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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-13
(54)【発明の名称】使いやすい大量処理ピッチャ
(51)【国際特許分類】
   A47J 43/07 20060101AFI20220906BHJP
【FI】
A47J43/07
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022500625
(86)(22)【出願日】2020-07-10
(85)【翻訳文提出日】2022-01-05
(86)【国際出願番号】 EP2020069485
(87)【国際公開番号】W WO2021005196
(87)【国際公開日】2021-01-14
(31)【優先権主張番号】19185817.4
(32)【優先日】2019-07-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】590002013
【氏名又は名称】ソシエテ・デ・プロデュイ・ネスレ・エス・アー
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100140453
【弁理士】
【氏名又は名称】戸津 洋介
(74)【代理人】
【識別番号】100168734
【弁理士】
【氏名又は名称】石塚 淳一
(72)【発明者】
【氏名】ビュン, ダ, ミ
(72)【発明者】
【氏名】グレンジャー, エリック
【テーマコード(参考)】
4B053
【Fターム(参考)】
4B053AA01
4B053BA12
4B053BB02
4B053BC01
4B053BE03
4B053BE14
4B053BF03
4B053BK01
4B053BK31
4B053BL01
(57)【要約】
マシン(1)は、ミルク又はミルクベース物質などの液状食品物質を収容及び処理するための空洞(10’)を有するタンク(10)を含む。攪拌ツール(15)が、食品物質に機械的作用を及ぼすために、空洞(10’)に提供される。基部(20)はタンク(10)を支持する。基部(20)は、タンク(10)の下に位置し、成人の手によって把持可能である直立外側把持面(21)を有し、それにより、支持されたタンク(10)と共に基部(20)を、直立外側把持面(21)を掴むことによって片手で運搬し移動させることができる。タンク(10)は、水平に把持面(21)を越えて延びる。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マシン(1)であって、ミルク又はミルクベースの物質などの液状食品物質を収容及び処理するための空洞(10’)を有するタンク(10)と、前記空洞(10’)内の前記食品物質に機械的作用を及ぼす前記空洞(10’)内の攪拌ツール(15)、例えば、前記タンク(10)の外側から駆動される攪拌ツール(15)と、前記タンク(10)を支持し、直立外側把持面(21)を有する基部(20)と、を備え、前記直立外側把持面が、例えば、手での把持を容易にするためのテクスチャ加工又は溝付き又は波形又は畝状又は線織の又は平坦な面であり、前記タンク(10)の下に位置して、成人の手によって掴むことができ、それにより、前記直立外側把持面(21)を掴むことで、支持された前記タンク(10)と共に前記基部(20)を片手で運搬し移動させることができるようになっており、任意選択的に、
前記タンク(10)が、例えば、シール(13)を介して、取り外し可能な蓋(12)によって覆われるアクセス開口部を有し、かつ/又は
前記攪拌ツール(15)が、300~10000RPMの範囲、例えば、500~7500RPM、900~5000RPM、1250~4250RPMの範囲の回転速度で、前記空洞(10’)内で回転駆動可能である、マシンにおいて、
前記タンク(10)が、水平に前記外側把持面(21)を越えて延び、任意選択的に、前記外側把持面(21)が、少なくとも実質的に垂直である、例えば、垂直である、又は垂直に対して15度未満、例えば、10度未満、5度未満、2.5度未満の角度で傾斜していることを特徴とする、マシン。
【請求項2】
前記タンク(10)が、外側水平タンク外周部を有し、
前記タンク(10)が、タンク外周部の50%超又は75%超など、前記外周部の大部分にわたって、例えば、前記外周部の90%超又は95%超など、前記外周部の実質的に全体にわたって、水平に前記外側把持面(21)を越えて延びる、かつ/又は、
前記外周部が、15~70cmの範囲、例えば、20~60cm、25~50cm、30~40cmの範囲の周長を有する、請求項1に記載のマシン。
【請求項3】
前記タンク(10)が、直立外側タンク面(11)を有し、前記空洞(10’)が、高さ(11’)を有し、前記外側水平タンク外周部が、前記外側タンク面(11)に沿って延び、前記外側タンク面(11)が、水平に前記外側把持面(21)を越えて、実質的に前記タンク外周部の全体に、実質的に前記空洞高さ(11’)の全体にわたって位置し、任意選択的に、前記直立外側タンク面(11)が、0.5~10cmの範囲、例えば、1~7cm、1.5~5cm、2~4cmの範囲の距離(21’)で、水平に前記外側把持面(21)を越えて位置する、請求項2に記載のマシン。
【請求項4】
