(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-26
(54)【発明の名称】皮膚充填剤によって状態を処置するための組成物
(51)【国際特許分類】
A61K 8/96 20060101AFI20220915BHJP
A61K 9/06 20060101ALI20220915BHJP
A61K 47/02 20060101ALI20220915BHJP
A61K 41/00 20200101ALI20220915BHJP
A61K 47/36 20060101ALI20220915BHJP
A61K 47/04 20060101ALI20220915BHJP
A61K 47/32 20060101ALI20220915BHJP
A61K 47/42 20170101ALI20220915BHJP
A61K 47/34 20170101ALI20220915BHJP
A61K 47/38 20060101ALI20220915BHJP
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A61K 9/14 20060101ALI20220915BHJP
A61K 9/08 20060101ALI20220915BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20220915BHJP
A61K 31/728 20060101ALI20220915BHJP
A61K 33/42 20060101ALI20220915BHJP
A61K 31/78 20060101ALI20220915BHJP
A61K 31/717 20060101ALI20220915BHJP
A61K 31/785 20060101ALI20220915BHJP
A61K 31/765 20060101ALI20220915BHJP
A61K 38/39 20060101ALI20220915BHJP
A61Q 19/08 20060101ALI20220915BHJP
A61Q 19/00 20060101ALI20220915BHJP
A61K 31/575 20060101ALI20220915BHJP
A61K 8/25 20060101ALI20220915BHJP
A61K 8/73 20060101ALI20220915BHJP
A61K 8/24 20060101ALI20220915BHJP
A61P 17/00 20060101ALI20220915BHJP
A61P 17/02 20060101ALI20220915BHJP
A61K 35/655 20150101ALI20220915BHJP
【FI】
A61K8/96
A61K9/06
A61K47/02
A61K41/00
A61K47/36
A61K47/04
A61K47/32
A61K47/42
A61K47/34
A61K47/38
A61K47/10
A61K47/12
A61K47/28
A61K9/14
A61K9/08
A61P43/00 121
A61K31/728
A61K33/42
A61K31/78
A61K31/717
A61K31/785
A61K31/765
A61K38/39
A61Q19/08
A61Q19/00
A61K31/575
A61K8/25
A61K8/73
A61K8/24
A61P17/00
A61P17/02
A61K35/655
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022504297
(86)(22)【出願日】2020-07-17
(85)【翻訳文提出日】2022-03-18
(86)【国際出願番号】 US2020042641
(87)【国際公開番号】W WO2021016118
(87)【国際公開日】2021-01-28
(32)【優先日】2019-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520489499
【氏名又は名称】デルマタ・セラピューティクス,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【氏名又は名称】松尾 淳一
(72)【発明者】
【氏名】プロール,ジェラルド・トーマス
(72)【発明者】
【氏名】ナルド,クリストファー・ジョゼフ
【テーマコード(参考)】
4C076
4C083
4C084
4C086
4C087
【Fターム(参考)】
4C076AA06
4C076AA09
4C076AA12
4C076AA29
4C076BB31
4C076CC18
4C076DD26A
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4C076DD43A
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4C076EE26A
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4C083AA071
4C083AA072
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4C083AB291
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4C087ZC75
(57)【要約】
本開示は、皮膚状態または皮膚疾患を含む、対象における疾患または状態の処置に関し、この処置は、Spongillaを含む第1の組成物と有効量の1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とを対象の皮膚に適用するステップを含み、前記皮膚充填剤は、化学化合物、化学化合物の混合物、生体高分子、または生物材料から作られた抽出物から選択される。1つまたは複数の皮膚充填剤が、市販されている皮膚充填剤からなる群から選択されるこのような方法も、さらに提供される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)Spongillaを含む第1の組成物および
(b)皮膚充填剤を含む第2の組成物
を含む、組成物。
【請求項2】
Spongillaが粉末の形態で存在する、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
粉末が、大きさが実質的に均一である粒子を含む、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
Spongilla粉末を含む粒子の50%以上が、US70メッシュスクリーンを通過する、請求項2または3に記載の組成物。
【請求項5】
Spongilla粉末を含む粒子が、約50μm~約500μmの平均長を有する、請求項2から4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
Spongilla粉末を含む粒子が、約5μm~約50μmの平均直径を有する、請求項2から5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
Spongilla粉末を含む粒子が、約1~100のアスペクト比を有する、請求項2から6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
第1の組成物が、約10%以下の残留水分含有量を有する、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
Spongillaを含む第1の組成物の量が、約0.5グラム~約50グラムである、請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
第1の組成物が、ペースト剤またはゲル剤の形態で対象の皮膚に適用される、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項11】
ペースト剤が、水または食塩水または過酸化水素をさらに含む、請求項10に記載の組成物。
【請求項12】
ペースト剤が、Spongillaを含む粉末と水または食塩水または過酸化水素とを混合することによって調製される、請求項10または11に記載の組成物。
【請求項13】
第1の組成物が、使用前に包装される、請求項1から12のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項14】
第1の組成物が、包装される前に少なくとも約70℃に加熱することによって調製される、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
第1の組成物が、包装される前に少なくとも約5分間、少なくとも約70℃に加熱される、請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
第1の組成物が、包装される前にガンマ放射線または熱で処理することによって調製される、請求項13に記載の組成物。
【請求項17】
第1の組成物が、包装された後にガンマ放射線または熱で処理することによって調製される、請求項13に記載の組成物。
【請求項18】
SpongillaがSpongilla lacustrisである、請求項1から17のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項19】
皮膚充填剤が、ヒアルロン酸、カルシウムヒドロキシルアパタイト、ポリアルキルイミド、ポリメチルメタクリレート、コラーゲン、ポリメチルメタクリレートマイクロスフェア(PMMA)、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、カルボキシメチルセルロース、ポリ-L-乳酸のポリマーまたはコポリマーのうちの1つまたは複数、および架橋試薬を含む、請求項1から18のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項20】
皮膚充填剤が、グリセリン、コラーゲン由来のペプチド、アルグロン酸、低分子量ヒアルロン酸ポリマー、アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム、グリコール酸、乳酸、L-乳酸、アミノ酸、NIA-114(商標)、アセチルペプチド、Activen(商標)XEP-18、および/またはErasa(商標)XEP-30を含む局所的皮膚充填剤である、請求項1から19のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項21】
前記皮膚充填剤が、Restylane(登録商標)、Restylane(登録商標)Lyft(Perlane(登録商標)-L)、Restylane(登録商標)Refyne、Restylane(登録商標)Defyne、および/またはRestylane(登録商標)Silk、Captique(商標)、Belotero(登録商標)Hydro、Belotero(登録商標)Soft、Belotero(登録商標)Balance、および/またはBelotero(登録商標)Balance、Esthelis(商標)、Fortelis(商標)、Modelis(商標)、Elevess(登録商標)(Hydrelle(登録商標))、Hylaform(登録商標)(ハイランBゲル)、Puragen(商標)、Prevelle(登録商標)Silk、Radiesse(登録商標)(+)、Radiesse(登録商標)、Aquamid(登録商標)、Sculptra(登録商標)Aesthetic、Bellafill(登録商標)、ならびにJuvaderm(登録商標)から選択される、請求項1から19のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項22】
第2の組成物がデオキシコール酸を含む、請求項1から21のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項23】
第2の組成物が、溶液、水溶液、粉末、またはヒドロゲルの形態で存在する、請求項1から22のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項24】
Spongillaを含む第1の組成物と有効量の皮膚充填剤を含む第2の組成物とを対象の皮膚に適用するステップを含む、対象の皮膚中に皮膚充填剤を投与するための方法。
【請求項25】
Spongillaが粉末の形態で存在する、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
粉末が、大きさが実質的に均一である粒子を含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
Spongilla粉末を含む粒子の50%以上が、US70メッシュスクリーンを通過する、請求項24から26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
Spongilla粉末を含む粒子が、約50μm~約500μmの平均長を有する、請求項24から26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
Spongilla粉末を含む粒子が、約5μm~約50μmの平均直径を有する、請求項24から26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
Spongilla粉末を含む粒子が、約1~100のアスペクト比を有する、請求項24から29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
第1の組成物が、約10%以下の残留水分含有量を有する、請求項24から30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
Spongillaを含む第1の組成物の量が、約0.5グラム~約50グラムである、請求項24から31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
第1の組成物が、ペースト剤またはゲル剤の形態で対象の皮膚に適用される、請求項24から32のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
ペースト剤が、水または食塩水または過酸化水素をさらに含む、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
ペースト剤が、Spongillaを含む粉末と水または食塩水または過酸化水素とを混合することによって調製される、請求項24または34に記載の方法。
【請求項36】
第1の組成物を適用するステップが、対象の皮膚の一部分にペースト剤を擦り込むことを含む、請求項33から35のいずれか一項に記載の方法。
【請求項37】
前記皮膚充填剤が、ヒアルロン酸、カルシウムヒドロキシルアパタイト、ポリアルキルイミド、ポリメチルメタクリレート、コラーゲン、ポリメチルメタクリレートマイクロスフェア(PMMA)、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、カルボキシメチルセルロース、ポリ-L-乳酸のポリマーまたはコポリマーのうちの1つまたは複数、および架橋試薬を含む、請求項24から36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
前記皮膚充填剤が、Restylane(登録商標)、Restylane(登録商標)Lyft(Perlane(登録商標)-L)、Restylane(登録商標)Refyne、Restylane(登録商標)Defyne、および/またはRestylane(登録商標)Silk、Captique(商標)、Belotero(登録商標)Hydro、Belotero(登録商標)Soft、Belotero(登録商標)Balance、および/またはBelotero(登録商標)Balance、Esthelis(商標)、Fortelis(商標)、Modelis(商標)、Elevess(登録商標)(Hydrelle(登録商標))、Hylaform(登録商標)(ハイランBゲル)、Puragen(商標)、Prevelle(登録商標)Silk、Radiesse(登録商標)(+)、Radiesse(登録商標)、Aquamid(登録商標)、Sculptra(登録商標)Aesthetic、Bellafill(登録商標)、ならびにJuvaderm(登録商標)から選択される、請求項24から35のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
治療有効量または予防有効量の、Spongillaを含む第1の組成物と、治療有効量の皮膚充填剤を含む第2の組成物とを、前記第1の組成物および前記第2の組成物を対象の皮膚に適用することによって、対象の皮膚の皮内区画に投与するステップを含む、対象において皮膚状態または皮膚疾患を処置または予防するための方法。
【請求項40】
皮膚状態または皮膚疾患が、皮膚の異常である、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
皮膚の異常が、根底にある医学的状態に起因する、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
根底にある医学的状態が脂肪組織萎縮である、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
脂肪組織萎縮がHIVまたは瘢痕化に起因する、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
皮膚異常がシワである、請求項41に記載の方法。
【請求項45】
皮膚異常が、皮膚の溝である、請求項41に記載の方法。
【請求項46】
溝には、顔、唇、鼻、目の下の部分、眉毛、頭、下顎、首、耳、耳たぶ、デコルテ、肘、手、足、および/または膝の部分における細かい皺が含まれる、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
溝には、顔、唇、鼻、目の下の部分、眉毛、頭、下顎、首、耳、耳たぶ、デコルテ、肘、手、足、および膝の部分における皮膚の中程度の皺が含まれる、請求項45に記載の方法。
【請求項48】
溝には、顔、唇、鼻、目の下の部分、眉毛、頭、下顎、首、耳、耳たぶ、デコルテ、肘、手、足、および膝の部分における皮膚の重度の皺または溝が含まれる、請求項45に記載の方法。
【請求項49】
皮膚異常が皮膚のへこみである、請求項39に記載の方法。
【請求項50】
皮膚状態が、既存の身体部分の増強によって処置される、請求項39から49のいずれか一項に記載の方法。
【請求項51】
皮膚状態が、鼻機能を改善することによって処置される、請求項39から50のいずれか一項に記載の方法。
【請求項52】
対象の皮膚の皮内区画に、顔、唇、鼻、目の下の部分、眉毛、頭、下顎、首、耳、耳たぶ、デコルテ、肘、手、足、および膝の部分のうちの一部分が含まれ、第1の組成物および第2の組成物の投与により、組成物が適用される部分が修正、増強、および/または矯正される、請求項39から51のいずれか一項に記載の方法。
【請求項53】
Spongillaが粉末の形態で存在する、請求項39から52のいずれか一項に記載の方法。
【請求項54】
粉末が、大きさが実質的に均一である粒子を含む、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
Spongilla粉末を含む粒子の50%以上が、US70メッシュスクリーンを通過する、請求項52から54のいずれか一項に記載の方法。
【請求項56】
Spongilla粉末を含む粒子が、約50μm~約500μmの平均長を有する、請求項52から54のいずれか一項に記載の方法。
【請求項57】
Spongilla粉末を含む粒子が、約5μm~約50μmの平均直径を有する、請求項52から54のいずれか一項に記載の方法。
【請求項58】
Spongilla粉末を含む粒子が、約1~100のアスペクト比を有する、請求項52から54のいずれか一項に記載の方法。
【請求項59】
第1の組成物が、約10%以下の残留水分含有量を有する、請求項39から58のいずれか一項に記載の方法。
【請求項60】
Spongillaを含む第1の組成物の量が、約0.5グラム~約50グラムである、請求項39から59のいずれか一項に記載の方法。
【請求項61】
第1の組成物が、ペースト剤の形態で対象の皮膚に適用される、請求項39から60のいずれか一項に記載の方法。
【請求項62】
ペースト剤が、水または食塩水または過酸化水素をさらに含む、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
ペースト剤が、Spongillaを含む粉末と水または食塩水または過酸化水素とを混合することによって調製される、請求項61または62に記載の方法。
【請求項64】
第1の組成物を適用するステップが、対象の皮膚の一部分にペースト剤を擦り込むことを含む、請求項39から63のいずれか一項に記載の方法。
【請求項65】
前記皮膚充填剤が、ヒアルロン酸、カルシウムヒドロキシルアパタイト、ポリアルキルイミド、ポリメチルメタクリレート、コラーゲン、ポリメチルメタクリレートマイクロスフェア(PMMA)、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、カルボキシメチルセルロース、ポリ-L-乳酸のポリマーまたはコポリマーのうちの1つまたは複数、および架橋試薬を含む、請求項39から64のいずれか一項に記載の方法。
【請求項66】
前記皮膚充填剤が、グリセリン、コラーゲン由来のペプチド、アルグロン酸、低分子量ヒアルロン酸ポリマー、アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム、グリコール酸、乳酸、L-乳酸、アミノ酸、NIA-114(商標)、アセチルペプチド、Activen(商標)XEP-18、および/またはErasa(商標)XEP-30を含む局所的皮膚充填剤である、請求項39から65のいずれか一項に記載の方法。
【請求項67】
前記皮膚充填剤が、Restylane(登録商標)、Restylane(登録商標)Lyft(Perlane(登録商標)-L)、Restylane(登録商標)Refyne、Restylane(登録商標)Defyne、および/またはRestylane(登録商標)Silk、Captique(商標)、Belotero(登録商標)Hydro、Belotero(登録商標)Soft、Belotero(登録商標)Balance、および/またはBelotero(登録商標)Balance、Esthelis(商標)、Fortelis(商標)、Modelis(商標)、Elevess(登録商標)(Hydrelle(登録商標))、Hylaform(登録商標)(ハイランBゲル)、Puragen(商標)、Prevelle(登録商標)Silk、Radiesse(登録商標)(+)、Radiesse(登録商標)、Aquamid(登録商標)、Sculptra(登録商標)Aesthetic、Bellafill(登録商標)、ならびにJuvaderm(登録商標)から選択される、請求項39から65のいずれか一項に記載の方法。
【請求項68】
前記第2の組成物がデオキシコール酸を含む、請求項39から67のいずれか一項に記載の方法。
【請求項69】
Spongillaを含む第1の組成物を皮膚に適用し、続いて、有効量の皮膚充填剤を含む第2の組成物を適用するステップを含む、対象の皮膚における局所的に適用された皮膚充填剤組成物の皮膚浸透を促進するための方法。
【請求項70】
Spongillaが粉末の形態で存在する、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
粉末が、大きさが実質的に均一である粒子を含む、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
Spongilla粉末を含む粒子の50%以上が、U70メッシュスクリーンを通過する、請求項69から71のいずれか一項に記載の方法。
【請求項73】
Spongilla粉末を含む粒子が、約50μm~約500μmの平均長を有する、請求項69から72のいずれか一項に記載の方法。
【請求項74】
Spongilla粉末を含む粒子が、約5μm~約50μmの平均直径を有する、請求項69から73のいずれか一項に記載の方法。
【請求項75】
Spongilla粉末を含む粒子が、約1~100のアスペクト比を有する、請求項69から74のいずれか一項に記載の方法。
【請求項76】
第1の組成物が、約10%以下の残留水分含有量を有する、請求項69から75のいずれか一項に記載の方法。
【請求項77】
Spongillaを含む第1の組成物の量が、約0.5グラム~約50グラムである、請求項69から76のいずれか一項に記載の方法。
【請求項78】
第1の組成物が、ペースト剤の形態で対象の皮膚に適用される、請求項69から77のいずれか一項に記載の方法。
【請求項79】
ペースト剤が、水または食塩水または過酸化水素をさらに含む、請求項78に記載の方法。
【請求項80】
ペースト剤が、Spongillaを含む粉末と水または食塩水または過酸化水素とを混合することによって調製される、請求項78または79に記載の方法。
【請求項81】
第1の組成物を適用するステップが、対象の皮膚の一部分にペースト剤を擦り込むことを含む、請求項66から77のいずれか一項に記載の方法。
【請求項82】
前記皮膚充填剤が、ヒアルロン酸、カルシウムヒドロキシルアパタイト、ポリアルキルイミド、ポリメチルメタクリレート、コラーゲン、ポリメチルメタクリレートマイクロスフェア(PMMA)、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、カルボキシメチルセルロース、ポリ-L-乳酸のポリマーまたはコポリマーのうちの1つまたは複数、および架橋試薬を含む、請求項69から81のいずれか一項に記載の方法。
【請求項83】
前記皮膚充填剤が、グリセリン、コラーゲン由来のペプチド、アルグロン酸、低分子量ヒアルロン酸ポリマー、アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム、グリコール酸、乳酸、L-乳酸、アミノ酸、NIA-114(商標)、アセチルペプチド、Activen(商標)XEP-18、および/またはErasa(商標)XEP-30を含む局所的皮膚充填剤である、請求項69から82のいずれか一項に記載の方法。
【請求項84】
第2の組成物がデオキシコール酸を含む、請求項69から83のいずれか一項に記載の方法。
【請求項85】
第2の組成物が対象の皮膚に適用される前に、第1の組成物が対象の皮膚に適用される、請求項24から84のいずれか一項に記載の方法。
