(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-13
(54)【発明の名称】膨張可能物体を膨張及び収縮するための多様化され取外し可能なポンプシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
F04D 17/10 20060101AFI20220906BHJP
F04D 17/16 20060101ALI20220906BHJP
【FI】
F04D17/10
F04D17/16
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022500630
(86)(22)【出願日】2020-07-06
(85)【翻訳文提出日】2022-03-02
(86)【国際出願番号】 IB2020056351
(87)【国際公開番号】W WO2021005495
(87)【国際公開日】2021-01-14
(31)【優先権主張番号】201921040823.1
(32)【優先日】2019-07-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201921041113.0
(32)【優先日】2019-07-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201921041114.5
(32)【優先日】2019-07-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020213452.9
(32)【優先日】2020-02-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020352250.2
(32)【優先日】2020-03-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020478355.2
(32)【優先日】2020-04-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520213779
【氏名又は名称】インテックス インダストリーズ シアメン カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】INTEX INDUSTRIES XIAMEN CO. LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ホワン, ジ ション
(72)【発明者】
【氏名】ワン, ホアイ ティアン
(72)【発明者】
【氏名】チョウ, ジ ウェン
【テーマコード(参考)】
3H130
【Fターム(参考)】
3H130AA13
3H130AB27
3H130AB42
3H130AC27
3H130BA95H
3H130BA97H
3H130CA01
3H130CA21
3H130CB00
3H130DF04X
3H130DF08X
(57)【要約】
膨張可能製品(200)と共に使用するための複数の多様な用途を有するポンプシステムに関する。具体的には、関連する膨張可能製品(200)の膨張又は収縮が単一のポンプを使用しつつ、複数の方法で達成され得るポンプシステムに関する。例えば、電子的手段、又は代替的に、手動手段を利用して、膨張可能製品(200)を膨張又は収縮させる。本発明によるシステムは、ポンプアセンブリと、取付用アセンブリとを備え、取付用アセンブリは、ポンプアセンブリを選択的に受け入れ、ポンプアセンブリに結合するように構成されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポンプアセンブリと、取付用アセンブリとを備える、膨張可能製品と共に使用するシステムであって、
前記ポンプアセンブリが、
ポンプハウジングチャンバを形成し、前記膨張可能製品と連通する第1の通気口を画定するポンプハウジングと、
前記ポンプハウジングに回転可能に結合され、周囲環境及び前記ポンプハウジングチャンバと連通する第2の通気口を備えるコントロールパネルと、
前記ポンプハウジングチャンバ内に配置され、前記コントロールパネルに結合されたポンプ本体と、
前記ポンプハウジングチャンバ内に配置され、前記ポンプ本体に結合され、前記ポンプ本体と協働してインペラチャンバを形成し、前記インペラチャンバと連通する空気入口及び空気出口を備えるポンプカバーと、
前記インペラチャンバ内に配置されるインペラと、
前記ポンプハウジング内に配置され、前記インペラを動作可能に動作させるモータであって、前記インペラが、空気を、前記ポンプカバーの前記空気入口から前記空気出口に導くように構成される、モータと、
前記ポンプカバーと前記ポンプハウジングの前記第1の通気口との間に配置され、第3の通気口及び第4の通気口を備えるディスクであって、
前記第3の通気口が、前記ポンプハウジングの前記第1の通気口と連通し、前記ポンプカバーの前記空気入口及び前記空気出口と選択的に連通するものと、
前記第3の通気口が、前記ポンプカバーの前記空気入口と連通し、前記ポンプハウジングの前記第1の通気口と選択的に連通するもの、のうちの少なくとも1つである、ディスクと
を備え、
前記取付用アセンブリが、前記ポンプアセンブリを選択的に受け入れ、前記ポンプアセンブリに結合するように構成され、前記膨張可能製品に固定的に結合される、システム。
【請求項2】
前記取付用アセンブリが、第2のチャンバ開口部によってアクセス可能な第2のチャンバを画定する本体を備え、前記第2のチャンバが、前記膨張可能製品と連通する第5の通気口と、前記第5の通気口内に配置される逆止弁とを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第5の通気口が、弁プラグを選択的に受け入れるように構成される、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記本体に結合され、前記第2のチャンバ開口部を選択的にカバーするように構成されたカバーを更に備える、請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記第2のチャンバが、電源コードの少なくとも一部を受け入れるサイズ及び形状であり、前記電源コードが、前記モータに動作可能に接続される、請求項2に記載のシステム。
【請求項6】
前記取付用アセンブリが、前記膨張可能製品に固定的に結合された固定リングを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記コントロールパネル、前記ポンプ本体、前記ポンプカバー、及び前記ディスクが、前記ポンプアセンブリを、膨張形態、収縮形態、又はオフ形態に選択的に配置するように、同期的に回転する、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
膨張可能製品と共に使用するシステムであって、
ポンプハウジングチャンバを形成するポンプハウジングを備えるポンプアセンブリであって、前記ポンプハウジングが第1の通気口を画定する、ポンプアセンブリと、
前記膨張可能製品に結合され、前記膨張可能製品に固定的に結合された固定リングを備え、前記固定リングに結合された本体を備える取付用アセンブリであって、前記本体がポンプアセンブリ結合部分及び第2のチャンバを画定する、取付用アセンブリと
を備え、
前記ポンプアセンブリ結合部分が、前記ポンプアセンブリの前記ポンプハウジングと分離可能に結合するように構成された中空リング構造を備え、
前記本体が、前記第2のチャンバの底面に配置される第2の通気口を画定し、逆止弁が前記第2の通気口内に配置される、システム。
【請求項9】
前記第2のチャンバに選択的にアクセスを可能とするために、前記取付用アセンブリが、前記第2のチャンバの開口部に分離可能に結合したカバーを更に備える、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記ポンプアセンブリが、
前記ポンプハウジングに回転可能に結合され、周囲環境及び前記ポンプハウジングチャンバと連通する第3の通気口を備えるコントロールパネルと、
前記ポンプハウジングチャンバに配置され、前記コントロールパネルに結合されたポンプ本体と、
前記ポンプハウジングチャンバ内に配置され、前記ポンプ本体に結合され、前記ポンプ本体と協働してインペラチャンバを形成し、前記インペラチャンバと連通する第1の空気入口及び第1の空気出口を備えるポンプカバーと、
前記インペラチャンバ内に配置されるインペラと、
前記ポンプハウジング内に配置され、前記インペラを動作可能に動作させるモータであって、前記インペラが、空気を、前記ポンプカバーの前記空気入口から前記空気出口に導くように構成される、モータと、
前記ポンプハウジングの前記第1の通気口と前記ポンプカバーとの間に配置され、前記ポンプカバーの前記第1の空気入口と連通する第2の空気入口、及び前記ポンプカバーの前記第1の空気出口と連通する第2の空気出口を備える選択ディスクであって、前記第2の空気入口及び前記第2の空気出口が、前記ポンプハウジングの前記第1の通気口と選択的に連通する、選択ディスクと
を更に備える、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記ポンプ本体が、フランジと、ばねピンによって前記フランジに固定的に結合されたスイッチ台座部と、前記スイッチ台座部に結合されたスイッチとを備える、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記システムは、前記コントロールパネル上に配置されるノブを更に備え、前記第3の通気口が前記ノブ内に配置される、請求項10に記載のシステム。
【請求項13】
前記取付用アセンブリの前記本体の前記ポンプアセンブリ結合部分の内壁が、前記ポンプハウジングの外面のねじ部分と協働するように構成されたねじ付き螺旋部を備える、請求項8に記載のシステム。
【請求項14】
前記取付用アセンブリの前記本体の前記ポンプアセンブリ結合部分の内壁が、少なくとも1つの制限溝を画定し、前記少なくとも1つの制限溝が、前記ポンプハウジングの外面に配置されるタブに分離可能に結合するように構成される、請求項8に記載のシステム。
【請求項15】
前記第2のチャンバが、電源コードの少なくとも一部を選択的に受け入れるサイズ及び形状であり、前記電源コードが、前記ポンプアセンブリに動作可能に接続される、請求項8に記載のシステム。
【請求項16】
ポンプアセンブリを備える、膨張可能製品と共に使用するシステムであって、
前記ポンプアセンブリが、
ポンプハウジングチャンバを形成するポンプハウジングであって、前記ポンプハウジングが、第1の通気口、及び前記第1の通気口と反対側の開口部、つまり前記開口部の近くの前記ポンプハウジングの上部において前記ポンプハウジングの側壁に設けられた窓を画定する、ポンプハウジングと、
前記ポンプハウジングの前記上部に回転可能に配置されるコントロールパネルであって、前記コントロールパネルの一部が前記ポンプハウジングの前記上部を越えて延びる、コントロールパネルと、
前記コントロールパネルの下端部に配置されるスイッチであって、前記ポンプアセンブリが第1の形態にあるときに、前記スイッチが前記ポンプハウジングの前記窓を通して選択的にアクセスできる、スイッチと
を備える、システム。
【請求項17】
前記コントロールパネルの前記下端部が、リング状の下部リム又は半リング状の下部リムと、ギャップとによって画定され、前記下部リムが前記スイッチと前記ポンプハウジングの前記側壁との間で接触することなく回転できるように、前記ギャップが、前記下部リムと前記ポンプハウジングの前記側壁との間で画定される、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記システムは、前記コントロールパネルの前記下端部に配置される第1の動作マークを更に備え、これにより、前記ポンプアセンブリが第2の形態にあるときに、前記第1の動作マークが、前記ポンプハウジングの前記窓を通して選択的にアクセス可能である、請求項16に記載のシステム。
【請求項19】
前記システムは、前記コントロールパネルの前記下端部に配置される第2の動作マークを更に備え、これにより、前記ポンプアセンブリが第3の形態にあるときに、前記第2の動作マークが、前記ポンプハウジングの前記窓を通して選択的にアクセス可能である、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記ポンプアセンブリが、
前記ポンプハウジングチャンバ内に配置され、少なくとも1つの接続柱を介して前記コントロールパネルに結合され、台座部に固定的に結合されたフランジを備えるポンプ本体であって、前記台座部がピン穴部を画定し、ピンが前記ピン穴部に取り付けられる、ポンプ本体と、
前記ポンプハウジングの内側側壁に固定され、前記ポンプ本体上に配置される固定リングであって、前記固定リングが静止したままで、前記ポンプ本体が回転するように構成される、固定リングと
を更に備え、
前記固定リングが、前記ピンを選択的に受け入れるように構成された少なくとも2つの位置穴部を備え、第1の位置穴部が、前記ポンプアセンブリの第2の形態に対応し、第2の位置穴部が、前記ポンプアセンブリの第3の形態に対応する、請求項16に記載のシステム。
【請求項21】
前記ポンプアセンブリが、
前記ポンプハウジングチャンバ内に配置され、前記ポンプ本体に結合され、前記ポンプ本体と協働してインペラチャンバを形成し、前記インペラチャンバと連通する空気入口及び空気出口を備えるポンプカバーと、
前記インペラチャンバ内に配置されるインペラと、
前記ポンプハウジング内に配置され、前記インペラを動作可能に動作させるモータであって、前記インペラが、空気を、前記ポンプカバーの前記空気入口から前記空気出口に導くように構成される、モータと、
前記ポンプカバーと前記ポンプハウジングの前記第1の通気口との間に配置され、第3の通気口及び第4の通気口を備えるディスクであって、
