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特表2022-540447超音波プローブの照準合わせ中のターゲットの表現
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-15
(54)【発明の名称】超音波プローブの照準合わせ中のターゲットの表現
(51)【国際特許分類】
   A61B 8/00 20060101AFI20220908BHJP
【FI】
A61B8/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022500906
(86)(22)【出願日】2020-07-10
(85)【翻訳文提出日】2022-03-07
(86)【国際出願番号】 US2020041607
(87)【国際公開番号】W WO2021011380
(87)【国際公開日】2021-01-21
(31)【優先権主張番号】62/873,564
(32)【優先日】2019-07-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503129763
【氏名又は名称】ベラソン インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Verathon Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ダグラス、マリオン
【テーマコード(参考)】
4C601
【Fターム(参考)】
4C601EE11
4C601GA18
4C601JC08
4C601JC16
4C601JC37
4C601KK16
4C601KK31
4C601KK46
(57)【要約】
システムは、超音波プローブと、超音波プローブと通信するように構成されたコントローラ・ユニットとを含み得る。コントローラ・ユニットは、超音波プローブのための照準モードを選択することと、当該のターゲットを検出することと、検出された当該のターゲットについてのセントロイドを決定することと、決定されたセントロイドに基づいて中心インジケータを表示することと、中心インジケータが超音波プローブの視野の中心線のしきいピクセル数又は距離内にあることを検出することと、中心インジケータが中心線のしきいピクセル数又は距離内にあることを検出したことに応答して、生成された中心インジケータをハイライトすることとをさらに行うように構成され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
計算デバイスによって実行される方法であって、
前記計算デバイスによって、超音波プローブのための照準モードを選択することと、
前記計算デバイスによって、当該のターゲットを検出することと、
前記計算デバイスによって、前記検出された当該のターゲットについてのセントロイドを決定することと、
前記計算デバイスによって、前記決定されたセントロイドに基づいて中心インジケータを表示することと、
前記計算デバイスによって、前記中心インジケータが前記超音波プローブの視野の中心線のしきいピクセル数又は距離内にあることを検出することと、
前記中心インジケータが前記中心線の前記しきいピクセル数又は距離内にあることを検出したことに応答して、前記計算デバイスによって、前記生成された中心インジケータをハイライトすることと
を含む、方法。
【請求項2】
前記当該のターゲットについての領域インジケータを表示すること
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記検出された当該のターゲットについての領域を決定することと、
前記検出された当該のターゲットについての前記領域を追跡することであって、前記検出された当該のターゲットについての前記追跡される領域が変化する際に、前記表示された領域インジケータはサイズが変化しない、前記領域を追跡することと
をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
現在領域を決定するために、前記検出された当該のターゲットについての領域を追跡することと、
前記現在領域が最大領域に対応すると決定することと、
前記現在領域が前記最大領域に対応すると決定したことに応答して、前記表示された領域インジケータをハイライトすることと
をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記現在領域が前記最大領域に対応すると決定することは、前記決定された現在領域が特定の回数だけ増加及び減少したことに基づく、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記超音波プローブが、少なくとも特定の時間期間の間、センタリングされ、前記最大領域を指す位置にあったままであると決定することと、
前記超音波プローブが、少なくとも前記特定の時間期間の間、センタリングされ、前記最大領域を指す位置にあったままであると決定したことに応答して、前記照準モードを終了させ、前記当該のターゲットの走査を開始することと
をさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記当該のターゲットを検出することが、
前記当該のターゲットの境界を識別するためにニューラル・ネットワークを使用すること
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記検出された当該のターゲットについての前記セントロイドを決定することが、
前記境界を、複数の頂点をもつ多角形として表すことと、
前記複数の頂点のうちの左端頂点と右端頂点との間の中心に基づいて前記セントロイドを計算することと
を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記超音波プローブに関連付けられたBモード・ビューを表示することであって、前記超音波プローブの位置は静止しており、前記超音波プローブが移動されたときに、前記中心インジケータが前記Bモード・ビュー中で移動される、Bモード・ビューを表示すること
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
患者の体の横断ビューを表示することであって、前記中心インジケータは静止しており、前記超音波プローブが移動されたときに、前記超音波プローブの視野が移動される、患者の体の横断ビューを表示すること
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
患者の体の矢状ビューを表示することであって、前記中心インジケータは静止しており、前記超音波プローブが移動されたときに、前記超音波プローブの視野が移動される、患者の体の矢状ビューを表示すること
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
超音波プローブと、
コントローラと
を備えるシステムであって、前記コントローラが、
超音波プローブのための照準モードを選択することと、
当該のターゲットを検出することと、
前記検出された当該のターゲットについてのセントロイドを決定することと、
前記決定されたセントロイドに基づいて中心インジケータを表示することと、
前記中心インジケータが前記超音波プローブの視野の中心線のしきいピクセル数又は距離内にあることを検出することと、
前記中心インジケータが前記中心線の前記しきいピクセル数又は距離内にあることを検出したことに応答して、前記生成された中心インジケータをハイライトすることと
を行うように構成された、システム。
【請求項13】
前記コントローラが、さらに、
前記当該のターゲットについての領域インジケータを表示するように構成された、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記コントローラが、さらに
前記検出された当該のターゲットについての領域を決定することと、
前記検出された当該のターゲットについての前記領域を追跡することであって、前記検出された当該のターゲットについての前記追跡される領域が変化する際に、前記表示された領域インジケータはサイズが変化しない、前記領域を追跡することと
を行うように構成された、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記コントローラが、さらに、
現在領域を決定するために、前記検出された当該のターゲットについての領域を追跡することと、
前記現在領域が最大領域に対応すると決定することと、
前記現在領域が前記最大領域に対応すると決定したことに応答して、前記表示された領域インジケータをハイライトすることと
を行うように構成された、請求項13に記載のシステム。
【請求項16】
前記コントローラは、前記決定された現在領域が特定の回数だけ増加及び減少したことに基づいて、前記現在領域が前記最大領域に対応すると決定するように構成された、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記コントローラは、さらに、
前記超音波プローブが、少なくとも特定の時間期間の間、センタリングされ、前記最大領域を指す位置にあったままであると決定することと、
前記超音波プローブが、少なくとも前記特定の時間期間の間、センタリングされ、前記最大領域を指す位置にあったままであると決定したことに応答して、前記照準モードを終了させ、前記当該のターゲットの走査を開始することと
を行うように構成された、請求項15に記載のシステム。
【請求項18】
前記当該のターゲットを検出するときに、前記コントローラ・ユニットが、さらに、
前記当該のターゲットの境界を識別するためにニューラル・ネットワークを使用する
ように構成された、請求項12に記載のシステム。
【請求項19】
前記検出された当該のターゲットについての前記セントロイドを決定するときに、前記コントローラ・ユニットが、さらに、
前記境界を、複数の頂点をもつ多角形として表すことと、
前記複数の頂点のうちの左端頂点と右端頂点との間の中心に基づいて前記セントロイドを計算することと
を行うように構成された、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記コントローラが、さらに、
前記超音波プローブに関連付けられたBモード・ビューを表示することであって、前記超音波プローブの位置は静止しており、前記超音波プローブが移動されたときに、前記中心インジケータが前記Bモード・ビュー中で移動される、Bモード・ビューを表示すること
を行うように構成された、請求項12に記載のシステム。
【請求項21】
前記コントローラが、さらに、
患者の体の横断ビューを表示することであって、前記中心インジケータは静止しており、前記超音波プローブが移動されたときに、前記超音波プローブの視野が移動される、患者の体の横断ビューを表示すること
を行うように構成された、請求項12に記載のシステム。
【請求項22】
前記コントローラが、さらに、
患者の体の矢状ビューを表示することであって、前記中心インジケータは静止しており、前記超音波プローブが移動されたときに、前記超音波プローブの視野が移動される、患者の体の矢状ビューを表示すること
を行うように構成された、請求項12に記載のシステム。
【請求項23】
論理を備えるデバイスであって、前記論理は、
超音波プローブのための照準モードを選択することと、
当該のターゲットを検出することと、
前記検出された当該のターゲットについてのセントロイドを決定することと、
前記決定されたセントロイドに基づいて中心インジケータを表示することと、
前記中心インジケータが前記超音波プローブの視野の中心線のしきいピクセル数又は距離内にあることを検出することと
前記中心インジケータが前記中心線の前記しきいピクセル数又は距離内にあることを検出したことに応答して、前記生成された中心インジケータをハイライトすることと
を行うように構成された、デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権情報
本特許出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている、「REPRESENTATION OF A TARGET DURING AIMING OF AN ULTRASOUND PROBE」という名称の2019年7月12日に出願した米国仮出願第62/873,564号の優先権の利益を主張するものである。
【背景技術】
【0002】
超音波プローブは、電気信号を超音波エネルギーに変換し、超音波エコーを変換して電気信号に戻す、たとえば、圧電トランスデューサ又は容量性トランスデューサなどの、トランスデューサを使用して、超音波信号を生成し得る。超音波プローブは、一般に、体の中のターゲット器官又は他の構造を識別するために、及び/又は、器官/構造のサイズ若しくは器官中の流体の体積など、ターゲット器官/構造に関連付けられた特徴を決定するために使用される。ユーザがターゲット器官/構造を適切に走査するためには、ユーザは、超音波プローブをターゲット器官/構造に対して特定の位置に配置する必要があり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
超音波プローブの正確な配置については、様々な課題が提示され得る。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1A】本明細書で説明する一実装形態による例示的な超音波システムを示す図である。
