(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-12
(54)【発明の名称】格納システムにおける光通信のためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
B65G 1/04 20060101AFI20220905BHJP
H04B 10/114 20130101ALI20220905BHJP
【FI】
B65G1/04 555Z
B65G1/04 543
H04B10/114
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2021576942
(86)(22)【出願日】2020-06-25
(85)【翻訳文提出日】2022-01-28
(86)【国際出願番号】 EP2020067924
(87)【国際公開番号】W WO2020260516
(87)【国際公開日】2020-12-30
(32)【優先日】2019-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NO
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】315015988
【氏名又は名称】オートストアー テクノロジー アーエス
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】コージュ-ハラジュヴェット, ゲイル
【テーマコード(参考)】
3F022
5K102
【Fターム(参考)】
3F022EE05
3F022FF00
3F022JJ11
3F022MM01
3F022MM08
3F022NN31
3F022NN41
3F022PP04
5K102AA27
5K102AL23
5K102AL28
(57)【要約】
自動化された格納システムであって、システムは、格納用コンテナを格納するための三次元格納グリッドと、格納グリッドで動作する少なくとも1つのコンテナ取り扱い車両と、システム伝送機およびシステム受信機を伴う中央通信システムとを備え、システム伝送機およびシステム受信機は、格納グリッド内で格納用コンテナを取り扱うために、少なくとも1つのコンテナ取り扱い車両を制御し、それらと通信し、少なくとも1つのコンテナ取り扱い車両は、中央通信システムとの通信のための車両伝送機および車両受信機を伴う車両通信システムを備え、システムと車両伝送機および車両受信機とは、ワイヤレス通信のために光を用いるように構成され、システム伝送機およびシステム受信機は、自動格納システム内の格納グリッドの上または周りに位置している、システム。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動化された格納システム(1)であって、該システム(1)は、
格納用コンテナ(106)を格納するための三次元格納グリッド(104)と、
該格納グリッド(104)の上、周り、または下で動作する少なくとも1つのコンテナ取り扱い車両(201、301、404)と、
システム伝送機(401)およびシステム受信機(401)を伴う中央通信システム(500)と
を備え、
該システム伝送機(401)および該システム受信機(401)は、該格納グリッド(104)内で格納用コンテナ(106)を取り扱うために、該少なくとも1つのコンテナ取り扱い車両(201、301、404)を制御し、それらと通信し、
該少なくとも1つのコンテナ取り扱い車両(201、301、404)は、該中央通信システム(500)との通信のための車両伝送機および車両受信機を伴う車両通信システムを備え、
該システム(1)は、該システムと該車両伝送機および該車両受信機とがワイヤレス通信のために光を用いるように構成されていることを特徴とし、該システム伝送機(401)および該システム受信機は、該自動化された格納システム(1)内の該格納グリッド(104)の上、周り、または下に位置している、システム(1)。
【請求項2】
前記車両通信システムの前記車両伝送機および前記車両受信機は、前記コンテナ取り扱い車両(201、301、404)の上面に位置している、請求項1に記載のシステム(1)。
【請求項3】
前記車両通信システムは、2つ以上の車両伝送機および2つ以上の車両受信機を備えている、請求項1に記載のシステム(1)。
【請求項4】
少なくとも1つの車両伝送機および少なくとも1つの車両受信機が、前記コンテナ取り扱い車両(201、301、404)の各側面に位置している、請求項2または請求項3に記載のシステム(1)。
【請求項5】
前記車両通信システムの前記伝送機および前記受信機は、ローカル通信システム(501)を用いて、伝送機および受信機を伴う少なくとも1つの車両通信システムを伴う他のコンテナ取り扱い車両(201、301、404)と通信するように構成されている、請求項1~4のいずれか一項に記載のシステム(1)。
【請求項6】
前記車両通信システムの前記車両伝送機および前記車両受信機は、バリア(402)を開閉するための命令を通信するように構成されている、請求項1~5のいずれか一項に記載のシステム(1)。
【請求項7】
前記車両伝送機および前記車両受信機は、前記コンテナ取り扱い車両(201、301、404)の上方または周りの全方向を通信対象にするように該車両(201、301、404)上に位置している、請求項3または請求項4に記載のシステム(1)。
【請求項8】
前記自動化された格納システム(1)は、2つ以上のシステム伝送機(401)および2つ以上のシステム受信機を備え、前記中央通信システム(500)は、全ての該伝送機(401)から同じ通信を伝送するように構成されている、請求項1~7のいずれか一項に記載のシステム(1)。
【請求項9】
前記通信のために用いられる光は、可視光通信(VLC)、Li-Fi、Irda、光無線通信(OWC)、またはReasonable Optical Near Joint Access(RONJA)である、請求項1~8のいずれか一項に記載のシステム(1)。
