(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-08
(54)【発明の名称】微細ピッチを有するデバイスのテスト装置
(51)【国際特許分類】
G01R 31/26 20200101AFI20220901BHJP
【FI】
G01R31/26 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021573305
(86)(22)【出願日】2020-09-08
(85)【翻訳文提出日】2021-12-16
(86)【国際出願番号】 KR2020012114
(87)【国際公開番号】W WO2021107351
(87)【国際公開日】2021-06-03
(31)【優先権主張番号】10-2019-0156584
(32)【優先日】2019-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520023330
【氏名又は名称】エイエムティ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100149870
【氏名又は名称】芦北 智晴
(74)【代理人】
【識別番号】100207022
【氏名又は名称】小島 弘之
(72)【発明者】
【氏名】キム ドチョル
(72)【発明者】
【氏名】リ ワング
【テーマコード(参考)】
2G003
【Fターム(参考)】
2G003AA08
2G003AF05
2G003AG11
2G003AG12
2G003AG16
2G003AH04
(57)【要約】
本発明は、複数の半導体チップが積み重ねられて単一化(singulated)されたデバイスのテスト装置に係り、バンプ(bump)の大きさが小さく、ピッチが狭く、多数の信号バスを含む高帯域幅メモリ(HBM:High Band width Memory)などのデバイスを生産した後、正確にアライメントして性能テストを行えるようにした微細ピッチを有するデバイスのテスト装置に関する。このために、本発明は、本体20と、前記本体20の一方の側に設けられてテストすべきデバイス30が待機する搬入部40と、前記搬入部40の一方の側に設けられてテストすべきデバイス30を順次に吸着して真空チャック50の上面に載置する搬入ピッカー60と、前記搬入ピッカー60により吸着されて移動されたデバイス30の安着個所にそれぞれ真空孔51が形成され、レール21に沿って移動する真空チャック50と、前記真空チャック50にテストすべきデバイス30が載置される搬入ゾーン70と、前記搬入ゾーン70の上部にX-Y-θ軸に沿って移動可能なように設けられて真空チャック50に吸引されたデバイス30の位置を確認して制御部に座標値を報知することにより、デバイス30をアライメントするデバイスアライメント部80と、前記真空チャック50に吸引されたデバイス30がアライメントされた状態でレール21に沿って移動して待機するテストポジション90と、前記テストポジション90に位置している真空チャック50が移動して各デバイス30のバンプが電気的にコンタクトされることにより、設定された時間の間にデバイスの性能をテストするテスター100と、前記テスター100においてデバイス30のテストが終わった真空チャック50が位置する搬出ゾーン110と、前記搬出ゾーン110の一方の側に設けられて真空チャック50からテストが終わったデバイス30を吸着して搬出部120のトレイ130に良品と不良品に選別して搬出する搬出ピッカー140と、を備えることを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体(20)と、
前記本体(20)の一方の側に設けられて、テストすべきデバイス(30)が待機する搬入部(40)と、
前記搬入部(40)の一方の側に設けられて、テストすべきデバイス(30)を順次に吸着して真空チャック(50)の上面に載置する搬入ピッカー(60)と、
前記搬入ピッカー(60)により吸着されて移動されたデバイス(30)の安着個所にそれぞれ真空孔(51)が形成され、レール(21)に沿って移動する真空チャック(50)と、
前記真空チャック(50)にテストすべきデバイス(30)が載置される搬入ゾーン(70)と、
前記搬入ゾーン(70)の上部にX-Y-θ軸に沿って移動可能なように設けられて真空チャック(50)に吸引されたデバイス(30)の位置を確認して制御部に座標値を報知することにより、デバイス(30)をアライメントするデバイスアライメント部(80)と、
前記真空チャック(50)に吸引されたデバイス(30)がアライメントされた状態でレール(21)に沿って移動して待機するテストポジション(90)と、
前記テストポジション(90)に位置している真空チャック(50)が移動して各デバイス(30)のバンプが電気的にコンタクトされることにより、設定された時間の間にデバイスの性能をテストするテスター(100)と、
前記テスター(100)においてデバイス(30)のテストが終わった真空チャック(50)が位置する搬出ゾーン(110)と、
前記搬出ゾーン(110)の一方の側に設けられて、真空チャック(50)からテストが終わったデバイス(30)を吸着して搬出部(120)のトレイ(130)に良品と不良品に選別して搬出する搬出ピッカー(140)と、
を備えることを特徴とする微細ピッチを有するデバイスのテスト装置。
【請求項2】
前記デバイスアライメント部(80)は、
前記本体(20)に設けられたX軸レール(81)と、
