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特表2022-540787メモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-20
(54)【発明の名称】メモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャ
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/8239 20060101AFI20220912BHJP
【FI】
H01L27/105 449
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021577221
(86)(22)【出願日】2020-06-02
(85)【翻訳文提出日】2022-02-25
(86)【国際出願番号】 US2020035689
(87)【国際公開番号】W WO2021002992
(87)【国際公開日】2021-01-07
(31)【優先権主張番号】16/460,875
(32)【優先日】2019-07-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595168543
【氏名又は名称】マイクロン テクノロジー,インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(72)【発明者】
【氏名】ファンティーニ パオロ
(72)【発明者】
【氏名】ペッリッツェル ファビオ
(72)【発明者】
【氏名】フラティン ロレンソ
【テーマコード(参考)】
5F083
【Fターム(参考)】
5F083FZ10
5F083GA10
5F083JA60
5F083PR03
(57)【要約】
メモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャのための方法、システム、及び装置が説明される。メモリデバイスは、アレイに印加される電圧を持続させる誘電体厚を維持しながら開口部間の間隔を減少させ得る、導電材料及び絶縁材料の代替層を通る、あるパターンの導電接点と開口部とを有して構成される基板を含んでもよい。材料をエッチング後、絶縁材料がトレンチに堆積されてもよい。セル材料が堆積される開口部を形成するために、絶縁材料の一部が除去されてもよい。導電性ピラーが導電材料のプレーンと基板とに垂直に延在して、導電接点と結合してもよい。導電性ピラーは、第1及び第2のピラーを形成するために、分割されてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の誘電層、導電層、及び第2の誘電層を露出するために絶縁材料を通る第1の開口部を形成することと、
第1のカルコゲナイド部分と、前記第1のカルコゲナイド部分から分離された第2のカルコゲナイド部分とを前記第1の開口部に形成することであり、前記第1のカルコゲナイド部分及び前記第2のカルコゲナイド部分の両方が前記導電層、前記第1の誘電層、及び前記第2の誘電層に接触することと、
前記第1のカルコゲナイド部分及び前記第2のカルコゲナイド部分に接触しているピラーを形成するために導電材料を前記第1の開口部に堆積することと、
前記ピラーを、前記第1のカルコゲナイド部分に接触する第1のピラーと前記第2のカルコゲナイド部分に接触する第2のピラーとに分割するために、前記導電材料をエッチングすることによって、第2の開口部を形成することと
を含む方法。
【請求項2】
前記絶縁材料、前記第1のピラー、及び前記第2のピラーと接触する第2の絶縁材料を前記第2の開口部に堆積すること
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のカルコゲナイド部分及び前記第2のカルコゲナイド部分を形成することは、
カルコゲナイド材料を前記第1の開口部に堆積することであり、前記カルコゲナイド材料が前記絶縁材料に接触することと、
前記第1のカルコゲナイド部分及び前記第2のカルコゲナイド部分を形成するために、前記カルコゲナイド材料をエッチングすることと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記導電層と接触している基板を通って延在する複数の接点を形成することであり、前記複数の接点は複数のデジット線と関連付けられ、前記絶縁材料を通る前記第1の開口部を形成することは、前記複数の接点のうちの第1の接点を露出すること
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のピラーは前記複数の接点のうちの1つの上に形成され、
前記第2のピラーは前記複数の接点のうちの第2の接点の上に形成される、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第2の誘電層上に第2の基板を堆積することであり、前記第2の基板は前記第1のピラー及び前記第2のピラーと接触しており、前記第2の基板は、前記第2の基板を通って延在し、前記第2のピラーと接触している第2の接点を含み、前記第1のピラーは前記基板の前記複数の接点のうちの前記第1の接点と接触している、ことをさらに含む
請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記ピラーを形成するために前記導電材料を堆積することは、
前記第1の開口部を前記導電材料で埋めること
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ピラーを形成するために前記導電材料を堆積することは、
前記第1の開口部を前記導電材料のコンフォーマル層で部分的に埋めること
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の誘電層、前記導電層、及び前記第2の誘電層を通るトレンチを形成することと、
前記トレンチの第1の側壁及び第2の側壁に接触するコンフォーマル層を堆積することであり、前記第1のカルコゲナイド部分及び前記第2のカルコゲナイド部分の両方は前記コンフォーマル層に接触することと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記コンフォーマル層、前記第1の誘電層、及び前記第2の誘電層と接触して前記絶縁材料を前記トレンチに堆積することであり、前記絶縁材料を通る前記第1の開口部を形成することは、前記絶縁材料を堆積することに少なくとも部分的に基づくこと
をさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の誘電層、前記導電層、及び前記第2の誘電層を通る前記トレンチを形成することは、
前記トレンチを垂直にエッチングするために垂直エッチングプロセスを実行することと、
前記導電層に少なくとも1つのリセスを形成するために、前記垂直エッチングプロセスの後に水平エッチングプロセスを実行することと
を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記導電層によって形成された前記トレンチの側壁の一部は、前記第1の誘電層によって形成された前記トレンチの前記側壁の一部に関して引っ込んだ位置に配置される、
請求項9に記載の方法。
【請求項13】
基板を通って延在する複数の接点を形成することであり、前記複数の接点は複数のデジット線と関連付けられることと、
前記基板上に前記第1の誘電層を形成することと、
前記第1の誘電層上に前記導電層を形成することであり、前記導電層はワード線プレートとして構成されることと、
前記導電層上に前記第2の誘電層を形成することであり、前記第1の開口部を形成することは、前記第2の誘電層を形成することに少なくとも部分的に基づくことと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のカルコゲナイド部分は、第1の自己選択型メモリセルのための第1のストレージ素子を含み、前記第2のカルコゲナイド部分は第2の自己選択型メモリセルのための第2のストレージ素子を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記第2の誘電層上に第2の導電層を形成することであり、前記第2の導電層はワード線プレートとして構成されることと、
前記第2の導電層上に第3の導電層を形成することであり、前記第1の開口部を形成することは、前記第3の導電層を形成することに少なくとも部分的に基づくことと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記導電層及び前記第2の導電層と関連付けられるメモリセルのアレイがメモリセルの三次元アレイを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
ワード線プレートと、
複数のストレージ素子対であり、前記複数のストレージ素子対の各対は、前記ワード線プレートの第1の壁に接触する第1のストレージ素子と、前記ワード線プレートの第2の壁に接触する第2のストレージ素子とを含む、複数のストレージ素子対と、
前記ワード線プレートと相互作用するデジット線として構成された複数のピラー対であって、前記複数のピラー対の各対は、前記第1のストレージ素子と接触している第1のピラーと前記第2のストレージ素子と接触している第2のピラーとを含む、複数のピラー対と、
前記複数のピラー対の各ピラー対の間に延在し前記複数のピラー対の各ピラーに接触している誘電材料と
を含む装置。
【請求項18】
複数のデジット線と関連付けられ、基板を通って延在する複数の接点であり、前記複数のピラー対の各第1のピラーは前記複数の接点のうちの1つと接触している、複数の接点をさらに含む、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記複数のピラー対の各第2のピラーは、前記複数の接点のうちの1つと接触している、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
第2の複数のデジット線と関連付けられ、第2の基板を通って延在する第2の複数の接点をさらに含み、前記複数のピラー対の各第2のピラーは、前記第2の複数の接点のうちの1つと接触している、請求項18に記載の装置。
【請求項21】
前記複数の接点は格子状に配置される、請求項18に記載の装置。
【請求項22】
前記ワード線プレートと接触し、第1のストレージ素子対のうちの第1のストレージ素子と第2のストレージ素子対のうちの第1のストレージ素子との間に延在するコンフォーマル材料をさらに含む、請求項17に記載の装置。
【請求項23】
前記複数のストレージ素子対のストレージ素子は、前記ワード線プレートと前記ピラー対のうちのピラーによって形成されたリセスに配置される、請求項17に記載の装置。
【請求項24】
前記ワード線プレートの上方に配置され前記複数のストレージ素子対及び前記複数のピラー対と接触している誘電層であり、前記複数のピラー対は前記誘電層を通って延在する、誘電層をさらに含む、請求項17に記載の装置。
【請求項25】
前記誘電層の上方に配置された第2のワード線プレートであり、前記複数のピラー対は前記第2のワード線プレートを通って延在する、第2のワード線プレートと、
第2の複数のストレージ素子対であり、前記第2の複数のストレージ素子対の各対は第3のストレージ素子及び第4のストレージ素子を含む、第2の複数のストレージ素子対と
をさらに含み、
前記第2の複数のストレージ素子対の各対の前記第3のストレージ素子は前記第2のワード線プレートの第3の壁と、前記第1のピラーとに接触し、
前記第2の複数のストレージ素子の各対の前記第4のストレージ素子は、前記第2のワード線プレートの第4の壁と、前記第2のピラーとに接触する、
請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記ワード線プレートの下方に配置された基板をさらに含み、前記複数のピラー対及び前記誘電材料は前記基板に接触する、請求項17に記載の装置。
【請求項27】
前記ワード線プレートは導電材料を含む、請求項17に記載の装置。
【請求項28】
前記複数のストレージ素子対のストレージ素子はカルコゲナイド材料を含む、請求項17に記載の装置。
【請求項29】
基板と、
前記基板を通って延在しデジット線をサーキットリーに結合するように構成された複数の接点と、
前記基板の上方に配置されたワード線プレートと、
複数のストレージ素子対であり、前記複数のストレージ素子対の各対は、前記ワード線プレートの第1の壁に接触する第1のストレージ素子と、前記第1のストレージ素子と反対側の前記ワード線プレートの第2の壁に接触する第2のストレージ素子とを含む、複数のストレージ素子対と、
前記複数の接点と結合され前記デジット線として構成された複数のピラー対であり、前記複数のピラー対の各対は、前記第1のストレージ素子及び前記複数の接点のうちの第1の接点と接触している第1のピラーを含み、前記第2のストレージ素子及び前記複数の接点のうちの第2の接点と接触している第2のピラーを含む、複数のピラー対と、
前記複数のピラー対の各ピラー対と接触し、各ピラー対の間に延在する誘電材料であり、前記誘電材料は前記基板と接触している、誘電材料と
を含む装置。
【請求項30】
前記ワード線プレートと接触し第1のストレージ素子対の第1のストレージ素子と第2のストレージ素子対の第1のストレージ素子との間に延在するコンフォーマル材料をさらに含む、請求項29に記載の装置。
【請求項31】
第1の基板及び第2の基板と、
前記第1の基板に配置された第1の複数の接点及び前記第2の基板に配置された第2の複数の接点と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に配置されたワード線プレートと、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に配置された複数のストレージ素子対であり、前記複数のストレージ素子対の各対は、前記ワード線プレートの第1の壁に接触する第1のストレージ素子と、前記ワード線プレートの第2の壁に接触する第2のストレージ素子とを含む、複数のストレージ素子対と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に配置されデジット線として構成された複数のピラー対であり、前記複数のピラー対の各対は、前記第1のストレージ素子と接触している第1のピラーと、前記第1の基板に配置された前記第1の複数の接点のうちの第1の接点とを含み、前記第2のストレージ素子と接触している第2のピラーと、前記第2の基板に配置された前記第2の複数の接点のうちの第2の接点とを含む、複数のピラー対と
を含む装置。
【請求項32】
前記複数のピラー対の各ピラー対の間に延在する誘電材料であり、前記誘電材料が、前記第1の基板、前記第2の基板、及び前記複数のピラー対の各ピラーに接触している、誘電材料をさらに含む、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
第1の基板を堆積することと、
前記第1の基板に配置された第1の複数の接点を形成することと、
前記第1の基板、第1のカルコゲナイド部分、及び第2のカルコゲナイド部分と接触しているピラーを形成することと、
前記ピラーを、前記第1のカルコゲナイド部分と接触する第1のピラーと、前記第2のカルコゲナイド部分と接触する第2のピラーとに分割することと、
前記第1のピラー及び前記第2のピラーの上方に第2の基板を堆積することと、
前記第2の基板に配置された第2の複数の接点を形成することと
を含み、前記第1のピラーは、前記第1の複数の接点のうちの第1の接点に結合され、前記第2のピラーは、前記第2の複数の接点のうちの第2の接点に結合される、方法。
【請求項34】
前記第1のピラーと前記第2のピラーとの間に絶縁材料を堆積することをさらに含み、前記絶縁材料は前記第1の基板及び前記第2の基板に接触し、前記第2の基板を堆積することは、前記絶縁材料を堆積することに少なくとも部分的に基づく、請求項33に記載の方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
クロスリファレンス
本特許出願は、2019年7月2日に出願されたFantini等による「SPLIT PILLAR ARCHITECTURES FOR MEMORY DEVICES」という名称の米国特許出願第16/460,875号に対する優先権を主張するものであり、本願の譲受人に譲渡され、参照によりその全体が本明細書に明白に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
以下は、一般に、少なくとも1つのメモリデバイスを含むシステムに関し、より詳細には、メモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャに関する。
【0003】
