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特表2022-541281カートリッジ用のクラムシェルホルダを有するエアロゾル送達装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-22
(54)【発明の名称】カートリッジ用のクラムシェルホルダを有するエアロゾル送達装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/20 20200101AFI20220914BHJP
   A24F 40/40 20200101ALI20220914BHJP
【FI】
A24F40/20
A24F40/40
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022503483
(86)(22)【出願日】2020-07-16
(85)【翻訳文提出日】2022-03-15
(86)【国際出願番号】 IB2020056715
(87)【国際公開番号】W WO2021014298
(87)【国際公開日】2021-01-28
(31)【優先権主張番号】16/516,621
(32)【優先日】2019-07-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】594112886
【氏名又は名称】アール・ジエイ・レイノルズ・タバコ・カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】コナー,ビリー・ティー
(72)【発明者】
【氏名】ジャクソン,サディアス
(72)【発明者】
【氏名】スミス・ザ・サード,エドモンド・ストローザー
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA24
4B162AB12
4B162AB17
4B162AB32
4B162AC13
(57)【要約】
本開示は、取り外し可能な基材カートリッジとともに使用するためのエアロゾル送達装置およびホルダに関する。一実施形態では、ホルダは、ヒンジ機構に回転可能に取り付けられ且つそれぞれの第1および第2の端部を画定することができる第1および第2の本体部を含むことができる。第1または第2の本体部のうちの1つ以上は、取り外し可能なカートリッジを受容するように構成されたその遠位端部に近接する受容区画を画定することができ、第1または第2の本体部のうちの1つ以上は、受容区画からその第1の端部を通って延在するエアロゾル通路を画定することができる。第1の本体部または第2の本体部のうちの1つ以上は、受容区画がアクセス可能である開位置と、受容区画が実質的に囲まれる閉位置との間で他の部分に対して回転するように構成されることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル送達装置であって、
第1の本体部および第2の本体部を備えるホルダであって、第1の本体部および第2の本体部がヒンジ機構に回転可能に取り付けられ、第1の本体部および第2の本体部のそれぞれが第1の端部および遠位端部を画定する、ホルダと、
熱を発生するように構成された熱源を含む加熱部を備える取り外し可能なカートリッジと、
熱源に近接して配置された基材部であって、エアロゾル前駆体組成物を具備する基材部と、
を備え、
第1の本体部または第2の本体部のうちの1つ以上が、その遠位端部に近接してカートリッジを受容するように構成された受容区画を画定し、第1の本体部または第2の本体部のうちの1つ以上が、受容区画からその第1の端部を通って延在するエアロゾル通路を画定し、第1の本体部または第2の本体部のうちの1つ以上が、カートリッジが受容区画に挿入されまたは受容区画から取り外されることができる開位置と、カートリッジが受容区画内に実質的に受容される使用位置との間で他の部分に対して回転するように構成されている、エアロゾル送達装置。
【請求項2】
取り外し可能且つ交換可能な基材カートリッジとともに使用するためのホルダであって、
第1の端部および遠位端部を画定する第1の本体部と、
第1の端部および遠位端部を画定する第2の本体部と、
を備え、
第1の本体部および第2の本体部が、ヒンジ機構に回転可能に取り付けられ、第1の本体部または第2の本体部のうちの1つ以上が、その遠位端部に近接し且つカートリッジを受容するように構成された受容区画を画定し、第1の本体部または第2の本体部のうちの1つ以上が、受容区画からその第1の端部を通って延在するエアロゾル通路を画定し、第1の本体部または第2の本体部のうちの1つ以上が、受容区画がアクセス可能である開位置と、受容区画が実質的に囲まれる閉位置との間で他の部分に対して回転するように構成されている、ホルダ。
【請求項3】
ヒンジ機構は、第1の本体部および第2の本体部の長手方向縁部の少なくとも一部に沿って画定される、請求項1に記載のエアロゾル送達装置、または請求項2に記載のホルダ。
【請求項4】
ヒンジ機構は、第1の本体部および第2の本体部の横方向縁部の少なくとも一部に沿って画定される、請求項1に記載のエアロゾル送達装置、または請求項2に記載のホルダ。
【請求項5】
ヒンジ機構は、第1の本体部の第1の端部および第2の本体部の第1の端部に近接して画定される、請求項4に記載のエアロゾル送達装置、または請求項4に記載のホルダ。
【請求項6】
ヒンジ機構は、第1の本体部の遠位端部および第2の本体部の遠位端部に近接して画定される、請求項4に記載のエアロゾル送達装置、または請求項4に記載のホルダ。
【請求項7】
使用位置にあるとき、第1の本体部および第2の本体部は、ともに略円筒形の形状を有する、請求項1に記載のエアロゾル送達装置、または請求項2に記載のホルダ。
【請求項8】
受容区画の第1の部分およびエアロゾル通路の第1の部分は、第1の本体部に配置され、受容区画の第2の部分およびエアロゾル通路の第2の部分は、第2の本体部に配置される、請求項1に記載のエアロゾル送達装置、または請求項2に記載のホルダ。
【請求項9】
受容区画の約半分およびエアロゾル通路の約半分は第1の本体部に配置され、受容区画の約半分およびエアロゾル通路の約半分は第2の本体部に配置される、請求項8に記載のエアロゾル送達装置、または請求項8に記載のホルダ。
【請求項10】
第1の本体部および第2の本体部の遠位端部は実質的に開いている、請求項1に記載のエアロゾル送達装置、または請求項2に記載のホルダ。
【請求項11】
第1の本体部および第2の本体部の遠位端部は実質的に閉じている、請求項1に記載のエアロゾル送達装置、または請求項2に記載のホルダ。
【請求項12】
少なくとも一方の第1の本体部および第2の本体部の遠位端部は、それを貫通して画定された1つ以上の開口部を含む、請求項11に記載のエアロゾル送達装置、または請求項11に記載のホルダ。
【請求項13】
その遠位端部に近接する第1の本体部または第2の本体部のうちの1つ以上の周壁を通して画定された少なくとも1つの開口部をさらに備える、請求項1に記載のエアロゾル送達装置、または請求項2に記載のホルダ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2019年7月19日に出願されたAerosol Delivery Device with Clamshell Holder for Cartridgeと題する米国特許出願第16/516,621号明細書の優先権および利益を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、喫煙品などのエアロゾル送達装置およびシステムに関し、より具体的には、エアロゾル(例えば、タバコ、タバコ抽出物、ニコチン、合成ニコチン、非ニコチン香味料および一般に非燃焼加熱システムまたは電子タバコと呼ばれる吸入可能な形態の他の材料の成分を生み出す目的の喫煙品)の生成のために可燃性炭素系発火源などの熱源を利用するエアロゾル送達装置およびシステムに適用される。そのような物品の構成要素は、タバコから製造または導出されることができ、またはそれらの物品は、そうでなければ人間が消費するためにタバコを組み込むものとして特徴付けられることができ、タバコおよび/または他のタバコ関連材料の構成要素を気化させて、人間が消費するための吸入可能なエアロゾルを形成することができる。
【背景技術】
【0003】
多くの喫煙品は、タバコを燃焼させることに基づく喫煙製品の改良または代替として長年にわたって提案されている。例示的な代替品は、固体または液体燃料が燃焼されて熱をタバコに伝達するか、または化学反応がそのような熱源を提供するために使用される装置を含んでいる。例には、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Wormらによる米国特許第9,078,473号明細書に記載されている喫煙品を含む。
【0004】
喫煙品の改良または代替品の目的は、通常、相当量の不完全燃焼および熱分解生成物を送達することなく、紙巻タバコ、葉巻、またはパイプ喫煙に関連する感覚を提供することであった。この目的のために、電気エネルギを利用して揮発性物質を気化もしくは加熱するか、または大幅にタバコを燃焼させることなく紙巻タバコ、葉巻またはパイプ喫煙の感覚を提供しようとする多くの喫煙製品、香味発生器、および薬用吸入器が提案されている。例えば、参照することにより本明細書に組み込まれるRobinsonらによる米国特許第7,726,320号明細書、およびGriffith Jr.らによる米国特許出願公開第2013/0255702号明細書、およびSearsらによる米国特許出願公開第2014/0096781号明細書に記載された背景技術に記載されている様々な代替喫煙品、エアロゾル送達装置および熱源を参照されたい。例えば、参照することにより本明細書に組み込まれるBlessらによる米国特許出願公開第2015/0220232号明細書において商品名および商業的供給源によって参照される様々な種類の喫煙品、エアロゾル送達装置および電気式熱源もまた参照されたい。同様にその全体が参照により本明細書に組み込まれるDePianoらによる米国特許出願公開第2015/0245659号明細書において、商品名および商業的供給源によって参照されるさらなる種類の喫煙品、エアロゾル送達装置および電動熱源がリスト化されている。記載されており、場合によっては市販されている他の代表的な紙巻タバコまたは喫煙品は、参照により本明細書に組み込まれる、Gerthらによる米国特許第4,735,217号明細書、Brooksらによる米国特許第4,922,901号明細書、米国特許第4,947,874号明細書、および米国特許第4,947,875号明細書、Countsらによる米国特許第5,060,671号明細書、Morganらによる米国特許第5,249,586号明細書、Countsらによる米国特許第5,388,594号明細書、Higginsらによる米国特許第5,666,977号明細書、Adamsらによる米国特許第6,053,176号明細書、Whiteによる米国特許第6,164,287号明細書、Vogesによる米国特許第6,196,218号明細書、Felterらによる米国特許第6,810,883号明細書、Nicholsによる米国特許第6,854,461号明細書、Honによる米国特許第7,832,410号明細書、Kobayashiによる米国特許第7,513,253号明細書、Robinsonらによる米国特許第7,726,320号明細書、Hamanoによる米国特許第7,896,006号明細書、Shayanによる米国特許第6,772,756号明細書、Honによる米国特許出願公開第2009/0095311号明細書、Honによる米国特許出願公開第2006/0196518号明細書、米国特許出願公開第2009/0126745号明細書、および米国特許出願公開第2009/0188490号明細書、Thorensらによる米国特許出願公開第2009/0272379号明細書、Monseesらによる米国特許出願公開第2009/0260641号明細書、および米国特許出願公開第2009/0260642号明細書、Oglesbyらによる米国特許出願公開第2008/0149118号明細書および米国特許出願公開第2010/0024834号明細書、Wangによる米国特許出願公開第2010/0307518号明細書、およびHonによる国際公開第2010/091593号に記載されているものを含む。
【0005】
連続的に配置された複数のセグメント化された構成要素を有する喫煙品を組み立てるための様々な方式および方法が提案されている。例えば、そのそれぞれが、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Barnesらによる米国特許第5,469,871号明細書およびCrooksらによる米国特許第7,647,932号明細書、ならびにCrooksらによる米国特許出願公開第2010/0186757号明細書、Stoneらによる米国特許出願公開第2012/0042885号明細書、およびConnerらによる米国特許出願公開第2012/00673620号明細書に記載された様々な種類の組立技術および方法を参照されたい。
【0006】
炭素質燃料要素を使用する特定の種類の紙巻タバコは、R.J.Reynolds Tobacco Companyによって「Premier」、「Eclipse」および「Revo」の商品名で市販されている。例えば、Chemical and Biological Studies on New Cigarette Prototypes that Heat Instead of Burn Tobacco,R.J.Reynolds Tobacco Company Monograph(1988)およびInhalation Toxicology,12:5,p.1-58(2000)に記載されているこれらの種類の紙巻タバコを参照されたい。さらに、日本では、同様の紙巻タバコが、日本たばこ産業株式会社から「Steam Hot One」の商品名で販売されている。
【0007】
場合によっては、一部の喫煙品、特に従来の巻紙材料を使用する喫煙品は、巻紙材料に近接する燃料源によって達成される高温のために、発火可能な燃料源を覆う巻紙材料の焦げ付きも生じやすい。これは、一部の消費者にとって喫煙経験の楽しみを減らす可能性があり、喫煙品のエアロゾル送達構成要素によって消費者に送達される香味をマスクするか、または望ましくない変更を行う可能性がある。さらなる例では、従来の種類の喫煙品は、(例えば、炭素燃焼の生成物として)使用中に比較的有意なレベルのガス、例えば一酸化炭素および/または二酸化炭素を生成する可能性がある。さらに別の例では、従来の種類の喫煙品は、エアロゾル形成構成要素をエアロゾル化することに関して性能が低いという問題を抱えることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許第9,078,473号明細書
【特許文献2】米国特許第7,726,320号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2013/0255702号明細書
【特許文献4】米国特許出願公開第2014/0096781号明細書
【特許文献5】米国特許出願公開第2015/0220232号明細書
【特許文献6】米国特許出願公開第2015/0245659号明細書
【特許文献7】米国特許第4,735,217号明細書
【特許文献8】米国特許第4,922,901号明細書
【特許文献9】米国特許第4,947,874号明細書
【特許文献10】米国特許第4,947,875号明細書
【特許文献11】米国特許第5,060,671号明細書
【特許文献12】米国特許第5,249,586号明細書
【特許文献13】米国特許第5,388,594号明細書
【特許文献14】米国特許第5,666,977号明細書
【特許文献15】米国特許第6,053,176号明細書
【特許文献16】米国特許第6,164,287号明細書
【特許文献17】米国特許第6,196,218号明細書
【特許文献18】米国特許第6,810,883号明細書
【特許文献19】米国特許第6,854,461号明細書
【特許文献20】米国特許第7,832,410号明細書
【特許文献21】米国特許第7,513,253号明細書
【特許文献22】米国特許第7,896,006号明細書
【特許文献23】米国特許第6,772,756号明細書
