円の重心に関して定義され、この楕円は、角膜の縁部に沿って選択された点にフィットする。
図2】眼に対して収集された一連のそのような画像を示しており、隣接する画像間で注視角度が10°変化する。
図3】102個の右眼の上眼瞼及び下眼瞼の眼瞼形状データを示しており、各線は、眼が一次注視にある状態で眼瞼縁の写真に沿って描かれた一連の点に対する2次多項式フィットである。
図4】上眼瞼及び下眼瞼について別個にプロットしたものであり、X軸に沿った各ミリメートル間隔ですべての多項式の中央値をとることによって平均眼瞼縁形状が得られたことを示す。
図5】左右の「反転」データ及び「非反転」データの両方を同じ軸にプロットしたものである。
図6】反転データ及び非反転データの平均を示しており、それぞれのy軸値の平均が、各ミリメートル間隔で取られた。
図7】上下の「反転」データ及び「非反転」データの両方を同じ軸にプロットしたものである。
図8】データ点の3次元配列として結果を示す。
図9】この形式の方程式を使用して、これらのデータ点に対する「ベストフィット」多項式関数を示す。
図10】陰影が表面形状の高さ(z値)を表す例示的な多項式のプロットを示す。
図11】光学ゾーン及びレンズ縁部の領域が切り取られた厚さプロファイルを示す。
図12】元の眼瞼形状多項式で重ね合わされた例示的な設計画像のプロットを示し、眼瞼形状は、原点を中心にしている。
図13】モデル眼を示し、矢印は眼瞼に対する直交ベクトルを示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本明細書には、コンタクトレンズを製造するためのシステム及び方法が記載される。集団を選択することができる。集団は、民族性、年齢範囲、性別などのうちの1つ以上、及び/又は前述の任意の組み合わせを含み得る。集団に関連して、複数の左眼又は右眼画像を検索することができる。複数の画像は、各画像における眼の角膜の中心が、他の画像における角膜の中心に対して同じ垂直及び水平位置にあり得るように配置されてもよい。追加的又は代替的に、各画像は、その眼に配置されたコンタクトレンズの中心(測定されたレンズ偏心又は予想されるレンズ偏心のいずれか)に対して位置合わせされてもよい。例えば、複数の注視角度にわたる画像を使用する場合、レンズは移動する可能性が高く、即ち、眼が異なる方向に見るときにその中心をわずかに変化させる可能性が高いため、角膜の中心ではなく、レンズの中心として位置合わせ基準を設定するほうがよい場合がある。複数の画像を使用して、集団の眼形状データを抽出することができる。抽出された眼形状データは、コンタクトレンズが安定化領域を含むように、集団のためのコンタクトレンズを設計するために使用され得る。安定化領域は、予想される眼瞼縁形状に対する直角を含む厚さプロファイルの勾配を含むことができ、ここで、予想される眼瞼縁形状は、抽出された形状データに基づく。
【0007】
眼科用レンズが本明細書に記載される。例示的な眼科用レンズは、第1の表面を含むことができる。第1の表面は、円形を含むことができる。第1の表面は、非円形形状を含むことができる。
【0008】
例示的な眼科用レンズは、第1の表面の反対側に配置され、第1の表面との間にレンズ材料の体積を画定する第2の表面を含むことができる。第2の表面は、円形を含むことができる。第2の表面は、非円形形状を含むことができる。
【0009】
レンズ材料の体積の厚さプロファイルは、1つ以上の眼瞼プロファイルから導出されてもよく、それにより、レンズ材料の体積の厚さ勾配が標的眼瞼縁形状に実質的に直交するように向けられている。1つ以上の眼瞼プロファイルは、眼の集団の上眼瞼縁又は下眼瞼縁の1つ以上の位置又は形状の1つ以上に関連する生体計測データを含み得る。集団は、民族性、年齢範囲、及び性別のうちの1つ以上を含み得る。1つ以上の眼瞼プロファイルは、標的注視位置にある眼の集団に関連する生体計測データを含み得る。1つ以上の眼瞼プロファイルは、複数の注視位置にある眼の集団に関連する生体計測データを含み得る。
【0010】
1つ以上の眼瞼プロファイルは、まばたきの1つ以上の段階における眼の集団に関連する生体計測データを含み得る。1つ以上の眼瞼プロファイルは、少なくとも1つの眼の上眼瞼縁又は下眼瞼縁の1つ以上の位置又は形状の1つ以上に関連する生体計測データを含み得る。1つ以上の眼瞼プロファイルは、標的注視位置にある少なくとも1つの眼に関連する生体計測データを含み得る。1つ以上の眼瞼プロファイルは、複数の注視位置にある少なくとも1つの眼に関連する生体計測データを含み得る。
【0011】
例示的な眼科用レンズは、材料の体積内又は体積上に画定された安定化ゾーンを含み得る。厚さプロファイルは、安定化ゾーンに関連する可能性がある。
【0012】
標的眼瞼縁形状は、少なくとも1つの眼の角膜の中心に対して決定されてもよい。厚さプロファイルは、複数の画像に基づいてもよい。厚さプロファイルは、少なくとも部分的に多項式によって定義されてもよい。多項式は、2次多項式であってもよい。厚さプロファイルは、中央垂直軸及び/又は中央水平軸に関して対称であり得る。
【0013】
