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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-16
(54)【発明の名称】絶縁電気コード
(51)【国際特許分類】
   H01B 7/38 20060101AFI20220909BHJP
   H02G 1/14 20060101ALI20220909BHJP
   H01R 13/58 20060101ALI20220909BHJP
   F21V 21/16 20060101ALI20220909BHJP
【FI】
H01B7/38 A
H02G1/14
H01R13/58
F21V21/16
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022500983
(86)(22)【出願日】2020-07-13
(85)【翻訳文提出日】2022-02-24
(86)【国際出願番号】 IB2020056546
(87)【国際公開番号】W WO2021009652
(87)【国際公開日】2021-01-21
(31)【優先権主張番号】1910139.3
(32)【優先日】2019-07-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(31)【優先権主張番号】1910202.9
(32)【優先日】2019-07-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(31)【優先権主張番号】2010526.8
(32)【優先日】2020-07-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】598107622
【氏名又は名称】グリップル・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】GRIPPLE LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100212705
【弁理士】
【氏名又は名称】矢頭 尚之
(74)【代理人】
【識別番号】100219542
【弁理士】
【氏名又は名称】大宅 郁治
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】ハドソン、ジェームズ
(72)【発明者】
【氏名】キンバリー、マーク
【テーマコード(参考)】
5E021
5G309
5G355
【Fターム(参考)】
5E021FA04
5E021FB07
5E021FB21
5E021FC01
5E021FC05
5G309JA01
5G355AA03
5G355BA01
5G355BA06
5G355BA11
5G355CA05
(57)【要約】
絶縁電気コード(102)は、細長い被覆構成(12)と、細長い被覆構成(12)内に保持された少なくとも2つの細長い導電体(14,16)とを備える。絶縁電気コード(102)は、被覆構成(12)内に保持された細長い耐荷重部材(20)を更に備える。絶縁電気コード(102)は、被覆構成(12)内に保持された細長い可撓性切断部材(22)を更に備える。細長い導電体(14,16)、細長い耐荷重部材(20)、及び細長い可撓性切断部材(22)は、被覆構成(12)を通って長手方向に延在する細長い可撓性切断部材(22)は、細長い耐荷重部材(20)に隣接して被覆構成(12)を通って延在する。切断部材(22)は、被覆構成(12)を切断することが可能であり、それによって耐荷重部材(20)の一部分が被覆構成(12)から引き出されることを可能にする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
細長い被覆構成と、
前記細長い被覆構成内に保持された少なくとも2つの細長い導電体と、前記細長い導電体は、前記細長い被覆構成を通って長手方向に延在する、
前記細長い被覆構成内に保持された細長い耐荷重部材と、前記細長い耐荷重部材は、前記細長い被覆構成を通って長手方向に延在する、
前記細長い被覆構成内に保持された細長い可撓性切断部材と、前記細長い可撓性切断部材は、前記細長い耐荷重部材に隣接して前記細長い被覆構成を通って長手方向に延在する、
を備え、前記細長い可撓性切断部材は、前記細長い被覆構成を切断することが可能であり、それによって前記細長い耐荷重部材の一部分が前記細長い被覆構成から引き出されることを可能にする、絶縁電気コード。
【請求項2】
前記細長い被覆構成は、前記細長い被覆構成を通って長手方向に延在する細長い空洞を画定し、前記細長い導電体は、前記細長い空洞を通って延在する、請求項1に記載の絶縁電気コード。
【請求項3】
前記細長い空洞は、概ね三角形の端部外形を有し、前記細長い導電体の各々は、前記三角形のそれぞれの頂点に設けられ、中心軸が、前記細長い空洞を通って延在し得る、請求項2に記載の絶縁電気コード。
【請求項4】
各導電体は、細長い導電性コアと、前記細長い導電性コアの周りに延在する細長い絶縁体とを備える、請求項3に記載の絶縁電気コード。
【請求項5】
前記細長い可撓性切断部材は、前記細長い耐荷重部材に隣接して前記細長い被覆構成を通って延在する、請求項1~4のうちのいずれか一項に記載の絶縁電気コード。