【特許文献24】米国特許出願公開第2009/0095311号明細書
【特許文献25】米国特許出願公開第2006/0196518号明細書
【特許文献26】米国特許出願公開第2009/0126745号明細書
【特許文献27】米国特許出願公開第2009/0188490号明細書
【特許文献28】米国特許出願公開第2009/0272379号明細書
【特許文献29】米国特許出願公開第2009/0260641号明細書
【特許文献30】米国特許出願公開第2009/0260642号明細書
【特許文献31】米国特許出願公開第2008/0149118号明細書
【特許文献32】米国特許出願公開第2010/0024834号明細書
【特許文献33】米国特許出願公開第2010/0307518号明細書
【特許文献34】国際公開第2010/091593号
【特許文献35】米国特許第5,469,871号明細書
【特許文献36】米国特許第7,647,932号明細書
【特許文献37】米国特許出願公開第2010/0186757号明細書
【特許文献38】米国特許出願公開第2012/0042885号明細書
【特許文献39】米国特許出願公開第2012/00673620号明細書
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】Chemical and Biological Studies on New Cigarette Prototypes that Heat Instead of Burn Tobacco,R.J.Reynolds Tobacco Company Monograph(1988)
【非特許文献2】Inhalation Toxicology,12:5,p.1-58(2000)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、従来の種類の喫煙品に時に関連する技術的課題の1つ以上に対処する喫煙品を提供することが望ましいであろう。特に、使用が容易であり、再使用可能および/または交換可能な構成要素を提供する喫煙品を提供することが望ましいであろう。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本開示は、取り外し可能および交換可能なカートリッジとともに使用するためのエアロゾル送達装置およびホルダに関する。本開示は、限定ではなく、以下の例示的な実施形態を含む。
【0012】
例示的な実施形態1:エアロゾル送達装置であって、第1の本体部および第2の本体部を備えるホルダであって、第1の本体部および第2の本体部がヒンジ機構に回転可能に取り付けられ、第1の本体部および第2の本体部のそれぞれが第1の端部および遠位端部を画定する、ホルダと、熱を発生するように構成された熱源を含む加熱部を備える取り外し可能なカートリッジと、熱源に近接して配置された基材部であって、エアロゾル前駆体組成物を含む基材材料を具備する基材部と、を備え、第1の本体部または第2の本体部のうちの1つ以上が、その遠位端部に近接してカートリッジを受容するように構成された受容区画を画定し、第1の本体部または第2の本体部のうちの1つ以上が、受容区画からその第1の端部を通って延在するエアロゾル通路を画定し、第1の本体部または第2の本体部のうちの1つ以上が、カートリッジが受容区画に挿入されまたは受容区画から取り外されることができる開位置と、カートリッジが受容区画内に実質的に受容される使用位置との間で他の部分に対して回転するように構成されている、エアロゾル送達装置。
【0013】
例示的な実施形態2:ヒンジ機構は、第1の本体部および第2の本体部の長手方向縁部の少なくとも一部に沿って画定される、任意の先行する例示的な実施形態、または任意の先行する例示的な実施形態の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0014】
例示的な実施形態3:ヒンジ機構は、第1の本体部および第2の本体部の横方向縁部の少なくとも一部に沿って画定される、任意の先行する例示的な実施形態、または任意の先行する例示的な実施形態の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0015】
例示的な実施形態4:ヒンジ機構は、第1の本体部の第1の端部および第2の本体部の第1の端部に近接して画定される、任意の先行する例示的な実施形態、または任意の先行する例示的な実施形態の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0016】
例示的な実施形態5:ヒンジ機構は、第1の本体部の遠位端部および第2の本体部の遠位端部に近接して画定される、任意の先行する例示的な実施形態、または任意の先行する例示的な実施形態の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0017】
例示的な実施形態6:使用位置にあるとき、第1の本体部および第2の本体部は、ともに略円筒形の形状を有する、任意の先行する例示的な実施形態、または任意の先行する例示的な実施形態の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0018】
例示的な実施形態7:受容区画の第1の部分およびエアロゾル通路の第1の部分は、第1の本体部に配置され、受容区画の第2の部分およびエアロゾル通路の第2の部分は、第2の本体部に配置される、任意の先行する例示的な実施形態、または任意の先行する例示的な実施形態の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0019】
例示的な実施形態8:受容区画の約半分およびエアロゾル通路の約半分は第1の本体部に配置され、受容区画の約半分およびエアロゾル通路の約半分は第2の本体部に配置される、任意の先行する例示的な実施形態、または任意の先行する例示的な実施形態の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0020】
例示的な実施形態9:第1の本体部および第2の本体部の遠位端部は実質的に開いている、任意の先行する例示的な実施形態、または任意の先行する例示的な実施形態の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0021】
例示的な実施形態10:第1の本体部および第2の本体部の遠位端部は実質的に閉じている、任意の先行する例示的な実施形態、または任意の先行する例示的な実施形態の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0022】
例示的な実施形態11:第1の本体部または第2の本体部のうちの1つ以上の遠位端部は、それを貫通して画定された1つ以上の開口部を含む、任意の先行する例示的な実施形態、または任意の先行する例示的な実施形態の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0023】
例示的な実施形態12:その遠位端部に近接する第1の本体部または第2の本体部のうちの1つ以上の周壁を通して画定された少なくとも1つの開口部をさらに備える、任意の先行する例示的な実施形態、または任意の先行する例示的な実施形態の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0024】
例示的な実施形態13:取り外し可能且つ交換可能な基材カートリッジとともに使用するためのホルダであって、第1の端部および遠位端部を画定する第1の本体部と、第1の端部および遠位端部を画定する第2の本体部とを備え、第1の本体部および第2の本体部が、ヒンジ機構に回転可能に取り付けられ、第1の本体部または第2の本体部のうちの1つ以上が、その遠位端部に近接し且つカートリッジを受容するように構成された受容区画を画定し、第1の本体部または第2の本体部のうちの1つ以上が、受容区画からその第1の端部を通って延在するエアロゾル通路を画定し、第1の本体部および第2の本体部のうちの少なくとも1つが、受容区画がアクセス可能である開位置と、受容区画が実質的に囲まれる閉位置との間で他の部分に対して回転するように構成されている、ホルダ。
【0025】
例示的な実施形態14:ヒンジ機構は、第1の本体部および第2の本体部の長手方向縁部の少なくとも一部に沿って画定される、任意の先行する例示的な実施形態、または任意の先行する例示的な実施形態の任意の組み合わせのホルダ。
【0026】
例示的な実施形態15:ヒンジ機構は、第1の本体部および第2の本体部の横方向縁部の少なくとも一部に沿って画定される、任意の先行する例示的な実施形態、または任意の先行する例示的な実施形態の任意の組み合わせのホルダ。
【0027】
例示的な実施形態16:ヒンジ機構は、第1の本体部の第1の端部および第2の本体部の第1の端部に近接して画定される、任意の先行する例示的な実施形態、または任意の先行する例示的な実施形態の任意の組み合わせのホルダ。
【0028】
例示的な実施形態17:ヒンジ機構は、第1の本体部の遠位端部および第2の本体部の遠位端部に近接して画定される、任意の先行する例示的な実施形態、または任意の先行する例示的な実施形態の任意の組み合わせのホルダ。
【0029】
例示的な実施形態18:閉位置にあるとき、第1の本体部および第2の本体部は、ともに略円筒形の形状を有する、任意の先行する例示的な実施形態、または任意の先行する例示的な実施形態の任意の組み合わせのホルダ。
【0030】
例示的な実施形態19:受容区画の第1の部分およびエアロゾル通路の第1の部分は、第1の本体部に配置され、受容区画の第2の部分およびエアロゾル通路の第2の部分は、第2の本体部に配置される、任意の先行する例示的な実施形態、または任意の先行する例示的な実施形態の任意の組み合わせのホルダ。
【0031】
例示的な実施形態20:受容区画の約半分およびエアロゾル通路の約半分は第1の本体部に配置され、受容区画の約半分およびエアロゾル通路の約半分は2の本体部に配置される、任意の先行する例示的な実施形態、または任意の先行する例示的な実施形態の任意の組み合わせのホルダ。
【0032】
例示的な実施形態21:第1の本体部および第2の本体部の遠位端部がは質的に開いている、任意の先行する例示的な実施形態、または任意の先行する例示的な実施形態の任意の組み合わせのホルダ。
【0033】
例示的な実施形態22:第1の本体部および第2の本体部の遠位端部は実質的に閉じている、任意の先行する例示的な実施形態、または任意の先行する例示的な実施形態の任意の組み合わせのホルダ。
【0034】
例示的な実施形態23:第1の本体部または第2の本体部のうちの1つ以上の遠位端部は、それを貫通して画定された1つ以上の開口部を含む、任意の先行する例示的な実施形態、または任意の先行する例示的な実施形態の任意の組み合わせのホルダ。
【0035】
例示的な実施形態24:その遠位端部に近接する第1の本体部または第2の本体部のうちの1つ以上の周壁を通して画定された、少なくとも1つの開口部をさらに備える、任意の先行する例示的な実施形態、または任意の先行する例示的な実施形態の任意の組み合わせのホルダ。
【0036】
本開示のこれらのおよび他の特徴、態様、および利点は、以下に簡単に説明される添付の図面とともに以下の詳細な説明を読むことから明らかになろう。本発明は、2つ、3つ、4つ、またはそれ以上の上述の実施形態の任意の組み合わせ、ならびにそのような特徴または要素が本明細書における特定の実施形態の説明において明示的に組み合わせられるかどうかにかかわらず、本開示に記載の任意の2つ、3つ、4つまたはそれ以上の特徴または要素の組み合わせを含む。本開示は、その様々な態様および実施形態のいずれかにおいて、開示された発明の任意の分離可能な特徴または要素が、文脈が明らかにそうでないことを指示しない限り組み合わせ可能であることが意図されるものとしてみなされるべきであるように、全体的に読まれるように意図される。
【0037】
上記の一般用語で本開示をそのように説明してきたが、ここで、必ずしも縮尺どおりに描かれていない添付図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0038】
図1】本開示の一実施形態にかかる、使用位置に示されたエアロゾル送達装置の斜視図を示している。
図2】本開示の一実施形態にかかる、開位置に示されたエアロゾル送達装置の斜視図を示している。
図3】本開示の一実施形態にかかる、使用位置に示されたエアロゾル送達装置の長手方向断面図を示している。
図4】本開示の一実施形態にかかる、使用位置に示されたエアロゾル送達装置の斜視図を示している。
図5】本開示の一実施形態にかかる、開位置に示されたエアロゾル送達装置の斜視図を示している。
図6】本開示の一実施形態にかかる、使用位置に示されたエアロゾル送達装置の長手方向断面図を示している。
図7】本開示の一実施形態にかかる、使用位置に示されたエアロゾル送達装置の斜視図を示している。
図8】本開示の一実施形態にかかる、開位置に示されたエアロゾル送達装置の斜視図を示している。
図9】本開示の一実施形態にかかる、使用位置に示されたエアロゾル送達装置の長手方向断面図を示している。
図10】本開示の一実施形態にかかる、使用位置に示されたエアロゾル送達装置の斜視図を示している。
図11】本開示の一実施形態にかかる、開位置に示されたエアロゾル送達装置の斜視図を示している。
図12】本開示の一実施形態にかかる、使用位置に示されたエアロゾル送達装置の長手方向断面図を示している。
図13】本開示の一実施形態にかかる、取り外し可能且つ交換可能なカートリッジの斜視図を示している。
図14】本開示の一実施形態にかかる、取り外し可能且つ交換可能なカートリッジの長手方向断面図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0039】
本開示は、その例示的な実施形態を参照して、以下においてより完全に説明される。これらの例示的な実施形態は、本開示が徹底的且つ完全であり、本開示の範囲を当業者に完全に伝えるように記載される。実際、本開示は、多くの異なる形態で具体化され、本明細書に記載の実施形態に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が適用可能な法的要件を満たすように提供される。本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「a」、「an」、「the」は、文脈上他に明確に指示されない限り、複数の指示対象を含む。
【0040】
本開示は、エアロゾルおよび/または吸入可能物質を形成するために材料が(好ましくは材料を有意な程度まで燃焼させることなく)加熱される物品(およびそのアセンブリおよび/または製造)の説明を提供する。そのような物品は、最も好ましくは、「手持ち式」装置と見なされるのに十分にコンパクトである。好ましい態様では、物品は、喫煙品として特徴付けられる。本明細書で使用される場合、「喫煙品」という用語は、その物品および/または装置のいかなる構成要素も実質的な程度に燃焼することなく、紙巻タバコ、葉巻またはパイプを喫煙するという多くの感覚(例えば、吸入および呼気の形式、味または風味の種類、感覚刺激効果、体感、使用法、目に見えるエアロゾルによって提供されるものなどの視覚的合図など)を提供する物品および/または装置を意味することを意図している。本明細書で使用される場合、「喫煙品」という用語は、動作中に、物品または装置が、タバコの燃焼または熱分解の副産物から生じるエアロゾルの意味で煙を生成することを必ずしも意味するのではなく、むしろ、物品または装置が、物品および/または装置の特定の構成要素、要素などの揮発または気化から生じる蒸気(煙状と記載されると考えられることができる目に見えるエアロゾルであると考えられるエアロゾル内の蒸気を含む)を生成することを意味する。好ましい態様では、喫煙品として特徴付けられる物品または装置は、タバコおよび/またはタバコ由来成分を組み込む。
【0041】