前記第3の通気口が、前記ポンプハウジングの前記第1の通気口と連通し、前記ポンプカバーの前記空気入口及び前記空気出口と選択的に連通するものと、
前記第3の通気口が、前記ポンプカバーの前記空気入口と連通し、前記ポンプハウジングの前記第1の通気口と選択的に連通するもの、のうちの少なくとも1つである、ディスクと
を更に備える、請求項20に記載のシステム。
【請求項22】
前記固定リングが、前記ポンプアセンブリの前記第1の形態に対応する第3の位置穴部を備える、請求項20に記載のシステム。
【請求項23】
ポンプアセンブリを備える、膨張可能製品と共に使用するシステムであって、
前記ポンプアセンブリが、
ポンプハウジングチャンバを形成し、第1の通気口及び開口部を画定するポンプハウジングと、
前記ポンプハウジングの前記開口部内に配置されるコントロールパネルと、
前記ポンプハウジングチャンバ内に配置され、前記コントロールパネルに結合され、第1の溝を画定するポンプ本体と、
バッフル、及び前記バッフルに結合された接続ロッドを備える調整機構であって、前記接続ロッドが、前記ポンプ本体に移動可能に結合され、これにより、前記バッフルが前記溝を、部分的に又は完全に、カバーする又は露出するように構成される、調整機構と
を備える、システム。
【請求項24】
前記コントロールパネルが、第2の溝を画定し、前記接続ロッドの一部が前記コントロールパネルを越えて上方に延びるように、前記第2の溝が、前記調整機構の前記接続ロッドを移動可能に受け入れるように構成される、請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
前記調整機構が、前記コントロールパネルを越えて上方に延びる前記接続ロッドの前記一部に結合されたトグルヘッドを更に備える、請求項24に記載のシステム。
【請求項26】
前記トグルヘッドの直径が、前記接続ロッドの直径よりも大きい、請求項25に記載のシステム。
【請求項27】
前記接続ロッドの直径が、前記第1の溝の幅以下である、請求項23に記載のシステム。
【請求項28】
前記第1の溝及び前記バッフルの各々が円弧状である、請求項23に記載のシステム。
【請求項29】
前記バッフルが、前記第1の溝よりもサイズが大きい、請求項23に記載のシステム。
【請求項30】
前記ポンプアセンブリが、
前記ポンプハウジングチャンバ内に配置され、前記ポンプ本体に結合され、前記ポンプ本体と協働してインペラチャンバを形成し、前記インペラチャンバと連通する空気入口及び空気出口を備えるポンプカバーと、
前記インペラチャンバ内に配置されるインペラと、
前記ポンプハウジング内に配置され、前記インペラを動作可能に動作させるモータであって、前記インペラが、空気を、前記ポンプカバーの前記空気入口から前記空気出口に導くように構成される、モータと、
前記ポンプカバーと前記ポンプハウジングの前記第1の通気口との間に配置され、第3の通気口及び第4の通気口を備えるディスクであって、
前記第3の通気口が、前記ポンプハウジングの前記第1の通気口と連通し、前記ポンプカバーの前記空気入口及び前記空気出口と選択的に連通するものと、
前記第3の通気口が、前記ポンプカバーの前記空気入口と連通し、前記ポンプハウジングの前記第1の通気口と選択的に連通するもの、のうちの少なくとも1つである、ディスクと
を更に備える、請求項23に記載のシステム。
【請求項31】
膨張可能製品と共に使用するシステムであって、
固定リング座部及び固定リング本体を備える固定リングであって、前記固定リング本体が、前記膨張可能製品に固定的に結合され、少なくとも1つの係合溝が、前記固定リング本体の上面に配置される、固定リングと、
ポンプハウジングチャンバを形成するポンプハウジングを備えるポンプアセンブリであって、前記ポンプハウジングが、第1の通気口及び開口部を画定し、少なくとも1つのポンプ係合タブが、前記ポンプハウジングの上部の側壁から外向きに延在し、前記ポンプ係合タブが、前記固定リングの前記少なくとも1つの係合溝に選択的に係合するように構成され、これにより、組み立てられたときに、前記ポンプアセンブリの大部分が前記固定リングを通過して、膨張可能製品内に延びる、ポンプアセンブリと
を備える、システム。
【請求項32】
前記ポンプハウジングが、前記ポンプハウジングの外壁に第2の溝を画定し、前記第2の溝が、第1のシールを受け入れる、請求項31に記載のシステム。
【請求項33】
前記システムはカバーを更に備え、前記カバーが、前記カバーから外向きに延在する少なくとも1つのカバー係合タブを備え、前記カバー係合タブが、前記固定リングの前記少なくとも1つの係合溝に選択的に係合するように構成される、請求項31に記載のシステム。
【請求項34】
前記カバーがノブを備え、前記ノブが第2通気口を画定し、第1の一方向弁が前記第2の通気口内に配置される、請求項33に記載のシステム。
【請求項35】
前記カバーが、前記カバーの周囲に第3の溝を画定し、前記第3の溝が、第2のシールを受け入れる、請求項33に記載のシステム。
【請求項36】
前記固定リングが前記ポンプアセンブリに結合されたときに、前記固定リングが、前記ポンプハウジングの前記第1の通気口に対応する第3の通気口を画定する、請求項31に記載のシステム。
【請求項37】
前記第3の通気口が、第2の一方向弁を含み、これにより、前記ポンプアセンブリを前記固定リングに結合するとき、前記ポンプハウジングの前記第1の通気口が、前記第3の通気口の前記第2の一方向弁を開くように構成される、請求項36に記載のシステム。
【請求項38】
膨張可能製品と共に使用するポンプアセンブリであって、前記システムが、
ポンプハウジングチャンバを形成し、第1の固定リングを備える第1の通気口を画定するポンプハウジングと、
前記第1の通気口内に配置され、前記第1の固定リングに移動可能に結合された弁プレート、前記弁プレートから上方に延びる弁ロッド、前記弁プレートの反対側で前記弁ロッド上に配置されるフランジ、及び前記弁プレートと前記フランジとの間で前記弁ロッド上に配置されるばねを備える一方向弁と、
前記ポンプハウジングの前記第1の通気口の上方の前記ポンプハウジングチャンバ内に配置され、第2の通気口及び第3の通気口を備えるディスクであって、前記第2の通気口が、固定リングを備え、前記第1の通気口と連通する、ディスクと、
前記固定リングに結合された接続ロッドを備え、前記第1の通気口内に移動可能に取り付けられ、少なくとも2つのサイドアーム、及び前記接続ロッドに取り付けられたヘッドを更に備え、前記一方向弁と選択的に協働して、前記一方向弁を開くように構成されるエジェクタロッドと
を備える、ポンプアセンブリ。
【請求項39】
前記ポンプアセンブリは、前記ディスクの上方の前記ポンプハウジングチャンバ内に配置されるポンプカバーを更に備え、前記ポンプカバーが、入口及び出口を画定し、前記入口及び前記出口の各々が、前記ディスクの前記第3の通気口と選択的に連通し、前記ポンプカバーが、前記ポンプカバーの底面に画定された環状溝を備え、前記環状溝が、前記エジェクタロッドの前記ヘッドを受け入れるように構成され、これにより、前記ヘッドが前記環状溝内を移動し、更に、ストッパが、前記ポンプカバーの前記入口に配置され、これにより、前記ポンプカバーの前記入口が前記ディスクの前記第2の通気口と位置合わせされたときに、前記ストッパが前記エジェクタロッドを下方に押して、前記一方向弁を開く、請求項38に記載のポンプアセンブリ。
【請求項40】
前記ポンプハウジングに回転可能に結合され、周囲環境及び前記ポンプハウジングチャンバと連通する第4の通気口を備えるコントロールパネルと、
前記ポンプハウジングチャンバ内に配置され、前記コントロールパネルに結合され、前記ポンプカバーに結合されたポンプ本体であって、前記ポンプカバーが、前記ポンプ本体と協働してインペラチャンバを形成する、ポンプ本体と、
前記インペラチャンバ内に配置されるインペラと、
前記ポンプハウジング内に配置され、前記インペラを動作可能に動作させるモータであって、前記インペラが、空気を、前記ポンプカバーの空気の前記入口から空気の前記出口に導くように構成される、モータと
を更に備える、請求項39に記載のポンプアセンブリ。
【請求項41】
前記膨張可能製品に固定的に結合された弁座部を備える、膨張可能製品と共に使用するシステムであって、
前記弁座部が、請求項38に記載の前記ポンプアセンブリを選択的かつ取外し可能に受け入れるように構成され、前記弁座部が、前記ポンプアセンブリを受け入れるとき、前記弁座部が、前記ポンプハウジングの前記第1の通気口に対応する第5の通気口を備える、システム。
【請求項42】
前記システムは、前記弁座部に結合された弁プラグを更に備え、前記弁プラグが、前記第5の通気口によって選択的に受け入れられるように構成される、請求項41に記載のシステム。
【請求項43】
膨張可能製品と共に使用するポンプアセンブリであって、
ポンプハウジングチャンバを画定し、上部ケーシング及び下部ケーシングを備えるポンプハウジングであって、前記下部ケーシングが、第1の通気口を画定する、ポンプハウジングと、
前記上部ケーシング内に回転可能に取り付けられた回転アセンブリであって、前記回転アセンブリの内壁が少なくとも2つの位置ストッパを備え、第1の位置ストッパが前記ポンプアセンブリの第1の形態に対応し、第2の位置ストッパが前記ポンプアセンブリの第2の形態に対応する、回転アセンブリと、
前記ポンプハウジングチャンバ内に配置され、コントロールパネルに結合されたポンプ本体と、
前記ポンプハウジングチャンバ内に配置され、前記ポンプ本体に結合され、前記ポンプ本体と協働してインペラチャンバを形成し、前記インペラチャンバと連通する空気入口及び空気出口を備え、フランジを更に備えるポンプカバーであって、スイッチが、前記回転アセンブリの前記第1の位置ストッパ及び第3の位置ストッパと選択的に協働するように前記フランジに取り付けられる、ポンプカバーと、
前記インペラチャンバ内に配置されるインペラと、
前記ポンプハウジング内に配置され、前記インペラを動作可能に動作させるモータであって、前記インペラが、空気を、前記ポンプカバーの前記空気入口から前記空気出口に導くように構成される、モータと、
前記ポンプカバーと前記下部ケーシングの前記第1の通気口との間に配置され、第2の通気口及び第3の通気口を備える固定ディスクであって、前記第2の通気口が前記ポンプハウジングの前記第1の通気口と連通し、前記ポンプカバーの前記空気入口及び前記空気出口と選択的に連通し、前記第3の通気口が前記ポンプカバーの前記空気入口及び前記空気出口の他方と選択的に連通する、固定ディスクと
を備える、ポンプアセンブリ。
【請求項44】
前記上部ケーシングが制限窓を画定し、前記回転アセンブリが、前記上部ケーシングの前記制限窓内に受け入れられるように構成された横方向突出部分を更に備え、第3のストッパが、前記横方向突出部分に配置される、請求項43に記載のポンプアセンブリ。
【請求項45】
前記回転アセンブリが、第4の通気口を画定するノブを含み、前記第4の通気口が、周囲環境及び前記ポンプハウジングチャンバと連通する、請求項43に記載のポンプアセンブリ。
【請求項46】
前記固定ディスクが、前記固定ディスクの頂部表面に溝を画定し、前記溝に対応するボスが、前記ポンプカバーの底面に配置される、請求項43に記載のポンプアセンブリ。
【請求項47】
一方向弁が前記第1の通気口内に移動可能に取り付けられ、エジェクタロッドが前記第1の通気口及び前記第2の通気口によって画定される通路内に移動可能に配置され、これにより、前記エジェクタロッドが前記一方向弁と選択的に協働して、前記一方向弁を開くように構成される、請求項43に記載のポンプアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
[0001]本出願は、2019年7月5日に出願された中国出願第201921041113.0号、2019年7月5日に出願された中国出願第201921040823.1号、2019年7月5日に出願された中国出願第201921041114.5号、2020年2月26日に出願された中国出願第202020213452.9号、2020年3月19日に出願された中国出願第202020352250.2号、及び2020年4月3日に出願された中国出願第202020478355.2号の優先権を主張し、これらの開示は、参照によりその全体が本明細書に明示的に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
[0002]本開示は、空気マットレスなどの膨張可能製品の膨張又は収縮に関する複数の多様な用途及び使用法を有するポンプシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]膨張可能製品は、それが膨張状態にあるときのその有用性と相まって、それが収縮状態にあるときの貯蔵又は輸送の利便性のため、家庭用として一般的である。例えば、空気マットレスは、キャンプ又は宿泊客にベッドを提供するなどの行為のために、家の内外の両方で、家庭用に使用されることが多い。空気マットレスは、一般に、少なくとも1つの膨張可能の空気チャンバを備え、電動ポンプを使用して膨張又は収縮され得る。
【0004】
[0004]ほとんどの既存の膨張可能製品は、単一の空気ポンプと適合するように構成される。膨張可能製品及び対応するポンプは、複雑さを増しつつ、スタイル及び機能が多様化し続けているので、異なる膨張可能製品が、将来、異なるタイプの空気ポンプを使用すると、使用する空気ポンプが不整合となる可能性がある。そのような不整合は、膨張可能製品の使用について、不自然な外観、面倒な操作、不都合な膨張、及び否定的な経験をもたらす可能性がある。
【発明の概要】
【0005】
[0005]本開示は、膨張可能製品と共に使用する複数の多様な用途及び使用を有するポンプシステムに関する。具体的には、本開示は、関連する膨張可能製品の膨張又は収縮が単一のポンプを使用しつつ、2つ以上の方法で達成され得るポンプシステムに関する。例えば、膨張又は収縮は、電子的手段、又は代替的に手動手段を利用することによって達成されてもよい。