【請求項6】
前記細長い被覆構成は、長手方向中心軸を有し、前記細長い耐荷重部材は、前記細長い被覆構成の前記長手方向中心軸からずれて前記細長い被覆構成を通って延在し、前記細長い可撓性切断部材は、前記細長い耐荷重部材と前記細長い導電体との間に設けられる、請求項1~5のうちのいずれか一項に記載の絶縁電気コード。
【請求項7】
前記細長い可撓性切断部材は、前記細長い耐荷重部材と前記細長い被覆構成の中心との間に設けられる、請求項1~6のうちのいずれか一項に記載の絶縁電気コード。
【請求項8】
電気装置であって、
請求項1に記載の絶縁電気コードと、
第1のコネクタを有する電気デバイスと、第2のコネクタを有する支え部材と
を備え、第1及び第2の細長い導電体が、前記支え部材において電気の商用電源供給部の配線に前記電気デバイスを接続し、
前記細長い耐荷重部材は、その第1の端部において前記電気デバイスの前記第1のコネクタに接続され、前記細長い耐荷重部材は、その第2の反対側の端部において前記支え部材の前記第2のコネクタに接続される、電気装置。
【請求項9】
前記第1のコネクタは、前記細長い耐荷重部材の端部のうちの1つを受け入れることができる主通路を画定する本体を有する挟持構成を備え、前記第1のコネクタは、前記主通路中に前記細長い耐荷重部材を挟持するための挟持部材を前記本体中に更に含み、それによって前記第1のコネクタに前記絶縁電気コードを固定する、請求項8に記載の電気装置。
【請求項10】
前記挟持部材は、前記本体中の挟持通路中にねじ込まれ、前記挟持通路は、前記主通路と連通しており、それによって前記挟持部材が前記細長い耐荷重部材と係合することを可能にする、請求項9に記載の電気装置。
【請求項11】
前記挟持通路は、ねじ山を付けられ、前記挟持部材は、前記挟持通路中にねじ込むことができるねじを備える、請求項10に記載の電気装置。
【請求項12】
前記本体は、前記第1及び第2の細長い導電体を受け入れるための少なくとも1つの導電体受け入れ通路を画定する、請求項9、10、又は11に記載の電気装置。
【請求項13】
前記本体は、前記電気デバイスに前記本体を固定するための固定形成部を含み、前記固定形成部は、前記電気デバイスに前記第1のコネクタを固定するためにナットをその上に螺合することができるねじ山である、請求項9~12のうちのいずれか一項に記載の電気装置。
【請求項14】
前記第2のコネクタは、把持構成を備え、前記第2のコネクタは、
前記細長い耐荷重部材の端部のうちの1つを受け入れるための経路を画定する主要部と、
前記経路内に保持された把持部材と、
前記細長い耐荷重部材と係合する把持位置に前記把持部材を付勢するための付勢部材と
を備える、請求項8~13のうちのいずれか一項に記載の電気装置。
【請求項15】
前記第2のコネクタは、各把持部材が前記細長い耐荷重部材と係合する前記把持位置に前記付勢部材によって付勢されることが可能な複数の把持部材を含む、請求項14に記載の電気装置。
【請求項16】
前記第2のコネクタは、前記第2のコネクタから前記細長い耐荷重部材を解放するための解放部材を備え、前記解放部材は、前記細長い耐荷重部材との係合から前記又は各把持部材を解放するために押し下げ可能である、請求項15に記載の電気装置。
【請求項17】
前記解放部材は、非把持位置に前記又は各把持部材を動かすために押し下げ可能であり、それによって、前記非把持位置では、前記又は各把持部材は、前記細長い耐荷重部材との係合から解放される、請求項16に記載の電気装置。
【請求項18】
前記第2のコネクタは、前記又は各把持部材を保持するためのホルダを備え、前記解放部材は、前記ホルダ上に設けられ、前記解放部材は、前記ホルダを動かすために押し下げ可能であり、それによって前記非把持位置に前記又は各把持部材を動かす、請求項16又は17に記載の電気装置。
【請求項19】
請求項1に記載の絶縁電気コードを使用して電気デバイスを設置する方法であって、前記方法は、
電気デバイス用の第1のコネクタを設けることと、
支え部材を設けることと、
第2のコネクタを設けることと、
前記細長い可撓性切断部材を使用して前記細長い耐荷重部材の第1の端部において前記細長い被覆構成の一部分を切断することと、
前記細長い被覆構成から前記細長い耐荷重部材の前記第1の端部を引き出すことと、
前記第1のコネクタに前記細長い耐荷重部材の前記第1の端部を固定することと、
前記細長い可撓性切断部材を使用して前記細長い耐荷重部材の反対側の第2の端部において前記細長い被覆構成の一部分を切断することと、
前記細長い被覆構成から前記細長い耐荷重部材の前記第2の端部を引き出すことと、
前記第2のコネクタに前記細長い耐荷重部材の前記第2の端部を固定することと、その後、
前記支え部材において電気の供給部に第1及び第2の細長い導電体を電気的に接続することと
を備える、方法。
【請求項20】
前記電気デバイスに前記第1及び第2の細長い導電体を電気的に接続することを備え、前記電気デバイスに前記第1及び第2の細長い導電体を前記電気的に接続するステップは、前記第1及び第2のコネクタに前記細長い耐荷重部材の前記第1及び第2の端部を前記固定するステップの後に達成され得る、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
