(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-26
(54)【発明の名称】曲げ可能カラーインプラントのための外部ドライブ埋め込み装置及び方法
(51)【国際特許分類】
A61C 8/00 20060101AFI20220915BHJP
A61C 1/08 20060101ALI20220915BHJP
A61C 1/14 20060101ALI20220915BHJP
【FI】
A61C8/00 Z
A61C1/08 Z
A61C1/14 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022519410
(86)(22)【出願日】2020-09-09
(85)【翻訳文提出日】2022-03-25
(86)【国際出願番号】 IL2020050981
(87)【国際公開番号】W WO2021059262
(87)【国際公開日】2021-04-01
(32)【優先日】2019-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IL
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521082570
【氏名又は名称】ノリス メディカル リミティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100130133
【氏名又は名称】曽根 太樹
(72)【発明者】
【氏名】アーロン シーブ
(72)【発明者】
【氏名】ラミ シーブ
【テーマコード(参考)】
4C052
4C159
【Fターム(参考)】
4C052AA06
4C052DD09
4C159AA51
(57)【要約】
曲げ可能カラーインプラントのための外部ドライブ装置(100)であって、インプラントねじ(17)と、カラー(15)と、雌ねじトップドライブ(33)を支持する雌ツール(31)又は雌ドライバ(31)と相互に連携して動作するように使用される雄ねじトップドライブ(27)とを含む剛性を有して且つ一体的な結合体として構成された雄ファスナ(29)を備える曲げ可能カラーインプラントのための外部ドライブ埋め込み装置(100)である。雌ドライバ(31)は、カラー(15)から遠位側に配置された雄ねじトップドライブ(27)を介して、インプラントねじ(17)に埋め込みトルクを加えるように形成されている。これにより、外部ドライブ(装置100)を用いて実施された埋め込みは、カラー(15)へのトルク付与を防止し、カラー(15)の破損を軽減する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
曲げ可能カラーインプラントのための外部ドライブ埋め込み装置100であって、
インプラントねじ17と、近位側雄ヘッドドライブ23と、遠位側雄ねじトップドライブ27と、雄ドライブ23,27の間に配置されたカラー15とを含む剛性を有し且つ一体的な結合体として構成された、雄ファスナ29を形成する曲げ可能カラーインプラント10と、
近位側雌ヘッドドライブ39と遠位側雌ねじトップドライブ33との間に配置されたバックボーン37を含む剛性を有し且つ一体的なユニットとして構成された、雌ドライバ31を形成するドライブツール31であって、近位側及び遠位側雌ドライブ39,33が、前記近位側及び遠位側雄ドライブ23,27と相互に連携して動作するように形成されているドライブツール31と、を備え、
これにより、前記雌ドライブツール31によって前記雄ファスナ29に加えられる埋め込みトルクが、前記雄ドライブ23,27及び前記インプラントねじ17を回転させ、これにより前記カラー15のトルクが回避されることを特徴とする、外部ドライブ埋め込み装置100。
【請求項2】
前記雌ドライバ31は、遠位側で前記バックボーン37に結合された近位側の結合片35をさらに支持し、前記結合片35は、手によって回転させるように、又は前記結合片をツールに結合するように形成されている、請求項1に記載の装置100。
【請求項3】
前記雄ねじトップドライブ27の外寸は、前記カラー15から近位側に結合されたアバットメント13の外寸よりも小さく、
前記雌ドライバ31は、前記雄ドライブ23,27にトルクを加え、且つ前記雄ドライブ23,27との横方向の係合のための適合するトルク伝達の形状を支持するように形成されている、請求項1に記載の装置100。
【請求項4】
前記雄及び前記雌ねじトップドライブ27,33と、前記雄及び雌ヘッドドライバ23,29とが伝達及び係合の形状を有しており、伝達及び係合の形状は、同じ伝達及び係合の形状並びに異なる伝達及び係合の形状のうちの一方である、請求項1に記載の装置100。
【請求項5】
前記インプラントねじ17の埋め込み後に、前記雌ドライブ31が、前記カラー15を所望の方向へ曲げるようにさらに形成されており、これによりツールの交換の必要性を回避する、請求項1に記載の装置100。
【請求項6】
曲げ可能カラー15とインプラントねじ17とを含む曲げ可能カラーインプラント10のための外部ドライブ埋め込み装置100を構築する方法であって、
