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特表2022-541711ブリッジネットワーク情報アドバタイズ方法、デバイス、およびパブリック属性管理コンポーネント
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-27
(54)【発明の名称】ブリッジネットワーク情報アドバタイズ方法、デバイス、およびパブリック属性管理コンポーネント
(51)【国際特許分類】
   H04L 47/2475 20220101AFI20220916BHJP
   H04L 47/72 20220101ALI20220916BHJP
【FI】
H04L47/2475
H04L47/72
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021569506
(86)(22)【出願日】2020-05-28
(85)【翻訳文提出日】2021-11-22
(86)【国際出願番号】 CN2020093031
(87)【国際公開番号】W WO2021012782
(87)【国際公開日】2021-01-28
(31)【優先権主張番号】201910662470.7
(32)【優先日】2019-07-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510020354
【氏名又は名称】中▲興▼通▲訊▼股▲ふぇん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan District Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100199819
【弁理士】
【氏名又は名称】大行 尚哉
(74)【代理人】
【識別番号】100087859
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 秀治
(72)【発明者】
【氏名】朱向陽
(72)【発明者】
【氏名】韓玉芳
【テーマコード(参考)】
5K030
【Fターム(参考)】
5K030GA12
5K030HA08
5K030HD03
5K030LC05
5K030LC09
(57)【要約】
【課題】本発明はブリッジネットワーク情報アドバタイズ方法、デバイス、パブリック属性管理コンポーネント、およびコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【解決手段】ブリッジネットワークの各ノードの各ポートにCAMCが設置され、前記CAMCはLRPアプリケーションとLRPとの間に設置され、前記方法は、CAMCは、LRPアプリケーションによってアドバタイズされた第1パブリック属性情報を受信し、前記第1パブリック属性情報をLRPのデータベースに書きむこと、および、前記CAMCは、LRPのデータベースによって報告された第2パブリック属性情報を受信し、前記第2パブリック属性情報をLRPアプリケーションに報告することを含む。本発明の実施形態によって、パブリック属性情報は、CAMCを介して均一に伝送および拡散し、一方で、複数のLRPアプリケーションは、追加の定義なしにパブリック属性情報を共有することができ、他方で、同じポート上の複数のLRPアプリケーションは、同じパブリック属性情報をアドバタイズする必要がある場合、アドバタイズする必要があるのは1回だけなので、リソースの浪費を回避できる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブリッジネットワーク情報のアドバタイズ方法であって、ブリッジネットワークの各ノードの各ポートにパブリック属性管理コンポーネントCAMCが設置され、前記CAMCはリンクローカル登録プロトコルLRPアプリケーションとLRPとの間に設置され、前記方法は、
CAMCは、LRPアプリケーションによってアドバタイズされた第1パブリック属性情報を受信し、前記第1パブリック属性情報をLRPのデータベースに書きむこと、および、
前記CAMCは、LRPのデータベースによって報告された第2パブリック属性情報を受信し、前記第2パブリック属性情報をLRPアプリケーションに報告することを含み、
ここで、前記第1パブリック属性情報は、前記LRPアプリケーションがアドバタイズする必要があるパブリック属性情報であり、前記第2パブリック属性情報は、前記LRPのデータベースが変更されたときに同期する必要があるパブリック属性情報であることを特徴とするブリッジネットワーク情報のアドバタイズ方法。
【請求項2】
前記CAMCが、LRPアプリケーションによってアドバタイズされた第1パブリック属性情報を受信し、前記第1パブリック属性情報をLRPのデータベースに書き込むことは、
前記CAMCは、LRPアプリケーションがCAMC情報アドバタイズサービスプリミティブを介してアドバタイズされた第1パブリック属性情報を受信することと、
前記CAMCは、前記第1パブリック属性情報をタイプ長さ値TLVフォーマットにカプセル化し、LRP書き込み記録要求プリミティブを呼び出して、前記第1パブリック属性情報をLRPのApplicantデータベースに書き込むこととを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記CAMCは、LRPのデータベースによって報告された第2パブリック属性情報を受信し、前記第2パブリック属性情報をLRPアプリケーションに報告することは、
前記CAMCは、LRPのRegistrarデータベースがLRP記録書き込み表示プリミティブを介して報告されたTLVカプセル化フォーマットの第2パブリック属性情報を受信することと、
前記CAMCは、前記TLVカプセル化フォーマットの第2パブリック属性情報をカプセル化解除し、前記第2パブリック属性情報を、CAMC情報報告プリミティブを介して、本ポートのすべてのLRPアプリケーションに報告することとを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記CAMCは、LRPのデータベースによって報告された第2パブリック属性情報を受信し、前記第2パブリック属性情報をLRPアプリケーションに報告する後、前記方法は、
前記CAMCは、前記第2パブリック属性情報を拡散する必要があると確定し、前記第2パブリック属性情報を本ノードの他のポートのCAMCに拡散することをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2パブリック属性情報を拡散する必要があると確定することは、
