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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-15
(54)【発明の名称】オープン微調整サイト
(51)【国際特許分類】
   F41G 3/30 20060101AFI20220908BHJP
   F41G 1/36 20060101ALI20220908BHJP
   F41G 1/01 20060101ALI20220908BHJP
【FI】
F41G3/30
F41G1/36
F41G1/01
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021578009
(86)(22)【出願日】2019-12-31
(85)【翻訳文提出日】2021-12-28
(86)【国際出願番号】 CN2019130841
(87)【国際公開番号】W WO2021134629
(87)【国際公開日】2021-07-08
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520421994
【氏名又は名称】西安華科光電有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUANIC CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】特許業務法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼ 建▲華▼
(72)【発明者】
【氏名】▲趙▼ 蒙
(57)【要約】
本発明は、オープン微調整サイトに関し、このオープン微調整サイトは、主に平坦部と、この平坦部の前端に設けられるレンズ取り付けフレームとにより構成されるハウジングを含み、ハウジングは、アウターハウジングアセンブリと、このアウターハウジングアセンブリ内に嵌合されるインナーハウジングアセンブリとを含み、インナーハウジングアセンブリは、アウターハウジングアセンブリの前端の取り付け空間内に嵌合され、且つインナーハウジングアセンブリの前端は、当該前端を横切る2つの平行な接続ロッドアセンブリを介してアウターハウジングアセンブリの前端に接続され、接続ロッドアセンブリと、ベースの後端の一方側と平坦部の後端の一方側との間の弾性片とにより、ベースの後端と平坦部の底面との間に、接続ねじにスリーブされる垂直リターンスプリングが設けられ、微調整機構と協働してインナーハウジングアセンブリのピッチ角及び横方向角度の調整を実現する。このオープン微調整サイトは、構造がコンパクトで、微調整が正確で、信頼性があり、様々な弾道射撃の要求に適応可能で、操作が便利な利点がある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
主に平坦部(1)とこの平坦部(1)の前端に設けられるレンズ取り付けフレーム(2)とにより構成されるハウジングを含むオープン微調整サイトであって、
前記ハウジングは、アウターハウジングアセンブリ(3)と、このアウターハウジングアセンブリ(3)内に取付けるインナーハウジングアセンブリ(4)とを含み、
前記インナーハウジングアセンブリ(4)は、前記アウターハウジングアセンブリ(3)の前端取り付け空間(5)内に設けられ、且つインナーハウジングアセンブリ(4)の前端は、当該前端を横切る2つの平行な接続ロッドアセンブリ(6)を介して前記アウターハウジングアセンブリ(3)の前端に接続され、
前記インナーハウジングアセンブリ(4)は、ベース(7)と、両端が当該ベース(7)の前端の左右端を跨って接続される円弧レンズ取り付けフレーム(8)とを含み、
前記円弧レンズ取り付けフレーム(8)は、前記レンズ取り付けフレーム(2)内に設けられ、且つ前記レンズ取り付けフレーム(2)と隙間嵌められ、
前記ベース(7)の前端は、前記接続ロッドアセンブリ(6)の接続ロッドグループ(9)が貫通するインナー接続ロッド貫通穴(10)の下方に、円弧の端面を有する2つの円弧凸面(11)が設けられ、当該2つの円弧凸面(11)は、それぞれ前記ベース(7)の軸方向の左右側に位置し、当該2つの円弧凸面(11)に対応する前記平坦部(1)の前方底面の左右端の内側には、それぞれ1つの円弧凹面(12)が設けられて、前記円弧凸面(11)と係合され、前記平坦部(1)の前端底面の左右端は、前記円弧凹面(12)の上端に前記インナー接続ロッド貫通穴(10)に対応し、且つ同軸であるアウター接続ロッド貫通穴(13)が開設され、
