(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-08
(54)【発明の名称】組立可能なチェックバルブ
(51)【国際特許分類】
F16K 15/06 20060101AFI20220901BHJP
【FI】
F16K15/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021577979
(86)(22)【出願日】2020-06-23
(85)【翻訳文提出日】2021-12-27
(86)【国際出願番号】 KR2020008164
(87)【国際公開番号】W WO2020262936
(87)【国際公開日】2020-12-30
(31)【優先権主張番号】10-2019-0077818
(32)【優先日】2019-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521568432
【氏名又は名称】トゥ クム コーポレーション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】リ サン ヘオン
【テーマコード(参考)】
3H058
【Fターム(参考)】
3H058AA03
3H058BB29
3H058BB37
3H058CC08
3H058CC11
3H058CC15
3H058CD05
3H058CD13
3H058CD25
3H058DD01
(57)【要約】
本発明は組立可能なチェックバルブに関し、本発明に係る組立可能なチェックバルブは、流体が移送される流入管および排出管の間に設置されるチェックバルブにおいて、前記流入管と連結されて流体が流入する流入領域と、前記流入領域を通じて内部に供給された流体が滞留する滞留領域と、前記排出管と連結されて前記滞留領域の流体を外部に排出する排出領域が形成されたボディ部、および前記ボディ部の内部に備えられて前記流入管を通じて流入する流体の経路を開閉するディスク組立体と、前記ディスク組立体の移動経路を提供するステムと、前記ステムの一側を支持する第1ガイドが備えられた開閉部を含み、前記ボディ部には前記開閉部を引き入れまたは引き出し可能なように前記ボディ部の内部を開放するキャップが備えられるものの、前記第1ガイドには前記キャップに形成された貫通ホールの内周面に挿入固定される第1結合面が形成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体が移送される流入管および排出管の間に設置されるチェックバルブにおいて、
前記流入管と連結されて流体が流入する流入領域と、前記流入領域を通じて内部に供給された流体が滞留する滞留領域と、前記排出管と連結されて前記滞留領域の流体を外部に排出する排出領域が形成されたボディ部;および
前記ボディ部の内部に備えられて前記流入管を通じて流入する流体の経路を開閉するディスク組立体と、前記ディスク組立体の移動経路を提供するステムと、前記ステムの一側を支持する第1ガイドが備えられた開閉部;を含み、
前記ボディ部には前記開閉部を引き入れまたは引き出し可能なように前記ボディ部の内部を開放するキャップが備えられるものの、
前記第1ガイドには前記キャップに形成された貫通ホールの内周面に挿入固定される第1結合面が形成され、
前記ディスク組立体は流入する流体を開閉するディスクと、前記ディスクの中心に配置されて前記ステムと結合するディスクステムを含み、
前記ステムの他側には前記ディスクステムが挿入される第2ガイドが備えられ、
前記ディスクステムの外周面は前記第2ガイドの内周面に支持されながら軸方向に沿ってスライディング移動するものの、
前記流入管の内周面には前記ディスクステムの他側を支持するインガイドが備えられ、
前記インガイドには前記ディスクステムの他側が貫通支持される支持リングと、前記支持リングから半径方向の外側に延長形成されて前記流入管の内周面に溶接方式で固定される支持バーが形成される、組立可能なチェックバルブ。
【請求項2】
流体が移送される流入管および排出管の間に設置されるチェックバルブにおいて、
前記流入管と連結されて流体が流入する流入領域と、前記流入領域を通じて内部に供給された流体が滞留する滞留領域と、前記排出管と連結されて前記滞留領域の流体を外部に排出する排出領域が形成されたボディ部;および
前記ボディ部の内部に備えられて前記流入管を通じて流入する流体の経路を開閉するディスク組立体と、前記ディスク組立体の移動経路を提供するステムと、前記ステムの一側を支持する第1ガイドが備えられた開閉部;を含み、
