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特表2022-538951エンドリング同時分離型ペット容器蓋
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-07
(54)【発明の名称】エンドリング同時分離型ペット容器蓋
(51)【国際特許分類】
   B65D 41/34 20060101AFI20220831BHJP
【FI】
B65D41/34 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021552688
(86)(22)【出願日】2019-12-06
(85)【翻訳文提出日】2021-10-26
(86)【国際出願番号】 KR2019017152
(87)【国際公開番号】W WO2020262778
(87)【国際公開日】2020-12-30
(31)【優先権主張番号】10-2019-0076208
(32)【優先日】2019-06-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0155948
(32)【優先日】2019-11-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521390589
【氏名又は名称】ミソジウム カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】クォン,ボク ミン
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA02
3E084AA12
3E084AA24
3E084AB01
3E084BA01
3E084CA01
3E084CB01
3E084CC03
3E084DA01
3E084DB01
3E084DC03
3E084GA01
3E084GB01
3E084HB02
3E084HC01
3E084JA20
(57)【要約】
本発明は、エンドリング同時分離型ペット容器蓋に係り、より詳細には、ペット容器の注入部に結合された蓋本体(蓋)を分離するとき、その蓋本体の下側のエンドリングまで一緒に分離できるようにしたエンドリング同時分離型ペット容器蓋に関する。本発明によれば、 注入口に結合された状態で内容物の保存のための密栓とともに開封有無把握の封印機能を提供するペット容器の蓋において、前記蓋は、内容物保存の密栓のために前記注入口に結合される蓋本体と、前記蓋本体の下側に一体に形成され、前記注入口の外周の下側に設けられた環状突起によって拘束され、前記蓋本体の開封有無把握の封印機能を示す一方、ユーザーによる前記蓋本体の分離過程で形状変形を起こして前記蓋本体と一緒に前記注入口から同時分離されるエンドリングと、を含むことを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
注入口に結合された状態で内容物の保存のための密栓とともに開封有無把握の封印機能を提供するペット容器の蓋であって、
前記蓋は、内容物保存の密栓のために前記注入口に結合される蓋本体と、
前記蓋本体の下側に一体に形成され、前記注入口の外周の下側に設けられた環状突起によって拘束され、前記蓋本体の開封有無把握の封印機能を示す一方、ユーザーによる前記蓋本体の分離過程で形状変形を起こして前記蓋本体と一緒に前記注入口から同時分離されるエンドリングと、を含むことを特徴とする、エンドリング同時分離型ペット容器蓋。
【請求項2】
前記蓋本体は、前記注入口の外周に設けられた螺旋状締結突起に対応する螺旋突起が内周に設けられ、
ユーザーが手で握って時計回り/反時計回りに回転させるときの滑りを防止するためのナーリング(Knurling)部が外周にさらに設けられることを特徴とする、請求項1に記載のエンドリング同時分離型ペット容器蓋。
【請求項3】
前記エンドリングは、前記蓋本体が前記注入口に結合されるとき、前記注入口の拘束突起に係止される干渉突起が内周に設けられ、
前記蓋本体の下端の一部位と一体につながり、前記蓋本体の分離過程の際に形状変形を誘発する連結突部と、
前記蓋本体の下端の他の一部位と一体につながり、前記蓋本体の分離過程の際に破断され、それによる前記蓋本体の開封有無の把握を可能にする封印突部が備えられることを特徴とする、請求項1に記載のエンドリング同時分離型ペット容器蓋。
【請求項4】
前記エンドリングには、最上端から始めて最下端に近接するように長く切開されると同時に一方向に傾斜するように形成される一方、前記蓋本体の分離過程の際に前記蓋本体との連結状態を維持する前記連結突部によって隙間が広がる作用によるリング状の保存能力の低下を誘発する切開部が一定の間隔をおいて複数設けられることを特徴とする、請求項3に記載のエンドリング同時分離型ペット容器蓋。
【請求項5】
前記連結突部は、前記蓋本体とつながって前記蓋本体の分離過程の際に前記切開部の隙間広がりを誘発するために、上端から突出し、前記切開部の一端から始めて一定の範囲を持つように長く形成された状態で前記蓋本体の下端に連結され、
前記封印突部は、前記蓋本体とつながって前記蓋本体の分離過程の際に破断される作用によって前記蓋本体の開封有無を把握することができるようにした封印機能を示すために、上端から突出し、前記切開部の他端から所定の範囲を持つように短く形成された状態で前記蓋本体の下端に連結されることを特徴とする、請求項4に記載のエンドリング同時分離型ペット容器蓋。
【請求項6】
前記切開部は、前記蓋本体の分離過程で前記蓋本体に連結された前記連結突部の上昇により隙間が広がることにより、前記注入部の外周の拘束突起による連結突部の拘束力が失われるようにする形状変形を誘発するために、最上端から始めて最下端の近接位置まで長く切開され、一方向に傾斜度を持つスロープ状をなすことを特徴とする、請求項4に記載のエンドリング同時分離型ペット容器蓋。
