(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-14
(54)【発明の名称】リソース処理方法、装置、電子機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20220907BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021537045
(86)(22)【出願日】2020-09-23
(85)【翻訳文提出日】2021-06-23
(86)【国際出願番号】 CN2020116993
(87)【国際公開番号】W WO2021243889
(87)【国際公開日】2021-12-09
(31)【優先権主張番号】202010506731.9
(32)【優先日】2020-06-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】512015127
【氏名又は名称】バイドゥ オンライン ネットワーク テクノロジー(ペキン) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100096091
【氏名又は名称】井上 誠一
(72)【発明者】
【氏名】▲ゆ▼ ▲聰▼
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 源旭
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
5L049CC18
(57)【要約】
本開示の実施例はリソース処理方法、装置、電子機器及び記憶媒体を提出し、端末分野に関し、特にビデオストリームプッシュ、仮想現実VRの分野に関する。具体的には、リソース割り当てシナリオを取得し、リソース割り当てシナリオに基づいて、対応する戦略の組み合わせ構成をクエリし、戦略の組み合わせ構成は、少なくとも2つの割り当て戦略間の組み合わせ操作を示し、その後、各割り当て戦略を実行して、各割り当て戦略で割り当てられたターゲットリソースプールを決定し、続いて、各割り当て戦略で割り当てられたターゲットリソースプールから、各割り当て戦略に対応するリソースを取得し、最後に各割り当て戦略に対応するリソースに対して組み合わせ操作を実行して、ターゲットリソースを取得する。当該技術案は、ビデオシナリオ、回答シナリオ、ゲームシナリオ、及び閲読シナリオなどの多くのシナリオのリソース割り当てに使用されることができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リソース処理方法であって、
リソース割り当てシナリオを取得するステップと、
前記リソース割り当てシナリオに基づいて、対応する戦略の組み合わせ構成をクエリするステップであって、前記戦略の組み合わせ構成は、少なくとも2つの割り当て戦略間の組み合わせ操作を示すステップと、
各割り当て戦略を実行して、前記割り当て戦略で割り当てられたターゲットリソースプールを決定するステップと、
前記各割り当て戦略で割り当てられたターゲットリソースプールから、前記各割り当て戦略に対応するリソースを取得するステップと、
前記各割り当て戦略に対応するリソースに対して前記組み合わせ操作を実行して、ターゲットリソースを取得するステップと、を含む、
ことを特徴とするリソース処理方法。
【請求項2】
前記各割り当て戦略を実行して、前記割り当て戦略で割り当てられたターゲットリソースプールを決定するステップは、
前記各割り当て戦略に対して、対応する割り当て戦略に含まれる複数のサブ戦略を取得するステップと、
いずれか1つのサブ戦略に対して、リソース割り当てオブジェクトが前記1つのサブ戦略によって示されたトリガ条件に適合すると決定された場合、クエリして前記1つのサブ戦略のターゲットリソースプールを決定するステップと、
同一の割り当て戦略に含まれる複数のサブ戦略のターゲットリソースプールを、対応する割り当て戦略のターゲットリソースプールとするステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のリソース処理方法。
【請求項3】
前記クエリして前記1つのサブ戦略のターゲットリソースプールを決定するステップは、
前記1つのサブ戦略によって示された各候補リソースプール、及び対応する候補リソースプールの割り当て確率をクエリするステップと、
前記各候補リソースプールの割り当て確率に基づいて、前記各候補リソースプールから前記1つのサブ戦略のターゲットリソースプールを決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項2に記載のリソース処理方法。
【請求項4】
前記各割り当て戦略に対して、対応する割り当て戦略に含まれる複数のサブ戦略を取得するステップの前に、
前記リソース割り当てオブジェクトが各割り当て戦略を実行する実行回数をクエリするステップと、
前記実行回数が対応する割り当て戦略によって設定された回数の上限より小さいことを決定するステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項2または3に記載のリソース処理方法。
【請求項5】
前記いずれか1つのサブ戦略に対して、リソース割り当てオブジェクトが前記1つのサブ戦略によって示されたトリガ条件に適合すると決定された場合、クエリして前記1つのサブ戦略で割り当てられたターゲットリソースプールを決定するステップの後に、
前記リソース割り当てオブジェクトが同一の割り当て戦略における少なくとも1つのサブ戦略によって示されたトリガ条件に適合する場合、対応する割り当て戦略の実行回数を更新して記憶するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項2~4のいずれかに記載のリソース処理方法。
【請求項6】
前記各割り当て戦略で割り当てられたターゲットリソースプールから、各割り当て戦略に対応するリソースを取得するステップは、
前記ターゲットリソースプールの割り当てられたリソースの合計量をクエリするステップと、
前記割り当てられたリソースの合計量が前記ターゲットリソースプールによって設定されたリソースの上限より小さい場合、前記ターゲットリソースプールによって設定されたリソース範囲内にリソース割り当てを行うステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のリソース処理方法。
【請求項7】
前記ターゲットリソースプールによって設定されたリソース範囲内にリソース割り当てを行うステップの後に、
前記ターゲットリソースプールの割り当てられたリソースの合計量を更新して記憶するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項6に記載のリソース処理方法。
【請求項8】
リソース処理装置であって、
リソース割り当てシナリオを取得するための取得モジュールと、
前記リソース割り当てシナリオに基づいて、対応する戦略の組み合わせ構成をクエリするためのクエリモジュールであって、戦略の組み合わせ構成は、少なくとも2つの割り当て戦略間の組み合わせ操作を示すクエリモジュールと、
各割り当て戦略を実行して、前記各割り当て戦略で割り当てられたターゲットリソースプールを決定するための実行モジュールと、
前記各割り当て戦略で割り当てられたターゲットリソースプールから、前記各割り当て戦略に対応するリソースを取得するための割り当てモジュールと、
前記各割り当て戦略に対応するリソースに対して前記組み合わせ操作を実行して、ターゲットリソースを取得するための操作モジュールと、を含む、
ことを特徴とするリソース処理装置。
【請求項9】
前記実行モジュールが、
前記各割り当て戦略に対して、対応する割り当て戦略に含まれる複数のサブ戦略を取得するための取得サブモジュールと、
いずれか1つのサブ戦略に対して、リソース割り当てオブジェクトが前記1つのサブ戦略によって示されたトリガ条件に適合すると決定された場合、クエリして前記1つのサブ戦略のターゲットリソースプールを決定するためのクエリサブモジュールと、
同一の割り当て戦略に含まれる複数のサブ戦略のターゲットリソースプールを、対応する割り当て戦略のターゲットリソースプールとするための処理サブモジュールと、を含む、
ことを特徴とする請求項8に記載のリソース処理装置。
【請求項10】
前記クエリサブモジュールが、
前記1つのサブ戦略によって示された各候補リソースプール、及び対応する候補リソースプールの割り当て確率をクエリするためのクエリユニットと、
前記各候補リソースプールの割り当て確率に基づいて、前記各候補リソースプールから前記1つのサブ戦略のターゲットリソースプールを決定するための決定ユニットと、を含む、
ことを特徴とする請求項9に記載のリソース処理装置。
【請求項11】
前記クエリサブモジュールが、さらに、
前記リソース割り当てオブジェクトが各割り当て戦略を実行する実行回数をクエリし、
前記実行モジュールが、
前記実行回数が対応する割り当て戦略によって設定された回数の上限より小さいことを決定するための決定サブモジュールをさらに含む、