【請求項86】
第2の組成物が対象の皮膚に適用される前に、第1の組成物が対象の皮膚に適用され、対象の皮膚上で乾燥させられる、請求項85に記載の方法。
【請求項87】
第2の組成物が対象の皮膚に適用される前に、第1の組成物が対象の皮膚から洗い落とされる、請求項81または86に記載の方法。
【請求項88】
第1の組成物および第2の組成物が混合され、得られた混合物が対象の皮膚に適用される、請求項24、39、または69のいずれか一項に記載の方法。
【請求項89】
第1の組成物および第2の組成物が、3ヶ月ごとに1回以下、対象の皮膚に適用される、請求項24から88のいずれか一項に記載の方法。
【請求項90】
Spongillaを含む第1の組成物が、1週間に少なくとも1回で少なくとも1週間、対象の皮膚に適用される、請求項24から89のいずれか一項に記載の方法。
【請求項91】
対象の皮膚が、Spongillaを含む第1の組成物の適用に続いて、非面皰形成性クレンザー、水、または非面皰形成性クレンザーと水の組合せを使用して洗浄される、請求項23から91のいずれか一項に記載の方法。
【請求項92】
対象の皮膚が、対象の皮膚への第2の組成物の適用に続いて、非面皰形成性クレンザー、水、または非面皰形成性クレンザーと水の組合せを使用して洗浄される、請求項24から91のいずれか一項に記載の方法。
【請求項93】
第2の組成物がヒドロゲルの形態で存在する、請求項24から92のいずれか一項に記載の方法。
【請求項94】
(a)Spongillaを含む第1の組成物、および(b)対象における皮膚状態を処置するのに有効な量の1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物を含む、キット。
【請求項95】
請求項94に記載のキットおよび再構成試薬を含む、キット。
【請求項96】
請求項94に記載のキットおよび防腐試薬を含む、キット。
【請求項97】
請求項94に記載のキットならびに再構成試薬および防腐試薬を含む、キット。
【請求項98】
使用説明書をさらに含む、請求項94から97のいずれか一項に記載のキット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
相互参照された出願
[0001]本出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2019年7月23日に出願された米国仮特許出願第62/877,680号の優先権を主張する。
【0002】
[0002]本開示は、対象の美容的、修復的、かつ回復促進的な皮膚科学的処置に関し、この処置は、Spongillaを含む第1の組成物ならびにヒアルロン酸(hyaluranonic acid)、カルシウムヒドロキシルアパタイト、ポリアルキルイミド、ポリメチルメタクリレート、コラーゲン、ポリメチルメタクリレートマイクロスフェア(PMMA)、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、カルボキシメチルセルロース、ポリ-L-乳酸のポリマーおよび/またはコポリマーおよび架橋試薬を含む1つまたは複数の皮膚充填剤組成物を含む第2の組成物を、対象の皮膚に適用することを含む。本開示はまた、Spongillaおよび1つまたは複数の皮膚充填剤組成物を含む第2の組成物を含む、対象の皮膚の美容的、修復的、かつ回復促進的な皮膚科学的処置のための製品またはキットにも関する。本開示は、皮膚状態を含む、対象における状態の処置に関し、この処置は、Spongillaを含む第1の組成物と1つまたは複数の皮膚充填剤組成物を含む第2の組成物とを対象の皮膚に適用することを含む。本開示はまた、Spongillaを含む第1の組成物と有効量の皮膚充填剤を含む第2の組成物とを対象の皮膚に適用するステップを含む、真皮を含む対象の皮膚中に皮膚充填剤を送達するための方法にも関する。本開示はまた、Spongillaを含む第1の組成物と有効量の1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とを対象の皮膚に適用することによって対象の皮膚の皮内区画、例えば真皮に有効量の皮膚充填剤を送達するための方法にも関する。本開示はまた、局所的に適用された皮膚充填剤組成物の皮膚浸透を促進するための方法であって、Spongillaを含む第1の組成物を対象の皮膚に適用し、続いて、第2の組成物を対象の皮膚に適用するステップを含み、前記第2の組成物が、ヒアルロン酸、カルシウムヒドロキシルアパタイト、ポリアルキルイミド、ポリメチルメタクリレート、コラーゲン、ポリメチルメタクリレートマイクロスフェア(PMMA)、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、カルボキシメチルセルロース、ポリ-L-乳酸のポリマーおよび/またはコポリマーおよび架橋試薬を含む、有効量の前記皮膚充填剤組成物を含む、方法にも関する。さらに、第2の組成物は、グリセリン、コラーゲン由来のペプチド、アルグロン酸、低分子量ヒアルロン酸ポリマー、アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム、グリコール酸、乳酸、L-乳酸、アミノ酸、NIA-114(商標)、アセチルペプチド、Activen(商標)XEP-18、および/またはErasa(商標)XEP-30を含む、有効量の局所的皮膚充填剤組成物を含む。
【背景技術】
【0003】
[0003]皮膚充填剤は、主に美容的使用で知られている。しかし、皮膚充填剤は、ヒト免疫不全ウイルスによる顔の脂肪組織萎縮の処置を含む医学的目的のために使用することができる。皮膚科学的用途に対する皮膚充填剤の人気は突出しているが、患者の目的の領域にこれらの化合物を送達するための方法を開発するにあたって進歩はほとんど起こっていない。ほとんどの市販の皮膚充填剤を構成する高分子量親水性ポリマーは、皮膚の最上層を越えた奥までは浸透しない。したがって、ほとんどの皮膚充填剤は、望ましい皮下の深さおよび位置へと到達するように、針注射によって送達される。従来の針送達には、針を恐れる患者に不安を引き起こすこと、注射部位の痛み、および高濃度の皮膚充填剤(ボーラス注射)に対する注射部位の反応を含めて、欠点がある。したがって、1つまたは複数の皮膚充填剤を用いて、対象において皮膚状態もしくは皮膚疾患を処置もしくは予防し、かつ/または美容的塗り薬を送達する、改良された方法が必要とされており、これらの方法では、1つまたは複数の皮膚充填剤が対象の皮膚に局所的に適用され、望まれない副作用または有害事象をもたらし得る針注射の欠点が回避され、有効量の1つまたは複数の皮膚充填剤が対象の皮膚に浸透することが可能になり、その結果、有効量の1つまたは複数の皮膚充填剤が、対象の真皮など所望の作用部位に送達される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
[0004]本明細書において開示される主題の発明者らは、Spongillaに由来する材料の重要な構成要素が、Spongillaの骨格構造を構成する珪質骨片であることを発見した。本発明者らは、骨片が、適用時に対象の皮膚の角質層および真皮全体に浸透し、ポリマー、コポリマー、およびその架橋型で構成されるヒドロゲルなどの局所的に適用される皮膚充填剤が対象の皮膚、例えば真皮に浸透するのを促進して、対象において皮膚疾患または皮膚状態を効果的に処置するのに必要な、作用部位への有効量の皮膚充填剤の送達を可能にし得るかまたは向上させ得ることを、発見した。本明細書において開示される主題の発明者らはまた、Spongillaに由来する骨片が、それらの骨片が適用される対象の皮膚中に、ある特定の治療的な化合物および組成物が浸透するのを容易にし可能にする際に有用であることも発見した。これらの化合物および組成物は、普通なら、標的に到達し、ある特定の皮膚状態を処置するために、対象の皮膚に浸透することはできないと思われる。Spongillaに由来する材料が存在すると皮膚への浸透が向上し得る化合物および組成物としては、1つもしくは複数の化学化合物、化学化合物の混合物、1つもしくは複数の生体高分子、または生物材料から作られた抽出物を含む製品が挙げられる。本明細書において開示される主題の発明者らは、本明細書において使用されるSpongillaを含む材料が、天然に存在するSpongillaの一部分である有機および/もしくは無機の化合物および物質のすべてを含んでもよく、または天然に存在するSpongillaの一部分である有機および/もしくは無機の化合物および物質の一部のみを含んでもよいことを発見した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[0005]ある態様では、Spongillaを含む第1の組成物と皮膚充填剤を含む第2の組成物とを含む組成物が、本明細書において提供される。
[0006]ある態様では、Spongillaを含む第1の組成物と有効量の皮膚充填剤を含む第2の組成物とを対象の皮膚に適用するステップを含む、対象の皮膚に皮膚充填剤を投与するための方法が本明細書において提供される。
【0006】
[0007]ある態様では、対象において皮膚状態または皮膚疾患を処置または予防するための方法が、本明細書において提供される。これらの方法は、治療有効量または予防有効量の、Spongillaを含む第1の組成物と、治療有効量の皮膚充填剤を含む第2の組成物とを、対象の皮膚の皮内区画に投与するステップを含む。これらの方法は、第1の組成物および第2の組成物を対象の皮膚に適用するステップを含む。
【0007】
[0008]ある態様では、対象の皮膚中への、局所的に適用された皮膚充填剤組成物の皮膚浸透を促進するための方法が、本明細書において提供される。これらの方法は、Spongillaを含む第1の組成物を皮膚に適用し、続いて、有効量の皮膚充填剤を含む第2の組成物を適用するステップを含む。
【0008】
[0009]ある態様では、Spongillaを含む第1の組成物と対象における皮膚状態を処置するのに有効な量の1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とを含むキットが、本明細書において提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】[00010]典型的なSpongilla組成物の拡大表面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[00011]単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その(the)」は、文脈において特に別段の指示がない限り、複数の指示対象を含む。例えば、「細胞」という用語は、その混合物を含めて、1つまたは複数の細胞を含む。「Aおよび/またはB」は、以下の選択肢のすべてを含むために、本明細書において使用される:「A」、「B」、「AまたはB」、および「AおよびB」。
【0011】
[00012]本明細書で使用される場合、用語「約」は、提供される値からプラス10%もしくはマイナス10%以内であるか、または一番近い有効数字に切り上げるもしくは切り捨てることを意味し、すべての場合において、提供される値を含む。範囲が提供される場合、それらの範囲は境界値を含む。
【0012】
[00013]本明細書で使用される場合、「適用された」、「適用すること」、「投与」、「投与すること」、および「使用された」という用語は、それだけには限らないが、腹腔内、皮下、筋肉内、局所、またはそれらの任意の組合せを含む投与経路による、本明細書において開示される組成物の、対象、特に対象の皮膚への送達を意味する。本明細書において開示されるいくつかの実施形態では、本明細書において開示される組成物は、局所投与によって、対象、特に対象の皮膚に投与される。
【0013】
[00014]本明細書で使用される場合、「アスペクト比」という用語は、本明細書において説明されるSpongillaの粒子について、粒子の平均長と粒子の平均直径との比を意味する。
【0014】
[00015]本明細書で使用される場合、「組合せ」および「と組み合わせて」という用語は、本明細書において開示される組成物のうちの1つまたは複数の、逐次的または同時の適用、使用、または投与を意味する。これは、同時に、または互いから数分もしくは数時間以内に、または同じ日に、または日替わりで与えること、あるいは本明細書において開示される組成物を、例えば、毎日、または週に複数日、または毎週、使用することであって、それと同時もしくはそれと並行する期間中に、または本明細書において開示される組成物が適用されるか、使用されるか、もしくは投与される期間の少なくとも一部の期間中に、別の組成物を同じ日、または日替わりもしくは週替わり、または定期的に投与する、使用することを、含む。例えば、本明細書において開示される組成物のうちの1つまたは複数は、追加の組成物が、日替わりもしくは週替わりまたは他の時間周期で、例えば、1日ごと、2日ごと、3日ごと、4日ごと、5日ごと、6日ごと、7日ごと、8日ごと、9日ごと、10日ごと、11日ごと、12日ごと、13日ごと、14日ごと、もしくはそれより長い日数ごとに、対象に適用されるか、使用されるか、または与えられるのと並行して、毎日または週に数日、その対象に適用され得るか、使用され得るか、または投与され得る。
【0015】
[00016]「Spongilla」という用語は、本明細書で使用される場合、それだけには限らないが、Spongilla lacustris、S.fragilis Leidy、およびEphydatia fluviatilisを含めて、Spongillidae淡水海綿科の属を意味する。「Spongilla lacustris」という用語は、本明細書で使用される場合、淡水海綿科Spongillidaeに属する海綿の一種を意味する。
図1は、Spongillidaeの構造の走査型電子顕微鏡による写真を示す。
【0016】
[00017]「Spongillaを含む組成物」、「Spongillaを含む粉末」、「Spongillaを含む材料」、および「粉末形態のSpongilla」などの用語は、本明細書で使用される場合、未加工Spongillaに由来する、Spongillaを含む材料を意味し、この未加工Spongillaは、採取し加工処理され、天然に存在するSpongillaの一部分である有機および/もしくは無機の化合物および物質のすべてを含めて、採取後のSpongillaの様々な構成要素のすべてを含んでもよく、または天然に存在するSpongillaの一部分である有機および/もしくは無機の化合物および物質の一部のみを含んでもよい。一態様では、Spongilla材料が、天然に存在するSpongillaに由来する有機物質および無機物質のすべてまたは実質的にすべてを含む、本明細書において開示される方法またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla材料が、(a)骨片そのものおよび骨片に天然に付随する任意の物質、または(b)実質的に精製された骨片および骨片に天然に付随する任意の物質、または(c)精製された骨片および天然に存在するSpongillaの構成部品である骨片に天然に付随する任意の物質を含む、本明細書において開示される方法またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla材料が、骨片そのものおよび骨片に天然に付随する任意の物質を含む、本明細書において開示される方法またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla材料が、実質的に精製された骨片および骨片に天然に付随する任意の物質を含む、本明細書において開示される方法またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla材料が、精製された骨片および天然に存在するSpongillaの構成部品である骨片に天然に付随する任意の物質を含む、本明細書において開示される方法またはキットのいずれかが提供される。
【0017】
[00018]本明細書で使用される場合、「治療有効量」という用語は、処置される障害の症状のうちの1つまたは複数をある程度まで処置するか、軽減するか、または予防すると考えられる、対象に適用されるか、使用されるか、または投与される組成物または組成物の組合せの量を意味する。
組成物
[00019]ある態様では、第1の組成物と第2の組成物とを含む組成物であって、第1の組成物がSpongillaを含み、かつ第2の組成物が1つまたは複数の皮膚充填剤を含む、組成物が提供される。
【0018】
[00020]複数の実施形態では、第1の組成物はSpongillaを含む。複数の実施形態では、SpongillaはSpongilla lacustrisである。
[00021]本明細書において開示される方法、使用、医薬として使用するための組成物、キット、および皮膚充填剤において利用される、Spongilla lacustrisを含むSpongillaおよびSpongillaから調製される粉末は、当業者に公知の方法によって取得されてよく、加工処理されてよく、また特徴付けられてよい。例えば、米国特許第7,604,821号では、Spongilla lacustrisを含めて、Spongillaのいくつかの種の採取、加工処理、および特徴付けについて説明する。米国特許第7,604,821号の開示内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。海綿材料は、海洋生物学の当業者に一般に公知である方法を用いて集められてよい。例えば、海綿は、基本的な水中ダイビング技術を用いて手作業で集められることが可能であり、または水深の深い場所では、アガシートロール(AGT)または表在底生生物用のそり(EBS)を用いて、大型の群体が採取される。ある特定の環境条件下では、Spongilla群体は、直径数メートルにわたる堅い外皮に似た薄い広がりの状態で生じ、フォーク様の道具および網を用いて手作業で集められなければならない。集められた海綿塊は、乾燥され、殻、茎、植物、岩、および他の不純物など肉眼で見える汚染を取り除かれ、次に洗浄されて、汚れ、砂、沈泥、および可溶性不純物を除去される。清掃された海綿塊は、計量され、風乾ならびに食品および医薬品を脱水するために使用される乾燥機の使用など当業者に公知の方法を用いて乾燥される。海綿塊は、残留水分含有量が本明細書においてさらに開示されるような所望の値より小さくなるまで、乾燥される。残留水分の測定は、食品科学、分析化学、または薬学の技術分野において一般に公知である方法を用いて、実施されることが可能である。例えば、10グラムの乾燥材料が、風袋測定済みの計量ボートの上に置かれ、次いで計量されてよい。次に、計量された材料は、適切な温度で作動させた乾燥器または加熱ランプなどの熱源に曝露され、その後、試料は乾燥チャンバー中で冷却され、再計量される。残留水分は、試料の乾燥前の重量と冷却後の重量とのパーセント差として算出される。乾燥後、海綿材料は、光、湿気、および酸素から必要に応じて材料を保護する密閉容器に入れられてよい。次いで、これらの材料は、病原体、大腸菌群、および生物汚染度を示す生物の存在についてさらに試験されてよい。これらの材料は、本明細書において開示されるように、さらに加熱されるかまたは放射線照射して、任意の病原体、大腸菌群、または生物汚染度を示す他の生物を減少させてよい。次いで、これらの材料は、望ましい大きさを有する粒子を含む粉末を提供するために、当業者に公知の方法を用いてさらに加工処理されてよい。例えば、海綿材料は摩砕されてよく、結果として生じる材料は、所定の大きさの1つまたは複数のふるいを通過して、均一な大きさまたは実質的に均一な大きさを有する粒子を含む、結果として生じる物質を提供した。最終加工処理および分級工程が完了された後に、乾燥された海綿材料は、気密性のある防湿性容器に入れられ、適切な温度、例えば、室温または周囲温度ぐらいで保存されてよい。
【0019】
[00022]複数の実施形態では、Spongillaは粉末の形態で存在する。複数の実施形態では、粉末は、大きさが実質的に均一である粒子を含む。
[00023]別の態様では、第1の組成物が粉末形態のSpongillaを含む、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。Spongillaを含む材料は、摩砕およびふるい分けなど当業者に公知の技術を用いて、実質的に同じ大きさの粒子を有する粉末化された形態で調製されてよい。別の態様では、Spongillaが、大きさが実質的に均一である粒子を含む粉末の形態で存在する、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子の約50%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子の約60%、または約70%、または約75%、または約80%、または約85%、または約90%、または約95%、または約96%、または約97%、または約98%、または約99%以上が、US70メッシュスクリーンを通過する、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子の約95%、または約96%、または約97%、または約98%、または約99%以上が、US70メッシュスクリーンを通過する、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子の約95%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子の約96%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子の約97%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子の約98%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子の約99%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。Spongillaの粒子は、適切な採取期間の決定、外来物質の除去、乾燥、当業者に公知の機器を用いる粉砕および摩砕などの当業者に公知の手順によって、採取されるSpongilla材料から製造または生産されてよい。
【0020】
[00024]別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子が約50μm~約500μmの平均長を有する、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子が、約50μm~約400μm、または約50μm~約350μm、または約50μm~約300μm、または約50μm~約250μm、または約50μm~約200μm、または約75μm~約500μm、または約75μm~約450μm、または約80μm~約450μm、または約80μm~約400μm、または約85μm~約450μm、または約85μm~約400μm、または約90μm~約450μm、または約90μm~約400μm、または約90μm~約350μm、または約100μm~約450μm、または約100μm~約400μm、または約100μm~約350μm、または約100μm~約300μm、または約100μm~約250μm、または約100μm~約200μm、または約150μm~約500μm、または約100μm~約450mm、または約150μm~約400μm、または約150μm~約350μm、または約150μm~約350μm、または約150μm~約300μm、または約150μm~約250mm、または約150μm~約200μm、または約175μm~約450μm、または約175μm~約400μm、または約175μm~約350μm、または約175μm~約300mm、または約175μm~約250μm、または約175μm~約200μmの平均長を有する、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子が、約50μm、または約75μm、または約80μm、または約85μm、または約90μm、または約100μm、または約125μm、または約150μm、または約175μm、または約200μm、または約225μm、または約250μm、または約300μm、または約350μm、または約400μm、または約450μm、または約500μmの平均長を有する、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子が約200μmの平均長を有する、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。Spongilla粉末を含む粒子は、当業者に公知の機器を用いる粉砕および摩砕などの当業者に公知の手順によって、採取されるSpongilla材料から製造または生産されてよい。Spongilla粉末を含む粒子の平均長は、例えば走査型電子顕微鏡(SEM)およびふるい分析など当業者に公知の分析方法を用いて測定されてよい。また、ふるい分析は、Spongilla粉末を含む粒子の粒径分布を決定するために使用されてもよい。
【0021】
[00025]別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子が約5μm~約50μmの平均直径を有する、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子が、約5μm~約45μm、または約5μm~約40μm,約5μm~約35μm,約5μm~約30μm,約5μm~約25μm、約5μm~約20μm、約10μm~約45μm、約10μm~約40μm、約10μm~約35μm、約10μm~約30μm、約10μm~約25μm、約10μm~約20mm、および約10μm~約15μmの平均直径を有する、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、薬物製品、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子が、約5μm、または約10μm、または約15μm、または約20μm、または約25μm、または約30μm、または約35μm、または約40μm、または約45μm、または約50μmの平均直径を有する、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、薬物製品、およびキットのいずれかが提供される。Spongilla粉末を含む粒子は、当業者に公知の機器を用いる粉砕および摩砕などの当業者に公知の手順によって、採取されるSpongilla材料から製造または生産されてよい。Spongilla粉末を含む粒子の平均直径は、例えば走査型電子顕微鏡(SEM)およびふるい分析など当業者に公知の分析方法を用いて測定されてよい。また、ふるい分析は、Spongilla粉末を含む粒子の粒径分布を決定するために使用されてもよい。