【請求項10】
自動化された格納システム(1)のコンテナ取り扱い車両(201、301、404)を制御する方法であって、該自動化された格納システム(1)は、
格納用コンテナ(106)を格納するための三次元グリッドと、
該格納グリッド(104)の上、周り、または下で動作する少なくとも1つのコンテナ取り扱い車両(201、301、404)と、
システム伝送機(401)およびシステム受信機を伴う中央通信システム(500)と
を備え、該システム伝送機(401)および該システム受信機は、少なくとも1つのコンテナ取り扱い車両(201、301、404)を制御し、それらと通信し、該コンテナ取り扱い車両(201、301、404)は、車両伝送機および車両受信機を伴う車両通信システムを備え、
該方法は、
光を用いて該中央通信システム(500)と該コンテナ取り扱い車両(201、301、404)の該車両通信システムとの間のワイヤレス通信信号を伝送することと、
少なくとも該ワイヤレス通信信号に基づいて該格納グリッド(104)の上、周り、または下での該コンテナ取り扱い車両(201、301、404)の動作を制御することと
を該方法が含むことを特徴とする、方法。
【請求項11】
ローカル通信システム(501)を用いて、前記車両通信システムの前記伝送機および前記受信機から、伝送機および受信機を伴う少なくとも1つの車両通信システムを伴う他のコンテナ取り扱い車両(201、301、404)に通信すること、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記自動化された格納システム(1)が2つ以上のシステム伝送機(401)および2つ以上のシステム受信機を備えている場合、前記中央通信システム(500)の全ての前記伝送機(401)から同じ通信を伝送すること、請求項10に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(技術分野)
本発明は、格納システムの中央制御装置とコンテナ取り扱い車両との間のワイヤレス通信のためのシステムおよび方法に関係し、より特定すると、通信の媒体として光を用いた格納システムの中央制御装置と少なくとも1つのコンテナ取り扱い車両との間のワイヤレス通信のためのシステムおよび方法に関係する。
【背景技術】
【0002】
(背景および従来技術)
図1は、骨組み構造物100を伴う典型的な従来技術の自動化された格納および回収システム1を開示しており、
図2および
図3は、このようなシステム1上で動作するために好適な2つの異なる従来技術のコンテナ取り扱い車両201、301を開示している。
【0003】
骨組み構造物100は、いくつかの直立部材102と、直立部材102によって支持されたいくつかの水平部材103とを備えている。部材102、103は、典型的に、金属、例えば押出成形されたアルミニウム形材で作られ得る。
【0004】
骨組み構造物100は、行に配置された格納列105を備えた格納グリッド104を画定し、格納列105内では、ビンとしても知られる格納用コンテナ106が、互いの上に積み重ねられ、スタック107を形成する。格納グリッド104は、格納用コンテナ106のスタック107の水平移動を防止し、コンテナ106の鉛直移動を誘導するが、通常、積み重ねられたときの格納用コンテナ106を別様に支持しない。
【0005】
自動化された格納および回収システム1は、格納104の最上部を横切ってグリッドパターンに配置されたレールシステム108を備え、そのレールシステム108上では、複数のコンテナ取り扱い車両201、301が、格納用コンテナ106を格納列105から上昇させ、格納用コンテナ106を格納列105の中に下げ、格納用コンテナ106を格納列105の上方で移送するように動作させられる。レールシステム108は、骨組み構造物100の最上部を横切る第一の方向Xにおけるコンテナ取り扱い車両201、301の移動を誘導するように配置された平行レールの第一の組110と、第一の方向Xに垂直な第二の方向Yにおけるコンテナ取り扱い車両201、301の移動を誘導するようにレールの第一の組110に垂直に配置された平行レールの第二の組111とを備えている。この方法において、レールシステム108は、グリッド列112を画定し、グリッド列112の上方では、コンテナ取り扱い車両201、301は、格納列105の上方を横方向に(すなわち、水平X-Y平面に平行な平面において)移動できる。
【0006】
各従来技術のコンテナ取り扱い車両201、301は、車両本体201a、301aと、車輪の第一の組201b、301bおよび車輪の第二の組201c、301cとを備え、車輪の第一の組201b、301bおよび車輪の第二の組201c、301cは、それぞれ、X方向およびY方向におけるコンテナ取り扱い車両201、301の横方向の移動を可能にする。
図2および
図3では、各組における2つの車輪は、完全に可視である。車輪の第一の組201b、301bは、レールの第一の組110の2つの隣接するレールに係合するように配置され、車輪の第二の組201c、301cは、レールの第二の組111の2つの隣接するレールに係合するように配置されている。車輪201b、301b、201c、301cの各組は、持ち上げられることができ、下げられることができ、それによって、車輪の第一の組201b、301bおよび/または車輪の第二の組201c、301cは、レールのそれぞれの組110、111にいつでも係合されることができる。
【0007】
各従来技術のコンテナ取り扱い車両201、301は、格納用コンテナ106の鉛直移送のためのリフトデバイス(示されていない)も備え、リフトデバイスは、例えば、格納用コンテナ106を格納列105から上昇させ、格納用コンテナ106を格納列105に下げる。リフトデバイスは、格納用コンテナ106に係合するように適合された1つ以上の握持/係合デバイス(示されていない)を備え、握持/係合デバイスは、車両201、301から下げられることができ、それによって、車両201、301に関する握持/係合デバイスの位置は、第一の方向Xおよび第二の方向Yに直交な第三の方向Zにおいて調整されることができる。
