(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-20
(54)【発明の名称】真空掃除機ノズル
(51)【国際特許分類】
A47L 9/02 20060101AFI20220912BHJP
【FI】
A47L9/02 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021572306
(86)(22)【出願日】2019-06-11
(85)【翻訳文提出日】2021-12-14
(86)【国際出願番号】 EP2019065157
(87)【国際公開番号】W WO2020249186
(87)【国際公開日】2020-12-17
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516124465
【氏名又は名称】アクチエボラゲット エレクトロルックス
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】レフラー、ジェンス
(72)【発明者】
【氏名】ダフルベック、エリック
(72)【発明者】
【氏名】イサクソン、ヨーゼフ
(72)【発明者】
【氏名】フランゼン、フレドリク
【テーマコード(参考)】
3B061
【Fターム(参考)】
3B061AA06
3B061AA26
(57)【要約】
本開示は、ジョイント5によってノズルに枢動可能に接続されるコネクタソケット3を有する真空掃除機ノズル1に関する。コネクタソケットは、真空掃除機管13を受けるように構成された内側管状開口11を備える。コネクタソケット解放機構7は、真空掃除機管を管状開口内に保持するためにコネクタソケットの管状開口に挿入された第1の位置と、真空掃除機管を解放するために前記ジョイント5の動きによって管状開口から出された第2の位置との間で移動可能な係止部材9を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジョイントによってノズルに枢動可能に接続されるコネクタソケットを備える真空掃除機ノズルであって、前記コネクタソケットが、真空掃除機管を受けるように構成された内側の管状開口を備え、
前記真空掃除機管を前記管状開口内に保持するために前記コネクタソケットの前記管状開口に挿入された第1の位置と、前記真空掃除機管を解放するために前記ジョイントの動きによって前記管状開口から出された第2の位置との間で移動可能な係止部材を備えるコネクタソケット解放機構によって特徴付けられる、
真空掃除機ノズル。
【請求項2】
前記コネクタソケット解放機構が、一方の端部における先端の形態の係止部材と、旋回軸と、別の自由端とを有するレバーを備える、
請求項1に記載の真空掃除機ノズル。
【請求項3】
前記コネクタソケットが直立位置に向けられたとき、前記別の自由端が、前記ジョイントの反対側のノズル部によって付勢され、それによって、前記コネクタソケット解放機構を前記第2の位置へ移動させる、
請求項2に記載の真空掃除機ノズル。
【請求項4】
前記係止部材が、前記コネクタソケットが垂直方向から25度未満ずれた方向に向けられた位置において、前記管状開口から後退する、
請求項3に記載の真空掃除機ノズル。
【請求項5】
前記コネクタソケットが前記直立位置に向けられたとき、前記別の自由端が、前記ノズルのカバーによって付勢される、
請求項3又は4に記載の真空掃除機ノズル。
【請求項6】
前記レバーが一体的に作られる、
請求項2~5のいずれか一項に記載の真空掃除機ノズル。
【請求項7】
前記コネクタソケット解放機構が、前記第1の位置の方へばねで付勢される、
請求項1~6のいずれか一項に記載の真空掃除機ノズル。
【請求項8】
前記内側管状開口が非円形である、
請求項1~7のいずれか一項に記載の真空掃除機ノズル。
【請求項9】
前記コネクタソケット解放機構が、前記コネクタソケット解放機構を前記第2の位置に移動させるためにアクセス可能である押しボタンをさらに備える、
請求項1~8のいずれか一項に記載の真空掃除機ノズル。
【請求項10】
真空掃除機管と、
請求項1~9のいずれか一項に記載の真空掃除機ノズルと、
を備える、
真空掃除機。
【請求項11】
前記真空掃除機管が、前記係止部材を受けるためのノッチを備える、
請求項10に記載の真空掃除機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ジョイントによってノズルに枢動可能に接続されるコネクタソケットを備える真空掃除機ノズルに関し、コネクタソケットは、真空掃除機管を受けるように構成された内側管状開口を備える。
【背景技術】
【0002】
