(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-22
(54)【発明の名称】ディスプレイパネル側面端子印刷システム
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20220914BHJP
G09F 9/40 20060101ALI20220914BHJP
G02F 1/13 20060101ALI20220914BHJP
G02F 1/1345 20060101ALI20220914BHJP
G02F 1/1333 20060101ALI20220914BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20220914BHJP
【FI】
G09F9/00 338
G09F9/40 301
G02F1/13 101
G02F1/1345
G02F1/1333
G09F9/30 330
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022502932
(86)(22)【出願日】2020-02-10
(85)【翻訳文提出日】2022-02-15
(86)【国際出願番号】 KR2020001803
(87)【国際公開番号】W WO2021010561
(87)【国際公開日】2021-01-21
(31)【優先権主張番号】10-2019-0086229
(32)【優先日】2019-07-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522020128
【氏名又は名称】ピーエス インダストリー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】PS INDUSTRY CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】ソ、ヨン ソク
【テーマコード(参考)】
2H088
2H092
2H189
5C094
5G435
【Fターム(参考)】
2H088FA30
2H088HA02
2H088MA20
2H092GA41
2H092GA44
2H092NA25
2H092RA10
2H189AA37
2H189CA32
2H189CA33
2H189HA16
2H189LA04
2H189MA15
5C094AA14
5C094AA21
5C094BA23
5C094BA27
5C094BA43
5C094BA75
5C094DA01
5G435AA17
5G435BB04
5G435BB05
5G435BB12
5G435EE42
5G435HH12
5G435KK05
(57)【要約】
ディスプレイパネル側面端子印刷システムに係り、詳しくは、薄型のディスプレイパネル側面に端子を形成するに際して、PADプリント方式(PAD printing type)を適用して速やかにかつ正確に側面端子を形成できるようにした。ディスプレイパネルの一方側の周縁部の側面を基準として、側面から上面(または、前面)と下面(または、背面)までつながるように延びる形状(「コ」字状断面)の3次元短冊状パターンを手軽に形成することができる。このため、本発明は、大面積のディスプレイパネルだけではなく、種々のディスプレイパネルを作製するに際して、設計及び製作過程においてかなりの自由度を保証することができる。ディスプレイパネル分野、ディスプレイパネルの製造分野及びディスプレイパネルの製造に用いられる装置並びにシステム分野はもとより、これと類似もしくは関連する分野において信頼性及び競争力を向上させることができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象ディスプレイパネルの一方側の周縁部の側面と側面からつながる上面及び下面を含む3面に印刷すべき端子パターンに対応する短冊状パターン(Strip pattern)を形成する短冊状パターン形成装置と、
前記短冊状パターン形成装置と対象ディスプレイパネルとの間を往復しながら、前記短冊状パターン形成装置に形成された短冊状パターンを転写印刷した後、対象ディスプレイパネルの一方側の周縁部の3面に当該短冊状パターンを印刷する端子パターンプリント装置と、を備える
ことを特徴とするディスプレイパネル側面端子印刷システム。