前記ベース(7)の前方端部は、外向きに突出される円弧延出面(14)であり、前記平坦部(1)の前方底面の円弧凹入面(15)内に設けられ、
前記ベース(7)の後端の一方側と前記平坦部(1)の後端の一方側との間に弾性片(16)が設けられ、外側から内側に前記平坦部(1)の後端の他方側を貫通し、且つ前記ベース(7)の後端内に取り付けられた微調整機構と協働して、インナーハウジングアセンブリ(4)の横方向角度の調整を実現するために使用され、
前記ベース(7)の後端と前記平坦部(1)の底面との間に、前記接続ねじ(17)にスリーブされる垂直リターンスプリング(18)が設けられ、前記微調整機構と協働して前記インナーハウジングアセンブリ(4)のピッチ角の調整を実現するために使用され、
前記接続ねじ(17)は、前記平坦部(1)の底面を外から上向きに貫通した後、前記ベース(7)の底面とねじ接続される
ことを特徴とするオープン微調整サイト。
【請求項2】
前記微調整機構は、前記ベース(7)の後端にあるLEDブラケット(19)の後側に設けられるベーススロープ(20)と、一端に当該ベーススロープ(20)に平行で、且つ対向して設けられるスライダースロープ(21)を有するスライダー(22)と、当該スライダー(22)の他端のキャビティ(23)内に設けられるコイルバネ(24)と、前記平坦部(1)の後端をそれぞれ貫通し、ネジ山を介して前記ベース(7)の後端に接続される上下調節ねじ(25)及び左右調節ねじ(26)とを含み、
前記上下調節ねじ(25)は、前記ベース(7)上に設けられる上下ナット(27)に接続され、且つ当該上下ナット(27)は、前記キャビティ(23)の左側面に当接され、
前記左右調節ねじ(26)は、前記ベース(7)上に設けられる左右ナット(28)に接続され、当該左右ナット(28)は、前記LEDブラケット(19)の後側にある後方に延長する平面(30)に当接され、当該平面(30)は、前記ベーススロープ(20)に対向して設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載のオープン微調整サイト。
【請求項3】
前記平坦部(1)は、前記ベース(7)の後側にバネピン機構が設けられ、当該バネピン機構は、L字型の横断面を有するピンシート(31)、ピンスリーブ(32)、ピンスプリング(33)及びピン(34)を含み、
前記ピン(34)は、前記ピンスプリング(33)内に挿入され、前記ピンスプリング(33)は、前記ピンスリーブ(32)内に挿入され、後方に前記ピンシート(31)の前方突出部内の止まり穴(35)内にまで延長され、前記ピンスリーブ(32)は、前記止まり穴(35)内に取り付けられ、
前記バネピン機構は2つであり、前記平坦部(1)の左右側にそれぞれ設けられ、
前記ピン(34)のテーパー面は、ピンスリーブ(32)の外まで延長され、前記左調節ねじ(25)又は右調節ねじ(26)の円周方向の外壁上のリングギア部(36)上に当接される
ことを特徴とする請求項2に記載のオープン微調整サイト。
【請求項4】
前記平坦部(1)の後端には、ソーラーパネルモジュール(37)が設けられる
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載のオープン微調整サイト。
【請求項5】
前記ベース(7)の後方端部の前記円弧延出面(14)とは対向する位置には、前記円弧延出面(14)と同様な円弧凸面(38)が設けられる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のオープン微調整サイト。
【請求項6】
前記ベース(7)の後端と前記平坦部(1)の底面との間に、接続ねじ(17)にスリーブされる垂直リターンスプリング(18)が設けられ、前記微調整機構と協働して、インナーハウジングアセンブリ(4)のピッチ角の調整を実現するために使用される
ことを特徴とする請求項2に記載のオープン微調整サイト。
【請求項7】
前記ベース(7)の後端の一方側に弾性片(16)が設けられる
ことを特徴とする請求項2又は6に記載のオープン微調整サイト。
【請求項8】