前記ボディ部には前記開閉部を引き入れまたは引き出し可能なように前記ボディ部の内部を開放するキャップが備えられるものの、
前記第1ガイドには前記キャップに形成された貫通ホールの内周面に挿入固定される第1結合面が形成され、
前記貫通ホールの内周面には軸方向に延びる第1面と、半径方向の外側に延びる第2面が形成される段差面が形成され、
前記第1ガイドには前記段差面に挿入固定される第2結合面が形成される、組立可能なチェックバルブ。
【請求項3】
前記第1ガイドの一側には前記ステムの軸方向に沿って陥没した第1結合溝が形成され、
前記第1結合溝には前記第1ガイドの内周面と前記ステムの外周面を同時に支持する第1ブッシュが挿入される、請求項1に記載の組立可能なチェックバルブ。
【請求項4】
前記第1ガイドの他側には前記ステムの軸方向に沿って陥没した第2結合溝が形成され、
前記第2結合溝には前記第1ガイドの内周面と前記ステムの外周面を同時に支持する第2ブッシュが挿入される、請求項3に記載の組立可能なチェックバルブ。
【請求項5】
前記第2結合溝には前記ステムの外周面と互いに離隔する離隔面が形成される、請求項4に記載の組立可能なチェックバルブ。
【請求項6】
前記ボディ部と前記キャップの外周面には周りに沿って半径方向の内側に締結溝がそれぞれ形成され、
互いに対向する一対の前記締結溝にそれぞれ挿入されるように半径方向の内側に延びた一対のレッグが形成されたカプラをさらに含む、請求項1に記載の組立可能なチェックバルブ。
【請求項7】
流体が移送される流入管および排出管の間に設置されるチェックバルブにおいて、
前記流入管と連結されて流体が流入する流入領域と、前記流入領域を通じて内部に供給された流体が滞留する滞留領域と、前記排出管と連結されて前記滞留領域の流体を外部に排出する排出領域が形成されたボディ部;および
前記ボディ部の内部に備えられて前記流入管を通じて流入する流体の経路を開閉するディスク組立体と、前記ディスク組立体の移動経路を提供するステムと、前記ステムの一側を支持する第1ガイドが備えられた開閉部;を含み、
前記ボディ部には前記開閉部を引き入れまたは引き出し可能なように前記ボディ部の内部を開放するキャップが備えられるものの、
前記第1ガイドには前記キャップに形成された貫通ホールの内周面に挿入固定される第1結合面が形成され、
前記流入領域の端部には前記流入管を通じて流入する流体が流れる流入ホールが形成されたインプレートが備えられ、
前記インプレートには前記流入管の周りが軸方向に沿って一定の長さだけ挿入される挿入溝が形成され、
前記流入ホールの周りには前記ディスク組立体に向かって軸方向に延びるものの、前記流入ホールの周りに耐食性溶接棒を利用した肉盛溶接方式で固定される補強リブが備えられるものの、
前記補強リブには前記ディスク組立体が装着される装着面が形成され、前記装着面にはスプリングの弾性復原力が増加するほど前記ディスク組立体と前記装着面の接触面積が増加するように前記ディスク組立体と遠ざかる方向に下向き傾斜が形成される、組立可能なチェックバルブ。
【請求項8】
前記流入管と前記排出管には周りに沿って半径方向の内側に延長形成された係止溝が形成される、請求項1に記載の組立可能なチェックバルブ。
【請求項9】
前記流入管と前記排出管には周りに沿って半径方向の外側に延長形成されたフランジが形成される、請求項1に記載の組立可能なチェックバルブ。
【請求項10】
前記ボディ部に形成された前記排出領域の外周面と前記排出管の外周面には周りに沿って半径方向の内側に締結溝がそれぞれ形成され、互いに対向する一対の前記締結溝にそれぞれ挿入されるように半径方向の内側に延びた一対のレッグが形成されたカプラをさらに含む、請求項1に記載の組立可能なチェックバルブ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は組立可能なチェックバルブに関し、さらに詳細には、チェックバルブのボディ部に備えられたキャップと内部を開閉する開閉部が分離型で構成されて別途に組立可能であり、流体の経路を開閉するディスク組立体を安定的に支持するとともに、流入する流体の流量を増加させることができ、流路の開閉が繰り返されてもディスクシートの腐食を防止できる組立可能なチェックバルブに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、バルブは管の中を流れる流体の流量、流速、圧力などを制御する装置を意味する。その種類としては、一方向にのみ流体を流し反対方向への流れは遮断するためのチェックバルブをはじめとして、圧力バルブ、遮蔽バルブ、流量調節バルブ、通水バルブ、コントロールバルブなどがある。