ことを特徴とする請求項9または10に記載のリソース処理装置。
【請求項12】
前記実行モジュールが、
前記リソース割り当てオブジェクトが同一の割り当て戦略における少なくとも1つのサブ戦略によって示されたトリガ条件に適合する場合、対応する割り当て戦略の実行回数を更新して記憶するための更新サブモジュールをさらに含む、
ことを特徴とする請求項9~11のいずれかに記載のリソース処理装置。
【請求項13】
前記割り当てモジュールが、
前記ターゲットリソースプールの割り当てられたリソースの合計量をクエリし、前記割り当てられたリソースの合計量が前記ターゲットリソースプールによって設定されたリソースの上限より小さい場合、前記ターゲットリソースプールによって設定されたリソース範囲内にリソース割り当てを行う、
ことを特徴とする請求項8~12のいずれかに記載のリソース処理装置。
【請求項14】
前記ターゲットリソースプールの割り当てられたリソースの合計量を更新して記憶するための更新モジュールをさらに含む、
ことを特徴とする請求項13に記載のリソース処理装置。
【請求項15】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信可能に接続されるメモリと、を含み、
前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令が記憶され、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサが請求項1~7のいずれかに記載のリソース処理方法を実行できるように、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項16】
コンピュータ命令が記憶されている非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータ命令は、前記コンピュータに請求項1~7のいずれかに記載のリソース処理方法を実行させる、
ことを特徴とする非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項17】
コンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムは、コンピュータに請求項1~7のいずれかに記載のリソース処理方法を実行させる、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本開示は、百度在線網絡技術(北京)有限公司が2020年06月05日に提出した、発明の名称が「リソース処理方法、装置、電子機器及び記憶媒体」であり、中国特許出願番号が「202010506731.9」であるものの優先権を主張する。
【0002】
本開示は、データ処理及び端末技術の分野に関し、特にビデオストリームプッシュ、仮想現実VRの分野に関し、具体的には、リソース処理方法、装置、電子機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
インターネット技術や端末技術の継続的な発展に伴い、様々なアプリケーション(Application,APPと略称する)が雨後の筍のように出現している。ユーザの定着率を高め、ユーザの参加感と楽しみを向上させるために、各APPは、対応するリソースをユーザに配布することができ、例えば、レッドパケット、ゴールドコイン、ポイントなどの仮想アイテムを配布してもよいし、物理的なアイテムを配布してもよい。
【0004】
関連技術では、リソースの正確な配布を実現するために、異なるユーザとのインタラクションシナリオに対して、特定のボーナスコードを作成する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、上記技術的課題の1つを少なくともある程度解決することを目的とする。
【0006】
本開示は、ほとんどのシナリオのリソース割り当てニーズを満たすことを実現し、コストを節約するリソース処理方法、装置、電子機器及び記憶媒体を提出し、関連技術においてシナリオの変更または調整が必要な場合、ボーナスコードをカスタマイズして修正する必要があり、コストを増加させるだけでなく、適用性も低く、他のシナリオでのリソース割り当てニーズを満たすことができないという技術的課題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の第1の態様の実施例は、リソース処理方法を提出し、
リソース割り当てシナリオを取得するステップと、
前記リソース割り当てシナリオに基づいて、対応する戦略の組み合わせ構成をクエリするステップであって、ここで、前記戦略の組み合わせ構成は、少なくとも2つの割り当て戦略間の組み合わせ操作を示すステップと、
各割り当て戦略を実行して、各割り当て戦略で割り当てられたターゲットリソースプールを決定するステップと、
各割り当て戦略で割り当てられたターゲットリソースプールから、各割り当て戦略に対応するリソースを取得するステップと、
各割り当て戦略に対応するリソースに対して前記組み合わせ操作を実行して、ターゲットリソースを取得するステップと、を含む。
【0008】
本開示の第2の態様の実施例は、リソース処理装置を提出し、
リソース割り当てシナリオを取得するための取得モジュールと、
前記リソース割り当てシナリオに基づいて、対応する戦略の組み合わせ構成をクエリするためのクエリモジュールであって、ここで、前記戦略の組み合わせ構成は、少なくとも2つの割り当て戦略間の組み合わせ操作を示すクエリモジュールと、
各割り当て戦略を実行して、各割り当て戦略で割り当てられたターゲットリソースプールを決定するための実行モジュールと、
各割り当て戦略で割り当てられたターゲットリソースプールから、各割り当て戦略に対応するリソースを取得するための割り当てモジュールと、
各割り当て戦略に対応するリソースに対して前記組み合わせ操作を実行して、ターゲットリソースを取得するための操作モジュールと、を含む。
【0009】
本開示の第3の態様の実施例は、電子機器を提出し、
少なくとも1つのプロセッサと、
少なくとも1つのプロセッサと通信可能に接続されるメモリと、を含み、
前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令が記憶され、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサが本開示の第1の態様の実施例により提出されるリソース処理方法を実行できるように、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される。
【0010】
本開示の第4の態様の実施例は、コンピュータ命令が記憶されている非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提出し、前記コンピュータ命令は、前記コンピュータに本開示の第1の態様の実施例により提出されるリソース処理方法を実行させる。
本開示の第5の態様の実施例は、コンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムは、コンピュータに本開示の第1の態様の実施例により提出されるリソース処理方法を実行させる。
【発明の効果】
【0011】
上記出願における一実施例は、以下のような利点または有益な効果を有する。
リソース割り当てシナリオと戦略の組み合わせ構成との間の対応関係を予め設定することにより、リソース割り当てシナリオが変更されたときに、リソースプール及び割り当て戦略を調整するだけでよく、柔軟に構成しやすく、ほとんどのシナリオのリソース割り当てニーズを満たすことができる。また、割り当て戦略が調整された場合、コードを修正する必要がなく、リソース割り当てオブジェクトの参加状況とターゲットとに基づいて、割り当て戦略の構成を柔軟に調整でき、コスト削減に基づいて、システムの複雑さも低減し、コードの保守性を向上させることができる。
【0012】
上記選択可能な方式が有する他の効果は、以下で具体的な実施例と組み合わせて説明する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図面は、本技術案がよりよく理解されるためのものであり、本出願を限定するものではない。本出願の上記及び/又は付加的な態様及び利点は、図面と組み合わせて以下の実施例の説明から、明らかになり、理解されやすくなる。
【
図1】本開示の実施例1により提供されるリソース処理方法の概略フローチャートである。
【
図2】本開示の実施例2により提供されるリソース処理方法の概略フローチャートである。
【
図3】本開示の実施例3により提供されるリソース処理方法の概略フローチャートである。
【
図4】本開示の実施例4により提供されるリソース処理方法の概略フローチャートである。
【
図5】本開示の実施例5により提供されるリソース処理方法の概略フローチャートである。
【
図6】本開示の実施例におけるリソース処理の概略フローチャートである。
【
図7】本開示の実施例6により提供されるリソース処理装置の概略構成
図1である。
【
図8】本開示の実施例6により提供されるリソース処理装置の概略構成
