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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-14
(54)【発明の名称】アドレス情報採集方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/52 20220101AFI20220907BHJP
   G06Q 10/04 20120101ALI20220907BHJP
   G06Q 10/00 20120101ALI20220907BHJP
   H04L 67/30 20220101ALI20220907BHJP
【FI】
H04L67/52
G06Q10/04
G06Q10/00 300
H04L67/30
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021577482
(86)(22)【出願日】2020-03-10
(85)【翻訳文提出日】2022-01-24
(86)【国際出願番号】 CN2020078577
(87)【国際公開番号】W WO2021000594
(87)【国際公開日】2021-01-07
(31)【優先権主張番号】201910601351.0
(32)【優先日】2019-07-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520223893
【氏名又は名称】ベイジン・ジンドン・ゼンシ・インフォメーション・テクノロジー・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ミアオ, ヤンチャオ
(72)【発明者】
【氏名】タン, チャン
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA04
5L049AA20
(57)【要約】
本公開のアドレス情報採集方法及び装置はコンピュータ技術分野に関する。当該方法は、採集機器が伝送した目標対象の現在のアドレス情報を受信し、前記目標対象の識別子に基づき、目標対象の目的アドレス情報を取得するステップ(S101)と、現在のアドレス情報と目的アドレス情報の間の距離に基づき、距離に対応するポイントサンプリング周波数を特定するステップ(S102)と、採集機器が運行中の目標対象のアドレス情報に対して採集を行えるよう、ポイントサンプリング周波数を採集機器に伝送するステップ(S103)とを含む。当該方法は、目標対象が目的地へ向かう過程において、目標対象と一緒に運行する採集機器により、目標対象がいるアドレス情報をリアルタイムに取得することができ、後でスタッフによるその運行状態の分析が行い易くなる。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
採集機器が伝送した前記採集機器と紐づけされた目標対象の現在のアドレス情報を受信し、前記目標対象の識別子に基づき、前記目標対象の目的アドレス情報を取得するステップと、
前記現在のアドレス情報と前記目的アドレス情報の間の距離に基づき、隣接するアドレス情報に対して採集した時間間隔である、前記距離に対応するポイントサンプリング周波数を特定するステップと、
前記採集機器が運行中の前記目標対象のアドレス情報に対して採集を行えるよう、前記ポイントサンプリング周波数を前記採集機器に伝送するステップと、
を含む、
ことを特徴とするアドレス情報採集方法。
【請求項2】
前記の前記距離に対応するポイントサンプリング周波数を特定するステップは、
前記距離が所定の距離閾値より大きい場合、前記目標対象の属性情報を取得し、前記属性情報に対応するポイントサンプリング周波数を特定ステップと、
前記距離が所定の距離閾値以下である場合、所定の距離範囲閾値とポイントサンプリング周波数の間の対応関係に基づき、前記距離に対応するポイントサンプリング周波数を特定するステップと、
を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記の前記目標対象の属性情報を取得し、前記属性情報に対応するポイントサンプリング周波数を特定するステップは、さらに、
前記現在のアドレス情報に対応する地理情報を取得し、前記属性情報及び前記地理情報に対応するポイントサンプリング周波数を特定するステップ、又は、
前記現在のアドレス情報に対応する現在の環境情報を取得し、前記属性情報及び前記現在の環境情報に対応するポイントサンプリング周波数を特定するステップ、
を含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記目標対象が現在、異常状態にあり、且つポイントサンプリング周波数に到達していないことをモニタリングした場合、モニタリングした異常情報に対してアップロードを行うステップ、
をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記採集機器が伝送した目標対象の現在のアドレス情報を受信する前に、さらに、
前記目標対象が運行する前記目標アドレス情報を特定し、前記目標アドレス情報とオーダー番号、コード番号、自動車ナンバープレートのうちの一つである前記識別子の間の対応関係を確立するステップ、
を含む、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
採集機器が伝送した前記採集機器と紐づけされた目標対象の現在のアドレス情報を受信し、前記目標対象の識別子に基づき、前記目標対象の目的アドレス情報を取得するように構成された情報受信モジュールと、
