(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-20
(54)【発明の名称】上腕骨近位に取り付けるための骨折固定プレート
(51)【国際特許分類】
A61B 17/80 20060101AFI20220912BHJP
【FI】
A61B17/80
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2022501155
(86)(22)【出願日】2019-07-11
(85)【翻訳文提出日】2022-02-18
(86)【国際出願番号】 CH2019000020
(87)【国際公開番号】W WO2021003583
(87)【国際公開日】2021-01-14
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522010141
【氏名又は名称】ボーンブリッジ・アー・ゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シャルバーガー,アレックス
(72)【発明者】
【氏名】ブルキ,パトリック
(72)【発明者】
【氏名】ムーア,ビート・カスパル
(72)【発明者】
【氏名】ゲルバー,クリスティアン
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160LL33
(57)【要約】
本発明は、上腕骨近位に取り付けるために好適な骨折固定プレート(1)に関する。ここで、a)骨折固定プレート(1)は、自由遠位端(3)と、近位端(4)とを有する細長の本体部(2)を有し、近位端(4)は、中心線(11)を有する右翼部(5)及び中心線(12)を有する左翼部(6)がそれぞれ側方に後続する、b)本体部(2)と両翼部(5、6)は、骨固定部材(8)を受容するための複数のねじ穴(7)を備え、骨折固定プレート(1)は骨接触面(9)及びこれと対向する上面(10)を有し、c)両翼部(5、6)は、それぞれ異なる長さを有する。さらに、d)両翼部(5、6)は湾曲しており、e)両方の湾曲した中心線(11、12)の延長線は鈍角aを形成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上腕骨近位に取り付けるための骨折固定プレート(1)であって、
a)骨折固定プレート(1)は、自由遠位端(3)及び近位端(4)を有する細長本体部(2)を有し、細長本体部は、中心線(11)を有する右翼部(5)及び、中心線(12)を有する左翼部(6)を有し、これら翼部はそれぞれ細長本体部と接続し、
b)本体部(2)と両翼部(5、6)は、骨固定部材(8)を受容するための複数のねじ穴(7)を備え、骨折固定プレート(1)は骨接触面(9)及びこれに対向する上面(10)を有し、
c)両翼部(5、6)はそれぞれ異なる長さを有する、
骨折固定プレートにおいて、
a)両翼部(5、6)は湾曲し、かつ、
b)2つの湾曲した中心線(11、12)の延長線は鈍角αを形成する、
ことを特徴とする、骨折固定プレート。
【請求項2】
角度αは、α<175°であり、好ましくは110°~160°の範囲内にあることを特徴とする、請求項1に記載の骨折固定プレート(1)。
【請求項3】
両翼部(5、6)は円筒状に湾曲することを特徴とする、請求項1又は2に記載の骨折固定プレート(1)。
【請求項4】
両翼部(5、6)は、同じ曲がりを有し、好ましくは同じ円筒状の曲がりを有することを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の骨折固定プレート(1)。
【請求項5】
中心線(11、12)は、らせん状に湾曲することを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載の骨折固定プレート(1)。
【請求項6】
本体部(2)の遠位部(18)は、右翼部(5)の湾曲した中心線(11)が存在する平面と角度β≠90°で交差する長手方向中心線(13)を画定することを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の骨折固定プレート(1)。
【請求項7】
角度βは、60°~85°の範囲内にあることを特徴とする、請求項6に記載の骨折固定プレート(1)。