【請求項7】
注入部に結合された状態で内容物の保存のための密栓とともに開封有無把握の封印機能を提供するペット容器の蓋であって、
前記蓋は、内容物保全の密栓のために前記注入部に結合される蓋本体と;前記蓋本体の下側に一体に形成され、前記注入部の外周の下側に突設された環状突起によって拘束され、前記蓋本体の開封有無把握の封印機能を示す一方、ユーザーによる前記蓋本体の分離過程で形状変形を起こして前記注入部から前記蓋本体と一緒に分離されるエンドリングと;を含み、
前記エンドリングは、前記蓋本体が前記注入部に結合された場合に前記環状突起に拘束される干渉突起を含む一方、前記蓋本体の境界部位から水平及び垂直に延びて「
」状をなす切開部の形成によって、前記注入部からの前記蓋本体の分離過程の際に前記干渉突起が前記環状突起を乗り越えることができるように外側に広がる形状変形を起こす複数の変形部が設けられ、前記変形部の上端には、前記蓋本体の下端と一体につながるように突出する一方、前記蓋本体の分離過程の際に破断され、その破断状態による前記蓋本体の開封有無の把握を可能にする封印突部が設けられることを特徴とする、エンドリング同時分離型ペット容器蓋。
【請求項8】
前記干渉突起は、前記環状突起に拘束できるように前記変形部の内面から突出し、突出先端が上向きになった傾斜度を有し、
前記注入部から前記蓋本体を分離する過程で前記環状突起によって下方に折り曲げられ、その下方折曲による前記変形部の形状変形を誘発する一方、前記変形部の形状変形の際に前記環状突起を乗り越えることが可能になることを特徴とする、請求項7に記載のエンドリング同時分離型ペット容器蓋。
【請求項9】
前記干渉突起は、前記注入部から前記蓋本体を分離する過程で前記変形部の形状変形を誘発し、その形状変形の際に前記環状突起を乗り越えることが可能な単純突起の形状をなすことを特徴とする、請求項7に記載のエンドリング同時分離型ペット容器蓋。
【請求項10】
注入部に結合された状態で内容物の保存のための密栓とともに開封有無把握の封印機能を提供するペット容器の蓋であって、
前記蓋は、内容物保全の密栓のために前記注入部に結合される蓋本体と;前記蓋本体の下側に一体に形成され、前記注入部の外周の下側に突設された環状突起によって拘束され、前記蓋本体の開封有無把握の封印機能を示す一方、ユーザーによる前記蓋本体の分離過程で形状変形を起こして前記注入部から前記蓋本体と一緒に分離されるエンドリングと;を含み、前記蓋本体と前記エンドリングは、切開部によって相互分離構造をなし、
前記蓋本体と前記エンドリングとの境界部の内周には、
前記蓋本体と前記エンドリングとをつなぐ一方、前記蓋本体が前記注入部に結合された場合に前記環状突起に拘束され、前記ペット容器からの前記蓋本体の分離過程の際に前記環状突起を乗り越えることができるように形状変形を起こす複数の干渉突起が一定の間隔を置いてそれぞれ突設され、前記蓋本体の下端と前記エンドリングの上端とをつなぐ一方、前記蓋本体の分離過程の際に破断され、その破断状態による前記蓋本体の開封有無の把握を可能にする封印突部が設けられたことを特徴とする、エンドリング同時分離型ペット容器蓋。
【請求項11】
前記干渉突起は、両端が前記蓋本体の下端部と前記エンドリングの上端部に一体につながり、前記環状突起に拘束できるように一側に折り曲げられて突出することにより「<」状をなす一方、
前記注入部から前記蓋本体を分離する過程で前記環状突起によって繰り広げられ、前記蓋本体と前記エンドリングとを相互離隔させ、その相互離隔による前記封印突部の破断及び前記エンドリングの同時分離ができるように前記環状突起の干渉回避が可能になることを特徴とする、請求項10に記載のエンドリング同時分離型ペット容器蓋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンドリング同時分離型ペット容器蓋に係り、より詳細には、ペット容器の注入部に結合された蓋本体(蓋)を分離するとき、その蓋本体の下側のエンドリングまで一緒に分離できるようにしたエンドリング同時分離型ペット容器蓋に関する。
【背景技術】
【0002】
現在使用されているペット(polyethylene terephthalate;PET)容器は、何よりも軽く、透明で、リサイクルが可能であるため、食品や飲料用の容器として大きな人気を得ている。
【0003】
このようなペット容器が発明されて以来、炭酸飲料産業の好況と材料の利点のために、業界で直ちに活用された。この容器は、1999年頃に年間1,000億本の瓶が生産されるほど好況を享受した。当初は、ほとんど飲み物やソース類などの液体を入れる容器として使用されたが、最近では、ビールや焼酎などの酒類のみならず、点眼薬、洗剤などのさまざまなパッケージ材料として使用されており、消費者の生活環境に欠かせない存在となっている。
【0004】
一方、前記ペット容器の注入部(注ぎ口)には、内容物(食品・飲料など)の保存のための密栓とともに、開封有無把握の封印機能を提供する蓋(キャップ)が備えられる。
具体的には、通常のペット容器は、内容物が入る容器本体と、その容器本体の注入部に蓋が結合されるので、前記容器本体の注入部の外周には、蓋の締結のための螺旋状の結束突起、及び蓋の分離防止のための環状突起が突設されている。
【0005】
前記蓋は、前記容器本体の注入部を密封・密栓する蓋本体と、前記蓋本体を封印するエンドリングとからなり、前記蓋本体の内周には、前記注入部の外周の結束突起に対応する螺旋状突起が設けられており、前記エンドリングの内周には、前記注入部の外周の環状突起に係止される多数の干渉突起が設けられている。
【0006】