前記現在のアドレス情報と前記目的アドレス情報の間の距離に基づき、隣接するアドレス情報に対して採集した時間間隔である、前記距離に対応するポイントサンプリング周波数を特定するように構成された周波数特定モジュールと、
前記採集機器が運行中の前記目標対象のアドレス情報に対して採集を行えるよう、前記ポイントサンプリング周波数を前記採集機器に伝送するように構成された周波数伝送モジュールと、
を備える、
ことを特徴とするアドレス情報採集装置。
【請求項7】
前記周波数特定モジュールは、さらに、
前記距離が所定の距離閾値より大きい場合、前記目標対象の属性情報を取得し、前記属性情報に対応するポイントサンプリング周波数を特定し、
前記距離が所定の距離閾値以下である場合、所定の距離範囲閾値とポイントサンプリング周波数の間の対応関係に基づき、前記距離に対応するポイントサンプリング周波数を特定するように構成された、
ことを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記周波数特定モジュールは、さらに、
前記現在のアドレス情報に対応する地理情報を取得し、前記属性情報及び前記地理情報に対応するポイントサンプリング周波数を特定するように構成された、又は、
前記現在のアドレス情報に対応する現在の環境情報を取得し、前記属性情報及び前記現在の環境情報に対応するポイントサンプリング周波数を特定するように構成された、
ことを特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記目標対象が現在、異常状態にあり、且つポイントサンプリング周波数に到達していないことをモニタリングした場合、モニタリングした異常情報に対してアップロードを行うように構成された異常情報モジュールをさらに備える、
ことを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項10】
前記目標対象が運行する前記目標アドレス情報を特定し、前記目標アドレス情報とオーダー番号、コード番号、自動車ナンバープレートのうちの一つである前記識別子の間の対応関係を確立するように構成された関係確立モジュールを備える、
ことを特徴とする請求項6~9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
一つの又は複数のプロセッサと、
一つの又は複数のプログラムを記憶するための記憶装置と、
を含み、
前記一つの又は複数のプロセッサが請求項1~5のいずれか一項に記載の方法を実現するように、前記一つの又は複数のプログラムが前記一つの又は複数のプロセッサにより実行される、電子機器。
【請求項12】
プロセッサにより実行される時に請求項1~5のいずれか一項に記載の方法を実現するコンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本公開はインターネット技術分野に関し、特に、アドレス情報採集方法及び装置に関する。
【関連出願】
【0002】
中国特許法の関連規定に基づき、本出願は2019年7月3日に提出した出願番号201910601351.0の中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は引用によりここに結合される。
【背景技術】
【0003】
対象追跡技術は監視制御、マン‐マシンインタラクティブ、車載ナビゲーション、映像インデキシング等の多くの分野で広く応用されている。電子商取引プラットフォームでは、ユーザーはオーダー物品の輸送安全が確保されることを望んでおり、犯罪捜査シーンでは、容疑対象をリアルタイムに監視制御することを確保する必要があるため、全工程監視制御方式が提供されている。
【0004】
発明者は本公開を実現する際に、従来技術には少なくとも以下の問題が存在することを見出した:
1)従来の監視制御方式は固定周波数ポイントサンプリングである。
i.ポイントサンプリング周波数が密集しすぎる場合、車両、航空、鉄道等の比較的長い道程においては大量のゴミデータが発生し、輸送管理に影響する。
ii.ポイントサンプリング周波数が散在しすぎる場合、監視制御軌跡の間隔が大きくなりすぎて、全工程のスムーズな接合を実現できず、ユーザーも間隔領域内の目標対象の運行情報を知ることができず、ユーザーの監視制御体験に影響を及ぼす。
2)目標対象は運行中に、紛失、破損、消息不明などの異常状況が発生する可能性があるが、従来は固定周波数を用いてポイントサンプリング情報をアップロードするため、これら異常情報を即時に報告することができない。
【発明の概要】
【0005】
以上の状況に鑑み、本公開の実施例は、少なくとも従来技術において固定周波数ポイントサンプリングにより取得される対象運行状態が全面的ではない問題を解決できるアドレス情報採集方法及び装置を提供する。
【0006】
上記目的を実現するために、本公開の実施例の一つの態様に基づき、
採集機器が伝送した前記採集機器と紐づけされた目標対象の現在のアドレス情報を受信し、前記目標対象の識別子に基づき、前記目標対象の目的アドレス情報を取得するステップと、
前記現在のアドレス情報と前記目的アドレス情報の間の距離に基づき、隣接するアドレス情報に対して採集した時間間隔である、前記距離に対応するポイントサンプリング周波数を特定するステップと、
前記採集機器が運行中の前記目標対象のアドレス情報に対して採集を行えるよう、前記ポイントサンプリング周波数を前記採集機器に伝送するステップと、
を含む、
アドレス情報採集方法を提供する。
【0007】
上記目的を実現するために、本公開の実施例の別の態様に基づき、
採集機器が伝送した前記採集機器と紐づけされた目標対象の現在のアドレス情報を受信し、前記目標対象の識別子に基づき、前記目標対象の目的アドレス情報を取得するための情報受信モジュールと、