【0008】
各従来技術のコンテナ取り扱い車両201、301は、レールシステム108を横切って格納用コンテナ106を移送するとき、格納用コンテナ106を受け取り、収納するための格納分室またはスペースを備えている。格納スペースは、
図2に示され、例えば第WO2015/193278A1号(特許文献1)に記載されるような、車両本体201a内の中心に配置された空洞を備え得、第WO2015/193278A1号の内容は、参照によって本明細書に援用される。
【0009】
図3は、カンチレバーの構築を伴うコンテナ取り扱い車両301の代替構成を示している。このような車両は、例えば第NO317366号に詳細に記載され、第NO317366号の内容も、参照によって本明細書に援用される。
【0010】
図2に示された中心空洞コンテナ取り扱い車両201は、例えば第WO2015/193278A1号に記載されるような、XおよびY方向における寸法の領域を覆う占有面積を有し得、XおよびY方向における寸法は、グリッド列112の横方向の広がり(すなわち、XおよびY方向におけるグリッド列112の広がり)に概ね等しく、第WO2015/193278A1号の内容は、参照によって本明細書に援用される。本明細書中で用いられる「横方向」という用語は、「水平」を意味し得る。
【0011】
あるいは、中心空洞コンテナ取り扱い車両101は、例えば第WO2014/090684A1号(特許文献2)に開示されているように、グリッド列112によって画定された横方向の領域より大きな専有面積を有し得る。
【0012】
XおよびY方向において、近隣のグリッドセルは、それらの間に空間が存在しないように互いに接触して配置されている。
【0013】
格納グリッド104では、グリッド列112の大部分は、格納列105、すなわち、格納用コンテナ106がスタック107に格納されるグリッド列105である。しかしながら、グリッド104は、通常、格納用コンテナ106を格納するために用いられないが、コンテナ取り扱い車両201、301が格納用コンテナ106をドロップオフおよび/またはピックアップできる場所を備えた少なくとも1つのグリッド列112を有し、それによって、格納用コンテナ106は、アクセスステーション(図示されていない)に移送されることができ、アクセスステーションにおいて、格納用コンテナ106は、グリッド104外からアクセスされること、またはグリッド104の内外に転送されることができる。当技術分野において、このような場所は、通常、「ポート」と称され、ポートが位置するグリッド列112は、「ポート列」119、120と称され得る。アクセスステーションへの移送は、水平、斜め、および/または鉛直である任意の方向におけるものであり得る。例えば、格納用コンテナ106は、格納グリッド104内でランダムに、または専用グリッド列112内に置かれ得、その後、任意のコンテナ取り扱い車両によってピックアップされ得、アクセスステーションへのさらなる移送のためにポート119、120に移送され得る。「斜め」という用語は、水平と鉛直との間のどこかに一般的移送方向を有する格納用コンテナ106の移送を意味することに留意されたい。
【0014】
図1に開示されているグリッド104内に格納される格納用コンテナ106がアクセスされるべきとき、コンテナ取り扱い車両201、301のうちの1つは、標的格納用コンテナ106をグリッド104内のその位置から回収し、それをドロップオフポート119に移送するように命令される。この動作は、標的格納用コンテナ106が位置付けられている格納列105の上方のグリッド場所にコンテナ取り扱い車両201、301を移動させることと、コンテナ取り扱い車両201、301のリフトデバイス(図示されていない)を用いて格納用コンテナ106を格納列105から回収することと、格納用コンテナ106をドロップオフポート119に移送することとを伴う。標的格納用コンテナ106がスタック107内の奥深くに位置する場合、すなわち、1つまたは複数の他の格納用コンテナ106が標的格納用コンテナ106の上方に位置付けられた状態である場合、動作は、標的格納用コンテナ106を格納列105から持ち上げることに先立って、上方に位置付けられた格納用コンテナ106を一時的に移動させることも伴う。当技術分野において時折「採掘」と称されるこのステップは、標的格納用コンテナ106をドロップオフポート119に移送するために続けて用いられる同コンテナ取り扱い車両を用いて、または1つまたは複数の他の協働コンテナ取り扱い車両を用いて実施され得る。あるいは、または加えて、自動化された格納および回収システム1は、格納用コンテナ106を格納列105から一時的に除去するタスクに特に専用のコンテナ取り扱い車両を有し得る。標的格納用コンテナ106が、格納列105から除去されていると、一時的に除去された格納用コンテナ106は、元の格納列105の中に再位置付けされ得る。しかしながら、除去された格納用コンテナ106は、代わりに他の格納列に移転され得る。
【0015】
格納用コンテナ106がグリッド104内に格納されるべきとき、コンテナ取り扱い車両201、301のうちの1つは、ピックアップポート120から格納用コンテナ106をピックアップし、格納用コンテナ106が格納されるべき格納列105の上方のグリッド場所にそれを移送するように命令される。格納列スタック107内の標的位置に、またはその上方に位置付けられた任意の格納用コンテナ106が除去された後、コンテナ取り扱い車両201、301は、格納用コンテナ106を所望の位置に位置付ける。除去された格納用コンテナ106は、その後、格納列105内に戻るように下げられ得るか、または、他の格納列に移転され得る。
【0016】
