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特表2022-541379情報処理装置および方法、並びに、プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-26
(54)【発明の名称】情報処理装置および方法、並びに、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/02 20120101AFI20220915BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20220915BHJP
【FI】
G06Q10/02
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021575347
(86)(22)【出願日】2020-07-03
(85)【翻訳文提出日】2021-12-17
(86)【国際出願番号】 JP2020026169
(87)【国際公開番号】W WO2021010194
(87)【国際公開日】2021-01-21
(31)【優先権主張番号】62/875,777
(32)【優先日】2019-07-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121131
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 孝
(74)【代理人】
【識別番号】100082131
【弁理士】
【氏名又は名称】稲本 義雄
(74)【代理人】
【識別番号】100168686
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 勇介
(72)【発明者】
【氏名】西村 宏昭
(72)【発明者】
【氏名】ジョージズ ニコラウス
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA03
5L049CC13
(57)【要約】
【課題】駐車場の予約管理を行うことができるようにする。
【解決手段】撮像画像を解析してその撮像画像に含まれる車両情報を検出し、その検出した車両情報に対応する駐車の予約情報が存在する場合、その予約情報に対応する駐車場のゲートを開かせる。本開示は、例えば、情報処理装置、画像処理装置、撮像装置、通信装置、電子機器、情報処理方法、プログラム、または情報処理システム等に適用することができる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像画像を解析して前記撮像画像に含まれる車両情報を検出し、検出した前記車両情報に対応する駐車の予約情報が存在する場合、前記予約情報に対応する駐車場のゲートを開かせる入出庫管理部
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記車両情報は、車両の車両登録番号を含む
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記予約情報は、車両の車両情報を含む
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記予約情報を記憶する予約情報記憶部をさらに備え、
前記入出庫管理部は、前記撮像画像から得られた前記車両情報を用いて、前記予約情報記憶部に記憶されている前記予約情報の中から、前記車両情報に対応する前記予約情報を検索し、前記車両情報に対応する前記予約情報が存在する場合、前記ゲートを開かせる
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
被写体を撮像し、前記撮像画像を生成する撮像部をさらに備え、
前記入出庫管理部は、前記撮像部により生成された前記撮像画像を解析して前記車両情報を検出し、検出した前記車両情報に対応する前記予約情報が存在する場合、前記ゲートを開かせる
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記入出庫管理部は、現在時刻が前記予約情報に対応する入庫可能時刻であるか否かを判定し、入庫可能時刻であると判定された場合、前記ゲートを開かせる
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記入庫可能時刻は、予約時間内、または、予約時間開始時刻前の所定の時間内である
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記入出庫管理部は、現在時刻が入庫不可能時刻であると判定された場合、前記駐車場の利用状況を確認し、駐車可能な場合、前記ゲートを開かせる
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項9】
予約に必要な前記駐車場に関する情報を提供する提供部をさらに備える
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記提供部は、日時に応じた前記駐車場に関する情報を提供する
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記駐車場の利用状況を管理する利用状況管理部をさらに備え、
前記提供部は、前記利用状況管理部により管理される前記駐車場の利用状況に関する情報を提供する
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記利用状況管理部は、前記撮像画像と前記予約情報とに基づいて前記駐車場の利用状況を判断し、管理する
請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記利用状況管理部は、前記撮像画像に基づいて現在駐車されていないと判定された場所であっても、所定時間内に予約時間開始時刻となる前記予約情報に対応する場所である場合、前記場所を利用不可と判断する
請求項12に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記利用状況管理部は、前記撮像画像に基づいて現在駐車されていないと判定された場所であり、かつ、前記場所に対応する前記予約情報の予約時間開始時刻を所定時間以上経過している場合、前記場所を利用可能と判断する
請求項12に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記駐車場の利用状況に応じて前記駐車場の利用料金を管理する利用料金管理部をさらに備え、
前記提供部は、前記利用料金管理部により管理される前記駐車場の利用料金に関する情報を提供する
請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記利用料金管理部は、前記駐車場の利用率が低くなる程、前記利用料金を低減させる
請求項15に記載の情報処理装置。
【請求項17】
他の装置と通信を行い、情報を授受する通信部をさらに備え、
前記入出庫管理部は、前記通信部を介して前記他の装置から供給される前記予約情報が、検出した前記車両情報に対応する場合、前記ゲートを開かせる
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項18】
撮像画像を解析して前記撮像画像に含まれる車両情報を検出し、検出した前記車両情報に対応する駐車の予約情報が存在する場合、前記予約情報に対応する駐車場のゲートを開かせる
情報処理方法。
【請求項19】
コンピュータを、
撮像画像を解析して前記撮像画像に含まれる車両情報を検出し、検出した前記車両情報に対応する駐車の予約情報が存在する場合、前記予約情報に対応する駐車場のゲートを開かせる入出庫管理部
として機能させるプログラム。
【請求項20】
端末装置と、サーバと、駐車場管理装置と、ゲート装置とを備える情報処理システムであって、
前記端末装置は、
車両情報を用いて、前記車両情報に対応する車両の駐車の予約を行う予約処理部
を備え、
前記サーバは、
前記端末装置により生成された前記車両情報に対応する予約情報を登録し、前記予約情報により指定される駐車場の前記駐車場管理装置に前記予約情報を供給する予約情報管理部
を備え、
前記駐車場管理装置は、
撮像して撮像画像を生成する撮像部と、
前記撮像画像を解析して前記撮像画像に含まれる車両情報を検出し、前記サーバから供給される前記予約情報を取得し、取得した前記予約情報の中に、検出した前記車両情報に対応する前記予約情報が存在する場合、前記ゲート装置のゲートを開かせる入出庫管理部と
を備え、
前記ゲート装置は、
前記駐車場管理装置の制御にしたがって、ゲートを開閉するゲート開閉部
を備える情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置および方法、並びに、プログラムに関し、特に、駐車場の予約管理を行うことができるようにした情報処理装置および方法、並びに、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両の撮像画像から、その車両に取り付けられているナンバープレートに表記されている車両登録番号を認識する方法が考えられた(例えば、特許文献1参照)。また、駐車場等において、その車両登録番号を認識し、認識した車両登録番号を用いて車両の入出庫を管理する方法が考えられた(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4973341号
【特許文献2】特開2008-176472号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の方法では、認識した車両登録番号を用いて駐車場の予約の管理を行うことはできなかった。
【0005】
本開示は、このような状況に鑑みてなされたものであり、駐車場の予約管理を行うことができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本技術の一側面の情報処理装置は、撮像画像を解析して前記撮像画像に含まれる車両情報を検出し、検出した前記車両情報に対応する駐車の予約情報が存在する場合、前記予約情報に対応する駐車場のゲートを開かせる入出庫管理部を備える情報処理装置である。
【0007】
本技術の一側面の情報処理方法は、撮像画像を解析して前記撮像画像に含まれる車両情報を検出し、検出した前記車両情報に対応する駐車の予約情報が存在する場合、前記予約情報に対応する駐車場のゲートを開かせる情報処理方法である。
【0008】
本技術の一側面のプログラムは、コンピュータを、撮像画像を解析して前記撮像画像に含まれる車両情報を検出し、検出した前記車両情報に対応する駐車の予約情報が存在する場合、前記予約情報に対応する駐車場のゲートを開かせる入出庫管理部として機能させるプログラムである。
【0009】
本技術の他の側面の情報処理システムは、端末装置と、サーバと、駐車場管理装置と、ゲート装置とを備える情報処理システムであって、前記端末装置は、車両情報を用いて、前記車両情報に対応する車両の駐車の予約を行う予約処理部を備え、前記サーバは、前記端末装置により生成された前記車両情報に対応する予約情報を登録し、前記予約情報により指定される駐車場の前記駐車場管理装置に前記予約情報を供給する予約情報管理部を備え、前記駐車場管理装置は、撮像して撮像画像を生成する撮像部と、前記撮像画像を解析して前記撮像画像に含まれる車両情報を検出し、前記サーバから供給される前記予約情報を取得し、取得した前記予約情報の中に、検出した前記車両情報に対応する前記予約情報が存在する場合、前記ゲート装置のゲートを開かせる入出庫管理部とを備え、前記ゲート装置は、前記駐車場管理装置の制御にしたがって、ゲートを開閉するゲート開閉部を備える情報処理システムである。
【0010】
本技術の一側面の情報処理装置および方法、並びに、プログラムにおいては、撮像画像が解析されてその撮像画像に含まれる車両情報が検出され、その検出された車両情報に対応する駐車の予約情報が存在する場合、その予約情報に対応する駐車場のゲートが開かれる。
【0011】
本技術の他の側面の情報処理システムにおいては、端末装置において、車両情報を用いて、その車両情報に対応する車両の駐車の予約が行われ、サーバにおいて、その端末装置により生成された車両情報に対応する予約情報が登録され、その予約情報により指定される駐車場の駐車場管理装置にその予約情報が供給され、駐車場管理装置において、撮像して撮像画像が生成され、その撮像画像が解析されてその撮像画像に含まれる車両情報が検出され、サーバから供給される予約情報が取得され、その取得された予約情報の中に、検出された車両情報に対応する予約情報が存在する場合、ゲート装置のゲートが開かれる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】駐車場予約システムの主な構成例を示す図である。