前記現在のアドレス情報と前記目的アドレス情報の間の距離に基づき、隣接するアドレス情報に対して採集した時間間隔である、前記距離に対応するポイントサンプリング周波数を特定するための周波数特定モジュールと、
前記採集機器が運行中の前記目標対象のアドレス情報に対して採集を行えるよう、前記ポイントサンプリング周波数を前記採集機器に伝送するための周波数伝送モジュールと、
を備える、
アドレス情報採集装置を提供する。
【0008】
上記目的を実現するために、本公開の実施例のもう一つの態様に基づき、アドレス情報採集電子機器を提供する。
【0009】
本公開の実施例の電子機器は、
一つの又は複数のプロセッサと、
一つの又は複数のプログラムを記憶するための記憶装置と、
を含み、
前記一つの又は複数のプロセッサが上記いずれかに記載のアドレス情報採集方法を実現するように、前記一つの又は複数のプログラムが前記一つの又は複数のプロセッサにより実行される。
【0010】
上記目的を実現するために、本公開の実施例のもう一つの態様に基づき、プロセッサにより実行される時に上記いずれかに記載のアドレス情報採集方法を実現するコンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な媒体を提供する。
【0011】
本公開により提供される方案に基づき、上記公開における一つの実施例は以下の長所又は有益な效果を有する:
目標対象が目的地へ向かう過程において、目標対象と一緒に運行する追跡機器により、目標対象がいるアドレス情報をリアルタイムに取得することができ、これにより、後でスタッフによるその運行状態の分析が行い易くなる。目的地との距離に基づき、ポイントサンプリング周波数をリアルタイムに調整し、ポイントサンプリングが密集しすぎる又は散在しすぎる状況を防ぐことができ、目的地が比較的遠い領域に対しては、道程又は天候などの外的環境の特殊性を考慮し、ポイントサンプリング周波数に対して調整を行い、周波数特定の動態性を体現することができる。
【0012】
上記の非慣用的な選択可能な方式に備わる更なる效果は以下の発明を実施するための形態と合わせて説明される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図面は本公開をより理解しやすくするために用いられるものであって、本公開に対する不適切な限定を構成しない。
図1図1は本公開の実施例に基づくアドレス情報採集方法の主なフロー概略図である。
図2図2は本公開の実施例に基づく具体的なアドレス情報採集方法のフロー概略図である。
図3図3は本公開の実施例に基づくアドレス情報採集装置の主なモジュール概略図である。
図4図4は本公開の実施例が応用可能とされる例示的なシステムアーキテクチャ図である。
図5図5は本公開の実施例の移動機器又はサーバを実現するのに適したコンピュータシステムの構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に図面と合わせて本公開の例示的な実施例について説明する。そのうち、理解に役立つよう、本公開の実施例の各細部が含まれるが、これらはあくまでも例示的なものである。よって、当業者は、本公開の範囲及び思想を逸脱しない限り、ここに記載される実施例に対して各種変更や修正を行うことができると理解すべきである。同様に、明瞭かつ簡潔にするために、以下の記載において、公知の機能や構造に関する説明は省略される。
【0015】
なお、本公開の実施例は、人物追跡、動物追跡、物品追跡などの運行軌跡を監視制御しなければならないシーンに適用でき、例えば、電子商取引プラットフォームにおける物品輸送状態の監視制御、犯罪捜査における容疑対象の追跡、動物学における動物移動ルートの分析、運転免除試験システムにおける車両走行状態に基づく試験評定基準合否判断などに適用できる。関連対象としてはオーダー、人物、動物、自動車などとすることができ、関連の識別子としては、オーダー番号、人/動物コード番号、自動車ナンバープレートなどとすることができ、本公開では主にオーダーを例に説明する。
【0016】
図1を参照し、これは本公開の実施例に基づくアドレス情報採集方法の主なフローチャートであり、以下のステップを含む:
【0017】
S101:採集機器が伝送した前記採集機器と紐づけされた目標対象の現在のアドレス情報を受信し、前記目標対象の識別子に基づき、前記目標対象の目的アドレス情報を取得するステップ、
【0018】
S102:前記現在のアドレス情報と前記目的アドレス情報の間の距離に基づき、隣接するアドレス情報に対して採集した時間間隔である、前記距離に対応するポイントサンプリング周波数を特定するステップ、
【0019】
S103:前記採集機器が運行中の前記目標対象のアドレス情報に対して採集を行えるよう、前記ポイントサンプリング周波数を前記採集機器に伝送するステップ。
【0020】
上記実施形態において、ステップS101に関して、追跡シーンでは、目標対象が走行する目的アドレスは既知であると仮定することができる。例えば、物品輸送の場合は始発点および物品の受け取り点を有し、人物運行の場合は最終目的地を有する。
【0021】
さらに、オーダーや物品などの場合、その目的地は通常、変化しないが、人物、動物の場合は、主観的な意識を持つことから、その目的地は随時変化する可能性があるため、その最終目的地を絶えず特定する必要がある。
【0022】
ある対象を特定追跡した後、当該対象の走行目的地を設備センタに入力し、当該目的地を当該対象の識別子と紐づけし、これにより、後で当該目的地に対する抽出が行い易くなる。例えば、オーダー1-北京A区B路C小区D号、動物1号-E野生動物保護区、自動車ナンバープレートF号-J点などとすることができる。