【0006】
[0006]例示的な実施形態では、膨張可能製品と共に使用するシステムを開示し、本システムは、ポンプアセンブリと、ポンプアセンブリを選択的に受け入れ、かつポンプアセンブリに結合するように構成された取付用アセンブリと、を備え、取付用アセンブリは、膨張可能製品に固定的に結合される。ポンプアセンブリは、ポンプハウジングチャンバを形成し、膨張可能製品と連通する第1の通気口を画定するポンプハウジングと、ポンプハウジングに回転可能に結合され、周囲環境及びポンプハウジングチャンバと連通する第2の通気口を備えるコントロールパネルと、ポンプハウジングチャンバ内に配置され、コントロールパネルに結合されたポンプ本体と、ポンプハウジングチャンバ内に配置され、ポンプ本体に結合され、ポンプ本体と協働してインペラチャンバを形成し、インペラチャンバと連通する空気入口及び空気出口を備えるポンプカバーと、インペラチャンバ内に配置されるインペラと、ポンプハウジング内に配置され、インペラを動作可能に動作させるモータであって、インペラが、空気を、ポンプカバーの空気入口から空気出口に導くように構成される、モータと、ポンプカバーとポンプハウジングの第1の通気口との間に配置され、かつ第3の通気口及び第4の通気口を備えるディスクであって、第3の通気口が、ポンプハウジングの第1の通気口と連通し、ポンプカバーの空気入口及び空気出口と選択的に連通する、及び第3の通気口が、ポンプカバーの空気入口と連通し、ポンプハウジングの第1の通気口と選択的に連通する、のうちの少なくとも1つである、ディスクと、を更に備える。
【0007】
[0007]取付用アセンブリは、第2のチャンバ開口部によってアクセス可能な第2のチャンバを画定する本体を備えてもよく、第2のチャンバは、膨張可能製品と連通する第5の通気口と、第5の通気口内に配置された逆止弁と、を備える。第5の通気口は、弁プラグを選択的に受け入れるように構成されてもよい。本体に結合され、かつ第2のチャンバ開口部を選択的にカバーするように構成されたカバーを、システムは更に備えてもよい。第2のチャンバは、電源コードの少なくとも一部を受け入れるようなサイズ及び形状であってもよく、電源コードはモータに動作可能に接続される。取付用アセンブリは、膨張可能製品に固定的に結合された固定リングを備えてもよい。コントロールパネル、ポンプ本体、ポンプカバー、及びディスクは、ポンプアセンブリを、膨張形態、収縮形態、又はオフ形態に、選択的に配置するために同期的に回転してもよい。
【0008】
[0008]別の例示的な実施形態では、膨張可能製品と共に使用するシステムを開示する。本システムは、ポンプハウジングチャンバを形成し、第1の通気口を画定するポンプハウジングを備えるポンプアセンブリと、膨張可能製品に結合され、膨張可能製品に固定的に結合された固定リング及び固定リングに結合された本体を備える取付用アセンブリと、を備え、本体は、ポンプアセンブリ結合部分、及び第2のチャンバを画定する。ポンプアセンブリ結合部分は、ポンプアセンブリのポンプハウジングと分離可能に結合するように構成された中空リング構造を備える。本体は、第2のチャンバの底面に配置された第2の通気口を画定し、逆止弁が第2の通気口内に配置される。
【0009】
[0009]取付用アセンブリは、第2のチャンバに選択的にアクセスを可能とするために、第2のチャンバの開口部に分離可能に結合されたカバーを更に備えてもよい。取付用アセンブリの本体のポンプアセンブリ結合部分の内壁は、ポンプハウジングの外面のねじ部分と協働するように構成されたねじ付き螺旋部を備えてもよい。取付用アセンブリの本体のポンプアセンブリ結合部分の内壁は、少なくとも1つの制限溝を画定し得、少なくとも1つの制限溝は、ポンプハウジングの外面に配置されたタブに分離可能に結合するように構成される。第2のチャンバは、電源コードの少なくとも一部を選択的に受け入れるようなサイズ及び形状であってもよく、電源コードはポンプアセンブリに動作可能に接続される。
【0010】
[0010]ポンプアセンブリは、ポンプハウジングに回転可能に結合され、周囲環境及びポンプハウジングチャンバと連通する第3の通気口を備えるコントロールパネルと、ポンプハウジングチャンバ内に配置され、コントロールパネルに結合されたポンプ本体と、ポンプハウジングチャンバ内に配置され、ポンプ本体に結合され、ポンプ本体と協働してインペラチャンバを形成し、インペラチャンバと連通する第1の空気入口及び第1の空気出口を備えるポンプカバーと、インペラチャンバ内に配置されるインペラと、ポンプハウジング内に配置され、インペラを動作可能に動作させるモータであって、インペラが、空気を、ポンプカバーの空気入口から空気出口に導くように構成される、モータと、ポンプハウジングの第1の通気口とポンプカバーとの間に配置され、ポンプカバーの第1の空気入口と連通する第2の空気入口、及びポンプカバーの第1の空気出口と連通する第2の空気出口を備える選択ディスクであって、第2の空気入口及び第2の空気出口が、ポンプハウジングの第1の通気口と選択的に連通する、選択ディスクと、を更に備えてもよい。ポンプ本体は、フランジと、ばねピンによってフランジに固定的に結合されたスイッチ台座部と、スイッチ台座部に結合されたスイッチと、を備えてもよい。本システムは、コントロールパネル上に配置されたノブを更に備えてもよく、第3の通気口はノブ内に配置される。
【0011】
[0011]更に別の例示的な実施形態では、膨張可能製品と共に使用するシステムを開示し、本システムはポンプアセンブリを備える。ポンプアセンブリは、ポンプハウジングチャンバを形成するポンプハウジングであって、ポンプハウジングが、第1の通気口、及び第1の通気口と反対側の開口部、つまり開口部の近くのポンプハウジングの上部においてポンプハウジングの側壁に設けられた窓を画定する、ポンプハウジングと、ポンプハウジングの上部に回転可能に配置されるコントロールパネルであって、コントロールパネルの一部がポンプハウジングの上部を越えて延在する、コントロールパネルと、コントロールパネルの下端部に配置されるスイッチであって、ポンプアセンブリが第1の形態にあるときに、スイッチがポンプハウジングの窓を通して選択的にアクセスできる、スイッチと、を更に備える。
【0012】
[0012]コントロールパネルの下端部は、リング状の下部リム又は半リング状の下部リムと、ギャップと、によって画定されてもよく、下部リムがスイッチとポンプハウジングの側壁との間で接触することなく回転できるように、ギャップは、下部リムとポンプハウジングの側壁との間で画定される。本システムは、コントロールパネルの下端部に配置された第1の動作マークを更に備えてもよく、これにより、ポンプアセンブリが第2の形態にあるときに、第1の動作マークは、ポンプハウジングの窓を通して選択的にアクセス可能である。本システムは、コントロールパネルの下端部に配置された第2の動作マークを更に備えてもよく、これにより、ポンプアセンブリが第3の形態にあるときに、第2の動作マークは、ポンプハウジングの窓を通して選択的にアクセス可能である。
【0013】
[0013]ポンプアセンブリは、ポンプハウジングチャンバ内に配置され、少なくとも1つの接続柱を介してコントロールパネルに結合され、台座部に固定的に結合されたフランジを備えるポンプ本体であって、台座部がピン穴部を画定し、ピンがピン穴部に取り付けられる、ポンプ本体と、ポンプハウジングの内側側壁に固定され、ポンプ本体上に配置される固定リングであって、固定リングが静止したままで、ポンプ本体が回転するように構成される、固定リングと、を更に備えてもよく、固定リングは、ピンを選択的に受け入れるように構成された少なくとも2つの位置穴部を備え、第1の位置穴部はポンプアセンブリの第2の形態に対応し、第2の位置穴部はポンプアセンブリの第3の形態に対応する。ポンプアセンブリは、ポンプハウジングチャンバ内に配置され、ポンプ本体に結合され、ポンプ本体と協働してインペラチャンバを形成し、インペラチャンバと連通する空気入口及び空気出口を備えるポンプカバーと、インペラチャンバ内に配置されるインペラと、ポンプハウジング内に配置され、インペラを動作可能に動作させるモータであって、インペラが、空気を、ポンプカバーの空気入口から空気出口に導くように構成される、モータと、ポンプカバーとポンプハウジングの第1の通気口との間に配置され、第3の通気口及び第4の通気口を備えるディスクであって、第3の通気口が、ポンプハウジングの第1の通気口と連通し、ポンプカバーの空気入口及び空気出口と選択的に連通する、及び第3の通気口が、ポンプカバーの空気入口と連通し、ポンプハウジングの第1の通気口と選択的に連通する、のうちの少なくとも1つである、ディスクと、を更に備えてもよい。固定リングは、ポンプアセンブリの第1の形態に対応する第3の位置穴部を備えてもよい。
【0014】
[0014]更に別の実施形態では、膨張可能製品と共に使用するシステムを開示し、本システムはポンプアセンブリを備える。ポンプアセンブリは、ポンプハウジングチャンバを形成し、第1の通気口及び開口部を画定するポンプハウジングと、ポンプハウジングの開口部内に配置されるコントロールパネルと、ポンプハウジングチャンバ内に配置され、コントロールパネルに結合され、第1の溝を画定するポンプ本体と、バッフル、及びバッフルに結合された接続ロッドを備える調整機構であって、接続ロッドが、ポンプ本体に移動可能に結合され、これにより、バッフルが溝を部分的に又は完全に、カバーする又は露出するように構成される、調整機構と、を備える。
【0015】
[0015]コントロールパネルは、第2の溝を画定してもよく、接続ロッドの一部がコントロールパネルを越えて上方に延びるように、第2の溝は、調整機構の接続ロッドを移動可能に受け入れるように構成される。調整機構は、コントロールパネルを越えて上方に延びる接続ロッドの部分に結合されたトグルヘッドを更に備えてもよい。トグルヘッドの直径は、接続ロッドの直径よりも大きくてもよい。接続ロッドの直径は、第1の溝の幅以下であってもよい。第1の溝及びバッフルの各々は、円弧状であってもよい。バッフルは、第1の溝よりもサイズが大きくてもよい。
【0016】
[0016]ポンプアセンブリは、ポンプハウジングチャンバ内に配置され、ポンプ本体に結合され、ポンプ本体と協働してインペラチャンバを形成し、インペラチャンバと連通する空気入口及び空気出口を備えるポンプカバーと、インペラチャンバ内に配置されるインペラと、ポンプハウジング内に配置され、インペラを動作可能に動作させるモータであって、インペラが、空気を、ポンプカバーの空気入口から空気出口に導くように構成される、モータと、ポンプカバーとポンプハウジングの第1の通気口との間に配置され、第3の通気口及び第4の通気口を備えるディスクであって、第3の通気口が、ポンプハウジングの第1の通気口と連通し、ポンプカバーの空気入口及び空気出口と選択的に連通する、及び第3の通気口が、ポンプカバーの空気入口と連通し、ポンプハウジングの第1の通気口と選択的に連通する、のうちの少なくとも1つである、ディスクと、を更に備えてもよい。
【0017】
[0017]別の実施形態では、膨張可能製品と共に使用するシステムを開示し、本システムは、固定リング座部及び固定リング本体を備える固定リングであって、固定リング本体が、膨張可能製品に固定的に結合され、少なくとも1つの係合溝が、固定リング本体の上面に配置される、固定リングと、ポンプハウジングチャンバを形成するポンプハウジングを備えるポンプアセンブリであって、ポンプハウジングが、第1の通気口及び開口部を画定し、少なくとも1つのポンプ係合タブが、ポンプハウジングの上部の側壁から外向きに延在し、ポンプ係合タブが、固定リングの少なくとも1つの係合溝に選択的に係合するように構成され、これにより、組み立てられたときに、ポンプアセンブリの大部分が固定リングを通過して、膨張可能本体内に延びる、ポンプアセンブリと、を備える。
【0018】
[0018]ポンプハウジングは、ポンプハウジングの外壁に第2の溝を画定してもよく、第2の溝は第1のシールを受け入れる。本システムは、カバーから外向きに延びる少なくとも1つのカバー係合タブを備えるカバーを更に備えてもよく、カバー係合タブは、固定リングの少なくとも1つの係合溝に選択的に係合するように構成される。カバーはノブを備えてもよく、ノブは第2の通気口を画定し、第1の一方向弁が、第2の通気口内に配置される。カバーは、カバーの周囲に第3の溝を画定してもよく、第3の溝は第2のシールを受け入れる。固定リングをポンプアセンブリに結合するとき、固定リングは、ポンプハウジングの第1の通気口に対応する第3の通気口を画定してもよい。第3の通気口は、第2の一方向弁を含んでもよく、これにより、ポンプアセンブリを固定リングに結合するとき、ポンプハウジングの第1の通気口が、第3の通気口の第2の一方向弁を開くように構成されてもよい。
【0019】
[0019]更に別の実施形態では、膨張可能製品と共に使用するポンプアセンブリを開示し、ポンプアセンブリは、ポンプハウジングチャンバを形成し、第1の固定リングを備える第1の通気口を画定するポンプハウジングと、第1の通気口内に配置され、第1の固定リングに移動可能に結合される弁プレート、弁プレートから上方に延びる弁ロッド、弁プレートの反対側で弁ロッド上に配置されるフランジ、及び弁プレートとフランジとの間で弁ロッド上に配置されるばねを備える一方向弁と、ポンプハウジングの第1の通気口の上方のポンプハウジングチャンバ内に配置され、第2の通気口及び第3の通気口を備えるディスクであって、第2の通気口が固定リングを備え、第1の通気口と連通する、ディスクと、固定リングに結合された接続ロッドを備え、第1の通気口内に移動可能に取り付けられ、少なくとも2つのサイドアーム、及び接続ロッドに取り付けられたヘッドを更に備え、一方向弁と選択的に協働して、一方向弁を開くように構成されたエジェクタロッドと、を備える。
【0020】