支持体に前記支え部材を固定することを備え、前記第1及び第2のコネクタに前記細長い耐荷重部材の前記第1及び第2の端部を前記固定するステップの後に、前記方法は、前記支持体に取り付けられた前記支え部材から前記電気デバイスを吊り下げることを備える、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記第1のコネクタに前記細長い耐荷重部材を前記固定するステップは、挟持部材で前記細長い耐荷重部材を挟持することを備える、請求項19、20、又は21に記載の方法。
【請求項23】
前記第2のコネクタに前記細長い耐荷重部材を前記固定するステップは、前記第2のコネクタ中に前記細長い耐荷重部材を供給し、その又は各把持部材が前記細長い耐荷重部材を把持することを可能にすることを備える、請求項19~22のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
前記第2のコネクタは、前記第2のコネクタから前記細長い耐荷重部材を解放するための解放部材を備え、前記方法は、前記第2のコネクタから前記細長い耐荷重部材を解放するために前記解放部材を押すことを備える、請求項19~23のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
前記第2のコネクタは、少なくとも1つの把持部材を備え、前記解放部材を前記押すステップは、前記細長い耐荷重部材との係合から前記又は各把持部材を解放し、それによって前記細長い耐荷重部材を解放する、請求項24に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、絶縁電気コードに関する。より詳細には、本発明は、可撓性絶縁電気コードに関するが、これに限定されない。本発明の実施形態は、荷重を支持するための可撓性電気コードに関する。本発明はまた、電気装置と電気デバイスを設置する方法とに関する。
【背景技術】
【0002】
標準的な絶縁電気可撓性コードは、電流を運ぶための導電体と、導電体が互いに電気的に接触することを防止するための絶縁材料と、絶縁材料を保護するための絶縁シース材料とを備える。照明器具が最大重量を超えない限り、いくつかの電気コードを使用して、天井から照明器具を吊り下げることができる。他の電気コードは、照明器具の荷重に耐えるだけでなく、絶縁シースを切り開くために使用することができる埋め込まれた耐荷重部材を有する。しかしながら、本発明者らは、そのようなコードは、絶縁シースから引き出されるときに耐荷重部材が丸まるという問題を有することを認識した。
【発明の概要】
【0003】
本発明の一態様によると、絶縁電気コードが提供され、
細長い被覆構成と、
細長い被覆構成内に保持された少なくとも2つの細長い導電体と、細長い導電体は、細長い被覆構成を通って長手方向に延在する、
細長い被覆構成内に保持された細長い耐荷重部材と、細長い耐荷重部材は、細長い被覆構成を通って長手方向に延在する、
細長い被覆構成内に保持された細長い可撓性切断部材と、細長い可撓性切断部材は、細長い耐荷重部材に隣接して細長い被覆構成を通って長手方向に延在する、
を備え、細長い可撓性切断部材は、細長い被覆構成を切断することが可能であり、それによって細長い耐荷重部材の一部分が細長い被覆構成から引き出されることを可能にする。
【0004】
切断部材は、被覆構成の端部領域を切断し得る。そうして引き出される耐荷重部材の一部分は、耐荷重部材の端部であり得る。
【0005】
本発明の別の態様によると、支え部材(carrying member)から電気デバイスを吊り下げるための絶縁電気コードが提供され、絶縁電気コードは、
細長い被覆構成と、
支え部材において電気の商用電源供給部(mains supply)の配線に電気デバイスを電気的に接続するための少なくとも2つの細長い導電体と、細長い導電体は、細長い被覆構成内に保持され、細長い導電体は、細長い被覆構成を通って長手方向に延在する、
第1及び第2の反対側の端部を有する細長い耐荷重部材と、第1の端部は、電気デバイスの第1のコネクタに固定可能であり、第2の端部は、支え部材の第2のコネクタに固定可能であり、細長い耐荷重部材は、細長い被覆構成内に保持され、細長い耐荷重部材は、細長い被覆構成を通って長手方向に延在する、
細長い被覆構成内に保持された細長い可撓性切断部材と、細長い可撓性切断部材は、細長い被覆構成を通って長手方向に細長い耐荷重部材に隣接して延在する、
を備え、細長い可撓性切断部材は、細長い被覆構成の反対側の端部領域を切断することが可能であり、それによって細長い耐荷重部材の第1及び第2の反対側の端部が細長い被覆構成から引き出され、前述の耐荷重コネクタにそれぞれ接続されることを可能にする。
【0006】
本発明のまた別の態様によると、電気装置が提供され、
上記で説明した絶縁電気コードと、
第1のコネクタを有する電気デバイスと、第2のコネクタを有する支え部材と
を備え、第1及び第2の細長い導電体が、支え部材において電気の商用電源供給部の配線に電気デバイスを接続し、
細長い耐荷重部材は、その第1の端部において電気デバイスの第1のコネクタに接続され、細長い耐荷重部材は、その第2の反対側の端部において支え部材の第2のコネクタに接続される。
【0007】
本発明のまた更なる態様によると、上記で説明した絶縁電気コードを使用して電気デバイスを設置する方法が提供され、方法は、
