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特表2022-539586携帯用エアロゾル発生装置及びその運用方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-12
(54)【発明の名称】携帯用エアロゾル発生装置及びその運用方法
(51)【国際特許分類】
   A61M 11/04 20060101AFI20220905BHJP
   A61M 15/06 20060101ALI20220905BHJP
【FI】
A61M11/04 300Z
A61M15/06 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022500083
(86)(22)【出願日】2020-07-02
(85)【翻訳文提出日】2022-03-02
(86)【国際出願番号】 KR2020008654
(87)【国際公開番号】W WO2021002698
(87)【国際公開日】2021-01-07
(31)【優先権主張番号】10-2019-0079354
(32)【優先日】2019-07-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0085162
(32)【優先日】2019-07-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0081281
(32)【優先日】2020-07-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】513195466
【氏名又は名称】イーエム-テック・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】EM-TECH.Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110001508
【氏名又は名称】弁理士法人 津国
(72)【発明者】
【氏名】ソン,チュホ
(72)【発明者】
【氏名】イ,ヒジュン
(72)【発明者】
【氏名】チョン,ジンウ
(57)【要約】
本発明は、吸入物質の気化によりエアロゾルを発生させる携帯用エアロゾル発生装置に関し、特に、携帯用エアロゾル発生装置のヒーティング動作における誤動作を感知して、ヒーティング動作を制御することで、過熱及び/又は機器の故障を防止できる技術に関するものである。
本発明の一実施例に係る携帯用エアロゾル発生装置は、電流の印加により発熱するヒータと、ヒータに瞬間的に高電力を供給できるバッテリと、バッテリからヒータに供給される電力を調節するヒータ制御回路と、ヒーティング時間の間にヒータ制御回路の動作を制御するマイクロコントローラと、マイクロコントローラと別に設置され、マイクロコントローラ及びヒータ制御回路の全部と連結され、マイクロコントローラからヒータ制御回路に送出される制御信号を受信して計数すると同時に、計数の結果によってヒータ制御回路の動作を制御するエラー制御手段と、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電流の印加により発熱するヒータと、
ヒータに瞬間的に高電力を供給できるバッテリと、
バッテリからヒータに供給される電力を調節するヒータ制御回路と、
ヒーティング時間の間にヒータ制御回路の動作を制御するマイクロコントローラと、
マイクロコントローラと別に設置され、マイクロコントローラ及びヒータ制御回路の全部と連結され、マイクロコントローラからヒータ制御回路に送出される制御信号を受信して計数すると同時に、計数の結果によってヒータ制御回路の動作を制御するエラー制御手段と、を含む、ことを特徴とする、携帯用エアロゾル発生装置。
【請求項2】
マイクロコントローラ及びエラー制御手段は、各々タイマーを含み、エラー制御手段は、マイクロコントローラのタイマーに基づいた制御信号を受信し、エラー制御手段のタイマーに基づいた制御信号と比較して、マイクロコントローラと独立的にタイマーに基づいた制御信号をヒータ制御回路に提供する、ことを特徴とする、請求項1に記載の携帯用エアロゾル発生装置。
【請求項3】
エラー制御手段は、
マイクロコントローラからヒータ制御回路に送出される制御信号を受信して、アナログ信号に変換するD/Aコンバーターと、
