IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エイ・ティ・アンド・ティ インテレクチュアル プロパティ アイ,エル.ピー.の特許一覧

特表2022-539361折り畳み時間周波数グリッドを用いた送信のための、異なるドメインにおける無線参照信号の生成
<>
  • 特表-折り畳み時間周波数グリッドを用いた送信のための、異なるドメインにおける無線参照信号の生成 図1
  • 特表-折り畳み時間周波数グリッドを用いた送信のための、異なるドメインにおける無線参照信号の生成 図2
  • 特表-折り畳み時間周波数グリッドを用いた送信のための、異なるドメインにおける無線参照信号の生成 図3
  • 特表-折り畳み時間周波数グリッドを用いた送信のための、異なるドメインにおける無線参照信号の生成 図4
  • 特表-折り畳み時間周波数グリッドを用いた送信のための、異なるドメインにおける無線参照信号の生成 図5
  • 特表-折り畳み時間周波数グリッドを用いた送信のための、異なるドメインにおける無線参照信号の生成 図6
  • 特表-折り畳み時間周波数グリッドを用いた送信のための、異なるドメインにおける無線参照信号の生成 図7
  • 特表-折り畳み時間周波数グリッドを用いた送信のための、異なるドメインにおける無線参照信号の生成 図8
  • 特表-折り畳み時間周波数グリッドを用いた送信のための、異なるドメインにおける無線参照信号の生成 図9
  • 特表-折り畳み時間周波数グリッドを用いた送信のための、異なるドメインにおける無線参照信号の生成 図10
  • 特表-折り畳み時間周波数グリッドを用いた送信のための、異なるドメインにおける無線参照信号の生成 図11
  • 特表-折り畳み時間周波数グリッドを用いた送信のための、異なるドメインにおける無線参照信号の生成 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-08
(54)【発明の名称】折り畳み時間周波数グリッドを用いた送信のための、異なるドメインにおける無線参照信号の生成
(51)【国際特許分類】
   H04J 99/00 20090101AFI20220901BHJP
   H04L 27/26 20060101ALI20220901BHJP
【FI】
H04J99/00 100
H04L27/26 311
H04L27/26 411
H04L27/26 114
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021577250
(86)(22)【出願日】2020-04-30
(85)【翻訳文提出日】2022-02-25
(86)【国際出願番号】 US2020030805
(87)【国際公開番号】W WO2020263406
(87)【国際公開日】2020-12-30
(31)【優先権主張番号】16/455,123
(32)【優先日】2019-06-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Blu-ray
2.JAVA
3.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】507220730
【氏名又は名称】エイ・ティ・アンド・ティ インテレクチュアル プロパティ アイ,エル.ピー.
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】ワン,シャオイ
(72)【発明者】
【氏名】アクーム,サラム
(72)【発明者】
【氏名】ベンドリン,ラルフ
(57)【要約】
実施形態によれば、システムは、プロセッサと、プロセッサによって実行されると、動作の実行を容易にする実行可能命令を記憶し得るメモリとを含み得る。動作は、初期ドメインにおいて第1の信号を生成することと、第1の信号を時間周波数ドメインの時間周波数グリッドの第1の部分に変換し、変換された第1の信号を生じさせることとを含み得る。動作は、変換された第1の信号を時間周波数グリッドの第2の部分の第2の信号と合成し、合成信号を生じさせることと、さらなる変換のために合成信号をユーザ機器デバイスに送信することとをさらに含む。動作は、さらに変換された第1の信号に基づいて構成されている、ユーザ機器デバイスからの応答信号を受信することをさらに含む。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行されると、動作の実行を容易にする実行可能命令を記憶するメモリと
を含み、前記動作は、
初期ドメインにおいて第1の信号を生成することと、
前記第1の信号を時間周波数ドメインの時間周波数グリッドの第1の部分に変換し、変換された第1の信号を生じさせることと、
前記変換された第1の信号を前記時間周波数グリッドの第2の部分の第2の信号と合成し、合成信号を生じさせることであって、前記時間周波数グリッドの前記第1の部分は、 前記時間周波数グリッドの前記第2の部分と異なる、生じさせることと、
前記時間周波数グリッドのリソースを使用して、ユーザ機器デバイスによって前記合成信号に適用されるさらなる変換のために、前記合成信号を前記ユーザ機器デバイスに送信し、さらに変換された第1の信号を生じさせることと、
前記合成信号を前記送信することに応答して、前記ユーザ機器デバイスから応答信号を受信することと
を含む、システム。
【請求項2】
前記時間周波数グリッドの前記第1の部分は、前記時間周波数グリッドの前記第2の部分と直交し、前記変換された第1の信号を前記第2の信号と合成する前記動作は、直交周波数分割多重を利用して、前記変換された第1の信号を前記第2の信号と合成することを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記合成信号を前記ユーザ機器デバイスに前記送信することは、さらに、前記ユーザ機器デバイスによって前記合成信号を復号し、前記時間周波数グリッドの前記第2の部分において、復号された第2の信号を生じさせるためのものである、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記動作は、前記時間周波数グリッドの前記第1の部分をサブサンプリングし、サブサンプリングされた部分を生じさせることをさらに含み、前記第1の信号を前記時間周波数グリッドの前記第1の部分に前記変換することは、前記第1の信号を、前記サブサンプリングされた部分に変換することを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記時間周波数グリッドの前記第1の部分を前記サブサンプリングすることは、前記時間周波数グリッドの前記第1の部分を不規則にサブサンプリングすることを含む、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記第1の信号を前記変換することは、フーリエ変換を利用して前記第1の信号を変換することを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記フーリエ変換は、シンプレクティックフーリエ変換を含み、前記初期ドメインは、遅延ドップラードメインを含む、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記ユーザ機器デバイスから前記応答信号を前記受信することは、前記さらに変換された第1の信号に基づいて構成された前記応答信号を受信することを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記第1の信号を前記時間周波数グリッドの前記第1の部分に前記変換することは、他のデバイスと共有される前記時間周波数グリッドの前記第1の部分の利用可能なリソースにわたり、前記変換された第1の信号を拡散することを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
方法であって、
プロセッサを含むデバイスにより、時間周波数ドメインの時間周波数グリッドの無線リソースを使用して、前記時間周波数グリッドの第1の部分の第1の信号及び前記時間周波数グリッドの第2の部分の第2の信号を含む合成信号を受信することを容易にすることであって、前記時間周波数グリッドの前記第1の部分は、前記時間周波数グリッドの前記第2の部分と異なり、前記第1の信号は、異なるドメインにおいて生成され、且つ前記時間周波数グリッドの前記第1の部分に変換されたものである、容易にすることと、
前記デバイスにより、前記合成信号を復号し、復号された第1の信号を生じさせることと、
前記デバイスにより、前記復号された第1の信号を前記異なるドメインに変換し、変換された復号信号を生じさせることと
を含む方法。
【請求項11】
前記時間周波数グリッドの前記第1の部分は、前記時間周波数グリッドの前記第2の部分と直交し、前記合成信号を前記復号することは、直交周波数分割逆多重を利用して前記合成信号を復号することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の信号は、前記異なるドメインにおいて直交合成された第1の参照信号及び第2の参照信号を含み、前記復号された第1の信号は、前記時間周波数グリッドの前記第1の部分の利用可能なリソースにわたって拡散された前記第1の参照信号及び前記第2の参照信号を含み、前記復号された第1の信号を前記異なるドメインに前記変換することは、前記異なるドメインにおいて直交合成された変換された第1の参照信号及び変換された第2の参照信号を生じさせる、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の信号は、前記異なるドメインにおいて合成された第1の参照信号及び第2の参照信号を含み、前記復号された第1の信号は、前記時間周波数グリッドの前記第1の部分のサブサンプリングされた部分にそれぞれ含まれる前記第1の参照信号及び前記第2の参照信号を含み、前記復号された第1の信号を前記異なるドメインに前記変換することは、前記サブサンプリングされた部分を前記異なるドメインにそれぞれ変換し、変換された第1の参照信号及び変換された第2の参照信号を前記異なるドメインにおいて生じさせることを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記復号された第1の信号を前記変換することは、シンプレクティックフーリエ変換を利用して、前記復号された第1の信号を変換することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記異なるドメインは、遅延ドップラードメインを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記第1の信号は、他のデバイスと共有される前記時間周波数グリッドの前記第1の部分の利用可能なリソースにわたり、前記時間周波数グリッドの前記第1の部分に変換されたものである、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
デバイスのプロセッサによって実行されると、動作の実行を容易にする実行可能命令を含む機械可読記憶媒体であって、前記動作は、
初期ドメインにおいて参照信号を生成することと、
前記参照信号を時間周波数ドメインの直交多重信号の直交部分に変換することと、
ユーザ機器によって前記直交多重信号に適用されるさらなる変換のために、前記直交多重信号を前記ユーザ機器に送信し、さらに変換された参照信号を生じさせることと、