【0022】
[00026]別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子が約1~約100のアスペクト比を有する、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子が、約1~約75、または約1~約50、または約1~約25、または約1~約20、または約1~約15、または約5~約100、または約5~約75、または約5~約50、または約5~約40、または約5~約35、または約5~約30、または約5~約25、または約5~約20、または約5~約15、または約7~約50、または約7~約45、または約7~約40、または約7~約35、または約7~約30、または約7~約25、または約10~約50、または約10~約45、または約10~約40、または約10~約35、または約10~約30、または約10~約25、または約10~約15のアスペクト比を有する、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、薬物製品、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongilla粉末を含む粒子が、約5、または約6、または約7、または約8、または約9、または約10、または約11、または約12、または約13、または約14、または約15、または約16、または約17、または約18、または約19、または約20、または約21、または約22、または約23、または約24、または約25、または約26、または約27、または約28、または約29、または約30、または約35、または約40、または約45、または約50、または約75、または約100のアスペクト比を有する、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、薬物製品、およびキットのいずれかが提供される。Spongilla粉末を含む粒子は、当業者に公知の機器を用いる粉砕および摩砕などの当業者に公知の手順によって、採取されるSpongilla材料から製造または生産されてよい。Spongilla粉末を含む粒子のアスペクト比は、例えば走査型電子顕微鏡(SEM)およびふるい分析など当業者に公知の分析方法を用いて測定されてよい。また、ふるい分析は、Spongilla粉末を含む粒子の粒径分布を決定するために使用されてもよい。
【0023】
[00027]Spongillaを含む材料は、望ましい残留水分含有量を有する物質を提供するために、乾燥器の使用など当業者に公知の技術を用いて加工処理され、乾燥されてよい。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、約20%以下の残留水分含有量を有する、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約15%以下、または約10%以下、または約9%以下、または約8%以下、または約7%以下、または約6%以下、または約5%以下、または約4%以下、または約3%以下、または約2%以下、または1%以下の残留水分含有量を有する、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、薬物製品、およびキットのいずれか提供される。別の態様では、第1の組成物が約5%以下の残留水分含有量を有する、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が約4%以下の残留水分含有量を有する、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が約3%以下の残留水分含有量を有する、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が約2%以下の残留水分含有量を有する、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が約1%以下の残留水分含有量を有する、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。Spongilla材料の水分含有量は、未加工Spongilla材料を当業者に公知の方法を用いて加熱することにより、例えば、当業者に公知の機器を用いて、野外で乾燥することにより、または従来式のオーブン乾燥器もしくは真空乾燥器の使用によって、減らすことができる。例えば、未加工Spongilla材料は、トレーの中に入れられ、約30℃から約200℃まで、例えば約70℃までの温度範囲で、残留水分含有量を望ましいレベルまで下げるのに必要な期間、乾燥器の中で加熱されてよい。材料の残留水分のレベルは、米国薬局方の方法USP<731>(乾燥減量)およびUSP<921>(水分決定法)に記載されているものなど当業者に公知の方法を用いて測定されてよい。
【0024】
[00028]Spongillaを含む材料は、包装および使用に先立って、材料の生物汚染度、例えば、好気性微生物および嫌気性微生物、酵母およびカビ、大腸菌型細菌、Salmonella、Pseudomonas aeruginosa、およびStaphylococcus aureusを減らすために、例えば、熱処理または放射線照射の使用、例えばガンマ線照射の使用によって、処理してよい。Spongillaを含む材料は、包装の後に、例えば、熱処理または放射線照射の使用、例えばガンマ放射線の使用によって、処理されてよい。
【0025】
[00029]別の態様では、第1の組成物が有する好気性微生物および嫌気性微生物の合計含有量が、約25×104コロニー形成単位/グラム(CFU/g)以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有する好気性微生物および嫌気性微生物の合計含有量が、約10×104CFU/g、または約5×104CFU/g以下、または約1×104CFU/g以下、または約5×103CFU/g以下、または約1×103CFU/g以下、または約10,000CFU/g以下、または約7,500CFU/g以下、または約5,000CFU/g以下、または約2,500CFU/g以下、または約2,000CFU/g以下、または約1,500CFU/g以下、または約1,000CFU/g以下、または約750CFU/g以下、または約500CFU/g以下、または約250CFU/g以下、または約200CFU/g以下、または約150CFU/g以下、または約100CFU/g以下、または約75CFU/g以下、または約50CFU/g以下、または約25CFU/g以下、または約15CFU/g以下、または約10CFU/g以下、または約5CFU/g以下、または約1CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1,000CFU/g以下の好気性および嫌気性微生物の合計含有量を有する、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約750CFU/g以下の好気性および嫌気性微生物の合計含有量を有する、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約500CFU/g以下の好気性および嫌気性微生物の合計含有量を有する、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約250CFU/g以下の好気性および嫌気性微生物の合計含有量を有する、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約200CFU/g以下の好気性および嫌気性微生物の合計含有量を有する、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約150CFU/g以下の好気性および嫌気性微生物の合計含有量を有する、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約100CFU/g以下の好気性および嫌気性微生物の合計含有量を有する、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約75CFU/g以下の好気性および嫌気性微生物の合計含有量を有する、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約50CFU/g以下の好気性および嫌気性微生物の合計含有量を有する、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約25CFU/g以下の好気性および嫌気性微生物の合計含有量を有する、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約20CFU/g以下の好気性および嫌気性微生物の合計含有量を有する、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約10CFU/g以下の好気性および嫌気性微生物の合計含有量を有する、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1CFU/g以下の好気性および嫌気性微生物の合計含有量を有する、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。Spongilla材料が有する好気性微生物および嫌気性微生物の合計含有量は、当業者に公知の物理的または化学的な方法および/またはキット、例えば、水蒸気もしくは乾熱の形態の熱による材料の物理的処理、または酸化エチレンガスへの曝露の形態の化学的処理、または微生物含有量を望ましいレベルまで下げるのに十分な時間の電離放射線による処理によって減少させてよい。Spongilla材料が有する好気性微生物および嫌気性微生物の合計含有量は、米国薬局方の方法USP<61>(微生物計数試験)に記載されているものなど当業者に公知の方法を用いて測定されてよい。
【0026】
[00030]別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が有する酵母およびカビの合計含有量が、約25×104コロニー形成単位/グラム(CFU/g)以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有する酵母およびカビの合計含有量が、約5×104CFU/g以下、または約1×104CFU/g以下、または約5×103CFU/g以下、または約1×103CFU/g以下、または約10,000CFU/g以下、または約7,500CFU/g以下、または約5,000CFU/g以下、または約2,500CFU/g以下、または約2,000CFU/g以下、または約1,500CFU/g以下、または約1,000CFU/g以下、または約750CFU/g以下、または約500CFU/g以下、または約250CFU/g以下、または約200CFU/g以下、または約150CFU/g以下、または約100CFU/g以下、または約75CFU/g以下、または約50CFU/g以下、または約25CFU/g以下、または約15CFU/g以下、または約10CFU/g以下、または約5CFU/g以下、または約1CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1,000CFU/g以下の酵母およびカビの合計含有量を有する、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約750CFU/g以下の酵母およびカビの合計含有量を有する、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約500CFU/g以下の酵母およびカビの合計含有量を有する、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約250CFU/g以下の酵母およびカビの合計含有量を有する、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約200CFU/g以下の酵母およびカビの合計含有量を有する、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約150CFU/g以下の酵母およびカビの合計含有量を有する、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約100CFU/g以下の酵母およびカビの合計含有量を有する、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約75CFU/g以下の酵母およびカビの合計含有量を有する、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約50CFU/g以下の酵母およびカビの合計含有量を有する、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約25CFU/g以下の酵母およびカビの合計含有量を有する、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約20CFU/g以下の酵母およびカビの合計含有量を有する、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約10CFU/g以下の酵母およびカビの合計含有量を有する、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1CFU/g以下の酵母およびカビの合計含有量を有する、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。Spongilla材料が有する酵母およびカビの合計含有量は、当業者に公知の物理的または化学的な方法、例えば、水蒸気もしくは乾熱の形態の熱による材料の物理的処理、または酸化エチレンガスへの曝露の形態の化学的処理、または微生物含有量を望ましいレベルまで下げるのに十分な時間の電離放射線による処理によって減少させてよい。Spongilla材料が有する酵母およびカビの合計含有量は、米国薬局方の方法USP<61>(微生物計数試験)に記載されているものなど当業者に公知の方法を用いて測定されてよい。
【0027】
[00031]別の態様では、第1の組成物中のSalmonellaの量が、約25×104コロニー形成単位/グラム(CFU/g)以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物中のSalmonellaの量が、約5×104CFU/g以下、または約1×104CFU/g以下、または約5×103CFU/g以下、または約1×103CFU/g以下、または約10,000CFU/g以下、または約7,500CFU/g以下、または約5,000CFU/g以下、または約2,500CFU/g以下、または約2,000CFU/g以下、または約1,500CFU/g以下、または約1,000CFU/g以下、または約750CFU/g以下、または約500CFU/g以下、または約250CFU/g以下、または約200CFU/g以下、または約150CFU/g以下、または約100CFU/g以下、または約75CFU/g以下、または約50CFU/g以下、または約25CFU/g以下、または約15CFU/g以下、または約10CFU/g以下、または約5CFU/g以下、または約1CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するSalmonella含有量が、約1,000CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するSalmonella含有量が、約750CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するSalmonella含有量が、約500CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するSalmonella含有量が、約250CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するSalmonella含有量が、約200CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するSalmonella含有量が、約150CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するSalmonella含有量が、約100CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するSalmonella含有量が、約75CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するSalmonella含有量が、約50CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するSalmonella含有量が、約25CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するSalmonella含有量が、約20CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するSalmonella含有量が、約10CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するSalmonella含有量が、約1CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するSalmonella含有量が検出可能ではない、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。Spongilla材料のSalmonella含有量は、当業者に公知の物理的または化学的な方法、例えば、水蒸気もしくは乾熱の形態の熱による材料の物理的処理、または酸化エチレンガスへの曝露の形態の化学的処理、または微生物含有量を望ましいレベルまで下げるのに十分な時間の電離放射線による処理によって減少させてよい。Spongilla材料のSalmonella含有量は、米国薬局方の方法USP<62>(特定微生物試験)に記載されているものなど当業者に公知の方法を用いて測定されてよい。
【0028】
[00032]別の態様では、第1の組成物中の大腸菌型細菌の量が、約25×104コロニー形成単位/グラム(CFU/g)以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物中の大腸菌型細菌の量が、約5×104CFU/g以下、または約1×104CFU/g以下、または約5×103CFU/g以下、または約1×103CFU/g以下、または約10,000CFU/g以下、または約7,500CFU/g以下、または約5,000CFU/g以下、または約2,500CFU/g以下、または約2,000CFU/g以下、または約1,500CFU/g以下、または約1,000CFU/g以下、または約750CFU/g以下、または約500CFU/g以下、または約250CFU/g以下、または約200CFU/g以下、または約150CFU/g以下、または約100CFU/g以下、または約75CFU/g以下、または約50CFU/g以下、または約25CFU/g以下、または約15CFU/g以下、または約10CFU/g以下、または約5CFU/g以下、または約1CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有する大腸菌型細菌含有量が、約1,000CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有する大腸菌型細菌含有量が、約750CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有する大腸菌型細菌含有量が、約500CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有する大腸菌型細菌含有量が、約250CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有する大腸菌型細菌含有量が、約200CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有する大腸菌型細菌含有量が、約150CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有する大腸菌型細菌含有量が、約100CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有する大腸菌型細菌含有量が、約75CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有する大腸菌型細菌含有量が、約50CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有する大腸菌型細菌含有量が、約25CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有する大腸菌型細菌含有量が、約20CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有する大腸菌型細菌含有量が、約10CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有する大腸菌型細菌含有量が、約1CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有する大腸菌型細菌含有量が検出可能ではない、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。Spongilla材料の大腸菌型細菌含有量は、当業者に公知の物理的または化学的な方法、例えば、水蒸気もしくは乾熱の形態の熱による材料の物理的処理、または酸化エチレンガスへの曝露の形態の化学的処理、または微生物含有量を望ましいレベルまで下げるのに十分な時間の電離放射線による処理によって減少させてよい。Spongilla材料の大腸菌型細菌含有量は、米国薬局方の方法USP<62>(特定微生物試験)に記載されているものなど当業者に公知の方法を用いて測定されてよい。
【0029】
[00033]別の態様では、第1の組成物中のPseudomonas aeruginosa細菌の量が、約25×104コロニー形成単位/グラム(CFU/g)以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物中のPseudomonas aeruginosa細菌の量が、約5×104CFU/g以下、または約1×104CFU/g以下、または約5×103CFU/g以下、または約1×103CFU/g以下、または約10,000CFU/g以下、または約7,500CFU/g以下、または約5,000CFU/g以下、または約2,500CFU/g以下、または約2,000CFU/g以下、または約1,500CFU/g以下、または約1,000CFU/g以下、または約750CFU/g以下、または約500CFU/g以下、または約250CFU/g以下、または約200CFU/g以下、または約150CFU/g以下、または約100CFU/g以下、または約75CFU/g以下、または約50CFU/g以下、または約25CFU/g以下、または約15CFU/g以下、または約10CFU/g以下、または約5CFU/g以下、または約1CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するPseudomonas aeruginosa細菌含有量が、約1,000CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するPseudomonas aeruginosa細菌含有量が、約750CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するPseudomonas aeruginosa細菌含有量が、約500CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するPseudomonas aeruginosa細菌含有量が、約250CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するPseudomonas aeruginosa細菌含有量が、約200CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するPseudomonas aeruginosa細菌含有量が、約150CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するPseudomonas aeruginosa細菌含有量が、約100CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するPseudomonas aeruginosa細菌含有量が、約75CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するPseudomonas aeruginosa細菌含有量が、約50CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するPseudomonas aeruginosa細菌含有量が、約25CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するPseudomonas aeruginosa細菌含有量が、約20CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するPseudomonas aeruginosa細菌含有量が、約10CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するPseudomonas aeruginosa細菌含有量が、約1CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するPseudomonas aeruginosa細菌含有量が検出可能ではない、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。Spongilla材料のPseudomonas aeruginosa細菌含有量は、当業者に公知の物理的または化学的な方法、例えば、水蒸気もしくは乾熱の形態の熱による材料の物理的処理、または酸化エチレンガスへの曝露の形態の化学的処理、または微生物含有量を望ましいレベルまで下げるのに十分な時間の電離放射線による処理によって減少させてよい。Spongilla材料のPseudomonas aeruginosa細菌含有量は、米国薬局方の方法USP<62>(特定微生物試験)に記載されているものなど当業者に公知の方法を用いて測定されてよい。
