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特表2022-538970ランダムアクセスプロシージャのための適応再送信
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-07
(54)【発明の名称】ランダムアクセスプロシージャのための適応再送信
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/04 20090101AFI20220831BHJP
   H04W 74/08 20090101ALI20220831BHJP
   H04W 72/12 20090101ALI20220831BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W74/08
H04W72/12 150
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021571390
(86)(22)【出願日】2019-06-07
(85)【翻訳文提出日】2021-12-28
(86)【国際出願番号】 CN2019090449
(87)【国際公開番号】W WO2020243977
(87)【国際公開日】2020-12-10
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(72)【発明者】
【氏名】レイ、ジン
(72)【発明者】
【氏名】チェン、ワンシ
(72)【発明者】
【氏名】ソリアガ、ジョセフ・ビナミラ
(72)【発明者】
【氏名】ヘ、リンハイ
(72)【発明者】
【氏名】ジェン、ルイミン
(72)【発明者】
【氏名】パク、セヨン
(72)【発明者】
【氏名】ツァオ、イーチン
(72)【発明者】
【氏名】ブシャン、ナガ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067AA26
5K067BB04
5K067BB21
5K067DD11
5K067DD17
5K067EE02
5K067EE10
5K067GG07
5K067HH22
5K067HH28
5K067JJ16
(57)【要約】
ワイヤレス通信のための方法、システム、およびデバイスが説明される。ユーザ機器(UE)が、基地局によって送信された送信構成オプションのセットに基づいてランダムアクセスプロシージャの第1のメッセージの再送信の構成を決定し得る。たとえば、UEは、第1のメッセージを再送信し得るが、送信構成オプションに基づいて再送信のために第1のメッセージを再構成し得る。さらに、UEは、第1のメッセージを送信/再送信するための送信構成オプションに基づいて送信構成状態のセットを構成し得る。いくつかの場合には、UEは、基地局によってシグナリングされたトリガおよび/またはUEによる決定に基づいて、送信構成状態を切り替えることを決定し得る。さらに、UEは、基地局における再送信の組合せを容易にするために、第1のメッセージの再送信より前に実施された状態遷移のログの指示を送信し得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための方法であって、
基地局から、ランダムアクセスプロシージャの第1のランダムアクセスメッセージを再送信するための複数の送信構成オプションを示すメッセージを受信することと、
再送信トリガに少なくとも部分的に基づいて前記第1のランダムアクセスメッセージの再送信を実施することを決定することと、
前記基地局に、前記複数の送信構成オプションと前記再送信トリガとに少なくとも部分的に基づいて前記第1のランダムアクセスメッセージを再送信することと
を備える、方法。
【請求項2】
前記複数の送信構成オプションに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つの送信構成パラメータを、前記第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信から前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信に変更することを決定すること
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記基地局に、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記第1の送信から前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信への、前記少なくとも1つの送信構成パラメータの前記決定された変更を示すメッセージを送信すること
をさらに備える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記複数の送信構成オプションに少なくとも部分的に基づいて前記第1のランダムアクセスメッセージの送信および再送信についての複数の送信構成状態を決定すること、ここにおいて、前記複数の送信構成状態の各送信構成状態が、送信構成パラメータのセットを備え、ここにおいて、前記複数の送信構成状態の各送信構成状態が、少なくとも1つの送信構成パラメータだけ異なる、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信について前記複数の送信構成状態から第1の送信構成状態を選択することと、
前記基地局に、前記第1の送信構成状態に従って前記第1のランダムアクセスメッセージの前記第1の送信を送信することと、
前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信について前記複数の送信構成状態から第2の送信構成状態を選択することと、ここにおいて、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信が、前記第2の送信構成状態に従って送信され、ここにおいて、前記第2の送信構成状態が前記第1の送信構成状態とは異なる、
をさらに備える、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信について前記複数の送信構成状態から第1の送信構成状態を選択することと、
前記基地局に、前記第1の送信構成状態に従って前記第1のランダムアクセスメッセージの前記第1の送信を送信することと、ここにおいて、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信は、前記第1のランダムアクセスメッセージの再送信の数が再送信のしきい値数を下回ることに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の送信構成状態に従って送信される、
前記再送信トリガに少なくとも部分的に基づいて前記第1のランダムアクセスメッセージの第2の再送信を送信することを決定することと、
前記第2の再送信について前記複数の送信構成状態から第2の送信構成状態を選択することと、ここにおいて、前記第2の送信構成状態は、前記第1のランダムアクセスメッセージの再送信の前記数が再送信の前記しきい値数を超えることに少なくとも部分的に基づいて、選択される、
前記基地局に、前記第2の再送信を送信するという前記決定に少なくとも部分的に基づいて、前記第2の送信構成状態に従って前記第1のランダムアクセスメッセージの前記第2の再送信を送信することと、ここにおいて、前記第2の送信構成状態が前記第1の送信構成状態とは異なる、
をさらに備える、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つの送信構成パラメータが、ペイロードサイズ、変調およびコーディング方式、多入力多出力アンテナ構成、キャリア、周波数スペクトル、ランダムアクセスオケージョンインデックス、物理アップリンクチャネルリソースユニットグループインデックス、またはそれらの組合せを備える、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信についての第1の送信構成状態から前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信についての第2の送信構成状態に遷移するための遷移トリガを識別すること、ここにおいて、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信が、前記遷移トリガに少なくとも部分的に基づいて、前記第2の送信構成状態に従って送信される、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記遷移トリガを識別することは、
前記基地局から、前記遷移トリガを受信すること、ここにおいて、前記遷移トリガが、システムローディング情報の変更、ランダムアクセスリソース割振りの変更、同期信号ブロック関連付けルールの変更、セル間干渉測定の変更、システム情報の変更、またはそれらの組合せの指示を備える、
を備える、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記遷移トリガが、無線リソース制御シグナリングにおいて受信される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記遷移トリガを識別することが、
前記第1の送信からの前記再送信についてのバッファステータスの変動、前記第1の送信からの前記再送信についての電力ヘッドルーム値の変動、前記再送信についてのサービス品質ハンドリング、またはそれらの組合せに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の送信構成状態から前記第2の送信構成状態に遷移することを決定すること
を備える、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のランダムアクセスメッセージを再送信することは、
前記基地局に、前記第1のランダムアクセスメッセージを送信するための送信構成状態遷移のログの指示を送信すること、ここにおいて、送信構成状態遷移の前記ログの前記指示が、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信より前に前記第1のランダムアクセスメッセージの送信のために使用される送信構成パラメータを備える、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
送信構成状態遷移の前記ログの前記指示が、プリアンブルシーケンスの状態依存性グループホッピング、復調基準信号シーケンスの状態依存性グループホッピング、ランダムアクセスオケージョンによって使用される時間周波数リソースの状態依存性ホッピング、物理アップリンクチャネルリソースユニットによって使用される時間周波数リソースの状態依存性ホッピング、アップリンク制御情報メッセージ、前記第1のランダムアクセスメッセージのペイロード中の埋め込まれた指示、またはそれらの組合せを介して示される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記複数の送信構成オプションは、どの送信構成パラメータが前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信のために前記UEによって再構成可能であるかの指示を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記送信構成パラメータが、ランダムアクセスオケージョンのためのプリアンブルシーケンス、ランダムアクセスオケージョンの指示、ペイロードコンテンツ、ペイロードサイズ、物理アップリンクチャネルリソースユニット、変調およびコーディング方式、キャリア、周波数スペクトル、ビーム、マルチパネルまたは送信/受信ポイント構成、送信/受信ポイント、あるいはそれらの組合せを備える、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記再送信トリガは、ランダムアクセス応答ウィンドウ内でフォールバックランダムアクセス応答メッセージを受信しないこと、前記ランダムアクセス応答ウィンドウ内で成功ランダムアクセス応答メッセージを受信しないこと、前記第1のランダムアクセスメッセージの再送信の数のカウンタが再送信のしきい値数よりも小さいかまたはそれに等しいこと、あるいはそれらの組合せを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記複数の送信構成オプションを示す前記メッセージが、システム情報または無線リソース制御シグナリングを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記ランダムアクセスプロシージャが2ステップランダムアクセスプロシージャを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
基地局におけるワイヤレス通信のための方法であって、
ユーザ機器(UE)に、ランダムアクセスプロシージャの第1のランダムアクセスメッセージを再送信するための複数の送信構成オプションを示すメッセージを送信することと、
前記UEから、前記第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信を受信することと、
前記UEから、前記複数の送信構成オプションと再送信トリガとに少なくとも部分的に基づいて前記第1のランダムアクセスメッセージの再送信を受信することと
を備える、方法。
【請求項20】
前記複数の送信構成オプションに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記第1の送信のための少なくとも1つの送信構成パラメータが、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信のための対応する送信構成パラメータとは異なると決定すること
をさらに備える、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記UEから、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信のための前記対応する送信構成パラメータとは異なる前記第1のランダムアクセスメッセージの前記第1の送信のための前記少なくとも1つの送信構成パラメータを示すメッセージを受信すること
をさらに備える、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記少なくとも1つの送信構成パラメータが、ペイロードサイズ、変調およびコーディング方式、多入力多出力アンテナ構成、キャリア、周波数スペクトル、ランダムアクセスオケージョンインデックス、物理アップリンクチャネルリソースユニットグループインデックス、またはそれらの組合せを備える、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記第1のランダムアクセスメッセージの前記第1の送信が第1の送信構成状態に従って受信され、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信が第2の送信構成状態に従って受信され、前記第2の送信構成状態が、前記第1の送信構成状態とは少なくとも1つの送信構成パラメータだけ異なる、請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記第1のランダムアクセスメッセージの前記第1の送信および前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信が、第1の送信構成状態に従って受信され、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信は、前記第1のランダムアクセスメッセージの再送信の数が再送信のしきい値数を下回ることに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の送信構成状態に従って受信される、請求項19に記載の方法。
【請求項25】
前記UEから、前記第1のランダムアクセスメッセージの再送信の前記数が再送信の前記しきい値数を超えることに少なくとも部分的に基づいて、第2の送信構成状態に従って前記第1のランダムアクセスメッセージの第2の再送信を受信すること、ここにおいて、前記第2の送信構成状態が、前記第1の送信構成状態とは少なくとも1つの送信構成パラメータだけ異なる、
をさらに備える、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記UEに、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記第1の送信についての第1の送信構成状態から前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信についての第2の送信構成状態に遷移するための遷移トリガを送信すること、ここにおいて、前記遷移トリガが、システムローディング情報の変更、ランダムアクセスリソース割振りの変更、同期信号ブロックおよびランダムアクセスオケージョン関連付けルールの変更、セル間干渉測定の変更、システム情報の変更、またはそれらの組合せの指示を備える、
をさらに備える、請求項19に記載の方法。
【請求項27】
前記遷移トリガが、無線リソース制御シグナリングにおいて送信される、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信を受信することは、
前記UEから、前記第1のランダムアクセスメッセージを送信するために前記UEが使用した送信構成状態遷移のログの指示を受信すること、ここにおいて、送信構成状態遷移の前記ログの前記指示が、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信より前に前記第1のランダムアクセスメッセージの送信のために前記UEが使用した送信構成パラメータを備える、
をさらに備える、請求項19に記載の方法。
【請求項29】
送信構成状態遷移の前記ログの前記指示に少なくとも部分的に基づいて前記第1のランダムアクセスメッセージの再送信の少なくともサブセットを組み合わせること
をさらに備える、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
送信構成状態遷移の前記ログの前記指示が、プリアンブルシーケンスの状態依存性グループホッピング、復調基準信号シーケンスの状態依存性グループホッピング、ランダムアクセスオケージョンによって使用される時間周波数リソースの状態依存性ホッピング、物理アップリンクチャネルリソースユニットによって使用される時間周波数リソースの状態依存性ホッピング、アップリンク制御情報メッセージ、前記第1のランダムアクセスメッセージのペイロード中の埋め込まれた指示、またはそれらの組合せを介して示される、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
前記複数の送信構成オプションは、どの送信構成パラメータが前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信のために前記UEによって再構成可能であるかの指示を備える、請求項19に記載の方法。
【請求項32】
前記送信構成パラメータが、ランダムアクセスオケージョンのためのプリアンブルシーケンス、ランダムアクセスオケージョンの指示、ペイロードコンテンツ、ペイロードサイズ、物理アップリンクチャネルリソースユニット、変調およびコーディング方式、キャリア、周波数スペクトル、ビーム、マルチパネルまたは送信/受信ポイント構成、送信/受信ポイント、あるいはそれらの組合せを備える、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記複数の送信構成オプションを示す前記メッセージが、システム情報または無線リソース制御シグナリングを備える、請求項19に記載の方法。
【請求項34】
前記ランダムアクセスプロシージャが2ステップランダムアクセスプロシージャを備える、請求項19に記載の方法。
【請求項35】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサに結合されたメモリと、
前記メモリに記憶され、前記装置に、
基地局から、ランダムアクセスプロシージャの第1のランダムアクセスメッセージを再送信するための複数の送信構成オプションを示すメッセージを受信することと、
再送信トリガに少なくとも部分的に基づいて前記第1のランダムアクセスメッセージの再送信を実施することを決定することと、
前記基地局に、前記複数の送信構成オプションと前記再送信トリガとに少なくとも部分的に基づいて前記第1のランダムアクセスメッセージを再送信することと
を行わせるように前記プロセッサによって実行可能な命令と
を備える、装置。
【請求項36】
前記命令が、前記装置に、
前記複数の送信構成オプションに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つの送信構成パラメータを、前記第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信から前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信に変更することを決定すること
を行わせるように前記プロセッサによってさらに実行可能である、請求項35に記載の装置。
【請求項37】
前記命令が、前記装置に、
前記基地局に、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記第1の送信から前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信への、前記少なくとも1つの送信構成パラメータの前記決定された変更を示すメッセージを送信すること
を行わせるように前記プロセッサによってさらに実行可能である、請求項36に記載の装置。
【請求項38】
前記命令は、前記装置に、
前記複数の送信構成オプションに少なくとも部分的に基づいて前記第1のランダムアクセスメッセージの送信および再送信についての複数の送信構成状態を決定すること、ここにおいて、前記複数の送信構成状態の各送信構成状態が、送信構成パラメータのセットを備え、ここにおいて、前記複数の送信構成状態の各送信構成状態が、少なくとも1つの送信構成パラメータだけ異なる、
を行わせるように前記プロセッサによってさらに実行可能である、請求項35に記載の方法。
【請求項39】
前記命令は、前記装置に、
前記第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信について前記複数の送信構成状態から第1の送信構成状態を選択することと、
前記基地局に、前記第1の送信構成状態に従って前記第1のランダムアクセスメッセージの前記第1の送信を送信することと、
前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信について前記複数の送信構成状態から第2の送信構成状態を選択することと、ここにおいて、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信が、前記第2の送信構成状態に従って送信され、ここにおいて、前記第2の送信構成状態が前記第1の送信構成状態とは異なる、
を行わせるように前記プロセッサによってさらに実行可能である、請求項38に記載の装置。
【請求項40】
前記命令は、前記装置に、
前記第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信について前記複数の送信構成状態から第1の送信構成状態を選択することと、
前記基地局に、前記第1の送信構成状態に従って前記第1のランダムアクセスメッセージの前記第1の送信を送信することと、ここにおいて、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信は、前記第1のランダムアクセスメッセージの再送信の数が再送信のしきい値数を下回ることに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の送信構成状態に従って送信される、
前記再送信トリガに少なくとも部分的に基づいて前記第1のランダムアクセスメッセージの第2の再送信を送信することを決定することと、
前記第2の再送信について前記複数の送信構成状態から第2の送信構成状態を選択することと、ここにおいて、前記第2の送信構成状態は、前記第1のランダムアクセスメッセージの再送信の前記数が再送信の前記しきい値数を超えることに少なくとも部分的に基づいて、選択される、
前記基地局に、前記第2の再送信を送信するという前記決定に少なくとも部分的に基づいて、前記第2の送信構成状態に従って前記第1のランダムアクセスメッセージの前記第2の再送信を送信することと、ここにおいて、前記第2の送信構成状態が前記第1の送信構成状態とは異なる、
を行わせるように前記プロセッサによってさらに実行可能である、請求項38に記載の装置。
【請求項41】
前記少なくとも1つの送信構成パラメータが、ペイロードサイズ、変調およびコーディング方式、多入力多出力アンテナ構成、キャリア、周波数スペクトル、ランダムアクセスオケージョンインデックス、物理アップリンクチャネルリソースユニットグループインデックス、またはそれらの組合せを備える、請求項38に記載の装置。
【請求項42】
前記命令は、前記装置に、
前記第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信についての第1の送信構成状態から前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信についての第2の送信構成状態に遷移するための遷移トリガを識別すること、ここにおいて、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信が、前記遷移トリガに少なくとも部分的に基づいて、前記第2の送信構成状態に従って送信される、
を行わせるように前記プロセッサによってさらに実行可能である、請求項35に記載の装置。
【請求項43】
前記遷移トリガを識別するための前記命令は、前記装置に、
前記基地局から、前記遷移トリガを受信すること、ここにおいて、前記遷移トリガが、システムローディング情報の変更、ランダムアクセスリソース割振りの変更、同期信号ブロック関連付けルールの変更、セル間干渉測定の変更、システム情報の変更、またはそれらの組合せの指示を備える、
を行わせるように前記プロセッサによって実行可能である、請求項42に記載の装置。
【請求項44】
前記遷移トリガが、無線リソース制御シグナリングにおいて受信される、請求項43に記載の装置。
【請求項45】
前記遷移トリガを識別するための前記命令が、前記装置に、
前記第1の送信からの前記再送信についてのバッファステータスの変動、前記第1の送信からの前記再送信についての電力ヘッドルーム値の変動、前記再送信についてのサービス品質ハンドリング、またはそれらの組合せに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の送信構成状態から前記第2の送信構成状態に遷移することを決定すること
を行わせるように前記プロセッサによって実行可能である、請求項42に記載の装置。
【請求項46】
前記第1のランダムアクセスメッセージを再送信するための前記命令は、さらに、前記装置に、
前記基地局に、前記第1のランダムアクセスメッセージを送信するための送信構成状態遷移のログの指示を送信すること、ここにおいて、送信構成状態遷移の前記ログの前記指示が、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信より前に前記第1のランダムアクセスメッセージの送信のために使用される送信構成パラメータを備える、
を行わせるように前記プロセッサによって実行可能である、請求項35に記載の装置。
【請求項47】
送信構成状態遷移の前記ログの前記指示が、プリアンブルシーケンスの状態依存性グループホッピング、復調基準信号シーケンスの状態依存性グループホッピング、ランダムアクセスオケージョンによって使用される時間周波数リソースの状態依存性ホッピング、物理アップリンクチャネルリソースユニットによって使用される時間周波数リソースの状態依存性ホッピング、アップリンク制御情報メッセージ、前記第1のランダムアクセスメッセージのペイロード中の埋め込まれた指示、またはそれらの組合せを介して示される、請求項46に記載の装置。
【請求項48】
前記複数の送信構成オプションは、どの送信構成パラメータが前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信のために前記UEによって再構成可能であるかの指示を備える、請求項35に記載の装置。
【請求項49】
前記送信構成パラメータが、ランダムアクセスオケージョンのためのプリアンブルシーケンス、ランダムアクセスオケージョンの指示、ペイロードコンテンツ、ペイロードサイズ、物理アップリンクチャネルリソースユニット、変調およびコーディング方式、キャリア、周波数スペクトル、ビーム、マルチパネルまたは送信/受信ポイント構成、送信/受信ポイント、あるいはそれらの組合せを備える、請求項48に記載の装置。
【請求項50】
前記再送信トリガは、ランダムアクセス応答ウィンドウ内でフォールバックランダムアクセス応答メッセージを受信しないこと、前記ランダムアクセス応答ウィンドウ内で成功ランダムアクセス応答メッセージを受信しないこと、前記第1のランダムアクセスメッセージの再送信の数のカウンタが再送信のしきい値数よりも小さいかまたはそれに等しいこと、あるいはそれらの組合せを備える、請求項35に記載の装置。
【請求項51】
前記複数の送信構成オプションを示す前記メッセージが、システム情報または無線リソース制御シグナリングを備える、請求項35に記載の装置。
【請求項52】
前記ランダムアクセスプロシージャが2ステップランダムアクセスプロシージャを備える、請求項35に記載の装置。
【請求項53】
基地局におけるワイヤレス通信のための装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサに結合されたメモリと、
