(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-14
(54)【発明の名称】小型ガンサイト、小型レーザー、微調整用バネ、レーザーサイトの内部コア、リセットピン及びレーザーサイト
(51)【国際特許分類】
F41G 1/34 20060101AFI20220907BHJP
F41G 1/387 20060101ALI20220907BHJP
【FI】
F41G1/34
F41G1/387
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021577953
(86)(22)【出願日】2019-12-31
(85)【翻訳文提出日】2021-12-28
(86)【国際出願番号】 CN2019130409
(87)【国際公開番号】W WO2021077619
(87)【国際公開日】2021-04-29
(31)【優先権主張番号】201911000856.8
(32)【優先日】2019-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201911136786.9
(32)【優先日】2019-11-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201911136808.1
(32)【優先日】2019-11-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520421994
【氏名又は名称】西安華科光電有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUANIC CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】特許業務法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼ 建▲華▼
(72)【発明者】
【氏名】▲趙▼ 蒙
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 英姿
(72)【発明者】
【氏名】汪 ▲東▼
(57)【要約】
本発明は、小型ガンサイト、小型レーザー、微調整用バネ、レーザーサイトの内部コア、リセットピン及びレーザーサイトに関し、銃レールに合わせて取り付けられる取付溝を含み、前記取付溝は、固定レールと可動レールとから構成され、前記取付溝には、ガンサイト本体が設置され、前記ガンサイト本体の内部には、レーザー用微調整マウントが設置され、前記レーザー用微調整マウントの内部には、デュアルレーザーが取り付けられ、前記レーザー用微調整マウントには、微調整機構が設置され、ガンサイト本体の底部には、複数種のアダプターが設置され、異なるピカティニー・レールに適用し、取付位置をトリガーガードに近づけてユーザーの操作への便利を図り、サイトの前後位置が緩まれやすくなるという問題を回避する。微調整用ネジ及び復帰バネによりレーザーを微調整することにより、ダンピング柱によりネジ隙間による誤差を解消するので、レーザーに対する高精密度な微調整の効果を達成する。デュアルレーザーは、より多くの環境においてユーザーの使用を満足する。レーザーサイトの内部コアは、レーザーサイトケーシングの末端の内側壁に設置される位置規制ブロックを横方向位置規制溝内に挿入することによって、レーザーサイトの内部コアが回転することを防止し、安定させて耐衝撃性が強くなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
銃レールに合わせて取り付けられる取付溝(1)を含み、前記取付溝は、固定レール(101)と、可動レール(102)と、を含み、前記取付溝(1)には、ガンサイト本体(2)が設置され、前記ガンサイト本体(2)の内部には、レーザー用微調整マウント(3)が設置され、前記レーザー用微調整マウント(3)の内部には、デュアルレーザー(4)が取り付けられる複数種のアダプターを有する微調整可能な小型ガンサイトであって、
前記レーザー用微調整マウント(3)には、微調整機構(5)が設置され、
前記ガンサイト本体(2)の底部には、複数種のアダプター(6)が設置され、前記複数のアダプター(6)は、銃レールに合わせて取り付けられる
ことを特徴とする複数種のアダプターを有する微調整可能な小型ガンサイト。
【請求項2】
前記レーザー用微調整マウント(3)は、
デュアルレーザー(4)の外周に設置される微調整部材(7)を含み、
前記微調整部材(7)の先端は、デュアルレーザー(4)の発光端であり、
前記微調整部材(7)の先端には、保護ガラス(8)が設置され、前記微調整部材(7)の後端には、バックカバー(9)が設置され、
前記微調整機構(5)は、微調整部材(7)の同一断面に均一に配置された第1微調整用穴(701)、第2微調整用穴(702)、第3微調整用穴(703)及び第4微調整用穴(704)を含み、
前記第1微調整用穴(701)は、前記第3微調整用穴(703)に対向して設置され、
前記第2微調整用穴(702)は、前記第4微調整用穴(704)に対向して設置され、
前記第1微調整用穴(701)及び前記第2微調整用穴(702)は、ネジ穴であり、
前記第1微調整用穴(701)及び前記第2微調整用穴(702)には、それぞれ微調整用ネジ(705)が設置され、
前記第3微調整用穴(703)及び前記第4微調整用穴(704)は、ブラインドホールであり、
前記第3微調整用穴(703)及び前記第4微調整用穴(704)の内部には、それぞれガイド柱(706)が設置され、前記ガイド柱(706)の外側には、復帰バネ(707)が設置され、
前記第1微調整用穴(701)及び前記第2微調整用穴(702)の側面には、それぞれダンピングホール(708)が斜めに貫設され、
前記ダンピングホール(708)には、ダンピング柱(709)が設置され、
前記ダンピング柱(709)が微調整用ネジ(705)に接触される
ことを特徴とする請求項1に記載の複数種のアダプターを有する微調整可能な小型ガンサイト。
【請求項3】
前記デュアルレーザー(4)は、2つのレーザー管(401)を含み、
前記レーザー管(401)は、同軸ハウジング(402)に同軸に取り付けられ、
前記レーザー管(401)の発光端には、集光レンズ(403)が設置され、
前記同軸ハウジング(402)の外周には、微調整用ハウジング(404)が設置される
ことを特徴とする請求項2に記載の複数種のアダプターを有する微調整可能な小型ガンサイト。
【請求項4】
前記微調整用ハウジング(404)の発光端は、矩形であり、
前記矩形の4つの面がそれぞれ微調整部材(7)の4つの微調整用穴に垂直になるように設置される
ことを特徴とする請求項3に記載の複数種のアダプターを有する微調整可能な小型ガンサイト。
【請求項5】
前記保護ガラス(8)の外周には、レンズホルダ(10)が設置され、
前記保護ガラス(8)が斜めに設置される
ことを特徴とする請求項2に記載の複数種のアダプターを有する微調整可能な小型ガンサイト。
【請求項6】
前記バックカバー(9)は、バネのバックカバーであり、前記バネは、L型バネ(901)であり、
前記微調整部材(7)の後部の外周には、バンプ(710)が設置され、前記L型バネ(901)が前記バンプ(710)に係合し、
前記バックカバー(9)には、レーザー駆動プレート(11)が設置される
ことを特徴とする請求項2に記載の複数種のアダプターを有する微調整可能な小型ガンサイト。
【請求項7】
前記ダンピング柱(709)は、ダンピングホール(708)にトランジショナル嵌合する
ことを特徴とする請求項2に記載の複数種のアダプターを有する微調整可能な小型ガンサイト。
【請求項8】
前記ダンピング柱(709)の材質は、ナイロン又は硬質ゴムである
ことを特徴とする請求項2に記載の複数種のアダプターを有する微調整可能な小型ガンサイト。
【請求項9】
前記デュアルレーザー(4)と前記レーザー用微調整マウント(3)との取付位置には、シールリング(12)が設置される
ことを特徴とする請求項1に記載の複数種のアダプターを有する微調整可能な小型ガンサイト。
【請求項10】
前記アダプター(6)は、矩形であり、その寸法及び間隔がガンサイト取付レールに対応するとともに、ガンサイト取付レールに合わせて取り付けられ、
デュアルレーザー(4)は、二波長のレーザー光を採用し、2つの可視光のレーザー光又は可視光及び赤外線のレーザー光である
ことを特徴とする請求項1に記載の複数種のアダプターを有する微調整可能な小型ガンサイト。
【請求項11】
ケーシング(13)と、ケーシング(13)の先端に隣接する側面に垂直に設置される水平調整用ネジ(16)及び垂直調整用ネジ(23)と、ケーシング(13)の先端の出光穴に設置される保護ガラス(15)と、を含む小型レーザーであって、
水平ダンピング位置規制柱(25)と垂直ダンピング位置規制柱(24)とをさらに含み、
前記水平ダンピング位置規制柱(25)は、前記水平調整用ネジ(16)の水平調整用ネジ取付穴(28)の一方側と斜めに交差するように、第1傾斜ダンピング穴(26)内に設置され、
前記水平ダンピング位置規制柱(25)は、前記第1傾斜ダンピング穴(26)内に固定されると、前記水平調整用ネジ(16)の一方側に当接することにより、前記水平調整用ネジ(16)に対する側方向の押圧及び位置規制を実現し、前記水平調整用ネジ(16)が外力による振動によって回転することを防止し、
前記垂直ダンピング位置規制柱(24)は、前記垂直調整用ネジ(23)の一方側と斜めに交差するように、第2傾斜ダンピング穴(27)内に設置され、
前記垂直ダンピング位置規制柱(24)は、前記第2傾斜ダンピング穴(27)内に固定された後、前記垂直調整用ネジ(23)の一方側に当接することにより、前記垂直調整用ネジ(23)に対する側方向の押圧及び位置規制を実現し、前記垂直調整用ネジ(23)が外力による振動によって回転することを防止する
