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特表2022-539483非接触式タッチパネルシステム及びその制御方法、並びに既存のタッチスクリーンに装着可能な非接触式入力装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-12
(54)【発明の名称】非接触式タッチパネルシステム及びその制御方法、並びに既存のタッチスクリーンに装着可能な非接触式入力装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/041 20060101AFI20220905BHJP
   G06F 3/042 20060101ALI20220905BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20220905BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20220905BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20220905BHJP
   G09G 5/36 20060101ALI20220905BHJP
   G09G 3/36 20060101ALI20220905BHJP
   G02B 30/27 20200101ALN20220905BHJP
   G02B 30/30 20200101ALN20220905BHJP
【FI】
G06F3/041 580
G06F3/042 484
G06F3/041 400
G09F9/00 361
G09F9/00 366A
G09G3/20 691D
G09G5/00 510H
G09G5/00 550C
G09G5/00 510Q
G09G5/36 510V
G09G3/36
G02B30/27
G02B30/30
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021502542
(86)(22)【出願日】2020-11-24
(85)【翻訳文提出日】2021-01-12
(86)【国際出願番号】 KR2020016649
(87)【国際公開番号】W WO2021241822
(87)【国際公開日】2021-12-02
(31)【優先権主張番号】10-2020-0063381
(32)【優先日】2020-05-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0066800
(32)【優先日】2020-06-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0069138
(32)【優先日】2020-06-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521017446
【氏名又は名称】ジーティーティー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094477
【弁理士】
【氏名又は名称】神野 直美
(74)【代理人】
【識別番号】100078813
【弁理士】
【氏名又は名称】上代 哲司
(72)【発明者】
【氏名】ク ナムギュ
【テーマコード(参考)】
2H199
5C006
5C080
5C182
5G435
【Fターム(参考)】
2H199BA08
2H199BA09
2H199BA19
2H199BA25
2H199BA42
2H199BB04
2H199BB08
2H199BB23
2H199BB42
5C006AA22
5C006AF51
5C006AF53
5C006AF78
5C006AF81
5C006BB08
5C006BB16
5C006BB28
5C006BB29
5C006BF15
5C006BF39
5C006EC05
5C006EC12
5C006FA16
5C006FA31
5C006FA59
5C080AA07
5C080AA10
5C080BB05
5C080CC03
5C080CC04
5C080CC08
5C080DD09
5C080DD12
5C080DD13
5C080DD14
5C080DD21
5C080EE01
5C080EE17
5C080EE30
5C080FF11
5C080GG02
5C080GG07
5C080JJ01
5C080JJ02
5C080JJ06
5C080JJ07
5C080KK34
5C080KK43
5C080KK50
5C182AA02
5C182AA03
5C182AA11
5C182AA26
5C182AA28
5C182AB02
5C182AB08
5C182AB11
5C182AB14
5C182AC46
5C182BA06
5C182BA14
5C182BA27
5C182BA35
5C182BA65
5C182BA75
5C182BB15
5C182BC45
5C182CA21
5C182CC24
5C182DA70
5G435AA00
5G435BB12
5G435CC09
5G435CC11
5G435EE05
5G435EE49
5G435GG43
(57)【要約】
本発明は、ユーザーの指をディスプレイパネルに接触しなくても情報入力が可能な非接触式タッチパネルシステム、及びそのシステムの制御方法を開示する。そして、本発明は、タッチスクリーン部をディスプレイ部の外郭縁から離隔させて配置することにより、タッチパネルに情報を入力するときにユーザーの身体の接触を最大限に防止することができる非接触式タッチパネルディスプレイ構造、又、非接触による情報が入力されたとき、これをユーザーに視覚または聴覚的に認知させることができる機能を備えた非接触式タッチパネルディスプレイ構造を提供する。さらに、従来のタッチディスプレイにも容易に設置することができ、故障が発生したときに容易に交換することが可能であり、非接触による情報入力の完了をユーザーに認識させるハプティック機能を備えた、非接触タッチ実現のためのモジュール化された着脱式入力装置を提供する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
3次元イメージまたは映像を画面に表示するディスプレイ部;及び四角リング状に形成され、前記ディスプレイ部の前方面に配置され、入力座標の位置を検知するタッチスクリーン部;を含み、
前記ディスプレイ部は、3次元イメージまたは映像を表示する表示部、及びディスプレイ部に内蔵されるADボード(Analog to Digital Board)を含み、
前記タッチスクリーン部は、多数の発生器と検知器から構成されたセンサー部、及びセンサー部から認識されたタッチ信号を検知し、これを入力座標に変換するタッチコントローラを含み、
前記ADボードに備えられ、タッチコントローラから入力座標データを受信し、これに基づいて、表示部に予め設定されたタッチ映像が出力されるように制御する画面表示モジュール;をさらに含み、
前記ディスプレイ部のADボードは、タッチスクリーン部のタッチコントローラに接続され、タッチコントローラから伝送されたタッチ信号データ及び入力座標データがADボードに直接受信され、ADボードは、タッチスクリーン部センサー部を直接制御することができ、
タッチコントローラからADボードに受信された入力座標データによって予め設定されたタッチ映像は、PCシステムを経由せずに、ディスプレイ部のADボードを介して単独で表示部に出力できることを特徴とする、非接触式タッチパネルシステム。
【請求項2】
前記ディスプレイ部によって表示された3次元イメージまたは映像が結ばれる仮想の平面とタッチスクリーン部とは、互いに平行に配置されることを特徴とする、請求項1に記載の非接触式タッチパネルシステム。
【請求項3】
前記ディスプレイ部とタッチスクリーン部との間には所定の間隔が設けられ、該間隔は1~2cmであることを特徴とする、請求項2に記載の非接触式タッチパネルシステム。
【請求項4】
前記ディスプレイ部の上下左右の最外郭縁は、タッチスクリーン部の縁よりも相対的に内側に離隔して配置されることを特徴とする、請求項1に記載の非接触式タッチパネルシステム。
【請求項5】
前記センサー部の縁に沿って結合され、ADボードに接続されており、光を放出するLED補助部と;
前記ADボードに備えられ、タッチコントローラから入力座標データを受信して電圧制御によってLED補助部が作動できるようにするビジュアル表示モジュールと;をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の非接触式タッチパネルシステム。
【請求項6】
前記センサー部の縁に沿って結合され、ADボードに接続されており、音を出力するスピーカー部と;
前記ADボードに備えられ、タッチコントローラから入力座標データを受信して信号制御によってスピーカー部が作動できるようにする音表示モジュールと;をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の非接触式タッチパネルシステム。
【請求項7】
前記ディスプレイ部の両側部に結合され、その先端がタッチスクリーン部に接続されてタッチスクリーン部を前後方向に移動させる移動部;をさらに含み、
前記移動部の作動によって、ディスプレイ部とタッチスクリーン部との間の間隔が調整されることを特徴とする、請求項1に記載の非接触式タッチパネルシステム。
【請求項8】
四角リング状に形成されたタッチスクリーン部によってタッチ信号が検知されるステップと、
前記タッチスクリーン部のタッチコントローラによってタッチ信号が入力座標に変換されるステップと、
タッチ信号データ及び入力座標データが前記タッチコントローラに接続されたディスプレイ部のADボードに伝達されるステップと、
前記ADボードに備えられた使用認知モジュールが作動するステップと、を含み、
前記使用認知モジュールが作動するステップは、
前記ADボードに備えられた画面表示モジュールにタッチコントローラから入力座標データが受信されるステップと、前記画面表示モジュールによって、予め設定されたタッチ映像がディスプレイ部の表示部に出力されるステップと、を含み、
前記ディスプレイ部のADボードは、タッチスクリーン部のタッチコントローラに接続され、タッチコントローラから伝送されたタッチ信号データ及び入力座標データがADボードに直接受信され、ADボードは、タッチスクリーン部のセンサー部を直接制御することができ、
前記タッチコントローラからADボードに受信された入力座標データによって予め設定されたタッチ映像は、PCシステムを経由せずに、ディスプレイ部のADボードを介して単独で表示部に出力できることを特徴とする、非接触式タッチパネルシステムの制御方法。
【請求項9】
前記使用認知モジュールが作動するステップは、
前記ADボードに備えられたビジュアル表示モジュールにタッチコントローラから入力座標データが受信されるステップと、
前記ビジュアル表示モジュールによって、タッチスクリーン部に結合されたLED補助部が作動して光が放出されるステップと、を含むことを特徴とする、請求項8に記載の非接触式タッチパネルシステムの制御方法。
【請求項10】
前記使用認知モジュールが作動するステップは、
前記ADボードに備えられた音表示モジュールにタッチコントローラから入力座標データが受信されるステップと、
前記音表示モジュールによって、タッチスクリーン部に結合されたスピーカー部が作動して、音が出力されるステップと、を含むことを特徴とする、請求項8に記載の非接触式タッチパネルシステムの制御方法。
【請求項11】
イメージまたは映像を画面に表示するディスプレイ部;前記ディスプレイ部の前方面に配置され、入力座標の位置を検知するタッチスクリーン部;及び前記ディスプレイ部とタッチスクリーン部との間を接続するフレーム部;を含み、
前記ディスプレイ部とタッチスクリーン部との間には前後方向に所定の間隔が形成されてタッチスクリーン部がディスプレイ部から離隔して配置され、前記タッチスクリーン部は、ディスプレイ部の上下左右の外郭縁から外側に離隔して配置され、
前記ディスプレイ部とタッチスクリーン部との間の離隔空間に配置され、タッチスクリーン部によるタッチ信号の検知時に発光する第2光源表出部;をさらに含み、
前記ディスプレイ部は、
表示画面を提供する液晶部、及び液晶部の前方に配置されるガラス部を含み、
前記第2光源表出部は、
前記ガラス部の後方面に付着し、内部に所定の設置空間が形成される拡散板と、
前記拡散板の設置空間に装着され、前方に向かって光を照射する光源部と、
前記ガラス部の後方面に付着してガラス部と拡散板との間に配置され、光源部から照射されて拡散板を介して伝達された光が通過してガラス部の前方に放出できるようにする放出部と、
前記拡散板の内側一面に付着する反射シートと、を含むことを特徴とする、非接触タッチパネルディスプレイ構造。
【請求項12】
前記フレーム部は、タッチスクリーン部からディスプレイ部に向かって、予め定められた角度で下方傾斜をなすフレーム傾斜面を備えることを特徴とする、請求項11に記載の非接触タッチパネルディスプレイ構造。
【請求項13】
前記フレーム傾斜面に配置され、タッチスクリーン部によるタッチ信号の検知時に発光する第1光源表出部;をさらに含むことを特徴とする、請求項12に記載の非接触タッチパネルディスプレイ構造。
【請求項14】
前記第2光源表出部は、
ガラス部の後方の一側に配置され、前方に向かって光を照射する光源部と、
前記ガラス部の後方面に付着し、光源部から照射された光が通過してガラス部の前方に放出できるようにする放出部と、
前記ガラス部の後方面に付着し、光源部よりも相対的に外側に配置され、光源部から照射された光が通過してディスプレイ部の外側に放出できるようにする拡散板と、を含むことを特徴とする、請求項11に記載の非接触タッチパネルディスプレイ構造。
【請求項15】
前記第2光源表出部は、
液晶部の外側端部に結合され、外側に向かって光を照射する光源部と、
前記ガラス部の後方の一側に配置され、光源部から照射された光の一部を反射させて前方に向かうようにする光ガイドと、
前記ガラス部の後方面に付着し、光源部から照射されて光ガイドを介して反射された光が通過してガラス部の前方に放出できるようにする放出部と、
前記ガラス部の後方面の外側端部に結合され、光源部から照射された光のうち、光ガイドを介して反射されていない残りの光が通過してディスプレイ部の外側に放出できるようにする拡散板と、を含むことを特徴とする、請求項11に記載の非接触タッチパネルディスプレイ構造。