前記X軸レール(81)に設けられて、X軸レールに沿って移動するY軸レール(82)と、
前記Y軸レール(82)に設けられた可動体(83)と、
前記可動体(83)の昇降ブロック(84)に設けられ、垂直に貫通した通孔(85a)が形成されたアライメント治具ブロック(85)と、
前記アライメント治具ブロック(85)の下部に設けられて、真空チャック(50)に吸引されたデバイス(30)を押して位置を補正するアライメント治具(86)と、
前記アライメント治具ブロック(85)に設けられて、アライメント治具(86)のθ値を補正するθ軸補正モーター(87)と、
前記可動体(83)に設けられて、アライメント治具ブロック(85)の通孔(85a)を通して真空チャック(50)に吸引されたデバイス(30)の位置を確認して制御部に座標値を報知する第1のアライメントビジョン(88)と、
を備えて、
真空チャック(50)に吸引されたデバイス(30)の位置を第1のアライメントビジョン(88)が確認して制御部に報知すれば、デバイス(30)の座標値に基づいてアライメント治具(86)が下降してデバイス(30)をX-Y-θ方向に移動させてアライメントすることを特徴とする請求項1に記載の微細ピッチを有するデバイスのテスト装置。
【請求項3】
前記テストポジション(90)から真空チャック(50)をテスター(100)に向かって上昇させるZ軸モーター(52)を真空チャック(50)の下部に設け、前記真空チャック(50)の上部にはオーバーヘッドタイプのテスター(100)を設けて、前記真空チャック(50)がテストポジション(90)に達することにより、Z軸モーター(52)が真空チャック(50)を上昇させて真空孔(51)に吸引されたデバイス(30)をテスター(100)の端子と電気的にコンタクトさせることを特徴とする請求項1に記載の微細ピッチを有するデバイスのテスト装置。
【請求項4】
前記テストポジション(90)から真空チャック(50)を180°回転させるローテーター(54)及び真空チャック(50)をテスター(100)に向かって上昇させるZ軸モーター(52)を真空チャック(50)の下部に設け、前記テストポジション(90)の下部には水平タイプのテスター(100)を設けて、前記真空チャック(50)がテストポジション(90)に達することにより、ローテーター(54)が真空チャック(50)を180°回転させた状態でZ軸モーター(52)が真空チャック(50)をテスト(100)に向かって移動させて真空孔(51)に吸引されたデバイス(30)をテスター(100)の端子と電気的にコンタクトさせることを特徴とする請求項1に記載の微細ピッチを有するデバイスのテスト装置。
【請求項5】
前記テストポジション(90)から真空チャック(50)を90°回転させるローテーター(54)及び真空チャック(50)をテスター(100)に向かって上昇させるZ軸モーター(52)を真空チャック(50)の下部に設け、前記テストポジション(90)の下部には垂直タイプのテスター(100)を設けて、前記真空チャック(50)がテストポジション(90)に達することにより、ローテーター(54)が真空チャック(50)を90°回転させた状態でZ軸モーター(52)が真空チャック(50)をテスト(100)に向かって移動させて真空孔(51)に吸引されたデバイス(30)をテスター(100)の端子と電気的にコンタクトさせることを特徴とする請求項1に記載の微細ピッチを有するデバイスのテスト装置。
【請求項6】
前記真空チャック(50)に座標認識マーク(53)を標示し、テスター(100)には座標認識マーク(53)の位置を確認する第2のアライメントビジョン(101)を設け、真空チャック(50)の下部には真空チャック姿勢校正手段(150)を設けて、テストポジション(90)から真空チャック(50)をテスター(100)に向かって移動させる前に第2のアライメントビジョン(101)が真空チャック(50)の座標認識マーク(53)のX-Y値を確認して制御部に報知することにより、真空チャック姿勢校正手段(150)が真空チャック(50)の姿勢を校正するようになっていることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか一項に記載の微細ピッチを有するデバイスのテスト装置。
【請求項7】
前記真空チャック姿勢校正手段(150)は、
前記真空チャック(50)の底面にY軸値を補正するY軸補正モーター(151)を設け、前記Y軸補正モーター(151)の底面にはX軸値を補正するX軸補正モーター(152)を設け、前記X軸補正モーター(152)は、レール(21)に沿って移動するスライダー(153)に固設したことを特徴とする請求項6に記載の微細ピッチを有するデバイスのテスト装置。
【請求項8】
前記固定チャック(50)の内部にヒーター及び冷却パイプを設けてなることを特徴とする請求項1に記載の微細ピッチを有するデバイスのテスト装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の半導体チップが積み重ねられて単一化(singulated)されたデバイスのテスト装置に係り、バンプ(bump)の大きさが小さく、ピッチが狭く、多数の信号バスを含む高帯域幅メモリ(HBM:High Band width Memory)などのデバイスを生産した後、正確にアライメントして性能テストを行えるようにした微細ピッチを有するデバイスのテスト装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近頃、電子産業は、軽量化、小型化、高速化、多機能化、及び高性能化の進んだ製品を安価に製造する傾向にある。また、集積回路の性能を向上させるために、マルチチップ積層パッケージ(multi-chip stacked package)などの3次元構造に開発されている。