ことを特徴とする小型レーザー。
【請求項12】
前記水平ダンピング位置規制柱(25)及び垂直ダンピング位置規制柱(24)は、いずれもナイロン材質から作製される
ことを特徴とする請求項11に記載の小型レーザー。
【請求項13】
前記保護ガラス(15)は、反射光の光路と入射光の光路との間の角度が0より大きくなるように斜めに設置されることによって、反射光の光スポットがレーザー管の発光素子に入射されないことを確保する
ことを特徴とする請求項11又は12に記載の小型レーザー。
【請求項14】
微調整用バネであって、
前記微調整用バネは、切欠(29)を有する環状バネ座(30)と、前記環状バネ座(30)の互いに垂直する2つの方向に沿って、前記環状バネ座(30)の頂面から内側を向いて傾斜して上方に延びる第1弧状弾性シート(31)及び第2弧状弾性シート(32)と、を含み、
前記第1弧状弾性シート(31)と第2弧状弾性シート(32)との間の円周上には、第1位置規制部(33)及び第2位置規制部(34)が設置され、
前記第1位置規制部(33)の外側と前記第1弧状弾性シート(31)との間及び第2位置規制部(34)の外側と第2弧状弾性シート(32)との間には、それぞれ隙間(37)が形成され、
前記切欠(29)は、前記第1位置規制部(33)と前記第2位置規制部(34)との間の中央部に設置され、
前記第1位置規制部(33)及び第2位置規制部(34)は、いずれも前記環状バネ座(30)の頂部から上方に延び、
前記切欠(29)から離れる前記第1位置規制部(33)及び第2位置規制部(34)の一端部には、いずれも上方に延びる突起部(35)が設置され、
前記突起部(35)の円周面は、弧状面であり、
前記第1弧状弾性シート(31)及び前記第2弧状弾性シート(32)は、いずれも前記環状バネ座(30)の軸線方向に対して屈曲し、
前記第1弧状弾性シート(31)及び前記第2弧状弾性シート(32)の頂面の内側には、いずれも球面突起(36)が設置される
ことを特徴とする微調整用バネ。
【請求項15】
本体(38)を含むレーザーサイトの内部コアであって、
前記本体(38)の先端端部が円錐状であり、
前記本体(38)の先端端部の外周面は、連続する複数の傾斜面(39)であり、
互いに垂直する2つの傾斜面(39)のそれぞれには、前記本体(38)の軸線に垂直するネジ溝(40)が設置される
ことを特徴とするレーザーサイトの内部コア。
【請求項16】
レーザーモジュールを取り付けるための前記本体(38)の末端の外周面は、球面であり、
前記球面には、前記本体(38)が回転されないように横方向位置規制溝(41)が設置される
ことを特徴とする請求項15に記載のレーザーサイトの内部コア。
【請求項17】
レーザーサイト用ケーシングであって、
前記ケーシングの先端端部の円周方向の側壁には、調整用穴(42)が開設され、
前記調整用穴(42)内には、2つのネジ穴(43)が設置され、
前記2つのネジ穴(43)は、互いに垂直なるようにケーシングの同一断面に配置され、前記2つのネジ穴(43)の外端口が隣接しており、
前記ケーシングの末端の端部側壁には、位置規制穴(44)が開設され、
前記ケーシングの側壁には、後方から前方に向かって延びる2つの穴(56)が開設され、
2つの前記穴(56)が互いに垂直になるように前記ケーシングの側壁に設置され、
前記ケーシングの内側壁には、軸方向に沿って延びるリセットピン(45)と、軸方向に沿って延びるバネ穴(46)内に配置される復帰コイルバネ(47)と、が設置され、
前記リセットピン(45)、バネ穴(46)及び復帰コイルバネ(47)は、1セットの調整部材であり、前記調整部材は、2組であり、
前記2組の調整部材は、平行に設置され、前記2組の調整部材のそれぞれが一つの前記ネジ穴(43)に対応され、
前記リセットピン(45)は、円柱状体(48)と、前記円柱状体(48)の内端に一体的に接続されるバネ押圧部材(49)と、を含み、
前記円柱状体(48)の外端は、前記ネジ穴(43)の軸線方向に向かって延設されることにより、ネジ(50)を前記ネジ穴(43)にねじ込む時、ネジ(50)の末端が前記円柱状体(48)の外端に当接されることによって、前記復帰コイルバネ(47)を収縮させるように前記円柱状体(48)を押圧する
ことを特徴とするレーザーサイトのケーシング。
【請求項18】
前記円柱状体(48)は、カプセル状をなす
ことを特徴とする請求項17に記載のレーザーサイトのケーシング。
【請求項19】
前記円柱状体(48)の外端は、球面である
ことを特徴とする請求項17に記載のレーザーサイトのケーシング。
【請求項20】
前記バネ押圧部材(49)は、中央に位置するストッパ部材(51)と、前記ストッパ部材(51)の後端部に接続して固定される接続ロッド(52)と、を含み、
前記ストッパ部材(51)の断面が前記復帰コイルバネ(47)の外径よりも大きくなることにより、前記復帰コイルバネ(47)に対する阻止を実現し、
前記ストッパ部(51)の後端部に配置される接続ロッド(52)の断面は、前記復帰コイルバネ(47)の内径よりも小さい
ことを特徴とする請求項17又は18又は19に記載のレーザーサイトのケーシング。
【請求項21】
リセットピンであって、
円柱状体(48)と、前記円柱状体(48)の内端に一体的に接続されるバネ押圧部材(49)と、を含み、
前記円柱状体(48)は、カプセル状をなし、又は、その外端部が球面である
ことを特徴とするリセットピン。
【請求項22】
前記バネ押圧部材(49)は、中央に位置するストッパ部材(51)と、前記ストッパ部材(51)の後端部に接続して固定される接続ロッド(52)と、を含み、
前記ストッパ部材(51)の断面が復帰コイルバネ(47)の外径よりも大きくなることにより、前記復帰コイルバネ(47)に対する加圧を実現し、
前記ストッパ部材(51)の後端部に配置される接続ロッド(52)の断面は、前記復帰コイルバネ(47)の内径よりも小さい
ことを特徴とする請求項21に記載のリセットピン。
【請求項23】
レーザーサイトであって、
請求項17に記載のレーザーサイトのケーシング(53)と、前記レーザーサイトのケーシング内に設置される請求項2に記載のレーザーサイトの内部コア(54)と、前記レーザーサイトの内部コア(54)の末端に外嵌される請求項14に記載の微調整用バネ(55)と、を含み、
前記第1弧状弾性シート(31)及び第2弧状弾性シート(32)は、それぞれ対応する穴(56)から前記レーザーサイトのケーシング(53)に挿入され、
前記ネジ穴(43)は、前記ネジ溝(40)に対応されるように設置し、
前記球面突起(36)は、前記ネジ溝(40)に対向する傾斜面(39)に当接し、
前記突起部(35)は、前記位置規制穴(44)内に插入され、
前記レーザーサイトの内部コア(54)は、前記レーザーサイトのケーシング(53)の末端の内側壁に設置される位置規制ブロック(57)を前記横方向位置規制溝(41)内に挿入することにより、前記レーザーサイトの内部コア(54)が回転することを防止し、
微調整用ネジが前記ネジ穴(43)内にねじ込まれて前記ネジ溝(40)にネジ接続されて入る場合、前記微調整用ネジの内端は、前記リセットピン(45)の外端に当接し、内側に向いて前記リセットピン(45)を押圧し、前記リセットピン(45)の先端端部は、前記ネジ溝(40)が位置する傾斜面に当接し、前記レーザーサイトの内部コア(54)を偏軸押圧することを実現し、さらに前記レーザーサイトの内部コア(54)によりネジ溝(40)の対向面に設置される第1弧状弾性シート(31)又は第2弧状弾性シート(32)を押圧し、
前記微調整用ネジが外される場合、前記リセットピン(45)が前記復帰コイルバネ(47)の反力によって復帰するとともに、前記レーザーサイトの内部コア(54)が前記第1弧状弾性シート(31)又は第2弧状弾性シート(32)の反力によって復帰する
ことを特徴とするレーザーサイト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、小火器付属品の技術分野に属し、具体的に、小型ガンサイト(Gun Sight)、小型レーザー、微調整用バネ、レーザーサイトの内部コア、リセットピン及びレーザーサイトに関する。
【背景技術】
【0002】
レーザーは、レーザー光を発射可能な装置であり、レーザーから発射された光が純粋な品質を有し、そのスペクトルが安定するので、多くの分野で適用されることができる。科学技術の進歩に伴い、レーザーの種類は、ますます多くなる。一部の適用において、レーザー光の発射位置の精密度に対する要求もますます高くなる。特に、レーザーの小火器に適用される場合、レーザーの精密度に対する要求がより高くなる。
【0003】
従来のデュアルレーザーは、レーザーの底部の微調整マウントにより微調整を行っているが、その占めるスペースが大きくなり、コストが高く、しかも微調整用ネジにネジ隙間が存在するので、微調整の過程において一定の誤差が生じやすくなる。これにより、精密度を制御することが困難になり、高精密度な微調整の効果を実現できない上で、小火器の技術分野に適用されない。また、従来のレーザーサイトは、固定レール及び可動レールを介してガンサイト取付用ピカティニー・レールに取り付けられており、銃の使用過程において振動衝撃が大きいので、レーザーサイトの前後位置が緩みやすいという問題が存在する。
【0004】
図7、8に示すように、従来のレーザーサイト又はレーザーの出射光に対する角度調整は、主として、ケーシング13内のレーザーモジュール14(その後端が球面であり、ケーシング13の後端に垂直に挿入される位置規制柱ピン20とケーシング13の後端の内側壁の球面とに嵌合して調整の基礎となる。)、ケーシング13の先端、即ち出光穴側に垂直に設置されている水平調整用ネジ16、水平ガイド位置規制柱17、水平微調整用バネ18、垂直調整用ネジ23、垂直位置規制柱、垂直微調整用バネなどによってレーザーモジュール14の左右角度又はピッチ角に対する調整を実現される。しかし、実際の応用において、振動が生じることにより水平調整用ネジ16又は垂直調整用ネジ23が緩まれるので、角度調整の安定性に影響を与え、射撃精密度に影響を与えることが多い。