メモリデバイスは、コンピュータ、無線通信デバイス、カメラ、デジタルディスプレイなどの様々な電子デバイスにおいて情報を格納するために広く使用される。メモリデバイスの異なる状態をプログラムすることによって、情報が格納される。例えば、二値デバイスは、論理「1」又は論理「0」によって示されることが多い2つの状態のうちの一方を格納することが非常に多い。他のデバイスでは、2よりも多い数の状態が格納される場合がある。格納情報にアクセスするために、デバイスのコンポーネントがメモリデバイスにおける少なくとも1つの格納状態を読み出してもよく、又は感知してもよい。情報を格納するために、デバイスのコンポーネントは、メモリデバイスに状態を書き込んでもよく、又はプログラムしてもよい。
【0004】
磁気ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、動的RAM(DRAM)、同期型動的RAM(SDRAM)、強誘電性RAM(FeRAM)、磁気RAM(MRAM)、抵抗変化型RAM(RRAM)、フラッシュメモリ、相変化メモリ(PCM)、他のカルコゲナイド系メモリ、その他などを含む様々な種類のメモリデバイスが存在する。メモリデバイスは、揮発性であっても、不揮発性であってもよい。
【0005】
メモリデバイスの改良は、一般に、指標の中でもとりわけ、メモリセル密度増加、読出し/書込み速度増加、信頼性増加、データ保持増加、電力消費減少、又は製造コスト減少を含み得る。メモリアレイ容量の節約、メモリセル密度増加、又は三次元垂直アーキテクチャを有するメモリアレイの総電力使用量削減のための解決策が望まれる場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本明細書で開示されるような実施例によるメモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャをサポートするシステムの例を示す図である。
図2A】本明細書で開示されるような実施例によるメモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャをサポートする例示のメモリアレイの図である。
図2B】本明細書で開示されるような実施例によるメモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャをサポートする例示のメモリアレイの図である。
図2C】本明細書で開示されるような実施例によるメモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャをサポートする例示のメモリアレイの図である。
図2D】本明細書で開示されるような実施例によるメモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャをサポートする例示のメモリアレイの図である。
図2E】本明細書で開示されるような実施例によるメモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャをサポートする例示のメモリアレイの図である。
図2F】本明細書で開示されるような実施例によるメモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャをサポートする例示のメモリアレイの図である。
図3A】本明細書で開示されるような実施例によるメモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャをサポートする例示のメモリアレイの図である。
図3B】本明細書で開示されるような実施例によるメモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャをサポートする例示のメモリアレイの図である。
図3C】本明細書で開示されるような実施例によるメモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャをサポートする例示のメモリアレイの図である。
図3D】本明細書で開示されるような実施例によるメモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャをサポートする例示のメモリアレイの図である。
図3E】本明細書で開示されるような実施例によるメモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャをサポートする例示のメモリアレイの図である。
図3F】本明細書で開示されるような実施例によるメモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャをサポートする例示のメモリアレイの図である。
図3G】本明細書で開示されるような実施例によるメモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャをサポートする例示のメモリアレイの図である。
図3H】本明細書で開示されるような実施例によるメモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャをサポートする例示のメモリアレイの図である。
図4A】本明細書で開示されるような実施例によるメモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャをサポートする例示のメモリアレイの図である。
図4B】本明細書で開示されるような実施例によるメモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャをサポートする例示のメモリアレイの図である。
図5A】本明細書で開示されるような実施例によるメモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャをサポートする例示のメモリアレイの図である。
図5B】本明細書で開示されるような実施例によるメモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャをサポートする例示のメモリアレイの図である。
図6A】本明細書で開示されるような実施例によるメモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャをサポートする例示のメモリアレイの図である。
図6B】本明細書で開示されるような実施例によるメモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャをサポートする例示のメモリアレイの図である。
図7A】本明細書で開示されるような実施例によるメモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャをサポートする例示のメモリアレイの図である。
図7B】本明細書で開示されるような実施例によるメモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャをサポートする例示のメモリアレイの図である。
図8A】本明細書で開示されるような実施例によるメモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャをサポートする例示のメモリアレイの図である。
図8B】本明細書で開示されるような実施例によるメモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャをサポートする例示のメモリアレイの図である。
図9】本明細書で開示されるような実施例によるメモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャをサポートする方法を図示するフローチャートである。
図10】本明細書で開示されるような実施例によるメモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャをサポートする方法を図示するフローチャートである。
図11】本明細書で開示されるような実施例によるメモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャをサポートする方法を図示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本開示は、メモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャ及びそれを処理する方法に関する。メモリデバイスは、メモリデバイスのメモリアレイに印加される電圧を持続させる誘電体厚を維持しながらメモリセル間の間隔を減少させ得る、導電材料及び絶縁材料の代替層を通る導電接点及び開口部の構成を含んでもよい。
【0008】
いくつかの実施例では、メモリデバイスは、あるパターン(例えば幾何学パターン)に配置された接点のセットを有する基板と、その基板上に形成された第1の絶縁材料(例えば誘電材料)とを含んでもよい。導電材料のプレーンのセットは、第2の絶縁材料(例えば誘電材料)によって互いから分離されて、基板材料上に形成されてもよい。すなわち、導電材料と絶縁材料とが交互に重なったプレーンが基板上に形成されてもよい。導電材料のプレーンは、ワード線の例でもよい。
【0009】
メモリデバイスの製造時、導電材料と絶縁材料とが交互に重なったプレーンをエッチングすることによって、1つ又は複数のトレンチが形成されてもよい。トレンチは、互いに平行に延在してもよく、基板を露出してもよい。いくつかの実施例では、導電材料及び誘電材料のプレーンがトレンチの側壁を形成してもよい。導電材料のプレーンは、誘電材料及び導電材料のプレーンがリセスのセットを形成するようにエッチングされてもよく、各リセスはストレージ素子材料(例えばカルコゲナイド材料)を収容するように構成されてもよい。犠牲層(例えばコンフォーマル材料)は、トレンチに積層されてもよく、いくつかの場合では、犠牲層がリセスを埋める。絶縁材料は、犠牲層の上部のトレンチに堆積されてもよい。
【0010】
第1の開口部を形成するために、犠牲層及び絶縁層の一部が除去されてもよい。第1の開口部は、基板の一部、導電接点のセットのうちの少なくともいくつかの導電接点、導電材料のプレーン及び誘電材料のプレーンを露出させてもよい。ストレージ素子材料(例えば、カルコゲナイド材料)は、第1の開口部に堆積されてもよい。ストレージ素子材料は、誘電材料のプレーン及び導電材料のプレーンによって形成されたリセスを埋めてもよい。リセスのストレージ素子材料が残るように、ストレージ素子材料が第1の開口部から部分的に除去されてもよい。リセスに配置されたストレージ素子材料は、ストレージ素子コンポーネント(例えば、カルコゲナイド部分)でもよい。
【0011】
リセスにストレージコンポーネントを含む第1の開口部に、導電性ピラーが形成されてもよい。導電性ピラーは、(例えば導電材料のプレーンにほぼ垂直に)導電材料のプレーンを通って延在するように、さらに基板に接触するように配置されてもよい。各導電性ピラーは、2つのストレージ素子コンポーネントと接触してもよく、それぞれのストレージ素子コンポーネントは導電材料の同一のプレーンに接触してもよい。各導電性ピラーは、1つ又は2つの導電接点とさらに結合されてもよい。いくつかの場合では、ピラーは、バリア材料及び導電材料から形成されてもよい。
【0012】
第2の開口部を形成するために、導電性ピラーの一部が除去されてもよい。第2の開口部は、各ピラーを、第1のピラーと第2のピラーとに分割してもよい。第1及び第2のピラーは、デジット線の例でもよい。第1のピラーは、導電材料のプレーンに結合された第1のストレージ素子コンポーネントと接触していてもよく、第2のピラーは、導電材料のプレーンと結合された第2のストレージ素子コンポーネントと接触していてもよい。いくつかの場合では、第1のピラー及び第2のピラーのそれぞれは、基板上の異なる導電接点と結合されてもよい。いくつかの他の場合では、第1のピラーのそれぞれが基板上の異なる導電接点と結合されてもよく、第2のピラーのそれぞれが第1の基板上方に形成された第2の基板上の異なる導電接点と結合されてもよい。
【0013】
メモリアレイの上記のような構成及び製造方法によって、従来の解決策と比較して高密度のメモリセルが実現され得る。各メモリセル(例えば、ストレージコンポーネント)は、セル絶縁を確実とするために、第1のピラー又は第2のピラーのいずれかの内部において引っ込んだ状態で配置されてもよい。そのような構成によって、いくつかの従来の解決策と比べてセルの厚さ及び寸法に対してより厳密な制御を実現し得る。導電性ピラーと交差する導電材料の各プレーンは、ワード線プレート(例えば導電材料のプレーンに対応)及び第1のメモリセルのための第1のデジット線(例えば第1のピラーと対応)並びに第2のメモリセルのための第2のデジット線(例えば第2のピラーに対応)によってアドレス指定される2つのメモリセルを形成してもよい。各ピラーは、メモリアレイの下部又は上部に配置されたトランジスタによって復号されてもよい。このトランジスタは、規則的なマトリクス状に形成されたデジット線セレクタの一例でもよい。
【0014】
本開示の特徴が、図1を参照して説明されるようなメモリアレイの文脈において最初に説明される。本開示の特徴が、図2A図8Bを参照して説明されるような処理ステップ中の例示のメモリアレイの様々な図の文脈において説明される。本開示の上記及び他の特徴は、図9図11を参照して説明されるようなメモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャに関するフローチャートを参照して、さらに例証及び説明される。
【0015】
図1は、本明細書で開示されるような実施例によるメモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャをサポートするメモリアレイ100(例えば三次元(3D)メモリアレイ)の例を示す図である。メモリアレイ100は、基板104上方に配置されたメモリセルの第1のアレイ又はデッキ105と、第1のアレイ又はデッキ105の上部のメモリセルの第2のアレイ又はデッキ108とを含んでもよい。
【0016】
メモリアレイ100は、ワード線110と、デジット線115とを含んでもよい。第1のデッキ105及び第2のデッキ108のメモリセルのそれぞれは、1つ又は複数の自己選択型メモリセルを有してもよい。図1に含まれるいくつかの要素に参照番号が付されており、他の対応要素には参照番号が付されていないが、それらは同一である、又は類似していると理解される。
【0017】
メモリセルのスタックは、第1の誘電材料120と、ストレージ素子材料125(例えばカルコゲナイド材料)と、第2の誘電材料130と、ストレージ素子材料135(例えばカルコゲナイド材料)と、第3の誘電材料140とを含んでもよい。第1のデッキ105及び第2のデッキ108の自己選択型メモリセルは、いくつかの実施例において、各デッキ105及び108の対応する自己選択型メモリセルがデジット線115又はワード線110を共有できるように、共通の導線を有してもよい。
【0018】
いくつかの実施例では、メモリセルは、メモリストレージ素子を含み得るセルに対して電気パルスを供給することによってプログラムされてもよい。このパルスは、第1のアクセス線(例えばワード線110)又は第2のアクセス線(例えばデジット線115)、又はそれらの組み合わせを介して供給されてもよい。いくつかの場合では、パルス供給時に、メモリセルの極性に応じて、イオンがメモリストレージ素子内で移動してもよい。それによって、メモリストレージ素子の第1の側部又は第2の側部に関するイオン濃度が、第1のアクセス線と第2のアクセス線との間の電圧の極性に少なくとも部分的に基づいてもよい。いくつかの場合では、非対称形状のメモリストレージ素子が、より大きな面積を有する素子の一部におけるイオン濃度を高めてもよい。メモリストレージ素子の特定の部分はより高い抵抗を有してもよく、それによってメモリストレージ素子の他の部分よりも高い閾値電圧を発生させてもよい。イオン移動の上記説明は、本明細書で説明される結果を実現するための自己選択型メモリセルの機構の一例を表す。機構のこの例は限定的であると考えられるべきではない。本開示は、本明細書で説明される結果を実現するための自己選択型メモリセルの機構の他の例も含む。
【0019】
メモリアレイ100のアーキテクチャは、クロスポイントアーキテクチャと呼ばれる場合があり、いくつかの場合において、メモリセルがワード線110とデジット線115との間のトポロジ上の交差点に形成される。そのようなクロスポイントアーキテクチャは、他のメモリアーキテクチャと比べて、より安価な製作コストで比較的高密度のデータストレージを実現する場合がある。例えば、クロスポイントアーキテクチャは、他のアーキテクチャと比べてメモリセルの面積を縮小し、その結果、メモリセル密度が増加し得る。
【0020】
図1の例は、2つのメモリデッキ105及び108を示すが、他の構成も可能である。いくつかの実施例では、自己選択型メモリセルの単一のメモリデッキが基板104の上方に構築されてもよく、これを二次元メモリと呼ぶ。いくつかの実施例では、三次元クロスポイントアーキテクチャと同様にして、メモリセルの3つ又4つのメモリデッキが構成されてもよい。
【0021】
メモリアレイ100は、格子状又は千鳥格子状に配置された接点のセットを有する基板104を含んでもよい。いくつかの場合では、接点のセットは基板104を通って延在してメモリアレイ100のアクセス線と結合してもよい。メモリアレイ100は追加基板104を含んでもよい(例えば、2つのデッキ105及び108の上部に配置される)。追加基板104は接点のセットを有してもよく(例えば、基板104を通って延在)、メモリアレイ100のアクセス線と結合してもよい。