【0023】
オーダーを例に、オーダーは、現在の物流業界において物品を輸送及び記録する証明書である。物品の発送側はオーダーにより運送請負側に物品輸送タスクを命じ、オーダーを利用して物品の引き取り地点、タイプ、数および輸送過程における各種注意事項などを説明する。
【0024】
物品輸送過程において、通常、オーダーを物品と一緒に輸送するが、ユーザーはオーダー番号により物品の輸送状態を調べることができる。但し、通常調べられるのは、集荷待ち状態、仕分けセンタにある状態、又は配送が開始された状態等のみであり、仕分けセンタ間、仕分けセンタと売買者間の道程の輸送状態について、ユーザーは知り得ない。
【0025】
この点に鑑み、オーダーを追跡機器と紐づけすることができ、追跡機器中の採集機器(又は追跡機器は採集機器である)によりオーダーが現在いるアドレス情報を特定することができる。例えば、売り手はアプリケーションにおいて、追跡サービスを設定することができ、ユーザーが発注時に伝票状態をリアルタイムに取得したいことを希望する場合、当該サービスを選択することができる。後で輸送スタッフが集荷する際に、当該サービスに基づき、物品を追跡機器に留置し、集荷を完了させ、物品を目的仕分けセンタに発送することができる。
【0026】
人物、動物又は非オーダー類の物品についても同様に、その外包装(例えば衣類やアクセサリー)又はそれ自体(例えば自動車自体)に追跡器を取り付けることができ、これにより、監視制御スタッフは追跡器により、その運行状態をリアルタイムに取得し易くなる。
【0027】
一つの追跡機器は一つの目標対象に対応する。オーダーに対して、オーダー番号を追跡機器のコード番号と紐づけすることができ、例えば、輸送スタッフはオーダー番号を追跡機器に手動入力する、又は追跡機器がオーダー二次元コードをスキャンする等の操作を行うことができる。人物、動物又は非オーダー類の物品に対しては、それらに対して番号付けを行うことができ、番号付けが完了した後に再び追跡機器のコード番号と紐づけすることができる。自動車に対しては、その自動車ナンバープレートを追跡機器と紐づけすることができる。
【0028】
追跡機器と目標対象を紐づけした後、追跡機器は当該紐づけ関係を設備センタに発送しなければならない。設備センタは同一時刻に複数の対象を監視制御しなければならない可能性があるが、追跡機器と目標対象を紐づけし、目標対象の識別子を合わせることにより、異なる対象に対する一対一の追跡サービスを実現でき、異なる対象の運行情報が交錯することを防ぐことができる。
【0029】
ステップS102に関して、ポイントサンプリング周波数とはポイントサンプリングの間の時間間隔であり、且つポイントサンプリングは地点情報に対する採集及び記録である。
ポイントサンプリング数を高めると同時にポイントサンプリングコストを下げるために、異なる道程に設定するポイントサンプリング周波数は異なり、具体的には、目標対象が現在いる位置と目的地の間の距離により特定しなければならない:
【0030】
1)距離が所定の距離閾値より大きい場合、目標対象の属性情報を取得し、属性情報に対応するポイントサンプリング周波数を特定する。
【0031】
目標対象の運行中、目的地が比較的遠い道程に対しては、固定周波数ポイントサンプリング方式を採用することができ、例えば、目的地が5km(一例として)を超える領域の場合、貴重な物品は10分間に1回ポイントサンプリングし、普通の物品は20分間に1回ポイントサンプリングすることができる。
【0032】
ここにおける属性情報としては、貴重、副次的、普通、1級、2級、3級などの等級分類を有する情報とすることができる。オーダーを例に、属性情報はユーザーが発注した時に直接、物品情報を分析して得ても、ユーザーが手動入力した備考情報から得てもよく、その実施形態について本公開では特に限定しない。
【0033】
さらに、運行中は、例えば、山道やトンネル等の複数の地域を通らなければならない可能性がある。貴重な物品を例に、凸凹で平坦ではない道程の場合、必要とされるポイントサンプリング周波数は上記固定周波数よりも高くなる可能性があり、例えば5分間に1回となる。
【0034】
具体的には、設備センタは地理情報システム(GeographicInformation System、略称GIS)を利用して現在位置の地理情報を取得し、その後、目標対象の属性情報及び当該地理情報に基づき、そのポイントサンプリング周波数を特定する。例えば、山地-貴重な物品-5分間に1回、平坦な道-貴重な物品-10分間に1回、山地-普通の物品-10分間に1回などとすることができる。
【0035】
元々の対象属性情報を基に、GISシステムが提供する地形情報を合わせてポイントサンプリング周波数選択を行い、異なる地理環境における対象の実際の運行情報の取得を確保することができる。例えば、ユーザーは購入した物品が凹凸で平坦ではない道程を通る際に破損するのではないかと心配する場合など。
【0036】
さらに、輸送中に天候が変わる可能性があり、例えば、降雪、降雨、降雹などの天候の場合、雨の勢いが比較的弱い場合、車両は走行を継続できるが、雹又は雨の勢いが比較的強い場合は、想定外の状況が発生するのを防ぐため、車両は走行を停止しなければならない可能性がある。
【0037】
具体的には、気象モニタリングシステム(Meteorologicalmonitoring system)により現在位置の環境情報を取得し、その後、属性情報を合わせて、ポイントサンプリング周波数特定を行う。例えば、晴天-貴重な物品-5分間に1回、降雪-貴重な物品-2分間に1回などとすることができる。
【0038】
元々の物品属性情報を基に、気象モニタリングシステムが提供する環境情報と合わせてポイントサンプリング周波数特定を行い、不良な環境においてアドレス情報が急変する場合の監視制御を高めることができる。