属性拡散フラグテーブルCPFTをクエリすることにより、前記第2パブリック属性情報を拡散する必要があると確定することを含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、
前記CAMCは、本ノードの他のポートのCAMCによって拡散された第3パブリック属性情報を受信し、前記第3パブリック属性情報は、拡散する必要があるパブリック属性情報であることと、
前記CAMCは、前記第3パブリック属性情報をLRPのデータベースに書き込むこととをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、
前記CAMCは、LRPアプリケーションによって送信されたクエリ要求を受信し、前記クエリ要求は、指定された属性情報をクエリするために使用されることと、
前記CAMCはLRPデータベースをクエリし、クエリ結果を前記LRPアプリケーションに返すこととを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記CAMCが、LRPアプリケーションによって送信されたクエリ要求を受信することは、前記CAMCが、前記LRPアプリケーションのCAMCクエリサービスプリミティブを介して送信されたクエリ要求を受信することを含み、
前記CAMCが、LRPデータベースをクエリし、クエリ結果を前記LRPアプリケーションに返すことは、前記CAMCが、LRPデータベースクエリプリミティブを呼び出して、LRPデータベースをクエリし、前記属性情報を取得し、前記CAMCは、前記属性情報とスクリーニングポリシーに従ってクエリ結果を決定し、前記クエリ結果を前記LRPアプリケーションに返すことを含む、ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
CAMCであって、前記CAMCはブリッジネットワークの各ノードの各ポートのLRPアプリケーションとLRPとの間に設置され、属性宣言コンポーネントCADE、エンコーディングとデコーディングコンポーネントCCDE、および属性登録コンポーネントCAREを含み、ここで、
前記CADEは、LRPアプリケーションによってアドバタイズされた第1パブリック属性情報を受信して、前記CCDEに送信するように設置され、
前記CCDEは、前記第1パブリック属性情報をTLVフォーマットにカプセル化し、前記TLVフォーマットにカプセル化された第1パブリック属性情報をLRPのデータベースに書き込み、および、LRPのデータベースによって報告されたTLVカプセル化フォーマットの第2パブリック属性情報を受信し、前記TLVカプセル化フォーマットの第2パブリック属性情報をカプセル化解除して、前記CAREに送信するように設置され、
前記CAREは、前記第2パブリック属性情報をLRPアプリケーションに報告するように設置され、
ここで、前記第1パブリック属性情報は、前記LRPアプリケーションがアドバタイズする必要があるパブリック属性情報であり、前記第2パブリック属性情報は、前記LRPのデータベースが変更されたときに同期する必要があるパブリック属性情報であることを特徴とするCAMC。
【請求項10】
前記CAMCは、属性拡散フラグテーブルCPFTと属性伝播コンポーネントCPPEとをさらに含み、各ノードのすべてのポートは一つのCPPEを共有し、
前記CAREは、CPFTをクエリすることによって前記第2パブリック属性情報を拡散する必要があることを決定すると、前記第2パブリック属性情報を前記CPPEに送信するようにさらに設置され、
前記CPPEは、前記第2パブリック属性情報を本ノードの他のポートのCAMCにおけるCADEに拡散することを特徴とする請求項9に記載のCAMC。
【請求項11】
前記CADEは、前記CPPEによって拡散された第3パブリック属性情報を受信し、前記第3パブリック属性情報を前記CCDEに送信するようにさらに設置され、前記第3パブリック属性情報は、拡散する必要があるパブリック属性情報であり、
前記CCDEは、前記第3パブリック属性情報をTLVフォーマットにカプセル化し、前記TLVフォーマットにカプセル化された第3パブリック属性情報をLRPのデータベースに書き込むように設置されることを特徴とする請求項10に記載のCAMC。
【請求項12】
前記CADEは、LRPアプリケーションによって送信されたクエリ要求を受信し、前記クエリ要求をCCDEに送信するようにさらに設置され、前記クエリ要求は、指定された属性情報をクエリするために使用され、
前記CCDEは、前記クエリ要求をTLVフォーマットにカプセル化し、LRPデータベースをクエリし、前記属性情報を取得して、前記CAREに送信するようにさらに設置され、
前記CAREは、前記属性情報およびスクリーニングポリシーに従ってクエリ結果を決定し、前記クエリ結果を前記LRPアプリケーションに返すようにさらに設置されることを特徴とする請求項9に記載のCAMC。
【請求項13】
ブリッジネットワーク情報アドバタイズデバイスであって、メモリ、プロセッサ、およびメモリに格納され、且つプロセッサ上で実行することができるコンピュータプログラムを含み、前記プロセッサは、前記プログラムを実行するときに、請求項1~8のいずれかの1項に記載の前記ブリッジネットワーク情報アドバタイズ方法を実現することを特徴とするブリッジネットワーク情報アドバタイズデバイス。
【請求項14】
コンピュータ可読記憶媒体であって、コンピュータ実行可能命令を格納し、前記コンピュータ実行可能命令は、請求項1~8のいずれかの1項に記載の前記ブリッジネットワーク情報アドバタイズ方法を実行するために使用されることを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はブリッジネットワーク情報アドバタイズ方法、デバイス、パブリック属性管理コンポーネント、およびコンピュータ可読記憶媒体に関するが、これらに限定されない。
【背景技術】
【0002】
LRP(Link-local Registration Protocol、リンクローカル登録プロトコル)は、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers、電気電子技術者協会)TSN(Time Sensitive Network、Time Sensitive Network、時間敏感ネットワーク)ワーキンググループによって提案された、ネットワーク内で高速且つ高い信頼性でホップごとに情報を配信するプロトコルであり、優れたスケーラビリティと1MByteレベルのデータ伝送にサポートするという利点を有する。LRPプロトコルにおいて、さまざまなアプリケーションプロトコルまたはコンポーネントを定義でき、これらのアプリケーションはLRPと緩く結合され、それぞれが属性値とセマンティクスを定義し、LRPがデータ送信チャネルのみとして使用され、LRPより提供されたサービスプリミティブを呼び出すことにより、属性を宣言および伝播する。