【0003】
従来のバルブはバルブ胴体およびバルブ胴体を通過する流体の経路を遮断したり開放させる開閉手段を含む。より具体的には、バルブ胴体は流体が流入する流入部と、流入部を通じて内部に供給された流体が滞留する空間部と、空間部の流体を外部に排出する排出部を含む。
【0004】
そして、開閉手段は一側がバルブ胴体の外側に位置し他側がバルブ胴体の内側に位置するステムと、ステムの一側に設置されたハンドルと、ステムの他側に連結されて両方向に直線移動しながら、流入部または排出部を開放または遮蔽するディスクを含む。
【0005】
このような従来のバルブ胴体は鋳鉄鋳物(以下、鋳鉄と称する)で形成されるが、一般的に温度変化や衝撃に脆弱な鋳鉄の特性上機械加工が難しいため、バルブ胴体の内部を開放するキャップに前述したステムを支持するガイドを一体に形成することになる。
【0006】
ただし、このようにキャップとガイドを一体に形成する場合、部品の大きさが大きくなって取り扱いが容易でない問題があった。
また、鋳鉄の特性上、温度変化に脆弱であるため流入管および排出管を共に溶接することができず、衝撃に脆弱であるためバルブ胴体に溝や突起を形成することが難しく、そのためリング継手や溝継手の方式で流入管および排出管を連結できないという問題があった。
【0007】
したがって、これに対する改善が必要であるのが実情である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明で解決しようとする技術的課題は、チェックバルブのボディ部に備えられたキャップと内部を開閉する開閉部が分離型で構成されて別途に組立可能なチェックバルブを提供することを目的とする。
【0009】
また、流体の経路を開閉するディスク組立体を安定的に支持できる組立可能なチェックバルブを提供することを目的とする。
また、流入する流体の流量を増加させることができる組立可能なチェックバルブを提供することを目的とする。
【0010】
併せて、流路の開閉が繰り返されてもディスクシートの腐食を防止できる組立可能なチェックバルブを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記技術的課題を解決するための本発明の一実施例に係る組立可能なチェックバルブは、流体が移送される流入管および排出管の間に設置されるチェックバルブにおいて、前記流入管と連結されて流体が流入する流入領域と、前記流入領域を通じて内部に供給された流体が滞留する滞留領域と、前記排出管と連結されて前記滞留領域の流体を外部に排出する排出領域が形成されたボディ部;および前記ボディ部の内部に備えられて前記流入管を通じて流入する流体の経路を開閉するディスク組立体と、前記ディスク組立体の移動経路を提供するステムと、前記ステムの一側を支持する第1ガイドが備えられた開閉部;を含み、前記ボディ部には前記開閉部を引き入れまたは引き出し可能なように前記ボディ部の内部を開放するキャップが備えられるものの、前記第1ガイドには前記キャップに形成された貫通ホールの内周面に挿入固定される第1結合面が形成され、前記ディスク組立体は流入する流体を開閉するディスクと、前記ディスクの中心に配置されて前記ステムと結合するディスクステムを含み、前記ステムの他側には前記ディスクステムが挿入される第2ガイドが備えられ、前記ディスクステムの外周面は前記第2ガイドの内周面に支持されながら軸方向に沿ってスライディング移動するものの、前記流入管の内周面には前記ディスクステムの他側を支持するインガイドが備えられ、前記インガイドには前記ディスクステムの他側が貫通支持される支持リングと、前記支持リングから半径方向の外側に延長形成されて前記流入管の内周面に溶接方式で固定される支持バーが形成される。
【0012】
または、本発明の他の実施例に係る組立可能なチェックバルブは、流体が移送される流入管および排出管の間に設置されるチェックバルブにおいて、前記流入管と連結されて流体が流入する流入領域と、前記流入領域を通じて内部に供給された流体が滞留する滞留領域と、前記排出管と連結されて前記滞留領域の流体を外部に排出する排出領域が形成されたボディ部;および前記ボディ部の内部に備えられて前記流入管を通じて流入する流体の経路を開閉するディスク組立体と、前記ディスク組立体の移動経路を提供するステムと、前記ステムの一側を支持する第1ガイドが備えられた開閉部;を含み、前記ボディ部には前記開閉部を引き入れまたは引き出し可能なように前記ボディ部の内部を開放するキャップが備えられるものの、前記第1ガイドには前記キャップに形成された貫通ホールの内周面に挿入固定される第1結合面が形成され、前記貫通ホールの内周面には軸方向に延びる第1面と、半径方向の外側に延びる第2面が形成される段差面が形成され、前記第1ガイドには前記段差面に挿入固定される第2結合面が形成される。