【請求項16】
前記光源部、光ガイド及び拡散板は、光源部-光ガイド-拡散板の順で一列に同じ高さ上に配置されることを特徴とする、請求項15に記載の非接触タッチパネルディスプレイ構造。
【請求項17】
イメージまたは映像を画面に表示するディスプレイ部;
前記ディスプレイ部の前方面に取り付けられ、予め定められた高さを持つフレーム部;
前記ディスプレイ部を基準として左右側に配置されたフレーム部に結合され、入力座標の位置を検知するタッチスクリーン部;及び
前記ディスプレイ部を基準として上下側に配置されたフレーム部に結合され、タッチ有無を検知するクリック認知部;を含み、
前記タッチスクリーン部とクリック認知部は、ディスプレイ部を基準として直交する位置に配置され、それぞれ独立して二元化されており、
前記フレーム部は、タッチスクリーン部からディスプレイ部に向かって、予め定められた角度で下方傾斜をなすフレーム傾斜面を備え、
前記タッチスクリーン部は、フレーム部の前方端部に結合され、クリック認知部は、フレーム部のフレーム傾斜面に結合されることを特徴とする、クリック認知非接触タッチパネルディスプレイ構造。
【請求項18】
前記タッチスクリーン部は、ディスプレイ部の左右の外郭縁から外側に離隔して左右方向に、予め定められた間隔を持つように配置されることを特徴とする、請求項17に記載のクリック認知非接触タッチパネルディスプレイ構造。
【請求項19】
前記タッチスクリーン部は、
ディスプレイ部を基準として左右側に配置されたフレーム部のうちの一側面に設置され、赤外線を発生させる多数のX軸発信部と、
多数のX軸発信部と対向するようにフレーム部のうちの他側面に設置され、発生した信号を検知する多数のX軸受信部と、を含むことを特徴とする、請求項17に記載のクリック認知非接触タッチパネルディスプレイ構造。
【請求項20】
前記クリック認知部は、ディスプレイ部の上下の外郭縁から外側に離隔して、上下方向に、予め定められた間隔を持つように配置されることを特徴とする、請求項17に記載のクリック認知非接触タッチパネルディスプレイ構造。
【請求項21】
前記クリック認知部は、フレーム部の中央部分に結合されることを特徴とする、請求項17に記載のクリック認知非接触タッチパネルディスプレイ構造。
【請求項22】
前記クリック認知部は、
ディスプレイ部を基準として上下側に配置されたフレーム部のうちの一側面に設置され、赤外線を発生させるY軸発信部と、
Y軸発信部と対向するようにフレーム部のうちの他側面に設置され、発生した信号を検知するY軸受信部と、を含み、
前記Y軸発信部は、単一赤外線LED棒からなることを特徴とする、請求項17に記載のクリック認知非接触タッチパネルディスプレイ構造。
【請求項23】
前記タッチスクリーン部とディスプレイ部との間の前後方向の間隔は、
クリック認知部とディスプレイ部との間の前後方向の間隔よりも相対的にさらに広いことを特徴とする、請求項17に記載のクリック認知非接触タッチパネルディスプレイ構造。
【請求項24】
長さ方向に沿って多数のレールが内面に形成された左側板と、底面となる後方板とが互いに直角をなして、全体的に「L」字形の断面を持つ棒状のボディケース;
前記多数のレールのうちのいずれか一つに長さ方向に挿入され、入力座標の位置を検知するタッチボード;
前記多数のレールのうちの他の一つに挿入されるハプティックボード;
前記ハプティックボードに結合され、タッチボードによるタッチ信号の検知時に音を出力するスピーカー部;
前記ボディケースの前方側に位置して前記ボディケース(600)の前方を覆うように前記左側板に結合され、前記ボディケースの前方側に向かって発光する光源表出部;及び
前記ボディケースの右側部に結合され、前記ボディケース(600)が閉鎖型四角断面の形状となるようにする仕上げ部材;を含み、
前記光源表出部は、
ボディケースの一側に結合され、光源ホールが穿設される光源ケースと、
前記光源ケースの光源ホールに挿入され、光が通過して外部へ放出できるようにする光拡散カバーと、
前記ハプティックボードの一側に結合され、光を照射する光源部と、
前記光拡散カバーの後方面に結合され、光源部から照射された光を光拡散カバーの方向に拡散させる導光板と、
前記導光板の後方面に結合される反射シートと、を含み、
前記光拡散カバーは、
導光板の前方面に接触することができるように形成される拡散ベースと、
前記拡散ベースの前方面に突設され、光源ホールに挿入できるように拡散ベースよりも相対的に小さいサイズで形成される拡散挿入部と、を含み、
前記導光板は、ハプティックボードの上部にハプティックボードと一列に結合され、ハプティックボードをレールに挿入したときに一緒にボディケース内に結合され、
前記光拡散カバーは、拡散ベースと拡散挿入部を含んで2段に構成され、拡散挿入部は、光源ホールと同じ大きさに形成され、拡散挿入部を光源ホールに挿入したときに拡散ベースが光源ケースと導光板との間に配置されることを特徴とする、非接触タッチ実現のためのモジュール化された着脱式入力装置。
【請求項25】
前記ボディケースは、
タッチボードが挿入できるように長さ方向に沿って長く形成される第1レールと、
前記第1レールよりも相対的に短い長さに形成され、ハプティックボードが挿入される第2レールと、を含むことを特徴とする、請求項24に記載の非接触タッチ実現のためのモジュール化された着脱式入力装置。
【請求項26】
前記タッチボードは、ボディケースの長さ方向に沿って第1レールに挿入できるように長い棒状に形成され、多数の赤外線発信部または受信部を備えることを特徴とする、請求項25に記載の非接触タッチ実現のためのモジュール化された着脱式入力装置。
【請求項27】
前記光源ケースの一側に形成され、スピーカー部から出力された音が外部へ放出できるようにする多数の音ホール;をさらに含むことを特徴とする、請求項24に記載の非接触タッチ実現のためのモジュール化された着脱式入力装置。
【請求項28】
前記光源表出部は、
ボディケースの一側に結合され、光源ホールが穿設される光源ケースと、
前記光源ケースの光源ホールに挿入され、光が通過して外部に放出できるようにする光拡散カバーと、
前記光拡散カバーの後方面に結合され、光源部が装着される照明モジュールと、を含むことを特徴とする、請求項24に記載の非接触タッチ実現のためのモジュール化された着脱式入力装置。
【請求項29】
前記光源部は、多数個が互いに離隔して照明モジュールの前方面に結合され、前方に向かって光を照射することを特徴とする、請求項28に記載の非接触タッチ実現のためのモジュール化された着脱式入力装置。
【請求項30】
前記光源表出部は、ボディケースの側部に結合され、タッチ信号の検知時に発光することを特徴とする、請求項24に記載の非接触タッチ実現のためのモジュール化された着脱式入力装置。
【請求項31】
前記ボディケースは、予め定められた曲率を有する円弧状に形成され、光源表出部は、ボディケースの形状に対応して円弧状に形成されることを特徴とする、請求項24に記載の非接触タッチ実現のためのモジュール化された着脱式入力装置。
【請求項32】
前記ボディケースの後方に結合され、前後方向に予め定められた高さを持つように延長される締結部;をさらに含むことを特徴とする、請求項24に記載の非接触タッチ実現のためのモジュール化された着脱式入力装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザーの指をディスプレイパネルに接触しなくても情報を入力することができる非接触式タッチパネルシステム、及びそのシステムの制御方法を開示する。さらに、本発明は、既存のタッチスクリーンに装着可能であり、非接触入力が完了したことをユーザーに認識させる、非接触タッチ実現のためのモジュール化された着脱式入力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ディスプレイパネルは、データを視覚的に表現する装置であって、コンピュータなどの代表的な出力装置の一つである。このようなディスプレイパネルには、CRT(Cathode Ray Tube)、LED(Light Emitting Diode)、TFT-LCD(Thin Film Transister-Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)などのさまざまな種類がある。
【0003】
最近では、キーボードなどを使用せずに、画面(スクリーン)に示された文字や特定の位置に人の手または物が触れると、その位置を把握して、保存されたソフトウェアによって特定の処理を施すことができるようにしたタッチスクリーンをディスプレイパネルに付着させて多く活用している。
タッチスクリーンは、一般ディスプレイパネルの画面にタッチパネルという装置を取り付けて機能を発揮するものであり、タッチパネルは、目に見えない赤外線などが左右上下に流れるようにして、画面に数多くの方形格子が生じるようにすることにより、指先またはその他の物体でその格子に接触するとその位置を把握することができるようにする機能を持っている。
【0004】
したがって、タッチパネルを搭載した画面に予め表示した文字や絵の情報を指で接触すると、接触した画面の位置座標に基づいて、ユーザーが選択した項目が何であるかを把握し、それに対応する命令をコンピュータが処理するようにして、非常に簡単に自分が所望する情報を得るようにすることができる。
かかるタッチパネルスクリーンの特性のために、大衆が多く利用する場所、すなわち、地下鉄、デパート、銀行などの場所で案内用ソフトウェアに多く使われ、各種の店舗で販売用端末にも多く応用されるだけでなく、携帯電話パネルまたは一般業務用にも活用されている。
【0005】
しかし、従来のタッチパネルスクリーンは、一日に数百回ずつ頻繁に接触するにも拘らず、何の殺菌装置も設置されていないため、タッチスクリーンを利用する人たちが細菌感染にさらされるという問題点がある。
かかる感染問題を改善するために、最近では、非接触方式で作動するタッチスクリーンも多く開発されているが、従来の非接触タッチスクリーンは、ディスプレイ画面とタッチパネルが同じ面に配置されているので、ユーザーが空間(非接触)をタッチすることに対する認知能力が低下するおそれがある。
【0006】
つまり、ユーザーは、タッチパネルスクリーンが非接触方式で作動することを認知せず、自分に慣れている画面タッチ方式で作動させ続けようとし、これにより、ディスプレイパネルに継続的に手が接触して非接触タッチパネルの利点を全く生かせず、依然として細菌感染にさらされる可能性が高い。
併せて、かかる問題点を解決するために、タッチスクリーン部をディスプレイ部の前方に離隔させて配置する場合、コーナーの側面におけるタッチ認識が不正確であるとともに奥行き感が大きいので、タッチするのに制約が発生するおそれがあり、コーナー部分をタッチするために、赤外線タッチフレームの外郭への、折られた指の接触を避けられないという問題点が発生する。
【0007】
さらに、非接触タッチスクリーンの特性上、ユーザーは、現在タッチ動作が行われているか、自分が所望する箇所へのタッチが正しく行われたか、或いは自分がタッチ動作を完了したかを認知することが難しいという問題点がある。
上記の背景技術として説明された事項は、本発明の背景についての理解増進のためのものに過ぎず、当該技術分野における通常の知識を有する者に既に知られている従来技術に該当することを認めるものと受け止められてはならないだろう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、前述した従来技術の問題点を解決するためのもので、その目的は、3次元イメージを表示するディスプレイ部と非接触方式で作動するタッチスクリーン部とを組み合わせて、ユーザーが違和感なく非接触タッチ動作を容易に行うことができるので、ディスプレイ部の接触による細菌感染のおそれを最大限に減らすことができる非接触式タッチパネルシステム及びその制御方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、ユーザーがタッチ動作を行うときに、視覚的または聴覚的に容易に認知することができる非接触式タッチパネルシステム及びその制御方法を提供することにある。
【0009】
本発明の別の目的は、タッチスクリーン部をディスプレイ部の外郭から離隔させて配置することにより、ユーザーがタッチパネルに情報を入力するときに、ユーザーの身体が接触することを最大限に防止することができる非接触式タッチパネルディスプレイ構造を提供することにある。
【0010】
本発明の別の目的は、ユーザーの非接触による情報入力が認識されたときに光源表出部が発光することにより、情報入力有無をユーザーが容易に認知することができる非接触式タッチパネルディスプレイ構造を提供することにある。
【0011】
本発明の別の目的は、タッチスクリーン部とクリック認知部を二元化することにより、コンピュータマウスの選択(クリック)動作と同じ効果を付与することができる非接触式タッチパネルディスプレイ構造を提供することにある。
【0012】
さらに、本発明は、従来のタッチディスプレイに容易に設置することができ、故障が発生したときに容易に交換できるように一体型にモジュール化された非接触タッチ実現のための着脱式入力装置を提供することを目的とし、非接触入力が完了したことをユーザーに認識させるハプティック機能を備えた、非接触タッチ実現のためのモジュール化された着脱式入力装置を提供することを他の目的とする。
【0013】
また、本発明は、2つの棒(Bar)からなり、様々な形態のディスプレイに容易に適用することができ、一部の区間にのみ非接触タッチを適用することができる、モジュール化された着脱式入力装置を提供することを別の目的とする。
【0014】
本発明が解決しようとする技術的課題は、上述した技術的課題に限定されず、上述していない別の技術的課題は、以降の記載から当該分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるだろう。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記の目的を達成するための本発明の一実施形態による非接触式タッチパネルシステムは、3次元イメージまたは映像を画面に表示するディスプレイ部;及び四角リング状に形成され、前記ディスプレイ部の前方面に配置され、入力座標の位置を検知するタッチスクリーン部;を含み、前記ディスプレイ部とタッチスクリーン部との間には前後方向に所定の間隔が形成されることにより、タッチスクリーン部がディスプレイ部から離隔して配置されることを特徴とする。