【請求項2】
当該短冊状パターンが印刷されるべき対象ディスプレイパネルの一方側の周縁部が露出するように、対象ディスプレイパネルを支持するパネル支持装置をさらに備える
請求項1に記載のディスプレイパネル側面端子印刷システム。
【請求項3】
前記パネル支持装置は、
対象ディスプレイパネルが一方側の周縁部が露出するように置かれる支持プレートと、 前記支持プレートの一方側に並ぶように配置されて対象ディスプレイパネルを支持する支持クランプと、
前記支持プレートと支持クランプとの間において、対象ディスプレイパネルの一方側の周縁部の両側から延びるように並ぶように配置されるガイド具と、を備える
請求項2に記載のディスプレイパネル側面端子印刷システム。
【請求項4】
前記短冊状パターンは、
対象ディスプレイパネルの一方側の周縁部の3面のうち、側面から上面へとつながる第1のパターンと、側面から下面へとつながる第2のパターンと、を備え、
前記端子パターンプリント装置は、
前記第1のパターン及び第2のパターンをこの順に印刷して前記短冊状パターンを印刷する
請求項1に記載のディスプレイパネル側面端子印刷システム。
【請求項5】
前記端子パターンプリント装置は、
前記第1のパターン及び第2のパターンを繰り返し印刷して、前記短冊状パターンの印刷厚さを調節する
請求項4に記載のディスプレイパネル側面端子印刷システム。
【請求項6】
前記端子パターンプリント装置は、
一方の側面に転写ラインが形成されたシリコンパッド(Silicon pad)と、
前記転写ラインに前記短冊状パターンの少なくとも一部を転写印刷して、対象ディスプレイパネルの一方側の周縁部の3面のうちの少なくとも一つの面に印刷するように前記シリコンパッドを往復動させる駆動部と、を備える
請求項1に記載のディスプレイパネル側面端子印刷システム。
【請求項7】
前記駆動部は、
前記シリコンパッドを回動させる回転モジュールと、
前記シリコンパッドを前後方向に移動させる前後動モジュールと、を備える
請求項6に記載のディスプレイパネル側面端子印刷システム。
【請求項8】
前記短冊状パターン形成装置は前記端子パターンプリント装置の下部方向に配置され、
前記対象ディスプレイパネルは前記端子パターンプリント装置の側面方向に配置され、
前記駆動部は、
前記シリコンパッドを前進させて前記短冊状パターン形成装置に形成された短冊状パターンを前記転写ラインに転写印刷し、前記シリコンパッドを後進させて対象ディスプレイパネルの方向に回動させ、前記シリコンパッドを前進させて転写印刷された短冊状パターンを対象ディスプレイパネルの側面に印刷するように前記前後進移動モジュール及び回転モジュールの動作を制御する
請求項7に記載のディスプレイパネル側面端子印刷システム。
【請求項9】
前記短冊状パターンは、
対象ディスプレイパネルの一方側の周縁部の3面のうち、側面から上面へとつながる第1のパターンと、
対象ディスプレイパネルの一方側の周縁部の3面のうち、側面から下面へとつながる第2のパターンと、を備え、
前記駆動部は、
前記シリコンパッドを上下部方向向に移動させる上下動モジュールをさらに備え、
前記上下動モジュールを制御することで前記シリコンパッドの高低を調節して、対象ディスプレイパネルの一方側の周縁部に前記第1のパターン及び第2のパターンをこの順に印刷する
請求項8に記載のディスプレイパネル側面端子印刷システム。
【請求項10】
前記短冊状パターン形成装置は、
パターンプレートの上に前記第1のパターン及び第2のパターンをそれぞれ形成し、
前記駆動部は、
前記上下動モジュールで前記シリコンパッドの位置を制御して、
パターンプレートに形成された前記第1のパターン及び第2のパターンをこの順に転写印刷する
請求項9に記載のディスプレイパネル側面端子印刷システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスプレイパネル側面端子印刷システムに係り、さらに詳しくは、薄型のディスプレイパネルの側面に端子を形成するに際して、PADプリント方式(PAD printing type)を適用して速やかにかつ正確に側面端子を形成できるようにしたものである。
【0002】
特に、本発明は、ディスプレイパネルの一方側の周縁部の側面を基準として、側面から上面(または、前面)と下面(または、背面)までつながるように延びる形状(「コ」字状断面)の3次元短冊状パターンを手軽に形成することのできるディスプレイパネル側面端子印刷システムに関する。