前記直立外側タンク面(11)が、少なくとも実質的に垂直である、例えば、垂直である、又は垂直に対して15度未満、例えば、10度未満、5度未満、2.5度未満の角度で傾斜している、請求項3に記載のマシン。
【請求項5】
前記直立外側把持面(21)を形成する外側ハウジング(2)を備え、前記外側ハウジング(2)が、前記外側タンク面(11)の少なくとも一部に沿って直立に延び、任意選択的に、前記ハウジング(2)が、前記直立外側把持面(21)の上部から前記直立外側タンク面(11)の底部まで延びる、直線又は湾曲部などの、実質的に水平な及び/又は傾斜した中間部(22)、例えば、水平方向に対して15~75度の範囲、例えば、20~70度、40~60度の範囲の傾斜を有する傾斜した中間部(22)を含む、請求項3又は4に記載のマシン。
【請求項6】
前記液状食品物質の処理中に、テーブル又は棚によって形成された面(3)などの実質的に水平な外部支持面(3)に配置され、前記処理中に前記基部(20)を支持するように構成された底面(31)を有する脚部(30)を有し、任意選択的に、前記脚部(30)が、前記基部(20)に組み付けられる、又は前記基部に固定される、又は前記基部と一体である、
請求項1~5のいずれか一項に記載のマシン。
【請求項7】
前記基部(20)が、前記脚部(30)に取り外し可能に取り付けられ、前記基部(20)及び前記脚部(30)が接続部(25、35)を有し、前記接続部が、
前記処理中に、前記外部支持面(3)に沿って延びる軸線を中心とした前記基部(20)と前記脚部(30)の相対的な旋回を阻害又は防止するように構成され、任意選択的に、前記接続部が、機械式及び/又は磁気式である、かつ/又は、
前記脚部(30)から前記基部(20)へ電力を伝達するように構成され、任意選択的に、前記脚部(30)が、主電源などの外部電源への接続のための電気コード(32)を有する、かつ/又は、
プラグ(35)及びソケット(25)方式で接続可能であるように構成され、任意選択的に、前記接続部(25、35)が、前記脚部(30)のプラグ(35)部及び前記基部(20)のソケット(25)部を有し、その逆も可である、請求項6に記載のマシン。
【請求項8】
前記脚部(30)が、水平に前記外側把持面(21)を越えて延び、例えば、前記脚部が水平に前記タンク(10)まで又は前記タンク(10)を越えて延び、任意選択的に、前記脚部(30)が、0.5~15cmの範囲、例えば、1~10cm、1.5~7cm、2~3cmの範囲の距離(21’’)で、水平に前記外側把持面(21)を越えて延びる、請求項6又は7に記載のマシン。
【請求項9】
前記直立外側把持面(21)が高さ(21’’’)を有し、前記高さに沿って、前記基部(20)及び前記タンク(10)を片手で運搬及び支持するために前記人の手によって前記面(21)を掴むことができ、前記高さが少なくとも3cm、例えば、5~16cm、6~12cmなどの4~20cmの範囲内である、請求項1~8のいずれか一項に記載のマシン。
【請求項10】
例えば、前記基部(20)内に、
前記攪拌ツール(15)に接続される又は接続可能であるアクチュエータであって、例えば、タンク側壁及び/又は底壁及び/又は上壁を介して、前記攪拌ツール(15)に磁気的に結合される、アクチュエータ、及び
前記空洞(10’)に熱エネルギーを放出する、かつ/又は前記空洞(10’)から熱エネルギーを吸収するように構成されたタンク側壁及び/又は底壁と関連付けられる熱調節器(23)であって、任意選択的に、厚膜抵抗器(23)などの抵抗器、誘導部、熱電対、及びヒートポンプのうちの少なくとも1つを含む、熱調節器、
のうちの少なくとも1つを備える、請求項1~9のいずれか一項に記載のマシン。
【請求項11】
例えば前記基部(20)内に、攪拌ツールアクチュエータ又は前記攪拌ツールアクチュエータ、及び壁関連の熱調節器又は壁関連の前記熱調節器(23)のうちの少なくとも1つを制御するための、プロセッサ及び/又はコントローラなどの制御ユニットを備え、任意選択的に、前記制御ユニットが、ユーザインターフェース(26)、例えば、外側ハウジング又は前記外側ハウジング(2)にあるユーザインターフェース(26)を備える、請求項1~10のいずれか一項に記載のマシン。
【請求項12】
前記空洞(10’)が、200ml超、例えば、250~1250mlの範囲、例えば、300~1000ml、450~850ml、又は500~700mlの範囲の容積を有する、請求項1~11のいずれか一項に記載のマシン。
【請求項13】
前記空洞(10’)又は前記攪拌ツール(15)の直立部(16)が、前記空洞(10’)内での処理の前に前記空洞(10’)への液状食品物質の適切な充填を支援するための標示構成(18、19)と関連付けられ、又は標示構成を含み、例えば、前記標示構成が、泡立てなしで前記液状食品物質を熱調節するための最大レベルに関する高インジケータ(18)などのインジケータ(18)、及び/又は熱調節あり又はなしで前記液状食品物質を泡立てるための最大レベルに関する低インジケータ(19)などのインジケータ(19)を含み、任意選択的に、前記インジケータが、文字標識(181、191)、対応する攪拌ツールのピクトグラム(182、192)などの標識、及びレベル標識(183、193)のうちの少なくとも1つを含む、請求項1~12のいずれか一項に記載のマシン。
【請求項14】
前記攪拌ツール(15)が、
螺旋バネ及び/又は波状プレート及び/又は複数の径方向泡立て羽根を含む推進デバイスなどの、前記液状食品物質を泡立てるための推進デバイス(151、192)、