【0003】
LRPに基づくさまざまなアプリケーションは、ブリッジネットワーク内で一部のパブリック情報をアドバタイズする必要があり、たとえば、RAP(Resource Allocate Protocol、リソース割り当てプロトコル)は、ネットワークにおける各ノード間でSR(Stream Reservation、ストリーム予約)Class(クラス)、キュー伝送選択アルゴリズム、キューClassMeasureIntervalなどの情報をアドバタイズすることによってSRフィールドを確立し、そして、SRフィールドに基づいてリソースを割り当て、また、他のプロトコルもSRフィールドに基づいて動作する必要がある場合もある。ただし、現在、SRフィールド情報アドバタイズはRAPと連動し、他のプロトコルがSRフィールド情報を使用する場合は、これらの情報を個別に定義してアドバタイズする必要があり、仕様の不整合やネットワークリソースの浪費を引き起こす可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以下は、本発明を詳しく説明されているトピックの概要であり、 この概要は、クレームの保護範囲を制限することを意図したものではない。
【0005】
本発明の実施形態は、ブリッジネットワーク情報アドバタイズ方法、デバイス、パブリック属性管理コンポーネント、およびコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態は、ブリッジネットワーク情報のアドバタイズ方法を提供し、ブリッジネットワークの各ノードの各ポートにパブリック属性管理コンポーネントCAMCが設置され、前記CAMCはリンクローカル登録プロトコルLRPアプリケーションとLRPとの間に設置され、前記方法は、CAMCは、LRPアプリケーションによってアドバタイズされた第1パブリック属性情報を受信し、前記第1パブリック属性情報をLRPのデータベースに書きむこと、および、前記CAMCは、LRPのデータベースによって報告された第2パブリック属性情報を受信し、前記第2パブリック属性情報をLRPアプリケーションに報告することを含み、ここで、前記第1パブリック属性情報は、前記LRPアプリケーションがアドバタイズする必要があるパブリック属性情報であり、前記第2パブリック属性情報は、前記LRPのデータベースが変更されたときに同期する必要があるパブリック属性情報である
【0007】
本発明の実施形態はCAMCをさらに提供し、前記CAMCはブリッジネットワークの各ノードの各ポートのLRPアプリケーションとLRPとの間に設置され、属性宣言コンポーネントCADE、エンコーディングとデコーディングコンポーネントCCDE、および属性登録コンポーネントCAREを含み、ここで、前記CADEは、LRPアプリケーションによってアドバタイズされた第1パブリック属性情報を受信して、前記CCDEに送信するように設置され、前記CCDEは、前記第1パブリック属性情報をTLVフォーマットにカプセル化し、前記TLVフォーマットにカプセル化された第1パブリック属性情報をLRPのデータベースに書き込み、および、LRPのデータベースによって報告されたTLVカプセル化フォーマットの第2パブリック属性情報を受信し、前記TLVカプセル化フォーマットの第2パブリック属性情報をカプセル化解除して、前記CAREに送信するように設置され、前記CAREは、前記第2パブリック属性情報をLRPアプリケーションに報告するように設置され、ここで、前記第1パブリック属性情報は、前記LRPアプリケーションがアドバタイズする必要があるパブリック属性情報であり、前記第2パブリック属性情報は、前記LRPのデータベースが変更されたときに同期する必要があるパブリック属性情報である。
【0008】
本発明の実施形態はブリッジネットワーク情報アドバタイズデバイスをさらに提供し、メモリ、プロセッサ、およびメモリに格納され、且つプロセッサ上で実行することができるコンピュータプログラムを含み、前記プロセッサは、前記プログラムを実行するときに、前記ブリッジネットワーク情報アドバタイズ方法を実現する。
【0009】
本発明の実施形態はコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、コンピュータ実行可能命令を格納し、前記コンピュータ実行可能命令は、前記ブリッジネットワーク情報アドバタイズ方法を実行するために使用される。
【発明の効果】
【0010】
本発明の実施形態において、ブリッジネットワークの各ノードの各ポートにCAMCが設置され、前記CAMCは、LRPアプリケーションとLRPとの間に設置され、CAMCは、LRPアプリケーションによってアドバタイズされた第1パブリック属性情報を受信し、前記第1パブリック属性情報をLRPのデータベースに書き込み、および前記CAMCはLRPのデータベースによって報告された第2パブリック属性情報を受信し、前記第2パブリック属性情報をLRPアプリケーションに報告する。ここで、前記第1パブリック属性情報は、前記LRPアプリケーションがアドバタイズする必要があるパブリック属性情報であり、前記第2パブリック属性情報は、前記LRPのデータベースが変更されたときに同期する必要があるパブリック属性情報である。本発明の実施形態によって、パブリック属性情報は、CAMCを介して均一に伝送および拡散し、一方で、複数のLRPアプリケーションは、追加の定義なしにパブリック属性情報を共有することができ、他方で、同じポート上の複数のLRPアプリケーションは、同じパブリック属性情報をアドバタイズする必要がある場合、アドバタイズする必要があるのは1回だけなので、リソースの浪費を回避できる。
【0011】
図面と詳細な説明を読んで理解した後、他の側面も理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、本発明の実施形態に係るRecord LRPDUのカプセル化フォーマットの概略図である。
図2図2は、本発明の実施形態に係る各Recordのエンコードフォーマットの概略図である。
図3図3は、本発明の実施形態に係るCAMC、LRPおよびLRPアプリケーションの間の関係概略図である。
