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特表2022-541262方向付け可能なブラシを含むケラチン繊維に流体又はペースト状生成物を塗布するための装置
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  • 特表-方向付け可能なブラシを含むケラチン繊維に流体又はペースト状生成物を塗布するための装置 図1
  • 特表-方向付け可能なブラシを含むケラチン繊維に流体又はペースト状生成物を塗布するための装置 図2
  • 特表-方向付け可能なブラシを含むケラチン繊維に流体又はペースト状生成物を塗布するための装置 図3
  • 特表-方向付け可能なブラシを含むケラチン繊維に流体又はペースト状生成物を塗布するための装置 図4
  • 特表-方向付け可能なブラシを含むケラチン繊維に流体又はペースト状生成物を塗布するための装置 図5
  • 特表-方向付け可能なブラシを含むケラチン繊維に流体又はペースト状生成物を塗布するための装置 図6
  • 特表-方向付け可能なブラシを含むケラチン繊維に流体又はペースト状生成物を塗布するための装置 図7
  • 特表-方向付け可能なブラシを含むケラチン繊維に流体又はペースト状生成物を塗布するための装置 図8a
  • 特表-方向付け可能なブラシを含むケラチン繊維に流体又はペースト状生成物を塗布するための装置 図8b
  • 特表-方向付け可能なブラシを含むケラチン繊維に流体又はペースト状生成物を塗布するための装置 図9
  • 特表-方向付け可能なブラシを含むケラチン繊維に流体又はペースト状生成物を塗布するための装置 図10
  • 特表-方向付け可能なブラシを含むケラチン繊維に流体又はペースト状生成物を塗布するための装置 図11
  • 特表-方向付け可能なブラシを含むケラチン繊維に流体又はペースト状生成物を塗布するための装置 図12
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-22
(54)【発明の名称】方向付け可能なブラシを含むケラチン繊維に流体又はペースト状生成物を塗布するための装置
(51)【国際特許分類】
   A45D 34/04 20060101AFI20220914BHJP
【FI】
A45D34/04 515A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022502985
(86)(22)【出願日】2019-07-17
(85)【翻訳文提出日】2022-03-16
(86)【国際出願番号】 FR2019051797
(87)【国際公開番号】W WO2021009416
(87)【国際公開日】2021-01-21
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517298769
【氏名又は名称】ソシエテ・アンデュストリエル・ド・マティエール・プラスティック
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ド バルドネッシュ,エリック
(57)【要約】
ケラチン繊維上に流体又はペースト状生成物を塗布するための装置(1)が、長手方向軸(XX)、長手方向軸に沿って延びるロッド(4)、2つの端部を有する細長い形状のコアを含むブラシ(3)、及び上記のコアにわたって分布される一連のスパイクを含み、ブラシは、ロッドの取り付け端部(7)に取り付けられ、コアが長手方向軸に沿って延びる整列位置と傾斜位置との間で、長手方向軸に垂直なピボット軸を中心として自由に回転でき、ピボット軸は、コアの2つの端部の間に位置するコアの中央部分に位置し、当該塗布装置は、ピボット軸の近く及びその周囲に配置される、ブラシの位置の割り出しを行うための手段をさらに含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケラチン繊維に流体又はペースト状生成物を塗布するためのアプリケータ装置であって、長手方向軸、該長手方向軸に沿って延びる柄、2つの端部を有する細長い形状のコアを有するブラシ、及び前記コアにわたって分布される一連のスパイクを含み、前記ブラシは、前記コアが前記長手方向軸に沿って延びる整列位置と傾斜位置との間で、前記長手方向軸に垂直なピボット軸を中心として自由に回転できるように前記柄のフィッティング端部に取り付けられ、前記ピボット軸は、前記コアの前記2つの端部の間に位置する前記コアの中央部分に位置し、前記アプリケータ装置は、前記ピボット軸の近く及びその周囲に配置される、前記ブラシの位置の割り出しを行うための手段を有することを特徴とする、アプリケータ装置。