少なくとも1つの径方向均質化アーム、例えば、2、3、又は4つの径方向均質化アームを含む、均質化デバイスなどの、熱調節中に前記液状食品物質を均質化するための均質化デバイス(182)、
直立延長細長部又は前記直立延長細長部(16)、例えば、球などの径方向突出要素(161)を頂部に備えた部分(16)、
推進デバイス又は前記推進デバイス(151、192)及び均質化デバイス又は前記均質化デバイス(182)のうちの少なくとも1つの上方に位置するアーチ部などの直立アーチ部(162)であって、任意選択的に、前記直立延長細長部(16)の下方に位置する直立アーチ部(162)、並びに
プラグ及びソケット構成及び/又は磁気接続部を形成する接続部(163、17)などの、前記タンク(10)内に前記攪拌ツール(15)を配置するための前記タンク(10)及び/又は前記基部(20)の接続部(17)との接続のための接続部(163)であって、任意選択的に、前記空洞(10’)内で中心直立軸線(1’)上に又は前記軸線に平行に前記攪拌ツール(15)を配置するように構成された接続部(163、17)、
のうちの少なくとも1つを備える、請求項1~13のいずれか一項に記載のマシン。
【請求項15】
中心直立軸線又は前記中心直立軸線を有し、前記中心直立軸線に沿って、前記タンク(10)、前記空洞(10’)、前記基部(20)、及び脚部又は前記脚部(30)のうちの少なくとも1つが延び、任意選択的に、前記タンク(10)、前記空洞(10’)、前記基部(20)、及び存在すれば前記脚部(30)のうちの少なくとも1つが、円筒状及び/又は円錐状及び/又は球状などの前記中心直立軸線(1’)を中心とした回転形状を有する、請求項1~14のいずれか一項に記載のマシン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の分野は、ミルク又はミルク含有物質などの食品物質を処理するためのマシンであって、片手で掴むことができる食品処理容器を有するマシンに関する。例えば、マシンは、インペラ及び/又は熱管理構成を備える。
【背景技術】
【0002】
少なくとも一部が泡立てられた又は加熱されたミルクで作られる特製飲料がますます普及している。最もよく知られたこのタイプの飲料は、カプチーノタイプのコーヒーである。それは、密度が非常に低いために液体の表面の上に浮く、泡立てられたミルクの層に覆われるコーヒーからなる液体部分を含む。一般的に、この一杯を調製するには、時間、巧みな操作、及び洗浄が必要となる。
【0003】
ミルクベースの泡は、機械的攪拌装置内で調製することができる。固体の食品残留分を除去するために、器具のタンクの定期的な洗浄を想定しておく必要がある。更に、ミルクを加熱すると、調理された又は焦げたタンパク質が表面に堆積して付着する程度が増える傾向がある。
【0004】
米国特許第6,318,247号は、攪拌によって、例えばホットチョコレートなどの温かい飲料又は食品を調製するための器具に関する。食料製品を攪拌するための他のデバイスは、特許文献国際公開第2004/043213号又は独国特許出願公開第19624648号に記載されている。磁気係合タイプを有する攪拌システムは、米国特許第2,932,493号、独国特許第1131372号、米国特許第4,537,332号及び同第6,712,497号の文献に記載されている。独国特許第8915094号は、ミルクベースの飲料を注出するための冷蔵ポットに関する。米国特許第3,356,349号は、加熱されたタンクと、タンクの中央に配置されたハブを駆動するためにタンクの下に位置決めされた磁気駆動手段とを有する攪拌デバイスを開示している。
【0005】
攪拌システム、特に磁気駆動式攪拌システムを使用する飲料処理器具の更なる例は、国際公開第2016/202814号、同第2016/202815号、同第2016/202816号、同第2016/202817号、同第2018/108804号、及び同第2018/108807号に記載されている。
【0006】
ミルクベースの液体又はミルクから泡を調製するための改善された器具が、国際公開第2006/050900号、同第2008/142154号、同第2010/023313号、同第2011/039222号、同第2011/039224号、及び同第2017/216133号に提案されている。このデバイスは、回転可能な攪拌器が位置決めされている、泡立てられる液体を受け入れるための内部タンクと、タンクを保持する外部スタンドと、内部タンクと外部スタンドとの間に配置された空洞内にあり、スタンドの外面に配置されたスイッチ及び電気接続部と通信する駆動及び制御手段と、泡立て中のミルクの循環を最適化するための撹乱手段と、を有する。
【0007】
熱は、例えば国際公開第2019/101765号に開示されているように、誘導システムを使用することによって、処理タンク内に提供することができる。
【0008】
国際公開第2009/074555号及び同第2011/144647号に記載されるように、このタイプのミルク調節タンクを有するコーヒーマシンを提供することが提案されている。国際公開第2009/074555号では、処理タンクの直立面は、手で把持することを容易にするような外形を有する。
【0009】
ミルク泡立て器具の電気部品の動作によって発生する不必要な熱の排出に好都合であるアーキテクチャが、国際公開第2016/202818号に開示されている。国際公開第2018/108808号及び同第2019/101764号に開示されているように、そのような器具はまた、1つ以上のファン冷却器を取り付けることができる。
