(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-14
(54)【発明の名称】コンバインハーベスタ用の刈取機構
(51)【国際特許分類】
A01D 34/24 20060101AFI20220907BHJP
A01D 41/14 20060101ALI20220907BHJP
【FI】
A01D34/24 105Z
A01D41/14
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021576825
(86)(22)【出願日】2020-06-24
(85)【翻訳文提出日】2022-02-16
(86)【国際出願番号】 AT2020060251
(87)【国際公開番号】W WO2020257838
(87)【国際公開日】2020-12-30
(32)【優先日】2019-06-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521561547
【氏名又は名称】シュラッテネッカー・フランツ
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100191835
【氏名又は名称】中村 真介
(74)【代理人】
【識別番号】100221981
【氏名又は名称】石田 大成
(72)【発明者】
【氏名】シュラッテネッカー・フランツ
【テーマコード(参考)】
2B074
2B382
【Fターム(参考)】
2B074AA05
2B074BA02
2B074CG02
2B074EA03
2B074EB03
2B074EC01
2B074FA03
2B074FB02
2B074FC01
2B074FC02
2B382GA10
2B382GB01
2B382HF02
2B382HF15
2B382LA12
2B382LA16
2B382LA32
2B382LB05
2B382LB16
2B382LC05
2B382MA29
(57)【要約】
コンバインハーベスタ用の刈取機構
刈取台(4)のための支持フレーム(3)を有するコンバインハーベスタ(2)用の刈取機構(1)が記載されていて、
この刈取台(4)は、刈取側で支持フレーム(3)に関節式に取り付けられ、刈取方向(5)に対して横方向に可撓の刈取バー(6)を有し、
この刈取バー(6)は、刈取機構の幅にわたって分布して配置され、一方の端部で刈取バー(6)に作用し、もう一方の端部で支持フレーム(3)に作用する、複数の車軸レバー(7)を用いて支持フレーム(3)に対して高さ調節可能であり、
アクチュエータ(8)、ひいては車軸レバー(7)が刈取バー(6)と共に、制御装置(12)によって調整可能である。
有利な刈取条件を作り出す為に、
刈取機構の幅にわたって分布して配置され、刈取バー(6)の地面からの距離を受信する、複数のセンサ(11)が、刈取バー(6)に割り当てられていて、
これらのセンサ(11)は、刈取方向(5)において、それぞれ車軸レバー(7)の前に、刈取バー(6)に設けられていて、
その際、センサ(11)は、それぞれのスキッド(13)の地面接地圧を測定するために、又はスキッド(13)と刈取バー(6)の間の距離を測定するために、地面側で刈取バー(6)に配置されているスキッド(13)である、
ことが企図される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
刈取台(4)のための支持フレーム(3)を有するコンバインハーベスタ(2)用の刈取機構(1)であって、
この刈取台(4)は、刈取側で支持フレーム(3)に関節式に取り付けられ、刈取方向(5)に対して横方向に可撓の刈取バー(6)を有し、
この刈取バー(6)は、刈取機構の幅にわたって分布して配置され、一方の端部で刈取バー(6)に作用し、もう一方の端部で支持フレーム(3)に作用する、複数の車軸レバー(7)を用いて支持フレーム(3)に対して高さ調節可能であり、
このために、地面からの距離を設定する目的で、車軸レバー(7)にアクチュエータ(8)が設けられていて、
アクチュエータ(8)、ひいては車軸レバー(7)が刈取バー(6)と共に、刈取機構の幅にわたる刈取バー(6)のあらかじめ設定されている地面からの距離を守るために、制御装置(12)によって調整可能である、