D/Aコンバーターから出力する信号を基準値と比較して出力信号を送出する比較器と、
比較器から送出する出力信号を計数するタイマーと、を備える、ことを特徴とする、請求項1に記載の携帯用エアロゾル発生装置。
【請求項4】
エラー制御手段は、
マイクロコントローラからヒータ制御回路に送出される制御信号を受信して、周波数をカウントする周波数カウンターと、
周波数カウンターのカウント時間を計数するタイマーと、を含む、ことを特徴とする、請求項1に記載の携帯用エアロゾル発生装置。
【請求項5】
マイクロコントローラのタイマーに基づいた制御信号は、マイクロコントローラからヒータ制御回路に送出されるPWM信号である、ことを特徴とする、請求項1乃至4の何れか一項に記載の携帯用エアロゾル発生装置。
【請求項6】
ヒータ制御回路は、
バッテリとヒータとの間に、及びマイクロコントローラと、連結されるFETと、
マイクロコントローラとFETとの間に、及びエラー制御手段と、連結されて、エラー制御手段の制御によりオン/オフされるスイッチング部と、を含む、ことを特徴とする、請求項5に記載の携帯用エアロゾル発生装置。
【請求項7】
エラー制御手段の制御によって、電源がオン/オフされる電源部を備える、ことを特徴とする、請求項5に記載の携帯用エアロゾル発生装置。
【請求項8】
ヒーティング開始のステップと、
ヒーティング動作のステップと、
マイクロコントローラのタイマーに基づいた制御信号を計数するステップと、
計数の結果を判断するステップと、
計数の結果によってヒーティング制御を行うステップと、を含む、ことを特徴とする、携帯用エアロゾル発生装置の運用方法。
【請求項9】
マイクロコントローラのタイマーに基づいた制御信号を計数するステップと並行して、エラー制御手段のタイマーに基づいた制御信号を計数するステップ、をさらに含む、ことを特徴とする、請求項8に記載の携帯用エアロゾル発生装置の運用方法。
【請求項10】
マイクロコントローラのタイマーに基づいた制御信号を計数するステップにおいて、マイクロコントローラのタイマーに基づいた制御信号は、PWM信号であり、PWM信号の周波数を計数する、ことを特徴とする、請求項9に記載の携帯用エアロゾル発生装置の運用方法。
【請求項11】
計数の結果を判断するステップにおいて、ヒーティング時間が完了したか否かを判断する、ことを特徴とする、請求項9に記載の携帯用エアロゾル発生装置の運用方法。
【請求項12】
マイクロコントローラのタイマーに基づいた制御信号を計数するステップにおいて、マイクロコントローラのタイマーに基づいた制御信号は、PWM信号であり、PWM信号のデューティーが持続される時間を計数し、計数の結果を判断するステップにおいて、既定の時間及びデューティーが持続される時間を比較する、ことを特徴とする、請求項8に記載の携帯用エアロゾル発生装置の運用方法。
【請求項13】
計数の結果によってヒーティング制御を行うステップでは、計数の結果によってヒータ制御回路のスイッチング部をオン/オフ制御する、ことを特徴とする、請求項8乃至12の何れか一項に記載の携帯用エアロゾル発生装置の運用方法。
【請求項14】
計数の結果によってヒーティング制御を行うステップでは、計数の結果によって電源部をオン/オフ制御する、ことを特徴とする、請求項8乃至12の何れか一項に記載の携帯用エアロゾル発生装置の運用方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吸入物質の気化によりエアロゾルを発生させる携帯用エアロゾル発生装置に関し、特に、携帯用エアロゾル発生装置のヒーティング動作における誤動作を感知して、ヒーティング動作を制御することで、過熱及び/又は機器の故障を防止できる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾルは、大気中に浮遊状態で存在する液体又は固体の微小粒子であって、通常、0.001~1.0μmの大きさを有する。特に、色々な種類の液状から由来するエアロゾルを、多様な目的で、人が吸入する場合があるが、例えば、疾病治療用としては、ネブライザー(nebulizer)が知られている。
【0003】
