(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-27
(54)【発明の名称】流体を支えるパッド
(51)【国際特許分類】
A61F 5/03 20060101AFI20220916BHJP
A61F 5/458 20060101ALI20220916BHJP
【FI】
A61F5/03 Z
A61F5/458
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2021576022
(86)(22)【出願日】2020-06-17
(85)【翻訳文提出日】2021-12-20
(86)【国際出願番号】 CN2020096478
(87)【国際公開番号】W WO2020253702
(87)【国際公開日】2020-12-24
(31)【優先権主張番号】201920932735.6
(32)【優先日】2019-06-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519178401
【氏名又は名称】楊国煌
(74)【代理人】
【識別番号】100175075
【氏名又は名称】田中 康子
(72)【発明者】
【氏名】楊国煌
【テーマコード(参考)】
4C098
【Fターム(参考)】
4C098AA02
4C098AA09
4C098BB04
4C098BC12
4C098BD20
4C098CC08
4C098CC23
4C098CE08
4C098CE14
(57)【要約】
第一シート部材と、第二シート部材と、粘着層と、離型層とを含み、前記第一シート部材は第一表面及び第二表面を有し、前記第二シート部材は第三表面及び第四表面を有し、前記第三表面の一部分と前記第一シート部材の前記第二表面の一部分が互いに少なくとも1つの帯状区域に溶接又は接着されることで、少なくとも1つの第一排水口を有する第一チャンバを形成し、前記第一チャンバの内部は前記第一排水口により外部と通じており、前記粘着層は前記第二シート部材の前記第四表面に設けられ、前記離型層は前記粘着層の少なくとも一部分を覆い、前記第一排水口は前記第一シート部材に形成される、又は前記第一シート部材と前記第二シート部材の隣接する縁の互いに溶接又は接着されていない開放部分に形成される、流体を支えるパッドを提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一シート部材と、第二シート部材と、粘着層と、離型層とを含み、
前記第一シート部材は第一表面及び第二表面を有し、
前記第二シート部材は第三表面及び第四表面を有し、前記第三表面の一部分と前記第一シート部材の前記第二表面の一部分が互いに少なくとも1つの帯状区域に溶接又は接着されることで、少なくとも1つの第一排水口を有する第一チャンバを形成し、前記第一チャンバの内部は前記第一排水口により外部と通じることができ、
前記粘着層は前記第二シート部材の前記第四表面に設けられ、
前記離型層は前記粘着層の少なくとも一部分を覆い、
前記第一排水口は前記第一シート部材に形成される、又は前記第一シート部材の前記第二表面と前記第二シート部材の縁に隣接する前記第三表面の互いに溶接又は接着されていない開放部分に形成されることを特徴とする、流体を支えるパッド。
【請求項2】
前記第一シート部材と前記第二シート部材との間には第三シート部材が設けられ、前記第三シート部材と前記第二シート部材との間には第二チャンバが形成され、前記第三シート部材の縁は同時に前記第一シート部材と前記第二シート部材との間に溶接又は接着されることができる、又は前記第一シート部材に溶接又は接着されることができる、又は前記第二シート部材に溶接又は接着されることができることを特徴とする、請求項1に記載の流体を支えるパッド。
【請求項3】
前記第二シート部材の縁は前記帯状区域の外縁より大きく、前記帯状区域の外縁と前記第二シート部材の縁は距離を有することを特徴とする、請求項1に記載の流体を支えるパッド。
【請求項4】
第五シート部材をさらに含み、前記第五シート部材の一部は前記第一シート部材の表面に連結され、かつ捲り上げ部を有し、前記捲り上げ部は前記第一排水口より大きく、かつ前記第一排水口を完全に覆うことができることを特徴とする、請求項1に記載の流体を支えるパッド。
【請求項5】
前記第一排水口は前記第一シート部材の第一捲り上げ部をさらに含み、前記第一シート部材の表面にはさらに第六シート部材が設けられ、前記第六シート部材の縁は前記第一シート部材の前記第一捲り上げ部を取り囲むように前記第一シート部材に密封連結され又は前記第一と前記第二シート部材に同時に連結され、かつ開口を有し、前記開口は前記第一シート部材の前記第一捲り上げ部より小さく、かつ前記第一捲り上げ部によって完全に覆われることができることを特徴とする、請求項1に記載の流体を支えるパッド。
【請求項6】
前記第二シート部材は少なくとも1つの第二排水口を有することを特徴とする請求項1に記載の流体を支えるパッド。
【請求項7】
前記粘着層の粘着性より小さくなるよう、前記第二排水口の縁に延設される排水口構造維持ユニットをさらに含むことを特徴とする、請求項6に記載の流体を支えるパッド。
【請求項8】
前記第一排水口又は前記第六シート部材の開口に連結される排水部をさらに含むことを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の流体を支えるパッド。