【背景技術】
【0003】
画像を表示可能なフラットパネル表示装置の例としては、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display;LCD)、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)ディスプレイ、マイクロLED(Micro LED)ディスプレイ、プラズマディスプレイパネル(Plasma Display Panel;PDP)、電界放出ディスプレイ(Field Emission Display;FED)、OLED(Organic Light Emitting Diodes)ディスプレイ、電気泳動ディスプレイ(Electrophoretic Display;EPD)などが挙げられ、ほとんどの場合、二枚の基板が貼り合わせられて形成されるディスプレイパネル(Display panel)が構成されている。
【0004】
近頃のディスプレイ分野の技術の開発について調べてみると、低消費電力化、薄型化、軽量化、高画質化などとともに、大面積のディスプレイ分野に関する研究が盛んに行われている。
【0005】
通常のディスプレイパネルは、映像が表示される表示領域と、表示領域の外郭に形成されて制御モジュールなどと接続される端子部が形成された非表示領域と、に分けられ、非表示領域がフレームに結合されて一台のディスプレイ装置を構成することになる。
【0006】
一方、大面積のディスプレイの場合、焼成変形などにより歩留まり率が低下してしまうという不都合があるが故に、小型に作製された基板同士を継ぎ合わせることにより、大面積の基板を製作する方法を提示している。
【0007】
このために、特許文献1-2:大韓民国登録特許公報第10-1711956号の「平行移動型ディスプレイパネル側面端子印刷システム」及び大韓民国登録特許公報第10-1711957号の「回転移動型ディスプレイパネル側面端子印刷システム」などのようにディスプレイパネルの側面の部分に端子を形成する方法が周知となっている。
【0008】
しかしながら、先行技術文献は、ディスプレイパネルの側面のみを用いて端子を形成するが故に、2次元的な形状のパターンを有する端子が形成され、種々の形状のパターンを形成することはできないという限界があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】大韓民国登録特許公報第10-1711956号「平行移動型ディスプレイパネル側面端子印刷システム」
【特許文献2】大韓民国登録特許公報第10-1711957号「回転移動型ディスプレイパネル側面端子印刷システム」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記のごとき不都合を解決するために、本発明は、表示領域のみからなる薄型のディスプレイパネルの側面に端子を形成できるようにすることで、大面積のディスプレイパネルの作製はもとより、多種多様なディスプレイ分野において広範に活用できるディスプレイパネル側面端子印刷システムを提供するところにその目的がある。
【0011】
より具体的に、本発明は、薄型のディスプレイパネルの側面に端子を形成するに際して、PADプリント方式(PAD printing type)を適用して速やかにかつ正確に側面端子を形成できるディスプレイパネル側面端子印刷システムを提供するところにその目的がある。
【0012】
特に、本発明は、ディスプレイパネルの一方側の周縁部の側面を基準として、側面から上面(または、前面)と下面(または、背面)までつながるように延びる形状(「コ」字状断面)の3次元短冊状パターンを手軽に形成できるディスプレイパネル側面端子印刷システムを提供するところにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記のような目的を達成するために、本発明に係るディスプレイパネル側面端子印刷システムは、対象ディスプレイパネルの一方側の周縁部の側面と側面からつながる上面及び下面を含む3面に印刷すべき端子パターンに対応する短冊状パターン(Strip pattern)を形成する短冊状パターン形成装置と、前記短冊状パターン形成装置と対象ディスプレイパネルとの間を往復しながら、前記短冊状パターン形成装置に形成された短冊状パターンを転写印刷した後、対象ディスプレイパネルの一方側の周縁部の3面に当該短冊状パターンを印刷する端子パターンプリント装置と、を備える。