【0010】
国際公開第2017/216133号、同第2019/101765号、及びPCT/EP第19/057841号は、飲料処理タンクを開示している。飲料は、タンク内で加熱することができる。処理された飲料を注出するために、タンクには、タンクから突出した接続部材と、接続部材の上方及び下方に延びている概ね直立した細長い把持部と、を有するハンドルが取り付けられている。
【0011】
特に大量の液状食品物質を処理するように構成されている場合、そのような器具の取り扱いを改善する必要性が依然として存在する。
【発明の概要】
【0012】
本発明の好ましい目的は、食品物質を調節するマシン、典型的には、より大量の食品物質を取り扱うことができるマシンを取り扱うための便宜を提供することである。
【0013】
したがって、本発明は、ミルク又はミルクベース物質などの液状食品物質を処理するためのマシンに関する。液状食品物質は、水性であってもよく、例えば、コーヒー及び/又はチョコレート及び/又はカカオを含有する。
【0014】
マシンは、スタンドアローンマシンであってもよく、例えば電気コードを介して主電源に直接接続することができ、又は他の食品を処理するように若しくは異なる食品調整方法を実行するように構成された食品プロセッサに一体化されてもよく、食品プロセッサ自体は、一般に電気コードを介して主電源に接続することができるのに対して、マシンは食品プロセッサのサブパートである。そのような食品プロセッサは、コーヒーメーカーなどの飲料メーカー、例えば、原材料カプセルから飲料(コーヒーなど)を調製するように構成された飲料メーカーなどの飲料メーカー、であってもよい。
【0015】
本発明のマシンは、有利には、ミルクを泡立て及び/又は加熱及び/又は冷却するように構成されていてもよく、任意選択的に、スタンドアローンマシンとして、又は一体型マシンとしてコーヒーメーカーに関連付けられていてもよい。スタンドアローンマシン、及びミルク泡立てマシンとコーヒーメーカーとの一体化の関連付けについては、例えば、国際公開第2006/050900号、同第2008/142154号、同第2009/074555号、同第2010/023312号、及び同第2010/023313号に開示されている。
【0016】
したがって、マシンは、微細に分割された気泡、例えば、空気の気泡をミルクに組み込むことによって作動するミルク泡立て器であってもよい。マシンがミルクに気泡を導入するように構成されている場合、マシンは、気泡の導入のない動作モードを含んでもよい。
【0017】
本発明のマシンは、ミルク又はミルクベース物質などの液状食品物質を処理するように構成されている。
【0018】
したがって、マシンは、ミルク又はミルクベース物質などの液状食品物質を収容し処理するための空洞を有するタンクを含む。
【0019】
タンクは、例えばシールを介して、取り外し可能な蓋によって覆われるアクセス開口部を有してもよい。アクセス開口部は、覆われていなくてもよい、又は蓋がなくてもよい。取り外し可能な蓋及び/又はシールの例は、国際公開第2008/142154号及びPCT/EP第19/057844号に開示されている。
【0020】
取り外し可能な蓋は、タンクの縁部にわたって延び、外側の蓋面を形成するように下方に延びる周壁を有することができる。外側の蓋面は、0.5~5cmの範囲、例えば1.5~3.5cmの範囲の高さを有してもよい。外側の蓋面は、蓋によって覆われていない容器の外面及び/又は基部の外面と同一平面に延びてもよい。
【0021】
取り外し可能な蓋は、タンクの縁部又は上述の縁部に沿って空洞内へ下方に延びる直立内壁を有することができる。例えば、周壁及び/又は直立内壁は、タンクの空洞を封止するために、環状変形可能な封止部材などの封止部材、例えば上述のシールを有する。そのような封止部材は、以下の特徴のうちの少なくとも1つを含んでもよい。封止部材が、並んで配置された環状リップなどの1つ以上の実質的に平行な封止リップを有する。封止部材が、封止部材を掴むためのタブを有する。封止部材が、例えば洗浄のために蓋から取り外し可能であり、蓋に取り付け可能である。
【0022】
タンクは、実質的にカップ形状又はボウル形状又は円筒状であり得、側壁は実質的に直立し、底壁は実質的に平坦である又は湾曲している。
【0023】
タンクは、機械的に受動的であってもよい。したがって、食品物質を収容し、マシン内に組み込む又は組み立てるための構造を作製する材料の固有の機械的特性以外に、タンクは、衛生又は洗浄の目的のために特別なケアを必要とし得るモータ又は運動変換システムなどの機械的活性部品を含まなくてもよい。
【0024】
マシンは、空洞内に、空洞内の食品物質に機械的作用を及ぼすための攪拌ツールを有する。攪拌ツール、例えば受動ツールは、タンクの外側から駆動され得る。攪拌ツールは、300~10000RPMの範囲、例えば、500~7500RPM、900~5000RPM、1250~4250RPMの範囲の回転速度で空洞内で回転駆動可能であり得る。
【0025】
タンクは、電気的に受動的であってもよい。したがって、食品物質を収容し、マシン内に組み込む又は組み立てるための構造を作製する材料の固有の電気的特性(例えば、抵抗及び/又は誘導及び/又は容量特性)以外に、タンクは、任意の電気部品、特に能動的電気部品を含まなくてもよい。しかしながら、タンクの固有の電気的特性は、例えば、タンクの外部にある(能動的な)源から電気的又は電磁的に動力を得るタンクを加熱及び/又は冷却する食品物質の加工に使用されてもよい。