図4図4は、本発明の実施形態に係るブリッジネットワーク情報アドバタイズ方法のフローチャートである。
図5図5は、本発明の実施形態におけるステップ101のフローチャートである。
図6図6は、本発明の実施形態におけるステップ201のフローチャートである。
図7図7は、本発明の別の実施形態に係るブリッジネットワーク情報アドバタイズ方法のフローチャートである。
図8図8は、本発明の実施形態に係るブリッジネットワーク情報アドバタイズ方法において拡散を実現するフローチャートである。
図9図9は、本発明の実施形態に係るブリッジネットワーク情報アドバタイズ方法においてクエリを実現するフローチャートである。
図10図10は、本発明の実施形態のクエリシーケンス図である。
図11図11は、本発明の実施形態のCAMC構成の概略図である。
図12図12は、本発明の実施形態に係るLRPアプリケーションがCAMCを介して属性情報をアドバタイズするフローチャートである。
図13図13は、本発明の第1応用例のフローチャートである。
図14図14は、本発明の第2応用例のフローチャートである。
図15図15は、本発明の実施形態の(a)および(b)がTLVコーディングフォーマットとする概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
図面のフローチャートに示されたステップは、一つのセットのコンピュータ実行可能命令であるコンピュータシステムで実行することができる。また、フローチャートには論理的な順序が示されているが、場合によっては、ここで示されているまたは説明されている順序と異なる順序で実行されることができる。
【0015】
LRPアプリケーションに様々なアプリケーションに依存しないパブリック情報アドバタイズサービスを提供するために、本発明の実施形態は、LRPに基づいて、CAMC(Common Attributes Management Component、パブリック属性管理コンポーネント)と呼ばれるコンポーネントを提案する。当該コンポーネントはパブリックコンポーネントとして、ブリッジネットワークにおいて、Record LRPDU(Link-local Registration Protocol Data Unit、リンクローカル登録プロトコルデータユニット)に基づいて、TLV(Type、Length、Value、タイプ、長さ、および値)のエンコードフォーマットでさまざまなパブリック情報をアドバタイズし、CAMCコンポーネントは他のプロトコル又はコンポーネントに情報アドバタイズサービスを提供する。
【0016】
ブリッジネットワークの各ノードの各ポートにCAMCが設置され、前記CAMCはLRPアプリケーションとLRPとの間に設置される。
【0017】
ブリッジネットワークにおいて、アドバタイズする必要があるパブリック情報が多くて、たとえば、ポート帯域幅の残りの使用可能なリソースは、RAPより使用され、PCE(Path Computation Element、パス計算要素)よりパス計算の基礎として使用される。本発明の実施形態は、CAMCによってアドバタイズできる様々な情報を示し、以下の表1に示された内容を含むが、これらに限定されない。
【0018】
表1 CAMCによってアドバタイズできるパブリック情報のリスト
【0019】
アドバタイズが必要な情報について、TLVフォーマットでエンコードされ、LRPDUによってキャリーする。LRPによって定義されたさまざまなLRPDUにおいて、Record LRPDUを利用してData(データ)をキャリーする。Record LRPDUのカプセル化フォーマットを図1に示し、各Record LRPDUは0個または複数のRecordをキャリーでき、各Recordのエンコードフォーマットを図2に示し、ここで、各Application Data(アプリケーションデータ)フィールドは、複数のアドバタイズが必要な情報TLVをキャリーすることに用いられる。各タイプの情報のTLVエンコードフォーマットは、実際のニーズまたは既存の技術に従って選択することができ、これは、本発明の実施形態では繰り返されない。
【0020】
CAMCは、複数のLRPアプリケーションにパブリック情報のアドバタイズサービスを提供することができ、これらのLRPアプリケーションは、ぞれぞれ特定の属性情報をアドバタイズすることもできる。CAMC、LRP、およびその他の各LRPアプリケーションプロトコルまたはコンポーネントとの関係概略図を図3に示し、各LRPアプリケーションのパブリック属性は、CAMCによってアドバタイズし(矢印の破線)、LRPアプリケーションの各自らの特定の属性は、自らによってアドバタイズすることができ(矢印の実線)、たとえば、RAPのSRフィールドの属性はCAMCプロトコルを使用してアドバタイズすることができるが、RAPリソース割り当てに関連する属性は自らで定義され、且つLRPプリミティブを呼び出すことによってアドバタイズする。
【0021】
CAMCによって定義された内容には次のものが含まれる。
1.各パブリック属性のタイプと値、および関連するセマンティクスは、アドバタイズが必要なさまざまな情報を意味する。たとえば、属性タイプは「キュー伝送選択アルゴリズム」であり、属性値は1であり、これは、クレジットベースシェイパー(Credit-Based Shaper、CBS)に基づくアルゴリズムを意味し、
2.Record LRPDUでさまざまな属性タイプと値をキャリーするために使用されるエンコードフォーマットであり、
3.CAMCコンポーネント固有のappIDであり、
4.CAMCに加えて、RAP、PCEなどの他のLRPアプリケーションまたはコンポーネントに3つのプリミティブを提供し、これらは、情報アドバタイズサービスプリミティブ、情報クエリサービスプリミティブ、および情報報告プリミティブである。RAPなどのアプリケーションは、情報クエリサービスプリミティブを呼び出して、本ポートの特定の情報がアドバタイズされているかどうか、および他のポートによってアドバタイズされる情報をクエリできる。同じポート上の複数のアプリケーションが表1にリストされている同じ情報をアドバタイズする必要がある場合、一回のみでアドバタイズすれば結構であり、リソースの浪費を避ける。
【0022】
図4に示すように、本発明の実施形態に係るブリッジネットワーク情報のアドバタイズ方法は、以下のステップを含む。
【0023】
ステップ101:CAMCは、LRPアプリケーションによってアドバタイズされた第1パブリック属性情報を受信し、前記第1パブリック属性情報をLRPのデータベースに書き込む。
【0024】