【0014】
また、当該短冊状パターンが印刷されるべき対象ディスプレイパネルの一方側の周縁部が露出するように、対象ディスプレイパネルを支持するパネル支持装置をさらに備えていてもよい。
【0015】
さらに、前記パネル支持装置は、対象ディスプレイパネルが一方側の周縁部が露出するように置かれる支持プレートと、前記支持プレートの一方側に並ぶように配置されて対象ディスプレイパネルを支持する支持クランプと、前記支持プレートと支持クランプとの間において、対象ディスプレイパネルの一方側の周縁部の両側から延びるように並ぶように配置されるガイド具と、を備えていもてよい。
【0016】
さらにまた、前記短冊状パターンは、対象ディスプレイパネルの一方側の周縁部の3面のうち、側面から上面へとつながる第1のパターンと、側面から下面へとつながる第2のパターンと、を備え、前記端子パターンプリント装置は、前記第1のパターン及び第2のパターンをこの順に印刷して前記短冊状パターンを印刷してもよい。
【0017】
さらにまた、前記端子パターンプリント装置は、前記第1のパターン及び第2のパターンを繰り返し印刷して、前記短冊状パターンの印刷厚さを調節してもよい。
【0018】
さらにまた、前記端子パターンプリント装置は、一方の側面に転写ラインが形成されたシリコンパッド(Silicon pad)と、前記転写ラインに前記短冊状パターンの少なくとも一部を転写印刷して、対象ディスプレイパネルの一方側の周縁部の3面のうちの少なくとも一つの面に印刷するように前記シリコンパッドを往復動させる駆動部と、を備えていてもよい。
【0019】
さらにまた、前記駆動部は、前記シリコンパッドを回動させる回転モジュールと、前記シリコンパッドを前後方向に移動させる前後動モジュールと、を備えていてもよい。
【0020】
さらにまた、前記短冊状パターン形成装置は前記端子パターンプリント装置の下部方向に配置され、前記対象ディスプレイパネルは前記端子パターンプリント装置の側面方向に配置され、前記駆動部は、前記シリコンパッドを前進させて前記短冊状パターン形成装置に形成された短冊状パターンを前記転写ラインに転写印刷し、前記シリコンパッドを後進させて対象ディスプレイパネルの方向に回動させ、前記シリコンパッドを前進させて転写印刷された短冊状パターンを対象ディスプレイパネルの側面に印刷するように前記前後進移動モジュール及び回転モジュールの動作を制御してもよい。
【0021】
さらにまた、前記短冊状パターンは、対象ディスプレイパネルの一方側の周縁部の3面のうち、側面から上面へとつながる第1のパターンと、対象ディスプレイパネルの一方側の周縁部の3面のうち、側面から下面へとつながる第2のパターンと、を備え、前記駆動部は、前記シリコンパッドを上下部方向向に移動させる上下動モジュールをさらに備え、前記上下動モジュールを制御することで前記シリコンパッドの高低を調節して、対象ディスプレイパネルの一方側の周縁部に前記第1のパターン及び第2のパターンをこの順に印刷してもよい。
【0022】
さらにまた、前記短冊状パターン形成装置は、パターンプレートの上に前記第1のパターン及び第2のパターンをそれぞれ形成し、前記駆動部は、前記上下動モジュールで前記シリコンパッドの位置を制御して、パターンプレートに形成された前記第1のパターン及び第2のパターンをこの順に転写印刷してもよい。
【発明の効果】
【0023】
上記のような解決手段により、本発明は、薄型のディスプレイパネルの側面に端子を速やかにかつ正確に形成することができるというメリットがある。
【0024】
この理由から、本発明は、側面に端子を形成したディスプレイパネルをつないで、一枚の大面積のディスプレイパネルを製作することができるというメリットがある。
【0025】
また、本発明は、大面積のディスプレイパネルだけではなく、種々のディスプレイパネルを作製するに際して、設計及び製作過程においてかなりの自由度を保証することができるというメリットがある。
【0026】
具体的に、本発明は、PADプリント方式(PAD printing type)を適用してパネルの側面に端子を形成することにより、速やかにかつ正確に側面端子を形成できるようにするというメリットがある。