そのような真空掃除機ノズルは、たとえば、独国実用新案第8116024U号明細書に示されている。この種類の真空掃除機ノズルと関連する一般的な問題は、真空掃除機ノズルをより使いやすくする方法、たとえば、簡単且つ信頼性のある方法で真空掃除機管から真空掃除機ノズルを分離する方法である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、本開示の1つの目的は、より使いやすい真空掃除機ノズルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この目的は、請求項1に定義されるような真空掃除機ノズルによって達成される。より詳細には、最初に記載される種類の真空掃除機ノズルでは、真空掃除機管を管状開口内に保持するためにコネクタソケットの管状開口に挿入された第1の位置と、真空掃除機管を解放するために前記ジョイントの動きによって管状開口から出された第2の位置との間で移動可能な係止部材を備えるコネクタソケット解放機構が提供される。
【0005】
そのような構造により、管をノズルから解放することを可能とするためには、通常は、真空掃除機管を移動させることによって、コネクタソケットを第2の位置に移動させればよい。この操作は、ユーザが床上のノズルに手を伸ばすことを必要とせず、比較的簡単である。
【0006】
コネクタソケット解放機構は、一方の端部における先端の形態の係止部材と、旋回軸と、別の自由端とを有するレバーを備えてもよい。コネクタソケットが直立位置に向けられたとき、他方の自由端は、ジョイントの反対側のノズル部によって付勢されてもよく、それによって、前記コネクタソケット解放機構を第2の位置へ移動させる。
【0007】
係止部材は、コネクタソケットが垂直方向から25度未満ずれた方向に向けられた位置において、管状開口から後退してもよい。
【0008】
コネクタソケットが直立位置に向けられたとき、他方の自由端は、ノズルのカバーに付勢されてもよい。
【0009】
レバーは、通常は射出成形によって一体的に作られてもよく、解放機構は、第1の位置の方へばねで付勢されてもよい。
【0010】
内側管状開口は非円形断面であってもよく、それにより、真空掃除機管はその中で回転しない。
【0011】
コネクタソケット解放機構は、コネクタソケット解放機構を第2の位置に移動させるためにアクセス可能である押しボタンをさらに備えてもよい。これは、管をノズルから解放するための代替的な方法を提供する。
【0012】
本開示は、真空掃除機管と、上で概説されたノズルとを備える真空掃除機にも関する。そのような真空掃除機管は、解放機構係止部材を受けるためのノッチを備えてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】解放位置の真空掃除機管が接続された真空掃除機ノズルを示し、清掃位置も示されている。
【
図2】
図1の真空掃除機ノズルを示し、真空掃除機管が解放位置で分離されている。
【
図3】清掃位置において真空掃除機管が接続された真空掃除機ノズルの断面を示す。
【
図5】解放位置において真空掃除機管が接続された真空掃除機ノズルの断面を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本開示は一般に、真空掃除機ノズルに関する。
図1は真空掃除機ノズル1を示し、真空掃除機管13がノズル1のコネクタソケット3に取り付けられている。コネクタソケット3は、真空掃除機管13をノズル1のコネクタソケット3から解放することができる解放位置として定義される位置に設定されている。ノズル1は、コネクタソケット3が取り付けられるジョイント5を備え、ジョイント5は、真空掃除機管13がノズル1から様々な角度で突出することを可能にし、ノズル1は、通常は、床又は同様のものの上に留まり、それらの上を移動する。これは清掃を容易にし、それ自体でよく知られている。
図1(点線)には真空掃除機管13の清掃位置も示されているが、当然、そのような清掃位置は多く存在し、真空掃除機管13は、たとえば、
図3及び5に関連して示されるように、ジョイント5で約90度回転させることが可能である。
【0015】
図2は、
図1の真空掃除機ノズル1を示し、真空掃除機管13は、たとえば、真空掃除機管13が垂直である解放位置で分離されている。本開示に従ってこの位置で真空掃除機管13を解放するための機構が開示され、それにより、ユーザは、レバー、ボタン、又は同様のものによって手動で管を解放するために、床の方にかがむ必要なしに、単に管をノズル1の解放位置の方へ移動させることによって、管を解放し、管13を引き抜くことができる。
【0016】
図3は、清掃位置の例における、真空掃除機管13が接続された真空掃除機ノズル1の断面を示し、
図4は、