ここで、前記第1パブリック属性情報は、前記LRPアプリケーションがアドバタイズする必要があるパブリック属性情報である。
【0025】
図5に示すように、一つの実施形態において、前記ステップ101は、以下のステップを含む。
【0026】
ステップ201:前記CAMCは、LRPアプリケーションがCAMC情報アドバタイズサービスプリミティブを介してアドバタイズされた第1パブリック属性情報を受信する。
【0027】
ステップ202:前記CAMCは、前記第1パブリック属性情報をTLVフォーマットにカプセル化し、LRP Write Record Request(書き込み記録要求)プリミティブを呼び出して、前記第1パブリック属性情報をLRPのApplicant(申請)データベースに書き込む。
【0028】
ここで、カプセル化するとき、前記第1パブリック属性情報と本ポートの情報とを一緒にカプセル化し、LRPのApplicantデータベースに送信する。
【0029】
ステップ102:前記CAMCは、LRPのデータベースによって報告された第2パブリック属性情報を受信し、前記第2パブリック属性情報をLRPアプリケーションに報告する。
【0030】
ここで、前記第2パブリック属性情報は、LRPのデータベースが変更されたときに同期する必要があるパブリック属性情報である。
【0031】
図6に示すように、一つの実施形態において、ステップ102は、以下のステップを含む。
【0032】
ステップ301:前記CAMCは、LRPのRegistrarデータベースがLRP Record Write Indication(記録書き込み表示)プリミティブを介して報告されたTLVカプセル化フォーマットの第2パブリック属性情報を受信する。
【0033】
ステップ302:前記CAMCは、TLVカプセル化フォーマットの第2パブリック属性情報をカプセル化解除し、前記第2パブリック属性情報を、CAMC情報報告プリミティブを介して、本ポートのすべてのLRPアプリケーションに報告する。
【0034】
なお、前記ステップ101と102の実行は順序がないことに留意されたい。本実施形態は、一つのポートのCAMCに対して説明する。実際の応用において、LRPアプリケーションが本ポートのCAMCを介してパブリック属性情報をLRPのApplicantデータベースに書き込むとき、LRPは、Applicantデータベースが変更されたRecordを隣接のRegistrarデータベースに同期させる。当該隣接Registrarデータベースが対応するCAMCは、当該パブリック属性情報を当該CAMCが対応するすべてのLRPアプリケーションに報告する。
【0035】
図7に示すように、一つの実施形態において、ステップ102の後、前記方法は以下のステップをさらに含む。
【0036】
ステップ103:前記CAMCは、前記第2パブリック属性情報を拡散する必要があると確定し、前記第2パブリック属性情報を本ノードの他のポートのCAMCに拡散する。
【0037】
ここで、CPFT(CAMC attribute Propagation Flag Table、属性拡散フラグテーブル)をクエリすることにより、前記第2パブリック属性情報を拡散する必要があると確定できる。
【0038】
前記CPFTは前記CAMCに位置され、LRPアプリケーションで配置を担当し、又はユーザーより静的に配置することもできる。
【0039】
図8に示すように、一つの実施形態において、前記方法は以下のステップをさらに含む。
【0040】
ステップ401:前記CAMCは、本ノードの他のポートのCAMCによって拡散された第3パブリック属性情報を受信し、前記第3パブリック属性情報は、拡散する必要があるパブリック属性情報である。
【0041】
ここで、このステップは、ステップ103に対応し、他のポートから本ポートに拡散されたパブリック属性情報である。
【0042】
ステップ402:前記CAMCは、前記第3パブリック属性情報をLRPのデータベースに書き込む。
【0043】
ここで、ステップ402の後、ローカルのLRPのデータベースが更新されると、前記CAMCは、前記LRPデータベースより送信した第3パブリック属性情報を受信し、前記CAMCは、本ポートのすべてのLRPアプリケーションに前記第3パブリック属性情報を送信する。
【0044】
図9に示すように、一つの実施形態において、前記方法は以下のステップをさらに含む。
【0045】
ステップ501:前記CAMCは、LRPアプリケーションによって送信されたクエリ要求を受信し、前記クエリ要求は、指定された属性情報をクエリするために使用される。
【0046】
ここで、一つの実施形態において、前記CAMCは、前記LRPアプリケーションのCAMCクエリサービスプリミティブを介して送信されたクエリ要求を受信する。
【0047】
ステップ502:前記CAMCはLRPデータベースをクエリし、クエリ結果を前記LRPアプリケーションに返す。
【0048】
一つの実施形態において、前記ステップ502は、以下のステップを含む。
【0049】
前記CAMCは、LRP Database Requestクエリプリミティブを呼び出して、LRPデータベースをクエリし、前記属性情報を取得し、前記CAMCは、前記属性情報とスクリーニングポリシーに従ってクエリ結果を決定し、前記クエリ結果を前記LRPアプリケーションに返す。
【0050】
LRPアプリケーションにクエリサービスを提供する場合、CAMCはクッションとして、LRPはLRP Database Requestプリミティブを提供する必要があり、このプリミティブは、Record ID、checksum、sequenceNumなどの内容を取り除き、データベースRecordのData内容を返し、全体的なクエリシーケンス図を図10に示し、プロセスは次のとおりである。
【0051】
ステップ601:LRPアプリケーションは、CAMCクエリサービスプリミティブを呼び出して、ある属性情報をクエリし、本ポートが当該属性をアドバタイズしたかどうか、および他のポートから本ポートにアドバタイズした当該属性情報を含む。
【0052】
ステップ602:CAMCは、LRP Database Requestクエリプリミティブを呼び出して、LRPデータベースをクエリする。
【0053】
ステップ603:LRPデータベースは、データベースクエリ結果、すなわち、当該属性情報をキャリーするRecord Application Data情報を返す。
【0054】
