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特表2022-540424カード及び/または紙幣のためのU形状カードホルダ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-15
(54)【発明の名称】カード及び/または紙幣のためのU形状カードホルダ
(51)【国際特許分類】
   A45C 11/18 20060101AFI20220908BHJP
   A45C 11/00 20060101ALI20220908BHJP
【FI】
A45C11/18 Z
A45C11/00 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022500728
(86)(22)【出願日】2020-07-15
(85)【翻訳文提出日】2022-02-24
(86)【国際出願番号】 EP2020069951
(87)【国際公開番号】W WO2021009200
(87)【国際公開日】2021-01-21
(31)【優先権主張番号】102019000012096
(32)【優先日】2019-07-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522006694
【氏名又は名称】ウィメックス エスアールエル
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ゼシュグ,エルマー
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045BA01
3B045CE07
3B045DA22
3B045DA33
3B045DA45
3B045FC04
(57)【要約】
本発明は、カード及び/または金銭のための保持デバイスに関し、詳細にはクレジットカードのための、U形状保持デバイスの使用に関する。本発明は、カード、紙幣などのための保持デバイス(100)に関し、それは第1のプレート(101)と、第1のプレート(101)よりも小さい寸法の第2のプレート(102)とを備える。本発明によると、第2のプレート(102)は第1のプレート(101)の上に載り、少なくとも2つの側部において第1のプレート(101)に接続される。第2のプレート(102)は、第1のプレート(101)に接続されていない1つの側部において、外側にテーパーが付いている領域(102a)を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
U形状フレームによって形成された、U形状カード保持デバイスであって、前記U形状フレームは、カード、金銭などのための保持デバイスを受け入れ、前記保持デバイスは、第1のプレート(101)と、前記第1のプレート(101)と比較して小さい寸法の第2のプレート(102)とを備え、前記第2のプレート(102)は、前記第1のプレート(101)の頂部に載り、少なくとも2つの側部において前記第1のプレート(101)に接続され、前記第2のプレート(102)は、前記第1のプレート(101)に接続されていない側部において、外側にテーパーが付いている領域(102a)を有することを特徴とする、U形状カード保持デバイス。
【請求項2】
好ましくは布及び/革などの柔軟性カバーが、U形状フレームに装着され、少なくとも1つの側部において再び閉じられることを特徴とする、請求項1に記載のU形状カード保持デバイス。
【請求項3】
脚部が、その自由端において突起を有することを特徴とする、請求項1または2に記載のU形状カード保持デバイス。
【請求項4】
前記U形状フレームは、金属から形成されることを特徴とする、請求項1、2、または3に記載のU形状カード保持デバイス。
【請求項5】
第1のプレート(101)、及び前記第1のプレート(101)よりも小さい第2のプレート(102)を備えた、U形状カード保持デバイスのための、カード、紙幣などのための保持デバイスであって、前記第2のプレート(102)は、前記第1のプレート(101)の頂部に載り、少なくとも2つの側部において前記第1のプレート(101)に接続され、前記第2のプレート(102)は、前記第1のプレート(101)に接続されていない側部において、外側にテーパーが付いている領域(102a)を有することを特徴とする、カード、紙幣などのための保持デバイス。
【請求項6】
前記第2のプレート(102)は、前記テーパーが付いている領域(102a)から離れた領域において、少なくとも1つの開口部(105)を有することを特徴とする、請求項5に記載の、カード、紙幣などのための保持デバイス。
【請求項7】
前記開口部(105)の縁部は、特にポリマー層であるプラスチック層(106)を有することを特徴とする、請求項6に記載の、カード、紙幣などのための保持デバイス。
【請求項8】