【0022】
メモリアレイ100は、基板材料上の第1の絶縁材料上に形成された、第2の絶縁材料によって互いに分離した導電材料のプレーンのセットを含んでもよい。導電材料のプレーンのセットのそれぞれは、その中に形成されたリセスのセットを含んでもよい。プレーンのセット、例えば、同一のデッキ(例えば、メモリデッキ105、メモリデッキ108)上の1つ又は複数のワード線110に対応するワード線プレートは、犠牲層(例えば、コンフォーマル層)を使用して、スタック堆積処理ステップ中にエッチングを行い、セル画定後にコンフォーマル層を除去し、コンフォーマル層をより導電性の高い材料と置き換えることによる置換プロセスによって取得されてもよい。
【0023】
導電性ピラーのセットは、開口部に形成され、導電材料と基板104のプレーンのセットにほぼ垂直に延在してもよい。導電性ピラーのセットは、ピラー対のセットに分割されてもよい。ピラー対の各ピラーは、導電接点のうちの異なる接点に結合されてもよい。いくつかの場合では、ピラー対のそれぞれのピラーは、基板104上の導電接点に結合されてもよい。追加的又は代替的に、各ピラー対の一方のピラーは、基板104上の導電接点に結合されてもよく、各ピラー対の他方のピラーは、(例えば、メモリデッキ105及び108の上方に配置された)異なる基板104上の導電接点に結合されてもよい。
【0024】
いくつかの実施例では、メモリデッキ105及び108は論理状態を格納するように構成されたカルコゲナイド材料を含んでもよい。例えばメモリデッキ105及び108のメモリセルは、自己選択型メモリセルの例でもよい。カルコゲナイド材料は、リセスのセットのうちのそれぞれのリセスのカルコゲナイド材料がピラー対のセットの一方のピラーと少なくとも部分的に接触するように、リセスのセットに形成されてもよい。
【0025】
図2A図2Fは、本明細書で開示されるような実施例による、積層メモリデバイスを形成するために実行されてもよい一連のステップ又はプロセスにおける例示のメモリアレイ200-a、200-b、200-c、及び200-dの様々な図である。特に、図2A図2Fにおいて、ワード線プレーンを形成し、犠牲層及び絶縁材料を堆積するプロセスが示される。
【0026】
図2Aは、例示のメモリアレイ200-aの側面図である。図2Bは、図2Aに図示されたものの後続のプロセスステップにおける図2Aの断面線A-A’に沿った例示のメモリアレイ200-bの上面図である。図2Cは、図2Bの断面線B-B’に沿ったメモリアレイ200-b(例えば図2Bに示す通りの)の断面図である。図2Dは、図2B及び図2Cに図示されたものの後続のプロセスステップにおける図2Bの断面線B-B’に沿ったメモリアレイ200-cの断面図である。図2Eは、図2Dに図示されたものの後続のプロセスステップにおける図2Bの断面線B-B’に沿ったメモリアレイ200-dの断面図である。図2Fは、図2Eの断面線A-A’に沿った例示のメモリアレイ200-d(例えば図2Dに示す通りの)の上面図である。
【0027】
図2Aは、本明細書に開示されるような実施例による例示のメモリアレイ200-aの側面図である。メモリアレイ200-aは、基板104-a又は104-bを通って延在する導電接点235のセットを含んでもよい。メモリアレイ200-aは、材料240と絶縁材料245(例えば、絶縁材料層、誘電層)とを交互に重ねた層をさらに含んでもよい。いくつかの場合では、材料240は(例えば導電層を形成する)導電材料でもよい。他の場合では、材料240は犠牲絶縁材料(例えば、絶縁材料245とは異なる)でもよい。
【0028】
基板104は、誘電膜などの誘電材料でもよい。導電接点235のセットのうちの単一の導電接点は、いずれかの単一の垂直ピラー(例えば、デジット線)をトランジスタ(例えばデジット線セレクタ)に結合するように構成されてもよい。
【0029】
いくつかの実施例では、導電接点235は、基板104-a及び104-bの両方に形成されてもよい。例えば、導電接点235-aは、ピラー対(例えばデジット線に対応)の第1のピラーをトランジスタに結合してもよい。導電接点235-cは、ピラー対の第2のピラーをトランジスタに結合してもよい。導電接点235-b及び導電接点235-dは、それぞれ、第2のピラー対の一方のピラーをトランジスタに結合してもよい。追加的又は代替的に、導電接点235のそれぞれは基板104-bを通って延在してもよい(例えば、導電接点235-c及び235-dは基板104-bを通って形成されてもよい)。例えば、導電接点235-aは、ピラー対の第1のピラーをトランジスタに結合してもよく、接点235-bは、そのピラー対の第2のピラーをトランジスタに結合してもよい。
【0030】
導電接点235のセットは、格子状に配置されてもよい。いくつかの実施例では、導電接点235のセットのうちのそれぞれの接点は、8つまでの他の導電接点235によって囲まれてもよい。追加的又は代替的に、導電接点235のセットは、千鳥格子状又は六角形状に配置されてもよい。例えば、導電接点235のセットのうちのそれぞれの接点は、6つまでの他の導電接点235に囲まれてもよい。
【0031】
メモリアレイ200-aは、絶縁材料245の積層プレーンのセットと、材料240の積層プレーンのセット(例えばワード線プレーン又はワード線プレート)をさらに含んでもよく、材料240は導電材料又は絶縁材料でもよい(例えば、図2Aに図示されたものの後続のプロセスステップにおいて導電材料と置き換えられる)。材料240の積層プレーンは、絶縁材料245のプレーンのセットによって互いからz方向で分離されてもよい(例えば、垂直方向に分離されてもよい)。例えば、第2の絶縁材料245の第1のプレーン(例えば、下方プレーン)は基板104-bのプレーン上に形成(例えば、堆積)されてもよく、その後、材料240のプレーンは、第2の絶縁材料245の第1のプレーン上に形成されてもよい。いくつかの実施例では、第1の絶縁材料245の層は、基板104-b上に堆積されてもよい。いくつかの実施例では、材料240は、導電性カーボンの層又は活性材料と親和性のある他の導電層でもよい。いくつかの実施例では、材料240は、保護バリアを介して活性材料によって分離された導電層を含んでもよい。材料240の各層は、少なくとも1つのワード線プレートとして機能するように構成されてもよい。いくつかの実施例では、材料240及び絶縁材料245は交互に重なった層などの層のセットを形成する。
【0032】
若しくは、材料240は犠牲絶縁材料でもよい。ここで、メモリアレイ200-aは、犠牲絶縁材料240の積層プレーンのセットと、絶縁材料245の積層プレーンのセットとを含んでもよい。犠牲絶縁材料240は、絶縁材料245とは異なる材料(例えば、それぞれ酸化材料と窒化材料)でもよい。図2Aに図示されたものに後続のプロセスステップにおいて、犠牲絶縁材料240は除去されて、導電材料(例えば、導電性カーボンの層又は活性材料と親和性のある他の導電層)と置き換えられてもよい。
【0033】
図2Aに図示されるように、第2の絶縁材料245の追加のプレーンが材料240と交互に形成されてもよい。第2の絶縁材料245は誘電膜又は層などの誘電材料でもよい。いくつかの実施例では、第2の絶縁材料245及び基板104-aは、同一種類の絶縁材料でもよい。本明細書で開示される絶縁材料の例は、酸化ケイ素などの誘電材料を含むが、これに限定されない。
【0034】
材料240のプレーンのセットのそれぞれのプレーンは、メモリアレイ200-aの異なる高さに存在してもよい(例えば、形成してもよい)。メモリセルを形成する材料の個々のプレーンは、3Dメモリアレイ200-aのデッキと呼ばれる場合がある。材料240(例えば、導電材料)は、特に、金属(半金属)材料又はドープされたポリシリコン材料などの半導体材料を含んでもよい(例えば、それで形成されてもよい)。いくつかの実施例では、材料240は導電性カーボンのプレーンでもよい。
【0035】
材料240の6つのプレーン及び第2の絶縁材料245の7つのプレーンを図2Aに示す。第2の絶縁材料245の7番目のプレーンは、メモリアレイ200-aの最上部層でもよい。材料240及び第2の絶縁材料245のプレーンの量は、図2Aに示される量に限定されない。材料240及び第2の絶縁材料245は、6よりも多い数のデッキ又は6未満のデッキに配置されてもよい。
【0036】
図2Bは、図2Aの断面線A-A’に沿ったメモリアレイ200-bの上面図である。図2Bは、メモリアレイ200-bの材料240(例えば、導電材料、絶縁材料)と第2の絶縁材料245とを交互に重ねたプレーンを通る形成トレンチ250を示す。トレンチ250は、トレンチ250の下部において、基板104及び導電接点235(図2Aに図示として上述)を露出してもよい。トレンチ250は上から下へエッチングされ、線形状にエッチングされてもよい。いくつかの場合では、トレンチ250は、トレンチ250内にリセスを形成するために垂直及び水平エッチングプロセスの組み合わせによって形成されてもよい。エッチングプロセス及びリセスに関するさらなる詳細は図2Cに示され、図2Cを参照して説明される。トレンチ250は、材料240の各プレーン(例えば、ワード線プレーン、導電層)上にほぼ平行方向に延在する開口部のセットを形成してもよい。
【0037】
図2Cは、図2Bの断面線B-B’に沿ったメモリアレイ200-bの側面図である。メモリアレイ200-bは、メモリアレイ200-bのプレーンのそれぞれの材料240(例えば、導電材料、絶縁材料)においてリセス215のセットの形成を示す。例えば、等方的にトレンチ250の側壁290及び291にリセス215のセットを形成するために、選択的エッチング動作が実行されてもよい。いくつかの実施例では、トレンチ250は、第2の側壁291から離れて配置された第1の側壁290を含み、第1の絶縁材料245によって形成された第1の側壁290の第1の部分292は、第1の絶縁材料245によって形成された第2の側壁291の第1の部分293から第1の距離だけ離れて配置される。第1の材料240によって形成された第1の側壁290の第1の部分294は、第1の材料240によって形成された第2の側壁291の第2の部分295から、第1の距離よりも大きい第2の距離だけ離れて配置される。いくつかの実施例では、第1の材料240で形成されたトレンチ250の側壁290及び291の一部は、第1の絶縁材料245で形成されたトレンチ250の側壁290及び291の一部と比べて引っ込んだ位置に配置される。
【0038】
このエッチング動作は、1つ又は複数の垂直エッチングプロセス(例えば、異方性エッチングプロセス又はドライエッチングプロセス、又はそれらの組み合わせ)又は水平エッチングプロセス(例えば、等方性エッチングプロセス)又はそれらの組み合わせを含んでもよい。例えば、垂直エッチングプロセスは、基板104-b及び1つ又は複数の導電接点235を露出するために、トレンチ250を垂直にエッチングするために実行されてもよく、水平エッチングプロセスは、少なくとも1つの材料240において少なくとも1つのリセス215を形成するために使用されてもよい。エッチングパラメータは、例えば材料240が、第2の絶縁材料245よりも速くエッチングされるように選択されてもよい。
【0039】
図2Dは、図2Bの断面線B-B’に沿ったメモリアレイ200-bの側面図である。メモリアレイ200-cは、コンフォーマル材料220(例えば、犠牲材料又は犠牲層)の形成を示す。コンフォーマル材料220は、メモリアレイ200-cのトレンチ250に堆積されてもよい。コンフォーマル材料220は、コンフォーマル材料220を共形的に堆積することによって、図2Cに示すようなリセス215に形成されてもよい。コンフォーマル材料220は、各トレンチ250の第1の側壁290、第2の側壁291、及び底壁295と接触する(例えば、基板104-b及び接点235と接触している)。図2Dは、トレンチ250の側壁上(例えば、トレンチ250の方向に向かう異なる層における第2の絶縁材料245及び材料240の表面上)に形成されるコンフォーマル材料220を示すが、実施例はそのように限定されない。例えば、いくつかの場合では、コンフォーマル材料220は異なる層における材料240(例えば、導電材料、絶縁材料)のリセス215のセットに閉じ込められてもよい。いくつかの場合ではコンフォーマル材料220は、コンフォーマル層又は犠牲層と呼ばれてもよい。
【0040】
いくつかの場合では、エッチング動作はコンフォーマル材料220の形成後に実行されてもよい。このエッチング動作において、コンフォーマル材料220は開口部又はトレンチ250を形成するためにエッチングされてもよい。このエッチング動作によって、結果的に、コンフォーマル材料220の表面(例えば、トレンチ250に対向する表面)が第2の絶縁材料245の表面(例えば、トレンチ250の方向に向かう表面)から離れて配置される。いくつかの場合では、このエッチング動作によって、結果的に、コンフォーマル材料220の表面(例えば、トレンチ250に対向する表面)が第2の絶縁材料245の表面(例えば、トレンチ250の方向に向かう表面)とほぼ同一平面上に存在するようになり、それによってトレンチの連続した側壁が形成される。このエッチング動作によって、さらに結果的に、基板104-b及び接点235が露出されてもよい(例えばトレンチ250の底壁295からコンフォーマル材料220を除去。本明細書で説明されるエッチング動作は垂直エッチングプロセス(例えば、異方性エッチングプロセス又はドライエッチングプロセス、又はそれらの組み合わせ)或いは水平エッチングプロセス(例えば、等方性エッチングプロセス)でもよい。例えば、垂直エッチングプロセスは、トレンチ250を垂直にエッチングするために実行されてもよく、水平エッチングプロセスは、第1の材料240(例えば、第1の導電材料240、犠牲絶縁材料240)において少なくとも1つのリセスを形成するために使用されてもよい。
【0041】
図2Eは、図2Bの断面線B-B’に沿ったメモリアレイ200-bの側面図である。メモリアレイ200-dは、メモリアレイ200-dのコンフォーマル材料220上のトレンチ250における誘電材料218の堆積を示す。誘電材料218はコンフォーマル材料220と接触してもよい。誘電材料218は、1つ又は複数の接点235とさらに接触してもよい。誘電材料218及びコンフォーマル材料220はトレンチ250を埋めるように共に作用してもよい。いくつかの場合では、誘電材料218は絶縁材料の一例でもよい。いくつかの実施例では、コンフォーマル材料220は、誘電材料218と同一平面上の表面を形成するために選択的にエッチバックされてもよい。後退の深さは、所望の厚さに応じて画定されてもよい。
【0042】
図2Fは、図2Eの断面線A-A’に沿った例示のメモリアレイ200-dの上面図である。図2Fは、誘電材料218がトレンチ250のセット内に堆積された後のメモリアレイ200-dを示す。メモリアレイ200-dのトレンチ250のそれぞれは、コンフォーマル材料220でライニングされ、誘電材料218で埋められる。トレンチ250は、図2Eに示すように、材料240(例えば、導電材料240、犠牲絶縁材料240)の層のそれぞれを通って延在してもよい。
【0043】
図3A図3Hは、本明細書で開示されるような実施例による、積層メモリデバイスを形成するために実行されてもよい一連のステップ又はプロセスにおける例示のメモリアレイ200-e、200-f、200-g、及び200-hの様々な図である。特に、図3A図3Hにおいて、メモリアレイ200-d(例えば図2D及び図2Eに示す)にメモリセルを形成するプロセスが示される。
【0044】
図3Aは、図2Aに図示されたものの後続のプロセスステップにおける例示のメモリアレイ200-eの上面図の図2Fの部分C-C’を示す。図3Bは、図3Aの断面線B-B’に沿った例示のメモリアレイ200-eの断面図である。図3C及び図3Dは、図3A及び図3Bに図示されたものの後続のプロセスステップにおける例示のメモリアレイ200-fを示す。図3Cは、例示のメモリアレイ200-fの上面図の部分C-C’(図2Fに図示)を示し、図3Dは、図3Cの断面線B-B’に沿った例示のメモリアレイ200-fの断面図を示す。図3E図3F、及び図3Gは、図3C及び図3Dに図示したものの後続のプロセスステップにおける例示のメモリアレイ200-gを示す。図3Eは、(例えば、図3Dの断面線A-A’に沿った)例示のメモリアレイ200-gの上面図の部分C-C’(図2Fに図示)を示す。図3Fは例示のメモリアレイ200-gの上面図を示し、図3Gは、図3Eの断面線B-B’に沿った例示のメモリアレイ200-gの断面図を示す。図3Hは、図3E図3F、及び図3Gに図示したものの後続のプロセスステップにおける例示のメモリアレイ200-hの上面図の図3Fの部分C-C’を示す。
【0045】