【0013】
この時、前記第1ガイドの一側には前記ステムの軸方向に沿って陥没した第1結合溝が形成され、前記第1結合溝には前記第1ガイドの内周面と前記ステムの外周面を同時に支持する第1ブッシュが挿入され得る。
【0014】
この時、前記第1ガイドの他側には前記ステムの軸方向に沿って陥没した第2結合溝が形成され、前記第2結合溝には前記第1ガイドの内周面と前記ステムの外周面を同時に支持する第2ブッシュが挿入され得る。
【0015】
この時、前記第2結合溝には前記ステムの外周面と互いに離隔する離隔面が形成され得る。
この時、前記ボディ部と前記キャップの外周面には周りに沿って半径方向の内側に締結溝がそれぞれ形成され、互いに対向する一対の前記締結溝にそれぞれ挿入されるように半径方向の内側に延びた一対のレッグが形成されたカプラをさらに含むことができる。
【0016】
併せて、本発明のさらに他の実施例に係る組立可能なチェックバルブは、流体が移送される流入管および排出管の間に設置されるチェックバルブにおいて、前記流入管と連結されて流体が流入する流入領域と、前記流入領域を通じて内部に供給された流体が滞留する滞留領域と、前記排出管と連結されて前記滞留領域の流体を外部に排出する排出領域が形成されたボディ部;および前記ボディ部の内部に備えられて前記流入管を通じて流入する流体の経路を開閉するディスク組立体と、前記ディスク組立体の移動経路を提供するステムと、前記ステムの一側を支持する第1ガイドが備えられた開閉部;を含み、前記ボディ部には前記開閉部を引き入れまたは引き出し可能なように前記ボディ部の内部を開放するキャップが備えられるものの、前記第1ガイドには前記キャップに形成された貫通ホールの内周面に挿入固定される第1結合面が形成され、前記流入領域の端部には前記流入管を通じて流入する流体が流れる流入ホールが形成されたインプレートが備えられ、前記インプレートには前記流入管の周りが軸方向に沿って一定の長さだけ挿入される挿入溝が形成され、前記流入ホールの周りには前記ディスク組立体に向かって軸方向に延びるものの、前記流入ホールの周りに耐食性溶接棒を利用した肉盛溶接方式で固定される補強リブが備えられるものの、前記補強リブには前記ディスク組立体が装着される装着面が形成され、前記装着面にはスプリングの弾性復原力が増加するほど前記ディスク組立体と前記装着面の接触面積が増加するように前記ディスク組立体と遠ざかる方向に下向き傾斜が形成され得る。
【0017】
この時、前記流入管と前記排出管には周りに沿って半径方向の内側に延長形成された係止溝が形成され得る。
この時、前記流入管と前記排出管には周りに沿って半径方向の外側に延長形成されたフランジが形成され得る。
【0018】
この時、前記ボディ部に形成された前記排出領域の外周面と前記排出管の外周面には周りに沿って半径方向の内側に締結溝がそれぞれ形成され、互いに対向する一対の前記締結溝にそれぞれ挿入されるように半径方向の内側に延びた一対のレッグが形成されたカプラをさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0019】
前記構成を有する本発明の組立可能なチェックバルブは、ボディ部に備えられたキャップと内部を開閉する開閉部が分離型で構成された後に別途に組み立てられるため、体積が減少して取り扱いが容易であり、作業性が向上する効果がある。
【0020】
また、流体の経路を開閉するディスク組立体を支持するように第1ガイドに第1および第2ブッシュが備えられるため、ディスク組立体が安定的に支持されて開閉動作が確実になされ得る効果がある。
【0021】
また、ディスクステムの他側を支持するように流入管に備えられるインガイドを支持リングと支持バーで構成して、流入する流体の流量の増加および円滑な流れを可能とする効果がある。
【0022】
併せて、流路閉鎖のためにディスク組立体が装着される部分に補強リブを具備して、流路の開閉が繰り返されてもディスクシートの腐食を防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明の一実施例に係るチェックバルブを図示した斜視図である。
【
図2】本発明に係るチェックバルブを図示した断面図であって、
図2は流路が閉鎖された状態を図示した図面であり、
図3は流路が開放された状態を図示した図面である。