コンタクトレンズ製造業者は、複数の画像を受け取ることができる。複数の画像のそれぞれは、24歳から54歳までのアジア人女性の左眼を含み得る。複数の画像は、各画像における眼の角膜の中心が、他の画像における角膜の中心に対して同じ垂直及び水平位置にあり得るように配置されてもよい。複数の画像を使用して、24歳から54歳までのアジア人女性の眼形状データ、例えば眼瞼縁データを抽出することができる。コンタクトレンズ製造業者は、抽出された眼形状データを使用して、24歳から54歳までのアジア人女性の左眼用コンタクトレンズを設計することができる。設計されたコンタクトレンズは、安定化領域を含み得る。安定化領域は、予想される眼瞼縁形状に対する直角を含む厚さプロファイルの勾配を含むことができ、ここで、予想される眼瞼縁形状は、抽出された形状データに基づく。
【0014】
方法が本明細書に記載される。例示的な方法は、1つ以上の眼瞼に関連する1つ以上の眼瞼プロファイルを決定することを含むことができる。1つ以上の眼瞼プロファイルは、眼の集団の上眼瞼縁又は下眼瞼縁の1つ以上の位置又は形状の1つ以上に関連する生体計測データを含み得る。集団は、民族性、年齢範囲、及び性別のうちの1つ以上を含み得る。1つ以上の眼瞼プロファイルは、標的注視位置にある眼の集団に関連する生体計測データを含み得る。1つ以上の眼瞼プロファイルは、複数の注視位置にある眼の集団に関連する生体計測データを含み得る。
【0015】
1つ以上の眼瞼プロファイルは、まばたきの1つ以上の段階における眼の集団に関連する生体計測データを含み得る。1つ以上の眼瞼プロファイルは、少なくとも1つの眼の上眼瞼縁又は下眼瞼縁の1つ以上の位置又は形状の1つ以上に関連する生体計測データを含み得る。1つ以上の眼瞼プロファイルは、標的注視位置にある少なくとも1つの眼に関連する生体計測データを含み得る。1つ以上の眼瞼プロファイルは、複数の注視位置にある少なくとも1つの眼に関連する生体計測データを含み得る。
【0016】
例示的な方法は、1つ以上の眼瞼プロファイルに基づいて、標的眼瞼縁形状を決定することを含むことができる。標的眼瞼縁形状は、少なくとも1つの眼の角膜の中心に対して決定されてもよい。
【0017】
例示的な方法は、少なくとも標的眼瞼縁形状に基づいて、第1の表面と、第1の表面の反対側に配置され、第1の表面との間にレンズ材料の体積を画定する第2の表面とを含む眼科用レンズを設計することを含むことができる。眼科用レンズは、材料の体積内又は体積上に画定された安定化ゾーンを含み得る。第1の表面及び第2の表面のうちの1つ以上は、円形を含み得る。第1の表面及び第2の表面のうちの1つ以上は、非円形形状を含み得る。
【0018】
レンズ材料の体積の厚さプロファイルは、1つ以上の眼瞼プロファイルから導出されてもよく、それにより、レンズ材料の体積の厚さ勾配が標的眼瞼縁形状に実質的に直交するように向けられている。厚さプロファイルは、安定化ゾーンに関連する可能性がある。厚さプロファイルは、複数の画像に基づいてもよい。厚さプロファイルは、少なくとも部分的に多項式によって定義されてもよい。多項式は、2次多項式であってもよい。厚さプロファイルは、中央垂直軸及び/又は中央水平軸に関して対称であり得る。
【0019】
コンタクトレンズ製造業者は、複数の画像を受け取ることができる。複数の画像のそれぞれは、24歳から54歳までのアジア人女性の右眼を含み得る。複数の画像は、各画像における眼の角膜の中心が、他の画像における角膜の中心に対して同じ垂直及び水平位置にあり得るように配置されてもよい。複数の画像を使用して、24歳から54歳までのアジア人女性の眼形状データ、例えば眼瞼縁データを抽出することができる。コンタクトレンズ製造業者は、抽出された眼形状データを使用して、24歳から54歳までのアジア人女性の右眼用コンタクトレンズを設計することができる。設計されたコンタクトレンズは、安定化領域を含み得る。安定化領域は、予想される眼瞼縁形状に対する直角を含む厚さプロファイルの勾配を含むことができ、ここで、予想される眼瞼縁形状は、抽出された形状データに基づく。
【0020】
方法が本明細書に記載される。例示的な方法は、1つ以上の眼瞼に関連する1つ以上の眼瞼プロファイルを決定することを含むことができる。1つ以上の眼瞼プロファイルは、眼の集団の上眼瞼縁又は下眼瞼縁の1つ以上の位置又は形状の1つ以上に関連する生体計測データを含み得る。集団は、民族性、年齢範囲、及び性別のうちの1つ以上を含み得る。1つ以上の眼瞼プロファイルは、標的注視位置にある眼の集団に関連する生体計測データを含み得る。1つ以上の眼瞼プロファイルは、複数の注視位置にある眼の集団に関連する生体計測データを含み得る。
【0021】
1つ以上の眼瞼プロファイルは、まばたきの1つ以上の段階における眼の集団に関連する生体計測データを含み得る。1つ以上の眼瞼プロファイルは、少なくとも1つの眼の上眼瞼縁又は下眼瞼縁の1つ以上の位置又は形状の1つ以上に関連する生体計測データを含み得る。1つ以上の眼瞼プロファイルは、標的注視位置にある少なくとも1つの眼に関連する生体計測データを含み得る。1つ以上の眼瞼プロファイルは、複数の注視位置にある少なくとも1つの眼に関連する生体計測データを含み得る。
