(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-22
(54)【発明の名称】ターゲティングに基づく同軸コイル分離システム及び衝撃吸収コイルの改良
(51)【国際特許分類】
A61B 17/12 20060101AFI20220914BHJP
【FI】
A61B17/12
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022502150
(86)(22)【出願日】2020-07-13
(85)【翻訳文提出日】2022-03-02
(86)【国際出願番号】 US2020041841
(87)【国際公開番号】W WO2021011494
(87)【国際公開日】2021-01-21
(32)【優先日】2019-07-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】318015183
【氏名又は名称】バルト ユーエスエー,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】レ ジェイク
(72)【発明者】
【氏名】ゴン ステファニー
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160DD53
(57)【要約】
【解決手段】本発明は、改良された同軸コイル分離システム、システムを製造する方法、及び方法による製品であって、ヒーターコイルの中央のピンチされた部分の構造に起因して遠位端が高温になるヒーターコイルを備え、初回の試みで信頼性を有する分離が起こるように、破断したリード線からの非分離を解消する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒーターコイルの新たにピンチされた部分の構造に起因して遠位端が高温になるヒーターコイルを組み合わせて備えた同軸コイル分離システム。
【請求項2】
確実な分離が、初回の試みで生じる請求項1に記載の同軸コイル分離システム。
【請求項3】
前記コイルは、中央でのピンチによって、破断したリード線からの非分離を解消する請求項2に記載の同軸コイル分離システム。
【請求項4】
前記ヒーターコイルの遠位端は、ピンチされた部分の上に押される請求項3に記載の同軸コイル分離システム。
【請求項5】
断熱ジャケットの第1層が前記ヒーターコイル上で収縮する請求項4に記載の同軸コイル分離システム。
【請求項6】
断熱ジャケットの第2層が前記ヒーターコイル上で収縮する請求項5に記載の同軸コイル分離システム。
【請求項7】
前記ヒーターコイルの近傍にいくつかの隙間が形成される請求項6に記載の同軸コイル分離システム。
【請求項8】
結果の構成が、プッシャーの遠位端で前記ヒーターコイルを強制的に高温にする請求項7に記載の同軸コイル分離システム。
【請求項9】
破断したリード線からの予期せぬ分離がない請求項8に記載の同軸コイル分離システム。
【請求項10】
初回のボタン分離の試みが完了する100%の信頼性を有する請求項9に記載の同軸コイル分離システム。
【請求項11】
新しい同軸ヒーターと衝撃吸収コイルを製造する方法であって
ヒーターコイルの中央部分をより小さな直径にピンチするステップと、
前記ヒーターコイルの遠位端を、動かされた部分の上に押すステップと、
前記ヒーターコイル上で断熱ジャケットの第1層を収縮させるステップと、
前記ヒーターコイル上で断熱の第2層を収縮させるステップとを組み合わせて有し、両方のリード線に力を分散させる方法。
【請求項12】
前記ヒーターコイルの近傍にいくつかの隙間が形成される請求項11に記載の製造方法。
【請求項13】
結果のヒーターコイルが、プッシャーの遠位端でより高温になる請求項12に記載の製造方法。
【請求項14】
初回のボタン分離の信頼性が達成され、すなわち初回の分離の試みでインプラントがプッシャーから分離する請求項13に記載の方法による製品。
【請求項15】
初回の試みの分離遵守のためのプロセスであって、
適用された新しい形状、すなわちヒーターコイルのピンチされた部分の構造から、中心部では高温にならず、むしろ遠位で高温になるヒーターコイルを提供する提供ステップを組み合わせて有するプロセス。
【請求項16】