図2である。
【
図9】本開示の実施例のリソース処理方法を実現するための電子機器のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本出願の例示的な実施例を図面を参照して説明し、理解を容易にするためにその中には本出願の実施例の様々な詳細を含んでおり、それらは単なる例示的なものと見なされるべきである。したがって、当業者は、本出願の範囲及び趣旨から逸脱することなく、ここで説明される実施例に対して様々な変更と修正を行うことができることを理解すべきである。同様に、明確及び簡潔するために、以下の説明では、周知の機能及び構成の説明を省略する。
【0015】
以下、図面を参照して本発明の実施例のリソース処理方法、装置、電子機器及び記憶媒体について説明する。
【0016】
図1は、本開示の実施例1により提供されるリソース処理方法の概略フローチャートである。
【0017】
本開示の実施例は、当該リソース処理方法がリソース処理装置に構成されることを例として説明する。当該リソース処理装置は、電子機器がリソース処理機能を実行できるように、いずれかの電子機器に適用されてもよい。
【0018】
ここで、電子機器は、コンピュティング能力を有するいずれかの機器であってもよく、例えば、パーソナルコンピュータ(Personal Computer PCと略称する)、モバイル端末、サーバなどであってもよく、モバイル端末は、例えば、携帯電話、タブレットコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント、ウェアラブルデバイス、車載機器などのさまざまなオペレーティングシステム、タッチスクリーン、及び/またはディスプレイを有するハードウェアデバイスであってもよい。
【0019】
図1に示すように、当該リソース処理方法は、以下のステップ101~105を含むことができる。
【0020】
ステップ101、リソース割り当てシナリオを取得する。
【0021】
本開示の実施例では、リソースは、仮想アイテム及び/または物理的なアイテムを含むことができ、ここで、仮想部品は、レッドパケット、ポイント、ゴールドコイン、エネルギー、ゲームコイン、電子金券であってもよい。リソース割り当てオブジェクトが異なる場合、リソース割り当てシナリオは、同じであってもよいし、異なってもよい。ここで、リソース割り当てオブジェクトは人であってもよい。
【0022】
例えば、異なるユーザがAPPにログインすると、対応するリソース割り当てシナリオは異なる場合がある。例えば、ユーザが初めてAPPにログインする場合、対応するリソース割り当てシナリオはシナリオ1であり、ユーザが初めてAPPにログインして、最初のタスクを完了する場合、対応するリソース割り当てシナリオはシナリオ2であり、ユーザが初めてAPPにログインするのではないが、友達を招待したり、予め設定された時間でAPPを閲覧したり、ウィーチャットのモーメンツやマイクロブログなどのソーシャルクラスのAPPに予め設定された活動を共有したりするなど、予め設定されたタスクを完了する場合、対応するリソース割り当てシナリオはシナリオ3である。
【0023】
本開示の実施例では、リソース割り当てオブジェクトのログイン情報及び操作情報に基づいて、現在のリソース割り当てシナリオを決定することができる。
【0024】
ステップ102、リソース割り当てシナリオに基づいて、対応する戦略の組み合わせ構成をクエリし、ここで、戦略の組み合わせ構成は、少なくとも2つの割り当て戦略間の組み合わせ操作を示す。
【0025】
なお、いくつかのリソース割り当てシナリオにおいて、複数の割り当て戦略が同時にヒットする可能性がある。例えば、リソースがレッドパケットである場合、レッドパケットの割り当て戦略、すなわちボーナス戦略に対して、ユーザが初めてAPPにログインして最初のタスクを完了した場合、2つのボーナス戦略が同時にヒットすることができる。
【0026】
したがって、本開示の実施例では、リソース割り当てオブジェクトにリソースを精確に割り当てるために、各リソース割り当てシナリオと戦略の組み合わせ構成との間の対応関係を予め設定することにより、現在のリソース割り当てシナリオを決定した後に、上記対応関係をクエリして、マッチングされた戦略の組み合わせ構成を決定することができる。ここで、各戦略の組み合わせ構成は、少なくとも2つの割り当て戦略を含み、合計処理操作のような、少なくとも2つの割り当て戦略間の組み合わせを示す。
【0027】
例えば、シナリオnに対応する戦略の組み合わせ構成は、“gold”、“firstlogin”及び“big”の3つの割り当て戦略を含み、同時に、このシナリオnに対応する戦略の組み合わせ構成は、前述の3つの割り当て戦略間の組み合わせ操作が合計処理であることを示している。
【0028】
一例として、Jsonプロトコルを採用して戦略の組み合わせ構成を構成し、戦略の組み合わせ構成のソースコードは、以下のようになる。
“gold_redpacket”:{
“open_strategy”:{
“list”:[“gold”, “firstlogin”, “big”],
“op”: “sum”
}
}
【0029】
ここで、“list”には、各割り当て戦略が含まれ、“op”は、少なくとも2つの割り当て戦略間の組み合わせ操作を示し、“sum”は合計処理を表し、redpacketはリソースの割り当て戦略の詳細を表す。
【0030】
ステップ103、各割り当て戦略を実行して、各割り当て戦略で割り当てられたターゲットリソースプールを決定する。
【0031】
本開示の実施例では、リソースプールは、リソースのサイズ及び数量を構成することに用いられ、例えば、リソースがレッドパケットである場合、リソースプールがレッドパケットプールであり、レッドパケットは、レッドパケットの金額と数量の構成に用いられる。
【0032】
一例として、jsonプロトコルを採用してリソースプールを構成し、リソースをレッドパケットとして例を挙げ、レッドパケットの構成は、以下のようになる。
“3”:{
“desc”: “中奨紅包(中国語の漢字であり、勝ったレッドパケットを意味する)”,
“min”:135,
“max”:139,
“total”:140000,
}
【0033】
ここで、“3”はレッドパケットプールの識別子を表し、“desc”はレッドパケットの説明を表し、“min”はレッドパケットの最小金額を表し、“max”はレッドパケットの最大金額を表し、“total”はレッドパケットの数を表し、“total”が存在しない場合、当該紅包の数を制限しないことを表している。
【0034】
本開示の実施例では、戦略の組み合わせ構成を決定した後、戦略の組み合わせ構成に含まれる各割り当て戦略を実行して、各割り当て戦略で割り当てられたターゲットリソースプールを決定することができる。
【0035】
上記の例を例として取り上げ、リソースがレッドパケットである場合、“gold”、
“firstlogin”及び“big”を実行し、“gold”で割り当てられたターゲットリソースプールがレッドパケットプール3であり、“firstlogin”で割り当てられたターゲットリソースプールがレッドパケットプール4であり、“big”で割り当てられたターゲットリソースプールがレッドパケットプール5であることを決定してもよい。
【0036】
ステップ104、各割り当て戦略で割り当てられたターゲットリソースプールから、各割り当て戦略に対応するリソースを取得する。
【0037】
本開示の実施例では、各割り当て戦略で割り当てられたターゲットリソースプールを決定した後、各ターゲットリソースプールから対応する割り当て戦略に対応するリソースを取得することができる。
【0038】
上記の例を例として取り上げ、リソースがレッドパケットである場合、リソースプールがレッドパケットプールであり、各レッドパケットプールに対応する最小金額、最大金額及びレッドパケットの数が構成され、各レッドパケットプールの構成情報に基づいて、対応するレッドパケットプールから対応するレッドパケット金額を取得することができる。
【0039】
ステップ105、各割り当て戦略に対応するリソースに対して組み合わせ操作を実行して、ターゲットリソースを取得する。
【0040】
本開示の実施例では、各割り当て戦略に対応するリソースを決定した後、各割り当て戦略に対応するリソースに対して組み合わせ操作を実行して、ターゲットリソースを取得でき、これによって対応するターゲットリソースをリソース割り当てオブジェクトに割り当てることができる。
【0041】
上記の例を例として取り上げ、各割り当て戦略に対応するレッドパケットプールから対応するレッドパケットを取得した後、すべてのレッドパケットを加算して、リソース割り当てオブジェクトに割り当てる必要がある金額を取得することができる。
【0042】