【0022】
例示的な方法は、1つ以上の眼瞼プロファイルに基づいて、標的眼瞼縁形状を決定することを含むことができる。標的眼瞼縁形状は、少なくとも1つの眼の角膜の中心に対して決定されてもよい。
【0023】
例示的な方法は、少なくとも標的眼瞼縁形状に基づいて、第1の表面と、第1の表面の反対側に配置され、第1の表面との間にレンズ材料の体積を画定する第2の表面とを含む眼科用レンズを形成することを含むことができる。眼科用レンズは、材料の体積内又は体積上に画定された安定化ゾーンを含み得る。第1の表面及び第2の表面のうちの1つ以上は、円形を含み得る。第1の表面及び第2の表面のうちの1つ以上は、非円形形状を含み得る。
【0024】
レンズ材料の体積の厚さプロファイルは、1つ以上の眼瞼プロファイルから導出されてもよく、それにより、レンズ材料の体積の厚さ勾配が標的眼瞼縁形状に実質的に直交するように向けられている。厚さプロファイルは、安定化ゾーンに関連する可能性がある。厚さプロファイルは、複数の画像に基づいてもよい。厚さプロファイルは、少なくとも部分的に多項式によって定義されてもよい。多項式は、2次多項式であってもよい。厚さプロファイルは、中央垂直軸及び/又は中央水平軸に関して対称であり得る。
【0025】
コンタクトレンズ製造業者は、眼の画像を受け取ることができる。画像は、眼の眼形状データ、例えば眼瞼縁データを抽出するために使用することができる。コンタクトレンズ製造業者は、抽出された眼形状データを使用して、眼用コンタクトレンズを設計することができる。設計されたコンタクトレンズは、安定化領域を含み得る。安定化領域は、予想される眼瞼縁形状に対する直角を含む厚さプロファイルの勾配を含むことができ、ここで、予想される眼瞼縁形状は、抽出された形状データに基づく。
【0026】
本明細書には、トーリックレンズ安定化設計が開示されており、厚さマップが眼の集団からの眼瞼位置から導出され、それにより、レンズの厚さ勾配が「平均」眼瞼縁形状に直交するように向けられている。
【0027】
本明細書には、トーリックレンズの回転性能(経時的な安定性の向上及び異なる眼に対する定位置の一貫性の向上)を改善するためのシステム及び/又は方法が開示される。
【0028】
眼に対して回転的に安定化させることを目的としたコンタクトレンズの設計を設計又は最適化するための新規な方法を以下に説明する。
【0029】
この方法は、円形又は非円形コンタクトレンズに用いることができる。
【0030】
設計プロセスは、眼の集団の上眼瞼縁及び下眼瞼縁の位置及び形状に関する生体計測データを取得することを含むことができる。上眼瞼縁及び下眼瞼縁の位置及び形状を、眼が自然な注視位置(即ち、一次位置、まっすぐ前を見る、目を細めたり眼瞼を大きく開いたりしない)にある状態で分析する。眼瞼縁の形状及び位置を、角膜の位置又は眼に装着されたコンタクトレンズの位置のいずれかに関連して決定する。画像解析ソフトウェアを用いて、眼瞼縁に沿っていくつかの点を選択することにより、上眼瞼縁及び下眼瞼縁を描く。次に、選択された点を多項式又は同様の関数にフィットさせて、事前定義されたランドマーク(例えば、角膜の中心)に対する眼瞼縁の形状及び位置を数学的に記述することができる。図1は、上眼瞼縁及び下眼瞼縁が手動で描かれ、2次多項式(破線)でフィットされた眼の一例を示す。多項式は、実線で定義された楕円の重心に関して定義され、この楕円は、角膜の縁部に沿って選択された点にフィットする。
【0031】
このデータを一次注視(即ち、眼がまっすぐ前を見ている状態)で収集することに加えて、眼瞼縁生体計測データは、眼が異なる程度の周辺注視で見ている状態で収集することもできる。例えば、眼瞼の位置及び形状(角膜又は眼に装着されたコンタクトレンズのいずれかに関して)は、自然な眼瞼の姿勢(即ち、目を細めたり、「大きく開いたり」しない)を維持しながら、眼が特定の水平、垂直又は斜め方向に回転した状態で収集することができる。図2は、眼に対して収集された一連のそのような画像を示しており、隣接する画像間で注視角度が10°変化する。
【0032】
そのような画像は、単一の眼に対して、又は眼の集団に対して収集され得る。そのような眼の集団は、特定の地域の代表的な集団、又は特定の民族、年齢範囲、性別、又はこれらの組み合わせの代表的な眼の集団を含み得る。
【0033】
複数の注視方向にわたって画像を収集することに加えて、(例えば、高速ビデオ録画を使用して)自然なまばたきの異なる段階で複数の画像を収集することもできる。
【0034】
画像が複数の注視方向にわたって収集される場合、「平均」眼瞼縁形状(即ち、複数の注視方向にわたる平均眼瞼縁形状)が得られるように、平均化プロセスを眼瞼形状データに適用することができる。この平均化は、すべての画像にわたる多項式係数の平均化、又は一部の他の数学的平均化手法を含むことができる。この平均化は、画像のそれぞれを異なるように重み付けすることを含んでもよく、例えば、重み付け関数を使用してもよく、それによって、眼が一次注視に近い画像は、眼が極端な周辺注視で見ている画像よりも、平均化関数においてより重く重み付けされる。このような重み付け関数は、眼が異なる注視方向を見るのに費やす時間の分布を示すデータから得ることができる。
