(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-14
(54)【発明の名称】内視鏡用組織クリップ装置
(51)【国際特許分類】
A61B 17/128 20060101AFI20220907BHJP
【FI】
A61B17/128
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021577026
(86)(22)【出願日】2020-02-29
(85)【翻訳文提出日】2021-12-24
(86)【国際出願番号】 CN2020077317
(87)【国際公開番号】W WO2020258909
(87)【国際公開日】2020-12-30
(31)【優先権主張番号】201910575645.0
(32)【優先日】2019-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519000319
【氏名又は名称】南▲微▼医学科技股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MICRO‐TECH (NANJING) CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】NO. 10, GAOKE THIRD ROAD, NATIONAL NEW & HIGH TECHNOLOGY INDUSTRIAL DEVELOPMENT ZONE, PUKOU DISTRICT, NANJING, JIANGSU 210032, CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】弁理士法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金▲鴻▼雁
(72)【発明者】
【氏名】冷▲徳▼▲榮▼
(72)【発明者】
【氏名】李常青
(72)【発明者】
【氏名】李▲寧▼
(72)【発明者】
【氏名】唐志
(72)【発明者】
【氏名】奚杰峰
(72)【発明者】
【氏名】▲韋▼建宇
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160CC07
4C160CC12
4C160NN04
4C160NN09
(57)【要約】
内視鏡用組織クリップ装置は、少なくとも2つのクリップアームを有するクリップ(11)と、クリップ(11)の近位端の貫通孔(111)に分離可能に接続されるコントロールワイヤ(13)と、コントロールワイヤ(13)周りに設置される軸方向シースと、クリップ(11)の近位端部分を収容するとともに、軸方向シースの遠位端に分離可能に接続されるように構成されるスリーブ(12)と、スリーブ(12)と軸方向シースとの接続を保持し、コントロールワイヤ(13)の作用で変形してスリーブ(12)と軸方向シースとの分離を実現するように構成される保持部材と、軸方向シースの近位端に接続されるとともに、コントロールワイヤ(13)の近位端に接続されるコントロール機構(17)と、を備え、コントロールワイヤ(13)が、コントロール機構(17)によりクリップ(11)の少なくとも2つのクリップアームの開閉を制御するように構成される。該内視鏡用組織クリップ装置は、回動機能および繰り返し開閉可能の機能を備えた上、構成が非常に簡単になり、生産コストおよび品質管理コストが比較的に低くなって、その使用安定性および信頼性を保障することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つのクリップアームを有するクリップと、
前記クリップの近位端の貫通孔に分離可能に接続されるコントロールワイヤと、
前記コントロールワイヤ周りに設置される軸方向シースと、
前記クリップの近位端部分を収容するとともに、前記軸方向シースの遠位端に分離可能に接続されるように構成されるスリーブと、
前記スリーブと軸方向シースとの接続を保持し、前記コントロールワイヤの作用で変形して前記スリーブと軸方向シースとの分離を実現するように構成される保持部材と、
前記軸方向シースの近位端に接続されるとともに、前記コントロールワイヤの近位端に接続されるコントロール機構と、を備え、
前記コントロールワイヤが、前記コントロール機構により前記クリップの少なくとも2つのクリップアームの開閉を制御するように構成される
ことを特徴とする内視鏡用組織クリップ装置。
【請求項2】
前記保持部材は、弾性接続片であり、
前記スリーブの近位端に取付孔が設けられ、前記弾性接続片が突出部を有し、前記弾性接続片の突出部が前記スリーブの取付孔を穿通し、前記弾性接続片が前記スリーブに保持され、前記軸方向シースの遠位端内に係止溝が設けられ、前記弾性接続片の突出部が前記軸方向シースの係止溝に嵌め込まれ、
前記コントロールワイヤが、前記弾性接続片を穿通するように構成される
ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用組織クリップ装置。
【請求項3】