電気デバイス用の第1のコネクタを設けることと、
支え部材を設けることと、
第2のコネクタを設けることと、
細長い可撓性切断部材を使用して細長い耐荷重部材の第1の端部において細長い被覆構成の一部分を切断することと、
細長い被覆構成から細長い耐荷重部材の第1の端部を引き出すことと、
第1のコネクタに細長い耐荷重部材の第1の端部を固定することと、
細長い可撓性切断部材を使用して細長い耐荷重部材の反対側の第2の端部において細長い被覆構成の一部分を切断することと、
細長い被覆構成から細長い耐荷重部材の第2の端部を引き出すことと、
第2のコネクタに細長い耐荷重部材の第2の端部を固定することと、その後、
支え部材において電気の供給部に第1及び第2の細長い導電体を電気的に接続することと
を備える。
【0008】
第2のコネクタは、支え部材上に設けられ得る。方法は、電気デバイスに第1及び第2の細長い導電体を電気的に接続することを備え得る。電気デバイスに第1及び第2の細長い導電体を電気的に接続するステップは、第1及び第2のコネクタに耐荷重部材の第1及び第2の端部を固定するステップの後に達成され得る。
【0009】
絶縁電気コードは、可撓性絶縁電気コードを備え得る。被覆構成は、細長い絶縁シースであり得る。
【0010】
被覆構成は、可撓性であり得る。被覆構成は、実質的に円形の断面端部外形を有し得る。
【0011】
被覆構成は、被覆構成を通って長手方向に延在する細長い空洞を画定し得る。細長い導電体は、細長い空洞を通って延在し得る。
【0012】
絶縁電気コードは、被覆構成内に保持された第3の細長い導電体を含み得る。各細長い導電体は、被覆構成の材料中に埋め込まれ得る。第3の細長い導電体は、細長い空洞を通って延在し得る。
【0013】
可撓性切断部材は、耐荷重部材に隣接して被覆構成を通って延在し得る。可撓性切断部材は、耐荷重部材と導電体との間に設けられ得る。
【0014】
被覆構成は、長手方向中心軸を有し得る。耐荷重部材は、被覆構成の中心軸からずれて被覆構成を通って延在し得る。
【0015】
可撓性切断部材は、耐荷重部材と被覆構成の中心との間に設けられ得る。可撓性切断部材は、耐荷重部材と細長い空洞との間に設けられ得る。
【0016】
細長い空洞は、概ね三角形の端部外形を有し得る。導電体の各々は、三角形のそれぞれの頂点に設けられ得る。中心軸が、空洞を通って延在し得る。
【0017】
各導電体は、細長い導電性コアを備え得、細長い導電性コアは、銅などの金属から形成され得る。各導電体は、導電性コアの周りに延在する細長い絶縁体を備え得る。絶縁体は、合成材料から形成され得、合成材料は、ポリマー材料などの弾性合成材料であり得る。各絶縁体は、塑性変形可能であり得る。合成材料は、PVCを備え得る。
【0018】
耐荷重部材は、7×7ワイヤロープなどのワイヤロープであり得る。
【0019】
絶縁シースは、合成材料から形成され得、合成材料は、電気絶縁性であり得、ポリマー材料などの弾性合成材料であり得る。絶縁シースは、塑性変形可能であり得る。
【0020】
第1のコネクタは、第1の非電気的耐荷重コネクタを備え得る。第1のコネクタは、挟持構成を備え得る。挟持構成は、耐荷重部材の端部のうちの1つ、例えば耐荷重部材の第1の端部を受け入れることができる主通路を画定する本体を備え得る。挟持部材が、主通路中に耐荷重部材を挟持するために本体中に設けられ得、それによって第1のコネクタに電気コードを固定し得る。
【0021】
挟持部材は、本体中の挟持通路中にねじ込まれ得る。挟持通路は、主通路と連通し得、それによって挟持部材が耐荷重部材と係合することを可能にし得る。
【0022】
挟持通路は、主通路を横断して延在し得る。挟持通路は、主通路に対して直角に延在し得る。挟持通路は、ねじ山を付けられ得る(threaded)。挟持部材は、挟持通路中にねじ込むことができるねじであり得る。挟持部材は、グラブねじであり得る。
【0023】
本体は、導電体を受け入れるための少なくとも1つの導電体受け入れ通路を画定し得る。本体は、電気デバイスに本体を固定するための固定形成部を含み得る。固定形成部は、電気デバイスに第1のコネクタを固定するためにナットをその上に螺合することができるねじ山であり得る。電気デバイスは、照明デバイス又は他の適切な電気デバイスであり得る。
【0024】
第2のコネクタは、第2の非電気的耐荷重コネクタを備え得る。第2のコネクタは、把持構成を備え得る。第2のコネクタは、主要部を備え得、主要部は、耐荷重部材の端部のうちの1つ、例えば耐荷重部材の第2の端部を受け入れるための経路を画定し得る。第2のコネクタは、経路内に保持された把持部材を備え得る。第2のコネクタは、耐荷重部材と係合する把持位置に把持部材を付勢するための付勢部材を備え得る。
【0025】
第2のコネクタは、複数の把持部材、例えば2つ又は3つの把持部材を含み得、2つ又は3つの把持部材は、各把持部材が耐荷重部材と係合する把持位置に付勢部材によって付勢され得る。
【0026】
第2のコネクタは、第2のコネクタから耐荷重部材を解放するための解放部材を備え得る。解放部材は、ユーザによって押されて、第2のコネクタから耐荷重部材を解放することができる。
【0027】
解放部材は、ユーザによって押されて、耐荷重部材との係合からその又は各把持部材を解放することが可能であり得る。解放部材は、ユーザによって押されて、非把持位置にその又は各把持部材を動かすことができる。非把持位置では、その又は各把持部材は、耐荷重部材との係合から解放され得る。