図2】各装置が行う処理と装置間で授受される情報の例を説明する図である。
図3】エッジアナリティクスIoTカメラの主な構成例を示すブロック図である。
図4】ゲート装置の主な構成例を示すブロック図である。
図5】サーバの主な構成例を示すブロック図である。
図6】端末装置の主な構成例を示すブロック図である。
図7】予約処理の流れの例を説明するフローチャートである。
図8】入出庫管理処理の流れの例を説明するフローチャートである。
図9】入庫管理処理の流れの例を説明するフローチャートである。
図10】プレート検出および文字認識の概要を説明する図である。
図11】ナンバープレートの例を説明する図である。
図12】出庫管理処理の流れの例を説明するフローチャートである。
図13】各装置が行う処理と装置間で授受される情報の例を説明する図である。
図14】エッジアナリティクスIoTカメラの主な構成例を示すブロック図である。
図15】入庫管理処理の流れの例を説明するフローチャートである。
図16】各装置が行う処理と装置間で授受される情報の例を説明する図である。
図17】エッジアナリティクスIoTカメラの主な構成例を示すブロック図である。
図18】サーバの主な構成例を示すブロック図である。
図19】駐車場情報提供処理の流れの例を説明するフローチャートである。
図20】各装置が行う処理と装置間で授受される情報の例を説明する図である。
図21】エッジアナリティクスIoTカメラの主な構成例を示すブロック図である。
図22】駐車場情報提供処理の流れの例を説明するフローチャートである。
図23】各装置が行う処理と装置間で授受される情報の例を説明する図である。
図24】エッジアナリティクスIoTカメラの主な構成例を示すブロック図である。
図25】駐車場情報提供処理の流れの例を説明するフローチャートである。
図26】商取引システムの主な構成例を示す図である。
図27】各装置が行う処理と装置間で授受される情報の例を説明する図である。
図28】エッジアナリティクスIoTカメラの主な構成例を示すブロック図である。
図29】収納庫の主な構成例を示すブロック図である。
図30】サーバの主な構成例を示すブロック図である。
図31】端末装置の主な構成例を示すブロック図である。
図32】商取引処理の流れの例を説明するフローチャートである。
図33】商品受取管理処理の流れの例を説明するフローチャートである。
図34】コンピュータの主な構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本開示を実施するための形態(以下実施の形態とする)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(駐車場予約システム)
2.第2の実施の形態(時刻情報に基づく入出庫管理)
3.第3の実施の形態(駐車場情報の提供)
4.第4の実施の形態(利用状況の管理)
5.第5の実施の形態(利用料金の設定)
6.第6の実施の形態(商取引システム)
7.付記
【0014】
<1.第1の実施の形態>
<駐車場予約システム>
近年、例えば特許文献1に記載のように、車両の撮像画像から、その車両に取り付けられているナンバープレートに表記されている車両登録番号を認識する方法が考えられた。また、特許文献2に記載のように、駐車場等において、その車両登録番号を認識し、認識した車両登録番号を用いて車両の入出庫を管理する方法が考えられた。
【0015】
しかしながら、認識した車両登録番号を用いて駐車場の予約の管理を行うことはできなかった。駐車場の予約を管理するためには、管理人等を用意し、その管理人によって予約の受け付けやその予約に基づく入出庫管理等の煩雑な作業を行う必要があった。そのため、コストが増大するおそれがあった。
【0016】
そこで、撮像画像から検出した車両情報に基づいて、予約情報に対応する車両の入出庫の管理を行うようにする。例えば、撮像画像を解析してその撮像画像に含まれる車両情報を検出し、その検出した車両情報に対応する駐車の予約情報が存在する場合、その予約情報に対応する駐車場のゲートを開かせる。
【0017】
例えば、情報処理装置において、撮像画像を解析してその撮像画像に含まれる車両情報を検出し、その検出した車両情報に対応する駐車の予約情報が存在する場合、その予約情報に対応する駐車場のゲートを開かせる入出庫管理部を備える。
【0018】
例えば、プログラムにおいて、コンピュータを、撮像画像を解析してその撮像画像に含まれる車両情報を検出し、その検出した車両情報に対応する駐車の予約情報が存在する場合、その予約情報に対応する駐車場のゲートを開かせる入出庫管理部として機能させる。
【0019】
例えば、情報処理システムにおいて、端末装置が、車両情報を用いて、その車両情報に対応する車両の駐車の予約を行い、サーバが、端末装置により生成された車両情報に対応する予約情報を登録し、その予約情報により指定される駐車場の駐車場管理装置にその予約情報を供給し、駐車場管理装置が、撮像して撮像画像を生成し、その撮像画像を解析して車両情報を検出し、サーバから供給される予約情報を取得し、取得した予約情報の中に、検出した車両情報に対応する予約情報が存在する場合、ゲート装置のゲートを開かせ、ゲート装置が、駐車場管理装置の制御にしたがって、ゲートを開閉する。
【0020】
このようにすることにより、駐車場の予約管理を行うことができる。したがって、駐車場管理者による煩雑な作業が不要になり、コストの増大を抑制することができる。また、駐車場管理者の負荷の増大を抑制することができる。
【0021】
図1は、本技術を適用した情報処理システムの一態様である駐車場予約システムの主な構成の一例を示すブロック図である。図1に示される駐車場予約システム100は、駐車場の予約を行ったり、その予約に基づいて車両の入出庫を管理したりするシステムである。図1に示されるように、駐車場予約システム100は、エッジアナリティクスIoTカメラ101、ゲート装置102、サーバ103、および端末装置104を備える。
【0022】
エッジアナリティクスIoTカメラ101およびゲート装置102は、駐車場に設置され、例えば駐車場の運営者等が管理する。
【0023】
サーバ103は、任意の場所に設置され、例えば駐車場予約システム100の運営者等が管理する。サーバ103は、例えば、クラウドコンピューティングやグリッドコンピューティングにより実現されるようにしてもよい。
【0024】
端末装置104は、例えば、スマートフォンやタブレット端末のような、携帯型の情報処理端末装置により構成され、駐車する車両のユーザ等が所有する。なお、端末装置104は、携帯型の情報処理端末でなくてもよい。例えば、例えば自動車内に搭載されているカーナビゲーションシステム等の車載装置であってもよい。
【0025】
これらのエッジアナリティクスIoTカメラ101、サーバ103、および端末装置104は、ネットワーク110を介して互いに通信可能に接続される。
【0026】
ネットワーク110は、任意の通信媒体により構成される通信網である。ネットワーク110を介して行われる通信は、有線通信であってもよいし、無線通信であってもよいし、その両方であってもよい。つまり、ネットワーク110が、有線通信用の通信網であってもよいし、無線通信用の通信網であってもよいし、それらの両方により構成される通信網であってもよい。また、ネットワーク110が、単数の通信網により構成されるようにしてもよいし、複数の通信網により構成されるようにしてもよい。
【0027】
例えば、インターネットがこのネットワーク110に含まれるようにしてもよい。また、公衆電話回線網がこのネットワーク110に含まれるようにしてもよい。さらに、所謂3G回線や4G回線等の無線移動体用の広域通信網がこのネットワーク110に含まれるようにしてもよい。例えば、長距離のデータ通信が可能であり、低消費電流であるLTE-MなどのLPWA(Low Power Wide Area)の通信網がこのネットワーク110に含まれるようにしてもよい。また、WAN(Wide Area Network)やLAN(Local Area Network)等がこのネットワーク110に含まれるようにしてもよい。さらに、Bluetooth(登録商標)規格に準拠した通信を行う無線通信網がこのネットワーク110に含まれるようにしてもよい。また、NFC(Near Field Communication)等の近距離無線通信の通信路がこのネットワーク110に含まれるようにしてもよい。さらに、赤外線通信の通信路がこのネットワーク110に含まれるようにしてもよい。また、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)(登録商標)やUSB(Universal Serial Bus)(登録商標)等の規格に準拠した有線通信の通信網がこのネットワーク110に含まれるようにしてもよい。このようにネットワーク110は、任意の通信規格の通信網や通信路を含み得る。
【0028】
エッジアナリティクスIoTカメラ101、サーバ103、および端末装置104は、それぞれ、有線通信若しくは無線通信、またはその両方によりネットワーク110に接続される。
【0029】
また、エッジアナリティクスIoTカメラ101は、ゲート装置102に対して制御情報を伝送することができる。例えば、エッジアナリティクスIoTカメラ101は、ゲート装置102と、有線通信若しくは無線通信、またはその両方を行うことができ、その通信により制御情報を伝送することができる。これにより、エッジアナリティクスIoTカメラ101は、ゲート装置102を制御することができる。
【0030】
なお、図1においては、各デバイス(エッジアナリティクスIoTカメラ101乃至端末装置104)が1つずつ示されているが、各デバイスの数は、それぞれ任意であり、単数であってもよいし、複数であってもよい。また、各デバイスの数は、互いに同一であってもよいし、互いに異なっていてもよい。さらに、エッジアナリティクスIoTカメラ101およびゲート装置102が設置される駐車場の数も任意であり、単数であってもよいし、複数であってもよい。例えば、複数の駐車場に設置された複数のエッジアナリティクスIoTカメラ101およびゲート装置がこの駐車場予約システム100に含まれていてもよい。
【0031】
エッジアナリティクスIoTカメラ101を複数設ける場合、各エッジアナリティクスIoTカメラ101が互いに有線通信または無線通信を介して接続されていてもよい。互いに通信可能とすることにより、互いの撮像画像による解析結果を共有することが可能となり、駐車場管理を効率よく行うことができる。
【0032】
<各デバイスの役割>
これらのデバイスにおいて行われる処理と、デバイス間で授受される情報の概要を図2に示す。例えば、端末装置104が、ユーザ操作等に基づいて、駐車場情報をサーバ103に対して要求すると、サーバ103は、その応答として、予約可能な駐車場に関する情報である駐車場情報を返す。端末装置104のユーザは、以上のように検索した予約可能な駐車場の中から所望の駐車場を選択し、駐車する車両に関する車両情報等の必要な情報を入力し、予約を行う。
【0033】
なお、本明細書において、車両とは、自動車、バス、トラック、自動2輪車、原動機付自転車、自転車等、人や物を輸送するための任意の移動体である。また、車両の代わりに、例えば、船舶、航空機、電車(汽車等も含む)等を対象としてもよい。
【0034】
また、本明細書において、車両情報とは、車両に関する情報であり、少なくとも車両登録番号を含む。車両登録番号とは、このナンバープレートに表記される識別番号等のことを示す。ナンバープレートとは、国や自治体等に登録される車両を管理するための識別番号等を表記するためのプレートである。このナンバープレートは、例えば日本の、自動車登録番号を表示するための自動車登録番号標、車両番号を表示するための車両番号標や標識等を含む。また、このナンバープレートは、アメリカ合衆国等におけるライセンスプレートを含む。つまり、車両登録番号には、上述の自動車登録番号、車両番号、標識等を含む。
【0035】
なお、実際には、ナンバープレートには、数字だけでなく文字や記号等も表記されうる。以下においては、特に言及しない限り、ナンバープレートに記載の数字、文字、記号等を互いに区別せずに「文字」として説明する。また、上述の車両登録番号(自動車登録番号、車両番号、標識等)には、数字だけでなく文字や記号等も含み得る。
【0036】
また、車両情報には、例えば、車名、車種、形式、車色等の情報が含まれていてもよいし、傷等の外観の特徴に関する情報が含まれていてもよい。
【0037】