【0039】
また、さらに、環境情報、地理情報および物品属性情報の三者に基づきポイントサンプリング周波数特定を行うこともできる。例えば、貴重な物品-山地-降雨-1分間に1回、普通の物品-平坦な道-晴天-5分間に1回などとすることができる。
【0040】
2)距離が所定の距離閾値以下である場合、所定の距離範囲閾値とポイントサンプリング周波数の間の対応関係に基づき、距離に対応するポイントサンプリング周波数を特定する。
【0041】
目標対象が目的地に次第に接近する際、その実際の進行ルートを分析するために、そのポイントサンプリング周波数を改めて特定する必要がある。例えば、目的地を5km以下とした場合に、周波数を自動調整する。当該5kmを三つの区間に分け、それぞれ5~3km、3~1.5km、1.5km~0.5km、0.5km~0とし、対応するポイントサンプリング周波数をそれぞれ1分間、30秒、15秒、1秒とする。
【0042】
オーダーを例に、最終段の仕分けセンタからの距離が1km未満の場合(一例として、他の数値でもよい)、オーダー状態を仕分けセンタからの発送配送段階に切替える。又はオーダーを最終段の仕分けセンタに振り分けた後、オーダーは配送段階に入る。
【0043】
通常、距離が近いほどポイントサンプリング周波数は高くなり、且つ距離が近いほど、ユーザーの関心は高くなる。例えば、容疑者を捕まえる場合、容疑者がいる位置を正確に分析する必要がある。また、ユーザーはオーダーが配達されていることを見れば、物品を受け取ってから出かける可能性がある。
【0044】
ステップS103に関して、採集機器は設備センタが伝送したポイントサンプリング周波数に基づきポイントサンプリングを行い、目標対象が現在いるアドレス情報を得て、得られたアドレス情報を設備センタに伝送し、設備センタにおいて目標対象の運行状態に対して表示又は累加を行うようにし(例えば、データ報告表形式)、その運行軌跡を構築する。
運行軌跡としては、採集機器が採集したアドレス情報以外にも、目標対象が通過した幾つかの固定地点を有してもよい。例えば、オーダーの場合、ユーザーの発注時に、電子商取引システムはユーザーの発注情報に基づき、オーダーの始発地点、目的地点及び中間仕分けセンタ情報を確認し、その後、これら地点の経度・緯度情報を設備センタに同期させるため、後でユーザーがオーダーの輸送状態を調べる時、中間道程のアドレス情報以外にも、通過した仕分けセンタを含めることができる。
【0045】
オーダーの場合、後でユーザーはオーダー番号によりオーダーの輸送状態を調べることができる。これ以外に、設備センタもオーダーのユーザー番号やアカウントにより、オーダーの最新輸送状態、運行軌跡などをユーザーの携帯電話やアカウントに伝送することができ、ユーザーが手動で調べる操作を行うことなく、輸送状態を推し進める目的を実現することができる。
【0046】
同様に、人物、動物又は非オーダー類の物品の場合、その運行状態を目標スクリーン、例えば、監視制御センタのスクリーンに直接反映することができ、これにより、監視制御スタッフはその運行軌跡を直接監視し易くなる。
【0047】
上記実施例が提供する方法によれば、目標対象が目的地へ向かう過程において、目標対象と一緒に運行する追跡機器により、目標対象がいるアドレス情報をリアルタイムに取得することができ、後でスタッフによるその運行状態の分析が行い易くなる。
【0048】
図2を参照し、これは本公開の実施例の具体的なアドレス情報採集方法のフロー概略図であり、以下のステップを含む:
【0049】
S201:前記目標対象が運行する前記目標アドレス情報を特定し、前記目標アドレス情報とオーダー番号、コード番号、自動車ナンバープレートのうちの一つである前記識別子の間の対応関係を確立するステップ、
【0050】
S202:採集機器が伝送した前記採集機器と紐づけされた目標対象の現在のアドレス情報を受信し、前記目標対象の識別子に基づき、前記目標対象の目的アドレス情報を取得するステップ、
【0051】
S203:前記現在のアドレス情報と前記目的アドレス情報の間の距離を特定するステップ、
【0052】
S204:前記距離が所定の距離閾値より大きい場合、前記目標対象の属性情報を取得し、前記属性情報に対応するポイントサンプリング周波数を特定するステップ、
【0053】
S205:前記現在のアドレス情報に対応する地理情報を取得し、属性情報及び地理情報に対応するポイントサンプリング周波数を特定するステップ、
【0054】
S206:現在のアドレス情報に対応する環境情報を取得し、属性情報及び環境情報に対応するポイントサンプリング周波数を特定するステップ、
【0055】
S207:現在のアドレス情報に対応する地理情報及び環境情報を取得し、属性情報、地理情報及び環境情報に対応するポイントサンプリング周波数を特定するステップ、
【0056】
S208:前記距離が所定の距離閾値以下である場合、所定の距離範囲閾値とポイントサンプリング周波数の間の対応関係に基づき、前記距離に対応するポイントサンプリング周波数を特定するステップ、
【0057】
S209:前記採集機器が運行中の前記目標対象のアドレス情報に対して採集を行えるよう、前記ポイントサンプリング周波数を前記採集機器に伝送するステップ。
【0058】
上記実施形態において、ステップS201~S209は図1に示される記載を参照できるため、ここでは繰り返し説明しない。
【0059】
上記実施形態において、目標対象が目的地に到達した後、追跡機器との紐づけ関係を解除することができる。
【0060】