前記ベース(7)の前端には、2つの平行な貫通穴(40)が開口され、前記接続ロッドグループ(9)の対応するスチールシャフト(39)が貫通するために使用され、且つベース(7)の後端の一方側の弾性片(16)が設けられる一方側からの前記貫通穴(40)の傾斜角度値は2°~5°である
ことを特徴とする請求項1、2、3および6のいずれか一項に記載のオープン微調整サイト。
【請求項9】
前記傾斜角度値は3°である
ことを特徴とする請求項8に記載のオープン微調整サイト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オープン微調整サイトに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のサイトは、通常、補助照準用の銃器の射撃時にのみ使用され、一般的に特定のモデルの銃器に適しており、銃器を交換するときは、サイトを再較正する必要があり、同時に、異なる射撃距離及び対応する弾道に対応する要求があり、インナーレッドドットの照準点の射出角度を調整する必要があり、従来のオープンサイトレッドドットモジュールのベアリング部分は、ブラケットの上に露出されており、必要な保護がなく、衝突後、構造が多少損傷し、照準精度に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、様々なモデル及び弾道射撃距離の射撃要求に適応でき、且つ高精度で、信頼性のあるサイトを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の目的を達成するために、本発明は、オープン微調整サイトを提供し、前記オープン微調整サイトは、主に平坦部と、この平坦部の前端に設けられるレンズ取り付けフレームとにより構成されるハウジングを含み、前記ハウジングは、アウターハウジングアセンブリと、このアウターハウジングアセンブリ内に嵌合されるインナーハウジングアセンブリとを含み、
前記インナーハウジングアセンブリは、前記アウターハウジングアセンブリの前端の取り付け空間内に嵌合され、且つインナーハウジングアセンブリの前端は、当該前端を横切る2つの平行な接続ロッドアセンブリを介して前記アウターハウジングアセンブリの前端に接続され、
前記インナーハウジングアセンブリは、ベースと、両端がこのベースの前端の左右端を跨って接続される円弧レンズ取り付けフレームとを含み、
前記円弧レンズ取り付けフレームは、前記レンズ取り付けフレーム内に設けられ、且つ前記レンズ取り付けフレームと隙間嵌められ、
前記ベースの前端は、前記接続ロッドアセンブリの接続ロッドグループが貫通するインナー接続ロッド貫通穴の下方に、円弧の端面を有する2つの円弧凸面が設けられ、この2つの円弧凸面は、それぞれ前記ベースの軸方向の左右側に位置し、この2つの円弧凸面に対応する前記平坦部の前方底面の左右端の内側には、それぞれ1つの円弧凹面が設けられて、前記円弧凸面と係合され、
前記平坦部の前方底面の左右端は、前記円弧凹面の上端に前記インナー接続ロッド貫通穴に対応し、且つ同軸であるアウター接続ロッド貫通穴が開口され、
前記ベースの前方端部は、外向きに突出される円弧延出面であり、前記平坦部の前方底面の円弧凹入面内に設けられ、
前記ベースの後端の一方側と前記平坦部の後端の一方側との間に弾性片が設けられ、外側から内側に前記平坦部の後端の他方側を貫通し、且つ前記ベースの後端内に取り付けられた微調整機構と協働して、インナーハウジングアセンブリの横方向角度の調整を実現するために使用され、
前記ベースの後端と前記平坦部の底面との間に、前記接続ねじにスリーブされる垂直リターンスプリングが設けられ、前記微調整機構と協働して前記インナーハウジングアセンブリのピッチ角の調整を実現するために使用され、
前記接続ねじは、前記平坦部の底面を外から上向きに貫通した後、前記ベースの底面とねじ接続される。
【0005】
前述の微調整機構は、前記ベースの後端にあるLEDブラケットの後側に設けられるベーススロープと、一端にこのベーススロープに平行で、且つ対向して設けられるスライダースロープを有するスライダーと、このスライダーの他端のキャビティ内に設けられるコイルバネと、前記平坦部の後端をそれぞれ貫通し、ネジ山を介して前記ベースの後端に接続される左調節ねじ及び右調節ねじとを含み、
前記上下調節ねじは、前記ベース上に設けられる上下ナットに接続され、且つこの上下ナットは、前記キャビティの左側面に当接され、