前記直交多重信号を前記送信することに応答して、前記さらに変換された参照信号に基づいて構成されている、前記ユーザ機器からの応答信号を受信することと
を含む、機械可読記憶媒体。
【請求項18】
前記参照信号を変換する前記動作は、フーリエ変換を利用して前記参照信号を変換することを含む、請求項17に記載の機械可読記憶媒体。
【請求項19】
前記フーリエ変換は、シンプレクティックフーリエ変換を含む、請求項18に記載の機械可読記憶媒体。
【請求項20】
前記初期ドメインは、遅延ドップラードメインを含む、請求項17に記載の機械可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年6月27日に出願された「GENERATING WIRELESS REFERENCE SIGNALS IN A DIFFERENT DOMAIN FOR TRANSMISSION WITH A COLLAPSED TIME-FREQUENCY GRID」という名称の米国非仮特許出願米国特許出願公開第16/455,123号明細書に対する優先権を主張するものであり、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本出願は、無線通信システムに関し、例えば無線ネットワークにおいて参照信号を使用してアンテナ接続を改善することに関する。
【背景技術】
【0003】
最新ネットワークの使用の増加に伴い、配備されるアンテナの数が増加してくる。マルチ入力マルチ出力(MIMO)などの技術は、さらに多くのアンテナを必要とする。状況により、1つ又は複数のアンテナに接続するとき、ユーザデバイスが参照信号を受信して、アンテナについての識別子及び信号の特性を特定する。
【0004】
配備されるアンテナの増加に伴い、エリア内で送信される参照信号の数が増加してくる。状況により、参照信号は、周波数時間ドメインにわたって拡散されるように変換される場合があるが、これは、状況により、他の信号の減損の問題に繋がることがある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書で説明される技術は、例示として示されるものであり、添付図に限定されず、図において、同様の参照符号は、類似する要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】1つ又は複数の実施形態による、複数の無線接続を容易にする、アンテナアレイを介してユーザ機器に通信可能に連結されるネットワークデバイスを含む例示的な非限定的システムのブロック図を示す。
図2】1つ又は複数の実施形態による、複数の例示的なアンテナ及び複数のUEを示す例示的な無線通信システムを示す。
図3】1つ又は複数の実施形態による、参照信号(RS)及びデータ信号(データ)によって使用されるようにスケジューリングされたリソース要素(RE)を有する、非限定的な例示的時間周波数グリッドを示す。
図4】1つ又は複数の実施形態による、データ信号にオーバレイするように時間周波数ドメインにわたってRSを拡散する手法を示す時間周波数グリッドの例を示す。
図5】1つ又は複数の実施形態による、RS及びデータ信号の合成された送信のために変換及び折り畳み時間周波数グリッドを使用し得るプロセスの非限定的な例を示す。
図6】1つ又は複数の実施形態による、RS及びデータ信号の合成された送信のために変換及び折り畳み時間周波数グリッドを使用し得るプロセスの非限定的な例を示す。
図7】1つ又は複数の実施形態による、信号の送信のために使用され得る不規則サブサンプリングを有する折り畳み時間周波数グリッドの非限定的な例を示す。
図8】1つ又は複数の実施形態による、折り畳み時間周波数グリッド内の多重変換信号の非限定的な例を示す。
図9】1つ又は複数の実施形態による、本明細書で説明される1つ又は複数の変換に使用され得る例示的な式を示す。
図10】1つ又は複数の実施形態による、ユーザ機器への送信のために無線参照信号を異なるドメインに変換することを容易にし得る例示的な方法のフロー図を示す。
図11】1つ又は複数の実施形態による、本明細書で説明されるプロセスを容易にし得るシステムアーキテクチャに関与するように動作可能である例示的なモバイルハンドセットの例示的なブロック図を示す。
図12】1つ又は複数の実施形態による、本明細書で説明されるプロセスを容易にし得るシステムアーキテクチャに関与するように動作可能である例示的なコンピュータの例示的なブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
一般的に言うと、本明細書で説明される1つ又は複数の実施形態は、1つ又は複数の実施形態による、他の信号との合成及びユーザ機器への送信のために、遅延ドップラードメインにおいて生成された無線参照信号を時間周波数ドメインの折り畳み部分に変換することを容易にするための機構及びシグナリングを提供する。
【0008】
加えて、本明細書で説明される1つ又は複数の実施形態は、New Radio(NR、5Gとも呼ばれる)の動作をサポートするマルチ接続フレームワークを対象とし得る。理解されるように、1つ又は複数の実施形態は、セルラーリンク(例えば、ロングタームエボリューション(LTE)又はNR)上の制御及びモビリティ機能をサポートすることにより、ネットワーク支援を伴うV2X UEの統合を可能にし得る。1つ又は複数の実施形態は、システム堅牢性、オーバヘッドの低減及びグローバルリソース管理を含む利益を提供しつつ、NRサイドリンクによって直接的な通信リンクを容易にし得る。
【0009】
本明細書で用いられる例及び用語のいずれも非限定的であると理解されたい。例えば、例は、概して、NRバックホールリンクがミリ波帯域上で動作しており、且つ制御プレーンリンクがサブ6GHzLTE帯域上で動作している、非スタンドアロン動作を対象とするが、本明細書で説明される技術を、制御プレーン機能を提供するサブ6GHzアンカーキャリアがNRに基づき得るシナリオに拡張することは、容易であることを理解されたい。したがって、本明細書における例のいずれも非限定的な例であり、本明細書で説明される実施形態、態様、概念、構造、機能又は例のいずれも非限定的であり、その技術は、無線通信全般において利益及び利点を提供する種々の方法で用いられ得る。
【0010】
いくつかの実施形態では、「無線ネットワークノード」又は単に「ネットワークノード」、「無線ネットワークデバイス」又は単に「ネットワークデバイス」という非限定的な用語が本明細書で用いられる。これらの用語は、同義で使用され得、ユーザ機器にサービスし、且つ/又は他のネットワークノード若しくはネットワーク要素に接続される任意の種類のネットワークノード又はユーザ機器がそれから信号を受信する任意の無線ノードを指す。無線ネットワークノードの例は、Node B、基地局(BS)、MSR BSなどのマルチスタンダード無線(MSR)ノード、gNodeB、eNode B、ネットワークコントローラ、無線ネットワークコントローラ(RNC)、基地局コントローラ(BSC)、中継器、ドナーノード制御中継器、ベース送受信機局(BTS)、アクセスポイント(AP)、送信ポイント、送信ノード、RRU、RRH、分散アンテナシステム(DAS)におけるノードなどである。
【0011】
いくつかの実施形態では、統合アクセスバックホール(IAB)という非限定的な用語が用いられる。第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)仕様のリリース16において、固定中継器に基づくIABフレームワークが標準化されている。このリリース16のIABフレームワークは、階層木アーキテクチャに基づいてマルチホップネットワークを可能にする。さらに後述されるように、いくつかの実施形態では、非限定的な用語である「中継ノード」、「モバイル中継ノード」、「アンカーノード」及び「モバイル基地局」の1つ又は複数は、モバイルIABネットワークをサポートするモバイル中継ノードを記述し得る。本明細書におけるいくつかの説明が、「固定」、「静止」又は類似の用語及び「モバイル」、「モバイル」、「非固定」又は類似の用語である無線基地局の概念を参照するにも関わらず、移動のための能力を説明するこれらの用語は、例えば、異なる実施形態において、本明細書で説明されるモバイル基地局が定位置に固定され得、その逆も同様であることを限定しないことを理解されたい。
【0012】
いくつかの実施形態では、ユーザ機器(UE)という非限定的な用語が用いられる。この用語は、セルラ通信システム又はモバイル通信システムにおいて無線ネットワークノードと通信する任意の種類の無線デバイスを指し得る。ユーザ機器の例は、ターゲットデバイス、デバイスツーデバイス(D2D)ユーザ機器、マシンタイプユーザ機器又はマシンツーマシン(M2M)通信が可能なユーザ機器、PDA、タブレット、モバイル端末、スマートフォン、ラップトップ組込装置(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、USBドングルなどである。
【0013】
いくつかの実施形態は、特に5G new radioシステムについて説明される。実施形態は、しかし、ユーザ機器が複数のキャリア、例えばLTE FDD/TDD、WCMDA/HSPA、GSM/GERAN、Wi-Fi、WLAN、WiMax、CDMA2000などを用いて動作する任意の無線アクセス技術(RAT)又はマルチRATシステムに適用可能である。
【0014】
大まかに言うと、1つ又は複数の実施形態は、無線参照信号を送信する動作を改善し得る。初期ドメイン(例えば、遅延ドップラー)において参照信号を生成し、その後、送信のために参照信号を周波数時間ドメインに変換することにより、1つ又は複数の実施形態は、信号のオーバヘッドを低減すること及び信号密度を減少させることを含む方法で参照信号の送信を改善し得る。
【0015】
図1は、1つ又は複数の実施形態による、複数の無線信号192A~Bを容易にする、アンテナアレイ190を介してユーザ機器110に通信可能に連結されるネットワークデバイス150を含む例示的な非限定的システム100のブロック図を示す。本明細書で説明される手法を用いて、無線信号192A~Bを介して送信され得る信号の非限定的な例が参照信号195A~Bである。
【0016】
複数の実施形態によれば、ネットワークデバイス150は、プロセッサ160による実行時、実行可能コンポーネント及び/又は命令によって定義される動作の実行を容易にし得る1つ又は複数のコンピュータ及び/又は機械可読、書込み可能及び/又は実行可能コンポーネント及び/又は命令を記憶し得るメモリ165を含む。例えば、メモリ165は、プロセッサ160による実行時、コンポーネントを実行し得るコンピュータ実行可能コンポーネント120を記憶し得る。
【0017】
いくつかの実施形態では、メモリ165は、1つ又は複数のメモリアーキテクチャを利用し得る揮発性メモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、静的RAM(SRAM)、動的RAM(DRAM)など)及び/又は不揮発性記憶装置170(例えば、リードオンリーメモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)など)を含み得る。メモリ165のさらなる例は、システムメモリ1206及び図12を参照して後述される。メモリ165のそのような例は、本開示の任意の実施形態を実施するために利用され得る。
【0018】