図3Aは、例示のメモリアレイ200-eの上面図の図2Fの部分C-C’を示す。例示のメモリアレイ200-eは、図2E及び図2Fに図示したものの後続のプロセスステップにおける、図2Fに示すような例示のメモリアレイ200-dの部分C-C’を示してもよい。開口部360は、誘電材料218及び/又はコンフォーマル材料220の一部をエッチングして除去することによってトレンチ250に形成されてもよい。開口部360は接点235のうちの1つ又は複数の上に配置されてもよく、それによって開口部360の形成が接点235のうちの1つの少なくとも一部を露出させる。開口部360と接点235との関係に関するさらなる詳細は、図3Bに示され、図3Bを参照して説明される。いくつかの場合では、例示のメモリアレイ200-eは、開口部360のセットを含んでもよい。例えば、トレンチ250のそれぞれに沿って、ある間隔で、開口部のセットが形成されてもよい。トレンチ250内の開口部360のそれぞれは、誘電材料218によってトレンチ250の他の開口部から分離されてもよい。開口部360を形成するエッチングプロセスは、垂直エッチングプロセスでもよい。いくつかの実施例では、エッチング動作は、例えば開口部360が形成されてない場合に、コンフォーマル材料320の全部をエッチングして除去しなくてもよい。
【0046】
図3Bは、図3Aの線B-B’に沿ったメモリアレイ200-eの側面図である。図3Bに示すように、リセス215のセットは、プレーンのそれぞれの材料240に形成されてもよい。リセス215のセットは、開口部360の形成中に形成されてもよい(例えば、図3Aを参照して説明した通り)。例えば、選択的エッチング動作は、全体的に、又は部分的に等方的な手法でリセス215のセットを形成するために実行されてもよい。エッチング化学は、選択的に材料240に到達するように選択されてもよい。接点235は、トレンチ250に開口部360を形成することによって露出されてもよい。
【0047】
図3Cは、本明細書に開示されるような実施例による例示のメモリアレイ200-fの図2Fに示した部分C-C’の上面図である。この上面図は、図3Bの断面線A-A’に沿った図でもよい。例示のメモリアレイ200-fは、例示のメモリアレイ200-eによる図3A及び図3Bに示された処理ステップに後続して形成されてもよい。図3Cに示すようにストレージ素子材料365は開口部360に形成されてもよい。いくつかの場合では、ストレージ素子材料365は、材料240の各側壁に接触するように延在してもよい。ストレージ素子材料365はコンフォーマル材料220及び誘電材料218にさらに接触してもよい。(例えば、開口部360にストレージ素子材料365を堆積することによって)開口部360にストレージ素子材料365を形成することによって、開口部360の大きさが減少してもよい。
【0048】
ストレージ素子材料365は、自己選択型ストレージ素子材料(例えば、選択装置とストレージ素子との両方の役割を果たしてもよい材料)としての役割を果たしてもよいカルコゲナイド合金及び/又はガラスなどのカルコゲナイド材料の例でもよい。例えば、ストレージ素子材料365は、プログラムパルスなどの印加電圧に対して反応してもよい。閾値電圧よりも小さい印加電圧に対して、ストレージ素子材料365は非導電状態(例えば、「オフ」状態)のままでもよい。若しくは、閾値電圧よりも大きい印加電圧に反応して、ストレージ素子材料365は導電状態(例えば、「オン」状態)になってもよい。
【0049】
図3Dは、図3Cの線B-B’に沿ったメモリアレイ200-fの側面図である。ストレージ素子材料365は、トレンチ250にストレージ素子材料365を共形的に堆積することによってリセス215のセット中に形成されてもよい。ストレージ素子材料365は、コンフォーマル材料320のエッチングによって露出されたトレンチ250の側壁290及び291並びに底壁295と接触するように堆積されてもよい。ストレージ素子材料365がトレンチ250の底壁295と接触すると、ストレージ素子材料365は露出された接点235を覆う。ストレージ素子材料365は、上部層366を含んでもよい。
【0050】
図3Eは、(例えば、断面線A-A’に沿った)例示のメモリアレイ200-gの上面図の部分C-C’(図2Fに図示)を示す。例示のメモリアレイ200-gを作成するために、エッチング動作が図3C及び図3Dに示された例示のメモリアレイ200-fに実行されてもよい。ストレージ素子コンポーネント(例えば、ストレージ素子材料365を含む)を作製するために、エッチング動作がストレージ素子材料365の一部を除去してもよい。ストレージ素子材料365のストレージ素子コンポーネントのそれぞれは、材料240(例えば、導電材料240)の層と接触していてもよい。いくつかの実施例では、コンフォーマル材料220の一部がストレージ素子材料365のストレージ素子コンポーネントのいずれかの側部に配置されてもよい。ストレージ素子材料365のエッチングによって、ストレージ素子材料365のストレージ素子コンポーネントは開口部360によって分離される。ストレージ素子コンポーネントは、メモリアレイ200-g(及びメモリアレイ200-gの後続の処理ステップによって形成されたメモリアレイ200)をデータ格納可能としてもよい。すなわち、ストレージ素子コンポーネントは、ストレージ素子材料365を含んでもよく、論理状態(例えば、論理値「0」又は論理値「1」)を格納するように構成されてもよい。
【0051】
ストレージ素子コンポーネントは、プログラミング閾値を満たすパルス(例えば、プログラミングパルス)を印加することによって目標状態にプログラムされてもよい。プログラミングパルスの振幅、形状、又は他の特性は、ストレージ素子材料365に目標状態を示させるように構成されてもよい。例えば、プログラミングパルスを印加後、ストレージ素子コンポーネントのイオンは、ストレージ素子全体にわたって再分散されてもよく、それによって読出しパルスが印加された時に検出されるメモリセルの抵抗を変化させる。いくつかの場合では、ストレージ素子コンポーネントの閾値電圧は、プログラミングパルスの印加に基づいて変化させてもよい。
【0052】
ストレージ素子コンポーネントによって格納された状態は、読出しパルスをストレージ素子コンポーネントに印加することによって、感知、検出、又は読出しが行われてもよい。読出しパルスの振幅、形状、又は他の特性は、どの状態がストレージ素子コンポーネントに格納されているかを感知コンポーネントが判断できるように構成されてもよい。例えば、いくつかの場合では、読出しパルスの振幅は、ストレージ素子コンポーネントが第1の状態に対して「オン」状態となる(例えば、電流が材料に流れる)が、第2の状態に対して「オフ」状態(例えば、材料に皆無かそれに近い量の電流が流れる)となるようなレベルとなるように構成される。
【0053】
いくつかの場合では、ストレージ素子コンポーネントに印加されるパルス(プログラミングパルス又は読出しパルス)の極性は、実行されている動作の成果に影響する場合がある。例えば、ストレージ素子コンポーネントが第1の状態を格納する場合、第1の極性の読出しパルスの結果として、ストレージ素子コンポーネントが「オン」状態を示し、第2の極性の読出しパルスの結果として、ストレージ素子コンポーネントが「オフ」状態を示す。これは、ストレージ素子コンポーネントが状態を格納している時のストレージ素子コンポーネントにおけるイオン又は他の材料の非対称な分散が原因で発生する場合がある。同様の原理が、プログラミングパルス及び他のパルス又は電圧に対しても当てはまる。
【0054】
ストレージ素子コンポーネントとしての役割を果たし得るカルコゲナイド材料の例は、例えば、動作中の相を変化させない合金(例えば、セレン系カルコゲナイド合金)を含むカルコゲナイド材料の中でも特に、InSbTe、InSbTe、InSbTeなどのインジウム(In)-アンチモン(Sb)-テルル(Te)(IST)材料、GeSbTe、GeSbTe、GeSbTe、GeSbTe、GeSbTeなどのゲルマニウム(Ge)-アンチモン(Sb)-テルル(Te)(GST)材料を含む。さらに、カルコゲナイド材料は、低濃度の他のドーパント材料を含んでもよい。カルコゲナイド材料の他の例は、テルル-砒素(As)-ゲルマニウム(OTS)材料、Ge、Sb、Te、シリコン(Si)、ニッケル(Ni)、ガリウム(Ga)、As、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、鉛(Pb)、ビスマス(Bi)、インジウム(In)、セレン(Se)、酸素(O)、硫黄(S)、窒素(N)、炭素(C)、イットリウム(Y)、及びスカンジウム(Sc)材料、及びこれらの組み合わせを含んでもよい。本明細書で使用される場合、ハイフンでつないだ化学組成表記は、特定の混合物又は化合物に含まれる元素を示し、示された元素を含む全化学量論的特性を表すことが意図される。いくつかの実施例では、カルコゲナイド材料は、カルコゲナイドガラス又はアモルファスカルコゲナイド材料でもよい。ある例において、セレン(Se)、砒素(As)、及びゲルマニウム(Ge)を主成分とするカルコゲナイド材料は、SAG合金と呼ばれる場合がある。いくつかの実施例では、SAG合金は、シリコン(Si)を含有してもよく、そのようなカルコゲナイド材料はSiSAG合金と呼ばれる場合がある。いくつかの実施例では、カルコゲナイドガラスは、それぞれが原子又は分子形態の水素(H)、酸素(O)、窒素(N)、塩素(Cl)、又はフッ素(F)などの追加元素を含有してもよい。いくつかの実施例では、伝導率は、様々な化学種を用いたドーピングによって制御されてもよい。例えば、ドーピングは、第3族(例えば、ボロン(B)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、アルミニウム(Al)など)又は第4族(スズ(Sn)、炭素(C)、シリコン(Si)など)元素を組成に組み込むことを含んでもよい。
【0055】
図3Fは、図3Dの断面線A-A’に沿った例示のメモリアレイ200-gの上面図である。図3Fは、図3Eに示す部分C-C’を含む。例示のメモリアレイ200-gは、トレンチ250のセットを示す。トレンチ250のそれぞれは、ストレージ素子材料365のストレージ素子コンポーネントのセットを含む。ストレージ素子コンポーネントのセットは、開口部360及び誘電材料218によって他のストレージ素子コンポーネントから分離されてもよい。ストレージ素子コンポーネントはコンフォーマル材料220と接触していてもよい。
【0056】
図3Gは、図3Fの断面線B-B’に沿ったメモリアレイ200-gの側面図である。ストレージ素子材料365の形成(例えば、図3C及び図3Dを参照して上述した通り)に後続して、エッチング動作が実行されてもよく、それによってストレージ素子材料365の表面(例えば、トレンチ250の方向に向かう表面)が絶縁材料245の層の表面(例えばトレンチ250の方向に向かう表面)とほぼ同一平面上に存在するようになる。ストレージ素子材料365のエッチングは、図3Dに示すように、連続した側壁を形成し、ストレージ素子材料365の上部層366を除去してもよい。ストレージ素子材料365のエッチングは、さらに基板104-bの接点235を露出してもよい。
【0057】
リセスに配置されたストレージ素子材料365の部分は、ストレージ素子コンポーネントに対応してもよい。各リセスにおいて、ストレージ素子材料365の各ストレージ素子コンポーネントは、単一の導電材料240(例えば、ストレージ素子材料365のセルに隣り合って配置された単一の導電材料240)及び少なくとも2つの誘電層(例えばストレージ素子材料365のストレージ素子コンポーネントの上部に配置された上部絶縁材料245及びストレージ素子材料365のストレージ素子コンポーネントの下部に配置された下部絶縁材料245)に接触してもよい。いくつかの場合では、ストレージ素子材料365の各ストレージ素子コンポーネントは単一の材料240に接触してもよい。ここで、材料240は、後で(例えば図3Gに示されたものの後続のプロセスステップ中に)除去され、導電材料に置き換えられてもよい。ストレージ素子材料365のエッチングは、ストレージ素子材料365のストレージ素子コンポーネントでもよい。ストレージ素子材料365のエッチングは、さらに基板104-bの接点235を露出してもよい。
【0058】
図3Hは、図3E図3F、及び図3Gに図示されたものの後続のプロセスステップにおける例示のメモリアレイ200-hの上面図の部分C-C’(図3Fに図示)を示す。図3Hに示すように、導電材料370が開口部360に堆積される。導電材料370は、第1の基板(例えば、図2Cを参照して例証された基板104-a)から第2の基板(例えば、基板104-b)へ延在する導電性ピラーを形成してもよい。いくつかの実施例では、導電材料370は、図3Gに示すように、絶縁材料245及びストレージ素子材料365の層の少なくとも一部に接触する。いくつかの実施例では、導電材料370は活性材料と親和性がある。導電材料370は、均一な導電材料(例えば、コンフォーマル導電材料)、又は内部材料を有するバリア層(例えば、バリア層が導電材料を囲む)でもよい。
【0059】
導電材料370がバリア層及び内部材料を含む場合、バリア材料は開口部360に堆積されてもよい。いくつかの実施例では、バリア材料は、図3Gに示すように、絶縁材料245及びストレージ素子材料365の少なくとも一部に接触してもよい。いくつかの実施例では、バリア材料は活性材料と親和性があってもよい。バリア材料は、導電材料(例えば、コンフォーマル導電材料)又は導電材料を有するバリア層でもよい。例えば、バリア材料は酸化アルミニウムを含んでもよい。内部材料は、導電性ピラーを形成するために(例えばバリア材料と接触するように)開口部360に堆積されてもよい。内部材料は、特に、金属(又は半金属)材料又はドープされたポリシリコン材料などの半導体材料でもよい。ただし、他の金属、半金属、又は半導体材料、金属材料又は誘電材料が使用されてもよい。
【0060】
導電材料370は、ストレージ素子材料365から形成された第1及び第2のストレージ素子コンポーネントと接触してもよい。開口部360のセットのうちのそれぞれの開口部に形成されたピラー(例えば、導電材料370からなる)は、材料240及び絶縁材料245の交互に重なったプレーンにほぼ直交して延在するように配置されてもよい。開口部360のセットのうちのそれぞれの開口部に形成されたストレージ素子材料365及び導電性ピラーは、ほぼ正方形に形成されてもよい。本開示の例は、正確又は準正確な正方形に限定されない。例えば、ストレージ素子材料365及び導電性ピラーは、円形又は楕円形を含むいずれかの形状で形成されてもよい。
【0061】
図4A及び図4Bは、本明細書に開示されるような実施例による、積層メモリデバイスを形成するために実行されてもよい一連のステップ又はプロセスにおける例示のメモリアレイ200-i及び200-jを示す図である。特に、図4A及び図4Bは、図3Hに示すメモリアレイ200-hにおいてデジット線を形成するために導電性ピラーを分割するプロセスを示す。
【0062】
図4Aは、本明細書に開示されるような実施例による例示のメモリアレイ200-iの上面図である。トレンチ250の第2の開口部405は、導電材料370の一部をエッチングして除去することによって形成されてもよい。このエッチングプロセスは、他の材料の一部をエッチングして除去することをさらに含んでもよい。例えば、このエッチングプロセスは誘電材料218の一部(又は全部)をエッチングしてもよい。エッチングプロセスは、材料240及び絶縁材料245の交互に重なったプレーンにほぼ直交して発生する垂直エッチングプロセスを含んでもよい。例えば、エッチングプロセスは、例示のメモリアレイ200-iの楕円形の第2の開口部を形成するために単一ゲート垂直チャンネル3D NAND(SGVC)技術を含んでもよい。第2の開口部405は、1つ又は複数の接点235を露出するように、下部基板(例えば、104-b)まで延在してもよい。
【0063】
第2の開口部405は、ピラーを、第1のピラー及び第2のピラーを含むピラー対に分割してもよい。ピラー対の各ピラーはデジット線に対応してもよい。いくつかの場合では、トレンチ250は、延在して、第2の開口部(例えば、誘電材料218によって分離されている)のセットを含んでもよく、各開口部はピラーをピラー対に分割する。ピラー対の各ピラーの大きさ(例えば、断面面積)は、メモリアレイ200-iの動作に影響しない場合がある。すなわち、ピラー対の各ピラーの高さ(例えば、基板104-aなどの第1の基板から基板104-bなどの第2の基板へ延在)は、比較的低くてもよい(例えば、2マイクロメートル未満でもよい)。
【0064】
図4Bは、本明細書に開示されるような実施例による例示のメモリアレイ200-jの上面図である。メモリアレイ200-jは、図4Aを参照して説明したようにメモリアレイ200-iに示した開口部405に絶縁材料410を堆積した後に形成されてもよい。絶縁材料410は誘電材料でもよい。いくつかの場合では、絶縁材料410は誘電材料218と同一の材料でもよい。絶縁材料410は導電材料370から形成されるピラーに接触してもよい。絶縁材料410は上部基板(例えば、図2Aに示す基板104-a)から下部基板(例えば、図2Aに示す基板104-b)へ延在してもよく、それによってピラー対の各ピラーを絶縁する。絶縁材料410は、絶縁材料218と接触するようにさらに延在してもよい。ここで、絶縁材料(例えば、絶縁材料218と組み合わせた絶縁材料410)は、トレンチ250の長さだけ延在してもよい。
【0065】
絶縁材料410は、ピラー対内のピラーを互いに絶縁してもよい。これは、第1及び第2のストレージ素子コンポーネントが同一のリセスに配置された場合、第2のストレージ素子コンポーネント上の第1のストレージ素子コンポーネントにアクセスする効果を低減する場合がある。絶縁材料410は、トレンチ250のいずれかの側部のストレージ素子材料365を分離してもよい。すなわち、絶縁材料410は、トレンチ250の第1の側壁に接触するメモリセル(例えばストレージ素子材料365から形成される)を、トレンチ250の第2の側壁に接触するメモリセルから(例えば電気的に)絶縁してもよい。