前記左右調節ねじは、前記ベース上に設けられる左右ナットに接続され、この左右ナットは、前記LEDブラケットの後側にある後方に延長する平面に当接され、この平面は、前記ベーススロープと対向して設けられる。
【0006】
平坦部は、前記ベースの後側にバネピン機構が設けられ、このバネピン機構は、L字型の横断面を有するピンシート、ピンスリーブ、ピンスプリング及びピンを含む、
前記ピンは、前記ピンスプリング内に挿入され、前記ピンスプリングは、前記ピンスリーブ内に挿入され、後方に前記ピンシートの前方突出部内の止まり穴内にまで延長され、前記ピンスリーブは、前記止まり穴内に取り付けられ、
前記バネピン機構は2つあり、前記平坦部の左右側にそれぞれ設けられ、
前記ピンのテーパー面は、ピンスリーブの外まで延長され、前記左調節ねじ又は右調節ねじの円周方向の外壁上のリングギア部上に当接される。
【0007】
平坦部の後端には、ソーラーパネルモジュールが設けられる。
【0008】
ベースの後方端部の前記円弧延出面とは対向する位置には、前記円弧延出面と同様な円弧凸面が設けられる。
【0009】
ベースの後端と前記平坦部の底面との間に、接続ねじにスリーブされる垂直リターンスプリングが設けられ、前記微調整機構と協働して、インナーハウジングアセンブリのピッチ角の調整を実現するために使用される。
【0010】
ベースの後端の一方側に弾性片が設けられる。
【0011】
ベースの前端には、2つの平行な貫通穴が開口され、前記接続ロッドグループの対応するスチールシャフトが貫通するために使用され、且つベースの後端の一方側の弾性片が設けられる一方側からの前記貫通穴の傾斜角度値は2°~5°である。
【0012】
角度値は、好ましくは3°である。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、構造がコンパクトで、微調整が正確で、信頼性があり、様々な弾道射撃の要求に適応可能で、操作が便利な利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
以下、図面及び実施例と併せて、本発明を詳細に説明する。
図1】オープン微調整サイトの斜視図である。
図2】オープン微調整サイトの部分分解図である。
図3】インナーハウジングアセンブリの概略図である。
図4】アウターハウジングアセンブリの平坦部の底面概略図である。
図5】インナーハウジングアセンブリの側面図である。
図6】オープン微調整サイトにおいてボトムカバーを取り外した底面構造概略図である。
図7】オープン微調整サイトの軸方向断面図である。
図8図7のA-A線に沿った断面図である。
図9図7のB-B線に沿った断面図である。
図10】スライダーの構造概略図である。
図11図7のC-C線に沿った断面図である。
図12】バネピン機構の取り付け概略図である。
図13】バネピン機構の分解図である。
図14】左調節ねじ又は右調節ねじがリングギア部を円周方向に設定する概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
微調整され、且つ正確で、様々な弾道射撃の需要を満たすことができ、且つ優れた保護効果を有するサイトを提供するために、本実施例は、主に図1に示す平坦部1と、この平坦部1の前端に設けられるレンズ取り付けフレーム2とにより構成されるハウジングを含むオープン微調整サイトであって、ハウジングは、アウターハウジングアセンブリ3と、このアウターハウジングアセンブリ3内に取付けるインナーハウジングアセンブリ4との2つの部分を含み、ここで、インナーハウジングアセンブリ4は、図2に示すアウターハウジングアセンブリ3の前端の取り付け空間5内に設けられ、且つインナーハウジングアセンブリ4の前端は、アウターハウジングアセンブリに対するインナーハウジングアセンブリの動的調整に必要な物理的基礎を作るために、当該前端を横切る2つの平行な接続ロッドアセンブリ6を介してアウターハウジングアセンブリ3の前端に接続されることを特徴とする、図1及び2に示すオープン微調整サイトを提供する。
【0016】
インナーハウジングアセンブリ4は、図3に示すベース7と、両端がこのベース7の前端の左右端を跨って接続される円弧レンズ取り付けフレーム8とを含み、且つこの円弧レンズ取り付けフレーム8は、レンズ取り付けフレーム2内に設けられて、レンズ取り付けフレーム2と隙間嵌められ、インナーハウジングアセンブリとアウターハウジングアセンブリとの間の相対的な動的回転を容易にし、インナーハウジングアセンブリのピッチ角又は水平スイング角の調整を容易にする。