【0030】
[00034]別の態様では、第1の組成物中のStaphylococcus aureus細菌の量が、約25×104コロニー形成単位/グラム(CFU/g)以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物中のStaphylococcus aureus細菌の量が、約5×104CFU/g以下、または約1×104CFU/g以下、または約5×103CFU/g以下、または約1×103CFU/g以下、または約10,000CFU/g以下、または約7,500CFU/g以下、または約5,000CFU/g以下、または約2,500CFU/g以下、または約2,000CFU/g以下、または約1,500CFU/g以下、または約1,000CFU/g以下、または約750CFU/g以下、または約500CFU/g以下、または約250CFU/g以下、または約200CFU/g以下、または約150CFU/g以下、または約100CFU/g以下、または約75CFU/g以下、または約50CFU/g以下、または約25CFU/g以下、または約15CFU/g以下、または約10CFU/g以下、または約5CFU/g以下、または約1CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するStaphylococcus aureus細菌含有量が、約1,000CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するStaphylococcus aureus細菌含有量が、約750CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するStaphylococcus aureus細菌含有量が、約500CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するStaphylococcus aureus細菌含有量が、約250CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するStaphylococcus aureus細菌含有量が、約200CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するStaphylococcus aureus細菌含有量が、約150CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するStaphylococcus aureus細菌含有量が、約100CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するStaphylococcus aureus細菌含有量が、約75CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するStaphylococcus aureus細菌含有量が、約50CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するStaphylococcus aureus細菌含有量が、約25CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するStaphylococcus aureus細菌含有量が、約20CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するStaphylococcus aureus細菌含有量が、約10CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するStaphylococcus aureus細菌含有量が、約1CFU/g以下である、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が有するStaphylococcus aureus細菌含有量が検出可能ではない、本明細書において開示される方法および/またはキットのいずれかが提供される。Spongilla材料のStaphylococcus aureus細菌含有量は、当業者に公知の物理的または化学的な方法、例えば、水蒸気もしくは乾熱の形態の熱による材料の物理的処理、または酸化エチレンガスへの曝露の形態の化学的処理、または微生物含有量を望ましいレベルまで下げるのに十分な時間の電離放射線による処理によって減少させてよい。Spongilla材料のStaphylococcus aureus細菌含有量は、米国薬局方の方法USP<62>(特定微生物試験)に記載されているものなど当業者に公知の方法を用いて測定されてよい。
【0031】
[00035]別の態様では、第1の組成物が使用前に包装される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、生物汚染度を減らすために、包装される前に少なくとも約70℃に加熱することによって調製される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、包装される前に少なくとも約50℃、または少なくとも約60℃、または少なくとも約75℃、または少なくとも約80℃、または少なくとも約85℃、または少なくとも約90℃、または少なくとも約100℃、または少なくとも約110℃、または少なくとも約115℃、または少なくとも約120℃、または少なくとも約125℃、または少なくとも約130℃、または少なくとも約135℃、または少なくとも約140℃、または少なくとも約150℃、または少なくとも約160℃、または少なくとも約170℃、または少なくとも約180℃、または少なくとも約190℃、または少なくとも約200℃に加熱することによって調製される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。
【0032】
[00036]別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、包装される前に少なくとも約5分間、少なくとも約70℃に加熱される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、包装される前に少なくとも約10分間、または少なくとも約15分間、または少なくとも約20分間、または少なくとも約25分間、または少なくとも約30分間、または少なくとも約35分間、または少なくとも約40分間、または少なくとも約45分間、または少なくとも約50分間、または少なくとも約55分間、または少なくとも約60分間、または少なくとも約75分間、または少なくとも約90分間、または少なくとも約120分間、または少なくとも約180分間、または少なくとも約4時間、または少なくとも約5時間、または少なくとも約6時間、または少なくとも約7時間、または少なくとも約8時間、または少なくとも約9時間、または少なくとも約10時間、または少なくとも約11時間、または少なくとも約12時間、または少なくとも約24時間、少なくとも約70℃に加熱される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。
【0033】
[00037]別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、包装される前または包装後に、ガンマ放射線などの電離放射線で処理することによって調製される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。例えば、ガンマ線照射は、粒径を小さくするために摩砕する前の未加工Spongilla材料、粒径を小さくするために摩砕した後の材料、まとめて包装された材料、および/または単位用量容器中に包装した後の材料に対して実施されてよい。これらの材料は、ガンマ線照射装置または電子ビーム照射装置など当業者に公知の方法および機器を用いて、ガンマ放射線などの電離放射線で処理されてよい。別の態様では、第1の組成物が、包装される前に、約1kGyから約50kGyの間の吸収放射線量を送達するようにガンマ放射線などの電離放射線で処理することによって調製される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1kGyから約45kGyの間、または約1kGyから約40kGyの間、約1kGyから約35kGyの間、約1kGyから約30kGyの間、または約1kGyから約25kGyの間、または約5kGyから約50kGyの間、または約5kGyから約45kGyの間、または約5kGyから約40kGyの間、または約5kGyから約35kGyの間、または約5kGyから約30kGyの間、または約5kGyから約25kGyの間、または約10kGyから約50kGyの間、または約10kGyから約45kGyの間、または約10kGyから約40kGyの間、または約10kGyから約35kGyの間、または約10kGyから約30kGyの間、または約10kGyから約25kGyの間、または約15kGyから約50kGyの間、または約15kGyから約45kGyの間、または約15kGyから約40kGyの間、または約15kGyから約35kGyの間、または約15kGyから約30kGyの間、または約15kGyから約25kGyの間の吸収放射線量を送達するようにガンマ放射線などの電離放射線で処理することによって調製される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が、約1kGy、または約5kGy、または約10kGy、11kGy、または約12kGy、または約13kGy、または約14kGy、または約15kGy、または約16kGy、または約17kGy、または約18kGy、または約19kGy、または約20kGy、または約21kGy、または約22kGy、または約23kGy、または約24kGy、または約25kGy、または約26kGy、または約27kGy、または約28kGy、または約29kGy、または約30kGy、または約31kGy、または約32kGy、または約33kGy、または約34kGy、または約35kGy、または約36kGy、または約37kGy、または約38kGy、または約39kGy、または約40kGy、または約41kGy、または約42kGy、または約43kGy、または約44kGy、または約45kGy、または約46kGy、または約47kGy、または約48kGy、または約49kGy、または約50kGyの吸収放射線量を送達するようにガンマ放射線などの電離放射線で処理することによって調製される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。
【0034】
[00038]別の態様では、SpongillaがSpongilla lacustrisを含む、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。
【0035】
[00039]別の態様では、対象の皮膚に適用されるSpongillaを含む第1の組成物の量が、約0.5グラム~約50グラムである、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。一態様では、第1の組成物の量が乾燥重量として測定される、本明細書において開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、対象の皮膚に適用されるSpongillaを含む第1の組成物の量が、約0.5グラム~約40グラム、または約0.5グラム~約35グラム、または約0.5グラム~約30グラム、または約0.5グラム~約25グラム、または約0.5グラム~約20グラム、または約0.5グラム~約15グラム、または約0.5グラム~約10グラム、または約0.75グラム~約20グラム、または約0.75グラム~約15グラム、または約0.75グラム~約10グラム、または約1グラム~約20グラム、または約1グラム~約15グラム、または約1グラム~約10グラム、または約1グラム~約9グラム、または約1グラム~約8グラム、または約1グラム~約7グラム、または約1グラム~約6グラム、または約1グラム~約5グラム、または約1グラム~約4グラム、または約1グラム~約3グラム、または約1グラム~2グラムである、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、上記に開示したものなどの、皮膚に適用されるSpongillaの量が、乾燥重量としてそれぞれ測定される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。
【0036】
[00040]別の態様では、対象の皮膚に適用されるSpongillaを含む第1の組成物の量が、約0.5グラム、または約0.75グラム、または約1グラム、または約1.25グラム、または約1.5グラム、または約1.75グラム、または約2グラム、または約2.25グラム、または約2.5グラム、または約2.75グラム、または約3グラム、または約3.25グラム、または約3.5グラム、または約3.75グラム、または約4グラム、または約4.25グラム、または約4.5グラム、または約4.75グラム、または約5グラム、または約5.25グラム、または約5.5グラム、または約5.75グラム、または約6グラム、または約6.25グラム、または約6.5グラム、または約7グラム、または約7.25グラム、または約7.5グラム、または約7.75グラム、または約8グラム、または約8.25グラム、または約8.5グラム、または約8.75グラム、または約9グラム、または約9.25グラム、または約9.5グラム、または約9.75グラム、または約10グラム、または約11グラム、または約12グラム、または約13グラム、または約14グラム、または約15グラム、または約16グラム、または約17グラム、または約18グラム、または約19グラム、または約20グラム、または約25グラム、または約35グラム、または約40グラム、または約45グラム、または約50グラム、または約75グラム、または約100グラム、または約250グラム、または約500グラム、または約750グラム、または約1000グラムであり、いずれの場合も乾燥重量として測定される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤製品、およびキットのいずれが提供される。
【0037】
[00041]別の態様では、第1の組成物がペースト剤の形態で対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、薬物製品、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、ペースト剤が水または食塩水をさらに含む、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、薬物製品、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、ペースト剤が、Spongillaを含む組成物と過酸化水素を含む水溶液とを混合することによって調製される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、薬物製品、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、過酸化水素が、約0.1重量%~約50重量%、または約0.1重量%~約45重量%、または約0.1重量%~約40重量%、または約0.1重量%~約35重量%、または約0.1重量%~約30重量%、または約0.1重量%~約25重量%、または約0.1重量%~約20重量%、または約0.1重量%~約15重量%、または約0.1重量%~約10重量%、または約0.1重量%~約9重量%、または約0.1重量%~約8重量%、または約0.1重量%~約8重量%、または約0.1重量%~約7重量%、または約0.1重量%~約6重量%、または約0.1重量%~約5重量%、または約0.1重量%~約4重量%、または約0.1重量%~約3重量%、または約0.1重量%~約2重量%、または約0.1重量%~約1重量%、または約0.5重量%~約45重量%、または約1重量%~約45重量%、または約1重量%~約40重量%、または約1重量%~約35重量%、または約1重量%~約30重量%、または約1重量%~約25重量%、または約1重量%~約20重量%、または約1重量%~約15重量%、または約1重量%~約10重量%、または約1重量%~約9重量%、または約1重量%~約8重量%、または約1重量%~約8重量%、または約1重量%~約7重量%、または約1重量%~約6重量%、または約1重量%~約5重量%、または約1重量%~約4重量%、または約1重量%~約3重量%、または約1重量%~約2重量%、または約2重量%~約45重量%、または約2重量%~約40重量%、または約2重量%~約35重量%、または約2重量%~約30重量%、または約2重量%~約25重量%、または約2重量%~約20重量%、または約2重量%~約15重量%、または約2重量%~約10重量%、または約2重量%~約9重量%、または約2重量%~約8重量%、または約1重量%~約7重量%、または約2重量%~約6重量%、または約2重量%~約5重量%、または約2重量%~約4重量%、または約2重量%~約3重量%の濃度で存在する、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、薬物製品、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、過酸化水素が、約0.1重量%、または約0.5重量%、または約1重量%、または約2重量%、または約3重量%、または約4重量%、または約5重量%、または約6重量%、または約7重量%、または約8重量%、または約9重量%、または約10重量%、または約15重量%、または約20重量%、または約25重量%、または約30重量%、または約35重量%、または約40重量%、または約45重量%、または約50重量%の濃度で存在する、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、薬物製品、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、過酸化水素が約3重量%の濃度で存在する、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、薬物製品、およびキットのいずれかが提供される。本明細書において開示されるように対象における皮膚状態を処置するのに有用であり得る過酸化水素水溶液は、市販されているか、または当業者に公知の方法によって調製されてよい。
【0038】
[00042]別の態様では、第1の組成物および/または第2の組成物が、ゲルまたはクリームと組み合わせて使用されてよく、ゲルまたはクリームは過酸化水素をさらに含んでも含まなくてもよい、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、薬物製品、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物および/または第2の組成物が、ゲルまたはクリームと組み合わせて使用されてよく、ゲルまたはクリームは過酸化水素をさらに含まない、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、薬物製品、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物および/または第2の組成物が、ゲルまたはクリームと組み合わせて使用されてよく、ゲルまたはクリームは過酸化水素をさらに含む、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、薬物製品、およびキットのいずれかが提供される。このようなゲルまたはクリームは、一般に市販されており、約0.5重量%~約50重量%の過酸化水素を含んでよい。例えば、約1重量%、または約2重量%、または約3重量%、または約4重量%、または約6重量%、または約7重量%、または約8重量%、または約9重量%、または約10重量%、または約15重量%、または約20重量%、または約25重量%、または約30重量%、または約40重量%、または約45重量%、または約50重量%の過酸化水素を含むゲルが、第1の組成物および第2の組成物と組み合わせて、本明細書において開示される方法のいずれかにおいて使用されてよい。
【0039】
[00043]複数の実施形態では、組成物は、1つまたは複数の皮膚充填剤を含む。複数の実施形態では、皮膚充填剤は、化学化合物、化学化合物の混合物、生体高分子、または生物材料から作られた抽出物から選択される。複数の実施形態では、1つまたは複数の皮膚充填剤は、化学化合物である。複数の実施形態では、1つまたは複数の皮膚充填剤は、生体高分子である。複数の実施形態では、1つまたは複数の皮膚充填剤は、生物材料から作られた抽出物である。
【0040】
[00044]複数の実施形態では、皮膚充填剤は、ヒアルロン酸、カルシウムヒドロキシルアパタイト、ポリアルキルイミド、ポリメチルメタクリレート、コラーゲン、ポリメチルメタクリレートマイクロスフェア(PMMA)、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、カルボキシメチルセルロース、ポリ-L-乳酸のポリマー、コポリマー、架橋ポリマー、および/または架橋コポリマーを含む。複数の実施形態では、皮膚充填剤は、ヒアルロン酸のポリマー、コポリマー、架橋ポリマー、および/または架橋コポリマーを含む。複数の実施形態では、皮膚充填剤は、カルシウムヒドロキシルアパタイトのポリマー、コポリマー、架橋ポリマー、および/または架橋コポリマーを含む。複数の実施形態では、皮膚充填剤は、ポリアルキルイミドのポリマー、コポリマー、架橋ポリマー、および/または架橋コポリマーを含む。複数の実施形態では、皮膚充填剤は、ポリメチルメタクリレートのポリマー、コポリマー、架橋ポリマー、および/または架橋コポリマーを含む。複数の実施形態では、皮膚充填剤は、コラーゲンのポリマー、コポリマー、架橋ポリマー、および/または架橋コポリマーを含む。複数の実施形態では、皮膚充填剤は、ポリメチルメタクリレートマイクロスフェア(PMMA)のポリマー、コポリマー、架橋ポリマー、および/または架橋コポリマーを含む。複数の実施形態では、皮膚充填剤は、ポリ乳酸のポリマー、コポリマー、架橋ポリマー、および/または架橋コポリマーを含む。複数の実施形態では、皮膚充填剤は、ポリカプロラクトンのポリマー、コポリマー、架橋ポリマー、および/または架橋コポリマーを含む。複数の実施形態では、皮膚充填剤は、カルボキシメチルセルロースのポリマー、コポリマー、架橋ポリマー、および/または架橋コポリマーを含む。複数の実施形態では、皮膚充填剤は、ポリ-L-乳酸のポリマー、コポリマー、架橋ポリマー、および/または架橋コポリマーを含む。
【0041】
[00045]複数の実施形態では、皮膚充填剤は、グリセリン、コラーゲン由来のペプチド、アルグロン酸、低分子量ヒアルロン酸ポリマー、アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム、グリコール酸、乳酸、L-乳酸、アミノ酸、NIA-114(商標)、アセチルペプチド、Activen(商標)XEP-18、および/またはErasa(商標)XEP-30を含む、局所的皮膚充填剤を含む。複数の実施形態では、皮膚充填剤は、グリセリンを含む。複数の実施形態では、皮膚充填剤は、コラーゲン由来のペプチドを含む。複数の実施形態では、皮膚充填剤は、アルグロン酸を含む。複数の実施形態では、皮膚充填剤は、低分子量のヒアルロン酸ポリマーを含む。複数の実施形態では、皮膚充填剤は、アセチル化ヒアルロン酸ナトリウムを含む。複数の実施形態では、皮膚充填剤は、グリコール酸を含む。複数の実施形態では、皮膚充填剤は、乳酸を含む。複数の実施形態では、皮膚充填剤は、L-乳酸を含む。複数の実施形態では、皮膚充填剤は、アミノ酸を含む。複数の実施形態では、皮膚充填剤は、NIA-114(商標)を含む。複数の実施形態では、皮膚充填剤は、アセチルペプチドを含む。複数の実施形態では、皮膚充填剤は、Activen(商標)XEP-18を含む。複数の実施形態では、皮膚充填剤は、Erasa(商標)XEP-30を含む。
【0042】
[00046]複数の実施形態では、第1の組成物はSpongillaを含み、第2の組成物は、1つまたは複数の市販の皮膚充填剤から選択される、対象における皮膚疾患または皮膚状態を処置するのに有効な量の皮膚充填剤を含む。複数の実施形態では、第1の組成物はSpongillaを含み、第2の組成物はRestylane(登録商標)を含む。複数の実施形態では、第1の組成物はSpongillaを含み、第2の組成物はRestylane(登録商標)Lyft(Perlane(登録商標)-L)を含む。複数の実施形態では、第1の組成物はSpongillaを含み、第2の組成物はRestylane(登録商標)Refyneを含む。複数の実施形態では、第1の組成物はSpongillaを含み、第2の組成物はRestylane(登録商標)Defyneを含む。複数の実施形態では、第1の組成物はSpongillaを含み、第2の組成物はRestylane(登録商標)Silkを含む。複数の実施形態では、第1の組成物はSpongillaを含み、第2の組成物はBelotero(登録商標)Hydroを含む。複数の実施形態では、第1の組成物はSpongillaを含み、第2の組成物はBelotero(登録商標)Softを含む。複数の実施形態では、第1の組成物はSpongillaを含み、第2の組成物はBelotero(登録商標)Balanceを含む。複数の実施形態では、第1の組成物はSpongillaを含み、第2の組成物はCaptique(商標)を含む。複数の実施形態では、第1の組成物はSpongillaを含み、第2の組成物はEsthelis(商標)を含む。複数の実施形態では、第1の組成物はSpongillaを含み、第2の組成物はFortelis(商標)を含む。複数の実施形態では、第1の組成物はSpongillaを含み、第2の組成物はModelis(商標)を含む。複数の実施形態では、第1の組成物はSpongillaを含み、第2の組成物はElevess(登録商標)(Hydrelle(登録商標))を含む。複数の実施形態では、第1の組成物はSpongillaを含み、第2の組成物はHylaform(登録商標)(ハイランBゲル)を含む。複数の実施形態では、第1の組成物はSpongillaを含み、第2の組成物はPuragen(商標)を含む。複数の実施形態では、第1の組成物はSpongillaを含み、第2の組成物はPrevelle(登録商標)Silkを含む。複数の実施形態では、第1の組成物はSpongillaを含み、第2の組成物はRadiesse(登録商標)を含む。複数の実施形態では、第1の組成物はSpongillaを含み、第2の組成物はRadiesse(登録商標)(+)を含む。複数の実施形態では、第1の組成物はSpongillaを含み、第2の組成物はAquamid(登録商標)を含む。複数の実施形態では、第1の組成物はSpongillaを含み、第2の組成物はSculptura(登録商標)を含む。複数の実施形態では、第1の組成物はSpongillaを含み、第2の組成物はBellafill(登録商標)を含む。複数の実施形態では、第1の組成物はSpongillaを含み、第2の組成物はJuvaderm(登録商標)を含む。