前記メモリに記憶され、前記装置に、
ユーザ機器(UE)に、ランダムアクセスプロシージャの第1のランダムアクセスメッセージを再送信するための複数の送信構成オプションを示すメッセージを送信することと、
前記UEから、前記第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信を受信することと、
前記UEから、前記複数の送信構成オプションと再送信トリガとに少なくとも部分的に基づいて前記第1のランダムアクセスメッセージの再送信を受信することと
を行わせるように前記プロセッサによって実行可能な命令と
を備える、装置。
【請求項54】
前記命令は、前記装置に、
前記複数の送信構成オプションに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記第1の送信のための少なくとも1つの送信構成パラメータが、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信のための対応する送信構成パラメータとは異なると決定すること
を行わせるように前記プロセッサによってさらに実行可能である、請求項53に記載の装置。
【請求項55】
前記命令が、前記装置に、
前記UEから、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信のための前記対応する送信構成パラメータとは異なる前記第1のランダムアクセスメッセージの前記第1の送信のための前記少なくとも1つの送信構成パラメータを示すメッセージを受信すること
を行わせるように前記プロセッサによってさらに実行可能である、請求項54に記載の装置。
【請求項56】
前記少なくとも1つの送信構成パラメータが、ペイロードサイズ、変調およびコーディング方式、多入力多出力アンテナ構成、キャリア、周波数スペクトル、ランダムアクセスオケージョンインデックス、物理アップリンクチャネルリソースユニットグループインデックス、またはそれらの組合せを備える、請求項54に記載の装置。
【請求項57】
前記第1のランダムアクセスメッセージの前記第1の送信が第1の送信構成状態に従って受信され、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信が第2の送信構成状態に従って受信され、前記第2の送信構成状態が、前記第1の送信構成状態とは少なくとも1つの送信構成パラメータだけ異なる、請求項53に記載の装置。
【請求項58】
前記第1のランダムアクセスメッセージの前記第1の送信および前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信が、第1の送信構成状態に従って受信され、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信は、前記第1のランダムアクセスメッセージの再送信の数が再送信のしきい値数を下回ることに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の送信構成状態に従って受信される、請求項53に記載の装置。
【請求項59】
前記命令は、前記装置に、
前記UEから、前記第1のランダムアクセスメッセージの再送信の前記数が再送信の前記しきい値数を超えることに少なくとも部分的に基づいて、第2の送信構成状態に従って前記第1のランダムアクセスメッセージの第2の再送信を受信すること、ここにおいて、前記第2の送信構成状態が、前記第1の送信構成状態とは少なくとも1つの送信構成パラメータだけ異なる、
を行わせるように前記プロセッサによってさらに実行可能である、請求項58に記載の装置。
【請求項60】
前記命令は、前記装置に、
前記UEに、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記第1の送信についての第1の送信構成状態から前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信についての第2の送信構成状態に遷移するための遷移トリガを送信すること、ここにおいて、前記遷移トリガが、システムローディング情報の変更、ランダムアクセスリソース割振りの変更、同期信号ブロック関連付けルールの変更、セル間干渉測定の変更、システム情報の変更、またはそれらの組合せの指示を備える、
を行わせるように前記プロセッサによってさらに実行可能である、請求項53に記載の装置。
【請求項61】
前記遷移トリガが、無線リソース制御シグナリングにおいて送信される、請求項60に記載の装置。
【請求項62】
前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信を受信するための前記命令は、さらに、前記装置に、
前記UEから、前記第1のランダムアクセスメッセージを送信するために前記UEが使用した送信構成状態遷移のログの指示を受信すること、ここにおいて、送信構成状態遷移の前記ログの前記指示が、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信より前に前記第1のランダムアクセスメッセージの送信のために前記UEが使用した送信構成パラメータを備える、
を行わせるように前記プロセッサによって実行可能である、請求項53に記載の装置。
【請求項63】
前記命令が、前記装置に、
送信構成状態遷移の前記ログの前記指示に少なくとも部分的に基づいて前記第1のランダムアクセスメッセージの再送信の少なくともサブセットを組み合わせること
を行わせるように前記プロセッサによってさらに実行可能である、請求項62に記載の装置。
【請求項64】
送信構成状態遷移の前記ログの前記指示が、プリアンブルシーケンスの状態依存性グループホッピング、復調基準信号シーケンスの状態依存性グループホッピング、ランダムアクセスオケージョンによって使用される時間周波数リソースの状態依存性ホッピング、物理アップリンクチャネルリソースユニットによって使用される時間周波数リソースの状態依存性ホッピング、アップリンク制御情報メッセージ、前記第1のランダムアクセスメッセージのペイロード中の埋め込まれた指示、またはそれらの組合せを介して示される、請求項62に記載の装置。
【請求項65】
前記複数の送信構成オプションは、どの送信構成パラメータが前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信のために前記UEによって再構成可能であるかの指示を備える、請求項53に記載の装置。
【請求項66】
前記送信構成パラメータが、ランダムアクセスオケージョンのためのプリアンブルシーケンス、ランダムアクセスオケージョンの指示、ペイロードコンテンツ、ペイロードサイズ、物理アップリンクチャネルリソースユニット、変調およびコーディング方式、キャリア、周波数スペクトル、ビーム、マルチパネルまたは送信/受信ポイント構成、送信/受信ポイント、あるいはそれらの組合せを備える、請求項65に記載の装置。
【請求項67】
前記複数の送信構成オプションを示す前記メッセージが、システム情報または無線リソース制御シグナリングを備える、請求項53に記載の装置。
【請求項68】
前記ランダムアクセスプロシージャが2ステップランダムアクセスプロシージャを備える、請求項53に記載の装置。
【請求項69】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置であって、
基地局から、ランダムアクセスプロシージャの第1のランダムアクセスメッセージを再送信するための複数の送信構成オプションを示すメッセージを受信するための手段と、
再送信トリガに少なくとも部分的に基づいて前記第1のランダムアクセスメッセージの再送信を実施することを決定するための手段と、
前記基地局に、前記複数の送信構成オプションと前記再送信トリガとに少なくとも部分的に基づいて前記第1のランダムアクセスメッセージを再送信するための手段と
を備える、装置。
【請求項70】
前記複数の送信構成オプションに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つの送信構成パラメータを、前記第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信から前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信に変更することを決定するための手段
をさらに備える、請求69に記載の装置。
【請求項71】
前記基地局に、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記第1の送信から前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信への、前記少なくとも1つの送信構成パラメータの前記決定された変更を示すメッセージを送信するための手段
をさらに備える、請求項70に記載の装置。
【請求項72】
前記複数の送信構成オプションに少なくとも部分的に基づいて前記第1のランダムアクセスメッセージの送信および再送信について複数の送信構成状態を決定するための手段、ここにおいて、前記複数の送信構成状態の各送信構成状態が送信構成パラメータのセットを備え、ここにおいて、前記複数の送信構成状態の各送信構成状態が、少なくとも1つの送信構成パラメータだけ異なる、
をさらに備える、請求項69に記載の装置。
【請求項73】
前記第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信について前記複数の送信構成状態から第1の送信構成状態を選択するための手段と、
前記基地局に、前記第1の送信構成状態に従って前記第1のランダムアクセスメッセージの前記第1の送信を送信するための手段と、
前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信について前記複数の送信構成状態から第2の送信構成状態を選択するための手段と、ここにおいて、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信が、前記第2の送信構成状態に従って送信され、ここにおいて、前記第2の送信構成状態が前記第1の送信構成状態とは異なる、
をさらに備える、請求項72に記載の装置。
【請求項74】
前記第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信について前記複数の送信構成状態から第1の送信構成状態を選択するための手段と、
前記基地局に、前記第1の送信構成状態に従って前記第1のランダムアクセスメッセージの前記第1の送信を送信するための手段と、ここにおいて、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信は、前記第1のランダムアクセスメッセージの再送信の数が再送信のしきい値数を下回ることに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の送信構成状態に従って送信される、
前記再送信トリガに少なくとも部分的に基づいて前記第1のランダムアクセスメッセージの第2の再送信を送信することを決定するための手段と、
前記第2の再送信について前記複数の送信構成状態から第2の送信構成状態を選択するための手段と、ここにおいて、前記第2の送信構成状態は、前記第1のランダムアクセスメッセージの再送信の前記数が再送信の前記しきい値数を超えることに少なくとも部分的に基づいて、選択される、
前記基地局に、前記第2の再送信を送信するという前記決定に少なくとも部分的に基づいて、前記第2の送信構成状態に従って前記第1のランダムアクセスメッセージの前記第2の再送信を送信するための手段と、ここにおいて、前記第2の送信構成状態が前記第1の送信構成状態とは異なる、
をさらに備える、請求項72に記載の装置。
【請求項75】
前記少なくとも1つの送信構成パラメータが、ペイロードサイズ、変調およびコーディング方式、多入力多出力アンテナ構成、キャリア、周波数スペクトル、ランダムアクセスオケージョンインデックス、物理アップリンクチャネルリソースユニットグループインデックス、またはそれらの組合せを備える、請求項72に記載の装置。
【請求項76】
前記第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信についての第1の送信構成状態から前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信についての第2の送信構成状態に遷移するための遷移トリガを識別するための手段、ここにおいて、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信が、前記遷移トリガに少なくとも部分的に基づいて、前記第2の送信構成状態に従って送信される、
をさらに備える、請求項69に記載の装置。
【請求項77】
前記遷移トリガを識別するための前記手段は、
前記基地局から、前記遷移トリガを受信するための手段、ここにおいて、前記遷移トリガが、システムローディング情報の変更、ランダムアクセスリソース割振りの変更、同期信号ブロック関連付けルールの変更、セル間干渉測定の変更、システム情報の変更、またはそれらの組合せの指示を備える、
を備える、請求項76に記載の装置。
【請求項78】
前記遷移トリガが、無線リソース制御シグナリングにおいて受信される、請求項77に記載の装置。
【請求項79】
前記遷移トリガを識別するための前記手段が、
前記第1の送信からの前記再送信についてのバッファステータスの変動、前記第1の送信からの前記再送信についての電力ヘッドルーム値の変動、前記再送信についてのサービス品質ハンドリング、またはそれらの組合せに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の送信構成状態から前記第2の送信構成状態に遷移することを決定するための手段
を備える、請求項76に記載の装置。
【請求項80】
前記第1のランダムアクセスメッセージを再送信するための前記手段は、
前記基地局に、前記第1のランダムアクセスメッセージを送信するための送信構成状態遷移のログの指示を送信するための手段、ここにおいて、送信構成状態遷移の前記ログの前記指示が、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信より前に前記第1のランダムアクセスメッセージの送信のために使用される送信構成パラメータを備える、
をさらに備える、請求項69に記載の装置。
【請求項81】
送信構成状態遷移の前記ログの前記指示が、プリアンブルシーケンスの状態依存性グループホッピング、復調基準信号シーケンスの状態依存性グループホッピング、ランダムアクセスオケージョンによって使用される時間周波数リソースの状態依存性ホッピング、物理アップリンクチャネルリソースユニットによって使用される時間周波数リソースの状態依存性ホッピング、アップリンク制御情報メッセージ、前記第1のランダムアクセスメッセージのペイロード中の埋め込まれた指示、またはそれらの組合せを介して示される、請求項80に記載の装置。
【請求項82】
前記複数の送信構成オプションは、どの送信構成パラメータが前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信のために前記UEによって再構成可能であるかの指示を備える、請求項69に記載の装置。
【請求項83】
前記送信構成パラメータが、ランダムアクセスオケージョンのためのプリアンブルシーケンス、ランダムアクセスオケージョンの指示、ペイロードコンテンツ、ペイロードサイズ、物理アップリンクチャネルリソースユニット、変調およびコーディング方式、キャリア、周波数スペクトル、ビーム、マルチパネルまたは送信/受信ポイント構成、送信/受信ポイント、あるいはそれらの組合せを備える、請求項82に記載の装置。
【請求項84】
前記再送信トリガは、ランダムアクセス応答ウィンドウ内でフォールバックランダムアクセス応答メッセージを受信しないこと、前記ランダムアクセス応答ウィンドウ内で成功ランダムアクセス応答メッセージを受信しないこと、前記第1のランダムアクセスメッセージの再送信の数のカウンタが再送信のしきい値数よりも小さいかまたはそれに等しいこと、あるいはそれらの組合せを備える、請求項69に記載の装置。
【請求項85】
前記複数の送信構成オプションを示す前記メッセージが、システム情報または無線リソース制御シグナリングを備える、請求項69に記載の装置。
【請求項86】
前記ランダムアクセスプロシージャが2ステップランダムアクセスプロシージャを備える、請求項69に記載の装置。
【請求項87】
基地局におけるワイヤレス通信のための装置であって、
ユーザ機器(UE)に、ランダムアクセスプロシージャの第1のランダムアクセスメッセージを再送信するための複数の送信構成オプションを示すメッセージを送信するための手段と、
前記UEから、前記第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信を受信するための手段と、
前記UEから、前記複数の送信構成オプションと再送信トリガとに少なくとも部分的に基づいて前記第1のランダムアクセスメッセージの再送信を受信するための手段と
を備える、装置。
【請求項88】
前記複数の送信構成オプションに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記第1の送信のための少なくとも1つの送信構成パラメータが、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信のための対応する送信構成パラメータとは異なると決定するための手段
をさらに備える、請求項87に記載の装置。
【請求項89】
前記UEから、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信のための前記対応する送信構成パラメータとは異なる前記第1のランダムアクセスメッセージの前記第1の送信のための前記少なくとも1つの送信構成パラメータを示すメッセージを受信するための手段
をさらに備える、請求項88に記載の装置。
【請求項90】
前記少なくとも1つの送信構成パラメータが、ペイロードサイズ、変調およびコーディング方式、多入力多出力アンテナ構成、キャリア、周波数スペクトル、ランダムアクセスオケージョンインデックス、物理アップリンクチャネルリソースユニットグループインデックス、またはそれらの組合せを備える、請求項88に記載の装置。
【請求項91】
前記第1のランダムアクセスメッセージの前記第1の送信が第1の送信構成状態に従って受信され、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信が第2の送信構成状態に従って受信され、前記第2の送信構成状態が、前記第1の送信構成状態とは少なくとも1つの送信構成パラメータだけ異なる、請求項87に記載の装置。
【請求項92】
前記第1のランダムアクセスメッセージの前記第1の送信および前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信が、第1の送信構成状態に従って受信され、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信は、前記第1のランダムアクセスメッセージの再送信の数が再送信のしきい値数を下回ることに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の送信構成状態に従って受信される、請求項87に記載の装置。
【請求項93】
前記UEから、前記第1のランダムアクセスメッセージの再送信の前記数が再送信の前記しきい値数を超えることに少なくとも部分的に基づいて、第2の送信構成状態に従って前記第1のランダムアクセスメッセージの第2の再送信を受信するための手段、ここにおいて、前記第2の送信構成状態が、前記第1の送信構成状態とは少なくとも1つの送信構成パラメータだけ異なる、
をさらに備える、請求項92に記載の装置。
【請求項94】
前記UEに、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記第1の送信についての第1の送信構成状態から前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信についての第2の送信構成状態に遷移するための遷移トリガを送信するための手段、ここにおいて、前記遷移トリガが、システムローディング情報の変更、ランダムアクセスリソース割振りの変更、同期信号ブロック関連付けルールの変更、セル間干渉測定の変更、システム情報の変更、またはそれらの組合せの指示を備える、
をさらに備える、請求項87に記載の装置。
【請求項95】
前記遷移トリガが、無線リソース制御シグナリングにおいて送信される、請求項94に記載の装置。
【請求項96】
前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信を受信するための前記手段は、
前記UEから、前記第1のランダムアクセスメッセージを送信するために前記UEが使用した送信構成状態遷移のログの指示を受信するための手段、ここにおいて、送信構成状態遷移の前記ログの前記指示が、前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信より前に前記第1のランダムアクセスメッセージの送信のために前記UEが使用した送信構成パラメータを備える、
をさらに備える、請求項87に記載の装置。
【請求項97】
送信構成状態遷移の前記ログの前記指示に少なくとも部分的に基づいて前記第1のランダムアクセスメッセージの再送信の少なくともサブセットを組み合わせるための手段
をさらに備える、請求項96に記載の装置。
【請求項98】
送信構成状態遷移の前記ログの前記指示が、プリアンブルシーケンスの状態依存性グループホッピング、復調基準信号シーケンスの状態依存性グループホッピング、ランダムアクセスオケージョンによって使用される時間周波数リソースの状態依存性ホッピング、物理アップリンクチャネルリソースユニットによって使用される時間周波数リソースの状態依存性ホッピング、アップリンク制御情報メッセージ、前記第1のランダムアクセスメッセージのペイロード中の埋め込まれた指示、またはそれらの組合せを介して示される、請求項96に記載の装置。
【請求項99】
前記複数の送信構成オプションは、どの送信構成パラメータが前記第1のランダムアクセスメッセージの前記再送信のために前記UEによって再構成可能であるかの指示を備える、請求項87に記載の装置。
【請求項100】
前記送信構成パラメータが、ランダムアクセスオケージョンのためのプリアンブルシーケンス、ランダムアクセスオケージョンの指示、ペイロードコンテンツ、ペイロードサイズ、物理アップリンクチャネルリソースユニット、変調およびコーディング方式、キャリア、周波数スペクトル、ビーム、マルチパネルまたは送信/受信ポイント構成、送信/受信ポイント、あるいはそれらの組合せを備える、請求項99に記載の装置。
【請求項101】
前記複数の送信構成オプションを示す前記メッセージが、システム情報または無線リソース制御シグナリングを備える、請求項87に記載の装置。
【請求項102】
前記ランダムアクセスプロシージャが2ステップランダムアクセスプロシージャを備える、請求項87に記載の装置。
【請求項103】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コードが、
基地局から、ランダムアクセスプロシージャの第1のランダムアクセスメッセージを再送信するための複数の送信構成オプションを示すメッセージを受信することと、
再送信トリガに少なくとも部分的に基づいて前記第1のランダムアクセスメッセージの再送信を実施することを決定することと、
前記基地局に、前記複数の送信構成オプションと前記再送信トリガとに少なくとも部分的に基づいて前記第1のランダムアクセスメッセージを再送信することと
を行うようにプロセッサによって実行可能な命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項104】
基地局におけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コードが、
ユーザ機器(UE)に、ランダムアクセスプロシージャの第1のランダムアクセスメッセージを再送信するための複数の送信構成オプションを示すメッセージを送信することと、
前記UEから、前記第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信を受信することと、
前記UEから、前記複数の送信構成オプションと再送信トリガとに少なくとも部分的に基づいて前記第1のランダムアクセスメッセージの再送信を受信することと
を行うようにプロセッサによって実行可能な命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]以下は、概してワイヤレス通信に関し、より詳細には、ランダムアクセス(たとえば、ランダムアクセスチャネル(RACH))プロシージャのための適応再送信に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]ワイヤレス通信システムは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャストなど、様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、時間、周波数、および電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能であり得る。そのような多元接続システムの例は、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))システム、LTEアドバンスト(LTE-A)システム、またはLTE-A Proシステムなどの第4世代(4G)システム、および新無線(NR)システムと呼ばれることがある第5世代(5G)システムを含む。これらのシステムは、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、または離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重化(DFT-S-OFDM)などの技術を採用し得る。
【0003】
[0003]ワイヤレス多元接続通信システムは、場合によってはユーザ機器(UE)として知られていることがある、複数の通信デバイスのための通信を各々が同時にサポートする、いくつかの基地局またはネットワークアクセスノードを含み得る。後続の通信を受信および/または送信するために基地局に接続するとき、UEは、基地局との接続を確立するためにRACHプロシージャを実施し得る。RACHプロシージャの1つまたは複数のメッセージについての構成情報を決定するための効率的な技法が、望まれる。
【発明の概要】
【0004】
[0004]説明される技法は、ランダムアクセス(たとえば、RACH)プロシージャのための適応再送信をサポートする改善された方法、システム、デバイス、および装置に関する。概して、説明される技法は、UEが、基地局とのランダムアクセス(たとえば、2ステップRACH)プロシージャの一部として、基地局によって送信された送信構成オプションのセットに基づいて第1のランダムアクセスメッセージの再送信についての構成を決定することを提供する。たとえば、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信が、(たとえば、2ステップRACHプロシージャが、競合ベース多元接続プロシージャ、チャネル損傷、干渉、またはそれらの組合せであることにより)失敗し得る。したがって、UEは、第1のランダムアクセスメッセージを再送信し得るが、性能と、2ステップRACHプロシージャが再送信で完了される可能性とを改善するために、再送信のために第1のランダムアクセスメッセージを再構成(たとえば、第1の送信とは異なる構成を使用)し得、ここで、再構成は、基地局によって送信された送信構成オプションに基づく。したがって、UEは、再送信のために第1のランダムアクセスメッセージを再構成することを決定した場合、UEは、基地局にこの変更を(たとえば、暗黙的にまたは明示的に)シグナリングし得る。
【0005】
[0005]さらに、UEは、送信構成オプションに基づいて送信構成状態のセットを構成し得、ここで、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信と、任意の後続の再送信とが、同じまたは異なる送信構成状態を使用し得、各送信構成状態が、他の送信構成状態とは異なる少なくとも1つの送信パラメータを有する。いくつかの場合には、UEは、基地局によってシグナリングされたトリガおよび/またはUEによる決定に基づいて、送信構成状態を切り替えることを決定し得る。さらに、UEは、第1のランダムアクセスメッセージの再送信より前に実施された状態遷移のログの指示(たとえば、再送信の前に、第1のランダムアクセスメッセージの先行する送信によって使用された送信パラメータ)を送信し得る。したがって、基地局は、(たとえば、干渉消去の一部として)第1のランダムアクセスメッセージの送信および再送信の少なくともサブセットを組み合わせるために、状態遷移のログを使用し得る。
【0006】
[0006]UEにおけるワイヤレス通信の方法が説明される。本方法は、基地局から、ランダムアクセスプロシージャの第1のランダムアクセスメッセージ(たとえば、msgA送信)を再送信するための送信構成オプションのセットを示すメッセージを受信することと、再送信トリガに基づいて第1のランダムアクセスメッセージの再送信を実施することを決定することと、基地局に、送信構成オプションのセットと再送信トリガとに基づいて第1のランダムアクセスメッセージを再送信することとを含み得る。
【0007】
[0007]UEにおけるワイヤレス通信のための装置が説明される。本装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリに記憶された命令とを含み得る。命令は、本装置に、基地局から、ランダムアクセスプロシージャの第1のランダムアクセスメッセージを再送信するための送信構成オプションのセットを示すメッセージを受信することと、再送信トリガに基づいて第1のランダムアクセスメッセージの再送信を実施することを決定することと、基地局に、送信構成オプションのセットと再送信トリガとに基づいて第1のランダムアクセスメッセージを再送信することとを行わせるようにプロセッサによって実行可能であり得る。
