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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-15
(54)【発明の名称】露光モニタリングシステム
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/125 20200101AFI20220908BHJP
   H05B 47/175 20200101ALI20220908BHJP
【FI】
H05B47/125
H05B47/175
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022500091
(86)(22)【出願日】2020-03-24
(85)【翻訳文提出日】2022-02-01
(86)【国際出願番号】 EP2020058166
(87)【国際公開番号】W WO2021008741
(87)【国際公開日】2021-01-21
(31)【優先権主張番号】19185952.9
(32)【優先日】2019-07-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519063303
【氏名又は名称】ブレインリット・アーベー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】トード・ヴィングレーン
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273PA09
3K273QA13
3K273QA28
3K273RA02
3K273RA08
3K273SA04
3K273SA11
3K273SA21
3K273SA23
3K273SA38
3K273SA39
3K273SA40
3K273SA57
3K273SA58
3K273TA03
3K273TA15
3K273TA22
3K273TA52
3K273TA54
3K273TA57
3K273TA62
3K273TA78
3K273TA79
3K273UA03
3K273UA12
3K273UA14
(57)【要約】
本発明は、中央制御サーバ(1010)と、複数の屋内露光ゾーン(1020)であって、各屋内露光ゾーン(1020)が1つまたは複数の光源(1022)を備え、各光源(1022)が照明データを中央制御サーバ(1010)に送信するように構成される、複数の屋内露光ゾーンと、中央制御サーバ(1010)と通信することと、複数の屋内露光ゾーン(1020)内の個人(1090)の位置(P)、および複数の屋内露光ゾーン(1020)内の個人(1090)の頭部と床(1026)との間の距離を決定することとを行うように構成された測位システム(1030)とを備え、中央制御サーバ(1010)は、個人(1090)の決定された位置(P)に基づいて、個人(1090)が現在複数の屋内露光ゾーン(1020)のうちのどの屋内露光ゾーン(1020)に位置しているかを決定することと、個人(1090)が現在位置していると決定される屋内露光ゾーン(1020)の1つまたは複数の光源(1022)から受信した照明データ、および個人の頭部と個人(1090)が現在位置していると決定される屋内露光ゾーン(1020)の床(1026)との間の決定された距離に基づいて、個人(1090)が現在位置していると決定される屋内露光ゾーン(1020)の露光データを決定することと、個人(1090)の実際の光プロファイルに露光データを蓄積することとを行うように構成される、露光モニタリングシステム(1000)に関する。本発明は、個人の実際の光プロファイルに露光データを蓄積するための方法(2000)にさらに関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中央制御サーバ(1010)と、
複数の屋内露光ゾーン(1020)であって、各屋内露光ゾーン(1020)が1つまたは複数の光源(1022)を備え、各光源(1022)が照明データを前記中央制御サーバ(1010)に送信するように構成される、複数の屋内露光ゾーンと、
前記中央制御サーバ(1010)と通信することと、
前記複数の屋内露光ゾーン(1020)内の個人(1090)の位置(P)、および
前記複数の屋内露光ゾーン(1020)内の前記個人(1090)の頭部と床(1026)との間の距離を決定することと
を行うように構成された測位システム(1030)とを備え、
前記中央制御サーバ(1010)が、
前記個人(1090)の前記決定された位置(P)に基づいて、前記個人(1090)が現在前記複数の屋内露光ゾーン(1020)のうちのどの屋内露光ゾーン(1020)に位置しているかを決定することと、
前記個人(1090)が現在位置していると決定される前記屋内露光ゾーン(1020)の前記1つまたは複数の光源(1022)から受信した前記照明データ、および前記個人の前記頭部と前記個人(1090)が現在位置していると前記決定される前記屋内露光ゾーン(1020)の前記床(1026)との間の決定された距離に基づいて、前記個人(1090)が現在位置していると決定される前記屋内露光ゾーン(1020)の露光データを決定することと、
前記個人(1090)の実際の光プロファイルに前記露光データを蓄積することと
を行うように構成される、露光モニタリングシステム(1000)。
【請求項2】
前記測位システム(1030)が、
前記個人(1090)の前記頭部と、前記個人(1090)が現在位置していると決定される前記屋内露光ゾーン(1020)の前記床(1026)との間の前記距離(D)を決定するように構成された1つまたは複数の距離センサ(1038)を備える、請求項1に記載の露光モニタリングシステム(1000)。
【請求項3】
前記1つまたは複数の距離センサ(1038)が、レーダセンサ、LIDARセンサ、カメラ、飛行時間型カメラ、およびステレオカメラのうちの1つまたは複数を備える、請求項1または2に記載の露光モニタリングシステム(1000)。
【請求項4】
前記測位システム(1030)が、前記個人(1090)が向いている方向(1092)を決定するようにさらに構成され、前記中央制御サーバ(1010)が、前記個人(1090)が向いている前記方向(1092)にさらに基づいて露光データを決定するようにさらに構成される、請求項1から3のいずれか一項に記載の露光モニタリングシステム(1000)。
【請求項5】
前記中央制御サーバ(1010)と通信することと、前記個人(1090)の眼の瞳孔のサイズを決定することとを行うように構成された1つまたは複数の眼センサ(1039)をさらに備え、
前記中央制御サーバ(1010)が、前記個人(1090)の前記眼の前記瞳孔の前記サイズにさらに基づいて露光データを決定するようにさらに構成される、請求項1から4のいずれか一項に記載の露光モニタリングシステム(1000)。
【請求項6】
前記1つまたは複数の眼センサ(1039)が光センサを備える、請求項5に記載の露光モニタリングシステム(1000)。
【請求項7】
前記測位システム(1030)が、
前記中央制御サーバ(1010)と通信するように構成された1つまたは複数の光検出器(1032)を備え、各光検出器(1032)が、前記複数の屋内露光ゾーン(1020)内の位置に関連付けられており、前記1つまたは複数の光検出器(1032)が前記個人(1090)を検出するように構成され、それによって、前記個人(1090)の前記位置(P)を決定する、請求項1から6のいずれか一項に記載の露光モニタリングシステム(1000)。
【請求項8】
前記測位システム(1030)が、
1つまたは複数の電子デバイス(1034)であって、各電子デバイス(1034)が、前記複数の屋内露光ゾーン(1020)内の位置に関連付けられている、電子デバイス(1034)と、
前記個人(1090)に関連付けられたポータブルデバイス(1036)であって、前記1つまたは複数の電子デバイス(1034)とのワイヤレス通信用に構成されている、前記ポータブルデバイス(1036)と
を備え、
前記個人(1090)の前記位置(P)が、前記1つまたは複数の電子デバイス(1034)と前記ポータブルデバイス(1036)との間の前記ワイヤレス通信に基づいて決定される、請求項1から6のいずれか一項に記載の露光モニタリングシステム(1000)。
【請求項9】
前記1つまたは複数の電子デバイス(1034)が、前記中央制御サーバ(1010)とのワイヤレス通信用にさらに構成され、前記中央制御サーバ(1010)が、前記1つまたは複数の電子デバイス(1034)と前記ポータブルデバイス(1036)との間の前記ワイヤレス通信に基づいて前記個人(1090)の前記位置(P)を決定するようにさらに構成される、請求項8に記載の露光モニタリングシステム(1000)。
【請求項10】
前記ポータブルデバイス(1036)が、前記中央制御サーバ(1010)と通信することと、前記1つまたは複数の電子デバイス(1034)と前記ポータブルデバイス(1036)との間の前記ワイヤレス通信に基づいて前記個人(1090)の前記位置(P)を決定することとを行うようにさらに構成される、請求項8に記載の露光モニタリングシステム(1000)。
【請求項11】
前記1つまたは複数の光源(1022)が調整可能な光源を備える、請求項1から10のいずれか一項に記載の露光モニタリングシステム(1000)。
【請求項12】
前記測位システム(1030)が、複数の個人(1090)における各個人(1090)の位置(P)を決定するようにさらに構成される、請求項1から11のいずれか一項に記載の露光モニタリングシステム(1000)。
【請求項13】
前記中央制御サーバ(1010)が、