当該刈取機構(1)において、
刈取機構の幅にわたって分布して配置され、刈取バー(6)の地面からの距離を受信する、複数のセンサ(11)が、刈取バー(6)に割り当てられていて、
これらのセンサ(11)は、刈取方向(5)において、それぞれ車軸レバー(7)の前に、刈取バー(6)に設けられていて、
センサ(11)は、それぞれのスキッド(13)の地面接地圧を測定するために、又はスキッド(13)と刈取バー(6)の間の距離を測定するために、地面側で刈取バー(6)に配置されているスキッド(13)である、ことを特徴とする刈取機構(1)。
【請求項2】
車軸レバー(7)は、一方の端部で刈取バー(6)に作用し、もう一方の端部で支持フレーム(3)に作用する関節平行四辺形として形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の刈取機構。
【請求項3】
車軸レバー(7)が、刈取方向(5)に対して平行な旋回軸を有する補償ベアリング(14)を介して刈取バー(6)に作用する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の刈取機構。
【請求項4】
アクチュエータ(8)は、一方側で支持フレーム(3)に作用し、もう一方側で車軸レバー(7)に作用する、ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の刈取機構。
【請求項5】
刈取バー(6)に対する刈取材料収集リールの距離が高さ調整機(17)で調整可能である刈取材料収集リール(16)を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の刈取機構であって、
刈取材料収集リール(16)に位置センサ(18)が割り当てられていて、
制御装置(12)が、刈取バー(6)と刈取材料収集リール(16)との間のあらかじめ設定されている最小距離が維持されているように高さ調整機(17)、ひいては刈取材料収集リール(16)を制御する、ことを特徴とする刈取機構。
【請求項6】
高さ調整機(17)は、各刈取材料収集リール側面ごとに設けられた直列に接続されている2つの油圧シリンダからなる、ことを特徴とする請求項5に記載の刈取機構。
【請求項7】
刈取バー(6)及びアクチュエータ(8)を有する支持フレーム(3)は、刈取する方向に刈取台の長さを調節する目的で、長手方向で変位可能に刈取材料収集装置(9)を支持するベースフレームで案内されている、ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の刈取機構。
【請求項8】
アクチュエータ(8)は、特に、空気圧シリンダ若しくは空気圧ベローズによって形成されていて、これらは、一方側で支持フレーム(3)に支持され、もう一方側で車軸レバー(7)の支持フレームベアリングと刈取バー(6)との間で車軸レバー(7)に作用する、ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の刈取機構。
【請求項9】
車軸レバー(7)の両側には、車軸レバー(7)に張架しているブリッジを介して連結されているアクチュエータ(8)が設けられていて、その際、ブリッジは割り当てられている車軸レバー(7)に作用する、ことを特徴とする請求項8に記載の刈取機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、刈取台のための支持フレームを有するコンバインハーベスタ用の刈取機構に関するものであって、この刈取台は、刈取側でフレームに関節式に取り付けられ、刈取方向に対して横方向に可撓の刈取バーを有し、この刈取バーは、刈取機構の幅にわたって分布して配置され、一方の端部で刈取バーに作用し、もう一方の端部でフレームに作用する、複数の車軸レバーを用いてフレームに対して高さ調節可能であり、このために、地面からの距離を設定する目的で、車軸レバーにアクチュエータが設けられていて、アクチュエータ、ひいては車軸レバーが刈取バーと共に、刈取機構の幅にわたる刈取バーのあらかじめ設定されている地面からの距離を守るために、制御装置によって調整可能である。
【0002】