図1は、従来技術の一実施例による携帯用エアロゾル発生装置を概略的に示す断面図である。図1に示すように、携帯用エアロゾル発生装置10は、電流を印加すれば、抵抗により発熱するヒータ14と、前記ヒータ14に瞬間的に高電力を供給できる蓄電装置16と、前記ヒータ14を制御するためのマイクロコントローラ15とを含む。前記ヒータ14は、空洞13に収容されて一定温度以上の加熱時に気化する物質(気化物質)が含まれた気化材を、加熱してエアロゾルを発生させる。例えば、吸入物質が、含浸されるか、表面に付着されるかした紙が充填されたエアロゾル形成基材11を、開口12を通して前記空洞13に挿入し、前記ヒータ14がエアロゾル形成基材11内の吸入物質を加熱して気化させる場合、ユーザは、エアロゾル形成基材11のフィルター部を介して気化する吸入物質を吸入できるようになる。前述した従来技術によるエアロゾル発生装置10では、マイクロコントローラ15にタイマー又はカウンターが内蔵されているため、タイマー又はカウンターで既定のヒーティング時間をタイマー計数しながら、マイクロコントローラ15からヒータ14のヒーティング動作時間を制御し、マイクロコントローラ15から制御信号を送出しながら、ヒータ14のヒーティング動作を制御するが、タイマー又はカウンターが誤動作する場合に対応した構成乃至方法、或いは、マイクロコントローラ15の誤動作を感知する構成乃至方法がないので、マイクロコントローラ15やマイクロコントローラ15に内蔵されたタイマー又はカウンターが誤動作する場合、ヒータ14の過熱による安全性の問題を発生させる恐れがある。また、大韓民国登録特許公報10-1824765には、再使用可能なヒーティング要素を持つエアロゾル-発生装置が開示されている。しかしながら、前述した従来技術では、ヒーティング動作でヒーティング時間のエラーを感知したり、マイクロコントローラの誤動作を感知したりして、エアロゾル-発生装置の過熱を防止できる構成及び方法が開示されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】大韓民国登録特許公報10-1824765
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記問題点を解決するために案出した携帯用エアロゾル発生装置及びその運用方法であって、ヒーティング動作中にエラーが発生しないようにすることで、過熱及び/又は機器の故障を防止できることを目的とする。
【0006】
また、本発明は、ヒーティング動作中にマイクロコントローラの誤動作を感知して、ヒーティング動作を制御することで、過熱及び/機器の故障を防止できることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、マイクロコントローラと別に設置され、マイクロコントローラ及びヒータ制御回路の全部と連結され、マイクロコントローラからヒータ制御回路に送出される制御信号を受信して計数すると同時に、計数の結果によってヒータ制御回路の動作を制御するエラー制御手段を含む。
【0008】
また、本発明によれば、マイクロコントローラ及びエラー制御手段は各々タイマーを含み、エラー制御手段は、マイクロコントローラのタイマーに基づいた制御信号を受信し、エラー制御手段のタイマーに基づいた制御信号と比較して、マイクロコントローラと独立的にタイマーに基づいた制御信号をヒータ制御回路に提供する。
【0009】
また、本発明によれば、エラー制御手段は、マイクロコントローラからヒータ制御回路に送出される制御信号を受信して、アナログ信号に変換するD/Aコンバーターと、D/Aコンバーターから出力する信号を基準値と比較して出力信号を送出する比較器と、比較器から送出する出力信号を計数するタイマーとを備える。
【0010】
また、本発明によれば、エラー制御手段は、マイクロコントローラからヒータ制御回路に送出される制御信号を受信して、周波数をカウントする周波数カウンターと、周波数カウンターのカウント時間を計数するタイマーとを含む。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、マイクロコントローラと別に設置されるエラー制御手段により、ヒーティング動作時間の二重の制御が可能になることで、ヒータの過熱を防止できる携帯用エアロゾル発生装置を提供できる。
【0012】