[0020]ポンプアセンブリは、ディスクの上方のポンプハウジングチャンバ内に配置されたポンプカバーを更に備えてもよく、ポンプカバーは、入口及び出口を画定し、入口及び出口の各々は、ディスクの第3の通気口と選択的に連通し、ポンプカバーは、ポンプカバーの底面に画定された環状溝を備え、環状溝は、エジェクタロッドのヘッドを受け入れるように構成され、これにより、ヘッドが環状溝内を移動し、更に、ストッパが、ポンプカバーの入口に配置され、これにより、ポンプカバーの入口がディスクの第2の通気口と位置合わせされたときに、ストッパがエジェクタロッドを下方に押して、一方向弁を開く。ポンプアセンブリは、ポンプハウジングに回転可能に結合され、周囲環境及びポンプハウジングチャンバと連通する第4の通気口を備えるコントロールパネルと、ポンプハウジングチャンバ内に配置され、コントロールパネルに結合され、ポンプカバーに結合されたポンプ本体であって、ポンプカバーがポンプ本体と協働してインペラチャンバを形成する、ポンプ本体と、インペラチャンバ内に配置されるインペラと、ポンプハウジング内に配置され、インペラを動作可能に動作させるモータであって、インペラが、空気を、ポンプカバーの空気入口から空気出口に導くように構成される、モータと、を更に備え得る。
【0021】
[0021]システムは、膨張可能本体に固定的に結合された弁座部を含み得、弁座部は、ポンプアセンブリを選択的かつ取外し可能に受け入れるように構成され得、弁座部がポンプアセンブリを受け入れるとき、弁座部は、ポンプハウジングの第1の通気口に対応する第5の通気口を備える。弁プラグは、弁座部に結合され得、弁プラグは、第5の通気口によって選択的に受け入れられるように構成される。
【0022】
[0022]本開示の別の実施形態では、ポンプアセンブリを開示し、ポンプアセンブリは、ポンプハウジングチャンバを画定し、上部ケーシング及び下部ケーシングを備えるポンプハウジングであって、下部ケーシングが、第1の通気口を画定する、ポンプハウジングと、上部ケーシング内に回転可能に取り付けられた回転アセンブリであって、回転アセンブリの内壁が少なくとも2つの位置ストッパを備え、第1の位置ストッパがポンプアセンブリの第1の形態に対応し、第2の位置ストッパがポンプアセンブリの第2の形態に対応する、回転アセンブリと、ポンプハウジングチャンバ内に配置され、コントロールパネルに結合されたポンプ本体と、ポンプハウジングチャンバ内に配置され、ポンプ本体に結合され、ポンプ本体と協働してインペラチャンバを形成し、インペラチャンバと連通する空気入口及び空気出口を備え、フランジを更に備えるポンプカバーであって、スイッチが、回転アセンブリの第1の位置ストッパ及び第3の位置ストッパと選択的に協働するようにフランジに取り付けられる、ポンプカバーと、インペラチャンバ内に配置されるインペラと、ポンプハウジング内に配置され、インペラを動作可能に動作させるモータであって、インペラが、空気を、ポンプカバーの空気入口から空気出口に導くように構成される、モータと、ポンプカバーと下部ケーシングの第1の通気口との間に配置され、第2の通気口及び第3の通気口を備える固定ディスクであって、第2の通気口がポンプハウジングの第1の通気口と連通し、ポンプカバーの空気入口及び空気出口と選択的に連通し、第3の通気口がポンプカバーの空気入口及び空気出口の他方と選択的に連通する、固定ディスクと、を備える。
【0023】
[0023]上部ケーシングは、制限窓を画定してもよく、回転アセンブリは、上部ケーシングの制限窓内に受け入れられるように構成された横方向突出部分を更に備えてもよく、第3のストッパが、横方向突出部分に配置される。回転アセンブリは、第4の通気口を画定するノブを含んでもよく、第4の通気口は、周囲環境及びポンプハウジングチャンバと連通する。固定ディスクは、固定ディスクの頂部表面に溝を画定してもよく、溝に対応するボスが、ポンプカバーの底面に配置される。一方向弁が、第1の通気口内に移動可能に取り付けられてもよく、エジェクタロッドが、第1の通気口及び第2の通気口によって画定された通路内に移動可能に配置され、これにより、エジェクタロッドは、一方向弁を開くために、一方向弁と選択的に協働するように構成される。
【0024】
[0024]本開示の上述の特徴及び他の特徴、並びにそれらを達成する方法は、添付の図面と併せて本開示の実施形態の以下の説明を参照することによってより明らかになり、本発明自体がよりよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】例示的な空気ポンプ膨張システムを備える空気マットレスなどの膨張可能本体を示し、空気ポンプ膨張システムは、取外し可能なポンプアセンブリを含む図である。
【
図2】
図1の例示的な空気ポンプ膨張システムのポンプアセンブリの分解図である。
【
図3】
図1の例示的な空気ポンプ膨張システムの分解図である。
【
図4】システムが分離した形態である、
図1の例示的な空気ポンプ膨張システムの部分分解断面図である。
【
図5】システムがオフ形態である、
図1の例示的な空気ポンプ膨張システムの断面図である。
【
図6】システムが膨張形態である、
図1の例示的な空気ポンプ膨張システムの断面図である。
【
図7】システムが収縮形態である、
図1の例示的な空気ポンプ膨張システムの断面図である。
【
図8】手動膨張ポートを見るためにシステムのカバーが開いた状態である、
図1の例示的な空気ポンプ膨張システムの上面図である。
【
図9】別の空気ポンプアセンブリが、別の空気ポンプアセンブリ用のスイッチにアクセスを可能とする観察窓であって、別の空気ポンプアセンブリの形態を見るための観察窓を含む、例示的な別の空気ポンプアセンブリの斜視図である。
【
図10】
図9の例示的な空気ポンプアセンブリの部分分解図である。
【
図11】
図9の例示的な空気ポンプアセンブリのポンプ本体及び結合機構の斜視図である。
【
図12A】
図9の例示的な空気ポンプアセンブリの平面図であり、空気ポンプアセンブリが膨張形態である図である。
【
図13A】
図9の例示的な空気ポンプアセンブリの平面図であり、空気ポンプアセンブリがオフ形態である図である。
【
図14A】
図9の例示的な空気ポンプアセンブリの平面図であり、空気ポンプアセンブリが収縮形態である図である。
【
図15】更に例示的な別の空気ポンプアセンブリのポンプ本体及び空気圧調整器の部分分解図である。
【
図16】コントロールパネルに加えて、
図15の空気ポンプアセンブリのポンプ本体及び空気圧調整器の部分分解図である。
【
図17】
図15の例示的な空気ポンプアセンブリの分解図である。
【
図18A】膨張システムが最大空気圧形態である、
図15の例示的な空気ポンプアセンブリを含む膨張システムの上面図である。
【
図19A】膨張システムが最小空気圧形態である、
図15の例示的な空気ポンプアセンブリを含む膨張システムの上面図である。
【
図20】取外し可能なポンプアセンブリを含む別の例示的な空気ポンプ膨張システムを備える空気マットレスなどの膨張可能本体を示す図である。
【
図21】膨張システムの空気ポンプアセンブリが膨張システムの取付用アセンブリから取外し可能であり、それが分離した形態である、
図20のポンプ膨張システムの部分分解図である。
【
図22A】膨張システムのカバーが膨張システムの取付用アセンブリから取外し可能である、
図20のポンプ膨張システムの部分分解図である。
【
図22B】カバーと取付用アセンブリとがポンプアセンブリなしで結合された、
図22Aの膨張システムの断面図である。
【
図23】
図20の膨張システムの空気ポンプアセンブリの分解図である。
【
図24】空気ポンプアセンブリが膨張形態である、
図23の空気ポンプアセンブリの断面図である。
【
図25】空気ポンプアセンブリがオフ形態である、
図23の空気ポンプアセンブリの断面図である。
【
図26】空気ポンプアセンブリが収縮形態である、
図23の空気ポンプアセンブリの断面図である。
【
図27】膨張システムが、空気ポンプアセンブリなしで示され、追加の通気口を備える、
図20の膨張システムの断面図である。
【
図28】取外し可能なポンプアセンブリを含む更に別の例示的な空気ポンプ膨張システムを備える空気マットレスなどの膨張可能本体を示す図である。
【
図29】取付用アセンブリに対して、分離した形態の空気ポンプアセンブリを示した、
図28の膨張システムの部分分解図である。
【
図31】
図28の膨張システムと共に使用するための例示的なエジェクタロッドを示す図である。
【
図32】
図28の膨張システムと共に使用するための例示的な一方向弁を示す図である。
【
図33】
図28の膨張システムと共に使用する回転ポンプカバーの底面図である。
【
図34】膨張システムが膨張形態である、
図28の膨張システムの断面図である。
【
図35】膨張システムがオフ形態である、
図28の膨張システムの断面図である。
【
図36】膨張システムが収縮形態である、
図28の膨張システムの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
[0067]対応する参照符号は、いくつかの図を通して対応する部分を示す。本明細書に記載の例示は、本開示の実施形態を、いくつかの形態で示しているが、以下に開示した実施形態は、網羅的であること、又は本発明の範囲を開示した正確な形態に限定するものと解釈されることを意図するものではない。
【0027】
[0068]本発明の原理の理解を深める目的で、ここで図面に示した実施形態を参照し、特定の言語を使用してこれを説明する。例えば、「頂部(top)」、「底部(bottom)」、「左(left)」、「右(right)」、「上部(up)」、「下部(down)」などを含む説明した図面の向きを参照して方向を表す用語を使用し得る。それにもかかわらず、本発明の範囲の限定はそれによって意図されないことが理解されよう。記載した実施形態における任意の変更及び更なる修正、及び本明細書に記載された本発明の原理の任意の更なる用途は、本発明に関連する当業者が通常想起するように企図している。本発明の一実施形態を極めて詳細に示しているが、本発明に関連しない一部の特徴を、明確に示さない場合があることは、当業者には明らかであろう。
【0028】
[0069]最初に
図1を参照すると、膨張可能本体200の側壁に配置されたインフレーション(膨らまし用)アセンブリ102を開示している。膨張可能本体200は、例示的に膨張可能マットレスであるが、膨張可能本体200は、膨張可能椅子、膨張可能ソファ、膨張可能プール玩具、又は他の膨張可能製品を含む様々な他の膨張可能製品を含んでもよい。インフレーションアセンブリ102を利用して、本明細書で更に説明するように、膨張可能本体200を膨張させ又は収縮することができる。
【0029】
[0070]ここで
図2を参照すると、インフレーションアセンブリ102の例示的なポンプアセンブリ100の分解図を示している。ポンプアセンブリ100は、底面12b、及び底面12bの反対側の開口部12cを有するチャンバ12aを画定するポンプハウジング12を含み、チャンバ12aは、本明細書で更に説明するようにポンプアセンブリ100の構成要素を収容するように構成される。本明細書で更に説明するように、ポンプハウジング12は、ポンプハウジング12の底面12bに通気口121を画定して、空気流をチャンバ12aから膨張可能本体200(
図1)に、選択的に流すことを可能にする、かつ/又は空気流を膨張可能本体200(
図1)からチャンバ12aに、選択的に流すことを可能にする。
【0030】
[0071]回転サブアセンブリAが、ポンプハウジング12のチャンバ12a内に配置され、回転サブアセンブリAは、本明細書で更に説明するように、選択ディスク6と、ポンプカバー5と、ポンプ本体3と、インペラ4と、を含む。固定リング10が、複数のフランジ10aを介してポンプハウジング12の内側側壁に結合され、回転サブアセンブリAの少なくとも一部を受け入れるようなサイズ及び形状の側壁10bを含み、回転サブアセンブリAの関連構成要素が必要に応じて固定リング10内で自由に回転することを可能にする。固定リング10は、回転サブアセンブリAに支持を設け、ポンプアセンブリ100の使用中における回転サブアセンブリAの構成要素の揺動、そうでなければ不都合な動き、並びに吸気及び排気への悪影響を防止する。
【0031】
[0072]選択ディスク6は、空気出口61及び空気入口62を含み、空気出口61及び空気入口62の各々は、ポンプハウジング12によって画定された通気口121と選択的に連通するように配置されてもよい。例示的には、シール11(例えば、Oリング)が選択ディスク6と通気口121との間に配置されて、膨張又は収縮中に、選択ディスク6と通気口121との間の既存のギャップからの空気漏れを防止し、これは膨張又は膨張後のガス又は流体の保持の割合に影響を及ぼし得る。
図2には1つのシール11のみを示しているが、多くのシールを利用して封止効果を高めてもよい。ポンプカバー5は、選択ディスク6上に配置され、空気出口51及び空気入口52を画定する。ポンプカバー5及び選択ディスク6は、ポンプカバー5及び選択ディスク6の同期回転をもたらすように結合され、これにより、ポンプカバー5の空気出口51は、選択ディスク6の空気出口61と連通し、ポンプカバー5の空気入口52は、選択ディスク6の空気入口62と連通する。ポンプ本体3は、ポンプカバー5と協働して、インペラ4を受け入れるように構成されたインペラチャンバ3aを画定する。図示のように、ポンプ本体3は、複数のタブ3bを含み、各タブは、ポンプカバー5の対応する穴部5aと協働するように構成される。したがって、ポンプ本体3の回転は、理想的には、ポンプカバー5及び選択ディスク6の同期回転をもたらす。
【0032】
[0073]ポンプ本体3の上面は、少なくとも1つの接続柱31を含み、接続柱31は、組み立てられたときに、ポンプハウジング12の開口部12cをカバーするように構成されたコントロールパネル1に結合される。例示的な実施形態では、接続柱31とコントロールパネル1は、ボルトを使用して固定的に結合される。他の実施形態では、他の機械的締結具、接着剤、オーバーモールド、スナップ嵌合接続、又は当業者に知られている他の方法の使用を含む、他の結合機構を使用してもよい。