【0008】
[0008]UEにおけるワイヤレス通信のための別の装置が説明される。本装置は、基地局から、ランダムアクセスプロシージャの第1のランダムアクセスメッセージを再送信するための送信構成オプションのセットを示すメッセージを受信するための手段と、再送信トリガに基づいて第1のランダムアクセスメッセージの再送信を実施することを決定するための手段と、基地局に、送信構成オプションのセットと再送信トリガとに基づいて第1のランダムアクセスメッセージを再送信するための手段とを含み得る。
【0009】
[0009]UEにおけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が説明される。コードは、基地局から、ランダムアクセスプロシージャの第1のランダムアクセスメッセージを再送信するための送信構成オプションのセットを示すメッセージを受信することと、再送信トリガに基づいて第1のランダムアクセスメッセージの再送信を実施することを決定することと、基地局に、送信構成オプションのセットと再送信トリガとに基づいて第1のランダムアクセスメッセージを再送信することとを行うようにプロセッサによって実行可能な命令を含み得る。
【0010】
[0010]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、送信構成オプションのセットに基づいて、少なくとも1つの送信構成パラメータを、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信から第1のランダムアクセスメッセージの再送信に変更することを決定するための動作、特徴、手段、または命令をさらに含み得る。
【0011】
[0011]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、基地局に、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信から第1のランダムアクセスメッセージの再送信への、少なくとも1つの送信構成パラメータの決定された変更を示すメッセージを送信するための動作、特徴、手段、または命令をさらに含み得る。
【0012】
[0012]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、送信構成オプションのセットに基づいて第1のランダムアクセスメッセージの送信および再送信について送信構成状態のセットを決定すること、ここで、送信構成状態のセットの各送信構成状態が送信構成パラメータのセットを含み、ここで、送信構成状態のセットの各送信構成状態が、少なくとも1つの送信構成パラメータだけ異なる、を行うための動作、特徴、手段、または命令をさらに含み得る。
【0013】
[0013]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信について送信構成状態のセットから第1の送信構成状態を選択することと、基地局に、第1の送信構成状態に従って第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信を送信することと、第1のランダムアクセスメッセージの再送信について送信構成状態のセットから第2の送信構成状態を選択することと、ここで、第1のランダムアクセスメッセージの再送信が、第2の送信構成状態に従って送信され得、ここで、第2の送信構成状態が第1の送信構成状態とは異なり得る、を行うための動作、特徴、手段、または命令をさらに含み得る。
【0014】
[0014]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信について送信構成状態のセットから第1の送信構成状態を選択することと、基地局に、第1の送信構成状態に従って第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信を送信することと、ここで、第1のランダムアクセスメッセージの再送信は、第1のランダムアクセスメッセージの再送信の数が再送信のしきい値数を下回ることに基づいて、第1の送信構成状態に従って送信され得る、再送信トリガに基づいて第1のランダムアクセスメッセージの第2の再送信を送信することを決定することと、第2の再送信について送信構成状態のセットから第2の送信構成状態を選択することと、ここで、第2の送信構成状態は、第1のランダムアクセスメッセージの再送信の数が再送信のしきい値数を超えることに基づいて、選択され得る、基地局に、第2の再送信を送信するという決定に基づいて、第2の送信構成状態に従って第1のランダムアクセスメッセージの第2の再送信を送信することと、ここで、第2の送信構成状態が第1の送信構成状態とは異なり得る、を行うための動作、特徴、手段、または命令をさらに含み得る。
【0015】
[0015]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、少なくとも1つの送信構成パラメータは、ペイロードサイズ、変調およびコーディング方式(MCS)、多入力多出力(MIMO)アンテナ構成、キャリア、周波数スペクトル、ランダムアクセスオケージョン(たとえば、RACHオケージョン)インデックス、物理アップリンクチャネルリソースユニット(たとえば、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースユニット(PRU))グループインデックス、またはそれらの組合せを含む。
【0016】
[0016]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信についての第1の送信構成状態から第1のランダムアクセスメッセージの再送信についての第2の送信構成状態に遷移するための遷移トリガを識別すること、ここで、第1のランダムアクセスメッセージの再送信が、遷移トリガに基づいて、第2の送信構成状態に従って送信され得る、を行うための動作、特徴、手段、または命令をさらに含み得る。
【0017】
[0017]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、遷移トリガを識別することは、基地局から、遷移トリガを受信すること、ここで、遷移トリガが、システムローディング情報の変更、ランダムアクセス(たとえば、RACH)リソース割振りの変更、同期信号ブロック(SSB)関連付けルールの変更、セル間干渉測定の変更、システム情報の変更、またはそれらの組合せの指示を含む、を行うための動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
【0018】
[0018]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、遷移トリガは、無線リソース制御(RRC)シグナリングにおいて受信され得る。
【0019】
[0019]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、遷移トリガを識別することは、第1の送信からの再送信についてのバッファステータスの変動、第1の送信からの再送信についての電力ヘッドルーム値の変動、再送信についてのサービス品質(QoS)ハンドリング、またはそれらの組合せに基づいて、第1の送信構成状態から第2の送信構成状態に遷移することを決定するための動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
【0020】
[0020]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、第1のランダムアクセスメッセージを再送信することは、さらに、基地局に、第1のランダムアクセスメッセージを送信するための送信構成状態遷移のログの指示を送信すること、ここで、送信構成状態遷移のログの指示が、第1のランダムアクセスメッセージの再送信より前に第1のランダムアクセスメッセージの送信のために使用される送信構成パラメータを含む、を行うための動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
【0021】
[0021]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、送信構成状態遷移のログの指示は、プリアンブルおよび/またはシーケンスの状態依存性グループホッピング、復調基準信号(DMRS)シーケンスの状態依存性グループホッピング、ランダムアクセスオケージョン(たとえば、RACHオケージョン)によって使用される時間周波数リソースの状態依存性ホッピング、物理アップリンクチャネルリソースユニット(たとえば、PRU)によって使用される時間周波数リソースの状態依存性ホッピング、アップリンク制御情報(UCI)メッセージ、第1のランダムアクセスメッセージのペイロード中の埋め込まれた指示、あるいはそれらの組合せを介して示され得る。
【0022】
[0022]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、送信構成オプションのセットは、どの送信構成パラメータが第1のランダムアクセスメッセージの再送信のためにUEによって再構成可能であり得るかの指示を含む。
【0023】
[0023]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、送信構成パラメータは、ランダムアクセスオケージョン(たとえば、RACHオケージョン)のためのプリアンブルシーケンス、ランダムアクセスオケージョン(たとえば、RACHオケージョン)の指示、ペイロードコンテンツ、ペイロードサイズ、物理アップリンクチャネルリソースユニット(たとえば、PRU)、MCS、キャリア、周波数スペクトル、ビーム、マルチパネルまたは送信/受信ポイント(TRP)構成、TRP、あるいはそれらの組合せを含む。
【0024】
[0024]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、再送信トリガは、ランダムアクセス応答ウィンドウ内でフォールバックランダムアクセス応答メッセージ(fallback random access response message)を受信しないこと、ランダムアクセス応答ウィンドウ内で成功ランダムアクセス応答メッセージ(success random access response message)を受信しないこと、第1のランダムアクセスメッセージの再送信の数のカウンタが再送信のしきい値数よりも小さいかまたはそれに等しいこと、あるいはそれらの組合せを含む。
【0025】
[0025]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、送信構成オプションのセットを示すメッセージは、システム情報(SI)またはRRCシグナリングを含む。
【0026】
[0026]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、ランダムアクセスプロシージャは2ステップランダムアクセスプロシージャ(たとえば、2ステップRACHプロシージャ)を含む。
【0027】
[0027]基地局におけるワイヤレス通信の方法が説明される。本方法は、UEに、ランダムアクセスプロシージャの第1のランダムアクセスメッセージを再送信するための送信構成オプションのセットを示すメッセージを送信することと、UEから、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信を受信することと、UEから、送信構成オプションのセットと再送信トリガとに基づいて第1のランダムアクセスメッセージの再送信を受信することとを含み得る。
【0028】
[0028]基地局におけるワイヤレス通信のための装置が説明される。本装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリに記憶された命令とを含み得る。命令は、本装置に、UEに、ランダムアクセスプロシージャの第1のランダムアクセスメッセージを再送信するための送信構成オプションのセットを示すメッセージを送信することと、UEから、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信を受信することと、UEから、送信構成オプションのセットと再送信トリガとに基づいて第1のランダムアクセスメッセージの再送信を受信することとを行わせるようにプロセッサによって実行可能であり得る。
【0029】
[0029]基地局におけるワイヤレス通信のための別の装置が説明される。本装置は、UEに、ランダムアクセスプロシージャの第1のランダムアクセスメッセージを再送信するための送信構成オプションのセットを示すメッセージを送信するための手段と、UEから、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信を受信するための手段と、UEから、送信構成オプションのセットと再送信トリガとに基づいて第1のランダムアクセスメッセージの再送信を受信するための手段とを含み得る。
【0030】
[0030]基地局におけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が説明される。コードは、UEに、ランダムアクセスプロシージャの第1のランダムアクセスメッセージを再送信するための送信構成オプションのセットを示すメッセージを送信することと、UEから、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信を受信することと、UEから、送信構成オプションのセットと再送信トリガとに基づいて第1のランダムアクセスメッセージの再送信を受信することとを行うようにプロセッサによって実行可能な命令を含み得る。
【0031】
[0031]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、送信構成オプションのセットに基づいて、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信のための少なくとも1つの送信構成パラメータが、第1のランダムアクセスメッセージの再送信のための対応する送信構成パラメータとは異なり得ると決定するための、動作、特徴、手段、または命令をさらに含み得る。
【0032】
[0032]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、UEから、第1のランダムアクセスメッセージの再送信のための対応する送信構成パラメータとは異なり得る第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信のための少なくとも1つの送信構成パラメータを示すメッセージを受信するための動作、特徴、手段、または命令をさらに含み得る。
【0033】
[0033]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、少なくとも1つの送信構成パラメータは、ペイロードサイズ、MCS、MIMOアンテナ構成(たとえば、利得)、キャリア、周波数スペクトル、ランダムアクセスオケージョン(たとえば、RACHオケージョン)インデックス、物理アップリンクチャネルリソースユニット(たとえば、PRU)グループインデックス、またはそれらの組合せを含む。
【0034】
[0034]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信は、第1の送信構成状態に従って受信され得、第1のランダムアクセスメッセージの再送信は、第2の送信構成状態に従って受信され得、第2の送信構成状態は、第1の送信構成状態とは少なくとも1つの送信構成パラメータだけ異なる。
【0035】
[0035]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信および第1のランダムアクセスメッセージの再送信が、第1の送信構成状態に従って受信され得、第1のランダムアクセスメッセージの再送信は、第1のランダムアクセスメッセージの再送信の数が再送信のしきい値数を下回ることに基づいて、第1の送信構成状態に従って受信される。
【0036】
[0036]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、UEから、第1のランダムアクセスメッセージの再送信の数が再送信のしきい値数を超えることに基づいて、第2の送信構成状態に従って第1のランダムアクセスメッセージの第2の再送信を受信すること、ここで、第2の送信構成状態が、第1の送信構成状態とは少なくとも1つの送信構成パラメータだけ異なり得る、を行うための動作、特徴、手段、または命令をさらに含み得る。
【0037】
[0037]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、UEに、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信についての第1の送信構成状態から第1のランダムアクセスメッセージの再送信についての第2の送信構成状態に遷移するための遷移トリガを送信すること、ここで、遷移トリガが、システムローディング情報の変更、ランダムアクセス(たとえば、RACH)リソース割振りの変更、SSB関連付けルールの変更、セル間干渉測定の変更、システム情報の変更、またはそれらの組合せの指示を含む、を行うための動作、特徴、手段、または命令をさらに含み得る。
【0038】
[0038]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、遷移トリガは、RRCシグナリングにおいて送信され得る。
【0039】
[0039]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、第1のランダムアクセスメッセージの再送信を受信することは、さらに、UEから、第1のランダムアクセスメッセージを送信するためにUEが使用した送信構成状態遷移のログの指示を受信すること、ここで、送信構成状態遷移のログの指示が、第1のランダムアクセスメッセージの再送信より前に第1のランダムアクセスメッセージの送信のためにUEが使用した送信構成パラメータを含む、を行うための動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
【0040】
[0040]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、送信構成状態遷移のログの指示に基づいて第1のランダムアクセスメッセージの再送信の少なくともサブセットを組み合わせるための動作、特徴、手段、または命令をさらに含み得る。
【0041】
[0041]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、送信構成状態遷移のログの指示は、プリアンブルおよび/またはシーケンスの状態依存性グループホッピング、DMRSシーケンスの状態依存性グループホッピング、ランダムアクセスオケージョン(たとえば、RACHオケージョン)によって使用される時間周波数リソースの状態依存性ホッピング、物理アップリンクチャネルリソースユニット(たとえば、PRU)によって使用される時間周波数リソースの状態依存性ホッピング、UCIメッセージ、第1のランダムアクセスメッセージのペイロード中の埋め込まれた指示、あるいはそれらの組合せを介して示され得る。
【0042】
[0042]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、送信構成オプションのセットは、どの送信構成パラメータが第1のランダムアクセスメッセージの再送信のためにUEによって再構成可能であり得るかの指示を含む。
【0043】
[0043]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、送信構成パラメータは、ランダムアクセスオケージョン(たとえば、RACHオケージョン)のためのプリアンブルシーケンス、ランダムアクセスオケージョン(たとえば、RACHオケージョン)の指示、ペイロードコンテンツ、ペイロードサイズ、物理アップリンクチャネルリソースユニット(たとえば、PRU)、MCS、キャリア、周波数スペクトル、ビーム、マルチパネルまたはTRP構成、TRP、あるいはそれらの組合せを含む。
【0044】
[0044]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、送信構成オプションのセットを示すメッセージは、SIまたはRRCシグナリングを含む。
【0045】
[0045]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、ランダムアクセスプロシージャは2ステップランダムアクセスプロシージャ(たとえば、2ステップRACH)を含む。
【図面の簡単な説明】
【0046】
図1】[0046]本開示の態様による、ランダムアクセス(たとえば、RACH)プロシージャのための適応再送信をサポートするワイヤレス通信のためのシステムの一例を示す図。
図2】[0047]本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートするワイヤレス通信システムの一例を示す図。
図3】[0048]本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートする送信構成状態遷移の一例を示す図。
図4】[0049]本開示の態様による、適応再送信をサポートする2ステップRACHプロシージャの一例を示す図。
図5】[0050]本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートする第1のRACHメッセージ送信の一例を示す図。
図6】[0051]本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートするプロセスフローの一例を示す図。
図7】[0052]本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートするデバイスのブロック図。
図8】本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートするデバイスのブロック図。
図9】[0053]本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートするUE通信マネージャのブロック図。
図10】[0054]本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートするデバイスを含むシステムの図。
図11】[0055]本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートするデバイスのブロック図。
図12】本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートするデバイスのブロック図。
図13】[0056]本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートする基地局通信マネージャのブロック図。
図14】[0057]本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートするデバイスを含むシステムの図。
図15】[0058]本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートする方法を示すフローチャート。
図16】本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートする方法を示すフローチャート。
図17】本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートする方法を示すフローチャート。
図18】本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートする方法を示すフローチャート。
図19】本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートする方法を示すフローチャート。
図20】本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートする方法を示すフローチャート。
図21】本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートする方法を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0047】
[0059]いくつかのネットワーク展開シナリオでは、基地局とUEとが、システムについての異なる要件を満たすために、異なるランダムアクセスプロシージャを同時に使用し得る。たとえば、異なるランダムアクセスプロシージャは、2ステップRACHプロシージャと4ステップRACHプロシージャとを含み得、異なる要件は、容量制限、レイテンシ要件、信頼性要件、実装複雑さ仕様などを含み得る。したがって、両方またはいずれかのRACHプロシージャのために使用され得る、異なる送信オケージョンが定義され得る。たとえば、異なる送信オケージョンは、RACHオケージョンとアップリンク共有チャネル(たとえば、PUSCH)オケージョンとを含み得る。いくつかの場合には、UEは、RACHオケージョンとアップリンク共有チャネルオケージョンとにおいて2ステップRACHプロシージャの第1のメッセージを送信し得、ここで、第1のメッセージのプリアンブルがRACHオケージョンにおいて送信され、第1のメッセージのペイロードがアップリンク共有チャネルオケージョンにおいて送信される。さらに、第1のメッセージのペイロードは、復調基準信号(DMRS)送信と(たとえば、PUSCH中で送信される)アップリンク共有データとをさらに含み得る。
【0048】
[0060]ただし、チャネル損傷(たとえば、フェージング、干渉など)、および/または、2ステップRACHプロシージャ(たとえば、および4ステップRACHプロシージャ)が、複数のUEが同じ時間に送信していることがある競合ベース多元接続プロシージャであることにより、2ステップRACHプロシージャの第1のメッセージ(たとえば、プリアンブルおよび/またはペイロード)の送信は失敗し得る(たとえば、基地局は、メッセージを復号することが可能でないことがある)。したがって、本明細書で説明されるように、UEは、第1のメッセージの前の送信の失敗に基づいて、2ステップRACHプロシージャの第1のメッセージを再送信することをサポートし得る。さらに、第1のメッセージを送信/再送信することの性能を改善し、2ステップRACHプロシージャが成功する確率を改善するために、UEは、再送信のために第1のメッセージを再構成(たとえば、前の第1のメッセージ送信からの1つまたは複数の送信パラメータを変更)し得る。
【0049】
[0061]たとえば、基地局は、UEが第1のメッセージの再送信のために変更することができる1つまたは複数の送信パラメータを示す、送信構成オプションのセットを送信し得る。したがって、UEは、(たとえば、再送信トリガに基づいて)第1のメッセージを再送信することを決定した場合、UEは、送信構成オプションのセットに基づいて、第1のメッセージの先行する送信からこの再送信に1つまたは複数の送信パラメータを変更することをさらに決定し得る。いくつかの場合には、UEは、どの送信パラメータが基地局への第1のメッセージの再送信のために変更されたかを(たとえば、暗黙的にまたは明示的に)示し得る。
【0050】
[0062]さらに、UEは、2ステップRACHプロシージャの第1のメッセージの送信/再送信のために、基地局によって送信された送信構成オプションに基づいて送信構成状態のセットを構成し得る。たとえば、第1のメッセージの第1の送信と、任意の後続の再送信とが、同じまたは異なる送信構成状態を使用し得、ここで、各送信構成状態が、他の送信構成状態とは異なる少なくとも1つの送信パラメータを有する。いくつかの場合には、UEは、基地局によってシグナリングされたトリガおよび/またはUEによる決定に基づいて、送信構成状態を切り替えることを決定し得る。さらに、UEは、第1のメッセージの再送信より前に実施された状態遷移のログの指示(たとえば、再送信の前に、第1のメッセージの先行する送信によって使用された送信パラメータ)を送信し得る。したがって、基地局は、(たとえば、干渉消去の一部として)第1のメッセージの送信および再送信の少なくともサブセットを組み合わせるために、状態遷移のログを使用し得る。
【0051】
[0063]本開示の態様が、初めにワイヤレス通信システムのコンテキストにおいて説明される。さらに、本開示の態様は、追加のワイヤレス通信システム、送信構成状態遷移、2ステップRACHプロシージャ、第1のRACHメッセージ(たとえば、msgA)送信、およびプロセスフローを通して示される。本開示の態様は、さらに、RACHプロシージャのための適応再送信に関する装置図、システム図、およびフローチャートによって示され、それらを参照しながら説明される。
【0052】
[0064]図1は、本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートするワイヤレス通信システム100の一例を示す。ワイヤレス通信システム100は、基地局105と、UE115と、コアネットワーク130とを含む。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、LTEネットワーク、LTE-Aネットワーク、LTE-A Proネットワーク、またはNRネットワークであり得る。いくつかの場合には、ワイヤレス通信システム100は、拡張ブロードバンド通信、超高信頼(たとえば、ミッションクリティカルな)通信、低レイテンシ通信、または低コストおよび低複雑度デバイスを用いた通信をサポートし得る。
【0053】