【0016】
また、本発明の一実施形態による非接触式タッチパネルシステムにおける前記ディスプレイ部は、3次元イメージまたは映像を表示する表示部、及びディスプレイ部に内蔵されるADボード(Analog to Digital Board)を含み、
本発明の一実施形態による非接触式タッチパネルシステムにおける前記タッチスクリーン部は、多数の発生器と検知器からなるセンサー部、及びセンサー部から認識されたタッチ信号を検知し、これを入力座標に変換するタッチコントローラを含む。
【0017】
また、本発明の一実施形態による非接触式タッチパネルシステムは、前記ADボードに備えられ、タッチコントローラから入力座標データを受信し、これに基づいて、表示部に予め設定されたタッチ映像が出力されるように制御する画面表示モジュール;をさらに含むことが好ましい。
【0018】
また、前記ディスプレイ部のADボードは、タッチスクリーン部のタッチコントローラに接続され、タッチコントローラから伝送されたタッチ信号データ及び入力座標データがADボードに直接受信され、ADボードは、タッチスクリーン部のセンサー部を直接制御することができ、
前記タッチコントローラからADボードに受信された入力座標データによって予め設定されたタッチ映像は、PCシステムを経由せずに、ディスプレイ部のADボードを介して単独で表示部に出力できることを特徴とする。
【0019】
また、本発明の好適な実施形態による非接触式タッチパネルシステムは、前記センサー部の縁に沿って結合され、ADボードに接続されており、光を放出するLED補助部;及び前記ADボードに備えられ、タッチコントローラから入力座標データを受信して電圧制御を介してLED補助部が作動できるようにするビジュアル表示モジュール;をさらに含むことが好ましい。
【0020】
また、本発明の実施形態による非接触式タッチパネルシステムは、前記センサー部の縁に沿って結合され、ADボードに接続されており、音を出力するスピーカー部;及び前記ADボードに備えられ、タッチコントローラから入力座標データを受信して信号制御によってスピーカー部が作動できるようにする音表示モジュール;をさらに含むことが好ましい。
【0021】
また、本発明の実施形態による非接触式タッチパネルシステムは、前記ディスプレイ部の両側部に結合され、その先端がタッチスクリーン部に接続されてタッチスクリーン部を前後方向に移動させる移動部;をさらに含み、前記移動部の作動に応じて、ディスプレイ部とタッチスクリーン部との間の間隔が調整されることが好ましい。
【0022】
一方、本発明の実施形態による非接触式タッチパネルシステムの制御方法は、四角リング状に形成されたタッチスクリーン部によってタッチ信号が検知されるステップと、前記タッチスクリーン部のタッチコントローラによってタッチ信号が入力座標に変換されるステップと、タッチ信号データ及び入力座標データが、前記タッチコントローラに接続されたディスプレイ部のADボードに伝達されるステップと、前記ADボードに備えられた使用認知モジュールが作動するステップと、を含み、
前記使用認知モジュールが作動するステップは、前記ADボードに備えられた画面表示モジュールにタッチコントローラから入力座標データが受信されるステップと、前記画面表示モジュールによって、予め設定されたタッチ映像がディスプレイ部の表示部に出力されるステップと、を含み、
前記ディスプレイ部のADボードは、タッチスクリーン部のタッチコントローラに接続され、タッチコントローラから伝送されたタッチ信号データ及び入力座標データがADボードに直接受信され、ADボードは、タッチスクリーン部のセンサー部を直接制御することができ、
前記タッチコントローラからADボードに受信された入力座標データによって予め設定されたタッチ映像は、PCシステムを経由せずに、ディスプレイ部のADボードを介して単独で表示部に出力できることを特徴とする。
【0023】
また一方で、本発明の好適な実施形態として、非接触タッチ実現のためのモジュール化された着脱式入力装置は、内部に長さ方向に沿って多数のレールが形成されるボディケースと、前記多数のレールのうちのいずれか一つに挿入され、入力座標の位置を検知するタッチボードと、前記多数のレールのうちの他の一つに挿入されるハプティックボードと、前記ボディケースの一側面に形成され、タッチボードによるタッチ信号の検知時に発光する光源表出部と、を含むことを特徴とする。
【0024】
さらに好ましくは、前記光源表出部は、ボディケースの一側に結合され、光源ホールが穿設される光源ケースと、前記光源ケースの光源ホールに挿入され、光が通過して外部に放出できるようにする光拡散カバーと、前記ハプティックボードの一側に結合され、光を照射する光源部と、前記光拡散カバーの後方面に結合され、光源部から照射された光を光拡散カバーの方向に拡散させる導光板と;前記導光板の後方面に結合される反射シートと、を含むことが好ましい。
【0025】
前記光拡散カバーは、導光板の前方面に接触できるように形成される拡散ベースと、前記拡散ベースの前方面に突設され、光源ホールに挿入できるように拡散ベースよりも相対的に小さいサイズに形成される拡散挿入部と、を含むことが特に好ましい。
【0026】
本発明の課題を解決するための付随的技術手段が添付図面と共に具体的に後述されるだろう。
【発明の効果】
【0027】
上述した構成を有する本発明は、3次元イメージを画面に表示するディスプレイ部と、非接触方式で作動するタッチスクリーン部とが離隔して配置されることにより、ユーザーの違和感が著しく減少し、様々なインチに適用しやすく、低価で実現可能であるという利点がある。
また、本発明は、ディスプレイ部とタッチスクリーン部とが離隔して配置されているので、ユーザーがディスプレイ部を直接タッチする可能性が殆どなく、これにより、細菌感染にさらされるおそれが著しく減少するという利点がある。
【0028】
また、本発明は、タッチ動作が行われたときにディスプレイ部のADボードが直接接続されてタッチ映像、光または音を出力することができるので、遅延現象が少なくて速やかにタッチ有無を認識することができるという利点がある。
また、本発明は、視覚的/聴覚的認知能力が向上してタッチ動作有無を容易に判別することができるので、ユーザーの非接触誘導を容易に行うことができるという利点がある。
【0029】
上述した構成を有する本発明は、ディスプレイ部とタッチスクリーン部とが前後に離隔して配置されているので、ユーザーがディスプレイ部を直接タッチする可能性が殆どなく、これにより、細菌感染にさらされるおそれが著しく減少するという効果がある。
また、本発明は、タッチスクリーン部がディスプレイ部から上下左右に離隔した位置に配置されるので、ディスプレイ領域のコーナー部分も容易かつ正確にタッチすることができ、タッチ時にユーザーの身体がフレームに接触する可能性を著しく減らすことができるという利点がある。
また、本発明は、光源表出部を備えて、タッチ動作を検知したときにユーザーに視覚的に表示することができるので、ユーザーがタッチ有無を明確に認知することができるという利点がある。
また、本発明は、一つの光源部を用いてディスプレイの前方と外側に同時に光を放射することができるので、周囲に待機している人たちにも、製品が使用中であることを容易に知らせることができ、単価的な面でも非常に有利であるという利点がある。
【0030】
上述した構成を有する本発明は、ディスプレイ部とタッチスクリーン部とが前後に離隔して配置されているので、ユーザーがディスプレイ部を直接タッチする可能性が殆どなく、これにより、細菌感染にさらされるおそれが著しく減少するという効果がある。
また、本発明は、タッチスクリーン部が、ディスプレイ部から左右に離隔した位置に配置され、クリック認知部が、ディスプレイ部から上下に離隔した位置に配置されるので、ディスプレイ領域のコーナー部分も容易かつ正確にタッチすることができ、タッチの際にユーザーの身体がフレームに接触する可能性を著しく減らすことができるという利点がある。
また、本発明は、タッチスクリーン部が入力座標を認識し、クリック認知部が選択(クリック)有無を認識することができるので、コンピュータマウスのクリック動作と同じ効果を実現することができるという利点がある。
また、本発明は、クリック認知部のY軸発信部を単一赤外線LED棒で構成して単価的な面でも非常に有利であるという利点がある。
【0031】
本発明は、非接触タッチ装置が一体型モジュールで構成されるので、不要な部品が除去されて単価が安く、着脱式でディスプレイに設置することができるので、メンテナンスが容易であるという効果がある。
また、本発明は、締結部を用いて、既存に設置されたディスプレイに直ちに非接触入力装置を装着することができ、2つの棒で実現することができるので、様々な形態のディスプレイに容易に適用することができるという利点がある。
【0032】
また、本発明は、曲面ディスプレイに適用することができ、サイズを小さくして一部の区間にのみ非接触タッチが適用できるようにディスプレイの上端または下端に設置することができるという利点がある。
また、本発明は、タッチ動作を検知したときに光を放出すると同時に音でユーザーに知らせることができるので、ユーザーがタッチ有無を明確に認知することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】本発明の一実施形態による非接触式タッチパネルシステムの全体的な様子を示す斜視図である。
図2】本発明の一実施形態による非接触式タッチパネルシステムの様子を概略的に示す側面図である。
図3】本発明の一実施形態による非接触式タッチパネルシステムの全体的な構成を示すブロック図である。
図4】本発明の一実施形態による表示部にタッチ映像が出力された様子を例示として示す図である。
図5】本発明の他の実施形態による非接触式タッチパネルシステムの全体的な構成を概略的に示す模式図である。
図6】本発明の別の実施形態による非接触式タッチパネルシステムの様子を概略的に示す側面図である。
図7】本発明の一実施形態による非接触式タッチパネルシステムの制御方法を示すフローチャートである。
図8】本発明の一実施形態による非接触タッチパネルディスプレイ構造の正面を示す図である。
図9】本発明の一実施形態による非接触タッチパネルディスプレイ構造の横断面図である。
図10】本発明の第2実施形態による非接触タッチパネルディスプレイ構造の正面を示す図である。
図11図10のA-A′線に沿った第2光源表出部の断面を概略的に示す図である。
図12】本発明の第3実施形態による第2光源表出部の断面を概略的に示す図である。
図13】本発明の第4実施形態による第2光源表出部の断面を概略的に示す図である。
図14】本発明によるクリック認知機能を備えた非接触タッチパネルディスプレイ構造の正面を示す図である。
図15】本発明のクリック認知機能を備えた非接触タッチパネルディスプレイ構造の横断面図である。
図16】本発明のクリック認知機能を備えたクリック認知非接触タッチパネルディスプレイ構造の縦断面図である。
図17】本発明のクリック認知機能を備えたクリック認知非接触タッチパネルディスプレイ構造における、入力座標位置が検知される部分を説明するための図である。
図18】本発明のクリック認知機能を備えたクリック認知非接触タッチパネルディスプレイ構造における、タッチ有無が検知される部分を説明するための図である。
図19】本発明の変形実施形態によるクリック認知機能を備えた非接触タッチパネルディスプレイ構造の正面を示す図である。
図20図19のA-A′線に沿った第2光源表出部の断面を概略的に示す図である。
図21】本発明の一実施形態による非接触タッチ実現のためのモジュール化された着脱式入力装置の組立順序図である。
図22】本発明の一実施形態による光源表出部、ハプティックボード及びタッチボードの様子を示す図である。
図23】本発明の第2実施形態による光源表出部、ハプティックボード及びタッチボードの様子を示す図である。
図24】本発明の他の実施形態による非接触タッチ実現のためのモジュール化された着脱式入力装置の多様な様子を示す図である。
図25】本発明の他の実施形態による非接触タッチ実現のためのモジュール化された着脱式入力装置の多様な様子を示す図である。
図26】本発明の別の実施形態による非接触タッチ実現のためのモジュール化された着脱式入力装置の側面様子を示す図である。
図27】本発明に係る非接触タッチ実現のためのモジュール化された着脱式入力装置がディスプレイ部に設置された多様な様子を示す図である。
図28】本発明に係る非接触タッチ実現のためのモジュール化された着脱式入力装置がディスプレイ部に設置された多様な様子を示す図である。
図29】本発明に係る非接触タッチ実現のためのモジュール化された着脱式入力装置がディスプレイ部に設置された多様な様子を示す図である。
図30】本発明に係る非接触タッチ実現のためのモジュール化された着脱式入力装置がディスプレイ部に設置された多様な様子を示す図である。
図31】本発明に係る非接触タッチ実現のためのモジュール化された着脱式入力装置がディスプレイ部に設置された多様な様子を示す図である。
図32】本発明の一実施形態による非接触タッチ実現のためのモジュール化された着脱式入力装置の作動方法を示す順序図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、添付図面に基づいて、本発明について、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施し得るように詳細に説明する。ところが、本発明は、様々な異なる形態で実現でき、ここで説明する実施形態に限定されない。
【0035】
本発明を明確に説明するために、説明と関係のない部分は省略し、明細書全体にわたって同一又は類似の構成要素については同一の参照符号を付する。
また、本明細書及び特許請求の範囲で使用された用語や単語は、通常的かつ辞典的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者は、その自分の発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義することができるという原則に即して、本発明の技術的思想に符合する意味と概念で解釈されるべきである。
【0036】
図1は本発明の一実施形態による非接触式タッチパネルシステムの全体的な様子を示す斜視図、図2は本発明の一実施形態による非接触式タッチパネルシステムの様子を概略的に示す側面図である。