複数の実施形態によれば、プロセッサ160は、メモリ165上に記憶され得る1つ又は複数のコンピュータ及び/又は機械可読、書込み可能及び/又は実行可能コンポーネント及び/又は命令を実施し得る1つ又は複数のプロセッサ及び/又は電子回路を含み得る。例えば、プロセッサ160は、論理、制御、入力/出力(I/O)、算術などを含むが、これらに限定されない、そのようなコンピュータ及び/又は機械可読、書込み可能及び/又は実行可能コンポーネント及び/又は命令によって指定され得る種々の動作を実行し得る。いくつかの実施形態では、プロセッサ160は、1つ又は複数の中央処理装置、マルチコアプロセッサ、マイクロプロセッサ、デュアルマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、システムオンチップ(SOC)、アレイプロセッサ、ベクトルプロセッサ及び/又は別の種類のプロセッサを含み得る。プロセッサ160のさらなる例は、図12の処理ユニット1204を参照して後述される。プロセッサ160のそのような例は、本開示の任意の実施形態を実施するために利用され得る。
【0019】
本明細書で開示される種々の図に示される本開示の実施形態は、単なる例示のためのものであり、したがって、そのような実施形態のアーキテクチャは、それに示されるシステム、デバイス及び/又はコンポーネントに限定されないことを理解されたい。例えば、いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス150は、動作環境1200及び図12を参照して本明細書で説明される種々のコンピュータ及び/又はコンピューティングベース要素をさらに含み得る。1つ又は複数の実施形態では、そのようなコンピュータ及び/又はコンピューティングベース要素は、図1又は本明細書で開示される他の図に関連して示され、説明されるシステム、デバイス、コンポーネント及び/又はコンピュータ実施動作の1つ又は複数を実施することに関連して用いられ得る。
【0020】
本明細書で説明される複数の例は、制御信号(具体的にはチャネル状態情報参照信号(CSI-RS))及びデータ信号の組み合わせに関連するが、本明細書で説明される手法は、周波数時間リソースを使用する異なる種類の有線及び無線信号の変換及び合成に適用され得ることをさらに理解されたい。
【0021】
図2は、1つ又は複数の実施形態による、複数の例示的なアンテナ210及び複数のUE220を示す例示的な無線通信システム200を示す。簡潔にするために、他の実施形態で利用される類似の要素及び/又はプロセスの説明は、省略される。
【0022】
1つ又は複数の実施形態では、UEがMIMOを使用するために、UE110は、概して、利用可能なアンテナの数及び使用される各アンテナ210のチャネルを識別しなければならない。状況により、各アンテナは、アンテナを識別し、且つチャネル状態情報(CSI)を評価するためにUE110によって使用され得る特定の既知の参照信号をブロードキャストし得る。
【0023】
無線接続が増加するにつれて、アンテナの数、参照信号及びデータが増加している。いくつかの実装態様では、データ及び参照信号は、同一の利用可能なリソースを共有し得る。この共有を容易にするための1つの方法は、時間周波数グリッドを用いてリソースを割り当てることによるものである。1つ又は複数の実施形態の態様を示すために、例示的なグリッドが以下で図3~8を用いて説明される。
【0024】
図3は、1つ又は複数の実施形態による、RS及びデータ信号(データ)にスケジューリングされたリソース要素(RE)を有する非限定的な例300の時間周波数グリッド340を示す。例示的なグリッド340は、スケジューリングのために使用される典型的なグリッドよりも小さいものとして示される。例えば、典型的なグリッドは、12×14である。簡潔にするために、他の実施形態で利用される類似の要素及び/又はプロセスの説明は、省略される。
【0025】
時間周波数グリッド340は、RS320及びデータ330信号に割り当てられるREのためのグリッドボックスを含む。図示されないが、いくつかの実装形態では、RS及びデータ信号の両方が同一のREに割り当てられ得、これらの信号の1つ又は両方との干渉を引き起こす可能性がある。この共有は、非直交多重とも呼ばれる。データは、(符号化のため)干渉に対してより抵抗力がある場合があるが、RS信号が劣化すると、CSI推定精度が低下することがある。以下で図4~7を用いて説明されるように、1つ又は複数の実施形態は、この干渉を低減するために、変換されたRS信号を他の信号の直交多重と合成し得る。
【0026】
図4は、1つ又は複数の実施形態による、データ信号にオーバレイするように時間周波数ドメインにわたってRSを拡散し得る手法を示す時間周波数グリッド410の例を示す。簡潔にするために、他の実施形態で利用される類似の要素及び/又はプロセスの説明は、省略される。
【0027】
この手法では、RSシーケンスが遅延ドップラードメインにおいて生成されるとき、各遅延ドップラーサンプルが全ての利用可能な時間周波数REに拡散され得る。これは、ラベル430において示されるように、RSが時間周波数グリッド全体にわたって拡散されるため、例えば、状況により、個々のREに対するRSの影響が少なく、且つRSに対する個々のREの影響が少ないため、RS信号及びデータ信号の両方に対して干渉がより少ない結果となり得る非直交多重の形態である。
【0028】
拡散効果と共に発生し得る別の利益は、RS信号の信号強度の増大である。いくつかの実施形態では、この信号強度の増大は、データREからの潜在的な干渉の増大にさらに対抗し得る。しかしながら、これは、非直交多重の形態であり得るため、信号間の干渉が依然として潜在的な問題であることに留意されたい。以下で図5を用いて説明されるように、1つ又は複数の実施形態は、RS430を生成するために用いられる手法を、この信号が、折り畳み時間周波数グリッド、例えばグリッド全体よりも小さい時間周波数グリッドの一部にわたって拡散するように生成されるように修正され得る。これに基づいて、他の信号は、時間周波数グリッドの残りの部分に割り当てられ得、干渉がさらに低減され得る。
【0029】
図5図6は、1つ又は複数の実施形態による、RS及びデータ信号の合成された送信のために変換530~535及び折り畳み時間周波数グリッド510を使用し得るプロセス600の非限定的な例を示す。簡潔にするために、他の実施形態で利用される類似の要素及び/又はプロセスの説明は、省略される。
【0030】
ブロック610において、第1の信号、例えばCSI-RS信号などの参照信号が生成される。異なる手法とは対照的に、1つ又は複数の実施形態は、時間周波数ドメインと異なるドメインにおいて第1の信号を生成し得る。例において、第1の信号は、初期ドメイン、例えば遅延ドメイン527及びドップラードメイン522の交差として遅延ドップラーグリッド520において示される遅延ドップラードメインにおいて生成され得る。
【0031】
生成された参照信号は、スケジューリング及び送信のために初期ドメインから別のドメイン、例えば時間ドメイン512及び周波数ドメイン517の交差として図5に示される時間周波数ドメインに変換され得る。例えば、ブロック620に示されるように、1つ又は複数の実施形態では、変換は、遅延ドップラードメインにおける参照信号を、時間周波数ドメインにおける変換された参照信号に変換するシンプレクティックフーリエ変換であり得る。追加の説明として、この変換のための式が以下で図9を用いて示される。1つ又は複数の実施形態では、上記の図4を用いて説明されるように、この遷移は、例えば、図4に示されるように、RS430が時間周波数グリッド410に広がってデータRE420にオーバレイした、時間周波数RE全体にわたるRSの拡散であり得る。
【0032】
図4に説明される手法に対する代替的実施形態では、1つ又は複数の実施形態において、変換は、図4の時間周波数グリッド410の一部にわたってRSを拡散するように制限され得る。例示的な手法では、参照信号は、利用可能な時間周波数ドメイン全体にわたって拡散する信号に変換される代わりに、折り畳み時間周波数グリッド、例えば(例えば、折り畳み)グリッド全体よりも小さい時間周波数グリッドの一部に変換され得る。1つ又は複数の実施形態では、グリッドの第2の部分は、グリッドの残り又は第1の部分と異なる他のより小さい部分を含み得る。したがって、これらの実施形態では、上述した変換は、時間周波数グリッドの第1の部分を対象とするが、第2の部分は、変換の対象ではない。
【0033】
時間周波数グリッドを第1の部分及び第2の部分に分離するために、異なる手法が1つ又は複数の実施形態によって用いられ得る。1つ又は複数の実施形態では、図5に示されるように、第1の部分は、時間周波数グリッド515の第2の部分に直交する時間周波数グリッドの一部であり得る。さらに、折り畳み時間周波数グリッドは、異なる期間又は異なるサブ帯域についての粒度要件に従って構成可能なサブサンプリングパターンに従うことによって形成され得る。例えば、1つ又は複数の実施形態では、UE速度がより速くなると、折り畳み時間周波数グリッドを生成するために用いられる時間ドメインサンプリングレートがより高くなるはずである。折り畳み時間周波数グリッド及びサブサンプリングパターンの両方を構成可能であることを含む、追加の構成可能なオプションも構成可能である。上述された図5の例では、例示的なサブサンプリングパターンは、規則的であり、以下では、図7を用いて、上述した手法について折り畳み時間周波数グリッドを生成するために用いられる不規則なサブサンプリングパターン(例えば、不規則な周期性)での例が説明される。
【0034】
図5に示されるように、物理リソースブロック(PRB)543は、時間スロット542毎に直交サブキャリアに分割され得る。ブロック550に関して、変換された参照信号のシンボルは、リソースブロック550のRE557の部分に示され、例えば別の直交部分(図示せず)が直交周波数分割多重(OFDM)に利用可能である。
【0035】
1つ又は複数の実施形態では、上述したプロセスに基づいて、変換された第1の信号は、OFDMを利用することによって第2の信号630と合成され得、RSは、第1の直交サブキャリアにわたって拡散し(且つ上述したRS430の利益のいくつかを提供し)、第2の信号は、例えば、上記の図3に示されるように周波数時間分割多重により、第2の直交サブキャリアにおける他の信号と合成される。例えば、時間周波数グリッド515を考えると、PRB550は、直交サブキャリアRE547に分離され得、RE557及び他のPRBの他のサブキャリアは、上述した第1の部分に割り当てられ、直交部分は、1つ又は複数の第2の信号630に割り当てられて、これが合成信号を生じさせる。
【0036】
ブロック660において、合成信号は、宛先デバイスに通信され得、例えば、ユーザ機器デバイス110は、ODFMを用いてCSI-RS及びデータブロック信号を独立して通信する合成信号を受信し得る。665において、合成信号が受信され得、追加処理は、初期ドメインにおける第1の信号及び第2の信号を与える。
【0037】
ブロック670において、合成信号は、信号をそれらの直交部分に分離するために逆多重化され得、1つ又は複数の実施形態では復号され、使用のために利用可能な第2の信号をもたらす。1つ又は複数の実施形態では、第1の信号(例えば、ユーザ機器デバイス110によって受信されるCSI-RSの使用を容易にするために、ブロック620の変換の逆、例えば図5に示されるように第1の信号を変換し得る逆シンプレクティックフーリエ変換が実行されて、時間周波数ドメインにおいて復調され、遅延ドップラードメインに戻り得る。
