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特表2022-540261セルの同一周波数干渉を抑制する方法、基地局、及びシステム
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  • 特表-セルの同一周波数干渉を抑制する方法、基地局、及びシステム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-14
(54)【発明の名称】セルの同一周波数干渉を抑制する方法、基地局、及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20220907BHJP
   H04W 28/16 20090101ALI20220907BHJP
【FI】
H04W72/04 132
H04W28/16
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022502188
(86)(22)【出願日】2020-09-11
(85)【翻訳文提出日】2022-01-12
(86)【国際出願番号】 CN2020114851
(87)【国際公開番号】W WO2021073329
(87)【国際公開日】2021-04-22
(31)【優先権主張番号】201910994327.8
(32)【優先日】2019-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510020354
【氏名又は名称】中▲興▼通▲訊▼股▲ふぇん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan District Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100199819
【弁理士】
【氏名又は名称】大行 尚哉
(74)【代理人】
【識別番号】100087859
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 秀治
(72)【発明者】
【氏名】曾愈有
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA03
5K067DD11
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH21
5K067JJ02
(57)【要約】
【課題】本願は、通信技術の分野に属し、具体的に、セルの同一周波数干渉を抑制する方法を開示する。
【解決手段】セルの物理セル識別子に基づいて、リソース割り当てポリシーに従ってキャリア周波数帯域を端末に提供することを含み、そのうち、前記リソース割り当てポリシーにおいて、セルの帯域リソースがn個の周波数領域セグメントに分割され、かつ、リソース割り当て順序が規定されており、ここで、nは2以上の整数である。本願には、基地局、通信システム、電子機器及びコンピュータ読み取り可能な媒体がさらに提供される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
セルの物理セル識別子に基づいて、リソース割り当てポリシーに従って利用可能なキャリア周波数帯域を端末に提供することを含み、
そのうち、前記リソース割り当てポリシーにおいて、セルの帯域リソースがn個の周波数領域セグメントに分割され、かつ、リソース割り当て順序が規定されており、ここで、nは2以上の整数である、
ことを特徴とするセルの同一周波数干渉を抑制する方法。
【請求項2】
前記セルの物理セル識別子に基づいて、リソース割り当てポリシーに従って利用可能なキャリア周波数帯域を端末に提供することは、
前記物理セル識別子に基づいて、モジュロの値を算出することと、
前記モジュロの値に基づいて、指定された周波数領域セグメントを決定することと、
リソース割り当て順序に従って前記の指定された周波数領域セグメントを検索し、利用可能なキャリア周波数帯域を取得することと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のセルの同一周波数干渉を抑制する方法。
【請求項3】
リソース割り当て順序に従って前記の指定された周波数領域セグメントを検索し、利用可能なキャリア周波数帯域を取得することは、
前記の指定された周波数領域セグメントの周波数領域に基づいて検索の開始位置を決定することと、
前記利用可能なキャリア周波数帯域を取得するように、前記開始位置から、リソース割り当て順序に従って前記の指定された周波数領域セグメントを検索することと、を含む、
ことを特徴とする請求項2に記載のセルの同一周波数干渉を抑制する方法。
【請求項4】
前記の指定された周波数領域セグメントの周波数領域に基づいて検索の開始位置を決定することは、
前記の指定された周波数領域セグメントが前記セルの帯域リソースの低周波数帯域であると判定された場合、前記開始位置は前記の指定された周波数領域セグメントの低周波数点であることと、
前記の指定された周波数領域セグメントが前記セルの帯域リソースの高周波数帯域であると判定された場合、前記開始位置は前記の指定された周波数領域セグメントの高周波数点であることと、
前記の指定された周波数領域セグメントが前記セルの帯域リソースの中間周波数帯域であると判定された場合、前記開始位置は前記の指定された周波数領域セグメントの高周波数点または低周波数点であることと、を含む、
ことを特徴とする請求項3に記載のセルの同一周波数干渉を抑制する方法。
【請求項5】
前記利用可能なキャリア周波数帯域を取得するように、前記開始位置から、リソース割り当て順序に従って前記の指定された周波数領域セグメントを検索することは、