自動化された格納および回収システム1を監視および制御するために、例えば、所望の格納用コンテナ106が、コンテナ取り扱い車両201、301が相互に衝突せずに所望の時間に所望の場所に送達され得るようにグリッド104内のそれぞれの格納用コンテナ106の場所、各格納用コンテナ106の内容物、およびコンテナ取り扱い車両201、301の移動を監視および制御するために、自動化された格納および回収システム1は、制御システムを備えており、制御システムは、典型的に、コンピュータ化されており、典型的に、格納用コンテナ106を追跡するためのデータベースを備えている。
【0017】
第WO2018002143A1号(特許文献3)は、本発明の独立請求項の入力によってカバーされるシステムを記載している。
【0018】
図1に示された従来技術のシステムでは、中央通信システムは、格納システム全体における通信プラットフォームとしてWi-Fiを用いる。通信のためにWi-Fiを用いることの欠点は、無線通信が他のWi-Fiシステム、Bluetooth(登録商標)、電子レンジなどと同じ周波数帯を用いることであり、使用可能な帯域幅に関して、これが、課題となり得る。さらなる問題は、それが設置された領域外からWi-Fi信号が受信され得ることであり、従って、潜在的にセキュリティリスクである。さらに、多すぎる干渉が原因となって一部の場所にWi-Fiが設置されることができないことが、問題となり得る。
【0019】
従って、本発明の目的は、格納システムのコンポーネント間の通信手段として電波を用いることに関連付けられた上述の問題を解決することである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0020】
【特許文献1】国際公開第2015/193278号
【特許文献2】国際公開第2014/090684号
【特許文献3】国際公開第2018/002143号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0021】
(発明の概要)
本発明は独立請求項に記載され、それらに特徴付けられるが、従属請求項が、本発明の他の特性を説明する。
【0022】
本発明の好ましい実施形態は、格納用コンテナを格納するための三次元格納グリッドと、格納グリッドの上、周り、または下で動作する少なくとも1つのコンテナ取り扱い車両と、システム伝送機およびシステム受信機を伴う中央通信システムとを備えた自動化された格納システムによって画定され、システム伝送機およびシステム受信機は、格納グリッド内で格納用コンテナを取り扱うために、少なくとも1つのコンテナ取り扱い車両を制御し、それらと通信し、当該少なくとも1つのコンテナ取り扱い車両は、中央通信システムとの通信のための車両伝送機および車両受信機を伴う車両通信システムを備え、システムと車両伝送機および車両受信機とは、ワイヤレス通信のために光を用いるように構成され、システム伝送機およびシステム受信機は、自動化された格納システム内の格納グリッドの上、周り、または下に位置している。
【0023】
さらに、車両通信システムの車両伝送機および車両受信機は、コンテナ取り扱い車両の上面に位置し、車両通信システムは、2つ以上の車両伝送機および2つ以上の車両受信機を備えている。
【0024】
あるいは、少なくとも1つの車両伝送機および少なくとも1つの車両受信機が、コンテナ取り扱い車両の各側面に位置できる。
【0025】
車両通信システムの伝送機および受信機は、ローカル通信システムを用いて、伝送機および受信機を伴う少なくとも1つの車両通信システムを伴う他のコンテナ取り扱い車両と通信するように構成されている。
【0026】
車両通信システムの車両伝送機および車両受信機は、バリアを開閉するための命令を通信するように構成されている。
【0027】
車両伝送機および車両受信機は、コンテナ取り扱い車両の上方および周りの全方向を通信対象にするように車両上に位置している。
【0028】
自動化された格納システムは、2つ以上のシステム伝送機および2つ以上のシステム受信機を備え、中央通信システムは、全ての伝送機から同じ通信を伝送するように構成されている。通信のために用いられる光は、可視光通信(VLC)、Li-Fi、Irda、光無線通信(OWC)、またはReasonable Optical Near Joint Access(RONJA)である。
【0029】
本発明の好ましい実施形態は、自動化された格納システムのコンテナ取り扱い車両を制御する方法によってさらに画定され、自動化された格納システムは、格納用コンテナを格納するための三次元グリッドと、格納グリッドの上、周り、または下で動作する少なくとも1つのコンテナ取り扱い車両と、システム伝送機およびシステム受信機を伴う中央通信システムとを備え、システム伝送機およびシステム受信機は、少なくとも1つのコンテナ取り扱い車両を制御し、それらと通信し、当該コンテナ取り扱い車両は、車両伝送機および車両受信機を伴う車両通信システムを備え、方法は、光を用いて中央通信システムとコンテナ取り扱い車両の車両通信システムとの間のワイヤレス通信信号を伝送することと、少なくともワイヤレス通信信号に基づいて格納グリッドの上、周り、または下でのコンテナ取り扱い車両の動作を制御することとを含む。
【0030】
ローカル通信システムを用いた伝送機および受信機を伴う少なくとも1つの車両通信システムを伴う他のコンテナ取り扱い車両に対する車両通信システムの伝送機および受信機。
【0031】
自動化された格納システムが2つ以上のシステム伝送機および2つ以上のシステム受信機を備えている場合、中央通信システムの全ての伝送機から同じ通信を伝送する。
【0032】
従って、本発明の目的は、光通信を導入することによってこれらの問題を克服することである。Li-Fiなどの光通信を用いることによって、潜在的ハッカーは、コンテナ取り扱い車両とシステムとの間の通信をハッキングするためにコンテナ取り扱い車両と同じ部屋の中にいる必要がある。
【0033】
さらに、光通信(例えば、Li-Fi)を用いることによって膨大な量のデータを非常に迅速に通信する可能性を有することの利益が、存在する。
【0034】