【0027】
特に、本発明は、ディスプレイパネルの一方側の周縁部の側面を基準として、側面から上面(または、前面)と下面(または、背面)までつながるように延びる形状(「コ」字状断面)の3次元短冊状パターンを手軽に形成することができるというメリットがある。
【0028】
これにより、本発明は、2次元形状の短冊状パターンに比べて拡張した形状の様々な短冊状パターンを形成することができるというメリットがある。
【0029】
結果的に、本発明は、様々なディスプレイ製品に手軽に適用することができるというメリットがある。
【0030】
また、本発明は、パターンクリーニング装置を構成し、転写印刷前にシリコンパッドの清潔状態を保つことにより、非正常的に転写印刷されたパターンや印刷後の残余インキを取り除くことにより、シリコンパッドに残っているインキや異物により不良印刷が行われるということを未然に防ぐことができるというメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】本発明によるディスプレイパネル側面端子印刷システムの一実施形態を示す構成図である。
【
図2】
図1に示すパターン支持装置を説明する図である。
【
図3】
図1に示すパターン支持装置を説明する図である。
【
図4】
図2及び
図3に示すガイド具の機能を説明する図である。
【
図5】
図1に示す対象ディスプレイパネルに印刷される短冊状パターンの一実施形態を示す部分拡大断面図である。
【
図6】
図1に示す短冊状パターン形成装置の一実施形態を示す図である。
【
図7】
図6を用いて
図5を形成する過程の実施形態を説明する図である。
【
図8】
図6を用いて
図5を形成する過程の実施形態を説明する図である。
【
図9】
図6を用いて
図5を形成する過程の実施形態を説明する図である。
【
図10】
図1を用いて
図7に示す短冊状パターンを印刷する過程を説明する図である。
【
図11】
図1を用いて
図7に示す短冊状パターンを印刷する過程を説明する図である。
【
図12】
図1を用いて
図7に示す短冊状パターンを印刷する過程を説明する図である。
【
図13】
図1を用いて
図7に示す短冊状パターンを印刷する過程を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本発明に係るディスプレイパネル側面端子印刷システムについての例は種々に適用することができ、以下では、添付図面に基づいて、最も好適な実施形態について説明する。
まず、以下において説明される本発明は、前述した先行技術のうち、回転移動型に適用された場合について説明し、たとえ以下において説明されていないとしても、先行技術のうち、平面移動型にも本発明の技術的な特徴を適用することができるということはいうまでもない。
このため、本発明において具体的に説明されていない構成は、先行技術を参照して理解できるということはいうまでもない。
【0033】
図1は、本発明によるディスプレイパネル側面端子印刷システムの一実施形態を示す構成図である。
【0034】
図1を参照すると、ディスプレイパネル側面端子印刷システムAは、短冊状パターン形成装置100及び端子パターンプリント装置200を備える。
【0035】
短冊状パターン形成装置100は、対象ディスプレイパネル10の一方側の周縁部の側面と側面からつながる上面及び下面を含む3面に印刷すべき端子パターンに対応する短冊状パターン(Strip pattern)を形成する。
【0036】
このために、短冊状パターン形成装置100は、
図1に示すように、パターンプレート(Pattern plate)110及びインキ供給部120を備えていてもよい。
【0037】
端子パターンプリント装置200は、短冊状パターン形成装置と対象ディスプレイパネル10との間を往復しながら、短冊状パターン形成装置100に形成された短冊状パターンを転写印刷した後、対象ディスプレイパネル10の一方側の周縁部の3面に当該短冊状パターンを印刷する。
【0038】
特に、本発明の端子パターンプリント装置200は、
図1に示すように、短冊状パターン形成装置100と対象ディスプレイパネル10との間を円弧上において回転往復動しながら、必要に応じて、シリコンパッド(Silicon pad)210を回転軸を基準として前後及び上下の方向に移動させてもよい。