上述したように、特定の好ましいエアロゾル送達装置のエアロゾル生成部品は、そのいずれかの成分のかなりの程度の燃焼を何ら伴わずにタバコを点火して燃焼させることによって(したがって、タバコの煙を吸い込むことによって)使用される紙巻タバコ、葉巻、またはパイプ喫煙の多くの感覚(例えば、吸入および呼気儀式、味または風味の種類、感覚刺激効果、物理的感触、使用儀式、視認可能なエアロゾルによって提供されるような視覚的手がかりなど)を提供することができる。例えば、本開示のいくつかの例示的な実施形態にかかるエアロゾル送達装置のユーザは、喫煙者が伝統的な種類の喫煙品を使用するように、その部品を保持して使用し、その部品によって生成されるエアロゾルを吸入するためにその部品の一端を吸引し、選択された時間間隔でタバコを吸うまたはふかすことができる。
【0042】
本開示の物品または装置はまた、蒸気生成物品、エアロゾル送達物品、または薬剤送達物品であるとして特徴付けられる。したがって、そのような物品または装置は、吸入可能な形態または状態の1つ以上の物質を提供するように適合可能である。例えば、吸入可能物質は、実質的に蒸気の形態(例えば、その臨界点より低い温度で気相にある物質)である。あるいは、吸入可能物質は、エアロゾル(例えば、気体中の微細な固体粒子または液滴の懸濁液)の形態である。簡潔にするために、本明細書で使用される「エアロゾル」という用語は、可視であるかどうか、および煙のように見なすことができる形態であるかどうかにかかわらず、人間の吸入に適した形態または種類の蒸気、ガス、およびエアロゾルを含むことを意味する。いくつかの実施形態では、「蒸気」および「エアロゾル」という用語は交換可能とすることができる。したがって、簡単にするために、本開示を説明するために使用される「蒸気」および「エアロゾル」という用語は、特に明記しない限り、交換可能であると理解される。
【0043】
使用中、本開示の喫煙品は、伝統的な種類の喫煙品(例えば、炎で点火することによって使用され、その後に燃やされるおよび/または燃焼されるタバコを吸入することによって使用される紙巻タバコ、葉巻またはパイプ)を使用する際に、個人の多くの身体的作用に曝される。例えば、本開示の喫煙品のユーザは、従来のタイプの喫煙品のようにその物品を保持し、その物品によって生成されたエアロゾルを吸入するために、その物品の一端を吸引し、選択された時間間隔で吸煙する。
【0044】
本明細書では、システムは、一般に、いわゆる「タバコ加熱製品」などの喫煙品に関連する実施形態に関して記載されるが、機構、構成要素、特徴、および方法は、多くの異なる形態で具現化され、様々な物品に関連付けられることができることを理解されたい。例えば、本明細書において提供される説明は、従来の喫煙品(例えば、紙巻タバコ、葉巻、パイプなど)、加熱式紙巻タバコ、および本明細書に開示される製品のいずれかについての関連するパッケージの実施形態と組み合わせて採用されることができる。したがって、本明細書に開示される機構、構成要素、特徴、および方法の説明は、例としてのみエアロゾル送達装置に関連する実施形態に関して説明され、他の様々な製品および方法において具現化および使用されてもよいことを理解されたい。
【0045】
本開示の喫煙品は、一般に、ハウジング、外側ラップ、または包装、ケーシング、構成要素、モジュール、部材などの何らかの種類のエンクロージャ内に設けられるかまたは収容されるいくつかの要素を含む。エンクロージャの全体的な設計は可変であり、喫煙品の全体的なサイズおよび形状を画定するエンクロージャの形式または構成も可変である。全てではないがいくつかの実施形態では、エンクロージャの全体的な設計、サイズ、および/または形状は、従来の紙巻タバコまたは葉巻のものに類似している。典型的には、紙巻タバコまたは葉巻の形状に似たエンクロージャは、エンクロージャを形成するために係合される分離可能な構成要素、部材などを備える。例えば、そのような喫煙品は、いくつかの態様では、ホルダと、エアロゾル送達構成要素(例えば、基材材料など)および熱源構成要素を含むカートリッジとを含む分離可能な構成要素を備えてもよい。様々な態様では、熱源は、例えば、押出構造および/または基材、エアロゾル前駆体組成物に関連する基材材料、固体または液体形態(例えば、ビーズ、シート、細片、ラップ)などで、タバコから直接単離されるかまたは合成的に調製されたタバコに天然に見られる材料などのタバコおよび/またはタバコ関連材料を含む基材材料をエアロゾル化するために熱を発生させてもよい。いくつかの実施形態では、押出構造は、タバコ製品、または例えばセラミック粉末などの他の材料とのタバコの複合体を含むことができる。他の実施形態では、タバコ抽出物/スラリーは、多孔質セラミックビーズに充填されることができる。他の実施形態は、非タバコ製品を使用してもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル前駆体組成物担持多孔質ビーズ/粉末(セラミック)が使用されてもよい。他の実施形態では、セラミック粉末およびエアロゾル前駆体組成物の押出スラリーから作製されたロッド/シリンダが使用されてもよい。
【0046】
本開示の特定の態様によれば、使用が容易であり、再使用可能および/または交換可能な構成要素を提供するエアロゾル送達装置を提供することが有利とすることができる。図1図3は、そのような装置の例示的な実施形態を示している。特に、図1は、本開示の例示的な実施形態にかかる、使用位置に示されたエアロゾル送達装置100の斜視図を示している。図2は、本発明の例示的な実施形態にかかる、開位置に示されたエアロゾル送達装置100の斜視図を示している。図3は、本開示の一実施形態にかかる、使用位置に示されたエアロゾル送達装置100の長手方向断面図を示している。
【0047】
図に示すように、図示の実施形態のエアロゾル送達装置100は、ホルダ200と、取り外し可能且つ交換可能なカートリッジ300(図13および図14に関して以下により詳細に説明する)とを含む。図示の実施形態では、ホルダ200は、一般に、第1の本体部202および第2の本体部204を備える。図示の実施形態の第1の本体部202は、第1の端部206および反対側の遠位端部208を画定する。同様に、第2の本体部204は、第1の端部210および遠位端部212を画定する。図示の実施形態では、ホルダ200は、第1および第2の本体部202、204の遠位端部208、212に近接して配置される受容区画214をさらに含む。様々な実施形態では、受容区画は、第1の本体部にのみ、または第2の本体部にのみ配置されてもよいが、図示の実施形態では、受容区画214は、第1の本体部202に配置された受容区画部214aと、第2の本体部204に配置された受容区画部214bとによって部分的に形成される。図示の実施形態のホルダ200はまた、受容区画214からホルダ202の吸口端を通って延在するエアロゾル通路216を含む。様々な実施形態では、エアロゾル通路は、第1の本体部にのみ、または第2の本体部にのみ配置されてもよいが、図示の実施形態では、エアロゾル通路216は、第1の本体部202に配置されたエアロゾル通路部216aと、第2の本体部204に配置されたエアロゾル通路部216bとによって部分的に形成される。図示の実施形態では、受容区画部214a、214bのそれぞれは、受容区画214の約半分を含み、エアロゾル通路部216a、216bのそれぞれは、エアロゾル通路216の約半分を含むが、他の実施形態は、異なっていてもよい(例えば、受容区画および/またはエアロゾル通路の半分よりも多くが第1または第2の本体部のいずれかに受容される実施形態など)。
【0048】
図示の実施形態では、ホルダ200は、略円筒形の全体形状を有する。しかしながら、他の実施形態では、ホルダは、異なる形状を有してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、ホルダは、略長方形の形状を有してもよい。他の実施形態では、ホルダは、略直方体形状などの略矩形の形状を有してもよい。他の実施形態では、ホルダは、他の手持ち式形状を有してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、ホルダは、小さい箱形状、様々なポッドモッド(pod mod)形状、またはフォブ(fob)形状を有してもよい。
【0049】
様々な実施形態では、ホルダは、様々な異なる材料から作製されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、第1の本体部または第2の本体部の一方または双方は、例えば、ポリカーボネート、ポリエチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリアミド(ナイロン)、またはポリプロピレンなどの成形可能なプラスチック材料から作製されてもよい。しかしながら、他の実施形態では、いずれかまたは双方の本体部は、例えば、異なるプラスチック材料、金属材料(例えば、限定されないが、ステンレス鋼、アルミニウム、真鍮、銅、銀、金、または青銅)、グラファイト材料、ガラス材料、セラミック材料、天然材料(例えば、限定されないが、木材)、複合材料、またはそれらの任意の組み合わせなどの異なる材料から作製されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の本体部および第2の本体部は、同じ材料から作製されてもよい。しかしながら、他の実施形態では、これらの構成要素(またはこれらの構成要素のサブ部分)のいずれかが異なる材料から作製されてもよい。
【0050】
本開示の様々な実施形態では、本体部の一方または双方は、開位置と使用位置との間で他方に対して回転するように構成されている。開位置では、ホルダは、取り外し可能且つ交換可能なカートリッジを受容するように構成され、使用位置では、ホルダは、カートリッジが点火されることができ、エアロゾルがユーザへの吸入のために生成されることができるように、カートリッジを実質的に受容するように構成されている。図示の実施形態では、例えば、第1の本体部202および第2の本体部204は、ヒンジ機構220を中心として互いに対して回転するように構成されている。様々な実施形態では、ヒンジ機構は、例えば、ばねヒンジ、バレルヒンジ、および/またはリビングヒンジを含む様々な異なる種類のヒンジを含んでもよい。
【0051】
図2を参照すると、図示の実施形態のヒンジ機構220は、第1および第2の本体部202、204の長手方向縁部の少なくとも一部に沿って画定される。このようにして、開位置では、取り外し可能な交換カートリッジ300は、(図示のように)第1の受容区画部214aまたは第2の受容区画部214bのいずれかに配置されることができる。カートリッジ300は、熱源308が本体部202、204の遠位端部208、212に近接して配置され、カートリッジ300の第1の端部302がエアロゾル通路216の始端に近接して配置されるように、受容区画214に配置される。いくつかの実施形態では、カートリッジまたは受容区画の一方または双方は、ホルダ内でのカートリッジの適切な位置決めを助けるように構成された1つ以上の機構を含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、カートリッジまたは受容区画の一方または双方は、カートリッジの熱源端部がホルダの遠位端部に近接して配置されることを確実にするキー付き機構を含んでもよい。
【0052】
本体部202、204の一方または双方は、受容されると、開位置から、取り外し可能且つ交換可能なカートリッジ300がホルダ200内に実質的に受容される使用位置まで、他方に対して回転されることができる。このようにして、第1および第2の本体部202、204は、カートリッジ300の周囲で互いに接触することができる。いくつかの実施形態では、第1および/または第2の本体部は、開位置から使用位置への回転を容易にすることができ、および/または本体部を使用位置に維持することを容易にすることができる。例えば、いくつかの実施形態では、1つ以上の付勢機構(例えば、1つ以上のばねまたは他の機械的機構など)は、開位置または使用位置の一方または双方において第1および第2の本体部を付勢することができる。他の実施形態では、第1の本体部または第2の本体部の一方または双方は、開位置または使用位置の一方または双方において第1の本体部および第2の本体部を付勢するように構成された1つ以上の磁石を含むことができる(または磁性材料から作製されてもよい)。他の実施形態では、例えば、1つ以上の回転またはスライドラッチ機構、1つ以上のスナップフィット機構、1つ以上のスライドロック機構、1つ以上のカムロック機構、1つ以上のフックラッチ機構、およびそれらの任意の組み合わせを含む他の機構が使用されて、第1の本体部および第2の本体部を開位置または使用位置のいずれかに維持してもよい。
【0053】
図示の実施形態では、第1および第2の本体部202、204の遠位端部は、実質的に閉じており、カートリッジ300の遠位端部を越えて延在するように構成されている。全ての実施形態が端部を貫通して画定された開口部を含むわけではないが、図示の実施形態の第1および第2の本体部202、204の遠位端部208、212は、複数の開口部222をさらに含み、複数の開口部222は、その閉鎖端部を貫通して画定され、挿入されたカートリッジ300の熱源308に近接して配置される。特に、図示の実施形態の第1および第2の本体部202、204の遠位端部208、212は、複数の交差する線を形成する複数の小さな開口部222を含む星形パターンを有する。他の実施形態では、本体部の遠位端部は、例えば単一の開口部などの任意の開口部を有してもよいことに留意されたい。他の実施形態では、第1および第2の本体部の遠位端部は、実質的に開いていてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、カートリッジがホルダに挿入され、ホルダが閉位置にある後、熱源の少なくとも一部が露出されてもよい。このようにして、いくつかの実施形態では、熱源の少なくとも一部は、ホルダの遠位端部を越えて延在してもよい。そのような構成は、熱源を点火し、点火後の熱源の燃焼を支援するために酸素流を強化するのを助けることができる。
【0054】
図示の実施形態は、第1の本体部202および第2の本体部204にそれぞれ画定された一対の周方向開口部224a、224bをさらに含む。図示の実施形態では、周方向開口部は、第1および第2の本体部202、204の遠位端部208、212に近接して、挿入されたカートリッジ300の熱源308に近接して配置されるように構成されている。いくつかの実施形態では、周方向開口部が1つの本体部にのみ含まれてもよいことに留意されたい。他の実施形態は、周方向開口部を含む必要はない。さらに、他の実施形態の周方向開口部は、異なる構成を有してもよい。したがって、端部開口部222および/または周方向開口部224は、開口部が無い、図示されているものよりも少ない、あるいは追加の開口部および/または代替の形状およびサイズの開口部を備える、ことが可能であると理解されよう。いくつかの実施形態では、基材材料に近接したカートリッジの外側ハウジングの開口部に対応する追加または代替の周方向開口部がホルダを貫通して配置されてもよい。このようにして、追加的または代替的に、空気が基材材料を通って引き込まれてもよい。
【0055】
図示の実施形態では、熱源308の点火は、基材材料316に関連するエアロゾル前駆体組成物のエアロゾル化をもたらす。図示の実施形態では、ホルダ200のエアロゾル通路216は、ユーザによってホルダ200に加えられた吸引に応答して、発生したエアロゾルを、それを通して受け入れるように構成されている。図示されていないが、いくつかの実施形態では、ホルダ(例えば、第1の本体部または第2の本体部の一方または双方)は、受容区画に近接してホルダを通って延在する1つ以上の空気入口開口部を含んでもよい。追加的または代替的に、他の実施形態は、受容区画から下流のホルダを通って延在する1つ以上の空気入口開口部を含んでもよい。このようにして、吸い込まれた空気は、ユーザに送達される前に生成されたエアロゾルと混合することができる。
【0056】