【0066】
図5A及び図5Bは、本明細書に開示されるような実施例による、積層メモリデバイスを形成するために実行されてもよい一連のステップ又はプロセスにおける例示のメモリアレイ200-k及び200-lを示す。特に、図5A及び図5Bは、図3Hに図示したメモリアレイ200-hにおいてデジット線を形成するために導電性ピラーを分割する他のプロセスを示す。
【0067】
図5Aは、本明細書に開示されるような実施例による例示のメモリアレイ200-kの上面図である。図5Aは、図4Aに図示する実施形態とは異なる実施形態を示し得る。いくつかの他の場合では、図4A及び図5Aの組み合わせが使用されてもよい。トレンチ250の第2の開口部505は、導電材料370の一部をエッチングして除去することによって形成されてもよい。このエッチングプロセスは、他の材料の一部をエッチングして除去することをさらに含んでもよい。例えば、このエッチングプロセスは誘電材料218の一部(又は全部)をエッチングしてもよい。エッチングプロセスは、材料240及び絶縁材料245が交互に重なったプレーンにほぼ直交して発生する垂直エッチングプロセスを含んでもよい。エッチングプロセスは、犬骨形の第2の開口部505を作成してもよい。いくつかの場合では、第2の開口部505を作成するエッチングプロセスは、異なる種類の開口部(例えば、図4Aを参照して説明したような開口部405)を作成するために使用されたエッチングプロセスとは異なってもよい。
【0068】
第2の開口部505は、ピラーを、第1のピラー及び第2のピラーを含むピラー対に分割してもよい。ピラー対の各ピラーはデジット線に対応してもよい。いくつかの場合では、トレンチ250は、延在して、第2の開口部(例えば、誘電材料218によって分離されている)のセットを含んでもよく、各開口部はピラーをピラー対に分割する。ピラー対の各ピラーの大きさ(例えば、断面面積)は、メモリアレイ200-kの動作に影響しない場合がある。すなわち、ピラー対の各ピラーの高さ(例えば、基板104-aなどの第1の基板から基板104-bなどの第2の基板へ延在する)は、比較的低くてもよい(例えば、2マイクロメートル未満でもよい)。
【0069】
図5Bは、本明細書に開示されるような実施例による例示のメモリアレイ200-lの上面図である。メモリアレイ200-lは、図5Aを参照して説明したようにメモリアレイ200-kに示した開口部505に絶縁材料510を堆積した後に形成されてもよい。絶縁材料510は誘電材料でもよい。いくつかの場合では、絶縁材料510は誘電材料218と同一の材料でもよい。絶縁材料510は導電材料370から形成されるピラーに接触してもよい。絶縁材料510は上部基板(例えば、図2Aに示す基板104-a)から下部基板(例えば、図2Aに示す基板104-b)へ延在してもよく、それによってピラー対の各ピラーを絶縁する。絶縁材料510は、絶縁材料218と接触するようにさらに延在してもよい。ここで、絶縁材料(例えば、絶縁材料218と組み合わせた絶縁材料510)は、トレンチ250の長さだけ延在してもよい。
【0070】
絶縁材料510は、ピラー対内のピラーを互いに絶縁してもよい。これは、第1及び第2のストレージ素子コンポーネントが同一のリセスに配置された場合、第2のストレージ素子コンポーネント上の第1のストレージ素子コンポーネントにアクセスする効果を低減する場合がある。絶縁材料510は、トレンチ250のいずれかの側部でストレージ素子材料365を分離してもよい。すなわち、絶縁材料510は、トレンチ250の第1の側壁に接触するメモリセル(例えばストレージ素子材料365から形成される)を、トレンチ250の第2の側壁に接触するメモリセルから(例えば電気的に)絶縁してもよい。
【0071】
図6A及び図6Bは、本明細書に開示されるような実施例による、積層メモリデバイスを形成するために実行されてもよい一連のステップ又はプロセスにおける例示のメモリアレイ200-m及び200-nを示す。特に、図6A及び図6Bは、図3Hに図示したメモリアレイ200-hにおいてデジット線を形成するために導電性ピラーを分割する他のプロセスを示す。
【0072】
図6Aは、本明細書に開示されるような実施例による例示のメモリアレイ200-mの上面図である。図6Aは、図4Aから図5Bに図示する実施形態とは異なる実施形態を示し得る。いくつかの他の場合では、図4Aから図5Bの組み合わせが使用されてもよい。トレンチ250の第2の開口部605は、導電材料370及び誘電材料218の一部をエッチングして除去することによって形成されてもよい。このエッチングプロセスは、材料240及び絶縁材料245が交互に重なったプレーンにほぼ直交して発生する垂直エッチングプロセスを含んでもよい。エッチングプロセスは、トレンチ250の長さだけ延在する第2の開口部605を作成してもよい。例えば、トレンチ250は、誘電材料218によって分離された導電材料370のセットを含んでもよい。第2の開口部は、導電材料370のセット及び誘電材料218を通る連続した開口部をエッチングすることによって形成されてもよい。1つ又は複数の接点235を露出するために、第2の開口部605は下部基板(例えば、図2Aに示す基板104-b)まで延在してもよい。いくつかの場合では、第2の開口部605を作成するエッチングプロセスは、異なる種類の開口部(例えば、図4Aを参照して説明したような開口部505、図5Aを参照して説明したような開口部505)を作成するために使用されたエッチングプロセスとは異なってもよい。
【0073】
第2の開口部605は、ピラーを、第1のピラー及び第2のピラーを含むピラー対に分割してもよい。ピラー対の各ピラーはデジット線に対応してもよい。いくつかの場合では、トレンチ250は、延在して、第2の開口部(例えば、誘電材料218によって分離されている)のセットを含んでもよく、各開口部はピラーをピラー対に分割する。ピラー対の各ピラーの大きさ(例えば、断面面積)は、メモリアレイ200-mの動作に影響しない場合がある。すなわち、ピラー対の各ピラーの高さ(例えば、基板104-aなどの第1の基板から基板104-bなどの第2の基板へ延在する)は、比較的低くてもよい(例えば、2マイクロメートル未満でもよい)。
【0074】
図6Bは、本明細書に開示されるような実施例による例示のメモリアレイ200-nの上面図である。メモリアレイ200-nは、図6Aを参照して説明したようにメモリアレイ200-mに示した開口部605に絶縁材料610を堆積した後に形成されてもよい。絶縁材料610は誘電材料でもよい。いくつかの場合では、絶縁材料610は誘電材料218と同一の材料でもよい。絶縁材料610は導電材料370から形成されるピラーに接触してもよい。絶縁材料610は上部基板(例えば、図2Aに示す基板104-a)から下部基板(例えば、図2Aに示す基板104-b)へ延在してもよく、それによってピラー対の各ピラーを絶縁する。絶縁材料610は、絶縁材料218と接触するようにさらに延在してもよい。ここで、絶縁材料(例えば、絶縁材料218と組み合わせた絶縁材料410)は、トレンチ250の長さだけ延在してもよい。
【0075】
絶縁材料610は、ピラー対内のピラーを互いに絶縁してもよい。これは、第1及び第2のストレージ素子コンポーネントが同一のリセスに配置された場合、第2のストレージ素子コンポーネント上の第1のストレージ素子コンポーネントにアクセスする効果を低減する場合がある。絶縁材料610は、トレンチ250のいずれかの側部でストレージ素子材料365を分離してもよい。すなわち、絶縁材料610は、トレンチ250の第1の側壁に接触するメモリセル(例えばストレージ素子材料365から形成される)を、トレンチ250の第2の側壁に接触するメモリセルから(例えば電気的に)絶縁してもよい。
【0076】
図7A及び図7Bは、本明細書に開示されるような実施例による、積層メモリデバイスを形成するために実行されてもよい一連のステップ又はプロセスにおける例示のメモリアレイ200-o及び200-pを示す。特に、図6A及び図6Bは、図3E図3F、及び図3Gに図示したメモリアレイ200-gにおいてデジット線を形成するために導電性ピラーを分割する他のプロセスを示す。
【0077】
図7Aは、本明細書に開示されるような実施例による例示のメモリアレイ200-oの上面図である。図7Aは、図3Hから図5Bに図示する実施形態とは異なる実施形態を示し得る。追加的又は代替的に、図3Hから図5Bに図示されたメモリアレイ200の組み合わせが使用されてもよい。図7Aは、図3Gの後に実行されてもよい一連のステップ又はプロセスにおける例示のメモリアレイ200-oを示し得る。
【0078】
導電材料370は、導電性ピラーを形成するために開口部360に堆積されてもよい。いくつかの場合では、ピラーは、導電材料370によって部分的に埋められてもよく、その後、誘電材料705によって埋められてもよい。いくつかの場合では、誘電材料705は誘電材料218と同一でもよい。ピラーは、第1の基板(例えば、基板104-a)から第2の基板(例えば、基板104-b)へ延在してもよい。
【0079】
導電材料370は、ストレージ素子材料365から形成された第1及び第2のストレージ素子コンポーネントに接触してもよい。開口部360のセットのうちのそれぞれの開口部に形成されたピラー(例えば、導電材料370及び誘電材料705からなる)は、材料240及び絶縁材料245が交互に重なったプレーンにほぼ直交して延在するように配置されてもよい。
【0080】
図7Bは、本明細書に開示されるような実施例による例示のメモリアレイ200-pの上面図である。メモリアレイ200-pは、第2の開口部を形成後に第2の開口部を絶縁材料710で埋めた後に、形成されてもよい。いくつかの場合では、誘電材料705及び絶縁材料710は同一材料の例である。第2の開口部は、図4A図5A、及び/又は図6Aを参照して説明された方法にしたがって形成されてもよい。第2の開口部は、ピラー(例えば導電材料370及び誘電材料705を含む)を、第1のピラー及び第2のピラーを含むピラー対に分割してもよい。ピラー対の各ピラーはデジット線に対応してもよい。ピラー対の各ピラーの大きさ(例えば、断面面積)は、メモリアレイ200-pの動作に影響しない場合がある。すなわち、ピラー対の各ピラーの高さ(例えば、基板104-aなどの第1の基板から基板104-bなどの第2の基板へ延在する)は、比較的低くてもよい(例えば、2マイクロメートル未満でもよい)。
【0081】
いくつかの場合では、トレンチ250は、延在して、第2の開口部(例えば、誘電材料218によって分離されている)のセットを含んでもよく、各開口部はピラーをピラー対に分割する。絶縁材料710は誘電材料でもよい。いくつかの場合では、絶縁材料710は誘電材料218と同一の材料でもよい。絶縁材料710は導電材料370から形成されるピラーに接触してもよい。絶縁材料710は上部基板(例えば、図2Aに示す基板104-a)から下部基板(例えば、図2Aに示す基板104-b)へ延在してもよく、それによってピラー対の各ピラーを絶縁する。絶縁材料710は、絶縁材料218と接触するようにさらに延在してもよい。ここで、絶縁材料(例えば、絶縁材料218と組み合わせた絶縁材料410)は、トレンチ250の長さだけ延在してもよい。
【0082】
絶縁材料710は、ピラー対内のピラーを互いに絶縁してもよい。これは、第1及び第2のストレージ素子コンポーネントが同一のリセスに配置された場合、第2のストレージ素子コンポーネント上の第1のストレージ素子コンポーネントにアクセスする効果を低減する場合がある。絶縁材料710は、トレンチ250のいずれかの側部でストレージ素子材料365を分離してもよい。すなわち、絶縁材料710は、トレンチ250の第1の側壁に接触するメモリセル(例えばストレージ素子材料365から形成される)を、トレンチ250の第2の側壁に接触するメモリセルから(例えば電気的に)絶縁してもよい。
【0083】
図8A及び図8Bは、本明細書に開示されるような実施例によるメモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャをサポートする例示のメモリアレイ200-q及び200-rを示す図である。特に、図8A及び図8Bは、デジット線をデジット線セレクタに結合する様々な構成を示す。
【0084】
図8Aは、メモリアレイ200-qの断面図である。この断面図は、図4B図5B図6B、及び図7Bのいずれかに示すような断面線B-B’に沿ったものでもよい。図8Aは、導電材料370からなる(例えば、ピラー対の)各ピラーが同一基板104上の接点235に接触する場合のメモリデバイスの構成を示す。基板104-bが導電材料370からなるピラーの下方に配置されて図示されるが、いくつかの他の場合では、接点235が導電材料370からなるピラーの上方に配置された基板104-aを通って形成されてもよい。
【0085】
メモリアレイ200-qは、基板104-bの接点235-aと接触している導電材料370-aから形成された第1のピラーを含んでもよい。接点235-aは、導電材料370-aから形成されたピラーを、感知コンポーネント、デコーダ、又は他のサーキットリーなどの他のサーキットリーに結合してもよい。例えば、接点235-aは、ピラー(例えば、デジット線)をトランジスタ805-aに結合してもよい。トランジスタ805-aは、規則的なマトリクス状に形成されたデジット線セレクタの一例でもよい。トランジスタ805-aは、アクセス動作(例えば、読出し動作、書込み動作、リフレッシュ動作)中の様々な時間にピラー(例えば、デジット線)を選択的に結合又は絶縁するように配置されてもよい。トランジスタ805-aをアクティブ化すると、ストレージ素子材料365から形成されるストレージ素子コンポーネントのうちの1つのアクセス動作が開始されてもよい。例えば、トランジスタ805-aをアクティブ化して、電圧を材料240-aに印加する(例えば、ワード線ドライバによって電圧を導電材料に印加する)と、ストレージ素子材料365-aから形成されるストレージ素子コンポーネントがアクセスされてもよい。材料240-aは、導電材料240の一例でもよい。いくつかの場合では、材料240-aは導電材料として(例えば図2Aの前に図示されたプロセスステップ中に)スタックに堆積されていてもよい。いくつかの他の場合では、材料240-aは犠牲絶縁材料としてスタックに堆積されていてもよい。後続のプロセスステップでは、材料240-aは除去されて、導電材料240-aと置き換えられていてもよい。
【0086】
メモリアレイ200-qは、基板104-bの接点235-bに接触している導電材料370-bから形成された第2のピラーをさらに含んでもよい。導電材料370-aから形成されたピラー及び導電材料370-bから形成されたピラーは、ピラー対でもよい。すなわち、導電性ピラーがエッチングプロセスによって分割された時に、導電材料370-aから形成されたピラー及び導電材料370-bから形成されたピラーが形成されてもよい。接点235-bは、導電材料370-bから形成された第2のピラーをトランジスタ805-bに結合してもよく、トランジスタ805-bは規則的なマトリクス状に形成されたデジット線セレクタの一例でもよい。いくつかの場合では、トランジスタ805-bは、トランジスタ805-aと同一の高さ(例えば、同一のマトリクスの一部)でもよい。いくつかの他の場合では、トランジスタ805-bはトランジスタ805-aからオフセットされてもよい。例えば、トランジスタ805-bはトランジスタ805-aの下方に配置されてもよい。
【0087】
図8Bは、メモリアレイ200-rの断面図である。この断面図は、図4B図5B図6B、及び図7Bのいずれかに示すような断面線B-B’に沿ったものでもよい。図8Bは、導電材料370からなる(例えば、ピラー対の)第1のピラーが第1の基板104上の接点235に接触し、導電材料370からなる(例えば、ピラー対の)第2のピラーが、第1の基板104とは異なる第2の基板104上の接点235に接触する場合のメモリデバイスの構成を示す。基板104-bが、導電材料370からなるピラーの下方に配置されて図示されるが、いくつかの他の場合では、接点235が導電材料370からなるピラーの上方に配置された基板104-aを通って形成されてもよい。
【0088】
メモリアレイ200-rは、基板104-bの接点235-cと接触している導電材料370-aから形成された第1のピラーを含んでもよい。接点235-cは、導電材料370-aから形成されたピラーを、感知コンポーネント、デコーダ、又は他のサーキットリーなどの他のサーキットリーに結合してもよい。例えば、接点235-cは、ピラー(例えば、デジット線)をトランジスタ805-cに結合してもよい。トランジスタ805-cは、規則的なマトリクス状に形成されたデジット線セレクタの一例でもよい。トランジスタ805-cは、アクセス動作(例えば、読出し動作、書込み動作、リフレッシュ動作)中の様々な時間にピラー(例えば、デジット線)を選択的に結合又は絶縁するように配置されてもよい。トランジスタ805-cをアクティブ化すると、ストレージ素子材料365から形成されるストレージ素子コンポーネントのうちの1つのアクセス動作が開始されてもよい。例えば、トランジスタ805-cをアクティブ化して、電圧を材料240-aに印加する(例えば、ワード線ドライバによって電圧を導電材料に印加する)と、ストレージ素子材料365-aから形成されるストレージ素子コンポーネントがアクセスされてもよい。材料240-aは、導電材料240-aの一例でもよい。いくつかの場合では、材料240-aは導電材料として(例えば図2Aの前に図示されたプロセスステップ中に)スタックに堆積されていてもよい。いくつかの他の場合では、材料240-aは犠牲絶縁材料としてスタックに堆積されていてもよい。後続のプロセスステップでは、材料240-aは除去されて、導電材料240-aと置き換えられてもよい。