【請求項9】
前記排水部は、流体が前記排水部により前記第一チャンバの内部から外部に流れる又は前記第一チャンバの外部から内部に流れることを防止するために、逆流防止構造をさらに含むことを特徴とする、請求項8に記載の流体を支えるパッド。
【請求項10】
前記排水部は前記第一排水口又は前記第六シート部材の開口に対応して設けられた排水管であることを特徴とする、請求項8に記載の流体を支えるパッド。
【請求項11】
前記排水管は蓋体を含み、
前記蓋体と前記排水管が互いに螺合する、
又は前記蓋体及び前記排水管のいずれか一方に凸縁を設けてもう一方に凹縁を設け、両者を組み合わせる、
又は弾性材料及び摩擦力によって前記蓋体及び前記排水管のいずれか一方をもう一方へ差し込む、
前記蓋体及び前記排水管の少なくとも一方に繰り返し貼り付け可能な接着剤を設けることで、前記蓋体は取り外し可能な方法で前記排水管と接着させる、
のいずれか1つの方法で前記排水管を開閉可能とする、請求項10に記載の流体を支えるパッド。
【請求項12】
前記排水管は2つの第七シート部材の両側の縁を接合して形成されることで、前記排水管は自然状態の下で扁平状であることを特徴とする、請求項10に記載の流体を支えるパッド。
【請求項13】
前記排水部の内表面上には隔離材が設けられ、前記隔離材は前記排水部の成型前に挟む、コーティングする又は印刷する方法で設けられることを特徴とする、請求項8に記載の流体を支えるパッド。
【請求項14】
前記排水部は前記第一排水口又は前記第六シート部材の開口に対応して設けられた排水バッグであることを特徴とする、請求項8に記載の流体を支えるパッド。
【請求項15】
前記排水バッグは2つの第七シート部材の全部又は一部の縁を密封することにより形成される、又は1つの第八シート部材を半分に折った後その全部又は一部の縁を密封することにより形成されることを特徴とする、請求項14に記載の流体を支えるパッド。
【請求項16】
前記第一シート部材は第一捲り上げ部を有し、前記排水バッグは前記第一捲り上げ部より大きい第二捲り上げ部を有し、前記第一シート部材と前記排水バッグは前記第一捲り上げ部及び前記第二捲り上げ部を囲む方法で密封連結され、かつ前記第一捲り上げ部は前記第二捲り上げ部の一部に連結されることを特徴とする、請求項14に記載の流体を支えるパッド。
【請求項17】
前記排水バッグの外側に連結されて固定ベルトが通り抜けるために用いる通路を形成するベルトループシート部材をさらに含むことを特徴とする、請求項14に記載の流体を支えるパッド。
【請求項18】
前記第一シート部材又は前記第二シート部材の縁に延設される構造維持ユニットをさらに含むことを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の流体を支えるパッド。
【請求項19】
前記第一シート部材は延伸部を有することを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の流体を支えるパッド。
【請求項20】
前記第一シート部材又は前記第二シート部材の縁にホックが設けられ、別の流体を支えるパッドを連結するために用いられることを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の流体を支えるパッド。
【請求項21】
前記第二シート部材の少なくとも一部は透気又は液体浸透が可能なシート部材であることを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の流体を支えるパッド。
【請求項22】
前記第一シート部材に設けられる振動装置又は放電装置をさらに含むことを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の流体を支えるパッド。
【請求項23】
第一シート部材と、第二シート部材と、粘着層と、離型層と、構造維持ユニットと、排水バッグとを含み、
前記第一シート部材は第一表面及び第二表面を有し、かつ厚さが0.05mm未満であり、
前記第二シート部材は第三表面及び第四表面を有し、厚さが0.05mm未満、周長が180mm未満、かつ最も広い地点が60mm未満であり、前記第三表面の一部分と前記第一シート部材の前記第二表面の一部分が互いに少なくとも1つの帯状区域に溶接又は接着されることで、少なくとも1つの第一排水口を有する第一チャンバを形成し、前記第一排水口は前記第一シート部材の前記第二表面と前記第二シート部材の縁に隣接する前記第三表面の互いに溶接又は接着されていない開放部分に形成され、前記第一チャンバの内部は前記第一排水口により外部と通じており、前記第二シート部材は少なくとも1つの第二排水口を有し、
前記粘着層は前記第二シート部材の前記第四表面に設けられ、
前記離型層は前記粘着層の少なくとも一部分を覆い、
前記構造維持ユニットは前記第一シート部材又は前記第二シート部材の縁に延設され、
前記排水バッグは前記第一排水口に対応して設けられ、少なくとも1つの第七シート部材により形成され、前記第七シート部材の厚さが0.05mm未満、前記排水バッグの容積が20ミリリットル未満であることを特徴とする、流体を支えるパッド。
【請求項24】