本発明によれば、マイクロコントローラのPWM信号を判断して、ヒータ制御回路を制御できるエラー制御手段を備えることで、ヒータの過熱及び/又は機器の故障を防止できる携帯用エアロゾル発生装置の誤動作感知装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】従来技術の一実施例に係る携帯用エアロゾル発生装置を概略的に示す断面図である。
図2】本発明の一実施例に係る携帯用エアロゾル発生装置を説明するためのブロック図である。
図3】本発明の他の実施例に係る携帯用エアロゾル発生装置を説明するためのブロック図である。
図4】本発明のまた他の実施例に係る携帯用エアロゾル発生装置を説明するためのブロック図である。
図5】本発明に係る携帯用エアロゾル発生装置の運用方法を説明するためのフローチャートの一例である。
図6】本発明に係る携帯用エアロゾル発生装置の運用方法を説明するためのフローチャートの他の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の一実施例に係る携帯用エアロゾル発生装置は、電流の印加により発熱するヒータと、ヒータに瞬間的に高電力を供給できるバッテリと、バッテリからヒータに供給される電力を調節するヒータ制御回路と、ヒーティング時間の間にヒータ制御回路の動作を制御するマイクロコントローラと、マイクロコントローラと別に設置され、マイクロコントローラ及びヒータ制御回路の全部と連結され、マイクロコントローラからヒータ制御回路に送出される制御信号を受信して計数すると同時に、計数の結果によってヒータ制御回路の動作を制御するエラー制御手段と、を含む。
【0015】
また、実施例により、マイクロコントローラ及びエラー制御手段は各々タイマーを含み、エラー制御手段は、マイクロコントローラのタイマーに基づいた制御信号を受信し、エラー制御手段のタイマーに基づいた制御信号と比較して、マイクロコントローラと独立的にタイマーに基づいた制御信号をヒータ制御回路に提供する。
【0016】
また、実施例により、エラー制御手段は、マイクロコントローラからヒータ制御回路に送出される制御信号を受信して、アナログ信号に変換するD/Aコンバーターと、D/Aコンバーターから出力する信号を基準値と比較して出力信号を送出する比較器と、比較器から送出する出力信号を計数するタイマーとを備える。
【0017】
また、実施例により、エラー制御手段は、マイクロコントローラからヒータ制御回路に送出される制御信号を受信して、周波数をカウントする周波数カウンターと、周波数カウンターのカウント時間を計数するタイマーとを含む。
【0018】
また、実施例により、マイクロコントローラのタイマーに基づいた制御信号は、マイクロコントローラからヒータ制御回路に送出されるPWM信号である。
【0019】
また、実施例により、ヒータ制御回路は、バッテリとヒータとの間に、及びマイクロコントローラと、連結されるFETと、マイクロコントローラとFETとの間に、及びエラー制御手段と、連結されて、エラー制御手段の制御によりオン/オフ(ON/OFF)されるスイッチング部とを含む。
【0020】
また、実施例により、エラー制御手段の制御によって電源がオン/オフ(ON/OFF)される電源部を備える。
【0021】
また、本発明の一実施例に係る携帯用エアロゾル発生装置の運用方法は、ヒーティング開始のステップと、ヒーティング動作のステップと、マイクロコントローラのタイマーに基づいた制御信号を計数するステップと、計数の結果を判断するステップと、計数の結果によってヒーティング制御を行うステップとを含む。
【0022】
また、実施例により、マイクロコントローラのタイマーに基づいた制御信号を計数するステップと並行して、エラー制御手段のタイマーに基づいた制御信号を計数するステップをさらに含む。
【0023】
また、実施例により、マイクロコントローラのタイマーに基づいた制御信号を計数するステップにおいて、マイクロコントローラのタイマーに基づいた制御信号はPWM信号であり、PWM信号の周波数を計数する。
【0024】
また、実施例により、計数の結果を判断するステップにおいて、ヒーティング時間が完了したか否かを判断する。
【0025】
また、実施例により、マイクロコントローラのタイマーに基づいた制御信号を計数するステップにおいて、マイクロコントローラのタイマーに基づいた制御信号はPWM信号であり、PWM信号のデューティー(Duty)が持続される時間を計数し、計数の結果を判断するステップにおいて、既定の時間及びデューティー(Duty)が持続される時間を比較する。