【0005】
また、従来の端部カバー19内に設置されている保護ガラス15は、一般的に垂直に取り付けられている。即ち、レーザー光が保護ガラス15に垂直に入射して、反射光が入射光の光路に沿って戻るので、レーザーモジュールのパワーが不安定になり、出射されたレーザー光の輝度が不安定になり、射撃精密度や使用寿命にも影響を及ぼすことが多い。
【0006】
従来のレーザーインジケーター、レーザーサイト、光学サイトなどの光学機器の出射光方向に対する調整は、主にケーシングに取り付けられている水平調整用ネジ及び垂直調整用ネジを利用して、光学機器本体の左右角度又は上下角度に対する調整を実現することにより、出射光の角度に対する調整を実現する。しかしながら、このような構造は、一般的に体積が大きいサイトに適用され、体積が小さくて調整の精密度が高い、即ち角度を微調整する必要がある光学機器には適用されない。これは、主にその構造が複雑であり、調整に必要なスペースが大きいからである。また、従来のレーザーサイトは、2本のネジによって調整を行う必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、複数種のアダプターを有する微調整可能な小型ガンサイトを提供する。これにより、従来技術において銃用デュアルレーザーを微調整する場合、微調整用ネジにネジ隙間が存在するので、一定の誤差が存在し、精密度を制御することが困難になり、高精密度な微調整の効果が達成されないという問題を解決することができる。即ち、従来のレーザーサイト(特に、小型レーザーサイト)の使用過程において、振動又は反射光によるサイトの精密度が悪影響を受けるという問題を克服することができる。また、従来のレーザーサイトは、ピカティニー・レールにおいて前後位置が緩まれやすいという問題を解決するためである。本発明は、異なる規格を有する銃器のピカティニー・レールに適用されることにより、取付位置をトリガーガードに近づけてユーザーの操作が便利になる。同時に、デュアルレーザーがユーザーのより多くの環境での使用に満足されることができる。本発明の他の目的は、小体積、角度を微調整できるとともに、操作が便利なレーザーサイト用角度調整ユニットであるレーザーサイトを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の技術案は、複数種のアダプターを有する微調整可能な小型ガンサイトを提供する。前記小型ガンサイトは、銃レールに合わせて取り付けられる取付溝を含む。前記取付溝は、固定レールと可動レールとから構成され、前記取付溝には、ガンサイト本体が設置され、前記ガンサイト本体の内部には、レーザー用微調整マウントが設置され、前記レーザー用微調整マウントの内部には、デュアルレーザーが取り付けられ、前記レーザー用微調整マウントには、微調整機構が設置される。
ガンサイト本体の底部には、複数種のアダプターが設置され、複数のアダプターは、銃レールに合わせて取り付けられる。
【0009】
微調整機構によりデュアルレーザーを微調整することにより、ネジ隙間による誤差を解消するので、レーザーに対する高精密度な微調整の効果を達成する一方で、ガンサイト本体の底部に複数のアダプターを設置することにより、銃器のピカティニー・レールに本装置を取り付け、銃器が振動衝撃を受ける時にサイトの前後位置が緩まれやすくなるという問題を回避することができる。
【0010】
好ましくは、レーザー用微調整マウントは、デュアルレーザーの外周に設置される微調整部材を含み、前記微調整部材のキャビティーの先端がデュアルレーザーの発光端であり、微調整部材の先端には、保護ガラスが設置され、微調整部材の後端には、バックカバーが設置されている。
微調整機構は、微調整部材の同一断面に均一に設置される第1微調整用穴と、第2微調整用穴と、第3微調整用穴と、第4微調整用穴とを含む。第1微調整用穴は、第3微調整用穴に対向して設置され、第2微調整用穴は、第4微調整用穴に対向して設置されている。第1微調整用穴及び第2微調整用穴は、ネジ穴であり、且つ、その内部のそれぞれに微調整用ネジが設置されている。第3微調整用穴及び第4微調整用穴は、ブラインドホールであり、且つ、その内部のそれぞれにガイド柱が設置され、ガイド柱の外側には、復帰バネが設置されている。
第1微調整用穴及び第2微調整用穴のそれぞれの側面には、ダンピングホールが斜めに貫設され、ダンピングホールには、ダンピング柱が設置され、ダンピング柱は、微調整用ネジに接触される。
【0011】
微調整用ネジ及び復帰バネによりレーザーを微調整し、また、微調整用ダンピング柱によりネジ隙間による誤差を解消することにより、レーザーに対する高精密度な微調整の効果を達成する。
【0012】
好ましくは、デュアルレーザーは、同軸ハウジング内に同軸的に取り付けられている2つのレーザー管を含み、且つ、レーザー管の発光端には、集光レンズが設置され、同軸ハウジングの外周には、微調整用ハウジングが設置される。
【0013】
デュアルレーザー管を小火器に適用することにより、小火器の精密度をより高くさせ、より柔軟にする。
【0014】
好ましくは、微調整用ハウジングの発光端は、矩形(キューブ)であり、矩形の4つの面がそれぞれ微調整部材の4つの微調整用穴に垂直になるように設置される。
【0015】
デュアルレーザーの発光面の断面を矩形に設定することにより、4つの微調整用穴によりデュアルレーザーを精密に微調整することをより容易にさせ、4つの微調整用穴が矩形の4つの断面に垂直になるように設置されることにより、微調整をより正確にさせ、操作が容易になる。
【0016】
好ましくは、保護ガラスの外周には、レンズホルダが設置されており、且つ、保護ガラスが斜めに設置されている。
【0017】
レンズホルダは、保護ガラスを安全な動作状態になるようにし、保護ガラスが斜めに設置され、保護ガラスを一定の角度で傾斜させることにより、レーザー光がもとの光路に沿ってレーザー管に反射してレーザーの電力が不安定になるという現象を防止することができる。
【0018】
好ましくは、バックカバーは、バネのバックカバーであり、バネは、L型バネであり、微調整部材の後部の外周には、バンプが設置され、L型バネがバンプに係合し、バックカバーには、レーザー駆動プレートが設置されている。
【0019】
バックカバーにより塵埃から微調整部材を保護し、精密度を向上させ、L型バネによりバックカバーの開閉をより容易にする。
【0020】
好ましくは、ダンピング柱は、ダンピングホールにトランジショナル嵌合する。
【0021】
締め嵌合によって、ダンピング柱が欠落しにくくなり、ダンピング効果がよりよくなる。
【0022】
好ましくは、ダンピング柱の材質は、ナイロン又は硬質ゴムである。
【0023】
ナイロン材質のダンピング柱は、一定の弾性及び潤滑の効果を有する。硬質ゴムは、可逆的に変形する高弾性ポリマー材料であり、室温で弾性に富むものである。硬質ゴムは、わずかな外力により大きな変形が生じ、外力が取り除かれると、もとの状態に戻ることができる。
【0024】
好ましくは、デュアルレーザーとレーザー用微調整マウントとの間の取付位置には、シールリングが設置される。
【0025】
シールリングは、緩衝及びシールの効果を奏する。
【0026】
好ましくは、アダプターは、矩形であり、その寸法及び間隔がガンサイト取付レールに対応しており、ガンサイト取付レールに合わせて取り付けられる。
本装置を銃器のピカティニー・レールに取り付けることにより、銃器が衝撃振動を受ける時にサイトの前後位置が緩まれやすくなるという問題を回避することができる。デュアルレーザーは、二波長のレーザー光を採用し、2つの可視光のレーザー光又は可視光と赤外線のレーザー光である。
【0027】
本発明は、従来のレーザーサイト、特に小型レーザーサイトの使用過程において振動や反射光によるサイトの精密度が悪影響を受けるという問題を克服するために、ケーシングと、ケーシングの先端の隣接する側面に垂直に設置される水平調整用ネジ及び垂直調整用ネジと、ケーシングの先端の出光穴に設置される保護ガラスとを含む小型レーザーを提供する。その特殊な点は、水平ダンピング位置規制柱と垂直ダンピング規制柱とをさらに含むことである。前記水平ダンピング位置規制柱は、前記水平調整用ネジの一方側と斜めに交差する第1傾斜ダンピング穴の内部に設置され、且つ、前記第1傾斜ダンピング穴内に固定されるとき、前記水平調整用ネジの一方側に当接することにより、前記水平調整用ネジに対する側方向への押圧及び位置規制を実現し、前記水平調整用ネジが外力による振動によって回転されることを防止することができる。
前記垂直ダンピング位置規制柱は、前記垂直調整用ネジの一方側と斜めに交差する第2傾斜ダンピング穴内に設置され、且つ、前記第2傾斜ダンピング穴内に固定されると、前記垂直調整用ネジの一方側に当接することにより、前記垂直調整用ネジに対する側方向への押圧及び位置規制を実現し、前記垂直調整用ネジが外力による振動によって回転されることを防止することができる。
【0028】
好ましい態様として、前記水平ダンピング位置規制柱及び垂直ダンピング位置規制柱は、いずれもナイロン材質から作製される。
【0029】
さらに好ましい態様として、前記保護ガラスは、反射光の光路と入射光の光路との間の角度が0より大きくなるように斜めに設置されることにより、反射光の光スポットがレーザー管の発光素子に入射しないことを確保することで、出力されるレーザー光の電力の安定性を確保する。同時に、保護ガラスを追加することにより、レーザーのシール性を確保し、製品の寿命を延ばすことができる。
【0030】
本発明の有益な効果は、以下の通りである。