通信の媒体として光を用いると(例えば、Li-Fiなど)、伝送機および受信機は、互いの見通し線上になければならない。一解決策は、格納設備のハウジング内に、一定の間隔を空けて、大きな領域を通信対象にする方略的な場所に多数の伝送機および受信機を置くことである。中央通信システムとコンテナ取り扱い車両との間の通信は、全ての伝送機から同時にメッセージを伝送する通信システムの形態をとることができる。
【0035】
コンテナ取り扱い車両の異なる側面に置かれたいくつかの伝送機および受信機も、存在できる。中央コンピュータシステムと通信する(例えば、最上部の)1つの伝送機および受信機と、他のコンテナ取り扱い車両と通信する各側面の伝送機および受信機とが、存在できる。
【0036】
Li-Fiまたは他の解決策を用いることによって、システムにおいて双方向にさらに多くの情報を通信する可能性を開き、それは、全てのコンテナ取り扱い車両、および充電に関係するそれらのステータスを追跡することと、レイテンシの低減と、より頻繁なアップデートとに対する利益である。システム停止に関して、これは、システムを停止するためにかかる時間を低減させる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
(図面の簡単な説明)
本発明の理解を促進するために、以下の図面が、付属している。図面は、本発明の実施形態を示しており、例のみを手段としてここに記載される。
【0038】
【
図1】
図1は、従来技術の格納グリッド104の斜視図であり、コンテナ取り扱い車両が、最上部を走っている。
【0039】
【
図2】
図2は、従来技術のコンテナ取り扱い車両の斜視図であり、コンテナ取り扱い車両は、その中に格納用コンテナ106を含むための中心に配置された空洞を有する。
【0040】
【
図3】
図3は、従来技術のコンテナ取り扱い車両の斜視図であり、コンテナ取り扱い車両は、格納用コンテナ106を真下に含むためのカンチレバーを有する。
【0041】
【
図4】
図4は、本発明の好ましい実施形態の側面図であり、格納システムにおける伝送機と受信機との間の通信は、通信のための媒体として光を用いる。
【発明を実施するための形態】
【0042】
(詳細な説明)
以下では、本発明が、付属の図面を参照してより詳細に検討される。しかしながら、図面が本発明を描写された主題に限定することは意図されていないことを理解されたい。
【0043】
典型的な従来技術の骨組み構造物100を伴う自動化された格納および回収システム10が、背景の章において上に記載された。
【0044】
コンテナ取り扱い車両レールシステム108は、コンテナ取り扱い車両201が異なるグリッド場所(各グリッド場所は、グリッドセル122に関連付けられている)間を水平に移動することを可能にする。
【0045】
図1では、8つのグリッドセル122の高さを伴う格納グリッド104が、示されている。しかしながら、格納グリッド104は原理的に任意のサイズであり得ることを理解されたい。格納グリッド104は、
図1に開示されたものより相当に幅広かつ/または長くあることができる。例えば、グリッド104は、700×700より大きい水平広がりの格納列105を有し得る。グリッド104は、
図1に開示されたものより相当に深くあることもできる。例えば、格納グリッド104は、12個のグリッドセル122より深く(すなわち、
図1に示されたZ方向において)あり得る。
【0046】
図2は、従来技術のコンテナ取り扱い車両の斜視図であり、コンテナ取り扱い車両は、その中に格納用コンテナ106を含むための中心に配置された空洞を有する。
【0047】
中心空洞コンテナ取り扱い車両201は、例えば第WO2015/193278A1号に記載されるような、XおよびY方向における寸法の領域を覆う専有面積を有し得、XおよびY方向における寸法は、グリッド列112の横方向の広がり(すなわち、XおよびY方向におけるグリッド列112の広がり)に概ね等しく、第WO2015/193278A1号の内容は、参照によって本明細書に援用される。
【0048】
あるいは、中心空洞コンテナ取り扱い車両101は、例えば第WO2014/090684A1号に開示されているように、グリッド列112によって画定された横方向の領域より大きな専有面積を有し得る。
【0049】
図3は、従来技術のコンテナ取り扱い車両の斜視図であり、コンテナ取り扱い車両は、格納用コンテナ106を真下に含むためのカンチレバーを有する。
【0050】
図4は、本発明の好ましい実施形態の側面図であり、中央通信システム500は、格納システム1における通信のための媒体として光を用いる。
【0051】
格納システム1は、コンテナ106を移送するための少なくとも1つのコンテナ取り扱い車両201、301、404を備えている。これらのコンテナ取り扱い車両201、301、404は、格納グリッド104の最上部を移動しコンテナ106をグリッド104の外に持ち上げる車両201、301であることができるが、格納グリッド104と、例えば格納用コンテナ106の取り扱いのためのポート403との間の格納用コンテナ106の移送のための遠隔操作式送達車両404であることもできる。システム1は、システム1の全パーツに情報を通信するための中央通信システム500をさらに備えている。システム1は、少なくとも1つのポート403を備えることもでき、コンテナは、ポート403に移送され、ポート403では、関連物品が、発送のためにコンテナ外にピッキングされる。関連物品が外にピッキングされた後、コンテナ106は、格納グリッド104に戻す移送のためにコンテナ取り扱い車両201、301、404に送り戻される。さらに、システム1は、格納グリッド104の別個の区画を接続する1つ以上のバリア402を備え得る。システム1は、他のパーツも備え得る。
【0052】
本発明の好ましい実施形態では、中央通信システム500は、複数の伝送機401を介して格納システム1の異なるパーツに情報を通信する。これらの伝送機401は、通信のための媒体として光を用いる。伝送機401は、格納システム1を収容している設備内の格納グリッド104の周りに位置付けられ、格納システム1の全領域が少なくとも1つの伝送機401の見通し線上にあることを確実にする。