【0026】
また、実施例により、計数の結果によってヒータ制御回路を制御するステップでは、計数の結果によってヒータ制御回路のスイッチング部をオン/オフ(ON/OFF)制御する。
【0027】
また、実施例により、計数の結果によってヒータ制御回路を制御するステップでは、計数の結果によって電源部をオン/オフ(ON/OFF)制御する。
【0028】
以下、本発明は、実施例及び図面に基づいて詳細に説明する。
【0029】
図2は、本発明の一実施例に係る携帯用エアロゾル発生装置を説明するためのブロック図である。図2に示すように、本発明の一実施例に係る携帯用エアロゾル発生装置20は、電流の印加により発熱するヒータ24と、ヒータ24に瞬間的に高電力を供給できるバッテリ22と、バッテリ22からヒータ24に供給される電力を調節するヒータ制御回路23と、ヒーティング時間の間にヒータ制御回路23の動作を制御するマイクロコントローラ21と、マイクロコントローラ21と別に設置され、マイクロコントローラ21及びヒータ制御回路23の全部と連結され、マイクロコントローラ21からヒータ制御回路23に送出される制御信号を受信して計数すると同時に、計数の結果によってヒータ制御回路23の動作を制御するエラー制御手段25とを含む。ヒーティングを開始すれば、マイクロコントローラ21はヒータ制御回路23に制御信号を送出し、バッテリ22から供給される電力はヒータ制御回路23により調節されてヒータ24に供給される。実施例により、マイクロコントローラ21及びエラー制御手段25は各々タイマー21-1、25-1を含み、エラー制御手段25は、マイクロコントローラ21のタイマー21-1に基づいた制御信号を受信し、エラー制御手段25のタイマー25-1に基づいた制御信号と比較する。例えば、マイクロコントローラ21のタイマー21-1に基づいた制御信号はPWM信号であり、エラー制御手段25は、マイクロコントローラ21から入力されるPWM信号の周波数を計数し、エラー制御手段25のタイマー25-1に基づいた制御信号の周波数を計数しながら、ヒーティング時間をカウントする。もし、既定のヒーティング時間の間にマイクロコントローラ21から入力されるPWM信号の周波数が計数されない場合、エラー制御手段25は、既定のヒーティング時間の間にヒータ制御回路23に制御信号を送出してヒーティング動作を行うように制御する。また、既定のヒーティング時間を超過してマイクロコントローラ21から入力されるPWM信号の周波数が計数される場合、エラー制御手段25は、ヒータ制御回路23に制御信号を送出してヒーティング動作を中止するように制御する。ヒーティング動作中にPWM信号は変化する温度を維持するためにデューティー(Duty)が変更されるが、実施例により、エラー制御手段25は、マイクロコントローラ21から入力されるPWM信号のデューティー(Duty)の持続時間を既定の時間と比較して、デューティー(Duty)の持続時間が正常でない場合、エラー制御手段25はヒータ制御回路23に制御信号を送出してヒーティング動作を中止するように制御する。実施例により、ヒータ制御回路23は、バッテリ22とヒータ24との間に、及びマイクロコントローラ21と、連結されるFET23-1と、マイクロコントローラ21とFET23-1との間に、及びエラー制御手段25と、連結されて、エラー制御手段25の制御によりオン/オフ(ON/OFF)されるスイッチング部23-2とを含み、ヒーティング動作を行うように制御する場合、エラー制御手段25は、既定のヒーティング時間の間にヒータ制御回路23のスイッチング部23-2を介してFET23-1に制御信号を送出して、ヒーティング動作を行うように制御する。また、ヒーティング動作を中止するように制御する場合、エラー制御手段25は、ヒータ制御回路23のスイッチング部23-2に制御信号を送出して、スイッチング部23-2をオフ(OFF)させてヒーティング動作を中止するようにする。実施例により、エラー制御手段25の制御によって電源がオン/オフ(ON/OFF)される電源部26を備え、エラー制御手段25は、電源部26を制御してヒーティング動作を中止させることもできる。実施例により、各々のタイマー21-1、25-1は各々カウンターを適用することもできる。
【0030】