前記の指定された周波数領域セグメントの帯域リソースが占用されている場合、利用可能なキャリア周波数帯域を取得するまで、前記の指定された周波数領域セグメントの隣接する周波数領域セグメントを検索することを含む、
ことを特徴とする請求項3に記載のセルの同一周波数干渉を抑制する方法。
【請求項6】
前記物理セル識別子に基づいて、モジュロの値を取得する前に、
端末のリソースリクエストを受信することと、
前記リソースリクエストに基づいて提供する必要のある帯域リソースの量を決定することと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項2に記載のセルの同一周波数干渉を抑制する方法。
【請求項7】
前記リソース割り当てポリシーにおいて、各前記周波数領域セグメントの帯域幅は調整可能である、
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載のセルの同一周波数干渉を抑制する方法。
【請求項8】
リソース割り当てポリシーを格納するための格納モジュールであって、前記リソース割り当てポリシーにおいて、セルの帯域リソースがn個の周波数領域セグメントに分割され、かつ、リソース割り当て順序が規定されており、ここで、nは2以上の整数である格納モジュールと、
セルの物理セル識別子に基づいて、リソース割り当てポリシーに従って利用可能なキャリア周波数帯域を端末に提供するためのリソース割り当てモジュールとを備える、
ことを特徴とする基地局。
【請求項9】
セルの物理セル識別子及びリソース割り当てポリシーを設定するためのバックグラウンドサーバと、
キャリア周波数帯域を端末に提供するための基地局であって、前記基地局は請求項8に記載の基地局を用いる基地局とを備える、
ことを特徴とする通信システム。
【請求項10】
1つまたは複数のプロセッサと、
前記1つまたは複数のプロセッサによって実行される時に、前記1つまたは複数のプロセッサに請求項1~7のいずれか1項に記載のセルの同一周波数干渉を抑制する方法を実現させる1つまたは複数のプログラムが格納されている記憶装置とを備える、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項11】
プロセッサによって実行される時に、請求項1~7のいずれか1項に記載のセルの同一周波数干渉を抑制する方法を実現するコンピュータプログラムが格納されている、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な媒体。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本願は、出願番号が201910994327.8である、出願日が2019年10月18日である中国特許出願に基づいて提出されるものであり、当該中国特許出願の優先権が主張され、その開示全体はここで援用により本願に組み込まれるものとする。
【技術分野】
【0002】
本願は、移動通信技術の分野に関し、具体的に、セルの同一周波数干渉を抑制する方法、基地局、及びシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
第4世代移動通信(the 4th Generation、4Gと略称する)と比較して、第5世代移動通信(the 5th Generation、5Gと略称する)は、より高い周波数点が採用されるため、電磁干渉が強くなる。同時に、より大きな容量を実現し、周波数スペクトルの利用率を向上させるために、セル間の周波数が多重化される場合がある。しかしながら、5Gセルのカバレッジエリアがより小さく、周波数多重化係数がより大きく、セルのエッジ領域と中央領域の両方にも同一周波数干渉の問題がある。
【0004】
現在、アンチ同一周波数干渉技術には、部分周波数多重化技術及びソフト周波数多重化技術が含まれ、この2つの技術はいずれも、システムの帯域幅と電力を計画することによって、ユーザ信号の信号電力対干渉電力比を向上させ、セルのエッジ領域の干渉をある程度で低減したが、中央領域の同一周波数干渉を低減することができない。また、部分周波数多重化及びソフト周波数多重化技術はいずれも、ユーザ属性を識別する必要があり、中央領域及びエッジ領域の周波数帯域が多重化されることができない。ユーザの分布が変更されると、帯域リソースが無駄になってしまう。
【発明の概要】
【0005】
そこで、本願には、セルの同一周波数干渉を抑制する方法、基地局、及びシステムが提供される。
【0006】
本願には、セルの物理セル識別子に基づいて、リソース割り当てポリシーに従って利用可能なキャリア周波数帯域を端末に提供することを含み、そのうち、前記リソース割り当てポリシーにおいて、セルの帯域リソースがn個の周波数領域セグメントに分割され、かつ、リソース割り当て順序が規定されており、ここで、nは2以上の整数であるセルの同一周波数干渉を抑制する方法が提供される。
【0007】
本願には、リソース割り当てポリシーを格納するための格納モジュールであって、前記リソース割り当てポリシーにおいて、セルの帯域リソースがn個の周波数領域セグメントに分割され、かつ、リソース割り当て順序が規定されており、ここで、nは2以上の整数である格納モジュールと、セルの物理セル識別子に基づいて、リソース割り当てポリシーに従ってキャリア周波数帯域を端末に提供するためのリソース割り当てモジュールとを備える基地局が提供される。
【0008】
本願には、セルの物理セル識別子及びリソース割り当てポリシーを設定するためのバックグラウンドサーバと、キャリア周波数帯域を端末に提供するための基地局であって、前記基地局は本願実施例に係る基地局である基地局とを備える通信システムが提供される。
【0009】