近位側雄ヘッドドライブ23と遠位側雄ねじトップドライブ27とを支持する雄ファスナ29を形成するカラーインプラント10を用意し、前記カラー15が前記雄ドライブ23,27の間に配置されており、
近位側雌ヘッドドライブ39と遠位側雌ねじトップドライブ33とを支持する雌ドライバ31を用意し、前記近位側及び遠位側雌ドライブ39,33は、前記近位側及び遠位側雄ドライブ23,27と相互に連携して動作するように形成されており、
これにより、前記雌ドライバ31によって前記雄ファスナ29に加えられる埋め込みトルクが、前記雄ドライブ23,27を前記雌ドライブ39,33と同時に係合させ、これにより、前記カラー15のトルクが回避されることを特徴とする、方法。
【請求項7】
前記インプラントねじ17の埋め込み後、前記雌ドライブ31が、前記カラー15を所望の方向へ曲げるようにさらに動作可能であり、これによりツールの交換の必要性を回避する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記雄及び前記雌ねじトップドライブ27,33と、前記雄及び雌ヘッドドライブ23,39とが伝達及び係合の形状を有しており、伝達及び係合の形状は、同じ係合の形状及び異なる係合の形状のうちの一方である、請求項6に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施態様は、医療用インプラント、例えば整形外科用インプラント及び歯科用インプラントの分野に関し、そして具体的には曲げ可能カラー歯科用インプラントに関する。
【背景技術】
【0002】
医療用インプラント、例えば整形外科用インプラント及び歯科用インプラントは、それ自体多年にわたってよく知られている。従来から利用可能な種々の歯科用インプラント及び埋め込みのためのツールは、例えばインターネット上のhttps:/norismedical.com/products/catalog-2で発行されたthe Noris Medical Dental Implants Product Catalog 2019のようなカタログの第28~29頁にMonoのいう名称で見出すことができる。2005年1月21日付けのMoon Young Pilの韓国特許第200373710Y1号、及びBulardの米国特許出願第2006275735号は、カラーを有する歯科用インプラントを挙げているが、しかし埋め込み及び曲げのために異なる道具を必要とする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の実施態様は、曲げ可能カラーインプラントのための外部ドライブ埋め込み装置100に関する。実施態様は、インプラントねじ17とカラー15とを含む剛性を有し且つ一体的な結合体として構成された、雄ファスナ29又は一体型インプラント29を含む。実施態様はさらに、雌ねじトップドライブ33を支持する雌ツール31又は雌ドライバ31と相互に連携して動作するように形成された雄ねじトップドライブ27を含む。雌ドライバ31は、カラー15から遠位側に配置された雄ねじトップドライブ27を介して、インプラントねじ17に埋め込みトルクを加えるように形成されている。これにより、外部ドライブ装置100を用いて実施された埋め込みは、カラー15へのトルク付与を防止し、カラーの破損を軽減する。
【0004】
さらに、曲げ可能カラー15とインプラントねじ17とを含む曲げ可能カラーインプラント10のための外部ドライブ装置100を構築する方法も提供される。雄ファスナ11と雌ドライバ31とが、インプラントねじ17を埋め込むために、そしてカラー15を曲げるために相互に連携して動作する。雌ドライバ31は、埋め込みトルクを雄ねじトップドライブ27に加えるように動作し、雄ねじトップドライブ27は、曲げ可能カラー15へのトルク付与を回避するために、そして曲げ可能カラー15の破損を軽減するために、インプラントねじ17の一体的な近位部分を形成する。
【0005】
さらに、雄ファスナ29を形成する短型曲げ可能カラーインプラント50と、雌ドライバ32とを含む曲げ可能カラーインプラントのための外部ドライブ装置100が提供される。雄ファスナ29は、埋め込みトルクを加えることによる埋め込みのために、曲げ可能カラー15と、雄ねじトップドライブ27と、インプラントねじ17とを支持している。これにより、雌ドライバ32は、トルクがカラー15に移行するのを防止するために、雄ねじトップドライブ27に埋め込みトルクを加えるように形成されている。
【0006】
最後に、雄ファスナ29を形成する短型曲げ可能カラーインプラント50と雌ドライバ31とを含む曲げ可能カラーインプラントのための外部ドライブ装置100を構築する方法がさらに提供される。
【0007】
技術上の問題点
従来の曲げ可能カラーインプラント10は、
図1に示された主に4つの連続部分として簡潔に説明することができ、これらの部分は、近位側PRXから遠位側DSTへ向かって見て、雄ヘッドドライブ23と、アバットメント13と、曲げ可能カラー15と、インプラントねじ17とを含む。本開示の雄ファスナ29は近位側PRXから遠位側DSTへ向かって見て、軸線Xに沿って整列して示された雄ヘッドドライブ23と、アバットメント13と、曲げ可能カラー15と、雄ねじトップドライブ27と、インプラントねじ17とを含んでよい。曲げ可能カラーインプラント10に関するこのような用語は、当業者には明らかであるので、説明する必要はない。