各個人(1090)の前記決定された位置(P)に基づいて、前記複数の個人(1090)における各個人(1090)が現在前記複数の屋内露光ゾーン(1020)のうちのどの屋内露光ゾーン(1020)に位置しているかを決定することと、
各個人(1090)が現在位置していると決定される前記屋内露光ゾーン(1020)の前記1つまたは複数の光源(1022)から受信した前記照明データに基づいて、前記複数の個人(1090)における各個人(1090)が現在位置していると決定される前記屋内露光ゾーン(1020)の露光データを決定することと、
各個人(1090)の実際の光プロファイルに前記露光データを蓄積することと
を行うようにさらに構成される、請求項12に記載の露光モニタリングシステム(1000)。
【請求項14】
屋外露光ゾーン(1040)をさらに備え、
前記中央制御サーバ(1010)が、
前記屋外露光ゾーン(1040)に関連付けられた照明データに基づいて、前記個人(1090)が現在位置していると決定される前記屋外露光ゾーン(1040)の露光データを決定するようにさらに構成される、請求項1から13のいずれか一項に記載の露光モニタリングシステム(1000)。
【請求項15】
前記屋外露光ゾーン(1040)に関連付けられた前記照明データが、気象サービスプロバイダから受信したローカル気象データに基づく、請求項14に記載の露光モニタリングシステム(1000)。
【請求項16】
前記屋外露光ゾーン(1040)が、前記屋外露光ゾーン(1040)に関連付けられた照明データを前記中央制御サーバ(1010)に送信するように構成された光センサ(1042)を備える、請求項14または15に記載の露光モニタリングシステム(1000)。
【請求項17】
個人の実際の光プロファイルに露光データを蓄積するための方法(2000)であって、
複数の露光ゾーンのうちのどの露光ゾーンに前記個人が現在位置しているかを決定するステップ(2010)であって、
前記複数の露光ゾーンが屋内露光ゾーンを備え、前記屋内露光ゾーンが1つまたは複数の光源を備える、ステップを備え、
前記方法(2000)が、
前記個人の頭部と、前記個人が現在位置していると決定される前記屋内露光ゾーンの床との間の距離を決定するステップ(2015)と、
前記1つまたは複数の光源から前記屋内露光ゾーンの照明データを受信するステップ(2040)と、
前記個人が現在位置していると決定される前記露光ゾーンの露光データを決定するステップ(2020)であって、前記露光データが、前記屋内露光ゾーンの前記1つまたは複数の光源から前記受信した照明データ、および前記個人が現在前記屋内露光ゾーンにいると決定された場合の前記個人の前記頭部と前記屋内露光ゾーンの前記床との間の前記決定された距離に基づいて決定される、ステップ(2020)と、
前記決定された露光データを前記個人の前記実際の光プロファイルに蓄積するステップ(2030)と
をさらに備える、方法(2000)。
【請求項18】
前記複数の露光ゾーンが屋外露光ゾーンを備え、前記方法(2000)が、
気象サービスプロバイダから前記屋外露光ゾーンのローカル気象データを受信するステップ(2050)をさらに備え、
前記個人が現在前記屋外露光ゾーンに位置していると決定された場合、前記露光データが、前記屋外露光ゾーンの前記受信されたローカル気象データに基づいて決定される、請求項17に記載の方法(2000)。
【請求項19】
個人の位置を受信することと、
前記個人の頭部と床の間の距離を受信することと、
前記個人の前記受信された位置に基づいて複数の露光ゾーンのうちのどの露光ゾーンに前記個人が現在位置しているかを決定することであって、
前記複数の露光ゾーンが屋内露光ゾーンを備え、前記屋内露光ゾーンが1つまたは複数の光源を備える、ことを行うように構成された、制御回路(1012)を備え、
前記制御回路(1012)が、
前記1つまたは複数の光源から照明データを受信することと、
前記個人が現在位置していると決定される前記露光ゾーンの露光データを決定することであって、前記露光データが、前記屋内露光ゾーンの前記1つまたは複数の光源から前記受信した照明データ、および前記個人が現在前記屋内露光ゾーンにいると決定された場合の前記個人の前記頭部と前記床との間の前記距離に基づいて決定される、ことと、
前記個人の実際の光プロファイルに前記露光データを蓄積することと
を行うようにさらに構成される、中央制御サーバ(1010)。
【請求項20】
前記複数の露光ゾーンが屋外露光ゾーンを備え、前記制御回路(1012)が、
気象サービスプロバイダから前記屋外露光ゾーンのローカル気象データを受信するようにさらに構成され、
前記個人が現在前記屋外露光ゾーンに位置していると決定された場合、前記露光データが、前記気象サービスプロバイダから受信された前記ローカル気象データに基づいて決定される、請求項19に記載の中央制御サーバ(1010)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、露光モニタリングシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
光は人間と動物の幸福に不可欠である。たとえば、光は概日リズムに影響を与え、特に自然光は個人が睡眠と覚醒のサイクルを調整するために役立つ。
【0003】
発光ダイオードなどの人工光源の開発により、特別に設計された光源が可能になった。たとえば、屋内環境において自然光のサイクルをシミュレートすることが可能である。したがって、屋内環境は、各個人のニーズに合わせて調整することができる(たとえば、季節性情動障害を治療するために青色光のレベルを上げるなど)。しかしながら、個人は通常、異なる照明条件を有する異なる屋内環境に存在する。したがって、ユーザが1日にさらされた光を決定するのは難しい場合がある。
【0004】
一つの解決策は、周囲の光のレベルを測定および保存できる個人用センサを各ユーザに装備することである。しかしながら、ほとんどの場合、個人用光センサを携帯することは非現実的であるか、不可能ですらある。個人用光センサに依存する解決策は、関連する経済的コストおよびデバイス管理の大幅な増加にもつながる。たとえば、各ユーザは光センサを持参し、光センサがアクティブになっていること、十分なバッテリ充電が行われていること、および周囲光を感知できるように携帯されていることを確認する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、個人の露光のモニタリングを改善する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記を考慮して、本発明の概念の目的は、露光モニタリングシステムを提供することである。
【0007】
当技術分野における上記で識別された欠陥および不利な点の1つまたは複数を、単独で、または任意の組合せにおいて軽減、緩和、または排除し、少なくとも上記の問題を解決することが目的である。
【0008】
第1の態様によれば、露光モニタリングシステムが提供される。露光モニタリングシステムは、中央制御サーバと、複数の屋内露光ゾーンであって、各屋内露光ゾーンが1つまたは複数の光源を備え、各光源が照明データを中央制御サーバに送信するように構成される、複数の屋内露光ゾーンと、中央制御サーバと通信することと、複数の屋内露光ゾーン内の個人の位置、および複数の屋内露光ゾーン内の個人の頭部と床との間の距離を決定することとを行うように構成された測位システムとを備え、中央制御サーバは、個人の決定された位置に基づいて、個人が現在複数の屋内露光ゾーンのうちのどの屋内露光ゾーンに位置しているかを決定することと、個人が現在位置していると決定される屋内露光ゾーンの1つまたは複数の光源から受信した照明データ、および個人の頭部と、個人が現在位置していると決定される屋内露光ゾーンの床との間の決定された距離に基づいて、個人が現在位置していると決定される屋内露光ゾーンの露光データを決定することと、個人の実際の光プロファイルに露光データを蓄積することとを行うように構成される。
【0009】
本開示の文脈において、「照明データ」は、光に関連する情報として解釈されるべきである。たとえば、照明データは、光の強度および/またはスペクトル分布に関連する情報を備え得る。
【0010】
本開示の文脈において、「露光データ」は、個人、たとえば個人の眼がさらされる光に関連する情報として解釈されるべきである。たとえば、露光データは、屋内露光ゾーンにおける複数の光源からの照明データの加重平均であり得る。加重平均の重みは、複数の光源における各光源の位置に基づき得る。
【0011】
本開示の文脈において、「露光ゾーン」は、1つまたは複数の光源が存在する空間として解釈されるべきである。露光ゾーンは、1つの部屋または複数の部屋であり得る。露光ゾーンは部屋の一部であってもよい。露光ゾーン内では、露光データの変動はあらかじめ定められた値未満であり得る。あらかじめ定められた値は、光の強度および/またはスペクトル分布に関連し得る。
【0012】
本開示の文脈において、「実際の光プロファイル」は、個人がさらされた光の蓄積量に関連付けられたデータとして解釈されるべきである。
【0013】
本発明の露光モニタリングシステムにより、個人が光センサを携帯する必要なしに、個人に関連する露光データの蓄積が可能になる。さらに、本発明の露光モニタリングシステムは、個人が光センサを携帯する必要なしに、異なる屋内露光ゾーン間を移動する個人に関連する露光データの蓄積を可能にする。さらに、本発明の露光モニタリングシステムは、ポータブルおよび/または固定式の光センサを使用せずに、屋内露光ゾーンにおける個人の露光を可能にする。したがって、本発明の概念は、より複雑でない露光システムを可能にする。
【0014】