図1に示すように、ポンプ本体3は、複数、例えば3つの接続柱31を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ポンプ本体3は、単一の接続柱、2つの接続柱、4つの接続柱、又はそれ以上の接続柱を含んでもよい。例示的には、接続柱は、コントロールパネル1とポンプ本体3との回転の同期及び安定した接続を確保するために、ポンプ本体3の周りに均等に分配される。接続柱31の構成は、ポンプアセンブリ100のサイズ及び形状に応じて変化してもよい。
【0033】
[0074]更に
図2を参照すると、ノブ1aがコントロールパネル1上に配置され、ノブ1aは、チャンバ12aをポンプアセンブリ100の外部の周囲空気と連通させるためのノブ通気口1bを含む。ノブ通気口1bは、コントロールパネル1の上面に追加の通気口を更に必要とせず、それにより、魅力的な外観と、空気流チャネルの形成とを両立する。他の実施形態では、チャンバ12aと周囲空気との間が連通できるように、ノブ1aの他の形態が存在してもよい。回転を含むノブ1aの作動は、コントロールパネル1の動きとの対応をもたらす。接続柱31を介したコントロールパネル1とポンプ本体3との間の接続により、ノブ1aの作動は、ポンプ本体3、ポンプカバー5、及び選択ディスク6の動きとの対応を更にもたらし、本明細書で更に説明するように、膨張動作と、収縮動作と、オフ形態との間のポンプアセンブリ動作の切り替えを可能にする。
【0034】
[0075]モータ2が、ポンプ本体3の上面に配置され、好ましくは接続柱31の略中央の位置でポンプ本体3に固定的に結合される。モータ2は、回転モータシャフト2aを含む。図示の実施形態では、回転モータシャフト2aは、膨張動作と収縮動作の両方の間に同じ方向に回転する。回転モータシャフト2aが、膨張動作に対応する第1の方向、及び収縮動作に対応する第2の方向に回転することも本開示の範囲内である。本明細書で更に説明するように、回転モータシャフト2aは、ポンプ本体3を通って、インペラチャンバ3a内のインペラ4に結合するように配置され、これにより、モータ2は、インペラ4を駆動して回転させ、膨張動作又は収縮動作を実行し得る。ポンプ本体3は、フランジ32を更に備えてもよい。スイッチ台座部8が、ばねピン9を介してフランジ32と固定的に係合し、スイッチ台座部8は、スイッチ7と結合される。スイッチ孔(図示せず)がポンプハウジング12の側壁12dに設けられ、これにより、スイッチ7は、スイッチ孔を通ってポンプハウジング12の外部に配置される。理想的には、スイッチ7は、本体の開口部12cの近くに配置され、ユーザによる手動操作を容易にする。スイッチ7は、ポンプアセンブリ100の動作をコントロールするために、ユーザに利便性をもたらすロッカスイッチを備えてもよい。スイッチ7はまた、ポンプアセンブリ100の動作を効果的に容易にするために、他のタイプのスイッチ、例えばマイクロスイッチを備えてもよい。更なるユーザ入力を必要とせずに、ノブ1aの回転に基づいてスイッチ7を作動させることも、本開示の範囲内である。
【0035】
[0076]ここで
図3を参照すると、ポンプアセンブリ100を含むインフレーションアセンブリ102の分解図を示している。図示のように、ポンプアセンブリ100に加えて、インフレーションアセンブリ102は、取付用システム101を更に含む。
図4も参照すると、組み立てられたポンプアセンブリ100及び別個に組み立てられた取付用システム101の図を示している。取付用システム101は、システム本体18と、システム本体18に緊密に接続される固定リング17と、を含み、固定リング17は、システム本体18、及びその中に収容されたポンプアセンブリ100を、膨張可能本体200(
図1)に結合する。システム本体18は、ポンプアセンブリ結合部分181、例示的には固定溝1811を有する中空リング構造を含む。ポンプアセンブリ結合部分181は、ポンプアセンブリ100を受け入れるようなサイズ及び形状であり、これにより、ポンプハウジング12は、本明細書で更に説明するように固定溝1811と嵌合し、ポンプハウジング12をシステム本体18に緊密に嵌合するように構成される。
【0036】
[0077]ポンプアセンブリ結合部分181の固定溝1811は、例示的に、ポンプハウジング12の外面に設けられたねじ山123と協働して、ポンプハウジング12に回転可能に係合するように構成されたねじ付き螺旋部である。ポンプアセンブリ結合部分181はまた、ポンプハウジング12の外部に配置された対応する弾性タブ122を受け入れるように構成された1つ又は複数の制限溝1812を含む。使用時に、ポンプハウジング12をシステム本体18に対して回転させることなく、回転サブアセンブリAが、ポンプアセンブリ100のポンプハウジング12に対して回転できるように、弾性タブ122及び制限溝1812は、ポンプハウジング12をシステム本体18に対して定位置に固定する。このような接続により、使用時にポンプアセンブリ100がシステム本体18から外れて、ポンプアセンブリ100の動作に悪影響を及ぼすことを防止する。本明細書で更に説明するように、使用していないとき、ユーザは、弾性タブ122を操作して、システム本体18からポンプハウジング12を選択的に解放し得る。
【0037】
[0078]シール13は、例示的に、ポンプハウジング12の外側側壁12dの周りに配置され、ポンプアセンブリ100及び取付用システム101の封止を確保するように構成される。好ましくは、シール13は、T字形断面(
図4参照)を有し、内壁は、ポンプハウジング12の外側側壁12dに密接に接着され、シール突起が反対方向に延在する。このシール構造により、ポンプハウジング12内、又はポンプアセンブリ結合部分181の内壁内に溝を設ける必要がなく、構造が簡素化される。シール13を1つだけ示しているが、複数のシールを使用して封止効果を高めてもよい。ポンプアセンブリ結合部分181の内側側壁又はポンプハウジング12の外側側壁12dの溝、及び対応する従来のO字形シールを使用して、同様の効果を達成してもよい。
【0038】
[0079]更に
図3及び
図4を参照すると、システム本体18は、ポンプアセンブリ結合部分181の一方の側に第2のチャンバ182を更に画定し、第2のチャンバ182は、逆止弁16を有する通気口183、及び通気口183の内側に配置された弁プラグ15を含む。ポンプアセンブリ100の少なくともスイッチ7に電力を供給するために、ポンプアセンブリ100のスイッチ7と動作可能に連通する電源コード19を設けてもよい。特定の実施形態では、電源コード19はまた、ポンプアセンブリ100の少なくともモータ2に電力を供給するように構成される。例えば、スイッチ7とモータ2の両方に動作可能に接続されたワイヤを有する配線ジャックを、電源コード19に動作可能に接続してもよい。そのような分割設定は、インフレーションアセンブリ102に簡潔な構造をもたらし得る。電源コード19はまた、格納型の形態で、電源コード19を接続するための調整可能ベルト191を備えてもよい。電源コード19及び対応するプラグ19aは、使用していないときに、電源コード19のばらばらになった配置を回避し、したがって電源コード19の破損を防止し、清潔な外観を向上するために、第2のチャンバ182に格納されてもよい。
【0039】
[0080]第2のチャンバ182の開口部182aを分離可能にカバーするカバー14を設けてもよい。例示的には、カバー14は、第2のチャンバ182の開口部182aをカバーするために、システム本体18とのスナップ嵌合結合を形成し、カバー14の上面にハンドル142を設けて、カバー14の開放を可能にし、第2のチャンバ182にアクセスを可能とする。カバー14は、使用時に電源コード19が通過し得るように構成された孔141を更に備えてもよい。言い換えれば、第2のチャンバ182は、電源コード19の一部分のみを収容してもよく、これにより、電源コード19の必要な長さのみが孔141を通過して、ポンプアセンブリ100の動作を容易にする。インフレーションアセンブリ102に結合した膨張可能本体200(
図1)は、システム本体18内に設けられたポンプアセンブリ100で膨張されてもよい。代替的に、膨張可能本体200は、通気口183を通して膨張されてもよく、通気口183は、例えばインフレーションアセンブリ102が機能不全であるか、又は外部電源が利用できない場合に、手動ポンプデバイスを介して膨張可能本体200を膨張させるための予備膨張ポートとして機能してもよい。
【0040】
[0081]ここで
図5を参照すると、オフ形態にあるインフレーションアセンブリ102の断面を示している。図示のように、コントロールパネル1は、オフ位置に回転され、これにより、通気口121は選択ディスク6によって塞がれ、選択ディスク6の空気出口61(
図2)も空気入口62(
図2)も通気口121と接触しない。そのような形態では、空気は、ポンプアセンブリ100のチャンバ12aと膨張可能本体200(
図1)との間を流れることができない。
【0041】
[0082]
図6を参照すると、膨張形態にあるインフレーションアセンブリ102の断面を示している。図示のように、コントロールパネル1は、膨張位置まで回転され、これにより、ポンプカバー5の空気出口51、及び選択ディスク6の空気出口61は、通気口121と連通する。ユーザは、モータ2を動作させるスイッチ7を介してポンプアセンブリ100を動作させ、それにより、インペラ4が回転モータシャフト2aを介して回転し得る。インペラ4の回転により、周囲空気が、ノブ通気口1bを通してチャンバ12a内に引き込まれる。次いで、空気は、選択ディスク6の入口62、及びポンプカバー5の入口52をそれぞれ通ってインペラチャンバ3aに引き込まれる。空気は、ポンプカバー5の出口51、及び選択ディスク6の出口61を通ってインペラチャンバ3aを出て、通気口121を通して膨張可能本体200(
図1)に圧送される。
【0042】
[0083]ここで
図7を参照すると、収縮形態にあるインフレーションアセンブリ102の断面を示している。図示のように、コントロールパネル1は、収縮位置まで回転され、これにより、ポンプカバー5の空気入口52、及び選択ディスク6の空気入口62は、通気口121と連通する。ユーザは、モータ2を動作させるスイッチ7を介してポンプアセンブリ100を動作させ、それにより、インペラ4が回転モータシャフト2aを介して回転し得る。インペラ4の回転により、膨張可能本体200(
図1)からの空気は、通気口121、選択ディスク6の空気入口62、及びポンプカバー5の空気入口52を通して、インペラチャンバ3aに引き込まれる。そして、空気は、インペラチャンバ3aを出て、ポンプカバー5の空気出口51、及び選択ディスク6の空気出口61を通して、チャンバ12aに入る。次いで、空気は、チャンバ12aからノブ通気口1bを通して周囲大気中に圧送される。
【0043】
[0084]一般に、上述の各形態では、弁プラグ15(
図3)は、膨張可能本体200と第2のチャンバ182との間の望ましくない空気流を防止するように、第2のチャンバ182の通気口183内に配置された状態を維持する。しかしながら、
図8に示すように、取付用システム101はまた、上述したように、取り付けられた膨張可能本体200(
図1)を膨張させるために、手動膨張ポンプを使用する能力をもたらす。そのような動作中、コントロールパネル1は、
図5に関連して上述したようにオフ位置に回転される。カバー14は、第2のチャンバ182、及びその中に配置された通気口183にアクセスを可能とするために開かれる。弁プラグ15が通気口183から取り外され、次いで、手動膨張デバイス(図示せず)の一部が通気口183に挿入されて、逆止弁16を強制的に開かせ、それにより、手動膨張デバイスは、空気を、逆止弁16を越えて通気口183を通して、膨張可能本体200(
図1)に圧送することができる。膨張可能本体200(
図1)が所望の膨張レベルに達すると、手動膨張デバイスが通気口183から取り外され、それにより、逆止弁16は、通気口183内の元の閉位置に戻ることができる。次いで、弁プラグ15が再び締められ、これにより、通気口183は、逆止弁16と弁プラグ15の両方によって封止され、膨張可能本体200(
図1)の内部の空気の漏れを防止する。
【0044】
[0085]
図4に戻ると、インフレーションアセンブリ102は、ポンプアセンブリ100が取付用アセンブリ101から分離された分離形態を更に含む。上述したように、この分離形態は、弾性タブ122を制限溝1812から解放し、次いでシステム本体18からポンプハウジング12を外すことによって実現されてもよい。分離した後、ポンプアセンブリ100を、膨張可能本体200とは独立して、貯蔵、使用、修理、及び/又は交換してもよい。例えば、ポンプアセンブリ100を使用して、他の膨張可能製品を膨張してもよい。
【0045】
[0086]要約すると、インフレーションアセンブリ102は、複数の動作モードを提供する。膨張可能製品の多様性に関するこれらの利点の適用により、上記対象物の耐用年数が長くなる。インフレーションアセンブリ102は、設置、操作、及び/又は分離が容易な単純な構造を更に提供する。
【0046】
[0087]
図9から始めて、別の実施形態のインフレーションアセンブリ1102の構成要素を開示する。インフレーションアセンブリ1102は、本明細書で更に説明する場合を除いて、インフレーションアセンブリ102と実質的に同じであり、同様の構成要素には、元の参照番号に「1000」を加えて同様の番号が付されている。
【0047】
[0088]
図9~