前記スリーブの近位端の両側にそれぞれ前記取付孔が設けられ、前記弾性接続片の両側にそれぞれ前記突出部が設けられ、前記弾性接続片の両側の突出部が前記スリーブの近位端の両側の取付孔を穿通するように構成され、
前記軸方向シースの係止溝が環状の係止溝であり、前記弾性接続片の両側の突出部が前記軸方向シースの環状の係止溝に嵌め込まれる
ことを特徴とする請求項2に記載の内視鏡用組織クリップ装置。
【請求項4】
前記保持部材は、前記スリーブの近位端に設けられる捩り保持片であり、
前記捩り保持片が、接続部と捩り部とを有し、前記接続部が、前記捩り部の両側に設けられるとともに、前記スリーブと接続し、前記捩り部が、傾斜して設けられ、前記捩り部の近位端部が前記スリーブの内側へ傾斜し、前記捩り部の遠位端部が前記スリーブの外側へ傾斜し、
前記捩り部の遠位端部が、前記スリーブと軸方向シースとの接続を保持し、前記コントロールワイヤの作用で変形して前記スリーブと軸方向シースとの分離を実現するように構成される
ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用組織クリップ装置。
【請求項5】
前記軸方向シースは、支持座とシース本体とを備え、
前記スリーブが前記支持座の遠位端に分離可能に接続され、前記支持座の近位端が前記シース本体の遠位端と接続され、前記コントロール機構が前記シース本体の近位端に接続され、
前記係止溝が、前記支持座の遠位端内に設けられる
ことを特徴とする請求項2~4のいずれか1項に記載の内視鏡用組織クリップ装置。
【請求項6】
前記支持座内に位置制限部が設けられ、前記支持座内の位置制限部が前記スリーブの近位端を受け止めるように構成される
ことを特徴とする請求項5に記載の内視鏡用組織クリップ装置。
【請求項7】
前記支持座内の位置制限部は、位置制限階段である
ことを特徴とする請求項6に記載の内視鏡用組織クリップ装置。
【請求項8】
前記クリップの近位端の両側の、前記貫通孔に近接する位置にそれぞれ弾性突出部が設けられ、前記スリーブの近位端にロック溝が設けられ、前記ロック溝と弾性突出部とが係合可能である
ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用組織クリップ装置。
【請求項9】
前記スリーブにガイド長溝が設けられ、前記スリーブにおけるガイド長溝が前記クリップの収める方向に沿って設けられ、前記スリーブのガイド長溝が弾性突出部と合わせて設けられる
ことを特徴とする請求項8に記載の内視鏡用組織クリップ装置。
【請求項10】
前記クリップの近位端の貫通孔の両側に、前記弾性突出部の方向に沿った拡開溝が設けられる
ことを特徴とする請求項8に記載の内視鏡用組織クリップ装置。
【請求項11】
前記保持部材は、前記スリーブと軸方向シースとの接続を保持し、前記コントロールワイヤおよび前記クリップの作用で変形して前記スリーブと軸方向シースとの分離を実現するように構成される
ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用組織クリップ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、医療器具の技術分野に属し、具体的に、内視鏡用組織クリップ装置に関する。
【0002】
関係出願の相互参照
本出願は、2019年6月28日に中国專利局に提出された、出願番号がCN201910575645.0であり、名称が「内視鏡用組織クリップ装置」である中国出願に基づいて優先権を主張し、その内容のすべてはここに参照として取り込まれる。
【背景技術】
【0003】
組織クリップ装置は、胃や腸などの活動性出血または粘膜障害を治療するために使用される医療器具である。術者は、使用時、送り部材により組織クリップ装置の、操作端から離間する側の止血クリップ(クリップアッセンブリとも呼ばれる)を、内視鏡鉗子チャンネルに通して胃、腸または消化道などに進入させて、病巣部位に到達させ、術者が、組織クリップ装置の操作端で操作し、止血クリップで創傷面に対して止血または閉鎖を行う。
【0004】
止血クリップは、主に血管および周囲組織をクリップする(挟む)ことにより止血および閉鎖の目的を達成し、その止血原理が外科的血管縫合または結紮と同様に、機械的方法に該当し、粘膜組織の凝固、変性および壊死を起こさない。組織クリップ装置の止血クリップにより組織をクリップしたあと、局所の組織が修復して肉芽腫を形成し、止血クリップが自然に脱落して消化道経由で体外に排出される。このような術式は、損傷が小さく、止血速度が速く、再出血の発生率が低く、合併症が少なく、治療効果が確実であるなどの利点を有するため、既に医学的によく利用される価値のある術式となっている。
【0005】
現在、市販の組織クリップ装置は、組織クリップという基本的な機能を備える上、回動機能および繰り返し開閉可能の機能をさらに備えるものもある。組織クリップ装置の機能の増加にしたがって、従来の組織クリップ装置のほとんどは、構成が比較的に複雑で、生産コストおよび品質管理コストが比較的に高くて、組織クリップ装置の使用安定性および信頼性が影響される。