通常、個人がさらされる光の空間分布は、高さ、たとえば床上または地上の距離によって異なる。したがって、個人の露光は、個人の頭部と床および/または地面との間の距離にも依存する。個人の頭部と床/地面との間の距離は変化する可能性があるため(たとえば、個人は立っている状態から座っている状態および/または横になっている状態に位置を変える可能性がある)、本発明の露光モニタリングシステムは、個人の頭部と床との間の距離を考慮に入れることによって露光データの改善された決定を可能にし、それによって個人の実際の光プロファイルを強化することを可能にする。
【0015】
測位システムは、個人の頭部と、個人が現在位置していると決定される屋内露光ゾーンの床との間の距離を決定するように構成された1つまたは複数の距離センサを備え得る。
【0016】
1つまたは複数の距離センサは、レーダセンサ、LIDARセンサ、カメラ、飛行時間型カメラ、およびステレオカメラのうちの1つまたは複数を備え得る。
【0017】
付随する利点は、個人の頭部と床との間の距離がより高い精度で決定され得、それによって個人の実際の光プロファイルを向上させることができることである。
【0018】
測位システムは、個人が向いている方向を決定するようにさらに構成され得、中央制御サーバは、個人が向いている方向にさらに基づいて露光データを決定するようにさらに構成され得る。
【0019】
個人がさらされる光の空間分布は、個人が向いている方向に応じてさらに変化し得る。したがって、個人が向いている方向を考慮に入れることによって、露光データの決定はさらに改善され得、それによって、個人のさらに強化された実際の光プロファイルを可能にする。
【0020】
露光モニタリングシステムは、中央制御サーバと通信することと、個人の眼の瞳孔のサイズを決定することとを行うように構成された1つまたは複数の眼センサをさらに備え得、中央制御サーバは、個人の眼の瞳孔のサイズにさらに基づいて露光データを決定するようにさらに構成され得る。
【0021】
露光による個人への多くの影響は、個人の眼の光吸収に関連している可能性があるため、改善された露光データは、個人の眼の瞳孔のサイズを考慮に入れることによって決定され得、それによって、個人の強化された実際の光プロファイルを可能にする。強化された実際の光プロファイルは、露光データを決定する際に個人の眼の瞳孔のサイズを考慮に入れることによって、個人の露光の影響をよりよく反映する可能性がある。
【0022】
1つまたは複数の眼センサは、光センサを備え得る。光センサは、たとえば、カメラを備え得る。測位システムは、中央制御サーバと通信するように構成された1つまたは複数の光検出器を備え得、各光検出器は、複数の屋内露光ゾーン内の位置に関連付けられている。1つまたは複数の光検出器は個人を検出するように構成され得、それによって、個人の位置を決定する。
【0023】
それによって、個人が個人用識別デバイスを携帯する必要なしに、個人の位置が決定され得る。したがって、より複雑でない露光システムが許可され得る。
【0024】
測位システムは、1つまたは複数の電子デバイスであって、各電子デバイスが、複数の屋内露光ゾーン内の位置に関連付けられている、電子デバイスと、個人に関連付けられたポータブルデバイスであって、1つまたは複数の電子デバイスとのワイヤレス通信用に構成されている、ポータブルデバイスとを備え得る。個人の位置は、1つまたは複数の電子デバイスとポータブルデバイスとの間のワイヤレス通信に基づいて決定され得る。
【0025】
付随する利点は、個人の位置が、それほど複雑ではなく、信頼できる方法で決定され得ることである。
【0026】
1つまたは複数の電子デバイスは、中央制御サーバとのワイヤレス通信用にさらに構成され得、中央制御サーバは、1つまたは複数の電子デバイスとポータブルデバイスとの間のワイヤレス通信に基づいて個人の位置を決定するようにさらに構成され得る。
【0027】
付随する利点は、個人によって携帯されるポータブルデバイスが処理能力を必要としない可能性があり、それによって消費電力が削減されることである。
【0028】
ポータブルデバイスは、中央制御サーバと通信することと、1つまたは複数の電子デバイスとポータブルデバイスとの間のワイヤレス通信に基づいて個人の位置を決定することとを行うようにさらに構成され得る。
【0029】
付随する利点は、複数の個人における各個人の位置の決定に関連する処理が複数のポータブルデバイスに分散され得、それによって、中央制御サーバの処理負荷を低減できることである。
【0030】
1つまたは複数の光源は、調整可能な光源を備え得る。
【0031】
付随する利点は、複数の屋内露光ゾーン内の1つまたは複数の屋内露光ゾーン内の光環境が調整され得ることである。それによって、複数の屋内露光ゾーン内の1つまたは複数の屋内露光ゾーン内の光環境が、個人のニーズまたは好みに合わせて設定され得る。
【0032】
1つまたは複数の光源のスペクトルおよび/または明るさは調整可能であり得る。1つまたは複数の光源の各々は、独立して調整可能であり得る。
【0033】
付随する利点は、複数の屋内露光ゾーン内の1つまたは複数の屋内露光ゾーンにおける光環境の改善された調整が可能になり得ることである。
【0034】
中央制御サーバは、1つまたは複数の光源を調整するようにさらに構成され得る。
【0035】
付随する利点は、1つまたは複数の光源が自動的に調整され得ることである。中央制御サーバは、個人の実際の光プロファイルおよび/または個人のターゲット光プロファイルに基づいて、1つまたは複数の光源を調整し得る。本明細書における「ターゲット光プロファイル」は、個人が時間の経過とともに蓄積する必要のある好ましい光線量を意味する。それによって、中央制御サーバは、個人の実際の光プロファイルおよび/または個人のターゲット光プロファイルに基づいて1つまたは複数の光源を自動的に調整し得、それによって、屋内露光ゾーンにおける自動の個別調整された光環境を可能にする。
【0036】
測位システムは、複数の個人における各個人の位置を決定するようにさらに構成され得る。
【0037】
付随する利点は、露光モニタリングシステムが複数の個人にサービスを提供し得ることである。
【0038】
測位システムは、複数のポータブルデバイスをさらに備え得、各ポータブルデバイスは、複数の個人におけるある個人に関連付けられている。
【0039】
付随する利点は、露光モニタリングシステムが複数の個人にサービスを提供し得ることである。
【0040】
中央制御サーバは、各個人の決定された位置に基づいて、複数の個人における各個人が現在複数の屋内露光ゾーンのうちのどの屋内露光ゾーンに位置しているかを決定することと、各個人が現在位置していると決定される屋内露光ゾーンの1つまたは複数の光源から受信した照明データに基づいて、複数の個人における各個人が現在位置していると決定される屋内露光ゾーンの露光データを決定することと、各個人の実際の光プロファイルに露光データを蓄積することとを行うようにさらに構成され得る。
【0041】
付随する利点は、露光モニタリングシステムが複数の個人にサービスを提供し得ることである。
【0042】
露光モニタリングシステムは、屋外露光ゾーンをさらに備え得、中央制御サーバは、屋外露光ゾーンに関連付けられた照明データに基づいて、個人が現在位置していると決定される屋外露光ゾーンの露光データを決定するようにさらに構成され得る。
【0043】
付随する利点は、露光モニタリングシステムが、個人が屋外にいる期間を考慮に入れることができ、それによって、個人の改善された実際の光プロファイルを可能にすることである。
【0044】
屋外露光ゾーンに関連付けられた照明データは、気象サービスプロバイダから受信したローカル気象データに基づく場合がある。
【0045】
付随する利点は、屋外露光ゾーンに関連付けられた照明データが、光センサなしで決定され得ることである。たとえば、個人によって着用される光センサ、または屋外露光ゾーンに配置された固定光センサなどである。それによって、より複雑でない露光モニタリングシステムが可能になり得る。
【0046】
屋外露光ゾーンは、屋外露光ゾーンに関連付けられた照明データを中央制御サーバに送信するように構成された光センサを備え得る。
【0047】
付随する利点は、屋外露光ゾーンに関連付けられた照明データの改善された決定が可能になり、それによって、改善された露光モニタリングシステムが可能になることである。
【0048】
第2の態様によれば、個人の実際の光プロファイルに露光データを蓄積するための方法が提供される。本方法は、複数の露光ゾーンのうちのどの露光ゾーンに個人が現在位置しているかを決定するステップであって、複数の露光ゾーンは屋内露光ゾーンを備え、屋内露光ゾーンは1つまたは複数の光源を備える、ステップを備え、本方法は、個人の頭部と、個人が現在位置していると決定される屋内露光ゾーンの床との間の距離を決定するステップと、1つまたは複数の光源から屋内露光ゾーンの照明データを受信するステップと、個人が現在位置していると決定される露光ゾーンの露光データを決定するステップであって、露光データは、屋内露光ゾーンの1つまたは複数の光源から受信した照明データ、および個人が現在屋内露光ゾーンにいると決定された場合の個人の頭部と屋内露光ゾーンの床との間の決定された距離に基づいて決定される、ステップと、決定された露光データを個人の実際の光プロファイルに蓄積するステップとをさらに備える。
【0049】
本システムの上記の特徴および利点は、該当する場合、この第2の態様にも当てはまる。過度の繰返しを避けるために、上記を参照されたい。
【0050】