図10に示すように、インフレーションアセンブリ1102は、コントロールパネル1001と、スイッチ1007と、ポンプハウジング1012と、を含む。スイッチ1007及びコントロールパネル1001は、ポンプハウジング1012の開口部1012cの近傍において、ポンプハウジング1012によって画定されたチャンバ1012aの上端部に回転可能に配置されている。スイッチ1007は、コントロールパネル1001の下部リム1201に配置され、下部リム1201は、例示的に、リング形状又は半リング形状である。下部リム1201は、収縮動作マーク「DEFLATE」、及び膨張動作マーク「INFLATE」を含み、各動作マークは、インフレーションアセンブリ1102の動作形態を示すように構成される。各動作マークは、インフレーションアセンブリ1102の状態がチェックされるべきであるという表示をユーザに提供するために、凹状又は凸状構造であってもよい。各動作マークは、他の設定形態を取ってもよい。
【0048】
[0089]動作マークの各々は、理想的には、スイッチ1007に対して下部リム1201に対称的に配置される。観察窓1222が、ポンプハウジング1012の側壁1012d内に画定され得、その位置は、動作マーク及び/又はスイッチ1007を、観察窓1222を通して選択的に見ることができる。例えば、インフレーションアセンブリ1102がオフ形態にあるときに、観察窓1222を通して、スイッチ1007を見て操作してもよい。コントロールパネル1001が回転すると、スイッチ1007は、それに応じて観察窓1222を越えて回転し、最終的にポンプハウジング1012の側壁1012dによって隠される。スイッチ1007が再び必要とされると、すなわちインフレーションアセンブリ1012の動作を停止させるために、スイッチ1007を再び観察可能にし、観察窓1222を通してアクセス可能であるように、コントロールパネル1001を回転させなければならない。スイッチ1007のこのような構成、及び観察窓1222を介した選択的アクセス可能性は、誤った動作ロジックに起因し得るインフレーションアセンブリ1102の空気漏れを回避するインフレーションアセンブリ1102の動作ロジックをもたらす。
【0049】
[0090]
図10に示すように、下部リム1201の直径は、ポンプハウジング1012の開口部1012cの直径よりも小さい。更に、下部リム1201の中心を横切るスイッチ1007と下部リム1201の反対側の側壁との間の最大距離は、ポンプハウジング1012の開口部1012cの直径よりも小さい。そのような寸法取りは、コントロールパネル1001の回転中にスイッチ1007がポンプハウジング1012の内壁に接触することを防止し、それによってスイッチ1007の動作状態の望ましくない干渉又は変化を回避する。
【0050】
[0091]ここで
図11を参照すると、ポンプ本体1003の上面は、フランジ1032を含み、フランジ1032は、台座部1008の溝と係合して、台座部1008をポンプ本体1003と固定的に係合するように構成される。台座部1008は、ばねピン1009が取り付けられるピン穴部1081を含む。ポンプ本体1003がコントロールパネル1001と共に回転するときに、ポンプ本体1003の接続柱1031の周りに配置された固定リング1010が、ばねピン1009を選択的に受け入れるための3つの位置穴部1202を画定する。位置穴部1202の各々は、インフレーションアセンブリ1102の動作形態のうちの1つ、及び適切な動作マークに対応する。固定リング1010上に存在する位置穴部1202の数は、インフレーションアセンブリ1002の必要性に応じて変化してもよい。ばねピン1009と適切な位置穴部1202との嵌合は、インフレーションアセンブリ1102の動作形態に従って、適切な動作マークが表示され、及び/又はスイッチ1007(
図9~
図10)が適切に隠され、又は見えることを確保する。加えて、ばねピン1009が位置穴部1202に嵌合する音は、位置決め状態が正確であることをユーザに確認させる。
【0051】
[0092]
図12A及び
図12Bは、膨張形態にあるインフレーションアセンブリ1102を示す。ユーザは、スイッチ1007を切り替えることによって、インフレーションアセンブリ1102を動作し得る。コントロールパネル1001を膨張位置まで回転させ、これにより、動作マーク「INFLATE」が観察窓1222を通して視認可能になり、スイッチ1007が視界から隠される。加えて、選択ディスク1006の空気出口1061は、ポンプハウジング1012の通気孔1121と連通する。スイッチ1007の切り替えにより、モータ1002が動作を開始し、それにより、インペラ1004が回転モータシャフト1002aを介して回転する。インペラ1004の回転により、周囲空気が、ノブ通気口1001bを通してチャンバ1012a内に引き込まれる。次いで、空気は、選択ディスク1006の入口1062、及びポンプカバー1005の入口1052をそれぞれ通ってインペラチャンバ1003a内に引き込まれる。空気は、ポンプカバー1005の出口1051、及び選択ディスク1006の出口1061を通ってインペラチャンバ1003aを出て、通気口1121を通して膨張可能本体200(
図1)に圧送される。
【0052】
[0093]
図13A及び
図13Bは、オフ形態にあるインフレーションアセンブリ1102を示している。図示のように、コントロールパネル1001をオフ位置まで回転させ、これにより、スイッチ1007は視認可能になり、観察窓1222を通してアクセス可能になり、スイッチ1007は、オフ状態を反映するように手動で切り替えられる。モータ1002は動作不能である。このような形態では、選択ディスク1006の空気出口1061も空気入口1062も通気口1121と接触せず、空気は、ポンプアセンブリ1100のチャンバ1012aと膨張可能本体200(
図1)との間を流れることができない。
【0053】
[0094]
図14A及び
図14Bは、収縮形態にあるインフレーションアセンブリ1102を示している。ユーザは、スイッチ1007を切り替えることによって、インフレーションアセンブリ1102を動作し得る。コントロールパネル1001を収縮位置まで回転させ、これにより、動作マーク「DEFLATE」が観察窓1222を通して視認可能になり、スイッチが視界から隠される。更に、ポンプカバー1005の空気入口1052、及び選択ディスク1006の空気入口1062は、通気口1121と連通する。スイッチ1007の切り替えにより、モータ1002が動作を開始し、それにより、インペラ1004が回転モータシャフト1002aを介して回転する。インペラ1004の回転により、膨張可能本体200(
図1)からの空気は、通気口1121、選択ディスク1006の空気入口1062、及びポンプカバー1005の空気入口1052を通して、インペラチャンバ1003a内に引き込まれる。その後、空気は、インペラチャンバ1003aを出て、ポンプカバー1005の空気出口1051、及び選択ディスク1006の空気出口1061を通して、チャンバ1012aに入る。次いで、空気は、チャンバ1012aからノブ通気口1001bを通して、周囲大気中に圧送される。
【0054】
[0095]インフレーションアセンブリ1102は、スイッチ1007を、動作形態を切り替える動作から分離し、それぞれが互いに独立して動作することを必要とする。言い換えれば、スイッチ1007は、インフレーションアセンブリ1102の動作状態を、手動で切り替え、次にコントロールパネル1001の回転によって選択されなければならない。スイッチ1007は、膨張又は収縮動作中に、ポンプハウジング1012内に隠され、スイッチ1007がオフに切り替られ得る前に、ユーザが通気道を閉じること、すなわちインフレーションアセンブリ1102をオフ形態にすることを必要とする。この構成では、ユーザは、最初に通気道を閉じ、最初にスイッチ1007をオフにすることによって引き起こされる空気流の漏れを回避する必要がある。そのような構成は、インフレーションアセンブリ1102の現在の通気道形態に関する明確で容易に見つけられる情報を提供することによってユーザ体験を更に改善し、インフレーションアセンブリ1102への損傷を少なくし、インフレーションアセンブリ1102の耐用年数の改善をもたらす。
【0055】
[0096]
図15から始めて、別の実施形態のインフレーションアセンブリ2102の構成要素を開示している。インフレーションアセンブリ2102は、本明細書で更に説明する場合を除いて、インフレーションアセンブリ102及び1102と実質的に同じであり、同様の構成要素には、元の参照番号に「2000」を加えて同様の番号が付されている。
【0056】
[0097]
図15~
図16に示すように、インフレーションアセンブリ2102のポンプアセンブリ2100は、トグル2021、接続ロッド2022、及びバッフル2023を備える調整機構2020を含む。ポンプ本体2003は、ポンプ本体2003の上面内に溝2033を含み、溝2033及びバッフル2023は、相補的な形状、例示的には同心円弧形状を有する。これらの相補的な形状により、ユーザは、溝2033の露出表面積をコントロールして、ユーザが、大きな空気圧を調整することができる。しかしながら、他の実施形態では、例えば、ストリップ構造、円形構造又は扇形構造を利用してもよい。例示的には、バッフル2023は、溝2033の完全な被覆を確保するために、溝2033よりもわずかに大きいサイズである。
【0057】
[0098]他の実施形態では、溝2033を、ポンプ本体2003の別の場所に、例えば、ポンプ本体2003の側面又は底面に配置してもよい。交互に配置された溝2033を有するそのような実施形態では、インフレーションアセンブリ2102が本明細書で更に説明するような動作を実施し得るように、調整機構2020の係合は変化する。
【0058】
[0099]具体的に
図16を参照すると、インフレーションアセンブリ2102のコントロールパネル2001を示している。コントロールパネル2001は、バッフル2023及びポンプ本体溝2033を補完するように成形されたコントロール溝2111を含む。更に、ノブ2001aがコントロールパネル2001の上面に配置される。組み立てられると、バッフル2023は、インペラチャンバ2003aの内側頂部表面のインペラチャンバ2003a内に配置され、これにより、接続ロッド2022がポンプ本体溝2033及びコントロール溝2111を上方に通過して、コントロールパネル2001の上面から突出する。接続ロッド2022は、ポンプ本体溝2033及びコントロール溝2111の各々の幅よりも直径がわずかに小さく、インフレーションアセンブリ2102内の接続ロッド2022の設置を容易にし、更にポンプ本体溝2033及びコントロール溝2111内での接続ロッド2022の揺動を防止する。
【0059】
[0100]更に
図17を参照すると、トグルヘッド2021は、コントロールパネル2001から突出する接続ロッド2022の部分に、取外し可能に取り付けられる。トグルヘッド2021は、コントロール溝2111及びポンプ本体溝2033を通る接続ロッド2022の位置の維持を助けるために、コントロール溝2111及びポンプ本体溝2033の幅よりも直径が大きい。トグルヘッド2021は、本明細書で更に説明するようにバッフル2023の動きを容易にし、バッフル2023をインペラ2004の上方に確実に配置するように、接続ロッド2022をコントロールパネル2001に向かって引っ張り、バッフル2023が、インペラ2004に接触することを防止する、又はバッフル2023が、動作中にインペラ2004の回転を妨げることを防止するために使用してもよい。
【0060】
[0101]他の実施形態では、接続ロッド2022は、コントロールパネル2001以外の他の場所でインフレーションアセンブリ2102から交互に突出し、バッフル2023の効果的な結合及びコントロールを可能としてもよい。例えば、コントロール溝2111は、ポンプハウジング2012の側壁内に画定されてもよい。本明細書で更に説明するように、接続ロッド2022は、接続ロッド2022を、切り替える又は回転させることによって作動され、バッフル2023をポンプ本体溝2033に対して移動させてもよい。
【0061】
[0102]インフレーションアセンブリ102(
図1~
図8)に関連して上述したように、インフレーションアセンブリ2102のコントロールパネル2001は、複数の接続柱2031を介してポンプ本体2003と固定的に結合され、これにより、ポンプ本体2003が、コントロールパネル2001と同期的に回転する。更に、図示の実施形態では、調整機構2020は、コントロールパネル2001及びポンプ本体2003と同期的に回転するように構成され、コントロールパネル2001に対する調整機構2020の意図しない動き、及びコントロール溝2111と接続ロッド2022の干渉を回避し、コントロールパネル2001の回転中の調整機構2020の安定性を確保する。
【0062】
[0103]ここで
図18A及び
図18Bを参照すると、インフレーションアセンブリ2102の最大空気圧形態を示している。図示のように、調整機構2020のトグルヘッド2021は、最大空気圧形態に対応するコントロール溝2111の第1の端部に配置される。具体的に
図18Bを参照すると、調整機構2020のバッフル2023は、ポンプ本体溝2033を遮蔽し、これにより、溝2033の開口部の最小面積を露出させる、又は理想的には溝2033の開口部のどこも露出しないようにする。したがって、空気は、溝2033を通って漏れ得ず、インフレーションアセンブリ2102の動作中に、膨張可能本体200(
図1)に利用可能な最大空気圧をもたらす。
【0063】
[0104]
図19A及び
図19Bは、インフレーションアセンブリ2102の最小空気圧形態を示している。図示のように、調整機構2020のトグルヘッド2021は、最小空気圧形態に対応するコントロール溝2111の第2の端部に配置される。具体的に
図19Bを参照すると、調整機構2020のバッフル2023(
図19Bでは見えない)は、ポンプ本体溝2033を露出させ、これにより、溝2033の開口部の最大面積を露出させる、又は理想的には、溝2033の開口部全体を露出させる。したがって、インペラチャンバ2003a内の空気は、インフレーションアセンブリ2102の動作中に溝2033から漏れ、これにより、インフレーションアセンブリ2102は、インフレーションアセンブリ2102の最大空気圧に到達できない。