本願には、1つまたは複数のプロセッサと、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行される時に、前記1つまたは複数のプロセッサに本願実施例に係る方法を実現させる1つまたは複数のプログラムが格納されている記憶装置とを備える電子機器が提供される。
【0010】
本願には、プロセッサによって実行される時に、本願実施例に係る方法を実現するコンピュータプログラムが格納されているコンピュータ読み取り可能な媒体が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
添付の図面は、本願に対するさらなる理解を提供するために使用され、明細書の一部を構成し、以下の具体的な実施形態と共に本願を説明するために使用されるものであり、本願を限定するものではない。
図1図1は、本願の実施例に係るセルの同一周波数干渉を抑制する方法のフローチャートである。
図2図2は、本願の実施例に係るセルの同一周波数干渉を抑制する方法における隣接するセルの同一周波数の周波数帯域分離の模式図である。
図3図3は、本願の実施例に係るセルの同一周波数干渉を抑制する方法におけるリソース割り当て開始位置とリソース割り当て順序の計画図である。
図4図4は、本願の実施例に係る基地局のブロック図である。
図5図5は、本願の実施例に係る基地局におけるリソース割り当てモジュールのブロック図である。
図6図6は、本願の実施例に係る基地局における別のリソース割り当てモジュールのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら本願の具体的な実施形態を詳しく説明する。ここで記載される具体的な実施形態は、本願を説明かつ解釈するためのものであり、本願を限定するものではないと理解すべきである。
【0013】
本願の実施例に係るセルの同一周波数干渉を抑制する方法は、移動通信ネットワークにおける同一周波数のセルから送信するデータ信号が異なる周波数帯域にあることを実現し、同一周波数干渉を低減または回避することができる。
【0014】
1つの実施例において、セルの同一周波数干渉を抑制する方法は、リソース割り当てポリシーにおいて、セルの帯域リソースがn個の周波数領域セグメントに分割され、かつ、リソース割り当て順序が規定されており、ここで、nは2以上の整数であり、セルの物理セル識別子に基づいて、リソース割り当てポリシーに従って利用可能なキャリア周波数帯域を端末に提供する。
【0015】
本願の実施例に係るセルの同一周波数干渉を抑制する方法は、セルの帯域リソースをn個の周波数領域セグメントに分割し、セルの物理セル識別子に基づいて、リソース割り当て順序に従って利用可能なキャリア周波数帯域を端末に提供し、同一周波数のセル間で送信されるデータを異なるキャリア周波数帯域にすることにより、セルのエッジ領域の端末が同一周波数によって干渉されないようにするだけでなく、セルの中央領域の端末の同一周波数による干渉を抑制することもでき、通信の性能を向上させ、ビット誤り率を低減し、オペレータのネットワーク品質を向上させ、ユーザエクスペリエンスを向上させる。また、帯域リソースをn個の周波数領域セグメントに分割し、同時に、リソース割り当て順序を規定することにより、セルの中央領域とエッジ領域で周波数共有を実現し、負荷を均衡にし、帯域リソースの浪費を回避する。
【0016】
本願をよりよく理解するために、以下では、5G移動通信ネットワークを例として挙げて、セルの同一周波数干渉を抑制する方法を詳しく説明する。
【0017】
なお、5G移動通信ネットワークでは、バックグラウンドによってセルの物理セル識別子(Physical Cell Identification、PCI)が計画かつ設定され、かつリソース割り当てポリシーが設定されており、即ちバックグラウンド設定パラメータに下りトラフィックチャネル及び上りトラフィックチャネルリソースの割り当てポリシーを「セル調整」ポリシーとして追加し、そして、リソース割り当てポリシーとPCIを5Gセルラー基地局にインポートして保存する。
【0018】
1つの実施例において、5Gセルラー基地局は、9つの物理セルを含み、各物理セルは1つのPCIに対応し、例えば、物理セル1に対応するPCIは1であり、物理セル2に対応するPCIは2であり、以下同様である。
【0019】
1つの実施例のリソース割り当てポリシーにおいて、帯域リソースがn個の周波数領域セグメントに分割されており、5Gセルラー基地局は、端末の位置に応じて物理セルを決定し、物理セル識別子に基づいて指定された周波数領域セグメントを検索し、アイドル状態のキャリア周波数帯域を取得し、アイドル状態のキャリア周波数帯域を端末に提供することができる。
【0020】
図1は、本願の一実施例に係るセルの同一周波数干渉を抑制する方法のフローチャートであり、当該セルの同一周波数干渉を抑制する方法は、以下のステップを含む。
【0021】
ステップS101において、物理セル識別子に基づいて、モジュロの値を算出する。
【0022】
なお、物理セル識別子は、端末のリソースリクエストに応じて決定されることができ、即ち、端末のリソースリクエストによって端末が位置する物理セルを取得し、物理セルに基づいて物理セル識別子を取得し、そして、物理セル識別子に基づいてモジュロの値を算出する。そのうち、モジュロの値は干渉の種類に関連し、例えば、モジュロ3の干渉の場合、モジュロ3の値を算出する。モジュロ6の干渉の場合、モジュロ6の値を算出する。モジュロの値の算出方法は、既存の算出方法と同じであり、ここで再び説明しない。
【0023】
なお、端末の位置は、端末のリクエストに基づいて決定されることができるし、端末の位置を決定可能な他の方法によって決定されることもできる。
【0024】
ステップS102において、モジュロの値に基づいて、指定された周波数領域セグメントを決定する。