図1B】本明細書で説明する一実装形態による図1Aの超音波システムのための例示的な環境を示す図である。
図2A】本明細書で説明する一実装形態による第1の例示的な超音波プローブの図である。
図2B】本明細書で説明する一実装形態による第2の例示的な超音波プローブの図である。
図2C】本明細書で説明する一実装形態による第3の例示的な超音波プローブの図である。
図3図1Aの要素の例示的な構成要素を示すダイヤグラムである。
図4図1Aのシステムの例示的な機能構成要素を示す図である。
図5図4の照準(aiming)モード・マネージャの例示的な機能構成要素を示すダイヤグラムである。
図6図5の照準データベースの例示的な構成要素を示すダイヤグラムである。
図7】本明細書で説明する一実装形態による、照準合わせ中のユーザ・インターフェースを生成するためのプロセスのフローチャートである。
図8A】本明細書で説明する第1の実装形態による、ユーザ・インターフェースのダイヤグラムである。
図8B】本明細書で説明する第1の実装形態による、ユーザ・インターフェースのダイヤグラムである。
図8C】本明細書で説明する第1の実装形態による、ユーザ・インターフェースのダイヤグラムである。
図8D】本明細書で説明する第1の実装形態による、ユーザ・インターフェースのダイヤグラムである。
図9A】本明細書で説明する第2の実装形態による、ユーザ・インターフェースのダイヤグラムである。
図9B】本明細書で説明する第2の実装形態による、ユーザ・インターフェースのダイヤグラムである。
図9C】本明細書で説明する第2の実装形態による、ユーザ・インターフェースのダイヤグラムである。
図9D】本明細書で説明する第2の実装形態による、ユーザ・インターフェースのダイヤグラムである。
図10A】本明細書で説明する第3の実装形態による、ユーザ・インターフェースのダイヤグラムである。
図10B】本明細書で説明する第3の実装形態による、ユーザ・インターフェースのダイヤグラムである。
図10C】本明細書で説明する第3の実装形態による、ユーザ・インターフェースのダイヤグラムである。
図10D】本明細書で説明する第3の実装形態による、ユーザ・インターフェースのダイヤグラムである。
図11A】本明細書で説明する一実装形態による、多平面走査を使用する照準モードを示すダイヤグラムである。
図11B】多平面走査を使用する照準モードに関連付けられたユーザ・インターフェースのダイヤグラムである。
図11C】多平面走査を使用する照準モードに関連付けられたユーザ・インターフェースのダイヤグラムである。
【発明を実施するための形態】
【0005】
以下の詳細な説明では添付の図面を参照する。異なる図面における同じ参照番号は同じ又は同様の要素を識別する。
【0006】
超音波プローブは、人体器官、関節、血管、及び/又は患者の体の別のタイプの領域など、当該のターゲットの3次元(3D)走査を実行するために、患者の体の上に配置され得る。3D走査は、当該のターゲット又は領域を横断する異なる平面内でキャプチャされる、たとえばBモード画像など、超音波画像のセットを含み得る。たとえば、3D走査は、当該のターゲットの中心の周りの円内で特定の角度間隔で撮影されたBモード画像を含み得る。3D走査は、当該のターゲットを特徴づけるために使用され得る。たとえば、膀胱の3D走査は、膀胱内の流体の体積を決定するために使用され得、その体積は、膀胱にカテーテルを挿入することなど、医学的介入を選択するために使用され得る。
【0007】
3D走査が行われる前に、超音波プローブは当該領域にわたって正確に位置決めされる必要があり得る。たとえば、多くの状況において、当該のターゲットは、異なる平面内でサイズが著しく異なる断面図を有し得る。超音波プローブがセンタリングされず、正しい方向に位置決めされていない場合、3D走査中に当該のターゲットのクリッピングが行われ得る。言い換えれば、当該のターゲット又は領域の一部が3D走査から省略され、それにより時間及びリソースが浪費され得る。
【0008】
超音波プローブを位置決めするために、ユーザは超音波プローブのための照準モードを選択し得る。照準モード中に、超音波プローブは、特定の平面内の当該のターゲット又は領域の断面図を取得するために、その特定の平面内で走査を繰り返し実行し得る。ユーザは、超音波プローブが照準モード中にある間に取得され、表示された、超音波画像に基づいて、超音波プローブをより正確に位置決めするために超音波プローブを移動し得る。
【0009】
しかしながら、照準モード中に超音波画像を表示することは望ましくないことがある。たとえば、ユーザは、診断を行うために超音波画像を解釈するためのトレーニングを受けていないことがあり、それにもかかわらず、照準モード中に表示された超音波画像を解釈する誘惑に駆られることがある。したがって、医療サービスの提供者は、(たとえば、流体体積測定値を取得するために)当該のターゲットを特徴づけるために超音波プローブが使用される間、超音波画像が表示されないことを必要とし得る。しかしながら、ユーザは、照準合わせ中に超音波プローブを正確に位置決めするために、超音波プローブからのフィードバック情報を依然として必要とし得る。
【0010】
本明細書で説明する実装形態は、異なる撮像モダリティ(imaging modality)を使用する超音波プローブ又は別のタイプのデバイスの照準合わせ中のターゲットの表現に関する。したがって、超音波プローブの照準合わせ中に当該のターゲットの取得された超音波画像を表示するのではなく、超音波システムは、超音波プローブのターゲットとの位置合わせをユーザに示すために、ターゲットのシンボル又はピクトグラフ表現を表示し得る。超音波プローブの照準合わせ中に、超音波プローブは、当該のターゲットに対してセンタリングされ、当該のターゲットの断面積が最大になる超音波画像をキャプチャするために位置合わせされる必要があり得る。したがって、シンボル又はピクトグラフ表現は、超音波プローブに対する当該のターゲットの中心を示すための中心インジケータと、当該のターゲットを表し、当該のターゲットの最大領域が識別されたかどうかに関する情報をユーザに与えるための領域インジケータとを含み得る。
【0011】
中心インジケータが超音波プローブの視野の中心線と位置合わせされたとき、中心インジケータはハイライトされ得る。ユーザは、次いで、当該のターゲットについての最大断面積を見つけるために超音波プローブを(たとえば、頭側に(cranially)及び尾側に(caudally))傾けるように指示され得る。ターゲットについての最大断面積が識別され、プローブ位置が、特定された最大断面積におけるターゲットの超音波画像をキャプチャするように位置合わせされたとき、領域インジケータはハイライトされ得る。中心インジケータ及び領域インジケータがハイライトされた後に、超音波プローブは、照準モードを終了させ、ターゲットの3D走査を開始し得る。
【0012】
ターゲットのシンボル又はピクトグラフ表現は、超音波システムが照準モードにある間、ユーザが、診断目的のために、表示されたシンボル又はピクトグラフ表現を使用する可能性を最小にするように選択され、表示され得る。たとえば、超音波システムは、超音波プローブの位置が変化する際に、取得された超音波画像中の当該のターゲットのサイズを追跡し得るが、表示された領域インジケータのサイズは、同じサイズのままであり、ターゲットのサイズの検出された変化を反映するように変化しないことがある。
【0013】
したがって、超音波システムは、超音波プローブのための照準モードを選択することと、当該のターゲットを検出することと、検出された当該のターゲットについてのセントロイドを決定することと、決定されたセントロイドに基づいて中心インジケータを表示することと、中心インジケータが超音波プローブの視野の中心線のしきいピクセル数又は距離内にあることを検出することと、中心インジケータが中心線のしきいピクセル数又は距離内にあることを検出したことに応答して、生成された中心インジケータをハイライトすることとを行うように構成され得る。
【0014】
超音波システムは、さらに、決定された領域に基づいて領域インジケータを表示することと、検出された当該のターゲットについての領域を決定することと、検出された当該のターゲットについての領域を追跡することであって、検出された当該のターゲットについての追跡される領域が変化する際に、表示された領域インジケータのサイズが変化しない、領域を追跡することとを行うように構成され得る。超音波システムは、現在領域が最大領域に対応すると決定し、現在領域が最大領域に対応すると決定したことに応答して、表示された領域インジケータをハイライトし得る。
【0015】
現在領域が最大領域に対応すると決定することは、ユーザが、識別された最大断面積におけるターゲットの超音波画像をキャプチャするように位置合わせされる位置を横断して超音波プローブを前後に移動させる際に、現在領域が特定の回数だけ増加及び減少したことに基づき得る。超音波システムは、さらに、超音波プローブが、少なくとも特定の時間期間の間、センタリングされ、最大領域を指す位置にあったままであると決定することと、超音波プローブが、少なくとも特定の時間期間の間、センタリングされ、最大領域を指す位置にあったままであると決定したことに応答して、照準モードを終了させ、当該のターゲットの3D走査を開始することとを行うように構成され得る。
【0016】
当該のターゲットを検出することは、当該のターゲットの境界を識別するためにニューラル・ネットワークを使用することを含み得る。検出された当該のターゲットがセンタリングされているかどうかを決定することは、境界を、頂点のセットをもつ多角形として表すことと、隣接する頂点の座標の差÷多角形の面積の和に基づいてセントロイドを計算することとを含み得る。他の実装形態では、検出された当該のターゲットがセンタリングされているかどうかの決定は、異常な形状をもつターゲットを考慮に入れるために、複数の頂点のうちの左端頂点と右端頂点との間の中心に基づいて計算され得る。
【0017】
いくつかの実装形態では、検出された当該のターゲットについてのセントロイドを決定し、決定されたセントロイドに基づいて中心インジケータを表示するのではなく、超音波プローブを、当該のターゲットの縁部に沿って、又は別の構造の縁部に沿って位置合わせさせることが有利であり得る。
【0018】
さらに、いくつかの実装形態では、照準合わせ視覚的キューは聴覚及び/又は触覚フィードバックによって増強され得る。たとえば、超音波プローブがセンタリングされ、中心インジケータをハイライトするための条件が満たされたとき、第1の可聴音(たとえば、ピング又はビープ音、「プローブがセンタリングされている」ことを告知する録音された声など)が超音波システムによって生成され得る。さらに、超音波プローブは、超音波プローブ中に含まれている振動モータを使用して第1のパターンにおいて振動し得る。同様に、ターゲットの最大領域が決定され、領域インジケータをハイライトするための条件が満たされたとき、超音波システムは、第2の音(たとえば、異なるタイプのピング又はビープ音、「最大領域が識別された」ことを告知する録音された声など)を生成し得、及び/又は超音波プローブは、振動モータを使用して第2のパターンにおいて振動し得る。
【0019】
いくつかの実装形態では、中心インジケータ及び領域インジケータによって表されたターゲットのシンボル又はピクトグラフ表現は、超音波プローブに関連付けられ、基準系(frame of reference)として超音波プローブを使用する、Bモード・ビュー中に表示され得、その基準系では、超音波プローブの位置は静止しており、超音波プローブが移動されたときに、中心インジケータ及び/又は領域インジケータがBモード・ビュー中で移動される。他の実装形態では、中心インジケータ及び領域インジケータによって表されたターゲットのシンボル又はピクトグラフ表現は、患者の体の表現とともに、基準系として患者の体を使用して表示され得、その基準系では、患者の体が静止しており、超音波プローブが移動されたときに、超音波プローブの視野が移動される。患者の体は、横断面ビュー中、矢状面(sagittal plane)ビュー中、及び/又は別のタイプのビュー中に表示され得る。ユーザは、異なる平面間でビューを切り替えることが可能であり得る。
【0020】
いくつかの実装形態では、照準モードにある間に及び/又は3D走査中にキャプチャされた超音波画像はBモード超音波画像に対応し得る。他の実装形態では、他のタイプの超音波画像が照準モード中に使用され得、照準モードの後に、3D走査に追加して又は3D走査の代替として他のタイプの画像が使用され得る。実例として、超音波システムは確率モード(Pモード)超音波画像を利用し得る。Pモード超音波画像は、各特定のピクセルがターゲット器官/構造内にあるかどうか、又はターゲット器官/構造の一部であるかどうかを示す確率に対してその特定のピクセルがマッピングされた、超音波画像(たとえばBモード超音波画像など)に対応し得る。
【0021】
別の実例として、超音波システムはセグメンテーション・マップ超音波画像を利用し得る。セグメンテーション・マップ超音波画像は、キャプチャされた超音波データに対して実行されるセグメント化処理を用いた超音波画像に対応し得る。たとえば、セグメンテーション・マップ超音波画像において、異なる身体構造は異なる色で(たとえば、膀胱は黄色で、背景組織は灰色でなど)表示され得る。また別の実例として、超音波システムは、ドップラー・モード超音波画像(たとえば、パワー・ドップラー、持続波ドップラー、パルス波ドップラーなど)、高調波モード超音波画像、動きモード(Mモード)超音波画像、及び/又は照準モードにある間に超音波データを使用する任意の他のタイプの撮像モダリティを利用し得る。その上、3D走査は、Pモード超音波画像、ドップラー・モード超音波画像、高調波モード超音波画像、Mモード超音波画像、及び/又は超音波データを使用する任意の他のタイプの撮像モダリティを使用して実行され得る。