前記提供ステップは、バルトユーエスエー(オレンジカントリー、カリフォルニア 92618)のオプティマ(OPTIMA(登録商標))ブランドのシステムを提供する請求項15に記載のプロセス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、神経血管における装置の配備と、哺乳類及び関連する種、モデル、ロボット及び同じものを模した物における関連する血管内のアクセス位置とに関連する。
【背景技術】
【0002】
脳神経血管スペース内における、例えばコイル及び関連システムの分離は、問題及び課題を抱えている。本発明は、破断したリード線を克服し、ボタン操作による分離を初めて、患者や市場に提供している。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
簡潔に述べると、改良された電気的軌跡のターゲティングとその関連するアプリケーションからの影響力によって駆動する熱分離における改良されたショックアブソーバが、電子密度が抵抗と熱のバランスをとる最適な領域を定義するのを可能にし、例えばオプティマ(OPTIMA(登録商標))ブランドのコイル(バルトユーエスエー(登録商標)、オレンジカントリー、カリフォルニア)とその分離システムは、同軸上に移動し、対象コイルの端部により近い位置に配置される。
【0004】
実施形態によれば、熱分離システムにおいて最も電子密度の高い軌跡を活用した衝撃吸収のための改善されたスペーシングを含む新規の強化されたシステムが開示され、それは、分離システムが、ヒーターコイルが最も加熱される正確なゾーン又は軌跡をマッピングすること、前記軌跡を前記コイルの近傍の部分にフレームシフトさせること、必要なSR(Stretch Resistance)糸を従来のシステムよりも前寄りで切断すること、及び前記フレームシフトに基づき、ドラッガー領域又はテール領域を減らすか又は排除することを組み合わせて有する。
【0005】
実施形態によれば、さらに、前記コイル内のフレームシフトされた軌跡の「同軸化」(本明細書において定義される)を有するシステムが開示される。
【0006】
実施形態によれば、全体として、この開示のシステムが開示され、ここでは、サブジェクトマーカーバンド内の任意のキノコの又はそのような形状の人工物が、本明細書に開示される改良された処理によって、軽減、縮小又は排除される。
【0007】
実施形態によれば、図、付録及びこの開示のシステムが開示されており、全体として密封されたコイルをさらに含む。
【0008】
実施形態によれば、請求項1~4及びこの開示のシステムが全体として開示され、それによって、前記コイルの分離端を同軸化する解決策は、遠位移動と折り畳みにより、先端に最も高温なポイントを与える。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本明細書では、様々な好ましい実施形態について、単に例示的な図が考察のために提供される図面を参照しながら説明する。
【
図1】
図1は、本発明によって改良された先行技術設計を示す。
【
図2】
図2は、1本のリード線に与えられたより高い引張力が故障の原因となった先行技術の非分離の根本原因を示す。
【
図3】
図3は、先行技術の故障が破断したリード線によって発生する場所を示す。
【
図4】
図4は、チョック吸収を可能にするための隙間を示し、両方のリード線に力を分散させる。
【
図5】
図5は、本発明の同軸衝撃吸収コイルの結果を示す図である。
【
図6】
図6は、改良されたヒーターコイルを、中間ピンチの製造ステップと共に示し、それは、同軸にし、熱軌跡の位置を遠位端にしている。
【
図7】
図7は、遠位端で加熱する新しい同軸ヒーターコイル設計で初回の試みの分離がなぜ起こるかを示す。
【
図8】
図8は、初回の試みで非常に信頼性の高い分離という結果をもたらす遠位端で加熱される新しい同軸設計を示す。
【0010】
対応する参照符号は、図面のいくつかの図を通して対応する構成要素を示す。当業者は、図中の要素が単純化及び明確化のために図示されており、必ずしも一定の縮尺で描かれていないことを理解するであろう。例えば、図中のいくつかの要素の寸法は本発明の様々な実施形態の理解を向上させるのを助けるために、他の要素に対して拡大されてもよい。また、商業的に実現可能な実施形態において有用であるか、又は必要で一般的であるがよく理解されている要素は、本発明のこれらの様々な実施形態の邪魔にならないことを容易にするようにしばしば描かれていない。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明者らは、衝撃を吸収する機構を使用することで、電子密度の最適化されたマッピングと連帯する配置のために、リード線の故障が喚起され、先行技術の問題点が取り除かれ、したがって、動脈瘤及び以下の項目を扱うために、例えば利用可能なシステム(オプティマ(OPTIMA(登録商標)、バルトユーエスエー、オレンジカントリー、カリフォルニア92618)等の熱分離システム等の中で、より効率的で信頼性の高い分離を実現することが可能となる。次に図に示す。