【0026】
マシンは、タンクを支持する基部を有する。
【0027】
タンクは、基部に固定されてもよく、又は基部と一体化されてもよく、又は、例えば、洗浄又は整備のためにユーザによって基部から分離可能であってもよい。
【0028】
機械的に及び/又は電気的に受動的であるタンクを(任意選択的に、等しく受動的である蓋を備えて)設けることによって、タンクが基部から分離可能である場合、電気的及び/又は機械的構成要素を損傷するリスクなしに、例えば食器洗浄機でタンクを容易に洗浄することができる。
【0029】
タンクが、アクチュエータ及び信号処理ユニットなどの機械的及び/又は電気制御活性構成要素を含む制御空洞を備える基部から(ユーザによって)分離不能であるとき、制御空洞は、特に洗浄に使用される洗剤又は石鹸にさらされる場合に早期の摩耗を被るゴム、シリコーン、又は同様のシールによって封止される可動アクセスパネルを有さないため、同じ結果を達成することができる。したがって、基部がアクセス不能な閉じ込め制御空洞に含まれる能動的構成要素を含む場合、基部は、例えば、そのような閉じ込め空洞の周りに完全に成形及び/又は溶接されて、その結果、空洞が基部の構造内に完全に没して、基部を破壊せずには外側からアクセスされないように基部の外部環境から分離されるため、同じ結果が達成され得る。そのような状況において、基部は、アクセス不可能な閉じ込め空洞内に、例えばRFIDタイプのデバイスなどの能動デバイスを含むことができ、食器洗浄機での洗浄に適している。
【0030】
基部は、例えば、手で把持することを容易にするための、直立外側把持面、例えば、テクスチャ加工又は溝付き又は波形又は畝状又は線織の又は平坦な面を有する。外側把持面は、タンクの下に位置し、成人の手によって掴むことができ、それにより、支持されたタンクと共に基部を、直立外側把持面を掴むことによって片手で運搬し移動させることができる。
【0031】
基部の少なくとも相当部分の周りに水平に延びる外側把持面を有する基部を設けることによって、マシンは、例えば、国際公開第2006/050900号又はPCT/EP第19/057841号に開示されている変形形態の、外面から突出する細長取っ手を装着する必要がない。
【0032】
本発明のタンクは、外側把持面を越えて水平に延びる。
【0033】
タンクを外側把持面を越えて延長させることにより、タンクの空洞の容積はそれに応じて、成人の手によって把持される把持面の能力に影響を与えることなく、横方向に増大することができる、すなわち、先行技術の設計のように把持面がタンクの空洞容積と共に増大することがない。このような構成は、液状食品物質の高さではなく横方向への容積増大の処理を可能にし、例えば、空気が処理中に液状食品物質に導入される(例えば、液状食品物質を泡立てる)場合に有利である。
【0034】
基部の外側把持面を越えるタンクの横方向延長部はまた、把持する人の手の支持面として機能して、マシンの片手での掴みを向上させ得る。
【0035】
外側把持面は、少なくとも実質的に垂直であってもよく、例えば、垂直であってもよく、又は垂直に対して10度未満、5度未満、2.5度未満などの、15度未満の角度で傾斜していてもよい。
【0036】
タンクは、外側水平タンク外周部を有することができる。
【0037】
タンクは、タンク外周部の50%超又は75%超など、外周部の大部分にわたって、例えば、外周部の90%超又は95%超など、外周部の実質的に全体にわたって水平に外側把持面を越えて延びることができる。
【0038】
外周部は、15~70cmの範囲、例えば20~60cm、25~50cm、30~40cmの範囲の周長を有してもよい。
【0039】
タンクは、直立外側タンク面を有してもよく、空洞は高さを有してもよく、外側水平外周部は外側タンク面に沿って延び、外側タンク面は、実質的に空洞の高さ全体にわたって、及び実質的にそのタンク外周部の全体にわたって、水平に外側把持面を越えて位置する。例えば、直立外側タンク面は、0.5~10cmの範囲、例えば1~7cm、1.5~5cm、2~4cmの範囲の距離で、水平に外側把持面を越えて位置する。
【0040】
直立外側タンク面は、少なくとも実質的に垂直であってもよく、例えば、垂直であってもよく、又は垂直に対して15度未満の角度で傾斜していてもよい。例えば、直立外側タンク面は、5度未満、2.5度未満などの、10度未満の角度で傾斜する。
【0041】
マシンは、典型的には、外側ハウジングを含む。ハウジングは、直立外側把持面を形成してもよい。ハウジングは、外側タンク面の少なくとも一部に沿って直立して延びてもよい。
【0042】
例えば、ハウジングは、実質的に水平である及び/又は傾斜する、例えば、直立外側把持面の上部から直立外側タンク面の底部まで延びる直線又は湾曲中間部を有する。例えば、そのような傾斜中間部は、水平方向に対して20~70度、40~60度などの15~75度の範囲の傾斜を有する。
【0043】
マシンは、底面を有する脚部を有してもよく、この脚部は、液状食品物質の処理中に、テーブル又は棚によって形成された面などの実質的に水平な外部支持面に配置され、処理中に基部を支持するように構成されている。例えば、脚部は、基部に組み付けられる、又は基部に固定される、又は基部と一体である。
【0044】