【0003】
このようなマルチチップ積層パッケージのうち、HBMは、3次元スタック型動的RAM(DRAM)のための高性能RAMインタフェースである。
【0004】
前記HBMは、ウェーハの上にマルチチップが順番に積み重ねられた後、一体に成形した後、ソーイング(sawing)工程を通してバラバラに分離される。
【0005】
図1は、通常のHBMのバンプを示す底面図であって、前記HBM 10は、無数にあるバンプ11のピッチpが約125~170μmと非常に狭いのに対し、ソーイング工程において切断されて分離されることにより、周縁に配置されるバンプの中心から周縁端までの間隔sがばらついてしまうという不都合を抱えていた。
【0006】
この理由から、このような構造を有するHBMを生産し終えた状態で、大きさ(外径)が小さく、しかも、ピッチが狭いバンプをテスターの端子と正確にアライメントすることができず、その結果、テストを行えずに出荷しているのが現状である。
【0007】
これにより、HBMが不良である部品を実装してグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU:Graphical Processing Unit)を組み立てたとき、GPUの全体が不良であるという大きな問題が生じていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】韓国登録特許第10-1149759号公報(2012年5月18日登録)
【特許文献2】韓国登録特許第10-1464990号公報(2014年11月19日登録)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、従来のこのような不都合を解決するために考え出されたものであって、HBMのようにバンプの大きさ(外径)が小さく、しかも、ピッチが狭いデバイスを生産した後、デバイスの位置を正確にアライメントして様々なタイプのテスターと電気的にコンタクトさせて性能をテストできるようにするところにその目的がある。
【0010】
本発明の他の目的は、たとえ周縁に配置されるバンプの中心から周縁端までの間隔がばらついているとしても、デバイスのアライメントを正確に行ってテスターの端子と電気的にコンタクトできるようにするところにある。
【0011】
本発明のさらに他の目的は、テスターの両側にデバイスアライメント部及び搬入/搬出ピッカーをそれぞれ対称状に配置して、デバイスのテストに伴うサイクルタイム(cycle time)を短縮できるようにするところにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記目的を達成するための本発明の実施形態によれば、本体と、前記本体の一方の側に設けられて、テストすべきデバイスが待機する搬入部と、前記搬入部の一方の側に設けられて、テストすべきデバイスを順次に吸着して真空チャックの上面に載置する搬入ピッカーと、前記搬入ピッカーにより吸着されて移動されたデバイスの安着個所にそれぞれ真空孔が形成され、レールに沿って移動する真空チャックと、前記真空チャックにテストすべきデバイスが載置される搬入ゾーンと、前記搬入ゾーンの上部にX-Y-θ軸に沿って移動可能なように設けられて、真空チャックに吸引されたデバイスの位置を確認して制御部に座標値を報知することにより、デバイスをアライメントするデバイスアライメント部と、前記真空チャックに吸引されたデバイスがアライメントされた状態でレールに沿って移動して待機するテストポジションと、前記テストポジションに位置している真空チャックが移動して各デバイスのバンプが電気的にコンタクトされることにより、設定された時間の間にデバイスの性能をテストするテスターと、前記テスターにおいてデバイスのテストが終わった真空チャックが位置する搬出ゾーンと、前記搬出ゾーンの一方の側に設けられて、真空チャックからテストが終わったデバイスを吸着して搬出部のトレイに良品と不良品に選別して搬出する搬出ピッカーと、を備えることを特徴とする微細ピッチを有するデバイスのテスト装置が提供される。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、従来に比べて次のようないろいろなメリットを有する。
【0014】
まず、第一に、搬入部にテストしようとするデバイスを搬入さえすれば、たとえ周縁に配置されるバンプの中心から周縁端までの間隔がばらついていても、デバイスアライメント部において自動的にデバイスを正確にアライメントしてデバイスのバンプをテスターの端子と電気的にコンタクトすることから、微細ピッチを有するデバイスの性能検査を行うことが可能になる。
【0015】
第二に、テスターのタイプ(オーバーヘッド、水平、垂直)を問わずに、テストポジションに移動したデバイスのバンプをテスターの端子と電気的にコンタクトしてデバイスの性能をテストすることが可能になる。
【0016】
第三に、真空チャックの上面にアライメントするためのデバイスを搬入する前に真空チャックの温度をテスト条件に応じて常温に保ったり、加熱または冷却したりして、真空チャックの膨張係数に応じて膨張または収縮された状態でデバイスを搬入することから、アライメント公差を最小化させることが可能になる。
【0017】