前記第2のプレート(102)は、前記第1及び前記第2のプレート間の接続領域において、開口部を有することを特徴とする、請求項5~7のうちいずれか一項に記載の、カード、紙幣などのための保持デバイス。
【請求項9】
前記開口部は、円形であるか、または部分的に円形及び/もしくは外側へ通じた側部を有することを特徴とする、請求項8に記載の、カード、紙幣などのための保持デバイス。
【請求項10】
前記第1のプレート(101)と前記第2のプレート(102)との間の接続部は、ポリマープラスチックで形成されることを特徴とする、請求項5~9のうちいずれか一項に記載の、カード、紙幣などのための保持デバイス。
【請求項11】
前記プラスチック(106)は突起を有し、前記突起が装着された前記プレートからの厚さが0.2~2mmであることを特徴とする、請求項7、8、9、または10に記載の、カード、紙幣などのための保持デバイス。
【請求項12】
前記プレート(101、102)のうち少なくとも一方は、特にRFIDチップをトリガする電波を遮断するための要素を有することを特徴とする、請求項5~11のうちいずれか一項に記載の、カード、紙幣などのための保持デバイス。
【請求項13】
接続材料(103、104)は、外側から2枚の前記プレートを囲み、カード、紙幣などを保持するための切開部、座部などを有することを特徴とする、請求項5~12のうちいずれか一項に記載の、カード、紙幣などのための保持デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カード及び/または紙幣のための保持デバイスに関し、詳細には、クレジットカードのためのU形状保持デバイスへの差し込みに関する。
【背景技術】
【0002】
財布の代わりとして使用される多くのデバイス、詳細にはクレジットカード及び/または紙幣を保持して、それらを重ねて詰めるためのデバイスが公知である。
【0003】
例えば、米国特許出願公開第20170135452号明細書は、ズボンのため、または軽減した寸法で重ねることが必要な他の場所のために、最小寸法となるよう設計された、小型の財布を説明している。その公開で説明されたデバイスは、サンドイッチ状の2枚の硬質パネルを備え、各々のパネルは、長手方向の延長部と、少なくとも1つの弾性バンドとを有する。この弾性バンドは、2枚のパネルを共に押圧するよう、弾性荷重を作り出すことによって、2枚のパネルを取り囲む。弾性バンドは、有利には、例えばカードが紙幣を押さえる要素も囲む。そこで説明されたシステムは、いくらかの空隙を有し、詳細には閉鎖空間内で全ての物を押さえず、テープを追加し、また外さなければならない。テープは簡単に紛失しかねない。紙幣を確実に維持するための、追加の要素を要する。
【0004】
米国特許第8667998号明細書では、カード及び紙幣のための保持デバイスが公知であり、それはチャンバによって形成され、その中に、カードを押さえための圧力をかけるよう、及びカードをチャンバから取り出すため、開口部に紙幣を固定するように、要素が配置される。このシステムも、幾分複雑であり、取扱いに大きな不利点を有する。
【0005】
米国特許第6082422号明細書も、紙幣を留めるため、及びカードに圧力をかけるために、クリップを用いてカード及び紙幣を保持するためのデバイスを記載している。
【0006】
実開平05-086225、欧州特許出願公開第1900299号明細書、米国特許出願公開第2012/222787号明細書、特開平06-113913では、他の多くの紙幣ホルダが公知である。
【0007】
米国特許第9681721号明細書では、カードを保持するためのU形状デバイスが公知である。この場合、紙幣をとどめることは可能ではなく、カードの外観がブロックされないことも要求される。
【0008】
紙幣も保持するU形状デバイスを使用するとき、第三者は相手がどれほどの紙幣を持っているかを知る必要がないので、紙幣は第三者に見えないようにすることが必要である。したがって、デバイスのU形状フレームの少なくとも一方の側を覆うことは有利である。なぜなら、それによってカードなどを保持するデバイスの内側におけるカードなどを、第三者から見られるのを防止するからである。デバイスは、RFID読取機などをブロックするために、カバーの中にも提供され得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】米国特許出願公開第20170135452号明細書
【特許文献2】米国特許第8667998号明細書
【特許文献3】米国特許第6082422号明細書
【特許文献4】実開平05-086225
【特許文献5】欧州特許出願公開第1900299号明細書
【特許文献6】米国特許出願公開第2012/222787号明細書
【特許文献7】特開平06-113913