[0065]基地局105は、1つまたは複数の基地局アンテナを介してUE115とワイヤレス通信し得る。本明細書で説明される基地局105は、基地トランシーバ局、無線基地局、アクセスポイント、無線トランシーバ、ノードB、eノードB(eNB)、次世代ノードBまたはギガノードB(そのいずれもgNBと呼ばれることがある)、ホームノードB、ホームeノードB、あるいは何らかの他の好適な用語を含み得るか、または当業者によってそのように呼ばれることがある。ワイヤレス通信システム100は、異なるタイプの基地局105(たとえば、マクロ基地局またはスモールセル基地局)を含み得る。本明細書で説明されるUE115は、マクロeNB、スモールセルeNB、gNB、リレー基地局などを含む、様々なタイプの基地局105およびネットワーク機器と通信することが可能であり得る。
【0054】
[0066]各基地局105は、様々なUE115との通信がサポートされる特定の地理的カバレージエリア110に関連付けられ得る。各基地局105は、通信リンク125を介してそれぞれの地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供し得、基地局105とUE115との間の通信リンク125は、1つまたは複数のキャリアを利用し得る。ワイヤレス通信システム100に示されている通信リンク125は、UE115から基地局105へのアップリンク送信、または基地局105からUE115へのダウンリンク送信を含み得る。ダウンリンク送信は順方向リンク送信と呼ばれることもあり、アップリンク送信は逆方向リンク送信と呼ばれることもある。
【0055】
[0067]基地局105のための地理的カバレージエリア110は、地理的カバレージエリア110の一部分を構成するセクタに分割され得、各セクタはセルに関連付けられ得る。たとえば、各基地局105は、マクロセル、スモールセル、ホットスポット、または他のタイプのセル、あるいはそれらの様々な組合せに通信カバレージを提供し得る。いくつかの例では、基地局105は可動であり、したがって、移動する地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供し得る。いくつかの例では、異なる技術に関連付けられた異なる地理的カバレージエリア110は、重複することがあり、異なる技術に関連付けられた重複する地理的カバレージエリア110は、同じ基地局105によってまたは異なる基地局105によってサポートされ得る。ワイヤレス通信システム100は、たとえば、異なるタイプの基地局105が様々な地理的カバレージエリア110にカバレージを提供する異種LTE/LTE-A/LTE-A ProまたはNRネットワークを含み得る。
【0056】
[0068]「セル」という用語は、(たとえば、キャリア上の)基地局105との通信のために使用される論理通信エンティティを指し、同じまたは異なるキャリアを介して動作するネイバリングセルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCID)、仮想セル識別子(VCID))に関連付けられ得る。いくつかの例では、キャリアは複数のセルをサポートし得、異なるセルは、異なるタイプのデバイスにアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)など)に従って構成され得る。いくつかの場合には、「セル」という用語は、論理エンティティが動作する地理的カバレージエリア110の一部分(たとえば、セクタ)を指し得る。
【0057】
[0069]UE115は、ワイヤレス通信システム100全体にわたって分散され得、各UE115は固定または移動であり得る。UE115は、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、リモートデバイス、ハンドヘルドデバイス、または加入者デバイス、あるいは何らかの他の好適な用語で呼ばれることもあり、ここで、「デバイス」は、ユニット、局、端末、またはクライアントと呼ばれることもある。UE115は、セルラーフォン、携帯情報端末(PDA)、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、またはパーソナルコンピュータなどのパーソナル電子デバイスであり得る。いくつかの例では、UE115は、器具、車両、メーターなどの様々な物品中で実装され得る、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、モノのインターネット(IoT)デバイス、あらゆるモノのインターネット(IoE)デバイス、またはMTCデバイスなどを指すこともある。
【0058】
[0070]MTCデバイスまたはIoTデバイスなど、いくつかのUE115は、低コストまたは低複雑度デバイスであり得、(たとえば、マシンツーマシン(M2M)通信を介した)マシン間の自動通信を提供し得る。M2M通信またはMTCは、デバイスが人の介入なしに互いとまたは基地局105と通信することを可能にするデータ通信技術を指し得る。いくつかの例では、M2M通信またはMTCは、情報を測定またはキャプチャするためにセンサーまたはメーターを組み込み、情報を利用することができる中央サーバまたはアプリケーションプログラムにその情報を中継するか、あるいはプログラムまたはアプリケーションと対話する人間に情報を提示する、デバイスからの通信を含み得る。いくつかのUE115は、情報を収集するか、またはマシンの自動化された挙動を可能にするように設計され得る。MTCデバイスのための適用の例は、スマートメータリング、インベントリ監視、水位監視、機器監視、ヘルスケア監視、野生生物監視、天候および地質学的事象監視、フリート管理およびトラッキング、リモートセキュリティ検知、物理的アクセス制御、ならびにトランザクションベースのビジネス課金を含む。
【0059】
[0071]いくつかのUE115は、半二重通信などの電力消費量を低減する動作モード(たとえば、送信および受信を同時にではなく、送信または受信を介した一方向通信をサポートするモード)を採用するように構成され得る。いくつかの例では、半二重通信は、低減されたピークレートで実施され得る。UE115のための他の電力節約技法は、アクティブ通信に関与していないときに電力節約「ディープスリープ」モードに入ること、または(たとえば、狭帯域通信に従って)制限された帯域幅上で動作することを含む。いくつかの場合には、UE115は、クリティカルな機能(たとえば、ミッションクリティカルな機能)をサポートするように設計され得、ワイヤレス通信システム100は、これらの機能のための超高信頼通信を提供するように構成され得る。
【0060】
[0072]いくつかの場合には、UE115はまた、(たとえば、ピアツーピア(P2P)またはデバイスツーデバイス(D2D)プロトコルを使用して)他のUE115と直接通信することが可能であり得る。D2D通信を利用するUE115のグループのうちの1つまたは複数は、基地局105の地理的カバレージエリア110内にあり得る。そのようなグループ中の他のUE115は、基地局105の地理的カバレージエリア110外にあるか、またはさもなければ、基地局105からの送信を受信することができないことがある。いくつかの場合には、D2D通信を介して通信するUE115のグループは、各UE115がグループ中のあらゆる他のUE115に送信する1対多(1:M)システムを利用し得る。いくつかの場合には、基地局105は、D2D通信のためのリソースのスケジューリングを容易にする。他の場合には、D2D通信は、基地局105の関与なしにUE115間で行われる。
【0061】
[0073]基地局105は、コアネットワーク130および互いと通信し得る。たとえば、基地局105は、バックホールリンク132を通して(たとえば、S1、N2、N3、または他のインターフェースを介して)コアネットワーク130とインターフェースし得る。基地局105は、直接(たとえば、基地局105間で直接)または間接的に(たとえば、コアネットワーク130を介して)のいずれかでバックホールリンク134上で(たとえば、X2、Xn、または他のインターフェースを介して)互いと通信し得る。
【0062】
[0074]コアネットワーク130は、ユーザ認証と、アクセス認可と、トラッキングと、インターネットプロトコル(IP)接続性と、他のアクセス、ルーティング、またはモビリティ機能とを提供し得る。コアネットワーク130は、少なくとも1つのモビリティ管理エンティティ(MME)と、少なくとも1つのサービングゲートウェイ(S-GW)と、少なくとも1つのパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(P-GW)とを含み得る発展型パケットコア(EPC)であり得る。MMEは、EPCに関連付けられた基地局105によってサービスされるUE115のためのモビリティ、認証、およびベアラ管理など、非アクセス層(たとえば、制御プレーン)機能を管理し得る。ユーザIPパケットは、S-GWを通して転送され得、S-GW自体はP-GWに接続され得る。P-GWは、IPアドレス割振りならびに他の機能を提供し得る。P-GWは、ネットワーク事業者IPサービスに接続され得る。事業者IPサービスは、インターネット、(1つまたは複数の)イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、またはパケット交換(PS)ストリーミングサービスへのアクセスを含み得る。
【0063】
[0075]基地局105など、ネットワークデバイスのうちの少なくともいくつかは、アクセスノードコントローラ(ANC)の一例であり得る、アクセスネットワークエンティティなどの副構成要素を含み得る。各アクセスネットワークエンティティは、無線ヘッド、スマート無線ヘッド、またはTRPと呼ばれることがある、いくつかの他のアクセスネットワーク送信エンティティを通してUE115と通信し得る。いくつかの構成では、各アクセスネットワークエンティティまたは基地局105の様々な機能は、様々なネットワークデバイス(たとえば、無線ヘッドおよびアクセスネットワークコントローラ)にわたって分散されるか、または単一のネットワークデバイス(たとえば、基地局105)にコンソリデートされ得る。
【0064】
[0076]ワイヤレス通信システム100は、一般に300メガヘルツ(MHz)~300ギガヘルツ(GHz)の範囲内の、1つまたは複数の周波数帯域を使用して動作し得る。概して、300MHzから3GHzまでの領域は、波長が長さ約1デシメートルから1メートルに及ぶので、極超短波(UHF)領域またはデシメートル帯域として知られている。UHF波は、建築物および環境特徴によって阻止またはリダイレクトされ得る。しかしながら、波は、マクロセルが、屋内に位置するUE115にサービスを提供するために、十分に構造を透過し得る。UHF波の送信は、300MHzを下回るスペクトルの高周波(HF)または超短波(VHF)部分のより小さい周波数およびより長い波を使用する送信と比較してより小さいアンテナおよびより短い距離(たとえば、100km未満)に関連付けられ得る。
【0065】
[0077]ワイヤレス通信システム100はまた、センチメートル帯域としても知られる3GHzから30GHzまでの周波数帯域を使用して超高周波(SHF)領域において動作し得る。SHF領域は、他のユーザからの干渉を許容することが可能であり得るデバイスによって日和見的に使用され得る、5GHz産業科学医療用(ISM)帯域などの帯域を含む。
【0066】
[0078]ワイヤレス通信システム100はまた、ミリメートル帯域としても知られる(たとえば、30GHzから300GHzまでの)スペクトルの極高周波(EHF)領域において動作し得る。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、UE115と基地局105との間のミリメートル波(mmW)通信をサポートし得、それぞれのデバイスのEHFアンテナは、UHFアンテナよりも一層小さく、より間隔が密であり得る。いくつかの場合には、これは、UE115内のアンテナアレイの使用を容易にし得る。しかしながら、EHF送信の伝搬は、SHF送信またはUHF送信よりも一層大きい大気減衰および短い距離を受け得る。本明細書で開示される技法は、1つまたは複数の異なる周波数領域を使用する送信にわたって採用され得、これらの周波数領域にわたる帯域の指定された使用は、国または規制主体によって異なり得る。
【0067】
[0079]いくつかの場合には、ワイヤレス通信システム100は、認可無線周波数スペクトル帯域と無認可無線周波数スペクトル帯域の両方を利用し得る。たとえば、ワイヤレス通信システム100は、5GHz ISM帯域などの無認可帯域においてライセンス支援型アクセス(LAA)、LTE無認可(LTE-U)無線アクセス技術、またはNR技術を採用し得る。無認可無線周波数スペクトル帯域中で動作するとき、基地局105およびUE115などのワイヤレスデバイスは、データを送信する前に周波数チャネルがクリアであることを保証するために、リッスンビフォアトーク(LBT)プロシージャを採用し得る。いくつかの場合には、無認可帯域中の動作は、認可帯域(たとえば、LAA)中で動作するコンポーネントキャリアとともに、キャリアアグリゲーション構成に基づき得る。無認可スペクトル中の動作は、ダウンリンク送信、アップリンク送信、ピアツーピア送信、またはこれらの組合せを含み得る。無認可スペクトル中の複信は、周波数分割複信(FDD)、時分割複信(TDD)、またはその両方の組合せに基づき得る。
【0068】
[0080]いくつかの例では、基地局105またはUE115は、送信ダイバーシティ、受信ダイバーシティ、MIMO通信、またはビームフォーミングなどの技法を採用するために使用され得る、複数のアンテナを装備し得る。たとえば、ワイヤレス通信システム100は、送信デバイス(たとえば、基地局105)と受信デバイス(たとえば、UE115)との間の送信方式を使用し得、ここで、送信デバイスは、複数のアンテナを装備し、受信デバイスは、1つまたは複数のアンテナを装備する。MIMO通信は、空間多重化と呼ばれることがある、異なる空間レイヤを介して複数の信号を送信または受信することによってスペクトル効率を増加させるために、マルチパス信号伝搬を採用し得る。複数の信号は、たとえば、異なるアンテナまたはアンテナの異なる組合せを介して送信デバイスによって送信され得る。同様に、複数の信号は、異なるアンテナまたはアンテナの異なる組合せを介して受信デバイスによって受信され得る。複数の信号の各々は、別個の空間ストリームと呼ばれることがあり、同じデータストリーム(たとえば、同じコードワード)または異なるデータストリームに関連付けられたビットを搬送し得る。異なる空間レイヤは、チャネル測定および報告のために使用される異なるアンテナポートに関連付けられ得る。MIMO技法は、複数の空間レイヤが同じ受信デバイスに送信されるシングルユーザMIMO(SU-MIMO)と、複数の空間レイヤが複数のデバイスに送信されるマルチユーザMIMO(MU-MIMO)とを含む。
【0069】
[0081]空間フィルタ処理、方向性送信、または方向性受信と呼ばれることもある、ビームフォーミングは、送信デバイスと受信デバイスとの間の空間経路に沿ってアンテナビーム(たとえば、送信ビームまたは受信ビーム)を整形またはステアリングするために送信デバイスまたは受信デバイス(たとえば、基地局105またはUE115)において使用され得る信号処理技法である。ビームフォーミングは、アンテナアレイに対する特定の配向において伝搬する信号が強め合う干渉を経験し、他のものが弱め合う干渉を経験するように、アンテナアレイのアンテナ要素を介して通信される信号を組み合わせることによって達成され得る。アンテナ要素を介して通信される信号の調整は、送信デバイスまたは受信デバイスが、デバイスに関連付けられたアンテナ要素の各々を介して搬送される信号にいくつかの振幅および位相オフセットを適用することを含み得る。アンテナ要素の各々に関連付けられた調整は、(たとえば、送信デバイスまたは受信デバイスのアンテナアレイに対する、または何らかの他の配向に対する)特定の配向に関連付けられたビームフォーミング重みセットによって定義され得る。
【0070】
[0082]一例では、基地局105は、UE115との方向性通信のためのビームフォーミング動作を行うために、複数のアンテナまたはアンテナアレイを使用し得る。たとえば、いくつかの信号(たとえば、同期信号、基準信号、ビーム選択信号、または他の制御信号)は、異なる方向において複数回基地局105によって送信され得、これは、信号が、送信の異なる方向に関連付けられた異なるビームフォーミング重みセットに従って送信されることを含み得る。異なるビーム方向における送信は、基地局105による後続の送信および/または受信のためにビーム方向を(たとえば、基地局105、またはUE115などの受信デバイスによって)識別するために使用され得る。
【0071】
[0083]特定の受信デバイスに関連付けられたデータ信号など、いくつかの信号は、単一のビーム方向(たとえば、UE115などの受信デバイスに関連付けられた方向)において基地局105によって送信され得る。いくつかの例では、単一のビーム方向に沿った送信に関連付けられたビーム方向は、異なるビーム方向において送信された信号に少なくとも部分的に基づいて決定され得る。たとえば、UE115は、異なる方向において基地局105によって送信された信号のうちの1つまたは複数を受信し得、UE115は、最高信号品質、またはさもなければ許容できる信号品質をもつそれが受信した信号の指示を基地局105に報告し得る。これらの技法は、基地局105によって1つまたは複数の方向において送信される信号に関して説明されたが、UE115は、(たとえば、UE115による後続の送信または受信のためのビーム方向を識別するために)異なる方向において複数回信号を送信するか、または、(たとえば、受信デバイスにデータを送信するために)単一の方向において信号を送信するための、同様の技法を採用し得る。
【0072】
[0084]受信デバイス(たとえば、mmW受信デバイスの一例であり得るUE115)は、同期信号、基準信号、ビーム選択信号、または他の制御信号など、基地局105からの様々な信号を受信するときに複数の受信ビームを試み得る。たとえば、受信デバイスは、異なるアンテナサブアレイを介して受信することによって、受信された信号を異なるアンテナサブアレイに従って処理することによって、アンテナアレイの複数のアンテナ要素において受信された信号に適用される異なる受信ビームフォーミング重みセットに従って受信することによって、または、受信された信号をアンテナアレイの複数のアンテナ要素において受信された信号に適用される異なる受信ビームフォーミング重みセットに従って処理することによって、複数の受信方向を試み得、それらのいずれも、異なる受信ビームまたは受信方向に従って「リッスンすること」と呼ばれることがある。いくつかの例では、受信デバイスは、(たとえば、データ信号を受信するとき)単一のビーム方向に沿って受信するために単一の受信ビームを使用し得る。単一の受信ビームは、異なる受信ビーム方向に従ってリッスンすることに少なくとも部分的に基づいて決定されたビーム方向(たとえば、複数のビーム方向に従ってリッスンすることに少なくとも部分的に基づいて、最高信号強度、最高信号対雑音比、またはさもなければ許容できる信号品質を有すると決定されたビーム方向)において整合され得る。
【0073】
[0085]いくつかの場合には、基地局105またはUE115のアンテナは、MIMO動作、あるいは送信または受信ビームフォーミングをサポートし得る1つまたは複数のアンテナアレイ内に位置し得る。たとえば、1つまたは複数の基地局アンテナまたはアンテナアレイは、アンテナ塔など、アンテナアセンブリにおいてコロケートされ得る。いくつかの場合には、基地局105に関連付けられたアンテナまたはアンテナアレイは、多様な地理的ロケーション中に位置し得る。基地局105は、基地局105がUE115との通信のビームフォーミングをサポートするために使用し得るアンテナポートのいくつかの行および列をもつアンテナアレイを有し得る。同様に、UE115は、様々なMIMOまたはビームフォーミング動作をサポートし得る1つまたは複数のアンテナアレイを有し得る。
【0074】
[0086]いくつかの場合には、ワイヤレス通信システム100は、階層化プロトコルスタックに従って動作するパケットベースのネットワークであり得る。ユーザプレーンでは、ベアラまたはパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤにおける通信はIPベースであり得る。無線リンク制御(RLC)レイヤが、論理チャネルを介して通信するためにパケットセグメンテーションおよびリアセンブリを実施し得る。媒体アクセス制御(MAC)レイヤは、優先度処理と、トランスポートチャネルへの論理チャネルの多重化とを実施し得る。MACレイヤはまた、リンク効率を改善するためにMACレイヤにおいて再送信を行うためにハイブリッド自動再送要求(HARQ)を使用し得る。制御プレーンでは、RRCプロトコルレイヤは、ユーザプレーンデータのための無線ベアラをサポートする、UE115と基地局105またはコアネットワーク130との間のRRC接続の確立と構成と保守とを行い得る。物理レイヤにおいて、トランスポートチャネルは物理チャネルにマッピングされ得る。
【0075】
[0087]いくつかの場合には、UE115および基地局105は、データが正常に受信される可能性を増加させるためにデータの再送信をサポートし得る。HARQフィードバックは、データが通信リンク125上で正確に受信される可能性を増加させる1つの技法である。HARQは、(たとえば、巡回冗長検査(CRC)を使用する)誤り検出と、前方誤り訂正(FEC)と、再送信(たとえば、自動再送要求(ARQ))との組合せを含み得る。HARQは、不良な無線状態(たとえば、信号対雑音状態)でのMACレイヤにおけるスループットを改善し得る。いくつかの場合には、ワイヤレスデバイスは、同スロットHARQフィードバックをサポートし得、ここで、デバイスは、特定のスロット中の前のシンボル中で受信されたデータについて、そのスロット中でHARQフィードバックを与え得る。他の場合には、デバイスは、後続のスロット中でまたは何らかの他の時間間隔に従ってHARQフィードバックを与え得る。
【0076】
[0088]LTEまたはNRにおける時間間隔は、たとえば、Ts=1/30,720,000秒のサンプリング期間を指し得る基本時間単位の倍数で表され得る。通信リソースの時間間隔は、10ミリ秒(ms)の持続時間を各々が有する無線フレームに従って編成され得、ここで、フレーム期間は、Tf=307,200Tsとして表され得る。無線フレームは、0から1023までにわたるシステムフレーム番号(SFN)によって識別され得る。各フレームは、0から9までの番号を付けられた10個のサブフレームを含み得、各サブフレームは、1msの持続時間を有し得る。サブフレームは、各々が0.5msの持続時間を有する2つのスロットにさらに分割され得、各スロットは、(たとえば、各シンボル期間にプリペンドされたサイクリックプレフィックスの長さに応じて)6つまたは7つの変調シンボル期間を含んでいることがある。サイクリックプレフィックスを除いて、各シンボル期間は、2048個のサンプリング期間を含んでいることがある。いくつかの場合には、サブフレームは、ワイヤレス通信システム100の最も小さいスケジューリング単位であり得、送信時間間隔(TTI)と呼ばれることがある。他の場合には、ワイヤレス通信システム100の最も小さいスケジューリング単位は、サブフレームよりも短くなり得るか、または(たとえば、短縮TTI(sTTI)のバースト中でまたはsTTIを使用する選択されたコンポーネントキャリア中で)動的に選択され得る。
【0077】
[0089]いくつかのワイヤレス通信システムでは、スロットは、1つまたは複数のシンボルを含んでいる複数のミニスロットにさらに分割され得る。いくつかの事例では、ミニスロットのシンボルまたはミニスロットは、スケジューリングの最も小さい単位であり得る。各シンボルは、たとえば、動作のサブキャリア間隔または周波数帯域に応じて持続時間が変動し得る。さらに、いくつかのワイヤレス通信システムは、複数のスロットまたはミニスロットが一緒にアグリゲートされ、UE115と基地局105との間の通信のために使用される、スロットアグリゲーションを実装し得る。
【0078】
[0090]「キャリア」という用語は、通信リンク125上での通信をサポートするための定義された物理レイヤ構造を有する無線周波数スペクトルリソースのセットを指す。たとえば、通信リンク125のキャリアは、所与の無線アクセス技術のための物理レイヤチャネルに従って動作される無線周波数スペクトル帯域の一部分を含み得る。各物理レイヤチャネルは、ユーザデータ、制御情報、または他のシグナリングを搬送し得る。キャリアは、あらかじめ定義された周波数チャネル(たとえば、発展型ユニバーサルモバイル電気通信システム地上無線アクセス(E-UTRA)絶対無線周波数チャネル番号(EARFCN))に関連付けられ得、UE115による発見のためにチャネルラスタに従って配置され得る。キャリアは、(たとえば、FDDモードでは)ダウンリンクまたはアップリンクであるか、あるいは、(たとえば、TDDモードでは)ダウンリンク通信およびアップリンク通信を搬送するように構成され得る。いくつかの例では、キャリア上で送信される信号波形は、(たとえば、直交周波数分割多重(OFDM)またはDFT-S-OFDMなどのマルチキャリア変調(MCM)技法を使用して)複数のサブキャリアから構成され得る。
【0079】
[0091]キャリアの編成構造は、異なる無線アクセス技術(たとえば、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NR)について異なり得る。たとえば、キャリア上での通信は、TTIまたはスロットに従って編成され得、その各々は、ユーザデータ、ならびにユーザデータを復号することをサポートするための制御情報またはシグナリングを含み得る。キャリアはまた、そのキャリアのための動作を協調させる専用の取得シグナリング(たとえば、同期信号またはシステム情報など)と制御シグナリングとを含み得る。いくつかの例では(たとえば、キャリアアグリゲーション構成では)、キャリアはまた、他のキャリアの動作を協調させる取得シグナリングまたは制御シグナリングを有し得る。
【0080】
[0092]物理チャネルは、様々な技法に従ってキャリア上で多重化され得る。物理制御チャネルおよび物理データチャネルは、たとえば、時分割多重化(TDM)技法、周波数分割多重化(FDM)技法、またはハイブリッドTDM-FDM技法を使用して、ダウンリンクキャリア上で多重化され得る。いくつかの例では、物理制御チャネル中で送信された制御情報は、カスケード様式で異なる制御領域間で(たとえば、共通制御領域または共通探索空間と1つまたは複数のUE固有制御領域またはUE固有探索空間との間で)分散され得る。
【0081】
[0093]キャリアは、無線周波数スペクトルの特定の帯域幅に関連付けられ得、いくつかの例では、キャリア帯域幅は、キャリアまたはワイヤレス通信システム100の「システム帯域幅」と呼ばれることがある。たとえば、キャリア帯域幅は、特定の無線アクセス技術のキャリアのためのいくつかの所定の帯域幅(たとえば、1.4、3、5、10、15、20、40、または80MHz)のうちの1つであり得る。いくつかの例では、各サービスされるUE115は、キャリア帯域幅の部分またはすべての上で動作するために構成され得る。他の例では、いくつかのUE115は、キャリア内のあらかじめ定義された部分または範囲(たとえば、サブキャリアまたはRBのセット)に関連付けられる狭帯域プロトコルタイプを使用する動作のために構成され得る(たとえば、狭帯域プロトコルタイプの「帯域内」展開)。
【0082】
[0094]MCM技法を採用するシステムでは、リソース要素は、1つのシンボル期間(たとえば、1つの変調シンボルの持続時間)と1つのサブキャリアとからなり得、ここで、シンボル期間とサブキャリア間隔とは、逆関係にある。各リソース要素によって搬送されるビット数は、変調方式(たとえば、変調方式の次数)に依存し得る。したがって、UE115が受信するリソース要素が多いほど、また変調方式の次数が高いほど、UE115のためのデータレートは高くなり得る。MIMOシステムでは、ワイヤレス通信リソースは、無線周波数スペクトルリソースと、時間リソースと、空間リソース(たとえば、空間レイヤ)との組合せを指し得、複数の空間レイヤの使用は、UE115との通信のためのデータレートをさらに増加させ得る。
【0083】
[0095]ワイヤレス通信システム100のデバイス(たとえば、基地局105またはUE115)は、特定のキャリア帯域幅上での通信をサポートするハードウェア構成を有し得るか、またはキャリア帯域幅のセットのうちの1つの上での通信をサポートするように構成可能であり得る。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、2つ以上の異なるキャリア帯域幅に関連付けられたキャリアを介した同時通信をサポートする基地局105および/またはUE115を含み得る。
【0084】
[0096]ワイヤレス通信システム100は、複数のセルまたはキャリア上でのUE115との通信、すなわち、キャリアアグリゲーションまたはマルチキャリア動作と呼ばれることがある特徴をサポートし得る。UE115は、キャリアアグリゲーション構成に従って、複数のダウンリンクコンポーネントキャリアと1つまたは複数のアップリンクコンポーネントキャリアとで構成され得る。キャリアアグリゲーションは、FDDコンポーネントキャリアとTDDコンポーネントキャリアの両方とともに使用され得る。
【0085】
[0097]いくつかの場合には、ワイヤレス通信システム100は拡張コンポーネントキャリア(eCC)を利用し得る。eCCは、より広いキャリアまたは周波数チャネル帯域幅、より短いシンボル持続時間、より短いTTI持続時間、あるいは修正された制御チャネル構成を含む、1つまたは複数の特徴によって特徴づけられ得る。いくつかの場合には、eCCは、(たとえば、複数のサービングセルが準最適または理想的でないバックホールリンクを有するとき)キャリアアグリゲーション構成またはデュアル接続性構成に関連付けられ得る。eCCはまた、(たとえば、2つ以上の事業者がスペクトルを使用することを許可された場合)無認可スペクトルまたは共有スペクトル中で使用するために構成され得る。広いキャリア帯域幅によって特徴づけられるeCCは、キャリア帯域幅全体を監視することが可能でないか、またはさもなければ(たとえば、電力を節約するために)限られたキャリア帯域幅を使用するように構成されたUE115によって利用され得る1つまたは複数のセグメントを含み得る。