前記排水バッグは2つの第七シート部材がその全部又は一部の縁を密封することにより形成される、又は1つの第八シート部材を半分に折った後その全部又は一部分の縁を密封することにより形成されることを特徴とする、請求項23に記載の流体を支えるパッド。
【請求項25】
前記第七シート部材と前記第一シート部材は一体成型であることを特徴とする、請求項23に記載の流体を支えるパッド。
【請求項26】
前記帯状区域の外縁と第ニシート部材の縁の距離の最も広い地点は3mmより大きく、前記帯状区域の内縁と前記第二排水口の距離は3mmより大きいことを特徴とする、請求項23に記載の流体を支えるパッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体を支えるパッドに関し、特に体表の曲線の補正、美容/薬剤流体の導入、又は体液の収集が可能なパッドに関する。
【背景技術】
【0002】
人類の生存は流体、特に空気と水に大きく依存しており、人体にとって、流体はある時は必要だが、ある時は負担となる。必要となる場合は例えば、尿検査、豊胸、スキンケア、創傷ケア、消熱と保温、水分補給、授乳等であり、負担となる場合は例えば、体液(母乳、尿、精液、血液)等の処理である。
【0003】
先行技術では流体について、需要と負担に対するいくつかの解決方法が提供されているが、多くの欠点が依然として存在する。需要を満たす点においては例えば、乳房が平らな女性はバストパッドを使用すると滑り動きやすい、Nubraを繰り返し使用すると粘着性が失われる、流体(生理食塩水、シリコン)バッグの挿入手術は疼痛な上費用も莫大であるといったものが挙げられる。負担を解決する点においては例えば、乳幼児や横臥状態の女性は尿を採集する際の導尿カテーテルの痛みと感染リスクがある、尿失禁者がおむつをすることによる諸々の不快感や様々な集尿バッグの使用による不便かつ漏れやすさに直面するといったものが挙げられる。
【発明の概要】
【0004】
上記課題に鑑みて、本発明は、流体を一時的に体表に留置することができ、人体に粘着しやすく、落ちにくく、水、空気、美容液、薬液、母乳、尿、精液、血液といった流体を支えかつ漏らさないことが可能であると同時に、人体の流体に対する需要を満たし、流体の人体に対する負担を解決することができ、構造がシンプルで使いやすく低コストで、用途が広く、人体と流体の関係を適切に処理できる、流体を支えるパッドを提供する。
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、第一シート部材と、第二シート部材と、粘着層と、離型層とを含み、前記第一シート部材は第一表面及び第二表面を有し、前記第二シート部材は第三表面及び第四表面を有し、前記第三表面の一部分と前記第一シート部材の前記第二表面の一部分が互いに少なくとも1つの帯状区域に溶接又は接着されることで、少なくとも1つの第一排水口を有する第一チャンバを形成し、前記第一チャンバの内部は前記第一排水口により外部と通じることができ、前記粘着層は前記第二シート部材の前記第四表面に設けられ、前記離型層は前記粘着層の少なくとも一部分を覆い、前記第一排水口は前記第一シート部材に形成される、又は前記第一シート部材の前記第二表面と前記第二シート部材の縁に隣接する前記第三表面の互いに溶接又は接着されていない開放部分に形成される、流体を支えるパッドを提供する。任意であるが、本発明は前記第一シート部材又は前記第二シート部材の縁に延設される構造維持ユニットをさらに含む。
【0006】
本発明の実施例によると、前記第一シート部材と前記第二シート部材との間には第三シート部材が設けられ、前記第三シート部材と前記第二シート部材との間には第二チャンバが形成され、前記第三シート部材の縁は同時に前記第一シート部材と前記第二シート部材との間に溶接又は接着されることができる、又は前記第一シート部材に溶接又は接着されることができる、又は前記第二シート部材に溶接又は接着されることができる。
【0007】
本発明の実施例によると、前記第二シート部材の縁は前記帯状区域の外縁より大きく、前記帯状区域の外縁と前記第二シート部材の縁は距離を有する。
【0008】
本発明の実施例によると、第五シート部材をさらに含み、前記第五シート部材の一部は前記第一シート部材の表面に連結され、かつ捲り上げ部を有し、前記捲り上げ部は前記第一排水口より大きく、かつ前記第一排水口を完全に覆うことができる。
【0009】
本発明の実施例によると、前記第一排水口は前記第一シート部材の第一捲り上げ部を含み、前記第一シート部材の表面にはさらに第六シート部材が設けられ、前記第六シート部材の縁は前記第一シート部材の前記第一捲り上げ部を取り囲むように前記第一シート部材に密封連結され又は前記第一シート部材と前記第二シート部材に同時に連結され、かつ開口を有し、前記開口は前記第一シート部材の前記第一捲り上げ部より小さく、かつ前記第一捲り上げ部によって完全に覆われることができる。
【0010】
本発明の実施例によると、前記第一排水口又は前記第六シート部材の開口に連結される排水部をさらに含む。任意であるが、前記排水部は、流体が前記排水部により前記第一チャンバの内部から外部に流れる又は前記第一チャンバの外部から内部に流れることを防止するために、逆流防止構造をさらに含む。任意であるが、前記排水部は前記第一排水口又は前記第六シート部材の開口に対応して設けられた排水管である。任意であるが、前記排水管は2つの第七シート部材の両側を接合して形成されることで、前記排水管は自然状態の下で扁平状である。