ステップ604:CAMCは、当該属性情報を抽出し、特定のポリシーに従って属性情報をスクリーニングおよび統合する(例えば、上位層LRPアプリケーション要件に従って特定のノードまたはポートの属性、またはフィールド全体内のすべてのノードの属性、または本ポートが当該属性をアドバタイズされたかどうかをマークすることなどをスクリーニングする)。
【0055】
ステップ605:CAMCはクエリ結果を上位層のLRPアプリケーションに返す。
【0056】
図11に示すように、本発明の実施形態のCAMCは、以下のコンポーネントを含み、各コンポーネントの機能および相互協力プロセスは以下のとおりである。
【0057】
per-PortalコンポーネントであるCADE(CAMC Attribute Declaration Entity、属性宣言コンポーネント)71は、当該Portalでのパブリック属性宣言イベントを処理し、bridge(橋)にCPPE74を介して他のポートから登録された属性によってトリガーされ(図の丸7)、またはRAPなどのアプリケーションによって発行されたCAMCサービス要求プリミティブによってトリガーされ(図の丸1)、CADEの出力はCCDE(図の丸2)73に渡される。
【0058】
per-PortalコンポーネントであるCARE(CAMC Attribute Registration Entity、属性登録コンポーネント)72は、当該Portalで発生するパブリック属性登録イベントを処理し、CCDE73からの属性を受信することによってトリガーされる(図の丸5)。CARE72の出力はRAPなどのアプリケーションに送信され(図の丸8)、CPFTをクエリして(図の丸9)、CPPE74を介して拡散する必要があるかどうかが判断する(図の丸6)。
【0059】
per-PortalコンポーネントであるCCDE(CAMC Coding and Decoding Entity、エンコーディングとデコーディングコンポーネント)73は、CAMC属性を相応的にTLVフォーマットでエンコードしてLRPに送信するか(図の丸3)、LRPから情報を受信してTLVデコーディングを実行する(図の丸4)。
【0060】
per-BridgeコンポーネントであるCPPE(CAMC attribute Propagation and Processing Entity、属性伝播コンポーネント)74は、per-Poral CAMCコンポーネントの間で属性宣言を伝播し、各ノードのすべてのポートは一つのCPPE74を共有する。
【0061】
CPFT(CAMC attribute Propagation Flag Table、属性拡散フラグテーブル)75は、ポートより受信した属性登録宣言がCPPE74を介して他のポートに拡散する必要があるかどうかを示し、テーブルは、LRPアプリケーションによって配置を担当するか、ユーザーによって静的に配置するかの2つの方法で生成できる。
【0062】
本発明の実施形態において、前記CADE71は、LRPアプリケーションによってアドバタイズされた第1パブリック属性情報を受信することに用いられ、それを前記CCDE73に送信する。
【0063】
前記CCDE73は、前記第1パブリック属性情報をTLVフォーマットにカプセル化し、前記TLVフォーマットにカプセル化された第1パブリック属性情報をLRPデータベースに書き込み、および、LRPのデータベースによって報告されたTLVカプセル化フォーマットの第2パブリック属性情報を受信し、前記TLVカプセル化フォーマットの第2パブリック属性情報をカプセル化解除して、前記CARE72に送信するように設置される。
【0064】
前記CARE72は、前記第2パブリック属性情報をLRPアプリケーションに報告するように設置される。
【0065】
ここで、前記第1パブリック属性情報は、前記LRPアプリケーションがアドバタイズする必要があるパブリック属性情報であり、前記第2パブリック属性情報は、前記LRPのデータベースが変更されたときに同期する必要があるパブリック属性情報である。
【0066】
一つの実施形態において、前記CARE72は、CPFT75をクエリすることによって前記第2パブリック属性情報を拡散する必要があることを決定すると、前記第2パブリック属性情報を前記CPPE74に送信するようにさらに設置される。
【0067】
前記CPPE74は、前記第2パブリック属性情報を本ノードの他のポートのCAMCにおけるCADEに拡散するように設置される。
【0068】
一つの実施形態において、前記CADE71は、前記CPPE74によって拡散された第3パブリック属性情報を受信し、前記第3パブリック属性情報を前記CCDE73に送信するようにさらに設置され、前記第3パブリック属性情報は、拡散する必要があるパブリック属性情報である。
【0069】
前記CCDE73は、前記第3パブリック属性情報をTLVフォーマットにカプセル化し、前記TLVフォーマットにカプセル化された第3パブリック属性情報をLRPのデータベースに書き込むように設置される。
【0070】
一つの実施形態において、前記CADE71は、LRPアプリケーションによって送信されたクエリ要求を受信し、前記クエリ要求をCCDE73に送信するようにさらに設置され、前記クエリ要求は、指定された属性情報をクエリするために使用される。
【0071】
前記CCDE73は、前記クエリ要求をTLVフォーマットにカプセル化し、LRPデータベースをクエリし、前記属性情報を取得して、前記CARE72に送信するようにさらに設置される。
【0072】
前記CARE72は、前記属性情報およびスクリーニングポリシーに従ってクエリ結果を決定し、前記クエリ結果を前記LRPアプリケーションに返すように設置される。
【0073】
図12に示すように、LRPアプリケーションがCAMCを介した属性情報をアドバタイズするプロセスは以下のステップを含む。
【0074】
ステップ801、LRPアプリケーションは、CAMC情報アドバタイズサービスプリミティブを呼び出すことによって属性情報をアドバタイズする。
【0075】
ステップ802、CAMC内部における情報アドバタイズを担当するコンポーネントであるCADEは、要求情報を本ポート情報と一緒にCCDEコンポーネントに送信する。
【0076】
ステップ803、CCDEコンポーネントは、情報をTLVフォーマットにカプセル化し、LRP Write Record Requestプリミティブを呼び出して、属性をApplicantデータベースに書き込む。
【0077】
ステップ804、LRPは、Applicantデータベースが変更されたRecordを隣接するRegistrarデータベースに同期させる。
【0078】