【0086】
[0098]いくつかの場合には、eCCは、他のコンポーネントキャリアとは異なるシンボル持続時間を利用し得、これは、他のコンポーネントキャリアのシンボル持続時間と比較して低減されたシンボル持続時間の使用を含み得る。より短いシンボル持続時間は、隣接するサブキャリア間の増加された間隔に関連付けられ得る。eCCを利用する、UE115または基地局105などのデバイスは、低減されたシンボル持続時間(たとえば、16.67マイクロ秒)において(たとえば、20、40、60、80MHzなどの周波数チャネルまたはキャリア帯域幅に従って)広帯域信号を送信し得る。eCC中のTTIは、1つまたは複数のシンボル期間からなり得る。いくつかの場合には、TTI持続時間(すなわち、TTI中のシンボル期間の数)は可変であり得る。
【0087】
[0099]ワイヤレス通信システム100は、特に、認可スペクトル帯域と、共有スペクトル帯域と、無認可スペクトル帯域との任意の組合せを利用し得るNRシステムであり得る。eCCシンボル持続時間およびサブキャリア間隔のフレキシビリティは、複数のスペクトルにわたるeCCの使用を可能にし得る。いくつかの例では、NR共有スペクトルは、詳細にはリソースの動的垂直(たとえば、周波数ドメインにわたる)共有と水平(たとえば、時間ドメインにわたる)共有とを通して、スペクトル利用率とスペクトル効率とを増加させ得る。
【0088】
[0100]ワイヤレスネットワークにアクセスすることを試みるUE115は、基地局105からの1次同期信号(PSS)を検出することによって、初期セル探索を実施し得る。PSSは、スロットタイミングの同期を可能にし得、物理レイヤ識別情報値を示し得る。UE115は、次いで、2次同期信号(SSS)を受信し得る。SSSは、無線フレーム同期を可能にし得、セルを識別するための物理レイヤ識別情報値と組み合わせられ得る、セル識別情報値を与え得る。SSSはまた、複信モードおよびサイクリックプレフィックス長の検出を可能にし得る。TDDシステムなど、いくつかのシステムは、SSSを送信するがPSSを送信しないことがある。PSSとSSSの両方が、それぞれ、キャリアの中心の62個と72個のサブキャリア中にあり得る。いくつかの場合には、基地局105は、セルカバレージエリアを通して、ビーム掃引様式で複数のビームを使用して同期信号(たとえば、PSS、SSSなど)を送信し得る。いくつかの場合には、PSS、SSS、および/またはブロードキャスト情報(たとえば、物理ブロードキャストチャネル(PBCH))は、それぞれの方向性ビーム上で異なる同期信号(SS)ブロック内で送信され得、ここで、1つまたは複数のSSブロックがSSバースト内に含まれ得る。
【0089】
[0101]PSSとSSSとを受信した後に、UE115は、PBCH中で送信され得る、マスタ情報ブロック(MIB)を受信し得る。MIBは、システム帯域幅情報と、SFNと、物理HARQインジケータチャネル(PHICH)構成とを含んでいることがある。MIBを復号した後に、UE115は、1つまたは複数のシステム情報ブロック(SIB)を受信し得る。たとえば、SIB1は、セルアクセスパラメータと他のSIBのためのスケジューリング情報とを含んでいることがある。SIB1を復号することは、UE115がSIB2を受信することを可能にし得る。SIB2は、RACHプロシージャと、ページングと、PUCCHと、PUSCHと、電力制御と、SRSと、セル禁止とに関係するRRC構成情報を含んでいることがある。
【0090】
[0102]初期セル同期を完了した後に、UE115は、ネットワークにアクセスするより前にMIBと、SIB1と、SIB2とを復号し得る。MIBは、PBCH上で送信され得、各無線フレームの第1のサブフレームの第2のスロットの最初の4つのOFDMAシンボルを利用し得る。それは、周波数ドメイン中の中間の6つのRB(すなわち、72個のサブキャリア)を使用し得る。MIBは、RBの期間中のダウンリンクチャネル帯域幅、PHICH構成(持続時間およびリソース割当て)、およびSFNを含む、UE初期アクセスのための数個の重要な情報を搬送する。新しいMIBは、において第4の無線フレーム(SFN mod 4=0)ごとにブロードキャストされ、フレーム(10ms)ごとに再ブロードキャストされ得る。各繰返しは、異なるスクランブリングコードを用いてスクランブルされる。
【0091】
[0103]MIB(新しいバージョンまたはコピーのいずれか)を読み取った後に、UE115は、それが、成功したCRC検査を得るまで、スクランブリングコードの異なる位相を試み得る。スクランブリングコードの位相(0、1、2または3)は、UE115が、4つの繰返しのうちのどれが受信されたかを識別することを可能にし得る。したがって、UE115は、復号された送信中のSFNを読み取ることと、スクランブリングコード位相を加えることとによって現在のSFNを決定し得る。MIBを受信した後に、UEは、1つまたは複数のSIBを受信し得る。異なるSIBが、伝達されるシステム情報のタイプに従って定義され得る。新しいSIB1は、第8のフレーム(SFN mod 8=0)ごとの第5のサブフレーム中で送信され、1つおきのフレーム(20ms)ごとに再ブロードキャストされ得る。SIB1は、セル識別情報を含む、アクセス情報を含み、それは、UEがセルにキャンプオンすることが可能にされるかどうかを示し得る。SIB1はセル選択情報(または、セル選択パラメータ)をも含む。さらに、SIB1は、他のSIBのためのスケジューリング情報を含む。SIB2は、SIB1中の情報に従って動的にスケジュールされ得、共通および共有チャネルに関係するアクセス情報およびパラメータを含む。SIB2の周期性は、8つ、16個、32個、64個、128個、256個または512個の無線フレームに設定され得る。
【0092】
[0104]UE115がSIB2を復号した後に、UE115は、基地局105にRACHプリアンブル(たとえば、4ステップRACHプロシージャにおけるメッセージ1(Msg1))を送信し得る。たとえば、RACHプリアンブルは、64個の所定のシーケンスのセットからランダムに選択され得る。このランダム選択は、基地局105が、システムに同時にアクセスすることを試みる複数のUE115間で区別することを可能にし得る。基地局105は、アップリンクリソース許可と、タイミングアドバンスと、一時的セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)とを与えるランダムアクセス応答(たとえば、第2のメッセージ(Msg2))で応答し得る。次いで、UE115は、(UE115が、同じワイヤレスネットワークに前に接続されていた場合)一時的モバイル加入者識別情報(TMSI)またはランダム識別子とともに、RRC接続要求(たとえば、第3のメッセージ(Msg3))を送信し得る。RRC接続要求はまた、UE115が、ネットワークに接続している理由(たとえば、緊急事態、シグナリング、データ交換など)を示し得る。基地局105は、新しいC-RNTIを与え得る、UE115に宛てられた競合解消メッセージ(たとえば、第4のメッセージ(Msg4))で接続要求に応答し得る。UE115が、正しい識別情報をもつ競合解消メッセージを受信した場合、UE115はRRCセットアップを進め得る。UE115が競合解消メッセージを受信しない場合(たとえば、別のUE115との競合がある場合)、UE115は、新しいRACHプリアンブルを送信することによって、RACHプロシージャを繰り返し得る。ランダムアクセスのための、UE115と基地局105との間のメッセージのそのような交換は、4ステップRACHプロシージャと呼ばれることがある。
【0093】
[0105]他の例では、2ステップRACHプロシージャがランダムアクセスのために実施され得る。たとえば、ワイヤレス通信システム100内で認可または無認可スペクトル中で動作するワイヤレスデバイスは、(たとえば、4ステップRACHプロシージャと比較して)基地局105との通信を確立する際の遅延を低減するために2ステップRACHプロシージャを始動し得る。いくつかの場合には、2ステップRACHプロシージャは、ワイヤレスデバイス(たとえば、UE115)が有効なタイミングアドバンス(TA)を有するかどうかにかかわらず、動作し得る。たとえば、UE115は、(たとえば、伝搬遅延を考慮するために)基地局105へのそれの送信のタイミングを協調させるために有効なTAを使用し得、2ステップRACHプロシージャの一部として有効なTAを受信し得る。さらに、2ステップRACHプロシージャは、任意のセルサイズに適用可能であり得、RACHプロシージャが競合ベースであるのか競合なしであるのかにかかわらず、機能し得、4ステップRACHプロシージャからの複数のRACHメッセージを組み合わせ得る。たとえば、2ステップRACHプロシージャは、4ステップRACHプロシージャのMsg1とMsg3とを組み合わせる第1のメッセージ(たとえば、メッセージA(msgA))と、4ステップRACHプロシージャのMsg2とMsg4とを組み合わせる第2のメッセージ(たとえば、メッセージB(msgB))とを含み得る。
【0094】
[0106]2ステップRACHプロシージャは、ワイヤレス通信システムにおいてサポートされる任意のセルサイズに適用可能であり、UE115が有効なTAを有するか否かにかかわらず、動作することが可能であり得、UE115の任意のRRC状態(たとえば、アイドル状態(RRC_IDLE)、非アクティブ状態(RRC_INACTIVE)、接続状態(RRC_CONNECTED)など)に適用され得る。いくつかの場合には、2ステップRACHプロシージャは、UE115についてのシグナリングオーバーヘッドおよびレイテンシの低減、拡張RACH容量、電力節約を生じ、他の適用例(たとえば、測位、モビリティ拡張など)との相乗効果を与え得る。さらに、2ステップRACHプロシージャは、4ステップRACHプロシージャに勝る、RACH容量および電力効率の改善を含み得る。
【0095】
[0107]2ステップRACHプロシージャの一部として、UE115は、1つまたは複数の構成されたRACHオケージョンと1つまたは複数のアップリンク共有チャネルオケージョン(たとえば、PUSCHオケージョン)とにおいて第1のメッセージ(たとえば、msgA)を送信し得、ここで、第1のメッセージのプリアンブルがRACHオケージョンにおいて送信され、第1のメッセージのペイロードがアップリンク共有チャネルオケージョンにおいて(たとえば、PRU上で)送信される。さらに、第1のメッセージのペイロードは、DMRS送信と(たとえば、PUSCH中で送信される)アップリンク共有データ送信とをさらに含み得る。いくつかの場合には、UE115は、RACHオケージョンごとに、64個の利用可能なプリアンブルから送信すべきプリアンブルを選択し得る。さらに、基地局105は、アップリンク共有チャネルオケージョンごとに8つのDMRSポート(たとえば、あるいは4つ、6つ、または12個のDMRSポートであり得る)を送信するようにUE115を構成し得る。いくつかの場合には、プリアンブルとDMRSポートとの間のマッピングが存在し得る。たとえば、1つのRACHオケージョンが8つのアップリンク共有チャネルオケージョンにマッピングするような、1対1のマッピングが存在し得る。したがって、64個の利用可能なプリアンブルは、各々8つのDMRSポートをもつ8つのアップリンク共有チャネルオケージョンの各々においてそれぞれのDMRSポートにマッピングされ得る。
【0096】
[0108]様々なペイロードサイズおよびセルカバレージ要件をサポートするために、2ステップRACHプロシージャの第1のメッセージ送信(たとえば、msgA送信)は、構成可能なMCS(たとえば、コードレート)と構成可能なトランスポートブロックサイズ(TBS)(たとえば、第1のメッセージのペイロード部分のサイズ)とをサポートし得る。たとえば、UE115は、第1のメッセージを送信するための異なる構成をサポートし得、ここで、第1のメッセージについての構成は、2ステップRACHプロシージャを開始するより前に基地局105によって示され得る。しかしながら、チャネル損傷、ならびに、2ステップRACHプロシージャが競合ベース多元接続プロシージャであることにより、第1のメッセージプリアンブルおよび/またはペイロードの送信は失敗し得る。すなわち、複数のUE115が、1つまたは複数の基地局105にメッセージを送信するための共有リソース(たとえば、周波数リソースの共有スペクトル)のセットを求めて競合し得、したがって、2ステップRACHプロシージャのための、UE115からの第1のメッセージ送信は、共有リソースの同じセット上での別個のUE115からの送信に干渉し、2ステップRACHプロシージャの第1のメッセージ送信が、対応する基地局105において正常に受信される可能性に影響を及ぼし得る。
【0097】
[0109]さらに、基地局105が2ステップRACHプロシージャのために第1のメッセージプリアンブル/ペイロードを正常に検出し、受信することができる場合でも、2ステップRACHプロシージャの第2のメッセージの送信(たとえば、msgB送信)も、(たとえば、フェージング、干渉などの)チャネル損傷に基づいて失敗し得る。いくつかの場合には、基地局105が第1のメッセージを検出することができないかまたは第2のメッセージを正常に送信することができない場合、UE115は、2ステップRACHプロシージャを再び試みるために、第1のメッセージを再送信することを決定し得る。したがって、第1のメッセージの再送信は2ステップRACHプロシージャにおいてサポートされ得、ここで、その再送信は、依然として、競合ベースであり(たとえば、共有リソース上で送信され)、依然として、プリアンブル部分とペイロード部分とを含み得る。従来のシステムでは、UE115は、第1のメッセージを再送信するために、基地局105によって初めにシグナリングされた(たとえば、第1のメッセージの初期送信のための)同じ構成を使用し得る。しかしながら、同じ構成を使用することは、第1のメッセージの第1の送信(たとえば、または前の送信)が失敗することを引き起こした同じ問題を生じ、それにより、第1のメッセージの再送信が失敗することをも引き起こし得る。したがって、UE115が2ステップRACHプロシージャの第1のメッセージを送信するために使用し得る異なる構成可能パラメータ(たとえば、異なる送信パラメータ)を利用するための、効率的な技法が望まれ得る。
【0098】
[0110]ワイヤレス通信システム100は、第1のメッセージ再送信の性能を改善する(たとえば、第1のメッセージが基地局105によって正常に検出される可能性を増加させる)ために、2ステップRACHプロシージャの第1のメッセージの適応再送信のための効率的な技法をサポートし得る。たとえば、UE115は、再送信のために第1のメッセージを再構成(たとえば、前の第1のメッセージ送信からの1つまたは複数の送信パラメータを変更)し得る。いくつかの場合には、基地局105は、UE115が第1のメッセージの再送信のために変更することができる1つまたは複数の送信パラメータを示す、送信構成オプションのセットを送信し得る。したがって、UE115は、(たとえば、再送信トリガに基づいて)第1のメッセージを再送信することを決定した場合、UE115は、送信構成オプションのセットに基づいて、第1のメッセージの先行する送信からこの再送信に1つまたは複数の送信パラメータを変更することをさらに決定し得る。いくつかの場合には、UE115は、どの送信パラメータが基地局105への第1のメッセージの再送信のために変更されたかを(たとえば、暗黙的にまたは明示的に)示し得る。
【0099】
[0111]さらに、UE115は、2ステップRACHプロシージャの第1のメッセージの送信/再送信のために、基地局105によって送信された送信構成オプションに基づいて送信構成状態のセットを構成し得る。たとえば、第1のメッセージの第1の送信と、任意の後続の再送信とが、同じまたは異なる送信構成状態を使用し得、ここで、各送信構成状態が、他の送信構成状態とは異なる少なくとも1つの送信パラメータを有する。いくつかの場合には、UE115は、基地局105によってシグナリングされたトリガおよび/またはUE115による決定に基づいて、送信構成状態を切り替えることを決定し得る。さらに、UE115は、第1のメッセージを再送信するとき、第1のメッセージの再送信より前に実施された状態遷移のログの指示(たとえば、再送信の前に、第1のメッセージの先行する送信によって使用された送信パラメータ)を送信し得る。したがって、基地局105は、(たとえば、干渉消去の一部として)第1のメッセージの送信および再送信の少なくともサブセットを組み合わせるために、状態遷移のログを使用し得る。
【0100】
[0112]図2は、本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートするワイヤレス通信システム200の一例を示す。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム200は、ワイヤレス通信システム100の態様を実装し得る。ワイヤレス通信システム200は、図1を参照しながら上記で説明された、それぞれ、対応する基地局105およびUE115の例であり得る、基地局105-aおよびUE115-aを含み得る。いくつかの場合には、基地局105-aとUE115-aとは、キャリア205のリソース上で通信し得る。たとえば、基地局105-aとUE115-aとは、通信のための接続(たとえば、または再接続、ハンドオーバなど)を確立するために2ステップRACHプロシージャを実施し得る。
【0101】
[0113]初めに、基地局105-aは、UE115-aが2ステップRACHプロシージャを開始するための構成情報を含む構成メッセージ210を(たとえば、RRCシグナリング、システム情報ブロック(SIB)などのブロードキャストシグナリングなどを介して)UE115-aに送信し得る。たとえば、構成メッセージ210は、UE115-aが2ステップRACHプロシージャの第1のランダムアクセスメッセージを送信するために使用するための1つまたは複数のパラメータとともに、キャリア205上でのリソース割振りを含み得る。いくつかの場合には、この第1のランダムアクセスメッセージはmsgA送信220と呼ばれることがある。さらに、msgA送信220は、プリアンブル部分とペイロード部分とを含み得、ここで、構成メッセージ210は、UE115-aがそれぞれの部分を送信するために使用することができる送信オケージョンを含む。たとえば、構成メッセージ210は、プリアンブル部分を送信するための1つまたは複数のRACHオケージョン(たとえば、またはPRACHオケージョン)と、(たとえば、PRU上で)ペイロード部分を送信するための1つまたは複数のPUSCHオケージョンとを示し得る。いくつかの場合には、1つまたは複数のRACHオケージョンならびに1つまたは複数のPUSCHオケージョンは(たとえば、CDMA方式に基づいて)コードドメインにおいて分離され得る。さらに、UE115-aは、様々なペイロードサイズおよびセルカバレージをサポートするためにmsgA送信220のための構成可能パラメータをサポートし得、ここで、構成可能パラメータは構成メッセージ210中で示される。
【0102】
[0114]しかしながら、図1において上記で説明されたように、msgA送信220のためのプリアンブルおよび/またはペイロードの送信は失敗し得る。たとえば、UE115-aは、再送信決定225の一部として、再送信トリガに基づいて、msgA送信220が失敗したと決定し得る。いくつかの場合には、再送信トリガは、UE115-aが、(たとえば、プリアンブル部分は正常に受信されたが、ペイロード部分は正常に受信されなかったことを示す)フォールバックランダムアクセス応答メッセージまたは(たとえば、プリアンブル部分とペイロード部分の両方が、基地局105-aによって正常に受信され、復号されたことを示す)成功ランダムアクセス応答メッセージがランダムアクセス応答ウィンドウ(たとえば、構成メッセージ210、RRCシグナリング、SIメッセージ中でなど、基地局105-aによって示された事前構成されたランダムアクセス応答ウィンドウ)内で受信されないと決定することを含み得る。したがって、UE115-aが、ランダムアクセス応答ウィンドウが経過する前にフォールバックランダムアクセス応答メッセージまたは成功ランダムアクセス応答メッセージを受信しない場合、UE115-aは、(たとえば、チャネル損傷、および/または2ステップRACHプロシージャの競合ベース多元接続性質により)msgA送信220が失敗した、あるいは、2ステップRACHプロシージャの第2のメッセージ(たとえば、msgB送信)が失敗したと決定し得る。追加または代替として、再送信トリガは、UE115-aが、(たとえば、再送信を含む)msgA送信の数が、msgA送信の構成されたしきい値数(たとえば、Network_Configured_Threshold_ReTXパラメータによって示されたものなど、再送信の構成されたしきい値)よりも小さいかまたはそれに等しいかどうかを決定することを含み得、ここで、構成されたしきい値は(たとえば、構成メッセージ210中で)基地局105-aによって示される。
【0103】
[0115]再送信トリガに基づいて、UE115-aは、再送信決定225中に、(たとえば、msgA送信のカウンタが、構成されたしきい値を下回る限り)msgAを再送信することを決定し得る。msgA送信220についての同じ構成を使用するのではなく、UE115-aは、さらに、msgA再送信230の性能を改善する(たとえば、msgAが失敗しない可能性を増加させる)ためのmsgA適応再送信技法の一部としてmsgAを再構成するために、再送信決定225を使用し得る。UE115-aの、msgA再送信230のための再構成を可能にするかまたは支援するために、基地局105-aは、(たとえば、構成メッセージ210を用いて、SIメッセージング、RRCシグナリング、またはそれらの組合せにおいて)送信構成オプション215のセットを送信し得る。したがって、msgA再送信230は、再構成されたプリアンブルおよび/またはペイロードを含み得、ここで、プリアンブル/ペイロード構成は、UE115-a(たとえば、同じUE115)からのmsgAの最後の送信(たとえば、msgA送信220)とは異なり得る。いくつかの場合には、msgA再送信230は、msgA送信220からのコンテンツの変更および/またはmsgA送信220の1つまたは複数の送信パラメータ(たとえば、構成)の変更を含み得る。
【0104】
[0116]送信構成オプション215は、UE115-aがmsgA送信220からmsgA再送信230に(たとえば、またはmsgA再送信230から後続の再送信に)変更することができる1つまたは複数の送信パラメータを示し得る。たとえば、UE115-aがmsgAの再構成のために変更することができる1つまたは複数の送信パラメータは、(たとえば、同じRACHオケージョンのための)異なるプリアンブルシーケンス、使用すべき異なるRACHオケージョン、異なるペイロードコンテンツ、異なるペイロードサイズ、(たとえば、ペイロード部分送信のための)異なるPRU、異なるMCS、キャリア/スペクトルの切替え(たとえば、第1の周波数範囲(FR1)から第2の周波数範囲(FR2)に、認可スペクトルから共有/無認可スペクトルに、など)、ビームの切替え、TRPの切替え、またはそれらの組合せを含み得る。
【0105】
[0117]したがって、UE115-aが(たとえば、再送信決定225の一部として)msgAを再送信することを決定するとき、UE115-aは、送信構成オプション215に基づいて1つまたは複数の送信パラメータを変更すべきか否かをも決定し得る。さらに、msgA再送信230の競合ベース再送信について、UE115-aは、送信パラメータのうちの1つが基地局105-aへのmsgA再送信230のために変化したかどうかを、暗黙的におよび/または明示的に示し得る。たとえば、暗黙的指示は、送信パラメータの変更をシグナリングするために、異なる送信パラメータ間の関係を含み得る(たとえば、異なるRACHオケージョン、PRU、プリアンブルまたはDMRSシーケンスなどが、異なるMCS、ペイロードサイズ、TBSなどに対応し得、ここで、基地局105-aは、使用されたRACHオケージョン、PRU、プリアンブルまたはDMRSシーケンスなどに基づいて、新しいMCS、ペイロードサイズ、TBSなどを決定し得る)。追加または代替として、明示的指示は、どの送信パラメータがmsgA再送信230のために変化したかを示す、UE115-aが基地局105-aに送信する特定の指示を含み得る(たとえば、UCI中に含まれる、msgA再送信230を用いる、など)。
【0106】
[0118]いくつかの場合には、基地局105-aは、(たとえば、構成メッセージ210中で)2ステップRACHリソース構成についての情報をブロードキャストし、ならびに(たとえば、送信構成オプション215中で)msgA送信220および/またはmsgA再送信230のためのサポートされる送信パラメータ(たとえば、時間/周波数リソース、ペイロードサイズの範囲、MCSの範囲、電力制御パラメータ、Network_Configured_Threshold_ReTXなど)をブロードキャストし得る。基地局105-aによってブロードキャストされた送信構成オプション215(たとえば、構成オプション)に基づいて、UE115-aは、msgA送信220/msgA再送信230についての複数の構成を複数の送信構成状態に量子化し得る。各送信構成状態(Sj)は、1つまたは複数の送信パラメータによって特徴づけられ得る(たとえば、各送信構成状態は、少なくとも1つの送信パラメータだけ異なる)。たとえば、各送信構成状態を特徴づける1つまたは複数の送信パラメータは、ペイロードサイズ、MCS、(たとえば、マルチビーム/TRPがサポートされる場合)MIMO利得、キャリア/スペクトル、RACHオケージョンインデックス、PRUグループインデックスなどを含み得る。
【0107】
[0119]異なる送信構成状態を構成した後に、UE115-aは、msgAの第1の送信(たとえば、msgA送信220)について第1の送信構成状態(たとえば、ST(0))を選択し得る。msgAの第1の送信が失敗した場合、UE115-aは、msgAの再送信(たとえば、msgA再送信230)について第2の送信構成状態(たとえば、ST(1))を選択し得る。その後、第2の送信構成状態に関連付けられたmsgAの再送信も失敗した場合、UE115-aは、msgAの第2の再送信について第3の送信構成状態(たとえば、ST(2))を選択し得る。いくつかの場合には、状態遷移は、隣接する再送信において行われ得る(たとえば、ST(k+1)≠ST(k)であり、したがって、msgAの隣接する再送信が異なる送信構成状態を使用する)か、または同じ送信構成状態での2つ以上の再送信の後に行われ得る(たとえば、ST(k+2)≠ST(k+1)およびST(k+1)=ST(k))。たとえば、UE115-aは、第1の送信構成状態から第2の送信構成状態に遷移するとき、TBS(たとえば、ペイロードサイズ)を減少させるか、MCSレベルを下降するか、送信ビームをより高いビームフォーミング利得をもつビームに切り替えるか、またはそれらの組合せを行い得る。
【0108】
[0120]いくつかの場合には、UE115-aは、遷移トリガに基づいて(たとえば、msgAの適応再送信のために)送信構成状態間で遷移することを決定し得る。たとえば、基地局105-a(たとえば、または別のネットワークノード)は、(たとえば、RRCシグナリングを介して)UE115-aに遷移トリガ(たとえば、状態遷移のトリガ)を示し得る。msgA送信220とmsgA再送信230との間で(たとえば、またはmsgAの2つの再送信間で)UE115-aは、基地局105-aから、遷移トリガを示すダウンリンク情報を受信し得る。基地局105-aからの遷移トリガ指示は、システムローディング情報の変更、RACHリソース割振りおよび/またはSSB関連付けルールの変更、セル間干渉測定の変更、システム情報の他の変更などを含み得る。したがって、UE115-aは、上記で説明された変更のうちの1つを識別することに基づいて、第1の送信構成状態から第2の送信構成状態に遷移し得る。追加または代替として、UE115-aは、基地局105-aからのシグナリングなしに遷移トリガを自律的に識別し得る。たとえば、UE115-aは、msgAの再送信についてのバッファステータスの変動、msgAの再送信についての電力ヘッドルームの変動、再送信についてのQoSハンドリングなどに基づいて、第1の送信構成状態から第2の送信構成状態に遷移することを決定し得る。
【0109】
[0121]さらに、UE115-aは、msgA再送信230を送信するとき、状態遷移の指示を基地局105-aに送信し得る。たとえば、UE115-aは、状態遷移のログを示し得、ここで、状態遷移のログは、msgAの先行する送信によって使用された送信パラメータを含む(たとえば、msgAの将来の送信/再送信についての状態遷移の指示がない)。いくつかの場合には、UE115-aは、前のmsgA送信/再送信のためのプリアンブルおよび/またはDMRSシーケンスの状態依存性グループホッピング、前のmsgA送信/再送信のためのRACHオケージョンおよび/またはPRUによって使用される時間/周波数リソースの状態依存性ホッピング、msgAのペイロード部分中に埋め込まれた、(たとえば、状態遷移に関する情報を含む)UCI、あるいはそれらの組合せによって、状態遷移を示し得る。
【0110】
[0122]したがって、基地局105-aは、コヒーレントまたは非コヒーレント組合せのために状態遷移のログを活用することによってmsgA送信とmsgA再送信との組合せを容易にするために、状態遷移の指示を使用し得る。msgA再送信の組合せについて、適応再送信の状態遷移に応じて、基地局105-aは、msgA再送信の少なくともサブセットを組み合わせるために、チェイス合成(chase combining)および/またはインクリメンタル冗長(IR)を採用し得る。いくつかの場合には、基地局105-aは、連続干渉消去とともに、msgA再送信の組合せを実施し得る。msgA送信220と、msgA再送信230と、任意の追加のmsgA再送信とを組み合わせることによって、基地局105-aは、msgAを正常に受信し、復号する可能性を改善し得、それにより、2ステップRACHプロシージャを完了する可能性を改善し得る。
【0111】