【0011】
本発明の実施例によると、前記排水部の内表面上には隔離材が設けられ、前記隔離材は前記排水部の成型前に、挟む、コーティングする又は印刷する方法で設けられる。
【0012】
本発明の実施例によると、前記排水部は前記第一排水口又は前記第六シート部材の開口に対応して設けられた排水バッグである。任意であるが、前記排水バッグは2つの第七シート部材の全部又は一部の縁を密封することにより形成される、又は一つの第八シート部材を半分に折った後その全部又は一部の縁を密封することにより形成される。任意であるが、前記第一シート部材は第一捲り上げ部を有し、前記排水バッグは前記第一捲り上げ部より大きい第二捲り上げ部を有し、前記第一シート部材と前記排水バッグは前記第一捲り上げ部及び前記第二捲り上げ部を囲む方法で密封連結され、かつ前記第一捲り上げ部は前記第二捲り上げ部の一部に連結される。任意であるが、前記排水バッグの外側に連結され固定ベルトが通り抜けるために用いる通路を形成するベルトループシート部材をさらに含む。
【0013】
本発明の実施例によると、前記第一シート部材は延伸部を有し、前記延伸部は前記第七シート部材又は第八シート部材とすることができる、又は折り返した後留め具の形成に用いることができる。
【0014】
本発明の実施例によると、前記第一シート部材又は前記第二シート部材の縁にホックが設けられ、別の流体を支えるパッドを連結するために用いられる。
【0015】
本発明の実施例によると、前記第一シート部材又は前記第二シート部材は波状又は花弁形の縁を有することで、非平面の表面上によりフィットしやすくなる。
【0016】
本発明の実施例によると、前記第二シート部材は少なくとも1つの第二排水口を有することで、前記第一チャンバの内部又は前記第二チャンバの内部は前記第二排水口により外部と通じることができる。前記第二排水口と前記帯状区域の内縁は距離を有し、前記第二排水口のサイズは特に制限はなく、亀頭、女性外陰部、乳頭に連結するための比較的大きな開口、又は流体が通過するためだけの微小の開口であってもよい。任意であるが、排水口構造維持ユニットをさらに含み、前記粘着層より弱い粘着性で前記第二排水口の縁に延設される。任意であるが、前記第二排水口に設けられ、透気又は液体浸透が可能なシート部材を含む、又は少なくとも一部の前記第二シート部材を加工して複数の微小なかつ密集して配置された前記第二排水口が形成される。任意であるが、第二排水管をさらに含み、前記排水管は前記第二排水口に連結される。
【0017】
本発明の実施例によると、前記第一シート部材に設けられる振動装置又は放電装置をさらに含む。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は本発明の流体を支えるパッドを示す概略図である。
【
図2A】
図2Aは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図2B】
図2Bは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図2C】
図2Cは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図3】
図3は流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図4】
図4は流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図5A】
図5Aは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図5B】
図5Bは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図5C】
図5Cは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図5D】
図5Dは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図5E】
図5Eは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図6A】
図6Aは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図6B】
図6Bは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図7A】
図7Aは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図7B】
図7Bは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図7C】
図7Cは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図7D】
図7Dは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図7E】
図7Eは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図7F】
