(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-06
(54)【発明の名称】分注ボトル
(51)【国際特許分類】
B65D 1/02 20060101AFI20220830BHJP
【FI】
B65D1/02 230
B65D1/02 221
B65D1/02 220
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021577854
(86)(22)【出願日】2020-07-01
(85)【翻訳文提出日】2022-02-25
(86)【国際出願番号】 US2020040448
(87)【国際公開番号】W WO2021003237
(87)【国際公開日】2021-01-07
(32)【優先日】2019-07-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514056229
【氏名又は名称】ヘンケル アイピー アンド ホールディング ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100106297
【氏名又は名称】伊藤 克博
(72)【発明者】
【氏名】ティルク、 ジェイソン
(72)【発明者】
【氏名】コックス、 ピーター
(72)【発明者】
【氏名】ドゥーガン、 グレン
(72)【発明者】
【氏名】オサリバン、 ピーター
(72)【発明者】
【氏名】パユモ、 メイナード
【テーマコード(参考)】
3E033
【Fターム(参考)】
3E033AA01
3E033CA20
3E033DA03
3E033DC10
3E033DD20
3E033EA08
3E033GA02
(57)【要約】
接着剤を分注するためのボトルは、ボトルの中間断面の大きさより大きい断面を有する底部を含み、ボトルに安定性を提供する。底部は、ボトルの中間部より多い量の接着剤を収容する。ボトルは、k自然された把持表面のために凹凸加工された上部外表面を有する上部を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接着剤を分注するためのボトルであって、
接着剤を収容する内容積を有するボトル本体であって、前記ボトル本体の底面から前記ボトル本体の肩面まで長手方向に延びる底部、中間部および上部を含むボトル本体と、
前記ボトルから前記接着剤を分注するための開口部を有する、前記ボトル本体の肩面から延びるネック部と、を有し、
前記底部、中間部および上部はそれぞれ底部断面、中間部断面および上部断面を有し、かつ、
前記底部断面は前記中間部断面より大きく、前記ボトルに安定性を提供する、ボトル。
【請求項2】
前記底部は、前記ボトルの中間部より多くの量の接着剤を収容する、請求項1に記載のボトル。
【請求項3】
前記上部断面は前記中間部断面より大きい、請求項1に記載のボトル。
【請求項4】
前記底部断面は前記上部断面とほぼ等しい、請求項3に記載のボトル。
【請求項5】
前記上部断面は前記中間部断面より大きい、請求項1に記載のボトル。
【請求項6】
増大した底部断面を持つ前記底部が長手方向に延びている、請求項1に記載のボトル。
【請求項7】
増大した底部断面を持つ前記底部が、増大した上部断面を持つ前記上部とほぼ同じ距離で長手方向に延びている、請求項1に記載のボトル。
【請求項8】
増大した底部断面を持つ前記底部が、増大した上部断面を持つ前記上部とほぼ同じ距離で長手方向に延びている、請求項1に記載のボトル。
【請求項9】
増大した底部断面を持つ前記底部が、増大した上部断面を持つ前記上部と異なる距離で長手方向に延びている、請求項1に記載のボトル。
【請求項10】
前記上部は、把持表面を持たせるために凹凸加工された上部外表面を含む、請求項1に記載のボトル。
【請求項11】
前記凹凸加工された上部外表面はローレットである、請求項10に記載のボトル。
【請求項12】
前記ボトルは、前記ボトルの改善された絞りを可能とするために、側面窪みを有する側面を含む、請求項1に記載のボトル。
【請求項13】
接着剤を分注するためのボトルであって、
接着剤を収容する内容積を有するボトル本体であって、前記ボトル本体の底面から前記ボトル本体の肩面まで長手方向に延びる底部、中間部および上部を含むボトル本体と、
前記ボトルから前記接着剤を分注するための開口部を有する、前記ボトル本体の肩面から延びるネック部と、を有し、
前記底部、中間部および上部はそれぞれ底部断面、中間部断面および上部断面を有し、かつ、
前記上部断面は前記中間部断面より大きく、前記ボトルからキャップを取り外すために改善された把持のための凹凸加工された表面を含む、ボトル。