[0123]図3は、本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートする送信構成状態遷移300の一例を示す。いくつかの例では、送信構成状態遷移300は、ワイヤレス通信システム100および/または200の態様を実装し得る。本明細書で説明されるように、UE115と基地局105とは、UE115と基地局105との間の後続の通信のための接続を確立するために2ステップRACHプロシージャを実施し得る。いくつかの場合には、2ステップRACHプロシージャの第1のランダムアクセスメッセージ(たとえば、msgA)は、上記で説明されたように失敗し、UE115が第1のランダムアクセスメッセージを再送信することを決定することをもたらし得る。ただし、UE115は、第1のランダムアクセスメッセージ送信の性能を改善するための送信構成オプションのセット(たとえば、UE115によって変更され得る送信パラメータ)に従って第1のランダムアクセスメッセージを再構成することを決定し得る。
【0112】
[0124]いくつかの場合には、UE115は、送信構成オプションのセットに基づいて1つまたは複数の送信構成状態305(たとえば、最高k個の送信構成状態)を決定し、第1のランダムアクセスメッセージを送信および/または再送信するために送信構成状態305を使用し得、ここで、各送信構成状態305は、少なくとも1つの送信パラメータだけ異なる。たとえば、UE115は、第1のランダムアクセスメッセージの初期送信のために第1の送信構成状態305-aを使用し得る。いくつかの場合には、UE115は、再送信のしきい値数に達する(たとえば、2つの再送信、3つの再送信など)まで、第1のランダムアクセスメッセージの複数の送信/再送信について第1の送信構成状態305-aを使用し得る。たとえば、UE115は、第1のランダムアクセスメッセージの1つまたは複数の送信/再送信について状態持続性310を使用し得る。
【0113】
[0125]追加または代替として、UE115は、第1のランダムアクセスメッセージの再送信のために状態遷移315または320を実施することを決定し得る。たとえば、第1のランダムアクセスメッセージの再送信は、第2の送信構成状態305-b、第3の送信構成状態305-cなど、最高k番目の送信構成状態305-kを使用し得る。一例として、第2の送信構成状態305-bは、第1の送信構成状態305-aよりも減少したTBSを含み得、第3の送信構成状態305-cは、第1の送信構成状態305-aおよび/または第2の送信構成状態305-bよりも低いMCSレベルを含み得、送信構成状態305-kは、他の送信構成状態305とは異なる送信ビームを含み得る、などである。状態遷移320は、第1のランダムアクセスメッセージ再送信についての現在使用されている送信構成状態305より前の、前に使用された送信構成状態305を含み得るが、状態遷移315は、UE115によって決定された次の構成された送信構成状態305を含み得る。
【0114】
[0126]したがって、上記で説明されたように、UE115は、基地局105によって示されるかまたはUE115によって自律的に決定された遷移トリガに基づいて、状態遷移315または320を実施することを決定し得る。さらに、UE115は、第1のランダムアクセスメッセージ送信のために状態遷移315または320を実施する場合、UE115は、この状態遷移およびログ中の任意の前の状態遷移を基地局105に示し得る。状態遷移のログに基づいて、基地局105は、第1のランダムアクセスメッセージ送信の再送信の少なくともサブセットを組み合わせ得る。
【0115】
[0127]図4は、本開示の態様による、適応再送信をサポートする2ステップRACHプロシージャ400の一例を示す。いくつかの例では、2ステップRACHプロシージャ400は、ワイヤレス通信システム100および/または200の態様を実装し得る。2ステップRACHプロシージャ400は、図1図3を参照しながら上記で説明された、それぞれ、対応する基地局105およびUE115の例であり得る、基地局105-bおよびUE115-bを含み得る。さらに、2ステップRACHプロシージャ400は、UE115-bが後続の通信のために基地局105-bとの接続を確立するための、本明細書で説明される2ステップRACHプロシージャを示し得る。
【0116】
[0128]405において、基地局105-bは、2ステップRACHプロシージャを実施するための構成情報をUE115-bに示すために、SSB、システム情報ブロック(SIB)、基準信号(RS)、またはそれらの組合せを送信し得る。410において、UE115-bは、2ステップRACHプロシージャを開始するより前に基地局105-bと同期するために、受信されたSSBに基づいてダウンリンク同期を実施し得る。さらに、UE115-bは、2ステップRACHプロシージャの第1のメッセージ(たとえば、msgA、第1のランダムアクセスメッセージなど)を送信するための構成情報を識別するために、基地局105-bから受信された任意のSI送信(たとえば、SIB、RSなど)を復号し、測定し得る。たとえば、SIを復号し、測定することによって、UE115-bは、第1のメッセージの異なる部分を送信するための周期性を識別し得る。
【0117】
[0129]415において、UE115-bは、基地局105-bに、2ステップRACHプロシージャの第1のメッセージのプリアンブル(たとえば、msgAプリアンブル)を送信し得る。本明細書で説明されるように、UE115-bは、基地局105-bによってプリアンブルを搬送するように構成された1つまたは複数のRACHオケージョンにおいてプリアンブルを送信し得る。さらに、420において、UE115-bは、基地局105-bに、第1のメッセージのペイロード(たとえば、msgAペイロード)を送信し得、ここで、そのペイロードは、本明細書で説明されるように、RACHオケージョンに関連付けられた1つまたは複数のPUSCHオケージョンにおいて送信される。したがって、第1のメッセージのプリアンブルは物理RACH(PRACH)送信を含み得、第1のメッセージのペイロードはDMRS/PUSCH送信を含み得る。さらに、第1のメッセージは、4ステップRACHプロシージャのための第3のメッセージの等価物、アップリンクデータ、MAC制御要素(MAC CE)、UCIピギーバック送信、またはそれらの組合せを含み得る。
【0118】
[0130]425において、基地局105-bは、第1のメッセージのプリアンブルを処理し得る。したがって、プリアンブルが、検出され、UE115-bから基地局105-bに向けられた場合、530において、基地局105-bは、第1のメッセージのペイロードを処理し得る。
【0119】
[0131]第1のメッセージの両方の部分を正しく受信し、処理したことに基づいて、435において、基地局105-bは、次いで、2ステップRACHプロシージャの第2のメッセージ(たとえば、msgB)をUE115-bに送信し得る。いくつかの場合には、第2のメッセージ送信は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)送信と物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信とを含み得る。したがって、第2のメッセージは、DMRS/PDCCHおよび/またはDMRS/PDSCH上での送信を含み得る。さらに、第2のメッセージは、4ステップRACHプロシージャの第2のメッセージと第4のメッセージとの組合せの等価物を構成し得る。
【0120】
[0132]その後、UE115-bが、第2のメッセージを正しく受信した(たとえば、干渉なしで、または干渉があってもメッセージを復号することが可能である)場合、2ステップRACHプロシージャは完了になり得、UE115-bと基地局105-bとは、成功したRACHプロシージャに基づいて通信し得る。
【0121】
[0133]いくつかの場合には、本明細書で説明されるように、第1のメッセージのプリアンブルおよび/またはペイロードが失敗し、UE115-bが第1のメッセージの再送信を試みることをもたらし得る。UE115-bは、上記で説明されたように、第1のメッセージを送信するための構成可能な送信パラメータをサポートすることができるので、UE115-bは、再送信のための第1のメッセージのプリアンブルおよび/またはペイロードを再構成することを決定し得る。したがって、基地局105-bは、UE115-bが再送信のためにどの送信パラメータを変更することができるかを示す、送信構成オプションのセットを送信し得る。
【0122】
[0134]図5は、本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートするmsgA送信500の一例を示す。いくつかの例では、msgA送信500は、ワイヤレス通信システム100および/または200の態様を実装し得る。いくつかの場合には、msgA送信500は、本明細書で説明されるように、2ステップRACHプロシージャのための第1のメッセージ(たとえば、msgA)505の構造を表し得る。したがって、いくつかの場合には、UE115は、図示のようなチャネル構造に従って第1のメッセージ505を基地局105に送信し得る。第1のメッセージ505のチャネル構造は、共有時間周波数コードリソース上での競合ベースランダムアクセス(CBRA)(たとえば、RACH)プロシージャをサポートし得る。
【0123】
[0135]いくつかの場合には、第1のメッセージ505は、上記で説明されたように、プリアンブル510とペイロード515とを含み得、ここで、プリアンブル510のための送信帯域幅とペイロード515のための送信帯域幅とが(たとえば、図2および図3を参照しながら上記で説明されたように)同じであるか、または異なり得る。プリアンブル510はPRACHプリアンブル信号520を含み得、ここで、(たとえば、PRACHプリアンブル信号520をもつ)プリアンブル510は、複数の目的を果たす。たとえば、プリアンブル510は、基地局105によるタイミングオフセット推定を容易にし得る。さらに、プリアンブル510は、ペイロード515についてのMCS、ペイロードサイズ、およびリソース割振りの早期指示を供給し得、これは、ペイロードを含むPUSCH上のUCIピギーバックよりも効率的なソリューションを提供し得る。いくつかの場合には、ペイロード515についてのリソース割振りは、プリアンブル510とペイロード515との間のあらかじめ定義されたマッピングルールに基づき得る。ペイロード515は、第1のメッセージ505のペイロードの送信のためのDMRS/PUSCH535部分を含み得、ここで、ペイロード515は、異なる使用事例およびRRC状態について、構成可能なペイロードサイズを含み得る。たとえば、ペイロード515は、(たとえば、56/72ビットの)最小ペイロードサイズを含むことがあり、最大値(たとえば、上限)ペイロードサイズを含まないことがある。いくつかの場合には、ペイロード515は、ユーザプレーン(UP)および/または制御プレーン(CP)からの小データの1000ビットを含み得る。
【0124】
[0136]さらに、第1のメッセージ505の各部分間に(たとえば、プリアンブル510とペイロード515との間に)、ガードタイム(GT)525が存在し得る。たとえば、基地局105は、非同期アップリンク通信について、シンボル間干渉(ISI)および/またはキャリア間干渉(ICI)を緩和するようにGT525を構成し得る。いくつかの場合には、GT525は、ガードバンド(GB)として参照され得る。第1のGT525-aが、プリアンブル510とペイロード515との間に存在し得、第2のGT525-bが、ペイロード515と後続のプリアンブル510との後に存在し得る。さらに、基地局105はまた、プリアンブル510とペイロード515との間の時間を拡大するように送信ギャップ(たとえば、TxG)530を構成し得る。送信ギャップ530は、2つ以上のシンボル(たとえば、または異なるTTI長)にわたって生じるように第1のメッセージ505を拡大し得る。いくつかの場合には、各GT525は、TGに等しい持続時間を有し得、送信ギャップ530は、Tgに等しい持続時間を有し得る。さらに、第1のメッセージ505と近くの周波数上での任意の他の送信との間にバッファを与えるために、第1のメッセージ505のために使用される周波数リソースの両側上に、1つまたは複数のガードバンド540があり得る。
【0125】
[0137]いくつかの場合には、プリアンブル510は、1つまたは複数のRACHオケージョン(RO)545にマッピングし得る。したがって、1つまたは複数のRACHオケージョン545において、UE115は、プリアンブル510のためのPRACHプリアンブル550を送信し得る。さらに、ペイロード515は、ペイロード515を送信するためのPRU560を含む1つまたは複数のPUSCHオケージョン(PO)555にマッピングし得る。1つまたは複数のRACHオケージョン545とPUSCHオケージョン555とは、時間周波数リソースの同じセットを占有し得るが、異なるコードに基づいて分割され得る。追加または代替として、図示されていないが、1つまたは複数のRACHオケージョン545とPUSCHオケージョン555とは、異なる時間周波数リソースおよび/またはコードを占有し得る。いくつかの場合には、1つまたは複数のSSB565が、1つまたは複数のRACHオケージョン545とPUSCHオケージョン555との各々について時間周波数リソース(たとえば、およびコーディングレイヤ)を示し得る。さらに、送信ギャップ530は、対応するRACHオケージョン545上のプリアンブル510と対応するPUSCHオケージョン555上のペイロード515との間に存在し得る。
【0126】
[0138]図6は、本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートするプロセスフロー600の一例を示す。いくつかの例では、プロセスフロー600は、ワイヤレス通信システム100および/または200の態様を実装し得る。プロセスフロー600、図1図5を参照しながら上記で説明された、それぞれ、対応する基地局105およびUE115の例であり得る、基地局105-cおよびUE115-cを含み得る。
【0127】
[0139]プロセスフロー600の以下の説明では、UE115-cと基地局105-cとの間の動作は、示される順序とは異なる順序で送信され得るか、あるいは基地局105-cおよびUE115-cによって実施される動作は、異なる順序でまたは異なる時間に実施され得る。また、いくつかの動作がプロセスフロー600から省かれ得、または他の動作がプロセスフロー600に追加され得る。基地局105-cおよびUE115-cがプロセスフロー600のいくつかの動作を実施することを示されているが、任意のワイヤレスデバイスが、示されている動作を実施し得ることを理解されたい。
【0128】
[0140]605において、UE115-cは、基地局105-cから、ランダムアクセスプロシージャ(たとえば、2ステップRACHプロシージャ)の第1のランダムアクセスメッセージを再送信するための送信構成オプションのセットを示すメッセージを受信し得る。いくつかの場合には、送信構成オプションのセットは、どの送信構成パラメータが第1のランダムアクセスメッセージの再送信のためにUE115-cによって再構成可能であるかの指示を含み得、ここで、送信構成パラメータは、RACHオケージョンのためのプリアンブルシーケンス、RACHオケージョンの指示、ペイロードコンテンツ、ペイロードサイズ、PRU、MCS、キャリア、周波数スペクトル、ビーム、マルチパネルまたはTRP構成、マルチパネル/TRP構成、TRP、またはそれらの組合せを含む。さらに、送信構成オプションのセットを示すメッセージは、SIまたはRRCシグナリングを含み得る。
【0129】
[0141]610において、UE115-cは、再送信トリガに基づいて第1のランダムアクセスメッセージの再送信を実施することを決定し得る。いくつかの場合には、再送信トリガは、ランダムアクセス応答ウィンドウ内でフォールバックランダムアクセス応答メッセージを受信しないこと、ランダムアクセス応答ウィンドウ内で成功ランダムアクセス応答メッセージを受信しないこと、第1のランダムアクセスメッセージの再送信の数のカウンタが再送信のしきい値数よりも小さいかまたはそれに等しいこと、あるいはそれらの組合せを含み得る。
【0130】
[0142]615において、UE115-cは、送信構成オプションのセットに基づいて第1のランダムアクセスメッセージの送信および再送信について送信構成状態のセットを決定し得、ここで、送信構成状態のセットの各送信構成状態は送信構成パラメータのセットを含み、ここで、複数の送信構成状態の各送信構成状態は、少なくとも1つの送信構成パラメータだけ異なる。いくつかの場合には、少なくとも1つの送信構成パラメータは、ペイロードサイズ、MCS、MIMO利得、キャリア、周波数スペクトル、RACHオケージョンインデックス、PRUグループインデックス、またはそれらの組合せを含み得る。
【0131】
[0143]620において、UE115-cは、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信についての第1の送信構成状態から第1のランダムアクセスメッセージの再送信についての第2の送信構成状態に遷移するための遷移トリガを識別し得、ここで、第1のランダムアクセスメッセージの再送信は、遷移トリガに基づいて、第2の送信構成状態に従って送信される。いくつかの場合には、UE115-cは、基地局105-cから、遷移トリガを(たとえば、RRCシグナリングを介して)受信し得、ここで、遷移トリガは、システムローディング情報の変更、RACHリソース割振りの変更、SSB関連付けルールの変更、セル間干渉測定の変更、システム情報の変更、またはそれらの組合せの指示を含む。追加または代替として、UE115-cは、第1の送信からの再送信についてのバッファステータスの変動、第1の送信からの再送信についての電力ヘッドルーム値の変動、再送信についてのQoSハンドリング、またはそれらの組合せに基づいて、第1の送信構成状態から第2の送信構成状態に遷移することを決定し得る。
【0132】
[0144]625において、UE115-cは、送信構成オプションのセットに基づいて、少なくとも1つの送信構成パラメータを、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信から第1のランダムアクセスメッセージの再送信に変更することを決定し得る。
【0133】
[0145]630において、UE115-cは、基地局105-cに、送信構成オプションのセットと再送信トリガとに基づいて第1のランダムアクセスメッセージを再送信し得る。さらに、UE115-cは、基地局105-cに、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信から第1のランダムアクセスメッセージの再送信への、少なくとも1つの送信構成パラメータの決定された変更を示すメッセージを送信し得る。いくつかの場合には、UE115-cは、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信について送信構成状態のセットから第1の送信構成状態を選択することと、第1の送信構成状態に従って第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信を基地局105-cに送信することとを行い得、次いで、第1のランダムアクセスメッセージの再送信について送信構成状態のセットから第2の送信構成状態を選択すること、ここで、第1のランダムアクセスメッセージの再送信が、第2の送信構成状態に従って送信され、ここで、第2の送信構成状態が第1の送信構成状態とは異なる、を行い得る。
【0134】
[0146]追加または代替として、UE115-cは、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信について送信構成状態のセットから第1の送信構成状態を選択することと、第1の送信構成状態に従って第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信を基地局105-cに送信することと、ここで、第1のランダムアクセスメッセージの再送信は、第1のランダムアクセスメッセージの再送信の数が再送信のしきい値数を下回ることに基づいて、第1の送信構成状態に従って送信される、再送信トリガに基づいて第1のランダムアクセスメッセージの第2の再送信を送信することを決定することとを行い得る。したがって、いくつかの場合には、UE115-cは、第2の再送信について送信構成状態のセットから第2の送信構成状態を選択すること、ここで、第2の送信構成状態は、第1のランダムアクセスメッセージの再送信の数が再送信のしきい値数を超えることに基づいて、選択される、を行い得、基地局105-cに、第2の再送信を送信するという決定に基づいて、第2の送信構成状態に従って第1のランダムアクセスメッセージの第2の再送信を送信すること、ここで、第2の送信構成状態が第1の送信構成状態とは異なる、を行い得る。
【0135】
[0147]635において、UE115-cは、基地局105-cに、第1のランダムアクセスメッセージを送信するための送信構成状態遷移のログの指示を送信し得、ここで、送信構成状態遷移のログの指示は、第1のランダムアクセスメッセージの再送信より前に第1のランダムアクセスメッセージの送信のために使用される送信構成パラメータを含む。いくつかの場合には、送信構成状態遷移のログの指示は、プリアンブルおよび/またはDMRSシーケンスの状態依存性グループホッピング、RACHオケージョンによって使用される時間周波数リソースの状態依存性ホッピング、PRUによって使用される時間周波数リソースの状態依存性ホッピング、UCIメッセージ、第1のランダムアクセスメッセージのペイロード中の埋め込まれた指示、あるいはそれらの組合せを介して示され得る。
【0136】
[0148]640において、基地局105-cは、送信構成状態遷移のログの指示に基づいて第1のランダムアクセスメッセージの再送信の少なくともサブセットを組み合わせ得る。
【0137】
[0149]図7は、本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートするデバイス705のブロック図700を示す。デバイス705は、本明細書で説明されるUE115の態様の一例であり得る。デバイス705は、受信機710と、UE通信マネージャ715と、送信機720とを含み得る。デバイス705はプロセッサをも含み得る。これらの構成要素の各々は(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信していることがある。
【0138】
[0150]受信機710は、パケット、ユーザデータ、または様々な情報チャネルに関連付けられた制御情報(たとえば、制御チャネル、データチャネル、およびRACHプロシージャのための適応再送信に関係する情報など)などの情報を受信し得る。情報は、デバイス705の他の構成要素に受け渡され得る。受信機710は、図10を参照しながら説明されるトランシーバ1020の態様の一例であり得る。受信機710は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを利用し得る。
【0139】
[0151]UE通信マネージャ715は、基地局から、ランダムアクセスプロシージャの第1のランダムアクセスメッセージを再送信するための送信構成オプションのセットを示すメッセージを受信し得る。いくつかの場合には、UE通信マネージャ715は、再送信トリガに基づいて第1のランダムアクセスメッセージの再送信を実施することを決定し得る。したがって、UE通信マネージャ715は、基地局に、送信構成オプションのセットと再送信トリガとに基づいて第1のランダムアクセスメッセージを再送信し得る。UE通信マネージャ715は、本明細書で説明されるUE通信マネージャ1010の態様の一例であり得る。
【0140】
[0152]本明細書で説明される、UE通信マネージャ615によって実施されるアクションに基づいて、UE115は、第1のランダムアクセスメッセージが正常に送信されることの信頼性を増加させ得る。たとえば、基地局によってシグナリングされた送信構成オプションのセットに基づいて第1のランダムアクセスメッセージを再送信することによって、UEは、初期第1のランダムアクセスメッセージ送信よりも第1のランダムアクセスメッセージの再送信に適した送信構成パラメータを使用し得る。さらに、UE115は、再送信の数を制限することと、RACHプロシージャを再び試みることより前に再送信をより効率的に準備することとによって、レイテンシを低減し得る。
【0141】
[0153]UE通信マネージャ715、またはそれの副構成要素は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるコード(たとえば、ソフトウェアまたはファームウェア)、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。プロセッサによって実行されるコードで実装される場合、UE通信マネージャ715、またはそれの副構成要素の機能は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本開示で説明される機能を実施するように設計されたそれらの任意の組合せによって実行され得る。
【0142】
[0154]UE通信マネージャ715、またはそれの副構成要素は、1つまたは複数の物理構成要素によって機能の部分が、異なる物理的ロケーションにおいて実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に位置し得る。いくつかの例では、UE通信マネージャ715、またはそれの副構成要素は、本開示の様々な態様による別個で個別の構成要素であり得る。いくつかの例では、UE通信マネージャ715、またはそれの副構成要素は、限定はしないが、本開示の様々な態様による、入出力(I/O)構成要素、トランシーバ、ネットワークサーバ、別のコンピューティングデバイス、本開示で説明される1つまたは複数の他の構成要素、またはそれらの組合せを含む、1つまたは複数の他のハードウェア構成要素と組み合わせられ得る。
【0143】
[0155]送信機720は、デバイス705の他の構成要素によって生成された信号を送信し得る。いくつかの例では、送信機720は、トランシーバモジュール中で受信機710とコロケートされ得る。たとえば、送信機720は、図10を参照しながら説明されるトランシーバ1020の態様の一例であり得る。送信機720は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを利用し得る。
【0144】
[0156]図8は、本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートするデバイス805のブロック図800を示す。デバイス805は、本明細書で説明されるデバイス705またはUE115の態様の一例であり得る。デバイス805は、受信機810と、UE通信マネージャ815と、送信機835とを含み得る。デバイス805はプロセッサをも含み得る。これらの構成要素の各々は(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信していることがある。
【0145】
[0157]受信機810は、パケット、ユーザデータ、または様々な情報チャネルに関連付けられた制御情報(たとえば、制御チャネル、データチャネル、およびRACHプロシージャのための適応再送信に関係する情報など)などの情報を受信し得る。情報は、デバイス805の他の構成要素に受け渡され得る。受信機810は、図10を参照しながら説明されるトランシーバ1020の態様の一例であり得る。受信機810は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを利用し得る。
【0146】
[0158]UE通信マネージャ815は、本明細書で説明されるUE通信マネージャ715の態様の一例であり得る。UE通信マネージャ815は、構成オプション構成要素820と、再送信決定構成要素825と、第1のメッセージ再送信構成要素830とを含み得る。UE通信マネージャ815は、本明細書で説明されるUE通信マネージャ1010の態様の一例であり得る。
【0147】
[0159]構成オプション構成要素820は、基地局から、ランダムアクセスプロシージャの第1のランダムアクセスメッセージを再送信するための送信構成オプションのセットを示すメッセージを受信し得る。
【0148】
[0160]再送信決定構成要素825は、再送信トリガに基づいて第1のランダムアクセスメッセージの再送信を実施することを決定し得る。
【0149】
[0161]第1のメッセージ再送信構成要素830は、基地局に、送信構成オプションのセットと再送信トリガとに基づいて第1のランダムアクセスメッセージを再送信し得る。
【0150】
[0162]再送信を実施することを決定することと、送信構成オプションのセットに基づいて第1のランダムアクセスメッセージを再送信することとに基づいて、(たとえば、図10を参照しながら説明されるように、受信機810、送信機835、またはトランシーバ1020を制御する)UE115のプロセッサが、第1のランダムアクセスメッセージが基地局105に正常に送信される可能性を改善するために、第1のランダムアクセスメッセージの再送信を効率的に準備し得る。さらに、プロセッサは、場合によっては再送信試みの数を低減することに基づく第1のランダムアクセスメッセージ再送信の効率的な適応準備によって、UE115の様々な構成要素において電力を節約し得る。従来、プロセッサは、再送信を送信するために構成送信パラメータの同じセットを使用し得、これは、再送信が、同じ構成送信パラメータに基づく第1のランダムアクセスメッセージの初期送信と同様の様式で失敗し得るので、再送信試みの数を増加させ得る。送信構成オプションのセットに基づく再送信のための再構成を使用することによって、プロセッサは、より少ない数の再送信試みのために第1のランダムアクセスメッセージを準備するのにより少ない電力を消耗し得る。
【0151】
[0163]送信機835は、デバイス805の他の構成要素によって生成された信号を送信し得る。いくつかの例では、送信機835は、トランシーバモジュール中で受信機810とコロケートされ得る。たとえば、送信機835は、図10を参照しながら説明されるトランシーバ1020の態様の一例であり得る。送信機835は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを利用し得る。