端末装置104は、例えば、このような車両情報、駐車場や日時の指定等の予約に関する情報、氏名や連絡先等のユーザに関する情報、支払い方法等の決済に関する情報等が入力されると、それらを含む予約情報を生成し、サーバ103に供給する。サーバ103は、その予約情報を取得すると、それをデータベースに登録し、管理する。また、サーバ103は、その予約情報を、その予約情報に対応する駐車場に設置されたエッジアナリティクスIoTカメラ101に供給する。
【0038】
エッジアナリティクスIoTカメラ101は、駐車場の予約情報をサーバ103から取得し、ゲート装置102に接近した車両を撮像し、その車両の車両情報を撮像画像から特定し、その車両情報が予約情報に対応する(その車両が予約車両である)と判定した場合、ゲート装置102を制御し、ゲートを開かせる。なお、予約の対象となる車両を予約車両とも称する。
【0039】
エッジアナリティクスIoTカメラ101は、その予約情報を取得すると、それをデータベースに登録し、管理する。エッジアナリティクスIoTカメラ101は、入庫または出庫しようとする車両を撮像し、その撮像画像から車両情報を検出し(例えばナンバープレートに表記される車両登録番号を検出し)、その車両情報を用いて予約情報を照会する。検出した車両情報に対応する予約情報(つまり、その車両情報と同一の車両情報を含む予約情報)が存在する場合、エッジアナリティクスIoTカメラ101は、ゲート装置102に対してゲート開閉指示を送信し、ゲートを開かせる。また、エッジアナリティクスIoTカメラ101は、例えば、駐車スペースや予約時間(つまり、駐車可能な時間)等の案内等を出力させる出力指示を、ゲート装置102に供給することもできる。
【0040】
ゲート装置102は、そのような制御に基づいて、ゲートを開いたり、案内等を出力したりする。
【0041】
エッジアナリティクスIoTカメラ101は、駐車していた車両が出庫すると、予約された駐車場の利用が完了したことを示す予約利用情報を生成し、それをサーバ103に供給する。
【0042】
サーバ103は、その予約利用情報を取得すると、管理していた予約情報を削除する。また、サーバ103および端末装置104は互いに通信を行い、決済情報を授受することにより、その予約された駐車場の利用についての課金処理(決済処理)を行い、決済情報を授受する。
【0043】
各デバイスがこのような処理を行うことにより、駐車場予約システム100は、駐車場の予約管理を行うことができる。したがって、駐車場管理者による煩雑な作業が不要になり、コストの増大を抑制することができる。また、駐車場管理者の負荷の増大を抑制することができる。
【0044】
<エッジアナリティクスIoTカメラ>
図3は、エッジアナリティクスIoTカメラ101の主な構成例を示すブロック図である。なお、図3においては、処理部やデータの流れ等の主なものを示しており、図3に示されるものが全てとは限らない。つまり、エッジアナリティクスIoTカメラ101において、図3においてブロックとして示されていない処理部が存在したり、図3において矢印等として示されていない処理やデータの流れが存在したりしてもよい。
【0045】
図3に示されるように、エッジアナリティクスIoTカメラ101は、通信部121、駐車場管理部122、予約情報データベース123、および撮像部124を有する。
【0046】
通信部121は、有線通信若しくは無線通信、または、その両方を用いて、任意の通信方式により他のデバイスと通信を行い、情報を授受する。
【0047】
駐車場管理部122は、駐車場の管理に関する処理を行う。駐車場管理部122は、例えば、予約情報管理部131および入出庫管理部132を有する。予約情報管理部131は、例えば、サーバ103から供給される予約情報を、通信部121を介して取得したり、その予約情報を予約情報データベース123に登録したり、管理したりする。
【0048】
入出庫管理部132は、予約情報データベース123から読み出した予約情報や、撮像部124により生成された撮像画像等に基づいて、車両の駐車場への入出庫の管理に関する処理を行う。例えば、入出庫管理部132は、撮像画像を解析してその撮像画像に含まれる車両情報を検出し、その検出した車両情報に対応する駐車の予約情報を検索し、そのような予約情報が存在する場合、通信部121を介してゲート装置102を制御し、その予約情報に対応する駐車場のゲートを開かせる。
【0049】
予約情報データベース123は、予約情報が登録されるデータベースであり、例えばハードディスクや半導体メモリ等、任意の記憶媒体等を有する。つまり、予約情報データベース123は、予約情報を記憶する予約情報記憶部である。
【0050】
撮像部124は、カメラ等を有し、そのカメラにより、駐車場に入庫しようとするゲート装置102近傍に位置する車両や、駐車場から出庫しようとするゲート装置102近傍に位置する車両を被写体として撮像し、撮像画像を生成する。
【0051】
なお、エッジアナリティクスIoTカメラ101のこれらの処理部(通信部121乃至撮像部124)は、それぞれ、任意の構成を有することができる。例えば、各処理部が、上述の処理を実現する論理回路により構成されるようにしてもよい。また、各処理部が、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を有し、それらを用いてプログラムを実行することにより、上述の処理を実現するようにしてもよい。もちろん、各処理部が、その両方の構成を有し、上述の処理の一部を論理回路により実現し、他を、プログラムを実行することにより実現するようにしてもよい。各処理部の構成は互いに独立していてもよく、例えば、一部の処理部が上述の処理の一部を論理回路により実現し、他の一部の処理部がプログラムを実行することにより上述の処理を実現し、さらに他の処理部が論理回路とプログラムの実行の両方により上述の処理を実現するようにしてもよい。
【0052】
<ゲート装置>
図4は、ゲート装置102の主な構成例を示すブロック図である。なお、図4においては、処理部やデータの流れ等の主なものを示しており、図4に示されるものが全てとは限らない。つまり、ゲート装置102において、図4においてブロックとして示されていない処理部が存在したり、図4において矢印等として示されていない処理やデータの流れが存在したりしてもよい。
【0053】
図4に示されるように、ゲート装置102は、通信部141、ゲート処理部142、ゲート駆動部143、および出力部144を有する。
【0054】
通信部141は、有線通信若しくは無線通信、または、その両方を用いて、任意の通信方式により他のデバイスと通信を行い、情報を授受する。
【0055】
ゲート処理部142は、ゲートの開閉に関する処理を行う。ゲート駆動部143は、例えばアクチュエータを有し、ゲートの開閉を制御する。また、出力部144は、例えばモニタやスピーカ等の情報出力デバイスを有し、画像や音声を出力する。ゲート処理部142は、通信部141を介してエッジアナリティクスIoTカメラ101から供給される制御情報に基づいてゲート駆動部143および出力部144を制御し、ゲートを開閉させたり、案内等の画像や音声を出力させたりする。
【0056】
なお、ゲート装置102のこれらの処理部(通信部141乃至出力部144)は、それぞれ、任意の構成を有することができる。例えば、各処理部が、上述の処理を実現する論理回路により構成されるようにしてもよい。また、各処理部が、例えばCPU、ROM、RAM等を有し、それらを用いてプログラムを実行することにより、上述の処理を実現するようにしてもよい。もちろん、各処理部が、その両方の構成を有し、上述の処理の一部を論理回路により実現し、他を、プログラムを実行することにより実現するようにしてもよい。各処理部の構成は互いに独立していてもよく、例えば、一部の処理部が上述の処理の一部を論理回路により実現し、他の一部の処理部がプログラムを実行することにより上述の処理を実現し、さらに他の処理部が論理回路とプログラムの実行の両方により上述の処理を実現するようにしてもよい。
【0057】
<サーバ>
図5は、サーバ103の主な構成例を示すブロック図である。なお、図5においては、処理部やデータの流れ等の主なものを示しており、図5に示されるものが全てとは限らない。つまり、サーバ103において、図5においてブロックとして示されていない処理部が存在したり、図5において矢印等として示されていない処理やデータの流れが存在したりしてもよい。
【0058】
図5に示されるように、サーバ103は、通信部151、駐車場手配処理部152、駐車場情報データベース153、および予約情報データベース154を有する。
【0059】
通信部151は、有線通信若しくは無線通信、または、その両方を用いて、任意の通信方式により他のデバイスと通信を行い、情報を授受する。
【0060】
駐車場手配処理部152は、駐車場の予約に関する処理を行う。駐車場手配処理部152は、駐車場情報管理部161、予約管理部162、および課金処理部163を有する。駐車場情報管理部161は、駐車場情報データベース153に登録されている駐車場情報を管理する。
【0061】
予約管理部162は、予約の管理に関する処理を行う。例えば、予約管理部162は、予約情報データベース154に予約情報を登録したり、予約情報データベース123から所望の予約情報を読み出し、通信部151を介して供給したりする。課金処理部163は、予約管理部162が管理する予約の利用に関する課金処理を行う。
【0062】
駐車場情報データベース153は、駐車場情報が登録されるデータベースであり、例えばハードディスクや半導体メモリ等、任意の記憶媒体等を有する。つまり、駐車場情報データベース153は、駐車場情報を記憶する駐車場情報記憶部である。この駐車場情報データベース153には、予約の対象となり得る駐車場に関する駐車場情報が予め登録されている。
【0063】
予約情報データベース154は、予約情報が登録されるデータベースであり、例えばハードディスクや半導体メモリ等、任意の記憶媒体等を有する。つまり、予約情報データベース154は、予約情報を記憶する予約情報記憶部である。
【0064】
なお、サーバ103のこれらの処理部(通信部151乃至予約情報データベース154)は、それぞれ、任意の構成を有することができる。例えば、各処理部が、上述の処理を実現する論理回路により構成されるようにしてもよい。また、各処理部が、例えばCPU、ROM、RAM等を有し、それらを用いてプログラムを実行することにより、上述の処理を実現するようにしてもよい。もちろん、各処理部が、その両方の構成を有し、上述の処理の一部を論理回路により実現し、他を、プログラムを実行することにより実現するようにしてもよい。各処理部の構成は互いに独立していてもよく、例えば、一部の処理部が上述の処理の一部を論理回路により実現し、他の一部の処理部がプログラムを実行することにより上述の処理を実現し、さらに他の処理部が論理回路とプログラムの実行の両方により上述の処理を実現するようにしてもよい。
【0065】
<端末装置>
図6は、端末装置104の主な構成例を示すブロック図である。なお、図6においては、処理部やデータの流れ等の主なものを示しており、図6に示されるものが全てとは限らない。つまり、端末装置104において、図6においてブロックとして示されていない処理部が存在したり、図6において矢印等として示されていない処理やデータの流れが存在したりしてもよい。
【0066】
図6に示されるように、端末装置104は、通信部171、予約処理部172、決済処理部173、入力部174、および出力部175を有する。
【0067】
通信部171は、有線通信若しくは無線通信、または、その両方を用いて、任意の通信方式により他のデバイスと通信を行い、情報を授受する。
【0068】
予約処理部172は、駐車場の検索、予約内容の受け付け、予約情報の生成等、予約に関する処理を行う。決済処理部173は、予約処理部172が行う予約の利用に関する決済処理を行う。
【0069】
入力部174は、例えばキーボード、タッチパネル、マイクロホン等の、任意の入力デバイスを有し、ユーザ等による操作入力を受け付け、予約処理部172に供給する。出力部175は、モニタやスピーカ等の任意の出力デバイスを有し、例えばユーザ等が予約に関する情報を入力するためのGUI(Graphical User Interface)や案内等、予約処理部172から供給される画像や音声を出力する。
【0070】
なお、端末装置104のこれらの処理部(通信部171乃至出力部175)は、それぞれ、任意の構成を有することができる。例えば、各処理部が、上述の処理を実現する論理回路により構成されるようにしてもよい。また、各処理部が、例えばCPU、ROM、RAM等を有し、それらを用いてプログラムを実行することにより、上述の処理を実現するようにしてもよい。もちろん、各処理部が、その両方の構成を有し、上述の処理の一部を論理回路により実現し、他を、プログラムを実行することにより実現するようにしてもよい。各処理部の構成は互いに独立していてもよく、例えば、一部の処理部が上述の処理の一部を論理回路により実現し、他の一部の処理部がプログラムを実行することにより上述の処理を実現し、さらに他の処理部が論理回路とプログラムの実行の両方により上述の処理を実現するようにしてもよい。