基部は、脚部に取り外し可能に取り付けることができる。基部及び脚部は、接続を有してもよい。
【0045】
接続部は、処理中に外部支持面に沿って延びる軸線を中心とした基部及び脚部の相対的な旋回を阻止又は防止するように構成されてもよい。例えば、接続部は、機械式及び/又は磁気式である。
【0046】
接続部は、脚部から基部に電力を伝達するように構成することができる。例えば、脚部は、主電源などの外部電源に接続するための電気コードを有する。
【0047】
接続部は、プラグ及びソケット方式で接続可能であるように構成されてもよい。例えば、接続部は、脚部のプラグ部及び基部のソケット部を有し、又はその逆も可である。
【0048】
脚部は、外側把持面を越えて水平に延びてもよく、例えば、脚部は、タンクまで又はタンクを越えて水平に延びる。例えば、脚部は、外側把持面を越えて、0.5~15cmの範囲、例えば1~10cm、1.5~7cm、2~3cmの範囲の距離で、水平に延びる。
【0049】
例えば把持面よりも大きい大きな脚部を設けることで、外部処理面での処理中のマシンの安定性を高めることができる。
【0050】
直立外側把持面は高さを有し、その高さに沿って、基部及びタンクを片手で運搬及び支持するために成人の手によって面を掴むことができ、この高さは少なくとも3cm、例えば、5~16cm、6~12cmなどの4~20cmの範囲内である。
【0051】
マシンは、例えば、基部内に、攪拌ツールに接続される、又は接続可能であるアクチュエータを含んでもよい。アクチュエータは、例えば、タンク側壁及び/又は底壁及び/又は上壁を介して、攪拌ツールに磁気的に結合されてもよい。
【0052】
アクチュエータ、例えばモータ、制御ユニット、ユーザインターフェース、AC/DCコンバータはすべて、基部に含めることができる。
【0053】
マシンは、例えば、基部内に、空洞内に熱エネルギーを放出する及び/又は空洞から熱エネルギーを吸収するように構成されたタンク側壁及び/又は底壁に関連付けられる熱調節器を含むことができる。例えば、熱調節器は、厚膜抵抗器などの抵抗器、誘導部(例えば、タンク側壁及び/又は底壁と協働して誘導熱を生成する)、熱電対、及びヒートポンプのうちの少なくとも1つを含む。
【0054】
適切な熱調節器の例は、国際公開第2006/050900号、同第2008/142154号、同第2010/023312号、同第2010/023313号、及び同第2019/101765号に開示されている。
【0055】
マシンは、例えば、基部内に、攪拌ツールアクチュエータ又は上記の攪拌ツールアクチュエータ及び壁関連の熱調節器又は上記の壁関連の熱調節器のうちの少なくとも1つを制御するためのプロセッサ及び/又はコントローラなどの制御ユニットを含んでもよい。例えば、制御ユニットは、外側ハウジング又は上記外側ハウジングにユーザインターフェースなどのユーザインターフェースを含む。
【0056】
空洞は、200ml超、例えば、250~1250mlの範囲、例えば、300~1000ml、450~850ml、又は500~700mlの範囲の容積を有してもよい。
【0057】
空洞又は攪拌ツールの直立部は、空洞内での処理の前に、空洞への液状食品物質の適切な充填を支援するための標示構成と関連付けられてもよい、又はそれを含んでもよい。例えば、標示構成は、泡立てなしで液状食品物質を熱調節するための最大レベルに関する高インジケータなどのインジケータと、熱調節あり又はなしでそのような液状食品物質を泡立てるための最大レベルに関する低インジケータなどのインジケータ、とを有する。インジケータは、文字標識、泡立て用ツール又は熱調節用ツールなどの対応する攪拌ツールの標識、例えば、ピコグラム、及びレベル標識のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0058】
攪拌ツールは、螺旋バネ及び/又は波状プレート及び/又は複数の径方向泡立てウィングを備える推進デバイスなどの、液状食品物質を泡立てるための推進デバイスを含んでもよい。
【0059】
攪拌ツールは、少なくとも1つの径方向均質化アーム、例えば、2、3、又は4つの径方向均質化アームを含む均質化デバイスなどの、熱調節中に液状食品物質を均質化するための(例えば、非泡立て)均質化デバイスを組み込んでもよい。
【0060】
攪拌ツールは、直立延長部又は上述の直立延長部を有してもよい。例えば、そのような部分は、径方向突出要素、例えば球を頂部に設ける。
【0061】
攪拌ツールは、推進デバイス又は上述の推進デバイス及び均質化デバイス又は上述の均質化デバイスのうちの少なくとも1つの上方に位置するアーチ部などの直立アーチ部を含んでもよい。例えば、直立アーチ部は、直立延長部又は上述の直立延長部の下方に位置する。
【0062】
攪拌ツールは、攪拌ツールをタンク内に配置するために、タンク及び/又は基部の接続部との接続のための接続部を有してもよい。例えば、そのような接続部品は、プラグ及びソケット構成及び/又は磁気接続部を形成する。接続部は、攪拌ツールを空洞内の中心直立軸線上又は中心直立軸線に平行に配置するように構成されてもよい。
【0063】
空洞及び攪拌ツールは、液状食品物質の(中心)対称処理又は非対称処理用に構成されてもよい。例えば、流摂動器を使用して、例えば、攪拌ツールを中心直立軸線に対してオフセットすることによって、及び/又は処理中に食物物質の流れを妨害する障害物を空洞内に配置することによって、処理中の食物物質の均質化を促進する。