【請求項2】
前記ブラシの位置の割り出しを行うための手段は、一連の割り出し歯を含むことを特徴とする、請求項1に記載のアプリケータ装置。
【請求項3】
前記一連の割り出し歯は、前記ピボット軸を中心として円弧状に配置されることを特徴とする、請求項2に記載のアプリケータ装置。
【請求項4】
前記一連の割り出し歯は、歯付きラックを形成することを特徴とする、請求項2又は3に記載のアプリケータ装置。
【請求項5】
前記一連の割り出し歯は、前記コアの中央部分に設けられていることを特徴とする、請求項2乃至4のいずれか一項に記載のアプリケータ装置。
【請求項6】
前記ブラシの位置の割り出しを行うための手段は、前記一連の割り出し歯と協働するように配置された割り出しフィンガーを含むことを特徴とする、請求項2乃至5のいずれか一項に記載のアプリケータ装置。
【請求項7】
前記割り出しフィンガーは、前記柄のフィッティング端部に設けられていることを特徴とする、請求項6に記載のアプリケータ装置。
【請求項8】
前記ブラシに対してU字形のフィッティングフォークを有する前記柄のフィッティング端部で、前記割り出しフィンガーは、前記フィッティングフォークのU字の底部に設けられていることを特徴とする、請求項7に記載のアプリケータ装置。
【請求項9】
前記ブラシは、前記柄のフィッティング端部に、その上にスナップフィットされることによって取り付けられることを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか一項に記載のアプリケータ装置。
【請求項10】
前記柄は、前記柄のフィッティング端部に分布される一組のスパイクを有することを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか一項に記載のアプリケータ装置。
【請求項11】
前記傾斜位置において、前記細長い形状のコアは、前記長手方向軸に対して0から160°の角度だけ傾いていることを特徴とする、請求項1乃至10のいずれか一項に記載のアプリケータ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、方向付け可能なブラシを含む、ケラチン繊維に流体又はペースト状生成物を塗布するためのアプリケータ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、マスカラブラシ等、ケラチン繊維に流体又はペースト状生成物を塗布するためのアプリケータ装置は、細長い柄を有し、その端部には、柄の続きにあり且つそこに対して方向付け可能ではないように固定されたブラシがある。その結果、化粧を施すために、そのような装置のユーザは、化粧が施されることになる睫毛に対してブラシを正確に方向づけるために、多かれ少なかれ難しい手の動きを行うよう強いられる。睫毛に化粧を施すための手の動きを単純化するために、例えば、特許文献1は、柄の端部に取り付けられた方向付け可能なブラシを有するアプリケータ装置を提案している。しかし、そのような装置は、歯付きラックの助けを借りて柄の端部に位置するブラシを方向付けるのを可能にする同軸スライドロッドを中空の柄が有するという点で複雑である。柄の反対側の端部に位置するハンドルにおいて、ロッドは、割り出し付きプッシュボタンの助けを借りて行動に移される。そのようなアプリケータ装置の複雑さは、高い製品コスト、並びに、ペースト状のマスカラ生成物の使用及びその品質の結果として、ロッドが生成物の存在のために柄の中で動かなくなるというリスクをもたらす。
【0003】
従って、柄の端部に位置するブラシを容易に方向付けるのを可能にし、且つ製造及び使用するのが容易であるアプリケータ装置を提供することが必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】WO2018/115605