図示の如く、本発明による非接触式タッチパネルシステムは、3次元イメージまたは映像を画面に表示するディスプレイ部100と、非接触方式で入力座標の位置を検知するタッチスクリーン部200と、を含む。
【0037】
前記ディスプレイ部100は、ユーザーの両眼視差を用いて立体感を感じさせるものであって、ディスプレイパネルの前に視差バリア(parallax barrier)またはレンチキュラーレンズ(lenticular lens)を付着させてユーザーの左眼と右眼に互いに異なる映像が投射されるようにする。
前記ディスプレイ部100に用いられる視差バリア方式(parallax barrier type)は、垂直スリット配列であって、観測者がスリット配列を介して互いに異なる画素を見て立体感を感じるようになる。レンチキュラーレンズ方式(lenticular lens type)は、スリットを多数配列する代わりに、円筒形レンズ配列であるレンチキュラーレンズを用いて光を屈折させて視点を分離する。
【0038】
また、前記ディスプレイ部100は、光フィールドの合成によって立体映像を提示するホログラフィーディスプレイまたはインテグラルホログラフィー(IP)方式のディスプレイで実現でき、回転などの物理的な構造によって光の点(ボクセル:voxel)を実際の空間内に表示する体積型ディスプレイ、またはレーザー光線を収束させた焦点で空気がプラズマ化する現象を利用して画像を3次元的に表示する空気プラズマ化ディスプレイなどで実現できる。
【0039】
前記タッチスクリーン部200は、ディスプレイ部100の前方面に配置され、入力座標の位置を検知する。図示された実施形態において、タッチスクリーン部200は、四角リング状に形成されており、ディスプレイ部100の画面が表示される中央部分は空いている。
前記タッチスクリーン部200は、後述するように、多数の発生器211と検知器212で構成されたセンサー部210を備える。多数の発生器211は、四角リング状に形成されたタッチスクリーン部200の一側面に設置され、赤外線や超音波などを発生させ、多数の検知器212は、発生器211と対向するようにタッチスクリーン部200の他側面に設置され、発生した信号を検知する。
多数の発生器211と検知器212が仮想の赤外線または超音波格子を構成し、このような格子をユーザーが指を用いて遮ると、遮断された部分で出力が低下して入力座標の位置を判断することができる。
【0040】
前記ディスプレイ部100とタッチスクリーン部200との間には前後方向に所定の間隔Dが形成されることにより、タッチスクリーン部200がディスプレイ部100から前方に離隔して配置されることが好ましい。
従来の非接触方式で作動するタッチスクリーンの場合は、ディスプレイにタッチスクリーンが付着設置されているので、ユーザーが非接触タッチをよく認識せず、続いてディスプレイを指で直接タッチすることにより、細菌感染にさらされやすい。
一方、本発明に係るタッチスクリーン部200は、ディスプレイ部100の前方面から離隔しているので、ユーザーがディスプレイ部100を直接タッチすることが著しく減少し、ディスプレイ部100で表示されるイメージまたは映像が3次元であるため、空間をタッチすることに対する違和感も減少する。
【0041】
この時、前記ディスプレイ部100によって表示された3次元イメージまたは映像が結ばれる仮想の平面Pとタッチスクリーン部200との間の前後方向の間隔dは、1~2cmであることが好ましい。
これは、3次元イメージまたは映像が結ばれる仮想の平面Pとタッチスクリーン部200との間の前後方向の間隔dが2cmを超えれば、ユーザーの手があまりにも深く入ってきて差し指以外の他の部分を認識して誤動作を誘発するおそれが高く、3次元イメージまたは映像が結ばれる仮想の平面Pとタッチスクリーン部200との間の前後方向の間隔dが1cm未満であれば、映像をタッチしようとするユーザーの習慣上、ユーザーの指がタッチスクリーン部200に十分に入ってこないため、タッチ動作が正常に行われない可能性が高いからである。
【0042】
前記ディスプレイ部100自体とタッチスクリーン部200との間の前後方向の間隔Dは、約4~6cmであることが好ましい。ディスプレイ部100とタッチスクリーンとの間の間隔Dが4cm未満であれば、3次元効果が低下し、ディスプレイ部100とタッチスクリーンとの間の間隔Dが6cmを超えれば、精度が低下する。
また、前記ディスプレイ部100とタッチスクリーン部200は、互いに平行に配置されることが好ましい。これは、ユーザーが非接触タッチ動作するときに、ディスプレイ部100とできるだけ同じ方向でタッチスクリーン部200を作動させて精度を向上させるためである。
【0043】
一方、前記ディスプレイ部100の上下左右の最外郭縁は、タッチスクリーン部200の縁よりも相対的に内方に離隔して配置されることが好ましい。つまり、ディスプレイ部100のフレームは、タッチスクリーン部200のフレームよりも相対的に小さく形成される。
前記ディスプレイ部100は3次元映像またはイメージを表示するので、ユーザーによっては事物がディスプレイ部100の外郭を脱するかのように見えることができる。よって、タッチスクリーン部200がディスプレイ部100と同じかそれより小さく形成される場合、タッチが不可能な領域(例えば、コーナー部分)が発生しうるので、これを防止するために、タッチスクリーン部200のフレームがディスプレイ部100のフレームよりも大きく形成される。
【0044】
図3は本発明の一実施形態による非接触式タッチパネルシステムの全体的な構成を示すブロック図であり、図4は本発明の一実施形態による表示部にタッチ映像が出力された様子を例示として示す図である。
【0045】
図示の如く、本発明による非接触式タッチパネルシステムは、ディスプレイ部100とタッチスクリーン部200で構成され、ディスプレイ部100は、表示部150及びADボード(Analog to Digital Board)120で構成され、タッチスクリーン部200は、センサー部210及びタッチコントローラ220で構成される。
前記表示部150は、ユーザーが目視することができるように3次元イメージまたは映像を表示する機能を行い、ADボード170は、ディスプレイ部100に内蔵されてアナログ信号をデジタル信号に変換し、画素ごとにRGB値をそれぞれ指定する機能を行う。
【0046】
前記センサー部210は、多数の発生器211と検知器212で構成され、タッチスクリーン部200のフレームをなし、タッチコントローラ220は、センサー部210から認識されたタッチ信号を検知して入力座標に変換する機能を行う。
前記発生器211は、センサー部210の一側面に設置されて赤外線、超音波またはカメラ映像を出力し、検知器212は、発生器211と対向するようにセンサー部210の他側面に設置され、発生器211から出力された信号を検知する。
ユーザーがタッチスクリーン部200のいずれか一つの部分に指を位置させると、センサー部210がこれを認識してタッチ信号として検知し、タッチコントローラ220でX、Y座標データに変換されてユーザーの指の位置が演算される。
【0047】
このような入力座標データがPCシステムCに伝達され、PCシステムCに備えられたソフトウェアが作動する。PCシステムCのソフトウェアが画面信号をディスプレイ部100に伝達し、ディスプレイ部100の画面が転換される。
例えば、図4に示すように、ユーザーがディスプレイ部100の画面に表示された「PLAY GAME」部分に指を近づけると、タッチスクリーン部200でこれを認識して入力座標に変換し、PCシステムCのソフトウェアは、ユーザーがゲームの開始を希望するという情報の入力を受けて作動し、PCシステムCから画面信号の伝達を受けたディスプレイ部100は、ゲーム画面(図示せず)に転換される。
【0048】
一方、本発明では、従来技術とは異なり、ディスプレイ部100のADボード170がタッチスクリーン部200のタッチコントローラ220に直接接続されており、ADボード170がタッチコントローラ220からタッチ信号データ及び入力座標データを直接受信することができることを特徴とする。
前記ADボード170は、画面表示モジュールをさらに備えることができる。前記画面表示モジュール121は、タッチコントローラ220から入力座標データを受信し、これに基づいて、表示部150に、予め設定されたタッチ映像Sが出力されるように制御する。
すなわち、図4に示すように、ユーザーがディスプレイ部100の一定の地点をクリックするためにタッチスクリーン部200に指を近づけると、タッチコントローラ220からADボード170に入力座標データが受信され、ADボード170に備えられた画面表示モジュール121で、予め設定されたタッチ映像Sが表示部150に表示されるようにする。
【0049】
このような予め設定されたタッチ映像Sは、PCシステムCに依らず、ディスプレイ部100のADボード170に単独で表示することができるので、従来に比べて非常に迅速にタッチ位置を表示することができるという利点がある。
図示された実施形態において、予め設定されたタッチ映像Sは、円形に表現されているが、これに限定されるものではなく、様々な絵または標識で代替できる。
これにより、本発明は、ユーザーが本人がどの地点をタッチしたかを明確に認知することができ、タッチ動作が正確に行われたかを明確に認知することができるので、ユーザーのディスプレイ部100の接触を最大限に予防して細菌感染症にさらされないようにするという効果がある。
【0050】
図5は本発明の他の実施形態による非接触式タッチパネルシステムの全体的な構成を概略的に示す模式図である。
図示の如く、前記センサー部210には、その縁に沿ってLED補助部213またはスピーカー部214がさらに結合できる。前記LED補助部213とスピーカー部214は、それぞれADボード170に接続されており、ADボード170の制御に基づいて光を放出するか或いは音を出力する。
図示された実施形態において、前記スピーカー部214は、ADボード170の左側に接続されたかの如く表現されているが、これは容易に説明するためのものであって、スピーカー部214もLED補助部213と同様にタッチスクリーン部200のセンサー部210の近傍に装着できる。
【0051】
図3に示すように、本発明に係るADボード170は、ビジュアル表示モジュール122及び音表示モジュール123を備える。前記ビジュアル表示モジュール122は、タッチコントローラ220から入力座標データを受信して電圧制御によってLED補助部213が作動できるようにし、音表示モジュール123は、タッチコントローラ220から入力座標データを受信して信号制御によってスピーカー部214が作動できるようにする。
言い換えれば、ユーザーがタッチスクリーン部200に指を近づけてタッチ信号及び入力座標データが入力されると、このような信号がタッチコントローラ220からADボード170に伝達され、ADボード170は、タッチスクリーン部200に結合されたLED補助部213またはスピーカー部214を制御して、ユーザーが認知できるようにする。
【0052】
前記ビジュアル表示モジュール122によって制御されるLED補助部213から放出される光は、状況に応じてさまざまな色で表示できる。例えば、何のタッチ信号も入力されなかったときには、赤色の光が放出でき、ユーザーによってタッチ信号が入力されると、緑色の光が放出できる。
前記音表示モジュール123によって制御されるスピーカー部214から出力される音は、ビープ音、ブザー、メロディ及び音声から選択されたいずれか一つまたは二つ以上の組み合わせであることが好ましい。
【0053】
図6は本発明の別の実施形態による非接触式タッチパネルシステムの様子を概略的に示す側面図である。
図示の如く、前記ディスプレイ部100の両側部には移動部190がさらに結合される。前記移動部190は、その先端がタッチスクリーン部200に接続されており、タッチスクリーン部200を前後方向に移動させる。
つまり、前記移動部190の作動に応じて、ディスプレイ部100とタッチスクリーン部200との間の間隔Dは自由自在に調節できる。
【0054】
移動部190によって調節されるディスプレイ部100とタッチスクリーン部200との間の間隔Dは、4~6cmであることが適切であり、最大に離隔しても10cmを超えないことが好ましい。
これは、ディスプレイ部100とタッチスクリーン部200との間の間隔Dが4cm未満であれば、ディスプレイ部100の3次元効果が低下し、ディスプレイ部100とタッチスクリーン部200との間の間隔Dが6cmを超えれば、タッチスクリーン部200のタッチ動作精度が低下するからである。
【0055】
一方、前記タッチスクリーン部200は、移動部190によって後方に移動してディスプレイ部100の前方面に完全に密着することもできる。タッチスクリーン部200がディスプレイ部100に密着すると、これに連動して、ディスプレイ部100は2次元画像またはイメージを画面に出力する。
前記ディスプレイ部100の3次元及び2次元映像出力の転換は、ディスプレイパネルの前に付着したレンチキュラーレンズのオン/オフによって実現できる。このようなレンチキュラーレンズは、液晶を用いてレンズ形態を構成し、適切な電圧を印加して、光が感じる有効屈折率を変えることにより、オン/オフが可能となる。
【0056】
ユーザーは、別のボタンなどを押してディスプレイ部100の3次元映像送出か2次元映像送出かを選択し、ユーザーが3次元映像送出を選択すると、移動部190がタッチスクリーン部200をディスプレイ部100の前方から離隔させて、3次元イメージまたは映像が結ばれる仮想の平面と隣接する位置にくるようにし、ユーザーが2次元映像送出を選択すると、移動部190がタッチスクリーン部200をディスプレイ部100に密着させる。
【0057】
以下、本発明に係る非接触式タッチパネルシステムの制御方法について説明する。
【0058】
図7は本発明の一実施形態による非接触式タッチパネルシステムの制御方法を示すフローチャートである。
図7に示すように、まず、ユーザーが四角リング状に形成されたタッチスクリーン部200に指を近づけると、発生器211と検知器212との間のセンシング量が減少してタッチ信号が検知される(S10)。
このようなタッチ信号が検知されると、タッチスクリーン部200のタッチコントローラ220は、これを演算してX、Y入力座標に変換し、ユーザーがタッチを所望する地点を演算する(S20)。
【0059】
前記タッチコントローラ220のタッチ信号データ及び入力座標データは、ディスプレイ部100のADボード170に伝達される(S30)。もちろん、タッチコントローラ220のタッチ信号データと入力座標データは、PCシステムCへも伝達されて駆動ソフトウェアが作動するようにする。