【0012】
図1~5は、現在の設計と変更のきっかけとなった先行技術とをそれぞれ示す。非分離(
図2及び
図3)の持続する工学観察の間、リード線が分離していることが発見された。
【0013】
この問題を解消するために、
図4は、衝撃吸収コイルが、(i)両リード線に引張力を分散し、さらに(ii)初回の分離の形態を導くことを示す。
【0014】
図5~7は、ヒーターコイルテスト、問題が解決された2回目のラウンドの結果である。このように、本発明は問題を解決し、システムの一部となる。次に、
図1を参照する。ヒーターコイルが(SR)糸を溶かし、これにより、インプラントがプッシャーから分離する。
【0015】
ヒーターコイルは、伸張抵抗(SR)糸を溶かすように設計されている。これによって、インプラントがプッシャーから分離する。
【0016】
バルトユーエスエーのエックスセル(XCEL)コントローラ(登録商標)から電流が供給される。
【0017】
ヒーターコイルは、電流に対する抵抗を有するように設計されており、これによりヒーターコイルが高温になる。ヒーターコイルは、コイルの中心部が熱くなるように設計されている。
【0018】
ヒーターコイルから発生するヒーターは、伸縮抵抗糸を溶かし、これによってインプラントをプッシャーから分離させることができる。
【0019】
【0020】
ヒーターコイルの中央は、より小さな直径にピンチされている。
【0021】
ヒーターコイルの遠位端は、ピンチされた部分の上に押される。
【0022】
断熱ジャケットの第1層がヒーターコイル上で収縮する。
【0023】
【0024】
断熱ジャケットの第2層がヒーターコイル上で収縮する。
【0025】
いくつかの隙間が、ヒーターコイルの近傍に形成される。
【0026】
その結果が、プッシャーの遠位端でヒーターコイルが高温になることを可能にする。
【0027】
次に、
図7及び
図8を参照すると、
図7によって示されるように、新しい同軸ヒーターコイルでは、インプラント(球根状)が初回の試みで分離するので、初回のボタンの着脱性が改善される。
【0028】
図8は、遠位端で加熱し、確実に分離する同軸設計を示す。
【0029】
本開示のいくつかの実施形態を本明細書で説明し、例示したが、当業者は機能を実行し、かつ/又は、結果及び/又は本明細書で説明した利点のうちの1つ又は複数を得るための様々な他の手段及び/又は構造を容易に想定し、そのような変形及び/又は修正のそれぞれが、本開示の範囲内にあるとみなされる。より一般的には、本明細書に記載されるすべてのパラメータ、寸法、材料、及び構成は例示的であることが意図され、実際のパラメータ、寸法、材料、及び/又は構成は、本開示の教示が使用される特定の用途に依存することを当業者は容易に理解するであろう。
【0030】
当業者は、本明細書で説明された開示の特定の実施形態に対する多くの均等物を、慣例の実験のみを使用して、認識するか、又は確認できるであろう。したがって、前述の実施形態は例としてのみ提示されており、添付の特許請求の範囲及びその同等の範囲内で、具体的に説明されて請求項に記載された以外の方法で本開示が実施され得ることを理解されたい。本開示は、本明細書で説明された個々の特徴、システム、物品、材料、キット、及び/又は方法を対象とする。さらに、2つ以上のそのような特徴、システム、物品、材料、キット、及び/又は方法の任意の組合せは、そのような特徴、システム、物品、材料、キット、及び/又は方法が相互に矛盾しない場合、本開示の範囲内に含まれる。
【0031】
全ての定義は、本明細書中で定義されかつ用いられるように、辞書的定義、参照により引用された文献中の定義、及び/又は定義された用語の通常の意味を支配すると理解されるべきである。
【0032】