複数の露光ゾーンは、屋外露光ゾーンを備え得、本方法は、気象サービスプロバイダから屋外露光ゾーンのローカル気象データを受信するステップをさらに備え得、個人が現在屋外露光ゾーンに位置していると決定された場合、露光データは、屋外露光ゾーンの受信されたローカル気象データに基づいて決定され得る。
【0051】
第3の態様によれば、中央制御サーバが提供される。中央制御サーバは、個人の位置を受信することと、個人の頭部と床の間の距離を受信することと、個人の受信された位置に基づいて複数の露光ゾーンのうちのどの露光ゾーンに個人が現在位置しているかを決定することであって、複数の露光ゾーンは屋内露光ゾーンを備え、屋内露光ゾーンは1つまたは複数の光源を備える、こととを行うように構成された、制御回路を備え、制御回路は、1つまたは複数の光源から照明データを受信することと、個人が現在位置していると決定される露光ゾーンの露光データを決定することであって、露光データは、屋内露光ゾーンの1つまたは複数の光源から受信した照明データ、および個人が現在屋内露光ゾーンにいると決定された場合の個人の頭部と床との間の距離に基づいて決定される、ことと、個人の実際の光プロファイルに露光データを蓄積することとを行うようにさらに構成される。
【0052】
本システムおよび方法の上記の特徴および利点は、該当する場合、この第3の態様にも当てはまる。過度の繰返しを避けるために、上記を参照されたい。
【0053】
複数の露光ゾーンは、屋外露光ゾーンを備え得、制御回路は、気象サービスプロバイダから屋外露光ゾーンのローカル気象データを受信するようにさらに構成され得、個人が現在屋外露光ゾーンに位置していると決定された場合、露光データは、気象サービスプロバイダから受信されたローカル気象データに基づいて決定され得る。
【0054】
本開示のさらなる適用範囲は、以下に与える詳細な説明から明らかになるであろう。しかしながら、この詳細な説明から、本発明の概念の範囲内の様々な変更および修正が当業者に明らかになるので、本発明の概念の好ましい変形を示す一方で、詳細な説明および特定の例は、例示としてのみ与えられることを理解されたい。
【0055】
したがって、この本発明の概念は、記載された方法の特定のステップに限定されず、またはそのような方法およびシステムとして記載されたシステムの構成要素は変化し得ることが理解されるべきである。本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、限定することを意図するものではないことも理解されたい。本明細書および添付の特許請求の範囲において使用される場合、冠詞「a」、「an」、「the」、および「said」は、文脈が明確に別のことを指示しない限り、要素のうちの1つまたは複数が存在することを意味することを意図している点に留意されたい。したがって、たとえば、「あるユニット(a unit)」または「ユニット(the unit)」への言及は、いくつかのデバイスなどを含み得る。さらに、「備える(comprising)」、「含む(including)」、「含む(containing)」および同様の言葉遣いは、他の要素またはステップを除外するものではない。
【0056】
次に、本発明の概念の上記および他の態様が、本発明の概念の変形を示す添付の図面を参照して、より詳細に説明される。これらの図面は、本発明の概念を特定の変形に限定すると見なされるべきではなく、代わりに、それらは本発明の概念を説明し理解するために使用される。
【0057】
図面に示されるとき、層および領域のサイズは、例示の目的で誇張されており、したがって、本発明の概念の実施形態の一般的な構造を説明するために提供されている。同様の参照番号は、全体を通して同様の要素を指す。
【図面の簡単な説明】
【0058】
図1A】露光モニタリングシステムを示す図である。
図1B】屋内露光ゾーンにいる個人を示す図である。
図2】中央制御サーバを示す図である。
図3】個人の実際の光プロファイルに露光データを蓄積するための方法のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0059】
次に、本発明の概念が、添付の図面を参照してより完全に以下に説明され、本発明の概念の現在好ましい変形が示される。しかしながら、本発明の概念は、多くの異なる形態において実装され得、本明細書に記載の変形に限定されると解釈されるべきではなく、むしろ、これらの変形は、完全性および網羅性のために提供され、本発明の概念の範囲を当業者に完全に伝える。
【0060】
図1Aは、露光モニタリングシステム1000を示している。露光モニタリングシステム1000は、中央制御サーバ1010を備える。中央制御サーバ1010は、中央制御サーバ1010が屋内露光ゾーン1020bに配置されている図1Aに例示されるように、屋内露光ゾーン1020に配置されたローカルサーバであり得る。中央制御サーバ1010は、リモートサーバであり得る。中央制御サーバ1010は、クラウドサーバであり得る。
【0061】
露光モニタリングシステム1000は、各屋内露光ゾーン1020が1つまたは複数の光源1022を備え、各光源1022が照明データを中央制御サーバ1010に送信するように構成される、複数の屋内露光ゾーン1020をさらに備える。
【0062】
露光モニタリングシステム1000は、1つまたは複数の光源1022の各光源1022の位置に基づいて、複数の屋内露光ゾーン1020を定義し得る。屋内露光ゾーン1020は、第1の部屋1020a、第2の部屋1020b、および第3の部屋1020cによって図1Aに例示される別個の部屋であり得る。屋内露光ゾーン1020は、部屋のサブスペースであり得、これは、図1Aにおいて、第3の部屋1020cにおけるサブスペース1020dによって例示されている。各光源1022は、ワイヤードおよび/またはワイヤレス通信を介して照明データを中央制御サーバ1010に送信するように構成され得る。各光源1022は、WIFI、イーサネット、ブルートゥース(登録商標)、および/またはNFCを介して中央制御サーバ1010と通信するように構成され得る。1つまたは複数の光源1022は、インターネット接続を介して中央制御サーバ1010と通信するように構成され得る。
【0063】
1つまたは複数の光源1022は、調整可能な光源を備え得る。それによって、複数の屋内露光ゾーン1020内の1つまたは複数の屋内露光ゾーン1020内の光環境が調整され得る。それによって、複数の屋内露光ゾーン1020内の1つまたは複数の屋内露光ゾーン1020内の光環境が、個人のニーズまたは好みに合わせて設定され得る。1つまたは複数の光源1022は、現在の照明データを中央制御サーバ1010に送信するように構成され得る。
【0064】
1つまたは複数の光源1022のスペクトルおよび/または明るさは調整可能であり得る。1つまたは複数の光源1022の各々は、独立して調整可能であり得る。1つまたは複数の光源1022の各々のスペクトルおよび明るさは、個別に調整可能であり得る。それによって、複数の屋内露光ゾーン1020内の1つまたは複数の屋内露光ゾーン1020における光環境の改善された調整が可能になり得る。
【0065】
露光モニタリングシステム1000は、中央制御サーバ1010と通信することと、複数の屋内露光ゾーン1020内の個人1090の位置Pを決定することとを行うように構成された測位システム1030をさらに備える。測位システム1030は、WIFI、イーサネット、またはブルートゥース(登録商標)を介して中央制御サーバ1010と通信するように構成され得る。測位システム1030は、インターネット接続を介して中央制御サーバ1010と通信するように構成され得る。図1Aに示される例では、測位システム1030は、個人1090の位置Pを決定する。
【0066】
測位システム1030は、個人1090の頭部と複数の屋内露光ゾーン1020内の床との間の距離Dを決定するようにさらに構成される。測位システム1030が、個人1090の頭部と床との間の距離Dをどのように決定し得るかの例を、図1Bに関連して説明する。
【0067】
測位システム1030は、図1Aに例示されるように、中央制御サーバ1010と通信するように構成された1つまたは複数の光検出器1032を備え、各光検出器1032は、複数の屋内露光ゾーン1020内の位置に関連付けられている。1つまたは複数の光検出器1032は、個人1090を検出するように構成され得、それによって、個人1090の位置Pを決定する。それによって、個人1090が個人用識別デバイスを携帯する必要なしに、個人1090の位置Pが決定され得る。測位システム1030は、個人1090を識別するようにさらに構成され得る。測位システム1030は、個人1090を識別することと、個人1090のアイデンティティを中央制御サーバ1010に通信することとを行うように構成された処理機能を備え得る。個人1090は、顔認識によって識別され得る。1つまたは複数の光検出器1032は、1つまたは複数のカメラおよび/あるいは1つまたは複数の画像センサを備え得る。1つまたは複数の光検出器1032は、1つまたは複数のModcamを備え得る。Modcamは、個人の動きとプロファイルを決定するために、コンピュータビジョンを使用する光検出器である。1つまたは複数の光検出器1032は、ワイヤードおよび/またはワイヤレス接続を介して中央制御サーバ1010と通信するように構成され得る。各1つまたは複数の光検出器1032は、それぞれの光検出器1032に対する個人1090の位置Pを決定するように構成され得、個人1090の位置Pは、各光検出器1032に関連付けられた位置、およびそれぞれの光検出器1032に対する個人1090の決定された位置Pに基づいて決定され得る。
【0068】