【発明の概要】
【0006】
上記の問題に鑑みて、本出願は、回動機能および繰り返し開閉可能の機能を備える上、構成が大幅に簡素化されて非常に簡単で、生産コストおよび品質管理コストが比較的に低く、使用安定性および信頼性が保障される、内視鏡用組織クリップ装置を提供する。
【0007】
上記の目的を実現するため、本出願は、下記の技術案を用いる。
【0008】
内視鏡用組織クリップ装置は、
少なくとも2つのクリップアームを有するクリップと、
前記クリップの近位端の貫通孔に分離可能に接続されるコントロールワイヤと、
前記コントロールワイヤ周りに設置される軸方向シースと、
前記クリップの近位端部分を収容するとともに、前記軸方向シースの遠位端に分離可能に接続されるように構成されるスリーブと、
前記スリーブと軸方向シースとの接続を保持し、前記コントロールワイヤの作用で変形して前記スリーブと軸方向シースとの分離を実現するように構成される保持部材と、
前記軸方向シースの近位端に接続されるとともに、前記コントロールワイヤの近位端に接続されるコントロール機構と、を備え、
前記コントロールワイヤが、前記コントロール機構により前記クリップの少なくとも2つのクリップアームの開閉を制御するように構成される。
【0009】
上記の内視鏡用組織クリップ装置の更なる選択可能な案として、前記保持部材は、弾性接続片であり、
前記スリーブの近位端に取付孔が設けられ、前記弾性接続片が突出部を有し、前記弾性接続片の突出部が前記スリーブの取付孔を穿通し、前記弾性接続片が前記スリーブに保持され、前記軸方向シースの遠位端内に係止溝が設けられ、前記弾性接続片の突出部が前記軸方向シースの係止溝に嵌め込まれ、
前記コントロールワイヤが、前記弾性接続片を穿通するように構成される。
【0010】
上記の内視鏡用組織クリップ装置の更なる選択可能な案として、前記スリーブの近位端の両側にそれぞれ前記取付孔が設けられ、前記弾性接続片の両側にそれぞれ前記突出部が設けられ、前記弾性接続片の両側の突出部が前記スリーブの近位端の両側の取付孔を穿通するように構成され、
前記軸方向シースの係止溝が環状の係止溝であり、前記弾性接続片の両側の突出部が前記軸方向シースの環状の係止溝に嵌め込まれる。
【0011】
上記の内視鏡用組織クリップ装置の更なる選択可能な案として、前記保持部材は、前記スリーブの近位端に設けられる捩り保持片であり、
前記捩り保持片が、接続部と捩り部とを有し、前記接続部が、前記捩り部の両側に設けられるとともに、前記スリーブと接続し、前記捩り部が、傾斜して設けられ、前記捩り部の近位端部が前記スリーブの内側へ傾斜し、前記捩り部の遠位端部が前記スリーブの外側へ傾斜し、
前記捩り部の遠位端部が、前記スリーブと軸方向シースとの接続を保持し、前記コントロールワイヤの作用で変形して前記スリーブと軸方向シースとの分離を実現するように構成される。
【0012】
上記の内視鏡用組織クリップ装置の更なる選択可能な案として、前記軸方向シースは、支持座とシース本体とを備え、
前記スリーブが前記支持座の遠位端に接続され、前記支持座の近位端が前記シース本体の遠位端と分離可能に接続され、前記コントロール機構が前記シース本体の近位端に接続され、
前記係止溝が、前記支持座の遠位端内に設けられる。
【0013】
上記の内視鏡用組織クリップ装置の更なる選択可能な案として、前記支持座内に位置制限部が設けられ、前記支持座内の位置制限部が前記スリーブの近位端を受け止めるように構成される。
【0014】
上記の内視鏡用組織クリップ装置の更なる選択可能な案として、前記支持座内の位置制限部は、位置制限階段である。
【0015】
上記の内視鏡用組織クリップ装置の更なる選択可能な案として、前記クリップの近位端の両側の、前記貫通孔に近接する位置にそれぞれ弾性突出部が設けられ、前記スリーブの近位端にロック溝が設けられ、前記ロック溝と弾性突出部とが係合可能である。
【0016】
上記の内視鏡用組織クリップ装置の更なる選択可能な案として、前記スリーブにガイド長溝が設けられ、前記スリーブにおけるガイド長溝が前記クリップの収める方向に沿って設けられ、前記スリーブのガイド長溝が弾性突出部と合わせて設けられる。
【0017】
上記の内視鏡用組織クリップ装置の更なる選択可能な案として、前記クリップの近位端の貫通孔の両側に、前記弾性突出部の方向に沿った拡開溝が設けられる。
【0018】
上記の内視鏡用組織クリップ装置の更なる選択可能な案として、前記保持部材は、前記スリーブと軸方向シースとの接続を保持し、前記コントロールワイヤおよび前記クリップの作用で変形して前記スリーブと軸方向シースとの分離を実現するように構成される。
【0019】
以下、本出願の利点または原理を説明する。
【0020】