【0038】
状況により、上記の手法は、上述したものを超える追加の利益を有し得ることに留意されたい。例えば、上記の手法を用いてCSI-RSを通信するとき、いくつかの実施形態では、CSI-RSが遅延ドップラードメインにおいて最初に生成されるため、受信機(例えば、ユーザ機器デバイス110)は、遅延ドップラードメインにおいてチャネル応答を直接推定し得、このドメインは、有益には、より疎である。
【0039】
別の特徴では、状況により、上記の変換は、折り畳み時間周波数ドメインにおける全てのREにわたって拡散されるように遅延ドップラードメインにおいて各REを変換するため、受信デバイスは、例えば、信号がより多くのREから利用可能であることから、別の手法と対照的な処理利得を実現し得る。1つ又は複数の実施形態では、受信機についてのこの処理利得は、一部の状況で信号の送信機に必要な処理及びRSオーバヘッドの増加と比較され得る。例えば、本明細書で説明される1つ又は複数の手法は、異なるサイズの折り畳み時間周波数ドメインを構成することにより、オーバヘッド及び処理利得の量の柔軟な調整を可能にすることができ、より大きい折り畳み時間周波数ドメインは、送信機においてより多くのRSオーバヘッド及び処理を必要とするが、宛先デバイスにおいて必要な処理を減少させる。
【0040】
図7は、1つ又は複数の実施形態による、信号の送信のために使用され得る不規則サブサンプリングを有する折り畳み時間周波数グリッドの非限定的な例700を示す。簡潔にするために、他の実施形態で利用される類似の要素及び/又はプロセスの説明は、省略される。
【0041】
上記で図5~6を用いて説明されるように、1つ又は複数の実施形態では、折り畳み時間周波数グリッドは、サブサンプリングパターンに従う規則的なOFDM RE747からのOFDMサブキャリア及びシンボルのサブサンプルのセットであり得る。上述の通り、シンプレクティックフーリエ変換の結果は、折り畳み時間周波数グリッドにマッピングされ得る。送信のために、折り畳み時間周波数グリッドは、折り畳み時間周波数グリッドを生成するために用いられるサブサンプリングパターンに従ってデータREと多重化され得る。
【0042】
別の実施形態として、図7のPRB743に示されるように、折り畳み時間周波数グリッドを生成するためのサブサンプリングパターンは、不規則な周期性であり得、例えば、ある時間又は周波数に基づくサンプリングレートは、他のものよりも高くなる場合がある。例えば、折り畳み時間周波数グリッド510を生成するために用いられる規則的なサブサンプリングとは対照的に、図7に示される折り畳み時間周波数グリッドの一部は、不規則なサブサンプリングパターンによって生成された。例えば、RE757A~Bは、それぞれのリソースブロック750A~Bの異なる部分に示される。したがって、干渉をさらに軽減するために、1つ又は複数の実施形態によって用いられる折り畳み時間周波数ドメインは、他の理由のためと同様に、他の信号に割り当てられるREを回避するように(例えば、不規則なサブサンプリングによって)生成され得ることに留意されたい。
【0043】
図8は、1つ又は複数の実施形態による、折り畳み時間周波数グリッド内の多重変換信号の非限定的な例を示す。簡潔にするために、他の実施形態で利用される類似の要素及び/又はプロセスの説明は、省略される。
【0044】
上記で図2を用いて説明されるように、本明細書で説明される異なる多重化手法を実施する理由の1つは、状況により、CSI-RS信号とデータ及び他の信号との間の信号干渉を軽減しつつ、データ及び他の信号と共に潜在的に多くのCSI-RS信号を通信する必要性に基づく。上記の図5~7において説明されるように、CSI-RS信号とデータ及び他の信号との間の信号干渉を軽減し得る手法は、遅延ドップラードメインにおいてCSI-RS信号を生成し、シンプレクティックフーリエ変換を利用して、CSI-RS信号を時間周波数ドメインにおける信号に変換して、ユーザ機器デバイスへの送信のためにデータ又は他の信号と直交多重化される、1つ又は複数の実施形態を含む。
【0045】
1つ又は複数のユーザ機器デバイスへの潜在的に多くのCSI-RS信号の送信を改善し得る追加の手法が図8を用いて説明される。これらの手法の1つ又は複数は、遅延ドップラードメインにおけるREにおいてCSI-RS信号を共に直交多重化し得る。(例えば、上述したブロック620において)送信及び受信のために折り畳み時間周波数ドメインに変換された後、直交多重CSI-RS信号は、複数のUEのためのCSI-RSの混合を有する折り畳み時間周波数ドメイン、例えば時間周波数グリッド810において共にオーバレイされる。上述の通り、この折り畳み時間周波数ドメインは、ブロック660における合成信号としての送信のために第2の信号630と合成625され得る。図8は、RE892A~Bによって遅延ドップラーグリッド820においてそれぞれ直交多重化されている、2つのユーザ機器デバイス、例えばUE890A~BのためのCSI-RS信号を示すことに留意されたい。
【0046】
合成信号がブロック660において受信され、ブロック670において逆多重化された後、折り畳み時間周波数ドメインにおけるCSI-RS信号は、ブロック672において逆フーリエ変換によって変換され得る。1つ又は複数の実施形態では、この変換は、遅延ドップラードメインにおいて直交合成されたCSI-RS信号を修復し得、遅延ドップラードメインでは、それらは、別個であり、使用のために利用可能である。
【0047】
1つ又は複数のユーザ機器デバイスへの潜在的に多くのCSI-RS信号の送信を改善するための代替手段において、1つ又は複数の実施形態は、サブサンプリングパターンを用いて、第2の信号630のために用いられる部分に直交する時間周波数グリッドの部分内で複数の折り畳み時間周波数ドメインを生成し得る。この手法では、各CSI-RSは、直交サブサンプリングパターンを用いた異なる折り畳み時間周波数ドメイン上にあり得る。ブロック660における送信のための合成信号として用いられる最終的な時間周波数ドメインにおいて、各折り畳み時間周波数ドメインは、OFDM REの異なるセットを占有し得る。この手法では、ブロック670の分離後、複数の折り畳み時間周波数ドメインがサブサンプリングパターンに基づいて復元され得、これらの折り畳み時間周波数ドメインは、ブロック670において逆変換されて、遅延ドップラードメインにおけるそれぞれのCSI-RS信号に戻る。
【0048】
図9は、1つ又は複数の実施形態による、上述したRE420で用いられ得る例示的な式、即ち別のドメイン(例えば、遅延ドップラー)において生成されたRSを送信のために時間周波数ドメインに変換することを示す。簡潔にするために、他の実施形態で利用される類似の要素及び/又はプロセスの説明は、省略される。
【0049】
上述の通り、実施形態によって使用され得る1つの手法は、遅延ドップラードメインにおいてRSを生成し、次いでシンプレクティックフーリエ変換を用いてRSを時間周波数ドメインに変換する。図9の式は、第2のステップの例である。例えば、ラベル910は、時間周波数ドメインにおけるRS、例えば時間(n)及び周波数(m)を用いたRS(r’)の表現を強調している。r’(n,m)910をもたらし得る関数の一部として、ラベル920は、遅延ドップラードメインにおけるRS、遅延ビンにおけるインデックス(k)及びドップラービンにおけるインデックス(l)を用いたRS(r)の表現を強調する。
【0050】
当業者であれば、本明細書の説明を考慮して、式の他の部分を、グリッド530のサイズに適合され得るシンプレクティックフーリエ変換として認識するであろう。例えば、式NS,νにおいて、(S,ν)は、RS信号の拡散を対象とするグリッドのサイズに対応する。したがって、上述の通り、典型的なグリッドは、12×14であるため、値(S=12,ν=14)が、この式を典型的なグリッドサイズに適合させるために使用され得る。
【0051】
図10は、1つ又は複数の実施形態による、他の信号との合成及びユーザ機器への送信のために、遅延ドップラードメインにおいて生成された無線参照信号を時間周波数ドメインの折り畳み部分に変換することを容易にし得る例示的な方法1000のフロー図を示す。簡潔にするために、他の実施形態で利用される類似の要素及び/又はプロセスの説明は、省略される。
【0052】
1002において、方法1000は、プロセッサ160を含むデバイスにより、時間周波数ドメインの時間周波数グリッドの無線リソースを使用して、時間周波数グリッドの第1の部分の第1の信号及び時間周波数グリッドの第2の部分の第2の信号を含む合成信号を受信することを容易にし得る。時間周波数グリッドの第1の部分は、時間周波数グリッドの第2の部分と異なり、第1の信号は、異なるドメインにおいて生成され、且つ時間周波数グリッドの第1の部分に変換されたものである。実施形態において。例示的な実施形態では、方法1000は、プロセッサ160を含むデバイス(例えば、ネットワークデバイス150)により、時間周波数ドメインの時間周波数グリッド340の無線リソースを使用して、時間周波数グリッド(例えば、折り畳み時間周波数グリッド510)の第1の部分の第1の信号及び時間周波数グリッドの第2の部分の第2の信号630を含む合成信号を受信することを容易にし得る。時間周波数グリッドの第1の部分は、時間周波数グリッドの第2の部分と異なり、第1の信号は、異なるドメイン(例えば、遅延ドップラードメイン)において生成され、且つ時間周波数グリッドの第1の部分に変換されたものである。
【0053】
1004において、方法1000は、デバイスにより、合成信号を復号し、復号された第1の信号を生じさせ得る。例示的な実施形態では、方法1000は、デバイスにより、合成信号を復号し、復号された第1の信号を生じさせ得る(例えば、信号を分離するブロック670)。
【0054】
1006において、方法1000は、デバイスにより、復号された第1の信号を異なるドメインに変換し、変換された復号信号を生じさせ得る。例示的な実施形態では、方法1000は、デバイスにより、復号された第1の信号を異なるドメイン(例えば、遅延ドップラードメイン)に変換(例えば、逆フーリエ変換672)し、変換された復号信号を生じさせ得る。
【0055】
図11は、本明細書において説明される1つ又は複数の実施形態による、無線通信を容易にするシステムアーキテクチャにおいて関与するように動作可能な例示的なモバイルハンドセット1100のブロック図を示す。モバイルハンドセットが本明細書で示されているが、他のデバイスは、モバイルデバイスであり得ることと、モバイルハンドセットは、本明細書で説明される種々の実施形態のうちの実施形態についての状況を提供するために示されているにすぎないこととを理解されたい。以下の説明は、種々の実施形態を実施し得る適当な環境の例についての簡潔な一般的説明を提供することを意図している。説明は、機械可読記憶媒体上で具現化されるコンピュータ実行可能命令の一般的な状況を含むが、当業者であれば、いくつかの実施形態が他のプログラムモジュールと組み合わせて、且つ/又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせとしても実施され得ることを認識するであろう。
【0056】