なお、上記はリソースをレッドパケットとして例示したものであり、実際のアプリケーションでは、リソースはゴールドコイン、エネルギーなどの仮想アイテムであってもよいし、物理的なアイテムであってもよいが、本開示はこれに限定されない。例えば、閲読シナリオでは、閲読系や新聞系のAPPに対して、ユーザがログインした後、ユーザの閲読時間やユーザーによる友達の招待などの操作に基づいて、ゴールドコインをユーザに割り当てることができ、解答シナリオでは、解答系のAPPに対して、ユーザがログインした後、ユーザの解答状況に基づいて、レッドパケットや小さなギフトなどをユーザに割り当てることができ、ビデオシナリオでは、ビデオ系のAPPやライブ系のAPPに対して、ユーザの参加度に基づいて、電子金券、レッドパケット、小さなギフトなどをユーザに割り当てることができ、ゲームシナリオでは、インタラクティブゲームなどのゲーム系のAPPに対して、ユーザのレベル、プレーヤーで実行されるタスクなどに基づいて、ゲームスキンや装備アイテムなどの賞品をプレーヤーに割り当てることができる。
【0043】
本開示の実施例のリソース処理方法は、リソース割り当てシナリオを取得し、リソース割り当てシナリオに基づいて、対応する戦略の組み合わせ構成をクエリし、その後、戦略の組み合わせ構成における各割り当て戦略を実行して、各割り当て戦略で割り当てられたターゲットリソースプールを決定し、続いて、各割り当て戦略で割り当てられたターゲットリソースプールから、各割り当て戦略に対応するリソースを取得し、最後に、各割り当て戦略に対応するリソースに対して前記組み合わせ操作を実行して、ターゲットリソースを取得する。本開示では、リソース割り当てシナリオと戦略の組み合わせ構成との間の対応関係を予め設定し、リソース割り当てシナリオが変更されたときに、リソースプール及び割り当て戦略を調整するだけでよく、柔軟に構成しやすく、ほとんどのシナリオのリソース割り当てニーズを満たすことができる。また、割り当て戦略が調整された場合、コードを修正する必要がなく、リソース割り当てオブジェクトの参加状況とターゲットとに基づいて、割り当て戦略の構成を柔軟に調整でき、コスト削減に基づいて、システムの複雑さも低減し、コードの保守性を向上させることができる。
【0044】
実際のアプリケーションでは、各割り当て戦略は、複数のサブ戦略を含んでもよく、各割り当て戦略を実行する場合、リソース割り当てオブジェクトが、各割り当て戦略に対応するサブ戦略によって示されたトリガ条件を満たすか否かを検証することができ、そうである場合、対応するルールによって、各サブ戦略でヒットされたリソースプールを計算し、リソースプールの構成に基づいて、対応するサブ戦略に対応するリソースを決定し、その後、サブ戦略を有するリソースに対して組み合わせ操作を実行し、ターゲットリソースを取得して、リソース計算の精度と信頼性を向上させる。以下、実施例2と組み合わせて、上記プロセスを詳細に説明する。
【0045】
図2は本開示の実施例2により提供されるリソース処理方法の概略フローチャートである。
【0046】
図2に示すように、当該リソース処理方法は、以下のステップ201~207を含むことができる。
【0047】
ステップ201、リソース割り当てシナリオを取得する。
【0048】
ステップ202、リソース割り当てシナリオに基づいて、対応する戦略の組み合わせ構成をクエリし、ここで、戦略の組み合わせ構成は、少なくとも2つの割り当て戦略間の組み合わせ操作を示す。
【0049】
ステップ201~202の実行プロセスは、上記実施例におけるステップ101~102の実行プロセスを参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0050】
ステップ203、各割り当て戦略に対して、対応する割り当て戦略に含まれる複数のサブ戦略を取得する。
【0051】
本開示の実施例では、各割り当て戦略とそれに含まれる各サブ戦略との間の対応関係を予め構成してもよく、これにより、各割り当て戦略を決定した後に、上記対応関係をクエリして、対応する割り当て戦略に含まれる複数のサブ戦略を決定することができる。
【0052】
一例として、jsonプロトコルを採用して割り当て戦略を構成し、割り当て戦略の構成のソースコードは、以下のようになる。
{ “big”:{
“upper_limit”:1,
“redpacket”:[
{
“condition”:“activity_play_times=1”,
“percent”: [0.46,0.025,0.01,0.005],
“pool”:[“3”,“4”,“5”,“6”]
},
{
“condition”:“activity_play_times=2”,
“percent”: [0.69,0.0375,0.015,0.0075],
“pool”:[“3”,“4”,“5”,“6”]
}
]
}
}
【0053】
ここで、“big”は、割り当て戦略の名称を表し、カスタマイズ可能であり、upper_limitは、リソース割り当てオブジェクトが当該割り当て戦略にヒットできる最大回数を表し、redpacketは、リソースの割り当て戦略の詳細を表し、複数の並列なサブ戦略を含むことができ、conditionは、サブ戦略にマッチングする条件を表し、オプションであり、percentは、マッチング中の確率を表し、マッチング回数とマッチング合計数の比であり、poolは、リソースプールを表し、percentと1対1で対応している。
【0054】
例えば、上記割り当て戦略“big”の構成情報に基づいて、割り当て戦略“big”には2つの並列なサブ戦略が含まれることが分かる。
【0055】
ステップ204、いずれか1つのサブ戦略に対して、リソース割り当てオブジェクトがこの1つのサブ戦略によって示されたトリガ条件に適合すると決定された場合、クエリしてこの1つのサブ戦略のターゲットリソースプールを決定する。
【0056】
本開示の実施例では、各サブ戦略に対応するトリガ条件は予め設定され、例えば、サブ戦略1に対応するトリガ条件は、リソース割り当てオブジェクトが初めてログインすることであり、サブ戦略2に対応するトリガ条件は、リソース割り当てオブジェクトが2回目にログインすることであり、サブ戦略3に対応するトリガ条件は、リソース割り当てオブジェクトが最初のタスクを完了することである。
【0057】
本開示の実施例では、各サブ戦略に対して、リソース割り当てオブジェクトがこのサブ戦略によって示されたトリガ条件に適合するか否かを決定することができ、そうである場合、クエリしてこのサブ戦略のターゲットリソースプールを決定し、そうでない場合、他のサブ戦略の計算を続行する。
【0058】
一例として、ステップ203を参照して、第1のサブ戦略に対応するトリガ条件は、“activity_play_times=1”であり、ユーザが初めて活動に参加する場合、ユーザがこのサブ戦略によって示されたトリガ条件に適合することを決定し、この場合、ランダム確率によって識別子“3”、“4”、“5”、“6”に対応するリソースプールからヒットされたリソースプールを計算することができる。第2のサブ戦略に対応するトリガ条件は、“activity_play_times=2”であり、ユーザが2回目に活動を参加する場合、ユーザがこのサブ戦略によって示されたトリガ条件に適合することを決定し、この場合、同様にランダム確率によってヒットされたリソースプールを計算することができる。
【0059】
ステップ205、同一の割り当て戦略に含まれる複数のサブ戦略のターゲットリソースプールを、対応する割り当て戦略のターゲットリソースプールとする。
【0060】
ステップ206、各割り当て戦略で割り当てられたターゲットリソースプールから、各割り当て戦略に対応するリソースを取得する。
【0061】
本開示の実施例では、各割り当て戦略で割り当てられたターゲットリソースプールを決定した後、各ターゲットリソースプールの構成に基づいて、対応する割り当て戦略に対応するリソースを決定することができる。
【0062】
ステップ207、各割り当て戦略に対応するリソースに対して組み合わせ操作を実行して、ターゲットリソースを取得する。
【0063】
ステップ207の実行プロセスは、上記実施例におけるステップ105の実行プロセスを参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0064】
本開示の実施例の可能な一実施形態では、各割り当て戦略及び/またはサブ戦略は、対応する候補リソースプール及び対応する候補リソースプールの割り当て確率を示すことができ、各割り当て戦略またはサブ戦略に対して、各候補リソースプールの割り当て確率に基づいて、各候補リソースプールから、当該割り当て戦略またはサブ戦略のターゲットリソースプールを決定することができる。以下、実施例3と組み合わせて、上記プロセスを詳細に説明する。
【0065】
図3は、本開示の実施例3により提供されるリソース処理方法の概略フローチャートである。
【0066】
図3に示すように、当該リソース処理方法は、以下のステップ301~308を含むことができる。
【0067】
ステップ301、リソース割り当てシナリオを取得する。
【0068】
ステップ302、リソース割り当てシナリオに基づいて、対応する戦略の組み合わせ構成をクエリし、ここで、戦略の組み合わせの構成は、少なくとも2つの割り当て戦略間の組み合わせ操作を示す。
【0069】
ステップ303、各割り当て戦略に対して、対応する割り当て戦略に含まれる複数のサブ戦略を取得する。
【0070】