本発明は、微調整用ネジ及び復帰バネによりデュアルレーザーを微調整し、さらにダンピング柱によりネジ隙間による誤差を解消し、デュアルレーザーに対する高精密度な微調整を達成する一方で、ガンサイト本体の底部に複数のアダプターを設置することにより、銃器のピカティニー・レールにこの装置を取り付け、銃器が振動衝撃を受ける時にサイトの前後位置が緩まれやすくなるという問題を回避することができる。
【0031】
本発明は、小体積を有し、角度を微調整でき、操作が便利なレーザーサイト用角度調整ユニットであるレーザーサイトを適用させるために、切欠が設置されている環状バネ座と、前記環状バネ座の互いに垂直する2つの方向に沿って、前記環状バネ座の頂面から内側に向いて傾斜して上方に延びる第1弧状弾性シート及び第2弧状弾性シートと、を含む微調整用バネを提供する。
前記第1弧状弾性シートと第2弧状弾性シートとの間の円周には、第1位置規制部及び第2位置規制部が設置されている。
前記第1位置規制部及び第2位置規制部の外側と、前記第1弧状弾性シート及び第2弧状弾性シートとの間には、それぞれ隙間が形成されている。
前記切欠は、前記第1位置規制部と第2位置規制部との間の中央部に設置される。
前記第1位置規制部及び第2位置規制部は、いずれも前記環状バネ座の頂部から上方に延び、且つ、前記切欠から離れる前記第1位置規制部及び第2位置規制部の一端部には、それぞれ上方に延びる突起部が設置されている。また、前記突起部の円周面は、弧状面である。
前記第1弧状弾性シート及び第2弧状弾性シートは、いずれも前記環状バネ座の軸線方向に屈曲し、且つ、前記第1弧状弾性シート及び第2弧状弾性シートのそれぞれの頂面の内側には、球面突起が設置されている。
【0032】
本体を含むレーザーサイトの内部コアであって、前記本体の先端端部が円錐状であり、且つ、当該先端端部の外側面が連続した複数の傾斜面である。
互いに垂直する2つの傾斜面のそれぞれには、前記本体の軸線に垂直するネジ溝が設置される。
【0033】
レーザーモジュールを取り付けるための前記本体の末端の外周面は、球面であり、且つ、前記球面には、前記本体が回転されないように、横方向位置規制溝が設置されている。
【0034】
レーザーサイトのケーシングであって、ケーシングの先端端部の円周方向の側壁には、調整用穴が開設され、前記調整用穴内には、2つのネジ穴が設置され、当該2つのネジ穴は、ケーシングの同一断面に配置され、当該2つのネジ穴の外端口が隣接しており、且つ、当該2つのネジ穴が互いに垂直になる。
前記ケーシングの末端の端部側壁には、位置規制穴が開設されている。
前記ケーシングの側壁には、後方から前方に向かって延びる2つの穴が開設され、且つ、2つの前記穴が前記ケーシングの互いに垂直する側壁に設置される。
前記ケーシングの内側壁には、軸方向に延びるリセットピンと、軸方向に延びるバネ穴内に配置される復帰コイルバネとが設置されている。
前記リセットピン、バネ穴及び復帰コイルバネは、1組の調整部材であり、当該調整部材は、2組であり、当該2組の部材は、平行に設置され、各組の調整部材は、一つの前記ネジ穴に対応する。
前記リセットピンは、円柱状体と、前記円柱状体の内端に一体的に接続されるバネ押圧部材と、から構成される。
前記円柱状体の外端は、前記ネジ穴の軸線方向に向かって延設されることにより、ネジが前記ネジ穴にねじ込まれる時、前記ネジの末端が前記円柱状体の外端に当接可能になり、前記復帰コイルバネを収縮させるように前記円柱状体を押圧することができる。
【0035】
円柱状体は、カプセル状をなす。
【0036】
円柱状体の外端は、球面である。
【0037】
バネ押圧部材は、中央に位置するストッパ部材と、前記ストッパ部材の前後端部に固定して接続される接続ロッドと、から構成される。
前記ストッパ部材の断面は、前記復帰コイルバネの外径よりも大きいことにより、前記復帰コイルバネに対する阻止を実現し、前記ストッパ部材の後端に配置される接続ロッドの断面は、前記復帰コイルバネの内径よりも小さい。
【0038】
リセットピンは、円柱状体と、前記円柱状体の内端に一体的に接続されるバネ押圧部材と、から構成される。
前記円柱状体は、カプセル状をなし、又は、前記円柱状体の外端は、球面である。
【0039】
バネ押圧部材は、中央に位置するストッパ部材と、前記ストッパ部材の前後端部に接続して固定される接続ロッドと、から構成される。
前記ストッパ部材の断面は、復帰コイルバネの外径よりも大きいことにより、前記復帰コイルバネに対する阻止を実現し、前記ストッパ部材の後端に配置される接続ロッドの断面は、前記復帰コイルバネの内径よりも小さい。
【0040】
レーザーサイトは、レーザーサイトケーシングと、前記レーザーサイトケーシング内に設置されるレーザーサイトの内部コアと、前記レーザーサイトの内部コアの末端に外嵌される微調整用バネとを含む。
前記第1弧状弾性シート及び第2弧状弾性シートは、それぞれ対応する穴から前記レーザーサイトのケーシングに挿入され、前記ネジ穴は、前記ネジ溝に対応して設置され、前記球面突起は、前記ネジ溝に対向する傾斜面に当接する。
前記突起部は、前記位置規制穴内に插入される。
前記レーザーサイトの内部コアは、前記レーザーサイトのケーシングの末端の内側壁に設置される位置規制ブロックを介して前記横方向位置規制溝内に挿入されることにより、前記レーザーサイトの内部コアが回転することを防止することができる。
微調整用ネジが前記ネジ穴内にねじ込まれて前記ネジ溝にネジ接続される場合、前記微調整用ネジの内端は、前記リセットピンの外端に当接し、内側に向いて前記リセットピンを押圧し、前記リセットピンの先端端部は、前記ネジ溝が位置する傾斜面に当接することにより、前記レーザーサイトの内部コアを偏軸押圧することを実現し、さらに前記レーザーサイトの内部コアによりネジ溝の対向面に設置される第1弧状弾性シート又は第2弧状弾性シートを押圧することができる。
前記微調整用ネジを外す場合、前記リセットピンは、前記復帰コイルバネの反力によって復帰し、前記レーザーサイトの内部コアは、前記第1弧状弾性シート又は第2弧状弾性シートの反力によって復帰される。
【0041】
水平調整用ネジ又は垂直調整用ネジと交差干渉可能な水平ダンピング位置規制柱又は垂直ダンピング位置規制柱を増設することにより、水平ダンピング位置規制柱及び垂直ダンピング位置規制柱自体の弾性変形によって水平調整用ネジ又は垂直調整用ネジとの当接を実現するので、水平調整用ネジ又は垂直調整用ネジとネジ穴とを締め付けるための接触力又は固定の安定性を高め、耐震性能を向上させ、水平調整用ネジ又は垂直調整用ネジの使用安定性を確保する。同時に、保護ガラスを斜めに設置することにより、反射光が入射光(保護ガラスに入射する光、即ち、サイトの出射光)の光路に沿って戻ることによるサイトの出射光の電力低下を回避し、反射光の光スポットがレーザー管内の光電センサーに反射して出力電力の安定性が悪化されるという問題を解決することができる。1つの調整用ネジにより、水平及び垂直の両方向における角度に対する微調整を実現することができ、且つ、安定させて信頼性が高くなり、耐衝撃性が強くなることができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【
図1】本発明の複数種のアダプターを有する微調整可能な小型ガンサイトの構造を示す模式図である。
【
図2】本発明の複数種のアダプターを有する微調整可能な小型ガンサイトの構造を示す分解図である。
【
図3】本発明のレーザー用微調整マウントの分解図である。
【
図9】一実施例に係る小型レーザーの軸方向断面図である。
【
図10】一実施例に係る小型レーザーの断面図である。
【
図11】一実施例に係る小型レーザーの斜視図である。
【
図12】斜めに設置された保護ガラスを示す模式図である。
【
図13】微調整用バネの切欠の設置側から見た図である。
【
図14】微調整用バネの第1弧状弾性シート及び第2弧状弾性シートを背側から見た図である。
【
図15】レーザーサイトの内部コアの構造の模式
図1である。
【
図16】レーザーサイトの内部コアの構造の模式
図2である。
【
図17】レーザーサイトの内部コアを先端端部から見た図である。
【
図18】レーザーサイトの内部コアの構造をスパイラル溝を有する傾斜面側から見た図である。
【
図19】レーザーサイトのケーシングの構造の模式図である。
【
図21】レーザーサイトのケーシングの軸方向の断面図である。
【
図22】レーザーサイトのケーシングの先端部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下、図面及び具体的な実施形態を併せて本発明の技術案を明確且つ完全に説明し、なお、説明される実施例は、単に本発明の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。本発明の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を付与しない前提で得られた他の実施例の全ては、本発明の保護範囲に属する。
【0044】
なお、本発明の記載において、用語「中心、横方向、縦方向、上、下、前、後、左、右、鉛直、水平、頂、底、内、外」などで表される方位又は位置関係は、図面1に示される方位又は位置関係に基づいており、本発明に対する説明及び説明の簡略化を容易にするためのものに過ぎないが、指摘された装置又は素子が特定の方位を有し、特定の方位で構成及び操作しなければならないことを指示又は示唆するものではないので、本発明を限定するものとして理解すべきではない。
【0045】
本発明の技術案は、複数種のアダプターを有する微調整可能な小型ガンサイトであり、その構造の模式図が
図1であり、その分解図が
図2である。前記小型ガンサイトは、銃レールに合わせて取り付けられる取付溝1を含み、前記取付溝1は、固定レール101と可動レール102とから構成される。取付溝1には、ガンサイト本体2が設置され、ガンサイト本体2の内部には、レーザー用微調整マウント3が設置され、レーザー用微調整マウント3の内部には、デュアルレーザー4が取り付けられ、レーザー用微調整マウント3には、微調整機構5が設置される。ガンサイト本体2の底部には、複数種のアダプター6が設置され、複数のアダプター6は、銃レールに合わせて取り付けられる。