【0022】
いくつかの実装形態では、超音波システムは、異なる平面(たとえば、互いに45°の4つの平面、互いに15°の12個の平面など)内で複数のBモード画像を使用する照準モードを利用し得る。そのような走査モードはCモードと呼ばれることがある。超音波システムは、異なる平面内の複数のBモード画像を走査し、当該領域(たとえば、患者の体の前頭/冠状面内)のトップダウン図を構築し、ターゲットのシンボル又はピクトグラフ表現を生成し得る。さらに、超音波システムは超音波プローブの視野のシンボル表現を生成し得る。たとえば、超音波システムは、表面上に照らされたフラッシュライトのビームに類似する、ターゲットに対する超音波プローブの視野の断面図を表す卵形形状を生成し得る。視野のそのような表現は超音波プローブのフラッシュライト・ビューと呼ばれることがある。ユーザは、次いで、ターゲットのシンボル又はピクトグラフ表現をフラッシュライト・ビーム表現の中央に位置合わせさせるように超音波プローブを位置決めするように指示され得る。ターゲットのシンボル又はピクトグラフ表現が超音波プローブ・ビーム表現と位置合わせされたとき、ターゲットのシンボル又はピクトグラフ表現はハイライトされ得、ユーザは、走査を実行するように指示され得る。
【0023】
いくつかの実装形態では、照準モードの後に、3D走査に追加して又は3D走査の代替として他のタイプの処理が行われ得る。実例として、照準モードは、(たとえば、生検標本(biopsy sample)を取得するためになど)針挿入のための針ガイドを位置決めすることに関して使用され得る。別の実例として、照準モードは、(たとえば、膀胱容量測定、前立腺容量測定、子宮容積測定、大動脈サイズ測定など)当該領域の量を測定するために、超音波プローブを位置決めするために使用され得る。
【0024】
本明細書で説明する特定の実装形態は、超音波プローブの照準合わせ中のターゲットの表現に関するが、他の実装形態では、ターゲットの表現は、異なるタイプの撮像モダリティを使用する器械又はデバイスの照準を合わせている間に生成され得る。たとえば、他の実装形態では、ターゲットの表現は、光学カメラ、3次元(3D)画像をキャプチャするためのカメラ、サーマル・カメラ、赤外(IR)カメラ、機能的近赤外分光(fNIRS)撮像デバイス、磁気共鳴撮像(MRI)デバイス、X線撮像デバイス、及び/又は別のタイプの撮像デバイスの照準を合わせている間に生成され得る。
【0025】
図1Aは、本明細書で説明する一実装形態による例示的な超音波システム100を示す図である。図1Aに示されているように、超音波システム100は、超音波プローブ110と、ベース・ユニット120と、ケーブル130とを含み得る。
【0026】
超音波プローブ110は、特定の周波数及び/又はパルス繰り返し率で超音波エネルギーを生成し、反射された超音波エネルギー(たとえば、超音波エコー)を受信し、反射した超音波エネルギーを電気信号に変換するように構成された1つ又は複数の超音波トランスデューサを格納し得る。たとえば、いくつかの実装形態では、超音波プローブ110は、約2メガヘルツ(MHz)から約10MHz又はそれ以上(たとえば、18MHz)まで延びる範囲内で超音波信号を送信するように構成され得る。他の実装形態では、超音波プローブ110は、異なる範囲内で超音波信号を送信するように構成され得る。さらに、超音波プローブ110は、超音波トランスデューサの動きを制御するための1つ又は複数のモータを格納し得る。
【0027】
超音波プローブ110は、ハンドル112と、トリガ114と、(「ノーズ」とも呼ばれる)ドーム118とを含み得る。ユーザ(たとえば、医師など)は、ハンドル112を介して超音波プローブ110を保持し、トリガ114を押して、ドーム118中に位置する1つ又は複数の超音波トランシーバ及びトランスデューサを活動化させて、患者の当該領域(たとえば、特定の人体器官、人体関節、血管など)に向けて超音波信号を送信し得る。たとえば、プローブ110は患者の骨盤領域上及び患者の膀胱の上に配置され得る。
【0028】
ハンドル112は、ユーザが患者の当該領域に対してプローブ110を移動することを可能にする。トリガ114が活動化すると、患者の当該領域が走査されるときにドーム118が患者の体の表面部分と接触している間、選択された解剖学的部分の超音波走査が開始され得る。いくつかの実装形態では、トリガ114はトグル・スイッチ116を含み得る。トグル・スイッチ116は、超音波システム100の照準モード中に、異なるビュー及び/又は基準系間、異なる走査モード間、異なる撮像モード間などをトグルするために使用され得る。他の実装形態では、トリガ114は別個のトグル・スイッチ116を含まないことがあり、トリガ114は、異なるビュー及び/若しくは基準系、走査モード、並びに/又は撮像モードの間をトグルするために使用され得る。また他の実装形態では、トグル・スイッチ116は、超音波プローブ110の異なるロケーションに位置し得、及び/又はベース・ユニット120上に位置し得る。また他の実装形態では、トグリング機能は、ベース・ユニット120のディスプレイ上のタッチスクリーン・ボタンを介して、及び/又はマイクロフォンなど、別のタイプの制御を介して(たとえば、口頭コマンドを介して)実行され得る。
【0029】
ドーム118は、1つ又は複数の超音波トランスデューサを囲み得、解剖学的部分に適切な音響インピーダンス整合を与え、及び/又は超音波エネルギーが解剖学的部分中に投影される際に超音波エネルギーが適切に集束されることを可能にする材料から形成され得る。ドーム118はまた、超音波信号を送信し、受信するための送信機と受信機とを含むトランシーバ回路を含み得る。プローブ110は、ケーブル130を介してなど、ワイヤード接続を介してベース・ユニット120と通信し得る。他の実装形態では、プローブ110は、ワイヤレス接続(たとえば、Bluetooth、WiFiなど)を介してベース・ユニット120と通信し得る。
【0030】
ベース・ユニット120は、走査された解剖学的領域の画像を生成するために、プローブ110によって受信された反射された超音波エネルギーを処理するように構成された1つ又は複数のプロセッサ又は処理論理を格納し、含み得る。さらに、ベース・ユニット120は、ユーザが超音波走査からの画像を閲覧することを可能にするための、及び/又はプローブ110の動作中にユーザに対して動作上の対話を可能にするためのディスプレイ122を含み得る。たとえば、ディスプレイ122は、液晶ディスプレイ(LCD)など、出力ディスプレイ/スクリーン、発光ダイオード(LED)ベースディスプレイ、タッチスクリーン、及び/又はユーザにテキスト及び/又は画像データを与える別のタイプのディスプレイを含み得る。
【0031】
たとえば、ディスプレイ122は、プローブ110を患者の選択された解剖学的部分に対して配置するための命令を与え得る。代替的に、超音波プローブ110は、超音波プローブ110を配置するための命令を与える(たとえば、ハンドル112中に)小型ディスプレイを含み得る。ディスプレイ122はまた、選択された解剖学的領域の2次元又は3次元画像を表示し得る。いくつかの実装形態では、ディスプレイ122は、ユーザが、超音波走査に関連する様々な特徴を選択することを可能にするグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)を含み得る。たとえば、ディスプレイ122は、プローブ110のための照準モードを選択するための、及び/又はプローブ110が患者の当該領域に対してうまく位置決めされた後に3D走査を開始するための選択項目(たとえば、ボタン、ドロップダウン・メニュー項目、チェックボックスなど)を含み得る。さらに、ディスプレイ122は、Bモード画像、Pモード画像、セグメンテーション・マップ・モード画像、ドップラー超音波画像、高調波モード画像、Mモード画像、及び/又は他のタイプの超音波画像など、取得されるべき特定のタイプの超音波画像を選択するための選択項目を含み得る。その上、ディスプレイ122は、異なるビュー及び/若しくは基準系、走査モード、並びに/又は撮像モードを選択するための選択項目を含み得る。さらに、ディスプレイ122は、選択されたビュー及び/若しくは基準系、走査モード、並びに/又は撮像モードの間を手動でトグルするべきか自動的にトグルするべきかを選択するための選択項目を含み得る。
【0032】
図1Bは、本明細書で説明する一実装形態による超音波システム100のための例示的な環境150を示す図である。環境150は、患者160に対する超音波システム100の動作を示す。図1Bに示されているように、患者160は、患者の当該のターゲットが走査され得るように配置され得る。たとえば、当該のターゲットが患者の膀胱165に対応すると仮定する。膀胱165を走査するために、超音波プローブ110は、走査されるべき解剖学的部分に近接する患者160の表面部分に対して配置され得る。ユーザは、ドーム118が皮膚に対して配置されたときに音響インピーダンス整合を与えるために、膀胱165の領域の上の患者160の皮膚に音響ゲル170(又はゲル・パッド)を塗布し得る。
【0033】
ユーザは、(たとえば、ディスプレイ122上の照準モード・ボタン、メニュー項目などを選択することによって、ボイス・コマンドを発話することによってなど)ベース・ユニット120を介して照準モードを選択し得る。代替的に、照準モードは、(たとえば、超音波プローブ110内の加速度計及び/又はジャイロスコープを介して)ベース・ユニット120が超音波プローブ110の動きを検出したか、又は超音波プローブ110が音響ゲル170若しくは患者160の皮膚に接触したときに、自動的に選択され得る。超音波プローブ110は、膀胱165を通して超音波信号180を送信し得、反射された超音波信号を受信し得る。反射された超音波信号は処理されて、ディスプレイ122上に表示される画像になり得る。
【0034】
いくつかの実装形態では、ユーザは、異なるビュー及び/若しくは基準系、走査モード、並びに/又は撮像モードを選択し得る。他の実装形態では、1つ又は複数のビュー及び/若しくは基準系、走査モード、並びに/又は撮像モードがユーザ入力なしに自動的に選択され得る。いくつかの実装形態では、ディスプレイ122は、ユーザ入力なしに、及び/又はユーザが超音波プローブ110の位置を変更することなしに、選択されたビュー及び/若しくは基準系、走査モード、並びに/又は撮像モードの間を自動的にトグルし得る。他の実装形態では、ユーザは、トグル・スイッチ116を使用して、選択されたビュー及び/若しくは基準系、走査モード、並びに/又は撮像モードの間をトグルし得る。また他の実装形態では、選択されたビュー及び/若しくは基準系、走査モード、並びに/又は撮像モードのうちの1つ又は複数がディスプレイ122上に同時に表示され得る。ユーザは、超音波プローブ110が、膀胱165に対してセンタリングされ、膀胱165の最大断面図をもつ超音波画像をキャプチャするように位置合わせされるまで、ディスプレイ122上に表示される情報に基づいて超音波プローブ110の位置を調整し得る。いくつかの実装形態では、超音波プローブ110がセンタリングされ、位置合わせされたときに、3D走査が自動的に開始され得る。他の実装形態では、ユーザは、トリガ114を押すことによって、ディスプレイ122上の走査ボタンを押すことによって、ボイス・コマンドを発話することによって、及び/又は別のタイプの走査アクティブ化技法を使用して、膀胱165の3D走査をアクティブ化し得る。
【0035】
図1A及び図1Bは超音波システム100の例示的な構成要素を示すが、他の実装形態では、超音波システム100は、より少ない構成要素、異なる構成要素、追加の構成要素、又は図1A及び図1Bに示されているものとは異なって構成される構成要素を含み得る。追加又は代替として、超音波システム100の1つ又は複数の構成要素は、超音波システム100の1つ又は複数の他の構成要素によって実行されるものとして説明される1つ又は複数のタスクを実行し得る。
【0036】
たとえば、他の実施例では、超音波プローブ110は、1つ又は複数の超音波トランスデューサを動作可能に制御するように、また、超音波画像を生成するために反射された超音波エネルギーを処理するように構成された、超音波プローブ110内に格納されたマイクロプロセッサを含む自蔵式デバイスに対応し得る。したがって、超音波プローブ110上のディスプレイは、生成された画像を表示するために、及び/又は超音波プローブ110の動作に関連する他の情報を閲覧するために使用され得る。また他の実装形態では、超音波プローブ110は、超音波プローブ110の動作を少なくとも部分的に制御するソフトウェアを含む、及び/又は超音波画像を生成するために超音波プローブ110から受信された情報を処理するソフトウェアを含む、ラップトップ、タブレット、及び/又はデスクトップ・コンピュータなどの汎用コンピュータに(ワイヤード又はワイヤレス接続を介して)結合され得る。
【0037】
図2Aは、本明細書で説明する一実装形態による超音波プローブ110の第1の例示的な実装形態の図である。図2Aに示されているように、超音波プローブ110は、2つの回転モータに結合された単一のトランスデューサ要素を含み得る。この実装形態では、超音波プローブ110は、ドーム118に接続されたベース210と、θモータ220と、スピンドル230と、φモータ240と、トランスデューサ260をもつトランスデューサ・バケット250とを含み得る。θモータ220、φモータ240、及び/又はトランスデューサ260は、ケーブル130(図2Aに示されていない)を介してθモータ220、φモータ240、及び/又はトランスデューサ260をベース・ユニット120に電気的に接続するワイヤード又はワイヤレス電気接続を含み得る。