【
図3】本発明に係るチェックバルブを図示した断面図であって、
図2は流路が閉鎖された状態を図示した図面であり、
図3は流路が開放された状態を図示した図面である。
【
図4】本発明に係る開閉部を分解図示した断面図である。
【
図5】本発明に係るインガイドを図示した平面図である。
【
図6】本発明の他の実施例に係るチェックバルブを図示した断面図である。
【
図7】本発明に係るインプレートを図示した断面図である。
【
図8】本発明のさらに他の実施例に係るチェックバルブを図示した断面図である。
【
図9】本発明のさらに他の実施例に係るチェックバルブを図示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施例について本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。本発明は多様な異なる形態で具現され得、ここで説明する実施例に限定されない。図面で本発明を明確に説明するために説明に関わらない部分は省略し、明細書全体を通じて同一または類似する構成要素については同一の参照符号を付した。
【0025】
本明細書で、「含む」または「有する」等の用語は明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加の可能性をあらかじめ排除しないものと理解されるべきである。
【0026】
図1は本発明の一実施例に係るチェックバルブを図示した斜視図であり、
図2および
図3は本発明に係るチェックバルブを図示した断面図であって、
図2は流路が閉鎖された状態を図示した図面であり、
図3は流路が開放された状態を図示した図面であり、
図4は本発明に係る開閉部を分解図示した断面図であり、
図5は本発明に係るインガイドを図示した平面図であり、
図6は本発明の他の実施例に係るチェックバルブを図示した断面図であり、
図7は本発明に係るインプレートを図示した断面図であり、
図8および
図9は本発明のさらに他の実施例に係るチェックバルブを図示した断面図である。
【0027】
図1に図示された通り、本発明に係る組立可能なチェックバルブ30は、流体が移送される流入管10および排出管20の間に設置されるチェックバルブ30において、流体が流入および排出されるボディ部100とこのようなボディ部100に流入する流体の経路を開閉する開閉部200を含む。
【0028】
このようなボディ部100には開閉部200を引き入れまたは引き出し可能なようにボディ部100の内部を開放するキャップ140が備えられ、キャップ140は
図1に図示された通り、カプラ150を利用して締結され得、カプラ150を通じてのキャップ140とボディ部100の締結構造は後述するようにする。
【0029】
また、開閉部200には流体の経路が開放される程度を調節するためのハンドル50が備えられ、ボディ部100には開放される程度を作業者が肉眼で確認できる表示器60が備えられる。
【0030】
併せて、流入管10を通じて流入する流体がボディ部100を経由せずに直接排出管20に移動するようにバイパス管40が備えられる。
図2および
図3に図示された通り、ボディ部100には流入管10と連結されて流体が流入する流入領域110と、流入領域110を通じて内部に供給された流体が滞留する滞留領域120と、排出管20と連結されて滞留領域120の流体を外部に排出する排出領域130が形成される。
【0031】
したがって、流入管10に移送された流体は流入領域110を通じてボディ部100の内部に流入し、滞留領域120を経て排出領域130を通じてボディ部100の外部に排出される。この時、排出領域130に排出された流体は排出管20に沿って移送される。
【0032】
このようなボディ部100の内部には、流入管10を通じて流入する流体の経路を開閉する開閉部200を含み、開閉部200は流入管10を通じて流入する流体の経路を開閉するディスク組立体210と、このようなディスク組立体210の移動経路を提供するステム220と、ステム220の一側を支持する第1ガイド230を含む。
【0033】
すなわち、ディスク組立体210はステム220に沿ってスライディング移動しながら流体の経路を開閉することになり、第1ガイド230がステム220を安定的に支持することによって開閉動作が確実になされ得るようになる。
【0034】
また、
図4に図示された通り、ボディ部100にはこのような開閉部200を引き入れまたは引き出し可能なようにボディ部100の内部を開放するキャップ140が備えられ、第1ガイド230にはこのようなキャップ140に形成された貫通ホール141の内周面に挿入固定される第1結合面231が形成される。