【0053】
情報を伝送するために、伝送機401は、LEDランプの形態をとることができる。情報を受信するために、カメラが、用いられることができる。しかしながら、通信のための媒体として光を用いて情報を伝送および受信するための装置の任意の他の形態が、用いられることができる。
【0054】
通信の媒体として光が用いられる本発明において提示される解決策では、伝送機401と受信機とが互いの見通し線上にあることが、不可欠である。従って、大きな格納設備では、格納システム1の全領域を通信対象にするために、格納システム1を収容している設備内に分散して位置付けられたいくつかの伝送機401および受信機を用いることが、必要であり得る。従って、格納グリッド104の最上部または周りのいずれかを移動するコンテナ取り扱い車両は、互いの伝送機401の通信対象領域間を移動するであろう。これは、中央通信システム500との通信中にさえ起こり得る。コンテナ取り扱い車両201、301、404が互いの伝送機401の通信対象領域間を進行しているとき、中央通信システム500とコンテナ取り扱い車両201、301、404との間の通信が中断されないことを確実にするために、中央通信システム500は、全ての伝送機401に対して同じ情報を伝送できる。情報は、全ての伝送機から同時に伝送される。これは、互いの伝送機401間のシームレスな転送を確実にし、干渉を防止する。
【0055】
代替の解決策では、システム1は、コンテナ取り扱い車両が進行している速度とコンテナ取り扱い車両の現在のタスクの知識とに基づいてコンテナ取り扱い車両の場所を予測でき、従って、システム1は、対象のコンテナ取り扱い車両に最も近い伝送機および受信機を介して、または最良に位置付けられた伝送機および受信機を介して情報を通信できる。これは、中央通信システム500が格納システム1のいくつかのパーツに同時に情報を伝送することを可能にする。
【0056】
伝送機401が正常に動作しない場合、格納システム1のある領域が通信信号を転送できないこともある。この場合、信号は、領域の見通し線上にある他のコンテナ取り扱い車両201、301、404を介して再伝送されることができる。このシナリオでは、メッシュネットワークが、解決策であり得る。メッシュネットワークでは、各ノードは、(ネットワークの全ての他のノードではないにしても)ネットワーク内のいくつかの他のノードに接続されている。このタイプのネットワークに伴う利益は、ノードの1つが正常に機能していない場合にそのノードを迂回することが問題にならないことである。メッシュネットワークは、動的であり、自身で代替ルートを発見するであろう。
【0057】
本発明のある実施形態では、コンテナ取り扱い車両201、301、404、ポート403、バリア402などのシステム1の全パーツが、情報の伝送および受信の両方を行うことができる。これは、本発明の全ての異なるパーツが中央通信システム500から情報を受信することと中央通信システム500に情報を伝送し返すこととの両方を行うことができることを意味する。
【0058】
代替の解決策では、これは、システム1の異なるパーツが互いに直接通信することを可能にする。これの例は、互いに通信するコンテナ取り扱い車両201、301、404であり得る(例えば、それが減速または加速のいずれかを行っていることを周りの車両に教えるために)。コンテナ取り扱い車両は、中央通信システム500からの情報を例えば通信対象領域外にある別のコンテナ取り扱い車両に再伝送することもできる。さらに、コンテナ取り扱い車両は、バリア402と通信でき、コンテナ取り扱い車両が通過することを可能にするために開くようにバリア402に指示できる。格納システム1の異なるパーツが中央通信システム500を介する必要なく互いに通信するこの通信は、ローカル通信システム501と呼ばれる。
【0059】
コンテナ取り扱い車両は、少なくとも1つの車両受信機および1つの車両伝送機を有する。この伝送機および受信機は、それが可能な限り大きな領域を通信対象にするように置かれるべきである。従って、好ましい場所は、コンテナ取り扱い車両の上面であり得る。これは、車両の上方および周りの両方の大きな領域を通信対象にするであろう。
【0060】
この最上部の伝送機および受信機に加えて、コンテナ取り扱い車両の各側面に、伝送機および受信機が、存在できる。これは、周りのコンテナ取り扱い車両201、301、404がそれらに送られた情報を受信する機会を増大させる。さらに、コンテナ取り扱い車両は、コンテナ取り扱い車両の本体の周りの異なる伝送機および受信機を用いて異なる方向に異なるメッセージを同時に通信できる。
【0061】
コンテナ取り扱い車両201、301、404の最上部の伝送機および受信機が正常に動作しない場合、通信は、本体の側面に置かれた伝送機および受信機を介して、メッセージを中継する近隣のコンテナ取り扱い車両201、301、404を介してコンテナ取り扱い車両に向けられることができる。
【0062】
コンテナ取り扱い車両の全ての伝送機および受信機が光信号を介して通信できない場合、そのコンテナ取り扱い車両は、サービスステーションへの運転を自動的に行う。あるいは、コンテナ取り扱い車両201、301、404は、バックアップ通信システムを有することができる。このバックアップ通信システムは、Wi-Fiであることができる。通信のための媒体として光を用いた通信システムがなんらかの理由で故障した場合、Wi-Fiシステムが、中央通信システム500との通信を引き継ぐことができる。
【0063】
さらに別の代替の解決策では、中央通信システム500と格納システム1の残りの部分との間の通信は、通信チャネルとして光およびWi-Fiの両方を用いることによって行われることができる。通信のための媒体として、光は、中央通信システム500から車両、ポートおよびバリアへの通信のために用いられることができ、Wi-Fiは、車両、ポートおよびバリアから中央通信システム500への通信のために用いられることができる。
【0064】