同様に、オーダーを例に、その最後の配送段階は通常、輸送スタッフにより配送を行うことである。配送スタッフはオーダーを目的地又はユーザーが指定するアドレス(例えば宅配ロッカー)に輸送した後、手動で関係解除を行う、例えば、スキャンして解除することができ、これと同時に配送タスクが終了し、配送完了情報がアップロードされる。
【0061】
この他、各配送地点の追跡機器の数は同じではなく、A地点の数はB地点よりもはるかに多い場合があり得る。各配送地点間で追跡機器の在庫の振り分けを行い、こうして、各配送地点の機器の在庫量のバランスを取れるようにすることができる。物品発送が比較的多い地点、例えば広州などに対しては、追跡機器の数を物品発送が比較的少ない地点、例えばチベットなど、よりも多くすることができる。
【0062】
目標対象は運行中に、想定外の状況が発生する可能性があり、このような想定外の状況に対する監視制御は、追跡機器又は追跡機器中の監視制御機器により行うことができる。監視制御機器は目標対象が正常な状態にあるか否かをリアルタイムに監視制御し、外包装が破損した場合や、一定時間内に位置が変わらない場合や、目標対象との分離により容疑者の消息が不明になった場合などを異常状況と見なすことができる。
【0063】
これら異常状況は直ちに監視制御スタッフに通知する必要となる。ポイントサンプリング周波数に到達していなくても、監視制御スタッフが直ちに処理できるよう、当該異常情報を設備センタにアップロードしなければならない。例えば、物品外包装が破損した場合、輸送物品外包装などを検査するよう輸送スタッフに指示する。また、容疑者の消息が不明になった場合、追跡機器が落ちた位置の近くで容疑者を探すよう近くの捜査員に指示する。また、運転免許試験の場合、車両の故障を修理するよう指示する。
【0064】
上記以外にも、ネットワーク異常などの異常状況が考えられる。例えば、採集機器は情報を採集した後、設備センタとインタラクティブする必要があるが、ネットワーク異常が発生した場合、当該インタラクティブは中断され、これが異常状况である。その後、機器が定時に設備センタと連絡を試み、連絡できたら、当該ネットワークの異常情報をアップロードする。
【0065】
設備センタは、同時に複数の採集機器とインタラクティブし、もしある機器が長時間、接続できなかった場合、自発的に警報を発することができる。
【0066】
上記実施例が提供する方法によれば、追跡過程において、目的地との距離に基づき、ポイントサンプリング周波数をリアルタイムに調整し、ポイントサンプリングが密集しすぎる又は散在しすぎる状況を防ぐことができる。目標対象が異常状態にある時は、ポイントサンプリング周波数に到達しているか否かにかかわらず、監視制御スタッフが直ちに処理できるよう、異常情報をアップロードする。
【0067】
図3を参照し、これは本公開の実施例が提供するアドレス情報採集装置300の主なモジュール概略図であり、以下を含む:
【0068】
採集機器が伝送した前記採集機器と紐づけされた目標対象の現在のアドレス情報を受信し、前記目標対象の識別子に基づき、前記目標対象の目的アドレス情報を取得するための情報受信モジュール301、
【0069】
前記現在のアドレス情報と前記目的アドレス情報の間の距離に基づき、隣接するアドレス情報に対して採集した時間間隔である、前記距離に対応するポイントサンプリング周波数を特定するための周波数特定モジュール302、
【0070】
前記採集機器が運行中の前記目標対象のアドレス情報に対して採集を行えるよう、前記ポイントサンプリング周波数を前記採集機器に伝送するための周波数伝送モジュール303。
【0071】
本公開の実施装置において、前記周波数特定モジュール302は、前記距離が所定の距離閾値より大きい場合、前記目標対象の属性情報を取得し、前記属性情報に対応するポイントサンプリング周波数を特定し、前記距離が所定の距離閾値以下である場合、所定の距離範囲閾値とポイントサンプリング周波数の間の対応関係に基づき、前記距離に対応するポイントサンプリング周波数を特定するためのものである。
【0072】
本公開の実施装置において、前記周波数特定モジュール302は、さらに、前記現在のアドレス情報に対応する地理情報を取得し、前記属性情報及び前記地理情報に対応するポイントサンプリング周波数を特定する、又は、前記現在のアドレス情報に対応する現在の環境情報を取得し、前記属性情報及び前記現在の環境情報に対応するポイントサンプリング周波数を特定するためのものである。
【0073】
本公開の実施装置はさらに、異常情報モジュール304(未図示)を備え、これは、前記目標対象が現在、異常状態にあり、且つポイントサンプリング周波数に到達していないことをモニタリングした場合、モニタリングした異常情報に対してアップロードを行うためのものである。
【0074】
本公開の実施装置はさらに、関係確立モジュール305(未図示)を備え、これは、前記目標対象が運行する前記目標アドレス情報を特定し、前記目標アドレス情報とオーダー番号、コード番号、自動車ナンバープレートのうちの一つである前記識別子の間の対応関係を確立するためのものである。
【0075】
この他、本公開の実施例における前記装置の具体的な実施内容は、上記の前記方法において既に詳細に説明しているので、重複する内容はここでは説明しない。
【0076】
図4は本公開の実施例が応用可能とされる例示的なシステムアーキテクチャ400である。
【0077】
図4に示されるように、システムアーキテクチャ400は端末装置401、402、403、ネットワーク404及びサーバ405を含むことができる(一例として)。ネットワーク404は端末装置401、402、403及びサーバ405の間で通信リンクを提供する媒体として使用される。ネットワーク404はさらに、例えば、有線、無線通信リンク、または、光ファイバケーブルなど、各種接続タイプを含むことができる。