【0035】
同様に、眼の集団についてデータが収集される場合、眼瞼縁形状データは、複数の眼にわたって平均化されてもよい。これは、多項式係数の平均化又は一部の他の数学的平均化手法によって行うことができる。複数の眼にわたる形状データの平均化は、上記のように、複数の注視方向にわたるデータを平均化する前に、又はその後に行うことができる。
【0036】
次に、コンタクトレンズの安定化設計は、眼瞼縁形状データから導出することができる。これは、厚さの勾配が平均化された眼瞼縁に対して垂直である(即ち、直交する)ように厚さプロファイルを作成することを目的として、レンズの安定化領域の厚さプロファイルを定義することによって行うことができる。
【0037】
言い換えれば、レンズの厚さプロファイル(眼に対してその公称方向に配置されたとき)は、厚さプロファイルの勾配(最大傾斜の方向)が平均化された眼瞼縁形状に対して直角になるように、眼瞼縁の位置及び形状に関連して定義される。
【0038】
眼瞼形状データを平均化する代わりに、又は平均化と組み合わせて、数学的補間を使用して、一連の眼瞼縁形状にわたって連続的なレンズ厚さプロファイルを作成することができる。
【0039】
中央光学ゾーン及び周辺レンズ縁部を含めて、レンズの特定の領域は、安定化領域から除外される。この設計は、ブレンドゾーンを使用してこれらの領域とブレンドされる。
【0040】
あるいは、各眼に対して(又は単一の眼の各注視角度に対して)固有の安定化レンズ設計を作成してもよく、これらの設計の厚さを平均化して、最終的な単一の安定化設計を作成することができる。重み付け関数は、この平均化プロセスの間に使用することができ、例えば、眼が一次注視に近い画像から作成された設計により大きな重みが与えられる。
【0041】
複数の眼にわたるデータを平均化する代わりに、個々の眼ごとに固有のレンズ安定化プロファイルを作成することができ、それによって安定化領域の形状は、その眼の1つ以上の注視方向にわたる眼瞼の形状及び位置に合わせてカスタマイズすることができる。
【0042】
平均化は、最終的なレンズ安定化設計が中央垂直軸又は水平軸に関して鏡面対称性を有するように、又は垂直対称性と水平対称性の両方を有するように適用することもできる。これらの場合、設計は、すべての対称点で厚さプロファイルを平均化することによって決定することができる。
【0043】
以下は、「集団平均化」設計を得るために、一次注視で複数の眼にわたってデータを処理及び平均化する1つの方法の一例である。例えば、図3は、眼瞼形状データを示しており、各線は、眼が一次注視にある状態で眼瞼縁の写真に沿って描かれた一連の点に対する2次多項式フィットである。画像のスケーリング(ピクセルあたりのミリメートル)が分かるように、ミリメートルスケールの写真も撮られ、眼瞼の位置及び形状がミリメートルで表される。原点(0,0)は、角膜の中心を基準とする。このデータの収集に使用されたすべての眼は右眼であった(即ち、この特定のデータセットに左眼は含まれていなかったが、設計プロセスは左眼データの収集に一般化可能である)。
【0044】
MATLABでカスタム作成された画像解析ソフトウェアを用いて眼瞼縁の描出と多項式フィッティングを行った。眼瞼形状情報を収集するために使用されるカメラは、生成される画像が空間における眼瞼形状の真の表現であるように選択される。画像の歪み補正又はレンズ収差若しくは幾何学的歪み(例えば、ピンクッション又はバレル歪み)の補正を適用することができる。
【0045】
X軸に沿った各ミリメートル間隔ですべての多項式の中央値をとることにより、上眼瞼及び下眼瞼について別々に平均眼瞼縁形状が得られた。図4は、上眼瞼及び下眼瞼について別個にプロットしたものであり、X軸に沿った各ミリメートル間隔ですべての多項式の中央値をとることによって平均眼瞼縁形状が得られたことを示す。x軸上の各ミリメートル間隔において、y値は、図3に示される上眼瞼多項式のすべてのy値の中央値をとることによって決定された。下眼瞼についても同様のプロセスを行った。
【0046】
最終的なレンズ設計が左右対称になるように、データはy軸を中心に左右に「反転」された。次に、各位置で反転したy値と反転していないy値の平均を取ることによって、「反転」データと非反転データを共に平均化した。したがって、結果として得られる「平均化された」データは、y軸に関して対称である。
【0047】
図5は、左右の「反転」データ及び「非反転」データの両方を同じ軸にプロットしたものである。
【0048】
図6は、反転データ及び非反転データの平均を示しており、それぞれのy軸値の平均が、各ミリメートル間隔で取られた。例えば、最終的な設計がx軸に関して上下対称であることを保証するために、データは、今度はx軸を中心に再び反転された。図7は、上下の「反転」データ及び「非反転」データの両方を同じ軸にプロットしたものである。
【0049】
次に、レンズの厚さ設計を次のように生成した。
-上記の図に示される線に沿って、ミリメートル間隔(x軸上で-8mmから+8mmまで、即ち-8mm、-7mm、-6mmなど)の点を選択した。