【特許文献8】米国特許第9681721号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目標は、紙幣を保持すること、及びカードを保持することの両方、ならびに/または、例えば特にU形状の携帯電話ケース及び/もしくはカードホルダデバイスなど、他のデバイスのための追加の要素として使用できる、保持デバイスを実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この目標は、特許請求項1の特徴部分による保持デバイスによって実現される。
【0012】
本発明によるデバイスは、長手方向に伸長した2枚の硬質カード形状のプレートによって形成される。重ねられたこれら2枚のプレートは、プレートの少なくとも2つの側部に部分的に沿ったエラストマ系ポリマーによって互いに接続され、少なくとも一方のプレートは、このポリマーを受け入れるための座部を有利に有し、一方のプレートは他方よりも大きい寸法を有する。このシステムは、カードを挿入するために、2枚のプレートに大きい保持圧力をかけるという利点を有し、それによってカード及び/または紙幣を押さえる。説明するデバイスは、例えば好ましくはU形状カードホルダデバイスの中にも挿入することができる。なぜなら、それは例えばクレジットカードなどのカードと同じ寸法で設計することができ、それによって本発明によるホルダは、公知のカードホルダデバイスに容易かつ迅速に追加され、紙幣を押さえることができるからである。ここで説明するデバイスは、それ自体でも、カード及び/または紙幣として、ならびにカードホルダ要素として使用することができる。好ましい実施形態において、このデバイスは、例えば携帯電話ケースなどと共に使用することもでき、それによってこのケースは、金銭、紙幣、及び/またはカードホルダデバイス、特にクレジットカードのためのデバイスに変換され、カードと、日常的に使用され得る類似した寸法の他のカードと、を識別する。
【0013】
有利には、無線信号、または例えばNFC、RFID、もしくは類似のチップに極秘データを含むことができるクレジットカードを読み取るための磁気信号など、他の信号を妨げる要素が、プレートに設けられ得る。
【0014】
好ましい実施形態において、保持デバイスは、その外周に沿って凹部を有する。これらの凹部を、これらの凹部の中に摺動する要素を有することができるカード保持デバイスに良好に締め付けるのを可能にし、それによって保持要素を、デバイス内、特にU形状デバイス内に係止するよう、設計することができる。このように、本発明による要素が、カードホルダから非意図的に出て来ることを保証する。
【0015】
このように、カード保持デバイス、特にクレジットカード、身分証明書などのための保持デバイスも請求される。そこでは本発明によるデバイスが使用され、それは本発明による要素のための係止要素を有する。カード保持デバイスは、有利にはU形状フレームによって形成される。U形状フレームは、例えば革製カバー、プラスチック、布、または他の柔軟性ラミネートで作られたカバーなど、柔軟なカバーによって覆うことができる。U形状フレームを、金属及び/もしくはプラスチック、または例えばカーボンなど別の材料から形成することができる。カードは、U形状フレームの中に側方から挿入することができる。脚部は、それらの端部に有利に突起を有することができ、それは本発明によると、デバイスが締め付けられるのを可能にする。このように、本発明によるデバイスを、クレジットカードなどのように触れ、かつ取り扱うことができる。
【0016】
本発明によるデバイスは、好ましくは、外側にテーパーが付いた第2のプレートにおける、より大きい表面寸法に接続されないプレートの両側部で、より小さい寸法を有する。これは、紙幣及び/またはカードをより容易に挿入することを可能にする。なぜなら、第1の挿入領域において、より大きい空間が2枚のプレート間に存在し、その空間は中間に向けて減少し、次に紙幣、カードなどを2枚のプレート間に締め付けるのを可能にするからである。
【0017】
有利には、より小さい寸法を伴うプレートは、好ましくはより大きい寸法のプレートに接続された2つの側部間の角において、開口部も有する。この開口部は、有利には親指サイズであり、それによって紙幣または他のアイテムを、角の方向に2枚のパネルの間で動かすことができる。
【0018】
好ましい実施形態において、この開口部は、そこにプラスチック層が装着された縁部を有する。このようにプラスチックは高い摩擦を有するために、紙幣及び/または他の物の、より良好な保持を保証する。
【0019】
本発明の別の特徴及び詳細は、特許請求の範囲、及び添付の図に示される好ましい非限定の実施形態の、以下の説明から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明によるデバイスの端面図である。
図2図1のA-A断面を示す図である。
図3図2の拡大部Dを示す図である。
図4図2の拡大部Cを示す図である。
図5図1のB-B断面を示す図である。
図6図5の拡大部Eを示す図である。