【0008】
一般に埋め込みに際しては、曲げ可能カラーインプラント10にトルクをかけ、これを埋め込むために雌ツールが雄ヘッドドライブ23と係合し、そして次に曲げ可能カラー15を所望の方向に曲げるために、図示されていない一般的なツールが使用される。
【0009】
問題点を説明するために、
図1は従来技術の曲げ可能カラーインプラント10の主要部分を概略的に示しており、ここでは目下の問題点とは関連のない詳細には触れない。曲げ可能カラーインプラント10のカラー15は先ず埋め込みのねじれ及び力に晒され、そして次に埋め込み後の曲げのために加えられる曲げモーメントの歪み及び応力に晒される。力及びモーメントに耐えるために、カラー15はできる限り硬くあるべきであり、ひいては例えば大きな断面積を有するべきである。しかしながら、曲げやすさのためには、カラー15はより柔らかいべきであり、ひいては相対的に小さな断面積を有するべきである。これら2つの要求はかなり矛盾する。実際の結果として、カラー15は曲げ可能カラーインプラント10の最も弱い連結部又は部分となり、ひいては本質的に最も破損されやすく、そして実際にしばしば破損する部分となる。
【0010】
図1は、近位側インプラント雄ヘッドドライブ23を有する一般的に利用可能な曲げ可能カラーインプラント10を示している。近位側インプラント雄ヘッドドライブは、体外に配置されたままであり、そして体内の遠位側インプラントねじ17にトルクをかけるために使用される。この説明において、近位側PRX、又は近位側トップという用語は、体外の方向を意味し、そして遠位側又は遠位側ボトムDSTという用語は、体内の方向に関連する。近位側及び遠位側という表現は、図面を説明するために用いられ、施術者によって使用される専門家による用語には相当しない。
【0011】
図1は、近位側インプラント雄ヘッドドライブ23に加えられる埋め込みトルクが、インプラントねじ17に移行させられるが、しかし同時にこれはまたカラー15を介して行われ、カラーにとって有害である。このようなトルクは、一般に利用可能な図示されていない雌ツールによって加えることができ、雌ツールは、曲げ可能カラーインプラント10の軸線Xと整合して動作することにより、雄ヘッドドライブ23と係合することができる。曲げ可能カラーインプラント10が埋め込まれたら、曲げ可能カラー15を曲げることができる。
【0012】
実際には、曲げ可能カラー15はカラー15の遠位側ボトム部分とインプラントねじ17とのちょうど交わる部分で破損することが多い。その1つの理由は、埋め込み中の深刻な過剰トルクとして知られている。別の理由は、すでにトルクによって弱化したカラー15に加えられる曲げモーメントによって引き起こされる付加的な応力に起因する。さらなる原因は、咀嚼力の結果として時間とともに発生する材料疲労である。理由が何であれ、問題点は上記のままである。すなわち、カラー15に対するねじり力の付与をいかにして防ぐか、ひいてはこれと同時にカラー15の破損をいかにして防ぐか、ということである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
解決手段は、曲げ可能カラー15に対する力の回転させるモーメントの付与を防止することを必要とする。雌ツール31又は雌ドライバ31と相互に連携して動作するように形成された雄ファスナ29又は一体型インプラント29の両方を含む外部ドライブ装置100を使用することによって、解決手段が提供される。雄ファスナ29には雄ねじトップドライブ27が遠位側で一体的に付加され、そして雌ドライバ31は適合する雌ねじトップドライブ33を支持することができる。雄ねじトップドライブ27に対して、直接およびこれを介して埋込トルクが付与されることにより、雄ねじトップドライブ27は、雄ねじトップドライブから近位側のカラー15にトルクが加えられるのを防止する。
【0014】
埋め込みトルクはこうして、インプラントねじ17の一体的な部分である雄ねじトップドライブ27に直接に付与され、これにより、埋め込みトルクは雄ねじトップドライブ27に対して隣接するカラー15を回避する。
【発明の効果】
【0015】
外部ドライブ装置100は、外部ドライブ装置からのトルクを回避することにより、曲げ可能カラー15へのトルクの付与を防止する。これにより、カラー15はねじり応力及び歪みに晒されることがない。しかしながら、曲げ可能カラーインプラント10の破壊が埋め込み中又は埋め込み後のいずれかの時点で発生すると、雄ねじトップドライブ27は、破損した曲げ可能カラーインプラント10を一般に利用可能な雌ツールを使用して容易に回収することを可能にする。これにより破損したカラーインプラント10の回収のための外科的処置が回避される。さらなる利点については以下に記載する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