【0064】
[0105]
図18A~
図19Bに示す形態は、可能な形態を限定することを意図しない。ユーザの所望に応じて、
図18A~
図18Bに示す最大空気圧形態と
図19A~
図19Bに示す最小空気圧形態との間の任意の位置で、調整機構2020をコントロール溝2111に沿って配置することができる。調整機構2020のコントロール下でバッフル2023を用いて溝2033を選択的に遮蔽することによって、ユーザは、ポンプ本体溝2033の開口領域をコントロールして、ユーザの所望の空気圧を膨張可能本体200(
図1)に供給することができる。開示した構成は、電気回路を使用してインペラの回転を無段階に調整するのではなく、機械的構造を使用して空気圧をコントロールすることによって、インフレーションアセンブリ2102の性能を改善するものである。開示した構成は、単純な構造及び低コストで安定しており、本構成は、異なる膨張圧力要件を有する膨張可能製品の異なる要求を満たすために、様々な電動空気ポンプ及びインフレーションアセンブリに適合させることができる。
【0065】
[0106]
図20から始めて、別の実施形態のインフレーションアセンブリ3102の構成要素を開示する。インフレーションアセンブリ3102は、本明細書で更に説明する場合を除いて、インフレーションアセンブリ102、1102、2102と実質的に同じであり、同様の構成要素は、元の参照番号に「3000」を加えて同様の番号が付されている。
【0066】
[0107]
図20を参照すると、膨張可能本体3200を示しており、膨張可能本体3200はインフレーションアセンブリ3102と結合される。インフレーションアセンブリ3102は、膨張可能本体3200の側壁に配置された固定リング3017と、使用されていないときに膨張可能本体3200を封止するために固定リング3017に結合されたカバー3312と、を含む。膨張中、本明細書で更に説明するように、カバー3312が開かれ、ポンプアセンブリ3100が固定リング3017に挿入され、固定リング3017に取外し可能に結合される。膨張可能本体3200の膨張が完了すると、ポンプアセンブリ3100を取り外し、膨張可能本体3200をカバー3312を使用して再封止してもよい。ポンプアセンブリ3100は、任意選択で、膨張可能本体3200の封止を維持するために、固定リング3017に取り付けられた状態を維持してもよい。
【0067】
[0108]ここで
図21を参照すると、ポンプアセンブリ3100及び固定リング3017の部分分解図を示している。ポンプアセンブリ3100のポンプハウジング3012は、ポンプハウジング3012の側壁から外側に延びる少なくとも1つの係合タブ3511を含む。例示的には、ポンプハウジング3012は、2つの係合タブ3511を含むが、多数の係合タブ3511を利用してもよい。ポンプアセンブリ3100が固定リング3017と結合されたときに、固定リング3017とポンプハウジング3012との間の漏れを回避するため、ポンプハウジング3012は、シール3331(例えば、Oリング)を受け入れるように構成された溝3512を更に備える。他の実施形態では、ポンプハウジング3012と固定リング3017との間の強い封止を容易にするため、多数のシール3331を使用してもよい。固定リング3017は、固定リング座部3412と、膨張可能本体3200(
図20)の側壁に結合された固定リング本体3413と、を備える。例示的には、固定リング3017は膨張可能本体3200に熱溶着されるが、固定リング3017と膨張可能本体3200とを結合する他の方法(例えば、接着、超音波溶接)を、膨張可能本体3200からの漏れを回避するように液密封止を形成することを条件として、企図してもよい。
【0068】
[0109]一対の係合溝3411が固定リング本体3413の上面に配置され、係合溝3411の各々は、ポンプアセンブリ3100と固定リング3017との結合を容易にするため、ポンプハウジング3012の係合タブ3511を受け入れるように構成される。固定リング本体3413に設けられた係合溝3411の数は、ポンプハウジング3012に設けられた係合タブの数に対応する。他の実施形態では、ポンプハウジング3012及び固定リング3017は、タブ-溝結合方法ではなく、ねじ継手を使用して結合されてもよい。
【0069】
[0110]
図22A及び
図22Bは、ポンプアセンブリ3100が固定リング3017から分離されたときのカバー3312と固定リング3017との間の相互作用を示している。カバー3312は、カバー3312から外向きに延在し、かつ固定リング3017の係合溝3411と係合するように構成されたカバー係合タブ3422を含む。したがって、固定リング3017の係合溝3411は、ポンプアセンブリ3100を設置したときのポンプハウジング3012の係合タブ3511(
図21)と、ポンプアセンブリ3100を分離したときのカバー3312の係合タブ3422(
図22A)とを交換可能に受け入れ得る。また、カバー3312と固定リング3017との間の液密接続を容易にするため、カバー3312は、シール3332(例えば、Oリング)を受け入れるように構成された周囲溝3425を含む。カバー3312は、通気口3424内に配置された弁3421を有する通気口3424を画定するノブ3423を更に含む。組み立てられると、膨張可能本体3200(
図20)は、電動ポンプ又は手動空気ポンプを使用して、通気口3424を通して膨張され得る。
【0070】
[0111]具体的に
図22Bを参照すると、カバー3312と固定リング3017との結合構造を示している。固定リング座部3412が、「h」字形の断面を有するリングを形成する一方で、固定リング本体3413は、「L」字形の断面を有するリングを形成する。固定リング本体3413の横構造は、固定リング座部3412によって画定される空間内に固定される。他の実施形態では、固定リング座部3412及び固定リング本体3413は、横方向延長部に対応するI字形溝を含む、異なる形状の断面を含んでもよい。
【0071】
[0112]ここで
図23を参照すると、ポンプアセンブリ3100の分解図を示している。ポンプアセンブリ3100のハウジング3012は、底面3012bを有するチャンバ3012a、及び底面3012bの反対側の開口部3012cを画定する。上述したように、ハウジング3012は、固定リング3017(
図21)と係合するための係合タブ3511と、シール3331を受け入れるように構成された溝3512と、を含む。通気ポート3121は、ハウジング3012の底面3012bから延在し、膨張時に膨張可能本体3200(
図20)からチャンバ3012a内までの望ましくない漏れを緩和又は防止する一方向弁3327を含む。
【0072】
[0113]固定ディスク3325は、チャンバ3012a内に配置され、ハウジング3012の通気ポート3121の上方に配置される。固定ディスク3325は、通気ポート3121と連通する第1の通気口3551を含む。エジェクタロッド3326は、例示的に、第1の固定ディスク通気口3551及び通気ポート3121によって形成された通気道内に配置され、シール3542は、液密接続を確保し、空気漏れを軽減又は回避するため、通気ポート3121と第1の固定ディスク通気口3551との間に配置されてもよい。本明細書で更に説明するように、固定ディスク3325は、ポンプアセンブリ3100を通る空気の移動を容易にするため、第2の通気口3552を更に画定する。
【0073】
[0114]ポンプ本体3003及びポンプカバー3005は協働して、インペラ3004を受け入れるように構成されたインペラチャンバ3003aを形成する。ポンプ本体3003、ポンプカバー3005、及びインペラ3004は、共に嵌合されると、上部ケーシング3323によって受け入れられる。ポンプカバー3005は、固定ディスク3325上に配置され、空気出口3051及び空気入口3052を画定する。空気出口3051及び空気入口3052の各々は、ポンプアセンブリ3100の動作中に、第1の固定ディスク通気口3551及び第2の固定ディスク通気口3552の各々と選択的に連通するように配置される。シール3541が、ポンプカバー3005と固定ディスク3325との間に配置され、ポンプカバー3005と固定ディスク3325との間の液密接続を確保し、その構成要素間の空気漏れの可能性を軽減し得る。モータ3002が、上部ケーシング3323と回転アセンブリ3401との間に形成されたチャンバ内に受け入れられ、モータ3002は、ポンプ本体3003に配置され、インペラ3004と係合するためにポンプ本体3003を通って延びる回転モータシャフト3002aを含む。
【0074】
[0115]回転アセンブリ3401は、上部ケーシング3323と協働するように設けられ、回転アセンブリ3401及び上部ケーシング3323内に回転可能に受け入れられた、モータ3002と、ポンプ本体3003と、ポンプカバー3005と、インペラ3004と、を収容する。ポンプ本体3003は、回転アセンブリ3401、ポンプ本体3003及びポンプカバー3005の同期した回転をもたらすために、回転アセンブリ3401と結合するように構成された複数の接続柱3031を含む。ノブ3001aが、回転アセンブリ3401の頂部表面に配置され、チャンバ3012aとインフレーションアセンブリ3102を囲む周囲空気との間の空気の通過を可能にする通気口3001bを、ノブ3001aは画定する。回転アセンブリ3401は、コードクランプ3526を受け入れるように構成された、回転アセンブリ3401の側壁3401aによって画定された穴部3526aを更に含む。電源コード3019は、コードクランプ3526を貫通して、回転アセンブリ3401の内側に配置されたモータ3002に動作可能に接続し、電源コード3019の未使用の長さは、回転アセンブリ3401の周りに選択的に巻き付けられる。スイッチ3007は、ポンプカバー3005に固定的に結合され、ユーザの所望に応じて、ポンプアセンブリ3100を選択的に動作させる。
【0075】
[0116]ポンプアセンブリ3100の構造は、回転アセンブリ3401を設け、通気道形態を選択し、かつ構成要素間のポンプアセンブリ3100の回転中にモータ3002に対するコントロールを保持する。回転アセンブリ3401及び上部ケーシング3323は、回転可能及び後退可能に協働して様々な通気道形態の選択をコントロールし、更に電源コード3019を収容し得るギャップを形成するように協働する。
【0076】
[0117]ここで
図24を参照すると、インフレーションアセンブリ3102の断面を膨張形態で示している。ユーザは、回転アセンブリ3401を膨張位置まで操作及び/又は回転させ、スイッチ3007(
図23)を切り替え、更にモータ3002の動作を開始させることによって、インフレーションアセンブリ3102を動作させ得る。モータ3002の動作により、インペラ3004が回転モータシャフト3002aを介して回転する。インペラ3004の回転により、ノブ通気口3001bを通して、周囲空気がチャンバ3012a内に引き込まれる。次いで、空気は、固定ディスク3325の第2の通気口3552、及びポンプカバー3005の入口3052をそれぞれ通ってインペラチャンバ3003a内に引き込まれる。空気は、ポンプカバー3005の出口3051、及び固定ディスク3325の第1の通気口3551を通ってインペラチャンバ3003aから出て、通気口3121を通して膨張可能本体3200(
図20)に圧送される。
【0077】
[0118]
図25を参照すると、インフレーションアセンブリ3102の断面をオフ形態で示している。図示のように、回転アセンブリ3401は、オフ位置まで回転され、これにより、通気口3121、及び固定ディスク3325の第1の通気口3551は、ポンプカバー3005によって塞がれ、ポンプカバー3005の空気出口3051も空気入口3052も、固定ディスク3325の第1の通気口3551と接触しない。そのような形態では、空気は、ポンプアセンブリ3100のチャンバ3012aと膨張可能本体3200(
図20)との間を流れることができない。
【0078】
[0119]
図26は、収縮形態にあるインフレーションアセンブリ3102の断面を示している。ユーザは、回転アセンブリ3401を収縮位置まで操作及び/又は回転させ、スイッチ3007を切り替え、更にモータ3002の動作を開始することによって、インフレーションアセンブリ3102を動作させ得る。モータ3002の動作により、インペラ3004が回転モータシャフト3002aを介して回転する。インペラ3004の回転により、膨張可能本体3200(
図20)からの空気は、通気口3121、固定ディスク3325の第1の通気口3551、及びポンプカバー3005の空気入口3052をそれぞれ介して、インペラチャンバ3003aに引き込まれる。空気は、インペラチャンバ3003aを出て、ポンプカバー3005の空気出口3051、及びポンプカバーの第2の通気口3552を通って、チャンバ3012aに入る。次いで、空気は、チャンバ3012aからノブ通気口3001bを通して周囲大気中に圧送される。
【0079】
[0120]別の実施形態では、
図27に示すように、第2の通気孔3313を膨張可能本体3200と固定リング3017との間に配置してもよく、第2の通気孔3313は、ポンプアセンブリ3100(
図26)のポート通気口3121(
図26)に実質的に対応する。第2の通気孔3313は、第2の通気孔3313内に配置された第2の一方向弁3314を含んでもよい。固定リング3017の上面と第2の一方向弁3314との間の距離は、例示的に、同じ長手方向において、ポンプアセンブリ3100(
図26)の上端面とポート通気口3121(
図26)との間の距離よりも短い。したがって、以下で更に説明するように、ポンプアセンブリ3100がポンプハウジング3012内に設置されたときに、エジェクタロッド3326は、第2の一方向弁3314を強制的に開き得る。ポンプアセンブリ3100(