第四に、真空チャックにアライメントするためのデバイスが搬入され終わると、アライメントされたデバイスのアライメント状態を第1のアライメントビジョンにてもう1回確認することから、アライメントの信頼性をさらに極大化させることが可能になる。
【0018】
第五に、デバイスをアライメントし終えた真空チャックをテスターに向かって移動させた状態で真空チャックのX、Y値を第2のアライメントビジョンにより確認して制御部に報知することにより、真空チャック姿勢校正手段が真空チャックの姿勢を正確に校正することから、コンタクト不良を防ぐことが可能になる。
【0019】
第六に、本体の両側にデバイスアライメント部及び搬入/搬出ピッカーをそれぞれ対称状に配置する場合には、デバイスのテストに伴うサイクルタイム(cycle time)を短縮することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図4】本発明における真空チャックの配設状態を示す斜視図。
【
図6】本発明におけるデバイスアライメント部を示す斜視図。
【
図8a】本発明のアライメント治具がデバイスを取り囲んでいる状態の平面図。
【
図8b】本発明のアライメント治具の内周面にデバイスの二つの面が接続されてデバイスを押す状態図。
【
図9a】真空チャックがレールに沿って移動する状態を示す正面図。
【
図10】本発明の真空チャックにローテーターが配備された状態の底面斜視図。
【
図11a】本発明におけるテスターが水平タイプ及び垂直タイプである場合の正面図
【
図11b】本発明におけるテスターが水平タイプ及び垂直タイプである場合の側面図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施形態について本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が容易に実施できる程度に詳しく説明する。本発明は、いろいろな異なる形態に具体化可能であり、ここで説明する実施形態に何ら限定されない。図面は、概略的であり、縮尺に合わせて示されてないということを留意されたい。図面にある部分の相対的な寸法及び比率は、図面における明確性及び便宜のためにその大きさにおいて誇張されたり縮小されたりしており、任意の寸法は、単なる例示的なものに過ぎず、限定的なものではない。なお、二以上の図面に示される同じ構造物、要素または部品には、同じ参照符号が類似の特徴を示すために用いられる。
【0022】
図2は、本発明の一実施形態を示す斜視図であり、
図3は、
図2の平面図であって、本発明は、本体20と、前記本体20の一方の側に設けられて、テストすべきデバイス30が待機する搬入部40と、前記搬入部40の一方の側に設けられて、テストすべきデバイス30を順次に吸着して真空チャック50の上面に載置する搬入ピッカー60と、前記搬入ピッカー60により吸着されて移動されたデバイス30の安着個所にそれぞれ真空孔51が形成され、レール21に沿って移動する真空チャック50と、前記真空チャック50にテストすべきデバイス30が載置される搬入ゾーン70と、前記搬入ゾーン70の上部にX-Y-θ軸に沿って移動可能なように設けられて、真空チャック50に吸引されたデバイス30の位置を確認して制御部に座標値を報知することにより、デバイス30をアライメントするデバイスアライメント部80と、前記真空チャック50に吸引されたデバイス30がアライメントされた状態でレール21に沿って移動して待機するテストポジション90と、前記テストポジション90に位置している真空チャック50が移動して各デバイス30のバンプが電気的にコンタクトされることにより、設定された時間の間にデバイスの性能をテストするテスター100と、前記テスター100においてデバイス30のテストが終わった真空チャック50が位置する搬出ゾーン110と、前記搬出ゾーン110の一方の側に設けられて、真空チャック50からテストが終わったデバイス30を吸着して搬出部120のトレイ130に良品と不良品に選別して搬出する搬出ピッカー140などを備えている。
【0023】
本発明の一実施形態を示す
図2及び
図3においては、前記搬入ピッカー60がX-Y軸61に沿って移動可能なように設けられており、真空チャック50は、レール21に沿って移動可能なように設けられていて、真空チャック50が搬入ゾーン70に配置され終わると、搬入ピッカー60がX-Y軸61に沿って移動しながら搬入部40に位置しているデバイス30を吸着した後、真空チャック50の各真空孔51に順次に載置するようになっている。
【0024】
しかしながら、必要に応じて、搬入ピッカー60がY軸に沿って移動可能なように設けられ、真空チャック50をX軸に沿って1ステップ(真空孔と真空孔の中心間距離)ずつ移動可能なように設けられても、搬入ピッカー60が真空チャック50の各真空孔51にデバイス30を順番に搬入することができるということは理解できるはずである。
【0025】
図4は、本発明における真空チャックの配設状態を示す斜視図であり、
図5は、
図4の底面斜視図であって、レール21に沿って移動する真空チャック50には搬入ピッカー60によりデバイス30が載置されて真空圧力により吸引(section)された状態を保つように複数本の真空孔51が形成されており、前記真空チャック50の下部にはテストポジション90から真空チャック50をテスター100に向かって移動させるZ軸モーター52が設けられている。
【0026】
前記真空孔51には、搬入ピッカー60により移動されたデバイス30をアライメントする前に動かないように一次真空圧力(約5~50mmHg)が作用するようになっている。