【0025】
そのうち、指定された周波数領域セグメントは、セルの帯域リソース内の1つの周波数領域セグメントであり、かつ、PCIによって優先的に割り当てられる周波数領域セグメントである。1つの実施例では、PCIは、指定された周波数領域セグメントと対応付けられ、これにより、隣接するセルにおける同一周波数干渉が存在する帯域リソースを分離する。PCIのモジュロの値によって、指定された周波数領域セグメントを決定することができる。また、PCIと指定された周波数領域セグメントとの対応関係は予め設定されることができる。
【0026】
1つの実施例において、モジュロ3(PCI%3)を算出した結果は0,1,2であり、セルの帯域リソースを3つの周波数領域セグメントFR1、FR2、及びFR3に分割すると仮定すると、図2に示されるように、PCIが1である物理セル1のモジュロ3の値は0であり、対応的に周波数領域セグメントをFR1として指定し、PCIが2である物理セル2のモジュロ3の値は1であり、対応的に周波数領域セグメントをFR2として指定し、PCIが3である物理セル3のモジュロ3の値は2であり、対応的に周波数領域セグメントをFR3として指定する。
【0027】
ステップS103において、リソース割り当て順序に従って前記の指定された周波数領域セグメントを検索し、利用可能なキャリア周波数帯域を取得する。
【0028】
そのうち、リソース割り当て順序は、指定された周波数領域セグメント内で利用可能なアイドル状態の帯域リソースを検索する順序であり、例えば、低周波数から高周波数方向へ帯域リソースを検索したり、高周波数から低周波数方向へ帯域リソースを検索したりすることができる。
【0029】
1つの実施例において、リソース割り当て順序は、リソース割り当てポリシーによって予め設定されることができる。別の実施例において、リソース割り当てポリシーは、リソース割り当ての順序が設定されるだけでなく、リソース割り当ての開始位置も規定されており、利用可能なキャリア周波数帯域を検索する場合、検索は開始位置から開始する。
【0030】
リソース割り当て順序に従って指定された周波数領域セグメントを検索し、利用可能なキャリア周波数帯域を取得することは、具体的に、前記の指定された周波数領域セグメントの周波数領域に基づいて検索の開始位置を決定することと、前記利用可能なキャリア周波数帯域を取得するように、前記開始位置から、リソース割り当て順序に従って前記の指定された周波数領域セグメントを検索することと、を含む。
【0031】
1つの実施例において、リソース割り当ての開始位置は、指定された周波数領域セグメントに関連している。具体的には、前記の指定された周波数領域セグメントが前記セルの帯域リソースの低周波数帯域であると判定された場合、前記開始位置は前記の指定された周波数領域セグメントの低周波数点であり、前記の指定された周波数領域セグメントが前記セルの帯域リソースの高周波数帯域であると判定された場合、前記開始位置は前記の指定された周波数領域セグメントの高周波数点であり、前記の指定された周波数領域セグメントが前記セルの帯域リソースの中間周波数帯域であると判定された場合、前記開始位置は前記の指定された周波数領域セグメントの高周波数点または低周波数点である。
【0032】
図3は、本実施例に係るセルの同一周波数干渉を抑制する方法におけるリソース割り当て開始位置とリソース割り当て順序の計画図である。図3に示されるように、セルの帯域リソースは、3つの周波数領域セグメントに分割され、即ち、周波数領域セグメントFR1、周波数領域セグメントFR2及び周波数領域セグメントFR3であり、リソース割り当て順序において、モジュロ3の値が0であるセルに対応する指定された周波数領域セグメントをFR1として設定し、モジュロ3の値が1であるセルに対応する指定された周波数領域セグメントをFR2として設定し、モジュロ3の値が2であるセルに対応する指定された周波数領域セグメントをFR2として設定することを仮定する。周波数領域セグメントFR1について、開始位置は、周波数領域セグメントFR1の低周波数点であり、利用可能なキャリア周波数帯域を取得するように、低周波数点から高周波数点方向へ検索する。周波数領域セグメントFR2について、開始位置は、周波数領域セグメントFR2の低周波数点、即ちセルのキャリア周波数帯域の1/k箇所であってもよく、利用可能なキャリア周波数帯域を取得するように、低周波数点から高周波数点方向へ検索する。ここでの1/kは周波数領域セグメントFR1と周波数領域セグメントFR2の境界である。周波数領域セグメントFR2について、開始位置は、周波数領域セグメントFR2の高周波数点、即ちセルのキャリア周波数帯域の2/k箇所であってもよく、利用可能なキャリア周波数帯域を取得するように、高周波数点から低周波数点方向へ検索する。ここでの2/kは周波数領域セグメントFR2と周波数領域セグメントFR3の境界である。周波数領域セグメントFR3について、開始位置は、周波数領域セグメントFR3の高周波数点であってもよく、利用可能なキャリア周波数帯域を取得するように、高周波数点から低周波数点方向へ検索する。
【0033】
なお、本実施例において、セルの帯域リソースが周波数領域セグメントFR1、周波数領域セグメントFR2及び周波数領域セグメントFR3によって均等に分割されるため、k値は3であり、対応的に、周波数領域セグメントFR2の開始位置はセルの帯域リソースの3分の1箇所とすることができる。
【0034】
なお、セルの帯域リソースがn個の周波数領域セグメントに分割された場合、各周波数領域セグメントの帯域幅は、端末数に基づいて決定されることができ、即ち、各周波数領域セグメントの帯域幅は調整可能である。具体的には、端末が均一に分布される場合、各周波数領域セグメントの帯域幅は等しくなる。端末が不均一に分布される場合、周波数領域セグメントの帯域幅は端末数に基づいて決定され、即ち、セルカバレッジエリアの端末数が多い場合、対応する周波数領域セグメントの帯域幅が広くなり、逆に、周波数領域セグメントの帯域幅が狭くなる。