【0089】
メモリアレイ200-rは、基板104-aの接点235-dと接触している導電材料370-bから形成された第2のピラーをさらに含んでもよい。導電材料370-aから形成されたピラー及び導電材料370-bから形成されたピラーは、ピラー対でもよい。すなわち、導電性ピラーがエッチングプロセスによって分割された時に、導電材料370-aから形成されたピラー及び導電材料370-bから形成されたピラーが形成されてもよい。接点235-dは、導電材料370-bから形成された第2のピラーをトランジスタ805-dに結合してもよく、トランジスタ805-dは規則的なマトリクス状に形成されたデジット線セレクタの一例でもよい。
【0090】
図9は、本明細書に開示されるような実施例による、メモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャをサポートする方法900を図示するフローチャートである。方法900の動作は、製造システム又は製造システムと関連付けられた1つ又は複数の制御部によって実現されてもよい。いくつかの実施例では、1つ又は複数の制御部は、上述した機能を実行するように製造システムの1つ又は複数の機能要素を制御する命令のセットを実行してもよい。追加的又は代替的に、1つ又は複数の制御部は、専用ハードウェアを使用して上述した機能の一部を実行してもよい。
【0091】
905において、方法900は、第1の誘電層、導電層、及び第2の誘電層を露出するために絶縁材料を通る第1の開口部を形成することを含んでもよい。905の動作は、本明細書で説明される方法にしたがって実行されてもよい。
【0092】
910において、方法900は、第1のカルコゲナイド部分と、第1のカルコゲナイド部分から分離された第2のカルコゲナイド部分とを第1の開口部に形成することを含んでもよく、第1のカルコゲナイド部分及び第2のカルコゲナイド部分の両方が導電層、第1の誘電層、及び第2の誘電層に接触する。910の動作は、本明細書で説明される方法にしたがって実行されてもよい。
【0093】
915において、方法900は、第1のカルコゲナイド部分及び第2のカルコゲナイド部分に接触しているピラーを形成するために導電材料を第1の開口部に堆積することを含んでもよい。915の動作は、本明細書で説明される方法にしたがって実行されてもよい。
【0094】
920において、方法900は、ピラーを、第1のカルコゲナイド部分に接触する第1のピラーと第2のカルコゲナイド部分に接触する第2のピラーとに分割するために、導電材料をエッチングすることによって、第2の開口部を形成することを含んでもよい。920の動作は、本明細書で説明される方法にしたがって実行されてもよい。
【0095】
いくつかの実施例において、本明細書で説明されるような装置は、方法900などの方法を実行してもよい。この装置は、第1の誘電層、導電層、及び第2の誘電層を露出するために絶縁材料を通る第1の開口部を形成し、第1のカルコゲナイド部分と、第1のカルコゲナイド部分から分離された第2のカルコゲナイド部分とを第1の開口部に形成し、第1のカルコゲナイド部分及び第2のカルコゲナイド部分の両方が導電層、第1の誘電層、及び第2の誘電層に接触するための特徴、手段、又は命令(例えば、プロセッサによって実行可能な命令を格納する非一時的コンピュータ可読媒体)を含んでもよい。この装置は、第1のカルコゲナイド部分及び第2のカルコゲナイド部分に接触しているピラーを形成するために導電材料を第1の開口部に堆積し、ピラーを、第1のカルコゲナイド部分に接触する第1のピラーと第2のカルコゲナイド部分に接触する第2のピラーとに分割するために、導電材料をエッチングすることによって、第2の開口部を形成するための特徴、手段、又は命令をさらに含んでもよい。
【0096】
本明細書で説明される方法900及び装置のいくつかの実施例は、絶縁材料、第1のピラー、及び第2のピラーと接触する第2の絶縁材料を第2の開口部に堆積するための動作、特徴、手段、又は命令をさらに含んでもよい。本明細書で説明される方法900及び装置のいくつかの場合では、第1のカルコゲナイド部分及び第2のカルコゲナイド部分を形成することは、カルコゲナイド材料を第1の開口部に堆積し、カルコゲナイド材料が絶縁材料に接触し、第1のカルコゲナイド部分及び第2のカルコゲナイド部分を形成するために、カルコゲナイド材料をエッチングするための動作、特徴、手段、又は命令を含んでもよい。
【0097】
本明細書で説明される方法900及び装置のいくつかの例は、導電層と接触している基板を通って延在する接点のセットを形成するための動作、特徴、手段、又は命令をさらに含んでもよく、接点のセットはデジット線のセットと関連付けられており、絶縁材料を通る第1の開口部を形成することは、接点のセットのうちの第1の接点を露出する。本明細書で説明される方法900及び装置のいくつかの実施例では、第1のピラーは接点のセットのうちの1つの上に形成されてもよく、第2のピラーは接点のセットのうちの第2の接点の上に形成されてもよい。
【0098】
本明細書で説明される方法900及び装置のいくつかの場合は、第2の誘電層上に第2の基板を堆積するための動作、特徴、手段、又は命令をさらに含んでもよく、第2の基板は第1のピラー及び第2のピラーと接触している。第2の基板は、第2の基板を通って延在して第2のピラーと接触している第2の接点を含んでもよく、第1のピラーは基板の接点のセットのうちの第1の接点と接触していてもよい。本明細書で説明される方法900及び装置のいくつかの例において、ピラーを形成するために導電材料を堆積することは、第1の開口部を導電材料で埋めるための動作、特徴、手段、又は命令をさらに含んでもよい。
【0099】
本明細書で説明される方法900及び装置のいくつかの実施例では、ピラーを形成するために導電材料を堆積することは、第1の開口部を導電材料のコンフォーマル層で部分的に埋めるための動作、特徴、手段、又は命令をさらに含んでもよい。本明細書で説明される方法900及び装置のいくつかの場合は、第1の誘電層、導電層、及び第2の誘電層を通るトレンチを形成し、トレンチの第1の側壁及び第2の側壁に接触するコンフォーマル層を堆積するための動作、特徴、手段、又は命令をさらに含んでもよい。第1のカルコゲナイド部分及び第2のカルコゲナイド部分の両方はコンフォーマル層に接触してもよい。
【0100】
本明細書で説明される方法900及び装置のいくつかの例は、コンフォーマル層、第1の誘電層、及び第2の誘電層と接触して絶縁材料をトレンチに堆積するための動作、特徴、手段、又は命令をさらに含んでもよい。絶縁材料を通る第1の開口部を形成することは、絶縁材料を堆積することに基づいてもよい。本明細書で説明される方法900及び装置のいくつかの実施例では、第1の誘電層、導電層、及び第2の誘電層を通るトレンチを形成することは、トレンチを垂直にエッチングするために垂直エッチングプロセスを実行し、導電層に少なくとも1つのリセスを形成するために、垂直エッチングプロセスの後に水平エッチングプロセスを実行するための動作、特徴、手段、又は命令を含んでもよい。
【0101】
本明細書で説明される方法900及び装置のいくつかの場合では、導電層によって形成されたトレンチの側壁の一部は、第1の誘電層によって形成されたトレンチの側壁の一部に関して引っ込んだ位置に配置されてもよい。本明細書で説明される方法900及び装置のいくつかの例は、基板を通って延在する接点のセットを形成し、接点のセットはデジット線のセットと関連付けられ、基板上に第1の誘電層を形成し、第1の誘電層上に導電層を形成し、導電層はワード線プレートとして構成され、導電層上に第2の誘電層を形成するための動作、特徴、手段、又は命令をさらに含んでもよい。第1の開口部を形成することは、第2の誘電層を形成することに基づいてもよい。
【0102】
本明細書で説明される方法900及び装置のいくつかの実施例では、第1のカルコゲナイド部分は、自己選択型メモリセルのための第1のストレージ素子を含み、第2のカルコゲナイド部分は自己選択型メモリセルのための第2のストレージ素子を含む。本明細書で説明される方法900及び装置のいくつかの場合は、第2の誘電層上に第2の導電層を形成し、第2の導電層はワード線プレートとして構成され、第2の導電層上に第3の導電層を形成するための動作、特徴、手段、又は命令をさらに含んでもよく、第1の開口部を形成することは、第3の導電層を形成することに基づいてもよい、本明細書で説明される方法900及び装置のいくつかの例では、導電層及び第2の導電層と関連付けられるメモリセルのアレイがメモリセルの三次元アレイを含む。
【0103】
図10は、本明細書に開示されるような実施例による、メモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャをサポートする方法1000を図示するフローチャートを示す。方法1000の動作は、製造システム又は製造システムと関連付けられた1つ又は複数の制御部によって実現されてもよい。いくつかの実施例では、1つ又は複数の制御部は、上述した機能を実行するように製造システムの1つ又は複数の機能要素を制御する命令のセットを実行してもよい。追加的又は代替的に、1つ又は複数の制御部は、専用ハードウェアを使用して上述した機能の一部を実行してもよい。
【0104】
1005において、方法1000は、第1の誘電層、導電層、及び第2の誘電層を露出するために絶縁材料を通る第1の開口部を形成することを含んでもよい。1005の動作は、本明細書で説明される方法にしたがって実行されてもよい。
【0105】
1010において、方法1000は、第1のカルコゲナイド部分と、第1のカルコゲナイド部分から分離された第2のカルコゲナイド部分とを第1の開口部に形成することを含んでもよく、第1のカルコゲナイド部分及び第2のカルコゲナイド部分の両方が導電層、第1の誘電層、及び第2の誘電層に接触する。1010の動作は、本明細書で説明される方法にしたがって実行されてもよい。
【0106】
1015において、方法1000は、第1のカルコゲナイド部分及び第2のカルコゲナイド部分に接触しているピラーを形成するために導電材料を第1の開口部に堆積することを含んでもよい。1015の動作は、本明細書で説明される方法にしたがって実行されてもよい。
【0107】
1020において、方法1000は、ピラーを、第1のカルコゲナイド部分に接触する第1のピラーと第2のカルコゲナイド部分に接触する第2のピラーとに分割するために、導電材料をエッチングすることによって、第2の開口部を形成することを含んでもよい。1020の動作は、本明細書で説明される方法にしたがって実行されてもよい。
【0108】
1025において、方法1000は、絶縁材料、第1のピラー、及び第2のピラーと接触する第2の絶縁材料を第2の開口部に堆積することを含んでもよい。1025の動作は、本明細書で説明される方法にしたがって実行されてもよい。
【0109】
図11は、本明細書に開示されるような実施例による、メモリデバイスのための分割ピラーアーキテクチャをサポートする方法1100を図示するフローチャートを示す。方法1100の動作は、製造システム又は製造システムと関連付けられた1つ又は複数の制御部によって実現されてもよい。いくつかの実施例では、1つ又は複数の制御部は、上述した機能を実行するように製造システムの1つ又は複数の機能要素を制御する命令のセットを実行してもよい。追加的又は代替的に、1つ又は複数の制御部は、専用ハードウェアを使用して上述した機能の一部を実行してもよい。
【0110】
1105において、方法1100は、第1の基板を堆積することを含んでもよい。1105の動作は、本明細書で説明される方法にしたがって実行されてもよい。
【0111】
1110において、方法1100は、第1の基板に配置された接点の第1のセットを形成することを含んでもよい。1110の動作は、本明細書で説明される方法にしたがって実行されてもよい。
【0112】
1115において、方法1100は、第1の基板、第1のカルコゲナイド部分、及び第2のカルコゲナイド部分と接触しているピラーを形成することを含んでもよい。1115の動作は、本明細書で説明される方法にしたがって実行されてもよい。
【0113】
1120において、方法1100は、ピラーを、第1のカルコゲナイド部分と接触する第1のピラーと、第2のカルコゲナイド部分と接触する第2のピラーとに分割することを含んでもよい。1120の動作は、本明細書で説明される方法にしたがって実行されてもよい。
【0114】
1125において、方法1100は、第1のピラー及び第2のピラーの上方に第2の基板を堆積することを含んでもよい。1125の動作は、本明細書で説明される方法にしたがって実行されてもよい。
【0115】
1130において、方法1100は、第2の基板に配置された接点の第2のセットを形成することを含んでもよく、第1のピラーは、接点の第1のセットのうちの第1の接点に結合され、第2のピラーは、接点の第2のセットのうちの第2の接点に結合される。1130の動作は、本明細書で説明される方法にしたがって実行されてもよい。
【0116】
いくつかの実施例において、本明細書で説明されるような装置は、方法1100などの方法を実行してもよい。この装置は、第1の基板を堆積し、第1の基板に配置された接点の第1のセットを形成し、第1の基板、第1のカルコゲナイド部分、及び第2のカルコゲナイド部分と接触しているピラーを形成し、ピラーを、第1のカルコゲナイド部分と接触する第1のピラーと、第2のカルコゲナイド部分と接触する第2のピラーとに分割し、第1のピラー及び第2のピラーの上方に第2の基板を堆積し、第2の基板に配置された接点の第2のセットを形成するための特徴、手段、又は命令(例えば、プロセッサによって実行可能な命令を格納する非一時的コンピュータ可読媒体)を含んでもよく、第1のピラーは、接点の第1のセットのうちの第1の接点に結合され、第2のピラーは、接点の第2のセットのうちの第2の接点に結合される。
【0117】
本明細書で説明される方法1100及び装置のいくつかの場合は、第1のピラーと第2のピラーとの間に絶縁材料を堆積するための動作、特徴、手段、又は命令をさらに含んでもよく、絶縁材料は第1の基板及び第2の基板に接触し、第2の基板を堆積することは、絶縁材料を堆積することに基づいてもよい。
【0118】
上述した方法は可能な実施例を表すものであり、動作及びステップは、再構成されてもよく、又は他の方法で修正されてもよく、他の実施例も可能であることに留意されたい。さらに、上記方法のうちの2つ以上からの部分が組み合わされてもよい。
【0119】
装置が説明される。この装置は、ワード線プレートと、ストレージ素子対のセットであり、ストレージ素子対のセットの各対は、ワード線プレートの第1の壁に接触する第1のストレージ素子と、ワード線プレートの第2の壁に接触する第2のストレージ素子とを含む、ストレージ素子対のセットとを含んでもよい。上記装置は、ワード線プレートと相互作用するデジット線として構成されたピラー対のセットであり、ピラー対のセットの各対は、第1のストレージ素子と接触している第1のピラーと第2のストレージ素子と接触している第2のピラーとを含む、ピラー対のセットをさらに含んでもよい。上記装置は、ピラー対のセットの各ピラー対の間に延在しピラー対のセットの各ピラーに接触している誘電材料をさらに含んでもよい。
【0120】
上記装置のいくつかの実施例は、デジット線のセットと関連付けられ、基板を通って延在する接点のセットであり、ピラー対のセットの各第1のピラーは接点のセットのうちの1つと接触してもよい、接点のセットを含んでもよい。いくつかの場合では、ピラー対のセットの各第2のピラーは、接点のセットのうちの1つと接触していてもよい。上記装置のいくつかの例は、デジット線の第2のセットと関連付けられ、第2の基板を通って延在する接点の第2のセットをさらに含んでもよく、ピラー対のセットの各第2のピラーは、接点の第2のセットのうちの1つと接触していてもよい。いくつかの場合では、接点のセットは格子状に配置されてもよい。
【0121】
上記装置のいくつかの実施例は、ワード線プレートと接触し、第1のストレージ素子対のうちの第1のストレージ素子と第2のストレージ素子対のうちの第1のストレージ素子との間に延在するコンフォーマル材料を含んでもよい。いくつかの場合では、ストレージ素子対のセットのストレージ素子は、ワード線プレートとピラー対のうちのピラーによって形成されたリセスに配置されてもよい。
【0122】
上記装置のいくつかの例は、ワード線プレートの上方に配置されストレージ素子対のセット及びピラー対のセットと接触している誘電層であり、ピラー対のセットは誘電層を通って延在する、誘電層をさらに含んでもよい。上記装置のいくつかの実施例は、誘電層の上方に配置された第2のワード線プレートであり、ピラー対のセットは第2のワード線プレートを通って延在する、第2のワード線プレートと、ストレージ素子対の第2のセットであり、ストレージ素子対の第2のセットの各対は第3のストレージ素子及び第4のストレージ素子を含む、ストレージ素子対の第2のセットとを含んでもよい。