【0028】
第2のコネクタは、その又は各把持部材を保持するためのホルダを備え得る。解放部材は、ホルダ上に設けられ得る。解放部材は、ホルダを動かすためにユーザによって押し下げられ得、それによって非把持位置にその又は各把持部材を動かし得る。
【0029】
主要部は、支え部材に主要部を固定するための固定形成部を含み得る。固定形成部は、支え部材に第2のコネクタを固定するためにナットをその上に螺合することができるねじ山であり得る。
【0030】
支え部材は、ブラケットを備え得る。支え部材は、支え部材が支持体に取り付けられることを可能にするための取り付け形成部を有し得る。支持体は、例えば、建物の天井又は建物の屋根の梁であり得る。取り付け形成部は、ねじなどの取り付け部材と協働し得る。
【0031】
取り付け形成部は、支え部材によって画定されたアパーチャであり得る。取り付け部材は、取り付け形成部を通って支持体中に挿入され得る。
【0032】
支え部材は、取り付け形成部のうちの2つを有し得る。取り付け部材のそれぞれ1つは、各取り付け形成部に対して設けられ得る。
【0033】
支え部材は、支持体に支え部材を取り付けるための凹状取り付け部分を備え得る。取り付け形成部は、取り付け部分に設けられ得る。取り付け形成部は、取り付け部分によって画定されたアパーチャであり得る。
【0034】
支え部材は、凹状取り付け部分のうちの2つを備え得る。取り付け形成部のそれぞれ1つは、各取り付け部分に設けられ得る。その又は各取り付け部分は、実質的に平面の部材を備え得る。
【0035】
支え部材は、固定部分を有し得、固定部分は、中央固定部分であり得る。固定部分は、実質的に平面の部材を備え得る。
【0036】
固定部分は、その又は各取り付け部分から離間され得る。固定部分は、使用時に支持体から離間され得る。本明細書で説明する実施形態では、その又は各取り付け部分からの固定部分の離間は、第2のコネクタがそこに固定されることを可能にするという利点を提供する。
【0037】
それぞれの橋架部分は、その又は各取り付け部分と固定部分との間に延在し得る。各橋架部分は、実質的に平面の部材を備え得る。
【0038】
各橋架部分は、取り付け及び固定部分を横断して延在し得る。各橋架部分は、固定及び取り付け部分に対して実質的に直角に延在し得る。
【0039】
支え部材は、その各対向する端部に端部材を更に含み得る。穴は、各端部材によって画定され得る。それぞれの締結部材が、穴の各々中に設けられ得る。
【0040】
第2のコネクタは、固定部分を通って受け入れられ、主要部及びその上にねじ込まれたナットによってそこに固定され得る。第2のコネクタの主要部は、そこから半径方向外向きに延在するフランジ部材を有し得る。ナットは、固定部分において支え部材と係合するように主要部上にねじ込まれ得る。
【0041】
方法は、支持体に支え部材を固定することを備え得る。支持体は、隆起された支持体であり得る。第1及び第2のコネクタに耐荷重部材の第1及び第2の端部を固定するステップの後に、方法は、支持体に取り付けられた支え部材から電気デバイスを吊り下げることを備え得る。
【0042】
方法は、第1のコネクタに耐荷重部材を固定することを備え得る。第1のコネクタに耐荷重部材を固定するステップは、挟持部材で耐荷重部材を挟持することを備え得る。
【0043】
方法は、第2のコネクタに耐荷重部材を固定することを備え得る。第2のコネクタに耐荷重部材を固定するステップは、第2のコネクタ中に耐荷重部材を供給し、その又は各把持部材が耐荷重部材を把持することを可能にすることを備え得る。
【0044】
方法は、第2のコネクタから耐荷重部材を解放することを備え得る。第2のコネクタから耐荷重部材を解放するステップは、解放部材を押すことを備え得る。解放部材を押すステップは、耐荷重部材との係合から把持部材を解放し、それによって耐荷重部材を解放して、第2のコネクタに対する耐荷重部材の位置の調整を可能にし得る。
【0045】
電気装置は、支え部材の上に配置可能なキャノピーを備え得る。
【0046】
キャノピーは、耐荷重部材が第2のコネクタに接続された後に支え部材に締結され得る。キャノピーは、浅い円筒の形態であり得る。キャノピーは、側壁を有し得、側壁は、円筒形であり得る。キャノピーは、基部部材を有し得、基部部材は、円形であり得る。側壁は、締結部材を受け入れるための凹部を有し得え、凹部は、L字形であり得る。締結部材は、支え部材にキャノピーを締結するためにキャノピー上に固締され得る。
【0047】
ここで、本発明の実施形態を、例としてのみ、添付の図面を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0048】
図1】絶縁電気コードの端面図である。
図2】絶縁電気コードの端部領域を示す斜視図である。
図3】絶縁電気コードの反対側の端部領域を示す斜視図である。
図4】第1のコネクタとの絶縁電気コードの接続における第1のステップを示す斜視図である。
図5】第1のコネクタとの絶縁電気コードの接続における第2のステップを示す斜視図である。
図6】第1のコネクタとの絶縁電気コードの接続における第3のステップを示す断面図である。