そのために、前記蓋を反時計回りに回転させてペット容器の注入部から分離しても、前記エンドリングは、その内周の干渉突起が前記注入部の外周の環状突起に係止されて拘束状態が維持されることにより、結局、エンドリングはペット容器にそのまま残っている。
【0007】
ところが、ペット容器と蓋は、互いに異なる材質、すなわちPETとPE(high density polyethylene;HDPE)からなるので、前記ペット容器のリサイクル性(再資源化)を満たすためには、異種材料である蓋及びその蓋の付属である前記エンドリングまですべて分離して、できる限り単一素材として回収されることが好ましい。
【0008】
このため、はさみやニッパーなどの切断工具を用いて前記エンドリングを切断する方法でペット容器から分離してきたが、その方法の面倒さのため、通常のペット容器はエンドリングがそのまま残っている状態で回収される場合がほとんどであり、それにより分離収去が難しいため、一般ごみとして捨てられて資源の浪費だけでなく、環境汚染の主犯となる問題点があった。
【0009】
かかる問題点を解決するために、韓国公開特許第10-2012-0101626号公報には、樹脂製瓶蓋のエンドリング除去構造及びこれを備えた容器が開示されているが、従来の前記樹脂製瓶蓋のエンドリング除去構造及びこれを備えた容器は、注入部にエンドリングを規制するリング止め上部フランジ(環状突起)の一部をスロープ(slope)状に切断して誘導用フランジカット部(切開部)を形成することにより、前記エンドリングを回転させると、前記エンドリングの内周に設けられた複数の突出フラップ(干渉突起)が、前記誘導用フランジカット部から外されるようにすることにより、前記注入部からエンドリングが容易に除去できるようにする。
【0010】
しかし、前述したエンドリングの除去構造を達成するためには、前記誘導用フランジカット部が必ず形成されなければならないので、今までとは違った形状にペット容器の注入部を製作しなければならない互換性欠如の問題があり、これにより、実際の適用には多少無理が生じる。
【0011】
結局、ペット容器の形状を変形させることなく、そのペット容器から蓋を分離する過程でエンドリングが一緒に分離(除去)できるペット容器蓋に対する研究開発が求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】韓国公開特許第10-2012-0101626号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は、かかる諸問題点を解決するためのもので、その目的は、ペット容器の注入部から蓋本体(蓋)を分離する過程で、前記蓋本体の下側のエンドリングの形状変形が誘発されるようにして、蓋本体の分離の際に、前記注入部の外周に突設された環状突起による前記エンドリング(内周に設けられた干渉突起)の拘束力が失われ、これにより前記エンドリングまで一緒に分離(除去)できるようにするエンドリング同時分離型ペット容器蓋を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記の目的を達成するために、本発明は、注入口に結合された状態で内容物の保存のための密栓と一緒に開封有無把握の封印機能を提供するペット容器の蓋において、前記蓋は、内容物保存の密栓のために前記注入口に結合される蓋本体と、前記蓋本体の下側に一体に形成され、前記注入口の外周の下側に設けられた環状突起によって拘束され、前記蓋本体の開封有無把握の封印機能を示す一方で、ユーザーによる前記蓋本体の分離過程で形状変形を起こして前記蓋本体と一緒に前記注入口から同時分離されるエンドリングと、を含むことを特徴とする。
【0015】
また、前記蓋本体は、前記注入口の外周に設けられた螺旋状締結突起に対応する螺旋突起が内周に設けられ、ユーザーが手で握って時計回り/反時計回りに回転させるときの滑りを防止するためのナーリング(Knurling)部が外周にさらに設けられる。
【0016】
また、前記エンドリングは、前記蓋本体が前記注入口に結合されるとき、前記注入口の拘束突起に係止される干渉突起が内周に設けられ、前記蓋本体の下端の一部位と一体につながり、前記蓋本体の分離過程の際に形状変形を誘発する連結突部と、前記蓋本体の下端の他の一部位と一体につながり、前記蓋本体の分離過程の際に破断され、それによる前記蓋本体の開封有無の把握を可能にする封印突部が備えられる。
【0017】
また、前記エンドリングには、最上端から始めて最下端に近接するように長く切開されると同時に一方向に傾斜するように形成される一方、前記蓋本体の分離過程の際に前記蓋本体との連結状態を維持する前記連結突部によって隙間が広がる作用によるリング状の保存能力の低下を誘発する切開部が一定の間隔をおいて多数形成される。
【0018】
また、前記連結突部は、前記蓋本体とつながって前記蓋本体の分離過程の際に前記切開部の隙間広がりを誘発するために、上端から突出し、前記切開部の一端から始めて一定の範囲を持つように長く形成された状態で前記蓋本体の下端に連結され、前記封印突部は、前記蓋本体とつながって前記蓋本体の分離過程の際に破断される作用によって前記蓋本体の開封有無を把握することができるようにした封印機能を示すために、上端から突出し、前記切開部の他端から所定の範囲を持つように短く形成された状態で前記蓋本体の下端に連結される。
【0019】
また、前記切開部は、前記蓋本体の分離過程で、前記蓋本体に連結された前記連結突部の上昇により隙間が広がることにより、前記注入部の外周の拘束突起による連結突部の拘束力が失われるようにする形状変形を誘発するために、最上端から始めて最下端の近接位置まで長く切開され、一方向に傾斜度を持つスロープ状をなす。
【0020】