【0046】
微調整機構5によりデュアルレーザー4を微調整することにより、ネジ隙間による誤差を解消するので、レーザーに対する高精密度な微調整の効果を達成する一方で、ガンサイト本体2の底部に複数のアダプター6を設置することにより、銃器のピカティニー・レールに本装置を取り付け、銃器が振動衝撃を受ける時にサイトの前後位置が緩まれやすいという問題を回避することができる。
【0047】
アダプター6は、矩形であり、その寸法及び間隔が異なるガンサイト取付レールに対応し、且つ、ガンサイト取付レールに合わせて取り付けられる。異なるガンサイト取付レールの要求に応じて、アダプター6の適切な形状、サイズ、数及び間隔を選択する。これにより、前記小型ガンサイトは、複数種の小火器付属品に応用可能であり、その応用範囲がより広くなる。
【0048】
デュアルレーザー4とレーザー用微調整マウント3の取付位置には、シールリング12が設置されている。銃器の使用過程において、衝撃振動が大きいので、シールリング12は、一定の緩衝作用を果たすとともに、小型ガンサイトのシール性能を向上させる。
【0049】
レーザー用微調整マウント3の構造の分解図は、
図3に示されており、レーザー用微調整マウント3は、デュアルレーザー4の外周に設置される微調整部材7を含む。前記微調整部材7の先端は、デュアルレーザー4の発光端である。微調整部材7の先端には、保護ガラス8が設置され、微調整部材7の後端には、バックカバー9が設置される。
【0050】
保護ガラス8の外周には、レンズホルダ10が設置される。レンズホルダ10は、保護ガラス8が安全な動作状態になるようにし、また、保護ガラス8が斜めに設置され、保護ガラス8が一定の角度で傾斜されるように保護することにより、レーザー光がもとの光路に沿ってレーザー管に反射されてデュアルレーザー4の電力を不安定にさせるという現象を防止することができる。
【0051】
バックカバー9は、バネのバックカバーである。バネは、L型バネ901である。微調整部材7の後部の外周には、バンプ710が設置され、L型バネ901がバンプ710に係合される。バックカバー9には、レーザー駆動プレート11が設置される。バックカバー9は、微調整部材7の防塵機能を果たし、精密度を向上させる。また、L型バネ901を設置することにより、バックカバー9の開閉がより容易になる。
【0052】
微調整機構5の正面断面図は、
図5であり、その側面断面図は、
図6である。微調整機構5は、微調整部材7の同一断面に均一に設置されている第1微調整用穴701、第2微調整用穴702、第3微調整用穴703及び第4微調整用穴704を含む。第1微調整用穴701は、第3微調整用穴703に対向して設置され、第2微調整用穴702は、第4微調整用穴704に対向して設置される。第1微調整用穴701及び第2微調整用穴702は、ネジ穴である。また、第1微調整用穴701及び第2微調整用穴702のそれぞれに微調整用ネジ705が設置される。第3微調整用穴703及び第4微調整用穴704は、ブラインドホールであり、且つ、その内部にガイド柱706が設置される。ガイド柱706の外側には、復帰バネ707が設置される。
【0053】
第1微調整用穴701及び第2微調整用穴702の側面には、それぞれダンピングホール708が斜めに貫設されている。ダンピングホール708には、ダンピング柱709が設置される。ダンピング柱709は、微調整用ネジ705に接触される。
【0054】
微調整用ネジ705及び復帰バネ707によりデュアルレーザー4を微調整し、さらに微調整用ダンピング柱709によりネジ隙間による誤差を解消することで、デュアルレーザー4に対する高精密度な微調整の効果を達成することができる。
【0055】
デュアルレーザー4の構造の分解図は、
図4である。デュアルレーザー4は、2つのレーザー管401を含む。レーザー管401は、同軸ハウジング402に同軸に取り付けられる。また、レーザー管401の発光端には、集光レンズ403が設置される。同軸ハウジング402の外周には、微調整用ハウジング404が設置される。微調整用ハウジング404の発光端は、矩形であり、矩形の4つの面がそれぞれ微調整部材7の4つの微調整用穴に垂直になるように設置される。デュアルレーザー4の発光端は、矩形に形成され、対応する微調整部材7の先端は、矩形環状に設置される。微調整部材7がデュアルレーザー4の矩形に隙間嵌合することで、デュアルレーザー4が隙間において微調整部材7の微調整用ネジ705による微調整によって微調整の効果を実現することができる。
【0056】
デュアルレーザー4の発光端の断面は、矩形である。デュアルレーザー4の矩形の4つの面がそれぞれ微調整部材7の4つの微調整用穴に垂直になるように設置される。デュアルレーザー4の発光面の断面が矩形に形成されるので、4つの微調整用穴によりデュアルレーザー4を精密に微調整することがより容易になり、また、4つの微調整用穴が矩形の4つの断面に垂直になるように設置させることにより、微調整をより正確にし、その操作が容易になる。
【0057】
微調整ダンピングホール708には、微調整用ダンピング柱709がトランジショナル嵌合(フィット)される。微調整用ダンピング柱709の材質は、ナイロン又はゴムなどの弾性非金属材質である。微調整用ネジの押圧作用によって、微調整用ダンピング柱が変形されるので、微調整用ダンピング柱が離脱しにくくなる。ナイロン材質の微調整用ダンピング柱709は、一定の弾性及び潤滑の効果を有する。ゴムは、可逆的に変形する高弾性ポリマー材質であり、室温で弾性に有するものである。ゴムは、わずかな外力で大きな変形が生じ、外力が除去れると、もとの状態に戻ることができる。微調整用ダンピング柱709は、微調整用ネジ705に接触される。微調整用ネジ705を利用して微調整される場合、微調整用ダンピング柱709によって、微調整用ネジ705が微調整部材7における微調整用ネジ705内のネジ穴の先端に常に当接されるので、ネジ隙間による誤差を解消し、デュアルレーザー4に対する高精密度な微調整の効果を達成することができる。
【0058】
可動レール102及びガンサイト本体2は、ロックスクリューによって接続される。可動レール102を柔軟に設置されることにより、前記小型ガンサイトの取付及び取り外しを柔軟にすることができる。レーザー用微調整マウント3には、雌ネジが設置され、ガンサイト本体2及びレーザー用微調整マウント3は、皿頭ネジによって接続される。皿頭ネジを使用するのは、アダプター6の取付に影響を与えないとともに、より美しくするためである。
【0059】
デュアルレーザー4のレーザー管401は、同じ種類のレーザー管の組み合わせ又は異なる種類のレーザー管の組み合わせであってもよい。レーザー管401が可視光レーザー管と赤外光レーザー管との組み合わせである場合、ガンサイト本体2に可視光スイッチボタン、赤外光スイッチボタン、キーパッド及びマザーボードなどを設置するとともに、ガンサイト本体2に電池ケースなどを設置することができる。
【0060】
動作過程は、以下の通りである。まず、デュアルレーザー4を組み込む前に、保護ガラス8を斜めにしてレンズホルダ10に組み込み、その後レンズホルダ10を微調整部材7に組み込む。そして、復帰バネ707をガイド柱706の外周に外装してから、第3微調整用穴703及び第4微調整用穴704内に組み込む。
【0061】
デュアルレーザー4の組み合わせ及び取付は、レーザー管401の発光端に集光レンズ403を取り付けたまま、2つのレーザー管401を同軸ハウジング402内に同軸に取り付け、その後、同軸ハウジング402を微調整用ハウジング404の内部に同軸に取り付ける。デュアルレーザー4は、二波長のレーザー光を使用し、2つの可視光のレーザー光であってもよく、可視光+赤外光であってもよい。
【0062】
異なるガンサイト取付レールの要求に応じて、アダプター6の適切な形状、寸法、数及び間隔を選択する。アダプター6は、サイト取付レールに対応しており、且つ、サイト取付レールに合わせて取り付けられるが、異なる規格を有する銃器のピカティニー・レールにも適用されることができる。これにより、取付位置を操作しやすくするために、アダプター6をガンサイト本体2の底部に取り付ける。
【0063】
次に、デュアルレーザー4をレーザー用微調整マウント3に同軸に組み込み、デュアルレーザー4の発光端の矩形を微調整部材7に挿入し、そして、矩形の4つの面がそれぞれ微調整部材7の4つの微調整用穴に垂直になるように設置する。
【0064】
続いて、第1微調整用穴701及び第2微調整用穴702内に微調整用ネジ705をねじ込み、微調整用ダンピング柱709を微調整ダンピングホール708内に入れ、また、微調整用ダンピング柱709を微調整用ネジ705に接触させることにより、デュアルレーザー4の位置及び方向を固定してから、バックカバー9を取り付ける。
【0065】
最後に、アダプター6及び取付溝1を介して前記小型ガンサイトを目標の銃レールに取り付け、その後、デュアルレーザー4の発射に対する要求に応じて、微調整用ネジ705を微調整することにより、レーザーの微調整及び固定装置に対する高精密度な微調整を実現する。
【0066】
上記のように、従来技術において銃用デュアルレーザーを微調整する場合、微調整用ネジにネジ隙間が存在するので、一定の誤差が存在し、精密度を制御することが困難になり、高精密度な微調整の効果が達成されないという問題、及び従来のレーザーサイトのピカティニー・レールにおいて前後位置が緩まれるという問題を解決するために、本発明は、微調整用ネジ及び復帰バネによりレーザーを微調整し、さらにダンピング柱によりネジ隙間による誤差を解消するので、レーザーに対する高精密度な微調整の効果を達成する一方で、ガンサイト本体の底部に複数のアダプターを設置することにより、銃器のピカティニー・レールに本装置を取り付け、銃器が振動衝撃を受ける時にサイトの前後位置が緩まれやすいという問題を回避することができる。