【0035】
すなわち、開閉部200のステム220の一側を支持する第1ガイド230がキャップ140に挿入固定されるように第1結合面231が形成されることによってボディ部100に備えられるキャップ140と、流路を開閉する開閉部200が分離型で構成され、この後別途に組み立てられるため、キャップ140の全体の体積が減少して取り扱いが容易であり、作業性が向上し得ることになる。
【0036】
この時、ボディ部100は流入領域110、滞留領域120とキャップ140を通じて開閉部200が設置される領域は一直線上に配置された一体型構造で構成され得る。これはステム220が一直線上に配置された流入領域110と滞留領域120に配置されることによってボディ部100の外部に露出したステム220の長さが短く構成され得るため、全体としてコンパクトなチェックバルブ30が形成され得るためである。
【0037】
前述したボディ部100とキャップ140のうち少なくともいずれか一つは、スチール(steel)またはステンレススチール(stainless steel)材質の管(pipe)で形成され得、これを通じて体積および重さは減らし、耐久性は高めることができるようになる。
【0038】
併せて、
図4に図示された通り、貫通ホール141の内周面には半径方向の外側に延びる段差面142が形成され、第1ガイド230にはこのような段差面142に挿入固定される第2結合面232が形成される。
【0039】
すなわち、開閉部200を通じての流路の安定した開閉動作が可能となるためには、開閉部200がキャップ140に正確に固定される必要があり、このために前述した通り、キャップ140に形成された貫通ホール141の内周面には半径方向の外側に延びる段差面142を形成し、第1ガイド230にはこのような段差面142に挿入固定される第2結合面232が形成される。この時、段差面142には軸方向に延びる第1面142aと半径方向の外側に延びる第2面142bが形成される。
【0040】
この時、
図4に図示された通り、第1ガイド230の一側にはステム220の軸方向に沿って陥没した第1結合溝233が形成され、このような第1結合溝233には第1ガイド230の内周面とステム220の外周面を同時に支持する第1ブッシュ240が挿入され得る。
【0041】
すなわち、第1ブッシュ240が第1ガイド230の一側に陥没形成された第1結合溝233に先に挿入固定された後に、ステム220が第1ブッシュ240を貫通して設置されて第1ブッシュ240がステム220を支持することになるのである。
【0042】
第1ガイド230に第1ブッシュ240を設置するために、第1ガイド230の内周面と第1ブッシュ240の外周面には互いに対応するねじ構造が形成され得る。
また、ステム220が第1ブッシュ240を貫通した状態でステム220の外周面と第1ブッシュ240の内周面の間で流体が漏洩することを防止するために、第1ブッシュ240には別途のオーリングが備えられ得る。
【0043】
この時、第1ガイド230の他側にはステム220の軸方向に沿って陥没した第2結合溝234が形成され、第2結合溝234には第1ガイド230の内周面とステム220の外周面を同時に支持する第2ブッシュ250が挿入され得る。
【0044】
すなわち、第1ブッシュ240と同様に、第2ブッシュ250が第1ガイド230の他側に陥没形成された第2結合溝234に先に挿入固定された後に、ステム220が第2ブッシュ250を貫通して設置されて第2ブッシュ250がステム220を支持することになるのである。
【0045】
前述した通り、第1ガイド230に第2ブッシュ250を設置するために、第1ガイド230の内周面と第2ブッシュ250の外周面には互いに対応するねじ構造が形成され得る。
【0046】
この時、
図4に図示された通り、ステム220の外周面にはねじ山sが形成され、第2ブッシュ250の内周面にはねじ山sに対応する対応ねじ山dsが形成され得る。
【0047】
すなわち、使用者がハンドル50を回すとステム220が回転することになり、ねじ山sは第2ブッシュ250に形成された対応ねじ山dsに沿って軸方向に移動することになる。
【0048】
このように、第1ガイド230に第1ブッシュ240および第2ブッシュ250が備えられるためステム220が安定的に支持され得、その結果ディスク組立体210も安定的に支持され得るようになるため、開閉動作が確実になされることになる。
【0049】
また、
図4に図示された通り、第2結合溝234にはステム220の外周面と互いに離隔する離隔面234aが形成され得る。