内視鏡用組織クリップ装置は、少なくとも2つのクリップアームを有するクリップと、クリップの近位端の貫通孔に分離可能に接続されるコントロールワイヤと、コントロールワイヤ周りに設置される軸方向シースと、クリップの近位端部分を収容するとともに、軸方向シースの遠位端に分離可能に接続されるように構成されるスリーブと、スリーブと軸方向シースとの接続を保持し、コントロールワイヤの作用で変形してスリーブと軸方向シースとの分離を実現するように構成される保持部材と、軸方向シースの近位端に接続されるとともに、コントロールワイヤの近位端に接続されるコントロール機構と、を備え、コントロールワイヤが、コントロール機構によりクリップの少なくとも2つのクリップアームの開閉を制御することができる。この内視鏡用組織クリップ装置を使用するとき、術者は、コントロール機構により操作して、コントロール機構に接続されるコントロールワイヤを引き戻し、コントロールワイヤの駆動によりクリップが移動してスリーブ内に収められ、クリップ操作が完成する。クリップした部位が所望の部位ではない場合、術者は、コントロール機構によりさらに操作して、コントロール機構に接続されるコントロールワイヤを押動し、コントロールワイヤの駆動によりクリップが移動してクリップの一部がスリーブから押し出され、クリップアームが開く。このようにすれば、内視鏡用組織クリップ装置の繰り返し開閉を実現することができる。必要に応じて、術者は、コントロール機構を回動させることにより、コントロール機構に接続されるコントロールワイヤを駆動して回動させ、さらにコントロールワイヤの駆動によりスリーブおよびクリップを回動させ、内視鏡用組織クリップ装置におけるクリップアッセンブリの回動が実現される。
【0021】
この内視鏡用組織クリップ装置におけるクリップアッセンブリにより組織をクリップしたあと、術者は、コントロール機構により操作して、コントロールワイヤをクリップから脱出させることにより、組織をクリップするクリップアッセンブリを体内に残し、内視鏡用組織クリップ装置のその他の部分を体内から取り出す。
【0022】
この内視鏡用組織クリップ装置は、回動機能および繰り返し開閉可能の機能を備えた上、構成が大幅に簡素化されて非常に簡単になり、生産コストおよび品質管理コストが抑えられ、内視鏡用組織クリップ装置の使用安定性および信頼性をよりよく保障することができる。
【0023】
本出願の上記の目的、特徴および利点をより明瞭にするため、以下、好ましい実施例を挙げて、図面を参照しながら詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本出願における実施例の技術案をより明瞭に説明するため、以下、実施例の説明に必要な図面を簡単に説明する。説明する図面は、本出願のいくつかの実施例を示すものにすぎず、範囲を限定するものではない。当業者は、発明能力を用いなくても、これらの図面をもとに、他の関連図面を得ることが可能である。
【0025】
【
図1】本出願の実施例1による内視鏡用組織クリップ装置の構成分解模式図である。
【
図2】本出願の実施例1によるクリップ、スリーブ、釈放部材、弾性接続片および支持座の組立構成模式図である。
【
図3】本出願の実施例1による内視鏡用組織クリップ装置の、組織をクリップした状態の部分構成模式図である。
【
図4】本出願の実施例1によるクリップとスリーブとの組立構成模式図である。
【
図5】本出願の実施例1によるクリップがスリーブ内に収められた状態を示す構成模式図の一である。
【
図6】本出願の実施例1によるクリップがスリーブ内に収められた状態を示す構成模式図の二である。
【
図7】本出願の実施例1によるクリップの構成模式図である。
【
図8】本出願の実施例1によるスリーブの構成模式図である。
【
図9】本出願の実施例1による釈放部材の断面視の構成模式図である。
【
図10】本出願の実施例1によるコントロールワイヤの断面視の構成模式図である。
【
図11】本出願の実施例1による弾性接続片の自然状態下の構成模式図である。
【
図12】本出願の実施例1による弾性接続片の、力を受けた状態下の構成模式図である。
【
図13】本出願の実施例1によるもう1種の弾性接続片の自然状態下の構成模式図である。
【
図14】本出願の実施例1によるもう1種の弾性接続片の、力を受けた状態下の構成模式図である。
【
図15】本出願の実施例1によるクリップ、スリーブ、釈放部材、弾性接続片および支持座のもう1つの組立構成模式図である。
【
図16】本出願の実施例1による支持座の断面視の構成模式図である。
【
図17】本出願の実施例2による内視鏡用組織クリップ装置の部分構成模式図の一である。
【
図18】本出願の実施例2による内視鏡用組織クリップ装置の部分構成模式図の二である。
【
図19】本出願の実施例2によるスリーブの構成模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本出願の実施例に用いられる図面を参照しながら、本出願の実施例における技術案を明瞭かつ完全に説明し、説明される実施例が本出願の一部の実施例にすぎず、すべての実施例ではないことは無論である。ここで図面を用いて示した本出願の実施例における部品は、様々な配置方法で配置、設計することが可能である。このため、以下の図面に示された本出願の実施例に対する詳細な説明は、本出願の選択された実施例を示すものにすぎず、保護しようとする本出願の範囲を限定するものではない。本出願の実施例をもとに、当業者が発明能力を用いることなく得たすべての他の実施例も、本出願の保護範囲に属する。