【0039】
換言すれば、端子パターンプリント装置200は、短冊状パターン形成装置100に形成された短冊状パターンをシリコンパッド210に転写印刷した後、シリコンパッド210を用いて転写印刷されたパターンを対象ディスプレイパネル10の側面に印刷してもよい。
【0040】
このために、
図1に示すように、短冊状パターン形成装置100は、端子パターンプリント装置200の下部方向に配置されてもよく、対象ディスプレイパネル10は、端子パターンプリント装置200の側面方向に配置されてもよい。
【0041】
なお、端子パターンプリント装置200は、
図4に示すように、一方の側面に転写ライン211が形成されたシリコンパッド210とともに、転写ライン211に短冊状パターンの少なくとも一部を転写印刷して、対象ディスプレイパネルの一方側の周縁部の3面のうちの少なくとも一つの面に印刷するように、シリコンパッド210を往復動させる駆動部220を備えていてもよい。
【0042】
駆動部220は、
図1に示すように、シリコンパッド210を回動させる回転モジュール221と、シリコンパッド210を前後の方向に移動させる前後動モジュール222及びシリコンパッド210を上下または左右の方向に移動させる上下動モジュール223を備えていてもよい。
【0043】
このような駆動部220の動作については、下記においてさらに詳しく説明する。
【0044】
さらに、本発明のディスプレイパネル側面端子印刷システムAは、
図1に示すように、当該短冊状パターンが印刷されるべき対象ディスプレイパネル10の一方側の周縁部が露出するように、対象ディスプレイパネル10を支持するパネル支持装置300をさらに備えていてもよく、このようなパネル支持装置300については、以下においてさらに詳しく説明する。
【0045】
一方、シリコンパッド210を用いて転写方式で端子を形成する過程において、間違ったパターンが転写印刷されたり、ディスプレイパネルに印刷してからインキが残っていたりする場合、後続して供給されるディスプレイパネルは、端子が良好に形成されることなく、端子の形成が不良になってしまう虞がある。
【0046】
このため、本発明においては、
図1に示すように、吸着テープ410及びモーター420を有するパターンクリーニング装置400をさらに設けてもよい。
【0047】
パターンクリーニング装置400は、端子パターンプリント装置200に転写印刷されたパターまたは印刷後の残余インキを取り除くためのものであり、
図1に示すように、短冊状パターン形成装置100及びディスプレイパネル10の間に傾くように設けられることにより、シリコンパッド210の回転移動により前後の方向において不良パターンや残余インキまたは異物などを取り除くことができる。
【0048】
また、本発明おいては、
図1に示すように。パネル搬送装置500をさらに設けてもよい。
【0049】
パネル搬送装置500は、当該ディスプレイ製造工程の生産ラインに対応して、対象ディスプレイパネル10を搬送して本発明によるディスプレイパネル側面端子印刷システムAに供給するためのものである。
【0050】
さらに、本発明は、シリコンパッド210が正確な位置において前後進できるように確認しかつ制御するのに用いられるビジョンセンサー(図示せず)をさらに備えていてもよい。
【0051】
図2及び
図3は、
図1に示すパターン支持装置を説明する図であり、
図4は、
図2及び
図3に示すガイド具の機能を説明する図である。
【0052】
図2を参照すると、パネル支持装置300は、支持プレート310と、支持クランプ320及びガイド具330を備えていてもよい。
【0053】
支持プレート310は、対象ディスプレイパネル10が一方側の周縁部(
図2における右下部)が露出するように置かれるものであって、対象ディスプレイパネル10に比べて広く形成されてもよい。
【0054】
支持クランプ320は、支持プレート310の一方側(
図2における右下部)に並ぶように配置されて対象ディスプレイパネル10を支持してもよい。
【0055】
ガイド具330は、支持プレート310と支持クランプ320との間において、対象ディスプレイパネル10の一方側の周縁部の両側から延びるように並ぶように配置されるものであって、対象ディスプレイパネル10の幅と同じ幅に形成されてもよいということはいうまでもない。