【0017】
図4から分かるように、インナーハウジングアセンブリの取り付けを容易にするために、本実施例のベース7の前端は、インナー接続ロッド貫通穴10の下方に円弧の端面を有する円弧凸面11が設けられ、この円弧凸面11は、平坦部1の前端底面の左右端に設けられた円弧凹面12内に配置され、ここで、インナー接続ロッド貫通穴10は、接続ロッドアセンブリ6の接続ロッドグループ9が貫通するための穴である。
【0018】
平坦部1の前方底面の左右端は、円弧凹面12の上端にインナー接続ロッド貫通穴10に対応し、且つ同軸であるアウター接続ロッド貫通穴13(図4)が開設され、図5に示すように、ベース7の前方端部は、外向きに突出される円弧延出面14であり、平坦部1の前方底面の円弧凹入面15内に設けられ、これにより、円弧レンズ取り付けフレーム8が平坦部1の前端の取り付け穴29からレンズ取り付けフレーム2内に取り付けられた後、インナーハウジングアセンブリの位置規制を実現し、円弧延出面14と円弧凹入面15、及び円弧凸面11と円弧凹面12との間の凹凸係合関係により、インナーハウジングアセンブリの微調整の実現を容易にする。
【0019】
ここで、円弧延出面14、円弧凸面11(ベースの軸方向の左右側の対向する位置にそれぞれ1つずつある。)、及びベースの後端の円弧延出面14とは対向する位置にある円弧凸面38は同心円弧であり、これにより、射撃時の衝撃力がサイトの精度に影響しないように確保する。図6に示すように、ベース7の後端の一方側と平坦部1の後端の一方側との間に弾性片16が設けられ、外側から内側に平坦部1の後端の他方側を貫通し、且つベース7の後端内に取り付けられた微調整機構と協働して、インナーハウジングアセンブリ4の横方向角度の調整を実現するために使用される。
【0020】
図7及び図8から分かるように、ベース7の後端と平坦部1の底面との間に、接続ねじ17にスリーブされる垂直リターンスプリング18が設けられ、微調整機構と協働してインナーハウジングアセンブリ4のピッチ角の調整を実現するために使用され、ここで、接続ねじ17は、平坦部1の底面を外から上向きに貫通した後、ベース7の底面とねじ接続される。
【0021】
微調整機構は、図9に示すような、ベース7の後端にあるLEDブラケット19(図3)の後側に設けられるベーススロープ20と、一端にこのベーススロープ20に平行で、且つ対向して設けられるスライダースロープ21(図10を参照)を有するスライダー22と、このスライダー22の他端のキャビティ23(図10を参照)内に設けられるコイルバネ24と、平坦部1の後端をそれぞれ貫通し、ネジ山を介してベース7の後端に接続される上下調節ねじ25及び左右調節ねじ26とを含み、ここで、上下調節ねじ25は、ベース7上に設けられる上下ナット27に接続され、且つこの上下ナット27は、図10に示すキャビティ23の左側面(即ち、観察者の左側)に当接され、左右調節ねじ26は、ベース7上に設けられる左右ナット28に接続され、この左右ナット28は、LEDブラケット19の後側の後方に延びる平面30に当接され、この平面30は、ベーススロープ20と対向して設けられる。
【0022】
このように、上下調節ねじ25を回すと、上下ナット27を介してスライダー22を右に押し、スライダースロープ21とベーススロープ20が対向して当接し、且つスライダースロープ21が相対的に下向きにスライドし、応力点が、インナーハウジングアセンブリの尾部、即ちベース7の後端に位置し、これにより、インナーハウジングアセンブリを下向きに微調整すると同時に右向きに微調整することを実現し、弾性片16及び垂直リターンスプリング18を圧縮する。上下調節ねじ25を逆方向に回すと、ベース7が相対的に固定されているため、スライダー22の他端のキャビティ23(図10を参照)内のコイルバネ24が、キャビティ23の左側壁とベーススロープ20の左側垂直面との間に挟まれており、且つこのときに受ける上下調節ねじ25の右向きの圧力は上下調節ねじ25の逆回転により弱くなり、したがって、コイルバネ24は初期状態に戻り、スライダー22を左に押して移動させ、スライダースロープ21はベーススロープ20を左に押し、スライダースロープ21が上方に移動し、スライダー22のベース7の後端に対する下向きの圧力が解除され、同時に、垂直リターンスプリング18の逆方向作用力の下で、インナーハウジングアセンブリの尾部、即ちベース7の後端が上方に微調整され、且つ隙間なく戻され、この隙間のない戻りは、主に弾性片16の逆方向作用力が保持されて発生される。