図7】電気デバイスに接続されようとしている第1のコネクタを示す上面斜視図である。
図8】電気デバイスに接続された第1のコネクタを示す底面図である。
図9】支え部材及び第2のコネクタを示す側面図であり、それにおいて、絶縁電気コードは、第2のコネクタに接続されようとしている。
図10】支え部材及び第2のコネクタを示す側面図であり、それにおいて、絶縁電気コードは、第2のコネクタに接続されている。
図11】第2のコネクタに固定された絶縁電気コードを有する第2のコネクタを示す側面図である。
図12】第2のコネクタに固定された絶縁電気コードを示す第2のコネクタの断面図である。
図13】電気装置の設置における第1のステップを示す。
図14】電気装置の設置における第2のステップを示す。
図15】電気装置の設置における第3のステップを示す。
図16】電気装置の設置における第4のステップを示す。
図17】電気装置の設置における第5のステップを示す。
図18】更なる第1のコネクタ及び第2のコネクタに固定された絶縁電気コードの側面図である。
図19】絶縁電気コードに固定された更なる第1のコネクタの上からの斜視図である。
図20】更なる第1のコネクタのためのキャップを示す更なる第1のコネクタの図19に類似の図である。
図21】更なる第1のコネクタ及びキャップの下からの斜視図である。
図22】更なる第1のコネクタの下からの図である。
【発明を実施するための形態】
【0049】
図面は、可撓性絶縁電気コード102と、電気デバイス106に絶縁電気コード102を接続するための第1のコネクタ104とを備える電気装置100を示す。本明細書に開示する電気デバイスは、ランプなどの照明デバイスであるが、他の電気デバイスの形態であり得る。
【0050】
電気装置100は、例えば天井又は屋根梁の形態の支持体112に固定された支え部材110に絶縁電気コード102を接続するための第2のコネクタ108を更に備える。
【0051】
可撓性絶縁電気コード102は、図面の図1に示す。絶縁電気コード102は、PVCなどの適切な塑性変形可能な合成材料から形成された絶縁シース12の形態の可撓性の細長い被覆構成を備える。
【0052】
絶縁電気コード102は、3つの電気絶縁性の細長い導電体14、16、18、それぞれ活線、中性線、及び接地線を更に備える。3つの導電体14、16、18は、可撓性絶縁シース12内に埋め込まれる。
【0053】
絶縁電気コード102はまた、絶縁シース12内に埋め込まれた細長い耐荷重部材20を含む。導電体14、16、18及び耐荷重部材20は、絶縁シース12の全長を通って長手方向に延在する。
【0054】
耐荷重部材20は、鋼などの耐荷重材料の複数の細長いストランドを備える。細長いストランドは、互いに巻き付けられてワイヤを形成する。
【0055】
絶縁シース12は、中心軸Xを有し、中心軸Xを中心として細長い長手方向に延在する空洞30を画定する。導電体14、16、18は、細長い空洞30内に設けられる。細長い空洞30は、絶縁シース12の全長を通って長手方向に延在する。
【0056】
細長い空洞30は、概ね三角形の断面端部外形を有し、三角形の各頂点に部分的に円形の細長い凹部32を有する。導電体14、16、18は、凹部32のそれぞれ1つ内に保持される。導電体14、16、18は、空洞30の頂点に配置される。
【0057】
細長い切断部材22は、耐荷重部材20と空洞30との間の絶縁シース12内に埋め込まれる。
【0058】
絶縁電気コード102は、切断部材22の両端が絶縁シース12の両端から延在するように製造される。
【0059】
図2を参照すると、切断部材22の一端は、ユーザによって保持され、絶縁シース12に対して引っ張られ、それによってその内側から絶縁シース12を切り裂くことができる。このように絶縁シース12を切断することにより、絶縁シース12の端部領域に沿ってスリット34が形成される。耐荷重部材20の第1の端部20Aは、スリット34を通って絶縁シース12内から引き出すことができる。
【0060】
図3を参照すると、絶縁シース12の上記で議論した切断は、次いで、絶縁シース12の反対側の端部において繰り返すことができ、それによって耐荷重部材20の反対側の第2の端部20Bが絶縁シース12から引き出されることを可能にすることができる。
【0061】
本明細書で説明する本発明の実施形態は、耐荷重部材20が絶縁シース12から引き出されたときに丸まらないという利点を提供する。
【0062】
図4~8は、電気デバイス106に絶縁電気コード102を接続するための第1のコネクタ104を示す。第1のコネクタ104は、挟持構成の形態である。
【0063】
第1のコネクタ104は、円筒形外面38と端面40とを有する本体36を備える。本体36は、端面40に隣接して半径方向外向きに延在するフランジ部分41を含み、円筒形外面38は、フランジ部分41から本体36の反対側の端部まで延在する。
【0064】
本体36は、端面40中に開口部44を有する主通路42を画定する。耐荷重部材20の第1の端部20Aは、開口部44を介して主通路42中に受け入れることができる。本体36は、端面40を越えて突出する軸方向に延在する突出部43を有する。突出部43は、本体36上にキャップ120を据え付けるために設けられる(以下参照)。
【0065】