いくつかの実施形態では、(例えば、その第1の端部に近接する)ホルダは、ホルダに加えられた吸引に応答してエアロゾルを受け入れるように構成されたフィルタを含んでもよい。様々な実施形態では、フィルタは、いくつかの態様では、受容端とは反対側のホルダの端部に近接して半径方向および/または長手方向に配置された円形ディスクとして提供されてもよい。このようにして、ホルダを吸引すると、フィルタは、エアロゾル送達装置のホルダを通って流れるエアロゾルを受容することができる。いくつかの実施形態では、フィルタは、個別のセグメントを備えてもよい。例えば、いくつかの実施形態は、フィルタリングを提供するセグメント、吸引抵抗を提供するセグメント、エアロゾルが冷却するための空間を提供する中空セグメント、他のフィルタセグメント、および上記の任意の1つまたは任意の組み合わせを含んでもよい。好ましくは、基材材料の要素は、有意な程度まで熱分解(例えば、炭化、焦げ付き、または燃焼)を受けず、エアロゾル化された成分は、フィルタ(存在する場合)を含む喫煙品を通ってユーザの口の中に引き込まれた空気中に同伴される。いくつかの実施形態では、マウスピースは、香味添加剤も提供することができるフィルタを含んでもよい。いくつかの実施形態では、フィルタは、交換可能とすることができる1つ以上のフィルタセグメントを含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、例えば、異なる吸引抵抗および/または異なる香味を提供するフィルタセグメントを含む、1つ以上のフィルタセグメントは、装置を用いたユーザの体験をカスタマイズするために交換可能であってもよい。香味剤を添加するように構成された香味添加材料および/または成分のいくつかの例は、そのそれぞれが、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2019年5月10日に出願され、Flavor Article for an Aerosol Delivery Deviceと題する米国特許出願第16/408,942号明細書、2018年3月26日に出願され、Aerosol Delivery Device Providing Flavor Controlと題する米国特許出願第15/935,105号明細書、および2019年3月14日に出願され、Aerosol Delivery Device Providing Flavor Controlと題する米国特許出願第16/353,556号明細書に見出すことができる。
【0057】
図4図6は、取り外し可能且つ交換可能なカートリッジを受容するように構成されたエアロゾル装置の別の例示的な実施形態を示している。特に、図4は、本開示の例示的な実施形態にかかる、使用位置に示されたエアロゾル送達装置400の斜視図を示している。図5は、本発明の例示的な実施形態にかかる、開位置に示されたエアロゾル送達装置400の斜視図を示している。図6は、本開示の一実施形態にかかる、使用位置に示されたエアロゾル送達装置400の長手方向断面図を示している。
【0058】
図に示すように、図示の実施形態のエアロゾル送達装置400は、ホルダ500と、取り外し可能且つ交換可能なカートリッジ300とを含む。図示の実施形態では、ホルダ500は、一般に、第1の本体部502および第2の本体部504を備える。図示の実施形態の第1の本体部502は、第1の端部506および反対側の遠位端部508を画定する。同様に、第2の本体部504は、第1の端部510および遠位端部512を画定する。図示の実施形態では、ホルダ500は、第1および第2の本体部502、504の遠位端部508、512に近接して配置された受容区画514をさらに含む。様々な実施形態では、受容区画は、第1の本体部にのみ、または第2の本体部にのみ配置されてもよいが、図示の実施形態では、受容区画514は、第1の本体部502に配置された受容区画部514aと、第2の本体部504に配置された受容区画部514bとによって部分的に形成される。図示の実施形態のホルダ500はまた、受容区画514からホルダ502の吸口端を通って延在するエアロゾル通路516を含む。様々な実施形態では、エアロゾル通路は、第1の本体部にのみ、または第2の本体部にのみ配置されてもよいが、図示の実施形態では、エアロゾル通路516は、第1の本体部502に配置されたエアロゾル通路部516aと、第2の本体部504に配置されたエアロゾル通路部516bとによって部分的に形成される。図示の実施形態では、受容区画部514a、514bのそれぞれは、受容区画514の約半分を備え、エアロゾル通路部516a、516bのそれぞれは、エアロゾル通路516の約半分を備えるが、他の実施形態は異なっていてもよい(例えば、受容区画および/またはエアロゾル通路の半分よりも多くが第1または第2の本体部のいずれかに受容される実施形態など)。
【0059】
図示の実施形態では、ホルダ500は、略円筒形の全体形状を有する。しかしながら、他の実施形態では、ホルダは異なる形状を有してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、ホルダは、略長方形の形状を有してもよい。他の実施形態では、ホルダは、略直方体形状などの略矩形の形状を有してもよい。他の実施形態では、ホルダは、他の手持ち式形状を有してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、ホルダは、小さい箱形状、様々なポッドモッド(pod mod)形状、またはフォブ(fob)形状を有することができる。
【0060】
様々な実施形態では、ホルダは、様々な材料から作製されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、第1の本体部または第2の本体部の一方または双方は、例えば、ポリカーボネート、ポリエチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリアミド(ナイロン)、またはポリプロピレンなどの成形可能なプラスチック材料から作製されてもよい。しかしながら、他の実施形態では、いずれかまたは双方の本体部は、例えば、異なるプラスチック材料、金属材料(例えば、限定されないが、ステンレス鋼、アルミニウム、真鍮、銅、銀、金、または青銅)、グラファイト材料、ガラス材料、セラミック材料、天然材料(例えば、限定されないが、木材)、複合材料、またはそれらの任意の組み合わせなどの異なる材料から作製されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の本体部および第2の本体部は、同じ材料から作製されてもよい。しかしながら、他の実施形態では、これらの構成要素(またはこれらの構成要素のサブ部分)のいずれかが異なる材料から作製されてもよい。
【0061】
本開示の様々な実施形態では、ホルダの本体部の一方または双方は、開位置と使用位置との間で他方に対して回転するように構成されている。開位置では、ホルダは、取り外し可能且つ交換可能なカートリッジを受容するように構成され、使用位置では、ホルダは、カートリッジが点火されることができ、エアロゾルがユーザへの吸入のために生成されることができるように、カートリッジを実質的に受容するように構成されている。図示の実施形態では、例えば、第1の本体部502および第2の本体部504は、ヒンジ機構520を中心として互いに対して回転するように構成されている。様々な実施形態では、ヒンジ機構は、例えば、ばねヒンジ、バレルヒンジ、および/またはリビングヒンジを含む様々な異なる種類のヒンジを含むことができる。
【0062】
図5を参照すると、図示の実施形態のヒンジ機構520は、第1および第2の本体部502、504の横方向縁部の少なくとも一部に沿って画定される。このようにして、開位置では、取り外し可能な交換カートリッジ300は、(図示のように)第1の受容区画部514aまたは第2の受容区画部514bのいずれかに配置されてもよい。カートリッジ300は、熱源308が本体部502、504の遠位端部508、512に近接して配置され、カートリッジ300の第1の端部302がエアロゾル通路516の始端に近接して配置されるように、受容区画514に配置される。いくつかの実施形態では、カートリッジまたは受容区画の一方または双方は、ホルダにおけるカートリッジの適切な位置決めを助けるように構成された1つ以上の機構を含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、カートリッジまたは受容区画の一方または双方は、カートリッジの熱源端部がホルダの遠位端部に近接して配置されることを確実にするキー付き機構を含んでもよい。
【0063】
一旦受容されると、本体部502、504の一方または双方は、取り外し可能且つ交換可能なカートリッジ300がホルダ500内に実質的に受容される使用位置まで他方に対して回転されてもよい。このようにして、第1および第2の本体部502、504は、カートリッジ300の周囲で互いに接触することができる。いくつかの実施形態では、第1および/または第2の本体部は、開位置から使用位置への回転を容易にすることができ、および/または本体部を開位置または使用位置のいずれかまたは双方に維持することを容易にすることができる。例えば、いくつかの実施形態では、1つ以上の付勢機構(例えば、1つ以上のばねまたは他の機械的機構など)は、開位置または使用位置の一方または双方において第1および第2の本体部を付勢することができる。他の実施形態では、第1の本体部または第2の本体部の一方または双方は、開位置または使用位置の一方または双方において第1の本体部および第2の本体部を付勢するように構成された1つ以上の磁石を含んでもよい(または磁性材料から作製されてもよい)。
【0064】
図示の実施形態では、第1および第2の本体部502、504の遠位端部は、実質的に閉じており、カートリッジ300の遠位端部を越えて延在するように構成されている。全ての実施形態が端部を貫通して画定された開口部を含むわけではないが、図示の実施形態の第1および第2の本体部502、504の遠位端部508、512は、その閉鎖端部を貫通して画定され、挿入されたカートリッジ300の熱源308に近接して配置された複数の開口部522をさらに含む。特に、図示の実施形態の第1および第2の本体部502、504の遠位端部508、512は、複数の交差する線を形成する複数の小さな開口部522を備える星形パターンを有する。他の実施形態では、本体部の遠位端部は、例えば単一の開口部などの任意の開口部を有してもよいことに留意されたい。他の実施形態では、第1および第2の本体部の遠位端部は、実質的に開いていてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、カートリッジがホルダに挿入され、ホルダが閉位置にある後に、熱源の少なくとも一部が露出されてもよい。このようにして、いくつかの実施形態では、熱源の少なくとも一部は、ホルダの遠位端部を越えて延在することができる。そのような構成は、熱源を点火し、点火後の熱源の燃焼を支援するために酸素流を強化するのを助けることができる。
【0065】
図示の実施形態は、第1の本体部502および第2の本体部504にそれぞれ画定された一対の周方向開口部524a、524bをさらに含む。図示の実施形態では、周方向開口部は、第1および第2の本体部502、504の遠位端部508、512に近接して、挿入されたカートリッジ300の熱源308に近接して配置されるように構成されている。いくつかの実施形態では、周方向開口部が1つの本体部にのみ含まれてもよいことに留意されたい。他の実施形態は、周方向開口部を含む必要はない。さらに、他の実施形態の周方向開口部は、異なる構成を有してもよい。したがって、端部開口部522および/または周方向開口部524は、開口部を具備しなくてもよく、図示されているものよりも少なくてもよく、または追加の開口部および/または代替の形状およびサイズの開口部を具備してもよいことが理解されよう。いくつかの実施形態では、基材材料に近接したカートリッジの外側ハウジングの開口部に対応する追加または代替の周方向開口部がホルダを貫通して配置されてもよい。このようにして、追加的または代替的に、空気が基材材料を通って引き込まれてもよい。
【0066】
図示の実施形態では、熱源308の点火は、基材材料316に関連するエアロゾル前駆体組成物のエアロゾル化をもたらす。様々な実施形態では、ホルダ500のエアロゾル通路516は、ユーザによってホルダ500に加えられた吸引に応答して、発生したエアロゾルを、それを通して受け入れるように構成されている。図示されていないが、いくつかの実施形態では、ホルダ(例えば、第1の本体部または第2の本体部の一方または双方)は、受容区画に近接してホルダを通って延在する1つ以上の空気入口開口部を含んでもよい。追加的または代替的に、他の実施形態は、受容区画から下流のホルダを通って延在する1つ以上の空気入口開口部を含んでもよい。このようにして、吸い込まれた空気は、ユーザに送達される前に生成されたエアロゾルと混合することができる。
【0067】
いくつかの実施形態では、(例えば、その第1の端部に近接する)ホルダは、ホルダに加えられた吸引に応答してエアロゾルを受け入れるように構成されたフィルタを含んでもよい。様々な実施形態では、フィルタは、いくつかの態様では、受容端とは反対側のホルダの端部に近接して半径方向および/または長手方向に配置された円形ディスクとして提供されてもよい。このようにして、ホルダを吸引すると、フィルタは、エアロゾル送達装置のホルダを通って流れるエアロゾルを受容することができる。いくつかの実施形態では、フィルタは、個別のセグメントを備えてもよい。例えば、いくつかの実施形態は、フィルタリングを提供するセグメント、吸引抵抗を提供するセグメント、エアロゾルが冷却するための空間を提供する中空セグメント、他のフィルタセグメント、および上記の任意の1つまたは任意の組み合わせを含んでもよい。好ましくは、基材材料の要素は、有意な程度まで熱分解(例えば、炭化、焦げ付き、または燃焼)を受けず、エアロゾル化された成分は、フィルタ(存在する場合)を含む喫煙品を通ってユーザの口の中に引き込まれた空気中に同伴される。
【0068】
図7図9は、取り外し可能且つ交換可能なカートリッジを受容するように構成されたエアロゾル装置の別の例示的な実施形態を示している。特に、図7は、本開示の例示的な実施形態にかかる、使用位置に示されたエアロゾル送達装置600の斜視図を示している。図8は、本発明の例示的な実施形態にかかる、開位置に示されたエアロゾル送達装置600の斜視図を示している。図9は、本開示の一実施形態にかかる、使用位置に示されたエアロゾル送達装置600の長手方向断面図を示している。
【0069】
図に示すように、図示の実施形態のエアロゾル送達装置600は、ホルダ700と、取り外し可能且つ交換可能なカートリッジ300(図13および図14に関して以下により詳細に説明する)とを含む。図示の実施形態では、ホルダ700は、一般に、第1の本体部702および第2の本体部704を備える。図示の実施形態の第1の本体部702は、第1の端部706および反対側の遠位端部708を画定する。同様に、第2の本体部704は、第1の端部710および遠位端部712を画定する。図示の実施形態では、ホルダ700は、第1および第2の本体部702、704の遠位端部708、712に近接して配置された受容区画714をさらに含む。様々な実施形態では、受容区画は、第1の本体部にのみ、または第2の本体部にのみ配置されてもよいが、図示の実施形態では、受容区画714は、第1の本体部702に配置された受容区画部714aと、第2の本体部704に配置された受容区画部714bとによって部分的に形成される。図示の実施形態のホルダ700はまた、受容区画714からホルダ702の吸口端を通って延在するエアロゾル通路716を含む。様々な実施形態では、エアロゾル通路は、第1の本体部にのみ、または第2の本体部にのみ配置されてもよいが、図示の実施形態では、エアロゾル通路716は、第1の本体部702に配置されたエアロゾル通路部716aと、第2の本体部704に配置されたエアロゾル通路部716bとによって部分的に形成される。図示の実施形態では、受容区画部714a、714bのそれぞれは、受容区画714の約半分を備え、エアロゾル通路部716a、716bのそれぞれは、エアロゾル通路716の約半分を備えるが、他の実施形態は異なっていてもよい(例えば、受容区画および/またはエアロゾル通路の半分よりも多くが第1または第2の本体部のいずれかに受容される実施形態など)。
【0070】
図示の実施形態では、ホルダ700は、略円筒形の第1の部分700aおよび円錐台形の第2の部分700bを有するホーン形状を有する。しかしながら、他の実施形態では、ホルダは異なる形状を有してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、ホルダは、略長方形の形状を有してもよい。他の実施形態では、ホルダは、略直方体形状などの略矩形の形状を有してもよい。他の実施形態では、ホルダは、他の手持ち式形状を有してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、ホルダは、小さい箱形状、様々なポッドモッド(pod mod)形状、またはフォブ(fob)形状を有してもよい。