他の実施形態による本発明は、注入部に結合された状態で内容物の保存のための密栓とともに開封有無把握の封印機能を提供するペット容器の蓋において、前記蓋は、内容物保全の密栓のために前記注入部に結合される蓋本体と;前記蓋本体の下側に一体に形成され、前記注入部の外周の下側に突設された環状突起によって拘束され、前記蓋本体の開封有無把握の封印を示す一方、ユーザーによる前記蓋本体の分離過程で形状変形を起こして前記注入部から前記蓋本体と一緒に分離されるエンドリングと;を含み、前記エンドリングは、前記蓋本体が前記注入部に結合された場合、前記環状突起に拘束される干渉突起を含む一方、前記蓋本体の境界部位から水平及び垂直に延びて「
」状をなす切開部の形成によって、前記注入部からの前記蓋本体の分離過程の際に前記干渉突起が前記環状突起を乗り越えることができるように外側に広がる形状変形を起こす多数の変形部が設けられ、前記変形部の上端には、前記蓋本体の下端と一体につながるように突出する一方、前記蓋本体の分離過程の際に破断され、その破断状態による前記蓋本体の開封有無把握を可能にする封印突部が設けられることを特徴とする。
【0021】
また、前記干渉突起は、前記環状突起に拘束できるように前記変形部の内面から突出し、突出先端が上向きになった傾斜度を有し、前記注入部から前記蓋本体を分離する過程で前記環状突起によって下方に折り曲げられ、その下方折曲による前記変形部の形状変形を誘発する一方、前記変形部の形状変形の際に前記環状突起を乗り越えることが可能になる。
【0022】
また、前記干渉突起は、前記注入部から前記蓋本体を分離する過程で前記変形部の形状変形を誘発し、その形状変形の際に前記環状突起を乗り越えることが可能な単純突起の形態をなす。
【0023】
別の実施形態に係る本発明は、注入部に結合された状態で内容物の保存のための密栓とともに開封有無把握の封印機能を提供するペット容器の蓋において、前記蓋は、内容物保全の密栓のために前記注入部に結合される蓋本体と;前記蓋本体の下側に一体に形成され、前記注入部の外周の下側に突設された環状突起によって拘束され、前記蓋本体の開封有無把握の封印機能を示す一方、ユーザーによる前記蓋本体の分離過程で形状変形を起こして前記注入部から前記蓋本体と一緒に分離されるエンドリングと;を含み、前記蓋本体と前記エンドリングは、切開部によって相互分離構造をなし、前記蓋本体と前記エンドリングとの境界部の内周には、前記蓋本体と前記エンドリングとをつなぐ一方、前記蓋本体が前記注入部に結合された場合に前記環状突起に拘束されるが、前記ペット容器からの前記蓋本体の分離過程の際に前記環状突起を乗り越えることができるように形状変形を起こす多数の干渉突起が一定の間隔を置いてそれぞれ突設され、前記蓋本体の下端と前記エンドリングの上端とをつなぐ一方、前記蓋本体の分離過程の際に破断され、その破断状態による前記蓋本体の開封有無の把握を可能にする封印突部が設けられたことを特徴とする。
【0024】
また、前記干渉突起は、両端が前記蓋本体の下端部と前記エンドリングの上端部に一体につながり、前記環状突起に拘束できるように一側に折り曲げられて突出することにより「<」状をなす一方、前記注入部から前記蓋本体を分離する過程で前記環状突起によって繰り広げられ、前記蓋本体と前記エンドリングとを相互離隔させ、その相互離隔による前記封印突部の破断及び前記エンドリングの同時分離ができるように前記環状突起の干渉回避が可能になる。
【発明の効果】
【0025】
以上の説明から明らかに分かるように、本発明のエンドリング同時分離型ペット容器蓋は、ペット容器の注入部から蓋本体(蓋)を分離する過程で、その蓋本体だけでなく、前記蓋の下側のエンドリングまで同時に分離できることにより、リサイクル性(再資源化)の充足のための単一素材として前記ペット容器を回収することが可能になるという効果を示す。
【0026】
特に、前述したように、蓋本体を反時計回りに回転させてペット容器の注入部から分離する過程で、前記エンドリングの形状変形(リング状の保存能力の低下)を誘発して、前記注入部の外周に設けられた環状突起から、エンドリングの内周に設けられた干渉突起が外されることを可能にすることにより、エンドリングを注入部からより簡単かつ容易に分離することができるという効果を示す。
【0027】
また、上述した効果の発揮により、エンドリング分離のユーザーニーズ(needs)を満たすのはもとより、競争力のある商品開発のためのガイドラインの役割を果たすことにより、生活の質を高める基礎資料を提供する一方で、捨てられる廃資源から資源を回収してリサイクルする廃資源再循環産業に関する政策と回収技術の確立に大きく貢献することができる非常に有用な発明である。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明の第1実施形態によるエンドリング同時分離型ペット容器蓋の構成関係を示す斜視図及び断面図である。
図2】本発明の第1実施形態によるエンドリング同時分離型ペット容器蓋の構成関係を示す斜視図及び断面図である。
図3】本発明の第1実施形態によるエンドリング同時分離型ペット容器蓋の構成関係を示す斜視図及び断面図である。
図4】本発明の第1実施形態に係るエンドリング同時分離型ペット容器蓋におけるエンドリングの構成関係を示す要部斜視図である。
図5】本発明の第1実施形態に係るエンドリング同時分離型ペット容器蓋の使用関係を示す使用状態断面図である。
図6】本発明の第2実施形態に係るエンドリング同時分離型ペット容器蓋の構成関係を示す斜視図及び断面図である。
図7】本発明の第2実施形態に係るエンドリング同時分離型ペット容器蓋の構成関係を示す斜視図及び断面図である。
図8】本発明の第2実施形態に係るエンドリング同時分離型ペット容器蓋の構成関係を示す斜視図及び断面図である。