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、上記の欠点を有さない方向付け可能な塗布ブラシを含む、ケラチン繊維に流体又はペースト状生成物を塗布するためのアプリケータ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために、本発明は、ケラチン繊維に流体又はペースト状生成物を塗布するためのアプリケータ装置を提供し、当該装置は、長手方向軸、長手方向軸に沿って延びる柄、2つの端部を有する細長い形状のコアを有するブラシ、及び上記のコアにわたって分布される一連のスパイクを含み、ブラシは、コアが長手方向軸に沿って延びる整列位置と傾斜位置との間で、長手方向軸に垂直なピボット軸を中心として自由に回転できるように柄のフィッティング端部に取り付けられ、ピボット軸は、コアの2つの端部の間に位置するコアの中央部分に位置し、アプリケータ装置は、ピボット軸の近く及びその周囲に配置される、ブラシの位置の割り出しを行うための手段(means for indexing a position of the brush)も有する。
【0007】
有利に、しかし任意で、本発明によるアプリケータ装置は、以下の技術的特徴のうち少なくとも1つを有する:
- ブラシの位置の割り出しを行うための手段は、一連の割り出し歯(indexing teeth)を含む;
- 一連の割り出し歯は、ピボット軸を中心として円弧状に配置される;
- 一連の割り出し歯は、歯付きラック(toothed rack)を形成する;
- 一連の割り出し歯は、コアの中央部分に設けられる;
- ブラシの位置の割り出しを行うための手段は、一連の割り出し歯と協働するように配置された割り出しフィンガー(indexing finger)を含む;
- 割り出しフィンガーは、柄のフィッティング端部に設けられる;
- ブラシに対してU字形のフィッティングフォークを有する柄のフィッティング端部で、割り出しフィンガーは、フィッティングフォークのU字の底部に設けられる;
- ブラシは、柄のフィッティング端部に、その上にスナップフィットされることによって取り付けられる;
- 柄は、柄のフィッティング端部に分布される一組のスパイクを有する;さらに、
- 傾斜位置において、細長い形状のコアは、長手方向軸に対して0から160°の角度だけ傾いている。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明のさらなる特徴及び利点が、本発明の一実施形態の以下の説明を読んで明らかになる。
図1】本発明によるアプリケータ装置及び容器の三次元図である。
図2図1におけるアプリケータ装置と容器との相互作用を例示した部分断面の詳細図である。
図3図1におけるアプリケータ装置の三次元図である。
図4】ブラシの領域における本発明によるアプリケータ装置の詳細を例示した側面図である。
図5図4における詳細の部分的に分解した三次元図である。
図6図3におけるアプリケータ装置のブラシの側面図である。
図7図3におけるアプリケータ装置の柄のフィッティング端部の三次元詳細図である。
図8図8a及び8bは、2つのブラシの方向付けを例示した本発明によるアプリケータ装置の側面図である。
図9】本発明によるアプリケータ装置のブラシの一実施形態の異形である。
図10】睫毛に化粧を施すための手の動きの間の本発明によるアプリケータ装置の使用構成を例示した図である。
図11】睫毛に化粧を施すための手の動きの間の本発明によるアプリケータ装置の使用構成を例示した図である。
図12】睫毛に化粧を施すための手の動きの間の本発明によるアプリケータ装置の使用構成を例示した図である。 より明確にするために、同一又は類似の要素には、図を通して同一の参照符号が提供されている。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1を参照すると、本発明によるアプリケータ装置1が、図3において例示されている長手方向軸XXに沿って延びる柄4を有している。第1の端部では、本発明によるアプリケータ装置1は、操作ハンドル41を有している。フィッティング端部として知られ且つ参照符号7がつけられた柄4の反対側の端部では、本発明によるアプリケータ装置1は、ブラシ3を有している。本発明によるアプリケータ装置1は、ねじ付き開口部5を有する容器2内に受けられ、ねじ付き開口部5に操作ハンドル41がねじ込まれ、これが、次に、クロージャーキャップとして作用することを意図している。
【0010】