【0071】
様々な実施形態では、ホルダは、様々な材料から作製されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、第1の本体部または第2の本体部の一方または双方は、例えば、ポリカーボネート、ポリエチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリアミド(ナイロン)、またはポリプロピレンなどの成形可能なプラスチック材料から作製されてもよい。しかしながら、他の実施形態では、いずれかまたは双方の本体部は、例えば、異なるプラスチック材料、金属材料(例えば、限定されないが、ステンレス鋼、アルミニウム、真鍮、銅、銀、金、または青銅)、グラファイト材料、ガラス材料、セラミック材料、天然材料(例えば、限定されないが、木材)、複合材料、またはそれらの任意の組み合わせなどの異なる材料から作製されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の本体部および第2の本体部は、同じ材料から作製されてもよい。しかしながら、他の実施形態では、これらの構成要素(またはこれらの構成要素のサブ部分)のいずれかが異なる材料から作製されてもよい。
【0072】
本開示の様々な実施形態では、ホルダの本体部の一方または双方は、開位置と使用位置との間で他方に対して回転するように構成されている。開位置では、ホルダは、取り外し可能且つ交換可能なカートリッジを受容するように構成され、使用位置では、ホルダは、カートリッジが点火されることができ、エアロゾルがユーザへの吸入のために生成されることができるように、カートリッジを実質的に受容するように構成されている。図示の実施形態では、例えば、第1の本体部702および第2の本体部704は、ヒンジ機構720を中心として互いに対して回転するように構成されている。様々な実施形態では、ヒンジ機構は、例えば、ばねヒンジ、バレルヒンジ、および/またはリビングヒンジを含む様々な異なる種類のヒンジを具備してもよい。
【0073】
図8を参照すると、図示の実施形態のヒンジ機構720は、第1および第2の本体部702、704の横方向縁部の少なくとも一部に沿って画定される。このようにして、開位置では、取り外し可能な交換カートリッジ300は、(図示のように)第1の受容区画部714aまたは第2の受容区画部714bのいずれかに配置されてもよい。カートリッジ300は、熱源308が本体部702、704の遠位端部708、712に近接して配置され、カートリッジ300の第1の端部302がエアロゾル通路716の始端に近接して配置されるように、受容区画714に配置される。いくつかの実施形態では、カートリッジまたは受容区画の一方または双方は、ホルダにおけるカートリッジの適切な位置決めを助けるように構成された1つ以上の機構を含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、カートリッジまたは受容区画の一方または双方は、カートリッジの熱源端部がホルダの遠位端部に近接して配置されることを確実にするキー付き機構を含むことができる。
【0074】
一旦受容されると、本体部702、704の一方または双方は、取り外し可能且つ交換可能なカートリッジ300がホルダ700内に実質的に受容される使用位置まで他方に対して回転されてもよい。このようにして、第1および第2の本体部702、704は、カートリッジ300の周囲で互いに接触することができる。いくつかの実施形態では、第1および/または第2の本体部は、開位置から使用位置への回転を容易にすることができ、および/または本体部を開位置または使用位置のいずれかまたは双方に維持することを容易にすることができる。例えば、いくつかの実施形態では、1つ以上の付勢機構(例えば、1つ以上のばねまたは他の機械的機構など)は、開位置または使用位置の一方または双方において第1および第2の本体部を付勢することができる。他の実施形態では、第1の本体部または第2の本体部の一方または双方は、開位置または使用位置の一方または双方において第1の本体部および第2の本体部を付勢するように構成された1つ以上の磁石を含んでもよい(または磁性材料から作製されてもよい)。
【0075】
図示の実施形態では、第1および第2の本体部702、704の遠位端部は、実質的に閉じており、カートリッジ300の遠位端部を越えて延在するように構成されている。全ての実施形態が端部を貫通して画定された開口部を含むわけではないが、図示の実施形態の第1および第2の本体部702、704の遠位端部708、712は、その閉鎖端部を貫通して画定され、挿入されたカートリッジ300の熱源308に近接して配置された複数の開口部722をさらに含む。特に、図示の実施形態の第1および第2の本体部702、704の遠位端部708、712は、複数の交差する線を形成する複数の小さな開口部722を具備する星形パターンを有する。他の実施形態では、本体部の遠位端部は、例えば単一の開口部などの任意の開口部を有することができることに留意されたい。他の実施形態では、第1および第2の本体部の遠位端部は、実質的に開いていてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、カートリッジがホルダに挿入され、ホルダが閉位置にある後、熱源の少なくとも一部が露出されてもよい。このようにして、いくつかの実施形態では、熱源の少なくとも一部は、ホルダの遠位端部を越えて延在することができる。そのような構成は、熱源を点火し、点火後の熱源の燃焼を支援するために酸素流を強化するのを助けることができる。図示の実施形態では、ホルダ700の第2の部分の円錐台形状は、カートリッジ300の熱源308の周りに空洞725が形成されるようなものである。特に、それぞれの空洞725a、725bは、熱源308の周囲に近接して取り囲む第1および第2の本体部702、704に形成される。このようにして、図示の実施形態の熱源308は、点火後に空気への増加した曝露を経験することができる。
【0076】
図示の実施形態では、熱源308の点火は、基材材料316に関連するエアロゾル前駆体組成物のエアロゾル化をもたらす。様々な実施形態では、ホルダ700のエアロゾル通路716は、ユーザによってホルダ700に加えられた吸引に応答して、発生したエアロゾルを、それを通して受け入れるように構成されている。図示されていないが、いくつかの実施形態では、ホルダ(例えば、第1の本体部または第2の本体部の一方または双方)は、受容区画に近接してホルダを通って延在する1つ以上の空気入口開口部を含んでもよい。追加的または代替的に、他の実施形態は、受容区画から下流のホルダを通って延在する1つ以上の空気入口開口部を含んでもよい。このようにして、吸い込まれた空気は、ユーザに送達される前に、生成されたエアロゾルと混合することができる。
【0077】
いくつかの実施形態では、(例えば、その第1の端部に近接する)ホルダは、ホルダに加えられた吸引に応答してエアロゾルを受け入れるように構成されたフィルタを含んでもよい。様々な実施形態では、フィルタは、いくつかの態様では、受容端とは反対側のホルダの端部に近接して半径方向および/または長手方向に配置された円形ディスクとして提供されてもよい。このようにして、ホルダを吸引すると、フィルタは、エアロゾル送達装置のホルダを通って流れるエアロゾルを受容することができる。いくつかの実施形態では、フィルタは、個別のセグメントを備えてもよい。例えば、いくつかの実施形態は、フィルタリングを提供するセグメント、吸引抵抗を提供するセグメント、エアロゾルが冷却するための空間を提供する中空セグメント、他のフィルタセグメント、および上記の任意の1つまたは任意の組み合わせを含んでもよい。好ましくは、基材材料の要素は、有意な程度まで熱分解(例えば、炭化、焦げ付き、または燃焼)を受けず、エアロゾル化された成分は、フィルタ(存在する場合)を含む喫煙品を通ってユーザの口の中に引き込まれた空気中に同伴される。
【0078】
図10図12は、取り外し可能且つ交換可能なカートリッジを受容するように構成されたエアロゾル装置の別の例示的な実施形態を示している。特に、図10は、本開示の例示的な実施形態にかかる、使用位置に示されたエアロゾル送達装置800の斜視図を示している。図11は、本発明の例示的な実施形態にかかる、開位置に示されたエアロゾル送達装置800の斜視図を示している。図12は、本開示の一実施形態にかかる、使用位置に示されたエアロゾル送達装置800の長手方向断面図を示している。
【0079】
図に示すように、図示の実施形態のエアロゾル送達装置800は、ホルダ900と、取り外し可能且つ交換可能なカートリッジ300(図13および図14に関して以下により詳細に説明する)とを含む。図示の実施形態では、ホルダ900は、一般に、第1の本体部902および第2の本体部904を備える。図示の実施形態の第1の本体部902は、第1の端部906および反対側の遠位端部908を画定する。同様に、第2の本体部904は、第1の端部910および遠位端部912を画定する。図示の実施形態では、ホルダ900は、第1および第2の本体部902、904の遠位端部908、912に近接して配置された受容区画914をさらに含む。様々な実施形態では、受容区画は、第1の本体部にのみ、または第2の本体部にのみ配置されてもよいが、図示の実施形態では、受容区画914は、第1の本体部902に配置された受容区画部914aと、第2の本体部904に配置された受容区画部914bとによって部分的に形成される。図示の実施形態のホルダ900はまた、受容区画914からホルダ902の吸口端を通って延在するエアロゾル通路916を含む。図示の実施形態では、エアロゾル通路916の第1の部分は、第1の本体部902に配置されたエアロゾル通路部916aと第2の本体部904に配置されたエアロゾル通路部916bとによって部分的に形成され、エアロゾル通路916の第2の部分は、完全に第1の本体部902内に配置される。図示の実施形態では、受容区画部914a、914bのそれぞれは、受容区画914の約半分を備え、エアロゾル通路部916a、916bの第1の部分のそれぞれは、エアロゾル通路916の約半分を備えるが、他の実施形態は異なっていてもよい(例えば、受容区画および/またはエアロゾル通路の半分よりも多くが第1または第2の本体部のいずれかに受容される実施形態など)。
【0080】
図示の実施形態では、ホルダ900は、略円筒形の第1の部分900aおよび円錐台形の第2の部分900bを有するホーン形状を有する。特に、図示の実施形態の略円筒形の第1の部分900aは、第1の本体部902内に受容されているが、円錐台形の第2の部分900bは、第1の本体部902と第2の本体部904との間で分割されている。しかしながら、他の実施形態では、ホルダは、異なる形状を有してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、ホルダは、略長方形の形状を有してもよい。他の実施形態では、ホルダは、略直方体形状などの略矩形の形状を有してもよい。他の実施形態では、ホルダは、他の手持ち式形状を有してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、ホルダは、小さい箱形状、様々なポッドモッド(pod mod)形状、またはフォブ(fob)形状を有してもよい。
【0081】
様々な実施形態では、ホルダは、様々な材料から作製されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、第1の本体部または第2の本体部の一方または双方は、例えば、ポリカーボネート、ポリエチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリアミド(ナイロン)、またはポリプロピレンなどの成形可能なプラスチック材料から作製されることができる。しかしながら、他の実施形態では、いずれかまたは双方の本体部は、例えば、異なるプラスチック材料、金属材料(例えば、限定されないが、ステンレス鋼、アルミニウム、真鍮、銅、銀、金、または青銅)、グラファイト材料、ガラス材料、セラミック材料、天然材料(例えば、限定されないが、木材)、複合材料、またはそれらの任意の組み合わせなどの異なる材料から作製されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の本体部および第2の本体部は、同じ材料から作製されてもよい。しかしながら、他の実施形態では、これらの構成要素(またはこれらの構成要素のサブ部分)のいずれかが異なる材料から作製されてもよい。
【0082】
本開示の様々な実施形態では、ホルダの本体部の一方または双方は、開位置と使用位置との間で他方に対して回転するように構成されている。開位置では、ホルダは、取り外し可能且つ交換可能なカートリッジを受容するように構成され、使用位置では、ホルダは、カートリッジが点火されることができ、エアロゾルがユーザへの吸入のために生成されることができるように、カートリッジを実質的に受容するように構成されている。図示の実施形態では、例えば、第1の本体部902および第2の本体部904は、ヒンジ機構920を中心として互いに対して回転するように構成されている。様々な実施形態では、ヒンジ機構は、例えば、ばねヒンジ、バレルヒンジ、および/またはリビングヒンジを含む様々な異なる種類のヒンジを具備してもよい。
【0083】
図11を参照すると、図示の実施形態のヒンジ機構920は、ホルダ900の円錐台形の第2の部分900bの縁部の少なくとも一部に沿って画定される。このようにして、開位置では、取り外し可能な交換カートリッジ300は、(図示のように)第1の受容区画部914aまたは第2の受容区画部914bのいずれかに配置されてもよい。カートリッジ300は、熱源308が本体部902、704の遠位端部908、912に近接して配置され、カートリッジ300の第1の端部302がエアロゾル通路916の始端に近接して配置されるように、受容区画914に配置される。いくつかの実施形態では、カートリッジまたは受容区画の一方または双方は、ホルダにおけるカートリッジの適切な位置決めを助けるように構成された1つ以上の機構を含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、カートリッジまたは受容区画の一方または双方は、カートリッジの熱源端部がホルダの遠位端部に近接して配置されることを確実にするキー付き機構を含んでもよい。
【0084】
一旦受容されると、本体部902、904の一方または双方は、取り外し可能且つ交換可能なカートリッジ300がホルダ900内に実質的に受容される使用位置まで他方に対して回転されてもよい。このようにして、第1および第2の本体部902、904は、カートリッジ300の周囲で互いに接触することができる。いくつかの実施形態では、第1および/または第2の本体部は、開位置から使用位置への回転を容易にすることができ、および/または本体部を開位置または使用位置のいずれかまたは双方に維持することを容易にすることができる。例えば、いくつかの実施形態では、1つ以上の付勢機構(例えば、1つ以上のばねまたは他の機械的機構など)は、開位置または使用位置の一方または双方において第1および第2の本体部を付勢することができる。他の実施形態では、第1の本体部または第2の本体部の一方または双方は、開位置または使用位置の一方または双方において第1の本体部および第2の本体部を付勢するように構成された1つ以上の磁石を含んでもよい(または磁性材料から作製されてもよい)。
【0085】