一般に、アプリケーション(例えば、プログラムモジュール)は、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、コンポーネント、データ構造などを含むことができる。さらに、本明細書において説明される方法は、それぞれが1つ又は複数の関連するデバイスに動作可能に連結され得る、シングルプロセッサ又はマルチプロセッサシステム、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ並びにパーソナルコンピュータ、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、マイクロプロセッサベース又はプログラマブル消費者向け電子機器などを含む他のシステム構成と共に実施され得ることを当業者であれば理解するであろう。
【0057】
コンピューティングデバイスは、典型的には、各種の機械可読媒体を含み得る。機械可読媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の利用可能な媒体であり得、揮発性及び不揮発性媒体、着脱可能及び着脱不可能媒体の両方を含む。限定ではなく、例として、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体を含み得る。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は他のデータなどの情報を記憶するために任意の方法又は技術で実施された揮発性及び/又は不揮発性媒体、着脱可能及び/又は着脱不可能媒体を含み得る。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ若しくは他のメモリ技術、ソリッドステートドライブ(SSD)若しくは他のソリッドステート記憶技術、コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD ROM)、デジタルビデオディスク(DVD)、Blu-rayディスク若しくは他の光ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置若しくは他の磁気記憶デバイス又は所望の情報を記憶するために使用することができ、且つコンピュータによってアクセスすることができる任意の他の媒体を含むことができるが、それに限定されない。これに関連して、本明細書において記憶装置、メモリ又はコンピュータ可読媒体に適用されるような「有形」又は「非一時的」という用語は、修飾語として単に伝播する一時的信号自体を除外するものと理解されるべきであり、単に伝播する一時的信号自体ではない全ての標準的な記憶装置、メモリ又はコンピュータ可読媒体に対する権利を放棄するものではない。
【0058】
通信媒体は、典型的には、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は搬送波若しくは他の搬送機構などの被変調データ信号内の他のデータを具現化し、任意の情報配信媒体を含む。「被変調データ信号」という用語は、情報を信号に符号化するように、その特徴の1つ又は複数が設定又は変更された信号を意味する。限定ではなく、例として、通信媒体は、有線ネットワーク又は直接有線接続などの有線媒体並びに音響、RF、赤外線及び他の無線媒体などの無線媒体を含む。上記の任意のものの組み合わせもコンピュータ可読媒体の範囲に含まれるべきである。
【0059】
ハンドセットは、全てのオンボード動作及び機能を制御及び処理するためのプロセッサ1102を含む。メモリ1104は、データ及び1つ又は複数のアプリケーション1106(例えば、ビデオプレーヤソフトウェア、ユーザフィードバックコンポーネントソフトウェアなど)を記憶するためにプロセッサ1102にインターフェースする。他のアプリケーションは、ユーザフィードバック信号の開始を容易にする所定の音声コマンドの音声認識を含み得る。アプリケーション1106は、メモリ1104及び/又はファームウェア1108に記憶され、メモリ1104及び/又はファームウェア1108のいずれか又は両方からプロセッサ1102によって実行され得る。ファームウェア1108は、ハンドセット1100を開始するときに実行するための起動コードも記憶し得る。通信コンポーネント1110は、外部システム、例えばセルラネットワーク、VoIPネットワークなどとの有線/無線通信を容易にするためにプロセッサ1102にインターフェースする。ここで、通信コンポーネント1110は、信号通信に対応するために、適当なセルラ送受信機1111(例えば、GSM送受信機)及び/又は免許不要送受信機1113(例えば、Wi-Fi、WiMax)も含み得る。ハンドセット1100は、携帯電話、モバイル通信能力を有するPDA及びメッセージングセントリックデバイスなどのデバイスであり得る。通信コンポーネント1110は、地上無線ネットワーク(例えば、ブロードキャスト)、デジタル衛星無線ネットワーク及びインターネットベース無線サービスネットワークからの通信受信も容易にする。
【0060】
ハンドセット1100は、テキスト、画像、ビデオ、電話機能(例えば、呼出し側ID機能)、セットアップ機能を表示するため且つユーザ入力のためのディスプレイ1112を含む。例えば、ディスプレイ1112は、マルチメディアコンテンツ(例えば、音楽メタデータ、メッセージ、壁紙、グラフィックスなど)の提示を提供することができる「スクリーン」とも呼ばれ得る。ディスプレイ1112は、ビデオも表示することができ、且つビデオコンテンツの生成、編集及び共有を容易にし得る。シリアルI/Oインターフェース1114は、プロセッサ1102と通信可能に設けられて、ハードワイヤ接続及び他のシリアル入力デバイス(例えば、キーボード、キーパッド及びマウス)を通して有線及び/又は無線シリアル通信(例えば、USB及び/又はIEEE1294)を容易にする。これは、例えば、ハンドセット1100を更新すること及びトラブルシューティングすることをサポートする。オーディオ能力は、オーディオI/Oコンポーネント1116によって提供され、オーディオI/Oコンポーネント1116は、例えば、ユーザフィードバック信号を開始するために適切なキー又はキーの組み合わせをユーザが押したという指示に関連するオーディオ信号を出力するためのスピーカを含み得る。オーディオI/Oコンポーネント1116は、データ及び/又は電話音声データを記録するために、また電話会話のための音声信号を入力するために、マイクロフォンを通したオーディオ信号の入力も容易にする。
【0061】
ハンドセット1100は、カード加入者識別モジュール(SIM)又はユニバーサルSIM1120のフォームファクタでSIC(加入者識別要素)を収容し、且つSIMカード1120をプロセッサ1102とインターフェースするためのスロットインターフェース1118を含み得る。ただし、SIMカード1120は、ハンドセット1100に入るように製造され、データ及びソフトウェアをダウンロードすることによって更新され得ることを理解されたい。
【0062】
ハンドセット1100は、通信コンポーネント1110を通してIPデータトラフィックを処理して、ISP又はブロードバンドケーブルプロバイダを通して、例えばインターネット、企業イントラネット、ホームネットワーク、パーソナルエリアネットワークなどのIPネットワークからIPトラフィックを収容し得る。そのため、VoIPトラフィックがハンドセット1100によって使用され得、IPベースマルチメディアコンテンツが符号化フォーマット又は復号フォーマットで受信され得る。
【0063】
ビデオ処理コンポーネント1122(例えば、カメラ)は、符号化されたマルチメディアコンテンツを復号するために提供され得る。ビデオ処理コンポーネント1122は、ビデオコンテンツの生成、編集及び共有を容易にすることを支援し得る。ハンドセット1100は、電池及び/又はAC電力サブシステムの形態の電源1124も含み、電源1124は、電力I/Oコンポーネント1126によって外部電力システム又は充電機器(図示せず)にインターフェースし得る。
【0064】
ハンドセット1100は、受信されたビデオコンテンツを処理し、且つビデオコンテンツを記録及び送信するためのビデオコンポーネント1130も含み得る。例えば、ビデオコンポーネント1130は、ビデオコンテンツの生成、編集及び共有を容易にし得る。位置追跡コンポーネント1132は、ハンドセット1100の地理的位置の特定を容易にする。上記で説明したように、これは、ユーザがフィードバック信号を自動的に又は手動で開始するときに起こり得る。ユーザ入力コンポーネント1134は、ユーザが品質フィードバック信号を開始することを容易にする。ユーザ入力コンポーネント1134は、ビデオコンテンツの生成、編集及び共有も容易にし得る。ユーザ入力コンポーネント1134は、例えば、キーパッド、キーボード、マウス、スタイラスペン及び/又はタッチスクリーンなどのこうした従来の入力デバイス技術を含み得る。
【0065】
再度、アプリケーション1106を参照すると、ヒステリシスコンポーネント1136は、アクセスポイントに関連付けるときを決定するために使用されるヒステリシスデータの解析及び処理を容易にする。Wi-Fi送受信機1113がアクセスポイントのビーコンを検出したとき、ヒステリシスコンポーネント1136のトリガを容易にするソフトウェアトリガコンポーネント1138が提供され得る。SIPクライアント1140は、ハンドセット1100がSIPプロトコルをサポートし、SIP登録サーバによって加入者を登録することを可能にする。アプリケーション1106は、マルチメディアコンテンツ、例えば音楽の発見、再生及び記憶の能力を少なくとも提供するクライアント1142も含み得る。
【0066】
ハンドセット1100は、通信コンポーネント1110に関連して上で示したように、屋内ネットワーク無線送受信機1113(例えば、Wi-Fi送受信機)を含む。この機能は、デュアルモードGSMハンドセット1100のために、IEEE802.11などの屋内無線リンクをサポートする。ハンドセット1100は、無線音声及びデジタル無線チップセットを組み合わせて単一ハンドヘルドデバイスにすることができるハンドセットを通して少なくとも衛星無線サービスを収容し得る。
【0067】
分かるように、本明細書で説明される技術は、(スタンドアロンアーキテクチャと比較して)制御プレーン及びモビリティシグナリングがマルチ接続を介してサブ6GHzアンカーリンクを経て提供されるとき、初期アクセス及びV2X構成の増大した堅牢性及び減少したレイテンシを提供し得る。その場合、V2X対応UEは、初期アクセス、IDLEモード、制御プレーン及びモビリティ機能を提供する。本技術は、ミリ波帯域上の制御及びデータリンクの両方を多重化する代わりに、制御プレーンシグナリングのためにサブ6GHzチャネルを使用することにより、(1つ又は複数の帯域の)セルラ及びV2Xトラフィックを多重化するミリ波バックホールリンク上のオーバヘッド減少を容易にし得る。さらに、本明細書で説明される技術は、NRミリ波バックホールリンク上よりもサブ6GHzチャネル上でより効率的に、サイドリンクリンク品質メトリックに関する測定/レポートに基づくローカルマネージャ構成及び連携を効率的に実行するための能力を提供する。本明細書で説明される技術は、同一の又は異なるキャリア上のV2X直接通信サービスに加えて、ネットワークインフラとの同時セルラ通信のためのサポートを可能にする。
【0068】