-平均上眼瞼縁形状(鏡像化及び非鏡像化の両方)を表す直線に対して、これらの点にz座標値1を与えた。
【0050】
例えば、上眼瞼縁形状の点座標値は以下のとおりである。
-点1(x,y,z)=(-8,[x=-8でのy値],1)
-点2(x,y,z)=(-7,[x=-7でのy値],1)
-点3(x,y,z)=(-6,[x=-6でのy値],1)
-など
【0051】
平均下眼瞼縁形状(鏡像化及び非鏡像化の両方)を表す線に対して、これらの点にz座標値0を与えた。例えば、下眼瞼縁形状の点座標値は以下のとおりである。
-点1(x,y,z)=(-8,[x=-8でのy値],0)
-点2(x,y,z)=(-7,[x=-7でのy値],0)
-点3(x,y,z)=(-6,[x=-6でのy値],0)
-など
【0052】
その結果は、図8に示されるように、データ点の3次元配列であった。次に、MATALBカーブフィッティングツールを使用して、データ点を、次の関数によって定義された次数2の「ベストフィット」多項式表面にフィットさせた。
z=a+bx^2+xy^2
【0053】
図9は、この形式の方程式を使用して、これらのデータ点に対する「ベストフィット」多項式関数を示す。多項式表面形状は、最小二乗アルゴリズムを使用してデータ点にフィットされる。したがって、係数a、b、及びcの合成値が決定される。
【0054】
本明細書に記載するように2次多項式を使用する代わりに、高次多項式又は表面形状を定義する一部の他の数学関数を使用することができる。次に、この多項式を使用して、コンタクトレンズの安定化領域の厚さプロファイルを表すことができ、ここで、多項式の極大値((x,y)=[0,0]における中央の高い点)は、レンズの最も厚い部分を表す。
【0055】
図10は、この多項式の別のプロットを示しており、ここで陰影は表面形状の高さ(z値)を表す。次に、この「厚さマップ」を、設計の安定化領域内にレンズ厚さプロファイルを作成するための基礎として使用することができる。レンズの厚さがゼロに減少する周辺レンズ縁部と同様に、レンズの中央光学ゾーンは除外される。レンズの安定化領域は、設計が連続的な3D表面であることを可能にするために、「ブレンドゾーン」領域においてこれらの特徴とブレンドされる。
【0056】
図11は、光学ゾーン及びレンズ縁部の領域が粗く切り取られた厚さプロファイルを示す。光学ゾーンは、中央の8mmの円からデータを削除することによって「切り取られた」。レンズ縁部及びそれを超える部分は、水平方向に15.5mm、垂直方向に14.0mmの直径の楕円の外側にあるデータを削除することによって粗く「切り取られた」。
【0057】
例示的な眼科用レンズは、第1の表面と、第1の表面の反対側に配置され、第1の表面との間にレンズ材料の体積を画定する第2の表面とを含むことができる。レンズ材料の体積の厚さプロファイルは、1つ以上の眼瞼プロファイルから導出されてもよく、それにより、レンズ材料の体積の少なくとも一部の厚さ勾配が標的眼瞼縁形状に直交するように向けられている。1つ以上の眼瞼プロファイルは、眼の集団の上眼瞼縁又は下眼瞼縁の1つ以上の位置又は形状の1つ以上に関連する生体計測データを含み得る。1つ以上の眼瞼プロファイルは、標的注視位置にある眼の集団に関連する生体計測データを含み得る。1つ以上の眼瞼プロファイルは、複数の注視位置にある眼の集団に関連する生体計測データを含み得る。1つ以上の眼瞼プロファイルは、まばたきの1つ以上の段階における眼の集団に関連する生体計測データを含み得る。1つ以上の眼瞼プロファイルは、少なくとも1つの眼の上眼瞼縁又は下眼瞼縁の1つ以上の位置又は形状の1つ以上に関連する生体計測データを含み得る。1つ以上の眼瞼プロファイルは、標的注視位置にある少なくとも1つの眼に関連する生体計測データを含み得る。1つ以上の眼瞼プロファイルは、複数の注視位置にある少なくとも1つの眼に関連する生体計測データを含み得る。厚さプロファイルは、安定化ゾーンに関連する可能性がある。レンズ材料の体積の一部は、眼科用レンズの縁部と光学ゾーン半径との間に配置された環状体積を含み得る。光学ゾーン半径は、眼科用レンズの中心から3~5mmの間であり得る。レンズ材料の体積の一部は、眼科用レンズの末端縁部と眼科用レンズの末端縁部から1~300ミクロンの間の半径との間の領域を除外する半径方向領域を含む環状体積を含み得る。
【0058】
元の眼瞼縁データに関連してこの設計の形状を視覚化するために、図12は、元の瞼形状多項式で重ね合わされた最終的な設計画像のプロットを示す。
【0059】
上記のように、これは、眼瞼形状データを使用してレンズ設計を作成する方法の一例である。数学、トポロジー、データ分析、及び3Dモデリングの高度な専門知識を持つ人との議論を通じて、より良い技術を開発することができる。
【0060】
記載された例の代わりに、より最適な設計方法は、以下の1つ以上を含むことができる。
-より高い次数の多項式関数、又は眼瞼形状データをフィットさせる他の数学関数。
-眼瞼形状関数を、角膜の中心ではなく、眼に装着されたコンタクトレンズの中心(即ち、軸の原点がコンタクトレンズの中心にあるように)を基準とする。