【0027】
本出願において、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「中間」、「鉛直」、「水平」、「横方向」および「縦方向」等の用語で表された方向又は位置関係は、図面に基づくものである。これらの用語は、本出願およびその実施例をよりよく説明するためのものにすぎず、該当装置、素子または構成部分が特定の方向を有したり、特定の方向に構成、操作されたり、することを限定するものではない。
【0028】
そして、上記の一部の用語は、方向又は位置関係を示すことができる以外、他の意味を表すために使用される場合もある。例えば、用語の「上」は、場合によって、特定の依存関係または接続関係を示すために用いられることもある。当業者は、本出願におけるこれらの用語の具体的な意味を、具体的な状況に応じて理解することができる。
【0029】
また、用語の「取付」、「設置」、「設けられ」、「接続」および「連係」を広義に理解すべきである。例えば、固定接続でもよいし、取外し可能な接続でもよいし、一体的な接続でもよい。そして、機械的な接続でもよいし、点による接続でもよい。また、直接接続してもよいし、中間物を介して間接的に接続してもよいし、2つの装置、素子または構成部分の内部が連通してもよい。当業者は、本出願における上記の用語の具体的な意味を、具体的な状況に応じて理解することができる。
【0030】
また、「第1」および「第2」などの用語は、主に異なる装置、素子または構成部分(具体的な種類または構造が同じでもよく異なってもよい)を区別するためのものにすぎず、該当装置、素子または構成部分の相対重要性や数を明示または暗示するものではない。特に断りがない限り、「複数」は、「2つ以上」を意味する。
【0031】
実施例1
図1~
図16に示すように、本出願の実施例による内視鏡用組織クリップ装置は、
少なくとも2つのクリップアームを有するクリップ11と、
クリップ11の近位端の貫通孔111に分離可能に接続されるコントロールワイヤ13と、
コントロールワイヤ13周りに設置される軸方向シースと、
クリップ11の近位端部分を収容するとともに、軸方向シースの遠位端に分離可能に接続されるように構成されるスリーブ12と、
スリーブ12と軸方向シースとの接続を保持し、コントロールワイヤ13の作用で変形してスリーブ12と軸方向シースとの分離を実現するように構成される保持部材と、
軸方向シースの近位端に接続されるとともに、コントロールワイヤ13の近位端に接続されるコントロール機構17と、を備え、
コントロールワイヤ13が、コントロール機構17によりクリップ11の少なくとも2つのクリップアームの開閉を制御することができる。
【0032】
本出願の実施例による内視鏡用組織クリップ装置を使用するとき、術者は、コントロール機構17により操作して、コントロール機構17に接続されるコントロールワイヤ13を引き戻し、コントロールワイヤ13の駆動によりクリップ11が移動してスリーブ12内に収められ、クリップ操作が完成する。クリップした部位が所望の部位ではない場合、術者は、コントロール機構17によりさらに操作して、コントロール機構17に接続されるコントロールワイヤ13を押動し、コントロールワイヤ13の駆動によりクリップ11が移動してその一部がスリーブ12から押し出され、クリップアームが開く。このようにすれば、内視鏡用組織クリップ装置の繰り返し開閉を実現することができる。必要に応じて、術者は、コントロール機構17を回動させることにより、コントロール機構17に接続されるコントロールワイヤ13を駆動して回動させ、さらにコントロールワイヤ13の駆動によりスリーブ12およびクリップ11を回動させ、内視鏡用組織クリップ装置におけるクリップアッセンブリの回動が実現される。
【0033】
この内視鏡用組織クリップ装置におけるクリップアッセンブリにより組織をクリップしたあと、術者は、コントロール機構17により操作して、コントロールワイヤ13をクリップ11から脱出させることにより、組織をクリップするクリップアッセンブリを体内に残し、内視鏡用組織クリップ装置のその他の部分を体内から取り出す。
【0034】
内視鏡用組織クリップ装置は、回動機能および繰り返し開閉可能の機能を備える上、構成が大幅に簡素化されて非常に簡単になり、生産コストおよび品質管理コストが抑えられ、内視鏡用組織クリップ装置の使用安定性および信頼性をよりよく保障することができる。
【0035】
さらに、保持部材は、スリーブ12と軸方向シースとの接続を保持し、コントロールワイヤ13およびクリップ11の作用で変形してスリーブ12と軸方向シースとの分離を実現するように構成される。
【0036】
この内視鏡用組織クリップ装置におけるクリップアッセンブリを用いて組織をクリップするとき、術者はコントロール機構17により操作して、コントロール機構17に接続されるコントロールワイヤ13を引き戻すことにより、コントロールワイヤ13の駆動でクリップ11が移動してスリーブ12内に収められたとき、クリップ11の近位端部分が保持部材に作用力をかけて保持部材を変形させ、よってスリーブ12と軸方向シースとの分離が実現される。