【0038】
ベース210は、θモータ220を格納し、超音波プローブ110に対する構造的支持を与え得る。ベース210は、ドーム118に接続し得、超音波プローブ110の構成要素を外部環境から保護するためにドーム118とともにシールを形成し得る。θモータ220は、本明細書でθ(シータ)回転平面225と呼ぶ垂直軸の周りを回転することによって、トランスデューサ260に対して長手方向にスピンドル230をベース210に対して回転し得る。スピンドル230はシャフト235において終端し得、φモータ240はシャフト235上に取り付けられ得る。φモータ240は、本明細書でφ(ファイ)回転平面245と呼ぶ水平軸の周りをθ回転平面225に直交する軸の周りを回転し得る。トランスデューサ・バケット250は、φモータ240に取り付けられ得、φモータ240とともに移動し得る。
【0039】
トランスデューサ260はトランスデューサ・バケット250に取り付けられ得る。トランスデューサ260は、圧電トランスデューサ、容量性トランスデューサ、及び/又は別のタイプの超音波トランスデューサを含み得る。トランスデューサ260は、トランスデューサ260に関連するトランシーバ回路とともに、特定の超音波周波数又は超音波周波数の範囲において電気信号を超音波信号に変換し得、反射された超音波信号(たとえば、エコーなど)を受信し得、受信された超音波信号を電気信号に変換し得る。トランスデューサ260は、トランスデューサ260の表面に実質的に直角である信号方向265において超音波信号を送信し、受信し得る。
【0040】
信号方向265はφモータ240の動きによって制御され得、φモータ240の方位はθモータ220によって制御され得る。たとえば、φモータ240は、特定の平面についての超音波画像データを生成するために180度よりも小さい角にわたって往復回転し得、θモータ220は、異なる平面についての超音波画像データを取得するために特定の位置に対して回転し得る。
【0041】
照準モードでは、φモータ240が、特定の照準平面についての超音波画像データを取得するために往復回転している間、θモータ220は静止したままであり得る。照準モードでは、θモータ220は複数の照準平面の間で往復移動し得、φモータ240は、超音波画像データを取得するために往復回転し得る。実例として、θモータ220は、照準モードが選択されている間、2つの直交する平面の間で移動し得る。別の実例として、θモータ220は、照準モード中に、互いに対して120度オフセットされた3つの平面を通して連続的に回転し得る。
【0042】
3D走査モードでは、θモータ220は、当該領域のフル3D走査を取得するために、1回又は複数回、平面のセットを通して巡回し得る。平面のセットの各特定の平面内で、φモータ240は、特定の平面についてのBモード画像データを取得するために回転し得る。θモータ220及びφモータ240の動きは3D走査モータにおいてインターレースされ得る。たとえば、第1の方向におけるφモータ240の動きの後には、第1の平面から第2の平面へのθモータ220の動きが続き、その後、第1の方向と反対の第2の方向におけるφモータ240の動きが続き、その後、第2の平面から第3の平面へのθモータ220の動きなどが続き得る。そのようなインターレースされた動きは、超音波プローブ110が、スムーズな連続体積走査を取得することを可能にするとともに、走査データが取得されるレートを改善し得る。
【0043】
図2Bは、本明細書で説明する一実装形態による超音波プローブ110の第2の例示的な実装形態の図である。図2Bに示されているように、超音波プローブ110は、回転モータに結合されたトランスデューサ要素の1次元(1D)アレイを含み得る。この実装形態では、超音波プローブ110は、ドーム118に接続されたベース210と、θモータ220と、スピンドル230と、1Dトランスデューサ・アレイ275をもつトランスデューサ・バケット270とを含み得る。θモータ220及び/又は1Dトランスデューサ・アレイ275は、ケーブル130(図2Bに示されていない)を介してθモータ220及び/又は1Dトランスデューサ・アレイ275をベース・ユニット120に電気的に接続するワイヤード又はワイヤレス電気接続を含み得る。
【0044】
ベース210は、θモータ220を格納し、超音波プローブ110に対する構造的支持を与え得る。ベース210は、ドーム118に接続し得、超音波プローブ110の構成要素を外部環境から保護するためにドーム118とともにシールを形成し得る。θモータ220は、θ回転平面225の周りを回転することによって、1Dトランスデューサ・アレイ275に対して長手方向にスピンドル230をベース210に対して回転し得る。スピンドル230はトランスデューサ・バケット270において終端し得る。1Dトランスデューサ・アレイ275はトランスデューサ・バケット270に取り付けられ得る。1Dトランスデューサ・アレイ275は、圧電トランスデューサ、容量性トランスデューサ、及び/又は他のタイプの超音波トランスデューサの湾曲した1Dアレイを含み得る。1Dトランスデューサ・アレイ275は、特定の超音波周波数又は超音波周波数の範囲において電気信号を超音波信号に変換し得、反射された超音波信号(たとえば、エコーなど)を受信し得、受信された超音波信号を電気信号に変換し得る。1Dトランスデューサ・アレイ275の各要素は、図2Bに項目276として示されている、方向のセットのうちの特定の方向に超音波信号を送信し、受信し得る。したがって、一緒に、1Dトランスデューサ・アレイ275の要素は、特定の平面についての超音波画像データを生成し得る。
【0045】
照準モードでは、1Dトランスデューサ・アレイ275が特定の照準平面についての超音波画像データを取得している間、θモータ220は静止したままであり得る。照準モードでは、θモータ220は複数の照準平面の間で往復移動し得、1Dトランスデューサ・アレイ275は各照準平面内の超音波画像データを取得し得る。実例として、θモータ220は、照準モードが選択されている間、2つの直交する平面の間で移動し得る。別の実例として、θモータ220は、互いから120度離れて位置する3つの平面を通して連続的に回転し得る。3D走査モードでは、θモータ220は、当該領域のフル3D走査を取得するために、1回又は複数回、平面のセットを通して巡回し得る。平面のセットの各特定の平面内で、1Dトランスデューサ・アレイ275はその特定の平面についての超音波画像データを取得し得る。
【0046】
図2Cは、本明細書で説明する一実装形態による、第3の例示的な超音波プローブ110のダイヤグラムである。図2Cに示されているように、超音波プローブ110はトランスデューサ要素の2次元(2D)アレイを含み得る。この実装形態では、超音波プローブ110は、ベース210と、スピンドル230と、2Dトランスデューサ・アレイ285をもつトランスデューサ・バケット280とを含み得る。2Dトランスデューサ・アレイ285は、ケーブル130(図2Cに示されていない)を介して2Dトランスデューサ・アレイ285をベース・ユニット120に電気的に接続するワイヤード又はワイヤレス電気接続を含み得る。
【0047】
ベース210は、超音波プローブ110に対する構造的支持を与え、スピンドル230を固定し得る。スピンドル230はトランスデューサ・バケット280において終端し得る。2Dトランスデューサ・アレイ285はトランスデューサ・バケット280に取り付けられ得る。2Dトランスデューサ・アレイ285は、圧電トランスデューサ、容量性トランスデューサ、及び/又は他のタイプの超音波トランスデューサの2Dアレイを含み得る。2Dトランスデューサ・アレイ285は、特定の超音波周波数又は超音波周波数の範囲において電気信号を超音波信号に変換し得、反射された超音波信号(たとえば、エコーなど)を受信し得、受信された超音波信号を電気信号に変換し得る。2Dトランスデューサ・アレイ285の各要素は、図2C中に項目290として示されている、方向のセットのうちの特定の方向に超音波信号を送信し、受信し得る。したがって、一緒に、2Dトランスデューサ・アレイ285の要素は、3D超音波走査を生成するために複数の平面についての超音波画像データを生成し得る。言い換えれば、2Dトランスデューサ・アレイ285は、超音波ビームを特定の方向に電子的にティルトするように制御され得る。
【0048】
照準モードでは、2Dトランスデューサ・アレイ285は、1つ又は複数の選択された照準平面についての超音波画像データを取得し得る。特定の選択された照準平面について、その特定の選択された照準平面についての超音波画像を生成するために、2Dトランスデューサ・アレイ285からのトランスデューサ要素の線形1Dセットが選択され得る。実例として、トランスデューサの2つの1Dセットは、2つの直交する平面について選択され得、2つの直交する平面の超音波画像を取得することを交互に行い得る。代替的に、2つの直交する平面についての超音波画像は実質的に同時に取得され得る。別の実例として、2Dトランスデューサ・アレイ285は、互いから120度離れて位置する3つの平面を通して巡回し得、2Dトランスデューサ・アレイ285からのトランスデューサ要素の1Dセットの3つのセットは3つの平面についての超音波画像を取得し得る。3D走査モードにおいて、2Dトランスデューサ・アレイ285は、当該領域のフル3D走査を取得するために、1回又は複数回、トランスデューサ要素の1Dセットのセットを通して巡回し得る。代替的に、2Dトランスデューサ・アレイ285のトランスデューサ要素の1Dセットの複数のセット、又はすべてのトランスデューサ要素さえも、当該領域のフル3D走査を取得するために、実質的に同時にアクティブ化され得る。
【0049】
図2A図2B及び図2Cは超音波プローブ110の例示的な構成要素を示すが、他の実装形態では、超音波プローブ110は、より少ない構成要素、異なる構成要素、追加の構成要素、又は図2A図2B及び図2Cに示されているものとは異なって構成される構成要素を含み得る。追加又は代替として、超音波プローブ110の1つ又は複数の構成要素は、超音波プローブ110の1つ又は複数の他の構成要素によって実行されるものとして説明される1つ又は複数のタスクを実行し得る。
【0050】
図3は、本明細書で説明する一実装形態によるデバイス300の例示的な構成要素を示す図である。超音波プローブ110及び/又はベース・ユニット120は、それぞれ1つ又は複数のデバイス300を含み得る。図3に示されているように、デバイス300は、バス310と、プロセッサ320と、メモリ330と、入力デバイス340と、出力デバイス350と、通信インターフェース360とを含み得る。
【0051】
バス310は、デバイス300の構成要素の間の通信を可能にする経路を含み得る。プロセッサ320は、命令を解釈し、実行する、任意のタイプのシングルコア・プロセッサ、マルチコア・プロセッサ、マイクロプロセッサ、ラッチベース・プロセッサ、及び/又は処理論理(又はプロセッサ、マイクロプロセッサ、及び/又は処理論理のファミリー)を含み得る。他の実施例では、プロセッサ320は、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、及び/又は別のタイプの集積回路又は処理論理を含み得る。
【0052】
メモリ330は、プロセッサ320による実行のための、情報及び/又は命令を記憶し得る任意のタイプの動的記憶デバイス、及び/又はプロセッサ320による使用のための情報を記憶し得る任意のタイプの不揮発性記憶デバイスを含み得る。たとえば、メモリ330は、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、又は別のタイプの動的記憶デバイス、読取り専用メモリ(ROM)デバイス、若しくは別のタイプの静的記憶デバイス、コンテンツ・アドレッサブル・メモリ(CAM)、磁気及び/又は光記録メモリ・デバイス及びそれの対応するドライブ(たとえば、ハード・ディスク・ドライブ、光ドライブなど)、及び/又はフラッシュ・メモリなどの取外し可能な形態のメモリを含み得る。
【0053】
入力デバイス340は、オペレータがデバイス300に情報を入力することを可能にし得る。入力デバイス340は、たとえば、キーボード、マウス、ペン、マイクロフォン、リモート・コントロール、オーディオ・キャプチャ・デバイス、画像及び/又はビデオ・キャプチャ・デバイス、タッチスクリーン・ディスプレイ、及び/又は別のタイプの入力デバイスを含み得る。いくつかの実施例では、デバイス300は、リモートで管理され得、入力デバイス340を含まないことがある。言い換えれば、デバイス300は、「ヘッドレス」であり得、たとえば、キーボードを含まないことがある。
【0054】
出力デバイス350はデバイス300のオペレータに情報を出力し得る。出力デバイス350は、ディスプレイ、プリンタ、スピーカ、及び/又は別のタイプの出力デバイスを含み得る。たとえば、デバイス300は、オペレータにコンテンツを表示するための液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイなどを含み得る、ディスプレイを含み得る。いくつかの実施例では、デバイス300は、リモートで管理され得、出力デバイス350を含まないことがある。言い換えれば、デバイス300は、「ヘッドレス」であり得、たとえば、ディスプレイを含まないことがある。
【0055】