図9】本発明の第2実施形態に係るエンドリング同時分離型ペット容器蓋におけるエンドリングの構成関係を示す要部斜視図である。
図10】本発明の第2実施形態に係るエンドリング同時分離型ペット容器蓋の使用関係を示す使用状態断面図である。
図11】本発明の第2実施形態に係るエンドリング同時分離型ペット容器蓋における干渉突起の他の構成関係を示す図である。
図12】本発明の第3実施形態に係るエンドリング同時分離型ペット容器蓋の構成関係を示す図である。
図13】本発明の第1実施形態に係るエンドリング同時分離型ペット容器蓋の作動関係を示す作動状態図である。
図14】本発明の第1実施形態に係るエンドリング同時分離型ペット容器蓋の作動関係を示す作動状態図である。
図15】本発明の第1実施形態に係るエンドリング同時分離型ペット容器蓋の作動関係を示す作動状態図である。
図16】本発明の第1実施形態に係るエンドリング同時分離型ペット容器蓋の分離時のエンドリング変形関係を示す動作例示断面図である。
図17】本発明の第1実施形態に係るエンドリング同時分離型ペット容器蓋の分離時のエンドリング変形関係を示す動作例示断面図である。
図18】本発明の第2実施形態に係るエンドリング同時分離型ペット容器蓋の動作関係を示す作動状態断面図である。
図19】本発明の第2実施形態に係るエンドリング同時分離型ペット容器蓋の動作関係を示す作動状態断面図である。
図20】本発明の第2実施形態に係るエンドリング同時分離型ペット容器蓋の動作関係を示す作動状態断面図である。
図21】本発明の第3実施形態に係る本発明のエンドリング同時分離型ペット容器蓋の動作関係を示す作動状態断面図である。
図22】本発明の第3実施形態に係る本発明のエンドリング同時分離型ペット容器蓋の動作関係を示す作動状態断面図である。
図23】本発明の第3実施形態に係る本発明のエンドリング同時分離型ペット容器蓋の動作関係を示す作動状態断面図である。
図24】本発明の第3実施形態に係る本発明のエンドリング同時分離型ペット容器蓋の動作関係を示す作動状態断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を容易に実施し得るほどに、本発明の好適な実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0030】
まず、図面の構成要素に参照符号を付するにあたり、同じ構成要素に対しては、たとえ他の図面上に表示されても、できる限り同一の符号を持つようにしていることに留意すべきである。また、本発明を説明するにあたり、関連する公知の構成または機能に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にするおそれがあると判断された場合、その詳細な説明は省略する。
【0031】
添付図面のうち、図1乃至図3は本発明の第1実施形態に係るエンドリング同時分離型ペット容器蓋の構成関係を示す斜視図と断面図、図4は本発明の第1実施形態に係るエンドリング同時分離型ペット容器蓋におけるエンドリングの構成関係を示す要部斜視図、図5は本発明の第1実施形態に係るエンドリング同時分離型ペット容器蓋の使用関係を示す使用状態断面図である。
【0032】
図1乃至図3に示すように、本発明の第1実施形態に係るエンドリング同時分離型ペット容器蓋Aは、内容物の保存のためにペット容器の注入部に結合される蓋本体1と、前記蓋本体1の下側に一体に形成され、前記注入部の外周の下側に設けられた環状突起によって拘束され、蓋本体1の開封有無把握の封印機能を示す一方、ユーザーによる前記蓋本体1の分離過程で形状変形を起こして蓋本体1と一緒に前記ペット容器の注入部から同時分離されるエンドリング2と、を含む。
【0033】
蓋本体1は、ペット容器に入っている内容物(食品・飲料など)の流出が防止されるようにする保全のために、ペット容器の注入部に結合されるものであって、前記ペット容器の注入部の外周の螺旋状結束突起に対応する結着突起11が内周に設けられている。
【0034】
また、前記蓋本体1の外周には、ユーザーが手で握って時計/反時計回りに回転させるときの滑りを防止するためのナーリング部(knurling part)12がさらに設けられることが好ましい。
【0035】
エンドリング2は、ペット容器の注入部に結合された前記蓋本体1の封印機能を示すもので、図4及び図5に示すように、前記蓋本体1がペット容器900の注入部910に結合されるときに、その注入部910の外周の環状突起920に係止される干渉突起21が内周に設けられている。
【0036】
また、前記蓋本体1の下端の一部位と一体につながり、蓋本体1の分離過程の際に形状変形を誘発する連結突部22と、前記蓋本体1の下端の他の一部位と一体につながり、蓋本体1の分離過程の際に破断(fracture)され、それによる前記蓋本体1の開放有無の把握を可能にする封印突部23が設けられる。
【0037】
これに加えて、最上端から始めて最下端に近接するように長く切開されるとともに一方向に傾斜するように形成される一方、前記蓋本体1の分離過程の際にその蓋本体1との連結状態を維持する前記連結突部22によって隙間が広がる作用によるリング状の保存能力の低下を誘発する切開部24が一定の間隔を置いて多数設けられる。
【0038】
前記連結突部22は、蓋本体1とつながって前記蓋本体1の分離過程の際に切開部24の間隙広がりを誘発するので、上端から突出し、前記切開部24の一端から始めて一定の範囲を持つように長く形成された状態で前記蓋本体1の下端に連結される。
【0039】
前記封印突部23は、蓋本体1とつながり、前記蓋本体1の分離過程の際に破断される作用によって蓋本体1の開封有無をユーザーが把握することができるようにした封印機能を示すので、上端から突出し、前記切開部24の他端から所定の範囲を持つように短く形成された状態で前記蓋本体1の下端に連結される。