【0067】
前述の実施例において、微調整及び位置規制によって振動による緩みを防止するという技術的思想に基づいて、本実施例は、従来のレーザーサイト、特に小型レーザーサイトの使用過程において振動や反射光によるサイトの精密度が悪影響を受けるという問題を克服するために、特に、
図9、
図10、
図11に示す小型レーザーを提供する。前記小型レーザーは、
図7及び
図8に示すケーシング13と、ケーシング13の先端に隣接する側面に垂直に設置されている水平調整用ネジ16及び垂直調整用ネジ23と、ケーシング13の先端の出光穴に設置される保護ガラス15と、を含む。本実施例が
図7又は
図8に示すものと相違するのは、使用過程において水平調整用ネジ16及び垂直調整用ネジ23の安定性を確保するために、特に、
図11に示すケーシング13の先端端部の後側に、水平調整用ネジ16の一方側と斜めに交差する第1傾斜ダンピングホール26が開設される。水平ダンピング位置規制柱25は、当該第1傾斜ダンピングホール26内に固定された後、水平調整用ネジ16の一方側に当接することにより、前記水平調整用ネジ16に対する側方向の押圧及び位置規制を実現することができる。これにより、前記水平調整用ネジ16が外力による振動によって回転されて緩まれることを防止できるので、レーザーモジュール14の左右角度の安定性を確保し、その使用精密度及び信頼性を確保するのに有利であることである。
【0068】
また、使用過程において垂直調整用ネジ23の安定性を確保するために、特に、
図11に示すケーシング13の先端端部の後側には、垂直調整用ネジ23の一方側と斜めに交差する第2傾斜ダンピングホール27が開設される。垂直ダンピング位置規制柱24は、第2傾斜ダンピングホール27内に設置される。また、前記垂直ダンピング位置規制柱24は、前記第2傾斜ダンピングホール27内に固定されると、垂直調整用ネジ23の一方側に当接することにより、前記垂直調整用ネジ23に対する側方向の押圧及び位置規制を実現することができる。これにより、前記垂直調整用ネジ23が外力による振動によって回転することを防止し、垂直調整用ネジ23が外力による振動によって回転されて緩まれることを防止できるので、レーザーモジュール14のピッチ角の安定性を確保し、その使用精密度及び信頼性を確保するのに有利である。
【0069】
本実施例は、水平ダンピング位置規制柱25及び垂直ダンピング位置規制柱24を設置することにより、傾斜した側面から固定された水平調整用ネジ16及び垂直調整用ネジ23に当接されるので、水平調整用ネジ16及び垂直調整用ネジ23が外部振動によって緩まれることを効果的に防止し、前記小型レーザーの安定性及び精密度を確保するのに有利である。
【0070】
ここで、水平ダンピング位置規制柱25及び垂直ダンピング位置規制柱24は、いずれもナイロン材質から作製されるので、優れた弾性変形を有する。水平ダンピング位置規制柱25及び垂直ダンピング位置規制柱24自体の弾性を利用して、水平調整用ネジ16及び垂直調整用ネジ23に当接されることで、位置決めを実現することができる。
【0071】
従来のレーザーにおける保護ガラスは、主にケーシングの軸線又は出射する光線の光軸に垂直になるように設置されるので、反射光がもとの光路に沿って戻り、実際に保護ガラス外に出射した出射光のパワーが減衰してしまう場合を考慮すると、本実施例は、特に、保護ガラス15を斜めに設置することにより(
図12参照)、反射光の光路と入射光の光路との間の角度を0より大きくすることを確保することができる。これにより、反射光と保護ガラスに入射された入射光の光路が重なり、方向が逆になって実際に出射した光のパワーが低減されるという欠陥を効果的に回避し、反射光の光スポットがレーザー管内の光電センサーに反射して出力電力の安定性が悪くなるという問題を解決できるので、レーザー工の出力パワーの安定性を確保するとともに、保護ガラスを追加することにより、レーザーのシール性を保証し、製品の寿命を延ばすことができる。
【0072】
以上から明らかなように、水平調整用ネジ又は垂直調整用ネジと交差干渉する水平ダンピング位置規制柱又は垂直ダンピング位置規制柱を増設することにより、水平ダンピング位置規制柱及び垂直ダンピング位置規制柱自体の弾性変形を利用して、水平調整用ネジ又は垂直調整用ネジとの当接を実現できるので、水平調整用ネジ又は垂直調整用ネジとネジ穴とを締め付けるための接触力又は固定の安定性を高め、耐震性能を向上させ、水平調整用ネジ又は垂直調整用ネジの使用安定性を確保するとともに、保護ガラスを斜めに設置することにより、反射光が入射光(保護ガラスに入射する光、即ち、サイトの出射光)の光路に沿って戻ることによるサイトの出射光のパワー低下を回避する。
【0073】
なお、小型レーザーの実施例に係る第1傾斜ダンピングホール26、第2傾斜ダンピングホール27、垂直ダンピング位置規制柱24及び水平ダンピング位置規制柱25の設計原理及び構造又は作用又は効果は、小型ガンサイトの実施例に係るダンピングホール708及びダンピング柱709の原理、構造及び効果と同等であるので、ネジ隙間を解消し、緩みを効果的に防止することができる。
【0074】
わずかな角度での高精密度な調整の安定性を確保するために、本実施例は、
図12に示す微調整用バネを提供する。前記微調整用バネは、切欠29を有する環状バネ座30と、前記環状バネ座30の互いに垂直する2つの方向に沿って、前記環状バネ座30の頂面から内側に傾斜して上方に延びる第1弧状弾性シート31及び第2弧状弾性シート32と、を含む。これにより、前記第1弧状弾性シート31及び第2弧状弾性シート32がレーザーの内部コアの角度を調整する時に受ける力の持続性及びバランス性を確保することができる。
【0075】
ここで、第1弧状弾性シート31と第2弧状弾性シート32との間の円周上には、第1位置規制部33及び第2位置規制部34が設置されている。第1位置規制部33の外側と第1弧状弾性シート31との間及び第2位置規制部34の外側と第2弧状弾性シート32との間には、それぞれ隙間37が形成されている。切欠29は、前記第1位置規制部33と第2位置規制部34との間の中央部に設置される。切欠29は、主に微調整用バネが伸縮する十分な空間を提供するためものであり、一般的な技術である。
【0076】
図14から分かるように、第1位置規制部33及び第2位置規制部34は、いずれも環状バネ座30の頂部から上方に延びる。また、前記第1位置規制部33及び第2位置規制部34は、切欠29から離れるそれぞれの一端部に上方に向いて延びる突起部35が設置されている。また、前記突起部35の円周面(端部の面)は、弧状面であり、即ち、その断面は、弧状面である。
【0077】
第1弧状弾性シート31及び第2弧状弾性シート32は、いずれも環状バネ座30の軸線方向に対して屈曲し、且つ、前記第1弧状弾性シート31及び第2弧状弾性シート32のそれぞれの頂面の内側には、被押圧部材に当接するための球面突起36が設置されている。球面突起36によって、操作の感度を向上させ、大面積での接触による干渉を回避することができる。
【0078】
同時に、本実施例は、本体38を含む
図15~
図18に示す他のレーザーサイトの内部コアを提供する。本体38の先端端部は、円錐状に形成され、且つ、当該先端端部の外周面は、連続する複数の傾斜面39である。2つの互いに垂直な傾斜面(39)のそれぞれには、本体38の軸線に垂直するネジ溝40が設置されている。
【0079】
レーザーモジュール14を取り付けるための本体38の末端の外周面は、球面である。また、前記球面には、横方向位置規制溝41を設置するこれにより、角度を調整する時、本体38が回転することが防止されるので、精密度及び安定性に影響を与えることを回避することができる。
【0080】
本実施例は、
図19~
図22に示すレーザーサイトのケーシングをさらに提供する。ケーシングの先端端部の円周方向の側壁には、調整用穴42が開設される。前記調整用穴42内には、2つのネジ穴43が設置される。当該2つのネジ穴43は、ケーシングの同一断面に配置される。当該2つのネジ穴43の外端口が隣接している。また、当該2つのネジ穴43が互いに垂直になる。前記ケーシングの末端の端部側壁には、位置規制穴44が開設される。前記ケーシングの側壁には、後方から前方に向かって延びる穴56が開設されている。また、前記穴56は、2つであり、互いに垂直になるように前記ケーシングの側壁に設置される。ケーシングの内側壁には、軸方向に沿って延びるリセットピン45と、軸方向に沿って延びるバネ穴46内に配置される復帰コイルバネ47と、が設置されている。リセットピン45、バネ穴46及び復帰コイルバネ47は、1セットの調整部材であり、当該調整部材は、2組である。当該2組の調整部材は、平行に設置され、各組の調整部材は、それぞれ一つのネジ穴43に対応される。リセットピン45は、円柱状体48と、前記円柱状体48の内端に一体的に接続されるバネ押圧部材49と、から構成される。円柱状体48の外端は、前記ネジ穴43の軸方向に向かって延設されており、これにより、ネジ50が前記ネジ穴43にねじ込まれると、ネジ50の末端が円柱状体48の外端に当接されることで、復帰コイルバネ47を収縮させるように円柱状体48を押圧することができる。
【0081】
円柱状体48は、カプセル状を形成し、又は、円柱状体48の外端部は、球面である。
【0082】
ここで、バネ押圧部材49は、中央に位置するストッパ部材51と、前記ストッパ部材51の前後端部に接続して固定される接続ロッド52と、から構成される。ストッパ部材51の断面は、前記復帰コイルバネ47の外径よりも大きいことにより、前記復帰コイルバネ47に対する阻止を実現する。前記ストッパ部51の後端に配置される接続ロッド52の断面は、前記復帰コイルバネ47の内径よりも小さい。