【0152】
[0164]図9は、本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートするUE通信マネージャ905のブロック図900を示す。通信マネージャ905は、本明細書で説明されるUE通信マネージャ715、UE通信マネージャ815、またはUE通信マネージャ1010の態様の一例であり得る。UE通信マネージャ905は、構成オプション構成要素910と、再送信決定構成要素915と、第1のメッセージ再送信構成要素920と、パラメータ調整構成要素925と、構成状態構成要素930と、遷移トリガ識別器935と、遷移ログ構成要素940とを含み得る。これらのモジュールの各々は、直接または間接的に、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信し得る。
【0153】
[0165]構成オプション構成要素910は、基地局から、ランダムアクセスプロシージャの第1のランダムアクセスメッセージを再送信するための送信構成オプションのセットを示すメッセージを受信し得る。いくつかの場合には、送信構成オプションのセットは、どの送信構成パラメータが第1のランダムアクセスメッセージの再送信のためにUEによって再構成可能であるかの指示を含み得る。さらに、送信構成パラメータは、RACHオケージョンのためのプリアンブルシーケンス、RACHオケージョンの指示、ペイロードコンテンツ、ペイロードサイズ、PRU、nMCS、キャリア、周波数スペクトル、ビーム、マルチパネルまたはTRP構成、あるいはそれらの組合せを含み得る。いくつかの場合には、送信構成オプションのセットを示すメッセージは、SIまたはRRCシグナリングを介して送信され得る。さらに、ランダムアクセスプロシージャは2ステップRACHプロシージャであり得る。
【0154】
[0166]再送信決定構成要素915は、再送信トリガに基づいて第1のランダムアクセスメッセージの再送信を実施することを決定し得る。いくつかの場合には、再送信トリガは、ランダムアクセス応答ウィンドウ内でフォールバックランダムアクセス応答メッセージを受信しないこと、ランダムアクセス応答ウィンドウ内で成功ランダムアクセス応答メッセージを受信しないこと、第1のランダムアクセスメッセージの再送信の数のカウンタが再送信のしきい値数よりも小さいかまたはそれに等しいこと、あるいはそれらの組合せを含み得る。
【0155】
[0167]第1のメッセージ再送信構成要素920は、基地局に、送信構成オプションのセットと再送信トリガとに基づいて第1のランダムアクセスメッセージを再送信し得る。
【0156】
[0168]パラメータ調整構成要素925は、送信構成オプションのセットに基づいて、少なくとも1つの送信構成パラメータを、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信から第1のランダムアクセスメッセージの再送信に変更することを決定し得る。いくつかの例では、パラメータ調整構成要素925は、基地局に、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信から第1のランダムアクセスメッセージの再送信への、少なくとも1つの送信構成パラメータの決定された変更を示すメッセージを送信し得る。
【0157】
[0169]構成状態構成要素930は、送信構成オプションのセットに基づいて第1のランダムアクセスメッセージの送信および再送信について送信構成状態のセットを決定し得、ここで、送信構成状態のセットの各送信構成状態は送信構成パラメータのセットを含み、ここで、送信構成状態のセットの各送信構成状態は、少なくとも1つの送信構成パラメータだけ異なる。いくつかの場合には、少なくとも1つの送信構成パラメータは、ペイロードサイズ、nMCS、MIMO利得、キャリア、周波数スペクトル、RACHオケージョンインデックス、PRUグループインデックス、またはそれらの組合せを含み得る。
【0158】
[0170]いくつかの例では、構成状態構成要素930は、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信について送信構成状態のセットから第1の送信構成状態を選択することと、基地局に、第1の送信構成状態に従って第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信を送信することと、第1のランダムアクセスメッセージの再送信について送信構成状態のセットから第2の送信構成状態を選択することと、ここで、第1のランダムアクセスメッセージの再送信が、第2の送信構成状態に従って送信され、ここで、第2の送信構成状態が第1の送信構成状態とは異なる、を行い得る。
【0159】
[0171]追加または代替として、構成状態構成要素930は、基地局に、第1の送信構成状態に従って第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信を送信することと、ここで、第1のランダムアクセスメッセージの再送信は、第1のランダムアクセスメッセージの再送信の数が再送信のしきい値数を下回ることに基づいて、第1の送信構成状態に従って送信される、再送信トリガに基づいて第1のランダムアクセスメッセージの第2の再送信を送信することを決定することと、第2の再送信について送信構成状態のセットから第2の送信構成状態を選択することと、ここで、第2の送信構成状態は、第1のランダムアクセスメッセージの再送信の数が再送信のしきい値数を超えることに基づいて、選択される、を行い得る。したがって、構成状態構成要素930は、基地局に、第2の再送信を送信するという決定に基づいて、第2の送信構成状態に従って第1のランダムアクセスメッセージの第2の再送信を送信し得、ここで、第2の送信構成状態は第1の送信構成状態とは異なる。
【0160】
[0172]遷移トリガ識別器935は、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信についての第1の送信構成状態から第1のランダムアクセスメッセージの再送信についての第2の送信構成状態に遷移するための遷移トリガを識別し得、ここで、第1のランダムアクセスメッセージの再送信は、遷移トリガに基づいて、第2の送信構成状態に従って送信される。いくつかの例では、遷移トリガ識別器935は、基地局から、遷移トリガを受信し得、ここで、遷移トリガは、システムローディング情報の変更、ランダムアクセスリソース割振りの変更、同期信号ブロック関連付けルールの変更、セル間干渉測定の変更、システム情報の変更、またはそれらの組合せの指示を含む。いくつかの場合には、遷移トリガは、RRCシグナリングにおいて受信される。
【0161】
[0173]追加または代替として、遷移トリガ識別器935は、第1の送信からの再送信についてのバッファステータスの変動、第1の送信からの再送信についての電力ヘッドルーム値の変動、再送信についてのサービス品質ハンドリング、またはそれらの組合せに基づいて、第1の送信構成状態から第2の送信構成状態に遷移することを決定し得る。
【0162】
[0174]遷移ログ構成要素940は、基地局に、第1のランダムアクセスメッセージを送信するための送信構成状態遷移のログの指示を送信し得、ここで、送信構成状態遷移のログの指示は、第1のランダムアクセスメッセージの再送信より前に第1のランダムアクセスメッセージの送信のために使用される送信構成パラメータを含む。いくつかの場合には、送信構成状態遷移のログの指示は、プリアンブルおよび/またはDMRSシーケンスの状態依存性グループホッピング、RACHオケージョンによって使用される時間周波数リソースの状態依存性ホッピング、PRUによって使用される時間周波数リソースの状態依存性ホッピング、UCIメッセージ、第1のランダムアクセスメッセージのペイロード中の埋め込まれた指示、あるいはそれらの組合せを介して示され得る。
【0163】
[0175]図10は、本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートするデバイス1005を含むシステム1000の図を示す。デバイス1005は、本明細書で説明されるデバイス705、デバイス805、またはUE115の構成要素の一例であるか、またはこれらを含み得る。デバイス1005は、UE通信マネージャ1010と、I/Oコントローラ1015と、トランシーバ1020と、アンテナ1025と、メモリ1030と、プロセッサ1040とを含む、通信を送信および受信するための構成要素を含む、双方向音声およびデータ通信のための構成要素を含み得る。これらの構成要素は、1つまたは複数のバス(たとえば、バス1045)を介して電子通信していることがある。
【0164】
[0176]UE通信マネージャ1010は、基地局から、ランダムアクセスプロシージャの第1のランダムアクセスメッセージを再送信するための送信構成オプションのセットを示すメッセージを受信し得る。いくつかの場合には、UE通信マネージャ1010は、再送信トリガに基づいて第1のランダムアクセスメッセージの再送信を実施することを決定し得る。したがって、UE通信マネージャ1010は、基地局に、送信構成オプションのセットと再送信トリガとに基づいて第1のランダムアクセスメッセージを再送信し得る。
【0165】
[0177]I/Oコントローラ1015は、デバイス1005のための入力信号および出力信号を管理し得る。I/Oコントローラ1015は、デバイス1005に組み込まれていない周辺機器をも管理し得る。いくつかの場合には、I/Oコントローラ1015は、外部周辺機器への物理接続またはポートを表し得る。いくつかの場合には、I/Oコントローラ1015は、iOS(登録商標)、ANDROID(登録商標)、MS-DOS(登録商標)、MS-WINDOWS(登録商標)、OS/2(登録商標)、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)、または別の知られているオペレーティングシステムなど、オペレーティングシステムを利用し得る。他の場合には、I/Oコントローラ1015は、モデム、キーボード、マウス、タッチスクリーン、または同様のデバイスを表すか、またはそれらと対話し得る。いくつかの場合には、I/Oコントローラ1015は、プロセッサの一部として実装され得る。いくつかの場合には、ユーザは、I/Oコントローラ1015を介して、またはI/Oコントローラ1015によって制御されるハードウェア構成要素を介してデバイス1005と対話し得る。
【0166】
[0178]トランシーバ1020は、上記で説明されたように、1つまたは複数のアンテナ、ワイヤードリンク、またはワイヤレスリンクを介して双方向に通信し得る。たとえば、トランシーバ1020は、ワイヤレストランシーバを表し得、別のワイヤレストランシーバと双方向に通信し得る。トランシーバ1020は、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のためにアンテナに与えるための、およびアンテナから受信されたパケットを復調するためのモデムをも含み得る。
【0167】
[0179]いくつかの場合には、ワイヤレスデバイスは、単一のアンテナ1025を含み得る。しかしながら、いくつかの場合には、デバイスは、複数のワイヤレス送信をコンカレントに送信または受信することが可能であり得る2つ以上のアンテナ1025を有し得る。
【0168】
[0180]メモリ1030は、ランダムアクセスメモリ(RAM)と読取り専用メモリ(ROM)とを含み得る。メモリ1030は、実行されたとき、プロセッサに本明細書で説明される様々な機能を実施させる命令を含むコンピュータ可読、コンピュータ実行可能コード1035を記憶し得る。いくつかの場合には、メモリ1030は、特に、周辺構成要素またはデバイスとの対話など、基本ハードウェアまたはソフトウェア動作を制御し得る基本I/Oシステム(BIOS)を含んでいることがある。
【0169】
[0181]プロセッサ1040は、インテリジェントハードウェアデバイス(たとえば、汎用プロセッサ、DSP、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理構成要素、個別ハードウェア構成要素、あるいはそれらの任意の組合せ)を含み得る。いくつかの場合には、プロセッサ1040は、メモリコントローラを使用してメモリアレイを動作させるように構成され得る。他の場合には、メモリコントローラはプロセッサ1040に組み込まれ得る。プロセッサ1040は、デバイス1005に様々な機能(たとえば、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートする機能またはタスク)を実施させるために、メモリ(たとえば、メモリ1030)に記憶されたコンピュータ可読命令を実行するように構成され得る。
【0170】
[0182]コード1035は、ワイヤレス通信をサポートするための命令を含む、本開示の態様を実装するための命令を含み得る。コード1035は、システムメモリまたは他のタイプのメモリなど、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶され得る。いくつかの場合には、コード1035は、プロセッサ1040によって直接的に実行可能でないことがあるが、(たとえば、コンパイルされ実行されたとき)コンピュータに本明細書で説明される機能を実施させ得る。
【0171】
[0183]図11は、本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートするデバイス1105のブロック図1100を示す。デバイス1105は、本明細書で説明される基地局105の態様の一例であり得る。デバイス1105は、受信機1110と、基地局通信マネージャ1115と、送信機1120とを含み得る。デバイス1105はプロセッサをも含み得る。これらの構成要素の各々は(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信していることがある。
【0172】
[0184]受信機1110は、パケット、ユーザデータ、または様々な情報チャネルに関連付けられた制御情報(たとえば、制御チャネル、データチャネル、およびRACHプロシージャのための適応再送信に関係する情報など)などの情報を受信し得る。情報は、デバイス1105の他の構成要素に受け渡され得る。受信機1110は、図14を参照しながら説明されるトランシーバ1420の態様の一例であり得る。受信機1110は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを利用し得る。
【0173】
[0185]基地局通信マネージャ1115は、UEに、ランダムアクセスプロシージャの第1のランダムアクセスメッセージを再送信するための送信構成オプションのセットを示すメッセージを送信し得る。いくつかの場合には、基地局通信マネージャ1115は、UEから、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信を受信し得る。さらに、基地局通信マネージャ1115は、UEから、送信構成オプションのセットと再送信トリガとに基づいて第1のランダムアクセスメッセージの再送信を受信し得る。基地局通信マネージャ1115は、本明細書で説明される基地局通信マネージャ1410の態様の一例であり得る。
【0174】
[0186]基地局通信マネージャ1115、またはそれの副構成要素は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるコード(たとえば、ソフトウェアまたはファームウェア)、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。プロセッサによって実行されるコードで実装される場合、基地局通信マネージャ1115、またはそれの副構成要素の機能は、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAまたは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本開示で説明される機能を実施するように設計されたそれらの任意の組合せによって実行され得る。
【0175】
[0187]基地局通信マネージャ1115、またはそれの副構成要素は、1つまたは複数の物理構成要素によって機能の部分が、異なる物理的ロケーションにおいて実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に位置し得る。いくつかの例では、基地局通信マネージャ1115、またはそれの副構成要素は、本開示の様々な態様による別個で個別の構成要素であり得る。いくつかの例では、基地局通信マネージャ1115、またはそれの副構成要素は、限定はしないが、本開示の様々な態様による、I/O構成要素、トランシーバ、ネットワークサーバ、別のコンピューティングデバイス、本開示で説明される1つまたは複数の他の構成要素、またはそれらの組合せを含む、1つまたは複数の他のハードウェア構成要素と組み合わせられ得る。
【0176】
[0188]送信機1120は、デバイス1105の他の構成要素によって生成された信号を送信し得る。いくつかの例では、送信機1120は、トランシーバモジュール中で受信機1110とコロケートされ得る。たとえば、送信機1120は、図14を参照しながら説明されるトランシーバ1420の態様の一例であり得る。送信機1120は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを利用し得る。
【0177】
[0189]図12は、本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートするデバイス1205のブロック図1200を示す。デバイス1205は、本明細書で説明されるデバイス1105または基地局105の態様の一例であり得る。デバイス1205は、受信機1210と、基地局通信マネージャ1215と、送信機1235とを含み得る。デバイス1205はプロセッサをも含み得る。これらの構成要素の各々は(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信していることがある。
【0178】
[0190]受信機1210は、パケット、ユーザデータ、または様々な情報チャネルに関連付けられた制御情報(たとえば、制御チャネル、データチャネル、およびRACHプロシージャのための適応再送信に関係する情報など)などの情報を受信し得る。情報は、デバイス1205の他の構成要素に受け渡され得る。受信機1210は、図14を参照しながら説明されるトランシーバ1420の態様の一例であり得る。受信機1210は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを利用し得る。
【0179】
[0191]基地局通信マネージャ1215は、本明細書で説明される基地局通信マネージャ1115の態様の一例であり得る。基地局通信マネージャ1215は、構成オプションインジケータ1220と、初期第1のメッセージ受信構成要素1225と、再送信受信構成要素1230とを含み得る。基地局通信マネージャ1215は、本明細書で説明される基地局通信マネージャ1410の態様の一例であり得る。
【0180】
[0192]構成オプションインジケータ1220は、UEに、ランダムアクセスプロシージャの第1のランダムアクセスメッセージを再送信するための送信構成オプションのセットを示すメッセージを送信し得る。
【0181】
[0193]初期第1のメッセージ受信構成要素1225は、UEから、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信を受信し得る。
【0182】
[0194]再送信受信構成要素1230は、UEから、送信構成オプションのセットと再送信トリガとに基づいて第1のランダムアクセスメッセージの再送信を受信し得る。
【0183】
[0195]送信機1235は、デバイス1205の他の構成要素によって生成された信号を送信し得る。いくつかの例では、送信機1235は、トランシーバモジュール中で受信機1210とコロケートされ得る。たとえば、送信機1235は、図14を参照しながら説明されるトランシーバ1420の態様の一例であり得る。送信機1235は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを利用し得る。
【0184】
[0196]図13は、本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートする基地局通信マネージャ1305のブロック図1300を示す。基地局通信マネージャ1305は、本明細書で説明される基地局通信マネージャ1115、基地局通信マネージャ1215、または基地局通信マネージャ1410の態様の一例であり得る。基地局通信マネージャ1305は、構成オプションインジケータ1310と、初期第1のメッセージ受信構成要素1315と、再送信受信構成要素1320と、パラメータ差分構成要素1325と、遷移トリガインジケータ1330と、再送信コンバイナ1335とを含み得る。これらのモジュールの各々は、直接または間接的に、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信し得る。
【0185】
[0197]構成オプションインジケータ1310は、UEに、ランダムアクセスプロシージャの第1のランダムアクセスメッセージを再送信するための送信構成オプションのセットを示すメッセージを送信し得る。いくつかの場合には、送信構成オプションのセットは、どの送信構成パラメータが第1のランダムアクセスメッセージの再送信のためにUEによって再構成可能であるかの指示を含み得る。さらに、送信構成パラメータは、RACHオケージョンのためのプリアンブルシーケンス、RACHオケージョンの指示、ペイロードコンテンツ、ペイロードサイズ、PRU、MCS、キャリア、周波数スペクトル、ビーム、マルチパネルまたはTRP構成、あるいはそれらの組合せを含み得る。いくつかの場合には、送信構成オプションのセットを示すメッセージは、SIまたはRRCシグナリングを介して送信され得る。さらに、ランダムアクセスプロシージャは2ステップRACHプロシージャを含む。
【0186】
[0198]初期第1のメッセージ受信構成要素1315は、UEから、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信を受信し得る。
【0187】
[0199]再送信受信構成要素1320は、UEから、送信構成オプションのセットと再送信トリガとに基づいて第1のランダムアクセスメッセージの再送信を受信し得る。いくつかの場合には、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信は、第1の送信構成状態に従って受信され得、第1のランダムアクセスメッセージの再送信は、第2の送信構成状態に従って受信され得、第2の送信構成状態は、第1の送信構成状態とは少なくとも1つの送信構成パラメータだけ異なる。
【0188】
[0200]追加または代替として、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信および第1のランダムアクセスメッセージの再送信は、第1の送信構成状態に従って受信され得、第1のランダムアクセスメッセージの再送信は、第1のランダムアクセスメッセージの再送信の数が再送信のしきい値数を下回ることに基づいて、第1の送信構成状態に従って受信される。したがって、再送信受信構成要素1320は、UEから、第1のランダムアクセスメッセージの再送信の数が再送信のしきい値数を超えることに基づいて、第2の送信構成状態に従って第1のランダムアクセスメッセージの第2の再送信を受信し得、ここで、第2の送信構成状態は、第1の送信構成状態とは少なくとも1つの送信構成パラメータだけ異なる。
【0189】
[0201]パラメータ差分構成要素1325は、送信構成オプションのセットに基づいて、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信のための少なくとも1つの送信構成パラメータが、第1のランダムアクセスメッセージの再送信のための対応する送信構成パラメータとは異なると決定し得る。いくつかの例では、パラメータ差分構成要素1325は、UEから、第1のランダムアクセスメッセージの再送信のための対応する送信構成パラメータとは異なる第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信のための少なくとも1つの送信構成パラメータを示すメッセージを受信し得る。いくつかの場合には、少なくとも1つの送信構成パラメータは、ペイロードサイズ、MCS、MIMO利得、キャリア、周波数スペクトル、RACHオケージョンインデックス、PRUグループインデックス、またはそれらの組合せを含み得る。
【0190】
[0202]遷移トリガインジケータ1330は、UEに、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信についての第1の送信構成状態から第1のランダムアクセスメッセージの再送信についての第2の送信構成状態に遷移するための遷移トリガを送信し得、ここで、遷移トリガは、システムローディング情報の変更、ランダムアクセスリソース割振りの変更、同期信号ブロック関連付けルールの変更、セル間干渉測定の変更、システム情報の変更、またはそれらの組合せの指示を含む。いくつかの場合には、遷移トリガは、無線リソース制御シグナリングにおいて送信され得る。
【0191】
[0203]再送信コンバイナ1335は、UEから、第1のランダムアクセスメッセージを送信するためにUEが使用した送信構成状態遷移のログの指示を受信し得、ここで、送信構成状態遷移のログの指示は、第1のランダムアクセスメッセージの再送信より前に第1のランダムアクセスメッセージの送信のためにUEが使用した送信構成パラメータを含む。いくつかの例では、再送信コンバイナ1335は、送信構成状態遷移のログの指示に基づいて第1のランダムアクセスメッセージの再送信の少なくともサブセットを組み合わせ得る。さらに、送信構成状態遷移のログの指示は、プリアンブルおよび/またはDMRSシーケンスの状態依存性グループホッピング、RACHオケージョンによって使用される時間周波数リソースの状態依存性ホッピング、PRUによって使用される時間周波数リソースの状態依存性ホッピング、UCIメッセージ、第1のランダムアクセスメッセージのペイロード中の埋め込まれた指示、あるいはそれらの組合せを介して示され得る。
【0192】
[0204]図14は、本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートするデバイス1405を含むシステム1400の図を示す。デバイス1405は、本明細書で説明されるデバイス1105、デバイス1205、または基地局105の構成要素の一例であるか、またはそれらを含み得る。デバイス1405は、基地局通信マネージャ1410と、ネットワーク通信マネージャ1415と、トランシーバ1420と、アンテナ1425と、メモリ1430と、プロセッサ1440と、局間通信マネージャ1445とを含む、通信を送信および受信するための構成要素を含む、双方向音声およびデータ通信のための構成要素を含み得る。これらの構成要素は、1つまたは複数のバス(たとえば、バス1450)を介して電子通信していることがある。
【0193】
[0205]基地局通信マネージャ1410は、UEに、ランダムアクセスプロシージャの第1のランダムアクセスメッセージを再送信するための送信構成オプションのセットを示すメッセージを送信し得る。いくつかの場合には、基地局通信マネージャ1410は、UEから、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信を受信し得る。さらに、基地局通信マネージャ1410は、UEから、送信構成オプションのセットと再送信トリガとに基づいて第1のランダムアクセスメッセージの再送信を受信し得る。
【0194】
[0206]ネットワーク通信マネージャ1415は、(たとえば、1つまたは複数のワイヤードバックホールリンクを介して)コアネットワークとの通信を管理し得る。たとえば、ネットワーク通信マネージャ1415は、1つまたは複数のUE115など、クライアントデバイスのためのデータ通信の転送を管理し得る。
【0195】
[0207]トランシーバ1420は、上記で説明されたように、1つまたは複数のアンテナ、ワイヤードリンク、またはワイヤレスリンクを介して双方向に通信し得る。たとえば、トランシーバ1420は、ワイヤレストランシーバを表し得、別のワイヤレストランシーバと双方向に通信し得る。トランシーバ1420は、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のためにアンテナに与えるための、およびアンテナから受信されたパケットを復調するためのモデムをも含み得る。
【0196】
[0208]いくつかの場合には、ワイヤレスデバイスは、単一のアンテナ1425を含み得る。しかしながら、いくつかの場合には、デバイスは、複数のワイヤレス送信をコンカレントに送信または受信することが可能であり得る2つ以上のアンテナ1425を有し得る。
【0197】
[0209]メモリ1430は、RAM、ROM、またはそれらの組合せを含み得る。メモリ1430は、プロセッサ(たとえば、プロセッサ1440)によって実行されたとき、デバイスに本明細書で説明される様々な機能を実施させる命令を含むコンピュータ可読コード1435を記憶し得る。いくつかの場合には、メモリ1430は、特に、周辺構成要素またはデバイスとの対話など、基本ハードウェアまたはソフトウェア動作を制御し得るBIOSを含んでいることがある。
【0198】
[0210]プロセッサ1440は、インテリジェントハードウェアデバイス(たとえば、汎用プロセッサ、DSP、CPU、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理構成要素、個別ハードウェア構成要素、あるいはそれらの任意の組合せ)を含み得る。いくつかの場合には、プロセッサ1440は、メモリコントローラを使用してメモリアレイを動作させるように構成され得る。いくつかの場合には、メモリコントローラはプロセッサ1440に組み込まれ得る。プロセッサ1440は、デバイス1405に様々な機能(たとえば、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートする機能またはタスク)を実施させるために、メモリ(たとえば、メモリ1430)に記憶されたコンピュータ可読命令を実行するように構成され得る。