【0035】
例えば、物理セル番号1のセルカバレッジエリアの端末数が多い場合、周波数領域セグメントFR1の帯域幅が大きくなり、物理セル番号3のセルカバレッジエリアの端末数が少ない場合、周波数領域セグメントFR3の帯域幅が小さくなる。
【0036】
本実施例において、セルの帯域リソースをn個の周波数領域セグメントに分割し、帯域リソースをセルまで切断してマッピングし、セルの物理セル識別子とリソース割り当てポリシーに従ってキャリア周波数帯域を割り当てるため、隣接するセルの重複領域に複数の端末が存在しても、異なる端末に異なるキャリア周波数帯域を使用させることができ、キャリア周波数帯域が重複しないことを確保し、端末が同一周波数干渉を受けることを回避する。また、セルのエッジ領域と中央領域で同一周波数共有を実現し、負荷を均衡にし、帯域リソースを無駄にしない。
【0037】
なお、5G通信ネットワークの帯域リソースが広いため、低負荷の適用シナリオに完全に適用でき、即ち、負荷が低い場合、同一周波数干渉を回避すると共に、負荷を均衡にすることを確保することができる。高負荷の適用シナリオ、特に端末が集中している適用シナリオでは、指定された周波数領域セグメントにおいて端末のリソースリクエストを満たすアイドル状態のリソースを検索できない場合、指定された周波数領域セグメントの制限を突破して他の周波数領域セグメントのアイドル状態のキャリア周波数帯域を検索することができ、それによって、端末が通信サービスにアクセスできないという欠陥を回避する。
【0038】
1つの実施例において、リソース割り当て順序で指定された周波数領域セグメントを検索する時に、利用可能な帯域リソースが見つからない場合(指定された周波数領域セグメントが占用されている場合)、利用可能なキャリア周波数帯域を取得するまで、前記の指定された周波数領域セグメントの隣接する周波数領域セグメントを検索することができる。例えば、端末が物理セル識別子1のエリアに集中すると、周波数領域セグメントFR1にサービスが多いため、周波数領域セグメントFR1内に利用可能なアイドル状態のキャリア周波数帯域がなくなり、この場合、利用可能なキャリア周波数帯域を取得するように、高周波数帯域へ検索し続け、即ち周波数領域セグメントFR2を検索することができ、これによって、サービスの正常なスケジューリングを確保する。同様に、端末が物理セル識別子2のエリアに集中すると、周波数領域セグメントFR2にサービスが多いため、周波数領域セグメントFR2内に利用可能なキャリア周波数帯域がなくなり、この場合、利用可能なアイドル状態のキャリア周波数帯域を取得するまで、下へ低周波数帯域を検索し続け、即ち周波数領域セグメントFR1を検索したり、上へ高周波数帯域を検索し続け、即ち周波数領域セグメントFR3を検索したりすることができる。
【0039】
理解するのは難しくないが、本実施例では、セルの帯域リソースを複数の周波数領域セグメントに分割し、セルの帯域リソースの帯域幅を制限せず、各セルが指定された周波数領域セグメントで利用可能なキャリア周波数帯域を優先的に取得することを確保すると同時に、セルの負荷の不均一性を考慮し、他の周波数領域セグメントから利用可能なキャリア周波数帯域を取得して、端末の正常な通信を確保すると共に、同一周波数干渉を回避することができる。
【0040】
本実施例に係るセルの同一周波数干渉を抑制する方法は、複雑な機能設定及び静的計画を必要とせず、ユーザの情報フィードバックを考慮する必要もなく、5Gセルラー基地局に論理処理を追加することのみで、キャリア周波数帯域の割り当てを実現し、同一周波数干渉を回避することができ、セルの容量に影響を与えず、帯域リソースの利用効率及びサービス品質を向上させる。
【0041】
1つの実施例において、ステップS101の前に、端末のリソースリクエストを受信することと、前記リソースリクエストに基づいて提供する必要のある帯域リソースの帯域幅を決定することと、をさらに含む。
【0042】
そのうち、端末から送信されるリソースリクエストには、端末の位置及び必要な帯域幅が含まれている。5Gセルラー基地局は、端末の位置に基づいて物理セルを決定し、そして、物理セルに基づいて物理セル識別子を決定する。端末に必要な帯域幅は、端末のリソースリクエストに基づいて決定されることができ、例えば、端末のリソースリクエストが音声通話である場合、比較的小さい帯域幅を必要とし、端末のリソースリクエストはWebページを閲覧することである場合、比較的大きな帯域幅を必要とする。
【0043】
5Gセルラー基地局は、端末のリソースリクエストを受信した後に、リソース割り当てポリシーに従って指定された周波数領域セグメントを検索し、端末リソースリクエストを満たすことができるアイドル状態のキャリア周波数帯域を検索する。アイドル状態のキャリア周波数帯域が検索されたが、当該アイドル状態のキャリア周波数帯域が端末に必要なリソースリクエストを満たしていない場合、当該アイドル状態のキャリア周波数帯域は利用できないと判定し、検索し続ける。
【0044】
なお、本実施例に係るセルの同一周波数干渉を抑制する方法は、1つの基地局内の異なるセルの帯域リソースの割り当てに適用されるだけでなく、異なる基地局の帯域リソースの割り当て、即ち基地局を跨ぐ帯域リソースの割り当てにも適用され、同一周波数干渉を回避する。
【0045】