図2を参照すると、容器2が、ある量の流体又はペースト状生成物120を有しており、この中に、ブラシ3は、本発明によるアプリケータ装置1が容器1上で閉じられたときに浸される。この目的のために、ブラシ3、次に柄4は、ワイパー6を有するねじ付き開口部5を通過し、このワイパー6は、本発明によるアプリケータ装置1が容器2から引き出されるときに、ワイパー6を通過するに従いブラシ3によって保持されている流体又はペースト状生成物を部分的に拭い取るのを可能にする。
【0011】
図4乃至6を参照すると、ブラシ3は、柄4のフィッティング端部7上で自由に回転できるように取り付けられている。回転は、本発明によるアプリケータ装置1の柄4の長手方向軸XXに対して垂直なピボット軸YYを中心として行われる。
【0012】
ブラシ3は、軸X´X´の細長いコア15を有し、2つの端部13及び18を含み、その間に細長いコア15は中央部分151を有している。中央部分151において、ブラシ3は、ピボット軸YYに沿って細長いコア15の表面から突出する一対のペグ10を有している。さらに、ブラシ3は、柄4に対してブラシ3の位置の割り出しを行うための手段12、16、17を有し、これらは、ペグ10の近く及びその周囲に、従って、ピボット軸YYの近く及びその周囲に配置されている。この場合、割り出し手段は、一連の割り出し歯16を含み、そのうちの3つがここに示されている。一連の割り出し歯16は、ピボット軸YYの周囲に円弧状に配置されている。一連の割り出し歯16は、ピボット軸YYに対して実質的に垂直な方向に中央部分151の表面から突出している。この場合、例えば、一連の割り出し歯16は、細長いコア15の長手方向軸X´X´を通過する平面において延びる歯付きラック12を形成する。加えて、ブラシ3は、細長いコア15の外面の少なくとも一部にわたって分布された一連のスパイク14を含み、この一連のスパイク14は、細長いコア15の外面から突出している。
【0013】
さらに図7を参照すると、フィッティング端部7では、柄4は、この場合U字形であるフィッティングフォーク111を有し、フィッティングフォーク111は、互いに且つ柄4の長手方向軸XXに対して平行である2つの脚部11を有している。フィッティングフォーク111の脚部11は各々、ブラシ3が柄4に取り付けられたときにブラシ3のペグ10を受けるように意図されたハウジング110を有している。ブラシ3のペグ10は、この場合、柄4のピボット軸YY及び長手方向軸XXの両方に対して垂直にスナップフィットされることによって、ハウジング110内に受けられる。U字形のフィッティングフォーク111の底部では、位置の割り出しを行うための手段12、16、17は、ブラシ3が本発明によるアプリケータ装置1の柄4に取り付けられたときに一連の割り出し歯16と協働するように配置された割り出しフィンガー17を有している。加えて、柄4のフィッティング端部7は、フィッティングフォーク111からエンドストップ8まで、柄4の長手方向軸XXに対して平行に設けられた受け入れハウジング81を有している。この受け入れハウジング81は、細長いコア15の中央部分151の一部を受けるように設計されており、この部分は、ペグ10と細長いコア15の端部13との間に位置している。加えて、受け入れハウジング81が中央部分151のこの部分を受ける場合、細長いコア15が長手方向軸XXに沿って延びる整列位置にブラシ3があるときに柄4と一直線となる状態にブラシ3を保ち、細長いコア15の軸X´X´は、長手方向軸XXに対して平行であるように、細長いコア15の端部13は、エンドストップ8にスナップフィットすることによって協働する。
【0014】
柄4のフィッティング端部7では、柄4の外面から突出し、上記の受け入れハウジング81に対して正反対に位置する一組のスパイク71も存在する。一実施形態の異形において、例えば図4で例示されているように、これらのスパイク71は存在しない。
【0015】
図9を参照して、本発明によるアプリケータ装置1向きであるブラシ30の一実施形態の異形が簡単に記載される。ブラシ30は、上記の細長いコア15の端部13と18との間で細長いコア15の外面から離れるように延びるアーチ32を有し、アーチ32は細長いコア15におけるその端部の各々において埋め込まれている点で、上記のブラシ3と異なっている。さらに、アーチ32は、半径方向に外側の表面に一連のスパイク14aを有している。一実施形態の異形において、ブラシ30は、細長いコア15の周辺又は周辺部分に配置された2つ以上のアーチ32を有する。