図1Aに例示されるように、測位システム1030は、1つまたは複数の電子デバイス1034であって、各電子デバイス1034が、複数の屋内露光ゾーン1020内の位置に関連付けられている、電子デバイスと、個人1090に関連付けられたポータブルデバイス1036であって、1つまたは複数の電子デバイス1034とのワイヤレス通信用に構成されている、ポータブルデバイス1036とを備え得る。個人1090の位置Pは、1つまたは複数の電子デバイス1034とポータブルデバイス1036との間のワイヤレス通信に基づいて決定され得る。それによって、個人1090の位置Pは、それほど複雑ではなく、信頼できる方法で決定され得る。1つまたは複数の電子デバイス1034は、ブルートゥースビーコンおよび/またはWIFIアクセスポイントを備え得る。1つまたは複数の電子デバイス1034は、図1Aに例示されるように、1つまたは複数の光源1022に備えられ得、光源1022cは、第3の部屋1020cに配置される。複数の電子デバイス1034が屋内露光ゾーン1020に存在し得ることが理解されるべきである。各屋内露光ゾーン1020に複数の電子デバイス1034を有することによって、個人1090の位置Pのよりよい決定が可能になり得る。ポータブルデバイス1036は、ワイヤレストークンまたはワイヤレスタグであり得る。ポータブルデバイス1036は、スマートフォン、スマートウォッチ、タグ、スマートリング、またはワイヤレスキーであり得る。ポータブルデバイス1036および1つまたは複数の電子デバイス1034は、WIFI、ブルートゥース(登録商標)、RFIDおよび/またはNFCを介して通信し得る。ポータブルデバイス1036と1つまたは複数の電子デバイス1034との間のワイヤレス通信は、超広帯域(UWB)技術に基づき得、これにより、個人1090の位置Pの信頼できるより正確な決定が可能になり得る。個人1090の位置Pは、ポータブルデバイス1036と通信しているいくつかの電子デバイス1034に基づき得る。個人1090の位置Pは、1つまたは複数の電子デバイス1034とポータブルデバイス1036との間のワイヤレス通信に関連付けられた信号強度、到着角度情報、および/または到着時間に基づき得る。したがって、個人1090の位置Pは、1つまたは複数の電子デバイス1034の各々に関連付けられた位置、および、ポータブルデバイス1036と、ポータブルデバイス1036と通信している1つまたは複数の電子デバイス1034との間の相対位置に基づいて決定され得る。
【0069】
1つまたは複数の電子デバイス1034は、中央制御サーバ1010とのワイヤレス通信用にさらに構成され得、中央制御サーバ1010は、1つまたは複数の電子デバイス1034とポータブルデバイス1036との間のワイヤレス通信に基づいて個人1090の位置Pを決定するようにさらに構成され得る。それによって、個人1090によって携帯されるポータブルデバイス1036が処理能力を必要としない可能性があり、したがって消費電力が削減される。したがって、必要な計算は、中央制御サーバ1010によって実行され得る。それによって、より複雑でない露光モニタリングが可能になり得る。
【0070】
ポータブルデバイス1036は、中央制御サーバ1010と通信することと、1つまたは複数の電子デバイス1034とポータブルデバイス1036との間のワイヤレス通信に基づいて個人1090の位置Pを決定することとを行うようにさらに構成され得る。ポータブルデバイス1036は、WIFI、ブルートゥース(登録商標)、および/またはNFCを介して中央制御サーバ1010と通信するように構成され得る。ポータブルデバイス1036は、インターネット接続を介して中央制御サーバ1010と通信するように構成され得る。ポータブルデバイス1036は、1つまたは複数の電子デバイス1034とポータブルデバイス1036との間のワイヤレス通信に基づいて、個人1090の位置Pを決定するように構成されたプロセッサを備え得る。それによって、複数の個人1090における各個人1090の位置Pの決定に関連する処理が複数のポータブルデバイス1036に分散され得、したがって、中央制御サーバ1010の処理負荷を低減できる。
【0071】
中央制御サーバ1010は、個人1090の決定された位置Pに基づいて、個人1090が現在複数の屋内露光ゾーン1020のうちのどの屋内露光ゾーン1020に位置しているかを決定するように構成される。図1Aに示される例では、中央制御サーバ1010は、個人1090の決定された位置Pに基づいて、個人1090が現在第3の部屋1020cに位置していると決定する。
【0072】
中央制御サーバ1010は、個人1090が現在位置していると決定される屋内露光ゾーン1020の1つまたは複数の光源1022から受信した照明データ、および個人の頭部と個人1090が現在位置していると決定される屋内露光ゾーン1020の床との間の決定された距離に基づいて、個人1090が現在位置していると決定される屋内露光ゾーン1020の露光データを決定するようにさらに構成される。露光データは、1つまたは複数の光源1022から受信された照明データに基づくので、中央制御サーバ1010によって決定された露光データは、個人がさらされる光の近似に関連し得る。したがって、中央制御サーバ1010によって決定された露光データは、個人の実際の露光の近似値であり得る。屋内露光ゾーン1020の露光データは、個人1090が現在位置していると決定される屋内露光ゾーン1020の1つまたは複数の光源1022から受信された照明データの加重平均であり得る。加重平均の重みは類似している可能性がある。加重平均の重みは、屋内露光ゾーン1020の較正によって決定され得る。たとえば、屋内露光ゾーン1020の較正中に、屋内露光ゾーン1020内の全光環境に対する屋内露光ゾーン1020の1つまたは複数の光源1022の各々の寄与が測定され得、加重平均における1つまたは複数の光源1022の各々の重みは、1つまたは複数の光源1022のそれぞれの光源1022について測定された寄与に基づき得る。
【0073】
中央制御サーバ1010は、個人1090の実際の光プロファイルに露光データを蓄積するようにさらに構成される。個人1090が屋内露光ゾーン1020間を移動するとき、露光モニタリングシステム1000は、露光データを個人1090の実際の光プロファイルに連続的または断続的に蓄積し得る。したがって、個人1090の実際の光プロファイルは、それによって、個人1090が配置されている光環境に関連するデータを備える。現在の露光モニタリングシステム1000により、個人1090が光センサを携帯する必要なしに、個人1090の露光データの蓄積が可能になる。さらに、現在の露光モニタリングシステム1000は、個人1090が光センサを携帯する必要なしに、異なる屋内露光ゾーン1020の間を移動する個人1090の露光データの蓄積を可能にする。
【0074】
中央制御サーバ1010は、1つまたは複数の光源1022を調整するようにさらに構成され得る。
【0075】
それによって、1つまたは複数の光源1022は、中央制御サーバ1010によって自動的に(すなわち、個人1090からの入力なしで)調整され得る。中央制御サーバ1010は、個人1090の実際の光プロファイルおよび/または個人1090のターゲット光プロファイルに基づいて、1つまたは複数の光源1022を調整し得る。中央制御サーバ1010は、個人1090の実際の光プロファイルと個人1090のターゲット光プロファイルとの間の比較に基づいて、1つまたは複数の光源1022を調整し得る。中央制御サーバ1010は、個人1090の実際の光プロファイルと、個人1090のターゲット光プロファイルとの間の差が減少するように、1つまたは複数の光源1022を調整し得る。言い換えれば、中央制御サーバ1010は、個人1090の実際の光プロファイルが、時間の経過とともに、ターゲット光プロファイルに近づくか、または一致するように、1つまたは複数の光源1022を調整し得る。中央制御サーバ1010は、個人1090の実際の光プロファイルおよび/または個人1090のターゲット光プロファイルを記憶するように構成された非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体を備え得る。
【0076】
測位システム1030は、複数の個人1090における各個人1090の位置Pを決定するようにさらに構成され得る。測位システム1030は、複数のポータブルデバイス1036をさらに備え得、各ポータブルデバイス1036は、複数の個人1090における個人1090に関連付けられている。
【0077】
中央制御サーバ1010は、各個人1090の決定された位置Pに基づいて、複数の個人1090における各個人1090が現在複数の屋内露光ゾーン1020のうちのどの屋内露光ゾーン1020に位置しているかを決定するようにさらに構成され得る。
【0078】
中央制御サーバ1010は、複数の個人1090における各個人1090が現在位置していると決定される屋内露光ゾーン1020の1つまたは複数の光源1022から受信した照明データに基づいて、各個人1090が現在位置していると決定される屋内露光ゾーン1020の露光データを決定するようにさらに構成され得る。
【0079】
中央制御サーバ1010は、各個人1090の実際の光プロファイルに露光データを蓄積し得る。
【0080】