【0123】
上記装置のいくつかの場合は、ワード線プレートの下方に配置された基板を含んでもよく、ピラー対のセット及び誘電材料は基板に接触する。いくつかの例では、ワード線プレートは導電材料を含む。いくつかの実施例では、ストレージ素子対のセットのストレージ素子はカルコゲナイド材料を含む。
【0124】
装置が説明される。この装置は、基板と、基板を通って延在しデジット線をサーキットリーに結合するように構成された接点のセットと、基板の上方に配置されたワード線プレートと、ストレージ素子対のセットとを含んでもよい。ストレージ素子対のセットの各対は、ワード線プレートの第1の壁に接触する第1のストレージ素子と、第1のストレージ素子と反対側のワード線プレートの第2の壁に接触する第2のストレージ素子とを含んでもよい。上記装置は、接点のセットと結合されデジット線として構成されたピラー対のセットであり、ピラー対のセットの各対は、第1のストレージ素子及び接点のセットのうちの第1の接点と接触している第1のピラーを含み、第2のストレージ素子及び接点のセットのうちの第2の接点と接触している第2のピラーを含む、ピラー対のセットをさらに含んでもよい。上記装置は、ピラー対のセットの各ピラー対と接触し、各ピラー対の間に延在する誘電材料であり、誘電材料は基板と接触している、誘電材料をさらに含んでもよい。
【0125】
上記装置のいくつかの実施例は、ワード線プレートと接触し第1のストレージ素子対の第1のストレージ素子と第2のストレージ素子対の第1のストレージ素子との間に延在するコンフォーマル材料を含んでもよい。
【0126】
装置が説明される。この装置は、第1の基板及び第2の基板と、第1の基板に配置された接点の第1のセット及び第2の基板に配置された接点の第2のセットと、第1の基板と第2の基板との間に配置されたワード線プレートとを含んでもよい。上記装置は、第1の基板と第2の基板との間に配置されたストレージ素子対のセットであり、ストレージ素子対のセットの各対は、ワード線プレートの第1の壁に接触する第1のストレージ素子と、ワード線プレートの第2の壁に接触する第2のストレージ素子とを含む、ストレージ素子対のセットをさらに含んでもよい。上記装置は、第1の基板と第2の基板との間に配置されデジット線として構成されたピラー対のセットをさらに含んでもよい。ピラー対のセットの各対は、第1のストレージ素子と接触している第1のピラーと、第1の基板に配置された接点の第1のセットのうちの第1の接点とを含み、第2のストレージ素子と接触している第2のピラーと、第2の基板に配置された接点の第2のセットのうちの第2の接点とを含んでもよい。
【0127】
上記装置のいくつかの実施例は、ピラー対のセットの各ピラー対の間に延在する誘電材料であり、誘電材料が、第1の基板、第2の基板、及びピラー対のセットの各ピラーに接触している、誘電材料を含んでもよい。
【0128】
本明細書で説明される情報及び信号は、様々な異なる技術及び技法のいずれかを使用して表され得る。例えば、上記説明全体を通じて言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁界又は磁性粒子、光場又は光学粒子、或いはそれらのいずれかの組み合わせによって表され得る。いくつかの図面は信号を単一の信号として図示する場合があるが、当業者には、信号が信号のバスを表す場合があり、バスは様々なビット幅を有し得ることを理解されたい。
【0129】
本明細書で使用されるとき、「仮想接地」という用語は、約ゼロ・ボルト(0V)の電圧に保たれるが接地と直接結合されていない電気回路のノードを指す。したがって、仮想接地の電圧は、一時的に変動し、定常状態で約0Vに戻ることがある。仮想接地は、演算増幅器及び抵抗器からなる電圧分割器などの様々な電子回路素子を使用して実現され得る。他の実施例も可能である。「仮想接地すること」又は「仮想的に接地される」とは、約0Vに接続されることを意味する。
【0130】
「電子通信」、「導通」、「接続される」及び「結合される」という用語は、構成要素間の信号の流れをサポートする構成要素間の関係を指す場合がある。構成要素間の信号の流れを常にサポートできるいずれかの導電路が構成要素間に存在する場合に、構成要素は互いに電子導通状態にある(又は互いに通電している、若しくは互いに接続又は結合される)と考えられる。いずれかの所与の時において、互いに電子通信状態にある(又は互いに導通状態にある、或いは互いに接続又は結合される)構成要素間の導電路は、その接続された構成要素を含む装置の動作に基づいて開回路又は閉回路でもよい。接続された構成要素間の導電路は、構成要素間の直接的導電路でもよく、又は接続された構成要素間の導電路は、スイッチ、トランジスタ、又は他の構成要素などの中間構成要素を含む場合がある間接的導電路でもよい。いくつかの場合では、接続された構成要素間の信号の流れは、例えば、スイッチ又はトランジスタなどの1つ又は複数の中間構成要素を使用した時に中断されてもよい。
【0131】
「結合」という用語は、信号が導電路を介して構成要素間で現在伝達可能でない構成要素間の開回路関係から、信号が導電度を介して構成要素間で伝達可能である構成要素間の閉回路関係へ移行する状態を指す。制御部などの構成要素が他の構成要素間を結合した場合、その構成要素は、以前は信号が流れることを可能としなかった導電路を介して他の構成要素間で信号が流れることを可能とする変化を開始する。
【0132】
「絶縁された」という用語は、信号が構成要素間を流れることが現在不可能である構成要素間の関係を指す。構成要素は、それらの間に開回路が存在する場合、互いから絶縁される。例えば、構成要素間に配置されたスイッチによって分離された2つの構成要素は、スイッチが開いているとき、互いから絶縁される。制御部が2つの構成要素を絶縁した場合、制御部は、以前信号が流れることを可能としていた導電路を使用して構成要素間で信号が流れることを妨げる変化を発生させる。
【0133】
本明細書で使用される「層」という用語は、幾何学構造物の階層又はシートを指す。各層は、3つの寸法(例えば、高さ、幅、及び深さ)を有してもよく、表面の少なくとも一部を被覆してもよい。例えば、層は、例えば薄膜など、2つの寸法が3番目の寸法よりも大きい三次元構造物であってもよい。層は、異なる素子、構成要素、及び/又は材料を含み得る。いくつかの場合において、1つの層は、2つ以上の副層から構成され得る。添付の図面のいくつかにおいては、三次元層の2つの寸法が、例証の目的のために描写される。
【0134】
本明細書で使用される場合、「ほぼ」という用語は、修飾された特性(例えば、ほぼという用語によって修飾された動詞又は形容詞)は、絶対的である必要はないが、特性の利点を達成するのに十分に近いことを意味する。
【0135】
本明細書で使用される場合、「電極」という用語は、電気伝導体を指す場合があり、いくつかの場合においては、メモリセル又はメモリアレイの他の構成要素への電気接点として用いられ得る。電極は、メモリアレイの素子又は構成要素間に導電路を提供するトレース、ワイヤ、導電線、導電層などを含み得る。
【0136】
メモリアレイを含む、本明細書で論じられるデバイスは、シリコン、ゲルマニウム、シリコン-ゲルマニウム合金、ガリウム砒素、窒化ガリウムなどの半導体基板上に形成され得る。いくつかの場合において、基板は、半導体ウェハである。他の場合において、基板は、シリコン・オン・ガラス(SOG)又はシリコン・オン・サファイア(SOP)などのシリコン・オン・インシュレータ(SOI)基板、又は別の基板上の半導体材料のエピタキシャル層であってもよい。基板又は基板の副領域の導電性は、限定するものではないが、リン、ホウ素、又は砒素を含む様々な化学種を使用したドーピングを通して制御されてもよい。ドーピングは、基板の初期形成又は成長中に、イオン注入によって、又はいずれかの他のドーピング手段によって、実行されてもよい。
【0137】
本明細書で論じられる切換構成要素又はトランジスタは、電界効果トランジスタ(FET)を表し、ソース、ドレイン、及びゲートを含む三端子デバイスを含み得る。端子は、導電材料、例えば金属を通して、他の電子素子に接続され得る。ソース及びドレインは、導電性であってもよく、高濃度でドープされた、例えば縮退した、半導体領域を含み得る。ソース及びドレインは、低濃度でドープされた半導体領域又はチャンネルによって分離されてもよい。チャンネルがn型である(すなわち、多数キャリアが信号である)場合、FETは、n型FETと呼ばれ得る。チャンネルがp型である(すなわち、多数キャリアが正孔である)場合、FETは、p型FETと呼ばれ得る。チャンネルは、絶縁性ゲート酸化物によってキャップされ得る。チャンネル導電性は、ゲートに電圧を印加することによって制御され得る。例えば、n型FET又はp型FETに正の電圧又は負の電圧をそれぞれ印加することは、チャンネルが導電性になるという結果をもたらし得る。トランジスタは、トランジスタの閾値電圧よりも大きい又はこれに等しい電圧がトランジスタゲートに印加されるとき、「オン」であり得る、又は「活性化され」得る。トランジスタは、トランジスタの閾値電圧よりも小さい電圧がトランジスタゲートに印加されるとき、「オフ」であり得る、又は「非活性化され」得る。
【0138】
添付の図面に関連して上述された説明は、例示の構成を説明するものであり、実施され得る又は特許請求の範囲内にある全ての例を表すわけではない。本説明において使用されるとき、「例示的」という用語は、「例、事例、又は例証としての機能を果たす」ことを意味し、他の例よりも「好ましい」又は「有利である」ことは意味しない。詳細な説明は、説明される技法の理解を実現する目的で具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの技法は、これらの具体的な詳細なしに実践され得る。いくつかの例では、よく知られている構造物及び装置は、説明される例の概念を不明瞭にすることを避けるためにブロック図形式で示される。
【0139】
添付の図面において、類似の構成要素又は特徴は、同一の参照符号を有する場合がある。さらに、同一の種類の様々な構成要素は、参照符号の後にダッシュと、その後に類似の構成要素を区別する第2の符号とを用いることによって区別され得る。第1の参照符号のみが明細書中で使用された場合、その説明は、第2の参照符号に関係なく、同一の第1の参照符号を有する類似の構成要素のうちのいずれか1つに適用可能である。
【0140】
本明細書における本開示に関連して説明される様々な例証的なブロック及びモジュールは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)又は他のプログラマブル論理デバイス、離散ゲート又はトランジスタ論理、離散ハードウェア構成要素、又は本明細書に説明される機能を実施するように設計されたそれらのいずれかの組み合わせを用いて、実現され得る、又は実施され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいが、代替形態では、プロセッサは、いずれかのプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又は状態機械であってもよい。プロセッサはさらに、コンピューティングデバイスの組み合わせ(例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併用した1つ又は複数のマイクロプロセッサ、又は他のいずれかのそのような構成)として実現されてもよい。
【0141】
本明細書に説明される機能は、ハードウェア内、プロセッサによって実行されるソフトウェア内、ファームウェア内、又はそれらのいずれかの組み合わせで実現されてもよい。プロセッサによって実行されるソフトウェア内で実現される場合、機能は、1つ又は複数の命令又はコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶され得るか、又はそれらを通じて送信され得る。他の例及び実施例は、本開示及び添付の特許請求の範囲内である。例えば、ソフトウェアの性質により、上述の機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、又はこれらのいずれかの組み合わせを使用して実現され得る。機能を実現する特徴は、さらに、機能の一部が異なる物理的場所において実現されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に配置されてもよい。さらに、特許請求の範囲内を含めて、本明細書で使用される場合、項目のリストにおいて使用される場合(例えば、「~のうちの少なくとも1つ」又は「~の1つ又は複数」などの句が後に付された項目のリスト)の「又は」という用語は、例えば、A、B、又はCのうちの少なくとも1つというリストが、A又はB又はC又はAB又はAC又はBC又はABC(すなわち、A及びB及びC)を意味するように包括的なリストを示す。さらに、本明細書で使用される場合、「~に基づいて」という句は、状態の閉じられたセットへの言及として理解されるべきではない。例えば、「状態Aに基づいて」と記載される例示のステップは、本開示の範囲から逸脱することなく、状態A及び状態Bの両方に基づいてもよい。すなわち、本明細書で使用される場合、「~に基づいて」という句は、「~に少なくとも部分的に基づいて」という句と同様にして解釈されるべきである。
【0142】
本明細書における説明は、当業者が本開示を作製又は使用することを可能にするために提供される。本開示に対する様々な修正形態は、当業者にとっては明らかであるものとし、本明細書において規定される一般的原理は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書に説明される例及び設計に限定されず、本明細書で開示される原理及び新規の特徴に合致する最も幅広い範囲が与えられるべきである。

図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図3G
図3H
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2022-02-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
[クロスリファレンス]
本特許出願は、2019年7月2日に出願されたFantini等による「SPLIT PILLAR ARCHITECTURES FOR MEMORY DEVICES」という名称の米国特許出願第16/460,875号に対する優先権を主張する、2020年6月2日に出願された、Fantiniらによる「SPLIT PILLAR ARCHITECTURES FOR MEMORY DEVICES」という名称のPCT出願番号PCT/US2020/035689に対する優先権を主張ものであり、各々は、本願の譲受人に譲渡され、参照によりその全体が本明細書に明白に組み込まれる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0045】
図3Aは、例示のメモリアレイ200-eの上面図の図2Fの部分C-C’を示す。例示のメモリアレイ200-eは、図2E及び図2Fに図示したものの後続のプロセスステップにおける、図2Fに示すような例示のメモリアレイ200-dの部分C-C’を示してもよい。開口部360は、誘電材料218及び/又はコンフォーマル材料220の一部をエッチングして除去することによってトレンチ250に形成されてもよい。開口部360は接点235のうちの1つ又は複数の上に配置されてもよく、それによって開口部360の形成が接点235のうちの1つの少なくとも一部を露出させる。開口部360と接点235との関係に関するさらなる詳細は、図3Bに示され、図3Bを参照して説明される。いくつかの場合では、例示のメモリアレイ200-eは、開口部360のセットを含んでもよい。例えば、トレンチ250のそれぞれに沿って、ある間隔で、開口部のセットが形成されてもよい。トレンチ250内の開口部360のそれぞれは、誘電材料218によってトレンチ250の他の開口部から分離されてもよい。開口部360を形成するエッチングプロセスは、垂直エッチングプロセスでもよい。いくつかの実施例では、エッチング動作は、例えば開口部360が形成されてない場合に、コンフォーマル材料20の全部をエッチングして除去しなくてもよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0049】
図3Dは、図3Cの線B-B’に沿ったメモリアレイ200-fの側面図である。ストレージ素子材料365は、トレンチ250にストレージ素子材料365を共形的に堆積することによってリセス215のセット中に形成されてもよい。ストレージ素子材料365は、コンフォーマル材料20のエッチングによって露出されたトレンチ250の側壁290及び291並びに底壁295と接触するように堆積されてもよい。ストレージ素子材料365がトレンチ250の底壁295と接触すると、ストレージ素子材料365は露出された接点235を覆う。ストレージ素子材料365は、上部層366を含んでもよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0085