図示の実施形態では、第1および第2の本体部902、904の遠位端部は、実質的に閉じており、カートリッジ300の遠位端部を越えて延在するように構成されている。全ての実施形態が端部を貫通して画定された開口部を含むわけではないが、図示の実施形態の第1および第2の本体部902、904の遠位端部908、912は、その閉鎖端部を貫通して画定され、挿入されたカートリッジ300の熱源308に近接して配置された複数の開口部922をさらに含む。特に、図示の実施形態の第1および第2の本体部902、904の遠位端部908、912は、複数の交差する線を形成する複数の小さな開口部922を具備する星形パターンを有する。他の実施形態では、本体部の遠位端部は、例えば単一の開口部などの任意の開口部を有してもよいことに留意されたい。他の実施形態では、第1および第2の本体部の遠位端部は、実質的に開いていてもよい。図示の実施形態では、ホルダ900の第2の部分の円錐台形状は、カートリッジ300の熱源308の周りに空洞925が形成されるようなものである。特に、それぞれのキャビティ925a、925bは、熱源308の周囲に近接して取り囲む第1および第2の本体部902、904に形成される。このようにして、図示の実施形態の熱源308は、点火後に空気への増加した曝露を経験することができる。
【0086】
図示の実施形態では、熱源308の点火は、基材材料316に関連するエアロゾル前駆体組成物のエアロゾル化をもたらす。様々な実施形態では、ホルダ900のエアロゾル通路916は、ユーザによってホルダ900に加えられた吸引に応答して、発生したエアロゾルを、それを通して受け入れるように構成されている。図示されていないが、いくつかの実施形態では、ホルダ(例えば、第1の本体部または第2の本体部の一方または双方)は、受容区画に近接してホルダを通って延在する1つ以上の空気入口開口部を含んでもよい。追加的または代替的に、他の実施形態は、受容区画から下流のホルダを通って延在する1つ以上の空気入口開口部を含むことができる。このようにして、吸い込まれた空気は、ユーザに送達される前に、生成されたエアロゾルと混合することができる。
【0087】
いくつかの実施形態では、(例えば、その第1の端部に近接する)ホルダは、ホルダに加えられた吸引に応答してエアロゾルを受け入れるように構成されたフィルタを含んでもよい。様々な実施形態では、フィルタは、いくつかの態様では、受容端とは反対側のホルダの端部に近接して半径方向および/または長手方向に配置された円形ディスクとして提供されてもよい。このようにして、ホルダを吸引すると、フィルタは、エアロゾル送達装置のホルダを通って流れるエアロゾルを受容することができる。いくつかの実施形態では、フィルタは、個別のセグメントを備えてもよい。例えば、いくつかの実施形態は、フィルタリングを提供するセグメント、吸引抵抗を提供するセグメント、エアロゾルが冷却するための空間を提供する中空セグメント、他のフィルタセグメント、および上記の任意の1つまたは任意の組み合わせを含んでもよい。好ましくは、基材材料の要素は、有意な程度まで熱分解(例えば、炭化、焦げ付き、または燃焼)を受けず、エアロゾル化された成分は、フィルタ(存在する場合)を含む喫煙品を通ってユーザの口の中に引き込まれた空気中に同伴される。
【0088】
図13は、本開示の例示的な実施形態にかかる、取り外し可能且つ交換可能なカートリッジ300の斜視図を示している。本開示に適用可能とすることができるカートリッジ構成の他の例は、2019年7月18日に出願された、Aerosol Delivery Device with Consumable Cartridgeと題する米国特許出願第16/515,637号明細書に見出すことができ、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。図示の実施形態では、カートリッジ300は、第1の端部302および遠位端部304を画定する。図示の実施形態のカートリッジ300は、熱源308を備える加熱部306と、基材材料316(図14を参照)を備える基材部310と、熱源308および基材材料316の少なくとも一部を取り囲むように構成された外側ハウジング312とをさらに含む。図示の実施形態では、カートリッジ300は、略円筒形の全体形状を有するが、様々な他の実施形態では、カートリッジまたはその構成要素のいずれかは、異なる形状を有してもよいことに留意されたい。例えば、いくつかの実施形態では、カートリッジ(および/またはその構成要素のいずれか)は、略直方体形状などの略矩形の形状を有してもよい。他の実施形態では、カートリッジ(および/またはその構成要素のいずれか)は、他の手持ち式形状を有してもよい。
【0089】
いくつかの実施形態では、熱源と基材材料との間にバリアが存在してもよい。いくつかの実施形態では、そのようなバリアは、1つ以上の開口部を含むことができるディスクを備えてもよい。いくつかの実施形態では、バリアは、金属材料(例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、真鍮、銅、銀、金、および青銅など)、またはグラファイト材料、またはセラミック材料、またはプラスチック材料、またはそれらの任意の組み合わせから構成されてもよい。いくつかの実施形態では、バリアを含んでも含まなくてもよい熱伝達構成要素が、熱源と基材材料との間に存在してもよい。熱伝達構成要素のいくつかの例は、2018年3月16日に出願された、Smoking Article with Heat Transfer Componentと題する米国特許出願第15/923,735号明細書に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態では、バリアは、燃焼ガスが基材材料を通って引き込まれる(および/またはエアロゾルが引き込まれる空気通路を通って引き込まれる)のを防止または阻止することができる。いくつかの実施形態では、ホルダまたはホルダの一部(受容チャンバなど)は、熱伝導性であってもよく、伝熱部品および/または基材材料と密接に接触してもよい。
【0090】
様々な実施形態では、熱源は、その点火時に熱を発生させるように構成されてもよい。図示の実施形態では、熱源308は、略円筒形の形状を有し、可燃性炭素質材料を組み込んだ可燃性燃料要素を備える。他の実施形態では、熱源は、異なる形状、例えば、立方体または六角形の断面を有するプリズム形状を有してもよい。炭素質材料は、一般に、高い炭素含有量を有する。好ましい炭素質材料は、主に炭素から構成され、および/または典型的には、乾燥重量基準で約60%超、一般に約70%超、しばしば約80%超、頻繁に約90%超の炭素含有量を有する。
【0091】
場合によっては、熱源は、可燃性炭素質材料以外の要素(例えば、粉末タバコまたはタバコ抽出物などのタバコ成分、香味料、塩化ナトリウム、塩化カリウムおよび炭酸ナトリウムなどの塩、熱安定性グラファイト中空円筒形(例えば、チューブ)繊維、酸化鉄粉末、ガラスフィラメント、粉末炭酸カルシウム、アルミナ顆粒、アンモニア塩などのアンモニア源、および/またはグアーガム、アルギン酸アンモニウムおよびアルギン酸ナトリウムなどの結合剤)を組み込んでもよい。他の実施形態では、熱源は、例えば複数の点火可能なビーズなどの複数の点火可能な物体を備えてもよい。他の実施形態では、熱源は、組成または相対含有量が上記のものと異なっていてもよいことに留意されたい。例えば、いくつかの実施形態では、グラファイトまたはグラフェンなどの異なる形態の炭素が熱源として使用されることができる。他の実施形態では、熱源は、増加したレベルの活性炭、異なる多孔度の炭素、異なる量の炭素、任意の上述した成分のブレンドなどを有してもよい。さらに他の実施形態では、熱源は、例えば、その点火時に熱を発生させるように構成された可燃性液化ガスなどの非炭素熱源を備えてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、液化ガスは、石油ガス(LPGまたはLPガス)、プロパン、プロピレン、ブチレン、ブタン、イソブテン、メチルプロパン、またはn-ブタンのうちの1つ以上を含んでもよい。さらに他の実施形態では、熱源は、化学反応ベースの熱源を備えてもよく、熱源の点火は、2つ以上の個々の成分の相互作用を含む。例えば、化学反応に基づく熱源は、金属剤および活性化溶液を含んでもよく、金属剤と活性化溶液とが接触すると熱源が活性化される。化学ベースの熱源のいくつかの例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Banerjeeらによる米国特許第7,290,549号明細書に見出すことができる。熱源の組み合わせも可能である。
【0092】
適用可能な熱源の具体的な寸法は、様々なものとすることができるが、図示の実施形態では、熱源308は、約5mm~約20mmの包括的な範囲の長さを有し、いくつかの実施形態では、約17mmとすることができ、約3mm~約8mmの包括的な範囲の全直径を有し、いくつかの実施形態では、約4.8mm(いくつかの実施形態では、約7mm)とすることができる。
【0093】
他の実施形態では、熱源は、様々な方法で構築されてもよいが、図示の実施形態では、熱源308は、粉砕または粉末化された炭素質材料を使用して押出または複合化され、乾燥重量基準で約0.5g/cmを超える、しばしば約0.7g/cmを超える、頻繁に約1g/cmを超える密度を有する。例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Riggsらによる米国特許第5,551,451号明細書およびBorschkeらによる米国特許第7,836,897号明細書に記載されている燃料源構成要素、配合物および設計の種類を参照されたい。
【0094】
様々な実施形態では、熱源は、例えば、略中実円筒形状または中空円筒(例えば、チューブ)形状を含む様々な形態を有してもよいが、図示の実施形態の熱源308は、熱源308の第1の端部から熱源308の対向する第2の端部まで長手方向に延在する複数の内部通路314を含む略円筒形の形状を有する押出モノリシック炭素質材料を具備する。図示の実施形態では、単一の中央内部通路314aと、中央内部通路314aから離間し、中央内部通路314aのサイズと同様のサイズ(例えば、直径)を有する6つの周囲内部通路314bと、熱源308の外面から離間し、中央内部通路314aの直径よりも小さい直径を有する6つの周辺内部通路314cとを備える約13個の内部通路314が存在する。他の実施形態では、複数の内部通路が存在する必要はなく、および/または複数の内部通路は他の形態および/またはサイズをとることができることに留意されたい。例えば、いくつかの実施形態では、僅か2つの内部通路が存在することができ、さらに他の実施形態は、僅か1つの内部通路を含んでもよい。さらに他の実施形態は、内部通路を全く含まなくてもよい。追加の実施形態は、不均等な直径および/または形状とすることができ、不均等に離間されることができ、および/または熱源内に配置されることができる複数の内部通路を含んでもよい。
【0095】
いくつかの実施形態は、代替的にまたは追加的に、熱源の第1の端部から対向する第2の端部まで長手方向に延在する1つ以上の周辺溝を含んでもよいが、他の実施形態では、溝は、熱源の全長にわたって延在する必要はない。いくつかの実施形態では、そのような溝は、幅および深さが実質的に等しくてもよく、熱源の円周の周りに実質的に等しく分布してもよい。そのような実施形態では、僅か2つの溝が存在することができ、さらに他の実施形態は、僅か1つの溝を含んでもよい。さらに他の実施形態は、溝を全く含まなくてもよい。追加の実施形態は、不均等な幅および/または深さとすることができ、熱源の円周の周りに不均等に離間されることができる複数の溝を含むことができる。さらに他の実施形態では、熱源は、押出されたモノリシック炭素質材料の第1の端部からその反対側の第2の端部まで長手方向に延在する丸溝ひだおよび/またはスリットを含むことができる。いくつかの実施形態では、熱源は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Lobovskyによる米国特許第7,615,184号明細書に開示されている種類の発泡プロセスから形成された発泡炭素モノリスを具備することができる。したがって、いくつかの実施形態は、熱源を点火するのにかかる時間の短縮に関して利点を提供することができる。いくつかの他の実施形態では、熱源は、断熱層(図示せず)と共押出されることができ、それによって製造時間および費用を削減する。燃料要素の他の実施形態は、そのそれぞれが参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Brooksらによる米国特許第4,922,901号明細書に記載されている種類の炭素繊維、またはTakeuchiらによる米国特許出願公開第2009/0044818号明細書に開示されるような他の熱源実施形態を含む。デボス加工された熱源システムを含む熱源、方法、およびそのような熱源を含む喫煙品のさらなる例は、2018年2月22日に出願された、System for Debossing a Heat Generation Member,a Smoking Article Including the Debossed Heat Generation Member,and a Related Methodと題する米国特許出願第15/902,665号明細書に開示されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0096】
一般に、熱源は、熱源からエアロゾル化可能構成要素(ならびにユーザへの送達のために同様に提供される任意の香味料、薬剤など)への熱の印加によって形成/揮発されたエアロゾルがマウスピースを介してユーザに送達可能であるように、1つ以上のエアロゾル化可能構成要素を有するエアロゾル送達構成要素(例えば、基材部)の十分に近くに配置される。すなわち、熱源が基材構成要素を加熱すると、消費者による吸入に適した物理的形態でエアロゾルが形成、放出、または生成される。放出する(release)、放出している(releasing)、放出する(releases)、または放出した(released)という言及は、形成するまたは生成する(form or generate)、形成しているまたは生成している(forming or generating)、形成するまたは生成する(forms or generates)、および形成されたまたは生成された(formed or generated)を含むように、前述の用語は互換可能であることが意味されることに留意されたい。具体的には、吸入可能物質は、蒸気もしくはエアロゾルまたはそれらの混合物の形態で放出される。さらに、様々な喫煙品要素の選択は、本開示の背景技術の項に列挙された代表的な製品などの市販の電子喫煙品を考慮して理解される。
【0097】
図14は、図13のカートリッジ300の長手方向断面図を示している。図に示すように、図示の実施形態の基材材料316は、対向する第1および第2の端部を有し、熱源308は、基材材料316の第1の端部に隣接して配置される。カートリッジの様々な構成要素の寸法は、特定の用途の必要性のために変化することができるが、図示の実施形態では、カートリッジ300は、約10mm~約50mmの包括的な範囲の全長および約2mm~約20mmの包括的な範囲の直径を有することができる。さらに、図示の実施形態では、外側ハウジング312は、約0.05mm~0.5mmの包括的な範囲の厚さを有することができる。さらにまた、図示の実施形態では、基材材料116は、ハウジング112の厚さに対応するために、約5mm~30mmの包括的な範囲の長さおよびカートリッジ全体の直径よりも僅かに小さい直径、例えば、約2.9mm~約9.9mmの包括的な範囲の直径を有してもよい。
【0098】
図示の実施形態では、基材部310は、単一のセグメントを有する基材材料316を具備するが、他の実施形態では、基材部は、1つ以上の追加の基材材料セグメントを含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、エアロゾル送達装置は、対向する第1および第2の端部を有する第2の基材材料セグメント(図示せず)をさらに備えてもよい。様々な実施形態では、基材材料のうちの1つ以上は、エアロゾル前駆体組成物が関連付けられたタバコまたはタバコ関連材料を含んでもよい。他の実施形態では、セルロースパルプ材料などの非タバコ材料が使用されてもよい。他の実施形態では、非タバコ基材材料は、植物由来材料でなくてもよい。基材材料(および/または複数の基材材料)に使用するための他の可能な組成物、成分、および/または添加剤は、以下により詳細に記載される。以下の説明は、本明細書に記載の喫煙品(例えば、図示された実施形態の基材材料など)で使用可能な任意の基材材料に適用可能であることに留意されたい。