【0056】
一方、本発明は、対象ディスプレイパネル10の一方側の周縁部の3面に短冊状ラインを形成するために、対象ディスプレイパネル10の一方側の周縁部が露出した形状で支持されるため、
図4に示すように、ガイド具330が設けられていない場合、シリコンパッド210の転写ライン211が対象ディスプレイパネル10の一方側の周縁部よりも長く形成されれば、転写印刷された短冊状パターンを対象ディスプレイパネル10の一方側の周縁部に印刷する過程において、転写ライン211の両側の周縁部が内側に歪んでしまうという現象が生じてしまう。
【0057】
このように、シリコンパッド210の転写ライン211の両側が内側に歪んでしまうと、対象ディスプレイパネル10の「a」の部分に触れる転写ライン211の部分にも歪みが生じる虞があり、結局のところ、対象ディスプレイパネル10の「a」の部分に印刷される短冊状ラインの形状に歪みが生じてしまう虞がある。
【0058】
したがって、本発明のガイド具330は、対象ディスプレイパネル10と同じ幅を有し、かつ、対象ディスプレイパネル10の両側が延びる形状に配置されることにより、短冊状パターンの印刷に際してシリコンパッド210の転写ライン211の両側の歪みにより対象ディスプレイパネル10の「a」の部分に印刷される短冊状ラインの形状に歪みが生じてしまうということを未然に防ぐことができる。
【0059】
図5は、
図1に示す対象ディスプレイパネルに印刷される短冊状パターンの一実施形態を示す部分拡大断面図であり、
図6は、
図1に示す短冊状パターン形成装置の一実施形態を示す図であり、
図7から
図9は、
図6を用いて
図5を形成する過程の実施形態を説明する図である。
【0060】
以上において述べたように、対象ディスプレイパネル10の一方側の周縁部に形成される短冊状パターン11は、対象ディスプレイパネルの一方側の周縁部の3面をつないで延びる形状に形成されてもよい。
【0061】
このとき、
図5に示すような3次元形状の短冊状パターン11を一括形成しようとする場合、対象ディスプレイパネル10の一方側の周縁部の上下部の隅角部においてシリコンパッド210の転写ライン211が浮いてしまうという現象が生じることが懸念される。
【0062】
換言すれば、一枚のシリコンパッド210が対象ディスプレイパネル10の一方側の周縁部を上下部で包み込む形状に歪まれると、上下部に過剰な歪みが生じて、隅角部及び側面部においてシリコンパッド210が対象ディスプレイパネル10から剥がれ落ちてしまうという浮き現象が生じる虞がある。
【0063】
このため、本発明は、3次元形状の短冊状パターン11を2回以上に分割して順次に印刷することにより、高品質の端子構造を形成することができる。
【0064】
このために、本発明の短冊状パターン11は、
図7に示すように、対象ディスプレイパネル10の一方側の周縁部の3面のうち、側面から上面へとつながる第1のパターン11aと、側面から下面へとつながる第2のパターン11bと、に分割可能である。
【0065】
このとき、ディスプレイパネル10の一方側の周縁部の側面において、第1のパターン11aと第2のパターン11bとの一部が重なり合うことがあるということはいうまでもない。
【0066】
さらに、短冊状パターン形成装置110のパターンプレート110は、
図6に示すように、第1のパターン11aと第2のパターン11bに対応して二本のラインをなしてパターン溝111が形成されてもよい。
【0067】
このようなパターン溝111は、インキ供給部120により端子形成用インキiが充填されてもよく、端子パターンプリント装置200が二本のラインをなして形成されて端子を順次に転写印刷して、ディスプレイパネル10の一方側の周縁部に第1のパターン11a及び第2のパターン11bをこの順に印刷して短冊状パターン11を印刷してもよい。
【0068】
このとき、端子パターンプリント装置200は、1パターン11a及び第2のパターン11bを繰り返し印刷することにより、短冊状パターン11の印刷厚さを調節することができるということはいうまでもない。
【0069】
また、
図8に示すように、「コ」字状のパターン11c、11dを2回以上繰り返し行って厚さを調節しながら短冊状パターン11を形成してもよい。
【0070】
さらに、