【0040】
前記切開部24は、蓋本体1の分離過程でその蓋本体1に連結された前記連結突部22の上昇により隙間が広がることにより、前記注入部910の外周の環状突起920による前記連結突部22の拘束力が失われるようにする形状変形(リング状の保存能力の低下)を誘発するので、最上端から始めて最下端の近接位置まで長く切開されており、一方向に傾斜度を持つスロープ状(slope type)をなすことが好ましい。
【0041】
一方、図6乃至図8は本発明の第2実施形態に係るエンドリング同時分離型ペット容器蓋の構成関係を示す斜視図と断面図、図9は本発明の第2実施形態に係るエンドリング同時分離型ペット容器蓋におけるエンドリングの構成関係を示す要部斜視図、図10は本発明の第2実施形態に係るエンドリング同時分離型ペット容器蓋の使用関係を示す使用状態断面図である。本発明の第2実施形態に係るエンドリング同時分離型ペット容器蓋A-1は、図6乃至図8に示すように、内容物の保存のためにペット容器900の注入部910に結合される蓋本体1と、前記蓋本体1の下側に一体に形成され、前記注入部910の外周の下側に突出した環状突起920によって拘束され、蓋本体1の開封有無把握の封印機能を示す一方、ユーザーによる前記蓋本体1の分離過程で形状変形を起こして前記ペット容器900の注入部910から蓋本体1と一緒に分離されるエンドリング2と、を含む。
【0042】
蓋本体1は、前記ペット容器900の注入部910に結合された状態で、ペット容器900に入っている内容物の流出を防止するためのものであり、前記ペット容器900の注入部910の外周に螺旋状に突出した結束突起930に対応する結着突起11が内周に設けられている。
【0043】
また、前記蓋本体1の外周には、図8及び前述の説明で示すように、前記結着突起11が内周に設けられており、また、前記ナーリング部12が外周に設けられていることが好ましい。
【0044】
エンドリング2は、ペット容器900の注入部910に結合された前記蓋本体1の封印機能を実現するためのものであり、図8及び図9に示すように、蓋本体1が前記注入部910に結合された場合、注入部910の外周に突出した前記環状突起920に拘束される干渉突起21-1を含む一方、切開部241の形状に沿って、前記ペット容器900からの蓋本体1の分離過程の際に前記干渉突起21-1が前記環状突起920を乗り越えることができるように外側に広がる形状変形を起こす多数の変形部25が設けられる。
【0045】
また、前記変形部25の上端には、前記蓋本体1の下端と一体につながるように突出する一方、蓋本体1の分離過程の際に破断され、その破断状態による前記蓋本体1の開封有無把握を可能にする封印突部23-1が設けられる。
【0046】
前記干渉突起21-1は、ペット容器900の注入部910の外周に突設された前記環状突起920に拘束できるように、前記変形部25の内面から突出し、突出先端が上向きになった傾斜度を有するので、前記注入部910から蓋本体1を分離する過程で、前記環状突起920によって下方に折り曲げられ、それによる変形部25の形状変形を誘発する一方、前記変形部25の形状変形の際に前記環状突起920を乗り越えることが可能である。
【0047】
前記切開部24-1は、図8に示すように、前記蓋本体1の境界部位(図面上の最上端)から水平及び垂直に延びて「
」状をなすことが好ましい。
【0048】
そして、図11は本発明の第2実施形態に係るエンドリング同時分離型ペット容器蓋における干渉突起の他の構成関係を示す断面図である。第2実施形態に係るエンドリング同時分離型ペット容器蓋における他の構成関係を示す干渉突起21-2は、図11に示すように、前記蓋本体1の分離過程で、上述したような変形部25の形状変形を誘発し、その形状変形の際に前記環状突起920を乗り越えることが可能な単純突起の形態であることができる。
【0049】
他方、図12は本発明の第3実施形態に係るエンドリング同時分離型ペット容器蓋の構成関係を示す断面である。本発明の第3実施形態に係るエンドリング同時分離型ペット容器蓋A-2は、図12と前述の説明で示すように、内容物の保存のためにペット容器900の注入部910に結合される蓋本体1と、前記蓋本体1の下側に一体に形成され、前記注入部910の外周の下側に突設された環状突起920によって拘束され、蓋本体1の開封有無把握の封印機能を示す一方、ユーザーによる前記蓋本体1の分離過程で形状変形を起こして前記ペット容器900の注入部910から蓋本体1と一緒に分離されるエンドリング2と、を含み、前記蓋本体1とエンドリング2は切開部24-2によって相互分離構造をなす。
【0050】
前記蓋本体1には、図12及び前述の説明で示すように、前記結着突起11が内周に設けられており、また、前記ナーリング部12が外周に設けられていることが好ましい。
【0051】
そして、前記切開部24-2によって相互分離構造をなす蓋本体1とエンドリング2との境界部の内周には、それら(蓋本体とエンドリング)をつなぐ一方、前記蓋本体1がペット容器900の注入部910に結合された場合、前記注入部910の外周に突設された環状突起920に拘束されるが、前記ペット容器900からの蓋本体1の分離過程の際に前記環状突起920を乗り越えることができるように形状変形を起こす多数の干渉突起21-3が一定の間隔を置いてそれぞれ突設されており、前記蓋本体1の下端とエンドリング2の上端とをつなぐ一方、蓋本体1の分離過程の際に破断され、その破断状態による前記蓋本体1の開放有無の把握を可能にする封突部23-2が設けられている。
【0052】