図26)が取り外されたとき、第2の通気孔3313及び第2の一方向弁3314は、膨張可能本体3200からの空気漏れを更に軽減し、そのサイズの形態により、膨張及び収縮中に第2の一方向弁3314を開くことができ、ポンプアセンブリ3100の動作を確実にする。
【0080】
[0121]要約すると、インフレーションアセンブリ3102は、取外し可能ポンプアセンブリ3100を設け、インフレーションアセンブリ3102は、そのポンプアセンブリ3100が存在しなくても、一方向弁3421を有するカバー3312と交換され、膨張可能本体3200を容易に封止し得る。膨張可能本体3200の手動膨張及び収縮のために、更に一方向弁3421を使用してもよい。単一のパッケージでもたらされる様々な膨張及び収縮方法は、ユーザ体験を向上する。更に、インフレーションアセンブリ3102の構造は、簡単で設置が容易であり、製造及び膨張コストを低減する。
【0081】
[0122]
図28から始めて、別の実施形態のインフレーションアセンブリ4102の構成要素を開示している。インフレーションアセンブリ4102は、本明細書で更に説明される場合を除いて、インフレーションアセンブリ102、1102、2102、3102と実質的に同じであり、同様の構成要素は、元の参照番号に「4000」を加えて同様の番号が付されている。
【0082】
[0123]
図28に示すように、膨張可能本体4200を示しており、膨張可能本体4200はインフレーションアセンブリ4102を含む。膨張可能本体4200は、弁座部4409を受け入れるように構成された空洞を画定し、弁座部4409は、膨張可能本体4200に溶接され、膨張可能本体4200によって画定された内部チャンバ、及び外部環境と連通する。ポンプアセンブリ4100は、弁座部4409に分離可能に結合される。膨張可能本体4200の膨張が完了すると、ポンプアセンブリ4100を取り付けて、膨張可能本体4200を弁座部4409の内側に配置された弁プラグによって封止した状態を維持し得る。このような構造は、膨張可能本体4200に一方向弁を設ける必要性がなく、製造コストを低減し、損傷しやすい一方向弁がないことによって膨張可能本体4200の寿命が長くなる。
【0083】
[0124]ここで
図29~
図30を参照すると、インフレーションアセンブリ4102を示している。インフレーションアセンブリ4102は、回転アセンブリ4401と、上部ケーシング4323及び下部ケーシング4422を備えるケーシング4402と、電源コード4019と、を備える。回転アセンブリ4401は、上部ケーシング4323内に回転可能に取り付けられ、電源コード4019は、使用していないときに、回転アセンブリ4401及び上部ケーシング4323によって画定されたギャップ内で回転アセンブリ4401の周りに巻き付けられる。上部ケーシング4323は、制限窓4611を、例示的には半リング矩形溝を画定するが、楕円溝などの他の形状を利用してもよい。回転アセンブリ4401は、組み立てられたときに、制限窓4611が受け入れる横方向突出部分4514を含む。横方向突出部分4514は、位置決めストッパ4112を含み、位置決めストッパ4112は、制限窓4611内で回転するように構成されるが、水平方向と垂直方向の両方において制限窓4611によって動きが制限される「L」字形構造を有する。位置決めストッパ112は、柱状ストッパなどの他の構造を含んでもよい。
【0084】
[0125]通気口4121が下部ケーシング4422の底面4422bに配置され、一方向弁4622が通気口4121内に配置され、膨張が完了した後に、空気が通気口4121から膨張可能本体4200(
図28)から漏れないことを確保し、封止性能及び膨張効率を向上する。弁座部4409には、座部通気口4092と、対応する弁プラグ4091とが設けられている。弁プラグ4091の接続部分4091aが、下部ケーシング4422の内部の座部通気口4092によって形成されたボスに固定的に結合される一方で、座部通気口4092が、膨張可能本体4200(
図28)を膨張させるための通気口4121に結合されるように、弁プラグ4091は、下部ケーシング4422の底部の空洞内に受け入れられる。
【0085】
[0126]具体的に
図30を参照すると、回転アセンブリ4401は、回転ケーシング4411と、モータ4002と、ポンプ本体4003と、ポンプカバー4005と、を含む。ポンプ本体4003及びポンプカバー4005は、インペラ4004を受け入れるように構成されたインペラチャンバ4003aを形成するように固定的に結合される。ポンプ本体4003の上面は、開口部を有するモータ座部4132を画定する。モータ4002は、モータ座部4132上に配置され、これにより、モータ4002の回転モータシャフト4002aは、開口部を通過して、インペラ4004に結合することができる。例示的には、モータ4002は、ボルトを介してモータ座部4132に固定的に結合されるが、他の機械的締結具を含む他の結合方法を利用してもよい。複数の接続ポスト4131が、ポンプ本体4003の頂部表面から延びて、回転ケーシング4411の内側空洞上の接続座部に結合し、これにより、ポンプ本体4003は、回転ケーシング4411に固定的に接続される。
【0086】
[0127]ポンプカバー4005は、出口4051、入口4052、及びスイッチ4007を取り付けるためのスイッチブラケット4153を画定する。回転ケーシング4411の内側側壁は、回転アセンブリ4401の回転時に、スイッチ4007を作動及び/又はオフにするように配置された3つのストッパ4212を備える。固定ディスク4325は、下部ケーシング4422の下部内面に配置され、固定的に結合される。固定ディスク4325は、第1の通気口4551、第2の通気口4552、及び溝4553を画定し、第2の通気口4552は、固定ディスク4325の側壁に配置され、第1の通気口4551は、通気口4121と連通する。ポンプカバー4005は、固定ディスク4325の真上に配置され、そこから延在するボスを含み、溝4553に対応し、それにより、ポンプカバー4005が、溝4553の中心周りに回転する。シール4451を、ポンプカバー4005と固定ディスク4325との間に配置し、第2のシール4452を、固定ディスク4325と下部ケーシング4422との間に配置して、構成要素間の液密性を確保してもよい。ポンプ本体4003とポンプカバー4005、固定ディスク4325と下部ケーシング4422、及び上部ケーシング4323と下部ケーシング4422を、ボルトを介して固定してもよく、これは、構造安定性を確保しつつ、分解及び組立に便利である。他の実施形態では、バックル又は他の機械的結合手段など、他の結合機構を使用してもよい。
【0087】
[0128]ノブ4001aが、例示的に、回転ケーシング4411の頂部表面に配置され、ノブ4001aは、回転ケーシング4411の内部を周囲空気と連通させるノブ通気口4001bを画定する。回転ケーシング4411の側壁4411bに、穴部4411c、及び対応するコードクランプ4526が設けられ、電源コード4019が、回転ケーシング4411内のモータ4002及びスイッチ4007に接続し得るように、対応するコードクランプ4526は、電源コード4019の少なくとも一部を受け入れる。
【0088】
[0129]ここで
図31を参照すると、例示的なエジェクタロッド4404を開示している。図示のように、エジェクタロッド4404は、接続ロッド4042と、少なくとも2つのサイドアーム4043と、半球形ヘッド4041と、を含む。エジェクタロッド4404は、通気口4121(
図30)内に配置され、接続ロッド4042は、固定ディスク4325(
図30)の第1の通気口4551(
図30)内に配置されたエジェクタロッド固定リング4311(
図30)上に移動可能に取り付けられ、更に、スムーズな排出をもたらすように、膨張可能本体4200(
図28)が偏向されたとき、膨張可能本体4200又はポンプアセンブリ4100(
図30)上の一方向弁4622を開くように構成される。
【0089】
[0130]
図32は、例示的な一方向弁4622を示している。図示のように、一方向弁4622は、弁ロッド4624と、弁ロッド4624の第1の端部に結合された弁プレート4626と、ばね4628と、を含む。弁プレート4626の反対側の弁ロッド4624の第2の端部において、弁4622はフランジ4630を含み、ばね4628は、フランジ4630と弁プレート4626との間に配置される。このような形態は、一方向弁を閉じた状態に保ち、ポンプアセンブリ4100(
図30)及び膨張可能本体4200(
図28)の封止性能を向上する。
【0090】
[0131]
図33を参照すると、ポンプカバー4005の下面を示している。上述のように、ポンプカバー4005は、固定ディスク4325(
図30)の溝4553(
図30)と協働するように構成されたボス4153を含み、これにより、ポンプカバー4005は、溝4553の軸周りに回転することができる。ポンプカバー4005は、エジェクタロッド4404(
図31)の半球形ヘッド4041(
図31)に結合するように構成された環状溝4154を更に含む。ポンプカバー4005が回転すると、エジェクタロッド4404の半球形ヘッド4041が環状溝4154内を移動し、環状溝が入口4052と交差する位置に、ストッパ4155が配置される。入口4052が固定ディスク4325の第1の通気口4551と連通するまで、ポンプカバー4005が回転すると、ストッパ4156は、エジェクタロッド4404を下方に押して、通気口4121の底部で一方向弁4622を開く。
【0091】
[0132]ここで
図34を参照すると、膨張形態のインフレーションアセンブリ4102の断面を示している。ユーザは、回転ケーシング4411のノブ4001aを操作又は回転させることによって、ポンプアセンブリ4100を作動させ、それにより、スイッチ4007は、回転ケーシング4411の内壁のストッパ4212によって作動され、モータ4002を動作状態にし得る。モータ4002の作動により、インペラ4004が回転モータシャフト4002aを介して回転する。インペラ4004の回転により、周囲空気がノブ通気口4001bを通してポンプアセンブリ4100内に引き込まれる。次いで、空気は、固定ディスク4325の第2の通気口4552、及びポンプカバー4005の入口4052を、それぞれ通ってインペラチャンバ4003aに引き込まれる。空気は、ポンプカバーの出口4051、及び固定ディスク4325の第1の通気口4551を通ってインペラチャンバ4003aを出て、通気口4121を通して膨張可能本体4200(
図28)に圧送される。
【0092】
[0133]
図35は、オフ形態のインフレーションアセンブリ4102の断面を示している。ユーザは、回転ケーシング4411のノブ4001aを操作又は回転させることによって、ポンプアセンブリ4100をオフ形態にし、それにより、スイッチ4007は、回転ケーシング4411の内壁のストッパ4212によって作動され、モータ4002を非動作状態にし得る。このような形態では、固定ディスク4325の通気口4121及び第1の通気口4551は、ポンプカバー4005によって塞がれ、ポンプカバー4005の出口4051も入口4052も、通気口4121と連通しない。このような形態では、空気は、ポンプアセンブリ4100と膨張可能本体4200(
図28)との間を流れることができない。
【0093】
[0134]ここで
図36を参照すると、収縮形態のインフレーションアセンブリ4102の断面を示している。ユーザは、回転ケーシング4411のノブ4001aを操作又は回転させることによって、ポンプアセンブリ4100を収縮形態にし、それにより、スイッチ4007は、回転ケーシング4411の内壁のストッパ4212によって作動され、モータ4002を動作状態にし得る。モータの作動により、インペラ4004が回転モータシャフト4002aを介して回転する。エジェクタロッド4404は、ポンプカバー4005の入口4052に設けられたストッパ4156(
図33)によって押し退けられ、一方向弁4622を開状態にする。インペラ4004の回転により、膨張可能本体4200(
図28)からの空気は、通気口4121、固定ディスク4325の第1の通気口4551、及びポンプカバー4005の入口4052を、それぞれ介してインペラチャンバ4003aに引き込まれる。次いで、空気は、インペラチャンバ4003aを出て、ポンプカバー4005の出口4051、及び固定ディスク4325の第2の通気口4552を通してポンプアセンブリ4100に入る。次いで、空気は、ポンプアセンブリ4100からノブ通気口4001bを通して周囲大気中に圧送される。
【0094】
[0135]ポンプカバー4005に設けられたエジェクタロッド4404及びエジェクタロッドトリガ機構により、膨張可能本体4200は、ポンプアセンブリ4100と連通し、一方向弁4622の存在下であっても膨張可能本体4200の偏向を容易にすることができる。一方向弁4622をポンプアセンブリ4100内に配置することによって、膨張のプロセス中に、膨張可能本体4200と一方向ガス連通を実現することができる。弁座部4409と組み合わせたこの使用は、膨張システム4102の気密性を向上し、弁座部4409上の弁プラグ4091を介して封止することもできる。一方向弁4622は1つだけ必要であり、製造コストを低減し、膨張可能本体4200の寿命を長くし、単純な構造で容易に設置し得る利点をもたらす。
【0095】
[0136]本発明の実施形態を、例示的な設計で説明してきたが、本開示の実施形態は、本開示の精神及び範囲内で更に修正され得る。したがって、本出願は、その一般原理を使用して、開示した実施形態の任意の変形、使用、又は適合を網羅することを意図している。例えば、特定の構成要素が、何らかのインフレーションアセンブリに関して明示的に記載していない場合であっても、インフレーションアセンブリ102、1102、2102、3102、及び4102のいずれかに見られる任意の構成要素は、他の記載されたインフレーションアセンブリのいずれかに実装され得る。
【国際調査報告】