この時、前記ADボード170は、タッチコントローラ220に直接接続されており、タッチ信号データ及び入力座標データを直接受信することができる。
【0060】
前記ADボード170にタッチ信号データ及び入力座標データが伝達されると、ADボード170に備えられた使用認知モジュールが作動する(S40)。使用認知モジュールは、前述した画面表示モジュール121、ビジュアル表示モジュール122及び音表示モジュール123を含むモジュールである。
前記使用認知モジュールが作動するステップ(S40)は、ADボード170に備えられた画面表示モジュール121にタッチコントローラ220から入力座標データが受信されるステップ(S41)、及び画面表示モジュール121によって、予め設定されたタッチ映像がディスプレイ部100の表示部150に出力されるステップ(S42)を含むことが好ましい。
つまり、前記タッチコントローラ220から伝送されたタッチ信号データ及び入力座標データは、画面表示モジュール121に伝送され、画面表示モジュール121は、ディスプレイ部100の表示部150に、予め設定されたタッチ映像Sを出力して、ユーザーがタッチ動作を認知することができるようにする。
【0061】
併せて、前記使用認知モジュールが作動するステップ(S40)は、ADボード170に備えられたビジュアル表示モジュール122にタッチコントローラ220から入力座標データが受信されるステップ(S43)、及びビジュアル表示モジュール122によって、タッチスクリーン部200に結合されたLED補助部213が作動して光が放出されるステップ(S44)を含むことが好ましい。
前記タッチコントローラ220から伝送されたタッチ信号データ及び入力座標データは、ビジュアル表示モジュール122に伝送され、ビジュアル表示モジュール122は、タッチスクリーン部200に結合されたLED補助部213を制御して光が放出されるようすることにより、ユーザーがタッチ動作を認知することができるようにする。
【0062】
さらに、前記使用認知モジュールが作動するステップ(S40)は、ADボード170に備えられた音表示モジュール123にタッチコントローラ220から入力座標データが受信されるステップ(S45)、及び音表示モジュール123によって、タッチスクリーン部200に結合されたスピーカー部214が作動して音が出力されるステップ(S46)を含むことが好ましい。
前記タッチコントローラ220から伝送されたタッチ信号データ及び入力座標データは、音表示モジュール123に伝送され、音表示モジュール123は、タッチスクリーン部200に結合されたスピーカー部214を制御して音が出力されるようにすることにより、ユーザーがタッチ動作を認知することができるようにする。
【0063】
このように、本発明は、画面表示モジュール121、ビジュアル表示モジュール122及びスピーカー部214を用いて視覚的/聴覚的認知能力が向上してタッチ動作有無を容易に判別することができるので、ユーザーの非接触誘導を容易にすることができ、タッチ操作が行われたとき、ディスプレイ部100のADボード170が直接接続されてタッチ映像、光または音を出力することができるので、遅延現象が少なくて速やかにタッチ有無を認識することができるという利点がある。
そして、本発明は、タッチスクリーン部をディスプレイ部の外郭縁から離隔させて配置することにより、ユーザーがタッチパネルに情報を入力するときに、ユーザーの身体が接触することを最大限に防止することができる非接触式タッチパネルディスプレイ構造を提供する。
【0064】
図8は本発明の一実施形態による非接触タッチパネルディスプレイ構造の正面を示す図であり、図9は本発明の一実施形態による非接触タッチパネルディスプレイ構造の横断面図である。
図示の如く、本発明の一実施形態による非接触タッチパネルディスプレイ構造は、ディスプレイ部100、タッチスクリーン部200及びフレーム部300を含んでなる。
【0065】
前記ディスプレイ部100は、ユーザーが所望するイメージまたは映像を画面に表示する。前記タッチスクリーン部200は、非接触方式でユーザーがタッチした入力座標の位置を検知する。
前記タッチスクリーン部200は、ディスプレイ部100の前方面にディスプレイ部100を基準として上下左右に配置される。つまり、タッチスクリーン部200は、全体的に四角リング状に配置されており、ディスプレイ部100の画面が表示される中央部分は空いている。
前記タッチスクリーン部200は、多数の発生器と検知器を備える。多数の発生器は、タッチスクリーン部200の一側面に設置されて赤外線、超音波などを発生させ、多数の検知器は、発生器と対向するようにタッチスクリーン部200の他側面に設置され、発生した信号を検知する。
多数の発生器と検知器が仮想の赤外線または超音波格子を構成し、このような格子をユーザーが指を用いて遮ると、遮断された部分で出力が低下して入力座標の位置を判断することができる。
【0066】
前記ディスプレイ部100とタッチスクリーン部200との間には前後方向の間隔が形成されるように、タッチスクリーン部200がディスプレイ部100から前方に離隔して配置される。
一方、前記ディスプレイ部100は、3次元イメージまたは映像を画面に表示することができる。ディスプレイ部100が3次元映像を表示すると、ユーザーの空間タッチに対する違和感が著しく減少する。
この時、前記ディスプレイ部100とタッチスクリーン部200との間の前後方向の間隔は1cm~3cm以内に制限することが好ましい。これは、ディスプレイ部100とタッチスクリーン部200との間の前後方向の間隔が3cmを超えれば、ユーザーの手があまりにも深く入ってきて、差し指以外の他の部分を認識して誤動作を誘発するおそれが高く、ディスプレイ部100とタッチスクリーン部200との間の前後方向の間隔が1cm未満であれば、映像をタッチしようとするユーザーの習慣上、ユーザーの指がディスプレイ部100に接触して非接触方式の機能を十分に活用することが難しいからである。
【0067】
前記ディスプレイ部100とタッチスクリーン部200との間はフレーム部300によって接続される。すなわち、図9に示すように、ディスプレイ部100の縁にフレーム部300が結合され、フレーム部300の上端にタッチスクリーン部200が結合される構造をなす。
この時、前記タッチスクリーン部200は、ディスプレイ部100の上下左右の外郭縁から外側に離隔して配置され、ディスプレイ部100の縁とタッチスクリーン部200との間に所定の間隔Gが形成されることが好ましい。
言い換えれば、前記タッチスクリーン部200は、ディスプレイ部100の縁から前方に垂直に離隔せず、ディスプレイ部100の縁から前方に外側斜めの位置に離隔する。
【0068】
これは、タッチスクリーン部200をディスプレイ部100の縁から前方に垂直に離隔させて配置すれば、ディスプレイ部100の縁側に表示された映像やイメージをユーザーがタッチし難く、タッチの精度が低下し、タッチ動作過程で折られた指の一部がタッチスクリーン部200に接触する可能性が高くなるからである。
タッチスクリーン部200をディスプレイ部100の縁から前方に外側斜めの位置に離隔すれば、ディスプレイ部100の縁側に余裕空間が生じて縁側映像やイメージも容易にタッチすることができ、タッチ動作過程で折られた指の一部がタッチスクリーン部200に接触する可能性が著しく低くなる。
【0069】
前記ディスプレイ部100の縁とタッチスクリーン部200との間の所定の間隔Gは、約1~2cmであることが好ましい。ディスプレイ部100とタッチスクリーン部200との間の間隔Gが1cm未満であれば、一般な指の厚さよりも薄いため、縁タッチ効果または非接触効果が低下し、ディスプレイ部100とタッチスクリーン部200との間の間隔Gが2cmを超えれば、製品の外ケースがあまり大きくなる。
併せて、前記ディスプレイ部100とタッチスクリーン部200は、互いに平行に配置されることが好ましい。これは、ユーザーが非接触タッチ動作の際にディスプレイ部100とできるだけ同じ方向でタッチスクリーン部200を作動させて精度を向上させるためである。
【0070】
図9に示すように、前記フレーム部300は、タッチスクリーン部200からディスプレイ部100に向かって、予め定められた角度で下方傾斜をなすフレーム傾斜面310を備える。
非接触タッチ実現の際にディスプレイ部100から一定の高さにタッチスクリーン部200が配置されることにより、大きい奥行き感が発生し、視覚的没入感が低下するが、このような部分を、フレーム傾斜面310を備えるフレーム部300が解決することができる。
つまり、タッチスクリーン部200からディスプレイ部100までフレーム部300が垂下する形態ではなく、フレーム傾斜面310によって自然に延長される形態を取るので、ユーザーは、より楽にタッチ動作を行うことができる。
【0071】
一方、前記フレーム傾斜面310には、第1光源表出部501がさらに結合できる。第1光源表出部501は、タッチスクリーン部200によるユーザーのタッチ動作の検知時に発光して、タッチが行われたことをユーザーが視覚的に認知することができるようにする。
前記第1光源表出部501は、フレーム傾斜面310の前方面を覆うことができるように形成され、タッチスクリーン部200の長さ方向に平行に並んで長く配置される。
前記第1光源表出部501は、ディスプレイ部100を基準として上下左右に4つが配置されるか、或いは上下または左右などの両側にのみ配置されるか、或いはいずれか一方にのみ配置されるなど、状況に応じて多様に配置できる。
ユーザーがディスプレイ部100の一定の地点をクリックするためにタッチスクリーン部200に指を近づけると、タッチモジュールからタッチ信号及び入力座標データが受信され、このような信号に基づいて、第1光源表出部501が作動してユーザーが認知できるようにする。前記第1光源表出部501は、信号に合う色の光を放出する。
【0072】
図10は本発明の第2実施形態による非接触タッチパネルディスプレイ構造の正面を示す図であり、図11図10のA-A′線に沿った第2光源表出部の断面を概略的に示す図である。
図示の如く、本発明の第2実施形態において、前記ディスプレイ部100とタッチスクリーン部200との間の離隔空間Gには、第2光源表出部502がさらに装着できる。
前記第2光源表出部502は、第1光源表出部501と同様に、タッチスクリーン部200によるユーザーのタッチ動作の検知時に発光して、ユーザーが、タッチが行われたことを視覚的に容易に認知することができるようにする。
【0073】
前記第1光源表出部501と第2光源表出部502は、状況に応じて、それぞれ別々に設置されるか或いは一緒に設置されることが可能であり、ディスプレイ部100を基準として、一側には第1光源表出部501が設置され、他側には第2光源表出部502が設置されるなど、さまざまな方式で設置され得る。
前記第2光源表出部502は、ディスプレイ部100の前方面の一部を覆うことができるように形成され、タッチスクリーン部200の長さ方向と平行な方向に並んで長く配置される。
前記第2光源表出部502は、ディスプレイ部100を基準として、上下左右に4つが配置されるか、或いは上下または左右などの両側にのみ配置されるか、或いはいずれか一方にのみ配置されるなど、状況に応じて多様に配置され得る。
【0074】
前記ディスプレイ部100は、表示画面を提供する液晶部110と、液晶部の前方に配置されるガラス部120とを含んでなる。液晶部110の表示画面に表示された映像またはイメージは、ガラス部120を介して外部に表示される。
この際、前記ガラス部120は、液晶部110の上下左右の外郭縁よりも相対的にさらに外側に延長されることが好ましい。つまり、ガラス部120を液晶部110に重なるように設置したとき、ガラス部120は、液晶部110よりも相対的に大きいサイズを持つ。
【0075】
図11に示すように、本発明の第2実施形態による第2光源表出部502は、光源部510、放出部520及び拡散板530から構成される。
前記光源部510は、ガラス部120の後方一側に配置され、前方に向かって光を照射する。例えば、前記光源部510は、ガラス部120の後方に装着されるメタルフレーム130などに結合され、ガラス部120の方向に光を照射することができる。
ユーザーがディスプレイ部100の一定の地点をクリックするためにタッチスクリーン部200に指を近づけると、タッチモジュールからタッチ信号及び入力座標データが受信され、このような信号に基づいて光源部510が作動する。
【0076】
前記放出部520は、ガラス部120の後方面、液晶部110の外側に付着し、光源部510から照射された光が通過してガラス部120の前方に放出できるようにする。
前記放出部520は、光源部510から照射された光が通過できるように透明な素材または半透明な素材からなり得る。前記光源部510から照射された光は、発光部520及びガラス部120を通過して外部に表出される。
【0077】
前記放出部520の相対的に外側、ガラス部120の後方面には、光源部510から照射された光が通過しないようにする遮断部521が付着する。前記遮断部521は、不透明な素材からなり得る。
前記遮断部521は、光源部510から照射された光が放出部520以外の領域に放出されることを防止して、ユーザーのタッチ認知能力を向上させる機能を行う。
【0078】
一方、前記ガラス部120の後方には、拡散板530がさらに結合できる。前記拡散板530は、相対的に外側に配置され、光源部510から照射された光が通過してディスプレイ部100の外側に放出できるようにする。
前記拡散板530の内側面は、ガラス部120に対して鋭角を有する拡散傾斜面531で形成され、拡散板530の外側面は、ガラス部120と直交する面で形成される。すなわち、前記拡散板530は、全体的に直角台形の断面を持つ。
前記光源部510から照射された光の一部は、拡散板530の拡散傾斜面531にぶつかって屈折された後、拡散板530の内部で進行して拡散板530の外側に放出される。
言い換えれば、光源部510から照射された光の一部は、放出部520を通過してガラス部120の前方に放出され、光源部510から照射された光の残りの一部は、拡散板530を通過して拡散板530の外側に放出される。
【0079】
このように、本発明は、一つの光源部510から照射された光が放出部520及び拡散板530に同時に放出できるので、ユーザーがタッチ有無を容易に認識することができるとともに、周囲に待機している人たちも製品の使用有無を容易に認識することができる。