前記干渉突起21-3は、両端が前記蓋本体1の下端部とエンドリング2の上端部に一体につながり、前記ペット容器900の注入部910の外周に突設された前記環状突起920に拘束できるように一側に折り曲げられて突出することにより「<」状をなすので、前記注入部910から蓋本体1を分離する過程で、前記環状突起920によって繰り広げられて蓋本体1とエンドリング2を相互離隔させ、それによる前記封印突部23-2の破断及び前記エンドリング2の同時分離ができるように前記環状突起920の干渉回避が可能である。
【0053】
上述した構成の本発明に係るエンドリング同時分離型ペット容器蓋Aの作用を具体的に説明するが、本発明の第1実施形態に係るエンドリング同時分離型蓋Aの作用を説明すると、次の通りである。
【0054】
図13乃至図15は本発明の第1実施形態に係るエンドリング同時分離型ペット容器蓋の作動関係を示す作動状態図であり、図16及び図17は本発明の第1実施形態に係るエンドリング同時分離型ペット容器蓋の分離時のエンドリング変形関係を示す動作例示断面図である。本発明の第1実施形態に係るエンドリング同時分離型ペット容器蓋Aは、図13に示すように、ペット容器900の注入部910に結合された状態で、前記ペット容器900の内部に入っている内容物(食品・飲料など)の保存のために前記注入部910を密封・密栓するとともに開封有無把握の封印機能を提供する。
【0055】
この状態で、前記蓋Aを注入部910から分離することにより、前記ペット容器900に入っている内容物をユーザーが飲用することができるようにするので、上述したような蓋Aの分離過程で蓋本体1の下側に連結されたエンドリング2が前記蓋本体1と一緒に分離されるようにすることにより、ペット容器900から容易に除去することができる。
【0056】
言い換えれば、前記ペット容器900の注入部910に結合された前記蓋本体1を反時計回りに回転させ、蓋本体1が前記注入部910に沿って上昇するようにし、その過程の連続によってペット容器900から完全に分離されるようにすることにより、注入部910の開放を実現することができ、これにより、前記ペット容器900に入っている食品・飲料をユーザーが飲用することができるようになる。
【0057】
このような過程で、蓋本体1の下側に一体に構成された前記エンドリング2が前記蓋本体1と一緒に前記注入部910から分離(除去)されることにより、単一素材のペット容器900として回収が可能であり、これによりリサイクル性を大幅に向上させることができる。
【0058】
具体的には、前記注入部910の開封のために、その注入部910に結合された前記蓋本体1を反時計回りに回転させると、蓋本体1の内周に設けられた結着突起11が、前記ペット容器900の注入部910の外周に設けられた結束突起930に乗って回る作用で、前記蓋本体1が前記注入部910の上側に移動するようになり、その過程の連続によってペット容器900の注入部910から完全に分離される。
【0059】
この時、前記注入部910の外周の環状突起920にエンドリング2の内周の干渉突起21が係止状態(図16参照)であることにより、図17に示されているように、結局、蓋本体1とエンドリング2との間隔が広がる現象が誘発される。このような過程で、前記エンドリング2の上端に形成されて蓋本体1の下端につながった封印突部23が引張力(tension)によって破断され、かつ前記エンドリング2の他の上端に形成されて蓋本体1の他の下端につながった連結突部22によって、前記切開部24を基準に前記連結突部22が形成されたエンドリング2の一部位が上側に持ち上げられて切開部24の隙間が広がる形状変形の作用が誘発される。このようなエンドリング2の形状変形による形態保存能力(リング状の保持能力の低下)の喪失により、図17に示されているように、前記エンドリング2の内周の干渉突起21がペット容器900の注入部910の外周の環状突起920を乗り越え、図15に示されているように、前記エンドリング2が注入部910を完全に外されるようになり、前記蓋本体1と一緒にエンドリング2がペット容器900から同時に分離されることが可能になる。
【0060】
これにより、単一素材として分離されたペット容器900の回収及びそれによるリサイクル性の極大化を図るための、前記蓋本体1及びその蓋本体1の付属であるエンドリング2の同時分離が可能である(図15参照)。
【0061】
図18乃至図20は本発明の第2実施形態に係るエンドリング同時分離型ペット容器蓋の動作関係を示す作動状態断面図である。次に、本発明の第2実施形態に係るエンドリング同時分離型蓋A-1の作用を説明する。
【0062】
本発明の第2実施形態に係るエンドリング同時分離型ペット容器蓋A-1は、図18乃至図20に示すように、ペット容器900の注入部910に結合(図10参照)された状態で、前記ペット容器900の内部に入っている内容物(食品・飲料など)の保存のために前記注入部910を密封・密栓するとともに、開封有無把握の封印機能を提供する。
この状態で、前記蓋A-1を注入部910から分離することにより、前記ペット容器900に入っている内容物をユーザーが飲用することができるようにするので、上述したような蓋A-1の分離過程で、蓋本体1の下側に連結されたエンドリング2が前記蓋本体1と一緒に分離されるようにすることにより、ペット容器900から容易に除去することができる。
【0063】
言い換えれば、前記ペット容器900の注入部910に結合された前記蓋本体1を反時計回りに回転させ、蓋本体1が前記注入部910に沿って上昇するようにし、その過程(回転)の連続によってペット容器900から完全に分離されるようにすることにより、注入部910の開放を実現することができ、これにより、前記ペット容器900に入っている食品・飲料をユーザーが飲用することができるようになる。
【0064】
このような過程で、蓋本体1の下側に一体に構成されたた前記エンドリング2が前記蓋本体1と一緒に前記注入部910から分離(除去)されることにより、単一素材のペット容器900として回収が可能であり、これによりリサイクル性を大幅に向上させることができるようになる。