通信インターフェース360は、デバイス300が、ワイヤレス通信(たとえば、無線周波数、赤外線、及び/又は視覚オプティクスなど)、ワイヤード通信(たとえば、導線、より対線、同軸ケーブル、伝送線路、光ファイバー・ケーブル、及び/又は導波路など)、又はワイヤレス通信とワイヤード通信の組合せを介して、他のデバイス及び/又はシステムと通信することを可能にする、トランシーバを含み得る。通信インターフェース360は、ベースバンド信号を無線周波数(RF)信号に変換する送信機、及び/又はRF信号をベースバンド信号に変換する受信機を含み得る。通信インターフェース360は、RF信号を送信し、受信するためのアンテナに結合され得る。
【0056】
通信インターフェース360は、入力ポート及び/若しくは出力ポートを含む論理構成要素、入力システム及び/若しくは出力システム、並びに/又は他のデバイスへのデータの送信を促進する他の入力構成要素及び出力構成要素を含み得る。たとえば、通信インターフェース360は、ワイヤード通信のためのネットワーク・インターフェース・カード(たとえば、イーサネット(登録商標)・カード)、及び/又はワイヤレス通信のためのワイヤレス・ネットワーク・インターフェース(たとえば、WiFi)カードを含み得る。通信インターフェース360はまた、ケーブルを介した通信のためのユニバーサル・シリアル・バス(USB)ポート、Bluetooth(商標)ワイヤレス・インターフェース、無線周波数識別(RFID)インターフェース、近距離通信(NFC)ワイヤレス・インターフェース、及び/又はデータを1つの形態から別の形態に変換する任意の他のタイプのインターフェースを含み得る。
【0057】
以下で詳細に説明するように、デバイス300は、照準モード中のターゲットのシンボル又はピクトグラフ表現に関係するいくつかの動作を実行し得る。デバイス300は、プロセッサ320がメモリ330などコンピュータ可読媒体に含まれているソフトウェア命令を実行することに応答して、これらの動作を実行し得る。コンピュータ可読媒体は非一時的メモリ・デバイスとして定義され得る。メモリ・デバイスは、単一の物理メモリ・デバイス内で実装されるか、又は複数の物理メモリ・デバイスにわたって拡散し得る。ソフトウェア命令は別のコンピュータ可読媒体から又は別のデバイスからメモリ330に読み込まれ得る。メモリ330に含まれているソフトウェア命令は、プロセッサ320に本明細書で説明するプロセスを実行させ得る。代替的に、本明細書で説明するプロセスを実装するためのソフトウェア命令の代わりに、又はそれと組み合わせて、ハードワイヤード回路が使用され得る。したがって、本明細書で説明する実装形態はハードウェア回路とソフトウェアの任意の特定の組合せに限定されない。
【0058】
図3はデバイス300の例示的な構成要素を示すが、他の実装形態では、デバイス300は、より少ない構成要素、異なる構成要素、追加の構成要素、又は図3に示されているものとは異なって構成される構成要素を含み得る。
【0059】
追加又は代替として、デバイス300の1つ又は複数の構成要素は、デバイス300の1つ又は複数の他の構成要素によって実行されるものとして説明される1つ又は複数のタスクを実行し得る。
【0060】
図4は、超音波システム100の例示的な機能構成要素を示す図である。他の実装形態では、図4の構成要素は、たとえば、光学撮像、3D撮像、サーマル及び/又はIR撮像、X線撮像、核共鳴撮像、及び/又は別のタイプの撮像など、異なるタイプの撮像モダリティを使用するデバイスにおいて実装され得る。超音波システム100の機能構成要素は、たとえば、メモリ330からの命令を実行するプロセッサ320を介して実装され得る。代替的に、超音波システム100の機能構成要素のいくつか又はすべてはハードワイヤード回路を介して実装され得る。図4に示されているように、超音波システム100は、ユーザ・インターフェース410と、照準モード・マネージャ420と、画像生成器430と、3D走査マネージャ440と、データ・コレクタ450とを含み得る。
【0061】
ユーザ・インターフェース410は、ディスプレイ122を介して超音波画像及び/又は照準合わせ中のターゲットのシンボル若しくはピクトグラフ表現をユーザに表示する、ユーザ・インターフェース(たとえばグラフィカル・ユーザ・インターフェース)を生成し得る。ユーザ・インターフェース410は、ディスプレイ122に関連付けられたタッチスクリーンを介して、ベース・ユニット120上及び/若しくは超音波プローブ110上に位置する1つ又は複数の制御キーを介して、ベース・ユニット120中に含まれるマイクロフォンを介して、並びに/又は別のタイプの入力方法を介して、ユーザからの選択及び/又はコマンドを受信するように構成され得る。たとえば、ユーザは、ユーザ・インターフェース410を介して超音波画像のタイプ、照準モードを選択し得、異なる基準系、閲覧平面、走査モード、及び/若しくは撮像モードを選択し得、並びに/又は、超音波プローブ110が照準モード中にセンタリングされ、位置合わせされると、3D走査を実行することを選択し得る。
【0062】
照準モード・マネージャ420は、超音波システム100に関連付けられた照準モードを管理し得る。実例として、ユーザが走査を実行することを選択したとき、超音波システム100は自動的に照準モードに入り得る。別の実例として、ユーザは、選択項目を使用して、及び/又は特定のコマンドを実行することによって、照準モードを選択し得る。いくつかの実装形態では、照準モード・マネージャ420はデフォルトの基準系又は閲覧平面を選択し得る。追加又は代替として、ユーザは、1つ又は複数の基準系、閲覧平面、走査モード、並びに/又は撮像モードを選択し得る。実例として、ユーザは、特定の平面(たとえば、「矢状」、「横断」など)を指定することによって第1の閲覧平面を選択し得、及び/又は、照準合わせ中の基準系として超音波プローブ110を使用すべきか、又は照準合わせ中の基準系として患者の体を使用すべきかを選択し得る。別の実例として、走査モードは、各選択された走査モードのための走査平面の数を指定することによって選択され得る。また別の実例として、撮像モードは、利用可能な撮像モードのリストから選択され得る。
【0063】
照準モード・マネージャ420は、Bモード超音波画像、Pモード超音波画像、ドップラー超音波画像、セグメンテーション・マップ・モード超音波画像、高調波モード超音波画像、Mモード超音波画像、及び/又は他のタイプの超音波画像など、特定のタイプの超音波画像を使用して超音波画像を取得/キャプチャするよう画像生成器430に命令し得る。画像生成器430は特定の平面内の超音波画像を取得/キャプチャし得る。たとえば、画像生成器430は、特定のタイプの超音波画像を取得するように、特定の平面に(たとえば、θモータ220の特定の位置)移動するように、及び(たとえば、φモータ240及びトランスデューサ260を使用して)特定の平面についての特定のタイプの超音波画像を生成するように、データ・コレクタ450に命令し得る。
【0064】
照準モード・マネージャ420は、画像生成器430によってキャプチャされた超音波画像に基づいて、当該のターゲットのシンボル又はピクトグラフ表現を生成し得、超音波システム100が照準モードにあるときに、実際のキャプチャされた超音波画像の代わりにシンボル又はピクトグラフ表現を表示し得る。シンボル又はピクトグラフ表現を生成することに関する照準モード・マネージャ420の機能について、図5を参照しながら、以下でより詳細に説明する。
【0065】
3D走査マネージャ440は、患者の体の中の当該領域についての3D走査を生成し得る。たとえば、超音波プローブ110がセンタリングされ、位置合わせされたことに応答して、及び/又はユーザが、3D走査を実行することを選択したことに応答して、3D走査マネージャ440は、特定のシーケンスにおける平面の特定のセットについての超音波画像を生成するよう画像生成器430に命令し得る。いくつかの実装形態では、3D走査は、θモータ220とφモータ240とのインターレースされた動きを用いて実装され得る。3D走査中に走査される平面の数(たとえば、θモータ220の異なる位置の数)はユーザによって構成可能であり得る。たとえば、3D走査は、30度ごとに、15度ごとに、10度ごとに、5度ごとになど、平面を走査するように設定され得る。
【0066】
データ・コレクタ450は、超音波プローブ110から超音波画像データを収集するように構成され得る。データ・コレクタ450は、φモータ・コントローラ460と、θモータ・コントローラ470と、トランスデューサ・コントローラ480とを含み得る。φモータ・コントローラ460はφモータ240を制御し得る。θモータ・コントローラ470はθモータ220を制御し得る。トランスデューサ・コントローラ480はトランスデューサ260(又は1Dトランスデューサ・アレイ275、又は2Dトランスデューサ・アレイ285)を制御し得る。
【0067】
図4は超音波システム100の例示的な構成要素を示すが、他の実装形態では、超音波システム100は、より少ない構成要素、異なる構成要素、追加の構成要素、又は図4に示されているものとは異なって構成される構成要素を含み得る。追加又は代替として、超音波システム100の1つ又は複数の構成要素は、超音波システム100の1つ又は複数の他の構成要素によって実行されるものとして説明される1つ又は複数のタスクを実行し得る。
【0068】
図5は、照準モード・マネージャ420の例示的な機能構成要素を示すダイヤグラムである。照準モード・マネージャ420の機能構成要素は、たとえば、メモリ330からの命令を実行するプロセッサ320を介して実装され得る。代替的に、照準モード・マネージャ420の機能構成要素のいくつか又はすべてはハードワイヤード回路を介して実装され得る。図5に示されているように、照準モード・マネージャ420は、セグメンテーション・ニューラル・ネットワーク510と、インジケータ生成器520と、照準データベース(DB)530とを含み得る。
【0069】
セグメンテーション・ニューラル・ネットワーク510は、特定のタイプのターゲットの境界を識別するためにセグメンテーションを実行し、識別されたターゲットの周りに境界を生成するようにトレーニングされた、ニューラル・ネットワークを含み得る。たとえば、セグメンテーション・ニューラル・ネットワーク510は、膀胱、子宮、前立腺、大動脈、又は別の器官若しくは身体構造を検出するようにトレーニングされた1つ又は複数の畳み込みニューラル・ネットワークを含み得る。追加又は代替として、セグメンテーション・ニューラル・ネットワーク510は、たとえば、レベルセット方法、領域拡張方法、ウォーターシェッド(watershed)方法、グラフ・カット方法、動的プログラミング方法、及び/又は別のタイプのセグメンテーション技法など、異なるタイプのセグメンテーション技法を使用し得る。ターゲットの境界を出力することに加えて、セグメンテーション・ニューラル・ネットワーク510は、超音波画像が特定のタイプのターゲットを含む、信頼性レベルを出力するようにトレーニングされ得る。たとえば、セグメンテーション・ニューラル・ネットワーク510は、超音波画像が特定のターゲット(たとえば膀胱)を含むパーセンテージ尤度を表す0~1のスケールの数を出力し得る。
【0070】
いくつかの実装形態では、セグメンテーション・ニューラル・ネットワーク510はターゲットのクリッピングを検出し得る。ターゲットのクリッピングは、ターゲットの一部が超音波プローブ110の視野の外側にあるときに起こり得る。セグメンテーション・ニューラル・ネットワーク510は、クリッピングされたターゲットを含む画像のセットを使用してクリッピングを検出するようにトレーニングされ得、検出された境界の形状に基づいてクリッピングを検出し得る。セグメンテーション・ニューラル・ネットワーク510がクリッピングを検出した場合、セグメンテーション・ニューラル・ネットワーク510はクリッピング・フラグを出力し得、照準モード・マネージャ420はユーザにクリッピング通知を与え得る。
【0071】
さらに、いくつかの実装形態では、セグメンテーション・ニューラル・ネットワーク510は、ターゲットが超音波プローブ110の視野よりも大きくなったときを検出し得る。セグメンテーション・ニューラル・ネットワーク510は、画像の視野よりも大きいターゲットを含む画像のセットを使用して、視野よりも大きいターゲットを検出するようにトレーニングされ得、部分的に検出された境界の形状に基づいて、他の検出された構造(たとえば膀胱中の流体)に基づいて、及び/又は特定のターゲットに関連付けられたテクスチャ・パターンに基づいて、そのような大きいターゲットを検出し得る。セグメンテーション・ニューラル・ネットワーク510が、視野よりも大きいターゲットを検出した場合、セグメンテーション・ニューラル・ネットワーク510は「視野よりも大きいターゲット」フラグを出力し得、照準モード・マネージャ420はユーザに「視野よりも大きいターゲット」通知を与え得る。
【0072】
インジケータ生成器520は、照準DB530中に記憶された情報を使用してセグメンテーション・ニューラル・ネットワーク510によって識別されたターゲットの境界に基づいて、識別されたターゲットのシンボル又はピクトグラフ表現を生成し得る。照準DB530は、当該のターゲットの断面積が最大にされる超音波画像をキャプチャするために、超音波プローブ110がセンタリングされ、位置合わせされたかどうかを決定するために使用される値のセットを記憶し得る。照準DB530中に記憶され得る例示的な情報について、図6を参照しながら以下で説明する。
【0073】
たとえば、インジケータ生成器520は、当該のターゲットの識別された境界に基づいてそのターゲットについての中心インジケータ及び領域インジケータを生成し得る。インジケータ生成器520は、ターゲット検出器540と、セントロイド計算器550と、領域計算器560とを含み得る。