【0043】
[00047]複数の実施形態では、第2の組成物はデオキシコール酸を含む。デオキシコール酸は、コラン酸および3a,12a-ジヒドロキシ-5β-コラン-24-酸としても公知である。
【0044】
[00048]複数の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物と、皮膚状態または皮膚疾患を含めて対象における疾患または状態を処置するのに有効な量の1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とが、本明細書において提供される。複数の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物と、皮膚状態を含めて対象における状態を処置するのに有効な量の1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とを含むキットが、本明細書において提供される。複数の実施形態では、第1の組成物および第2の組成物を含む製品であって、第1の組成物がSpongillaを含み、かつ第2の組成物が、対象における皮膚疾患または皮膚状態を処置するのに有効な量の1つまたは複数の皮膚充填剤を含み、かつ第2の組成物が、溶液、水溶液、粉末、またはヒドロゲルの形態で存在する、製品が本明細書において提供される。
【0045】
[00049]別の実施形態では、皮膚疾患または皮膚状態を含む疾患または状態が、ヒト免疫不全ウイルス感染もしくは座瘡瘢痕化に起因する脂肪組織萎縮、顔のシワ、溝、へこみ、既存の顔、体、もしくは四肢の構造の増強、鼻機能の改善、および/または頬の増強から選択される、本明細書において開示される皮膚充填剤組成物またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、疾患または状態が、顔、唇、鼻、目の下の部分、眉毛、頭、下顎、首、耳、耳たぶ、デコルテ、肘、手、足、および膝の部分における皮膚の細かい、中程度の、および/または重度の皺または溝の矯正から選択される、本明細書において開示される皮膚充填剤組成物またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、疾患または状態が、顔、唇、鼻、目の下の部分、眉毛、頭、下顎、首、耳、耳たぶ、デコルテ、肘、手、足、および膝の部分のうちの特定部分の形状の矯正および/または修正から選択される、本明細書において開示される皮膚充填剤組成物またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、皮膚疾患または皮膚状態を含む疾患または状態が、オトガイ下の脂肪組織または脂肪に関連する中等度から重度の凸状外観または肥大外観の改善である、本明細書において開示される皮膚充填剤組成物またはキットのいずれかが提供される。
【0046】
[00050]別の実施形態では、皮膚疾患または皮膚状態を含む疾患または状態が、唇の増強、口周囲のシワ、中等度から重度の顔の溝および皺、例えば鼻唇溝、中等度から重度の顔の皺、例えばスマイルラインまたはマリオネットライン、加齢による顔面中央部輪郭欠損、立体感不足を矯正すべき手背、眉間のしわ、傷害に起因するかまたは加齢による顔のへこみの矯正、口周囲の皺、唇交連、目尻の皺、額の皺、軟組織の輪郭欠損、座瘡瘢痕、頬の中等度から重度の伸展性の顔面座瘡瘢痕、加齢による立体感低下、HIV+患者における顔の脂肪組織萎縮または脂肪萎縮、およびオトガイ下の脂肪組織または脂肪に関連する中等度から重度の凸状外観または肥大外観の改善から選択される、本明細書において開示される皮膚充填剤組成物またはキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、疾患または状態が唇増強である、本明細書において開示される薬物製品またはキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、疾患または状態が口周囲のシワである、本明細書において開示される薬物製品またはキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、疾患または状態が、中等度から重度の顔の溝および皺、例えば鼻唇溝である、本明細書において開示される薬物製品またはキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、疾患または状態が、中等度から重度の顔の皺、例えばスマイルラインまたはマリオネットラインである、本明細書において開示される薬物製品またはキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、疾患または状態が、加齢による顔面中央部輪郭欠損である、本明細書において開示される薬物製品またはキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、疾患または状態が、立体感不足を矯正すべき手背である、本明細書において開示される薬物製品またはキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、疾患または状態が眉間のしわである、本明細書において開示される薬物製品またはキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、疾患または状態が、傷害に起因するかまたは加齢による顔のへこみの矯正である、本明細書において開示される薬物製品またはキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、疾患または状態が口周囲の皺である、本明細書において開示される薬物製品またはキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、疾患または状態が唇交連である、本明細書において開示される薬物製品またはキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、疾患または状態が、目尻の皺である、本明細書において開示される薬物製品またはキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、疾患または状態が、額の皺である、本明細書において開示される薬物製品またはキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、疾患または状態が、軟組織の輪郭欠損である、本明細書において開示される薬物製品またはキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、疾患または状態が、座瘡瘢痕である、本明細書において開示される薬物製品またはキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、疾患または状態が、頬の広中等度から重度の伸展性の顔面座瘡瘢痕である、本明細書において開示される薬物製品またはキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、疾患または状態が、加齢による立体感低下である、本明細書において開示される薬物製品またはキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、疾患または状態が、HIV+患者における顔の脂肪組織萎縮または脂肪萎縮である、本明細書において開示される薬物製品またはキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、疾患または状態が、オトガイ下の脂肪組織または脂肪に関連する中等度から重度の凸状外観または肥大外観の改善である、本明細書において開示される薬物製品またはキットのいずれかが提供される。
【0047】
[00051]別の実施形態では、1つまたは複数の皮膚充填剤が、化学化合物、化学化合物の混合物、生体高分子、または生物材料から作られた抽出物から選択される、本明細書において開示される皮膚充填剤組成物またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、前記1つまたは複数の皮膚充填剤が生体高分子である、本明細書において開示される皮膚充填剤組成物またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、1つまたは複数の皮膚充填剤が化学化合物である、本明細書において開示される皮膚充填剤組成物またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、1つまたは複数の皮膚充填剤が化学化合物の混合物である、本明細書において開示される皮膚充填剤組成物またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、1つまたは複数の皮膚充填剤が生体高分子である、本明細書において開示される皮膚充填剤組成物またはキットのいずれかが提供される。別の態様では、1つまたは複数の皮膚充填剤が、生物材料から作られた抽出物である、本明細書において開示される皮膚充填剤組成物またはキットのいずれかが提供される。
方法
[00052]ある態様では、Spongillaを含む第1の組成物と治療有効量の1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とを対象の皮膚に適用することによって対象の皮膚の皮内区画に治療有効量または予防有効量の皮膚充填剤を送達するステップを含む、対象において1つまたは複数の皮膚状態または皮膚疾患を処置または予防するための方法が、本明細書において提供される。
【0048】
[00053]複数の実施形態では、疾患または状態は、脂肪組織萎縮、顔のシワ、溝、へこみ、既存の顔、体、もしくは四肢の構造の増強、または鼻機能の改善から選択される。複数の実施形態では、疾患または状態は、脂肪組織萎縮である。複数の実施形態では、脂肪組織萎縮は、ヒト免疫不全ウイルス感染または座瘡瘢痕化に起因する。複数の実施形態では、疾患または状態は、顔のシワである。複数の実施形態では、疾患または状態は、顔の皮膚の溝である。複数の実施形態では、疾患または状態は、皮膚の溝である。複数の実施形態では、疾患または状態は、既存の顔構造の増強によって処置される。複数の実施形態では、疾患または状態は、既存の体構造の増強によって処置される。複数の実施形態では、疾患または状態は、既存の四肢構造の増強によって処置される。複数の実施形態では、疾患または状態は、鼻機能を改善することによって処置される。
【0049】
[00054]別の実施形態では、疾患または状態は、唇の増強、口周囲のシワ、中等度から重度の顔の溝および皺、例えば鼻唇溝、中等度から重度の顔の皺、例えばスマイルラインまたはマリオネットライン、加齢による顔面中央部輪郭欠損、立体感不足を矯正すべき手背、眉間のしわ、傷害に起因するかまたは加齢による顔のへこみの矯正、口周囲の皺、唇交連、目尻の皺、額の皺、軟組織の輪郭欠損、座瘡瘢痕、頬の中等度から重度の伸展性の顔面座瘡瘢痕、加齢による立体感低下、HIV+患者における顔の脂肪組織萎縮または脂肪萎縮、オトガイ下の脂肪組織または脂肪に関連する中等度から重度の凸状外観または肥大外観の改善から選択される。別の実施形態では、疾患または状態は、唇増強である。別の実施形態では、疾患または状態は、口周囲のシワである。別の実施形態では、疾患または状態は、中等度から重度の顔の溝および皺、例えば鼻唇溝である。別の実施形態では、疾患または状態は、中等度から重度の顔の皺、例えばスマイルラインまたはマリオネットラインである。別の実施形態では、疾患または状態は、加齢による顔面中央部輪郭欠損である。別の実施形態では、疾患または状態は、立体感不足を矯正すべき手背である。別の実施形態では、疾患または状態は、眉間のしわである。別の実施形態では、疾患または状態は、傷害に起因するかまたは加齢による顔のへこみの矯正である。別の実施形態では、疾患または状態は、口周囲の皺である。別の実施形態では、疾患または状態は、唇交連である。別の実施形態では、疾患または状態は、目尻の皺である。別の実施形態では、疾患または状態は、額の皺である。別の実施形態では、疾患または状態は、軟組織の輪郭欠損である。別の実施形態では、疾患または状態は、座瘡瘢痕である。別の実施形態では、疾患または状態は、頬の中等度から重度の伸展性の顔面座瘡瘢痕である。別の実施形態では、疾患または状態は、加齢による立体感低下である。別の実施形態では、疾患または状態は、HIV+患者における顔の脂肪組織萎縮または脂肪萎縮である。別の実施形態では、疾患または状態は、オトガイ下の脂肪組織または脂肪に関連する中等度から重度の凸状外観または肥大外観の改善である。
【0050】
[00055]顔の脂肪組織萎縮は、皮膚下の脂肪性または脂肪の組織の減少である。顔の脂肪組織萎縮は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の処置に用いられるものを含めて、一部の抗レトロウイルス薬物によって直接的に引き起こされる場合がある。また、顔の脂肪組織萎縮は、HIV感染、遺伝的性質、高レベルのトリグリセリドを有すること、および/または自然な加齢過程によっても引き起こされる。顔の脂肪組織萎縮を患う対象における処置レジメンの有効性は、4ポイントスケールの評価システムを使用することを含めて、当業者に公知の方法によって測定することが可能である。このシステムでは、グレード1は、小規模な局所的領域の脂肪減少を特徴とし、グレード2では、グレード1の小規模な局所的領域よりも大きな領域が冒されており(通常、顎または口角を含む)、グレード3は、領域内の黒ずみを含めて、グレード2より大きな領域であり、グレード4は、筋肉および/または骨の突出部を伴う重度の脂肪激減を示す。
【0051】
[00056]座瘡瘢痕化は、座瘡を患う対象において起こり得る。座瘡瘢痕化を患う対象における処置レジメンの有効性は、座瘡による臨床的瘢痕の自己評価(Self-assessment of Clinical Acne-Related Scars)(SCARS)ツールおよび顔面座瘡瘢痕クオリティオブライフ(Facial Acne Scar Quality of Life)(FASQoL)ツールを含めて、当業者に公知の方法によって測定することが可能である。
【0052】
[00057]顔のシワは、皺眉筋および/もしくは鼻根筋の活動に関連した中等度から重度の眉間のしわ、眼輪筋活動に関連した中等度から重度の外眼角しわ、ならびに/または前頭筋活動に関連した中等度から重度の前頭部しわに関連する、対象における状態である。顔のシワを有する対象における処置レジメンの有効性は、4ポイント顔皺スケール(FWS;0=なし、1=軽度、2=中等度、3=重度)を含めて、当業者に公知の方法によって測定することが可能である。
【0053】
[00058]オトガイ下の肥大は、下顎部分の皮下の脂肪質または脂肪の組織が過剰である審美的状態である。下顎部分の下の過剰な皮下脂肪組織は、「二重顎」として一般に公知である、中等度から重度の凸状態を作り出す。オトガイ下の肥大を有する対象における処置レジメンの有効性は、5ポイント評価スケールを用いて測定され、0=なし、1=最小限、2=中等度、3=重度、および4=極度である。処置レジメン有効性のさらなる評価は、処置前および処置後のオトガイ下の体積について磁気共鳴画像法を用いることによって実施された。
【0054】
[00059]包括的な審美的改善スケール(Global Aesthetic Improvement Scale)(GAIS)尺度評定によって評価される、Spongillaおよび皮膚充填剤による皺または顔のシワの処置。審美的改善に関する5ポイントGAISスケールには、次の5つのレベルがある:極めて大きく改善、大きく改善、改善、変化なし、および悪化。標準化された写真記録によって測定されるデータ。
【0055】
[00060]メルツ審美的スケール(Merz Aesthetic Scale)(MAS)評定によって評価される、立体感低下を伴うものを含む顔または首の変形に対する、Spongillaおよび皮膚充填剤による処置。5ポイントMASスケールの範囲は、0(たるみなし)から、1(軽度のたるみ)、2(中等度のたるみ)、3(重度のたるみ)、4(極めて重度のたるみ)までに及ぶ。5ポイントMerzスケールは、皺にも適用され、その範囲は、0(皺なし)から、1(軽度の皺)、2(中等度の皺)、3(重度の皺)、および4(極めて重度の皺)に及ぶ。標準化された写真記録によって測定されるデータ。
【0056】
[00061]ある態様では、Spongillaを含む第1の組成物を対象の皮膚に適用し、続いて、有効量の皮膚充填剤を含む第2の組成物を適用するステップを含む、対象の皮膚における局所的に適用された皮膚充填剤組成物の皮膚浸透を促進するための方法が、本明細書において提供される。
【0057】
[00062]複数の実施形態では、第1の組成物は、前述したようにSpongillaを含む。
[00063]複数の実施形態では、第2の組成物は、前述したように皮膚充填剤を含む。
【0058】
[00064]複数の実施形態では、第2の組成物は、前述したようにデオキシコール酸を含む。
[00065]複数の実施形態では、投与するステップは、第1の組成物がペースト剤の形態で対象の皮膚に適用されることを含む。複数の実施形態では、ペースト剤は、水、食塩水、または過酸化水素を含む。複数の実施形態では、ペースト剤は、Spongillaを含む粉末と水、食塩水、または過酸化水素とを混合することによって調製される。
【0059】
[00066]複数の実施形態では、投与するステップは、第1の組成物がゲル剤の形態で対象の皮膚に適用されることを含む。複数の実施形態では、ゲル剤は、水、食塩水、または過酸化水素を含む。複数の実施形態では、ゲル剤は、Spongillaおよび水、食塩水、または過酸化水素を含む。
【0060】
[00067]複数の実施形態では、第1の組成物を適用するステップが、対象の皮膚の一部分にペースト剤またはゲル剤を擦り込むことを含む。複数の実施形態では、この部分は、顔、唇、鼻、目の下の部分、眉毛、頭、下顎、首、耳、耳たぶ、デコルテ、肘、手、足、および膝の一部分から選択される。複数の実施形態では、この部分は、顔の一部分である。複数の実施形態では、この部分は、唇の一部分である。複数の実施形態では、この部分は、鼻の一部分である。複数の実施形態では、この部分は、目の下の一部分である。複数の実施形態では、この部分は、眉毛の一部分である。複数の実施形態では、この部分は、頭の一部分である。複数の実施形態では、この部分は、下顎の一部分である。複数の実施形態では、この部分は、首の一部分である。複数の実施形態では、この部分は、耳の一部分である。複数の実施形態では、この部分は、耳たぶの一部分である。複数の実施形態では、この部分は、デコルテの一部分である。複数の実施形態では、この部分は、肘の一部分である。複数の実施形態では、この部分は、手の一部分である。複数の実施形態では、この部分は、足の一部分である。複数の実施形態では、この部分は、膝の一部分である。
【0061】
[00068]別の実施形態では、第2の組成物が対象の皮膚に適用される前に、第1の組成物が対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第2の組成物が対象の皮膚の同じ領域に適用される前に、第1の組成物が対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第2の組成物が対象の皮膚に適用される前に、第1の組成物が対象の皮膚に適用され、対象の皮膚上で乾燥させられる、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が水性ペースト剤の形態で対象の皮膚に適用され、その際、水性成分が水、食塩水、または過酸化水素であってよい、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物がゲル剤の形態で対象の皮膚に適用され、その際、水性成分が水、食塩水、または過酸化水素であってよい、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。
【0062】
[00069]別の態様では、第1の組成物が水性ペースト剤の形態で対象の皮膚に適用され、その際、水性部分が水または食塩水に由来してよい、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、水性ペースト剤が過酸化水素をさらに含む、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が対象の皮膚に適用された後に、過酸化水素の水溶液が対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、過酸化水素が水溶液である、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、水溶液が、約3重量%の濃度で過酸化水素を含む、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、第1の組成物が対象の皮膚上で乾燥させられる、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。
【0063】
[00070]別の実施形態では、対象が、3ヶ月ごとに1回以下、皮膚充填剤を含む第2の組成物を皮膚に適用する、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。
【0064】
[00071]別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、1週間に少なくとも1回で少なくとも1週間、対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法のいずれかが提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、1週間に少なくとも2回で少なくとも1週間、1週間に少なくとも3回で少なくとも1週間、1週間に少なくとも4回で少なくとも1週間、1週間に少なくとも5回で少なくとも1週間、1週間に少なくとも6回で少なくとも1週間、または1週間に少なくとも7回で少なくとも1週間、対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法のいずれかが提供される。
【0065】
[00072]別の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物が、1週間に少なくとも1回で少なくとも2週間、対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、1週間に少なくとも1回で少なくとも3週間、1週間に少なくとも1回で少なくとも4週間、1週間に少なくとも1回で少なくとも5週間、1週間に少なくとも1回で少なくとも6週間、1週間に少なくとも1回で少なくとも7週間、1週間に少なくとも1回で少なくとも8週間、1週間に少なくとも1回で少なくとも9週間、1週間に少なくとも1回で少なくとも10週間、1週間に少なくとも1回で少なくとも11週間、1週間に少なくとも1回で少なくとも12週間、1週間に少なくとも1回で少なくとも13週間、1週間に少なくとも1回で少なくとも14週間、1週間に少なくとも1回で少なくとも15週間、1週間に少なくとも1回で少なくとも16週間、1週間に少なくとも1回で少なくとも17週間、1週間に少なくとも1回で少なくとも18週間、1週間に少なくとも1回で少なくとも19週間、1週間に少なくとも1回で少なくとも20週間、1週間に少なくとも1回で少なくとも21週間、1週間に少なくとも1回で少なくとも22週間、1週間に少なくとも1回で少なくとも23週間、1週間に少なくとも1回で少なくとも24週間、対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。
【0066】
[00073]別の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物が、1週間に1回で24週間、対象の皮膚に適用され、1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物が、処置の第1週の間のみ、対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、1週間に1回で20週間、対象の皮膚に適用され、1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物が、処置の第1週の間のみ、対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、1週間に1回で16週間、対象の皮膚に適用され、1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物が、処置の第1週の間のみ、対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、1週間に1回で12週間、対象の皮膚に適用され、1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物が、処置の第1週の間のみ、対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、1週間に1回で8週間、対象の皮膚に適用され、1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物が、処置の第1週の間のみ、対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、1週間に1回で6週間、対象の皮膚に適用され、1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物が、処置の第1週の間のみ、対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の態様では、Spongillaを含む第1の組成物が、1週間に1回で4週間、対象の皮膚に適用され、1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物が、処置の第1週の間のみ、対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。