【0027】
このとき、前記真空孔51にかかる真空圧力が5mmHg以下であれば、たとえデバイスアライメント部80によりデバイス30のアライメントを行い終えても、振動などによりデバイス30の位置が変わる恐れがあり、これとは逆に、50mmHg以上であれば、真空圧力が高すぎてデバイスアライメント部80においてデバイス30の位置を補正してアライメントを行うとき、デバイス30が所望の位置に動かない恐れがある。
【0028】
前記真空孔51に、引き続き、約5~50mmHgの真空圧力がかかるようにしてもよいが、前記デバイスアライメント部80によりデバイス30のアライメントを行い終わった状態で真空チャック50をテスター100に向かって移動させる前に約50~100mmHgの二次真空圧力がかかるように圧力を上昇させることがさらに好ましい。
【0029】
これは、真空チャック50が移動する間に、またはデバイス30のバンプをテスター100の端子とコンタクトしてテストを行うときに、デバイスの位置が変わるという現象を根本的に解消するためである。
【0030】
前述したように、真空孔51にかかる一次真空圧力は、デバイス30が載置される前に順次にかかるようにしてもよく、所定の区域、例えば、10個ずつ仕切って、仕切られた真空孔に真空圧力が同時にかかるように流路を形成してもよい。
【0031】
また、真空チャック50にヒーターまたは冷却パイプ(図示せず)を組み込んでデバイス30を真空チャック50の上面に搬入(loading)する前にデバイス30のテスト条件に応じて常温に保ったり、約50~170℃に加熱したり、約0~-55℃に冷却したりするようになっている。
【0032】
これは、真空チャック50を最小の膨張係数を有する材質(例えば、セラミックなど)から形成しても、真空チャック50の大きさが300×300mmであると仮定すれば、加熱及び冷却につれて約0.3mmの範囲内において膨張したり収縮したりするため、搬入ピッカー60がデバイス30を真空チャック50の上面に搬入する前にテスト条件に応じて真空チャック50の温度を調節して真空チャック50の膨張や収縮に伴う誤差を低減できるようにするためである。
【0033】
図6は、本発明におけるデバイスアライメント部を示す斜視図であり、
図7は、
図6の側面図であって、前記デバイスアライメント部80は、前記本体20に設けられたX軸レール81と、前記X軸レール81に設けられて、X軸レールに沿って移動するY軸レール82と、前記Y軸レール82に設けられた可動体83と、前記可動体83の昇降ブロック84に設けられ、垂直に貫通された通孔85aが形成されたアライメント治具ブロック85と、前記アライメント治具ブロック85の下部に設けられて、真空チャック50に吸引されたデバイス30を押して位置を補正するアライメント治具86と、前記アライメント治具ブロック85に設けられて、アライメント治具86のθ値を補正するθ軸補正モーター87と、前記可動体83に設けられて、アライメント治具ブロック85の通孔85aを通して真空チャック50に吸引されたデバイス30の位置を確認して制御部に座標値を報知する第1のアライメントビジョン88と、を備えて、真空チャック50に吸引されたデバイス30の位置を第1のアライメントビジョン88が確認して制御部(図示せず)に報知すれば、デバイス30の座標値に基づいて、アライメント治具86が下降してデバイス30をX-Y-θ方向に移動させてアライメントするようになっている。
【0034】
前記アライメント治具86は、
図8aに示すように、デバイス30よりも大きな開口部86aが形成されていて、アライメント治具86の開口部86aにデバイス30が収められた状態を保つようになっていて、アライメント治具86がデバイス30の座標値に基づいて移動すれば、
図8bに示すように、デバイス30の二つの面に開口部86aの内面が接続されて移動するので、デバイス30のアライメントが行われることになる。
【0035】
本発明の一実施形態においては、真空チャック50に、
図4に示すように、座標認識マーク53が標示されており、テスター100には、
図9a及び
図11aに示すように、座標認識マーク53の位置を確認する第2のアライメントビジョン101が設けられており、真空チャック50の下部には、
図5に示すように、真空チャック姿勢校正手段150が配備されている。
【0036】
これは、部品の加工公差または組立て公差などにより真空チャック50がテスター100に向かって移動された状態でX、Y値が変わる恐れがあるためである。
【0037】
これは、テストポジション90に移動された真空チャック50をテスター100に向かって移動させる前に、
図9aに示すように、テスター100の両側に設けられた第2のアライメントビジョン101が真空チャック50の座標認識マーク53のX-Y値を確認して制御部に報知することにより、真空チャック姿勢校正手段140が真空チャック50の姿勢を校正するようにするためである。
【0038】
もし、真空チャック50のX、Y値が変わった状態で、真空チャック50をテスター100に向かって移動させてデバイス30のバンプをテスター100の端子とコンタクトすれば、たとえデバイスアライメント部80においてデバイス30のアライメントが正確に行われたとしても、デバイス30のバンプがテスター100の端子とコンタクトされないという致命的な欠陥を示してしまう。
【0039】