このような離隔面234aは第1ブッシュ240と第2ブッシュ250の間に形成され得、このように離隔面234aが形成される場合、ステム220は第1ブッシュ240と第2ブッシュによってのみ支持されるだけであって、第1ガイド230の内周面と直接的に接触しなくなるため、使用者がハンドル50を利用してステム220を回転させる場合、小さな力でもステム220を円滑に回転させることができるようになる。
【0050】
この時、
図2~
図4に図示された通り、ディスク組立体210は流入する流体を開閉するディスク211と、このようなディスク211の中心に配置されてステム220と結合するディスクステム212を含むことができる。
【0051】
すなわち、流入管10を通じて流入する流体がディスク211に圧力を印加することになると、ディスク211とこれに組み立てられたディスクステム212が押圧されることになり、ディスクステム212はステム220に結合された状態でステム220の軸方向に沿って移動することになる。
【0052】
この時、開閉部200にはステム220の周りに設置されて流入管10を通じて流入する流体を遮蔽するように弾性復原力を提供するスプリング260が備えられる。
【0053】
この時、ステム220の他側にはディスクステム212が挿入される第2ガイド221が備えられ、ディスクステム212の外周面は第2ガイド221の内周面に支持されながら軸方向に沿ってスライディング移動することができる。
【0054】
すなわち、流入管10を通じて流入する流体によってディスク211が押圧されることになるとディスクステム212も共に移動することになるが、この時、ディスクステム212はステム220の他側に備えられた第2ガイド221の内周面に沿って軸方向に移動しながら押圧されることになり、このようにディスクステム212の外周面が第2ガイド221の内周面に支持されるように構成すれば、ディスク211がステム220の軸方向に沿って安定的に移動しながら流路を開閉することになる。
【0055】
この時、ボディ部100とキャップ140の外周面には周りに沿って半径方向の内側に締結溝101、143がそれぞれ形成され、互いに対向する一対の締結溝101、143にそれぞれ挿入されるように半径方向の内側に延びた一対のレッグ151が形成されたカプラ150をさらに含むことができる。
【0056】
このようなカプラ150は2個以上のカップリングセグメントが組み立てられるものであり、その大きさにより2個、3個、4個のカップリングセグメントで構成され得る。
【0057】
前述した通り、ボディ部100とキャップ140がスチール(steel)またはステンレススチール(stainless steel)材質で形成される場合、機械加工を通じて周方向に沿って 締結溝101、143を形成し、カプラ150を利用して締結することになると、締結容易性および安定性を確保できるようになる。
【0058】
このようなボディ部100の場合、継目無鋼管(seamless pipe)または溶接鋼管(welded steel pipe)で構成され得る。
まず、継目無鋼管(seamless pipe)は素材に孔を形成した後に加工したり、すでに穿孔された素材をプレスで押し出す方式で作る。代表的な方法としては、圧延穿孔法、遠心鋳造法、押出法、引き抜き法などがある。溶接鋼管として使用できない高圧、高温、低温、耐食などの特殊配管用、機械構造用および熱交換器用に主に使用される。
【0059】
また、溶接鋼管(welded steel pipe)は鉄板を曲げて継ぎ目を溶接する方式で作るが、溶接する方法により電気抵抗溶接鋼管(ERW鋼管)、ガス溶接管、アーク溶接鋼管(SAW鋼管)に分類される。原材料の性質により炭素鋼鋼管、ステンレス鋼鋼管、亜鉛メッキ鋼管などに区分したりもする。
【0060】
このような方式でボディ部100を構成することになると、機械加工を通じて 締結溝101を形成してリング継手や溝継手の方式で連結したり、流入管10と排出管20を溶接方式で連結することも可能となり、これを通じて体積および重さは減らし、耐久性は高めることができるようになる。
【0061】
この時、流入管10の内周面にはディスクステム212の他側を支持するインガイド160が備えられ得る。
すなわち、前述した通り、ディスクステム212の一側はステム220に備えられた第2ガイド221により支持され、ディスクステム212の他側はインガイド160により支持されるように構成するものであり、これを通じてディスクステム212の安定的な支持および開閉が可能となる。