ステップ805、隣接するRegistrarデータベースの変更は、LRP Record Write Indicationプリミティブを介して隣接するCCDEコンポーネントに報告する。
【0079】
ステップ806、隣接するCCDEコンポーネントは、受信された情報をTLVカプセル化解除し、属性情報を取得し、それをCAREコンポーネントに提出し、CAREコンポーネントは、CAMC情報報告プリミティブを介して、属性情報をすべてのLRPアプリケーションに報告する。
【0080】
ステップ807、他のポートがあるかどうかを判断し、ない場合はプロセスを終了し、ある場合はステップ808に進む。
【0081】
ステップ808、CAREコンポーネントは、当該属性を拡散する必要があるかどうかをクエリするためにCPFTテーブルにクエリする。それを拡散する必要がある場合、属性報告要求をCPPEコンポーネントに送信し、CPPEコンポーネントは、他のポートCAMCのCADEコンポーネントに当該属性をアドバタイズすると要求し、ステップ801に戻って実行する。
【0082】
本発明の実施形態により、パブリック属性情報は、CAMCを介して均一に送信および拡散される。一方で、複数のLRPアプリケーションは、追加の定義なしにパブリック属性情報を共有することができる。他方で、同じポート上の複数のLRPアプリケーションが、同じパブリック属性情報をアドバタイズする場合、アドバタイズする必要があるのは1回だけなので、リソースの浪費を回避できる。
【0083】
以下、いくつの応用例を通じて説明する。
【0084】
応用例1
この応用例は、図13に示すように、CAMCを使用して情報をアドバタイズするプロセスを示す。SystemAとSystemBの2つのデバイスがあると仮定し、AのPort1とBのPort1は、コンポーネントCAMCに対してPortal関連を設立し、SystemBには2つのPortがあり、もう1つのPortはPort2であり、RAPは、CAMCに「SystemAのポートPort1の残りの利用可能な帯域幅」情報をアドバタイズするように要求し、SystemB Port1のCPFTテーブルは、この情報を拡散する必要があるように配置されると、アドバタイズプロセスは次のとおりである。
【0085】
ステップ901、SystemA Port1上のアプリケーションは、CAMCプリミティブを呼び出して、「残りの利用可能な帯域幅」をアドバタイズする。
【0086】
ステップ902、SystemA Port1上のCADEコンポーネントは、「残りの利用可能な帯域幅」アドバタイズ要求プリミティブを受信し、アドバタイズ属性は、残りの利用可能な帯域幅の値である。
【0087】
ステップ903、CADEコンポーネントは、要求をCCDEコンポーネントに送信し、要求の内容は、<SystemA、Port1、アドバタイズタイプ(タイプ001が残りの利用可能な帯域幅を表すと仮定する)、値>であり、CCDEは、要求をTLVフォーマットにカプセル化し、LRP Write Record Requestプリミティブを呼び出して、TLVをSystemA Port1が対応するPortalのApplicantデータベースのRecordに書き込む。
【0088】
ステップ904、LRPは、SystemA Port1データベースRecordの変更がRecord LRPDUを介してSystemB port1 Registrarデータベースに同期させ、次いで、LRP Record Write Indicationプリミティブを介してSystemB Port1 CCDEコンポーネントにアドバタイズする。
【0089】
ステップ905、SystemB port1のCCDEコンポーネントは、受信されたRecordに含まれるTLVをカプセル化解除し、それをCAREコンポーネントに提出する。
【0090】
ステップ906、SystemB Port1のCAREコンポーネントは、解析されて取得したSystemA Port1の残りの帯域幅の利用可能な値を、情報報告プリミティブを介してSystemB上のRAPアプリケーションおよび他のLRPアプリケーションにアドバタイズする。
【0091】
ステップ907、SystemB Port1のCAREコンポーネントは、「SystemA port1の残りの利用可能な帯域幅」を受信し、他のポートがあるかどうかを判断し、ない場合、プロセスを終了し、ある場合、ステップ908に進む。
【0092】
ステップ908、CAREコンポーネントは、CPFTテーブルをクエリし、拡散する必要があることを発見し、CPPEコンポーネントを介してSystemB Port2のCADEコンポーネントにアドバタイズし、SystemB Port2 CADEのさらなるアドバタイズプロセスは、ステップ902から907と同じである。
【0093】
応用例2
この応用例は、図14に示すように、複数のアプリケーションがCAMCを介して同じ情報をアドバタイズする場合のワークフローを示す。RAPとPCEが共にCAMCを介してポートSR class情報をアドバタイズする必要があると仮定すると、この属性がこの前にアドバタイズされていないと仮定すると、ワークフローは次のようになる。
【0094】
ステップ1001、RAPは、CAMCによって提供されたクエリサービスプリミティブを呼び出すことによって、本ポートのSR class情報がアドバタイズされたかどうかをクエリする(アドバタイズされた属性は、PortalのApplicantベースに記録される)。
【0095】
ステップ1002、CAMCクエリサービスプリミティブは、当該SR class情報が他のアプリケーションによってアドバタイズされたかどうかを判断し、NOであると、ステップ1003に進み、YESであると、ステップ1004に進む。
【0096】
ステップ1003:CAMCは、本ポートの情報がアドバタイズされていないことを返すと、RAPは、応用例1のプロセスを採用して、本ポートのSR class情報をアドバタイズし、他のデバイスのポートも同じ方法を採用して、各ポートのSR class情報を本ポートにアドバタイズする。
【0097】
ステップ1004、RAPは、CAMCによって提供されたクエリサービスプリミティブを使用して、関連するPortalに記録されたSR class情報(全部または一部のポートのSR class情報であることができる)をクエリし、SRフィールドを設立する(次に、SRフィールドに基づいて、リソースを割り当てることができる)。
【0098】