例示的な実装形態では、ユーザ機器は、ネットワークデバイスに対して無線リンクを介して通信データを送信及び/又は受信することが可能である。無線通信システム200は、したがって、1つ又は複数の通信サービスプロバイダネットワークに含まれるネットワークデバイス及び/又は種々の追加ネットワークデバイス(理解されるように)を介して種々のユーザ機器に無線通信サービスを提供することを容易にする1つ又は複数の通信サービスプロバイダネットワークを含み得る。1つ又は複数の通信サービスプロバイダネットワークは、セルラネットワーク、フェムトネットワーク、ピコセルネットワーク、マイクロセルネットワーク、インターネットプロトコル(IP)ネットワーク、Wi-Fiサービスネットワーク、ブロードバンドサービスネットワーク、エンタープライズネットワーク、クラウドベースネットワークなどを含むが、これらに限定されない種々の種類の異種ネットワークを含み得る。例えば、少なくとも1つの実装形態では、システム100は、種々の地理的エリアに及ぶ大規模無線通信ネットワークであり得るか、又は大規模無線通信ネットワークを含み得る。この実装態様によれば、1つ又は複数の通信サービスプロバイダネットワークは、無線通信ネットワーク並びに/又は無線通信ネットワークの種々の追加デバイス及びコンポーネント(例えば、追加ネットワークデバイス及びセル、追加ユーザ機器、ネットワークサーバデバイスなど)であり得るか又はそれらを含み得る。
【0069】
ネットワークデバイスは、1つ又は複数のバックホールリンクなど(図示せず)を介して1つ又は複数の通信サービスプロバイダネットワークに接続され得る。例えば、1つ又は複数のバックホールリンクは、T1/E1電話線、デジタル加入者線(DSL)(例えば、同期又は非同期)、非対称DSL(ADSL)、光ファイバーバックボーン、同軸ケーブルなどの有線リンクコンポーネントを含み得る。
【0070】
無線通信システムは、種々のセルラシステム、技術及び変調スキームを利用してデバイス間の無線通信を容易にし得る。例示的な実施形態は、5G new radio(NR)システムの使用を含むが、本明細書で説明される1つ又は複数の実施形態は、ユーザ機器が複数の搬送波を用いて動作する場合を含む、任意の無線アクセス技術(RAT)又はマルチRATシステム、例えばLTE FDD/TDD、GSM/GERAN、CDMA2000などに適用可能であり得る。例えば、無線通信システム200は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、ユニバーサルモバイル電気通信サービス(UMTS)、ロングタームエボリューション(LTE)、LTE周波数分割複信(LTE FDD)、LTE時分割複信(TDD)、高速パケットアクセス(HSPA)、符号分割多重アクセス(CDMA)、ワイドバンドCDMA(WCMDA)、CDMA2000、時分割多重アクセス(TDMA)、周波数分割多重アクセス(FDMA)、マルチキャリア符号分割多重アクセス(MC-CDMA)、シングルキャリア符号分割多重アクセス(SC-CDMA)、シングルキャリアFDMA(SC-FDMA)、直交周波数分割多重(OFDM)、離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT拡散OFDM)、シングルキャリアFDMA(SC-FDMA)、フィルタバンクベースマルチキャリア(FBMC)、ゼロテイルDFT拡散OFDM(ZT DFT-s-OFDM)、汎用周波数分割多重(GFDM)、フィックスドモバイルコンバージェンス(FMC)、ユニバーサルフィックスドモバイルコンバージェンス(UFMC)、ユニークワードOFDM(UW-OFDM)、ユニークワードDFT拡散OFDM(UW DFT拡散OFDM)、サイクリックプレフィックスOFDM(CP-OFDM)、リソースブロックフィルタードOFDM、WiFi、WLAN、WiMaxなどに従って動作し得る。しかしながら、本明細書で説明されるシステムの種々の特徴及び機能は、データシンボルが複数の周波数サブキャリアを経て同時に送信され得る、1つ又は複数のマルチキャリア変調方式(例えば、OFDM、CP-OFDM、DFT拡散OFMD、UFMC、FMBCなど)を用いて無線信号を通信するように構成される。実施形態は、ユーザ機器のシングルキャリア及びマルチキャリア(MC)又はキャリアアグリゲーション(CA)動作に適用可能である。キャリアアグリゲーション(CA)という用語は、「マルチキャリアシステム」、「マルチセル動作」、「マルチキャリア動作」、「マルチキャリア」送信及び/又は受信とも呼ばれる(例えば、同義で呼ばれる)。いくつかの実施形態は、いくつかの搬送波上のマルチRAB(無線ベアラ)にも適用可能である(即ちデータ+音声が同時にスケジューリングされる)ことに留意されたい。
【0071】
種々の実施形態では、システム100は、5G無線ネットワーキング特徴及び機能を提供及び利用するように構成され得る。帯域幅をいくつかのサブバンドに分割する波形を用いることができる5Gネットワークを用いて、最適な波形及びヌメロロジーを有する異なるサブバンドにおいて異なる種類のサービスが提供され得、5Gネットワークのためのスペクトル利用の改善に繋がる。それにも関わらず、ミリ波スペクトルにおいて、ミリメートル波は、他の通信波と比較して短い波長を有し、それにより、ミリ波信号は、深刻なパスロス、侵入損失及びフェージングを被る可能性がある。一方、ミリ波周波数における相対的に短い波長により、同じ物理的寸法により多くのアンテナを収容させることが可能となり、これにより大規模な空間多重化及び高度に指向性のビームフォーミングが可能となる。
【0072】
本明細書で説明される種々の実施形態について追加の状況を提供するために、図12及び以下の説明は、本明細書で説明される実施形態のうちの種々の実施形態が実施され得る、適当なコンピューティング環境1200の簡潔な一般的説明を提供することを意図している。実施形態は、1つ又は複数のコンピュータ上で実行し得るコンピュータ実行可能命令に一般的に関連して上記で説明されているが、当業者であれば、実施形態が他のプログラムモジュールと組み合わせて且つ/又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせとしても実装され得ることを認識するであろう。
【0073】
一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、コンポーネント、データ構造などを含む。さらに、当業者であれば、方法は、それぞれが1つ又は複数の関連するデバイスに動作可能に連結され得る、シングルプロセッサ又はマルチプロセッサコンピュータシステム、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、モノのインターネット(IoT)デバイス、分散型コンピューティングシステム及びパーソナルコンピュータ、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、マイクロプロセッサベース又はプログラマブル消費者向け電子機器などを含む他のコンピュータシステム構成と共に実施され得ることを理解するであろう。
【0074】
本明細書の実施形態のうちの例示される実施形態は、あるタスクが通信ネットワークを通してリンクされるリモート処理デバイスによって実行される分散型コンピューティング環境でも実施され得る。分散型コンピューティング環境において、プログラムモジュールは、ローカル及びリモートメモリ記憶デバイスの両方に位置され得る。
【0075】
コンピューティングデバイスは、典型的には、多様な媒体を含み、それらは、コンピュータ可読記憶媒体、機械可読記憶媒体及び/又は通信媒体を含み得、2つの用語は、本明細書において以下のように互いに異なって使用される。コンピュータ可読記憶媒体又は機械可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の利用可能記憶媒体であり得、揮発性及び不揮発性媒体、着脱可能及び着脱不可能媒体の両方を含む。限定ではなく、例として、コンピュータ可読記憶媒体又は機械可読記憶媒体は、コンピュータ可読又は機械可読命令、プログラムモジュール、構造化データ又は非構造化データなどの情報を記憶するための任意の方法又は技術に関連して実施され得る。
【0076】
コンピュータ可読記憶媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ若しくは他のメモリ技術、コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD ROM)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、Blu-rayディスク(BD)若しくは他の光ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置若しくは他の磁気記憶デバイス、ソリッドステートドライブ若しくは他のソリッドステート記憶デバイス又は所望の情報を記憶するために用いることができる他の有形及び/若しくは非一時的媒体を含み得るが、これらに限定されない。これに関連して、本明細書において記憶装置、メモリ又はコンピュータ可読媒体に適用されるような「有形」又は「非一時的」という用語は、修飾語として単に伝播する一時的信号自体を除外するものと理解されるべきであり、単に伝播する一時的信号自体ではない全ての標準的な記憶装置、メモリ又はコンピュータ可読媒体に対する権利を放棄するものではない。
【0077】
コンピュータ可読記憶媒体は、媒体によって記憶される情報に関する多様な動作のために、例えばアクセス要求、問い合わせ又は他のデータ検索プロトコルを介して1つ又は複数のローカル又はリモートコンピューティングデバイスによってアクセスされ得る。
【0078】
通信媒体は、典型的には、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は例えば搬送波若しくは他の搬送機構などの被変調データ信号などのデータ信号における他の構造化若しくは非構造化データを具現化し、任意の情報配信又は移送媒体を含む。1つ又は複数の「被変調データ信号」という用語は、情報を1つ又は複数の信号に符号化するように、その特徴の1つ又は複数が設定又は変更された信号を指す。限定ではなく、例として、通信媒体は、有線ネットワーク又は直接配線接続などの有線媒体並びに音響、RF、赤外線及び他の無線媒体などの無線媒体を含む。
【0079】
再度、図12を参照すると、本明細書で説明される態様の種々の実施形態を実施するための例示的な環境1200は、コンピュータ1202を含み、コンピュータ1202は、処理ユニット1204、システムメモリ1206及びシステムバス1208を含む。システムバス1208は、システムメモリ1206を含むが、これに限定されないシステムコンポーネントを処理ユニット1204に連結する。処理ユニット1204は、多様な市販のプロセッサのいずれかであり得る。デュアルマイクロプロセッサ及び他のマルチプロセッサアーキテクチャも処理ユニット1204として利用され得る。
【0080】
システムバス1208は、種々の市販のバスアーキテクチャのいずれかを用いて、メモリバス(メモリコントローラの有無を問わない)、周辺機器用バス及びローカルバスにさらに相互接続することができるいくつかの種類のバス構造のいずれかであり得る。システムメモリ1206は、ROM1210及びRAM1212を含む。基本入出力システム(BIOS)は、ROM、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM)、EEPROMなどの不揮発性メモリに記憶され得、BIOSは、例えば、スタートアップ中にコンピュータ1202内の要素間の情報転送を支援する基本ルーチンを含む。RAM1212は、データをキャッシュするためのスタティックRAMなどの高速RAMも含み得る。