【0078】
ユーザーは端末装置401、402、403を使用してネットワーク404を介してサーバ405とインタラクティブし、情報などを受信又は送信することができる。端末装置401、402、403には各種通信顧客端末アプリケーションをインストールすることができ、例えば、ショッピング系アプリケーション、ウェブブラウザアプリケーション、検索系アプリケーション、インスタントメッセージツール、メールボックス顧客端末、ソーシャルプラットフォームソフトウエア等(一例として)をインストールすることができる。
【0079】
端末装置401、402、403はディスプレイを備え、ウェブブラウジングをサポートする各種電子機器とすることができ、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ及びデスクトップコンピュータ等を含むが、これらに限られない。
【0080】
サーバ405は各種サービスを提供するサーバとすることができ、例えば、ユーザー利用端末装置401、402、403で閲覧するショッピングサイトに対してサポートを提供するバックグラウンド管理サーバ(一例として)とすることができる。バックグラウンド管理サーバは受信した製品情報の問い合わせ要求などのデータに対して分析などの処理を行い、処理結果(一例として、例えば、ターゲットプッシュ情報、製品情報など)を端末装置にフィードバックすることができる。
【0081】
なお、本公開の実施例が提供する方法は一般的にサーバ405により実行され、これに対応して、装置は一般的にサーバ405に設けられる。
【0082】
また、図4における端末装置、ネットワーク及びサーバの数はあくまでも概略的なものである。実現要求に応じて、任意の数の端末装置、ネットワーク及びサーバを有することができると理解されるべきである。
【0083】
以下、図5を参照し、これは本公開の実施例の端末装置を実現するのに適したコンピュータシステム500の構造概略図である。図5が示す端末装置はあくまでも一例であり、本公開の実施例の機能及び使用範囲を限定するものではない。
【0084】
図5に示されるように、コンピュータシステム500は中央処理ユニット(CPU)501を含み、これは、リードオンリーメモリ(ROM)502に記憶されたプログラム、又は記憶部分508からランダムアクセスメモリ(RAM)503にロードされたプログラムに基づき、各種適切な動作及び処理を実行することができる。RAM503には、さらに、システム500の操作に必要な各種プログラム及びデータが記憶される。CPU501、ROM 502およびRAM 503はバス504を介して互いに接続される。入力/出力(I/O)インターフェース505もバス504に接続される。
【0085】
以下の部材がI/Oインターフェース505に接続される:キーボード、マウス等の入力部分506と、陰極線管(CRT)や液晶ディスプレイ(LCD)等、及びスピーカ等を含む出力部分507と、ハードディスク等を含む記憶部分508と、LANカードやモデム等のネットワークインターフェースカードを含む通信部分509。通信部分509はインターネットなどのネットワークを介して実行通信処理を実行する。ドライブ510も必要に応じてI/Oインターフェース505に接続される。例えば、磁気気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等のリムーバルメディア511は、そこから読み出されたコンピュータプログラムが必要に応じて記憶部分508にインストールされるように、必要に応じてドライブ510にインストールされる。
【0086】
特に、本公開で公開される実施例に基づき、上記においてフローチャートを参照して記載したプロセスは、コンピュータソフトウエアプログラムとして実現することができる。例えば、本公開で公開される実施例には、コンピュータ読み取り可能な媒体に格納された、フローチャートに示される方法を実行するためのプログラムコードを含むコンピュータプログラムを含む、コンピュータプログラム製品が含まれる。このような実施例において、当該コンピュータプログラムは通信部分509を介してネットワークからダウンロード及びインストールされてもよく、及び/又はリムーバルメディア511からインストールされてもよい。当該コンピュータプログラムは中央処理ユニット(CPU)501により実行される時、本公開のシステムで限定される上記機能が実行される。
【0087】
なお、本公開に示されるコンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ読み取り可能な信号媒体またはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、または上記両者の任意の組み合わせとすることができる。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、例えば、電気、磁気、光、電磁、赤外線、又は半導体のシステム、装置又はデバイス、又は、以上のものを含む任意の組み合わせとすることができるが、これらに限られず。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例としては、一つの又は複数の導線を有する電気接続、ポータブルコンピュータ磁気ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、書き換え可能なリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクト磁気ディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光記憶装置、磁気記憶装置、又は、上記のものを含む任意の適切な組み合わせとすることができるが、これらに限られない。