本願の実施例に係るセルの同一周波数干渉を抑制する方法は、端末のリソースリクエスト及びセルの物理セル識別子に基づいて、リソース割り当てポリシーに従ってキャリア周波数帯域を端末に提供することにより、セルのエッジ領域の端末が同一周波数によって干渉されないようにするだけでなく、セルの中央領域の端末の同一周波数による干渉を抑制することもでき、通信の性能を向上させ、ビット誤り率を低減し、オペレータのネットワーク品質を向上させ、ユーザエクスペリエンスを向上させる。また、帯域リソースをn個の周波数領域セグメントに分割し、同時に、リソース割り当て順序を規定することにより、セルの中央領域とエッジ領域で周波数共有を実現し、負荷を均衡にし、帯域リソースの浪費を回避することができる。
【0046】
前記の各方法のステップの区分けは、記載を明確にするためのものであり、実現する際に1つのステップに合併したり、同じ論理関係を含む限り、幾つかのステップを分割して複数のステップに分解したりすることができ、いずれも本特許の保護範囲内に含まれる。アルゴリズムまたはプロセスに重要でない変更を追加するか、または重要でない設計を導入するが、アルゴリズム及びプロセスを変更しない核心的な設計は、いずれも当該特許の保護範囲内に含まれる。
【0047】
本実施例には、キャリア周波数帯域を端末に提供する基地局がさらに提供される。図4に示されるように、基地局は、格納モジュール401及びリソース割り当てモジュール402を備える。
【0048】
格納モジュール401は、リソース割り当てポリシーを格納することに用いられる。リソース割り当てポリシーはバックグラウンドサーバから取得され、バックグラウンドサーバは各セルのPCI及びリソース割り当てポリシーを設定した後に、基地局に伝送し、基地局には、各セルのPCI及びリソース割り当てポリシーが格納されている。前記リソース割り当てポリシーにおいて、セルの帯域リソースがn個の周波数領域セグメントに分割され、かつ、リソース割り当て順序が規定されており、ここで、nは2以上の整数である。
【0049】
リソース割り当てモジュール402は、セルの物理セル識別子に基づいて、リソース割り当てポリシーに従ってキャリア周波数帯域を端末に提供することに用いられる。
【0050】
1つの実施例において、図5に示されるように、リソース割り当てモジュールは、第1算出モジュール501、周波数領域セグメント決定モジュール502及び検索モジュール503を備える。
【0051】
第1算出モジュール501は、前記物理セル識別子に基づいてモジュロの値を算出することに用いられる。
【0052】
そのうち、モジュロの値は干渉の種類に関連し、例えば、モジュロ3の干渉の場合、モジュロ3の値を算出する。モジュロ6の干渉の場合、モジュロ6の値を算出する。モジュロの値の算出方法は、既存の算出方法と同じであり、ここで再び説明しない。
【0053】
周波数領域セグメント決定モジュール502は、前記モジュロの値に基づいて、指定された周波数領域セグメントを決定することに用いられる。
【0054】
そのうち、指定された周波数領域セグメントは、セルの帯域リソース内の1つの周波数領域セグメントであり、かつ、PCIによって優先的に割り当てられる周波数領域セグメントである。1つの実施例では、PCIは、指定された周波数領域セグメントと対応付けられ、これにより、隣接するセルにおける同一周波数干渉が存在する帯域リソースを分離する。PCIのモジュロの値によって、指定された周波数領域セグメントを決定することができる。また、PCIと指定された周波数領域セグメントとの対応関係は予め設定されることができる。
【0055】
1つの実施例において、モジュロ3(PCI%3)を算出した結果は0,1,2であり、セルの帯域リソースを3つの周波数領域セグメントFR1、FR2、及びFR3に分割すると仮定すると、PCIが1である物理セルのモジュロ3の値は0であり、対応的に周波数領域セグメントをFR1として指定し、PCIが2である物理セルのモジュロ3の値は1であり、対応的に周波数領域セグメントをFR2として指定し、PCIが3である物理セルのモジュロ3の値は2であり、対応的に周波数領域セグメントをFR3として指定する。
【0056】
検索モジュール503は、リソース割り当て順序に従って前記の指定された周波数領域セグメントを検索し、利用可能なキャリア周波数帯域を取得することに用いられる。
【0057】
そのうち、リソース割り当て順序は、指定された周波数領域セグメント内で利用可能なアイドル状態の帯域リソースを検索する順序であり、例えば、低周波数から高周波数方向へ帯域リソースを検索したり、高周波数から低周波数方向へ帯域リソースを検索したりすることができる。
【0058】
1つの実施例において、図6に示されるように、リソース割り当てモジュールは、第1算出モジュール601、周波数領域セグメント決定モジュール602、開始位置決定モジュール603及び検索モジュール604を備え、そのうち、第1算出モジュール601、周波数領域セグメント決定モジュール602及び検索モジュール604の機能は、第1算出モジュール501、周波数領域セグメント決定モジュール502及び検索モジュール503の機能とほぼ同じであり、以下、異なる部分のみについて詳しく説明する。
【0059】
開始位置決定モジュール603は、前記の指定された周波数領域セグメントの周波数領域に基づいて検索の開始位置を決定することに用いられる。
【0060】
開始位置決定モジュール603において、前記の指定された周波数領域セグメントが前記セルの帯域リソースの低周波数帯域であると判定された場合、前記開始位置は前記の指定された周波数領域セグメントの低周波数点であり、前記の指定された周波数領域セグメントが前記セルの帯域リソースの高周波数帯域であると判定された場合、前記開始位置は前記の指定された周波数領域セグメントの高周波数点であり、前記の指定された周波数領域セグメントが前記セルの帯域リソースの中間周波数帯域であると判定された場合、前記開始位置は前記の指定された周波数領域セグメントの高周波数点または低周波数点である。