本明細書及び特許請求の範囲において使用される不定冠詞「a」及び「an」は明確にそれと反対に示されない限り、「少なくとも1つ」を意味すると理解されるべきである。本明細書及び特許請求の範囲で使用される「及び/又は」という語句は、そのように結合された要素、すなわち、ある場合には結合的に存在し、他の場合には分離的に存在する要素の「いずれか又は両方」を意味するものと理解されるべきである。他の要素は、明確にその反対に示されない限り、特に識別された要素に関連するか又は関連しないかにかかわらず、「及び/又は」節によって具体的に識別された要素以外に自由に存在してもよい。
【0033】
本明細書全体を通して、「1つの実施形態」又は「一実施形態」とは、実施形態に関連して説明された特定の特徴、構造、又は特性が、少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体を通して様々な場所に「1つの実施形態において」又は「一実施形態において」という語句が現れることは、必ずしもすべて同じ実施形態を参照しているわけではない。さらに、特別な特徴、構造又は特性は1つ以上の実施形態において任意の適当な方法で組み合わせられ得る。
【0034】
本明細書で使用された用語及び表現は、説明の用語として使用され、限定するものではなく、そのような用語及び表現の使用において、示されて説明された特徴(又はその部分)の任意の均等物を排除することを意図するものではなく、様々な修正が特許請求の範囲内で可能であることが認識される。従って、特許請求の範囲は、そのような均等物の全てをカバーすることを意図している。
【0035】
本明細書全体を通して、「一実施形態」、「1つの実施形態」、又は同様の言語への言及は、実施形態に関連して説明された特定の特徴、構造、又は特性が本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体を通して「1つの実施形態において」、「一実施形態において」、及び同様の語句の出現は、必ずではないが、すべて同じ実施形態を参照するかもしれない。
【0036】
さらに、本発明の説明された特徴、構造、又は特性は、1つ又は複数の実施形態において任意の適切な方法で組み合わせることができる。以下の説明では、本発明の実施形態の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が提供される。しかしながら、当業者は、1つ以上の具体的な詳細なしに、又は他の方法、構成要素、材料等を用いて本発明が実施されてもよいことを認識するのであろう。他の例では、周知の構造、材料等である。他の例では、周知の構造、材料、又は動作は、本発明の特徴を不明瞭にするのを避けるために、詳細に図示または説明されていない。
【0037】
本明細書に含まれる概略的なフローチャート図は、一般に、論理フローチャート図として示される。したがって、図示された順序及びラベル付けされたステップは、提示された方法の1つの実施形態を示す。他のステップ及び方法が、図示された方法の機能、論理、又は1つ以上のステップ、又はその部分への効果において同等であると考えられるかもしれない。さらに、使用されるフォーマット及び記号は、本方法の論理ステップを説明するために提供され、本方法の範囲を限定するものではないことが理解される。フローチャート図では様々な矢印の様式と線の様式が使用されるかもしれないが、それらは対応する方法の範囲を限定するものではないことを理解されたい。実際、いくつかの矢印又は他のコネクタを使用して、方法の論理フローのみを示すことができる。例えば、矢印は、図示された方法の列挙されたステップ間の不特定の期間である待機又は監視の期間を示すかもしれない。さらに、特定の方法が行われる順序は、示された対応するステップの順序に厳密に従ってもよいし、従わなくてもよい。
【0038】
特に明記しない限り、本明細書及び特許請求の範囲で使用される成分の量、分子量のような特性、反応条件等を表すすべての数字は、「約」という用語によってすべての例で変更されるものとして理解されるべきである。したがって、その反対に示されない限り、本明細書及び添付の特許請求の範囲に記載される数値パラメータは、本発明によって得られるように求められる所望の特性に応じて変化し得る近似値である。最低限でも、特許請求の範囲への均等論の適用を限定する試みとしてではなく、各数値パラメータは、少なくとも、報告された有効数字の数を考慮して、通常の丸め技法を適用することによって解釈されるべきである。本発明の広い範囲を明記する数値範囲及びパラメータは近似値であるにもかかわらず、特定の実施例に明記される数値は、可能な限り正確に報告される。しかしながら、任意の数値は、それらのそれぞれの試験測定において見出される標準偏差から必然的に生じる一定の誤差を本質的に含む。