図9の(a)及び(b)に示すように、上面と下面とが非対称状である「コ」字状のパターン11e、11fを短冊状パターン11として形成したり、
図9の(a)及び(b)に示すように、上面と下面とが非対称状である「コ」字状のパターン11e、11fを繰り返して短冊状パターン11を形成してもよい。
【0071】
この他にも、当業者の要求に応じて、様々な形状の特定のパターンを2回以上印刷して厚さを調節しながら短冊状パターン11を印刷してもよい。
【0072】
【0073】
まず、端子パターンプリント装置200の駆動部220は、シリコンパッド210が下部方向を向く状態で、前後動モジュール222を用いてシリコンパッド210を前進させて短冊状パターン形成装置100のパターンプレート110に形成された短冊状パターンを転写ライン211に転写印刷してもよい。
【0074】
このとき、駆動部220は、上下動モジュール223を制御してシリコンパッド210を一方側(
図10における左側)に移動させることにより、
図6に示すような二本のラインのパターンのうちの一方のラインのパターンを転写印刷することができる。
【0075】
次いで、駆動部220は、前後動モジュール222を用いてシリコンパッド210を後進させて対象ディスプレイパネル10の方向に回動させてもよく、シリコンパッド210を前進させて転写印刷された短冊状パターン11を対象ディスプレイパネル10の側面に印刷してもよい。
【0076】
このとき、駆動部220は、上下動モジュール223を制御してシリコンパッド210を一方側(
図10における下部)に移動させることにより、短冊状パターン11のうち、第1のパターン11aまたは第2のパターン11bを印刷することができる。
【0077】
このようにしてパターンの印刷が終わると、駆動部200は、シリコンパッド210がクリーニング装置400を向くように回動させた後、前後動モジュール222を用いて吸着テープ410に転写ライン211を接触させることにより、シリコンパッド210の転写ライン211に残存するインキを取り除くことができる。
【0078】
図12中、未説明符号の「420」はモーターであって、供給ローラーに巻き付けられた吸着テープ410を巻き戻しローラーに移動させて巻き付ける役割を果たす。
【0079】
シリコンパッド210の転写ライン211が洗浄されれば、駆動部200は、シリコンパッド210をパターンプレート110側に移動させた後、パターンプレート110に残っている他方のラインのパターンを転写印刷して、短冊状パターン11のうちの他方のパターンを印刷してもよい。
【0080】
結果的に、駆動部200は、上下動モジュール223を制御することにより、パターンプレート110に形成された第1のパターン11a及び第2のパターン11bをこの順に転写印刷することができ、対象ディスプレイパネル10の一方側の周縁部に第1のパターン11a及び第2のパターン11bをこの順に印刷することができる。
【0081】
したがって、本発明は、対象ディスプレイパネル10の一方側の周縁部に高品質の3次元端子を形成することができ、当業者の要求に応じて多種多様な形状の3次元端子を形成することができる。
【0082】
以上、本発明によるディスプレイパネル側面端子印刷システムについて説明した。このような本発明の技術的な構成は、本発明が属する技術分野における当業者が本発明の技術的な思想や必須的な特徴を変更することなく他の具体的な形態で実施可能である。
よって、上述した実施形態はあらゆる面において例示的なものにすぎず、限定的なものではない。
【産業上の利用可能性】
【0083】
本発明は、ディスプレイパネル分野、ディスプレイパネルの製造分野及びディスプレイパネルの製造に用いられる装置並びにシステム分野はもとより、これと類似もしくは関連する分野における信頼性及び競争力を向上させることができる。
【符号の説明】
【0084】
A ディスプレイパネル側面端子印刷システム
10 ディスプレイパネル
11 短冊状パターン
11a 第1のパターン
11b 第2のパターン
100 短冊状パターン形成装置
110 パターンプレート
120 インキ供給部
200 端子パターンプリント装置
210 シリコンパッド
211 転写ライン
220 駆動部
221 回動モジュール
222 前後動モジュール
223 上下動モジュール
300 パターン支持装置
310 支持プレート
320 支持クランプ
330 ガイド具
【国際調査報告】