【0061】
例えば、セルの帯域リソースは、3つの周波数領域セグメントに分割され、即ち、周波数領域セグメントFR1、周波数領域セグメントFR2及び周波数領域セグメントFR3であり、リソース割り当て順序において、モジュロ3の値が0であるセルに対応する指定された周波数領域セグメントをFR1として設定し、モジュロ3の値が1であるセルに対応する指定された周波数領域セグメントをFR2として設定し、モジュロ3の値が2であるセルに対応する指定された周波数領域セグメントをFR2として設定することを仮定する。周波数領域セグメントFR1について、開始位置は、周波数領域セグメントFR1の低周波数点であり、利用可能なキャリア周波数帯域を取得するように、低周波数点から高周波数点方向へ検索する。周波数領域セグメントFR2について、開始位置は、周波数領域セグメントFR2の低周波数点、即ちセルのキャリア周波数帯域の1/k箇所であってもよく、利用可能なキャリア周波数帯域を取得するように、低周波数点から高周波数点方向へ検索する。ここでの1/kは周波数領域セグメントFR1と周波数領域セグメントFR2の境界である。周波数領域セグメントFR2について、開始位置は、周波数領域セグメントFR2の高周波数点、即ちセルのキャリア周波数帯域の2/k箇所であってもよく、利用可能なキャリア周波数帯域を取得するように、高周波数点から低周波数点方向へ検索する。ここでの2/kは周波数領域セグメントFR2と周波数領域セグメントFR3の境界である。周波数領域セグメントFR3について、開始位置は、周波数領域セグメントFR3の高周波数点であってもよく、利用可能なキャリア周波数帯域を取得するように、高周波数点から低周波数点方向へ検索する。
【0062】
なお、本実施例において、セルの帯域リソースは、周波数領域セグメントFR1、周波数領域セグメントFR2及び周波数領域セグメントFR3によって均等に分割されるため、k値は3であり、対応的に、周波数領域セグメントFR2の開始位置はセルの帯域リソースの3分の1箇所とすることができる。
【0063】
1つの実施例において、各周波数領域セグメントの帯域幅は調整可能である。具体的には、端末が均一に分布される場合、各周波数領域セグメントの帯域幅は等しくなる。端末が不均一に分布される場合、周波数領域セグメントの帯域幅は端末数に基づいて決定され、即ち、セルカバレッジエリアの端末数が多い場合、対応する周波数領域セグメントの帯域幅が広くなり、逆に、周波数領域セグメントの帯域幅が狭くなる。
【0064】
例えば、物理セル番号1のセルカバレッジエリアの端末数が多い場合、周波数領域セグメントFR1の帯域幅が大きくなり、物理セル番号3のセルカバレッジエリアの端末数が少ない場合、周波数領域セグメントFR3の帯域幅が小さくなる。
【0065】
1つの実施例では、前記検索モジュール503において、前記の指定された周波数領域セグメントの帯域リソースが占用されている場合、利用可能なキャリア周波数帯域を取得するまで、前記の指定された周波数領域セグメントの隣接する周波数領域セグメントを検索する。
【0066】
例えば、リソース割り当て順序で指定された周波数領域セグメントを検索する時に、利用可能な帯域リソースが見つからない場合(指定された周波数領域セグメントが占用されている場合)、利用可能なキャリア周波数帯域を取得するまで、前記の指定された周波数領域セグメントの隣接する周波数領域セグメントを検索することができる。例えば、端末が物理セル識別子1のエリアに集中すると、周波数領域セグメントFR1にサービスが多いため、周波数領域セグメントFR1内に利用可能なアイドル状態のキャリア周波数帯域がなくなり、この場合、利用可能なキャリア周波数帯域を取得するように、高周波数帯域へ検索し続け、即ち周波数領域セグメントFR2を検索することができ、これによって、サービスの正常なスケジューリングを確保する。同様に、端末が物理セル識別子2のエリアに集中すると、周波数領域セグメントFR2にサービスが多いため、周波数領域セグメントFR2内に利用可能なキャリア周波数帯域がなくなり、この場合、利用可能なアイドル状態のキャリア周波数帯域を取得するまで、下へ低周波数帯域を検索し、即ち周波数領域セグメントFR1を検索したり、上へ高周波数帯域を検索し、即ち周波数領域セグメントFR3を検索したりすることができる。
【0067】
1つの実施例において、基地局は、端末のリソースリクエストを受信するための受信モジュールをさらに備える。前記リソース割り当てモジュールは、前記リソースリクエストに基づいて提供する必要のある帯域リソースの数を決定するための第2算出モジュールをさらに備える。
【0068】
なお、端末から送信されるリソースリクエストには、端末の位置及び必要な帯域幅が含まれている。5Gセルラー基地局は、端末の位置に基づいて物理セルを決定し、そして、物理セルに基づいて物理セル識別子を決定する。端末に必要な帯域幅は、端末のリソースリクエストに基づいて決定されることができ、例えば、端末のリソースリクエストが音声通話である場合、比較的小さい帯域幅を必要とし、端末のリソースリクエストはWebページを閲覧することである場合、比較的大きな帯域幅を必要とする。
【0069】
本願に係る基地局は、端末のリソースリクエスト及びセルの物理セル識別子に基づいて、リソース割り当てポリシーに従ってキャリア周波数帯域を端末に提供し、かつ、前記リソース割り当てポリシーにおいて、セルの帯域リソースがn個の周波数領域セグメントに分割されると同時に、リソース割り当て順序が規定されており、同一周波数のセル間で送信されるデータを異なるキャリア周波数帯域にすることにより、セルのエッジ領域の端末が同一周波数によって干渉されないようにするだけでなく、セルの中央領域の端末の同一周波数による干渉を抑制することもでき、通信の性能を向上させ、ビット誤り率を低減し、オペレータのネットワーク品質を向上させ、ユーザエクスペリエンスを向上させる。また、帯域リソースをn個の周波数領域セグメントに分割し、同時に、リソース割り当て順序を規定することにより、セルの中央領域とエッジ領域で周波数共有を実現し、負荷を均衡にし、帯域リソースの浪費を回避する。