したがって、露光モニタリングシステム1000は、複数の個人1090にサービスを提供し得る。個人1090について記載された露光モニタリングシステム1000の機能は、複数の個人1090における各個人1090に適用可能である可能性があることを理解されたい。したがって、過度の繰返しを避けるために、上記を参照されたい。中央制御サーバ1010は、複数の個人1090における個人1090ごとの実際の光プロファイル、および/または複数の個人1090における各個人1090ごとのターゲット光プロファイルに基づいて、1つまたは複数の光源1022を調整するようにさらに構成され得る。複数の個人1090における個人1090は、優先順位を付けて割り当てられてよく、中央制御サーバ1010は、複数の個人1090における各個人1090の優先順位にさらに基づいて、1つまたは複数の光源1022を調整するようにさらに構成され得る。たとえば、中央制御サーバ1010が、1つまたは複数の光源1022が、それぞれの実際の光プロファイルおよび/またはターゲット光プロファイルに基づいて、複数の個人1090における2人の異なる個人に対して異なって調整されるべきであると決定する場合、中央制御サーバ1010は、最も高い優先度を有する個人1090の実際の光プロファイルおよび/またはターゲット光プロファイルに基づいて、1つまたは複数の光源1022を調整し得る。
【0081】
露光モニタリングシステム1000は、図1Aに例示されるように、屋外露光ゾーン1040をさらに備え得る。屋外露光ゾーン1040は、地理的に制限され得る。たとえば、屋外露光ゾーン1040は、複数の屋内露光ゾーン1020のすぐ近くにあってもよい。屋外露光ゾーン1040は、近隣または都市など、複数の屋内露光ゾーン1020が配置されているより広い領域であってもよい。
【0082】
中央制御サーバ1010は、屋外露光ゾーン1040に関連付けられた照明データに基づいて、個人1090が現在位置していると決定される屋外露光ゾーン1040の露光データを決定するようにさらに構成され得る。それによって、露光モニタリングシステム1000は、個人1090が屋外に位置する期間を考慮に入れることができ、したがって、個人1090の改善された実際の光プロファイルを可能にする。屋外露光ゾーン1040の露光データは、屋外露光ゾーン1040に存在する周囲光と関連付けられ得る。屋外露光ゾーン1040に存在する周囲光のレベルは、時間帯、季節、および/または天候に応じて変化し得る。たとえば、夏の日中は、周囲光が直射日光および/または間接光である可能性があり、冬の夜は、周囲光が存在しない可能性がある。中央制御サーバ1010は、個人1090の決定された位置Pに基づいて、個人1090が屋外露光ゾーン1040にいるかどうかを決定するようにさらに構成され得る。たとえば、測位システム1030の出口電子デバイス1034cは、屋内露光ゾーン1020cの出口1024の近くに配置され得、中央制御サーバ1010は、ポータブルデバイス1036と出口電子デバイス1034cとの間の通信に基づいて、個人1090が屋外露光ゾーン1040に配置されていると決定し得る。測位システム1030の光検出器1032は、出口1024が光検出器1032によって監視されるように配置され得、それによって、中央制御サーバ1010が、個人1090が出口1024を通過し、したがって、屋外露光ゾーン1040に位置していることを決定することを可能にする。個人1090が屋外露光ゾーン1040にいると決定した後(たとえば、ポータブルデバイス1036と出口電子デバイス1034cとの間のワイヤレス通信に基づいて、および/または出口1024を監視する光検出器1032によって)、測位システム1030が個人1090の位置Pを決定できない(すなわち、ポータブルデバイス1036が複数の電子デバイス1034のうちのいずれの電子デバイス1034とも通信していない、および/または個人1090が光検出器1032によって検出されない)場合、中央制御サーバ1010は、個人1090がまだ屋外露光ゾーン1040に位置していると決定し得る。屋内露光ゾーン1020cの出口1024は、屋外露光ゾーン1040からの屋内露光ゾーン1020cへの入口であり得ることが理解されるべきである。
【0083】
測位システム1030は、個人1090の屋外位置P'を決定するようにさらに構成され得る。個人1090の屋外位置P'は、ポータブルデバイス1036とセルラー電話基地局および/またはWIFIアクセスポイントとの間の通信に基づき得る。たとえば、各セルラー電話基地局は一意のセルIDに関連付けられ、各WIFIアクセスポイントは一意のSSIDおよび/またはMACアドレスに関連付けられ得る。ポータブルデバイス1036とセルラー電話基地局および/またはWIFIアクセスポイントとの間の通信中に、セルID、SSID、および/またはMACアドレスがポータブルデバイス1036に取得され得る。取得されたセルID、SSID、および/またはMACアドレスを、セルラー電話基地局および/またはWIFIアクセスポイントの位置にリンクされたセルID、SSID、および/またはMACアドレスを備えるあらかじめ定められたデータベースと比較すると、ポータブルデバイス1036(したがって、個人1090)の屋外位置P'が決定され得る。
【0084】
屋外露光ゾーン1040に関連付けられた照明データは、気象サービスプロバイダから受信したローカル気象データに基づく場合がある。それによって、屋外露光ゾーン1040に関連付けられた照明データが、光センサなしで決定され得る。たとえば、個人1090によって着用される光センサ、または屋外露光ゾーン1040に配置された固定光センサなどが必要な場合がある。それによって、より複雑でない露光モニタリングシステム1000が可能になり得る。屋外露光ゾーン1040に関連付けられた照明データは、屋外位置P'および/または個人1090のグローバル位置にさらに基づき得る。個人1090のグローバル位置は、露光モニタリングシステム1000のグローバル位置であり得る。気象サービスプロバイダは、サードパーティの気象サービスプロバイダであり得、これは、インターネットを介して中央制御サーバ1010と通信し得る。気象サービスプロバイダは、中央制御サーバ1010と通信するように構成された気象観測所であり得る。ローカル気象データは、ワイヤードまたはワイヤレス接続を介して気象サービスプロバイダから受信され得る。
【0085】
屋外露光ゾーン1040は、図1Aに例示されるように、光センサ1042を備え得る。光センサ1042は、屋外露光ゾーン1040に関連付けられた照明データを中央制御サーバ1010に送信するように構成され得る。それによって、屋外露光ゾーン1040に関連付けられた照明データの改善された決定が可能になり、したがって、改善された露光モニタリングシステム1000が可能になる。屋外露光ゾーン1040は、複数の光センサ1042を備え得る。露光データは、複数の光センサ1042の各々から受信した照明データに基づき得る。露光データは、複数の光センサ1042の各々から受信した照明データの加重平均に基づき得る。加重平均の重みは、複数の光センサ1042内の各光センサ1042の位置に基づき得る。加重平均の重みは、互いに類似していてもよい。
【0086】
図1Bは、屋内露光ゾーン1020にいる個人1090を示す図である。図1Bの個人1090および/または屋内露光ゾーン1020は、図1Aに関連して論じられた個人1090aおよび露光ゾーン1020cに対応し得る。通常、個人1090がさらされる光の空間分布は、(図1Aに関連して論じられるように)異なる露光ゾーン間だけでなく、高さによっても変化する。たとえば、個人1090がさらされる光の空間分布は、個人1090が立っているか座っているかによって異なる。したがって、露光データを決定する際に、個人1090の頭部と床1026との間の距離Dを考慮に入れることが重要であり、それによって、個人1090の実際の光プロファイルを改善する。屋内露光ゾーン1020における光の空間分布は、異なる方法で決定され得る。たとえば、光の強度およびスペクトルの3次元情報を有する屋内露光ゾーン1020における光の空間分布は、1つまたは複数の光源1022から受信した照明データを使用して1つまたは複数の光源1022から放出される光の伝搬をシミュレートおよび/または数値的に決定することによって決定され得る。あるいは、またはさらに、露光モニタリングシステム1000の設置/試運転段階において、1つまたは複数の光源1022の組み合わされた空間分布および/または個々の空間分布は、たとえば、光の強度およびスペクトルを決定するように構成されたポータブル光センサ、ならびにポータブル光センサの3次元位置を使用して決定され得る。したがって、光の空間分布は、光の強度およびスペクトルの3次元情報を有して決定され得る。
【0087】
図1Bの例に示されるように、測位システム1030は、個人1090の頭部と、個人1090が現在位置していると決定される屋内露光ゾーン1020の床1026との間の距離Dを決定するように構成された1つまたは複数の距離センサ1038をさらに備え得る。図1Bに示される例では、1つまたは複数の距離センサ1038は、第1の距離センサ1038-1、第2の距離センサ1038-2、および第3の距離センサ1038-3を備える。この例の第1の距離センサ1038-1および第2の距離センサ1038-2はスタンドアロンデバイスであり、第3の距離センサ1038-3は、光源1022(たとえば、照明器具)に統合されている。1つまたは複数の距離センサ1038が他のデバイスに統合され得ることを理解されたい。1つまたは複数の距離センサ1038は、複数の異なる位置に配置され得る。これは、図1Bにおいて、天井に配置された第1の距離センサ1038-1、およびテーブル上に配置された第2の距離センサ1038-2によって例示されている。個人1090の頭部と床1026との間の距離Dは、個人1090の頭部と1つまたは複数の距離センサ1038との間の距離および方向、ならびに1つまたは複数の距離センサ1038と床1026との間の距離を使用して決定され得る。これは、個人1090の頭部からの距離DIおよび方向Aにある第1の距離センサ1038-1について図1Bに例示されている。この例では、第1の距離センサ1038-1と個人1090の頭部との間の方向は、第1の距離センサ1038-1と個人1090の頭部とを結ぶ線(図示せず)と、垂直方向(図示せず)との間の角度Aによって表される。第1の距離センサ1038-1と床1026との間の距離DFは、第1の距離センサ1038-1の設置/試運転段階から知り得、および/または、たとえば、距離センサ1038-1によって測定され得る。1つまたは複数の距離センサ1038は、レーダセンサ、LIDARセンサ、カメラ、飛行時間型カメラ、およびステレオカメラのうちの1つまたは複数を備え得る。