【0081】
コンピュータ1202は、内部ハードディスクドライブ(HDD)1214(例えば、EIDE、SATA)、1つ又は複数の外部記憶デバイス1216(例えば、磁気フロッピーディスクドライブ(FDD)1216、メモリスティック又はフラッシュドライブリーダ、メモリカードリーダなど)及び光ディスクドライブ1220(例えば、CD-ROMディスク、DVD、BDなどから読出し又は書込み可能である)をさらに含む。内部HDD1214は、コンピュータ1202内に位置するように示されているが、内部HDD1214は、適当なシャシー(図示せず)における外部使用のために構成され得る。加えて、環境1200に示されていないが、ソリッドステートドライブ(SSD)は、HDD1214に加えて又はHDD1214の代わりに使用され得る。HDD1214、外部記憶デバイス1216及び光ディスクドライブ1220は、HDDインターフェース1224、外部記憶インターフェース1226及び光ドライブインターフェース1228によってそれぞれシステムバス1208に接続され得る。外部ドライブを実装するためのインターフェース1224は、ユニバーサルシリアルバス(USB)及び米国電気電子学会(IEEE)1394インターフェース技術の少なくとも1つ又は両方を含み得る。他の外部ドライブ接続技術は、本明細書で説明される実施形態の意図する範囲内である。
【0082】
ドライブ及び付随するコンピュータ可読記憶媒体は、データ、データ構造、コンピュータ実行可能命令などの不揮発性記憶装置を提供する。コンピュータ1202の場合、ドライブ及び記憶媒体は、適当なデジタルフォーマットで任意のデータの記憶を収容する。上記のコンピュータ可読記憶媒体の説明は、それぞれの種類の記憶デバイスを参照するが、コンピュータによって読出し可能である他の種類の記憶媒体も、現在存在しているか又は将来開発されるかに関わらず、例示的な動作環境において使用され得ることと、さらに、任意のそのような記憶媒体は、本明細書で説明される方法を実行するためのコンピュータ実行可能命令を含み得ることとが当業者によって理解されるべきである。
【0083】
ドライブ及びRAM1212内において、オペレーティングシステム1230、1つ又は複数のアプリケーションプログラム1232、他のプログラムモジュール1234及びプログラムデータ1236を含む複数のプログラムモジュールを記憶することができる。オペレーティングシステム、アプリケーション、モジュール及び/又はデータの全て又は一部をRAM1212にキャッシュすることもできる。本明細書で説明されるシステム及び方法は、種々の市販オペレーティングシステム又はオペレーティングシステムの組み合わせを使用して実施され得る。
【0084】
コンピュータ1202は、任意選択で、エミュレーション技術を含み得る。例えば、ハイパーバイザ(図示せず)又は他の中間物は、オペレーティングシステム1230のためのハードウェア環境をエミュレートすることができ、エミュレートされたハードウェアは、任意選択で、図12に示されるハードウェアと異なり得る。このような実施形態では、オペレーティングシステム1230は、コンピュータ1202においてホストされる複数のVMの1つの仮想機械(VM)を含み得る。さらに、オペレーティングシステム1230は、アプリケーション1232のためのJava実行時環境又は.NETフレームワークなどの実行時環境を提供し得る。実行時環境は、実行時環境を含む任意のオペレーティングシステム上でアプリケーション1232が実行することを可能にする一貫した実行環境である。同様に、オペレーティングシステム1230は、コンテナをサポートすることができ、アプリケーション1232は、例えば、コード、実行時間、システムツール、システムライブラリ及びアプリケーション用設定を含む、ソフトウェアの軽量でスタンドアロンの実行可能パッケージであるコンテナの形態であり得る。
【0085】
さらに、コンピュータ1202は、トラステッド処理モジュール(TPM)などのセキュリティモジュールを用いて有効化され得る。TPMを伴う事例の場合、ブートコンポーネントは、次の時間のブートコンポーネントをハッシュし、次のブートコンポーネントをロードする前に、セキュアな値に対して結果が合致するのを待つ。このプロセスは、例えば、アプリケーション実行レベル又はオペレーティングシステム(OS)カーネルレベルにおいて適用される、コンピュータ1202のコード実行スタック内の任意のレイヤにおいて行われ得、それによりコード実行の任意のレベルにおけるセキュリティを有効化する。
【0086】
ユーザは、1つ又は複数の有線/無線入力デバイス、例えばキーボード1238、タッチスクリーン1240及びマウス1242などのポインティングデバイスを通してコンピュータ1202にコマンド及び情報を入力することができる。他の入力デバイス(図示せず)は、マイクロフォン、赤外線(IR)リモコン、無線周波数(RF)リモコン又は他のリモコン、ジョイスティック、仮想現実コントローラ及び/又は仮想現実ヘッドセット、ゲームパッド、スタイラスペン、画像入力デバイス、例えばカメラ、ジェスチャセンサ入力デバイス、視覚運動センサ入力デバイス、感情又は顔検出デバイス、生体測定入力デバイス、例えば指紋又は角膜スキャナなどを含み得る。これらの入力デバイス及び他の入力デバイスは、多くの場合、システムバス1208に連結され得る入力デバイスインターフェース1244を通して処理ユニット1204に接続されるが、パラレルポート、IEEE 1394シリアルポート、ゲームポート、USBポート、IRインターフェース、BLUETOOTH(登録商標)インターフェースなどの他のインターフェースによって接続され得る。
【0087】
モニタ1246又は他の種類のディスプレイデバイスもビデオアダプタ1248などのインターフェースを介してシステムバス1208に接続され得る。モニタ1246に加えて、コンピュータは、典型的には、スピーカ、プリンタなどの他の周辺出力デバイス(図示せず)を含む。
【0088】
コンピュータ1202は、有線及び/又は無線通信を介して、リモートコンピュータ1250などの1つ又は複数のリモートコンピュータへの論理接続を用いてネットワーク化環境で動作し得る。リモートコンピュータ1250は、ワークステーション、サーバコンピュータ、ルータ、パーソナルコンピュータ、ポータブルコンピュータ、マイクロプロセッサベースのエンタテインメント器具、ピアデバイス又は他の共通ネットワークノードであり得、典型的にはコンピュータ1202に関して説明される要素の多く又は全てを含むが、簡潔にするためにメモリ/記憶デバイス1252のみが示される。図示する論理接続は、ローカルエリアネットワーク(LAN)1254及び/又はより大きいネットワーク、例えばワイドエリアネットワーク(WAN)1256への有線/無線接続を含む。このようなLAN及びWANネットワーク化環境は、オフィス及び会社で一般的であり、イントラネットなどの企業横断的コンピュータネットワークを容易にし、これらの全てを大域的通信ネットワーク、例えばインターネットに接続することができる。
【0089】
LANネットワーク化環境で用いられるとき、コンピュータ1202は、有線及び/又は無線通信ネットワークインターフェース又はアダプタ1258を通してローカルネットワーク1254に接続され得る。アダプタ1258は、LAN1254への有線又は無線通信を容易にすることができ、LAN1254は、LANに配置され無線モードでアダプタ1258と通信するための無線アクセスポイント(AP)も含み得る。
【0090】
WANネットワーク化環境において用いられるとき、コンピュータ1202は、モデム1260を含み得るか、又はインターネットを経由するなど、WAN1256を介して通信を確立するための他の手段により、WAN1256上の通信サーバに接続され得る。モデム1260は、内部又は外部及び有線又は無線デバイスであり得、入力デバイスインターフェース1244を介してシステムバス1208に接続され得る。ネットワーク化環境において、コンピュータ1202に関して示されたプログラムモジュール又はその一部は、リモートメモリ/記憶デバイス1252に記憶され得る。図示されるネットワーク接続は、例示であり、コンピュータ間に通信リンクを確立する他の手段が用いられ得ることを理解されたい。
【0091】
LAN又はWANネットワーク化環境で用いられるとき、コンピュータ1202は、上述の通り、外部記憶デバイス1216に加えて又は外部記憶デバイス1216の代わりに、クラウド記憶システム又は他のネットワークベース記憶システムにアクセスし得る。概して、コンピュータ1202とクラウド記憶システムとの間の接続は、LAN1254又はWAN1256を経て、例えばアダプタ1258又はモデム1260によってそれぞれ確立され得る。コンピュータ1202を関連するクラウド記憶システムに接続すると、外部記憶インターフェース1226は、アダプタ1258及び/又はモデム1260を用いて、クラウド記憶システムによって提供される記憶装置を、それが他の種類の外部記憶であるかのように管理し得る。例えば、外部記憶インターフェース1226は、クラウド記憶ソースへのアクセスを、それらのソースがコンピュータ1202に物理的に接続されているかのように提供するように構成され得る。
【0092】
コンピュータ1202は、無線通信において動作可能に配置された任意の無線デバイス又はエンティティ、例えばプリンタ、スキャナ、デスクトップ及び/又は可搬コンピュータ、携帯情報端末、通信衛星、無線で検出可能なタグに関連付けられた任意の機器又は場所(例えば、キオスク、新聞販売店、商品棚など)及び電話と通信するように動作可能であり得る。これは、ワイヤレスフィディリティ(Wi-Fi)及びBLUETOOTH(登録商標)無線技術を含み得る。したがって、通信は、従来型ネットワークと同様に事前定義された構造であり得るか、又は単に少なくとも2つのデバイス間のアドホック通信であり得る。
【0093】
本開示の例示的な実施形態の上述の説明は、要約書の記述を含め、網羅的であること又は開示される実施形態を、開示される厳密な形式に限定することを意図していない。本明細書では、説明目的で特定の実施形態及び例を記述しているが、当業者に認識されるように、このような実施形態及び例の範囲内と考えられる種々の修正形態が可能である。
【0094】
これに関連して、開示される主題は、種々の実施形態及び対応する図に関連して説明されてきたが、適用可能な場合、開示される主題から逸脱することなく他の類似の実施形態が用いられ得るか、又は開示される主題の同じ機能、類似の機能代替機能又は代用機能を実行するために、記述される実施形態に対する変更形態及び追加形態がなされ得ることを理解されたい。したがって、開示される主題は、本明細書で説明されるいかなる単一の実施形態にも限定されるべきではなく、その幅及び範囲は、以下に添付する特許請求の範囲に従って解釈されるべきである。
【0095】