図7】本発明によるデバイスの端面図である。
図8】大きいサイズの第1のプレートにおける端面図である。
図9】小さいサイズの第2のプレートにおける端面図である。
図10図8の拡大部Fを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
参照番号100は、本発明による保持デバイス100を示す。本発明による保持デバイス100は、クレジットカードと同じ寸法を有利に有する、第1のプレート101と、第1のプレート101上で他方の上に載る第2のプレート102と、を備える。第1のプレート101及び第2のプレート102は、例えばポリマーなどのプラスチックによって、少なくとも2つの側部103、104で互いに接続され、第1及び第2のプレート101、102の両方は、接続するポリマーをより良好に順応させるために、接続領域において開口部Fを有利に有する。有利には、これらの開口部は円形、及び/または部分的に円形で、かつ外部に通じた側部を有する。
【0022】
第2のプレートは、外側にテーパーが付いた領域102aを有する。有利には、第2のプレート101に接続されない、第2のプレート102の2つの側部は、外側にテーパーが付く。このように、紙幣、カードなどを、2枚のプレート101、102の間に挿入するのを容易にする。
【0023】
開口部105は、有利には第2のプレート102に設けられる。この開口部105は親指の寸法を有し、有利には第1のプレート101に接続された2つの側部間に配置される。この開口部105は、本発明による保持デバイスに含まれた、紙幣、カードなどを、2枚のプレート101及び102の間で調整すること、及び/または動かすことを有利に可能にする。
【0024】
プラスチック層106は、開口部105の縁部に、有利に装着される。このプラスチック層106は、2枚のプレート101、102の間に導入された対象物の摩擦を増加させる。一連の貫通穴及び/または溝は、好ましくはポリマーであるプラスチック106の容器として、開口部105の縁部に好ましくは配置される。それによって、より良好に、第1のプレート101は第2のプレート102に接続される。
【0025】
プラスチック106は、プレート上に0.2~2mmの突起を有利に形成し、この上にこれは、0.5~1mmで有利に導入される。これは特に有利である。なぜなら、本発明によるデバイス100の製造中に、0.2~0.5mmの厚さのスペーサが、2枚のプレート101及び102の間に挿入され、装着されたプラスチックが0.5を超過した場合、カード、特に紙幣の最小厚さを伴う対象物の上にも圧力を生成するからである。
【0026】
本発明によるデバイス100は、カードホルダなどの中に有利に挿入される。カードホルダは、有利にはU形状で、カバーによって1つの表面を閉じることができ、好ましくは柔軟性プラスチック、布、及び/または革で構成され得る。本発明によるデバイス100は、2つの対向したUの脚部間に挿入され、カバーは、少なくとも一方の側部において解放可能にフレームに接続される。この解放可能な接続により、カバーの開閉を可能に、すなわち再び閉じられる。本発明によるデバイス100は、有利には凹部を有し、これら凹部を、U形状の保持デバイスに設けられた突起に連結させることができる。本発明によるデバイス100をUの脚部間に挿入する間、Uの脚部は広げられ、デバイス100を挿入するのを可能にする。U形状デバイスの脚部は、有利にはそれらの自由端に突起を有する。これらの突起は、本発明によるデバイス100、及び/または、U形状デバイスの中に挿入されるカードなどの、より良好な保持を可能にする。
【0027】
拡大部Eを伴う図6において、好ましくはポリマーであるプラスチック103による、第1のプレート101と第2のプレート102との間の接続部が説明される。この接続部103は、外側から2枚のプレートを有利に囲み、それによって、カード、紙幣、及び/またはカードなどの導入のために、プレート101とプレート102との間の全体空間を提供する。接続材料103、104は、カード、紙幣、及び/またはカードなどを収納できる、切開部、座部などを有利に有する。
【0028】
最後に、ここまでで説明したことについて、当業者には自明である追加、変化、変形が、添付の特許請求の範囲によって提供された保護の範囲から逸脱することなく、成されることは明確である。
【符号の説明】
【0029】
100 本発明による保持デバイス
101 第1のプレート
102 第2のプレート
102a 第2のプレートからテーパーが付けられた領域
103 第1及び第2のプレート間における接続のためのポリマー
104 第1または第2のプレート間における接続のためのポリマー
105 第2のプレートの開口部
106 開口部105の縁部におけるプラスチック層
F 開口部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】