【0083】
リセットピンは、円柱状体48と、前記円柱状体48の内端に一体的に接続されるバネ押圧部材49と、から構成されることを特徴とする。
【0084】
前記円柱状体48は、カプセル状に形成され、又は、前記円柱状体48の外端は、球面である。
【0085】
以上の各主要部品に基づいて、本実施例は、
図23~25に示すレーザーサイトを提供する。前記レーザーサイトは、前述のレーザーサイトケーシング53と、前記レーザーサイトケーシング53内に設置される前記レーザーサイトの内部コア54と、前記レーザーサイトの内部コア54の末端に外嵌される微調整用バネ55と、を含む。
【0086】
具体的な組み立ては、以下の通りである。第1弧状弾性シート31及び第2弧状弾性シート32をそれぞれ対応する穴56から前記レーザーサイトのケーシング53に挿入され、ネジ穴43が前記ネジ溝40に対応するように設置し、球面突起36をネジ溝40に対向する傾斜面39に当接させる。突起部35を前記位置規制穴44内に插入する。レーザーサイトの内部コア54は、前記レーザーサイトのケーシング53の末端の内側壁に設置される位置規制ブロック57を前記横方向位置規制溝41内に挿入することにより、前記レーザーサイトの内部コア54が回転することを防止することができる。
【0087】
微調整用ネジがネジ穴43内にねじ込まれて前記ネジ溝12にネジ接続されて入る場合、前記微調整用ネジの内端は、前記リセットピン45の外端に当接し、内側に向かって前記リセットピン45を押圧する。前記リセットピン45の先端端部は、ネジ溝40が位置する傾斜面39に当接し、レーザーサイトの内部コア54を偏軸に押圧することを実現し、さらに前記レーザーサイトの内部コア54によりネジ溝40の対向面に設置される第1弧状弾性シート31又は第2弧状弾性シート32を押圧することができる。
【0088】
微調整用ネジを外す場合、リセットピン45は、前記復帰コイルバネ47の反力によって復帰するとともに、前記レーザーサイトの内部コア54は、前記第1弧状弾性シート31又は第2弧状弾性シート32の反力によって復帰する。
【0089】
前記レーザーサイトは、レーザーサイトの内部コア、即ちレーザー光の出射角度を調整する過程は、以下の通りである。
図10に示すネジ50をネジ穴15にねじ込んだり、ネジ穴15から外したりしてからスパイラル溝40にねじ込んだりスパイラル溝40から外したりすることにより、ネジ50の末端は、リセットピン45の円柱状体50に当接し、内側に向いてリセットピン45を押圧し、円柱状体50の内端部をスパイラル溝40が位置する傾斜面39に当接させ、下側(上側)又は左側(右側)に向いてレーザーサイトの内部コア54を押圧し、レーザー光の出射角度に対する調整を完成させる。調整の全過程において、第1弧状弾性シート31及び第2弧状弾性シート32は、押圧を受けると、徐々に軸線からずれるが、外力が除去されると、それに接触する傾斜面(スパイラル溝のない傾斜面であり、且つ、スパイラル溝が開設されている傾斜面に対向する)に加圧し、レーザーサイトの内部コア54の復帰を実現することができる。
【0090】
本明細書の説明において、用語「一実施例」、「例」、「具体例」などの記述は、本実施例と組み合わせて、又は例示的に説明された特定の特徴、構造、材料又は特点が、本発明の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを意味する。本明細書において、上記の用語の概略的な記述は、必ずしも同じ実施例又は例を意味するものではない。また、記載された特定の特徴、構造、材料又は特点は、適切な方式で任意の1つ又は複数の実施例又は例に結合されることができる。
【0091】
以上で開示した本発明の好ましい実施例は、単に本発明の説明を支援するためのものである。好ましい実施例は、全ての詳細を詳述するものではなく、本発明の単なる具体的な実施形態を限定するものではない。なお、本明細書の内容によって、多くの修正や変更を行うことができる。本明細書において、本発明の原理及び実際の応用をよりよく解釈するために、これらの実施例を選択して具体的に説明し、これにより、当業者は、本発明をよく理解して利用することができる。本発明は、特許請求の範囲とそのすべての範囲及びその均等物によってのみ限定される。
【符号の説明】
【0092】
1 取付溝;
101 固定レール;
102 可動レール;
2 ガンサイト本体;
3 レーザー用微調整マウント;
4 デュアルレーザー;
401 レーザー管;
402 同軸ハウジング;
403 集光レンズ;
404 微調整用ハウジング;
5 微調整機構;
6 アダプター;
7 微調整部材;
701 第1微調整用穴;
702 第2微調整用穴;
703 第3微調整用穴;
704 第4微調整用穴;
705 微調整用ネジ;
706 ガイド柱;
707 復帰バネ;
708 ダンピングホール;
709 ダンピング柱;
710 バンプ;
8 保護ガラス;
9 バックカバー;
901 L型バネ;
10 レンズホルダ;
11 レーザー駆動プレート;
12 シールリング;
13 ケーシング;
14 レーザーモジュール;
15 保護ガラス;
16 水平調整用ネジ;
17 水平ガイド位置規制柱;
18 水平微調整用バネ;
19 端部カバー;
20 位置規制ピン;
21 軸方向位置規制溝;
22 バックカバー;
23 垂直調整用ネジ;
24 垂直ダンピング位置規制柱;
25 水平ダンピング位置規制柱;
26 第1傾斜ダンピングホール;
27 第2傾斜ダンピングホール;
28 水平調整用ネジ取付穴。
【手続補正書】
【提出日】2021-12-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
銃レールに合わせて取り付けられる取付溝(1)を含み、前記取付溝は、固定レール(101)と、可動レール(102)と、を含み、前記取付溝(1)には、ガンサイト本体(2)が設置され、前記ガンサイト本体(2)の内部には、レーザー用微調整マウント(3)が設置され、前記レーザー用微調整マウント(3)の内部には、デュアルレーザー(4)が取り付けられる複数種のアダプターを有する微調整可能な小型ガンサイトであって、
前記レーザー用微調整マウント(3)には、微調整機構(5)が設置され、
前記ガンサイト本体(2)の底部には、複数種のアダプター(6)が設置され、前記複数のアダプター(6)は、銃レールに合わせて取り付けられる
ことを特徴とする複数種のアダプターを有する微調整可能な小型ガンサイト。
【請求項2】
前記レーザー用微調整マウント(3)は、
デュアルレーザー(4)の外周に設置される微調整部材(7)を含み、
前記微調整部材(7)の先端は、デュアルレーザー(4)の発光端であり、
前記微調整部材(7)の先端には、保護ガラス(8)が設置され、前記微調整部材(7)の後端には、バックカバー(9)が設置され、
前記微調整機構(5)は、微調整部材(7)の同一断面に均一に配置された第1微調整用穴(701)、第2微調整用穴(702)、第3微調整用穴(703)及び第4微調整用穴(704)を含み、
前記第1微調整用穴(701)は、前記第3微調整用穴(703)に対向して設置され、
前記第2微調整用穴(702)は、前記第4微調整用穴(704)に対向して設置され、
前記第1微調整用穴(701)及び前記第2微調整用穴(702)は、ネジ穴であり、
前記第1微調整用穴(701)及び前記第2微調整用穴(702)には、それぞれ微調整用ネジ(705)が設置され、
前記第3微調整用穴(703)及び前記第4微調整用穴(704)は、ブラインドホールであり、
前記第3微調整用穴(703)及び前記第4微調整用穴(704)の内部には、それぞれガイド柱(706)が設置され、前記ガイド柱(706)の外側には、復帰バネ(707)が設置され、
前記第1微調整用穴(701)及び前記第2微調整用穴(702)の側面には、それぞれダンピングホール(708)が斜めに貫設され、
前記ダンピングホール(708)には、ダンピング柱(709)が設置され、
前記ダンピング柱(709)が微調整用ネジ(705)に接触される
ことを特徴とする請求項1に記載の複数種のアダプターを有する微調整可能な小型ガンサイト。
【請求項3】
前記デュアルレーザー(4)は、2つのレーザー管(401)を含み、
前記レーザー管(401)は、同軸ハウジング(402)に同軸に取り付けられ、
前記レーザー管(401)の発光端には、集光レンズ(403)が設置され、
前記同軸ハウジング(402)の外周には、微調整用ハウジング(404)が設置される
ことを特徴とする請求項2に記載の複数種のアダプターを有する微調整可能な小型ガンサイト。
【請求項4】
前記微調整用ハウジング(404)の発光端は、矩形であり、
前記矩形の4つの面がそれぞれ微調整部材(7)の4つの微調整用穴に垂直になるように設置される
ことを特徴とする請求項3に記載の複数種のアダプターを有する微調整可能な小型ガンサイト。
【請求項5】
前記保護ガラス(8)の外周には、レンズホルダ(10)が設置され、
前記保護ガラス(8)が斜めに設置される
ことを特徴とする請求項2に記載の複数種のアダプターを有する微調整可能な小型ガンサイト。
【請求項6】
前記バックカバー(9)は、バネのバックカバーであり、前記バネは、L型バネ(901)であり、
前記微調整部材(7)の後部の外周には、バンプ(710)が設置され、前記L型バネ(901)が前記バンプ(710)に係合し、
前記バックカバー(9)には、レーザー駆動プレート(11)が設置される
ことを特徴とする請求項2に記載の複数種のアダプターを有する微調整可能な小型ガンサイト。
【請求項7】
前記ダンピング柱(709)は、ダンピングホール(708)にトランジショナル嵌合する
ことを特徴とする請求項2に記載の複数種のアダプターを有する微調整可能な小型ガンサイト。
【請求項8】
前記ダンピング柱(709)の材質は、ナイロン又は硬質ゴムである