【0070】
なお、本実施形態に係る各モジュールはいずれも論理モジュールであり、実際の適用において、1つの論理ユニットは、1つの物理ユニットであってもよいし、1つの物理ユニットの一部であってもよく、さらに、複数の物理ユニットの組み合わせで実現されてもよい。また、本願の革新的な部分を際立たせるために、本実施形態において、本願で提起された技術的課題と密接な関係を持たないユニットを導入していないが、本実施形態に他のユニットが存在しないわけではない。
【0071】
本実施例には、セルの物理セル識別子及びリソース割り当てポリシーを設定するためのバックグラウンドサーバと、キャリア周波数帯域を端末に提供するための基地局であって、前記基地局は本実施例に係る基地局を用いて、本実施例に係るセルの同一周波数干渉を抑制する方法を実行する基地局とを備える通信システムがさらに提供される。
【0072】
本実施例には、1つまたは複数のプロセッサと、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行される時に、前記1つまたは複数のプロセッサに本実施例に係るセルの同一周波数干渉を抑制する方法を実現させる1つまたは複数のプログラムが格納されている記憶装置とを備える電子機器がさらに提供される。重複した説明を避けるために、ここで、セルの同一周波数干渉を抑制する方法の具体的なステップについて再び説明しない。
【0073】
本実施例には、プロセッサによって実行される時に、本実施例に係るセルの同一周波数干渉を抑制する方法を実現するコンピュータプログラムが格納されているコンピュータ読み取り可能な媒体がさらに提供される。重複した説明を避けるために、ここで、セルの同一周波数干渉を抑制する方法の具体的なステップについて再び説明しない。
【0074】
当業者であれば、上述した方法の全部または一部のステップ、システム、装置における機能モジュール/ユニットは、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、及びこれらの適切な組み合わせとして実施され得ることを理解できる。ハードウエア実施形態では、上記の説明で言及された機能モジュール/ユニット間の区分けは、必ずしも物理コンポーネントの区分けに対応するわけではない。例えば、一つの物理コンポーネントは複数の機能を有してもよく、あるいは、一つの機能またはステップは、複数の物理コンポーネントが協働して実行されてもよい。一部のコンポーネントまたは全てのコンポーネントは、中央処理装置、デジタルシグナルプロセッサまたはマイクロプロセッサなどのプロセッサによって実行されるソフトウェアとして、またはハードウェアとして、または特定用途向け集積回路などの集積回路として実施され得る。このようなソフトウェアは、コンピュータ読み取り可能な媒体に配布されてもよく、コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体(または非一時的媒体)および通信媒体(または一時的媒体)を含むことができる。当業者にとって周知のように、コンピュータ記憶媒体という用語は、情報(コンピュータ読み取り可能な命令、データ構造、プログラムモジュール、その他のデータなど)を記憶するための任意の方法または技術で実施される揮発性及び不揮発性、リムーバブルメディア、及び非リムーバブルメディアを含む。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、その他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多機能ディスク(DVD)、その他の光ディスク格納、マガジン、磁気テープ、ディスク格納、その他の磁気格納装置、または所望の情報を格納し、コンピュータにアクセス可能な任意のその他のメディアを含むが、これらに限らない。また、当業者にとって周知のように、通信媒体は通常、コンピュータ読み取り可能な命令、データ構造、プログラムモジュール、あるいはキャリアやその他の伝送メカニズムなどの変調データ信号に含まれる他のデータを含み、かつ任意の情報配信媒体を含むことができる。
【0075】
なお、本明細書では、「備える」、「含む」、またはそれらの他のバリアントは、非排他的な包含をカバーすることを意図しているため、一連の要素を含むプロセス、方法、物品、または装置は、それらの要素だけでなく、明示的にリストされていない他の要素、またはそのようなプロセス、方法、物品または装置に固有の要素も含む。これ以上の制限がない場合、「1つの…を含む」という文で限定された要素は、この要素を含むプロセス、方法、物品、または装置に別の同じ要素を除外しない。
【0076】
当業者であれば、ここに記載のいくつかの実施例は、他の特徴ではなく、他の実施例に含まれる特定の特徴を含むが、異なる実施例の特徴の組み合わせは、本実施例の範囲内にあり、かつ異なる実施例を形成することを意味することを理解できる。
【0077】
理解できるように、以上の実施形態は、本願の原理を説明するために採用された例示的な実施形態のみであるが、本願はこれに限定されるものではない。当業者にとっては、本願の精神及び本質を逸脱することなく、種々の変形及び改良が可能であり、これらの変形及び改良も、本願の保護範囲とみなすことができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】