次の例示の実施態様の説明を図面とともに参照しながら、本発明の非限定的な実施態様を説明する。図面は大まかに言えば原寸に比例して示されてはおらず、いかなる測定値も一例に過ぎず、必ずしも限定的ではない。図面において、2つ以上の図面に現れる同一の構造、要素、又は部材には、これらが現れる全ての図面に、好ましくは同じ又は類似の番号が付される。
【0017】
【
図2】
図2は外部ドライブの実施態様を示す図である。
【
図3】
図3は外部ドライブの実施態様を示す図である。
【
図4】
図4は外部ドライブの実施態様を示す図である。
【
図5】
図5は外部ドライブの別の実施態様を示す図である。
【
図6】
図6は外部ドライブの別の実施態様を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
ここで、「外部ドライブ」の用語はインターネットにおいてWikipediaによる「ねじのリスト(List of Screws)」に見いだされ、「外部ドライブは、雌ツールと雄ファスナ29とによって特徴づけられる」と定義される。同様に、外部ドライブ装置100は、雌ツール31と雄ファスナ29との両方を含むことにより、カラー15に力の回転させるモーメントが加えられるのを防止する。
【0019】
図2は曲げ可能カラー歯科用インプラント10のための外部ドライブ埋め込み装置100の例示的な実施態様を概略的に示している。
図2の部分2aは、曲げ可能カラー15を有する雄ファスナ29、又は一体型インプラント29を示しており、そして
図2の部分2bは雌ツール31又は雌ドライバ31を示している。
図2に示された外部ドライブ埋め込み装置100は、雄ファスナ29に雄ねじトップドライブ27が付加されており、且つ雌ドライバ31が付加されていることによって
図1に関連して記載された実施態様とは異なっている。雄ファスナ29の部分は、軸線Xに沿って順番に一体的に整列させられた雄ヘッドドライブ23と、アバットメント13と、曲げ可能カラー15と、付加された雄ねじトップドライブと、インプラントねじ17とを含んでよい。なお、雄ねじトップドライブ27の外寸dは、これよりも大きいアバットメント13の外寸Dと比べて小さい。
【0020】
雄ファスナ29は、単一の剛性を有する材料の一体的な部分として形成されている曲げ可能カラーインプラント15として構成されている。同様に、雌ツール31も、単一の剛性を有する材料の一体的な部分として形成されている雌ドライバ31として構成されている。外部ドライブ埋め込み装置100は、従来から利用可能な曲げ可能カラーインプラントと同じ材料から、すなわち金属又はセラミック材料から形成されてよく、そして当業者によく知られ、付加製造法としても知られる三次元印刷を含む従来から利用可能なものと同じ製造方法によって製造されてよい。
【0021】
図2の部分2aと関連して示された雌ドライブツール31又は雌ドライバ31は、近位側PRXから遠位側DSTへ向かって見て、結合片35と、バックボーン37と、雌ヘッドドライブ39と、雌ねじトップドライバ33とを含んでよく、これらは配列線X1に沿って配置された状態で示されている。
【0022】
雄ファスナ29にトルクを付与するため、又は何らかの種類のツール又はグリップ、例えばソケットツール、又はラチェットソケットレンチを結合するために、結合片35は手によって回転させるか、又は図示されていないハンドルに連結されてもよい。バックボーン37は、雌ねじトップドライブ33及び雌ヘッドドライブ39の両方の支持体であり、凹部の一部として形成されていてよい。雌ねじトップドライブ33及び雌ヘッドドライブ39の両方は、それぞれが雄ねじトップドライブ27及び雄ヘッドドライブ23の雄伝達の形状および雌係合の形状と適合する、雌トルク伝達の形状および雌係合の形状を有している。
【0023】
上で指摘したように、アバットメント13の外寸が雄ねじトップドライブ27の外寸を上回るという事実により、対称軸線Xに沿った近位側PRXから遠位側DSTへの動作方向によって、雄ファスナ29に係合するように形成された雌ツール、例えばソケットツールを使用することにより雄ファスナ29にトルクをかけることはできない。従って、雌ドライバ31は、軸線Xに対して垂直な横方向の係合動作によって、それぞれ雄ヘッドドライブ23及び雄ねじトップドライブ27に係合するように形成されている。なお、埋め込み後、雌ドライバ31を使用してカラー15を曲げることができる。このことは、埋め込みトルク付与ツールが曲げツールでもあることを意味し、これによりツールの交換の必要が回避される。
【0024】
図3は、雄ドライブ及び雌ドライブの2つの例示的な伝達および係合の形状を概略的に示すことにより、種々異なるこのような形状を使用し得ることを強調する。例えば、
図3の部分3aに示されたような2つ、4つ、及び
図3の部分3bに示されたような6つ、又は7つ以上の平面41を実現することができ、そして平面41を必ずしも使用しない多様な他の伝達および係合の形状にも同じことが当てはまる。さらに、雄及び雌ねじトップドライブの伝達および係合の形状は、ヘッドドライブの雄及び雌形状とは異なっていてよい。
【0025】