このような刈取機構は、例えば、特許文献1から知られている。様々な生り物を収穫するためには、可撓の刈取バーが非常に有利であり、不可欠であることが企図されていて、場合によっては、この刈取バーを不動の刈取バーに変更することもできる。この場合、可撓の刈取バーとは、コンバインハーベスタの走行方向に対して横方向の刈り取るべき表面の輪郭で、少なくとも基本的に適応する刈取バーを意味する。この刈取バーは、通常、この目的のためにスプリングプレート若しくはトレーリングアームを用いて刈取機構のフレームに保持されている。刈り取られた刈取材料は、スプリングプレートを介して、リールとオーガ(独語:Foerderschnecke)を用いてさらなる処理に供給される。対照的に、不動の刈取バーは、基本的に、フレームに固定され、即ち不動に、取付けられている。可撓の刈取バーは、特に、ダイズ、エンドウ豆などの生り物の場合や、倒れた穀物などの悪い収穫条件の場合、すなわち風の影響で平らに倒れている穀物の場合、及び特に大きな刈取機構の幅の場合には、必要である。地面上を滑る刈取バーは、当然摩耗が増加するため、可撓の刈取バーは収穫条件で絶対に必要な場合にのみ使用する必要がある。それぞれ与えられている収穫条件に刈取バーを迅速かつ容易に調整すること、即ち、可撓の刈取バーと不動の刈取バーの簡単な取り換えが可能である、コンバインハーベスタ用の刈取機構を作り出すため、フレームと刈取バーの間に少なくとも一つの引張手段を設けることが、既に企図されている(特許文献2)。この引張手段によって、刈取バーは、フレームに対して可撓の作業位置から、フレームに対して不動の作業位置へのバネ力を克服しながら、フレームに対して変位することができ、その不動の作業位置では刈取バーがフレームに固定されている。
【0003】
特許文献3は、刈取機構縁部から刈取機構中心まで刈取材料を搬送するベルトコンベヤを有する刈取機構を開示している。地面からの距離(独語:Bodenabstandes)を維持するために、複数のロードセルが設けられていて、これらのセルは、刈取機構に載置されている刈取材料の重量を測定する。負荷による刈取バーのたわみは、アクチュエータで補償することができる。地面からの距離を積極的に調節することは企図されていない。刈取機構は、地面上を滑ることができ、そしてかかる重量を補償し得る。類似の装置は、特許文献4から知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】オーストリア国特許発明第520625号明細書
【特許文献2】オーストリア国特許発明第501588号明細書
【特許文献3】国際公開第2019/111069号
【特許文献4】欧州特許出願公開第0160823号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明は、それぞれ与えられている収穫条件に刈取バーを迅速かつ容易に調整することが可能であり、この場合、地上からほぼ一定の刈高にすることができる、冒頭で述べられているタイプのコンバインハーベスタ用の刈取機構を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の課題は、刈取機構の幅にわたって分布して配置され、刈取バーの地面からの距離を受信する、複数のセンサが、刈取バーに割り当てられていて、これらのセンサは、刈取方向において、それぞれ車軸レバーの前に、刈取バーに設けられている、ことで解決する。センサは、それぞれのスキッドの地面接地圧を測定するために、又はスキッドと刈取バーの間の距離を測定するために、地面側で刈取バーに配置されているスキッドである。
【0007】
この処置により、それぞれ与えられている収穫条件に刈取バーを迅速かつ容易に調整することが可能であり、その際、地上からほぼ一定の刈高にすることができ、そして刈取バーの全幅にわたって可能である。したがって、収穫プロセス中のわずかな地面からの距離による土壌の押し込みは、不均一な地面で確実に防止することができる。センサは、当然、刈取機構の可能な限り前方に配置する必要がある。刈取バーよりも前方に突き出ている、センサが設けられているスキッドも考えられる。したがって本発明によれば、コンバインハーベスタの走行方向に対して横方向において可撓の刈取バーが、許容範囲内で、例えば中間位置から±10~20cmで、刈り取るべき表面の輪郭まで能動的に追跡される。制御装置、特に乗り物コントローラは、操縦者が設定した刈取バーの地面からの距離を刈取機構の幅にわたって維持するように、アクチュエータ、ひいては車軸レバーが刈取バーと共に制御し、この場合、特に、土壌への刈取バーのはまり込みを回避する。