【0088】
測位システム1030は、個人1090が向いている方向(図1Bの矢印1092によって表される)を決定するようにさらに構成され得る。中央制御サーバ1010は、個人1090が向いている方向にさらに基づいて露光データを決定するようにさらに構成され得る。個人1090が向いている方向1092は、たとえば、画像化技法を使用することによって決定され得る。そのような画像化技法は、個人1090の顔および/または眼を識別し、それによって、個人1090が向いている方向1092を決定するように構成され得る。個人1090がさらされる光の空間分布は、個人1090が向いている方向(すなわち、個人1090の眼がさらされる光の強度および/またはスペクトル)に応じてさらに変化し得る。したがって、個人1090が向いている方向を考慮に入れることによって、露光データの決定はさらに改善され得、それによって、個人1090のさらに強化された実際の光プロファイルを可能にする。
【0089】
露光モニタリングシステム1000は、中央制御サーバ1010と通信することと、個人1090の眼の瞳孔のサイズを決定することとを行うように構成された1つまたは複数の眼センサ1039をさらに備え得る。中央制御サーバ1010は、個人1090の眼の瞳孔のサイズにさらに基づいて露光データを決定するようにさらに構成され得る。決定された露光データは、個人1090の眼の瞳孔のサイズによってスケーリングされ得、それによって、個人1090の眼に入る光の量を反射する。露光による個人1090への多くの影響は、個人1090の眼の光吸収に関連している可能性があるため、改善された露光データは、個人1090の眼の瞳孔のサイズを考慮に入れることによって決定され得、それによって、個人1090の強化された実際の光プロファイルを可能にする。強化された実際の光プロファイルは、露光データを決定する際に個人の眼の瞳孔のサイズを考慮に入れることによって、個人の露光の影響をよりよく反映する可能性がある。
【0090】
1つまたは複数の眼センサ1039は、光センサを備え得る。光センサは、たとえば、図1Bの例に示されるようなカメラを備え得る。
【0091】
図2は、中央制御サーバ1010を示している。中央制御サーバ1010は、制御回路1012を備える。中央制御サーバ1010は、図2の例に示されるように、非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体1014をさらに備え得る。制御回路1012および、非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体1014は、図2に例示されるように、データバス1016を介して通信し得る。
【0092】
制御回路1012は、個人の位置を受信するように構成される。
【0093】
制御回路1012は、個人の頭部と床の間の距離を受信するようにさらに構成される。
【0094】
制御回路1012は、個人の受信された位置に基づいて複数の露光ゾーンのうちのどの露光ゾーンに個人が現在位置しているかを決定するようにさらに構成される。複数の露光ゾーンは、屋内露光ゾーンを備える。屋内露光ゾーンは、1つまたは複数の光源を備える。
【0095】
制御回路1012は、1つまたは複数の光源から照明データを受信するようにさらに構成される。
【0096】
制御回路1012は、個人が現在位置していると決定される露光ゾーンの露光データを決定するようにさらに構成される。露光データは、屋内露光ゾーンの1つまたは複数の光源から受信した照明データ、および個人が現在屋内露光ゾーンにいると決定された場合の個人の頭部と床との間の距離に基づいて決定される。
【0097】
制御回路1012は、個人の実際の光プロファイルに露光データを蓄積するようにさらに構成される。個人の実際の光プロファイルは、非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体1014に記憶され得る。
【0098】
複数の露光ゾーンは、屋外露光ゾーンを備え得る。
【0099】
制御回路1012は、気象サービスプロバイダから屋外露光ゾーンのローカル気象データを受信するようにさらに構成され得、個人が現在屋外露光ゾーンに位置していると決定された場合、露光データは、気象サービスプロバイダから受信されたローカル気象データに基づいて決定され得る。
【0100】
制御回路1012の説明された機能のいくつかまたはすべてはソフトウェアで実装され得、そのような機能は、専用のハードウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組合せを介して実行されてもよい。したがって、制御回路1012の機能は、実装されたハードウェアおよび/またはソフトウェアであり得る。
【0101】
図3は、個人の実際の光プロファイルに露光データを蓄積するための方法2000のブロック図である。
【0102】
方法2000は、複数の露光ゾーンのうちのどの露光ゾーンに個人が現在位置しているかを決定するステップ2010を備える。複数の露光ゾーンは、屋内露光ゾーンを備える。屋内露光ゾーンは、1つまたは複数の光源を備える。
【0103】
方法2000は、個人の頭部と、個人が現在位置していると決定される屋内露光ゾーンの床との間の距離を決定するステップ2015をさらに備える。
【0104】
方法2000は、1つまたは複数の光源から屋内露光ゾーンの照明データを受信するステップ2040をさらに備える。
【0105】
方法2000は、個人が現在位置していると決定される露光ゾーンの露光データを決定するステップ2020をさらに備える。露光データは、屋内露光ゾーンの1つまたは複数の光源から受信した照明データ、および個人が現在屋内露光ゾーンにいると決定された場合の個人の頭部と屋内露光ゾーンの床との間の決定された距離に基づいて決定される。
【0106】
方法2000は、決定された露光データを個人の実際の光プロファイルに蓄積するステップ2030をさらに備える。
【0107】
複数の露光ゾーンは、屋外露光ゾーンを備え得る。
【0108】
方法2000は、気象サービスプロバイダから屋外露光ゾーンのローカル気象データを受信するステップ2050をさらに備え得、個人が現在屋外露光ゾーンに位置していると決定された場合、露光データは、屋外露光ゾーンの受信されたローカル気象データに基づいて決定され得る。
【0109】
当業者は、本発明の概念が決して上記の好ましい変形に限定されないことを理解している。それどころか、添付の特許請求の範囲内で多くの修正および変形が可能である。さらに、開示された変形の変形が、図面、開示、および添付の特許請求の範囲の考察から特許請求の範囲の発明を実施する際に当業者によって理解され、実施されることができる。
【符号の説明】
【0110】
1000 露光モニタリングシステム
1010 中央制御サーバ
1012 制御回路
1014 非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体
1016 データバス
1020 屋内露光ゾーン
1020a 第1の部屋
1020b 屋内露光ゾーン、第2の部屋
1020c 露光ゾーン、第3の部屋、屋内露光ゾーン
1020d サブスペース
1022 光源
1022c 光源
1024 出口
1026 床
1030 測位システム
1032 光検出器
1034 電子デバイス
1034c 出口電子デバイス
1036 ポータブルデバイス
1038 距離センサ
1038-1 第1の距離センサ
1038-2 第2の距離センサ
1038-3 第3の距離センサ
1039 眼センサ
1040 屋外露光ゾーン
1042 光センサ
1090 個人
1090a 個人
1092 方向
2000 方法
図1A
図1B
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2022-03-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中央制御サーバ(1010)と、
複数の屋内露光ゾーン(1020)であって、各屋内露光ゾーン(1020)が1つまたは複数の光源(1022)を備え、各光源(1022)が照明データを前記中央制御サーバ(1010)に送信するように構成される、複数の屋内露光ゾーンと、
前記中央制御サーバ(1010)と通信することと、
前記複数の屋内露光ゾーン(1020)内の個人(1090)の位置(P)、および
前記複数の屋内露光ゾーン(1020)内の前記個人(1090)の頭部と床(1026)との間の現在の距離を決定することと
を行うように構成された測位システム(1030)とを備え、
前記中央制御サーバ(1010)が、
前記個人(1090)の前記決定された位置(P)に基づいて、前記個人(1090)が現在前記複数の屋内露光ゾーン(1020)のうちのどの屋内露光ゾーン(1020)に位置しているかを決定することと、
前記個人(1090)が現在位置していると決定される前記屋内露光ゾーン(1020)の前記1つまたは複数の光源(1022)から受信した前記照明データ、および前記個人の前記頭部と前記個人(1090)が現在位置していると前記決定される前記屋内露光ゾーン(1020)の前記床(1026)との間の決定された現在の距離に基づいて、前記個人(1090)が現在位置していると決定される前記屋内露光ゾーン(1020)の露光データを決定することと、