【0067】
[00074]別の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物と1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とが、1週間に1回、2週間ごとに1回、3週間ごとに1回、4週間ごとに1回、5週間ごとに1回、6週間ごとに1回、7週間ごとに1回、8週間ごとに1回、9週間ごとに1回、10週間ごとに1回、11週間ごとに1回、12週間ごとに1回、13週間ごとに1回、14週間ごとに1回、15週間ごとに1回、16週間ごとに1回、17週間ごとに1回、18週間ごとに1回、19週間ごとに1回、20週間ごとに1回、21週間ごとに1回、22週間ごとに1回、23週間ごとに1回、24週間ごとに1回、9ヶ月ごとに1回、12ヶ月ごとに1回、15ヶ月ごとに1回、18ヶ月ごとに1回、21ヶ月ごとに1回、または24ヶ月ごとに1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物と1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とが、3ヶ月ごとに1回、6ヶ月ごとに1回、9ヶ月ごとに1回、12ヶ月ごとに1回、15ヶ月ごとに1回、18ヶ月ごとに1回、21ヶ月ごとに1回、または24ヶ月ごとに1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物と1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とが、1週間に1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物と1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とが、2週間ごとに1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物と1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とが、3週間ごとに1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物と1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とが、4週間ごとに1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物と1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とが、5週間ごとに1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物と1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とが、6週間ごとに1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物と1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とが、7週間ごとに1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物と1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とが、8週間ごとに1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物と1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とが、9週間ごとに1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物と1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とが、10週間ごとに1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物と1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とが、11週間ごとに1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物と1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とが、12週間ごとに1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物と1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とが、13週間ごとに1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物と1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とが、14週間ごとに1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物と1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とが、15週間ごとに1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物と1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とが、16週間ごとに1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物と1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とが、17週間ごとに1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物と1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とが、18週間ごとに1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物と1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とが、19週間ごとに1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物と1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とが、20週間ごとに1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物と1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とが、21週間ごとに1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物と1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とが、22週間ごとに1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物と1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とが、23週間ごとに1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物と1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とが、24週間ごとに1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物と1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とが、9ヶ月ごとに1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物と1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とが、12ヶ月ごとに1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物と1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とが、15ヶ月ごとに1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物と1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とが、18ヶ月ごとに1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物と1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とが、21ヶ月ごとに1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongillaを含む第1の組成物と1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物とが、24ヶ月ごとに1回、組み合わせて対象の皮膚に適用される、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤、およびキットのいずれかが提供される。
【0068】
[00075]別の実施形態では、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤およびキットのいずれかが提供され、ここで、対象の皮膚が、Spongillaを含む第1の組成物の適用に続いて、非面皰形成性クレンザー、水、または非面皰形成性クレンザーと水との組合せを使用して洗浄される。別の実施形態では、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、皮膚充填剤およびキットのいずれかが提供され、ここで、対象の皮膚が、対象の皮膚に対する1つまたは複数の皮膚充填剤を含む第2の組成物の適用に続いて、非面皰形成性クレンザー、水、または非面皰形成性クレンザーと水との組合せを使用して洗浄される。非面皰形成性クレンザーは、かかるクレンザーが適用される対象の皮膚においてブロックされた孔を生じさせないように調製されたものである。
【0069】
[00076]別の態様では、本明細書において開示される方法、医薬として使用するための組成物、薬物製品およびキットのいずれかが提供され、ここで、対象はヒトである。
[00077]本明細書において上記で列挙した実施形態の組成物を使用した処置は、Spongilla、皮膚充填剤、防腐試薬および/または再構成試薬を含む組成物のいずれか/すべてに対する感受性を有する患者に対しては禁忌である。患者は、アレルギー、および活性な感染症、眉間の壊死、リドカインに対するアレルギー、いずれかの皮膚充填剤成分に対するアレルギーもしくは感受性、Spongillaに対するアレルギーもしくは感受性、いずれかの嫌気性もしくは好気性細菌のタンパク質もしくは分子に対するアレルギーもしくは感受性を有するか、妊娠しているか、または看護を受けていることがある。
キット
[00078]別の態様では、第1の組成物および第2の組成物を含むキットが提供され、ここで、第1の組成物はSpongillaを含み、第2の組成物は1つまたは複数の皮膚充填剤を含む。別の実施形態では、皮膚疾患の状態を有する対象の処置において、第1および第2の組成物を処理するための取扱説明書を更に含む、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が粉末形態のSpongillaを含む、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongillaが、大きさが実質的に均一である粒子を含む粉末形態である、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。実施形態では、第2の組成物は、1つまたは複数の皮膚充填剤を含む。別の実施形態では、皮膚充填剤が、化学化合物、化学化合物の混合物、生体高分子または生物材料から作られた抽出物から選択される、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、1つまたは複数の皮膚充填剤が化学化合物である、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、1つまたは複数の皮膚充填剤が生体高分子である、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、1つまたは複数の皮膚充填剤が、生物材料から作られた抽出物である、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。
【0070】
[00079]別の態様では、第1の組成物、第2の組成物および第3の組成物を含むキットが提供され、ここで、第1の組成物はSpongillaを含み、第2の組成物は1つまたは複数の皮膚充填剤を含み、第3の組成物はSpongillaの再構成のための試薬を含む。別の実施形態では、皮膚疾患の状態を有する対象の処置において、第1、第2および第3の組成物を処理するための取扱説明書を更に含む、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が粉末形態のSpongillaを含む、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongillaが、大きさが実質的に均一である粒子を含む粉末形態である、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。実施形態では、第2の組成物は、1つまたは複数の皮膚充填剤を含む。別の実施形態では、皮膚充填剤が、化学化合物、化学化合物の混合物、生体高分子または生物材料から作られた抽出物から選択される、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、1つまたは複数の皮膚充填剤が化学化合物である、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、1つまたは複数の皮膚充填剤が生体高分子である、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、1つまたは複数の皮膚充填剤が、生物材料から作られた抽出物である、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、1つまたは複数の再構成試薬が食塩水または緩衝食塩水である、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、1つまたは複数の再構成試薬がヒドロゲルである、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。
【0071】
[00080]別の態様では、第1の組成物、第2の組成物および第3の組成物を含むキットが提供され、ここで、第1の組成物はSpongillaを含み、第2の組成物は1つまたは複数の皮膚充填剤を含み、第3の組成物は防腐試薬を含む。別の実施形態では、皮膚疾患の状態を有する対象の処置において、第1、第2および第3の組成物を処理するための取扱説明書を更に含む、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が粉末形態のSpongillaを含む、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongillaが、大きさが実質的に均一である粒子を含む粉末形態である、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。実施形態では、第2の組成物は、1つまたは複数の皮膚充填剤を含む。別の実施形態では、皮膚充填剤が、化学化合物、化学化合物の混合物、生体高分子または生物材料から作られた抽出物から選択される、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、1つまたは複数の皮膚充填剤が化学化合物である、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、1つまたは複数の皮膚充填剤が生体高分子である、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、1つまたは複数の皮膚充填剤が、生物材料から作られた抽出物である、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、1つまたは複数の防腐試薬が過酸化水素溶液である、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、1つまたは複数の防腐試薬が、過酸化水素を含有するヒドロゲルである、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、1つまたは複数の防腐試薬が非面皰形成性クレンザーである、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、1つまたは複数の防腐試薬がイソプロピルアルコールの溶液である、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供され、ここで、1つまたは複数の防腐試薬は、限定されないが、クロルヘキシジン、クロルヘキシジングルコネート、ヨウ素、ヘキサクロロフィン、塩化ベンザルコニウムおよびそのいずれかの再構成物を含む、手術において一般的に使用されるいずれかの許容できる皮膚防腐剤である。
【0072】
[00081]別の態様では、第1の組成物、第2の組成物、第3の組成物および第4の組成物を含むキットが提供され、ここで、第1の組成物はSpongillaを含み、第2の組成物は1つまたは複数の皮膚充填剤を含み、第3の組成物はSpongillaの再構成のための試薬を含み、第4の組成物は防腐試薬を含む。別の実施形態では、皮膚疾患の状態を有する対象の処置において、第1、第2、第3および第4の組成物を処理するための取扱説明書を更に含む、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が粉末形態のSpongillaを含む、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongillaが、大きさが実質的に均一である粒子を含む粉末形態である、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。実施形態では、第2の組成物は、1つまたは複数の皮膚充填剤を含む。別の実施形態では、皮膚充填剤が、化学化合物、化学化合物の混合物、生体高分子または生物材料から作られた抽出物から選択される、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、1つまたは複数の皮膚充填剤が化学化合物である、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、1つまたは複数の皮膚充填剤が生体高分子である、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、1つまたは複数の皮膚充填剤が、生物材料から作られた抽出物である、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、1つまたは複数の再構成試薬が食塩水または緩衝食塩水である、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、1つまたは複数の再構成試薬がヒドロゲルである、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、1つまたは複数の防腐試薬が過酸化水素溶液である、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、1つまたは複数の防腐試薬が、過酸化水素を含有するヒドロゲルである、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、1つまたは複数の防腐試薬が非面皰形成性クレンザーである、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、1つまたは複数の防腐試薬がイソプロピルアルコールの溶液である、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供され、ここで、1つまたは複数の防腐試薬は、限定されないが、クロルヘキシジン、クロルヘキシジングルコネート、ヨウ素、ヘキサクロロフィン、ベンザルコニウムを含む、手術において一般的に使用されるいずれかの許容できる皮膚防腐剤である。
【0073】
[00082]別の実施形態では、Spongilla粉末を含む粒子の50%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書において記載されているキットのいずれか提供される。
【0074】
[00083]別の実施形態では、Spongilla粉末を含む粒子の約50%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書において記載されているキットのいずれかが提供される。別の実施形態は、Spongilla粉流路を含む粒子の約60%以上、または約70%以上、または約75%以上、または約80%以上、または約85%以上、または約90%以上、または約95%以上、または約96%以上、または約97%以上、または約98%以上、または約99%以上が、US70メッシュスクリーンを通過する方法である。別の実施形態では、Spongilla粉末を含む粒子の約95%以上、または約96%以上、または97%以上、または約98%以上、または約99%以上が、US70メッシュスクリーンを通過する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongilla粉末を含む粒子の約95%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongilla粉末を含む粒子の約96%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongilla粉末を含む粒子の約97%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongilla粉末を含む粒子の約98%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongilla粉末を含む粒子の約99%以上がUS70メッシュスクリーンを通過する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。
【0075】
[00084]別の実施形態では、Spongilla粉末を含む粒子が、約50μm~約500μmの平均長を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongilla粉末を含む粒子が、約50μm~約400μm、または約50μm~約350μm、または約50μm~約300μm、または約50μm~約250μm、または約50μm~約200μm、または約75μm~約500μm、または約75μm~約450μm、または約80μm~約450μm、または約80μm~約400μm、または約85μm~約450μm、または約85μm~約400μm、または約90μm~約450μm、または約90μm~約400μm、または約90μm~約350μm、または約100μm~約450μm、または約100μm~約400μm、または約100μm~約350μm、または約100μm~約300μm、または約100μm~約250μm、または約100μm~約200μm、または約150μm~約500μm、または約100μm~約450μm、または約150μm~約400μm、または約150μm~約350μm、または約150μm~約350μm、または約150μm~約300μm、または約150μm~約250μm、または約150μm~約200μm、または約175μm~約450μm、または約175μm~約400μm、または約175μm~約350μm、または約175μm~約300μm、または約175μm~約250μm、または約175μm~約200μmの平均長を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongilla粉末を含む粒子が、約50μm、または約75μm、または約80μm、または約85μm、または約90μm、または約100μm、または約125μm、または約150μm、または約175μm、または約200μm、または約225μm、または約250μm、または約300μm、または約350μm、または約400μm、または約450μm、または約500μmの平均長を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongilla粉末を含む粒子が、約200μmの平均長を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。
【0076】