【0016】
図8a及び8bを参照すると、本発明によるアプリケータ装置1の柄4のフィッティング端部7でブラシ3がとることができる2つの異なる傾斜位置が例示されている。図8aは、角度α、ここでは0から90°の傾斜を有するブラシ3の位置を例示している。図8bは、本発明によるアプリケータ装置1の柄4に対して垂直なブラシ3の傾斜位置を例示している。角度αによって効果的に採用することができる1つ又は複数の値は、ブラシ3の細長いコア15の中央部分151に設けられた一連の割り出し歯16の歯数に依存する。一実施形態の異形において、角度αは、0から160°の1つ以上の割り出し値を採用することができる。
【0017】
図10、11、及び12を参照すると、本発明によるアプリケータ装置1のユーザによって望まれるか又は使用される、睫毛100に化粧を施すための手の動きに応じた本発明によるアプリケータ装置1の異なる構成が例示されている。図10は、ブラシ3が柄4と一直線となる位置にある、睫毛100に化粧を施すための従来の手の動きに対する本発明によるアプリケータ装置1の構成を例示している。図11は、ブラシ3が柄4に対して垂直な位置にある、睫毛100に化粧を施すための手の動きに対する本発明によるアプリケータ装置1の構成を例示している。最後に、図12は、ブラシ3が柄4に対して角度αで割り出し傾斜位置にある、睫毛100に化粧を施すための手の動きに対する本発明によるアプリケータ装置1の構成を例示している。図11及び12における割り出し傾斜位置では、睫毛100に化粧を施すための手の動きを、上述したように、0から160°の角度αで傾斜したブラシを用いて容易にするために、ブラシ3は、割り出しフィンガー17と協働する一連の割り出し歯16によって所定の割り出し傾斜位置において維持され、この協働は、割り出しフィンガー17に対する割り出し歯16の1つの側面の当接を含む。
【0018】
本発明によるアプリケータ装置1を使用することによって、割り出しフィンガー17と協働する一連の割り出し歯16により可能にされる傾斜角度αの値からユーザによって選ばれた傾斜位置で柄4に対してブラシ3が保たれるのを可能にしながら、柄4に対するブラシ3の位置を簡単に適応させることが可能になるということが、上記から明らかである。本発明によるアプリケータ装置1のそのような構造は、簡単且つ信頼できる様式でメイクアップを施すためのユーザの手の動きに本発明によるアプリケータ装置1を適応させることを可能にし;これらのメイクアップを施すための手の動きは、従って、ユーザにとってより直感的である。例えば、ブラシ3が柄4に対して傾斜位置にある場合、特に角度αが約90°の場合、ユーザは、上向きのメイクアップ塗布動作を行うことによって、まつ毛に化粧を施すときに片方の眼からもう一方の眼まで移動するときに手を変える必要がない。
【0019】
加えて、ブラシ3、30が柄4に対して傾斜した構成に本発明によるアプリケータ装置1があると、容器2のねじ付き開口部5を介して上記の容器2内に本発明によるアプリケータ装置1を戻す前に、特定の手の動きは必要ではないということに留意するべきである。これは、戻されている間に、割り出し傾斜位置にあるブラシ3が、その端部18を介してねじ付き開口部5内に導入され、次に、簡単な回転動作によって、容器2にブラシ3を挿入し続けることを可能にするように細長いコア15の軸X´X´を柄4の軸XXと再整列させ、次に、ねじ付き開口部5のねじの上で操作ハンドル41を堅く締めることが可能になるためである。同様に、本発明によるアプリケータ装置1を使用しながら、ユーザは、端部18がねじ付き開口部5から放出される前に、簡単な回転動作を介して、柄4に対するブラシ3の傾斜を選ぶことができる。
【0020】
一実施形態の異形において、ブラシには、花弁型のフック又はスパイク等、図に例示されているものとは異なるスパイクが提供されてもよい。
【0021】
当然ながら、本発明の範囲から逸脱することなく、本発明に多くの修正を加えることが可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8a
図8b
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】