図3の拡大部分Aを示す。示されるように、真空掃除機ノズル1は、それ自体よく知られているようなジョイント5によってノズルに枢動可能に接続されるコネクタソケット3を備える。したがって、コネクタソケット3及び管13は、少なくとも
図3及び5に示される位置の間で移動することができる。
【0017】
コネクタソケットは、真空掃除機管13を受けるように構成された内側管状開口11を備える。したがって、内側管状開口11は、真空掃除機管13の外形に対応する内形を有し、真空掃除機管13がコネクタソケット3の内側管状開口11内に摺動することを可能にする相互のインタフェースが形成されている。そのインタフェースは、
図2に示されるように、断面が卵形であってもよいが、円形、楕円形、長方形、又は多角形の形状も同様に考えることができる。真空掃除機管13とコネクタソケット3の管状開口11との間の相互回転を防ぐので非円形の形状が好ましいことがあり、それにより、たとえば記載されるノッチを正確に位置付けることによって、開示される係止及び解放構造の信頼性をより高くすることができる。
【0018】
図2の拡大部分Cを示す
図7を参照すると、真空掃除機管13の外面にノッチ15が設けられてもよい。これは、コネクタソケット3への管13の挿入方向に対して少なくとも部分的に垂直な表面を形成し、係止及び解放機構によって使用することができる。しかしながら、そのような垂直面は、他の方法で設けられる可能性があり、その代わりに摩擦に基づくそのような表面を省くことも可能であろう。
【0019】
図3を再び参照すると、ノズル1は、コネクタソケット係止及び解放機構7を備えてもよい。この機構は、先端9の形態で
図4に示されるような係止部材9を備えてもよく、係止部材9は、第1の位置において、管状開口11の側壁の穴17を通ってコネクタソケット3の管状開口11に挿入されている。この位置において、先端9は、真空掃除機管13のノッチ15に干渉し、真空掃除機管13をコネクタソケット3の管状開口11内に保持し続ける。管13のノッチ15又は同様のものは絶対に必要というものではなく、先端9からの摩擦が保持効果を提供するのに十分である可能性があり、特に、先端が、ゴム状表面を有し、示されるようなばねで穴17に入るように強く付勢されている場合に、そうである。
【0020】
係止部材/先端9は、コネクタソケット3のハウジングにある程度取り囲まれてもよいレバー19の一方の端部に形成されてもよい。このレバー19は、その動きを定義する旋回軸21を有してもよい。示されるように、レバー19は、係止部材/先端9から見て旋回軸21の反対側に配置されてもよいコイルばね23によって付勢される。これにより、穴17に挿入された係止部材/先端9は管状開口11の側壁に保持され、それによって、真空掃除機管13が解放されるまで、真空掃除機管13を保持する。レバー19は、係止部材/先端9から見て旋回軸21の反対側に配置される別の自由端25をさらに備える。
【0021】
レバー19は、通常はプラスチック材料を射出成形することによって、一体的に作られてもよい。
【0022】
コネクタソケット解放機構は、外側からアクセス可能である押しボタン31をさらに備えてもよい。ボタン31を押すことによって、コネクタソケット解放機構を、第2の位置に移動させることができる。これは、ノズルから管を解放するための代替的な方法を提供する。
【0023】
図5は、解放位置において真空掃除機管が接続された真空掃除機ノズルの断面を示し、
図6は、
図5の拡大部分Bを示す。解放位置において、コネクタソケット3は、ノズル1が留まる床に対して比較的直立した位置にジョイント5で回される。この位置において、レバー19の他方の自由端25は、
図6に最もよく示されるように、ノズル1のカバー27と接触する。これは、ばね23の付勢を打ち消し、旋回軸21を中心にレバー19を回転させ、それによって、真空掃除機管13をコネクタソケット3から簡単に取り外すことができるように、係止部材/先端9が管状開口11から移動する。理解されるように、これは、ユーザがノズル1に手を伸ばすことなく行うことができる。
【0024】
真空掃除機管13が取り外されると、係止部材/先端9は、管状開口11に再び入ってもよい。
図6に示されるように、係止部材9は、真空掃除機管13が取り外される方向に、管状開口11の中心から離れるように傾斜する表面29を備えてもよい。それによって、係止部材9は、真空掃除機管13が再び差し込まれるとき、邪魔にならないように移動し、次いで、真空掃除機管13のノッチ15にはまり込み、係止機能を提供する。
【0025】
本開示は、上記の実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲内で、様々な方法で変更及び改変を行うことができる。
【国際調査報告】