すなわち、一部のバンプは、テスター100の端子とコンタクトされるが、真空チャック50のX、Y値が変わっていて、残りのバンプは、テスター100の端子とコンタクトされないため、良品のデバイス30を不良と判定するという致命的な誤りを示すからである。
【0040】
前記真空チャック姿勢校正手段150は、本発明の一実施形態においては、
図5に示すように、前記真空チャック50の底面にY軸値を補正するY軸補正モーター151が設けられており、前記Y軸補正モーター151の底面にはX軸値を補正するX軸補正モーター152が設けられており、前記X軸補正モーター152は、レール21に沿って移動するスライダー153に固設されるようになっている。
【0041】
本発明の一実施形態においては、真空チャック50の下部にZ軸モーター52が設けられており、その下部に真空チャック姿勢校正手段150が設けられた状態を例示しているが、真空チャック50の下部に真空チャック姿勢校正手段150を設け、その下部にZ軸モーター52を設けてもよいため、本発明は必ずしもこれに限定されるとは限らない。
【0042】
また、本発明の一実施形態においては、テスター100がオーバーヘッドタイプである場合を示しているが、必要に応じて、
図11a及び
図11bに示すように、テスター100を水平タイプまたは垂直タイプにして適用してもよいということは理解できるはずである。
【0043】
すなわち、テスター100が水平タイプまたは垂直タイプである場合には、デバイス30がアライメントされた状態で真空チャック50がテスター100の直下方に移動され終わると、真空チャック50を180°または90°回転させるローテーター54を備えなければならない。
【0044】
この場合にも、テスター100の両側には、真空チャック50にアライメントされたデバイス30をテスター100に向かって移動させる前にローテーター54が180°または90°回転させた真空チャック50の姿勢を確認して真空チャック姿勢校正手段150が真空チャック50の姿勢を校正するように第2のアライメントビジョン101が設けられている。
【0045】
本発明の作用について説明すれば、下記の通りである。
【0046】
まず、デバイス30を真空チャック50の上面に搬入(loading)する前に、デバイス30のテスト条件に応じて、常温に保ったり、約50~170℃に加熱したり、約0~-55℃に冷却したりする。
【0047】
前述したように、真空チャック50をデバイス30のテスト条件に合う温度に保った状態で搬入部40に位置しているトレイ130から搬入ピッカー60が一台のデバイス30を吸着して搬入ゾーン70に位置している真空チャック50の真空孔51に載置すれば、真空孔51と連結されるように設けられた真空装置(図示せず)によりデバイス30を微細に移動可能な一次真空圧力にて吸引(suction)することになる。
【0048】
前記デバイス30が真空チャック50に形成されたいずれか一本の真空孔51に搬入されてデバイスを微細に移動可能な一次真空圧力により吸引し終わると、デバイスアライメント部80の可動体83が真空チャック50に吸引されたデバイス30の位置に移動することになる。
【0049】
前記可動体83が真空チャック50に吸引されたデバイス30の位置に移動され終わると、可動体83に設けられた第1のアライメントビジョン88がアライメント治具ブロック85に形成された通孔85a及びアライメント治具86の開口部86aを通してデバイス30の位置を確認して制御部(図示せず)に座標値を報知することになる。
【0050】
このとき、前記可動体83が位置を補正すべきデバイス30に向かって移動され終わると、第1のアライメントビジョン88が通孔85a及び開口部86aを通して
図1に示すデバイス30の底面に標示されたマーク32を認識してデバイス30の座標値を制御部に報知することになるため、制御部がデバイス30の補正位置を演算することになる。
【0051】
前述したように、可動体83の上部に設けられた第1のアライメントビジョン88がデバイス30の位置を認識して制御部に報知することは、アライメント治具86に開口部86aが形成されていて、第1のアライメントビジョン88が通孔85a及び開口部86aを通してデバイス30の位置を識別可能であるために可能である。
【0052】
前記可動体83に設けられた第1のアライメントビジョン88がデバイス30の座標値を制御部に報知し終わると、真空孔51に吸引されたデバイス30の座標値に基づいて可動体83がX、Y軸レール81、82に沿って移動するとともに、昇降ブロック84が下降した状態でアライメント治具ブロック85がθ軸補正モーター87の駆動により設定された値に見合う分だけ回動することになるため、アライメント治具86の位置が補正される。
【0053】
前記アライメント治具86が設けられたアライメント治具ブロック85は、θ軸補正モーター87の駆動がウォームとウォームギア(図示せず)により噛み合っていて、θ軸補正モーター87の駆動につれて設定された値に見合う分だけ回動することになる。
【0054】
このような状態で可動体83が下降してアライメント治具86の開口部86aがデバイス30を取り囲み終わると、可動体83がX、Y軸レール81、82に沿って移動することになるので、制御部によりアライメント治具86が設定された値に見合う分だけデバイス30を押して位置を補正してアライメントすることになる。
【0055】
前述したように、可動体83によりアライメント治具86がデバイス30に向かって下降してデバイス30をアライメントするとき、前記アライメント治具86が真空チャック50の上面から離れた状態でデバイス30の位置を補正することがさらに好ましい。