PCEは、本ポートのSR class情報をアドバタイズするために、まず、CAMCクエリサービスプリミティブを呼び出して、返されたデータには、本ポート属性がアドバタイズされたことを示すと、本ポートのSR class情報を繰り返しアドバタイズする必要がなく、返された出力には、ネットワークでアドバタイズされた各ポートのSR class情報が含まれるので、SRフィールドも設立できる(後続のルート計算はSRフィールド情報に基づいて実行できる)。
【0099】
以下、図15(a)に示すように、SRフィールド情報を例としてTLVエンコードフォーマットを説明する。
【0100】
Typeフィールド自体は2バイトを占め、Length自体は2バイトを占め、Lengthフィールドの値は、Data Valueフィールドが占めるバイト数を指定する。アドバタイズする必要があるSRフィールド情報、Type値、および占めるバイト数は以下のとおりであり、各TLVフォーマットを図15(b)に示す。
【0101】
SRclassId:Type=1、Length=1バイト
SRclassPriority:Type=2、Length=1バイト
TransmissionSelectioin:Type=3、Length=1バイト
ClassMeasureInterval:Type=4、Length=1バイト
SRClassMaxFrameSize:Type=5、Length=2バイト
SRClassTargetMaxLatency:Type=6、Length=4バイト
【0102】
図2に示すように、Application Dataフィールドよりキャリーできるデータの最大サイズは65520バイトであるため、1つのRecordが複数のTLVをキャリーすることができ、たとえば、SRフィールド情報をアドバタイズするTLVはすべて1つのRecordでキャリーすることができる。本発明の実施形態におけるCAMCのCCDEコンポーネントは、各パブリック属性TLVのエンコードおよびデコーディングを担当する。
【0103】
本発明の実施形態は、メモリ、プロセッサ、およびメモリに格納され、且つプロセッサ上で実行することができるコンピュータプログラムを含むブリッジネットワーク情報アドバタイズデバイスをさらに提供し、前記プロセッサは、前記プログラムを実行するときに、前記ブリッジネットワーク情報アドバタイズ方法を実現する。
【0104】
本発明の実施形態は、コンピュータ実行可能命令を格納するコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ実行可能命令は、前記ブリッジネットワーク情報アドバタイズ方法を実行するために使用される。
【0105】
本実施形態において、前述記憶媒体は、Uディスク、読み取り専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、モバイルハードディスク、磁気ディスク、または光ディスクなどプログラムコードを保存できるさまざまなメディアを含むが、これらに限定されない。
【0106】
当業者は、上記に開示された方法におけるすべてまたは一部のステップ、システム、装置における機能モジュール/ユニットが、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、およびそれらの適切な組み合わせによって実施することができることを理解することができる。ハードウェアの実施形態において、上記の説明で述べた機能モジュール/ユニットの間の分割は、必ずしも物理コンポーネントの分割に対応するわけではない。たとえば、一つの物理コンポーネントが複数の機能を持っている場合や、一つの機能またはステップが複数の物理コンポーネントより協力して実行する場合がある。一部またはすべてのコンポーネントは、デジタルシグナルプロセッサまたはマイクロプロセッサなどのプロセッサによって実行されるソフトウェアによって、またはハードウェアによって、または特定用途向け集積回路などの集積回路によって実行されることができる。このようなソフトウェアは、コンピュータ可読媒体上で配布することができ、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体(または非一時的媒体)および通信媒体(または一時的媒体)を含むことができる。当業者によく知られているように、コンピュータ記憶媒体という用語は、情報(コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなど)を格納するための任意の方法または技術で実施される揮発性および不揮発性、取り外し可能、および取り外し不可能なメディアを含む。コンピュータ記憶媒体には、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)または他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気記憶装置、希望の情報を保存するために用いられ、コンピューターからアクセスできる任意の媒体を含むが、これらに限定されない。さらに、当業者によく知られているように、通信媒体は、通常、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または搬送波、または他の伝送メカニズムなどの変調データ信号における他のデータを含み、かつあらゆる情報配信媒体を含むことができる。
【0107】
産業上の利用可能性
本発明の実施形態において、ブリッジネットワークの各ノードの各ポートにCAMCが設置され、前記CAMCは、LRPアプリケーションとLRPとの間に設置され、CAMCは、LRPアプリケーションによってアドバタイズされた第1パブリック属性情報を受信し、前記第1パブリック属性情報をLRPのデータベースに書き込み、および前記CAMCはLRPのデータベースによって報告された第2パブリック属性情報を受信し、前記第2パブリック属性情報をLRPアプリケーションに報告する。ここで、前記第1パブリック属性情報は、前記LRPアプリケーションがアドバタイズする必要があるパブリック属性情報であり、前記第2パブリック属性情報は、前記LRPのデータベースが変更されたときに同期する必要があるパブリック属性情報である。本発明の実施形態によって、パブリック属性情報は、CAMCを介して均一に伝送および拡散し、一方で、複数のLRPアプリケーションは、追加の定義なしにパブリック属性情報を共有することができ、他方で、同じポート上の複数のLRPアプリケーションは、同じパブリック属性情報をアドバタイズする必要がある場合、アドバタイズする必要があるのは1回だけなので、リソースの浪費を回避できる。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【国際調査報告】