【0071】
<予約処理の流れ>
次に、この駐車場予約システム100の各デバイスにより実行される処理について説明する。最初に、駐車場の予約を登録する予約処理の流れの例を、図7のフローチャートを参照して説明する。
【0072】
予約処理が開始されると、端末装置104の予約処理部172は、ステップS121において、駐車場の検索を行う。例えば、予約処理部172は、通信部171を介してサーバ103に対して、駐車場検索に用いる検索条件を含む検索情報を供給し、その検索条件に対応する駐車場情報を要求する。
【0073】
この検索情報は、どのような内容のものであってもよいが、例えば、以下のような情報を含んでもよい。
【0074】
位置情報:駐車場を予約する地域の位置情報。例えば、GPS(Global Positioning System)等を介して取得した情報端末の現在位置情報でも、ユーザがアプリケーションのGUIを介して直接入力した位置情報であってもよい。
時間情報:駐車場利用に関する時間の情報。例えば、予約時間開始時刻、予約時間終了時刻、予約総時間等であってもよい。
範囲情報:位置情報を中心としてどのくらいの距離までかを示す情報。
料金情報:単位時間当たりの料金、または予約時間に対する料金の上限等。
【0075】
サーバ103の駐車場情報管理部161は、ステップS111において、その検索情報を、通信部151を介して取得する。ステップS112において、駐車場情報管理部161は、駐車場情報データベース153に登録されている駐車場情報の中から、その検索情報に含まれる検索条件に対応する駐車場情報を検索する。検索情報に対応する駐車場情報が検索されると、駐車場情報管理部161は、ステップS113において、その駐車場情報を駐車場情報データベース153から読み出し、通信部151を介してそれを端末装置104に供給する。
【0076】
端末装置104の予約処理部172は、ステップS122において、通信部171を介してその駐車場情報を取得する。予約処理部172は、その駐車場情報を出力部175に供給し、画像や音声として出力させる。
【0077】
ステップS123において予約処理部172は、その駐車場情報を用いて駐車場の予約を行う。例えば、予約処理部172は、出力部175より出力された駐車場情報に基づいてユーザ等が入力した情報を、入力部174を介して受け付け、その受け付けた情報を用いて予約情報を生成する。
【0078】
この予約情報には、例えば、予約する駐車場を示す情報が含まれる。また、例えば、予約時間開始時刻、予約時間終了時刻、または予約総時間等の予約時間情報が含まれていてもよい。さらに、例えば車両登録番号、車種、車色などの車両情報が含まれていてもよい。また、例えば、駐車場利用に係る支払いのための情報としてクレジットカード情報や端末装置104を介した決済アプリケーション等の支払い情報が含まれてもよい。さらに、これらの情報は、予約の都度送信するのではなく事前にサーバ103に送信しておき、サーバ103上で管理してもよい。
【0079】
ステップS124において、予約処理部172は、その予約情報を、通信部171を介してサーバ103に送信する。ステップS114において、サーバ103の予約管理部162は、通信部151を介して、その予約情報を取得する。そして、予約管理部162は、ステップS115において、通信部151を介して、その予約情報において予約する駐車場に設置されたエッジアナリティクスIoTカメラ101に対してその予約情報を供給する。
【0080】
また、予約管理部162は、ステップS116において、その予約情報を予約情報データベース154に登録し、管理する。
【0081】
ステップS101において、エッジアナリティクスIoTカメラ101の予約情報管理部131は、サーバ103から供給される予約情報を、通信部121を介して取得する。ステップS102において、予約情報管理部131は、その取得した予約情報を予約情報データベース123に登録し、管理する。
【0082】
なお、この予約情報は、サーバ103を介さずに、端末装置104からエッジアナリティクスIoTカメラ101に送信されるようにしてもよい。
【0083】
<入出庫管理処理の流れ>
次に、予約情報等に基づいて車両の入出庫を管理する入出庫管理処理の流れの例を、図8のフローチャートを参照して説明する。
【0084】
入出庫管理処理が開始されると、エッジアナリティクスIoTカメラ101の入出庫管理部132は、ステップS151において、入庫管理処理を実行し、予約車両の入庫を管理する。この処理については後述する。
【0085】
この入庫管理処理によりゲートを開く場合、入出庫管理部132は、ゲート装置102に対して制御情報を、通信部121を介して送信する。ゲート装置102のゲート処理部142は、ステップS141において、通信部141を介してその制御情報を取得する。そして、ゲート処理部142は、ステップS142において、その制御情報に従って、ゲートを開く。その際、ゲート処理部142が、予約に関する情報や駐車スペースの案内等を出力部144に出力させてもよい。
【0086】
また、エッジアナリティクスIoTカメラ101の入出庫管理部132は、ステップS152において、出庫管理処理を実行し、予約車両の出庫を管理する。この処理については後述する。
【0087】
この出庫管理処理によりゲートを開く場合、入出庫管理部132は、ゲート装置102に対して制御情報を、通信部121を介して送信する。ゲート装置102のゲート処理部142は、ステップS143において、通信部141を介してその制御情報を取得する。そして、ゲート処理部142は、ステップS144において、その制御情報に従って、ゲートを開く。
【0088】
また、出庫管理処理において、エッジアナリティクスIoTカメラ101の入出庫管理部132が、通信部121を介して、予約利用情報をサーバ103に供給すると、サーバ103の予約管理部162は、ステップS161において、通信部151を介して、その予約利用情報を取得する。
【0089】
サーバ103の課金処理部163は、ステップS162において、その予約利用情報に基づいて、通信部151を介して端末装置104と通信を行い、課金処理を行う。この課金処理に対応して、端末装置104の決済処理部173は、ステップS171において、通信部171を介してサーバ103と通信を行い、決済処理を行う。
【0090】
また、サーバ103の予約管理部162は、ステップS163において、予約情報データベース154に登録されている、ステップS161において取得された予約利用情報に対応する予約情報を削除する。
【0091】
なお、ステップS151の入庫管理処理と、ステップS152の出庫管理処理は、互いに並行して実行することができる。
【0092】
<入庫管理処理の流れ>
次に、例えば図8のステップS151において実行される入庫管理処理の流れの例を、図9のフローチャートを参照して説明する。
【0093】
入庫管理処理が開始されると、入出庫管理部132は、ステップS191において、撮像部124を用いてゲート装置102付近の、入庫しようとする車両を撮像し、撮像画像を得る。ステップS192において、入出庫管理部132は、その撮像画像を解析し、車両情報の検出を行う。
【0094】
例えば、入出庫管理部132は、撮像画像に含まれる車両の車両登録番号を車両情報として検出する。例えば、入出庫管理部132は、図10のAに示されるような撮像画像に対して、自動車のナンバープレートを含む部分領域201を特定する。その検出に成功した場合(部分領域201を特定できた場合)、入出庫管理部132は、その検出したナンバープレートを含む部分領域201を撮像画像から切り出す(図10のB)。この部分領域201の画像には、自動車のナンバープレート202の画像が含まれる。入出庫管理部132は、このナンバープレート202の画像(部分領域201の画像)において、図10のCに示されるように、そのナンバープレート202に記載の文字について文字認識を行う。図10のCの場合、ナンバープレート202に記載された「X」、「Y」、「Z」、「0」、「1」、「2」、「3」の各文字が認識されている。したがって、入出庫管理部132は、図10のDに示されるように、ナンバープレート202に記載された車両登録番号203(XYZ0123)を認識することができる。
【0095】
また、入出庫管理部132は、撮像画像を画像解析し、撮像画像に含まれる車両の特徴を車両情報として抽出してもよい。この抽出する特徴はどのようなものであってもよい。例えば、車両の車名、車種、形式、または車色等であってもよい。もちろん、これ以外の特徴を抽出してもよい。
【0096】
さらに、これらの画像解析(ナンバープレートの検出、文字認識、車両の特徴抽出)の方法は、任意である。例えば、入出庫管理部132が、学習(所謂機械学習やディープラーニング等)を用いて生成した評価器を用いて、これらの画像解析を行うようにしてもよい。例えば、入出庫管理部132が、撮像画像(全体画像)、自動車のナンバープレート202の画像、車両登録番号203を示す情報、車両の特徴を示す情報等を学習データとして所定の計算モデル(例えば、多層ニューラルネットワークに基づいた計算モデル)に入力して学習を行うことで評価器を生成し、その評価器を用いて上述の画像解析を行うようにしてもよい。
【0097】
例えば、図11に示されるナンバープレート202-1乃至ナンバープレート202-4のように、ナンバープレート(やそこに記載された文字等)のデザインとして、多様なデザインが認められた国も存在する。そのような場合、上述のような学習結果を用いて画像解析を行うことにより、入出庫管理部132は、単純な画像の特徴抽出に基づく処理に比べて、より正確に画像解析(ナンバープレートの検出、文字認識、車両特徴抽出等)を行うことができる。
【0098】
また、車両登録番号の認識AI(Artificial Intelligence)を用いて撮像画像の画像解析を行うことにより、夜間や車両番号標識に汚れが付着している場合などのALPR(Automatic License Plate Recognition)が困難な場合でも、精度の高い認識結果を得ることが可能となり、誤認識や認識不可能などによる予約車が到着したにもかかわらず適切な制御が行われない等の問題の発生を避けることができる。
【0099】
なお、この画像解析を、エッジアナリティクスIoTカメラ101の外部(他の装置)にて行うようにしてもよい。例えば、エッジアナリティクスIoTカメラ101と有線通信または無線通信により接続された解析装置(図示せず)に撮像画像を送信し、その解析装置において撮像画像の解析を行い、解析結果として、撮像画像から検出された車両情報(例えば車両登録番号等のテキストデータ)をエッジアナリティクスIoTカメラ101に返すようにしてもよい。
【0100】
図9に戻り、ステップS193において、入出庫管理部132は、車両情報が検出されたか否かを判定する。車両情報が検出されなかったと判定された場合、処理はステップS191に戻り、それ以降の処理を繰り返す。また、ステップS193において、車両情報が検出されたと判定された場合、処理はステップS194に進む。
【0101】
ステップS194において、入出庫管理部132は、予約情報データベース123に対し、検出された車両情報に基づいて予約情報を照会する。例えば、入出庫管理部132は、各予約情報に含まれる車両登録番号と撮像画像から検出された車両登録番号とが一致するか否かを判定する。検出情報に対応する予約情報が存在する場合、入出庫管理部132は、その予約情報を予約情報データベース123から読み出す。
【0102】
ステップS195において、入出庫管理部132は、その照会結果に基づいて、撮像画像に写る車両が予約車両であるか否かを判定する。撮像画像より検出された車両情報に対応する予約情報が存在し、その予約情報を予約情報データベース123から読み出した場合、入出庫管理部132は、撮像画像に写る車両が予約車両であると判定し、処理をステップS196に進める。
【0103】
ステップS196において、入出庫管理部132は、通信部121を介して、ゲートを開ける制御情報をゲート装置102に供給する。この制御情報は、図8のステップS141において、ゲート装置102のゲート処理部142により取得される。ステップS142において、ゲート処理部142は、その制御情報に基づいてゲート駆動部143を制御し、ゲートを開ける。つまり、入出庫管理部132は、ゲート装置102を制御し、ゲートを開けさせ、予約車両を入庫させる。その際、必要に応じて、ゲート装置102に、駐車場所までの案内等を出力させてもよい。