ステップ301~303の実行プロセスは、上記実施例の実行プロセスを参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0071】
ステップ304、いずれか1つのサブ戦略に対して、リソース割り当てオブジェクトがこの1つのサブ戦略によって示されたトリガ条件に適合すると決定された場合、この1つのサブ戦略によって示された各候補リソースプール、及び対応する候補リソースプールの割り当て確率をクエリする。
【0072】
本開示の実施例では、条件ソースによってリソース割り当てオブジェクトの情報を記憶でき、例えば、この条件ソースがユーザデータセンターであってもよく、これにより、本開示では、条件ソースに記載されたリソース割り当てオブジェクトの情報に基づいて、リソース割り当てオブジェクトが各サブ戦略によって示されたトリガ条件に適合するか否かを判断でき、そうである場合、各サブ戦略に対応する構成情報に基づいて、各サブ戦略によって示された各候補リソースプール及び対応する候補リソースプールの割り当て確率を決定することができる。
【0073】
一例として、ステップ203を参照して、“activity_play_times=1”であるトリガ条件に対応するサブ戦略によって示された候補リソースプールは、識別子“3”、“4”、“5”、“6”に対応するリソースプールであり、識別子が“3”の候補リソースプールの割り当て確率は0.46であり、識別子が“4”の候補リソースプールの割り当て確率は0.025であり、識別子が“5”の候補リソースプールの割り当て確率は0.01であり、識別子が“6”の候補リソースプールの割り当て確率は0.005であり、“ctivity_play_times=2”であるトリガ条件に対応するサブ戦略によって示された候補リソースプールも、識別子“3”、“4”、“5”、“6”に対応するリソースプールであり、識別子が“3”の候補リソースプールの割り当て確率は0.69であり、識別子が“4”の候補リソースプールの割り当て確率は0.0375であり、識別子が“5”の候補リソースプールの割り当て確率は0.015であり、識別子が“6”の候補リソースプールの割り当て確率は0.0075である。
【0074】
なお、本開示は、2つのサブ戦略によって示された候補リソースプールが同じであることのみを例とし、実際のアプリケーションでは、異なるサブ戦略によって示された候補リソースプールは、同じであってもよいし、異なってもよく、本開示はこれを限定しない。
【0075】
ステップ305、各候補リソースプールの割り当て確率に基づいて、各候補リソースプールから1つのサブ戦略のターゲットリソースプールを決定する。
【0076】
本開示の実施例では、割り当て確率は、対応する各候補リソースプールが選択される確率を示し、各候補リソースプールの割り当て確率に基づいて、現在のリソース割り当てオブジェクトに対して、この候補リソースプールが選択されるか否かを決定でき、ここで、リソース割り当てオブジェクトによって選択された各候補リソースプールはランダムであり、リソース割り当てオブジェクトによってヒットされた候補リソースプールをランダム確率で計算できる。
【0077】
ステップ306、同一の割り当て戦略に含まれる複数のサブ戦略のターゲットリソースプールを、対応する割り当て戦略のターゲットリソースプールとする。
【0078】
ステップ307、各割り当て戦略で割り当てられたターゲットリソースプールから、各割り当て戦略に対応するリソースを取得する。
【0079】
ステップ308、各割り当て戦略に対応するリソースに対して組み合わせ操作を実行して、ターゲットリソースを取得する。
【0080】
ステップ306~308の実行プロセスは、上記実施例の実行プロセスを参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0081】
本開示の実施例では、各候補リソースプールの割り当て確率により、各候補リソースプールから1つのサブ戦略のターゲットリソースプールを決定することにより、ターゲットリソースプールの決定結果の精度を向上させ、後続のリソース割り当ての精度と信頼性を向上させることができる。
【0082】
なお、リソースが限られ、リソース割り当てオブジェクトがリソースを無限回に取得することを回避するために、各割り当て戦略に対応する実行回数の上限値を設定でき、各割り当て戦略を実行する前に、リソース割り当てオブジェクトが各割り当て戦略を実行する実行回数が対応する上限値より小さいであるか否かを決定でき、そうでない場合、処理フローを停止でき、そうである場合、相応する割り当て戦略を実行できる。以下、実施例4と組み合わせて、上記プロセスを詳細に説明する。
【0083】
図4は、本開示の実施例4により提供されるリソース処理方法の概略フローチャートである。
【0084】
図4に示すように、当該リソース処理方法は、以下のステップ401~409を含むことができる。
【0085】
ステップ401、リソース割り当てシナリオを取得する。
【0086】
ステップ402、リソース割り当てシナリオに基づいて、対応する戦略の組み合わせ構成をクエリし、ここで、戦略の組み合わせ構成は、少なくとも2つの割り当て戦略間の組み合わせ操作を示す。
【0087】
ステップ401~402の実行プロセスは、上記実施例におけるステップ101~102の実行プロセスを参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0088】
ステップ403、リソース割り当てオブジェクトが各割り当て戦略を実行する実行回数をクエリする。
【0089】
本開示の実施例では、ヒットレコードを通じてリソース割り当てプロセスにおいて記憶する必要がある情報を記憶することができ、例えば、このヒットレコードは、各割り当て戦略の実行回数、リソースプールによって割り当てられたリソースの合計数(例えば、レッドパケットプールによって割り当てられたレッドパケットの金額)、及びリソース割り当てオブジェクトによって毎回割り当てられたリソース(例えば、各ユーザによって毎回割り当てられたレッドパケットの金額)などを記憶することができ、これにより、本開示では、ヒットレコードからリソース割り当てオブジェクトが各割り当て戦略を実行する実行回数をクエリすることができる。
【0090】
ステップ404、実行回数が対応する割り当て戦略によって設定された回数の上限より小さいことを決定する。
【0091】
本開示の実施例では、リソース割り当てオブジェクトが各割り当て戦略を実行する実行回数が、対応する割り当て戦略によって設定された回数の上限を超えるか否かを決定でき、リソース割り当てオブジェクトが各割り当て戦略を実行する実行回数が、対応する割り当て戦略によって設定された回数の上限以上である場合、処理フローを停止でき、リソース割り当てオブジェクトが各割り当て戦略を実行する実行回数が、対応する割り当て戦略によって設定された回数の上限より小さい場合、対応する割り当て戦略を実行する。
【0092】
一例として、ステップ203を参照して、割り当て戦略“big”によって設定された回数の上限は1(“upper_limit”:1)であり、リソース割り当てオブジェクトがこの割り当て戦略を実行する実行回数が1以上である場合、処理フローを停止でき、リソース割り当てオブジェクトがこの割り当て戦略を実行する実行回数が0に等しい場合、この割り当て戦略を実行することができる。
【0093】
ステップ405、各割り当て戦略に対して、対応する割り当て戦略に含まれる複数のサブ戦略を取得する。
【0094】
ステップ406、いずれか1つのサブ戦略に対して、リソース割り当てオブジェクトがこの1つのサブ戦略によって示されたトリガ条件に適合すると決定された場合、クエリしてこの1つのサブ戦略のターゲットリソースプールを決定する。
【0095】
ステップ407、同一の割り当て戦略に含まれる複数のサブ戦略のターゲットリソースプールを、対応する割り当て戦略のターゲットリソースプールとする。
【0096】
ステップ408、各割り当て戦略で割り当てられたターゲットリソースプールから、各割り当て戦略に対応するリソースを取得する。
【0097】
ステップ409、各割り当て戦略に対応するリソースに対して組み合わせ操作を実行して、ターゲットリソースを取得する。
【0098】
ステップ405~409の実行プロセスは、上記実施例の実行プロセスを参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0099】
本開示の実施例の可能な一実施形態では、リソース割り当ての精度を向上させるために、リソース割り当てオブジェクトが同一の割り当て戦略における異なるサブ戦略に適合する場合、適合したサブ戦略の数に基づいて、対応する割り当て戦略の実行回数を更新する必要がある。具体的には、クエリして1つのサブ戦略によって割り当てられたターゲットリソースプールを決定した後、リソース割り当てオブジェクトが同一の割り当て戦略における少なくとも1つのサブ戦略によって示されたトリガ条件に適合する場合、対応する割り当て戦略の実行回数を更新して記憶する。
【0100】