【0099】
一実施形態では、例えば、基材材料は、カットフィラー形態の風味豊かな芳香タバコのブレンドを具備してもよい。別の実施形態では、基材材料は、その開示が、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる、Pryorらによる米国特許第4,807,809号明細書、Pryorらによる米国特許第4,889,143号明細書、およびRakerによる米国特許第5,025,814号明細書に記載されているような再構成タバコ材料を具備してもよい。さらに、再構成されたタバコ材料は、Chemical and Biological Studies on New Cigarette Prototypes that Heat Instead of Burn Tobacco,R.J.Reynolds Tobacco Company Monograph(1988年)に記載されている種類の紙巻タバコ用の再構成されたタバコ紙を含むことができ、その内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。例えば、再構成されたタバコ材料は、タバコおよび/またはタバコ関連材料を含むシート状材料を含むことができる。したがって、いくつかの実施形態では、基材材料は、再構成されたタバコ材料の巻かれたロールから形成されることができる。別の実施形態では、基材材料は、再構成されたタバコ材料の細片、ストリップなどから形成されることができる。別の実施形態では、タバコシートは、熱伝導成分を含む場合も含まない場合もある、重ね合わせ層(例えば、ギャザーウェブ)を備えることができる。繊維状充填材、エアロゾル形成材料、および複数の熱伝導性構成要素によって形成された初期基材シートの一連の重ね合わせ層(例えば、ギャザーウェブ)を含む基材部の例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、「Heat Conducting Substrate for Electrically Heated Aerosol Delivery Device」というタイトルの2018年2月26日に出願された米国特許出願第15/905,320号に記載されている。
【0100】
いくつかの実施形態では、基材材料は、タバコ関連材料を有する複数のマイクロカプセル、ビーズ、顆粒などを含有してもよい。例えば、代表的なマイクロカプセルは、形状が一般に球形とすることができ、タバコ由来の抽出物および/または同様のものの液体中心領域を含む外側カバーまたはシェルを有することができる。いくつかの実施形態では、基材材料のうちの1つ以上は、それぞれ中空円筒形状に形成された複数のマイクロカプセルを含有してもよい。いくつかの実施形態では、基材材料のうちの1つ以上は、中空円筒形状に形成された複数のマイクロカプセルの構造的形状および/または完全性を維持するように構成された結合剤材料を含んでもよい。
【0101】
1つ以上の基材材料に使用されるタバコは、煙道硬化タバコ、バレー種タバコ、オリエンタルタバコ、メリーランドタバコ、ダークタバコ、ダークファイアタバコおよびルスティカタバコなどのタバコ、ならびに他の希少または特殊なタバコ、またはそれらのブレンドを含んでもよいか、またはそれらに由来するものとしてもよい。様々な代表的なタバコの種類、加工された種類のタバコ、およびタバコのブレンドの種類は、Lawsonらによる米国特許第4,836,224号明細書、Perfettiらによる米国特許第4,924,888号明細書、Brownらによる米国特許第5,056,537号明細書、Brinkleyらによる米国特許第5,159,942号明細書、Gentryによる米国特許第5,220,930号明細書、Blakleyらによる米国特許第5,360,023号明細書、Shaferらによる米国特許第6,701,936号明細書、Dominguezらによる米国特許第6,730,832号明細書、Liらによる米国特許第7,011,096号明細書、Liらによる米国特許第7,017,585号明細書、Lawsonらによる米国特許第7,025,066号明細書、Perfettiらによる米国特許出願公開第2004/0255965号明細書、Beremanによる国際公開第02/37990号、およびBombickら,Fund.Appl.Toxicol.,39,p.11-17(1997年)に記載されており、その開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0102】
本開示のさらに他の実施形態では、基材材料は、タバコ、タバコ関連材料、グリセリン、水、および/またはバインダ材料を含むか、またはそれらから本質的に構成される押出構造を具備することができるが、特定の配合物はバインダ材料を除外してもよい。様々な実施形態では、適切な結合剤材料は、アルギン酸アンモニウム、アルギン酸プロピレングリコール、アルギン酸カリウム、およびアルギン酸ナトリウムなどのアルギン酸塩を含むことができる。アルギン酸塩、特に高粘度アルギン酸塩は、制御されたレベルの遊離カルシウムイオンと組み合わせて使用することができる。他の適切な結合剤材料は、Aqualon Co.からのKlucel Hなどのヒドロキシプロピルセルロース、The Dow Chemical Co.からのMethocel K4MSなどのヒドロキシプロピルメチルセルロース、Aqualon Co.からのNatrosol 250 MRCSなどのヒドロキシエチルセルロース、FMCからのAvicelなどの微結晶性セルロース、The Dow Chemical Co.からのMethocel A4Mなどのメチルセルロース、およびHercules Inc.からのCMC 7HFおよびCMC 7H4Fなどのナトリウムカルボキシメチルセルロースを含む。さらに他の可能な結合剤材料は、デンプン(例えば、コーンスターチ)、グアーガム、カラギーナン、ローカストビーンガム、ペクチンおよびキサンタンガムを含む。いくつかの実施形態では、2つ以上の結合剤材料の組み合わせまたはブレンドを使用することができる。結合剤材料の他の例は、例えば、Jakobらによる米国特許第5,101,839号明細書、およびRakerらによる米国特許第4,924,887号明細書に記載されており、これらのそれぞれは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態では、エアロゾル形成材料は、結合剤材料(例えば、プロピレングリコールアルギネート)の一部として提供されてもよい。さらに、いくつかの実施形態では、結合剤材料は、タバコまたは他のバイオマスに由来するナノセルロースを含んでもよい。
【0103】
いくつかの実施形態では、基材材料は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Stoneらによる米国特許出願公開第2012/0042885号明細書に記載されているように、押し出された材料を含んでもよい。さらに別の実施形態では、基材材料は、マルマライズされたおよび/またはマルマライズされていないタバコから形成された押出構造および/または基材を含むことができる。マルマライズされたタバコは、例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Banerjeeらによる米国特許第5,105,831号明細書から知られている。マルマライズされたタバコは、粉末形態の約20~約50パーセント(重量で)のタバコブレンドと、グリセロール(約20~約30パーセントの重量で)、炭酸カルシウム(一般に約10~約60重量パーセントで、大抵の場合に約40~約60重量パーセントで)を、本明細書に記載の結合剤および/または香味剤とともに含む。様々な実施形態では、押し出された材料は、1つ以上の長手方向の開口部を有することができる。
【0104】
様々な実施形態では、基材材料は、そこで利用される様々な量の材料に基づいて、様々な構造をとってもよい。例えば、サンプル基材材料は、最大約98重量%、最大約95重量%、または最大約90重量%のタバコおよび/またはタバコ関連材料を含むことができる。サンプル基材材料はまた、最大約25重量%、約20重量%、または約15重量%の水、特に約2重量%~約25重量%、約5重量%~約20重量%、または約7重量%~約15重量%の水を含んでもよい。香味剤など(例えば、ニコチンなどの薬剤を含む)は、エアロゾル送達成分の最大約10重量%、最大約8重量%、または最大約5重量%を構成してもよい。
【0105】
追加的にまたは代替的に、基材材料は、押出構造および/またはタバコ、グリセリン、水、および/または結合剤材料を含むかまたは本質的にそれらから構成される基材を具備してもよく、さらに、エアロゾル生成プロセス全体にわたってその構造を実質的に維持するように構成される。すなわち、基材材料は、エアロゾル生成プロセス全体を通してその形状を実質的に維持するように構成されてもよい(例えば、基材材料は、加えられた剪断応力下で継続的に変形しない)。そのような例示的な基材材料は、液体および/またはいくらかの水分含有量を含んでもよいが、基材は、エアロゾル生成プロセスを通して実質的に固体のままとしてもよく、エアロゾル生成プロセスを通して構造的完全性を実質的に維持してもよい。実質的に固体の基材材料に適しているタバコおよび/またはタバコ関連材料の例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Ademeらによる米国特許出願公開第2015/0157052号明細書、Searsらによる米国特許出願公開第2015/0335070号明細書、Whiteによる米国特許第6,204,287号明細書、およびHearnらによる米国特許第5,060,676号明細書に記載されている。
【0106】
いくつかの実施形態では、喫煙品内で使用される基材材料の量は、物品が許容可能な感覚特性および感覚刺激特性、ならびに望ましい性能特性を示すような量とすることができる。例えば、いくつかの実施形態では、多くの点でタバコの煙の外観に似ている目に見える主流エアロゾルの生成を提供するために、例えばグリセリンおよび/またはプロピレングリコールなどのエアロゾル前駆体組成物が基材材料内で使用されることができる。例えば、喫煙品の基材材料に組み込まれるエアロゾル前駆体組成物の量は、約3.5グラム以下、約3グラム以下、約2.5グラム以下、約2グラム以下、約1.5グラム以下、約1グラム以下、または約0.5グラム以下の範囲とすることができる。
【0107】
別の実施形態によれば、本開示にかかる喫煙品は、例えばセラミック材料などの多孔質不活性材料を具備する基材材料を含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、様々な形状および幾何学的形状(例えば、ビーズ、ロッド、チューブなど)のセラミックが使用されてもよく、これらは様々な孔形態を有する。さらに、いくつかの実施形態では、エアロゾル前駆体組成物などの非タバコ材料がセラミックに装填されてもよい。別の実施形態では、基材材料は、例えばタバコ由来抽出物などのタバコ関連材料と化学的および/または物理的に実質的に反応しない多孔質不活性材料を含んでもよい。さらに、上述したような押出タバコは、多孔質であってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、押出タバコ材料は、押出プロセス中に発泡剤として作用する、例えば窒素などの不活性ガスを有することができる。
【0108】
上述したように、様々な実施形態では、基材材料のうちの1つ以上は、エアロゾル前駆体組成物(例えば、保湿剤、例えば、プロピレングリコール、グリセリンなど、および/またはこれらに類似するもの)および/または少なくとも1つの香味剤、ならびに熱源による基材材料の発火、熱分解、燃焼、および/または焦げ付きを防止するのを助けるように構成された難燃性/燃焼遅延剤(例えば、リン酸二アンモニウムおよび/または別の塩)を組み込むように処理、製造、製造、および/または処理されたタバコ、タバコ成分、および/またはタバコ由来材料を含んでもよい。タバコを喫煙品、特にそれらの喫煙品内の実質的に全てのタバコを意図的に燃焼させないように設計された喫煙品に組み込むための様々な方法および方法は、Brooksらによる米国特許第4,947,874号明細書、Cantrellらによる米国特許第7,647,932号明細書、Robinsonらによる米国特許第8,079,371号明細書、Banerjeeらによる米国特許第7,290,549号明細書、およびCrooksらによる米国特許出願公開第2007/0215167号明細書に記載されており、その開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0109】
上述したように、いくつかの実施形態では、難燃材料および他の添加剤は、基材材料のうちの1つ以上に含まれてもよく、有機リン化合物、ホウ砂、水和アルミナ、グラファイト、トリポリリン酸カリウム、ジペンタエリスリトール、ペンタエリスリトールおよびポリオールを含んでもよい。窒素含有ホスホン酸塩、リン酸モノアンモニウム、ポリリン酸アンモニウム、臭化アンモニウム、ホウ酸アンモニウム、ホウ酸エタノールアンモニウム、スルファミン酸アンモニウム、ハロゲン化有機化合物、チオ尿素、および酸化アンチモンなどの他のものも適しているが、好ましい薬剤ではない。基材材料および/または他の構成要素(単独で、または互いにおよび/または他の材料と組み合わせて)で使用される難燃性、燃焼遅延性、および/または焦げ付き遅延性材料の各態様において、望ましい特性は、最も好ましくは、望ましくないガス放出または溶融タイプの動作なしで提供される。
【0110】
本開示の他の実施形態によれば、基材材料はまた、タバコ製品の製造に伝統的に使用されているタイプのタバコ添加物を組み込んでもよい。それらの添加剤は、葉巻、紙巻タバコ、パイプなどの製造に使用されるタバコの香味および芳香を増強するために使用される種類の材料を含むことができる。例えば、それらの添加剤は、様々な紙巻タバコケーシングおよび/または最上層成分を含むことができる。例えば、Wochnowskiによる米国特許第3,419,015号明細書、Berndtらによる米国特許第4,054,145号明細書、Burcham,Jr.らによる米国特許第4,887,619号明細書、Watsonによる米国特許第5,022,416号明細書、Strangらによる米国特許第5,103,842号明細書、およびMartinによる米国特許第5,711,320号明細書を参照されたい。それらの開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。好ましいケーシング材料は、水、糖およびシロップ(例えば、スクロース、グルコースおよび高フルクトースコーンシロップ)、保湿剤(例えば、グリセリンまたはプロピレングリコール)、および香味料(例えば、ココアおよび甘草)を含んでもよい。それらの追加された成分はまた、最上層材料(例えば、メントールなどの香味材料)を含んでもよい。例えば、Maysらによる米国特許第4,449,541号明細書を参照されたい。その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。追加される可能性のあるさらなる材料は、Lawsonらによる米国特許第4,830,028号明細書およびMarshallらによる米国特許第8,186,360号明細書に開示されているものを含み、その開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0111】
いくつかの実施形態では、基材材料は、エアロゾル前駆体組成物を含む液体および/またはエアロゾル前駆体組成物を含むゲルを具備してもよい。液体組成物のいくつかの例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2018年10月26日に出願された、Aerosol Delivery Device with Visible Indicatorと題する米国特許出願第16/171,920号明細書に見出すことができる。
【0112】