【0104】
ステップS197において、入出庫管理部132は、予約情報を更新し、「利用前」となっていた「状態」パラメータを「利用中」とする。この「状態」パラメータ(利用中)により、予約車両が入庫中(駐車中)であることがわかる。なお、「状態」パラメータが「利用前」である場合、予約車両が入庫される前(これから入庫される)の状態であることを示す。
【0105】
ステップS197の処理が終了すると処理はステップS198に進む。また、ステップS195において、撮像画像に写る車両が予約車両でない(または、撮像画像に車両が写っていない)と判定された場合、処理はステップS198に進む。
【0106】
ステップS198において、入出庫管理部132は、入庫管理処理を終了するか否かを判定する。終了しないと判定された場合、処理はステップS191に戻り、それ以降の処理を繰り返す。また、ステップS198において、入庫管理処理を終了すると判定された場合、入庫管理処理が終了する。
【0107】
<出庫管理処理の流れ>
次に、図12のフローチャートを参照して、例えば図8のステップS152において実行される出庫管理処理の流れの例を説明する。
【0108】
出庫管理処理が開始されると、ステップS221乃至ステップS224の各処理が、入庫管理処理のステップS191乃至ステップS194(図9)の各処理と同様に実行される。ただし、撮像部124は、入庫管理処理(ステップS191)の場合、ゲート装置102のゲートを挟んで駐車場と反対側に位置する車両(つまり、駐車場の外に位置する車両)が写るような画角で撮像を行い、出庫管理処理(ステップS221)の場合、ゲート装置102より駐車場側に位置する車両(つまり、駐車場内に位置する車両)が写るような画角で撮像を行う。これらの撮像を、複数の撮像部124または複数のエッジアナリティクスIoTカメラ101を用いて行うようにしてもよいし、1つの撮像部124により行うようにしてもよい。
【0109】
ステップS225において、入出庫管理部132は、撮像画像から検出された車両情報に基づく予約情報の照会結果に基づいて、撮像画像に写る車両が、予約に基づいて駐車場を利用中の車両(予約車両)であるか否かを判定する。撮像画像より検出された車両情報に対応する予約情報が存在し、その予約情報を予約情報データベース123から読み出した場合、入出庫管理部132は、撮像画像に写る車両が利用中の車両であると判定し、処理をステップS226に進める。
【0110】
ステップS226において、入出庫管理部132は、入庫管理処理のステップS196(図9)の場合と同様に、通信部121を介して、ゲート装置102を制御し、ゲートを開けさせ、その車両を出庫させる。
【0111】
ステップS227において、入出庫管理部132は、予約情報を更新し、「利用中」となっていた「状態」パラメータを「利用済み」とする。この「状態」パラメータ(利用済み)により、車両の出庫が完了したことがわかる。
【0112】
ステップS228において、入出庫管理部132は、通信部121を介して予約利用情報をサーバ103に供給することにより、出庫が完了した(駐車場の利用が終了した)ことをサーバ103に通知する。
【0113】
ステップS229において、予約情報管理部131は、予約情報データベース123に登録されているその予約情報を削除する。
【0114】
ステップS229の処理が終了すると、処理はステップS230に進む。また、ステップS225において、撮像画像に写る車両が利用中の車両ではない(または撮像画像に車両が写っていない)と判定された場合、処理をステップS230に進める。
【0115】
ステップS230において、入出庫管理部132は、出庫管理処理を終了するか否かを判定する。終了しないと判定された場合、処理はステップS221に戻り、それ以降の処理を繰り返す。また、ステップS230において、出庫管理処理を終了すると判定された場合、出庫管理処理が終了する。
【0116】
以上のように各処理を実行することにより、駐車場の予約管理を行うことができる。したがって、駐車場管理者による煩雑な作業が不要になり、コストの増大を抑制することができる。また、駐車場管理者の負荷の増大を抑制することができる。
【0117】
<2.第2の実施の形態>
<時刻情報に基づく入出庫管理>
入庫管理処理において、エッジアナリティクスIoTカメラ101の入出庫管理部132が、ゲート開閉の制御の為に、予約車両であるか否かを判定する際(ステップS195)に、第1の実施の形態においては、車両情報に基づいて予約情報を照会するように説明したが、さらに、時刻情報を用いてゲートの開閉を制御するようにしてもよい。
【0118】
例えば、入出庫管理部132が、現在時刻が予約情報に対応する入庫可能時刻であるか否かを判定し、入庫可能時刻であると判定された場合、ゲート装置102を制御してゲートを開かせるようにしてもよい。つまり、入出庫管理部132が、予約車両であっても入庫可能時刻でなければ入庫させないようにしてもよい。
【0119】
この入庫可能時刻は、任意であり、例えば予め定められていてもよい。例えば、入庫可能時刻が、予約により確保した駐車の時間である予約時間内、または、その予約時間の開始時刻より前の所定の時間内であるようにしてもよい。例えば、予約時間が時刻T1から時刻T2までとすると、予約時間の開始時刻は時刻T1である。この場合、所定の時間を5分とすると、入庫可能時刻は、時刻T1の5分前から時刻T2までの時間内となる。つまり、予約車両がこの時間内にゲート装置102の前に来た場合、入出庫管理部132が入庫を許可し、ゲートを開けさせる。
【0120】
つまり、この場合、例えば図13に示されるように、エッジアナリティクスIoTカメラ101が、時刻に基づく入庫管理を行う。
【0121】
もちろん、この所定の時間は任意であり、上述の例に限定されない。また、予約時間情報の判定基準を、駐車場の空き状況に応じて適宜変更してもよい。例えば、駐車場が空いていたり、予約が少なかったりする場合、上述の「所定の時間」の長さを長くするようにしてもよい。
【0122】
また、入庫可能時刻でなくても(例えば予約時間の1時間前等であっても)、駐車場に空きがあれば、入庫を許可し、ゲートを開けさせるようにしてもよい。つまり、入出庫管理部132が、現在時刻が入庫不可能時刻であると判定された場合、その駐車場の利用状況を確認し、駐車可能な場合、ゲートを開かせるようにしてもよい。
【0123】
<エッジアナリティクスIoTカメラ>
図14は、この場合のエッジアナリティクスIoTカメラ101の主な構成例を示すブロック図である。図14に示されるように、この場合のエッジアナリティクスIoTカメラ101の駐車場管理部122は、第1の実施の形態の場合の構成(図3)に加え、時刻管理部231および空きスペース探索部232を有する。
【0124】
時刻管理部231は、時刻に関する処理を行う。例えば、時刻管理部231は、現在時刻が入庫可能時刻であるか否かを判定し、その判定結果を入出庫管理部132に返す。
【0125】
空きスペース探索部232は、空きスペースの探索に関する処理を行う。例えば、空きスペース探索部232は、撮像部124を制御して、駐車場の駐車可能位置を撮像させ、その撮像画像を画像解析することにより、空きスペースが存在するか否か、すなわち、駐車可能であるか否かを判定する。空きスペース探索部232は、その判定結果を入出庫管理部132に返す。なお、この空きスペースの判定は、予約情報にも基づいて行われるようにしてもよい。
【0126】
<入庫管理処理の流れ>
この場合の入庫管理処理の流れの例を、図15のフローチャートを参照して説明する。入庫管理処理が開始されると、ステップS251乃至ステップS255の各処理が、ステップS191乃至ステップS195の各処理(図9)と同様に実行される。
【0127】
ステップS255において、撮像画像に写る車両が予約車両であると判定された場合、処理はステップS256に進む。
【0128】
ステップS256において、時刻管理部231は、現在時刻が入庫可能時刻であるか否かを判定する。上述のように設定された入庫可能時刻を参照し(または導出し)、現在時刻が入庫可能時刻でないと判定された場合、処理はステップS257に進む。
【0129】
ステップS257において、空きスペース探索部232は、撮像部124を制御して、駐車場を撮像し、その撮像画像を画像解析することにより、当該駐車場の空きスペースを探索する。そして、ステップS258において、入出庫管理部132は、その探索結果に基づいて予約車両を入庫可能である(つまり、入庫させた予約車両が駐車可能である)か否かを判定する。
【0130】
入庫可能であると判定された場合、処理はステップS259に進む。また、ステップS256において、入庫可能時刻であると判定された場合、処理はステップS259に進む。
【0131】
ステップS259およびステップS260の各処理は、ステップS196およびステップS197(図9)の各処理と同様に実行される。ステップS260の処理が終了すると、処理はステップS262に進む。
【0132】
また、ステップS258において、入庫不可能である(入庫させた予約車両が駐車不可能である)と判定された場合、処理はステップS261に進む。ステップS261において、入出庫管理部132は、通信部121を介してゲート装置102を制御し、出力部144を用いて入庫できない旨の通知を行わせる。ゲート装置102のゲート処理部142は、その制御に従って、出力部144を用いて、画像や音声により、その通知を行う。車両のユーザ(運転手等)は、その通知により、入庫できない旨を把握することができる。なお、いつであれば、駐車スペースが空くかの通知をしても良い。ステップS261の処理が終了すると、処理はステップS262に進む。
【0133】
さらに、ステップS255において、予約車両でないと判定された場合、処理はステップS262に進む。
【0134】
ステップS262の処理は、ステップS198(図9)と同様に実行される。ステップS262において、入庫管理処理を終了すると判定された場合、入庫管理処理が終了する。
【0135】
以上のように入庫管理処理を実行することにより、エッジアナリティクスIoTカメラ101は、時刻情報に基づいて車両の入庫を制御することができる。これにより、より予約状況に応じた入出庫管理を行うことができる。
【0136】
<3.第3の実施の形態>
<駐車場情報の提供>
以上においては、サーバ103の駐車場情報データベース153には、駐車場情報が予め登録されているように説明したが、これに限らず、駐車場情報を適宜、登録したり更新したりすることができるようにしてもよい。
【0137】
例えば、図16に示されるように、エッジアナリティクスIoTカメラ101が、自身が設置されている駐車場に関する情報(駐車場情報)をサーバ103に提供するようにしてもよい。例えば、曜日や時間によって利用可能または不可能となる駐車場がある。例えば、大学キャンパス内において、平日は、大学関係者専用の駐車場として利用され、休日は、一般に開放されて駐車場として利用されるものがある。また、駐車可能な台数が、例えば平日と休日とで異なっていたり、昼間と夜間とで異なっていたりする場合もある。
【0138】
つまり、このように、駐車場であるか否かや、駐車場としての性能等が、時刻情報に応じて可変の場合、その情報をサーバ103に提供する必要がある。
【0139】
そこで、エッジアナリティクスIoTカメラ101は、駐車場情報をサーバ103に提供してもよい。サーバ103は、その駐車場情報を取得し、その駐車場情報を用いて、駐車場情報データベース153に登録したり、登録済みの駐車場情報を更新したりしてもよい。
【0140】
<エッジアナリティクスIoTカメラ>
この場合のエッジアナリティクスIoTカメラ101の主な構成例を図17に示す。図17に示されるように、この場合のエッジアナリティクスIoTカメラ101の駐車場管理部122は、第1の実施の形態の場合の構成(図3)に加え、駐車場情報提供部251および時刻管理部252を有する。
【0141】
駐車場情報提供部251は、予約に必要な駐車場情報を生成し、それを、通信部121を介してサーバ103に提供する。
【0142】
時刻管理部252は、時刻に関する処理を行う。例えば、時刻管理部252は、日時に応じた駐車場情報を生成し、駐車場情報提供部251に供給する。駐車場情報提供部251は、その日時に応じた駐車場情報を、通信部121を介してサーバ103に提供する。
【0143】
<サーバ>
図18は、サーバ103の主な構成例を示すブロック図である。処理部の構成は図5の例と同様であるが、この場合、駐車場情報管理部161は、エッジアナリティクスIoTカメラ101から供給される駐車場情報を取得し、駐車場情報データベース153に登録し管理する。
【0144】
<駐車場情報提供処理の流れ>