例えば、リソース割り当てオブジェクトが割り当て戦略1における2つのサブ戦略に適合し、この場合、2つのサブ戦略を実行する必要があるため、ヒットレコードにおけるこの割り当て戦略1の実行回数に2を加算処理する必要がある。また例えば、リソース割り当てオブジェクトが割り当て戦略2における4つのサブ戦略に適合し、この場合、4つのサブ戦略を実行する必要があるため、ヒットレコードにおけるこの割り当て戦略2の実行回数に4を加算処理する必要がある。
【0101】
なお、各リソースプールに対応するリソースの合計量が予め設定され、割り当てられたリソースがターゲットリソースプールのリソースの上限値を超えることを回避するために、ターゲットリソースプールの割り当てられたリソースの合計量がターゲットリソースプールによって設定されたリソースの上限より小さいか否かを決定する必要があり、そうである場合、ターゲットリソースプールによって設定されたリソース範囲内にリソース割り当てを行い、そうでない場合、リソースを返す必要がなく、処理フローを停止できる。以下、実施例5と組み合わせて、上記プロセスを詳細に説明する。
【0102】
図5は、本開示の実施例5により提供されるリソース処理方法の概略フローチャートである。
【0103】
図5に示すように、当該リソース処理方法は、以下のステップ501~506を含むことができる。
【0104】
ステップ501、リソース割り当てシナリオを取得する。
【0105】
ステップ502、リソース割り当てシナリオに基づいて、対応する戦略の組み合わせ構成をクエリし、ここで、戦略の組み合わせ構成は、少なくとも2つの割り当て戦略間の組み合わせ操作を示す。
【0106】
ステップ503、各割り当て戦略を実行して、割り当て戦略で割り当てられたターゲットリソースプールを決定する。
【0107】
ステップ501~503の実行プロセスは、上記実施例の実行プロセスを参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0108】
ステップ504において、ターゲットリソースプールの割り当てられたリソースの合計量をクエリする。
【0109】
本開示の実施例では、ヒットレコードには、各リソースプールに対応する割り当てられたリソースの合計量が記憶されてもよく、例えば、このヒットレコードには、各リソースプールの識別子と、対応するリソースプールの割り当てられたリソースの合計量との対応関係が記憶されてもよく、これにより、本開示では、ターゲットリソースプールを決定した後、ターゲットリソースプールの識別子に基づいて、ヒットレコードから当該ターゲットリソースプールに対応する割り当てられたリソースの合計量をクエリすることができる。
【0110】
ステップ505、割り当てられたリソースの合計量がターゲットリソースプールによって設定されたリソースの上限より小さい場合、ターゲットリソースプールによって設定されたリソース範囲内にリソース割り当てを行う。
【0111】
本開示の実施例では、ターゲットリソースプールの割り当てられたリソースの合計量がターゲットリソースプールによって設定されたリソースの上限より小さいか否かを決定することができ、そうである場合、ターゲットリソースプールによって設定されたリソース範囲内にリソース割り当てを行い、そうでない場合、リソースを返す必要がなく、処理フローを停止できる。例えば、リソースがレッドパケットである場合、ターゲットリソースプールの割り当てられたリソースの合計量がターゲットリソースプールによって設定されたリソースの上限以上である場合、空のレッドパケットを返すことができる。
【0112】
ステップ506、各割り当て戦略に対応するリソースに対して組み合わせ操作を実行して、ターゲットリソースを取得する。
【0113】
ステップ506の実行プロセスは、上記実施例におけるステップ105の実行プロセスを参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0114】
本開示の実施例の可能な一実施形態では、割り当てられたリソースがターゲットリソースプールのリソース上限を超えることを回避するために、ターゲットリソースプールによって設定されたリソース範囲内にリソース割り当てを行った後、ターゲットリソースプールの割り当てられたリソースの合計量を更新して記憶する必要がある。例えば、ヒットレコードにおいて、ターゲットリソースプールの割り当てられたリソースの合計量を更新して記憶することができる。
【0115】
インターネット業界の競争が激化するにつれて、企業の運営活動に対する要件も高まっている。企業は、ユーザの定着率を高めるだけではなく、コストを細かく抑えたいと考え、そのため、各APPにおける活動ルールがますます複雑になり、それに応じて、活動のカスタマイズされた開発のコストも無駄に増える。ここで、リソースは、最も一般的なインセンティブ活動として、低コストの非カスタマイズされた開発、ゼロ開発さえ達成できれば、企業の運営にとって大きな利益になるに違いない。
【0116】
関連技術では、戦略が大きく異なるリソース活動に対して、一般的に、カスタマイズされた開発の解決案を採用し、すなわち、異なるユーザインタラクションシナリオに対して、リソース戦略の精確な制御を満たすために、特定のボーナスコードを作成する。
【0117】
このような方法では、以下の欠点が存在する可能性がある。
【0118】
第1に、前期に繰り返しの開発が多く、開発コストを増加させる。
【0119】
第2に、コードの保守性が高くない。その理由は、次のとおりである。大量の繰り返しのコードと長い論理チェーンのため、システムの複雑さを増加させる。
【0120】
第3に、調整コストが高い。その理由は、次のとおりである。運営活動で期待される効果を達成するために、活動期間中に、ユーザの参加状況とコストに対して、リソース戦略を動的に調整し、ボーナスコードをカスタマイズして修正しなければならず、大量の時間コストと人件費がかかる。しかしながら、周期が固定されている活動の場合、上記の状況は明らかに許容できないため、一般的にはわずかな修正しか選択できず、これは通常、活動の期待される効果を達成することが困難であることを意味する。
【0121】
本開示では、リソースプールや割り当て戦略を調整することにより、柔軟に構成しやすく、ほとんどのシナリオのリソース割り当てニーズを満たすことができる。また、割り当て戦略とリソースは、いずれも構成化でき、従来技術においてコードを繰り返し開発することを回避でき、また、割り当て戦略が調整される場合、コードを修正する必要がなく、ユーザの参加状況とターゲットに基づいて、割り当て戦略の構成を柔軟に調整でき、コスト削減に基づいて、システムの複雑さも低減し、コードの保守性を向上させ、活動の高い変動性を保証することができる。
【0122】
一例として、
図6を参照して、jsonプロトコルを採用して、リソースプール、割り当て戦略、及び戦略の組み合わせ構成を構成し、
図6は、本開示の実施例におけるリソース処理の概略フローチャートである。ここで、DSLは、特定のアプリケーション分野に対して設計されて使用されたコンピュータ言語(Domain-Specific Language)である。条件ソースは、リソース割り当てオブジェクトの情報を記憶することに用いられ、例えばユーザデータセンターであってもよい。ヒットレコードは、リソース割り当てプロセスにおいて記憶する必要がある情報を記憶することに用いられ、例えば、各戦略の実行回数、リソースプールによって割り当てられたリソースの合計数、及びリソース割り当てオブジェクトによって毎回割り当てられたリソースなどを記憶してもよい。
【0123】
リソースをレッドパケットとして例を挙げて、
図6に示すように、現在のシナリオに基づいて戦略の組み合わせ構成を決定し、その中のすべてのピアの割り当て戦略を解析することができ、各ピアの割り当て戦略については、まず、ヒットレコードに基づいて、ユーザによってヒットされた割り当て戦略が上限値に達したか否かを検証し、そうである場合、フローを停止し、空のレッドパケットに返し、そうでない場合、条件ソースを介して、ユーザがこの割り当て戦略のサブ戦略条件を満たすか否かを検証し、満たす場合、ランダム確率によってヒットされたレッドパケットプールを計算し、レッドパケットプールの構成を読み取り、金額を計算し、満たさない場合、他のサブ戦略の計算を続行し、各戦略の金額を組み合わせて処理するとともに、ヒットレコードに上記金額を記憶する。
【0124】
上記実施例を実現するために、本開示は、リソース処理装置をさらに提出する。
【0125】
図7は、本開示の実施例6により提供されるリソース処理装置の概略構成図である。
【0126】
図7に示すように、当該リソース処理装置700は、取得モジュール710と、クエリモジュール720と、実行モジュール730と、割り当てモジュール740と、操作モジュール750と、を含む。
【0127】
ここで、取得モジュール710は、リソース割り当てシナリオを取得する。
【0128】
クエリモジュール720は、リソース割り当てシナリオに基づいて、対応する戦略の組み合わせ構成をクエリし、ここで、戦略の組み合わせ構成は、少なくとも2つの割り当て戦略間の組み合わせ操作を示す。
【0129】
実行モジュール730は、各割り当て戦略を実行して、各割り当て戦略で割り当てられたターゲットリソースプールを決定する。