-異なる画像からの眼瞼形状データを組み合わせるための異なる技法により、関数係数の平均又は中央値、特定の領域にわたる関数値の平均をとること、又は眼瞼形状データから生成された表面形状の「傾斜/勾配」関数を平均化することによってそれらを組み合わせることができる。
【0061】
上記の技術を使用して、複数の眼にわたって「平均化」される設計ではなく、個々の眼に対してカスタマイズされた安定化設計を作成することもできる。
【0062】
一例として、眼科用レンズは、第1の表面と、第1の表面の反対側に配置され、第1の表面との間にレンズ材料の体積を画定する第2の表面とを含み得る。レンズ材料の体積の厚さプロファイルは、1つ以上の眼瞼プロファイルから導出され、それにより、図13に示されるように、レンズ材料の体積の厚さ勾配が標的眼瞼縁形状に実質的に直交するように向けられている。実質的に直交することは、直交角度と、直交から+/-20度である角度とを含み得る。
【0063】
更なる例として、トーリックレンズ安定化設計を作成するための方法は右眼(OD)の集団の眼瞼縁形状を決定することを含むことができる。上眼瞼縁及び下眼瞼縁の形状は、2次元でデカルト座標系を用いてプロットすることができる。各眼瞼について、プロットされた各X位置における「平均」(中央値)眼瞼縁位置を決定することができる。瞼の形状は、それらを左右対称にするために、y軸を中心に鏡像化されてもよく(即ち、左右に反転される)、それにより、データは右(OD)眼及び左(OS)眼の平均を表す。鏡像化及び非鏡像化データを共にプロットすることができる。各眼瞼について、非鏡像化データ及び鏡像化データの平均(平均又は中央値)を決定することができる。更新されたデータは、原点を中心とし、次にX軸を中心に鏡像化されてもよく(即ち、最終的な設計が「双方向」になるように上下に反転される)、また、両方のデータセットは共にプロットされてもよい。厚さマップ関数は、これらの線を等厚輪郭線として扱うことによって生成できる。輪郭線に沿った任意の点における関数の勾配は、その線に垂直である。各線に沿ったデータ点におけるレンズ厚さは、3次元デカルト座標系において同じZ値(高さ)を有するように調整されてもよく、それにより、それらは輪郭線に沿った点として効果的に扱われる。データ点は、(x,y)=(0,0)で追加することができ、高さ(Z値)は、輪郭線に割り当てられたZ値よりも大きい。次に、xとyにおけるベストフィット2次多項式を決定することができる。中央の直径8mm(コンタクトレンズ光学ゾーンの領域)内のデータ、及び水平直径15.5mm、垂直直径14mmの楕円の外側(これらの水平及び垂直直径を有する楕円レンズの「縁部」の外側)のデータはすべて除外することができる。元のデータに関連して設計を示すために、元の瞼形状に透明度を重ねて画像をプロットすることができる。
【0064】
〔実施の態様〕
(1) 眼科用レンズであって、
第1の表面と、
前記第1の表面の反対側に配置され、前記第1の表面との間にレンズ材料の体積を画定する第2の表面とを含み、
前記レンズ材料の体積の厚さプロファイルは、1つ以上の眼瞼プロファイルから導出され、それにより、前記レンズ材料の体積の少なくとも一部の厚さ勾配が標的眼瞼縁形状に直交するように向けられている、眼科用レンズ。
(2) 前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、眼の集団の上眼瞼縁又は下眼瞼縁の1つ以上の位置又は形状の1つ以上に関連する生体計測データを含む、実施態様1に記載の眼科用レンズ。
(3) 前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、標的注視位置にある眼の集団に関連する生体計測データを含む、実施態様1に記載の眼科用レンズ。
(4) 前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、複数の注視位置にある眼の集団に関連する生体計測データを含む、実施態様1に記載の眼科用レンズ。
(5) 前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、まばたきの1つ以上の段階における眼の集団に関連する生体計測データを含む、実施態様1に記載の眼科用レンズ。
【0065】
(6) 前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、少なくとも1つの眼の上眼瞼縁又は下眼瞼縁の1つ以上の位置又は形状の1つ以上に関連する生体計測データを含む、実施態様1に記載の眼科用レンズ。
(7) 前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、標的注視位置にある少なくとも1つの眼に関連する生体計測データを含む、実施態様1に記載の眼科用レンズ。
(8) 前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、複数の注視位置にある少なくとも1つの眼に関連する生体計測データを含む、実施態様1に記載の眼科用レンズ。