この場合、エッジアナリティクスIoTカメラ101およびサーバ103は、駐車場情報提供処理を実行することにより、駐車場情報を授受する。この駐車場情報提供処理の流れの例を、図19のフローチャートを参照して説明する。
【0145】
駐車場情報提供処理が開始されると、エッジアナリティクスIoTカメラ101の時刻管理部252は、ステップS281において、時刻情報に基づいて駐車場情報を生成する。
【0146】
ステップS282において、駐車場情報提供部251は、その駐車場情報を、通信部121を介してサーバ103に供給する。
【0147】
サーバ103の駐車場情報管理部161は、ステップS291において、通信部151を介してエッジアナリティクスIoTカメラ101と通信を行い、その駐車場情報を取得する。
【0148】
ステップS292において、駐車場情報管理部161は、その駐車場情報を駐車場情報データベース153に登録し、管理する。ステップS292の処理が終了すると、駐車場情報提供処理が終了する。
【0149】
このように各処理を実行することにより、駐車場情報データベース153に駐車場情報を追加したり、更新したりすることができる。これにより、より多様な駐車場の予約管理を行うことができる。
【0150】
<4.第4の実施の形態>
<利用状況の管理>
また、例えば、図20に示されるように、エッジアナリティクスIoTカメラ101が、駐車場の利用状況(混み具合)を管理し、その利用状況に関する情報を駐車場情報に含めて、サーバ103に提供するようにしてもよい。このようにすることにより、サーバ103は、営業していることを示す駐車場情報だけでなく、その利用状況(混み具合)に関する情報も、端末装置104に提供することができる。したがって、端末装置104のユーザ(駐車させる車両のユーザ)は、より具体的な情報(つまり駐車場の利用状況)に基づいて、利用する駐車場を検索することができる。したがって、この駐車場予約システム100の利便性を向上させることができる。
【0151】
<エッジアナリティクスIoTカメラ>
図21は、この場合のエッジアナリティクスIoTカメラ101の主な構成例を示すブロック図である。図21に示されるように、この場合のエッジアナリティクスIoTカメラ101の駐車場管理部122は、第1の実施の形態の場合の構成(図3)に加え、駐車場情報提供部251および利用状況管理部271を有する。
【0152】
駐車場情報提供部251は、第3の実施の形態の場合と同様に、予約に必要な駐車場情報を生成し、それを、通信部121を介してサーバ103に提供する。また、利用状況管理部271は、駐車場の利用状況の管理に関する処理を行う。例えば、利用状況管理部271は、撮像部124を制御して、駐車場の駐車可能位置を撮像させ、その撮像画像を画像解析することにより、利用状況を判定し、その判定結果を駐車場情報提供部251に供給する。駐車場情報提供部251は、その判定結果(利用状況を示す情報)を含む駐車場情報を生成し、通信部121を介して、それをサーバ103に供給する。
【0153】
なお、例えば、利用状況管理部271は、撮像画像と予約情報とに基づいて駐車場の利用状況を判断し、管理してもよい。例えば、撮像画像から空いている場所を特定し、さらに他の車両の予約情報から利用可能な空きスペースか、利用不可能な空きスペースかを特定してもよい。例えば、撮像画像により空き状態であることが確認され、かつ、その場所の予約が現在時刻で存在しない場合、利用可能な空きスペースとして判断してもよい。
【0154】
例えば、撮像画像に基づいて現在駐車されていないと判定された場所であっても、所定時間内に予約時間開始時刻となる予約情報に対応する場所である場合、利用状況管理部271が、その場所を利用不可と判断してもよい。例えば、撮像画像により空き状態であることが確認され、かつ、その場所の予約が現在時刻でない場合であっても、次の予約時刻までの時間が所定時間より短ければ、予約不可能な空きスペースとして判断しても良い。
【0155】
また、例えば、撮像画像に基づいて現在駐車されていないと判定された場所であり、かつ、その場所に対応する予約情報の予約時間開始時刻を所定時間以上経過している場合、その場所を利用可能と判断してもよい。つまり、対応する場所の予約があった場合でも、予約開始時間から所定時間以上経過していれば、予約がキャンセルされたものと判断し、利用可能な空きスペースとして判断してもよい。
【0156】
<駐車場情報提供処理の流れ>
この場合の駐車場情報提供処理の流れの例を、図22のフローチャートを参照して説明する。
【0157】
駐車場情報提供処理が開始されると、エッジアナリティクスIoTカメラ101の撮像部124は、ステップS311において、駐車場を撮像し、撮像画像を生成する。
【0158】
ステップS312において、利用状況管理部271は、その撮像画像と予約情報とに基づいて、利用状況を判定する。
【0159】
ステップS313において、駐車場情報提供部251は、利用状況を含む駐車場情報を生成する。
【0160】
ステップS314において、駐車場情報提供部251は、その駐車場情報を、通信部121を介してサーバ103に供給する。
【0161】
サーバ103の駐車場情報管理部161は、ステップS321において、通信部151を介してエッジアナリティクスIoTカメラ101と通信を行い、その駐車場情報を取得する。
【0162】
ステップS322において、駐車場情報管理部161は、その駐車場情報を駐車場情報データベース153に登録し、管理する。ステップS322の処理が終了すると、駐車場情報提供処理が終了する。
【0163】
このように各処理を実行することにより、駐車場の利用状況に関する情報も、駐車場情報データベース153に登録することができる。これにより、より具体的な情報(つまり駐車場の利用状況)をユーザに提供することができる。したがって、この駐車場予約システム100の利便性を向上させることができる。
【0164】
<5.第5の実施の形態>
<利用料金の設定>
また、例えば、図23に示されるように、エッジアナリティクスIoTカメラ101が、駐車場の利用状況(混み具合)を管理し、その利用状況に応じて駐車場の利用代金を設定し、その情報を駐車場情報に含めて、サーバ103に提供するようにしてもよい。このようにすることにより、需要に応じた価格設定を行うことができる。
【0165】
<エッジアナリティクスIoTカメラ>
図24は、この場合のエッジアナリティクスIoTカメラ101の主な構成例を示すブロック図である。図24に示されるように、この場合のエッジアナリティクスIoTカメラ101の駐車場管理部122は、第4の実施の形態の場合の構成(図21)に加え、利用料金管理部291を有する。
【0166】
利用料金管理部291は、利用状況管理部271により管理される駐車場の利用状況に応じて駐車場の利用料金を管理する。駐車場情報提供部251は、その利用料金管理部291により管理される駐車場の利用料金に関する情報を含む駐車場情報を生成し、通信部121を介して、それをサーバ103に供給する。
【0167】
例えば、利用料金管理部291は、駐車場の利用率が低くなる程(空きスペースの数が多くなる程)、利用料金を低減させる(安くする)ようにしてもよい。また、空きスペースの数が所定の閾値以上の場合、利用料金を低減させる(安くする)ようにしてもよい。
【0168】
また、例えば、利用料金管理部291は、駐車場の利用率が高くなる程(空きスペースが少なくなる程)、利用料金を増加させる(高くする)ようにしてもよい。また、空きスペースの数が所定の閾値より小さい場合、利用料金を増加させる(高くする)ようにしてもよい。
【0169】
<駐車場情報提供処理の流れ>
この場合の駐車場情報提供処理の流れの例を、図25のフローチャートを参照して説明する。
【0170】
駐車場情報提供処理が開始されると、ステップS341およびステップS342の各処理が、ステップS311およびステップS312(図22)の各処理と同様に実行される。
【0171】
ステップS343において、利用料金管理部291は、ステップS342において判定された利用状況に基づいて利用料金を設定する。
【0172】
ステップS345において、駐車場情報提供部251は、ステップS342において判定された利用状況と、ステップS343において設定された利用料金とを含む駐車場情報を生成する。
【0173】
ステップS346、ステップS351、およびステップS352の各処理は、ステップS314、ステップS321、およびステップS322の各処理(図22)と同様に実行される。
【0174】
このように各処理を実行することにより、駐車場の利用状況に基づいて設定された利用料金に関する情報も、駐車場情報データベース153に登録することができる。これにより、利用料金を可変とすることができる。また、その利用料金を例えば利用状況に応じて設定することができ、より需要に応じた価格設定を行うことができる。したがって、この駐車場予約システム100の利便性を向上させることができる。
【0175】
なお、以上のような利用料金の設定(例えば駐車場の利用状況に基づく利用料金の設定)は、サーバ103が行うようにしてもよい。例えば、サーバ103が利用料金管理部291を有してもよい。その場合、エッジアナリティクスIoTカメラ101の撮像部124が駐車場を撮像して撮像画像を生成し、利用状況管理部271がその撮像画像や予約情報等に基づいて利用状況を管理し、駐車場情報提供部251がその利用状況に関する情報を含む駐車場情報を、通信部121を介してサーバ103に供給する。サーバ103の駐車場情報管理部161が通信部151を介してその駐車場情報を取得し、利用料金管理部291がその駐車場情報に含まれる利用状況に関する情報に応じて利用料金を設定する。駐車場情報管理部161は、その設定された利用料金を駐車場情報に含めて、駐車場情報データベース153に登録し、管理する。このようにすることにより、この利用料金の設定に関するエッジアナリティクスIoTカメラ101の負荷を低減させることができる。
【0176】
また、例えば、サーバ103が、利用状況管理部271および利用料金管理部291(図24)を有してもよい。その場合、エッジアナリティクスIoTカメラ101の撮像部124が駐車場を撮像し、撮像画像を生成し、駐車場情報提供部251がその撮像画像を含む駐車場情報を、通信部121を介してサーバ103に供給する。サーバ103の駐車場情報管理部161が通信部151を介してその駐車場情報を取得し、利用状況管理部271が、その撮像画像等に基づいて、エッジアナリティクスIoTカメラ101が設置される駐車場の利用状況を判定し、利用料金管理部291は、その利用状況に応じて利用料金を設定する。駐車場情報管理部161は、その設定された利用料金を駐車場情報に含めて、駐車場情報データベース153に登録し、管理する。このようにすることにより、この利用料金の設定に関するエッジアナリティクスIoTカメラ101の負荷を低減させることができる。
【0177】
<6.第6の実施の形態>
<商取引システム>
以上においては、駐車場予約システムを例に説明したが、本技術は、任意の情報処理システムに適用することができる。
【0178】
例えば、アプリケーション上での事前の商品購入およびドライブスルーにて購入した商品の受取をするような商取引システムにも適用することができる。図26は、本技術を適用した情報処理システムの一態様である商取引システムの主な構成の一例を示すブロック図である。図26に示される商取引システム400は、上述のように商取引を行うシステムである。図26に示されるように、商取引システム400は、エッジアナリティクスIoTカメラ101、収納庫402、サーバ103、および端末装置104を備える。つまり、この商取引システム400は、図1の駐車場予約システム100のゲート装置102の代わりに収納庫402を有する。この商取引システム400においても、図1の駐車場予約システム100の場合と同様に、各デバイスの数は任意である。
【0179】
例えば、図27に示されるように、商取引システム400の端末装置104は、サーバ103にアクセスし、商品に関する情報(商品情報)を取得する。端末装置104のユーザは、その商品情報に基づいて、端末装置104を介してアプリケーションから購入したい商品を選択する。端末装置104は、その商品購入に関する処理を行う。
【0180】
そして端末装置104は、その商品購入情報を、商品購入を管理するサーバ103に送信する。なお、この商品購入情報には、商品受取の為の車両に関する情報である車両情報が含まれる。
【0181】
サーバ103はその商品の販売に関する処理を行い、その商品購入情報を受け付ける。サーバ103は、その商品購入情報を管理する。また、サーバ103は、その商品購入情報(車両情報を含む)をエッジアナリティクスIoTカメラ101に供給する。
【0182】