また、前記拡散板530も、透明な素材または半透明な素材からなり得るが、ユーザーは、放出部520と拡散板530の透明度を異ならせて、放出部520から放出される光はアンチグレアのために低い明るさに設定し、拡散板530から放出される光は外部認知のために高い明るさに設定することができる。
【0080】
図12は本発明の第3実施形態による第2光源表出部の断面を概略的に示す図である。
上述した本発明の第2実施形態による第2光源表出部と同様に、本発明の第3実施形態による第2光源表出部502も、ディスプレイ部100とタッチスクリーン部200との間の離隔空間Gに装着できる。
前記第2光源表出部502は、タッチスクリーン部200によるユーザーのタッチ動作の検知時に発光して、ユーザーが、タッチが行われたことを視覚的に容易に認知することができるようにする。
【0081】
図12に示すように、本発明の第3実施形態による第2光源表出部502は、光源部510、放出部520、拡散板530及び反射シート540から構成される。
前記拡散板530は、ガラス部120の後方面に付着し、内部に所定の設置空間532が形成される。前記拡散板530は、内部に設置空間532が形成され、四角形の断面を有する拡散ボディ533と、拡散ボディの上端内側から水平に延長される拡散延長部534とを含む。
言い換えれば、前記拡散板530は、全体的に「¬」字形の断面を有し、内部に所定の大きさに設置空間532が形成される。光源部510から照射されて拡散板530の内部を進行する光は、一部が拡散延長部534の前方に放出され、別の一部は拡散ボディ533の外側に放出され得る。
【0082】
前記光源部510は、拡散板530の設置空間532に装着され、前方に向かって光を照射する。例えば、前記光源部510は、ガラス部120の後方に装着されるメタルフレーム130などに結合され、拡散板530及びガラス部120の方向に光を照射することができる。
ユーザーがディスプレイ部100の一定の地点をクリックするためにタッチスクリーン部200に指を近づけると、タッチモジュールからタッチ信号及び入力座標データが受信され、このような信号に基づいて光源部510が作動する。
【0083】
前記放出部520は、ガラス部120の後方面、液晶部110の外側に付着し、ガラス部120と拡散板530の拡散延長部534との間に配置される。前記光源部510から照射されて拡散板530の内部を進行する光は、発光部520を通過してガラス部120の前方に放出される。
前記放出部520は、光源部510から照射された光が通過できるように透明な素材または半透明な素材からなり得る。前記光源部510から照射された光は、拡散板530、放出部520及びガラス部120を通過して外部に表出される。
【0084】
前記放出部520の相対的に外側、ガラス部120の後方面には、光源部510から照射された光が通過しないようにする遮断部521が付着する。前記遮断部521は、不透明な素材からなり得る。
前記遮断部521は、光源部510から照射された光が放出部520以外の領域に放出されることを防止して、ユーザーのタッチ認知能力を向上させる機能を行う。
【0085】
一方、前記拡散板530の拡散ボディ533の内側面には反射シート540が付着する。前記反射シート540は、光源部510から内側方向に照射された光のうちの一部が反射されて外側へと向かうことができるようにして、ディスプレイ部100の外側に放出される光の量を増加させ、光源部510から照射された光が液晶部110に影響を及ぼすことを防止する役割を果たす。
前記光源部510から照射された光の一部は、拡散板530の内部で進行して放出部520を介して前方に放出され、光源部510から照射された光の残りの一部は、拡散板530を通過して拡散板530の外側に放出される。
【0086】
前述したように、本発明は、一つの光源部510から照射された光が放出部520の前方及び拡散板530の外側に同時に放出できるので、ユーザーがタッチ有無を容易に認識することができるとともに、周囲に待機している人たちも製品の使用有無を容易に認識することができる。
【0087】
図13は本発明の第4実施形態による第2光源表出部の断面を概略的に示す図である。
本発明の第2実施形態及び第3実施形態による第2光源表出部と同様に、本発明の第4実施形態による第2光源表出部502も、ディスプレイ部100とタッチスクリーン部200との間の離隔空間Gに装着できる。
図13に示すように、本発明の第4実施形態による第2光源表出部502は、光源部510、放出部520、拡散板530及び光ガイド550から構成される。
本発明の第2実施形態または第3実施形態による光源部とは異なり、本発明の第4実施形態による光源部510は、液晶部110の外側端部に結合され、外側に向かって光を照射する。
ユーザーがディスプレイ部100の一定の地点をクリックするためにタッチスクリーン部200に指を近づけると、タッチモジュールからタッチ信号及び入力座標データが受信され、このような信号に基づいて光源部510が作動する。
【0088】
前記光源部510から照射された光の一部は、光ガイド550によって反射されて前方へと向かうように進行する。前記光ガイド550は、ガラス部120の後方一側に、光源部510よりも相対的に外側に配置される。
前記光ガイド550は、三角形の断面を有し、ガラス部120の後方に、予め定められた間隔だけ離隔して配置される。光源部510から照射された光は、一部が光ガイド550によって反射されて前方へと向かい、残りの一部は、光ガイド550とガラス部120との間の空間を通過して外側に向かう。
【0089】
前記放出部520は、ガラス部120の後方面、液晶部110の外側に付着し、光源部510から照射された光が通過してガラス部120の前方に放出できるようにする。
前記放出部520は、光源部510から照射された光が通過できるように透明な素材または半透明な素材からなり得る。前記光源部510から照射された光は、光ガイド550によって反射された後、排出部520及びガラス部120を通過して外部に表出される。
【0090】
前記放出部520の相対的に外側、ガラス部120の後方面には、光源部510から照射された光が通過しないようにする遮断部521が付着する。
前記遮断部521は、不透明な素材からなり得る。
前記遮断部521は、光源部510から照射された光が放出部520以外の領域に放出されることを防止して、ユーザーのタッチ認知能力を向上させる機能を行う。
【0091】
前記ガラス部120の後方面の外側端部には拡散板530がさらに結合できる。前記拡散板530は、光源部510から照射された光が通過してディスプレイ部100の外側に放出できるようにする。
言い換えれば、前記光源部510から照射された光のうち、光ガイド550を介して反射されていない残りの光は、拡散板530を通過してディスプレイ部100の外側に放出できる。
【0092】
この時、前記光源部510、光ガイド550及び拡散板530は、液晶部110の外側に光源部510-光ガイド550-拡散板530の順で一列に同じ高さ上に配置されることが好ましい。
前述した本発明の第2実施形態または第3実施形態の光源部510が前方に向かって光を照射するように配置されているので、ガラス部120と光源部510との間に拡散板530などの他の部品が装着される空間をさらに形成しなければならないのとは異なり、本発明の第4実施形態による光源部510は、外側に向かって光を照射するように配置され、光ガイド550と拡散板530などが光源部510と並んで配置されるので、一層スリムなデザインを実現することができるという点で、違いがある。
言い換えれば、本発明の第4実施形態のガラス部120とメタルフレーム130との間の前後方向の幅は、本発明の第2実施形態または第3実施形態のガラス部120とメタルフレーム130との間の前後方向の幅よりも相対的に狭く形成できる。
【0093】
併せて、上述したように、本発明は、一つの光源部510から照射された光が放出部520及び拡散板530に同時に放出できるので、ユーザーがタッチ有無を容易に認識することができるとともに、周囲に待機している人たちも製品の使用有無を容易に認識することができるという利点がある。
さらに、前記拡散板530も透明な素材または半透明な素材からなり得るが、ユーザーは、放出部520と拡散板530の透明度を異ならせて、放出部520から放出される光はアンチグレアのために低い明るさに設定し、拡散板530から放出される光は外部認知のために高い明るさに設定することができる。
【0094】
本発明の非接触タッチパネルディスプレイ構造に加えて、追加機能、すなわち、クリック有無をユーザーに視覚的または聴覚的に認知させることができる付加機能を適用することも可能である。図14図19は付加機能を有する変形実施形態を示すものである。
図14は本発明の第5実施形態による非接触タッチパネルディスプレイ構造の正面を示す図であり、図15は本発明の第5実施形態によるクリック認知非接触タッチパネルディスプレイ構造の横断面図である。
図14及び図15に示すように、本発明の第5実施形態によるクリック認知機能を備えた非接触タッチパネルディスプレイ構造は、ディスプレイ部100、フレーム部300、タッチスクリーン部200及びクリック認知部400を含んでなる。
【0095】
前記ディスプレイ部100は、ユーザーが所望するイメージまたは映像を画面に表示する。前記フレーム部300は、ディスプレイ部100の前方面に装着され、所定の高さを持つ。
前記フレーム部300は、ディスプレイ部100の前方面にディスプレイ部100を基準として上下左右に配置される。つまり、フレーム部300は、全体的に四角リング状にディスプレイ部100を取り囲むように配置されており、ディスプレイ部100の画面が表示される中央部分は空いている。
【0096】
前記タッチスクリーン部200は、非接触方式でユーザーがタッチした入力座標の位置を検知する。タッチスクリーン部200は、ディスプレイ部100を基準として左右側に配置されたフレーム部300に結合される。
前記タッチスクリーン部200は、多数のX軸発信部250とX軸受信部260を備える。図示された実施形態において、多数のX軸発信部250は、ディスプレイ部100を基準として左側に配置されたフレーム部300に設置され、多数のX軸受信部260は、X軸発信部250と対向するようにディスプレイ部100を基準として右側に配置されたフレーム部300に設置される。
前記X軸発信部250は、赤外線、超音波などを発生させ、X軸受信部260は、発生した信号を検知する。多数のX軸発信部250とX軸受信部260が仮想の赤外線または超音波ラインを構成し、このようなラインをユーザーが指を用いて遮る場合、遮断された部分で出力が低下して入力座標の位置を判断することができる。
【0097】
前記ディスプレイ部100とタッチスクリーン部200との間にはフレーム部300の高さだけ前後方向に所定の間隔T1が形成されることにより、タッチスクリーン部200がディスプレイ部100から前方に離隔して配置される。図15に示すように、前記タッチスクリーン部200は、フレーム部300の前方端部に結合される。
【0098】
前記タッチスクリーン部200は、ディスプレイ部100の左右の外郭縁から外側に離隔して配置され、ディスプレイ部100の縁とタッチスクリーン部200との間に所定の左右方向の間隔G1が形成されることが好ましい。
つまり、前記タッチスクリーン部200は、ディスプレイ部100の縁から前方に垂直に離隔せず、ディスプレイ部100の縁から前方に外側斜めの位置に離隔する。
これは、タッチスクリーン部200をディスプレイ部100の縁から前方に垂直に離隔させて配置すると、ディスプレイ部100の縁側に表示された映像またはイメージをユーザーがタッチし難く、タッチの精度が低下し、タッチ動作過程で折られた指の一部がタッチスクリーン部200に接触する可能性が高くなるからである。
タッチスクリーン部200をディスプレイ部100の縁から前方に外側斜めの位置に離隔させると、ディスプレイ部100の縁側に余裕空間が生じて縁側映像またはイメージも容易にタッチすることができ、タッチ動作過程で折られた指の一部がタッチスクリーン部200に接触する可能性が著しく低くなる。
【0099】
前記ディスプレイ部100の縁とタッチスクリーン部200との間に所定の左右方向の間隔G1は、約1~2cmであることが好ましい。ディスプレイ部100とタッチスクリーン部200との間の間隔G1が1cm未満であれば、一般的な指の厚さよりも薄いため、縁タッチ効果または非接触効果が低下し、ディスプレイ部100とタッチスクリーン部200との間の間隔G1が2cmを超えれば、製品の外ケースがあまり大きくなる。
併せて、前記ディスプレイ部100とタッチスクリーン部200は、互いに平行に配置されることが好ましい。これは、ユーザーが非接触タッチ動作時にディスプレイ部100とできるだけ同じ方向でタッチスクリーン部200を作動させて精度を向上させるためである。
【0100】
一方、図15に示すように、前記フレーム部300は、タッチスクリーン部200からディスプレイ部100に向かって、予め定められた角度で下方傾斜をなすフレーム傾斜面310を備える。
非接触タッチ実現の際にディスプレイ部100から一定の高さにタッチスクリーン部200が配置されることにより、大きい奥行き感が発生し、視覚的没入感が低下するが、このような部分を、フレーム傾斜面310を備えるフレーム部300が解決することができる。
つまり、タッチスクリーン部200からディスプレイ部100までフレーム部300が垂下して連結する形態ではなく、フレーム傾斜面310によって自然に延長される形態を取るので、ユーザーはより楽にタッチ動作を行うことができる。
前記フレーム傾斜面310には、第1光源表出部501がさらに結合できる。
【0101】
図16は本発明の第5実施形態によるクリック認知機能を備えた非接触タッチパネルディスプレイ構造の縦断面図であり、図17は本発明の第5実施形態による入力座標位置が検知される部分を説明するための図であり、図18は本発明の第5実施形態によるタッチ有無が検知される部分を説明するための図である。
【0102】
図14に示すように、本発明に係るクリック認知部400は、ディスプレイ部100から前方に離隔して配置され、ディスプレイ部100を基準として上下側に配置されるフレーム部300に結合される。
言い換えれば、本発明は、ディスプレイ部100を基準として左右側にはタッチスクリーン部200が装着され、ディスプレイ部100を基準として上下側にはクリック認知部400が装着されて二元化されている。