本明細書で用いられる場合、「プロセッサ」という用語は、シングルコアプロセッサ、ソフトウェアマルチスレッド実行能力を有するシングルプロセッサ、マルチコアプロセッサ、ソフトウェアマルチスレッド実行能力を有するマルチコアプロセッサ、ハードウェアマルチスレッド技術を有するマルチコアプロセッサ、パラレルプラットフォーム及び分散共有メモリを有するパラレルプラットフォームを含むが、これらに限定されない実質的に任意のコンピューティング処理ユニット又はデバイスを指すことができる。加えて、プロセッサは、本明細書に説明した機能を実行するように設計された集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)、コンプレックスプログラマブルロジックデバイス(CPLD)、離散ゲート若しくはトランジスタロジック、離散ハードウェアコンポーネント又はそれらの任意の組み合わせを指すことができる。プロセッサは、空間利用の最適化又はユーザ機器の性能向上を図るために、分子及び量子ドットに基づくトランジスタ、スイッチ及びゲートなどであるが、これらに限定されないナノスケールアーキテクチャを利用することができる。プロセッサは、コンピューティング処理ユニットの組み合わせとしても実施することができる。
【0096】
本明細書において、「ストア」、「記憶装置」、「データストア」、「データ記憶装置」、「データベース」などの用語並びにコンポーネントの動作及び機能に関連する実質的に任意の他の情報記憶コンポーネントは、「メモリコンポーネント」、「メモリ」において具現化されるエンティティ又はメモリを含むコンポーネントを指す。本明細書で説明されるメモリコンポーネントは、揮発性メモリ若しくは不揮発性メモリのいずれかであり得るか、又は揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含み得ることを理解されたい。
【0097】
本出願で使用される場合、「コンポーネント」、「システム」、「プラットフォーム」、「レイヤ」、「セレクタ」、「インターフェース」などの用語は、1つ又は複数の特定の機能を有するコンピュータ関連エンティティ又は作動装置に関連したエンティティを指すように意図され、このエンティティは、ハードウェア、ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア又は実行中のソフトウェアのいずれかであり得る。一例として、コンポーネントは、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プログラム及び/又はコンピュータであり得るが、それに限定されない。限定ではなく、例示として、サーバで動作しているアプリケーション及びサーバの両方がコンポーネントであり得る。1つ又は複数のコンポーネントは、プロセス及び/又は実行スレッド内に常駐し得、コンポーネントは、1つのコンピュータ上に局在し得、且つ/又は2つ以上のコンピュータ間に分散され得る。加えて、これらのコンポーネントは、種々のデータ構造がその上に記憶されている種々のコンピュータ可読媒体、デバイス可読記憶デバイス又は機械可読媒体からも実行することができる。コンポーネントは、1つ又は複数のデータパケット(例えば、ローカルシステム内において、分散システム内において及び/又はインターネットなどのネットワークを介して別のコンポーネントと、例えば信号によりインターネットを介して他のシステムと相互作用する1つのコンポーネントからのデータ)を含む信号に従うなど、ローカル及び/又はリモートプロセスを介して通信し得る。別の例として、コンポーネントは、プロセッサによって実行されるソフトウェア又はファームウェアアプリケーションによって動作する電気又は電子回路によって動作する機械部品によって提供される特定の機能を有する装置であり得、ここで、プロセッサは、装置の内部又は外部にある可能性があり、ソフトウェア又はファームウェアアプリケーションの少なくとも一部を実行する。さらなる別の例として、コンポーネントは、機械部品なしで電子コンポーネントを通して特定の機能を提供する装置であり得、その電子コンポーネントは、電子コンポーネントの機能を少なくとも部分的に与えるソフトウェア又はファームウェアを実行するために内部にプロセッサを含むことができる。
【0098】
加えて、「又は」という用語は、排他的な「又は」ではなく、包括的な「又は」を意味することを意図している。即ち、別段の指示がない限り又は文脈において明らかでない限り、「XがA又はBを利用する」は、自然な包含的置換のいずれかを意味することを意図している。即ち、XがAを利用するか、XがBを利用するか、又はXがA及びBの両方を利用する場合、上記の事例のいずれでも「XがA又はBを利用する」ことが満たされる。さらに、本明細書及び添付の図面において用いられる用語「1つの(a)」及び「1つの(an)」は、一般に、別段の指示がない限り又は単数形を対象とすることが文脈から明らかでない限り、「1つ又は複数」を意味すると解釈されるべきである。
【0099】
さらに、「ユーザ機器(UE)」、「移動局」、「モバイル」、「加入者局」、「加入者機器」、「アクセス端末」、「端末」、「ハンドセット」のような用語及び類似の術語は、無線通信サービスの加入者又はユーザが、データ、制御、音声、ビデオ、サウンド、ゲーミング又は実質的に任意のデータストリーム若しくはシグナリングストリームを受信又は伝達するのに利用する無線デバイスを指す。上記の用語は、本明細書及び関連図面において同義で利用される。同様に、「アクセスポイント(AP)」、「基地局」、「NodeB」、「進化型NodeB(eNodeB)」、「ホームNodeB(HNB)」、「ホームアクセスポイント(HAP)」、「セルデバイス」、「セクタ」、「セル」などの用語も、本出願において同義で利用され、データ、制御、音声、ビデオ、サウンド、ゲーミング又は実質的に任意のデータストリーム若しくはシグナリングストリームを一組の加入者局又はプロバイダ対応デバイスに供給し、且つそれらから受信する無線ネットワークコンポーネント又は無線ネットワーク器具を指す。データストリーム及びシグナリングストリームは、パケット化されたフロー又はフレームベースのフローを含むことができる。
【0100】
加えて、「コアネットワーク」、「コア」、「コアキャリアネットワーク」、「キャリア側」という用語又は類似の用語は、典型的には、アグリゲーション、認証、呼制御及びスイッチング、課金、サービス呼び出し又はゲートウェイのいくつか又は全てを提供する電気通信ネットワークのコンポーネントを指すことができる。アグリゲーションは、サービスプロバイダネットワークにおける最高レベルのアグリゲーションを指すことができ、階層においてコアノードの下にある次のレベルは、分散ネットワークであり、その次のものは、エッジネットワークである。ユーザ機器は、通常、大規模サービスプロバイダのコアネットワークに直接接続せず、スイッチ又は無線エリアネットワークを経由してコアにルーティングすることができる。認証は、電気通信ネットワークにサービスを要求するユーザが、このネットワーク内でサービスを要求する権限を有するか否かに関する判断を指すことができる。呼制御及びスイッチングは、呼信号処理に基づく、キャリア機器全体にわたる呼ストリームの今後の進路に関連した決定を指すことができる。課金は、種々のネットワークノードによって生成される課金データの照合及び処理に関するものであり得る。今日のネットワークに見られる2つの一般的なタイプの課金メカニズムは、プリペイド課金及びポストペイド課金であり得る。サービス呼び出しは、ある明示的な動作(例えば、呼転送)に基づいて行うこともでき、黙示的(例えば、呼待機)に行うこともできる。サービス「実行」は、サードパーティネットワーク/ノードが実際のサービス実行に関与している場合があるため、コアネットワーク機能である場合もない場合もあることに留意されたい。ゲートウェイは、他のネットワークにアクセスするためにコアネットワークに存在することができる。ゲートウェイ機能は、別のネットワークとのインターフェースの種類に依存し得る。
【0101】
さらに、「ユーザ」、「加入者」、「顧客」、「消費者」、「生産消費者」、「代理業者」などの用語は、状況が用語間で特定の区別を保証しない限り、本明細書全体を通して同義で使用される。こうした用語は、人間エンティティ又はシミュレートされたビジョン、音認識などを提供し得る自動化コンポーネント(例えば、複雑な数学公式に基づいて推論する能力を通したもののように、人工知能を通してサポートされる)を指し得ることを理解されたい。
【0102】
本主題の態様、特徴又は利点を実質的に任意の又は任意の有線、ブロードキャスト、無線電気通信、無線技術又はネットワーク又はこれらの組み合わせにおいて活用することができる。このような技術又はネットワークの非限定的な例は、ジオキャスト技術、ブロードキャスト技術(例えば、サブHz、ELF、VLF、LF、MF、HF、VHF、UHF、SHF、THzブロードキャスト等)、Ethernet、X.25、電力線タイプネットワーク接続(例えば、電力線AV Ethernet等)、フェムトセル技術、Wi-Fi、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX)、拡張汎用パケット無線サービス(拡張GPRS)、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP又は3G)ロングタームエボリューション(LTE)、3GPPユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS)又は3GPP UMTS、第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、高速パケットアクセス(HSPA)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)、GSMエボリューション用GSM拡張データレート(EDGE)無線アクセスネットワーク(RAN)又はGERAN、UMTS地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)又はLTEアドバンストを含む。
【0103】
上記で説明されたものには、開示される主題を例示するシステム及び方法の例が含まれる。当然のことながら、本明細書において、コンポーネント又は方法の全ての組み合わせを説明することは可能ではない。当業者であれば、本開示の多くのさらなる組み合わせ及び並び替えが可能であることを認識することができる。さらに、「包含する」、「有する」、「所有する」などの用語が詳細な説明、特許請求の範囲、付属書類及び図面において用いられる限り、これらのような用語は、「含む」が請求項内で移行語として利用される場合に解釈されるように、「含む」という用語と同様に包括的であることが意図される。
【0104】
種々の実施形態が種々の変更形態及び代替的な構成を有するものの、これらの特定の例示の実装形態が図面において示され、且つ上記で詳細に説明された。しかしながら、種々の実施形態を、開示された特定の形式に限定する意図はなく、反対に、その意図は、種々の実施形態の趣旨及び範囲内に入る全ての変更形態、代替的な構成及び均等物を包含することであることが理解されるべきである。
【0105】
本明細書において説明された種々の実装形態に加えて、対応する実装形態の同じ機能又は均等な機能をそれらから逸脱することなく実行するために、他の類似の実装形態が用いられ得るか、又は説明された実装形態に対する変更形態及び追加形態がなされ得ることが理解される。またさらに、複数の処理チップ又は複数のデバイスは、本明細書において説明された1つ以上の機能の性能を共有することができ、同様にストレージを複数のデバイスにわたって有効にすることができる。したがって、実施形態は、いずれの単一の実装形態にも限定されるのではなく、むしろ添付の特許請求の範囲による広範な趣旨及び範囲内にあるものと解釈される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】