【0039】
用語「a」、「an」、「the」及び本発明を説明する文脈において(特に以下の特許請求の範囲の文脈において)使用される同様の指示対象は、本明細書において別段の指示がない限り、又は文脈が明らかに矛盾しない限り、単数及び複数の両方を包含すると解釈されるべきである。本明細書における値の範囲の記載は単に、その範囲内に入る各別個の値を個別に参照することの省略方法として役立つことを意図している。本明細書中で特に示さない限り、各個別の値はあたかもそれが本明細書中で個々に列挙されたかのように、本明細書中に組み込まれる。本明細書で記載した全ての方法は、本明細書に別段の指示がない限り、或いは明らかに文脈が矛盾しない限り、任意の好適な順序で実行され得る。本明細書で提供される任意及びすべての例、又は例示的な言語(例えば、「そのような」)の使用は、単に本発明をよりよく説明することを意図したものであり、特許請求される本発明の範囲を限定するものではない。本明細書におけるいかなる言語も、本発明の実施に不可欠な請求項に記載されていない要素を示すものと解釈されるべきではない。
【0040】
本明細書に開示される本発明の代替要素又は実施形態のグループ化は、限定として解釈されるべきではない。各グループメンバーは個々に、又はグループの他のメンバー又は本明細書中に見出される他の要素との任意の組合せで言及され、かつ特許請求の範囲に記載され得る。グループの1つ以上のメンバーは、利便性及び/又は特許性の理由から、グループに包含されるか、又はグループから削除されてもよいことが予想される。そのような包含又は削除が生じた場合、本明細書は、修正されたグループを含むものとみなされ、したがって、添付の特許請求の範囲で使用されるすべてのマーカッシュグループの記載された説明を満たす。
【0041】
本発明を実施するための本発明者らに知られている最良のモードを含む、本発明の特定の実施形態が、本明細書に記載される。もちろん、これらの説明された実施形態の変形は、前述の説明を読めば当業者に明らかになるであろう。本発明者らは当業者がそのような変形を適切に使用することを期待し、本発明者らは、本明細書に具体的に記載されている以外の方法で本発明が実施されることを意図している。従って、本発明は準拠法で許されているように、本明細書に添付された特許請求の範囲に記載された内容の修正及び均等物をすべて含む。さらに、本明細書中で指摘されるか、又は明らかに文脈が矛盾したりしない限り、考えられるすべての変形における上述の要素のいずれの組合せもが本発明に包含される。
【0042】
本明細書に開示される特定の実施形態は、言語からなるか、または本質的に言語からなることを使用して、特許請求の範囲においてさらに限定されてもよい。「からなる」というトランジションタームは、請求項において使用される場合、出願で提出されるか、又は補正によって追加されるかを問わず、請求項において特定されていない要素、ステップ又は成分を除外する。「本質的に、からなる」というトランジションタームは、特定された材料又はステップと、基本的かつ新規な特徴に実質的に影響を及ぼさないものとに請求項の範囲を限定する。そのように請求された本発明の実施形態は、本明細書で、本質的に又は明示的に説明され、かつ可能にされる。
【0043】
当業者であれば、本発明の方法の性能に必要又は最適であると認識するように、本発明のコンピュータシステム又はマシンは、バスを介して互いに通信する1つ以上のプロセッサ(例えば、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)、グラフィックス処理装置(GPU:Graphics Processing Unit)、又はその両方)、メインメモリ、及びスタティックメモリを含む。
【0044】
プロセッサは、例えば、1つ以上のシングルコア又はマルチコアプロセッサ(エーエムディー フェノム ツー エックス2(AMD Phenom II X2)、インテル コア デュオ(Intel Core Duo)、エーエムディー フェノム ツー エックス4(AMD Phenom II X4)、インテル コア アイ5(Intel Core i5)、インテル コア ワン アンド エクストリーム エディション 980X(Intel Core I & Extreme Edition 980X)、又はインテル ジーオン イー7-2820(Intel Xeon E7-2820)等)によって提供されてもよい。