【0074】
ターゲット検出器540は、セグメンテーション・ニューラル・ネットワーク510から受信された情報に基づいて、ターゲットがセグメンテーション・ニューラル・ネットワーク510によって識別されたかどうかを決定し得る。たとえば、ターゲット検出器540は、セグメンテーション・ニューラル・ネットワーク510がターゲットについての境界を識別したかどうか、及び/又は、セグメンテーション・ニューラル・ネットワーク510が、キャプチャされた超音波画像がターゲットを含む尤度が特定のしきい値を上回ることを示したかどうかを決定し得る。インジケータ生成器520は、ターゲットが検出されるまで、そのターゲットのシンボル又はピクトグラフ表現を生成しないことがある。
【0075】
セントロイド計算器550は、検出されたターゲットのセントロイドを計算し得る。ターゲットの境界は、最後の頂点が最初の頂点に隣接している、連続した頂点からなる多角形として表され得る。各頂点はデカルト(Cartesian)x座標及びy座標によって記述され得る。自己交差していない閉多角形の領域は以下の式
【数1】

によって計算され得、ここで、nは頂点の数であり、iは総和指数(summation index)である。セントロイドのx座標及びy座標は、その場合、
【数2】

として計算され得、ここで、Aは計算された領域であり、nは頂点の数であり、iは総和指数である。いくつかの実装形態では、セントロイドは式(2)及び式(3)を使用して計算され得る。他の実装形態では、セントロイドは、異常な形状をもつターゲットを考慮に入れるために、ターゲットの境界の多角形の頂点のうちの左端頂点と右端頂点との間の中心として計算され得る。領域計算器560は、式(1)に基づいて、及び/又はターゲットの識別された境界内の領域を計算するための別の技法に基づいて、検出されたターゲットの現在領域を計算し得る。
【0076】
インジケータ生成器520は、セントロイドの計算されたロケーションに基づいて、特定のピクセル数(たとえば20ピクセルなど)の直径をもつ塗りつぶされた円として中心インジケータを生成し、表示し得る。インジケータ生成器520は、超音波プローブ110の視野の中心線の位置に対するセントロイドの位置を追跡し得る。セントロイドの位置が中心線の特定のピクセル数又は距離内にあるとき、インジケータ生成器520は中心インジケータをハイライトし得る。中心インジケータは、第1の色、パターン、シェーディング、及び/又は形状で生成され得、中心インジケータがハイライトされたとき、中心インジケータは、第2の色、パターン、シェーディング、及び/又は形状で表示され得る。
【0077】
インジケータ生成器520は、特定のピクセル数の直径をもち、中心インジケータ上にセンタリングされた塗りつぶされた円として、領域インジケータを生成し、表示し得る。いくつかの実装形態では、領域インジケータの円の半径は、以下の式
【数3】

に基づくターゲットの領域に基づき得、ここで、rは半径であり、Aは、ターゲットの境界の多角形について計算された領域である。他の実装形態では、領域についての円の半径は、設定された値に基づき得、識別されたターゲットのサイズに基づかないことがある。識別されたターゲットについての現在領域が特定の値に対して特定の回数(たとえば3回など)だけ増加及び減少したとき、その特定の値が最大領域として選択され得る。最大領域が選択された後に、現在領域が最大領域の特定の範囲内にあるとき、インジケータ生成器520は領域インジケータをハイライトし得る。領域インジケータは、第1の色、パターン、シェーディング、及び/又は形状で生成され得、領域インジケータがハイライトされたとき、領域インジケータは、第2の色、パターン、シェーディング、及び/又は形状で表示され得る。いくつかの実装形態では、インジケータ生成器520は、中心インジケータがハイライトされたときに第1のタイプの聴覚及び/又は触覚フィードバックを与え、領域インジケータがハイライトされたときに第2のタイプの聴覚及び/又は触覚フィードバックを与え得る。
【0078】
中心インジケータ及び領域インジケータがハイライトされた後に、照準モード・マネージャ420は、超音波プローブ110が、少なくとも特定の時間期間の間、センタリングされ、最大領域を指す位置にあったままであるかどうかを決定し得る。超音波プローブ110が、少なくとも特定の時間期間の間、センタリングされ、配置されたままである場合、照準モード・マネージャ420は、照準モードを終了させ、3D走査を開始するよう3D走査マネージャ440に命令し得る。
【0079】
図5は、照準モード・マネージャ420の例示的な構成要素を示すが、他の実装形態では、照準モード・マネージャ420は、図5に示されている構成要素よりも少ない構成要素、異なる構成要素、追加の構成要素、又は異なって構成された構成要素を含み得る。追加又は代替として、照準モード・マネージャ420の1つ又は複数の構成要素は、照準モード・マネージャ420の1つ又は複数の他の構成要素によって実行されるタスクとして説明される1つ又は複数のタスクを実行し得る。
【0080】
図6は、照準DB530の例示的な構成要素を示すダイヤグラムである。図6に示されているように、照準DB530は、中心線位置エントリ610と、セントロイド位置エントリ620と、現在領域エントリ630と、最大領域エントリ640と、最大領域許容差エントリ650と、増加フラグ・エントリ660と、方向カウント・エントリ670と、定常カウント・エントリ680とを含み得る。
【0081】
中心線位置エントリ610は、超音波プローブ110の視野の中心線位置を識別する情報を記憶し得る。たとえば、中心線位置は、キャプチャされた超音波画像(たとえばBモード超音波画像)の中心線として指定され得る。セントロイド位置エントリ620は、セントロイド計算器550によって決定された現在の又は最も最近に計算されたセントロイド位置を識別する情報を記憶し得る。
【0082】
現在領域エントリ630は、ターゲットについての現在の又はより最近に計算された領域を識別する情報を記憶し得る。最大領域エントリ640は、ターゲットについての最大領域を識別する情報を記憶し得る。最大領域許容差エントリ650は、最大領域許容差を識別する情報を記憶し得る。最大領域許容差は、領域インジケータをハイライトされたままに保つために、現在領域が最大領域からどのくらい逸脱することが許容されるかを決定するために使用され得る。
【0083】
増加フラグ・エントリ660は、現在領域が増加しているかどうかを追跡するために使用され得る。方向カウント・エントリ670は、現在領域が、増加から減少に、及び減少から増加に方向を転換した回数を追跡するために使用され得る。現在領域が増加及び減少した回数は、真の最大領域が識別されたことを保証するために、超音波プローブ110が、最大領域に関連付けられた位置を何回通過したかを決定するために使用され得る。定常カウント・エントリ680は、ユーザが、超音波プローブ110を、センタリングされ、位置合わせされた位置に保持している持続時間を追跡するために使用され得る。3D走査は、超音波プローブ110が、少なくとも特定の時間の間(たとえば、少なくとも2秒間など)、センタリングされ、位置合わせされた位置にあるまで開始されないことがある。
【0084】
図7は、本明細書で説明する一実装形態による、照準合わせ中のユーザ・インターフェースを生成するためのプロセスのフローチャートである。いくつかの実装形態では、図7のプロセスは超音波システム100によって実行され得る。他の実装形態では、図7のプロセスのいくつか又はすべてが、別のデバイス、又は超音波システム100とは別個のデバイスのグループによって実行され得る。たとえば、他の実装形態では、図7のプロセスは、たとえば、光学撮像、3D撮像、サーマル及び/又はIR撮像、X線撮像、核共鳴撮像、及び/又は別のタイプの撮像など、異なるタイプの撮像モダリティを使用するデバイスによって実行され得る。
【0085】
図7のプロセスは、照準モードに入ること(ブロック510)を含み得る。実例として、ユーザが、走査を実行することを選択した、及び/又は超音波システム100をオンにしたとき、超音波システム100は自動的に照準モードに入り得る。別の実例として、ユーザは、(たとえばユーザ・インターフェース410を介して)選択項目を使用して、及び/又は特定のコマンドを実行することによって、照準モードを選択し得る。さらに、ユーザは、照準モード中に使用すべき超音波画像の特定のタイプを選択し得る。たとえば、ユーザは、Bモード超音波画像、Pモード超音波画像、ドップラー超音波画像、高調波モード超音波画像、Mモード超音波画像、及び/又は他のタイプの超音波画像を使用することを選択し得る。
【0086】
超音波フレームが取得され、処理され得(ブロック715)、ターゲットが超音波フレーム中で検出されたかどうかに関する決定が行われ得る(ブロック720)。たとえば、画像生成器430は、データ・コレクタ450を介して超音波画像をキャプチャし、生成された超音波画像をセグメンテーション・ニューラル・ネットワーク510に与え得る。セグメンテーション・ニューラル・ネットワーク510は、キャプチャされた超音波画像中の当該のターゲットの境界を識別するためにセグメンテーションを実行し、及び/又は、キャプチャされた超音波画像が当該のターゲットを含む尤度を表すスコアを出力し得る。ターゲット検出器540は、セグメンテーション・ニューラル・ネットワーク510の出力に基づいて、ターゲットが超音波フレーム中で検出されたかどうかに関する決定を行い得る。
【0087】
ターゲットが検出されなかったことが決定された場合(ブロック720-いいえ)、照準DB530中の最大領域エントリ640、方向カウント・エントリ670、及び定常カウント・エントリ680はクリアされ得(ブロック725)、処理は、別の超音波フレームを取得し、処理するためにブロック715に戻り得る。ターゲットが検出されたことが決定された場合(ブロック720-はい)、ターゲットのセントロイド及び領域が計算され得、ターゲットの計算されたセントロイド及び領域に基づいて中心インジケータ及び領域インジケータが表示され得る(ブロック730)。
【0088】
実例として、セントロイド計算器550は、上記の式(2)及び式(3)を使用してセントロイドを計算し、上記の式(1)を使用して領域を計算し得る。別の実例として、セントロイド計算器550は、検出されたターゲットの境界を画定する多角形の左端頂点と右端頂点との間の中心点としてセントロイドを計算し得る。インジケータ生成器520は、計算されたセントロイドの位置に中心インジケータを表示し、中心インジケータ上にセンタリングされた円又は別のタイプの形状として領域インジケータを表示し得る。いくつかの実装形態では、領域インジケータのサイズは、上記の式(4)を使用して計算された領域に基づき得る。他の実装形態では、領域インジケータのサイズは、計算された領域に基づかないことがあり、代わりに、領域インジケータのためのデフォルト・サイズに基づき得る。
【0089】
セントロイドが中心線のxピクセル数又は距離内にあるかどうかに関する決定が行われ得る(ブロック735)。たとえば、インジケータ生成器520は、計算されたセントロイド位置が中心線のしきいピクセル数(たとえば10ピクセルなど)又は距離内にあるかどうかを決定するために、計算されたセントロイド位置を超音波110の視野の中心線(たとえば、超音波フレームの中心線)と比較し得る。セントロイドが中心線のxピクセル数又は距離内にないことが決定された場合(ブロック735-いいえ)、処理は、別の超音波フレームを取得し、処理するためにブロック715に戻り得る。セントロイドが中心線のxピクセル数又は距離内にあることが決定された場合(ブロック735-はい)、中心インジケータがハイライトされ得る(ブロック740)。インジケータ生成器520は中心インジケータを第1の色、パターン、シェーディング、及び/又は形状から第2の色、パターン、シェーディング、及び/又は形状に変更し得る。たとえば、中心インジケータは、塗りつぶされた赤色の円から塗りつぶされた緑色の円に変化し得る。ユーザは、次いで、ターゲットについての最大断面積を識別するために、超音波プローブ110を特定の方向に(たとえば、頭部から尾部の方向に)ティルトするように指示され得る。さらに、インジケータ生成器520は、中心インジケータがハイライトされたときに、ユーザに聴覚及び/又は触覚フィードバックを与え得る。
【0090】
現在領域が最大領域よりも大きいかどうかに関する決定が行われ得る(ブロック745)。たとえば、インジケータ生成器520は、現在領域が最大領域よりも大きいかどうかを決定するために、現在領域エントリ630中に記憶された値を最大領域エントリ640と比較し得る。最大領域は、超音波システム100が最初に照準モードに入ったときに0に初期設定され得る。
【0091】
現在領域が最大領域よりも大きいことが決定された場合(ブロック745-はい)、最大領域は現在領域に設定され得、増加フラグが設定された場合、方向カウントが増分され得、増加フラグが設定され得る(ブロック750)。たとえば、インジケータ生成器520は現在領域エントリ630からの値を最大領域エントリ640中に記憶し得る。さらに、増加フラグ・エントリ660が真に設定された場合、方向カウント・エントリ670中の値が増分され得、増加フラグ・エントリ660が真に設定され得る。増加フラグ・エントリ660は偽に初期設定され得、方向カウント・エントリ670は、超音波システム100が最初に照準モードに入ったときに0に設定され得る。
【0092】