【0008】
収穫機での使用に適した特に堅牢なセンサは、底面側で刈取バーに配置されているスキッドであり、及びそれぞれのスキッドの地面接地圧を、ロードセルを用いて測定するか、またはスキッドと刈取バーとの間の距離を測定する。刈取バーに配置されていて弾性のあるスキッドの接触圧力は、距離に相応するか、若しくは距離値に換算することができる。
【0009】
可能な範囲で最善の刈取結果のために、そして刈取バーの最適な地面追跡のために、刈取方向において、それぞれ車軸レバーの前に、それぞれ少なくとも一つのセンサが、刈取バーに設けられていることが有利である。
【0010】
車軸レバーが、一方の端部で刈取バーに作用し、もう一方の端部で支持フレームに作用する関節平行四辺形として形成されている場合、特別な利点がある。それ故、刈取バーが地面追跡中では常に地面と平行に調整され、地面からの距離に依存せず刈取角度が得られる。加えて、刈取機構の横軸を中心として、刈取方向に対して横断方向に刈取バーのねじれが回避され、その結果、刈取機構の摩耗および必要な駆動力が低減される。
【0011】
刈り取るべき表面の輪郭をきれいに追従することができるようにするために、その場合、刈取バー内の過度の応力を回避することができるようにするために、車軸レバーが、刈取方向に対して平行な旋回軸を有する補償ベアリングを介して刈取バーに作用し得る。
【0012】
堅牢でメンテナンスが容易な構造条件は、アクチュエータが、一方側でフレームに作用し、もう一方側で車軸レバーに作用する場合に得られる。
【0013】
刈取バーに対する刈取材料収集リールの距離が高さ調整機で調整可能である刈取材料収集リールを有する刈取機構の場合、刈取バーとの不要な接触を避けるために、刈取材料収集リールに位置センサが割り当てられていて、制御装置が、刈取バーと刈取材料収集リールとの間のあらかじめ設定されている最小距離が維持されているように高さ調整機、ひいては刈取材料収集リールを制御する、ことが企図される。場合によっては、リールまたはブレードが損傷する接触を回避する必要がある場合、センサは、リールのそれぞれの位置を検出し、衝突が差し迫っている場合、リールを危険領域から適切に持ち上げる。高さ調整機は、1つまたは直列に接続されている2つの油圧シリンダから構成し得る。2つの油圧シリンダが設けられている場合、1つは操作者があらかじめ設定することができる粗調整を行い、もう1つは制御装置によって自動の位置補正をする。それ故、操作者が手動モードによってリールを可能な限り地面に近づけたい場合でも、刈取材料収集リール歯を刈取バーで切断することが回避されることを保証する。刈取材料収集リールのための高さ調整機の上記制御は、刈取方向に対して横方向に可撓の刈取バーを有するそれぞれ既知の刈取機構で使用することができる。
【0014】
刈取バー及びアクチュエータを有する支持フレームは、好ましくは、刈取する方向に刈取台の長さを調節する目的で、長手方向で変位可能に刈取材料収集装置を支持するベースフレームで案内されている。
【0015】
好ましくは、アクチュエータは、特に、空気圧シリンダ若しくは空気圧ベローズによって形成されていて、これらは、一方側で支持フレームに支持され、もう一方側で車軸レバーの支持フレームベアリングと刈取バーとの間で車軸レバーに作用する。車軸レバーの両側には、車軸レバーに張架しているブリッジを介して連結されているアクチュエータが設けられ得る。その際、ブリッジは、対応する手段によって割り当てられている車軸レバーに作用する。
【0016】
それ故、アクチュエータは、小さい必要スペースを占めながら、長手方向で変位可能にベースフレームに案内されている支持フレームに一体化されていて、刈取台の長さも所定の限度内で任意に調整可能である。
【0017】
図面には、本発明の対象が例示的に図示されている。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】刈取機構を有するコンバインハーベスタを側面図で示す。
【