図3は、本発明の他の実施例に係る携帯用エアロゾル発生装置を説明するためのブロック図である。図3に示すように、本発明の他の実施例に係る携帯用エアロゾル発生装置20は、電流の印加により発熱するヒータ24と、ヒータ24に瞬間的に高電力を供給できるバッテリ22と、バッテリ22からヒータ24に供給される電力を調節するヒータ制御回路23と、ヒーティング時間の間にヒータ制御回路23の動作を制御するマイクロコントローラ21と、マイクロコントローラ21と別に設置され、マイクロコントローラ21及びヒータ制御回路23の全部と連結され、マイクロコントローラ21からヒータ制御回路23に送出される制御信号を受信して計数すると同時に、計数の結果によってヒータ制御回路23の動作を制御するエラー制御手段25とを含むが、エラー制御手段25は、タイマー25-1、D/Aコンバーター25-2及び比較器25-3をさらに備える。また、実施例により、ヒータ制御回路23は、バッテリ22とヒータ24との間に、及びマイクロコントローラ21と、連結されるFET23-1と、マイクロコントローラ21とFET23-1との間に、及びエラー制御手段25と、連結されて、エラー制御手段25の制御によりオン/オフ(ON/OFF)されるスイッチング部23-2とを含む。ヒーティングを開始すれば、マイクロコントローラ21はヒータ制御回路23に制御信号を送出し、バッテリ22から供給される電力はヒータ制御回路23により調節されてヒータ24に供給される。エラー制御手段25に具備されたD/Aコンバーター25-2は、マイクロコントローラ21のタイマー21-1に基づいた制御信号を受信してアナログ信号に変換し、D/Aコンバーター25-2から変換されたアナログ信号は比較器25-3に入力され、比較器25-3により基準値と比較して、出力信号がタイマー25-1に送出される。例えば、マイクロコントローラ21のタイマー21-1に基づいた制御信号はPWM信号であり、エラー制御手段25に具備されたD/Aコンバーター25-2はマイクロコントローラ21から入力されるPWM信号をアナログ信号に変換して比較器25-3に入力し、比較器25-3では基準値よりも高い値の信号が入力される場合にハイ(High)信号を出力し、基準値よりも低い値の信号が入力される場合にロー(Low)信号を出力してタイマー25-1に入力する。タイマー25-1では、例えば、ハイ(High)信号が入力される時間をカウントして、エラー制御手段25は既定のヒーティング時間が完了したか否かを確認するが、もし、既定のヒーティング時間の間にハイ(High)信号が入力されない場合、エラー制御手段25は、既定のヒーティング時間の間にヒータ制御回路23のスイッチング部23-2を介してFET23-1に制御信号を送出してヒーティング動作を行うように制御する。また、既定のヒーティング時間を超過して比較器25-3からハイ(High)信号が入力される場合、エラー制御手段25は、ヒータ制御回路23のスイッチング部23-2に制御信号を送出してスイッチング部23-2をオフ(OFF)させて、ヒーティング動作を中止するようにする。実施例により、エラー制御手段25の制御によって電源がオン/オフ(ON/OFF)される電源部26を備え、エラー制御手段25は、電源部26を制御してヒーティング動作を中止させることもできる。ヒーティング動作中にPWM信号は変化する温度を維持するためにデューティー(Duty)が変更されるが、実施例により、エラー制御手段25は、タイマー25-1でカウントしたハイ(High)信号の持続時間が既定の時間と比較して正常でない場合、PWM信号のデューティー(Duty)の持続時間が正常でないと判断して、エラー制御手段25は、ヒータ制御回路23のスイッチング部23-2に制御信号を送出して、スイッチング部23-2をオフ(OFF)させてヒーティング動作を中止するようにする。実施例により、各々のタイマー21-1、25-1は各々カウンターを適用することもできる。実施例により、エラー制御手段25の制御によって電源がオン/オフ(ON/OFF)される電源部26を備え、エラー制御手段25は、電源部26を制御してヒーティング動作を中止させることもできる。
【0031】