【0130】
割り当てモジュール740は、各割り当て戦略で割り当てられたターゲットリソースプールから、各割り当て戦略に対応するリソースを取得する。
【0131】
操作モジュール750は、各割り当て戦略に対応するリソースに対して組み合わせ操作を実行して、ターゲットリソースを取得する。
【0132】
さらに、本開示の実施例の可能な一実施形態では、
図8を参照して、
図7に示す実施例に基づいて、このリソース処理装置は、以下を含むことができる。
【0133】
可能な一実施形態として、実行モジュール730は、取得サブモジュール731と、クエリサブモジュール732と、処理サブモジュール733と、を含むことができる。
【0134】
取得サブモジュール731は、各割り当て戦略に対して、対応する割り当て戦略に含まれる複数のサブ戦略を取得する。
【0135】
クエリサブモジュール732は、いずれか1つのサブ戦略に対して、リソース割り当てオブジェクトが1つのサブ戦略によって示されたトリガ条件に適合すると決定された場合、クエリして1つのサブ戦略のターゲットリソースプールを決定する。
【0136】
処理サブモジュール733は、同一の割り当て戦略に含まれる複数のサブ戦略のターゲットリソースプールを、対応する割り当て戦略のターゲットリソースプールとする。
【0137】
可能な一実施形態として、クエリサブモジュール732は、クエリユニット7321と、決定ユニット7322と、を含むことができる。
【0138】
クエリユニット7321は、1つのサブ戦略によって示された各候補リソースプール、及び対応する候補リソースプールの割り当て確率をクエリする。
【0139】
決定ユニット7322は、各候補リソースプールの割り当て確率に基づいて、各候補リソースプールから1つのサブ戦略のターゲットリソースプールを決定する。
【0140】
可能な一実施形態として、クエリサブモジュール732は、さらに、リソース割り当てオブジェクトが各割り当て戦略を実行する実行回数をクエリする。
【0141】
決定サブモジュール734は、実行回数が対応する割り当て戦略によって設定された回数の上限より小さいことを決定する。
【0142】
更新サブモジュール735は、リソース割り当てオブジェクトが同一の割り当て戦略における少なくとも1つのサブ戦略によって示されたトリガ条件に適合する場合、対応する割り当て戦略の実行回数を更新して記憶する。
【0143】
可能な一実施形態として、割り当てモジュール740は、ターゲットリソースプールの割り当てられたリソースの合計量をクエリし、割り当てられたリソースの合計量がターゲットリソースプールによって設定されたリソースの上限より小さい場合、ターゲットリソースプールによって設定されたリソース範囲内にリソース割り当てを行う。
【0144】
更新モジュール760は、ターゲットリソースプールの割り当てられたリソースの合計量を更新して記憶する。
【0145】
なお、前記
図1~6の実施例のリソース処理方法に対する説明は、当該実施例のリソース処理装置にも適用し、ここでは説明を省略する。
【0146】
本開示の実施例のリソース処理装置は、リソース割り当てシナリオを取得し、リソース割り当てシナリオに基づいて、対応する戦略の組み合わせ構成をクエリし、その後、戦略の組み合わせ構成における各割り当て戦略を実行して、各割り当て戦略で割り当てられたターゲットリソースプールを決定し、続いて、各割り当て戦略で割り当てられたターゲットリソースプールから、各割り当て戦略に対応するリソースを取得し、最後に、各割り当て戦略に対応するリソースに対して前記組み合わせ操作を実行して、ターゲットリソースを取得する。本開示では、リソース割り当てシナリオと戦略の組み合わせ構成との間の対応関係を予め設定し、リソース割り当てシナリオが変更されたときに、リソースプール及び割り当て戦略を調整するだけでよく、柔軟に構成しやすく、ほとんどのシナリオのリソース割り当てニーズを満たすことができる。また、割り当て戦略が調整された場合、コードを修正する必要がなく、リソース割り当てオブジェクトの参加状況とターゲットとに基づいて、割り当て戦略の構成を柔軟に調整でき、コスト削減に基づいて、システムの複雑さも低減し、コードの保守性を向上させることができる。
【0147】
上記実施例を実現するために、本開示は、電子機器をさらに提供し、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサと通信可能に接続されるメモリと、を含み、前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令が記憶され、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサが本開示の前記実施例により提供されるリソース処理方法を実行できるように、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される。
【0148】
上記実施例を実現するために、本開示は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、コンピュータ命令は、コンピュータに本開示の前記実施例により提供されるリソース処理方法を実行させる。
【0149】
本開示の実施例によれば、本開示は、電子機器及び読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
本開示の実施例によれば、本開示は、コンピュータプログラムを提供し、コンピュータプログラムは、コンピュータに本開示によって提供されるリソース処理方法を実行させる。
【0150】
図9に示すように、それは本開示の実施例に係るリソース処理方法の電子機器のブロック図である。電子機器は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーション、パーソナルデジタルアシスタント、サーバ、ブレードサーバ、メインフレームコンピュータ、及び他の適切なコンピュータなどの様々な形態のデジタルコンピュータを表すことを目的とする。電子機器は、パーソナルデジタルプロセッサ、携帯電話、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、及び他の同様のコンピューティングデバイスなどの様々な形態のモバイルデバイスを表すこともできる。本明細書で示されるコンポーネント、それらの接続と関係、及びそれらの機能は単なる例であり、本明細書で説明される及び/又は要求される本出願の実施例の実現を制限することを意図していない。
【0151】
図9に示すように、当該電子機器は、1つ又は複数のプロセッサ601と、メモリ602と、高速インターフェースと低速インターフェースを含む各コンポーネントを接続するためのインターフェースと、を含む。各コンポーネントは、異なるバスで相互に接続され、共通のマザーボードに取り付けられるか、又は必要に応じて他の方式で取り付けられることができる。プロセッサは、外部入力/出力装置(インターフェースに結合されたディスプレイデバイスなど)にGUIの図形情報をディスプレイするためにメモリに記憶されている命令を含む、電子機器内に実行される命令を処理することができる。他の実施形態では、必要であれば、複数のプロセッサ及び/又は複数のバスを、複数のメモリと複数のメモリとともに使用することができる。同様に、複数の電子機器を接続することができ、各機器は、部分的な必要な操作(例えば、サーバアレイ、ブレードサーバ、又はマルチプロセッサシステムとして)を提供する。
図9では、1つのプロセッサ601を例とする。
【0152】
メモリ602は、本開示の実施例により提供される非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。ここで、メモリには、少なくとも1つのプロセッサが本開示により提供されるリソース処理方法を実行するように、少なくとも1つのプロセッサによって実行される命令が記憶されている。本開示の実施例の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体には、コンピュータに本開示により提供されるソース処理方法を実行させるためのコンピュータ命令が記憶されている。
【0153】
メモリ602は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体として、本開示の実施例におけるリソース処理方法に対応するプログラム命令/モジュール(例えば、
図7に示す取得モジュール710、クエリモジュール720、実行モジュール730、割り当てモジュール740及び操作モジュール750)のような、非一時的なソフトウェアプログラム、非一時的なコンピュータ実行可能なプログラム及びモジュールを記憶する。プロセッサ601は、メモリ602に記憶されている非一時的なソフトウェアプログラム、命令及びモジュールを実行することによって、サーバの様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行し、すなわち上記方法の実施例におけるリソース処理方法を実現する。
【0154】