【0199】
[0211]局間通信マネージャ1445は、他の基地局105との通信を管理し得、他の基地局105と協働してUE115との通信を制御するためのコントローラまたはスケジューラを含み得る。たとえば、局間通信マネージャ1445は、ビームフォーミングまたはジョイント送信などの様々な干渉緩和技法のためにUE115への送信のためのスケジューリングを協調させ得る。いくつかの例では、局間通信マネージャ1445は、基地局105間の通信を行うために、LTE/LTE-Aワイヤレス通信ネットワーク技術内のX2インターフェースを提供し得る。
【0200】
[0212]コード1435は、ワイヤレス通信をサポートするための命令を含む、本開示の態様を実装するための命令を含み得る。コード1435は、システムメモリまたは他のタイプのメモリなど、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶され得る。いくつかの場合には、コード1435は、プロセッサ1440によって直接的に実行可能でないことがあるが、(たとえば、コンパイルされ実行されたとき)コンピュータに本明細書で説明される機能を実施させ得る。
【0201】
[0213]図15は、本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートする方法1500を示すフローチャートを示す。方法1500の動作は、本明細書で説明されるUE115またはそれの構成要素によって実装され得る。たとえば、方法1500の動作は、図7図10を参照しながら説明されたUE通信マネージャによって実施され得る。いくつかの例では、UEは、以下で説明される機能を実施するようにUEの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、以下で説明される機能の態様を実施し得る。
【0202】
[0214]1505において、UEは、基地局から、ランダムアクセスプロシージャの第1のランダムアクセスメッセージを再送信するための送信構成オプションのセットを示すメッセージを受信し得る。1505の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1505の動作の態様は、図7図10を参照しながら説明された構成オプション構成要素によって実施され得る。
【0203】
[0215]1510において、UEは、再送信トリガに基づいて第1のランダムアクセスメッセージの再送信を実施することを決定し得る。1510の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1510の動作の態様は、図7図10を参照しながら説明された再送信決定構成要素によって実施され得る。
【0204】
[0216]1515において、UEは、基地局に、送信構成オプションのセットと再送信トリガとに基づいて第1のランダムアクセスメッセージを再送信し得る。1515の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1515の動作の態様は、図7図10を参照しながら説明された第1のメッセージ再送信構成要素によって実施され得る。
【0205】
[0217]図16は、本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートする方法1600を示すフローチャートを示す。方法1600の動作は、本明細書で説明されるUE115またはそれの構成要素によって実装され得る。たとえば、方法1600の動作は、図7図10を参照しながら説明されたUE通信マネージャによって実施され得る。いくつかの例では、UEは、以下で説明される機能を実施するようにUEの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、以下で説明される機能の態様を実施し得る。
【0206】
[0218]1605において、UEは、基地局から、ランダムアクセスプロシージャの第1のランダムアクセスメッセージを再送信するための送信構成オプションのセットを示すメッセージを受信し得る。1605の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1605の動作の態様は、図7図10を参照しながら説明された構成オプション構成要素によって実施され得る。
【0207】
[0219]1610において、UEは、再送信トリガに基づいて第1のランダムアクセスメッセージの再送信を実施することを決定し得る。1610の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1610の動作の態様は、図7図10を参照しながら説明された再送信決定構成要素によって実施され得る。
【0208】
[0220]1615において、UEは、送信構成オプションのセットに基づいて、少なくとも1つの送信構成パラメータを、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信から第1のランダムアクセスメッセージの再送信に変更することを決定し得る。1615の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1615の動作の態様は、図7図10を参照しながら説明されたパラメータ調整構成要素によって実施され得る。
【0209】
[0221]1620において、UEは、基地局に、送信構成オプションのセットと再送信トリガとに基づいて第1のランダムアクセスメッセージを再送信し得る。1620の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1620の動作の態様は、図7図10を参照しながら説明された第1のメッセージ再送信構成要素によって実施され得る。
【0210】
[0222]図17は、本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートする方法1700を示すフローチャートを示す。方法1700の動作は、本明細書で説明されるUE115またはそれの構成要素によって実装され得る。たとえば、方法1700の動作は、図7図10を参照しながら説明されたUE通信マネージャによって実施され得る。いくつかの例では、UEは、以下で説明される機能を実施するようにUEの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、以下で説明される機能の態様を実施し得る。
【0211】
[0223]1705において、UEは、基地局から、ランダムアクセスプロシージャの第1のランダムアクセスメッセージを再送信するための送信構成オプションのセットを示すメッセージを受信し得る。1705の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1705の動作の態様は、図7図10を参照しながら説明された構成オプション構成要素によって実施され得る。
【0212】
[0224]1710において、UEは、再送信トリガに基づいて第1のランダムアクセスメッセージの再送信を実施することを決定し得る。1710の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1710の動作の態様は、図7図10を参照しながら説明された再送信決定構成要素によって実施され得る。
【0213】
[0225]1715において、UEは、送信構成オプションのセットに基づいて第1のランダムアクセスメッセージの送信および再送信について送信構成状態のセットを決定し得、ここで、送信構成状態のセットの各送信構成状態は送信構成パラメータのセットを含み、ここで、送信構成状態のセットの各送信構成状態は、少なくとも1つの送信構成パラメータだけ異なる。1715の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1715の動作の態様は、図7図10を参照しながら説明された構成状態構成要素によって実施され得る。
【0214】
[0226]1720において、UEは、基地局に、送信構成オプションのセットと再送信トリガとに基づいて第1のランダムアクセスメッセージを再送信し得る。1720の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1720の動作の態様は、図7図10を参照しながら説明された第1のメッセージ再送信構成要素によって実施され得る。
【0215】
[0227]図18は、本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートする方法1800を示すフローチャートを示す。方法1800の動作は、本明細書で説明されるUE115またはそれの構成要素によって実装され得る。たとえば、方法1800の動作は、図7図10を参照しながら説明されたUE通信マネージャによって実施され得る。いくつかの例では、UEは、以下で説明される機能を実施するようにUEの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、以下で説明される機能の態様を実施し得る。
【0216】
[0228]1805において、UEは、基地局から、ランダムアクセスプロシージャの第1のランダムアクセスメッセージを再送信するための送信構成オプションのセットを示すメッセージを受信し得る。1805の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1805の動作の態様は、図7図10を参照しながら説明された構成オプション構成要素によって実施され得る。
【0217】
[0229]1810において、UEは、再送信トリガに基づいて第1のランダムアクセスメッセージの再送信を実施することを決定し得る。1810の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1810の動作の態様は、図7図10を参照しながら説明された再送信決定構成要素によって実施され得る。
【0218】
[0230]1815において、UEは、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信についての第1の送信構成状態から第1のランダムアクセスメッセージの再送信についての第2の送信構成状態に遷移するための遷移トリガを識別し得、ここで、第1のランダムアクセスメッセージの再送信は、遷移トリガに基づいて、第2の送信構成状態に従って送信される。1815の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1815の動作の態様は、図7図10を参照しながら説明された遷移トリガ識別器によって実施され得る。
【0219】
[0231]1820において、UEは、基地局に、送信構成オプションのセットと再送信トリガとに基づいて第1のランダムアクセスメッセージを再送信し得る。1820の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1820の動作の態様は、図7図10を参照しながら説明された第1のメッセージ再送信構成要素によって実施され得る。
【0220】
[0232]図19は、本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートする方法1900を示すフローチャートを示す。方法1900の動作は、本明細書で説明されるUE115またはそれの構成要素によって実装され得る。たとえば、方法1900の動作は、図7図10を参照しながら説明されたUE通信マネージャによって実施され得る。いくつかの例では、UEは、以下で説明される機能を実施するようにUEの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、以下で説明される機能の態様を実施し得る。
【0221】
[0233]1905において、UEは、基地局から、ランダムアクセスプロシージャの第1のランダムアクセスメッセージを再送信するための送信構成オプションのセットを示すメッセージを受信し得る。1905の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1905の動作の態様は、図7図10を参照しながら説明された構成オプション構成要素によって実施され得る。
【0222】
[0234]1910において、UEは、再送信トリガに基づいて第1のランダムアクセスメッセージの再送信を実施することを決定し得る。1910の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1910の動作の態様は、図7図10を参照しながら説明された再送信決定構成要素によって実施され得る。
【0223】
[0235]1915において、UEは、基地局に、送信構成オプションのセットと再送信トリガとに基づいて第1のランダムアクセスメッセージを再送信し得る。1915の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1915の動作の態様は、図7図10を参照しながら説明された第1のメッセージ再送信構成要素によって実施され得る。
【0224】
[0236]1920において、UEは、基地局に、第1のランダムアクセスメッセージを送信するための送信構成状態遷移のログの指示を送信し得、ここで、送信構成状態遷移のログの指示は、第1のランダムアクセスメッセージの再送信より前に第1のランダムアクセスメッセージの送信のために使用される送信構成パラメータを含む。1920の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、1920の動作の態様は、図7図10を参照しながら説明された遷移ログ構成要素によって実施され得る。
【0225】
[0237]図20は、本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートする方法2000を示すフローチャートを示す。方法2000の動作は、本明細書で説明される基地局105またはそれの構成要素によって実装され得る。たとえば、方法2000の動作は、図11図14を参照しながら説明された基地局通信マネージャによって実施され得る。いくつかの例では、基地局は、以下で説明される機能を実施するように基地局の機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、基地局は、専用ハードウェアを使用して、以下で説明される機能の態様を実施し得る。
【0226】
[0238]2005において、基地局は、UEに、ランダムアクセスプロシージャの第1のランダムアクセスメッセージを再送信するための送信構成オプションのセットを示すメッセージを送信し得る。2005の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、2005の動作の態様は、図11図14を参照しながら説明された構成オプションインジケータによって実施され得る。
【0227】
[0239]2010において、基地局は、UEから、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信を受信し得る。2010の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、2010の動作の態様は、図11図14を参照しながら説明された初期第1のメッセージ受信構成要素によって実施され得る。
【0228】
[0240]2015において、基地局は、UEから、送信構成オプションのセットと再送信トリガとに基づいて第1のランダムアクセスメッセージの再送信を受信し得る。2015の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、2015の動作の態様は、図11図14を参照しながら説明された再送信受信構成要素によって実施され得る。
【0229】
[0241]図21は、本開示の態様による、RACHプロシージャのための適応再送信をサポートする方法2100を示すフローチャートを示す。方法2100の動作は、本明細書で説明される基地局105またはそれの構成要素によって実装され得る。たとえば、方法2100の動作は、図11図14を参照しながら説明された基地局通信マネージャによって実施され得る。いくつかの例では、基地局は、以下で説明される機能を実施するように基地局の機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、基地局は、専用ハードウェアを使用して、以下で説明される機能の態様を実施し得る。
【0230】
[0242]2105において、基地局は、UEに、ランダムアクセスプロシージャの第1のランダムアクセスメッセージを再送信するための送信構成オプションのセットを示すメッセージを送信し得る。2105の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、2105の動作の態様は、図11図14を参照しながら説明された構成オプションインジケータによって実施され得る。
【0231】
[0243]2110において、基地局は、UEから、第1のランダムアクセスメッセージの第1の送信を受信し得る。2110の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、2110の動作の態様は、図11図14を参照しながら説明された初期第1のメッセージ受信構成要素によって実施され得る。
【0232】
[0244]2115において、基地局は、UEから、送信構成オプションのセットと再送信トリガとに基づいて第1のランダムアクセスメッセージの再送信を受信し得る。2115の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、2115の動作の態様は、図11図14を参照しながら説明された再送信受信構成要素によって実施され得る。
【0233】
[0245]2120において、基地局は、UEから、第1のランダムアクセスメッセージを送信するためにUEが使用した送信構成状態遷移のログの指示を受信し得、ここで、送信構成状態遷移のログの指示は、第1のランダムアクセスメッセージの再送信より前に第1のランダムアクセスメッセージの送信のためにUEが使用した送信構成パラメータを含む。2120の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、2120の動作の態様は、図11図14を参照しながら説明された再送信コンバイナによって実施され得る。
【0234】
[0246]2125において、基地局は、送信構成状態遷移のログの指示に基づいて第1のランダムアクセスメッセージの再送信の少なくともサブセットを組み合わせ得る。2125の動作は、本明細書で説明される方法に従って実施され得る。いくつかの例では、2125の動作の態様は、図11図14を参照しながら説明された再送信コンバイナによって実施され得る。
【0235】
[0247]本明細書で説明された方法は、可能な実装形態を表すこと、ならびに動作およびステップが並べ替えられるかまたは場合によっては修正され得ること、ならびに他の実装形態が可能であることに留意されたい。さらに、方法のうちの2つまたはそれ以上からの態様が組み合わせられ得る。
【0236】
[0248]本明細書で説明された技法は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)、および他のシステムなど、様々なワイヤレス通信システムのために使用され得る。CDMAシステムは、CDMA2000、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実装し得る。CDMA2000は、IS-2000、IS-95、およびIS-856の規格をカバーする。IS-2000リリースは、一般に、CDMA2000 1X、1Xなどと呼ばれることがある。IS-856(TIA-856)は、一般に、CDMA2000 1xEV-DO、高速パケットデータ(HRPD)などと呼ばれる。UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))とCDMAの他の変形態とを含む。TDMAシステムは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))などの無線技術を実装し得る。
【0237】
[0249]OFDMAシステムは、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、発展型UTRA(E-UTRA)、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、Flash-OFDMなどの無線技術を実装し得る。UTRAおよびE-UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)の一部である。LTE、LTE-A、およびLTE-A Proは、E-UTRAを使用するUMTSのリリースである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NR、およびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP(登録商標))と称する団体からの文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と称する団体からの文書に記載されている。本明細書で説明された技法は、本明細書で述べられたシステムおよび無線技術、ならびに他のシステムおよび無線技術のために使用され得る。LTE、LTE-A、LTE-A Pro、またはNRシステムの態様は例として説明され得、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、またはNR用語が説明の大部分において使用され得るが、本明細書で説明された技法は、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、またはNR適用例以外に適用可能である。
【0238】
[0250]マクロセルは、概して、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。スモールセルは、マクロセルと比較して、低電力基地局に関連付けられ得、スモールセルは、マクロセルと同じまたは異なる(たとえば、認可、無認可などの)周波数帯域中で動作し得る。スモールセルは、様々な例によれば、ピコセル、フェムトセル、およびマイクロセルを含み得る。ピコセルは、たとえば、小さい地理的エリアをカバーし得、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。また、フェムトセルは、小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーし得、フェムトセルとの関連付けを有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG:closed subscriber group)中のUE、自宅内のユーザのためのUEなど)による制限付きアクセスを与え得る。マクロセルのためのeNBは、マクロeNBと呼ばれることがある。スモールセルのためのeNBは、スモールセルeNB、ピコeNB、フェムトeNB、またはホームeNBと呼ばれることがある。eNBは、1つまたは複数の(たとえば、2つ、3つ、4つなどの)セルをサポートし得、また、1つまたは複数のコンポーネントキャリアを使用する通信をサポートし得る。
【0239】
[0251]本明細書で説明されたワイヤレス通信システムは、同期動作または非同期動作をサポートし得る。同期動作の場合、基地局は、同様のフレームタイミングを有し得、異なる基地局からの送信は、近似的に時間的に整合され得る。非同期動作の場合、基地局は、異なるフレームタイミングを有し得、異なる基地局からの送信は、時間的に整合されないことがある。本明細書で説明された技法は、同期動作または非同期動作のいずれかのために使用され得る。
【0240】
[0252]本明細書で説明された情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得る。たとえば、説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁気粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0241】
[0253]本明細書の開示に関して説明された様々な例示的なブロックおよびモジュールは、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAまたは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明された機能を実施するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実施され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ(たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成)としても実装され得る。
【0242】
[0254]本明細書で説明された機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。プロセッサによって実行されるソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。他の例および実装形態は、本開示の範囲内および添付の特許請求の範囲内にある。たとえば、ソフトウェアの性質により、本明細書で説明された機能は、プロセッサ、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのうちのいずれかの組合せによって実行されるソフトウェアを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、機能の部分が、異なる物理的ロケーションに実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に位置し得る。
【0243】
[0255]コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、非一時的コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。非一時的記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、非一時的コンピュータ可読媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM(登録商標))、フラッシュメモリ、コンパクトディスク(CD)ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用され得、汎用もしくは専用コンピュータまたは汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の非一時的媒体を含み得る。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、CD、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
【0244】
[0256]特許請求の範囲内を含めて、本明細書で使用される、項目の列挙(たとえば、「のうちの少なくとも1つ」または「のうちの1つまたは複数」などの句で終わる項目の列挙)中で使用される「または」は、たとえば、A、B、またはCのうちの少なくとも1つの列挙が、AまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味するような包括的列挙を示す。また、本明細書で使用される「に基づいて」という句は、条件の閉集合への参照と解釈されないものとする。たとえば、「条件Aに基づいて」と記述された例示的なステップは、本開示の範囲から逸脱することなく、条件Aと条件Bの両方に基づき得る。言い換えれば、本明細書で使用される「に基づいて」という句は、「に少なくとも部分的に基づいて」という句と同じ様式で解釈されるものとする。
【0245】
[0257]添付の図では、同様の構成要素または特徴は同じ参照ラベルを有し得る。さらに、同じタイプの様々な構成要素は、参照ラベルの後に、ダッシュと、同様の構成要素を区別する第2のラベルとを続けることによって区別され得る。第1の参照ラベルのみが本明細書において使用される場合、その説明は、第2の参照ラベル、または他の後続の参照ラベルにかかわらず、同じ第1の参照ラベルを有する同様の構成要素のいずれにも適用可能である。
【0246】
[0258]添付の図面に関して本明細書に記載された説明は、例示的な構成を説明しており、実装され得るか、または特許請求の範囲内にあるすべての例を表すとは限らない。本明細書で使用される用語「例示的」は、「例、事例、または例示として働く」を意味し、「好ましい」または「他の例より有利」を意味しない。発明を実施するための形態は、説明される技法への理解を与えるための特定の詳細を含む。しかしながら、これらの技法は、これらの特定の詳細なしに実践され得る。いくつかの事例では、説明される例の概念を不明瞭にすることを回避するために、よく知られている構造およびデバイスがブロック図の形式で示される。
【0247】
[0259]本明細書の説明は、当業者が本開示を作成または使用することができるように与えられた。本開示の様々な修正は当業者には容易に明らかとなり、本明細書で定義された一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で説明された例および設計に限定されず、本明細書で開示された原理および新規の特徴に合致する最も広い範囲を与えられるべきである。
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【国際調査報告】