【0103】
上述したタッチスクリーン部200と同様に、クリック認知部400も、ディスプレイ部100の上下の外郭縁から外側に離隔して上下方向に、予め定められた間隔G2を持つように配置される。
前記クリック認知部400とディスプレイ部100との間の上下方向の間隔G2は、タッチスクリーン部200とディスプレイ部100との間の左右方向の間隔G1と同一であるか、或いは状況に応じて異なるように形成できる。
【0104】
前記クリック認知部400は、フレーム部300のフレーム傾斜面310の中央部分に取り付けられる。前記タッチスクリーン部200がフレーム部300の前方端部に結合されるのとは異なり、クリック認知部400は、相対的に少しさらに低い位置に配置される。
言い換えれば、クリック認知部400とディスプレイ部100との間の前後方向の間隔T2は、タッチスクリーン部200とディスプレイ部100との間の前後方向の間隔T1よりも相対的にさらに狭く形成される。
【0105】
ユーザーがディスプレイ部100に表示されたイメージ及び映像の中から選択しようとする項目があれば、図17に示すように、ユーザーの指が、タッチスクリーン部200が配置された領域(座標認識区間)に入ってき、入力座標の位置が検知される。
その後、ユーザーが選択を完了したら、図18に示すように指をさらに押し込んでまるでコンピュータのマウスクリックボタンの如くクリックし、ユーザーの指が、クリック認知部400が配置された領域(クリック認識区間)に入ってきて、項目選択が完了する。
【0106】
このとき、前述したようにユーザーの選択が完了すると、第1光源表出部501で他の色が点灯するため、ユーザーは、本人が選択した項目が正確に選択されたかを確認することができる。
このように、本発明は、タッチスクリーン部200をディスプレイ部100から相対的に遠く配置し、クリック認知部400をディスプレイ部100から相対的に近くに配置して、タッチスクリーン部200が入力座標を認識し、クリック認知部400が選択(クリック)有無をユーザーに認識させることができるので、コンピュータマウスのクリック動作と同じ効果を実現することができるという利点がある。
【0107】
一方、前記クリック認知部400は、ディスプレイ部100を基準として上下側に配置されたフレーム部300のうちの一側面に設置され、赤外線を発生させるY軸発信部410と、Y軸発信部と対向するようにフレーム部300のうちの他側面に設置され、発生した信号を検知するY軸受信部420と、を含む。
つまり、ディスプレイ部100を基準として左右側に前記タッチスクリーン部200のX軸発信部250及びX軸受信部260が配置され、ディスプレイ部100を基準として上下側にクリック認知部400のY軸発信部410及びY軸受信部420が配置される。
【0108】
この時、前記X軸発信部250は座標を生成するために多数の赤外線LEDで構成されるのとは異なり、前記Y軸発信部410は、一つの単一赤外線LED棒で構成できるという点で、違いがある。
前記Y軸発信部410とY軸受信部420で構成されたクリック認知部400は、座標ではないいずれの位置でも同様に認識されるクリック認知として使用するため、単一赤外線LED棒で構成することができる。
【0109】
図19は本発明の第6実施形態によるクリック認知非接触タッチパネルディスプレイ構造の正面を示す図であり、図20図19のA-A′線に沿った第2光源表出部の断面を概略的に示す図である。
図19及び図20に示すように、本発明の第6実施形態において、前記ディスプレイ部100とタッチスクリーン部200との間の左右方向に離隔した空間G1、またはディスプレイ部100とクリック認知部400との間の上下方向に離隔した空間G2には、第2光源表出部502がさらに装着できる。
【0110】
前記第2光源表出部502は、ディスプレイ部100とタッチスクリーン部200との間の左右方向に離隔した空間G1、ディスプレイ部100とクリック認知部400との間の上下方向に離隔した空間G2の上下左右のすべてに設置されるか、上下または左右にのみ設置されるなど、状況に応じてさまざまな位置に設置できる。
前記第2光源表出部502は、第1光源表出部501と同様に、クリック認知部400によるユーザーのクリック(選択)動作の検知時に発光して、ユーザーが、タッチ選択が行われたことを視覚的に容易に認知することができるようにする。
【0111】
前記第1光源表出部501と第2光源表出部502は、状況に応じてそれぞれ別々に設置されるか或いは一緒に設置されることが可能であり、ディスプレイ部100を基準として、一側には第1光源表出部501が設置され、他側には第2光源表出部502が設置されるなど、さまざまな方式で設置できる。
前記第2光源表出部502は、ディスプレイ部100の前方面の一部を覆うことができるように形成され、タッチスクリーン部200またはクリック認知部400の長さ方向と平行な方向に並んで長く配置される。
【0112】
前記ディスプレイ部100は、表示画面を提供する液晶部110と、液晶部の前方に配置されるガラス部120とを含んでなる。液晶部110の表示画面で表示された映像またはイメージは、ガラス部120を介して外部に表示される。
この際、前記ガラス部120は、液晶部110の上下左右の外郭縁よりも相対的にさらに外側に延長されることが好ましい。つまり、ガラス部120を液晶部110に重なるように設置したとき、ガラス部120は、液晶部110よりも相対的に大きいサイズを持つ。
【0113】
図20に示すように、本発明の第6実施形態による第2光源表出部502は、光源部510、放出部520及び拡散板530から構成される。
前記光源部510は、ガラス部120の後方一側に配置され、前方に向かって光を照射する。例えば、前記光源部510は、ガラス部120の後方に装着されるメタルフレーム130などに結合され、ガラス部120の方向に光を照射することができる。
ユーザーがディスプレイ部100の一定の地点をクリックするために、タッチスクリーン部200に指を近づけた後、クリック認知部400に指を押し込むと、タッチモジュールから入力座標データ及びタッチ選択信号が受信され、このような信号に基づいて光源部510が作動する。
【0114】
前記放出部520は、ガラス部120の後方面、液晶部110の外側に付着し、光源部510から照射された光が通過してガラス部120の前方に放出できるようにする。
前記放出部520は、光源部510から照射された光が通過できるように透明な素材または半透明な素材からなり得る。前記光源部510から照射された光は、放出部520及びガラス部120を通過して外部に表出される。
【0115】
前記放出部520の相対的に外側、ガラス部120の後方面には、光源部510から照射された光が通過しないようにする遮断部521が付着する。前記遮断部521は、不透明な素材からなり得る。
前記遮断部521は、光源部510から照射された光が放出部520以外の領域に放出されることを防止して、ユーザーのタッチ認知能力を向上させる機能を行う。
【0116】
一方、前記ガラス部120の後方には、拡散板530がさらに結合できる。前記拡散板530は、相対的に外側に配置され、光源部510から照射された光が通過してディスプレイ部100の外側に放出できるようにする。
前記拡散板530の内側面は、ガラス部120に対して鋭角を有する拡散傾斜面531で形成され、拡散板530の外側面は、ガラス部120と直交する面で形成される。すなわち、前記拡散板530は、全体的に直角台形の断面を持つ。
【0117】
前記光源部510から照射された光の一部は、拡散板530の拡散傾斜面531にぶつかって屈折された後、拡散板530の内部で進行して拡散板530の外側に放出される。
言い換えれば、光源部510から照射された光の一部は、放出部520を通過してガラス部120の前方に放出され、光源部510から照射された光の残りの一部は、拡散板530を通過して拡散板530の外側に放出される。
このように、本発明は、一つの光源部510から照射された光が放出部520及び拡散板530に同時に放出できるので、ユーザーがタッチ選択有無を容易に認識することができるとともに、周囲に待機している人たちも製品の使用有無を容易に認識することができる。
また、前記拡散板530も、透明な素材または半透明な素材からなり得るが、ユーザーは、放出部520と拡散板530の透明度を異ならせて、放出部520から放出される光はアンチグレアのために低い明るさに設定し、拡散板530から放出される光は外部認知のために高い明るさに設定することができる。
【0118】
本発明は、一体型にモジュール化された非接触タッチ実現のための着脱式入力装置を提供する。非接触タッチ入力装置を一体型にモジュール化することにより、既存のタッチディスプレイに容易に設置することができ、故障が発生したときに容易に交換することができる。
本発明の好適な実施形態による非接触タッチ実現のためのモジュール化された着脱式入力装置は、非接触入力が完了したことをユーザーに認識させるハプティック機能を備える。
【0119】
図21は本発明の一実施形態による非接触タッチ実現のためのモジュール化された着脱式入力装置の組立順序図である。
図21に示すように、本発明に係る非接触タッチ実現のためのモジュール化された着脱式入力装置は、ボディケース600、タッチボード700、ハプティックボード800、及び光源表出部900を含んでなる。
【0120】
前記ボディケース600は、上下に長い棒(Bar)状をし、左側板と後方板とが直角をなして全体的には「L」字形の断面を持つ。前記ボディケース600の左側板の内面には、長さ方向に沿って多数のレールが形成され、後方板は底面になる。
多数のレールは、後述するタッチボード700が挿入できるように長さ方向に沿ってボディケース600の長さと同じ長さだけ長く形成される第1レール610、及び第1レール610よりも相対的に短い長さに形成され、ハプティックボード800が挿入される第2レール620に区分される。
【0121】
前記タッチボード700は、第1レール610に挿入されてボディケース600の内部に配置され、非接触方式でユーザーがタッチした入力座標の位置を検知する。前記タッチボード700は、ボディケース600の長さ方向に沿って長い棒状に形成される。
前記タッチボード700は、多数の赤外線発信部または受信部710を備える。多数の発信部は、ディスプレイ部600を基準として一側面に設置されるタッチボード700に備えられ、赤外線などを発生させる。多数の受信部は、発信部と対向するようにディスプレイ部600を基準として他側面に設置されるタッチボード700に備えられ、発生した信号を検知する。
多数の発信部と受信部710が仮想の赤外線ラインを構成し、このようなラインをユーザーが指を用いて遮ると、遮断された部分で出力が低下して入力座標の位置を判断することができる。
【0122】
前記ハプティックボード800は、第2レール620に挿入されてボディケース600の内部に配置され、タッチ信号の検知時に音を出力するスピーカー部810を備えてユーザーが認知し得るようにする。図示してはいないが、前記ハプティックボード800の内部には制御モジュールなどが内蔵されることにより、スピーカー部810または後述の光源部930などを制御することができる。
【0123】
前記光源表出部900は、前記ボディケース600の前方側に位置し、前記ボディケース600の左側板に結合され、前記ボディケース600の前方を覆う。前記光源表出部900は、前記ボディケース600の前方側に位置するので、前記タッチボード700がユーザーのタッチ信号を検知すると、前記光源表出部900が発光するが、この時、ユーザーがこれを視覚的に認知することができる。
【0124】
前記ボディケース600の右側部には仕上げ部材650を結合することにより、前記ボディケース600は、中空の閉鎖型四角断面の形状となるように構成する。前記仕上げ部材650は、ボディケース600内の部品が外部に露出されないようにする。前記仕上げ部材650は、タッチボード700から発生した赤外線が通過することが可能な素材(例えば、IR Pass Filterを備える素材)からなることが好ましい。
このように、本発明に係る非接触タッチ実現のためのモジュール化された着脱式入力装置は、ハプティックボード800を内蔵した一体型に構成されるので、不要な部品が除去されて単価が安く、着脱式でディスプレイ上に設置することができるので、メンテナンスが容易であるという利点がある。
【0125】
図22は本発明の一実施形態による光源表出部、ハプティックボード及びタッチボードの様子を示す図である。図22に示すように、本発明の一実施形態による光源表出部900は、光源ケース910、光拡散カバー920、光源部930、導光板940及び反射シート950で構成され、タッチボード700によるタッチ信号の検知時に発光する。
前記光源ケース910は、ボディケース600の一側(図示された実施形態における前方面)に結合され、光源ホール911が穿設される。前記光源ホール911は、1つが備えられ、光源ケース910の長さ方向に沿って長く形成される。
前記光源ケース910の光源ホール911が形成されていない残りの一側には、多数の音ホール912が形成される。前記音ホール912は、ハプティックボード800に結合されたスピーカー部810に対応する位置に形成され、スピーカー部810から出力された音が外部に放出できるようにする。
【0126】
前記光拡散カバー920は、光源ホール911に挿入され、光が通過して外部に放出できるようにする。光拡散カバー920は、照射された光が通過できるように透明な素材または半透明な素材からなり得る。図22に示すように、前記光拡散カバー920は、導光板940の前方面に接触することができるように形成される拡散ベース921と、拡散ベースの前方面に突設され、光源ホール911に挿入できるように拡散ベース921よりも相対的に小さいサイズで形成される拡散挿入部922と、を含む。
前記光拡散カバー920が2段で構成されているので、ユーザーは、光源ケース910に光拡散カバー920を正確な位置に締結することができ、組立公差がないので、専門家でなくても誰でも容易に組み立てることができる。
【0127】
前記光源部930は、ハプティックボード800の一側に結合され、上部に向かって光を照射する。すなわち、本発明の一実施形態において、ハプティックボード800にはスピーカー部810と光源部930が結合され、光源部930から照射された光は導光板940に伝達される。
前記光源部930は、状況に応じて赤または緑などのさまざまな色の光を放出することができ、前記スピーカー部810は、様々な音を出力することができる。