メモリ602は、ストレージプログラム領域とストレージデータ領域とを含むことができ、ここで、ストレージプログラム領域は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションプログラムを記憶することができ、ストレージデータ領域は、電子機器の使用によって作成されたデータなどを記憶することができる。また、メモリ602は、高速ランダム存取メモリを含むことができ、少なくとも1つのディスクストレージデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非一時的なソリッドステートストレージデバイスのような非一時的なメモリをさらに含むことができる。いくつかの実施例では、メモリ602は、プロセッサ601に対して遠隔に設置されたメモリを選択的に含むことができ、これらの遠隔メモリは、ネットワークを介して電子機器に接続されることができる。上記のネットワークの例は、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク、モバイル通信ネットワーク、及びその組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0155】
電子機器は、入力装置603と出力装置604とをさらに含むことができる。プロセッサ601、メモリ602、入力装置603、及び出力装置604は、バス又は他の方式を介して接続することができ、
図9では、バスを介して接続することを例とする。
【0156】
入力装置603は、入力された数字又は文字情報を受信し、電子機器のユーザ設置及び機能制御に関するキー信号入力を生成することができ、例えば、タッチスクリーン、キーパッド、マウス、トラックパッド、タッチパッド、ポインティングスティック、1つ又は複数のマウスボタン、トラックボール、ジョイスティックなどの入力装置である。出力装置604は、ディスプレイデバイス、補助照明デバイス(例えば、LED)及び触覚フィードバック装置(例えば、振動モータ)などを含むことができる。当該ディスプレイデバイスは、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ及びプラズマディスプレイを含むことができるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、ディスプレイデバイスは、タッチスクリーンであってもよい。
【0157】
本明細書で説明されるシステムと技術の様々な実施形態は、デジタル電子回路システム、集積回路システム、特定用途向けASIC集積回路(特定用途向け集積回路)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はそれらの組み合わせで実現することができる。これらの様々な実施形態は、以下を含んでもよい。1つ又は複数のコンピュータプログラムで実施され、当該1つ又は複数のコンピュータプログラムは、少なくとも1つのプログラマブルプロセッサを含むプログラム可能なシステムで実行及び/又は解釈されることができ、当該プログラマブルプロセッサは、特定用途向け又は汎用プログラマブルプロセッサであってもよく、ストレージシステム、少なくとも1つの入力装置、及び少なくとも1つの出力装置からデータ及び命令を受信し、データ及び命令を当該ストレージシステム、当該少なくとも1つの入力装置、及び当該少なくとも1つの出力装置に伝送することができる。
【0158】
これらのコンピューティングプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、又はコードとも呼ばれる)は、プログラマブルプロセッサの機械命令を含み、高レベルのプロセス及び/又はオブジェクト指向プログラミング言語、及び/又はアセンブリ/機械言語でこれらのコンピューティングプログラムを実施することができる。本明細書に使用されるような、「機械読み取り可能な媒体」及び「コンピュータ読み取り可能な媒体」という用語は、機械命令及び/又はデータをプログラマブルプロセッサに提供するための任意のコンピュータプログラム製品、機器、及び/又は装置、例えば、磁気ディスク、光ディスク、メモリ、プログラマブルロジックデバイス(PLD)を指し、機械読み取り可能な信号である機械命令を受信する機械読み取り可能な媒体を含む。「機械読み取り可能な信号」という用語は、機械命令及び/又はデータをプログラマブルプロセッサに提供するための任意の信号を指す。
【0159】
ユーザとのインタラクションを提供するために、ここで説明されているシステム及び技術をコンピュータ上で実施することができ、当該コンピュータは、ユーザに情報を表示するためのディスプレイ装置(例えば、CRT(陰極線管)又はLCD(液晶ディスプレイ)モニタ)と、キーボード及びポインティングデバイス(例えば、マウス又はトラックボール)とを有し、ユーザは、当該キーボード及び当該ポインティングデバイスを介して入力をコンピュータに提供することができる。他の種類の装置は、ユーザとのインタラクションを提供することもでき、例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形態のセンシングフィードバック(例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、又は触覚フィードバック)であってもよく、任意の形態(音響入力、音声入力、または触覚入力を含む)でユーザからの入力を受信することができる。
【0160】
ここで説明されるシステム及び技術は、バックエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、データサーバとする)、又はミドルウェアコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、アプリケーションサーバ)、又はフロントエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、グラフィカルユーザインタフェース又はウェブブラウザを有するユーザコンピュータであり、ユーザは、当該グラフィカルユーザインタフェース又は当該ウェブブラウザによってここで説明されるシステム及び技術の実施形態とインタラクションすることができる)、又はこのようなバックエンドコンポーネント、ミドルウェアコンポーネント、またはフロントエンドコンポーネントの任意の組み合わせを含むコンピューティングシステムで実施することができる。任意の形態又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)を介してシステムのコンポーネントを相互に接続されることができる。通信ネットワークの例は、ローカルエリアネットワーク(LAN)と、ワイドエリアネットワーク(WAN)と、インターネットとを含む。
【0161】
コンピュータシステムは、クライアントとサーバとを含むことができる。クライアントとサーバは、一般に、互いに離れており、通常に通信ネットワークを介してインタラクションを行う。対応するコンピュータ上で実行され、互いにクライアント-サーバ関係を有するコンピュータプログラムによってクライアントとサーバとの関係が生成される。
【0162】
本開示の実施例の技術案によれば、リソース割り当てシナリオを取得し、リソース割り当てシナリオに基づいて、対応する戦略の組み合わせ構成をクエリし、その後、戦略の組み合わせ構成における各割り当て戦略を実行して、各割り当て戦略で割り当てられたターゲットリソースプールを決定し、続いて、各割り当て戦略で割り当てられたターゲットリソースプールから、各割り当て戦略に対応するリソースを取得し、最後に、各割り当て戦略に対応するリソースに対して前記組み合わせ操作を実行して、ターゲットリソースを取得する。本開示では、リソース割り当てシナリオと戦略の組み合わせ構成との間の対応関係を予め設定し、リソース割り当てシナリオが変更されたときに、リソースプール及び割り当て戦略を調整するだけでよく、柔軟に構成しやすく、ほとんどのシナリオのリソース割り当てニーズを満たすことができる。また、割り当て戦略が調整された場合、コードを修正する必要がなく、リソース割り当てオブジェクトの参加状況とターゲットとに基づいて、割り当て戦略の構成を柔軟に調整でき、コスト削減に基づいて、システムの複雑さも低減し、コードの保守性を向上させることができる。
【0163】
なお、上記に示される様々な形態のフローを使用して、ステップを並べ替え、追加、又は削除することができることを理解されたい。例えば、本開示に記載されている各ステップは、並列に実行されてもよいし、順次的に実行されてもよいし、異なる順序で実行されてもよいが、本開示で開示されている技術案が所望の結果を実現することができれば、本明細書では限定されない。
【0164】
上記具体的な実施形態は、本開示の保護範囲を制限するものではない。当業者は、設計要求と他の要因に応じて、様々な修正、組み合わせ、サブコンビネーション、及び代替を行うことができる。任意の本開示の精神と原則内で行われる修正、同等の置換及び改善などは、いずれも本開示の保護範囲内に含まれるべきである。
【国際調査報告】