図4には、外部ドライブ装置100は動作の配置を成して示されており、雌ドライバ31内に受容され部分的に雌ドライバによって包囲された雄ファスナ29を示している。曲げ可能カラーインプラント10のトルク付与を実施するために、雌ねじトップドライブ33は雄ねじトップドライブ27と係合されなければならず、そして雌ヘッドドライブ39は雄ヘッドドライブ23と係合されなければならない。曲げ可能カラーインプラント10の軸線Xが雌ドライバ31の配列線X1と同軸状になると、雄ファスナ29は雌ドライバ31の回転によるトルク伝達のために適切に係合されていると言える。
【0026】
動作中、
図4に示されているように、専用の雌ツール31と雄ファスナ29とは、雌ねじトップドライブ33と雄ねじトップドライブ27とが係合されるまで、専用の雌ドライブツール31を横から、ひいては軸線Xに対して垂直に駆動することにより組み立てられる。これにより、雌ねじトップドライブ33の回転は、雄ねじトップドライブ27にトルクをかけ、そして回転させるモーメントをインプラントねじ17に直接に加える。同時に雌ヘッドドライブ39は雄ヘッドドライブ23を回転させるが、しかし回転させるモーメントは曲げ可能カラー15に応力又は歪みを加えることがない。
【0027】
図5は外部ドライブ装置100の別の例示的な実施態様を概略的に示している。この外部ドライブ装置100は、短型外部ドライブ51として形成されている。
図5の部分5aは、曲げ可能カラー15を有する雄ファスナ29、又は一体型インプラント29を示し、そして
図5の部分5bは、雌ツール31又は雌ドライバ31を示している。
図5に示された外部ドライブ装置100は、雄ファスナ29から雄ヘッドドライブ23を削除し、そして雌ドライバ31から雌ヘッドドライブ39を削除している点で、
図2に関連して説明した実施態様とは異なっている。これにより、雄ファスナ29及び雌ドライバ31の両方は、
図2から4に関連して説明した実施態様と比較して長さが小さい。このことは、削除した雄ヘッドドライブ23に対して小さな長手方向及び横方向の寸法を有する雄ねじトップドライブ27が雄ファスナ29に付加されているにもかかわらずに当てはまる。同様に、雌ドライバ31も、結合片35及びバックボーン37の近位側の部分を削除した後では、より短くなる。従って、短型曲げ可能カラーインプラント50は長さが低減されている点で有利であり、所要の生産および検査工程の数を少なくし、そして材料の重量を低減する。
【0028】
短型外部ドライブ51の雄ファスナ29の部分は、対称軸線Xに沿って配置された長手方向の配列を成して整列させられたアバットメント13と、曲げ可能カラー15と、雄ねじトップドライブ27と、インプラントねじ17とを含んでよい。
【0029】
なお、雄ねじトップドライブ27の外寸dは、これよりも大きいアバットメント13の外寸Dと比べて小さい。雄ファスナ29は、材料の単一の剛性を有する一体的な部分として形成された短型曲げ可能カラーインプラント50として構成されている。
【0030】
同様に、雌ドライバ31も材料の単一の剛性を有する一体的な部分として構成されている。外部ドライブ装置100は、従来から利用可能な曲げ可能カラーインプラントと同じ材料から、すなわち金属又はセラミック材料から形成されてよく、そして当業者によく知られている付加製造法としても知られている三次元印刷を含む従来から利用可能なものと同じ製造方法によって製造されてよい。
【0031】
図5の部分5aに関連して記載された雌ドライバ31は、近位側PRXから遠位側DSTへ向かって、結合片35と、バックボーン37と、雌ねじトップドライブ33とを含んでよい。これらは配列線X1に沿って配置された状態で示されている。雄ファスナ29にトルクを付与するため、又は何らかの種類のツール又はグリップ、例えばソケットツール、又はラチェットソケットレンチを結合するために、結合片35は手によって回転させるか、又は図示されていないハンドルに結合されてもよい。バックボーン37は、雌ねじトップドライブ33の支持体であり、凹部の一部として形成されていてよい。雌ねじトップドライブ33は、それぞれが雄ねじトップドライブ27の雄伝達および係合の形状と適合する雌トルク伝達および雌係合の形状を有していてよい。
【0032】
上で指摘したように、アバットメント13の外寸が雄ねじトップドライブ27の外寸を上回るという事実により、対称軸線Xに沿った近位側PRXから遠位側DSTへの動作方向に雄ファスナ29に係合するように形成された雌ツール、例えばソケットツールを使用することにより雄ファスナ29にトルクをかけることはできない。従って、雌ドライバ31は、軸線Xに対して垂直な横方向の係合動作によって、ねじトップドライブ23に係合するように形成されている。なお、埋め込み後、雌ドライバ31を使用してカラー15を曲げることができる。このことは、雄ファスナ29が曲げツールとしても働き得ることを意味し、これにより雌ドライバ31を回収し、曲げツールを選択し、そしてカラー15を曲げることの必要性が回避される。
【0033】
図3では、種々異なる形状が実際に有用であることを強調するために、雄ドライブ29及び雌ドライブ31の2つの例示的な伝達および係合の形状が使用される。例えば、
図3の部分3aに示されたような2つ、4つ、及び