前記導光板940は、拡散ベース921の後方面に結合され、光源部930から照射された光を光拡散カバー920の方向に拡散させる。前記反射シート950は、導光板940の後方面に結合され、光を前方に反射させる。
【0128】
前記タッチボード700によるタッチ信号の検知時に、光源部930から光が照射され、照射された光は導光板940及び光拡散カバー920を通過して光源ホール911を介して外部へ放出される。
さらに、タッチボード700によるタッチ信号の検知時に、ハプティックボード800に結合されたスピーカー部810も、音を出力して音ホール912を介して外部へ音が放出できるようにする。前記光源部930とスピーカー部810は、タッチ信号の検知時に一緒に作動するように制御されるか、或いは別々に作動するように制御され得る。
このように、本発明は、タッチ動作を検知したときに光と音でユーザーに知らせることができるので、ユーザーがタッチ有無を明確に認知することができる。
【0129】
図23は本発明の第2実施形態による光源表出部、ハプティックボード及びタッチボードの様子を示す図である。
図23に示すように、本発明の第2実施形態による光源表出部900は、光源ケース910、光拡散カバー920及び照明モジュール960で構成され、タッチボード700によるタッチ信号の検知時に発光する。
【0130】
本発明の一実施形態と同様に、本発明の第2実施形態による光源ケース910は、ボディケース600の一側に結合され、光源ホール911が穿設される。前記光源ホール911は、1つが備えられ、光源ケース910の長さ方向に沿って長く形成される。
前記光源ケース910の光源ホール911が形成されていない残りの一側には、多数の音ホール912が形成される。前記音ホール912は、ハプティックボード800に結合されたスピーカー部810に対応する位置に形成され、スピーカー部810から出力された音が外部へ放出できるようにする。
【0131】
前記光拡散カバー920は、光源ホール911に挿入され、光が通過して外部に放出できるようにする。光拡散カバー920は、照射された光が通過できるように透明な素材または半透明な素材からなり得る。
本発明の第2実施形態による前記光拡散カバー920は、照明モジュール960の前方面に接触することができるように形成される拡散ベース921と、拡散ベースの前方面に突設され、光源ホール911に挿入できるように拡散ベース921よりも相対的に小さいサイズで形成される拡散挿入部922と、を含む。
前記光拡散カバー920が2段で構成されているので、ユーザーは、光源ケース910に光拡散カバー920を正確な位置に締結することができ、組立公差がないので、専門家でなくても誰でも容易に組み立てることができる。
【0132】
本発明の一実施形態とは異なり、本発明の第2実施形態による光源部930は、光拡散カバー920の後方面に結合された照明モジュール960に取り付けられる。前記光源部930は、前方に向かって光を照射する。
すなわち、本発明の第2実施形態において、ハプティックボード800にはスピーカー部810のみ結合され、光源部930は照明モジュール960に結合される。光源部930から照射された光は、光拡散カバー920を介して直ちに外部へ放出される。
前記光源部930は、多数個が互いに離隔して配置され、照明モジュール960の前方面に結合される。前記照明モジュール960は、ハプティックボード800と電気的に接続されて制御できる。
前記タッチボード700によるタッチ信号の検知時に、光源部930から光が照射され、照射された光は、光拡散カバー920を通過して光源ホール911を介して外部へ放出され、ハプティックボード800に結合されたスピーカー部810も、音を出力して音ホール912を介して外部へ音が放出できるようにする。
【0133】
図24及び図25は本発明の他の実施形態による非接触タッチ実現のためのハプティック一体型着脱式入力装置の多様な様子を示す図である。本発明の一実施形態(図21及び図22参照)に係る光源表出部900がボディケース600の前方面に結合されるのとは異なり、本発明の他の実施形態において、光源表出部900は、図24に示すように、ボディケース600の側部に結合されてタッチ信号の検知時に発光する。
すなわち、本発明の他の実施形態において、光源表出部900を介して放出される光は、ディスプレイ部600の方向またはディスプレイ部600の外側方向に放出され、他のユーザーがディスプレイ部600の使用有無を容易に認識することができるようにする。
また、前述したように、タッチボード700によるタッチ信号が検知されると、光源表出部900が発光しながら、ハプティックボード800に結合されたスピーカー部810も、音を出力して外部へ音が放出できるようにする。
ユーザーによるタッチ信号が検知されたとき、前記光源表出部900とスピーカー部810は、状況に応じて一緒に作動するように制御されるか、或いは別々に作動するように制御され得る。
【0134】
図24に示すように、本発明の他の実施形態による光源ホール911は、光源ケース410の長さ方向に沿って一つに長く形成され、光拡散カバー920も、光源ホール911の形状に対応して一つに長く形成される。
図25に示されている光源表出部900は、図24に示されている光源表出部900と同様に、ボディケース600の側部に結合され、ディスプレイ部600の方向またはディスプレイ部600の外側方向に光を放出する。
しかし、図25に示されている光源表出部900は、光源ホール911が多数構成され、光源ケース910の長さ方向に沿って離隔して配置されるという点で、図24に示されている光源表出部900とは違いがある。
【0135】
また、光拡散カバー920も、光源ホール911の形状に応じて多数の拡散挿入部922が拡散ベース921の前方面に突設されるように構成できる。
多数の拡散挿入部922は、透明度を互いに異ならせて、放出される光の量が変わることができるようにするか、或いは、拡散挿入部922の色を異ならせて、放出される光の色が変わるようにすることもできる。
言い換えれば、本発明において、ユーザーは、さまざまな状況を考慮して、光源表出部900の位置をボディケース600で異ならせて構成するか、或いは光拡散カバー920の形態を異ならせて構成することができる。
【0136】
図26は本発明の別の実施形態による非接触タッチ実現のためのモジュール化された着脱式入力装置の側面の様子を示す図であり、図27乃至図31は本発明に係る非接触タッチ実現のためのモジュール化された着脱式入力装置がディスプレイ部に設置された多様な様子を示す図である。
図26に示すように、本発明の別の実施形態において、前記ボディケース600は、予め定められた曲率を有する円弧状に形成され、光源表出部900は、ボディケース600の形状に対応して円弧状に形成される。
すなわち、本発明において、ボディケース600、光源表出部900を始めとするすべての部品は、ディスプレイ部600の形状に対応して直線形、円弧形、斜線形などの多様な形状に形成できる。
【0137】
一方、前記ボディケース600の後方には、締結部660がさらに結合できる。前記締結部660は、ボディケース600とディスプレイ部600との間を接続して、ボディケース600がディスプレイ部600の前方に装着できるようにする。
前記締結部660は、前後方向に所定の高さを有し、これにより、ボディケース600を含む非接触入力装置は、ディスプレイ部600の前方に所定の間隔を持つように離隔して配置できる。
【0138】
このように、本発明は、タッチボード700を内蔵したボディケース600がディスプレイ部600から前後方向に離隔して配置されているので、ユーザーがディスプレイ部600を直接タッチする可能性が殆どなく、これにより、細菌感染にさらされるおそれが著しく減るという効果がある。
また、本発明は、既存に設置されているディスプレイ部600に着脱式で容易に非接触入力装置を設置することができるので、メンテナンスが容易であり、ディスプレイ部600の形態に拘らず、様々な形態で非接触入力装置を設置することができるという利点がある。
【0139】
図27に示すように、前記ボディケース600及び光源表出部900などを含む非接触タッチ実現のためのモジュール化された着脱式入力装置は、2つの棒で実現され、ディスプレイ部600の両側部に結合できる。この実施形態において、前記ボディケース600は、一字形棒状に形成され、締結部660を用いてディスプレイ部600の前方面に結合される。
また、図28に示すように、前記ボディケース600及び光源表出部900などを含むハプティック一体型着脱式入力装置は、4つの棒で実現され、ディスプレイ部600の上下左右に結合できる。同様に、本実施形態において、前記ボディケース600は、一字形棒状に形成され、締結部660を用いてディスプレイ部600の前方面に結合される。
【0140】
一方、図29に示すように、前記ボディケース600及び光源表出部900などを含む非接触タッチ実現のためのモジュール化された着脱式入力装置は、所定の曲率を持つ弧状に形成できる。本実施形態において、非接触タッチ実現のためのモジュール化された着脱式入力装置は、ディスプレイ部600の両側部に結合され、ディスプレイ部600の上下方向の長さと同じ長さを持つことができる。
また、図30に示すように、前記ボディケース600及び光源表出部900などを含む非接触タッチ実現のためのモジュール化された着脱式入力装置は、ディスプレイ部600の上下方向の長さよりも相対的に短い長さを有し、ディスプレイ部600の下端部に結合できる。本実施形態において、前記ボディケース600は円弧状に形成される。
さらに、図31に示すように、前記ボディケース600及び光源表出部900などを含む非接触タッチ実現のためのモジュール化された着脱式入力装置は、ディスプレイ部600の上下方向の長さよりも相対的に短い長さを有し、ディスプレイ部600の上端部に結合できる。本実施形態において、前記ボディケース600は円弧状に形成される。
【0141】
図32は本発明の一実施形態による非接触タッチ実現のためのモジュール化された着脱式入力装置の作動方法を示すフローチャートである。
図32に示すように、ユーザーが、ディスプレイ部600に表示された画面の中から所望の項目を選択するために手を近付けると、ディスプレイ部600の前方に配置されたタッチボード700でこれを感知する(S100)。
前記タッチボード700は、多数の赤外線発信部または受信部710を備えるが、このような仮想の赤外線ラインをユーザーが遮ると、遮断された部分で出力が低下してタッチ信号が入力座標に変換される(S200)。
【0142】
このように入力座標に変換されたデータは、ハプティックボード800の内部に内蔵された制御モジュールなどで受信され、制御モジュールは、光源表出部900の光源部930とスピーカー部810を制御することができる(S300)。
ユーザーのタッチ信号が検知されると、前記光源表出部900の光源部930から光が照射され、照射された光は、導光板940及び光拡散カバー920を通過して光源ホール911を介して外部へ放出される(S440)。
【0143】
また、前記ハプティックボード800に結合されたスピーカー部810も、音を出力して音ホール912を介して外部へ音が放出できるようにする。前記光源部930とスピーカー部810は、タッチ信号の検知時に一緒に作動するように制御されるか、或いは別々に作動するように制御され得る(S460)。
つまり、ユーザーによるタッチ動作が検知されたとき、前記光源表出部900とスピーカー部810は、光と音でユーザーに知らせることができる。このように、ユーザーに認識させるステップ(S500)の後には、光と音の両方がオフになり、ユーザーはさらに選択をすることができる(S600)。
【0144】
以上で説明したように、本発明は、非接触タッチ実現のための入力装置が一体型モジュールからなるので、不必要な部品が除去されて単価が安く、着脱式で既存のディスプレイにも設置することができるので、メンテナンスが容易であるという効果がある。
また、本発明は、締結部660を用いて、既存に設置されたディスプレイに直ちに非接触タッチ実現のための入力装置を装着することができ、様々な形態のディスプレイに容易に適用することができるという利点がある。
【0145】
また、本発明は、曲面ディスプレイに適用することができ、サイズを小さくして一部の区間にのみ非接触タッチが適用できるようにディスプレイの上端または下端に設置することができるという利点がある。
さらに、本発明は、タッチ動作を検知したときに光を放出するとともに音でユーザーに知らせることができるので、ユーザーがタッチ有無を明確に認知することができるという利点がある。
【0146】
以上で説明した本発明は、前述した実施形態及び添付図面によって限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱することなく、様々な置換、変形及び変更を加え得るのは、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者には明らかであろう。
【符号の説明】
【0147】
100 ディスプレイ部
110 液晶部
120 ガラス部
121 画面表示モジュール
122 ビジュアル表示モジュール
123 音表示モジュール
130 メタルフレーム
150 表示部
170 ADボード
190 移動部
200 タッチスクリーン部
210 センサー部
211 発生器
212 検知器
213 LED補助部
214 スピーカー部
220 タッチコントローラ
250 X軸発信部
260 X軸数受信部
300 フレーム部
310 フレーム傾斜面
400 クリック認知部
410 Y軸発信部
420 Y軸受信部
501 第1光源表出部
502 第2光源表出部
510 光源部
520 放出部
521 遮断部
530 拡散板
532 設置空間
533 拡散ボディ
534 拡散延長部
540 反射シート
550 光ガイド
600 ボディケース
610 第1レール
620 第2レール
650 仕上げ部
660 締結部
700 タッチボード
710 発信部または受信部
800 ハプティックボード
810 スピーカー部
900 光源表出部
910 光源ケース
911 光源ホール
912 音ホール
920 光拡散カバー
921 拡散ベース
922 拡散挿入部
930 光源部
940 導光板
950 反射シート
960 照明モジュール
C PCシステム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
【国際調査報告】