最大領域が最大領域許容差÷2以上であるかどうかに関する決定が行われ得る(ブロック755)。最大領域が最大領域許容差÷2以上でないことが決定された場合(ブロック755-いいえ)、処理は、別の超音波フレームを取得し、処理するためにブロック715に戻り得る。最大領域が最大領域許容差(MAX_TOL)÷2以上であることが決定された場合(ブロック755-はい)、定常カウントが0に設定され得(ブロック760)、処理は、別の超音波フレームを取得し、処理するためにブロック715に戻り得る。
【0093】
ブロック745に戻ると、現在領域が最大領域よりも大きくないことが決定された場合(ブロック745-いいえ)、現在領域が最大領域-最大領域許容差以上であるかどうかに関する決定が行われ得る(ブロック765)。現在領域が最大領域-最大領域許容差以上でないことが決定された場合(ブロック765-いいえ)、増加フラグが真に設定された場合、方向カウントが増分され得、増加フラグが偽に設定され得、定常カウントが0に設定され得る(ブロック770)。処理は、その場合、別の超音波フレームを取得し、処理するためにブロック715に戻り得る。
【0094】
現在領域が最大領域-最大領域許容差以上であることが決定された場合(ブロック765-はい)、定常カウントが増分され得る(ブロック775)。定常カウントが第1の定常カウントしきい値TSC1以上であるかどうか、及び方向カウントが方向カウントしきい値TDC以上であるかどうかに関する決定が行われ得る(ブロック780)。たとえば、インジケータ生成器520は、方向カウント・エントリ670と定常カウント680との中に記憶された値を検査し、記憶された値を事前決定された記憶されたしきい値と比較し得る。方向カウントしきい値TDCは、ターゲットの最良の最大断面積を識別するために、超音波プローブ110が特定の回数(たとえば、3回、5回など)だけ最大領域を通過したことを保証するために使用され得る。第1の定常カウントしきい値TSC1(たとえば、5つの連続的にキャプチャされた超音波フレームなど)は、超音波プローブ110が、少なくとも特定の持続時間の間、最大断面積を指す位置を維持していたことを保証するために使用され得る。
【0095】
定常カウントが第1の定常カウントしきい値以上でないか、又は方向カウントが方向カウントしきい値以上でないことが決定された場合(ブロック780-いいえ)、処理は、別の超音波フレームを取得し、処理するためにブロック715に戻り得る。定常カウントが第1の定常カウントしきい値以上であり、方向カウントが方向カウントしきい値以上であることが決定された場合(ブロック780-はい)、領域インジケータがハイライトされ得る(ブロック785)。インジケータ生成器520は領域インジケータを第1の色、パターン、シェーディング、及び/又は形状から第2の色、パターン、シェーディング、及び/又は形状に変更し得る。たとえば、領域インジケータは赤い円から緑の円に変化し得る。さらに、インジケータ生成器520は、領域インジケータがハイライトされたときに、ユーザに聴覚及び/又は触覚フィードバックを与え得る。
【0096】
定常カウントが第2の定常カウントしきい値TSC2以上であるかどうかに関する決定が行われ得る(ブロック790)。第2の定常カウントしきい値TSC2(たとえば、10個の連続的にキャプチャされた超音波フレームなど)は、超音波プローブ110が、3D走査が開始される前に少なくとも特定の持続時間の間、最大断面積を指す位置を維持していたことを保証するために使用され得る。定常カウントが第2の定常カウントしきい値TSC2以上でないことが決定された場合(ブロック790-いいえ)、処理は、別の超音波フレームを取得し、処理するためにブロック715に戻り得る。定常カウントが第2の定常カウントしきい値TSC2以上であることが決定された場合(ブロック790-はい)、照準モードは終了され得、走査が自動トリガされ得る(ブロック795)。たとえば、照準モード・マネージャ420は、照準モードを終了させ、ターゲットのフル3D走査を実行するよう3D走査マネージャ440に命令し得る。
【0097】
図8A図8Dは、基準系として超音波プローブ110を使用するBモード・ビューを示すユーザ・インターフェースのダイヤグラムであり、その基準系では、超音波プローブ100の位置が変化したときに、中心インジケータ及び領域インジケータが移動される。図8Aは、超音波システム100が最初に照準モードに入ったときに、ユーザに表示され得るユーザ・インターフェース801を示す。ユーザ・インターフェース801は、超音波プローブ110がBモード超音波画像をキャプチャしたときの超音波プローブ110の視野を表す、視野810と中心線820とを含み得る。
【0098】
図8Bは、ターゲットが検出された後のユーザ・インターフェース802を示す。この実例では、ターゲットは患者の膀胱である。ユーザ・インターフェース802は、たとえば、小さい塗りつぶされた赤色の円として表示される中心インジケータ830と、中心インジケータ830上にセンタリングされたより大きい赤い円として表示される領域インジケータ840とを含み得る。中心インジケータ830及び領域インジケータ840は視野810の超音波画像中の膀胱の位置を表す。図8Cは、超音波プローブ110がセンタリングされた後のユーザ・インターフェース803を示す。検出された膀胱のセントロイドが中心線820の特定のピクセル数又は距離内(たとえば10ピクセル以内など)にあることが決定されたとき、中心インジケータ830は、たとえば、小さい塗りつぶされた緑色の円に対応するハイライトされた中心インジケータ835に変更され得る。センタリング中に、超音波プローブ110が、膀胱に対する中心インジケータ830の位置を反映するようにユーザによって移動される際に、中心インジケータ830の位置は変化し得る。ユーザは、次いで、ターゲットについての最大断面積を識別するために、超音波プローブ110を特定の方向に(たとえば、頭部から尾部の方向に)ティルトするように指示され得る。
【0099】
図8Dは、膀胱の最大断面積が識別され、超音波プローブ110が最大断面積を指すように位置合わせされた後のユーザ・インターフェース804を示す。超音波プローブ110が、膀胱の最大断面積を指すように位置合わせされたとき、領域インジケータ840は、緑の円に対応するハイライトされた領域インジケータ845に変更され得る。超音波プローブ110が、(たとえば、約2秒の時間に対応する)10フレームなど、いくつかの連続フレーム・キャプチャの間、センタリングされ、最大断面積を指している間、安定に保持された後に、超音波システム100は膀胱の3D走査を開始し得る。
【0100】
図9A図9Dは、患者の体の横断ビューを示し、基準系として患者の体を使用する、ユーザ・インターフェースのダイヤグラムである。したがって、患者の体は静止しているものとして示されており、超音波プローブ110が移動するときに、超音波プローブ110の視野はディスプレイ中で移動される。図9Aは、超音波システム100が最初に照準モードに入ったときにユーザに表示され得るユーザ・インターフェース901を示す。ユーザ・インターフェース901は患者の体の横断面ビューを含み得る。
【0101】
図9Bは、膀胱が検出された後のユーザ・インターフェース902を示す。ユーザ・インターフェース902は、視野の中心線として表示される中心インジケータ920をもつ超音波プローブ110の視野を含み得る。中心インジケータ920は最初に赤色で表示され得る。さらに、ユーザ・インターフェース902は、患者の膀胱を赤色の卵形として示す領域インジケータ930を含み得る。セグメンテーション・ニューラル・ネットワーク510がクリッピングを検出した場合、セグメンテーション・ニューラル・ネットワーク510はクリッピング・フラグを出力し得、照準モード・マネージャ420はユーザにクリッピング通知950を与え得る。セグメンテーション・ニューラル・ネットワーク510が、視野よりも大きいターゲットを検出した場合、ユーザは、「視野よりも大きいターゲット」通知を与えられ得、及び/又は、超音波プローブ110に対する圧力を低減するか、若しくはより多くの音響ゲル170を追加するように指示され得る。
【0102】
図9Cは、超音波プローブ110がセンタリングされた後のユーザ・インターフェース903を示す。検出された膀胱のセントロイドが中心線の特定のピクセル数又は距離内(たとえば10ピクセル内など)にあることが決定されたとき、中心インジケータ920は、色を赤から緑に変更することによってなど、ハイライトされた中心インジケータ925に変更され得る。さらに、視野及びハイライトされた中心インジケータ925は、領域インジケータ930として表された膀胱上にセンタリングされるものとして示され得る。センタリング中に、超音波プローブ110が、膀胱に対する中心インジケータ930の位置を反映するようにユーザによって移動される際に、中心インジケータ930の位置は変化し得る。ユーザは、次いで、ターゲットについての最大断面積を識別するために、超音波プローブ110を特定の方向に(たとえば、頭部から尾部の方向に)ティルトするように指示され得る。
【0103】
図9Dは、膀胱の最大断面積が識別され、超音波プローブ110が最大断面積を指すように位置合わせされた後のユーザ・インターフェース904を示す。超音波プローブ110が、膀胱の最大断面積を指すように位置合わせされたとき、領域インジケータ930は、ハイライトされた領域インジケータ935に変更され得る。たとえば、膀胱を表す卵形の色は赤から緑に変化し得る。超音波プローブ110が、(たとえば、約2秒の時間に対応する)10フレームなど、いくつかの連続フレーム・キャプチャの間、センタリングされ、最大断面積を指している間、安定に保持された後に、超音波システム100は膀胱の3D走査を開始し得る。
【0104】
ユーザは、異なる平面間でビューを切り替えることが可能であり得る。たとえば、ユーザは横断面ビューと矢状面ビューとを切り替え得る。図10A図10Dは、患者の体の矢状ビューを示し、基準系として患者の体を使用する、ユーザ・インターフェースのダイヤグラムである。図10Aは、超音波システム100が最初に照準モードに入ったときにユーザに表示され得るユーザ・インターフェース1001を示す。ユーザ・インターフェース1001は患者の体の矢状面ビューを含み得る。矢状面ビューでは、恥骨が表示され得、超音波プローブ110を位置合わせさせるときの基準点としてユーザによって使用され得る。
【0105】
図10Bは、膀胱が検出された後のユーザ・インターフェース1002を示す。ユーザ・インターフェース1002は、視野の中心線として表示される中心インジケータ1020をもつ超音波プローブ110の視野を含み得る。中心インジケータ1020は最初に赤色で表示され得る。さらに、ユーザ・インターフェース1002は、患者の膀胱を赤色の円として示す領域インジケータ1030を含み得る。
【0106】
図10Cは、超音波プローブ110がセンタリングされた後のユーザ・インターフェース1003を示す。検出された膀胱のセントロイドが、中心線の特定のピクセル数又は距離内(たとえば10ピクセル以内など)にあることが決定されたとき、中心インジケータ1020は、色を赤から緑に変更することによってなど、ハイライトされた中心インジケータ1025に変更され得る。さらに、視野及びハイライトされた中心インジケータ1025は、領域インジケータ1030として表された膀胱上にセンタリングされるものとして示され得る。センタリング中に、超音波プローブ110が、膀胱に対する中心インジケータ1030の位置を反映するようにユーザによって移動される際に、中心インジケータ1030の位置は変化し得る。ユーザは、次いで、ターゲットについての最大断面積を識別するために、超音波プローブ110を特定の方向に(たとえば、頭部から尾部の方向に)ティルトするように指示され得る。
【0107】
図10Dは、膀胱の最大断面積が識別され、超音波プローブ110が最大断面積を指すように位置合わせされた後のユーザ・インターフェース1004を示す。超音波プローブ110が、膀胱の最大断面積を指すように位置合わせされたとき、領域インジケータ1030は、ハイライトされた領域インジケータ1035に変更され得る。たとえば、膀胱を表す円の色は赤から緑に変化し得る。超音波プローブ110が、(たとえば、約2秒の時間に対応する)10フレームなど、いくつかの連続フレーム・キャプチャの間、センタリングされ、最大断面積を指している間、安定に保持された後に、超音波システム100は膀胱の3D走査を開始し得る。
【0108】
図11Aは、Cモードと呼ばれる多平面走査を使用する照準モード1101を示す。図11Aに示されているように、照準モード1101は、超音波プローブ110が、患者160の膀胱170を走査するために、45°だけ離れた4つの平面内でBモード走査を実行するために垂直軸の周りを前後に回転運動1110を実行することを含み得る。上面図1120は冠状面内の走査平面の位置を示す。4つの平面が図11Aに示されているが、他の実装形態では、照準モード1101は異なる数の平面を含み得る。たとえば、照準モード1101は、15°だけ離れた12個の平面を含み得る。
【0109】