図3の部分3bに示されたような6つ、又は7つ以上の平面41を実現することができ、そして平面41を必ずしも使用しない多様な他の伝達および係合の形状にも同じことが当てはまる。
【0034】
図6には、外部ドライブ装置100は動作配置を成して示されており、雌ドライバ31内に受容され、部分的に雌ドライバによって包囲された雄ファスナ29を示している。曲げ可能カラーインプラント10のトルク付与を実施するために、雌ねじトップドライブ33は雄ねじトップドライブ27と係合されなければならない。曲げ可能カラーインプラント10の軸線Xが雌ドライバ31の配列線X1と同軸状になると、雄ファスナ29は雌ドライバ31の回転によるトルク伝達のために適切に係合されていると言える。
【0035】
曲げ可能カラーインプラントのための外部ドライブ装置100であって、インプラントねじ17とカラー15と雄ねじトップドライブ27とを含む剛性を有し且つ一体的な結合体として構成された雄ファスナ29又は一体型インプラント29を備える装置についてこうして説明してきた。さらに、雌ねじトップドライブ33を支持する雌ツール31又は雌ドライバ31と相互に連携して動作するように形成されたインプラントねじ17とカラー15と雄ねじトップドライブ27とを含む剛性を有し且つ一体的な結合体として構成された雄ファスナ29又は一体型インプラント29も含まれる。雌ドライバ31は、カラー15から遠位側に配置された雄ねじトップドライブ27を介して、インプラントねじ17に埋め込みトルクを加えるように形成されている。これにより、外部ドライブ装置100を用いて実施された埋め込みは、カラー15へのトルク付与を防止し、カラーの破損を少なくとも軽減する。
【0036】
カラー15は雄ねじトップドライブ27に対して近位側に結合されている。雄ねじトップドライブはインプラントねじ17に隣接して配置され、そして雄ねじトップドライブ27は、インプラントねじ17に隣接する一体的な部分として形成されている。雌ドライバ31は、カラー15にトルクが加えられるのを回避するために、雄ねじトップドライブ27に埋め込みトルクを加えるように形成されている。埋め込まれた曲げ可能カラーインプラント10が破損したカラー15を支持する場合、このカラーは、雄ねじトップドライブ27と適合する一般に利用可能な雌デンタルツールを使用することによって、埋め込み部分から回収することができる。
【0037】
雄ねじトップドライブ27の外寸dは、カラー15から近位側に結合されたアバットメント13の外寸Dよりも小さく、そして雌ドライバ31は、トルクを加えるための、そして雄ねじトップドライブ27との係合のための適合するトルク伝達の形状を支持するように形成されている。雄ねじトップドライブ27の外寸dは、これに対して近位側のアバットメント13の外寸Dよりも小さく、そして雌ドライバ31は、雄ねじトップドライブ27のトルク伝達の形状に適合する、トルク伝達のためのトルク伝達の形状を支持する。カラー15の寸法は、埋め込みトルクの程度とは無関係である。雄ねじトップドライブ27と、雌ねじトップドライブ33とは、相互に適合するトルク伝達の形状を有する。雌ドライバ31は、雄ファスナ29にトルクを移行させ、カラー15へのトルクの付与を避けるように形成されている。
【0038】
装置100によって、雄ファスナ29は、近位側雄ヘッドドライブ23と、雄ヘッドドライブ23と雄ねじトップドライブ27との間に配置されたカラー15とを支持している。雌ドライバ31は、近位側雌ヘッドドライブ39と遠位側雌ねじトップドライブ33とを支持し、雄ドライバ29は近位側雄ヘッドドライブ23と遠位側雄ねじトップドライブ27とを支持している。さらに、それぞれの雄ヘッドドライブ23及び27は、それぞれ雌ドライブ39及び33と相互に連携して動作する。これにより、雄ファスナ29に雌ドライバ31によって加えられた埋め込みトルクは、同時に雄ドライブを雌ドライブと係合させ、これによりカラー15のトルクが回避される。
【0039】
曲げ可能カラー15とインプラントねじ17とを含む曲げ可能カラーインプラント10のための外部ドライブ装置100を構築する方法も提供される。この方法は、インプラントねじ17を埋め込むために、そしてカラー15を曲げるために相互に連携して動作する雄ファスナ11と雌ドライバ31とを用意することを含む。この方法はさらに、雄ねじトップドライブ27に埋め込みトルクを加えるように雌ドライバ31を操作することを含み、雄ねじトップドライブ27は、曲げ可能カラー15へのトルクの付与を回避するために、そして曲げ可能カラー15の破損を軽減するために、インプラントねじ17の近位部分と一体的な近位部分を形成している。
【0040】
雄ねじトップドライブ27は、インプラントねじ17に隣接する部分を形成し、インプラントねじ17と一体化している。雌ドライバ31は、雄ねじトップドライブ27を介してインプラントねじ17に埋め込みトルクを加えることにより、カラー15へのトルク付与を回避する。カラー15が破損した埋め込み済みの曲げ可能カラーインプラント10を回収するには、雄ねじトップドライブ27の形状に適合する、一般に利用可能な雌歯科用ツールを用いれば十分である。
【0041】