[00085]別の実施形態では、Spongilla粉末を含む粒子が、約5μm~約50μmの平均直径を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongilla粉末を含む粒子が、約5μm~約45μm、または約5μm~約40μm、約5μm~約35μm、約5μm~約30μm、約5μm~約25μm、約5μm~約20μm、約10μm~約45μm、約10μm~約40μm、約10μm~約35μm、約10μm~約30μm、約10μm~約25μm、約10μm~約20μmの平均直径を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongilla粉末を含む粒子が、約5μm、または約10μm、または約15μm、または約20μm、または約25μm、または約30μm、または約35μm、または約40μm、または約45μm、または約50μmの平均直径を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。
【0077】
[00086]別の実施形態では、Spongilla粉末を含む粒子が、約1~約100の実施形態比を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongilla粉末を含む粒子が、約1~約75、または約1~約50、または約1~約25、または約1~約20、または約1~約15、または約5~約100、または約5~約75、または約5~約50、または約5~約40、または約5~約35、または約5~約30、または約5~約25、または約5~約20、または約5~約15、または約7~約50、または約7~約45、または約7~約40、または約7~約35、または約7~約30、または約7~約25、または約10~約50、または約10~約45、または約10~約40、または約10~約35、または約10~約30、または約10~約25、または約10~約15の実施形態比を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、Spongilla粉末を含む粒子が、約5、または約6、または約7、または約8、または約9、または約10、または約11、または約12、または約13、または約14、または約15、または約16、または約17、または約18、または約19、または約20、または約21、または約22、または約23、または約24、または約25、または約26、または約27、または約28、または約29、または約30、または約35、または約40、または約45、または約50、または約75、または約100の実施形態比を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。
【0078】
[00087]別の実施形態では、第1の組成物が約20%以下の残留水分含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、約15%以下、または約10%以下、または約9%以下、または約8%以下、または約7%以下、または約6%以下、または約5%以下、または約4%以下、または約3%以下、または約2%、または1%以下の残留水分含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が約5%以下の残留水分含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が約4%以下の残留水分含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が約3%以下の残留水分含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が約2%以下の残留水分含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が約1%以下の残留水分含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。
【0079】
[00088]別の実施形態では、第1の組成物が、約25×104コロニー形成単位/グラム(CFU/g)以下の好気性および嫌気性微生物の合計含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、約10×104CFU/g以下、または約5×104CFU/g以下、または約1×104CFU/g以下、または約5×103CFU/g以下、または約1×103CFU/g以下、または約10,000CFU/g以下、または約7,500CFU/g以下、または約5,000CFU/g以下、または約2,500CFU/g以下、または約2,000CFU/g以下、または約1,500CFU/g以下、または約1,000CFU/g以下、または約750CFU/g以下、または約500CFU/g以下、または約250CFU/g以下、または約200CFU/g以下、または約150CFU/g以下、または約100CFU/g以下、または約75CFU/g以下、または約50CFU/g以下、または約25CFU/g以下、または約15CFU/g以下、または約10CFU/g以下、または約5CFU/g以下、または約1CFU/g以下の好気性および嫌気性微生物の合計含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、約1,000CFU/g以下の好気性および嫌気性微生物の合計含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、約750CFU/g以下の好気性および嫌気性微生物の合計含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、約500CFU/g以下の好気性および嫌気性微生物の合計含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、約250CFU/g以下の好気性および嫌気性微生物の合計含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、約200CFU/g以下の好気性および嫌気性微生物の合計含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、約150CFU/g以下の好気性および嫌気性微生物の合計含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、約100CFU/g以下の好気性および嫌気性微生物の合計含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、約75CFU/g以下の好気性および嫌気性微生物の合計含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、約50CFU/g以下の好気性および嫌気性微生物の合計含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、約25CFU/g以下の好気性および嫌気性微生物の合計含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、約20CFU/g以下の好気性および嫌気性微生物の合計含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、約10CFU/g以下の好気性および嫌気性微生物の合計含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、約1CFU/g以下の好気性および嫌気性微生物の合計含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。
【0080】
[00089]別の実施形態では、第1の組成物が、約25×104コロニー形成単位/グラム(CFU/g)以下の、酵母およびカビの合計含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、約5×104CFU/g以下、または約1×104CFU/g以下、または約5×103CFU/g以下、または約1×103CFU/g以下、または約10,000CFU/g以下、または約7,500CFU/g以下、または約5,000CFU/g以下、または約2,500CFU/g以下、または約2,000CFU/g以下、または約1,500CFU/g以下、または約1,000CFU/g以下、または約750CFU/g以下、または約500CFU/g以下、または約250CFU/g以下、または約200CFU/g以下、または約150CFU/g以下、または約100CFU/g以下、または約75CFU/g以下、または約50CFU/g以下、または約25CFU/g以下、または約15CFU/g以下、または約10CFU/g以下、または約5CFU/g以下、または約1CFU/g以下の、酵母およびカビの合計含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、約1,000CFU/g以下の、酵母およびカビの合計含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、約750CFU/g以下の酵母およびカビの合計含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、約500CFU/g以下の酵母およびカビの合計含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、約250CFU/g以下の酵母およびカビの合計含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、約200CFU/g以下の酵母およびカビの合計含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、約150CFU/g以下の酵母およびカビの合計含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、約100CFU/g以下の酵母およびカビの合計含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、約75CFU/g以下の酵母およびカビの合計含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、約50CFU/g以下の酵母およびカビの合計含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、約25CFU/g以下の酵母およびカビの合計含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、約20CFU/g以下の酵母およびカビの合計含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、約10CFU/g以下の酵母およびカビの合計含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、約1CFU/g以下の酵母およびカビの合計含有量を有する、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。
【0081】
[00090]別の実施形態では、第1の組成物の大腸菌型細菌の含有量が、約25×104コロニー形成単位/グラム(CFU/g)以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物の大腸菌型細菌の含有量が、約5×104CFU/g以下、または約1×104CFU/g以下、または約5×103CFU/g以下、または約1×103CFU/g以下、または約10,000CFU/g以下、または約7,500CFU/g以下、または約5,000CFU/g以下、または約2,500CFU/g以下、または約2,000CFU/g以下、または約1,500CFU/g以下、または約1,000CFU/g以下、または約750CFU/g以下、または約500CFU/g以下、または約250CFU/g以下、または約200CFU/g以下、または約150CFU/g以下、または約100CFU/g以下、または約75CFU/g以下、または約50CFU/g以下、または約25CFU/g以下、または約15CFU/g以下、または約10CFU/g以下、または約5CFU/g以下、または約1CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物の大腸菌型細菌の含有量が、約1,000CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物の大腸菌型細菌の含有量が、約750CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物の大腸菌型細菌の含有量が、約500CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物の大腸菌型細菌の含有量が、約250CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物の大腸菌型細菌の含有量が、約200CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物の大腸菌型細菌の含有量が、約150CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物の大腸菌型細菌の含有量が、約100CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物の大腸菌型細菌の含有量が、約75CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物の大腸菌型細菌の含有量が、約50CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物の大腸菌型細菌の含有量が、約25CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物の大腸菌型細菌の含有量が、約20CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物の大腸菌型細菌の含有量が、約10CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物の大腸菌型細菌の含有量が、約1CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、検出可能な含有量の大腸菌型細菌を有さない、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。
【0082】
[00091]別の実施形態では、第1の組成物のSalmonellaの含有量が、約25×104コロニー形成単位/グラム(CFU/g)以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のSalmonellaの含有量が、約5×104CFU/g以下、または約1×104CFU/g以下、または約5×103CFU/g以下、または約1×103CFU/g以下、または約10,000CFU/g以下、または約7,500CFU/g以下、または約5,000CFU/g以下、または約2,500CFU/g以下、または約2,000CFU/g以下、または約1,500CFU/g以下、または約1,000CFU/g以下、または約750CFU/g以下、または約500CFU/g以下、または約250CFU/g以下、または約200CFU/g以下、または約150CFU/g以下、または約100CFU/g以下、または約75CFU/g以下、または約50CFU/g以下、または約25CFU/g以下、または約15CFU/g以下、または約10CFU/g以下、または約5CFU/g以下、または約1CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のSalmonellaの含有量が、約1,000CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のSalmonellaの含有量が、約750CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のSalmonellaの含有量が、約500CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のSalmonellaの含有量が、約250CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のSalmonellaの含有量が、約200CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のSalmonellaの含有量が、約150CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のSalmonellaの含有量が、約100CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のSalmonellaの含有量が、約75CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のSalmonellaの含有量が、約50CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のSalmonellaの含有量が、約25CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のSalmonellaの含有量が、約20CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のSalmonellaの含有量が、約10CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のSalmonellaの含有量が、約1CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、検出可能な含有量のSalmonellaを有さない、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。
【0083】
[00092]別の実施形態では、第1の組成物のPseudomonas aeruginosa細菌の含有量が、約25×104コロニー形成単位/グラム(CFU/g)以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のPseudomonas aeruginosa細菌の含有量が、約5×104CFU/g以下、または約1×104CFU/g以下、または約5×103CFU/g以下、または約1×103CFU/g以下、または約10,000CFU/g以下、または約7,500CFU/g以下、または約5,000CFU/g以下、または約2,500CFU/g以下、または約2,000CFU/g以下、または約1,500CFU/g以下、または約1,000CFU/g以下、または約750CFU/g以下、または約500CFU/g以下、または約250CFU/g以下、または約200CFU/g以下、または約150CFU/g以下、または約100CFU/g以下、または約75CFU/g以下、または約50CFU/g以下、または約25CFU/g以下、または約15CFU/g以下、または約10CFU/g以下、または約5CFU/g以下、または約1CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のPseudomonas aeruginosa細菌の含有量が、約1,000CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のPseudomonas aeruginosa細菌の含有量が、約750CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のPseudomonas aeruginosa細菌の含有量が、約500CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のPseudomonas aeruginosa細菌の含有量が、約250CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のPseudomonas aeruginosa細菌の含有量が、約200CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のPseudomonas aeruginosa細菌の含有量が、約150CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のPseudomonas aeruginosa細菌の含有量が、約100CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のPseudomonas aeruginosa細菌の含有量が、約75CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のPseudomonas aeruginosa細菌の含有量が、約50CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のPseudomonas aeruginosa細菌の含有量が、約25CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のPseudomonas aeruginosa細菌の含有量が、約20CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のPseudomonas aeruginosa細菌の含有量が、約10CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のPseudomonas aeruginosa細菌の含有量が、約1CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、検出可能な含有量のPseudomonas aeruginosa細菌を有さない、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。
【0084】
[00093]別の実施形態では、第1の組成物のStaphylococcus aureus細菌の含有量が、約25×104コロニー形成単位/グラム(CFU/g)以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のStaphylococcus aureus細菌の含有量が、約5×104CFU/g以下、または約1×104CFU/g以下、または約5×103CFU/g以下、または約1×103CFU/g以下、または約10,000CFU/g以下、または約7,500CFU/g以下、または約5,000CFU/g以下、または約2,500CFU/g以下、または約2,000CFU/g以下、または約1,500CFU/g以下、または約1,000CFU/g以下、または約750CFU/g以下、または約500CFU/g以下、または約250CFU/g以下、または約200CFU/g以下、または約150CFU/g以下、または約100CFU/g以下、または約75CFU/g以下、または約50CFU/g以下、または約25CFU/g以下、または約15CFU/g以下、または約10CFU/g以下、または約5CFU/g以下、または約1CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のStaphylococcus aureus細菌の含有量が、約1,000CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のStaphylococcus aureus細菌の含有量が、約750CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のStaphylococcus aureus細菌の含有量が、約500CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のStaphylococcus aureus細菌の含有量が、約250CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のStaphylococcus aureus細菌の含有量が、約200CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のStaphylococcus aureus細菌の含有量が、約150CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のStaphylococcus aureus細菌の含有量が、約100CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のStaphylococcus aureus細菌の含有量が、約75CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のStaphylococcus aureus細菌の含有量が、約50CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のStaphylococcus aureus細菌の含有量が、約25CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のStaphylococcus aureus細菌の含有量が、約20CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のStaphylococcus aureus細菌の含有量が、約10CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物のStaphylococcus aureus細菌の含有量が、約1CFU/g以下である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、検出可能な含有量のStaphylococcus aureus細菌を有さない、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。
【0085】