【0045】
I/O機構は、ビデオディスプレイユニット(例えば、液晶ディスプレイ(LCD:liquid crystal display)又はブラウン管(CRT:cathode ray tube))、英数字入力デバイス(例えば、キーボード)、カーソル制御デバイス(例えば、マウス)、ディスクドライブユニット、信号生成デバイス(例えば、スピーカ)、加速度計、マイクロフォン、セルラ無線周波数アンテナ、及びネットワークインタフェースデバイス(例えば、ネットワークインタフェースカード(NIC:network interface card)、Wi-Fiカード、セルラー式モデム、データジャック、イーサネットポート、モデムジャック、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)ポート、ミニHDMIポート、USB(Universal Serial Bus)ポート)、タッチスクリーン(例えば、CRT、LCD、LED(light-emitting diode)、AMOLED(active-matrix organic light-emitting diode)、Super AMOLED(super active-matrix organic light-emitting diode))、ポインティングデバイス、トラックパッド、光(例えば、LED)、光/画像投影デバイス、又はそれらの組合せを含むことができる。
【0046】
本発明に係るメモリは、本明細書で説明される方法又は機能のうちの任意の1つ又は複数を実施する1つ又は複数の命令セット(例えば、ソフトウェア)が格納される1つ又は複数の機械可読媒体を含むことが好ましい1つ又は複数の有形のデバイスによって提供される非一時的メモリを指す。また、本ソフトウェアは、システム内のコンピュータ、メインメモリ、及び機械可読媒体をさらに構成するプロセッサによる実行中に、メインメモリ、プロセッサ、又はその両方に、完全に、又は少なくとも部分的に存在してもよい。ソフトウェアはさらに、ネットワークインターフェース装置を経てネットワークを介して送受信されてもよい。
【0047】
例示的な実施形態では、機械可読媒体を単一の媒体とすることができるが、「機械可読媒体」という用語は、1つ又は複数の命令セットを格納する単一の媒体又は複数の媒体(例えば、集中型又は分散型データベース、及び/又は関連するキャッシュ及びサーバ)を含むものと解釈されるべきである。「機械可読媒体」という用語は、機械による実行のための命令セットを格納、符号化、又は搬送することができ、機械に本発明の方法のうちの任意の1つ又は複数を実行させる任意の媒体を含むものとさらに解釈されるべきである。メモリは例えば、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ(SSD:Solid State Drive)、光ディスク、フラッシュメモリ、zipディスク、テープドライブ、「クラウド」記憶場所、又はそれらの組合せのうちの1つ又は複数とすることができる。特定の実施形態では、本発明のデバイスは、メモリのための有形の非一時的コンピュータ可読媒体を含む。メモリとして使用される例示的なデバイスには、半導体メモリデバイス(例えば、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、ソリッドステートドライブ(SSD))、及びフラッシュメモリデバイス、例えば、SD(Secure Digital)、マイクロSD、SDXC、SDIO、SDHCカード)、磁気ディスク(例えば、内部ハードディスク又はリムーバブルディスク)、及び光ディスク(例えば、CD(Compact Disc)及びDVD(Digital Versatile Disc)ディスク)が含まれる。
【0048】
さらに、本明細書全体を通して、多くの参照が、特許及び印刷された刊行物になされている。上で引用した参考文献及び印刷された刊行物の各々は、その全体が参照により本明細書に個々に組み込まれる。
【0049】
最後に、本明細書に開示される本発明の実施形態は、本発明の原理の例示であることを理解されたい。採用され得る他の変形例は、本発明の範囲内である。したがって、限定ではなく例として、本発明の代替構成を、本明細書の教示に従って利用することができる。したがって、本発明は、正確に図示され説明されたものに限定されるものではない。
【国際調査報告】