【0056】
これは、アライメント治具86が真空チャック50の上面と接続された状態で動きながら、デバイス30の位置をアライメントするとき、摩擦に伴うパーティクル(particle)の発生を未然に防ぐためである。
【0057】
上述したような動作により、アライメント治具86が真空チャック50に吸引されたデバイス30を押して補正してアライメントを行い終わると、可動体83が初期の位置に戻る前にアライメント治具ブロック85の通孔85a及びアライメント治具86の開口部86aを通してアライメントされたデバイス30の位置を第1のアライメントビジョン88が再び確認して制御部に報知して、正確にアライメントが行われたならば、アライメント治具86の開口部86aの内面をデバイス30から離した後、可動体83が上昇して初期の位置に戻り、アライメントが行われていなければ、上述したような動作によりデバイス30をアライメントし直す作業を行うことになる。
【0058】
前述したような動作は、搬入ピッカー60がデバイス30を吸着して各真空孔51にデバイスを位置させた後に吸引することにより、同様に行われるので、真空チャック50に吸引されたデバイス30のアライメントを行うことが可能になる。
【0059】
前述したような動作により、真空チャック50のすべての真空孔51に吸引されたデバイス30の位置を補正してアライメントし終わると、真空チャック50をテスター100に向かって移動させるときに振動などによりデバイス30の位置が変わらないように二次真空圧力(約50~100mmHg)にてデバイスを吸引することがさらに好ましい。
【0060】
前述したように、真空チャック50の真空孔51に搬入された複数台のデバイス30の位置を補正してアライメントを行い終わると、複数台のデバイス30が吸引された真空チャック50が、
図9aに示すように、レール21に沿ってテスター100のコンタクト個所であるテストポジション90に移動することになる。
【0061】
前記真空チャック50がレール21に沿ってテスター100のコンタクト個所であるテストポジション90に移動され終わると、テスター100の両側に設けられた第2のアライメントビジョン101が真空チャック50の両側に標示された座標認識マーク53を確認して真空チャック50の姿勢を判断することになる。
【0062】
これにより、加工公差及び組立て公差などにより真空チャック50がテスター100の直下方であるテストポジション90に移動された状態で、たとえその位置が正確ではないとしても、真空チャック姿勢校正手段150により真空チャック50の姿勢を補正することが可能になる。
【0063】
すなわち、第2のアライメントビジョン101が真空チャック50に標示された座標認識マーク53を認識して制御部に報知すれば、座標認識マーク53の個所に応じて制御部がX、Y値を演算して、一致しない場合、
図4及び
図5に示すように、X、Y軸補正モーター151、152を駆動して真空チャック50の姿勢を校正することになる。
【0064】
もし、真空チャック50が部品の加工公差及び組立て公差などによりX、Y値の位置が変わった状態でテスター100に向かって移動してデバイス30のバンプをテスター100の端子とコンタクトすれば、たとえデバイスアライメント部80によりデバイス30のアライメントが正確に行われたとしても、デバイス30のバンプがテスター100の端子とコンタクトされないという致命的な欠陥を示してしまう。
【0065】
すなわち、一部のバンプは、テスター100の端子とコンタクトされるが、真空チャック50のX、Y値の位置が変わっていて、残りのバンプは、テスター100の端子とコンタクトされず、その結果、良品のデバイス30を不良と判定するという致命的な誤りを示すためである。
【0066】
したがって、真空チャック姿勢校正手段150により真空チャック50の姿勢を補正した状態で真空チャック50の下部に設けられたZ軸モーター52を駆動すれば、
図9bに示すように、真空チャック50がテスター100に向かって上昇するため、真空チャック50に吸引されたデバイス30のバンプがテスター100の端子とコンタクトされ、これにより、設定された時間の間にデバイス30のテストを行うことになる。
【0067】
前記真空チャック50に吸引されたデバイス30の性能をテストし終わると、真空チャック50は下降した後、レール21に沿って搬出ゾーン110である図中の右上側に移動することになるため、真空チャック50に作用していた真空圧力を解除するとともに、搬出ピッカー140がデバイス30を順番に吸着してテスト結果に基づいて良品と不良品に分類して搬出部120に位置するトレイに入れて良品は出荷し、不良品を再テストを行ったり廃棄処分したりする。
【0068】
しかしながら、テスター100が、オーバーヘッドタイプではなく、
図11aに示すように、水平タイプである場合には、真空チャック50がテストポジション90に達した状態で真空チャック50をローテーター54が180°回動させた状態で回動された真空チャック50の姿勢をテスター100の両側に設けられた第2のアライメントビジョン101が座標認識マーク53を確認して制御部に報知して真空チャック50の姿勢を校正した後、Z軸モーター52が真空チャック50をテスター100に向かって移動させることになるので、デバイス30のテストを行うことが可能になる。
【0069】
一方、テスター100が、