図4は、本発明のまた他の実施例に係る携帯用エアロゾル発生装置を説明するためのブロック図である。図4に示すように、本発明のまた他の実施例に係る携帯用エアロゾル発生装置20は、電流の印加により発熱するヒータ24と、ヒータ24に瞬間的に高電力を供給できるバッテリ22と、バッテリ22からヒータ24に供給される電力を調節するヒータ制御回路23と、ヒーティング時間の間にヒータ制御回路23の動作を制御するマイクロコントローラ21と、マイクロコントローラ21と別に設置され、マイクロコントローラ21及びヒータ制御回路23の全部と連結され、マイクロコントローラ21からヒータ制御回路23に送出される制御信号を受信して計数すると同時に、計数の結果によってヒータ制御回路23の動作を制御するエラー制御手段25とを含むが、エラー制御手段25はタイマー25-1及び周波数カウンター25-4をさらに備える。また、実施例により、ヒータ制御回路23は、バッテリ22とヒータ24との間に、及びマイクロコントローラ21と、連結されるFET23-1と、マイクロコントローラ21とFET23-1との間に、及びエラー制御手段25と、連結されて、エラー制御手段25の制御によりオン/オフ(ON/OFF)されるスイッチング部23-2とを含む。ヒーティングを開始すれば、マイクロコントローラ21はヒータ制御回路23に制御信号を送出し、バッテリ22から供給される電力はヒータ制御回路23により調節されてヒータ24に供給される。エラー制御手段25に具備された周波数カウンター25-4は、マイクロコントローラ21のタイマー21-1に基づいた制御信号を受信して周波数をカウントし、タイマー25-1は周波数カウンター25-4がカウントする時間を計数する。例えば、マイクロコントローラ21のタイマー21-1に基づいた制御信号はPWM信号であり、エラー制御手段25に具備された周波数カウンター25-4はマイクロコントローラ21から入力されるPWM信号の周波数をカウントし、タイマー25-1では周波数カウンター25-4がPWM信号の周波数をカウントする時間を計数する。タイマー25-1では周波数カウンター25-4がPWM信号の周波数をカウントする時間を計数し、エラー制御手段25は既定の時間と比較して、PWM信号の周波数をカウントする時間が正常でないと判断される場合、ヒータ制御回路23のスイッチング部23-2に制御信号を送出して、スイッチング部23-2をオフ(OFF)させてヒーティング動作を中止するようにする。実施例により、エラー制御手段25の制御により電源がオン/オフ(ON/OFF)される電源部26を備え、エラー制御手段25は、電源部26を制御してヒーティング動作を中止させることもできる。また、エラー制御手段25は既定のヒーティング時間が完了したか否かを確認するが、もし、既定のヒーティング時間の間に周波数カウンター25-4がPWM信号をカウントしない場合、エラー制御手段25は、既定のヒーティング時間の間にヒータ制御回路23のスイッチング部23-2を介してFET23-1に制御信号を送出してヒーティング動作を行うように制御する。また、既定のヒーティング時間を超過して周波数カウンター25-4がPWM信号の周波数をカウントする場合、エラー制御手段25は、ヒータ制御回路23のスイッチング部23-2に制御信号を送出してスイッチング部23-2をオフ(OFF)させて、ヒーティング動作を中止するようにする。実施例により、エラー制御手段25の制御によって電源がオン/オフ(ON/OFF)される電源部26を備え、エラー制御手段25は、電源部26を制御してヒーティング動作を中止させることもできる。
【0032】
図5は、本発明に係る携帯用エアロゾル発生装置の運用方法を説明するためのフローチャートの一例である。図5に示すように、本発明に係る携帯用エアロゾル発生装置の運用方法は、ヒーティング開始のステップと、ヒーティング動作のステップと、マイクロコントローラのタイマーに基づいた制御信号を計数するステップと、計数の結果を判断するステップと、計数の結果によってヒーティングを制御するステップとを含む。(A)においてヒーティングを開始すれば、(B)においてマイクロコントローラ21は、タイマー21-1に基づいた制御信号、例えばPWM信号をヒータ制御回路23に送出して、ヒーティング動作を行う。(C)においてエラー制御手段25は、マイクロコントローラ21からタイマー21-1に基づいた制御信号、例えばPWM信号を受信して周波数を計数し、(D)において計数の結果を判断するが、例えば、ヒーティング時間が完了したか否かを判断する。もし、ヒーティング時間が完了した場合、(E)においてエラー制御手段25は、ヒータ制御回路を制御してヒーティング動作を中止させるが、例えば、ヒータ制御回路23のスイッチング部23-2をオフ(OFF)させてヒーティング動作を中止させたり、電源部をオフ(OFF)させてヒーティング動作を中止させたりする。もし、ヒーティング時間が完了しなかったのにPWM信号が計数されない場合、エラー制御手段25はヒータ制御回路を制御してヒーティング動作を進行させるが、例えば、エラー制御手段25は既定のヒーティング時間の間にヒータ制御回路23のスイッチング部23-2を介してFET23-1に制御信号を送出して、ヒーティング動作を行うように制御する。