また、商品販売者は、ドライブスルーの経路上に受け取り場所として設置された収納庫402に購入商品を置き、第3者が勝手に商品を取れないようにその収納庫に鍵をかける。その収納場所等を示す収納場所情報が収納庫402からエッジアナリティクスIoTカメラ101に供給される。
【0183】
エッジアナリティクスIoTカメラ101は、商品購入情報と収納場所情報を取得し、管理する。また、エッジアナリティクスIoTカメラ101は、収納庫402付近の車両を撮像し、その車両登録番号に基づいて、その車両が商品購入者の車両であるか否かを判定する。商品購入者の車両である場合、エッジアナリティクスIoTカメラ101は、収納庫402に対して開錠を指示する。収納庫402は、その指示に従って開錠を行う。これにより、ユーザは、その収納庫において商品を受け取ることができる。
【0184】
<エッジアナリティクスIoTカメラ>
図28は、エッジアナリティクスIoTカメラ101の主な構成例を示すブロック図である。この場合のエッジアナリティクスIoTカメラ101は、第1の実施の形態のエッジアナリティクスIoTカメラ101の構成(図3)の駐車場管理部122の代わりに、商品受取管理部422を有する。また、予約情報データベース123の代わりに、商品購入情報データベース423を有する。
【0185】
商品受取管理部422は、商品の受け取りに関する処理を行う。例えば、商品受取管理部422は、商品購入情報取得部431および受取管理部432を有する。商品購入情報取得部431は、サーバ103から供給される商品購入情報を、通信部121を介して取得する。また、商品購入情報取得部431は、その商品購入情報を商品購入情報データベース423に登録し、管理する。
【0186】
受取管理部432は、商品の受け取りに関する処理を行う。例えば、受取管理部432は、撮像画像を解析してその撮像画像に含まれる車両情報を検出し、その検出した車両情報に対応する商品購入情報を検索し、そのような商品購入情報が存在する場合、通信部121を介して収納庫402を制御し、その商品購入情報に対応する収納庫402を開錠する。
【0187】
<収納庫>
図29は、収納庫402の主な構成例を示すブロック図である。なお、図29においては、処理部やデータの流れ等の主なものを示しており、図29に示されるものが全てとは限らない。つまり、収納庫402において、図29においてブロックとして示されていない処理部が存在したり、図29において矢印等として示されていない処理やデータの流れが存在したりしてもよい。
【0188】
図29に示されるように、収納庫402は、通信部441、鍵開閉処理部442、錠部443、および出力部444を有する。
【0189】
通信部541は、有線通信若しくは無線通信、または、その両方を用いて、任意の通信方式により他のデバイスと通信を行い、情報を授受する。
【0190】
鍵開閉処理部442は、収納庫の扉の鍵の開閉(すなわち扉の施錠・開錠)に関する処理を行う。錠部443は、例えばアクチュエータを有し、扉の施錠・開錠を制御する。また、出力部444は、例えばモニタやスピーカ等の情報出力デバイスを有し、画像や音声を出力する。鍵開閉処理部442は、通信部441を介してエッジアナリティクスIoTカメラ101から供給される、鍵の開閉に関する制御情報に基づいて錠部443および出力部444を制御し、収納庫の扉の鍵を開閉させたり(つまり、扉を施錠したり、開錠したり)、案内等の画像や音声を出力させたりする。
【0191】
なお、収納庫402のこれらの処理部(通信部441乃至出力部444)は、それぞれ、任意の構成を有することができる。例えば、各処理部が、上述の処理を実現する論理回路により構成されるようにしてもよい。また、各処理部が、例えばCPU、ROM、RAM等を有し、それらを用いてプログラムを実行することにより、上述の処理を実現するようにしてもよい。もちろん、各処理部が、その両方の構成を有し、上述の処理の一部を論理回路により実現し、他を、プログラムを実行することにより実現するようにしてもよい。各処理部の構成は互いに独立していてもよく、例えば、一部の処理部が上述の処理の一部を論理回路により実現し、他の一部の処理部がプログラムを実行することにより上述の処理を実現し、さらに他の処理部が論理回路とプログラムの実行の両方により上述の処理を実現するようにしてもよい。
【0192】
<サーバ>
図30は、この場合のサーバ103の主な構成例を示すブロック図である。サーバ103は、この場合、通信部151と販売処理部452を有する。販売処理部452は、商品販売に関する処理を行う。
【0193】
販売処理部452は、商品販売部461および商品購入情報提供部462を有する。商品販売部461は、商品を端末装置104のユーザに販売する処理を行う。また、商品販売部461は、その販売した商品について商品購入情報を端末装置104から取得する。商品購入情報提供部462は、その商品購入情報をエッジアナリティクスIoTカメラ101に供給する。
【0194】
<端末装置>
図31は、この場合の端末装置104の主な構成例を示すブロック図である。この場合、端末装置104は、第1の実施の形態の場合の予約処理部172および決済処理部173の代わりに、商品購入部472を有する。
【0195】
商品購入部472は、商品購入に関する処理を行う。例えば、商品購入部472は、商品購入情報をサーバ103に送信する。
【0196】
<商品受取管理処理>
この場合の商取引システム400により実行される商品受取管理処理の流れの例を、図32のフローチャートを参照して説明する。
【0197】
商品受取管理処理が開始されると、端末装置104の商品購入部472は、ステップS431において、通信部171を介してサーバ103に対して商品情報を要求する。サーバ103の商品販売部461は、ステップS421においてその要求を受け付けると、ステップS422において、その商品情報を端末装置104に供給する。端末装置104の商品購入部472は、ステップS432において、その商品情報を受け取る。ユーザは、この商品情報に基づいて商品購入の手続きを行う。
【0198】
ステップS433において、商品購入部472は、その商品購入に関する情報である商品購入情報をサーバ103に供給する。この商品購入情報には、商品受取に用いられる車両の車両情報も含まれる。
【0199】
ステップS423において、サーバ103の商品販売部461は、その商品購入情報を受け取る。また、商品購入情報提供部462は、ステップS424において、その商品購入情報をエッジアナリティクスIoTカメラ101に供給する。
【0200】
ステップS411において、エッジアナリティクスIoTカメラ101の商品購入情報取得部431は、その商品購入情報を取得する。この商品購入情報には、商品購入者が商品の受け取りに用いる車両の車両情報が含まれる。
【0201】
ステップS412において、商品購入情報取得部431は、取得した商品購入情報を商品購入情報データベース423に登録し、管理する。
【0202】
また、販売者に商品を収納され、鍵がかけられると、収納庫402は、ステップS401において、その収納庫402の鍵開閉処理部442は、その収納場所をエッジアナリティクスIoTカメラ101に通知する。
【0203】
エッジアナリティクスIoTカメラ101の受取管理部432は、ステップS413において、その通知を受け取る。ステップS414において、エッジアナリティクスIoTカメラ101の受取管理部432は、商品受取管理処理を行い、開錠指示を収納庫402に供給する。
【0204】
ステップS402において、鍵開閉処理部442は、その開錠指示を取得する。鍵開閉処理部442は、その指示に従って、ステップS403において、錠部443を制御し、開錠する。これにより、商品購入者は、鍵がかかっていない収納庫402から、自身が購入した商品を受け取ることができる。
【0205】
<商品受取管理処理の流れ>
次に、例えば図32のステップS414において実行される商品受取管理処理の流れの例を、図33のフローチャートを参照して説明する。
【0206】
商品受取管理処理が開始されると、ステップS461乃至ステップS463の各処理が、入庫管理処理のステップS191乃至ステップS193(図9)と同様に実行される。
【0207】
ステップS464において、受取管理部432は、商品購入情報データベース423に対し、検出された車両情報に基づいて商品購入情報を照会する。例えば、受取管理部432は、各商品購入情報に含まれる車両登録番号と撮像画像から検出された車両登録番号とが一致するか否かを判定する。検出した車両情報に対応する商品購入情報が存在する場合、受取管理部432は、その商品購入情報を商品購入情報データベース423から読み出す。
【0208】
ステップS465において、受取管理部432は、その照会結果に基づいて、撮像画像に写る車両が商品購入者の車両であるか否かを判定する。撮像画像より検出された車両情報に対応する商品購入情報が存在し、その商品購入情報を商品購入情報データベース423から読み出した場合、受取管理部432は、撮像画像に写る車両が商品購入者の車両であると判定し、処理をステップS466に進める。
【0209】
ステップS466において、受取管理部432は、商品購入情報に対応する商品が収納庫402に収納されているか否かを判定する。収納されていると判定された場合、処理はステップS467に進む。
【0210】
ステップS467において、受取管理部432は、収納庫402を制御し、商品が収納された収納庫を開錠する。ステップS467の処理が終了すると、処理はステップS469に進む。
【0211】
また、ステップS468において、商品が収納庫402に収納されていないと判定された場合、処理はステップS468に進む。ステップS468において、受取管理部432は、収納庫402を制御し、出力部444から画像や音声によってその旨を通知させる。ステップS468の処理が終了すると、処理はステップS469に進む。
【0212】
さらに、ステップS465において、商品購入者の車両でない、または、車両が検出されていないと判定された場合、処理はステップS469に進む。
【0213】
ステップS469において、受取管理部432は、商品受取管理処理を終了するか否かを判定する。終了しないと判定された場合、処理はステップS461に戻り、それ以降の処理を繰り返す。また、ステップS469において、商品受取管理処理を終了すると判定された場合、商品受取管理処理が終了する。
【0214】
以上のように各処理を実行することにより、商品の受け渡しの管理を行うことができる。したがって、商品販売者による煩雑な作業が不要になり、コストの増大を抑制することができる。また、商品販売者の負荷の増大を抑制することができる。
【0215】
<7.付記>
<コンピュータ>
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここでコンピュータには、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータ等が含まれる。
【0216】
図34は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。
【0217】
図34に示されるコンピュータ900において、CPU(Central Processing Unit)901、ROM(Read Only Memory)902、RAM(Random Access Memory)903は、バス904を介して相互に接続されている。
【0218】
バス904にはまた、入出力インタフェース910も接続されている。入出力インタフェース910には、入力部911、出力部912、記憶部913、通信部914、およびドライブ915が接続されている。
【0219】
入力部911は、例えば、キーボード、マウス、マイクロホン、タッチパネル、入力端子などよりなる。出力部912は、例えば、ディスプレイ、スピーカ、出力端子などよりなる。記憶部913は、例えば、ハードディスク、RAMディスク、不揮発性のメモリなどよりなる。通信部914は、例えば、ネットワークインタフェースよりなる。ドライブ915は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体921を駆動する。
【0220】
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU901が、例えば、記憶部913に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース910およびバス904を介して、RAM903にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。RAM903にはまた、CPU901が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
【0221】