【0037】
図1~
図3、
図16に示すように、本実施例において、軸方向シースは、支持座15とシース本体16とを備える。
【0038】
スリーブ12が支持座15の遠位端に分離可能に接続され、支持座15の近位端がシース本体16の遠位端と接続され、コントロール機構17がシース本体16の近位端に接続される。
【0039】
図1~
図3に示すように、本実施例において、保持部材は、弾性接続片14である。
【0040】
スリーブ12の近位端に取付孔121が設けられ、弾性接続片14が突出部141を有し、弾性接続片14の突出部141がスリーブ12の取付孔121を穿通し、弾性接続片14がスリーブ12に保持され、軸方向シースの遠位端内に係止溝151が設けられ、弾性接続片14の突出部141が軸方向シースの係止溝151に嵌め込まれる。
【0041】
コントロールワイヤ13は、弾性接続片14を穿通する。
【0042】
この内視鏡用組織クリップ装置におけるクリップアッセンブリを用いて組織をクリップして、クリップ11をスリーブ12内に収めるとき、クリップ11の近位端部分が弾性接続片14に作用力をかけて弾性接続片14を変形させる。取付孔121がスリーブ12の近位端に設けられるため、クリップ11の近位端部分が弾性接続片14にかけた作用力が比較的に小さく、したがって、弾性接続片14が、スリーブ12から脱出せずに少し変形するだけで、常にスリーブ12に保持される。
【0043】
さらに、
図1~
図3、
図8および
図16に示すように、スリーブ12の近位端の両側にそれぞれ取付孔121が設けられ、弾性接続片14の両側にそれぞれ突出部141が設けられ、弾性接続片14の両側の突出部141がスリーブ12の近位端の両側の取付孔121を穿通する。
【0044】
軸方向シースの係止溝151が環状の係止溝であり、弾性接続片14の両側の突出部141が軸方向シースの環状の係止溝に嵌め込まれる。
【0045】
図16に示すように、本実施例において、係止溝151は、支持座15の遠位端内に設けられる。
【0046】
弾性接続片14のスリーブ12に対する具体的な取り付け方式によれば、弾性接続片14がより安定的にスリーブ12に取り付けられ、係止溝151が環状の係止溝を採用すれば、環状の係止溝内の弾性接続片14の回動が制限されなく、内視鏡用組織クリップ装置を使用するとき、術者のクリップアッセンブリに対する回動に寄与でき、手術をより速く、より効果的に進行させ、完成させて、術者の仕事効率を向上させることができる。
【0047】
図1、
図2および
図9に示すように、本実施例において、コントロールワイヤ13は、釈放部材131とワイヤ132とを含む。
【0048】
釈放部材131の遠位端は、クリップ11の近位端の貫通孔111に分離可能に接続され、釈放部材131の近位端は、ワイヤ132の遠位端に接続され、ワイヤ132の近位端がコントロール機構17に接続される。
【0049】
図9に示すように、本実施例において、釈放部材131の近位端部に接続孔が設けられ、釈放部材131の近位端部の接続孔が、釈放部材131とワイヤ132との接続を実現するように構成される。
【0050】
また、
図10に示すように、他の実施例において、コントロールワイヤ13は、一体成形した構造である。
【0051】
図1~
図16に示すように、本出願の実施例による内視鏡用組織クリップ装置を組み立てるとき、下記の方式で組み立てることができる。
【0052】
弾性接続片14の突出部141をスリーブ12の取付孔121に取り付け、スリーブ12を支持座15に取り付け、クリップ11をスリーブ12に取り付け、シース本体16の一端を支持座15に熔接し、釈放部材131とワイヤ132とを接続して、接続された釈放部材131およびワイヤ132をクリップ11の貫通孔111に穿通させ、釈放部材131の遠位端部をクリップ11の貫通孔111に係合し、ワイヤ132の他端をコントロール機構17に接続し、最後に、シース本体16の他端をコントロール機構17に接続する。
【0053】
なお、本実施例において、上記の内視鏡用組織クリップ装置の組立方式が上記の方式のみに限定されず、術者または組立作業者は、他の方式で本出願の実施例による内視鏡用組織クリップ装置を組み立てもよい。
【0054】
図1に示すように、本実施例において、シース本体16とワイヤ132との間に内シースをさらに設置してもよく、内シースが、シース本体16とワイヤ132との隙間を埋めるように設置され、シース本体16とワイヤ132との間の摩擦力を低下させることができる。
【0055】
図2および
図9に示すように、本実施例において、釈放部材131の遠位端部に、第1凸部1311と凹部1313と第2凸部1312とが設けられる。
【0056】
第1凸部1311、凹部1313および第2凸部1312は、釈放部材131の遠位端部において、釈放部材131の遠位端部から近位端部へ順に設けられる。
【0057】