【請求項8】
本体部(2)の遠位部(18)は、左翼部(6)の湾曲した中心線(12)が存在する平面と角度γ≠90°で交差する長手方向中心線(13)を画定することを特徴とする、請求項1~7のいずれか1項に記載の骨折固定プレート(1)。
【請求項9】
角度γ≠90°は、50°~80°の範囲内にあることを特徴とする、請求項8に記載の骨折固定プレート(1)。
【請求項10】
左翼部(6)は右翼部(5)よりも大きく屈曲しており、それによりγ<βとなることを特徴とする、請求項8又は9に記載の骨折固定プレート(1)。
【請求項11】
本体部(2)の近位端(4)と両方の翼部(5、6)は同一平面上に並ぶことを特徴とする、請求項1から10のいずれか1項に記載の骨折固定プレート(1)。
【請求項12】
細長本体部(2)は、長手方向中心線(13)に対してオフセットされて配置された複数のタップ穴(14)を有することを特徴とする、請求項1~8のいずれか1項に記載の骨折固定プレート(1)。
【請求項13】
オフセットされて配置された2つのタップ穴(14)の、中心点の間の連結線(15)は、長手方向中心線(13)と角度δ≠90°で交差することを特徴とする、請求項12に記載の骨折固定プレート(1)。
【請求項14】
角度δは、10°~70°の範囲内にあることを特徴とする、請求項13に記載の骨折固定プレート(1)。
【請求項15】
オフセットされて配置されたタップ穴(14)のうち1つ又は複数の中心線は、本体部(2)により形成される平面とε≠90°の角度で交差し、角度εは好ましくは3°~10°の範囲内にあることを特徴とする、請求項12~14のいずれか1項に記載の骨折固定プレート(1)。
【請求項16】
本体部(2)は細長の圧縮穴(16)をさらに有することを特徴とする、請求項1~15のいずれか1項に記載の骨折固定プレート(1)。
【請求項17】
左翼部(6)の長さLと右翼部(5)の長さlとの間の比率は、条件L≧1.2lに従うことを特徴とする、請求項1~16のいずれか1項に記載の骨折固定プレート(1)。
【請求項18】
長手方向中心線(13)は、左翼部の湾曲した中心線が位置する平面と角度β
LH≠90°で交差することを特徴とする、請求項1~5及び11~16のいずれか1項に記載の骨折固定プレート(1)。
【請求項19】
角度β
LHは、60°~85°の間の範囲内にあることを特徴とする、請求項18に記載の骨折固定プレート(1)。
【請求項20】
長手方向中心線(13)は、右翼部の湾曲した中心線が位置する平面と角度γ
LH≠90°で交差することを特徴とする、請求項18又は19に記載の骨折固定プレート(1)。
【請求項21】
角度γ
LH≠90°は、50°~80°の範囲内にあることを特徴とする、請求項20に記載の骨折固定プレート(1)。
【請求項22】
γ
LH≦β
LHであることを特徴とする、請求項20又は21に記載の骨折固定プレート(1)。
【請求項23】
右翼部の長さは左翼部の長さの1.2倍以上であることを特徴とする、請求項18~22のいずれか1項に記載の骨折固定プレート(1)。
【請求項24】
上腕骨近位の骨折を治療するための、請求項1~23のいずれか1項に記載の骨折固定プレート(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前文に記載されている、上腕骨近位に取り付けるための骨折固定プレートに関する。
【背景技術】
【0002】
Grusinの米国特許第6,283,969号明細書は、2つの側方の翼部を有する遠位橈骨プレートを開示しているが、これらの翼部は同じ直線上に位置し、相互に角度を形成するものではない。そのため、結節(大結節及び小結節)の正確な捕捉が不可能になる。
【0003】
Sixtoらの米国特許出願公開第2009/0125069号明細書及びAustinらの米国特許出願公開第2018/0250046号明細書より、さらに別の骨固定プレートが公知であるが、これらは次のような欠点を有する。
-これらは解剖学上の骨に合わせて適合化されていて、骨折した骨や整復された骨に合わせて適合化されていない、及び、