【0023】
左右調節ねじ26を回し、図9を参照すると、左右ナット28は、平面30に直接応力がかかり、同時に、図11に示す弾性片16及び垂直リターンスプリング18の反作用の下で、インナーハウジングアセンブリの尾部、即ちベース7を右向き(図9を見るときの観察者の右側が右向きである。)に微調整して持ち上げる。
【0024】
図11から分かるように、アウターハウジングアセンブリに対するインナーハウジングアセンブリの動的調整の安定性のために、インナーハウジングアセンブリのベース7の前端に接続ロッドグループ9に対応する2つの貫通穴40を開口し、接続ロッドグループ9は、2本の平行な弾性のあるスチールシャフト39を含み、貫通穴40は加工時に、図11の右上に意図的に傾斜させており、傾斜角度値は2°~5°であり(即ち、貫通穴40は下から上に右に傾斜し、傾斜角の角度値は2°~5°である)、本実施例では、試験の結果、3°の傾斜角が好ましく、これにより、十分なクランプ力を確保する。弾性スチールシャフト39の弾性変形により、インナーハウジングアセンブリは、組み立て後に一定の事前締め付け力を有し、アウターハウジングアセンブリに対するインナーハウジングアセンブリの動的調整の安定性が確保される。同時に、ベースの後端の一方側、即ち図11に示すベースの後端の上方の一方側には、補助反発機構として弾性片16及び2つの上下リターンスプリング、即ち図8に示す垂直リターンスプリング18が設けられ、隙間をなくし、射撃安定性を向上させる作用をする。
【0025】
微調整時に、回転又は微調整の間隔を操作者が明確に認識及び知ることを容易にするために、本実施例に提供される平坦部1は、ベース7の後側に図12及び13に示すバネピン機構が設けられ、このバネピン機構は、L字型の横断面を有するピンシート31、ピンスリーブ32、ピンスプリング33及びピン34を含み、ここで、ピン34は、ピンスプリング33内に挿入され、ピンスプリング33は、ピンスリーブ32内に挿入され、後方にピンシート31の前方突出部内の止まり穴35内にまで延長され、ピンスリーブ32は、止まり穴35内に取り付けられ、バネピン機構は2つであり、平坦部1の左右側にそれぞれ設けられ、ピン34のテーパー面は、ピンスリーブ32の外まで延長され、左調節ねじ25又は右調節ねじ26の円周方向の外壁上のリングギア部36上に当接される(図14)。
【0026】
ここで、リングギア上の歯数は27、28又は29個、好ましくは28個であり、対応する微調整精度は1.2MOA以下であり、1.1MOAのグリット、0.25mmのピッチ、サイト長さ方向の27.2mmの中心距離に従って計算すれば、本実施例における歯数は28個であり、このように、回転中に発生する音の数に従って回転する歯数を判定することができ、ピッチに従って微調整の角度値を知ることができる。この部分は、重点的に審査決定して修正する。
【0027】
平坦部2の後端には、ソーラーパネルモジュール37が設けられ、これは一般的な技術であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【符号の説明】
【0028】
1 平坦部、2 レンズ取り付けフレーム、3 アウターハウジングアセンブリ、4 インナーハウジングアセンブリ、5 取り付け空間、6 接続ロッドアセンブリ、7 ベース、8 円弧レンズ取り付けフレーム、9 接続ロッドグループ、10 インナー接続ロッド貫通穴、11 円弧凸面、12 円弧凹面、13 アウター接続ロッド貫通穴、14 円弧延出面、15 円弧凹入面、16 弾性片、17 接続ねじ、18 垂直リターンスプリング、19 LEDブラケット、20 ベーススロープ、21 スライダースロープ、22 スライダー、23 キャビティ、24 コイルバネ、25 上下調節ねじ、26 左右調節ねじ、27 上下ナット、28 左右ナット、29 取り付け穴、30 平面、31 ピンシート、32 ピンスリーブ、33 ピンスプリング、34 ピン、35 止まり穴、36 リングギア部、37 ソーラーパネルモジュール、39 スチールシャフト、40 貫通穴。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【国際調査報告】