本公開において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、プログラムを含む又は記憶する如何なる有形媒体とすることができ、当該プログラムはコマンド実行システム、装置またはデバイスにより使用される、又はそれらと組み合わせて使用することができる。また、本公開において、コンピュータ読み取り可能な信号媒体はベースバンドに伝播する、又は搬送波の一部分として伝播するデータ信号とされてもよく、その中にコンピュータ読み取り可能なプログラムコードが格納される。このような伝播するデータ信号は様々な形式を採用することができ、電磁気信号、光信号、又は、上記のものを含む任意の適切な組み合わせとすることができるが、これらに限られない。コンピュータ読み取り可能な信号媒体はさらに、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体以外の如何なるコンピュータ読み取り可能な媒体とすることができ、当該コンピュータ読み取り可能な媒体は、コマンド実行システム、装置またはデバイスにより使用される、又はそれらと組み合わせて使用するプログラムを送信、伝播または伝送することができる。コンピュータ読み取り可能な媒体に含まれるプログラムコードは適切な如何なる媒体で伝送してもよく、無線、電線、光ケーブル、RF等、、又は、上記のものを含む任意の適切な組み合わせとすることができるが、これらに限られない。
【0088】
図面におけるフローチャート及びブロック図は、本公開の各実施例のシステム、方法及びコンピュータプログラム製品に基づき実現可能なアーキテクチャ、機能及び操作を示す。この点において、フローチャート又はブロック図中の各ブロックは一つのモジュール、プログラムセクション、又はコードの一部分を表すことができ、上記モジュール、プログラムセクション、又はコードの一部分は所定の論理機能を実現するための実行可能な一つの又は複数のコマンドを含む。なお、一部の代替的な実現において、ブロックに注記される機能は図面の注記と異なる順序で発生してもよい。例えば、2つの連続して表示されるブロックは実際には、基本的に並行して実行してもよく、場合によっては反対の順序で実行してもよく、これは関連する機能に基づいて定めることができる。なお、ブロック図又はフローチャート中の各ブロック、及びブロック図又はフローチャート中のブロックの組み合わせは、所定の機能又は操作を実行するための専用の、ハードウエアに基づくシステムにより実現しても、専用ハードウエアとコンピュータコマンドの組み合わせにより実現してもよいことに注意されたい。
【0089】
本発明の実施例に記載された関連のモジュールは、ソフトウエア方式で実現しても、ハードウエア方式で実現してもよい。記載したモジュールは、プロセッサに設けてもよく、例えば、情報受信モジュール、周波数特定モジュール、周波数伝送モジュールを含むプロセッサ、と記載してもよい。そのうち、これらモジュールの名称はある場合において、当該モジュール自身に対する限定にはならない。例えば、周波数特定モジュールは“ポイントサンプリング周波数特定モジュール”と記載することもできる。
【0090】
別の態様として、本公開はさらに、コンピュータ読み取り可能な媒体を提供する。当該コンピュータ読み取り可能な媒体は、上記実施例において記載された機器に含まれても、単独で存在してもよいが、当該機器に組付けられてはいない。上記コンピュータ読み取り可能な媒体には、一つのまたは複数のプログラムが格納され、上記一つのまたは複数のプログラムが一つの当該機器により実行される時、
当該機器は、
採集機器が伝送した前記採集機器と紐づけされた目標対象の現在のアドレス情報を受信し、前記目標対象の識別子に基づき、前記目標対象の目的アドレス情報を取得し、
前記現在のアドレス情報と前記目的アドレス情報の間の距離に基づき、隣接するアドレス情報に対して採集した時間間隔である、前記距離に対応するポイントサンプリング周波数を特定し、
前記採集機器が運行中の前記目標対象のアドレス情報に対して採集を行えるよう、前記ポイントサンプリング周波数を前記採集機器に伝送する、
ことを含むようになる。
【0091】
本公開の実施例の技術方案は従来技術に比べ、以下の有益な效果を有する:
【0092】
1)目標対象が目的地へ向かう過程において、目標対象と一緒に運行する追跡機器により、目標対象がいるアドレス情報をリアルタイムに取得することができ、後でスタッフによるその運行状態の分析が行い易くなる、
【0093】
2)追跡中、目的地との距離に基づき、ポイントサンプリング周波数をリアルタイムに調整し、ポイントサンプリングが密集しすぎる又は散在しすぎる状況を防ぐことができる、
【0094】
3)目的地が比較的遠い領域に対しては、道程、天候などの外的環境の特殊性を考慮し、ポイントサンプリング周波数に対して調整を行い、固定周波数と区別し、周波数特定方式の動態性を体現することができる、
4)目標対象が異常状態にある時は、ポイントサンプリング周波数に到達しているか否かにかかわらず、監視制御スタッフが直ちに処理できるよう、異常情報をアップロードする。
【0095】
上記発明を実施するための形態は本公開の保護範囲を限定するものではない。当業者であれば、設計要求及び他の要素により、各種様々な修正、コンビネーション、サブコンビネーション及び替代案が生まれてもよいことは自明である。本公開の思想及び原則の範囲内で行われる修正、均等の差し替え、改良などもすべて本公開の保護範囲内に含まれると理解されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】