-これらは上腕骨近位での使用のために最適化されておらず、特に、プレートのシャフトが長すぎる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第6,283,969号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2009/0125069号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2018/0250046号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明はこの点に対処しようとするものである。本発明の課題は、上腕骨近位における骨折片の解剖学的な整復と再固定を可能にする、上腕骨近位に取り付けるための骨折固定プレートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、請求項1に記載の構成要件を有する骨折固定プレートによって、課せられた課題を解決する。
【0007】
本発明によって実現される利点は、基本的に次のとおりである。
-結節(上腕骨大結節及び上腕骨小結節)を外側と内側で把持することができ、それによって骨頭の降下が防止される、及び、骨固定プレートの形状によって整復時の大腿距の過剰な整復が防止される。
【0008】
本発明は、請求項1に記載の骨折固定プレートによって、課せられた課題を解決する。本発明のその他の好ましい実施形態は、下記のように記述することができる。
【0009】
骨折固定プレート1の特定の実施形態では、角度αは、α<175°であり、好ましくは110°~160°の範囲内にある。角度αは、
図1に示すように、両方の翼部5、6の、近位に向かって延在する中心線11、12の間で測定される。
【0010】
両方の翼部5、6は円筒状に湾曲していてもよい。このとき両方の翼部5、6は同じ曲がりを有することができ、好ましくは、同じ円筒状の曲がりを有することができる。
【0011】
別の実施形態では、中心線11、12はらせん状に曲げられる。
【0012】
本体部2の遠位部18は、右翼部5の湾曲した中心線11が位置する平面が角度β≠90°で交差する長手方向中心線13を画定することができる。角度βは、60°~85°の範囲内とすることが好適である。
【0013】
本体部2の遠位部18は、左翼部(6)の湾曲した中心線12が位置する平面が角度γ≠90°で交差する長手方向中心線(13)を画定することができる。角度γ≠90°は、50°~80°の範囲内とすることが好適である。
【0014】
特定の実施形態では、左翼部6は右翼部5よりも強く屈曲しており、それによりγ<βである。この実施形態は、骨頭の大結節と小結節の確実な捕捉のために最善であることが判明している。
【0015】
本体部2の近位端(4)と両翼部5、6は、同一平面上に位置していてもよい。それにより、骨固定プレートの近位端がさほど遠位寄りに位置しないことになるので、肩峰での挟み込み(インピンジメント)が防止される。
【0016】
骨折固定プレートの細長本体部2は、長手方向中心線13に対してオフセットされて配置された複数のタップ穴14を有することができる。この実施形態は、骨固定プレートがいっそう幅細になり、それによって骨上への載置面積が減少するという利点がある。
【0017】
このようにオフセットされて配置された2つのタップ穴14の中心点の間の連結線15は、角度δ≠90°で長手方向中心線13と交差する。このようなタップ穴の配置は、従来技術と比較して明らかに小さい骨固定プレートの幅のもとでの大腿距ねじの挿入を可能にする。
【0018】
角度δは、10°~70°の範囲内にあるの好適である。
【0019】
オフセットされて配置された1つ又は複数のタップ穴14の中心線は、本体部2により形成される平面と角度ε≠90°で交差し、角度εは、好適には3°~10°の範囲内とすることができる。
【0020】
別の実施形態では、本体部2はさらに、細長圧縮穴16を有することができる。
【0021】
特定の実施形態では、左翼部6の長さLと右翼部(5)の長さlとの間の比率は条件L≧1.2lに従う。
【0022】
さらなる実施形態では、長手方向中心線13は、左翼部の湾曲した中心線が存在する平面と角度βLH≠90°で交差する。角度βLHは、60°~85°の範囲内とするのが好適である。
【0023】
別の実施形態では、縦中心線13は、右翼部の湾曲した中心線が存在する平面と角度γLH≠90°で交差する。角度γLH≠90°は、50°~80°の範囲内とするのが好適である。