本体36は、主通路42に対して直角に延在し、それと連通するねじ山を付けられた挟持通路46を画定する。挟持通路46は、円筒形外面38中の側部開口部48まで延在する。
【0066】
グラブねじの形態の挟持部材50は、側部開口部48を介して挟持通路46中にねじ込むことができる。挟持部材50は、主通路42中の耐荷重部材20の第1の端部20Aと係合して挟持するまで挟持通路中にねじ込まれ、それによって第1のコネクタ104に絶縁電気コード102を固定する。
【0067】
本体36は、それを通って導電体14、16、18を受け入れるための導電体受け入れ通路52を画定する。導電体受け入れ通路52は、導電体14、16、18を電気デバイス106に電気的に接続することができるように、本体36を通って延在する。
【0068】
ねじ山が、円筒形外面38の周りに設けられる。ねじ山は、フランジ部分41から本体36の反対側の端部まで円筒形外面38に沿って延在する。
【0069】
電気デバイス106に第1のコネクタ104を固定するために、本体36のねじ山を付けられた領域は、電気デバイス106の上部領域中のアパーチャ54を通って挿入され、そのため、フランジ部分41は、アパーチャ54の周りの電気デバイス106の領域と係合する。ナット56を円筒形外面38上にねじ込み、アパーチャ54の周りの電気デバイス106の前記領域に対して固締し、それによって電気デバイス106に第1のコネクタ104を固定することができる。
【0070】
図9~11は、支え部材110に絶縁電気コード102を接続するための第2のコネクタ108を示す。第2のコネクタ108は、主要部60を備える把持構成の形態である。主要部60は、主要部60の一端に半径方向外向きに延在するフランジ62を有する。主要部60は、フランジ62から主要部60の反対側の端部まで延在する円筒形のねじ山を付けられた領域64を有する。
【0071】
図9及び10は、支持体112に取り付けられた支え部材110を示す。支持体112は、例えば建物の天井又は建物の屋根の梁を備え得る。
【0072】
支え部材110は、ブラケットの形態であり、支持体112と係合する2つの凹状取り付け部分68を備える。取り付け部分68の各々は、実質的に平面の部材の形態である。取り付け部分68は、ねじの形態の取り付け部材72が挿入されるそれぞれのアパーチャを画定する。取り付け部材72は、支持体112中にねじ込まれ、それによって支持体112に支え部材110を取り付ける。
【0073】
支え部材110は、第2のコネクタ108が受け入れられる中央アパーチャ76(図11を参照)を画定する中央固定部分74を更に含む。中央固定部分74は、実質的に平面の部材の形態である。中央固定部分74は、取り付け部分68、及びそれによって支持体112から離間されて、第2のコネクタ108がそこに固定されることを可能にする。
【0074】
それぞれの橋架部分75は、取り付け部分68の各々と中央固定部分74との間に延在する。橋架部分75は、実質的に平面の部材の形態である。
【0075】
支え部材110は、その各対向する端部に端部材77を更に含む。それぞれの締結部材78が、端部材77の各々に設けられる。締結部材78は、支え部材によって画定された対向する穴中に受け入れられるねじである。
【0076】
第2のコネクタ108の円筒形のねじを付けられた領域64は、支え部材110の中央アパーチャ76を通って受け入れられ、そのため、フランジ62は、中央アパーチャ76の周りの固定部分74の領域と係合する。ナット79が、ねじ山を付けられた領域64上にねじ込まれ、中央アパーチャ76の周りの固定部分74の領域上に固締され、それによって支え部材110に第2のコネクタ108を固定する。
【0077】
第2のコネクタ108の断面図を示す図12を参照すると、主要部60は、耐荷重部材20の第2の端部20Bを受け入れるための経路80を画定している。第2のコネクタ108は、経路80内の可動ホルダ84によって保持された3つの把持部材82(それらのうちの2つのみを示す)を含む。第2のコネクタ108は、矢印Aの方向にホルダ84を付勢するための付勢部材86を更に含み、それによって耐荷重部材20と係合する把持位置に把持部材82を付勢する。
【0078】
第2のコネクタ108は、ホルダ84の突出部分の形態の解放部材88を備える。解放部材88は、耐荷重部材20との係合から把持部材82を解放するためのものである。そのように解放されると、第2のコネクタ108に対する耐荷重部材20の位置を調整することができる。
【0079】
解放部材88は、矢印Aによって示す方向とは反対の方向に使用者によって押されて、同じ方向にホルダ84を動かし、それによって耐荷重部材20から把持部材82を解放することができる。
【0080】
図13~17は、電気装置100の設置を示す。図13は、設置前の電気装置100を示す。図13、16、及び17は、支え部材110の上に配置されたキャノピー90を示す。キャノピー90は、以下でより詳細に説明する。
【0081】
最初に、耐荷重部材20の第1及び第2の端部20A、20Bは、絶縁シース12の端部領域を切断することによって絶縁シース12から引き出される。絶縁シース12の切断された端部領域が次いで除去されて、絶縁電気コード102の両端の各々において導電体14、16、18が露出される。
【0082】