図11B及び図11Cは、照準モード1101に関連付けられたユーザ・インターフェース1102及び1103を示す。図11Bに示されているように、ユーザ・インターフェース1102は膀胱表現1130とビーム表現1140とを含み得る。膀胱表現1130は、初期照準走査が、図11Aに示された4つの平面を使用して実行された後の、患者160の膀胱170の決定されたロケーションに対応し得る。ビーム表現1140は、超音波プローブ110の現在の位置における超音波プローブ110の視野のフラッシュライト・ビューに対応し得、膀胱170と交差する平面(たとえば、膀胱170の最大断面において膀胱170と交差する平面)内の超音波プローブ110の超音波ビームの断面に対応し得る。ユーザは、超音波プローブ110の照準合わせを改善するための情報を与えられ得る。たとえば、図11Bにおいて、膀胱表現1130の一部はビーム表現1140から外れており、それによりターゲットのクリッピングを示し得る。ユーザは、ターゲットが超音波プローブ110の視野の中央に配置されるように、ターゲットのクリッピングをなくし、超音波プローブ110を位置合わせさせるように超音波プローブ110を配置するように指示され得る。
【0110】
図11Cに示されているように、ユーザ・インターフェース1102は、ハイライトされた膀胱表現1130と、ビーム表現1140とを含む。膀胱表現1130は、膀胱170が超音波プローブ110の視野の中心にあるときに、ハイライトされた膀胱表現1140になり得る。たとえば、超音波システム100は、膀胱170のセントロイドと、超音波プローブ110の視野の中心とを決定し、セントロイドが視野の中心の特定の距離内にあるときに、膀胱170が中心にあると決定し得る。
【0111】
以上の明細書では、添付の図面を参照しながら、様々な好ましい実施例について説明した。しかしながら、様々な変更及び改変がそれに対して行われ得、以下の特許請求の範囲に記載されているように、本発明のより広い範囲から逸脱することなしに、追加の実施例が実装され得ることは明らかである。明細書及び図面は、したがって、限定的な意味ではなく、例示的な意味で考えられるべきである。
【0112】
たとえば、図7に関して一連のブロックについて説明したが、ブロックの順序は他の実装形態では変更され得る。さらに、非依存ブロックは並行して実行され得る。
【0113】
上記で説明した実施例は、膀胱を走査することに関するが、他の実装形態では、大動脈、前立腺、腎臓、子宮、卵巣、大動脈、心臓など、他の器官、関節、血管、及び/又は身体領域が走査及び/又は撮像され得る。たとえば、上記で説明した実施例は、大動脈瘤の存在を検出するために、大動脈を走査するための準備において照準合わせ中に超音波プローブをセンタリングするために使用され得る。
【0114】
本システム及び/又は方法は、上記で説明したように、図に示された実装形態において、ソフトウェア、ファームウェア、及びハードウェアの多くの異なる形態で実装され得ることが明らかになろう。これらのシステム及び方法を実装するために使用される実際のソフトウェア・コード又は専用制御ハードウェアは実施例を限定しない。したがって、本システム及び方法の動作及び挙動については、特定のソフトウェア・コードへの言及なしに説明した。すなわち、ソフトウェア及び制御ハードウェアは、本明細書の説明に基づくシステム及び方法を実装するように設計され得ることが理解される。
【0115】
さらに、上記で説明したいくつかの部分は、1つ又は複数の機能を実行する構成要素として実装され得る。構成要素は、本明細書で使用する際、プロセッサ、ASIC、又はFPGAなどのハードウェア、又はハードウェアとソフトウェアの組合せ(たとえば、ソフトウェアを実行するプロセッサ)を含み得る。
【0116】
「備える(comprise)」/「備える(comprising)」という用語は、本明細書において使用されるとき、述べられる特徴、整数、ステップ又は構成要素の存在を指定するために用いられるが、1つ又は複数の他の特徴、整数、ステップ、構成要素、又はそれらのグループの存在又は追加を排除しないことが強調されるべきである。
【0117】
「論理」という用語は、本明細書で使用する際、1つ又は複数のメモリ・デバイスにおいて記憶される命令を実行するように構成された1つ又は複数のプロセッサの組合せを指すことがあり、ハードワイヤード回路を指すことがあり、及び/又はそれらの組合せを指すことがある。さらに、論理は、単一のデバイス中に含まれ得るか、又は複数の、場合によってはリモートのデバイスにわたって分配され得る。
【0118】
本発明を説明し、定義する目的で、さらに、「実質的に」という用語は、本明細書では、任意の定量比較、値、測定、又は他の表現に帰せられ得る不確定性の固有の程度を表すために利用されることに留意されたい。「実質的に」という用語はまた、本明細書では、定量的表現が、問題となっている主題の基本機能の変化を生じることなしに、述べられた参照から変動し得る程度を表すために利用される。
【0119】
本出願において使用される要素、行為、又は命令はいずれも、そのようなものとして明示的に説明されていない限り、実施例にとって重要な又は本質的なものとして解釈されるべきでない。また、本明細書で使用する際、冠詞「a」は、1つ又は複数のアイテムを含むものとする。さらに、「に基づいて」という句は、別段に明記されていない限り、「に少なくとも部分的に基づいて」を意味するものとする。
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図3
図4
図5
図6
図7
【図
図8A
図8B
図8C
図8D
図9A
図9B
図9C
図9D
図10A
図10B
図10C
図10D
図11A
図11B
図11C
【手続補正書】
【提出日】2022-03-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
計算デバイスによって実行される方法であって、
前記計算デバイスによって、超音波プローブのための照準モードを選択することと、
前記計算デバイスによって、当該のターゲットを検出することと、
前記計算デバイスによって、前記検出された当該のターゲットについてのセントロイドを決定することと、
前記計算デバイスによって、前記決定されたセントロイドに基づいて中心インジケータを表示することと、
前記計算デバイスによって、前記中心インジケータが前記超音波プローブの視野の中心線のしきいピクセル数又は距離内にあることを検出することと、
前記中心インジケータが前記中心線の前記しきいピクセル数又は距離内にあることを検出したことに応答して、前記計算デバイスによって、前記生成された中心インジケータをハイライトすることと
を含む、方法。
【請求項2】
前記当該のターゲットについての領域インジケータを表示すること
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記検出された当該のターゲットについての領域を決定することと、
前記検出された当該のターゲットについての前記領域を追跡することであって、前記検出された当該のターゲットについての前記追跡される領域が変化する際に、前記表示された領域インジケータはサイズが変化しない、前記領域を追跡することと
をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
現在領域を決定するために、前記検出された当該のターゲットについての領域を追跡することと、
前記現在領域が最大領域に対応すると決定することと、
前記現在領域が前記最大領域に対応すると決定したことに応答して、前記表示された領域インジケータをハイライトすることと
をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記現在領域が前記最大領域に対応すると決定することは、前記決定された現在領域が特定の回数だけ増加及び減少したことに基づく、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記超音波プローブが、少なくとも特定の時間期間の間、センタリングされ、前記最大領域を指す位置にあったままであると決定することと、
前記超音波プローブが、少なくとも前記特定の時間期間の間、センタリングされ、前記最大領域を指す位置にあったままであると決定したことに応答して、前記照準モードを終了させ、前記当該のターゲットの走査を開始することと
をさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記当該のターゲットを検出することが、
前記当該のターゲットの境界を識別するためにニューラル・ネットワークを使用すること
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記検出された当該のターゲットについての前記セントロイドを決定することが、
前記境界を、複数の頂点をもつ多角形として表すことと、
前記複数の頂点のうちの左端頂点と右端頂点との間の中心に基づいて前記セントロイドを計算することと
を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記超音波プローブに関連付けられたBモード・ビューを表示することであって、前記超音波プローブの位置は静止しており、前記超音波プローブが移動されたときに、前記中心インジケータが前記Bモード・ビュー中で移動される、Bモード・ビューを表示することと、
患者の体の横断ビューを表示することであって、前記中心インジケータは静止しており、前記超音波プローブが移動されたときに、前記超音波プローブの視野が移動される、患者の体の横断ビューを表示することと、
患者の体の矢状ビューを表示することであって、前記中心インジケータは静止しており、前記超音波プローブが移動されたときに、前記超音波プローブの視野が移動される、患者の体の矢状ビューを表示すること
の少なくともひとつをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
超音波プローブと、
コントローラと
を備えるシステムであって、前記コントローラが、
超音波プローブのための照準モードを選択することと、
当該のターゲットを検出することと、
前記検出された当該のターゲットについてのセントロイドを決定することと、
前記決定されたセントロイドに基づいて中心インジケータを表示することと、
前記中心インジケータが前記超音波プローブの視野の中心線のしきいピクセル数又は距離内にあることを検出することと、
前記中心インジケータが前記中心線の前記しきいピクセル数又は距離内にあることを検出したことに応答して、前記生成された中心インジケータをハイライトすることと
を行うように構成された、システム。
【請求項11】
前記コントローラが、さらに、
前記当該のターゲットについての領域インジケータを表示することと
前記検出された当該のターゲットについての領域を決定することと、
前記検出された当該のターゲットについての前記領域を追跡することであって、前記検出された当該のターゲットについての前記追跡される領域が変化する際に、前記表示された領域インジケータはサイズが変化しない、前記領域を追跡することと
を行うように構成された、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記コントローラが、さらに、
現在領域を決定するために、前記検出された当該のターゲットについての領域を追跡することと、
前記現在領域が最大領域に対応すると決定することと、
前記現在領域が前記最大領域に対応すると決定したことに応答して、前記表示された領域インジケータをハイライトすることと
を行うように構成された、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記コントローラは、前記決定された現在領域が特定の回数だけ増加及び減少したことに基づいて、前記現在領域が前記最大領域に対応すると決定するように構成された、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記コントローラは、さらに、
前記超音波プローブが、少なくとも特定の時間期間の間、センタリングされ、前記最大領域を指す位置にあったままであると決定することと、
前記超音波プローブが、少なくとも前記特定の時間期間の間、センタリングされ、前記最大領域を指す位置にあったままであると決定したことに応答して、前記照準モードを終了させ、前記当該のターゲットの走査を開始することと
を行うように構成された、請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
前記コントローラが、さらに、
前記超音波プローブに関連付けられたBモード・ビューを表示することであって、前記超音波プローブの位置は静止しており、前記超音波プローブが移動されたときに、前記中心インジケータが前記Bモード・ビュー中で移動される、Bモード・ビューを表示することと、
前記コントローラが、さらに、
患者の体の横断ビューを表示することであって、前記中心インジケータは静止しており、前記超音波プローブが移動されたときに、前記超音波プローブの視野が移動される、患者の体の横断ビューを表示することと、
患者の体の矢状ビューを表示することであって、前記中心インジケータは静止しており、前記超音波プローブが移動されたときに、前記超音波プローブの視野が移動される、患者の体の矢状ビューを表示すること
の少なくともひとつを行うように構成された、請求項10に記載のシステム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8A
【補正方法】変更
【補正の内容】
図8A
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8B
【補正方法】変更
【補正の内容】
図8B
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8C
【補正方法】変更
【補正の内容】
図8C
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8D
【補正方法】変更
【補正の内容】
図8D
【国際調査報告】