【0062】
このようなインガイド160は流入管10の内周面に溶接方式で固定され得る。
この時、
図5に図示された通り、インガイド160にはディスクステム212の他側が貫通支持される支持リング161と、支持リング161から半径方向の外側に延長形成されて流入管10の内周面と接触する支持バー162が形成され得る。
【0063】
このように、ディスクステム212の他側を支持するように流入管10に備えられるインガイド160を支持リング161と支持バー162で構成することになると、流入する流体の流量の増加および円滑な流れが可能となる効果がある。
【0064】
この時、流入領域110の端部には流入管10を通じて流入する流体が流れる流入ホール171が形成されたインプレート170が備えられ、このようなインプレート170には流入管10の周りが軸方向に沿って一定の長さだけ挿入される挿入溝172が形成され得る。
【0065】
前述した通り、ボディ部100がスチール(steel)またはステンレススチール(stainless steel)材質で形成されると、このようなボディ部100にインプレート170を溶接方式で固定することが可能となる。また、ボディ部100およびインプレート170に溶接固定される流入管10および排出管20の角度により、
図3に図示された通り、水平型チェックバルブ30や
図6に図示された通り、アングル型チェックバルブ30を構成することができる。
【0066】
併せて、インプレート170に形成された流入ホール171の周りには、挿入溝172が形成されて流入管10の周りが軸方向に沿って一定の距離だけ挿入され得るため、流入ホール171が正確な位置に固定配置されることが可能となる。
【0067】
この時、
図7に図示された通り、流入ホール171の周りにはディスク組立体210に向かって軸方向に延びる補強リブ173が備えられ得、補強リブにはディスク組立体210が装着される装着面173aが形成されるものの、装着面173aはディスク組立体210と遠ざかる方向に下向き傾斜(a)が形成され得る。
【0068】
このような補強リブ173はステンレススチール材質で構成され、インプレート170の一側にディスク組立体210が装着される位置に直接溶接することが可能である。このような補強リブ173は腐食防止のために耐食性溶接棒で肉盛溶接(余盛溶接)することが好ましく、これを通じて補強リブ173の耐食性または硬度(ディスク組立体210の頻繁な作動に備えて耐摩耗性を増加させる)等を高めることができるようになる。
【0069】
併せて、補強リブ173に形成された装着面173aには下向き傾斜が形成される。これはスプリングの弾性復原力が増加するほどディスク組立体210と装着面173aの接触面積が増加して流体の流路を効果的に閉鎖するためである。
【0070】
この時、
図1~
図3に図示された通り、流入管10と排出管20には周りに沿って半径方向の内側に延長形成された係止溝12、22が形成され得る。
または
図8に図示された通り、流入管10と排出管20には周りに沿って半径方向の外側に延長形成されたフランジ11、21が形成され得る。
【0071】
併せて、
図9に図示された通り、ボディ部100に形成された排出領域130の外周面と排出管20の外周面には周りに沿って半径方向の内側に締結溝101がそれぞれ形成され、互いに対向する一対の締結溝101にそれぞれ挿入されるように半径方向の内側に延びた一対のレッグ151が形成されたカプラ150をさらに含むことができる。
【0072】
このようなカプラ150は2個以上のカップリングセグメントが組み立てられるものであり、その大きさにより2個、3個、4個のカップリングセグメントで構成され得る。
【0073】
このために、ボディ部100と流入管10および排出管20はスチール(steel)またはステンレススチール(stainless steel)材質で形成されるのが好ましく、このように構成する場合、従来に鋳鉄で製作されたバルブ胴体に比べて、引張強度および耐水圧性が増加して、使う過程で容易に壊れたり変形されず、ボディ部100と流入管10および排出管20を溶接、リング継手、溝継手のようなより簡単な方式で連結できるため、作業性が向上し、工期が短縮されて製造費用を減らすことができる。
【0074】
本発明の一実施例について説明したが、本発明の思想は本明細書に提示される実施例に制限されず、本発明の思想を理解する当業者は同一思想の範囲内で、構成要素の付加、変更、削除、追加などによって他の実施例を容易に提案できるであろうが、これも本発明の思想範囲内に含まれるものと言える。
【国際調査報告】