【0024】
特定の実施形態では、条件γLH≦βLHが満たされる。
【0025】
さらなる実施形態では、右翼部の長さは左翼部の長さの1.2倍以上である。
【0026】
本発明による骨折固定プレート1は、特に、上腕骨近位の骨折を治療するのに好適である。
【0027】
次に、本発明及び本発明の発展例について、複数の例示的な部分的概略図を参照してさらに詳しく説明する。
【0028】
図面は次のものを示す。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】
図1は、左上腕骨のための本発明による骨折固定プレートの実施形態の上面を示す図である。
【
図2】
図2は、
図1に示す本発明の骨折固定プレートの実施形態の側面図である。
【
図3】
図3は、
図1に示す本発明の骨折固定プレートの実施形態を遠位から近位に向かって見た図である。
【
図4】
図4は、外側の上腕骨近位の上に載置された、
図1に示す実施形態の斜視図である。
【
図5】
図5は、
図4に示す骨折固定プレートの縦断面図である。
【
図6】
図6は、上腕骨近位でのねじ止めが完了した後の
図5に示す骨折固定プレートを横から見た斜視図である。
【
図7】
図7は、
図6に示すねじ止めされた骨折固定プレートを上方から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図1から
図7に示す本発明による骨折固定プレート1の実施形態は、長手方向中心線13を有しており、基本的に、自由遠位端3と近位端4とを有する細長本体部2を備える。細長本体部2は、例示として、限定をすることなく、近位端4を備える近位部および、遠位端3を含む遠位部とを備えており、近位部は遠位部に対して角度εだけ若干屈曲している。さらに近位端4には、中心線11を有する右翼部5と、中心線12を有する左翼部6がとそれぞれ側方に続いている。
【0031】
細長本体部2の長さの最適値は、実施形態に応じて8~14cmである。
【0032】
両翼部5、6は、それぞれ異なる長さを有して湾曲しており、両方の湾曲した中心線11、12の延長線は角度αで交差する。角度αは、限定ではないが、例示として、110°~160°である。左側の翼部6の長さL(
図3)と右翼部5の長さlとの間の比率は、条件L≧1.2lに従う。両翼部5、6は円筒状に湾曲しており、中心線11、12はらせん状に湾曲している。両方の翼部5、6は、限定ではなく、例示として、同じ円筒状の曲率を有している。両翼部5、6と、本体部2の近位端4とは同一平面上にある。
【0033】
長手方向中心線13は、右翼部5の湾曲した中心線11が存在する平面と、限定ではなく、例示として、60°~85°の範囲内の角度βで交差する。さらに長手方向中心線13は、左翼部6の湾曲した中心線12が位置する平面と、限定ではなく、例示として、50°~80°の角度γで交差する。このとき左翼部6は右翼部5よりわずかに大きく屈曲しており、それによりγ≦βである。
【0034】
骨折固定プレート1は、骨接触面9及びこれと対向する上面10を有している。本体部2と両翼部5、6は、骨固定部材8を受容するための複数のねじ穴7を備えている(
図6)。
【0035】
さらに細長本体部2は、限定ではなく、例示として、縦中心線13に対してオフセットされて配置された5つのタップ穴14を備え、オフセットされて配置されたこれらのタップ穴14のうちの2つの中心点の間の連結線15は、限定ではなく、例示として、10°~70°の間の角度δで縦中心線13と交差する。限定ではなく、例示として、オフセットされて配置された、これらの2つのタップ穴14の中心軸線は、本体部2により形成される平面と角度ε≠90°で交差する。これに加えて本体部2は、細長圧縮穴16を含む。
【0036】
図1~
図7には、左上腕骨についての実施形態が示されている。右上腕骨については鏡像対称の実施形態が意図され、右上腕骨についての実施形態は次の点においてのみ、
図1~
図7に示す左上腕骨についての実施形態と相違する。
【0037】
-左翼部の長さLLHと右翼部の長さlLHとの間の比率が、条件LLH≦1.2lLHに従う。
-長手方向中心線が、左翼部の湾曲した中心線が位置する平面と、限定ではなく、例示として、60°~85°の範囲内にある角度βLHで交差する。