(9) 前記材料の体積内又は体積上に画定された安定化ゾーンを更に含み、前記厚さプロファイルは前記安定化ゾーンに関連する、実施態様1に記載の眼科用レンズ。
(10) 前記レンズ材料の体積の前記一部が、前記眼科用レンズの縁部と光学ゾーン半径との間に配置された環状体積を含む、実施態様1に記載の眼科用レンズ。
【0066】
(11) 前記光学ゾーン半径が、前記眼科用レンズの中心から3~5mmの間である、実施態様10に記載の眼科用レンズ。
(12) 前記レンズ材料の体積の前記一部が、前記眼科用レンズの縁部と前記眼科用レンズの前記縁部から1~300μm(1~300ミクロン)の間の半径との間の半径方向領域を除外する環状体積を含む、実施態様1に記載の眼科用レンズ。
(13) 方法であって、
1つ以上の眼瞼に関連する1つ以上の眼瞼プロファイルを決定することと、
前記1つ以上の眼瞼プロファイルに基づいて、標的眼瞼縁形状を決定することと、
少なくとも前記標的眼瞼縁形状に基づいて、第1の表面と、前記第1の表面の反対側に配置され、前記第1の表面との間にレンズ材料の体積を画定する第2の表面とを含む眼科用レンズを設計することと、を含み、
前記レンズ材料の体積の少なくとも一部の厚さプロファイルは、前記1つ以上の眼瞼プロファイルから導出され、それにより、前記レンズ材料の体積の前記少なくとも一部の厚さ勾配が前記標的眼瞼縁形状に直交するように向けられている、方法。
(14) 前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、眼の集団の上眼瞼縁又は下眼瞼縁の1つ以上の位置又は形状の1つ以上に関連する生体計測データを含む、実施態様13に記載の方法。
(15) 前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、標的注視位置にある眼の集団に関連する生体計測データを含む、実施態様13に記載の方法。
【0067】
(16) 前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、複数の注視位置にある眼の集団に関連する生体計測データを含む、実施態様13に記載の方法。
(17) 前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、まばたきの1つ以上の段階における眼の集団に関連する生体計測データを含む、実施態様13に記載の方法。
(18) 前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、少なくとも1つの眼の上眼瞼縁又は下眼瞼縁の1つ以上の位置又は形状の1つ以上に関連する生体計測データを含む、実施態様13に記載の方法。
(19) 前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、標的注視位置にある少なくとも1つの眼に関連する生体計測データを含む、実施態様13に記載の方法。
(20) 前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、複数の注視位置にある少なくとも1つの眼に関連する生体計測データを含む、実施態様13に記載の方法。
【0068】
(21) 前記材料の体積内又は体積上に画定された安定化ゾーンを更に含み、前記厚さプロファイルは前記安定化ゾーンに関連する、実施態様13に記載の方法。
(22) 前記レンズ材料の体積の前記一部が、前記眼科用レンズの縁部と光学ゾーン半径との間に配置された環状体積を含む、実施態様13に記載の方法。
(23) 前記光学ゾーン半径が、前記眼科用レンズの中心から3~5mmの間である、実施態様22に記載の方法。
(24) 前記レンズ材料の体積の前記一部が、前記眼科用レンズの縁部と前記眼科用レンズの前記縁部から1~300μm(1~300ミクロン)の間の半径との間の半径方向領域を除外する環状体積を含む、実施態様13に記載の方法。
(25) 方法であって、
1つ以上の眼瞼に関連する1つ以上の眼瞼プロファイルを決定することと、
前記1つ以上の眼瞼プロファイルに基づいて、標的眼瞼縁形状を決定することと、
少なくとも前記標的眼瞼縁形状に基づいて、第1の表面と、前記第1の表面の反対側に配置され、前記第1の表面との間にレンズ材料の体積を画定する第2の表面とを含む眼科用レンズを形成することと、を含み、
前記レンズ材料の体積の厚さプロファイルは、前記1つ以上の眼瞼プロファイルから導出され、それにより、前記レンズ材料の体積の少なくとも一部の厚さ勾配が前記標的眼瞼縁形状に実質的に直交するように向けられている、方法。
【0069】
(26) 前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、眼の集団の上眼瞼縁又は下眼瞼縁の1つ以上の位置又は形状の1つ以上に関連する生体計測データを含む、実施態様25に記載の方法。
(27) 前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、標的注視位置にある眼の集団に関連する生体計測データを含む、実施態様25に記載の方法。