[00094]別の実施形態では、第1の組成物が、使用前に包装されている、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、包装される前に、少なくとも約70℃に加熱することによって調製されている、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、包装される前に、少なくとも約50℃、または少なくとも約60℃、または少なくとも約75℃、または少なくとも約80℃、または少なくとも約85℃、または少なくとも約90℃、または少なくとも約100℃、または少なくとも約110℃、または少なくとも約115℃、または少なくとも約120℃、または少なくとも約125℃、または少なくとも約130℃、または少なくとも約135℃、または少なくとも約140℃、または少なくとも約150℃、または少なくとも約160℃、または少なくとも約170℃、または少なくとも約180℃、または少なくとも約190℃、または少なくとも約200℃に加熱することによって調製されている、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。
【0086】
[00095]別の実施形態では、第1の組成物が、包装される前に、少なくとも約70℃に少なくとも約5分間加熱することによって調製されている、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、包装される前に、少なくとも約70℃に少なくとも約10分間、または少なくとも約15分間、または少なくとも約20分間、または少なくとも約25分間、または少なくとも約30分間、または少なくとも約35分間、または少なくとも約40分間、または少なくとも約45分間、または少なくとも約50分間、または少なくとも約55分間、または少なくとも約60分間、または少なくとも約75分間、または少なくとも約90分間、または少なくとも約120分間、または少なくとも約180分間、または少なくとも約4時間、または少なくとも約5時間、または少なくとも約6時間、または少なくとも約7時間、または少なくとも約8時間、または少なくとも約9時間、または少なくとも約10時間、または少なくとも約11時間、または少なくとも約12時間、または少なくとも約24時間加熱されている、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。
【0087】
[00096]別の実施形態では、第1の組成物が、包装される前または包装された後で、電離放射線、例えばガンマ線処理によって調製されている、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。例えば、ガンマ線照射は、未処理のSpongilla材料に対して、粒径を減らすための磨砕の前に、粒径を減らすための磨砕の後に、バルク状態で包装された材料に対して、およびまたは、単位用量の容器への包装の後の材料に対して、実施し得る。本明細書において開示されるキットを含む材料は、当業者に公知の方法および機器、例えばガンマ照射装置または電子ビーム照射装置を使用して、電離放射線、例えばガンマ線で処理され得る。別の実施形態では、第1の組成物が、包装される前に、約1kGy~約50kGyで吸収される放射線量を送達する電離放射線、例えばガンマ線による処理によって調製されている、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、約1kGy~約45kGy、または約1kGy~約40kGy、約1kGy~約35kGy、約1kGy~約30kGy、または約1kGy~約25kGy、または約5kGy~約50kGy、または約5kGy~約45kGy、または約5kGy~約40kGy、または約5kGy~約35kGy、または約5kGy~約30kGy、または約5kGy~約25kGy、または約10kGy~約50kGy、または約10kGy~約45kGy、または約10kGy~約40kGy、または約10kGy~約35kGy、または約10kGy~約30kGy、または約10kGy~約25kGy、または約15kGy~約50kGy、または約15kGy~約45kGy、または約15kGy~約40kGy、または約15kGy~約35kGy、または約15kGy~約30kGy、または約15kGy~約25kGyで吸収される放射線量を送達する電離放射線、例えばガンマ線による処理によって調製されている、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、第1の組成物が、約1kGy、または約5kGy、または約10kGy、11kGy、または約12kGy、または約13kGy、または約14kGy、または約15kGy、または約16kGy、または約17kGy、または約18kGy、または約19kGy、または約20kGy、または約21kGy、または約22kGy、または約23kGy、または約24kGy、または約25kGy、または約26kGy、または約27kGy、または約28kGy、または約29kGy、または約30kGy、または約31kGy、または約32kGy、または約33kGy、または約34kGy、または約35kGy、または約36kGy、または約37kGy、または約38kGy、または約39kGy、または約40kGy、または約41kGy、または約42kGy、または約43kGy、または約44kGy、または約45kGy、または約46kGy、または約47kGy、または約48kGy、または約49kGy、または約50kGyで吸収される放射線量を送達する電離放射線、例えばガンマ線による処理によって調製されている、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。
【0088】
[00097]別の実施形態では、第1の組成物が過酸化水素の水溶液を更に含む、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、過酸化水素が、約0.1重量%~約50重量%、または約0.1重量%~約45重量%、または約0.1重量%~約40重量%、または約0.1重量%~約35重量%、または約0.1重量%~約30重量%、または約0.1重量%~約25重量%、または約0.1重量%~約20重量%、または約0.1重量%~約15重量%、または約0.1重量%~約10重量%、または約0.1重量%~約9重量%、または約0.1重量%~約8重量%、または約0.1重量%~約8重量%、または約0.1重量%~約7重量%、または約0.1重量%~約6重量%、または約0.1重量%~約5重量%、または約0.1重量%~約4重量%、または約0.1重量%~約3重量%、または約0.1重量%~約2重量%、または約0.1重量%~約1重量%、または約0.5重量%~約45重量%、または約1重量%~約45重量%、または約1重量%~約40重量%、または約1重量%~約35重量%、または約1重量%~約30重量%、または約1重量%~約25重量%、または約1重量%~約20重量%、または約1重量%~約15重量%、または約1重量%~約10重量%、または約1重量%~約9重量%、または約1重量%~約8重量%、または約1重量%~約8重量%、または約1重量%~約7重量%、または約1重量%~約6重量%、または約1重量%~約5重量%、または約1重量%~約4重量%、または約1重量%~約3重量%、または約1重量%~約2重量%、または約2重量%~約45重量%、または約2重量%~約40重量%、または約2重量%~約35重量%、または約2重量%~約30重量%、または約2重量%~約25重量%、または約2重量%~約20重量%、または約2重量%~約15重量%、または約2重量%~約10重量%、または約2重量%~約9重量%、または約2重量%~約8重量%、または約1重量%~約7重量%、または約2重量%~約6重量%、または約2重量%~約5重量%、または約2重量%~約4重量%、または約2重量%~約3重量%の濃度である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、過酸化水素が、約0.1重量%、または約0.5重量%、または約1重量%、または約2重量%、または約3重量%、または約4重量%、または約5重量%、または約6重量%、または約7重量%、または約8重量%、または約9重量%、または約10重量%、または約15重量%、または約20重量%、または約25重量%、または約30重量%、または約35重量%、または約40重量%、または約45重量%、または約50重量%の濃度である、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。別の実施形態では、過酸化水素が、約3重量%の濃度である、本明細書において開示される方法のいずれかが提供される。本明細書において開示されるように、対象の皮膚状態を処置する際に有用でありうる過酸化水素水溶液は、市販品であってもよく、または当業者に公知の方法によって調製されてもよい。
【0089】
[00098]別の実施形態では、過酸化水素を含むゲルまたはクリームを更に含む、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。かかるゲルまたはクリームは、一般に市販されているものであり、約0.5重量%~約50重量%の過酸化水素を含有し得る。例えば、約1重量%、または約2重量%、または約3重量%、または約4重量%、または約6重量%、または約7重量%、または約8重量%、または約9重量%、または約10重量%、または約15重量%、または約20重量%、または約25重量%、または約30重量%、または約40重量%、または約45重量%、または約50重量%過酸化水素を含有するゲルを、第1の組成物および第2の組成物と組み合わせて、本明細書において開示される方法およびキットのいずれかにおいて使用し得る。
【0090】
[00099]別の実施形態では、Spongillaが、Spongilla lacustrisである、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。
[000100]本明細書において開示される組成物、例えばSpongillaを含む第1の組成物は、1つまたは複数の従来の薬剤担体または賦形剤を更に含み得る。適切な薬剤担体および賦形剤としては、不活性希釈剤、結合剤(例えばデンプン)、充填剤(例えばコロイド状二酸化ケイ素、ラクトース、スクロース、マンニトールまたはソルビトールを含む糖、セルロース調製物、例えば、トウモロコシデンプン、小麦デンプン、米デンプン、ジャガイモデンプン、ゼラチン、ガム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、またはポリビニルピロリドン(PVP))、嵩高剤、滑沢剤(例えばステアリン酸マグネシウム、ドデシル硫酸ナトリウムおよびタルク)、着色剤もしくは色素、ならびに必要に応じて、希釈剤、例えば水、食塩水、エタノール、プロピレングリコール、グリセリンまたはそれらの組合せと一緒にした、乳化剤または懸濁剤が挙げられる。
【0091】
[000101]別の実施形態では、ヒアルロン酸、カルシウムヒドロキシルアパタイト、ポリアルキルイミド、ポリメチルメタクリレート、コラーゲン、ポリメチルメタクリレートマイクロスフェア(PMMA)、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、カルボキシメチルセルロース、ポリL-乳酸のポリマー、コポリマー、架橋ポリマーおよび/または架橋コポリマーを含む皮膚充填剤を更に含む、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。実施形態では、皮膚充填剤は、ヒアルロン酸のポリマー、コポリマー、架橋ポリマーおよび/または架橋コポリマーを含む。実施形態では、皮膚充填剤は、カルシウムヒドロキシアパタイトのポリマー、コポリマー、架橋ポリマーおよび/または架橋コポリマーを含む。実施形態では、皮膚充填剤は、ポリアルキルイミドのポリマー、コポリマー、架橋ポリマーおよび/または架橋コポリマーを含む。実施形態では、皮膚充填剤は、ポリメチルメタクリレートのポリマー、コポリマー、架橋ポリマーおよび/または架橋コポリマーを含む。実施形態では、皮膚充填剤は、コラーゲンのポリマー、コポリマー、架橋ポリマーおよび/または架橋コポリマーを含む。実施形態では、皮膚充填剤は、ポリメチルメタクリレートマイクロスフェア(PMMA)のポリマー、コポリマー、架橋ポリマーおよび/または架橋コポリマーを含む。実施形態では、皮膚充填剤は、ポリ乳酸のポリマー、コポリマー、架橋ポリマーおよび/または架橋コポリマーを含む。実施形態では、皮膚充填剤は、ポリカプロラクトンのポリマー、コポリマー、架橋ポリマーおよび/または架橋コポリマーを含む。実施形態では、皮膚充填剤は、カルボキシメチルセルロースのポリマー、コポリマー、架橋ポリマーおよび/または架橋コポリマーを含む。実施形態では、皮膚充填剤は、ポリ-L乳酸のポリマー、コポリマー、架橋ポリマーおよび/または架橋コポリマーを含む。
【0092】
[000102]別の実施形態では、グリセリン、コラーゲン由来のペプチド、アルグロン酸、低分子量ヒアルロン酸ポリマー、アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム、グリコール酸、乳酸、L-乳酸、アミノ酸、NIA-114(商標)、アセチルペプチド、Activen(商標)XEP-18、および/またはErasa(商標)XEP-30を含む局所的皮膚充填剤を更に含む、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。実施形態では、皮膚充填剤はグリセリンを含む。実施形態では、皮膚充填剤はコラーゲン由来のペプチドを含む。実施形態では、皮膚充填剤はアルグロン酸を含む。実施形態では、皮膚充填剤は低分子量ヒアルロン酸ポリマーを含む。実施形態では、皮膚充填剤はアセチル化ヒアルロン酸ナトリウムを含む。実施形態では、皮膚充填剤はグリコール酸を含む。実施形態では、皮膚充填剤は乳酸を含む。実施形態では、皮膚充填剤はL-乳酸を含む。実施形態では、皮膚充填剤はアミノ酸を含む。実施形態では、皮膚充填剤はNIA-114(商標)を含む。実施形態では、皮膚充填剤はアセチルペプチドを含む。実施形態では、皮膚充填剤はActiven(商標)XEP-18を含む。実施形態では、皮膚充填剤はErasa(商標)XEP-30を含む。
【0093】
[000103]別の実施形態では、デオキシコール酸を含む組成物を更に含む、本明細書において開示されるキットのいずれかが提供される。
[000104]本明細書において開示される組成物は、正確な投与量の単回投与に適する単位剤形であってもよい。別の実施形態では、第1の組成物および/または第2の組成物の単位剤形が、2回の投与、3回の投与、4回の投与、5回の投与、6回の投与、7回の投与、8回の投与、9回の投与、10回の投与、11回の投与、12回の投与、13回の投与、14回の投与、15回の投与、16回の投与、17回の投与、18回の投与、19回の投与、20回の投与、21回の投与、22回の投与、23回の投与、24回の投与、25回の投与、26回の投与、27回の投与、28回の投与、29回の投与、30回の投与、2ヶ月間の投与、3ヶ月間の投与、4ヶ月間の投与、5ヶ月間の投与、6ヶ月間の投与、7ヶ月間の投与、8ヶ月間の投与、9ヶ月間の投与、10ヶ月間の投与、11ヶ月間の投与または12ヶ月の間の投与に適する、本明細書において開示される方法またはキットのいずれかが提供される。
【0094】
[000105]本明細書において開示される組成物の実際の投与量が、使用される組成物、投与様式および処置される対象の特定の部位および処置される皮膚状態に従って、変化し得ることが認識されるであろう。所定の組成物のための実験データを考慮し、従来の投与量決定試験を使用する当業者であれば、所定の組合せの状態のための最適投与量を確認し得る。この量は、様々な因子によって変化し、かかるものとしては、限定されないが、本明細書において開示される組成物および製剤の特徴(その活性、薬物動態、薬動力学およびバイオアビアビリティを含む)、処置される対象または細胞の生理的状態(年齢、性別、疾患のタイプおよび段階、一般的な健康状態、所定の投与量への反応ならびに薬物のタイプ)、製剤中の薬学的に許容される担体の性質または担体のmg/kg、および投与経路が挙げられる。更に、有効量または治療有効量は、本明細書において開示される1つまたは複数の組成物および製剤が、単独で投与されるか、または他の皮膚充填剤、他の治療剤(複数可)または他の治療法もしくはモダリティー(複数可)との組合せで投与されるか否かに応じて変化し得る。臨床および薬学の分野の当業者であれば、ルーチン試験によってすなわち、本明細書において開示される1つまたは複数の組成物および製剤の投与に対する細胞または対象の反応をモニターし、それに応じて投与量を調整することによって有効量または治療有効量を決定することができる。
【0095】
[000106]第1の組成物および第2の組成物を使用した投与量レジメンは、最適な所望の反応を提供するように調整され得る。本明細書中で使用される「単位剤形」とは、処置される対象のための単位投与量として適する、物理的に別々の単位を意味し、各単位は、必要な薬剤担体に関連して所望の治療効果を得るために算出された、所定の量の本明細書において開示される組成物を含む。単位剤形の、本明細書において開示される組成物の場合、その規格書には、(a)組成物の特徴および得られる特定の治療的または予防的効果、ならびに(b)対象の特定の状態の処置のためのかかる組成物を混合する際の、固有の技術的限界が記載され、それらに直接的に依存する。
【0096】
[000107]したがって、当業者であれば、本明細書において提供される開示に基づいて、本明細書において開示される組成物を使用する用量および投薬レジメンが、医療分野で周知の方法に従って調整され得ることを認識するであろう。すなわち、最大許容量を容易に決定することができ、各薬剤を投与して対象に検出可能な治療的な利益を提供するための時間的要件と同様に、対象に検出可能な治療的な利益を提供する有効量も決定することができる。したがって、特定の用量および投与計画が本明細書において例示されるが、これらの例は、本開示の方法を実施する際の対象に提供されうる用量および投与計画を何ら限定するものではない。
【0097】
[000108]投与量の値は、軽減しようとする状態のタイプおよび重症度によって変化することがあり、単一または複数の用量を含み得る点に留意されたい。いかなる特定の対象のためにも、個体のニーズおよび組成物を投与する者または投与を監督する者の専門的な判断に従って、具体的な投与量レジメンを随時調整すべきであること、ならびに本明細書において記載される投与量範囲が単に例示的なものであり、特許請求された組成物の範囲または実施を限定することを目的とするものではないことを更に理解すべきである。例えば、用量は薬動力学的または薬力学的パラメータに基づいて調整され得、それは臨床効果、例えば毒性作用および/または実験室値を含み得る。本明細書において開示される実施形態は、当業者により決定される患者内での用量漸増を含むことを意図するものである。化学療法剤の投与のための適切な投与量およびレジメンを決定することは、当技術分野で周知であり、本明細書において開示される教示を踏まえ、当業者であれば、それが本発明に包含されることを理解するであろう。
【0098】
[000109]一部の実施形態では、組成物は、上記の対象の皮膚状態を処置する際に有用な1つまたは複数の更なる組成物と組み合わせて用用され得る。併用療法を使用するとき、1つまたは複数の更なる組成物は、本明細書において開示される第1の組成物および/または第2の組成物に対して、順次投与されてもよく、または同時に投与されてもよい。一部の実施形態では、更なる組成物は、本明細書において開示される第1の組成物および/または第2の組成物の投与の前に、またはそれと同時に、またはその後に、対象に投与される。一部の実施形態では、更なる組成物は、本明細書において開示される第1の組成物および/または第2の組成物の投与の前に、対象に投与される。一部の実施形態では、更なる組成物は、本明細書において開示される第1の組成物および/または第2の組成物の投与と同時に、対象に投与される。一部の実施形態では、更なる組成物は、本明細書において開示される第1の組成物および/または第2の組成物の投与の後に、対象に投与される。本明細書において開示される方法のいずれかに従って使用され得る更なる組成物としては、限定されないが、クロモリンナトリウム(クロモグリク酸ナトリウムとしても公知)、局所的アルファアゴニスト(限定されないが、塩酸オキシメタゾリン、塩酸クロニジン、塩酸アプラクロニジンおよび酒石酸ブリモニジンを含む)、局所的抗生物質(限定されないが、テトラサイクリン[テトラサイクリン、ドキシサイクリン、ミノサイクリン、サレサイクリン]、クリンダマイシンおよびエリスロマイシンを含む)、ベンゾイルペルオキシド、サリチル酸、アゼライン酸、レチノイド、局所的抗コリン作用薬(限定されないが、オキシブチニン、グリコピロレート、プロパンテリンを含む)、局所的プロスタグランジン類似体(限定されないが、ラタノプロスト、ビマトプロスト、トラボプロストおよびタフルプロストを含む)、ならびに局所的ハイドロキノン、またはフルオシノロンアセトニド、ハイドロキノンおよびトレチノインの組合せ(Tri-Luma(登録商標)クリームとして市販)が挙げられる。
【0099】
[000110]当業者に理解されるように、例えば明細書の記載に関して、すべての目的において、本明細書において開示されるすべての範囲は、いずれのおよびすべての使用可能な部分範囲およびその部分範囲の組合せを包含する。いずれの列挙された範囲も、少なくとも2等分、3等分、4等分、5等分、10等分などに区分された同じ範囲として十分に記載され、またそれらが実施可能であると容易に理解できる。非限定的な例として、本明細書において議論される各範囲は、下位の3分の1、中央の3分の1、および上位の3分の1に容易に区分できる。また、当業者に理解されるように、「まで」、「少なくとも」、「超」、「未満」等のすべての語は、記載される数を含み、上記のように部分範囲にその後区分できる範囲を指す。最後に、当業者に理解されるように、ある範囲は、各メンバーを個々に包含する。したがって、例えば、1~3個の物品を有する群は、1、2または3個の物品を有する群を指す。同様に、1~5個の物品を有する群は、1、2、3、4または5個の物品を有する群を指す、等。
【0100】
[000111]見出し、例えば、(a)、(b)、(i)等は、単に、明細書および特許請求の範囲の読解を容易にするためにのみ記載するものである。明細書または特許請求の範囲における見出しの使用は、アルファベットもしくは数の順またはそれらが示される順に、ステップまたは要素が実施されることを必要とするものではない。
【0101】
[000112]本明細書において開示される多くの実施形態の調製および例は、例示を目的とするものであり、制限的ではない。すべての出発材料は、市販されているかまたは文献に記載されている。すべての温度は℃で報告する。
【実施例】
【0102】
[000113]
実施例1
中等度から重度の顔面の皺および溝、例えば鼻唇溝の処置のための、Spongillaおよびヒアルロン酸の使用。
【0103】
[000114]中等度から重度の顔面の皺および溝、例えば5ポイントの皺重症度評価尺度(WSRS)の鼻唇溝を有する21歳以上の対象を、以下のレジメンどおりに処置する。
[000115]第1週:対象の皮膚を、マイルドな、低アレルギー性のクレンザー(例えば、Cetaphil(登録商標))によって洗浄し、乾燥させる。ヒアルロン酸を含有する予備充填されたシリンジを冷蔵庫から取り出し、ニードルキャップを付けたままで室温になるまで(30分間)静置する。6mLの3%過酸化水素USPを2グラムのSpongilla粉末に添加し、すべての粉末が過酸化水素液中に混合されるまで混合物を撹拌する。Spongilla混合物を、粘膜(例えば、眼、口および鼻孔)を回避するよう注意しながら、対象の冒された皮膚の領域に擦り込み、Spongilla組成物を、適用した領域において乾燥させる。Spongilla組成物を次に、非低アレルギー性のワイプ、またはクレンザーを添加した水を使用して除去する。20mgのヒアルロン酸を含む組成物を、粘膜(例えば、眼、口および鼻孔)を回避するよう注意しながら、Spongillaを適用した対象の皮膚に適用し、ヒアルロン酸を対象の皮膚に擦り込む。ヒアルロン酸組成物は、対象に対して心地良さを与えつつ、適用領域上に残ることができる。15分後、適用領域を、低アレルギー性のワイプ、または低アレルギー性のクレンザーを添加した水により洗浄する。上記の手順を、最初の適用の後、6ヶ月毎に1回繰り返す。
【0104】
[000116]その後、対象は、顔面の皺および溝の改善、例えば鼻唇溝におけるWSRSの≧1ポイントの改善を報告するが、鼻唇溝に示される改善のレベルを評価するよう対象に依頼したとき、14日目にいくつかの改善(改善された、かなり改善された、および非常に改善された)を覚える割合は100%である。対象は、上記の手順を使用して最初の処置の30日後に、タッチアップ処置を受け得る。
【0105】
[000117]
実施例2
中等度から重度の萎縮性、伸展性の顔面座瘡瘢痕の処置のための、Spongillaおよびヒアルロン酸の使用。
【0106】
[000118]4ポイントの座瘡瘢痕評価尺度(ACRS)の、中等度から重度の萎縮性、伸展性の顔面座瘡瘢痕を頬に有する21歳以上の対象を、以下のレジメンどおりに処置する。
【0107】
[000119]第1週:対象の皮膚を、マイルドな、低アレルギー性のクレンザー(例えば、Cetaphil(登録商標))によって洗浄し、乾燥させる。3.5%のウシコラーゲン(PMMA-コラーゲン)で構成される水性担体ゲルに懸濁させた非再吸収性のポリメタクリル酸メチルマイクロスフェア(直径30~50ミクロン)を含有する予備充填されたシリンジを、ニードルを取り付けずにその包装から取り出す。6mLの3%過酸化水素USPを2グラムのSpongilla粉末に添加し、すべての粉末が過酸化水素液中に混合されるまで混合物を撹拌する。Spongilla混合物を、粘膜(例えば、眼、口および鼻孔)を回避するよう注意しながら、対象の冒された皮膚の領域に擦り込み、Spongilla組成物を、適用した領域において乾燥させる。Spongilla組成物を次に、非低アレルギー性のワイプ、またはクレンザーを添加した水を使用して除去する。PMMAコラーゲンを含む組成物を、粘膜(例えば、眼、口および鼻孔)を回避するよう注意しながら、Spongillaを適用した対象の皮膚に適用し、PMMAコラーゲンを対象の皮膚に擦り込む。PMMAコラーゲン組成物は、対象に対して心地良さを与えつつ、適用領域上に残ることができる。15分後、適用領域を、低アレルギー性のワイプ、または低アレルギー性のクレンザーを添加した水により洗浄する。上記の手順を、最初の適用の後、6ヶ月毎に1回繰り返す。
【0108】
[000120]その後、対象は、盲検評価に基づき、6ヶ月目に、処置された瘢痕の50%以上において、頬の萎縮性、伸展性の顔面座瘡瘢痕の2ポイント以上の改善を覚える。
[000121]対象は、上記の手順を使用して最初の処置の30日後に、タッチアップ処置を受け得る。
【国際調査報告】