【請求項14】
前記凹凸加工された上部はローレットである、請求項13に記載のボトル。
【請求項15】
前記ボトルの改善された絞りを可能とするために、側面窪みを有する側面を含む、請求項13に記載のボトル。
【請求項16】
接着剤を分注するためのボトルであって、
接着剤を収容する内容積を有するボトル本体であって、前記ボトル本体の底面から前記ボトル本体の肩面まで長手方向に延びる底部、中間部および上部を含むボトル本体と、
前記ボトルから前記接着剤を分注するための開口部を有する、前記ボトル本体の肩面から延びるネック部と、を有し、
前記底部、中間部および上部はそれぞれ底部断面、中間部断面および上部断面を有し、
前記底部断面は前記中間部断面より大きく、
前記上部断面は前記中間部断面より大きく、
前記底部断面と前記上部断面とはほぼ等しく、
前記底部と前記上部とはほぼ同じ量で長手方向に延び、かつ、
前記上部断面は、凹凸加工された上部外表面を含む、ボトル。
【請求項17】
前記凹凸加工された上部外表面はローレットである、請求項16に記載のボトル。
【請求項18】
前記ボトルは、前記ボトルの改善された絞りを可能とするために、側面窪みを有する側面を含む、請求項16に記載のボトル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、分注ボトル、より具体的には、接着剤用の分注ボトルに関する。
【背景技術】
【0002】
分注ボトルは、一般に、内部の物質を分注するための、ポンプと交換されるキャップを含む。例えば、接着剤などの分注物質の場合、接着剤が乾燥してキャップまたはポンプをボトルに接着する可能性があるため、キャップまたはポンプを分注ボトルから分離するのがより困難になる場合がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
接着剤を分注するためのボトルは、接着剤を収容するための内容積を有するボトル本体を含む。ボトルは、ボトル本体の底面からボトル本体の肩面まで長手方向に延びる底部、中間部、および上部を含む。底部、中間部および上部はそれぞれ、底部断面、中間部断面および上部断面を有する。底部断面は中間部断面よりも大きくなっており、ボトルの安定性を提供する。底部は、ボトルの中間部よりも多くの接着剤を収容する。上部は、表面を掴むことができるように、凹凸加工された上部外表面を含む。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】分注ボトルの正面、上面、および右側の一部破断斜視図である。
【
図2】
図1の分注ボトルの正面図であり、背面図はその鏡像である。
【
図3】
図1の分注ボトルの右側面図であり、左側面図はその鏡像である。
【
図6】他の実施形態による分注ボトルの正面、上面、および右側の斜視図である。
【
図7】
図6の分注ボトルの正面図であり、背面図はその鏡像である。
【
図8】
図6の分注ボトルの右側面図であり、左側面図はその鏡像である。
【
図11】さらなる実施形態による分注ボトルの正面、上面、および右側の斜視図である。
【
図12】
図11の分注ボトルの正面図であり、背面図はその鏡像である。
【
図13】
図11の分注ボトルの右側面図であり、左側面図はその鏡像である。
【
図16】さらなる実施形態による分注ボトルの正面、上面、および右側の斜視図である。
【
図17】
図16の分注ボトルの正面図であり、背面図はその鏡像である。
【
図18】
図16の分注ボトルの右側面図であり、左側面図はその鏡像である。
【
図21】さらなる実施形態による分注ボトルの正面、上面、および右側の斜視図である。
【
図22】
図21の分注ボトルの正面図であり、背面図はその鏡像である。
【
図23】
図21の分注ボトルの右側面図であり、左側面図はその鏡像である。
【
図26】分注ボトルの他の実施形態の正面、上面、および右側の斜視図である。
【
図27】
図26の分注ボトルの正面図であり、背面図はその鏡像である。
【
図28】
図26の分注ボトルの右側面図であり、左側面図はその鏡像である。
【
図31】他の実施形態による分注ボトルの正面、上面、および右側の斜視図である。
【
図32】
図31の分注ボトルの正面図であり、背面図はその鏡像である。
【
図33】
図31の分注ボトルの右側面図であり、左側面図はその鏡像である。
【
図36】さらなる実施形態による分注ボトルの正面、上面、および右側の斜視図である。
【
図37】
図36の分注ボトルの正面図であり、背面図はその鏡像である。
【
図38】
図36の分注ボトルの右側面図であり、左側面図はその鏡像である。
【