釈放部材131の遠位端部の具体的な構造により、釈放部材131の遠位端部をクリップ11の貫通孔111によりよく係合させることができる。
【0058】
なお、本実施例において、釈放部材131の遠位端部は、別の構成に設計してもよい。ここで、釈放部材131の遠位端部の他の構成を挙げず、他の構成の釈放部材131の遠位端部は、釈放部材131の遠位端部をクリップ11の貫通孔111に係合させ、コントロールワイヤ13を回動させるときにクリップ11の貫通孔111を駆動できれば、本出願が保護しようとする保護範囲に属する。
【0059】
図2および
図16に示すように、本実施例において、支持座15に位置制限部が設けられ、支持座15における位置制限部がスリーブ12の近位端部を受け止めるように構成される。
【0060】
支持座15における位置制限部は、スリーブ12の近位端部を受け止めることができ、これによって、スリーブ12が支持座15に取り付けられるとき、適切の位置に取り付けられることができる。前記位置制限部の主な役割として、コントロールワイヤ13を操作することによりクリップ11を近位端へ引くとき、釈放部材131がクリップ11の貫通孔111から引き抜かれるまでスリーブ12を支持するように機能し、内視鏡用組織クリップ装置の使用効果を保障する。
【0061】
図16に示すように、支持座15における位置制限部は、位置制限階段である。
【0062】
図2、
図7および
図8に示すように、本実施例において、クリップ11の近位端部の両側の、貫通孔111に近接する位置に弾性突出部112が設けられ、スリーブ12の近位端部にロック溝122が設けられ、ロック溝122と弾性突出部112とが係合可能である。
【0063】
クリップ11の近位端部の弾性突出部112およびスリーブ12の近位端部のロック溝122の設置によれば、使用時、ロック溝122と弾性突出部112との係合により、クリップ11をスリーブ12に安定に収めることができる。
【0064】
図2、
図7および
図8に示すように、本実施例において、任意選択で、スリーブ12の近位端部におけるロック溝122は複数組ある。
【0065】
スリーブ12の近位端部におけるロック溝122を複数組設ければ、スリーブ12が他の異なるクリップ11にも適用できるので、内視鏡用組織クリップ装置の実用性を向上せることができる。
【0066】
図2、
図7および
図8に示すように、本実施例において、スリーブ12にガイド長溝123が設けられ、スリーブ12におけるガイド長溝123が、クリップ11の収める方向に沿って設けられ、弾性突出部112と合わせて設けられる。
【0067】
内視鏡用組織クリップ装置を使用するとき、スリーブ12におけるガイド長溝123がクリップ11の収めおよび開きをガイドすることができ、内視鏡用組織クリップ装置の使用安定性および信頼性をさらに保障することができる。
【0068】
図2および
図7に示すように、本実施例において、クリップ11の近位端の貫通孔111の両側に、弾性突出部112の方向に沿った拡開溝113が設けられる。
【0069】
クリップ11における拡開溝113の設置によれば、手術が終了するとき、釈放部材131をクリップ11の貫通孔111から抜き出すことに寄与でき、力をかけると、クリップ11の拡開溝113が開き、釈放部材131の抜き出しが容易になるからである。
【0070】
図2、
図7および
図8に示すように、本実施例において、クリップ11は、クリップアーム段114を備え、クリップ11のクリップアーム段114の両側から外へ位置制限突起115が延在する。スリーブ12の遠位端部に位置制限溝124が設けられる。スリーブ12の遠位端部における位置制限溝124と位置制限突起115とが、互いに合わせて設けられた構成である。
【0071】
スリーブ12の遠位端部における位置制限溝124は、クリップ11のクリップアーム段114における位置制限突起115をガイドし、これによって、クリップ11のクリップアーム段114における位置制限突起115がスリーブ12の遠位端部における位置制限溝124のガイドに従ってスリーブ12内に収められ、収められるクリップ11の勝手な回動を防止し、内視鏡用組織クリップ装置の使用安定性および信頼性をさらに向上させることができる。
【0072】
なお、他の実施例において、クリップ11およびスリーブ12は、他の構造であってもよい。ここで、クリップ11およびスリーブ12の他の構造を挙げず、他の構造のクリップ11およびスリーブ12は、内視鏡用組織クリップ装置に適用できれば、本出願が保護しようとする保護範囲に属する。
【0073】
図11および
図12を参照し、選択可能な実施形態として、弾性接続片14の具体的な構造は、
図11および
図12に示すように、内視鏡用組織クリップ装置におけるクリップアッセンブリにより組織をクリップしたあと、該弾性接続片14が止血クリップのスリーブ12から脱出するように構成される。
【0074】
図13~
図15を参照し、選択可能な実施形態として、弾性接続片14の具体的な構造は、
図13および