(28) 前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、複数の注視位置にある眼の集団に関連する生体計測データを含む、実施態様25に記載の方法。
(29) 前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、まばたきの1つ以上の段階における眼の集団に関連する生体計測データを含む、実施態様25に記載の方法。
(30) 前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、少なくとも1つの眼の上眼瞼縁又は下眼瞼縁の1つ以上の位置又は形状の1つ以上に関連する生体計測データを含む、実施態様25に記載の方法。
【0070】
(31) 前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、標的注視位置にある少なくとも1つの眼に関連する生体計測データを含む、実施態様25に記載の方法。
(32) 前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、複数の注視位置にある少なくとも1つの眼に関連する生体計測データを含む、実施態様25に記載の方法。
(33) 前記材料の体積内又は体積上に画定された安定化ゾーンを更に含み、前記厚さプロファイルは前記安定化ゾーンに関連する、実施態様25に記載の方法。
(34) 前記レンズ材料の体積の前記一部が、前記眼科用レンズの縁部と光学ゾーン半径との間に配置された環状体積を含む、実施態様25に記載の方法。
(35) 前記光学ゾーン半径が、前記眼科用レンズの中心から3~5mmの間である、実施態様34に記載の方法。
【0071】
(36) 前記レンズ材料の体積の前記一部が、前記眼科用レンズの縁部と前記眼科用レンズの前記縁部から1~300μm(1~300ミクロン)の間の半径との間の半径方向領域を除外する環状体積を含む、実施態様25に記載の方法。
(37) 眼科用レンズであって、
第1の表面と、
前記第1の表面の反対側に配置され、前記第1の表面との間にレンズ材料の体積を画定する第2の表面とを含み、
前記レンズ材料の体積の厚さプロファイルは、1つ以上の眼瞼プロファイルから導出され、それにより、前記レンズ材料の体積の少なくとも一部の厚さ勾配が標的眼瞼縁形状に実質的に直交するように向けられている、眼科用レンズ。
(38) 前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、眼の集団の上眼瞼縁又は下眼瞼縁の1つ以上の位置又は形状の1つ以上に関連する生体計測データを含む、実施態様37に記載の眼科用レンズ。
(39) 前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、標的注視位置にある眼の集団に関連する生体計測データを含む、実施態様37に記載の眼科用レンズ。
(40) 前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、複数の注視位置にある眼の集団に関連する生体計測データを含む、実施態様37に記載の眼科用レンズ。
【0072】
(41) 前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、まばたきの1つ以上の段階における眼の集団に関連する生体計測データを含む、実施態様37に記載の眼科用レンズ。
(42) 前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、少なくとも1つの眼の上眼瞼縁又は下眼瞼縁の1つ以上の位置又は形状の1つ以上に関連する生体計測データを含む、実施態様37に記載の眼科用レンズ。
(43) 前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、標的注視位置にある少なくとも1つの眼に関連する生体計測データを含む、実施態様37に記載の眼科用レンズ。
(44) 前記1つ以上の眼瞼プロファイルが、複数の注視位置にある少なくとも1つの眼に関連する生体計測データを含む、実施態様37に記載の眼科用レンズ。
(45) 前記材料の体積内又は体積上に画定された安定化ゾーンを更に含み、前記厚さプロファイルは前記安定化ゾーンに関連する、実施態様37に記載の眼科用レンズ。
【0073】
(46) 前記レンズ材料の体積の前記一部が、前記眼科用レンズの縁部と光学ゾーン半径との間に配置された環状体積を含む、実施態様37に記載の眼科用レンズ。
(47) 前記光学ゾーン半径が、前記眼科用レンズの中心から3~5mmの間である、実施態様46に記載の眼科用レンズ。
(48) 前記レンズ材料の体積の前記一部が、前記眼科用レンズの縁部と前記眼科用レンズの前記縁部から1~300μm(1~300ミクロン)の間の半径との間の半径方向領域を除外する環状体積を含む、実施態様37に記載の眼科用レンズ。
(49) 実質的に直交することが、直交角度と、直交から+/-20度である角度とを含む、実施態様37に記載の眼科用レンズ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【国際調査報告】