図13を参照すると、支持体112における絶縁電気コード102の端部における導電体14、16、18は、電気の供給部からのケーブル99への接続に備えて接続ブロック98に接続される。電気デバイス106における絶縁電気コード102の端部における導電体14、16、18は、電気デバイス106の電気ケーブルへの接続のために配置される。
【0083】
図14及び15は、支持体112に取り付けられている支え部材110を示す。取り付け部材72は、支え部材110を通って延在し、支持体112中にねじ込まれて、支持体に支え部材110を取り付ける。電気の供給部からのケーブル99が支持体112から延在する。
【0084】
第1及び第2の端部20A、20Bが第1のコネクタ104及び第2のコネクタ108にそれぞれ接続されると、電気デバイス106を絶縁電気コード102上に吊り下げることができる。電気デバイス106の重量が、このことから、耐荷重部材20によって支持される。設置者は、必要な場合、電気デバイスが支持体112から所望の距離になるまで解放部材88を操作することによって、第2のコネクタ108中の耐荷重部材20の位置を調整することができる。
【0085】
図16は、支持体112に取り付けられた電気装置100と、電気デバイス106を支持する耐荷重部材20とを示す。ケーブル99は、次いで、接続ブロック98に接続され、導電体14、16、18は、電気デバイス106に電気的に接続される。
【0086】
キャノピー90は、次いで、支え部材110に接続される。キャノピー90は、円筒形側壁92と円形基部部材94とを有する浅い円筒の形態である。側壁92は、締結部材78を受け入れる対向するL字形凹部94(それらのうちの一方のみを図16に示す)を有する。締結部材78を次いで固締して、支え部材110にキャノピー90を締結することができる。
【0087】
基部部材94は、絶縁電気コード102がそれを通って延在するアパーチャを画定する。シール部材96は、絶縁電気コード102とアパーチャ中の基部部材94との間にシールを提供するために設けられる。
【0088】
図17は、完全に設置された電気装置100を示し、それにおいて、耐荷重部材20は、第1のコネクタ104及び第2のコネクタ108に接続され、電気デバイス106は、電気の供給源に電気的に接続される。
【0089】
このことから、電気装置100と、支持体112から電気デバイス106を吊り下げ、耐荷重部材20が丸まるという問題なしに耐荷重部材20へのアクセスを可能にする絶縁電気コード102と、を開示している。絶縁電気コード102はまた、電気デバイス106が電気の供給源に電気的に接続されている間、電気デバイス106が吊り下げられることを可能にする。
【0090】
本発明の範囲から逸脱することなく様々な修正を行うことができる。
【0091】
図18は、更なる第1のコネクタ114及び第2のコネクタ108に固定された絶縁電気コード102を示す。図18に示す絶縁電気コード102は、前の図に示す絶縁電気コード102よりも大きい直径を有するが、他の点では同じである。
【0092】
図19~22は、更なる第1のコネクタ114を示し、更なる第1のコネクタ114は、図4~8及び図13~17に示す第1のコネクタ104と同じ特徴の多くを有する。これらの特徴は、図4~8及び図13~17の対応する特徴と同じ参照番号で図19~22に示している。
【0093】
更なる第1のコネクタ114は、突出部43が半径方向外向きに延在する環状リップ部分116を提供するという点で第1のコネクタ104とは異なる。リップ部分116とフランジ部分41との間には隙間118が画定される。
【0094】
更なる第1のコネクタ114は、主本体36上に据え付けられたキャップ120を含む。キャップ120は、頂点領域124を有する円錐台形の上部122を有する。頂点領域124は、絶縁電気コード102がそれを通って延在するアパーチャ126を画定し、それによってキャップが主本体36上に据え付けられることを可能にする。
【0095】
キャップ120はまた、上部122から下向きに延在するスカート部分128を有する。スカート部分128は、主本体36にキャップ120を固定するための2つの固定形成部130を設けられた内面を有する。
【0096】
固定形成部130は、主本体のリップ部分116の上にスナップし、リップ部分116とフランジ部分41との間の隙間118中に受け入れることができるスナップフィットの形態である。
【0097】
突出部43は、開口部132を画定する。スカート部分128は、凹部136を画定する下縁部134を有する。解放部材138は、凹部136から内向きに延在するキャップ120中に設けられる。キャップ120が本体36上に据え付けられると、解放部材138は、開口部132中に受け入れられる。
【0098】
使用時、キャップ120を除去することが所望される場合、ユーザは、解放部材138と係合するように凹部136中に指を挿入することができる。ユーザは、次いで、本体36から離れるように解放部材138をこじ開ける(prise)ことができ、それによって固定形成部130が隙間118から解放され、キャップ120が主本体36から持ち上げられる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
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図21
図22
【国際調査報告】