上述したように、様々な実施形態では、基材材料のうちの1つ以上は、それに関連するエアロゾル前駆体組成物を有してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、エアロゾル前駆体組成物は、多価アルコール(例えば、グリセリン、プロピレングリコール、またはそれらの混合物)などの1つ以上の異なる成分を含有してもよい。さらなるエアロゾル前駆体組成物の代表的なタイプは、Sensabaugh,Jrらによる米国特許第4,793,365号明細書、Jakobらによる米国特許第5,101,839号明細書、Biggsらによる国際公開第98/57556号パンフレット、およびChemical and Biological Studies on New Cigarette Prototypes that Heat Instead of Burn Tobacco,R.J.Reynolds Tobacco Company Monograph(1988年)に記載されており、その開示は、参照により本明細書に組み込まれる。いくつかの態様において、基材材料は、それに十分な熱を加えると(そして必要に応じて空気で冷却すると)目に見えるエアロゾルを生成することができ、基材材料は、「煙のような」エアロゾルを生成することができる。他の態様では、基材材料は、実質的に見えないが、香味剤またはテクスチャなどの他の特性によって存在すると認識されるエアロゾルを生成することができる。したがって、生成されるエアロゾルの性質は、エアロゾル送達構成要素の特定の構成要素に応じて変動することができる。エアロゾルは、タバコを燃焼させることによって生成される煙の化学的性質に対して、化学的に単純とすることができる。
【0113】
いくつかの実施形態では、エアロゾル前駆体組成物は、様々な濃度で存在することができるニコチンを組み込んでもよい。ニコチンの供給源は、様々とすることができ、エアロゾル前駆体組成物に組み込まれたニコチンは、単一の供給源または2つ以上の供給源の組み合わせに由来することができる。例えば、いくつかの実施形態では、エアロゾル前駆体組成物は、タバコ由来のニコチンを含んでもよい。他の実施形態では、エアロゾル前駆体組成物は、例えばナス科の植物を含む非タバコ植物源などの他の有機植物源に由来するニコチンを含んでもよい。他の実施形態では、エアロゾル前駆体組成物は、合成ニコチンを含んでもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル前駆体組成物に組み込まれたニコチンは、ナス科の他のメンバーなどの非タバコ植物源に由来してもよい。エアロゾル前駆体組成物は、追加的または代替的に、植物成分(例えば、ラベンダー、ペパーミント、カモミール、バジル、ローズマリー、タイム、ユーカリ、ショウガ、大麻、人参、マカおよびチサン)、刺激剤(例えば、カフェインおよびガラナ)、アミノ酸(例えば、タウリン、テアニン、フェニルアラニン、チロシンおよびトリプトファン)および/または医薬、栄養補助食品および薬用成分(例えば、ビタミン、例えばB6、B12およびCならびにカンナビノイド、例えばテトラヒドロカンナビノール(THC)およびカンナビジオール(CBD))を含むがこれらに限定されない他の活性成分を含んでもよい。
【0114】
喫煙品の主流エアロゾルの感覚的または官能的特性または性質を変える多種多様なタイプの香味料または材料が、使用されるのに適している場合がある。いくつかの実施形態では、そのような香味料は、タバコ以外の供給源から提供されてもよく、天然または人工の性質であってもよい。例えば、いくつかの香味料は、基材材料および/またはエアロゾルが生成される喫煙品のそれらの領域に適用されるか、またはそれらの中に組み込まれることができる。いくつかの実施形態では、そのような薬剤は、熱源に最も近い加熱キャビティまたは領域に直接供給されてもよく、または基材材料とともに提供されてもよい。香味料の例は、例えば、バニリン、エチルバニリン、クリーム、茶、コーヒー、果物(例えば、リンゴ、チェリー、イチゴ、桃、柑橘類の香味料、ライムとレモンを含む)、メープル、メントール、ミント、ペパーミント、スペアミント、ウィンターグリーン、ナツメグ、クローブ、ラベンダー、カルダモン、ジンジャー、ハチミツ、アニス、セージ、シナモン、ビャクダン、ジャスミン、カスカリーラ、ココア、甘草、ならびに紙巻タバコ、葉巻、およびパイプタバコの香味料に伝統的に使用されているタイプおよび特性の香味料および香味料パッケージを含むことができる。高果糖コーンシロップなどのシロップも使用するのに適している場合がある。
【0115】
香味料はまた、酸性または塩基性の特性(例えば、レブリン酸、コハク酸、ピルビン酸、および安息香酸などの有機酸)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、香味料は、必要に応じて、基材材料の要素と組み合わせ可能とすることができる。適切とすることができる例示的な植物由来の組成物は、双方ともDubeらによる米国特許第9,107,453号明細書および米国特許出願公開第2012/0152265号明細書に開示されており、それらの開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。本明細書に記載されるような官能特性を含む、タバコ材料と組み合わせてその感覚特性に影響を与えるのに有用とすることができる香料、ケーシングなどの任意の材料は、基材材料と組み合わせることができる。有機酸は、特に、基材材料に組み込むことができ、基材材料と組み合わせることができる可能性があるニコチンなどの薬剤の風味、感覚、または官能特性に影響を与えることができる可能性がある。例えば、レブリン酸、乳酸、ピルビン酸、および安息香酸などの有機酸は、ニコチンと等モル(総有機酸含有量に基づく)までの量でニコチンを含む基材材料に含まれてもよい。有機酸の任意の組み合わせが適切とすることができる。例えば、いくつかの実施形態では、基材材料は、存在する有機酸の総量が基材材料に存在するニコチンの総量と等モルである濃度まで、ニコチン1モルあたり約0.1~約0.5モルのレブリン酸、ニコチン1モルあたり約0.1~約0.5モルのピルビン酸、ニコチン1モルあたり約0.1~約0.5モルの乳酸、またはそれらの組み合わせを含んでもよい。基材材料を製造するために使用される有機酸の様々な追加の例は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Dullらによる米国特許出願公開第2015/0344456号明細書に記載されている。
【0116】
そのようなさらなる構成要素の選択は、喫煙品に望まれる感覚特性などの要因に基づいて可変としてもよく、本開示は、タバコおよびタバコ関連またはタバコ由来の製品の当業者にとって容易に明らかである、そのようなさらなる構成要素を包含することを意図する。例えば、Gutcho、Tobacco Flavoring Substances and Methods、Noyes Data Corp.(1972年)およびLeffingwellら、Tobacco Flavoring for Smoking Products(1972年)を参照されたい。これらの開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0117】
他の実施形態では、基材材料は、様々な固有の特徴または特性を有する他の材料を含んでもよい。例えば、基材材料は、レーヨンの形態の可塑化材料または再生セルロースを含んでもよい。別の例として、シリカを組み込んだ再生セルロース製品であるビスコース(VISIL(R)として市販されている)が適している場合がある。一部の炭素繊維は、少なくとも95%以上の炭素を含有してもよい。同様に、綿などの天然セルロース繊維が適していることがあり、難燃性を高め、オフガス、風味への悪影響を有するであろう特に望ましくないオフガス成分の発生を最小限に抑える(特にいかなる有毒なオフガス製品の可能性も最小限に抑える)ために、シリカ、カーボン、または金属粒子が注入またはその他の方法で処理されることができる。綿は、例えばホウ酸または様々な有機リン酸塩化合物で処理可能であり、浸漬、噴霧、または当該技術分野において知られている他の技術によって望ましい難燃特性を提供することができる。これらの繊維はまた、望ましくないオフガスや溶融タイプの動作なしに、難燃性の望ましい特性を付与するために、有機または金属ナノ粒子によって処理可能(コーティング、注入、またはその双方など)とすることができる。
【0118】
図示の実施形態では、基材材料316は、対向する第1の端部と第2の端部との間に中央に画定された長手方向に延在する軸線を備えてもよく、基材材料316の断面は、いくつかの実施形態では、軸線に関して対称であってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、基材材料の断面は、基材材料がその対向する第1および第2の端部の間に延在する略円筒形の形状を画定するように略円形としてもよい。しかしながら、他の実施形態では、基材材料は、基材材料がその対向する第1および第2の端部の間に略非円筒形状を画定することができるように、略非円形の断面を画定してもよい。そうでなければ、他の例では、基材材料は、軸線の周りに非対称断面を含んでもよい。様々な実施形態では、基材材料の各端部は、隣接する要素と軸線方向に位置合わせされてもよい。
【0119】
図13および図14に示すように、図示の実施形態のカートリッジ300の外側ハウジング312は、基材材料316を含む基材部310の少なくとも一部に外接するように構成されている。図示の実施形態では、外側ハウジング312はまた、熱源308の少なくとも一部に外接するように構成されている。いくつかの実施形態では、外側ハウジングは、熱源全体を囲んでもよい。図示の実施形態では、外側ハウジングは、剛性材料を備える。例えば、図示の実施形態の外側ハウジング312は、アルミニウム材料から構成されている。しかしながら、他の実施形態では、外側ハウジングは、他の金属材料(例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、真鍮、銅、銀、金、および青銅など)、またはグラファイト材料、またはセラミック材料、またはプラスチック材料、またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から構成されてもよい。いくつかの実施形態では、熱源の少なくとも一部および/または基材材料の少なくとも一部は、紙箔積層体によって外接されてもよい。いくつかの実施形態では、カートリッジは、熱源およびビーズ基材材料を含む積層体を具備するエンクロージャを備えてもよい。本開示に適用可能とすることができるラミネートおよび/またはエンクロージャのいくつかの例は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2018年10月30日に出願された、Smoking Article Cartridgeと題する米国特許出願第16/174,846号明細書に見出すことができる。
【0120】
図示の実施形態では、外側ハウジング312は、基材材料316を実質的に封入するチューブ構造として構成されている。しかしながら、上述したように、他の実施形態では、外側ハウジングは、他の形状を有してもよい。外側ハウジングの形状は様々なものとしてもよいが、図示の実施形態では、外側ハウジング312は、開放端および閉鎖端を有するチューブ構造を備える。外側ハウジング312の図示の実施形態はまた、エアロゾル化蒸気(本明細書では代替的に「蒸気」または「エアロゾル」と呼ばれる)が通過することを可能にするように構成された、外側ハウジング112の閉鎖端に位置する1つ以上の端部開口部318を含む。図示の実施形態の端部開口部318は、一対の細長い丸みを帯びたスロットの形態である。しかしながら、他の実施形態では、端部開口部は、エアロゾルの通過を可能にする任意の形態を有してもよい。したがって、端部開口部118は、図示されているものよりも少ない、または追加の開口部および/または代替の形状およびサイズの開口部を含むことができることが理解されよう。
【0121】
上述したように、本開示の様々な実施形態では、第1の本体部および第2の本体部は、開位置と使用位置との間で移動するように構成されている。例えば、図2図5図8、および図11は、それぞれ開位置にあるホルダを示し、図1図4図7、および図10は、それぞれ使用位置にあるホルダを示している。様々な実施形態では、ホルダの開位置は、ユーザがカートリッジを挿入および取り外しすることを可能にするように構成されている。図1図3に示す実施形態では、ホルダ200の開位置は、第1および第2の本体部が、本体部の長手方向縁部の少なくとも一部に沿って配置されたヒンジによって接合されて並んでいるようなものとなっている。このようにして、第1および第2の本体部の第1の端部ならびに第1および第2の本体部の第2の端部は、開位置において互いに比較的近接したままである。同様に、図10図12に示す実施形態では、ホルダの開位置は、第1および第2の本体部が、ホルダの円錐台形の第2の部分の縁部に沿って配置されたヒンジによって並んで接合されるようなものとなっている。しかしながら、図4図6および図7図9に示す実施形態では、ヒンジは、その遠位端部に近接した本体部の横方向縁部の少なくとも一部に沿って配置され、したがって、開位置では、第1および第2の本体部は、端部と端部が接している。したがって、これらの実施形態のホルダの開位置は、第1の本体部および第2の本体部の第1の端部が反対の位置に回転され、第1の本体部および第2の本体部の遠位端部が開位置において互いに比較的近接したままであるようなものとなっている。他の実施形態では、ホルダのヒンジは、開位置において、第1の本体部および第2の本体部の遠位端部が反対の位置に回転し、第1の本体部および第2の本体部の第1の端部が互いに比較的近接したままとなるように、第1の本体部および第2の本体部の第1の端部に近接して配置されてもよいことに留意されたい。
【0122】
開位置から使用位置に移動するために、第1の本体部および/または第2の本体部は、他方に対して回転される。特に、図1図3および図10図12の実施形態では、第1の本体部および/または第2の本体部は、第1の本体部および第2の本体部がカートリッジの周りで閉じるように他方に対して回転される。同様に、図4図6および図7図9の実施形態のための開位置から使用位置に移動するために、第1の本体部および/または第2の本体部は、第1の本体部および第2の本体部がカートリッジの周りで閉じるように他方に対して回転される。このようにして、本開示は、1つ以上の取り外し可能且つ交換可能なカートリッジとともに使用されることができる、便利で使いやすいホルダを提供する。
【0123】
様々な実施形態では、本開示は、本明細書に記載されるような様々な構成要素を提供するキットを対象とすることができる。例えば、キットは、1つ以上のカートリッジを有するホルダを備えてもよい。別の実施形態では、キットは、複数のホルダを備えてもよい。さらなる実施形態では、キットは、複数のカートリッジを備えてもよい。さらに別の実施形態では、キットは、複数のホルダおよび複数のカートリッジを備えてもよい。本発明のキットは、さらに、さらなるキット構成要素の1つ以上を収容するケース(または他のパッケージング、運搬、または保管構成要素)を含むことができる。ケースは、再使用可能な固いまたは柔らかい容器とすることができる。さらに、ケースは、単なる箱または他のパッケージ構造とすることができる。いくつかの実施形態では、ブラシまたは他の洗浄付属品がキットに含まれてもよい。洗浄付属品は、受容チャンバに挿入されるように構成されてもよく、または他の実施形態では、ユーザが受容チャンバからデブリを除去することを可能にする別個の開口部に挿入されてもよい。
【0124】
本開示の多くの変更および他の実施形態が、前述の説明および関連する図面に示された教示の利益を有することを本開示が関する当業者が思い付くであろう。したがって、本開示は、本明細書に開示された特定の実施形態に限定されるものではなく、変更および他の実施形態は、添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されることを理解されたい。本明細書では特定の用語を使用しているが、それらは、一般的且つ説明的な意味でのみ使用され、限定のためではない。
図1
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【国際調査報告】