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0085】
メモリアレイ200-qは、基板104-bの接点235-aと接触している導電材料370-aから形成された第1のピラーを含んでもよい。接点235-aは、導電材料370-aから形成されたピラーを、感知コンポーネント、デコーダ、又は他のサーキットリーなどの他のサーキットリーに結合してもよい。例えば、接点235-aは、ピラー(例えば、デジット線)をトランジスタ805-aに結合してもよい。トランジスタ805-aは、規則的なマトリクス状に形成されたデジット線セレクタの一例でもよい。トランジスタ805-aは、アクセス動作(例えば、読出し動作、書込み動作、リフレッシュ動作)中の様々な時間にピラー(例えば、デジット線)を選択的に結合又は絶縁するように配置されてもよい。トランジスタ805-aをアクティブ化すると、ストレージ素子材料365から形成されるストレージ素子コンポーネントのうちの1つのアクセス動作が開始されてもよい。例えば、トランジスタ805-aをアクティブ化して、電圧を材料240-aまたは240-bに印加する(例えば、ワード線ドライバによって電圧を導電材料に印加する)と、ストレージ素子材料365-aまたは365-bから形成されるストレージ素子コンポーネントがアクセスされてもよい。材料240-aは、導電材料240の一例でもよい。いくつかの場合では、材料240-aは導電材料として(例えば図2Aの前に図示されたプロセスステップ中に)スタックに堆積されていてもよい。いくつかの他の場合では、材料240-aは犠牲絶縁材料としてスタックに堆積されていてもよい。後続のプロセスステップでは、材料240-aは除去されて、導電材料240-aと置き換えられていてもよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0088
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0088】
メモリアレイ200-rは、基板104-bの接点235-cと接触している導電材料370-aから形成された第1のピラーを含んでもよい。接点235-cは、導電材料370-aから形成されたピラーを、感知コンポーネント、デコーダ、又は他のサーキットリーなどの他のサーキットリーに結合してもよい。例えば、接点235-cは、ピラー(例えば、デジット線)をトランジスタ805-cに結合してもよい。トランジスタ805-cは、規則的なマトリクス状に形成されたデジット線セレクタの一例でもよい。トランジスタ805-cは、アクセス動作(例えば、読出し動作、書込み動作、リフレッシュ動作)中の様々な時間にピラー(例えば、デジット線)を選択的に結合又は絶縁するように配置されてもよい。トランジスタ805-cをアクティブ化すると、ストレージ素子材料365から形成されるストレージ素子コンポーネントのうちの1つのアクセス動作が開始されてもよい。例えば、トランジスタ805-cをアクティブ化して、電圧を材料240-aまたは240-bに印加する(例えば、ワード線ドライバによって電圧を導電材料に印加する)と、ストレージ素子材料365-aまたは365-bから形成されるストレージ素子コンポーネントがアクセスされてもよい。材料240-aは、導電材料240-aの一例でもよい。いくつかの場合では、材料240-aは導電材料として(例えば図2Aの前に図示されたプロセスステップ中に)スタックに堆積されていてもよい。いくつかの他の場合では、材料240-aは犠牲絶縁材料としてスタックに堆積されていてもよい。後続のプロセスステップでは、材料240-aは除去されて、導電材料240-aと置き換えられてもよい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の誘電層、導電層、及び第2の誘電層を露出するために絶縁材料を通る第1の開口部を形成することと、
第1のカルコゲナイド部分と、前記第1のカルコゲナイド部分から分離された第2のカルコゲナイド部分とを前記第1の開口部に形成することであり、前記第1のカルコゲナイド部分及び前記第2のカルコゲナイド部分の両方が前記導電層、前記第1の誘電層、及び前記第2の誘電層に接触することと、
前記第1のカルコゲナイド部分及び前記第2のカルコゲナイド部分に接触しているピラーを形成するために導電材料を前記第1の開口部に堆積することと、
前記ピラーを、前記第1のカルコゲナイド部分に接触する第1のピラーと前記第2のカルコゲナイド部分に接触する第2のピラーとに分割するために、前記導電材料をエッチングすることによって、第2の開口部を形成することと
を含む方法。
【請求項2】
前記絶縁材料、前記第1のピラー、及び前記第2のピラーと接触する第2の絶縁材料を前記第2の開口部に堆積すること
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のカルコゲナイド部分及び前記第2のカルコゲナイド部分を形成することは、
カルコゲナイド材料を前記第1の開口部に堆積することであり、前記カルコゲナイド材料が前記絶縁材料に接触することと、
前記第1のカルコゲナイド部分及び前記第2のカルコゲナイド部分を形成するために、前記カルコゲナイド材料をエッチングすることと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記導電層と接触している基板を通って延在する複数の接点を形成することであり、前記複数の接点は複数のデジット線と関連付けられ、前記絶縁材料を通る前記第1の開口部を形成することは、前記複数の接点のうちの第1の接点を露出すること
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のピラーは前記複数の接点のうちの第1の接点の上に形成され、
前記第2のピラーは前記複数の接点のうちの第2の接点の上に形成される、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第2の誘電層上に第2の基板を堆積することであり、前記第2の基板は前記第1のピラー及び前記第2のピラーと接触しており、前記第2の基板は、前記第2の基板を通って延在し、前記第2のピラーと接触している第2の接点を含み、前記第1のピラーは前記基板の前記複数の接点のうちの前記第1の接点と接触している、ことをさらに含む
請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記ピラーを形成するために前記導電材料を堆積することは、
前記第1の開口部を前記導電材料で埋めること
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ピラーを形成するために前記導電材料を堆積することは、
前記第1の開口部を前記導電材料のコンフォーマル層で部分的に埋めること
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の誘電層、前記導電層、及び前記第2の誘電層を通るトレンチを形成することと、
前記トレンチの第1の側壁及び第2の側壁に接触するコンフォーマル層を堆積することであり、前記第1のカルコゲナイド部分及び前記第2のカルコゲナイド部分の両方は前記コンフォーマル層に接触することと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記コンフォーマル層、前記第1の誘電層、及び前記第2の誘電層と接触して前記絶縁材料を前記トレンチに堆積することであり、前記絶縁材料を通る前記第1の開口部を形成することは、前記絶縁材料を堆積することに少なくとも部分的に基づくこと
をさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の誘電層、前記導電層、及び前記第2の誘電層を通る前記トレンチを形成することは、
前記トレンチを垂直にエッチングするために垂直エッチングプロセスを実行することと、
前記導電層に少なくとも1つのリセスを形成するために、前記垂直エッチングプロセスの後に水平エッチングプロセスを実行することと
を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記導電層によって形成された前記トレンチの側壁の一部は、前記第1の誘電層によって形成された前記トレンチの前記側壁の一部に関して引っ込んだ位置に配置される、
請求項9に記載の方法。
【請求項13】
基板を通って延在する複数の接点を形成することであり、前記複数の接点は複数のデジット線と関連付けられることと、
前記基板上に前記第1の誘電層を形成することと、
前記第1の誘電層上に前記導電層を形成することであり、前記導電層はワード線プレートとして構成されることと、
前記導電層上に前記第2の誘電層を形成することであり、前記第1の開口部を形成することは、前記第2の誘電層を形成することに少なくとも部分的に基づくことと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のカルコゲナイド部分は、第1の自己選択型メモリセルのための第1のストレージ素子を含み、前記第2のカルコゲナイド部分は第2の自己選択型メモリセルのための第2のストレージ素子を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記第2の誘電層上に第2の導電層を形成することであり、前記第2の導電層はワード線プレートとして構成されることと、
前記第2の導電層上に第3の導電層を形成することであり、前記第1の開口部を形成することは、前記第3の導電層を形成することに少なくとも部分的に基づくことと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記導電層及び前記第2の導電層と関連付けられるメモリセルのアレイがメモリセルの三次元アレイを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
ワード線プレートと、
複数のストレージ素子対であり、前記複数のストレージ素子対の各対は、前記ワード線プレートの第1の壁に接触する第1のストレージ素子と、前記ワード線プレートの第2の壁に接触する第2のストレージ素子とを含む、複数のストレージ素子対と、
前記ワード線プレートと相互作用するデジット線として構成された複数のピラー対であって、前記複数のピラー対の各対は、前記第1のストレージ素子と接触している第1のピラーと前記第2のストレージ素子と接触している第2のピラーとを含む、複数のピラー対と、
前記複数のピラー対の各ピラー対の間に延在し前記複数のピラー対の各ピラーに接触している誘電材料と
を含む装置。
【請求項18】
複数のデジット線と関連付けられ、基板を通って延在する複数の接点であり、前記複数のピラー対の各第1のピラーは前記複数の接点のうちの1つと接触している、複数の接点をさらに含む、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記複数のピラー対の各第2のピラーは、前記複数の接点のうちの1つと接触している、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
第2の複数のデジット線と関連付けられ、第2の基板を通って延在する第2の複数の接点をさらに含み、前記複数のピラー対の各第2のピラーは、前記第2の複数の接点のうちの1つと接触している、請求項18に記載の装置。
【請求項21】
前記複数の接点は格子状に配置される、請求項18に記載の装置。
【請求項22】
前記ワード線プレートと接触し、第1のストレージ素子対のうちの第1のストレージ素子と第2のストレージ素子対のうちの第1のストレージ素子との間に延在するコンフォーマル材料をさらに含む、請求項17に記載の装置。
【請求項23】
前記複数のストレージ素子対のストレージ素子は、前記ワード線プレートと前記ピラー対のうちのピラーによって形成されたリセスに配置される、請求項17に記載の装置。
【請求項24】
前記ワード線プレートの上方に配置され前記複数のストレージ素子対及び前記複数のピラー対と接触している誘電層であり、前記複数のピラー対は前記誘電層を通って延在する、誘電層をさらに含む、請求項17に記載の装置。
【請求項25】
前記誘電層の上方に配置された第2のワード線プレートであり、前記複数のピラー対は前記第2のワード線プレートを通って延在する、第2のワード線プレートと、
第2の複数のストレージ素子対であり、前記第2の複数のストレージ素子対の各対は第3のストレージ素子及び第4のストレージ素子を含む、第2の複数のストレージ素子対と
をさらに含み、
前記第2の複数のストレージ素子対の各対の前記第3のストレージ素子は前記第2のワード線プレートの第3の壁と、前記第1のピラーとに接触し、
前記第2の複数のストレージ素子の各対の前記第4のストレージ素子は、前記第2のワード線プレートの第4の壁と、前記第2のピラーとに接触する、
請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記ワード線プレートの下方に配置された基板をさらに含み、前記複数のピラー対及び前記誘電材料は前記基板に接触する、請求項17に記載の装置。
【請求項27】
前記ワード線プレートは導電材料を含む、請求項17に記載の装置。
【請求項28】
前記複数のストレージ素子対のストレージ素子はカルコゲナイド材料を含む、請求項17に記載の装置。
【請求項29】
基板と、
前記基板を通って延在しデジット線をサーキットリーに結合するように構成された複数の接点と、
前記基板の上方に配置されたワード線プレートと、
複数のストレージ素子対であり、前記複数のストレージ素子対の各対は、前記ワード線プレートの第1の壁に接触する第1のストレージ素子と、前記第1のストレージ素子と反対側の前記ワード線プレートの第2の壁に接触する第2のストレージ素子とを含む、複数のストレージ素子対と、
前記複数の接点と結合され前記デジット線として構成された複数のピラー対であり、前記複数のピラー対の各対は、前記第1のストレージ素子及び前記複数の接点のうちの第1の接点と接触している第1のピラーを含み、前記第2のストレージ素子及び前記複数の接点のうちの第2の接点と接触している第2のピラーを含む、複数のピラー対と、
前記複数のピラー対の各ピラー対と接触し、各ピラー対の間に延在する誘電材料であり、前記誘電材料は前記基板と接触している、誘電材料と
を含む装置。
【請求項30】
前記ワード線プレートと接触し第1のストレージ素子対の第1のストレージ素子と第2のストレージ素子対の第1のストレージ素子との間に延在するコンフォーマル材料をさらに含む、請求項29に記載の装置。
【請求項31】
第1の基板及び第2の基板と、
前記第1の基板に配置された第1の複数の接点及び前記第2の基板に配置された第2の複数の接点と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に配置されたワード線プレートと、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に配置された複数のストレージ素子対であり、前記複数のストレージ素子対の各対は、前記ワード線プレートの第1の壁に接触する第1のストレージ素子と、前記ワード線プレートの第2の壁に接触する第2のストレージ素子とを含む、複数のストレージ素子対と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に配置されデジット線として構成された複数のピラー対であり、前記複数のピラー対の各対は、前記第1のストレージ素子と接触している第1のピラーと、前記第1の基板に配置された前記第1の複数の接点のうちの第1の接点とを含み、前記第2のストレージ素子と接触している第2のピラーと、前記第2の基板に配置された前記第2の複数の接点のうちの第2の接点とを含む、複数のピラー対と
を含む装置。
【請求項32】
前記複数のピラー対の各ピラー対の間に延在する誘電材料であり、前記誘電材料が、前記第1の基板、前記第2の基板、及び前記複数のピラー対の各ピラーに接触している、誘電材料をさらに含む、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
第1の基板を堆積することと、
前記第1の基板に配置された第1の複数の接点を形成することと、
前記第1の基板、第1のカルコゲナイド部分、及び第2のカルコゲナイド部分と接触しているピラーを形成することと、
前記ピラーを、前記第1のカルコゲナイド部分と接触する第1のピラーと、前記第2のカルコゲナイド部分と接触する第2のピラーとに分割することと、
前記第1のピラー及び前記第2のピラーの上方に第2の基板を堆積することと、
前記第2の基板に配置された第2の複数の接点を形成することと
を含み、前記第1のピラーは、前記第1の複数の接点のうちの第1の接点に結合され、前記第2のピラーは、前記第2の複数の接点のうちの第2の接点に結合される、方法。
【請求項34】
前記第1のピラーと前記第2のピラーとの間に絶縁材料を堆積することをさらに含み、前記絶縁材料は前記第1の基板及び前記第2の基板に接触し、前記第2の基板を堆積することは、前記絶縁材料を堆積することに少なくとも部分的に基づく、請求項33に記載の方法。
【国際調査報告】