図11bに示すように、垂直タイプである場合には、真空チャック50がテストポジション90に達した状態で真空チャック50をローテーター54が90°回動させた状態で回動された真空チャック50の姿勢をテスター100の両側に設けられた第2のアライメントビジョン101が座標認識マーク53を確認して制御部に報知して真空チャック50の姿勢を校正した後、Z軸モーター52が真空チャック50をテスター100に向かって移動させることになるので、デバイス30のテストを行うことが可能になるのである。
【0070】
以上、レール21の一方の側(図中の左上側)に搬入ゾーン70を、そして他方の側(図中の右上側)に搬出ゾーン110を配置し、搬入ゾーン70の上部には搬入ピッカー60及びデバイスアライメント部80を配置し、搬出ゾーン110には搬出ピッカー140を配置してデバイスアライメント部80において真空チャック50に載置されたデバイス30の位置をアライメントした後、レール21に沿って真空チャック50をテスター100の下部に移動させて設定された時間の間にデバイス30の電気的な特性をテストした後、真空チャック50がアライメントゾーン110に達し終わると、搬出ピッカー140がテストの終わったデバイス30をテスト結果に基づいて良品と不良品に分類して搬出部120の空きトレイに搬出するようにする過程について説明した。
【0071】
前述した構成においては、搬入ピッカー60により真空チャック50の上面にデバイス30を載置して吸引した状態で、デバイスの座標値を確認した後、デバイスアライメント部80によりアライメントするのに長い時間がかかるのに対し、テストが終わったデバイスを搬出ピッカー140が搬出する時間は短いため、高価な装備の稼働率が低下する。
【0072】
したがって、高価な装備の稼働率を極大化させるように本体20の両側にデバイスアライメント部80及びデバイスの搬入及び搬出の役割を兼ねる搬入/搬出ピッカー160をそれぞれ対称状に配置して搬入ゾーン70及び搬出ゾーン110がそれぞれ搬入/搬出ゾーン170の機能を併せ持つようにすることがさらに好ましい。
【0073】
すなわち、本体20の中央に配置されるテスター100の両側に真空チャック50にデバイス30を搬入または搬出するように搬入ゾーン70及び搬出ゾーン110の機能を併せ持つ搬入/搬出ゾーン170が配備されており、前記各搬入/搬出ゾーン170の上部には搬入部40においてデバイス30を吸着して真空チャック50の上面に搬入したり、テストが終わったデバイス30を真空チャック50において吸着して搬出部120に搬出したりする搬入/搬出ピッカー160が設けられており、前記各搬入/搬出ゾーン170の上部にはX-Y-θ軸に沿って移動可能なように設けられて真空チャック50に吸引されたデバイス30の位置を確認して制御部(図示せず)に座標値を報知することによりデバイス30をアライメントするデバイスアライメント部80が設けられている。
【0074】
したがって、いずれか一方の側(図中の左上側)の搬入/搬出ゾーン170に位置する真空チャック50に搬入/搬出ピッカー160がデバイス30を吸着して載置した後、デバイスアライメント部80により位置をアライメントし終わると、真空チャック50がレール21に沿ってテスター100の直下方に移動してテストを行うが、この間に、他方の側(図中の右上側)の搬入/搬出ゾーン170に位置する真空チャック50の上面に他の搬入/搬出ピッカー160がデバイス30を吸着して載置した後、デバイスアライメント部80によりデバイス30の位置をアライメントすることになる。
【0075】
前述したように、他方の側の搬入/搬出ゾーン170に位置する真空チャック50の上面にデバイス30を順番に載置してアライメントする間に、最初のテスター100に向かって移動してデバイスのテストを行い終わった真空チャック50を図中の左上側に位置する搬入/搬出ゾーン170に移動させた後、搬入/搬出ピッカー160によりテスト結果に基づいて搬出するとともに、図中の右上側に位置していた真空チャック50をテスター100に向かって移動させてテストを行うので、高価な装備の稼働率を極大化させることが可能になる。
【0076】
以上、添付図面に基づいて、本発明の実施形態について説明したが、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者は、技術的な思想や必須的な特徴を変更することなく、他の具体的な形態で実施可能であるということが理解できる筈である。
【0077】
よって、上述した実施形態は、あらゆる面において例示的なものに過ぎず、限定的ではないものと理解すべきであり、本発明の範囲は、上述した詳細な説明よりは、後述する特許請求の範囲によって表わされ、特許請求の範囲の意味及び範囲、並びにその均等概念から導き出されるあらゆる変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0078】
20:本体
21:レール
30:デバイス
32:マーク
40:搬入部
50:真空チャック
51:真空孔
52:Z軸モーター
53:座標認識マーク
54:ローテーター
60:搬入ピッカー
61:X、Y軸
70:搬入ゾーン
80:デバイスアライメント部
81:X軸レール
82:Y軸レール
83:可動体
85:アライメント治具ブロック
85a:通孔
86:アライメント治具
86a:開口部
87:θ軸補正モーター
88:第1のアライメントビジョン
90:テストポジション
100:テスター
101:第2のアライメントビジョン
110:アライメントゾーン
120: 搬出部
140:搬出ピッカー
150:真空チャック姿勢校正手段
151:Y軸補正モーター
152:X軸補正モーター
【国際調査報告】