雄ねじトップドライブ27の外寸dは、カラー15から近位側に結合されたアバットメント13の外寸Dよりも小さくてよく、そして雌ドライバ31は、雄ねじトップドライブ27にトルクを加えるために、そして雄ねじトップドライブ27と係合するために適合するトルク伝達の形状を支持するように相応に形成することができる。
【0042】
外部ドライブ装置100は、更に雄ファスナ29を形成する短型曲げ可能カラーインプラント50と、雌ドライバ31とを含む。雄ファスナ29は、埋め込みトルクを加えることによる埋め込みのために、曲げ可能カラー15と、雄ねじトップドライブ27と、インプラントねじ17とを支持してよく、そして雌ドライバ31は、トルクがカラー15に移行するのを防止するために、雄ねじトップドライブ27に埋め込みトルクを加えるように形成することができる。雄ねじトップドライブ27は、インプラントねじ17の近位部分として一体化されていてよい。装置100は、更に、アバットメント13と雄ねじトップドライブ27との間に配置されているカラー15から近位側に配置されたアバットメント13を備える。更に、雄ねじトップドライブ27のトルク伝達の形状に係合するように形成された雌ねじトップドライブ33も含まれる。
【0043】
雄ねじトップドライブ27は、インプラントねじ17に埋め込みトルクを移行させるように形成されていてよく、また雌ドライバ31によって提供された埋め込みトルクはカラー15を迂回する。短型曲げ可能カラーインプラント50のカラー15が埋め込み後に破損されると、一般的に利用可能な医療用ツールによって、破損したカラー15が回収される。雄ファスナ29には雄ヘッドドライブ23がないので、雄ファスナの長さは、雄ヘッドドライブ23の両方を有する外部ドライブの長さに対して短くなる。同様に、雌ドライバ31には雌ヘッドドライブ33がないので、雌ヘッドドライブ39及び雌ねじトップドライブ33の両方を有する外部ドライブの長さに対して長さが短くなる。これにより、短型曲げ可能カラーインプラント50は長さが短くなり、重量が軽くなり、より少ない数の生産および検査工程によって製造され、そして材料の重量が低減される。同様に、雌ドライバ31は、雌ヘッドドライブ39及びバックボーン37の一部がないことにより長さが短くなる。
【0044】
なお、インプラントねじ17の埋め込み後、雌ドライバ31は、カラー15を所望の方向に曲げるように適切に形成されている。最後に、雄ファスナ29を形成する短型曲げ可能カラーインプラント50と、雌ドライバ31とを含む曲げ可能カラーインプラントのための外部ドライブ装置100を構築する方法は、請求項16から24までのいずれか1項に基づいて実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
外部ドライブ装置100は、歯科用及び/又は医療用装置の業界によって適用することができる。
【符号の説明】
【0046】
100 外部ドライブ装置
10 曲げ可能カラーインプラント
11 雄ヘッドドライブ
13 アバットメント
15 曲げ可能カラー/カラー
17 インプラントねじ
23 雌ヘッドドライブ
25 外部ドライブ
27 雄ねじトップドライブ
29 雄ファスナ/一体型インプラント
31 雌ツール/雌ドライバ
33 雌ねじトップドライブ
35 結合片
37 バックボーン
39 雌ヘッドドライブ
41 平面
50 短型曲げ可能カラーインプラント
51 短型外部ドライブ
d 27の寸法
D 13の寸法
DST 遠位側
PRX 近位側
X 曲げ可能カラーインプラントの軸線
X1 31の配列線
【手続補正書】
【提出日】2022-03-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
曲げ可能カラーインプラントのための外部ドライブ埋め込み装置
(100
)であって、
インプラントねじ
(17
)と、近位側雄ヘッドドライブ
(23
)と、遠位側雄ねじトップドライブ
(27
)と、雄ドライブ
(23,27
)の間に配置されたカラー
(15
)とを含む剛性を有し且つ一体的な結合体として構成された、雄ファスナ
(29
)を形成する曲げ可能カラーインプラント
(10
)と、
近位側雌ヘッドドライブ
(39
)と遠位側雌ねじトップドライブ
(33
)との間に配置されたバックボーン
(37
)を含む剛性を有し且つ一体的なユニットとして構成された、雌ドライバ
(31
)を形成するドライブツール
(31
)であって、近位側及び遠位側雌ドライブ
(39,33
)が、前記近位側及び遠位側雄ドライブ
(23,27
)と相互に連携して動作するように形成されているドライブツール
(31
)と、を備え、
これにより、前記雌ドライブツール
(31
)によって前記雄ファスナ
(29
)に加えられる埋め込みトルクが、前記雄ドライブ
(23,27
)及び前記インプラントねじ
(17
)を回転させ、これにより前記カラー
(15
)のトルクが回避されることを特徴とする、外部ドライブ埋め込み装置
(100
)。
【請求項2】
前記雌ドライバ
(31
)は、遠位側で前記バックボーン
(37
)に結合された近位側の結合片
(35
)をさらに支持し、前記結合片