【0065】
具体的には、前記注入部910の開封のために、その注入部910に結合された前記蓋本体1を反時計回りに回転させると、蓋本体の内周に設けられた結着突起11が、前記ペット容器900の注入部910の外周に設けられた結着突起930に乗って回る作用で、前記蓋本体1が前記注入部910の上側に移動するようになり、その過程の連続によってペット容器900の注入部910から完全に分離される。
【0066】
つまり、図18に示されているように、前記注入部910の外周に突設されている環状突起920に拘束されていた前記エンドリング2の干渉突起21-1の突出先端が前記環状突起920の干渉によって下方に折り曲げられ、それにより、図19に示されているように、前記干渉突起21-1の突出先端が下方に折り曲げられる過程によって前記変形部25が外側に広がる形状変形による形態保存能力(リング状の保存能力の低下)の喪失により、前記エンドリング2の上端に設けられて蓋本体1の下端につながった封印突部23-1が引張力によって破断され、また、その過程の連続時に前記干渉突起21-1が完全に下方に折り曲げられることにより、図19に示されているように、前記エンドリング2の内周の干渉突起21-1が、ペット容器900の注入部910の外周に突設されている環状突起920を乗り越えることができるようになり、それにより、図20に示されているように、前記エンドリング2が蓋本体1に沿ってペット容器900の注入部910から同時に分離されることが可能になる。
【0067】
これにより、単一素材として分離されたペット容器900の回収及びそれによるリサイクル性の極大化を図るための、前記蓋本体1及びその蓋本体1の付属であるエンドリング2の分離が可能である。
【0068】
図21乃至図24は本発明の第3実施形態に係る本発明のエンドリング同時分離型ペット容器蓋の動作関係を示す作動状態断面図である。次に、本発明の第3実施形態に係るエンドリング同時分離型蓋A-2の作用を説明する。
【0069】
図21及び図22に示されているように、前記注入部910の開封のために、その注入部910に結合された前記蓋A-2の蓋本体1を反時計回りに回転させると、図23に示されているように、前記注入部910の外周に突設されている環状突起920に拘束されていた前記エンドリング2の干渉突起21-3が前記環状突起920の干渉によって完全に繰り広げられ、それにより蓋本体1とエンドリング2が相互離隔することにより、前記エンドリング2の上端に設けられて蓋本体1の下端につながった封印突部23-2が引張力によって破断され、かつ、前記干渉突起21-3が、ペット容器900の注入部910の外周に突設されている環状突起920を乗り越えることができるようになり、図24に示されているように、前記エンドリング2が蓋本体1に沿ってペット容器900の注入部910から同時に分離されることが可能になる。
【0070】
要するに、本発明のエンドリング同時分離型ペット容器蓋A、A-1、A-2によれば、ペット容器900の注入部910から前記蓋本体1を分離する過程で、その蓋本体1だけでなく、前記エンドリング2まで同時に分離できることにより、リサイクル性(再資源化)の充足のための単一素材として前記ペット容器900の回収が可能になるという効果を得ることができる。
【0071】
特に、上述したように、蓋本体1を反時計回りに回転させてペット容器900の注入部910から分離する過程で、前記切開部24の隙間が広がるようにし、それによりエンドリング2の形状変形(リング状の保存能力の低下)を誘発し、前記注入部910の外周の環状突起920から干渉突起21、21-1、21-2、21-3が外されるようにすることにより、前述したエンドリング2を注入部910からより簡単かつ容易に分離することが可能であるという効果を得ることができる。
【0072】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱することなく、様々な修正、変更及び置換が可能である。よって、本発明に開示された実施形態および添付図面は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施形態および添付図面によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。そして、本発明の保護範囲は、下記特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等の範囲内にあるすべての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0073】
捨てられる廃資源から資源を回収してリサイクルする廃資源再循環産業において、ペット容器の注入部から蓋本体(蓋)を分離する過程で、その蓋本体だけでなく、前記蓋の下側のエンドリングまで同時に分離されることにより、リサイクル性の充足のための単一素材として前記ペット容器を回収することが可能である。
図1
図2
図3
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図5
図6
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図13
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図16
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図18
図19
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【国際調査報告】