【0033】
また、実施例により、(D)においてエラー制御手段25は、計数の結果を判断する際に、マイクロコントローラ21からタイマー21-1に基づいた制御信号、例えばPWM信号のデューティー(Duty)が持続される時間を判断し、既定の時間と比較して、デューティー(Duty)の持続時間が正常でないと判断される場合、(E)においてエラー制御手段25は、例えば、ヒータ制御回路23のスイッチング部23-2をオフ(OFF)させてヒーティング動作を中止させたり、電源部をオフ(OFF)させてヒーティング動作を中止させたりする。
【0034】
図6は、本発明に係る携帯用エアロゾル発生装置の運用方法を説明するためのフローチャートの他の一例である。図6に示すように、本発明に係る携帯用エアロゾル発生装置の運用方法は、マイクロコントローラのタイマーに基づいた制御信号を計数するステップと並行して、エラー制御手段のタイマーに基づいた制御信号を計数するステップをさらに含む。図6に示すように、(A)においてヒーティングを開始すれば、(B)においてマイクロコントローラ21は、タイマー21-1に基づいた制御信号、例えばPWM信号をヒータ制御回路23に送出してヒーティング動作を行う。(C)においてエラー制御手段25は、マイクロコントローラ21からタイマー21-1に基づいた制御信号、例えばPWM信号を受信して周波数を計数し、これと並行して(D)においてエラー制御手段25のタイマー25-1に基づいた制御信号の周波数を計数する。(E)においてエラー制御手段25は、マイクロコントローラ21から受信したPWM信号の計数の結果と、(D)においてエラー制御手段25のタイマー25-1に基づいた制御信号の周波数を計数した結果とを比較して判断するが、例えば、ヒーティング時間が完了したか否かを判断する。例えば、既定のヒーティング時間の間にマイクロコントローラ21から受信したPWM信号が計数されたり、(D)においてエラー制御手段25のタイマー25-1に基づいた制御信号の周波数が計数されたりして、ヒーティング時間が完了したと判断される場合、ヒータ制御回路を制御してヒーティング動作を中止させるが、例えば、エラー制御手段25は、ヒータ制御回路23のスイッチング部23-2をオフ(OFF)させてヒーティング動作を中止させたり、電源部をオフ(OFF)させてヒーティング動作を中止させたりする。もし、ヒーティング時間が完了しなかったのにマイクロコントローラ21からPWM信号が計数されない場合、エラー制御手段25はヒータ制御回路23を制御してヒーティング動作を進行させるが、例えば、エラー制御手段25は、既定のヒーティング時間の間にヒータ制御回路23のスイッチング部23-2を介してFET23-1に制御信号を送出して、ヒーティング動作を行うように制御する。
【0035】
本発明は、前述した特定の好適な実施例に限定されず、特許請求の範囲で請求する本発明の要旨から逸脱しない範囲内において当該発明が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、誰でも多様な変形実施が可能であることは勿論であり、そのような変更は特許請求の範囲の記載の範囲内にあることになる。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明によれば、マイクロコントローラと別にエラー制御手段を備えてヒーティング動作時間を制御することで、ヒータの過熱を防止できる携帯用エアロゾル発生装置を提供できる。
【0037】
本発明によれば、マイクロコントローラと別にマイクロコントローラのPWM信号を判断して誤動作を感知できるエラー制御手段を備えることで、ヒータの過熱及び/又は機器の故障を防止できる携帯用エアロゾル発生装置を提供できる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】