ことを特徴とする請求項2に記載の複数種のアダプターを有する微調整可能な小型ガンサイト。
【請求項9】
前記デュアルレーザー(4)と前記レーザー用微調整マウント(3)との取付位置には、シールリング(12)が設置される
ことを特徴とする請求項1に記載の複数種のアダプターを有する微調整可能な小型ガンサイト。
【請求項10】
前記アダプター(6)は、矩形であり、その寸法及び間隔がガンサイト取付レールに対応するとともに、ガンサイト取付レールに合わせて取り付けられ、
デュアルレーザー(4)は、二波長のレーザー光を採用し、2つの可視光のレーザー光又は可視光及び赤外線のレーザー光である
ことを特徴とする請求項1に記載の複数種のアダプターを有する微調整可能な小型ガンサイト。
【請求項11】
ケーシング(13)と、ケーシング(13)の先端に隣接する側面に垂直に設置される水平調整用ネジ(16)及び垂直調整用ネジ(23)と、ケーシング(13)の先端の出光穴に設置される保護ガラス(15)と、を含む小型レーザーであって、
水平ダンピング位置規制柱(25)と垂直ダンピング位置規制柱(24)とをさらに含み、
前記水平ダンピング位置規制柱(25)は、前記水平調整用ネジ(16)の水平調整用ネジ取付穴(28)の一方側と斜めに交差するように、第1傾斜ダンピング穴(26)内に設置され、
前記水平ダンピング位置規制柱(25)は、前記第1傾斜ダンピング穴(26)内に固定されると、前記水平調整用ネジ(16)の一方側に当接することにより、前記水平調整用ネジ(16)に対する側方向の押圧及び位置規制を実現し、前記水平調整用ネジ(16)が外力による振動によって回転することを防止し、
前記垂直ダンピング位置規制柱(24)は、前記垂直調整用ネジ(23)の一方側と斜めに交差するように、第2傾斜ダンピング穴(27)内に設置され、
前記垂直ダンピング位置規制柱(24)は、前記第2傾斜ダンピング穴(27)内に固定された後、前記垂直調整用ネジ(23)の一方側に当接することにより、前記垂直調整用ネジ(23)に対する側方向の押圧及び位置規制を実現し、前記垂直調整用ネジ(23)が外力による振動によって回転することを防止する
ことを特徴とする小型レーザー。
【請求項12】
前記水平ダンピング位置規制柱(25)及び垂直ダンピング位置規制柱(24)は、いずれもナイロン材質から作製される
ことを特徴とする請求項11に記載の小型レーザー。
【請求項13】
前記保護ガラス(15)は、反射光の光路と入射光の光路との間の角度が0より大きくなるように斜めに設置されることによって、反射光の光スポットがレーザー管の発光素子に入射されないことを確保する
ことを特徴とする請求項11又は12に記載の小型レーザー。
【請求項14】
微調整用バネであって、
前記微調整用バネは、切欠(29)を有する環状バネ座(30)と、前記環状バネ座(30)の互いに垂直する2つの方向に沿って、前記環状バネ座(30)の頂面から内側を向いて傾斜して上方に延びる第1弧状弾性シート(31)及び第2弧状弾性シート(32)と、を含み、
前記第1弧状弾性シート(31)と第2弧状弾性シート(32)との間の円周上には、第1位置規制部(33)及び第2位置規制部(34)が設置され、
前記第1位置規制部(33)の外側と前記第1弧状弾性シート(31)との間及び第2位置規制部(34)の外側と第2弧状弾性シート(32)との間には、それぞれ隙間(37)が形成され、
前記切欠(29)は、前記第1位置規制部(33)と前記第2位置規制部(34)との間の中央部に設置され、
前記第1位置規制部(33)及び第2位置規制部(34)は、いずれも前記環状バネ座(30)の頂部から上方に延び、
前記切欠(29)から離れる前記第1位置規制部(33)及び第2位置規制部(34)の一端部には、いずれも上方に延びる突起部(35)が設置され、
前記突起部(35)の円周面は、弧状面であり、
前記第1弧状弾性シート(31)及び前記第2弧状弾性シート(32)は、いずれも前記環状バネ座(30)の軸線方向に対して屈曲し、
前記第1弧状弾性シート(31)及び前記第2弧状弾性シート(32)の頂面の内側には、いずれも球面突起(36)が設置される
ことを特徴とする微調整用バネ。
【請求項15】
本体(38)を含むレーザーサイトの内部コアであって、
前記本体(38)の先端端部が円錐状であり、
前記本体(38)の先端端部の外周面は、連続する複数の傾斜面(39)であり、
互いに垂直する2つの傾斜面(39)のそれぞれには、前記本体(38)の軸線に垂直するネジ溝(40)が設置される
ことを特徴とするレーザーサイトの内部コア。
【請求項16】
レーザーモジュールを取り付けるための前記本体(38)の末端の外周面は、球面であり、
前記球面には、前記本体(38)が回転されないように横方向位置規制溝(41)が設置される
ことを特徴とする請求項15に記載のレーザーサイトの内部コア。
【請求項17】
レーザーサイト用ケーシングであって、
前記ケーシングの先端端部の円周方向の側壁には、調整用穴(42)が開設され、
前記調整用穴(42)内には、2つのネジ穴(43)が設置され、
前記2つのネジ穴(43)は、互いに垂直なるようにケーシングの同一断面に配置され、前記2つのネジ穴(43)の外端口が隣接しており、
前記ケーシングの末端の端部側壁には、位置規制穴(44)が開設され、
前記ケーシングの側壁には、後方から前方に向かって延びる2つの穴(56)が開設され、
2つの前記穴(56)が互いに垂直になるように前記ケーシングの側壁に設置され、
前記ケーシングの内側壁には、軸方向に沿って延びるリセットピン(45)と、軸方向に沿って延びるバネ穴(46)内に配置される復帰コイルバネ(47)と、が設置され、
前記リセットピン(45)、バネ穴(46)及び復帰コイルバネ(47)は、1セットの調整部材であり、前記調整部材は、2組であり、
前記2組の調整部材は、平行に設置され、前記2組の調整部材のそれぞれが一つの前記ネジ穴(43)に対応され、
前記リセットピン(45)は、円柱状体(48)と、前記円柱状体(48)の内端に一体的に接続されるバネ押圧部材(49)と、を含み、
前記円柱状体(48)の外端は、前記ネジ穴(43)の軸線方向に向かって延設されることにより、ネジ(50)を前記ネジ穴(43)にねじ込む時、ネジ(50)の末端が前記円柱状体(48)の外端に当接されることによって、前記復帰コイルバネ(47)を収縮させるように前記円柱状体(48)を押圧する
ことを特徴とするレーザーサイトのケーシング。
【請求項18】
前記円柱状体(48)は、カプセル状をなす
ことを特徴とする請求項17に記載のレーザーサイトのケーシング。
【請求項19】
前記円柱状体(48)の外端は、球面である
ことを特徴とする請求項17に記載のレーザーサイトのケーシング。
【請求項20】
前記バネ押圧部材(49)は、中央に位置するストッパ部材(51)と、前記ストッパ部材(51)の後端部に接続して固定される接続ロッド(52)と、を含み、
前記ストッパ部材(51)の断面が前記復帰コイルバネ(47)の外径よりも大きくなることにより、前記復帰コイルバネ(47)に対する阻止を実現し、
前記ストッパ部(51)の後端部に配置される接続ロッド(52)の断面は、前記復帰コイルバネ(47)の内径よりも小さい
ことを特徴とする請求項17又は18又は19に記載のレーザーサイトのケーシング。
【請求項21】
リセットピンであって、
円柱状体(48)と、前記円柱状体(48)の内端に一体的に接続されるバネ押圧部材(49)と、を含み、
前記円柱状体(48)は、カプセル状をなし、又は、その外端部が球面である
ことを特徴とするリセットピン。
【請求項22】
前記バネ押圧部材(49)は、中央に位置するストッパ部材(51)と、前記ストッパ部材(51)の後端部に接続して固定される接続ロッド(52)と、を含み、
前記ストッパ部材(51)の断面が復帰コイルバネ(47)の外径よりも大きくなることにより、前記復帰コイルバネ(47)に対する加圧を実現し、
前記ストッパ部材(51)の後端部に配置される接続ロッド(52)の断面は、前記復帰コイルバネ(47)の内径よりも小さい
ことを特徴とする請求項21に記載のリセットピン。
【請求項23】
レーザーサイトであって、
請求項17に記載のレーザーサイトのケーシング(53)と、前記レーザーサイトのケーシング内に設置される請求項2に記載のレーザーサイトの内部コア(54)と、前記レーザーサイトの内部コア(54)の末端に外嵌される請求項14に記載の微調整用バネ(55)と、を含み、
前記第1弧状弾性シート(31)及び第2弧状弾性シート(32)は、それぞれ対応する穴(56)から前記レーザーサイトのケーシング(53)に挿入され、
前記ネジ穴(43)は、前記ネジ溝(40)に対応されるように設置し、
前記球面突起(36)は、前記ネジ溝(40)に対向する傾斜面(39)に当接し、
前記突起部(35)は、前記位置規制穴(44)内に插入され、
前記レーザーサイトのケーシング(53)の末端の内側壁に設置される位置規制ブロック(57)を前記横方向位置規制溝(41)内に挿入することにより、前記レーザーサイトの内部コア(54)が回転することを防止し、
微調整用ネジが前記ネジ穴(43)内にねじ込まれて前記ネジ溝(40)にネジ接続されて入る場合、前記微調整用ネジの内端は、前記リセットピン(45)の外端に当接し、内側に向いて前記リセットピン(45)を押圧し、前記リセットピン(45)の先端端部は、前記ネジ溝(40)が位置する傾斜面に当接し、前記レーザーサイトの内部コア(54)を偏軸押圧することを実現し、さらに前記レーザーサイトの内部コア(54)によりネジ溝(40)の対向面に設置される第1弧状弾性シート(31)又は第2弧状弾性シート(32)を押圧し、
前記微調整用ネジが外される場合、前記リセットピン(45)が前記復帰コイルバネ(47)の反力によって復帰するとともに、前記レーザーサイトの内部コア(54)が前記第1弧状弾性シート(31)又は第2弧状弾性シート(32)の反力によって復帰する
ことを特徴とするレーザーサイト。
【国際調査報告】