前記個人(1090)の実際の光プロファイルに前記露光データを蓄積することと
を行うように構成される、露光モニタリングシステム(1000)。
【請求項2】
前記測位システム(1030)が、
前記個人(1090)の前記頭部と、前記個人(1090)が現在位置していると決定される前記屋内露光ゾーン(1020)の前記床(1026)との間の前記現在の距離(D)を決定するように構成された1つまたは複数の距離センサ(1038)を備え、前記1つまたは複数の距離センサの各々が、前記複数の屋内露光ゾーンのうちの屋内露光ゾーンに関連付けられる、請求項1に記載の露光モニタリングシステム(1000)。
【請求項3】
前記1つまたは複数の距離センサ(1038)が、レーダセンサ、LIDARセンサ、カメラ、飛行時間型カメラ、およびステレオカメラのうちの1つまたは複数を備える、請求項1または2に記載の露光モニタリングシステム(1000)。
【請求項4】
前記測位システム(1030)が、前記個人(1090)が向いている方向(1092)を決定するようにさらに構成され、前記中央制御サーバ(1010)が、前記個人(1090)が向いている前記方向(1092)にさらに基づいて露光データを決定するようにさらに構成される、請求項1から3のいずれか一項に記載の露光モニタリングシステム(1000)。
【請求項5】
前記中央制御サーバ(1010)と通信することと、前記個人(1090)の眼の瞳孔のサイズを決定することとを行うように構成された1つまたは複数の眼センサ(1039)をさらに備え、
前記中央制御サーバ(1010)が、前記個人(1090)の前記眼の前記瞳孔の前記サイズにさらに基づいて露光データを決定するようにさらに構成される、請求項1から4のいずれか一項に記載の露光モニタリングシステム(1000)。
【請求項6】
前記1つまたは複数の眼センサ(1039)が光センサを備える、請求項5に記載の露光モニタリングシステム(1000)。
【請求項7】
前記測位システム(1030)が、
前記中央制御サーバ(1010)と通信するように構成された1つまたは複数の光検出器(1032)を備え、各光検出器(1032)が、前記複数の屋内露光ゾーン(1020)内の位置に関連付けられており、前記1つまたは複数の光検出器(1032)が前記個人(1090)を検出するように構成され、それによって、前記個人(1090)の前記位置(P)を決定する、請求項1から6のいずれか一項に記載の露光モニタリングシステム(1000)。
【請求項8】
前記測位システム(1030)が、
1つまたは複数の電子デバイス(1034)であって、各電子デバイス(1034)が、前記複数の屋内露光ゾーン(1020)内の位置に関連付けられている、電子デバイス(1034)と、
前記個人(1090)に関連付けられたポータブルデバイス(1036)であって、前記1つまたは複数の電子デバイス(1034)とのワイヤレス通信用に構成されている、前記ポータブルデバイス(1036)と
を備え、
前記個人(1090)の前記位置(P)が、前記1つまたは複数の電子デバイス(1034)と前記ポータブルデバイス(1036)との間の前記ワイヤレス通信に基づいて決定される、請求項1から6のいずれか一項に記載の露光モニタリングシステム(1000)。
【請求項9】
前記1つまたは複数の電子デバイス(1034)が、前記中央制御サーバ(1010)とのワイヤレス通信用にさらに構成され、前記中央制御サーバ(1010)が、前記1つまたは複数の電子デバイス(1034)と前記ポータブルデバイス(1036)との間の前記ワイヤレス通信に基づいて前記個人(1090)の前記位置(P)を決定するようにさらに構成される、請求項8に記載の露光モニタリングシステム(1000)。
【請求項10】
前記ポータブルデバイス(1036)が、前記中央制御サーバ(1010)と通信することと、前記1つまたは複数の電子デバイス(1034)と前記ポータブルデバイス(1036)との間の前記ワイヤレス通信に基づいて前記個人(1090)の前記位置(P)を決定することとを行うようにさらに構成される、請求項8に記載の露光モニタリングシステム(1000)。
【請求項11】
前記1つまたは複数の光源(1022)が調整可能な光源を備える、請求項1から10のいずれか一項に記載の露光モニタリングシステム(1000)。
【請求項12】
前記測位システム(1030)が、複数の個人(1090)における各個人(1090)の位置(P)を決定するようにさらに構成される、請求項1から11のいずれか一項に記載の露光モニタリングシステム(1000)。
【請求項13】
前記中央制御サーバ(1010)が、
各個人(1090)の前記決定された位置(P)に基づいて、前記複数の個人(1090)における各個人(1090)が現在前記複数の屋内露光ゾーン(1020)のうちのどの屋内露光ゾーン(1020)に位置しているかを決定することと、
各個人(1090)が現在位置していると決定される前記屋内露光ゾーン(1020)の前記1つまたは複数の光源(1022)から受信した前記照明データに基づいて、前記複数の個人(1090)における各個人(1090)が現在位置していると決定される前記屋内露光ゾーン(1020)の露光データを決定することと、
各個人(1090)の実際の光プロファイルに前記露光データを蓄積することと
を行うようにさらに構成される、請求項12に記載の露光モニタリングシステム(1000)。
【請求項14】
屋外露光ゾーン(1040)をさらに備え、
前記中央制御サーバ(1010)が、
前記屋外露光ゾーン(1040)に関連付けられた照明データに基づいて、前記個人(1090)が現在位置していると決定される前記屋外露光ゾーン(1040)の露光データを決定するようにさらに構成される、請求項1から13のいずれか一項に記載の露光モニタリングシステム(1000)。
【請求項15】
前記屋外露光ゾーン(1040)に関連付けられた前記照明データが、気象サービスプロバイダから受信したローカル気象データに基づく、請求項14に記載の露光モニタリングシステム(1000)。
【請求項16】
前記屋外露光ゾーン(1040)が、前記屋外露光ゾーン(1040)に関連付けられた照明データを前記中央制御サーバ(1010)に送信するように構成された光センサ(1042)を備える、請求項14または15に記載の露光モニタリングシステム(1000)。
【請求項17】
個人の実際の光プロファイルに露光データを蓄積するための方法(2000)であって、
複数の露光ゾーンのうちのどの露光ゾーンに前記個人が現在位置しているかを決定するステップ(2010)であって、
前記複数の露光ゾーンが屋内露光ゾーンを備え、前記屋内露光ゾーンが1つまたは複数の光源を備える、ステップを備え、
前記方法(2000)が、
前記個人の頭部と、前記個人が現在位置していると決定される前記屋内露光ゾーンの床との間の現在の距離を決定するステップ(2015)と、
前記1つまたは複数の光源から前記屋内露光ゾーンの照明データを受信するステップ(2040)と、
前記個人が現在位置していると決定される前記露光ゾーンの露光データを決定するステップ(2020)であって、前記露光データが、前記屋内露光ゾーンの前記1つまたは複数の光源から前記受信した照明データ、および前記個人が現在前記屋内露光ゾーンにいると決定された場合の前記個人の前記頭部と前記屋内露光ゾーンの前記床との間の前記決定された現在の距離に基づいて決定される、ステップ(2020)と、
前記決定された露光データを前記個人の前記実際の光プロファイルに蓄積するステップ(2030)と
をさらに備える、方法(2000)。
【請求項18】
前記複数の露光ゾーンが屋外露光ゾーンを備え、前記方法(2000)が、
気象サービスプロバイダから前記屋外露光ゾーンのローカル気象データを受信するステップ(2050)をさらに備え、
前記個人が現在前記屋外露光ゾーンに位置していると決定された場合、前記露光データが、前記屋外露光ゾーンの前記受信されたローカル気象データに基づいて決定される、請求項17に記載の方法(2000)。
【請求項19】
個人の位置を受信することと、
前記個人の頭部と床の間の現在の距離を受信することと、
前記個人の前記受信された位置に基づいて複数の露光ゾーンのうちのどの露光ゾーンに前記個人が現在位置しているかを決定することであって、
前記複数の露光ゾーンが屋内露光ゾーンを備え、前記屋内露光ゾーンが1つまたは複数の光源を備える、ことを行うように構成された、制御回路(1012)を備え、
前記制御回路(1012)が、
前記1つまたは複数の光源から照明データを受信することと、
前記個人が現在位置していると決定される前記露光ゾーンの露光データを決定することであって、前記露光データが、前記屋内露光ゾーンの前記1つまたは複数の光源から前記受信した照明データ、および前記個人が現在前記屋内露光ゾーンにいると決定された場合の前記個人の前記頭部と前記床との間の前記現在の距離に基づいて決定される、ことと、
前記個人の実際の光プロファイルに前記露光データを蓄積することと
を行うようにさらに構成される、中央制御サーバ(1010)。
【請求項20】
前記複数の露光ゾーンが屋外露光ゾーンを備え、前記制御回路(1012)が、
気象サービスプロバイダから前記屋外露光ゾーンのローカル気象データを受信するようにさらに構成され、
前記個人が現在前記屋外露光ゾーンに位置していると決定された場合、前記露光データが、前記気象サービスプロバイダから受信された前記ローカル気象データに基づいて決定される、請求項19に記載の中央制御サーバ(1010)。
【国際調査報告】