図41】さらなる実施形態による分注ボトルの正面、上面、および右側の斜視図である。
【
図42】
図41の分注ボトルの正面図であり、背面図はその鏡像である。
【
図43】
図41の分注ボトルの右側面図であり、左側面図はその鏡像である。
【
図46】さらなる実施形態による分注ボトルの正面、上面、および右側の斜視図である。
【
図47】
図46の分注ボトルの正面図であり、背面図はその鏡像である。
【
図48】
図46の分注ボトルの右側面図であり、左側面図はその鏡像である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
図1~5を参照すると、物質11を分配するためのボトル10は、例えば接着剤などの物質11を収容するための内容積14をその中に有するボトル本体12を含む。ボトル本体12は、ボトル本体12の底面24から肩面26まで長手方向30に延びる底部18、中間部20および上部22を含む。ネック部32は、ボトル10から接着剤11を分配するための開口部34と、開口部を固定するためのキャップ(図示せず)またはボトル10から物質11を計量するためのポンプ(図示せず)のいずれかを受け入れるためのねじ部36とを有するボトル本体12の肩面から延びる。
【0006】
底部18、中間部20および上部22はそれぞれ、底部断面38、中間部断面40および上部断面42、ならびに
図2に示すように長手方向30に延びる各部分18、20、22を有する。底部断面38は中間部断面40よりも大きく、ボトル10に安定性を提供する。
【0007】
ボトル本体12は、
図1に最もよく見られるように、ボトル本体12を形成するボトル壁44を含む。ボトル壁44は、底部18、中間部20および上部22の全体にわたってほぼ同じ厚さを有し、したがって、底部18により大きな内部容積を画定してその中により多くの物質11を収容する。
【0008】
図6~10および
図31~35を参照すると、いくつかの実施形態によれば、上部は、把持上部外面46を含む。一実施形態では、表面はテ凹凸加工されている。凹凸の1つのタイプは、ローレットであってよい。ただし、他のタイプの凹凸を使用して、ユーザが表面を掴んで使用中に表面が滑りにくくなるのを最小限に抑えることが可能である。
【0009】
いくつかの実施形態によれば、
図1~10、21~35に見られるように、底部18および上部22は、ほぼ同じ量だけ延びる。他の実施形態によれば、
図11~20および35~50に示されるように、底18および上部22は、異なる量で延びることができる。
【0010】
図21~25および
図46~50を参照すると、さらなる実施形態によれば、ボトル10をより容易に絞ることを可能にするために、ボトル10は、各々側面窪み54、56を有する側面50、52を含む。
【0011】
動作中、ボトル10は、例えば接着剤などの物質11で満たされている。 物質11がボトル10の内部容積14を満たすので、より大きな底部断面38は、より多くの物質11がボトル10の底部18に収容されることを可能にし、それにより、ボトル10を表面上に配置したときに、より重く、より安定させる。さらに、把持面46により、ユーザは、キャップを取り外してポンプと交換するとき、またはその逆のときに、ボトルをより良好に把持することができる。把持面46の凹凸は、ユーザがボトル11を保持し、キャップまたはポンプを緩めるときの滑りを最小限に抑える。
【0012】
ボトル10の1つの利点は、底部18がボトル11にさらなる安定性を提供することである。このような安定性は、比較的重く、特に
図1~25に示す小さいサイズのボトル上に置かれたときに比例して重くなる可能性がある分注ポンプと共にボトルが使用される場合に特に望ましい。
【0013】
ボトル10の別の利点は、把持面46が、キャップまたは分注ポンプのいずれかをボトルから外して他のものと交換する必要があるときに、ユーザに把持手段を提供することである。そのような追加の把持は、接着剤を含むボトルが使用され、ポンプまたはキャップをボトル10のネック部分32に結合するねじ部36に接着剤が潜在的に滴下した後に特に望まれる。
【0014】
ボトル10のさらなる利点は、窪み付きの側面52、54が追加の絞り補助を提供し、ボトル10がより容易に屈曲して接着剤11を排出することを可能にすることである。
【0015】
さらに、本開示の原理を本明細書で記載したが、これは単なる例として記載され、開示の範囲に関する限定としてではないことが当業者によって理解されるべきである。本明細書に示され、記載される例示的な実施形態に加えて、本開示の範囲内で他の実施形態が企図される。当業者による変更および置換は、本開示の範囲内であると見なされる。
【国際調査報告】