光の干渉を防止するために、格納システム1は、区画に分割されることができる。これらの区画は、遮光仕切りによって分離されることができる。これらの仕切りは、必要に応じて上げ下げされることができるカーテン、スクリーンまたはバリアであることができる。これは、一区画における通信を残りの区画から分離することを可能にする。1つのそのような区画は、他のグリッドから分離された1つのグリッドであることができ、またはグリッドの残りの部分から分離されたグリッドの一部であることができる。格納グリッドは、いくつかのそのような区画に分離されることができる。
【0065】
これに伴う利益は、グリッド上のコンテナ取り扱い車両に対するメンテナンスを行うことがより容易になることである。さらに、これらの区画は、火事の場合にセキュリティゾーンであることができる。通信手段として光を用いることに伴うさらなる利益は、格納システム全体に対する緊急停止の必要性が存在するとき、より安全であることである。Wi-Fiは格納システム1外の信号からの干渉の影響を受けやすいので、コンテナ取り扱い車両が意図されない動作を行うことを干渉が引き起こす機会が、存在する。外からの光の干渉から遮断された格納システム1における通信手段として光を用いると、コンテナ取り扱い車両の意図されない動作の機会は、ほとんどなくなるまで低減させられる。
【0066】
さらに、区画外からの通信から遮断されることができる区画に格納グリッドを分離することによって、ある区画内のコンテナ取り扱い車両がシャットダウンされることを確実に行うことが、より容易になり、あるいは、区画内のコンテナ取り扱い車両は動作可能であるが格納システム1の残りの部分がシャットダウンされることを確実に行うことが、より容易になる。
【手続補正書】
【提出日】2022-02-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動化された格納システム(1)であって、該システム(1)は、
格納用コンテナ(106)を格納するための三次元格納グリッド(104)と、
該格納グリッド(104)の上、周り、または下で動作する少なくとも1つのコンテナ取り扱い車両(201、301、404)と、
システム伝送機(401)およびシステム受信機(401)を伴う中央通信システム(500)と
を備え、
該システム伝送機(401)および該システム受信機(401)は、該格納グリッド(104)内で格納用コンテナ(106)を取り扱うために、該少なくとも1つのコンテナ取り扱い車両(201、301、404)を制御し、それらと通信し、
該少なくとも1つのコンテナ取り扱い車両(201、301、404)は、該中央通信システム(500)との通信のための車両伝送機および車両受信機を伴う車両通信システムを備え、
該システム(1)は、該システムと該車両伝送機および該車両受信機とがワイヤレス通信のために光を用いるように構成されていることを特徴とし、該システム伝送機(401)および該システム受信機は、該自動化された格納システム(1)内の該格納グリッド(104)の上、周り、または下に位置し
、該中央通信システム(500)は、該中央通信システム(500)の全ての該伝送機(401)から同じ通信を伝送するように構成されている、システム(1)。
【請求項2】
前記車両通信システムの前記車両伝送機および前記車両受信機は、前記コンテナ取り扱い車両(201、301、404)の上面に位置している、請求項1に記載のシステム(1)。
【請求項3】
前記車両通信システムは、2つ以上の車両伝送機および2つ以上の車両受信機を備えている、請求項1に記載のシステム(1)。
【請求項4】
少なくとも1つの車両伝送機および少なくとも1つの車両受信機が、前記コンテナ取り扱い車両(201、301、404)の各側面に位置している、請求項2または請求項3に記載のシステム(1)。
【請求項5】
前記車両通信システムの前記伝送機および前記受信機は、ローカル通信システム(501)を用いて、伝送機および受信機を伴う少なくとも1つの車両通信システムを伴う他のコンテナ取り扱い車両(201、301、404)と通信するように構成されている、請求項1~4のいずれか一項に記載のシステム(1)。
【請求項6】
前記車両通信システムの前記車両伝送機および前記車両受信機は、バリア(402)を開閉するための命令を通信するように構成されている、請求項1~5のいずれか一項に記載のシステム(1)。
【請求項7】
前記車両伝送機および前記車両受信機は、前記コンテナ取り扱い車両(201、301、404)の上方または周りの全方向を通信対象にするように該車両(201、301、404)上に位置している、請求項3または請求項4に記載のシステム(1)。
【請求項8】
前記通信のために用いられる光は、可視光通信(VLC)、Li-Fi、Irda、光無線通信(OWC)、またはReasonable Optical Near Joint Access(RONJA)である、請求項1~
7のいずれか一項に記載のシステム(1)。
【請求項9】
自動化された格納システム(1)のコンテナ取り扱い車両(201、301、404)を制御する方法であって、該自動化された格納システム(1)は、
格納用コンテナ(106)を格納するための三次元グリッドと、
該格納グリッド(104)の上、周り、または下で動作する少なくとも1つのコンテナ取り扱い車両(201、301、404)と、
システム伝送機(401)およびシステム受信機を伴う中央通信システム(500)と
を備え、該システム伝送機(401)および該システム受信機は、少なくとも1つのコンテナ取り扱い車両(201、301、404)を制御し、それらと通信し、該コンテナ取り扱い車両(201、301、404)は、車両伝送機および車両受信機を伴う車両通信システムを備え、
該方法は、
光を用いて該中央通信システム(500)と該コンテナ取り扱い車両(201、301、404)の該車両通信システムとの間のワイヤレス通信信号を伝送することと、
該中央通信システム(500)の全ての該伝送機(401)から同じ通信を伝送することと、