コンピュータが実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブル記録媒体921に記録して適用することができる。その場合、プログラムは、リムーバブル記録媒体921をドライブ915に装着することにより、入出力インタフェース910を介して、記憶部913にインストールすることができる。
【0222】
また、このプログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することもできる。その場合、プログラムは、通信部914で受信し、記憶部913にインストールすることができる。
【0223】
その他、このプログラムは、ROM902や記憶部913に、あらかじめインストールしておくこともできる。
【0224】
<本技術の適用対象>
なお、本技術を適用したシステム、装置、処理部等は、例えば、交通、医療、防犯、農業、畜産業、鉱業、美容、工場、家電、気象、自然監視等、任意の分野に利用することができる。また、その用途も任意である。
【0225】
例えば、本技術は、観賞用コンテンツ等の提供の用に供されるシステムやデバイスに適用することができる。また、例えば、本技術は、交通状況の監理や自動運転制御等、交通の用に供されるシステムやデバイスにも適用することができる。さらに、例えば、本技術は、セキュリティの用に供されるシステムやデバイスにも適用することができる。また、例えば、本技術は、機械等の自動制御の用に供されるシステムやデバイスに適用することができる。さらに、例えば、本技術は、農業や畜産業の用に供されるシステムやデバイスにも適用することができる。また、本技術は、例えば火山、森林、海洋等の自然の状態や野生生物等を監視するシステムやデバイスにも適用することができる。さらに、例えば、本技術は、スポーツの用に供されるシステムやデバイスにも適用することができる。
【0226】
<その他>
本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【0227】
例えば、本技術は、装置またはシステムを構成するあらゆる構成、例えば、システムLSI(Large Scale Integration)等としてのプロセッサ、複数のプロセッサ等を用いるモジュール、複数のモジュール等を用いるユニット、ユニットにさらにその他の機能を付加したセット等(すなわち、装置の一部の構成)として実施することもできる。
【0228】
また、上述した各処理部は、任意の構成により実現することができる。例えば、回路、LSI、システムLSI、プロセッサ、モジュール、ユニット、セット、デバイス、装置、またはシステム等により構成されるようにしてもよい。また、それらを複数組み合わせるようにしてもよい。その際、例えば、複数の回路、複数のプロセッサ等のように同じ種類の構成を組み合わせるようにしてもよいし、回路とLSI等のように異なる種類の構成を組み合わせるようにしてもよい。
【0229】
なお、本明細書において、システムとは、複数の構成要素(装置、モジュール(部品)等)の集合を意味し、全ての構成要素が同一筐体中にあるか否かは問わない。したがって、別個の筐体に収納され、ネットワークを介して接続されている複数の装置、および、1つの筐体の中に複数のモジュールが収納されている1つの装置は、いずれも、システムである。
【0230】
また、例えば、1つの装置(または処理部)として説明した構成を分割し、複数の装置(または処理部)として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置(または処理部)として説明した構成をまとめて1つの装置(または処理部)として構成されるようにしてもよい。また、各装置(または各処理部)の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置(または処理部)の構成の一部を他の装置(または他の処理部)の構成に含めるようにしてもよい。
【0231】
また、例えば、本技術は、1つの機能を、ネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。例えば、コンピュータ、AV(Audio Visual)機器、携帯型情報処理端末、IoT(Internet of Things)デバイス等の任意の端末に対して、撮像画像(動画像)に関するサービスを提供するクラウドサービスに適用することもできる。
【0232】
また、例えば、上述したプログラムは、任意の装置において実行することができる。その場合、その装置が、必要な機能(機能ブロック等)を有し、必要な情報を得ることができるようにすればよい。
【0233】
また、例えば、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。換言するに、1つのステップに含まれる複数の処理を、複数のステップの処理として実行することもできる。逆に、複数のステップとして説明した処理を1つのステップとしてまとめて実行することもできる。
【0234】
コンピュータが実行するプログラムは、プログラムを記述するステップの処理が、本明細書で説明する順序に沿って時系列に実行されるようにしても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで個別に実行されるようにしても良い。つまり、矛盾が生じない限り、各ステップの処理が上述した順序と異なる順序で実行されるようにしてもよい。さらに、このプログラムを記述するステップの処理が、他のプログラムの処理と並列に実行されるようにしても良いし、他のプログラムの処理と組み合わせて実行されるようにしても良い。
【0235】
本明細書において複数説明した本技術は、矛盾が生じない限り、それぞれ独立に単体で実施することができる。もちろん、任意の複数の本技術を併用して実施することもできる。例えば、いずれかの実施の形態において説明した本技術の一部または全部を、他の実施の形態において説明した本技術の一部または全部と組み合わせて実施することもできる。また、上述した任意の本技術の一部または全部を、上述していない他の技術と併用して実施することもできる。
【0236】
本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1) 撮像画像を解析して前記撮像画像に含まれる車両情報を検出し、検出した前記車両情報に対応する駐車の予約情報が存在する場合、前記予約情報に対応する駐車場のゲートを開かせる入出庫管理部
を備える情報処理装置。
(2) 前記車両情報は、車両の車両登録番号を含む
(1)に記載の情報処理装置。
(3) 前記予約情報は、車両の車両情報を含む
(1)または(2)に記載の情報処理装置。
(4) 前記予約情報を記憶する予約情報記憶部をさらに備え、
前記入出庫管理部は、前記撮像画像から得られた前記車両情報を用いて、前記予約情報記憶部に記憶されている前記予約情報の中から、前記車両情報に対応する前記予約情報を検索し、前記車両情報に対応する前記予約情報が存在する場合、前記ゲートを開かせる
(1)乃至(3)のいずれかに記載の情報処理装置。
(5) 被写体を撮像し、前記撮像画像を生成する撮像部をさらに備え、
前記入出庫管理部は、前記撮像部により生成された前記撮像画像を解析して前記車両情報を検出し、検出した前記車両情報に対応する前記予約情報が存在する場合、前記ゲートを開かせる
(1)乃至(4)のいずれかに記載の情報処理装置。
(6) 前記入出庫管理部は、現在時刻が前記予約情報に対応する入庫可能時刻であるか否かを判定し、入庫可能時刻であると判定された場合、前記ゲートを開かせる
(1)乃至(5)のいずれかに記載の情報処理装置。
(7) 前記入庫可能時刻は、予約時間内、または、予約時間開始時刻前の所定の時間内である
(6)に記載の情報処理装置。
(8) 前記入出庫管理部は、現在時刻が入庫不可能時刻であると判定された場合、前記駐車場の利用状況を確認し、駐車可能な場合、前記ゲートを開かせる
(6)または(7)に記載の情報処理装置。
(9) 予約に必要な前記駐車場に関する情報を提供する提供部をさらに備える
(1)乃至(8)のいずれかに記載の情報処理装置。
(10) 前記提供部は、日時に応じた前記駐車場に関する情報を提供する
(9)に記載の情報処理装置。
(11) 前記駐車場の利用状況を管理する利用状況管理部をさらに備え、
前記提供部は、前記利用状況管理部により管理される前記駐車場の利用状況に関する情報を提供する
(9)または(10)に記載の情報処理装置。
(12) 前記利用状況管理部は、前記撮像画像と前記予約情報とに基づいて前記駐車場の利用状況を判断し、管理する
(11)に記載の情報処理装置。
(13) 前記利用状況管理部は、前記撮像画像に基づいて現在駐車されていないと判定された場所であっても、所定時間内に予約時間開始時刻となる前記予約情報に対応する場所である場合、前記場所を利用不可と判断する
(12)に記載の情報処理装置。
(14) 前記利用状況管理部は、前記撮像画像に基づいて現在駐車されていないと判定された場所であり、かつ、前記場所に対応する前記予約情報の予約時間開始時刻を所定時間以上経過している場合、前記場所を利用可能と判断する
(12)または(13)に記載の情報処理装置。
(15) 前記駐車場の利用状況に応じて前記駐車場の利用料金を管理する利用料金管理部をさらに備え、
前記提供部は、前記利用料金管理部により管理される前記駐車場の利用料金に関する情報を提供する
(11)乃至(14)のいずれかに記載の情報処理装置。
(16) 前記利用料金管理部は、前記駐車場の利用率が低くなる程、前記利用料金を低減させる
(15)に記載の情報処理装置。
(17) 他の装置と通信を行い、情報を授受する通信部をさらに備え、
前記入出庫管理部は、前記通信部を介して前記他の装置から供給される前記予約情報が、検出した前記車両情報に対応する場合、前記ゲートを開かせる
(1)乃至(16)のいずれかに記載の情報処理装置。
(18) 撮像画像を解析して前記撮像画像に含まれる車両情報を検出し、検出した前記車両情報に対応する駐車の予約情報が存在する場合、前記予約情報に対応する駐車場のゲートを開かせる
情報処理方法。
(19) コンピュータを、
撮像画像を解析して前記撮像画像に含まれる車両情報を検出し、検出した前記車両情報に対応する駐車の予約情報が存在する場合、前記予約情報に対応する駐車場のゲートを開かせる入出庫管理部
として機能させるプログラム。
(20) 端末装置と、サーバと、駐車場管理装置と、ゲート装置とを備える情報処理システムであって、
前記端末装置は、
車両情報を用いて、前記車両情報に対応する車両の駐車の予約を行う予約処理部
を備え、
前記サーバは、
前記端末装置により生成された前記車両情報に対応する予約情報を登録し、前記予約情報により指定される駐車場の前記駐車場管理装置に前記予約情報を供給する予約情報管理部
を備え、
前記駐車場管理装置は、
撮像して撮像画像を生成する撮像部と、
前記撮像画像を解析して前記撮像画像に含まれる車両情報を検出し、前記サーバから供給される前記予約情報を取得し、取得した前記予約情報の中に、検出した前記車両情報に対応する前記予約情報が存在する場合、前記ゲート装置のゲートを開かせる入出庫管理部と
を備え、
前記ゲート装置は、
前記駐車場管理装置の制御にしたがって、ゲートを開閉するゲート開閉部
を備える情報処理システム。
【符号の説明】
【0237】
100 駐車場予約システム, 101 エッジアナリティクスIoTカメラ, 102 ゲート装置, 103 サーバ, 104 端末装置, 110 ネットワーク, 121 通信部, 122 駐車場管理部, 123 予約情報データベース, 124 撮像部, 131 予約情報管理部, 132 入出庫管理部, 141 通信部, 142 ゲート処理部, 143 ゲート駆動部, 144 出力部, 151 通信部, 152 駐車場手配処理部, 153 駐車場情報データベース, 154 予約情報データベース, 161 駐車場情報管理部, 162 予約管理部, 163 課金処理部, 171 通信部, 172 予約処理部, 173 決済処理部, 174 入力部, 175 出力部, 231 時刻管理部, 232 空きスペース探索部, 251 駐車場情報提供部, 252 時刻管理部, 271 利用状況管理部, 291 利用料金管理部, 400 商取引システム, 402 収納庫, 422 商品受取管理部, 423 商品購入情報データベース, 431 商品購入情報取得部, 432 受取管理部, 441 通信部, 442 鍵開閉処理部, 443 錠部, 444 出力部, 452 販売処理部, 461 商品販売部, 462 商品購入情報提供部, 472 商品購入部
図1
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【国際調査報告】