図14に示すように、内視鏡用組織クリップ装置におけるクリップアッセンブリにより組織をクリップしたあと、該弾性接続片14が止血クリップのスリーブ12に残されるように構成される。
【0075】
実施例2
図1、
図17~
図19に示すように、本実施例において、本出願の実施例による内視鏡用組織クリップ装置は、実施例1に対して、下記の点で相違している。
【0076】
保持部材は、スリーブ22の近位端に設けられる捩り保持片224である。
【0077】
捩り保持片224は、接続部2241と捩り部2242とを有する。接続部2241は、捩り部2242の両側に設けられるとともに、スリーブ22と接続する。捩り部2242は、傾斜して設けられ、その近位端部がスリーブ22の内側に傾斜し、その遠位端部がスリーブ22の外側へ傾斜する。
【0078】
捩り部2242の遠位端部は、スリーブ22と軸方向シースとの接続を保持し、コントロールワイヤ13の作用で変形してスリーブ22と軸方向シースとの分離を実現するように構成される。
【0079】
本実施例において、軸方向シースは、支持座15とシース本体16とを備える。
【0080】
スリーブ22が、支持座15の遠位端に分離可能に接続され、支持座15の近位端がシース本体16の遠位端と接続され、コントロール機構17がシース本体16の近位端に接続される。
【0081】
本出願の実施例による内視鏡用組織クリップ装置を使用するとき、捩り部2242の遠位端部がスリーブ22の外側へ傾斜して支持座15に係合され、術者が組織をクリップする場合、コントロール機構17により操作して、コントロール機構17に接続されるコントロールワイヤ13を引き戻し、コントロールワイヤ13の駆動によりクリップ11が移動してスリーブ22内に収められ、クリップ操作が完成する。クリップ11がスリーブ22内に収められるとき、クリップ11の近位端部が捩り部2242の近位端部を広げて、捩り部2242の近位端部が、スリーブ22の内側へ傾斜する状態からスリーブ22の外側へ広がる状態になり、捩り部2242の遠位端部が、スリーブ22の外側へ傾斜する状態からスリーブ22の内側へ狭まる状態になり、したがって、スリーブ22と支持座15との分離が実現される。
【0082】
本出願の実施例による内視鏡用組織クリップ装置は、回動機能および繰り返し開閉可能の機能を備えた上、構成が大幅に簡素化されて非常に簡単になり、生産コストおよび品質管理コストが抑えられ、内視鏡用組織クリップ装置の使用安定性および信頼性をよりよく保障することができる。
【0083】
図17~
図19に示すように、同様に、本実施例において、スリーブ22に、ロック溝221、ガイド長溝222および位置制限溝223が設けられている。
【0084】
本出願の実施例による他の内容について、上記の実施例1に記載された内容を参照することができるため、本実施例において、説明を省略する。
【0085】
上記のすべての実施例において、「大」と「小」、「多」と「少」、「上」と「下」が相対的な用語である。このような相対的な用語の表現について、本出願の実施例ではこれ以上の説明を省略する。
【0086】
なお、明細書に記載された「本実施例において」、「本出願の実施例において」または「選択可能な実施形態として」は、実施例に関する特定の特徴、構造または特性が本出願の少なくとも1つの実施例に含まれることを意味する。したがって、明細書に記載された「本実施例において」、「本出願の実施例において」または「選択可能な実施形態として」は、必ずしも同一の実施例を指すとは限らない。また、これらの特定の特徴、構造または特性を任意の適切な方式で1つまたは複数の実施例で組み合わせることができる。当業者にとって、明細書に説明された実施例がいずれも選択可能な実施例であり、関わる動作およびモジュールが本出願に必須とは限らないことが自明である。
【0087】
本出願の各種の実施例において、上記の各ステップの番号は、実行の順序を限定するものではなく、各ステップの実行順序がその機能および内在的ロジックによって確定されるため、上記の各ステップの番号が本出願の実施例の実施ステップに対する限定にならないと理解すべきである。
【0088】
上記は、本出願の具体的な実施形態にすぎず、本出願の保護範囲がこれらに限定されない。当業者は、本出願に開示された技術範囲内で行った如何なる変更または置換も本出願の保護範囲内に属する。このため、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲に準ずる。
【符号の説明】
【0089】
11…クリップ
111…貫通孔
112…弾性突出部
113…拡開溝
114…クリップアーム段
115…位置制限突起
12…スリーブ
121…取付孔
122…ロック溝
123…ガイド長溝
124…位置制限溝
13…コントロールワイヤ
131…釈放部材
132…ワイヤ
1311…第1凸部
1312…第2凸部
1313…凹部
14…弾性接続片
141…突出部
15…支持座
151…係止溝
16…シース本体
17…コントロール機構
22…スリーブ
221…ロック溝
222…ガイド長溝
223…位置制限溝
224…捩り保持片
2241…接続部
2242…捩り部
【国際調査報告】