(35
)は、手によって回転させるように、又は前記結合片をツールに結合するように形成されている、請求項1に記載の装置
(100
)。
【請求項3】
前記雄ねじトップドライブ
(27
)の外寸は、前記カラー
(15
)から近位側に結合されたアバットメント
(13
)の外寸よりも小さく、
前記雌ドライバ
(31
)は、前記雄ドライブ
(23,27
)にトルクを加え、且つ前記雄ドライブ
(23,27
)との横方向の係合のための適合するトルク伝達の形状を支持するように形成されている、請求項1に記載の装置
(100
)。
【請求項4】
前記雄及び前記雌ねじトップドライブ
(27,33
)と、前記雄及び雌ヘッドドライバ
(23,29
)とが伝達及び係合の形状を有しており、伝達及び係合の形状は、同じ伝達及び係合の形状並びに異なる伝達及び係合の形状のうちの一方である、請求項1に記載の装置
(100
)。
【請求項5】
前記インプラントねじ
(17
)の埋め込み後に、前記雌ドライブ
(31
)が、前記カラー
(15
)を所望の方向へ曲げるようにさらに形成されており、これによりツールの交換の必要性を回避する、請求項1に記載の装置
(100
)。
【請求項6】
前記雄ねじトップドライブ(27)は、インプラントねじ(17)の一体的な部分である、請求項1に記載の装置(100)。
【請求項7】
曲げ可能カラー
(15
)とインプラントねじ
(17
)とを含む曲げ可能カラーインプラント
(10
)のための外部ドライブ埋め込み装置
(100
)を構築する方法であって、
近位側雄ヘッドドライブ
(23
)と遠位側雄ねじトップドライブ
(27
)とを支持する雄ファスナ
(29
)を形成するカラーインプラント
(10
)を用意し、前記カラー
(15
)が前記雄ドライブ
(23,27
)の間に配置されており、
近位側雌ヘッドドライブ
(39
)と遠位側雌ねじトップドライブ
(33
)とを支持する雌ドライバ
(31
)を用意し、前記近位側及び遠位側雌ドライブ
(39,33
)は、前記近位側及び遠位側雄ドライブ
(23,27
)と相互に連携して動作するように形成されており、
これにより、前記雌ドライバ
(31
)によって前記雄ファスナ
(29
)に加えられる埋め込みトルクが、前記雄ドライブ
(23,27
)を前記雌ドライブ
(39,33
)と同時に係合させ、これにより、前記カラー
(15
)のトルクが回避されることを特徴とする、方法。
【請求項8】
前記インプラントねじ
(17
)の埋め込み後、前記雌ドライブ
(31
)が、前記カラー
(15
)を所望の方向へ曲げるようにさらに動作可能であり、これによりツールの交換の必要性を回避する、
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記雄及び前記雌ねじトップドライブ
(27,33
)と、前記雄及び雌ヘッドドライブ
(23,39
)とが伝達及び係合の形状を有しており、伝達及び係合の形状は、同じ係合の形状及び異なる係合の形状のうちの一方である、
請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記雄ファスナ(11)および前記雌ドライバ(31)は、前記インプラントねじ(17)を埋め込むために、および前記カラー(15)を曲げるために相互に連携して操作可能である、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記雄ねじトップドライブ(27)は、前記インプラントねじ(17)に隣接する部分として一体化されている、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記雌ドライバ(31)は、前記雄ねじトップドライブ(27)を介して前記インプラントねじ(17)に埋め込みトルクを加えることにより、前記カラー(15)へのトルク付与を回避する、請求項7に記載の方法。
【請求項13】
前記雄ねじトップドライブ(27)の形状に適合する雌歯科用ツールは、破損したカラー(15)を有する埋め込み済みの曲げ可能カラーインプラント(10)を回収するように使用される、請求項7に記載の方法。
【請求項14】
前記雄ねじトップドライブ(27)は、埋め込みトルクを前記インプラントねじ(17)に伝達し、前記雌ドライバ(31)から供給される埋め込みトルクは、前記カラー(15)を迂回する、請求項7に記載の方法。
【請求項15】
前記方法は、前記曲げ可能カラー(15)へのトルクの付与を回避し、および曲げ可能カラー(15)の破損を軽減するために、前記インプラントねじ(17)の近位部分と一体的に近位部分を形成している雄ねじトップドライブ(27)に埋め込みトルクを加えるために前記雌ドライバ(31)を操作することを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項16】
前記インプラントねじ(17)は、軸線(X)に沿って配列されており、前記雌ドライバ(31)は、前記軸線(X)に対して垂直な横方向の係合動作によって、前記雄ヘッドドライブ(23)及び前記雄ねじトップドライブ(27)に係合する、請求項7に記載の方法。
【国際調査報告】