図2】本発明による刈取機構を部分断面側面図で示す。
【
図3】
図2からの刈取機構の刈取バーサスペンションの斜視図の拡大した一部分を示す。
【
図4】
図3からの刈取バーサスペンションの斜視図の拡大した一部分を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
コンバインハーベスタ2用の刈取機構1は、刈取台4のための支持フレーム3を備え、この刈取台4は、刈取側では、支持フレーム3に関節式に取り付けられ、刈取方向5に対して横方向に可撓の刈取バー6を有する。刈取バー6は、刈取機構の幅にわたって分散して配置されていて、一方の端部では刈取バー6に作用し、もう一方の端部では支持フレーム3に作用する、複数の車軸レバー7を用いて支持フレーム3に対して高さ調節可能である。地面からの距離を設定する目的で、刈取バー6の高さを刈取バーの幅にわたって支持フレーム3に対して可変的に調節可能である車軸レバー7に調節駆動装置8が割り当てられている。刈取バー6から離れて刈取材料収集装置9へ向けて刈取材料を移送する為に、対応した可撓の移行プレート10が設けられている。
【0020】
アクチュエータ8は、特に、空気圧シリンダ若しくは空気圧ベローズによって形成されていて、これらは、一方側で支持フレーム3に支持され、もう一方側で車軸レバー7の支持フレームベアリングと刈取バー6との間で車軸レバー7に作用する。この目的のために、車軸レバー7の両側には、車軸レバー7に張架したブリッジを介して連結されているアクチュエータ8が設けられていて、その際、ブリッジは割り当てられている車軸レバー7に作用する。支持フレーム3は、刈取バー6及びアクチュエータ8と共に、刈取する方向に刈取台の長さを調節する目的で、刈取材料収集装置9を支持するベースフレームで、長手方向で変位可能に案内されている。それ故、アクチュエータは、小さい必要スペースを占めながら、長手方向で変位可能な方法でベースフレームに案内されている支持フレーム3に一体化されていて、刈取台の長さも所定の限度内で任意に調整可能である。刈取台の領域では、屋根板のように互いに重ねられているトランスファープレートが刈取材料用に設けられていて、これにより長さの補正が可能になる。
【0021】
本発明によれば、刈取機構の幅にわたって分布して配置され、刈取バー6の地面からの距離を受信する、複数のセンサ11が、刈取バー6に割り当てられている。制御装置12は、アクチュエータ8、ひいては車軸レバー7が刈取バー6と共に、刈取バー6の所定の地面からの距離aが刈取機構の幅にわたって維持されているように制御する。
【0022】
センサ11、特にロードセルは、底面側で刈取バー6に配置されているスキッド13であり、及び
それぞれのスキッド13の地面接地圧を測定するか、またはスキッド13と刈取バー6との間の距離を測定する。刈取方向5において、各車軸レバー7の前方に、それぞれ少なくとも一つのセンサが、刈取バー6に設けられている。
【0023】
車軸レバー7は、一方の端部で刈取バー6に作用し、もう一方の端部で支持フレーム3に作用し、そして対応する支承ブロックに支承されている、間接平行四辺形として形成されている。加えて、車軸レバー7が、刈取方向5に対して平行な旋回軸を有する補償ベアリング14を介して刈取バー6に作用する。この刈取バーは、図において非常に概略的にのみ示されている。アクチュエータ8、例えば油圧シリンダは、一方側で支持フレーム3に作用し、もう一方側で車軸レバー7に作用する。位置センサ15によって、車軸レバー7の旋回位置を検出することができる。
【0024】
図2は、刈取バー6に対する刈取材料収集リールの距離が高さ調整機17で調整可能である刈取材料収集リール16を有する刈取機構を示す。その際、刈取材料収集リール16に位置センサ18が割り当てられていて、制御装置12が、刈取バー6と刈取材料収集リール16との間のあらかじめ設定されている最小距離が維持されているように高さ調整機17、ひいては刈取材料収集リール16を制御する。高さ調整機17は、1つまたは直列に接続されている2つの油圧シリンダから構成し得る。2つの油圧シリンダが設けられている場合、1つは操作者があらかじめ設定することができる粗調整を行い、もう1つは制御装置12によって自動の位置補正をする。
【国際調査報告】