【0064】
攪拌ツール及びそのマシンへの組み込みは、国際公開第2006/050900号、同第2008/142154号、同第2016/202814号、同第2016/202815号、同第2016/202816号、同第2016/202817号、同第2018/108804号、及び同第2018/108807号に開示されているタイプのものであってもよい。
【0065】
マシンは、中心直立軸線又は上述の中心直立軸線を有し、その軸線に沿ってタンク、空洞、基部、及び脚部又は上述の脚部のうちの少なくとも1つが延びる。例えば、タンク、空洞、基部、及び存在する場合、脚部のうちの少なくとも1つは、円筒状及び/又は円錐状及び/又は球状などの中心直立軸線を中心とした回転形状を有する。
【0066】
そのような形状の例は、国際公開第2008/142154号及びPCT/EP第19/060854号に開示されている。
【0067】
本明細書においてマシン又はその部分に対する配向又は位置、例えば、「上」又は「下」又は「垂直」若しくは「水平」に言及するとき、その配向又は位置は、特に明記しない限り、タンク内の液状食品物質を処理するための動作におけるマシンの位置及び配向を基準とする。
【図面の簡単な説明】
【0068】
ここで、本発明を概略図を参照して説明する。
図1】本発明によるタンク、基部、及び脚部を有するマシンの斜視側面図である。
図2】タンク及び基部が脚部から分離されている、図1のマシンの斜視側面図である。
図3図1に示すマシンの断面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0069】
本発明によるマシン1の例示的な実施形態を図1図3に示す。
【0070】
マシン1は、ミルク又はミルクベース物質などの液状食品物質を収容し処理するための空洞10’を有するタンク10を有する。
【0071】
マシン1は、空洞10’内に、空洞10’内の食品物質に機械的作用を及ぼすための攪拌ツール15、例えば、外側タンク10から駆動される攪拌ツール15を含む。攪拌ツール15は、300~10000RPMの範囲、例えば、500~7500RPM、900~5000RPM、1250~4250RPMの範囲の回転速度で空洞10’内で回転駆動可能であってもよい。
【0072】
マシン1は、タンク10を支持する基部20を有する。基部20は、例えば、手で把持することを容易にするための、例えば、テクスチャ加工又は溝付き又は波形又は畝状又は線織の又は平坦な面21であり、タンク10の下に位置し、成人の手によって掴むことができる直立外側把持面21を有し、それにより、支持されたタンク10と共に基部20を、直立外側把持面21を掴むことによって片手で運搬し移動させることができる。
【0073】
タンク10は、例えば、シール13を介して取り外し可能な蓋12によって覆われる、アクセス開口部、例えば、上部アクセス開口部を有してもよい。
【0074】
タンク10は、外側把持面21を越えて水平に延びる。
【0075】
外側把持面21は、少なくとも実質的に垂直であってもよく、例えば、垂直であってもよく、又は垂直に対して10度未満、5度未満、2.5度未満などの、15度未満の角度で傾斜していてもよい。
【0076】
タンク10は、外側水平タンク外周部を有してもよい。
【0077】
タンク10は、例えば、タンク外周部の50%超又は75%超など、外周部の大部分にわたって、及び外周部の90%超又は95%超など、外周部の実質的に全体にわたって、水平に外側把持面21を越えて延びてもよい。
【0078】
外周部は、15~70cmの範囲、例えば、20~60cm、25~50cm、30~40cmの範囲の周長を有してもよい。
【0079】
タンク10は、直立外側タンク面11を有することができ、空洞10’は、高さ11’を有してもよい。外側の水平外周部は、外側タンク面11に沿って延びてもよく、外側タンク面11は、実質的に空洞高さ11’全体、及び実質的にそのタンク外周部の全体にわたって、水平に外側把持面21を越えて位置する。例えば、直立外側タンク面11は、0.5~10cmの範囲、例えば1~7cm、1.5~5cm、2~4cmの範囲の距離21’で、外側把持面21を越えて水平に位置する。
【0080】
直立外側タンク面11は、少なくとも実質的に垂直であってもよく、例えば、垂直であってもよく、又は垂直に対して10度未満、5度未満、2.5度未満などの、15度未満の角度で傾斜していてもよい。
【0081】
マシン1は、直立外側把持面21を形成する外側ハウジング2を含んでもよく、外側ハウジング2は、外側タンク面11の少なくとも一部に沿って直立して延びる。例えば、ハウジング2は、直立外側把持面21の上部から直立外側タンク面11の底部まで延びる、直線又は湾曲部などの、実質的に水平な及び/又は傾斜した中間部22、例えば、水平方向に対して15~75度の範囲、例えば、20~70度、40~60度などの傾斜を有する傾斜した中間部22を含む。
【0082】
マシン1は、底面31を有する脚部30を有することができ、この脚部は、液状食品物質の処理中に、テーブル又は棚によって形成された面3などの実質的に水平な外部支持面3に配置され、上記処理中に基部20を支持するように構成されている。例えば、脚部30は、基部20に組み付けられる、又は基部に固定されるか、又は基部と一体である。
【0083】
基部20は、脚部30に取り外し可能に取り付けることができる。基部20及び脚部30は、接続部25、35を有することができる。