-長手方向中心線が、右翼部の湾曲した中心線が位置する平面と、限定ではなく、例示として、50°~80°の範囲内にある角度γLHで交差する。また、
-右翼部が左翼部よりも大きく屈曲している。
【0038】
上で説明したように、本発明のさまざまな実施形態が成立するが、これらは、さまざまな構成要件を、単独でもそれぞれ任意の組合せでも適用できるものと理解されるべきである。
【0039】
したがって本発明は、上に述べた特に好適な実施形態に単純に限定されるものではない。
【手続補正書】
【提出日】2022-03-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上腕骨近位に取り付けるための骨折固定プレート(1)であって、
a)骨折固定プレート(1)は、自由遠位端(3)及び近位端(4)を有する細長本体部(2)を有し、細長本体部は、中心線(11)を有する右翼部(5)及び、中心線(12)を有する左翼部(6)を有し、これら翼部はそれぞれ細長本体部と接続し、
b)本体部(2)と両翼部(5、6)は、骨固定部材(8)を受容するための複数のねじ穴(7)を備え、骨折固定プレート(1)は骨接触面(9)及びこれに対向する上面(10)を有し、
c)両翼部(5、6)はそれぞれ異なる長さを有する、
骨折固定プレートにおいて、
d)両翼部(5,6)は湾曲しており、かつ、
e)両方の湾曲した中心線(11,12)の延長線は、開口部が遠位端(3)のほうを向く鈍角αを形成することを特徴とする、骨折固定プレート。
【請求項2】
角度αは、α<175°であり、好ましくは110°~160°の範囲内にあることを特徴とする、請求項1に記載の骨折固定プレート(1)。
【請求項3】
両翼部(5、6)は円筒状に湾曲することを特徴とする、請求項1又は2に記載の骨折固定プレート(1)。
【請求項4】
両翼部(5、6)は、同じ曲がりを有し、好ましくは同じ円筒状の曲がりを有することを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の骨折固定プレート(1)。
【請求項5】
中心線(11、12)は、らせん状に湾曲することを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載の骨折固定プレート(1)。
【請求項6】
本体部(2)の遠位部(18)は、右翼部(5)の湾曲した中心線(11)が存在する平面と角度β≠90°で交差する長手方向中心線(13)を画定することを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の骨折固定プレート(1)。
【請求項7】
角度βは、60°~85°の範囲内にあることを特徴とする、請求項6に記載の骨折固定プレート(1)。
【請求項8】
本体部(2)の遠位部(18)は、左翼部(6)の湾曲した中心線(12)が存在する平面と角度γ≠90°で交差する長手方向中心線(13)を画定することを特徴とする、請求項1~7のいずれか1項に記載の骨折固定プレート(1)。
【請求項9】
角度γ≠90°は、50°~80°の範囲内にあることを特徴とする、請求項8に記載の骨折固定プレート(1)。
【請求項10】
本体部(2)の近位端(4)と両方の翼部(5、6)は同一平面上に並ぶことを特徴とする、請求項1~9のいずれか1項に記載の骨折固定プレート(1)。
【請求項11】
細長本体部(2)は、長手方向中心線(13)に対してオフセットされて配置された複数のタップ穴(14)を有することを特徴とする、請求項1~8のいずれか1項に記載の骨折固定プレート(1)。
【請求項12】
本体部(2)は細長の圧縮穴(16)をさらに有することを特徴とする、請求項1~11のいずれか1項に記載の骨折固定プレート(1)。
【請求項13】
左翼部(6)の長さLと右翼部(5)の長さlとの間の比率は、条件L≧1.2lに従うことを特徴とする、請求項1~12のいずれか1項に記載の骨折固定プレート(1)。
【請求項14】
長手方向中心線(13)は、左翼部の湾曲した中心線が位置する平面と角度β
LH
≠90°で交差することを特徴とする、請求項1~5及び10~12のいずれか1項に記載の骨折固定プレート(1)。
【請求項15】
上腕骨近位の骨折を治療するための、請求項1~14のいずれか1項に記載の骨折固定プレート(1)。
【国際調査報告】