少なくとも該ワイヤレス通信信号に基づいて該格納グリッド(104)の上、周り、または下での該コンテナ取り扱い車両(201、301、404)の動作を制御することと
を該方法が含むことを特徴とする、方法。
【請求項10】
ローカル通信システム(501)を用いて、前記車両通信システムの前記伝送機および前記受信機から、伝送機および受信機を伴う少なくとも1つの車両通信システムを伴う他のコンテナ取り扱い車両(201、301、404)に通信すること、請求項
9に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0036】
Li-Fiまたは他の解決策を用いることによって、システムにおいて双方向にさらに多くの情報を通信する可能性を開き、それは、全てのコンテナ取り扱い車両、および充電に関係するそれらのステータスを追跡することと、レイテンシの低減と、より頻繁なアップデートとに対する利益である。システム停止に関して、これは、システムを停止するためにかかる時間を低減させる。
本発明は、例えば以下を提供する。
(項目1)
自動化された格納システム(1)であって、該システム(1)は、
格納用コンテナ(106)を格納するための三次元格納グリッド(104)と、
該格納グリッド(104)の上、周り、または下で動作する少なくとも1つのコンテナ取り扱い車両(201、301、404)と、
システム伝送機(401)およびシステム受信機(401)を伴う中央通信システム(500)と
を備え、
該システム伝送機(401)および該システム受信機(401)は、該格納グリッド(104)内で格納用コンテナ(106)を取り扱うために、該少なくとも1つのコンテナ取り扱い車両(201、301、404)を制御し、それらと通信し、
該少なくとも1つのコンテナ取り扱い車両(201、301、404)は、該中央通信システム(500)との通信のための車両伝送機および車両受信機を伴う車両通信システムを備え、
該システム(1)は、該システムと該車両伝送機および該車両受信機とがワイヤレス通信のために光を用いるように構成されていることを特徴とし、該システム伝送機(401)および該システム受信機は、該自動化された格納システム(1)内の該格納グリッド(104)の上、周り、または下に位置している、システム(1)。
(項目2)
前記車両通信システムの前記車両伝送機および前記車両受信機は、前記コンテナ取り扱い車両(201、301、404)の上面に位置している、項目1に記載のシステム(1)。
(項目3)
前記車両通信システムは、2つ以上の車両伝送機および2つ以上の車両受信機を備えている、項目1に記載のシステム(1)。
(項目4)
少なくとも1つの車両伝送機および少なくとも1つの車両受信機が、前記コンテナ取り扱い車両(201、301、404)の各側面に位置している、項目2または項目3に記載のシステム(1)。
(項目5)
前記車両通信システムの前記伝送機および前記受信機は、ローカル通信システム(501)を用いて、伝送機および受信機を伴う少なくとも1つの車両通信システムを伴う他のコンテナ取り扱い車両(201、301、404)と通信するように構成されている、項目1~4のいずれか一項に記載のシステム(1)。
(項目6)
前記車両通信システムの前記車両伝送機および前記車両受信機は、バリア(402)を開閉するための命令を通信するように構成されている、項目1~5のいずれか一項に記載のシステム(1)。
(項目7)
前記車両伝送機および前記車両受信機は、前記コンテナ取り扱い車両(201、301、404)の上方または周りの全方向を通信対象にするように該車両(201、301、404)上に位置している、項目3または項目4に記載のシステム(1)。
(項目8)
前記自動化された格納システム(1)は、2つ以上のシステム伝送機(401)および2つ以上のシステム受信機を備え、前記中央通信システム(500)は、全ての該伝送機(401)から同じ通信を伝送するように構成されている、項目1~7のいずれか一項に記載のシステム(1)。
(項目9)
前記通信のために用いられる光は、可視光通信(VLC)、Li-Fi、Irda、光無線通信(OWC)、またはReasonable Optical Near Joint Access(RONJA)である、項目1~8のいずれか一項に記載のシステム(1)。
(項目10)
自動化された格納システム(1)のコンテナ取り扱い車両(201、301、404)を制御する方法であって、該自動化された格納システム(1)は、
格納用コンテナ(106)を格納するための三次元グリッドと、
該格納グリッド(104)の上、周り、または下で動作する少なくとも1つのコンテナ取り扱い車両(201、301、404)と、
システム伝送機(401)およびシステム受信機を伴う中央通信システム(500)と
を備え、該システム伝送機(401)および該システム受信機は、少なくとも1つのコンテナ取り扱い車両(201、301、404)を制御し、それらと通信し、該コンテナ取り扱い車両(201、301、404)は、車両伝送機および車両受信機を伴う車両通信システムを備え、
該方法は、
光を用いて該中央通信システム(500)と該コンテナ取り扱い車両(201、301、404)の該車両通信システムとの間のワイヤレス通信信号を伝送することと、
少なくとも該ワイヤレス通信信号に基づいて該格納グリッド(104)の上、周り、または下での該コンテナ取り扱い車両(201、301、404)の動作を制御することと
を該方法が含むことを特徴とする、方法。
(項目11)
ローカル通信システム(501)を用いて、前記車両通信システムの前記伝送機および前記受信機から、伝送機および受信機を伴う少なくとも1つの車両通信システムを伴う他のコンテナ取り扱い車両(201、301、404)に通信すること、項目10に記載の方法。
(項目12)
前記自動化された格納システム(1)が2つ以上のシステム伝送機(401)および2つ以上のシステム受信機を備えている場合、前記中央通信システム(500)の全ての前記伝送機(401)から同じ通信を伝送すること、項目10に記載の方法。
【国際調査報告】