【0084】
接続部25、35は、上記処理中に外部支持面3に沿って延びる軸線を中心とした基部20と脚部30の相対的な旋回を阻止又は防止するように構成されてもよい。例えば、接続部25、35は、機械式及び/又は磁気式である。
【0085】
接続部25、35は、脚部30から基部20に電力を伝達するように構成することができる。例えば、基部30は、主電源などの外部電源に接続するための電気コード32を有する。
【0086】
接続部25、35は、プラグ35及びソケット25式で接続可能であるように構成されてもよい。例えば、接続部25、35は、脚部30のプラグ35部及び基部20のソケット25部であり、又はその逆も可である。
【0087】
脚部30は、外側把持面21を越えて水平に延びてもよく、例えば、タンク10まで又はタンク10を越えて水平に延びる脚部30であってもよい。例えば、脚部30は、0.5~15cmの範囲、例えば、1~10cm、1.5~7cm、2~3cmの範囲の距離21’’で、水平に外側把持面21を越えて延びる。
【0088】
直立外側把持面21は高さ21’’’を有し、その高さに沿って、基部20及びタンク10を片手で運搬及び支持するために上記人の手によって面21を把持可能であり、この高さは少なくとも3cm、例えば、5~16cm、6~12cmなどの4~20cmの範囲内である。
【0089】
マシン1は、例えば、基部20内に、攪拌ツール15に接続されるか、又は接続可能なアクチュエータを含んでもよい。例えば、アクチュエータは、例えば、タンク側壁及び/又は底壁及び/又は上壁を介して、攪拌ツール15に磁気的に結合される。
【0090】
マシン1は、例えば、基部20内に、空洞10’内に熱エネルギーを放出するかつ/又は空洞10’から熱エネルギーを吸収するように構成されたタンク側壁及び/又は底壁に関連付けられる熱調節器23を含んでもよい。例えば、熱調節器は、厚膜抵抗器23などの抵抗器、誘導部(例えば、タンク側壁及び/又は底壁と協働して誘導熱を生成する)、熱電対、及びヒートポンプのうちの少なくとも1つを含む。
【0091】
マシン1は、例えば、基部20内に、攪拌ツールアクチュエータ又は上述の攪拌ツールアクチュエータ及び壁関連の熱調節器又は上述の壁関連の熱調節器23のうちの少なくとも1つを制御するための、プロセッサ及び/又はコントローラなどの制御ユニットを含むことができる。制御ユニットは、外側ハウジング又は上述の外側ハウジング2に、インターフェース26などのユーザインターフェース26を有してもよい。
【0092】
空洞10’は、200ml超、例えば、250~1250の範囲、例えば、300~1000ml、450~850ml、又は500~700mlの範囲の容積を有してもよい。
【0093】
空洞10’又は攪拌ツール15の直立部16は、空洞10’内での処理の前に、空洞10’への液状食品物質の適切な充填を支援するための標示構成18、19と関連付けられてもよい、又はそれらを含んでもよい。例えば、標示構成は、泡立てなしで液状食品物質を熱調節するための最大レベルに関する高インジケータ18などのインジケータ18と、熱調節あり又はなしで液状食品物質を泡立てるための最大レベルに関する低インジケータ19などのインジケータ19、とを含む。インジケータは、文字標識181、191、対応する攪拌ツールのピクトグラム182、192などの標識、及びレベル標識183、193のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0094】
攪拌ツール15は、液状食品物質を泡立てるための推進デバイス151、192を含んでもよい。例えば、推進デバイスは、螺旋バネ及び/又は波状プレート及び/又は複数の径方向泡立て羽根を含む。
【0095】
攪拌ツール15は、少なくとも1つの径方向均質化アーム、例えば、2、3、又は4つの径方向均質化アームを含む均質化デバイスなどの、熱調節中に液状食品物質を均質化するための均質化デバイス182を含むことができる。
【0096】
攪拌ツール15は、直立延長細長部又は上述の直立延長細長部16を有していてもよい。部分16は、球などの径方向突出要素161を頂部に設けることができる。
【0097】
攪拌ツール15は、推進デバイス又は上述の推進デバイス151、192及び均質化デバイス又は上述の均質化デバイス182のうちの少なくとも1つの上方に位置するアーチ部などの直立アーチ部162を有することができる。例えば、直立アーチ部162は、直立延長細長部又は上述の直立延長細長部16の下方に位置する。
【0098】
攪拌ツール15は、攪拌ツール15をタンク10内に配置するために、タンク10及び/又は基部20の接続部17との接続のための接続部163、例えば、プラグ及びソケット構成及び/又は磁気接続部を形成する接続部163、17を組み込んでもよい。例えば、接続部163、17は、攪拌ツール15を空洞10’内の中心直立軸線1’上に、又は上記軸線1’に平行に配置するように構成される。
【0099】
マシン1は、中心直立軸線又は上述の中心直立軸線1’を有してもよく、その軸線に沿って、タンク10、空洞10’、基部20、及び(存在する場合)脚部30又は上述の脚部30のうちの少なくとも1つが延びる。タンク10、空洞10’、基部20、及び存在する場合、脚部30のうちの少なくとも1つは、円筒状及び/又は円錐及び/又は球状などの中心直立軸線1’を中心とした回転形状を有することができる。
図1
図2
図3
【国際調査報告】