図7Fは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図7G】
図7Gは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図8A】
図8Aは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図8B】
図8Bは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図8C】
図8Cは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図9A】
図9Aは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図9B】
図9Bは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図9C】
図9Cは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図10】
図10は流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図11】
図11は流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図13】
図13は流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図14】
図14は流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図16】
図16は流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態を説明する。なお、同じ又は類似の部材については、同じ符号を付して説明する。
【0020】
図1は本発明の実施例である。流体を支えるパッド10は、少なくとも1つの第一排水口12を有する第一シート部材11と、第二シート部材21と、粘着層22と、離型層23とを含む。第一シート部材11は第一表面S1及び第二表面S2を有する。第二シート部材21は第三表面S3及び第四表面S4を有し、第三表面S3の一部分と第一シート部材11の第二表面S2の一部分は少なくとも1つの封帯状区域1121に互いに連結(溶接又は接着)されることで、少なくとも1つの開口を有する第一チャンバR1が形成され、流体の貯蔵に用いることができる。第一チャンバR1の内部は第一排水口12により外部と通じることができる。第一シート部材11の縁と第二シート部材21の縁は互いにそろっていることができる(しかしこれに限らない)。第二シート部材21の第四表面S4には使用者への粘着に用いる粘着層22が設けられることで、流体を支えるパッド10を体表に付着させる。離型層23は粘着層22の少なくとも一部分を覆い、粘着層22が使用前に汚れて粘着性を失うことを防ぐ。離型層23は例えば離型紙であってよい。
【0021】
流体を支えるパッド10は例えば天然ラテックス、合成ラテックス、ゴム、シリコン、ポリイソプレン(PI)、ポリウレタン(PU)、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリマー材料、生体材料、又は合成生物DNA材料を使用して製造することができるが、これに限らない。粘着層22を構成する材料は例えば感圧接着剤が含まれ、これにより第二シート部材21を粘着層22により使用者の皮膚に粘着させることができ、第二シート部材21は粘性材料によっても製造することができる。第一シート部材11の第二表面S2と第二シート部材21の第三表面S3は相互に連結されるが、例えば溶剤、接着剤、テープ、又は接着フィルムを使用して接着することが可能であり、また、例えば電熱、超音波又は高周波等による方法で溶接接合することも可能であるが、これに限らない。
【0022】
第一シート部材11及び第二シート部材21は自然状態の下で軟質シートであってよく、その材質は弾性を有するものが好ましいが、弾性を有しない材質を使用してもよく、厚さは0.1ミリメートル(mm)未満が好ましい。第一シート部材11及び第二シート部材21は平面又は弧状面の膜として製造されてよく、その縁の形状は円形、楕円形、角丸多角形、又は任意の形状であってよいがこれに限らない。第一シート部材11は例えば熱可塑性ポリウレタン(TPU)フィルムのような防水シート部材が好ましく、第二シート部材21は使用者の皮膚への粘着に用いるため優れた透気性を有する必要があり、微孔フィルムを使用することができる。例えば高透気性、高透湿性のポリウレタン(PU)フィルムが挙げられるがこれに限らず、厚さは好ましくは0.1mm未満、より好ましくは0.05mm未満、最も好ましくは0.03mm未満であり、透気性として好ましくは水蒸気透過率(MVTR)が500g/(m2.24h)以上、塗布後の透湿度として好ましくは1,000g/(m2.24h)以上である。肌触りや快適さを高めるために、第一シート部材11の第一表面S1上には例えば織布材料、不織布材料又はフィルムのような如何なる材料を貼附してもよい。シート部材構造を理解しやすいよう、以下の図の多くは、断面図及びチャンバが流体で満たされたものを例として示している。
【0023】
図2Aから
図2Cは本発明の別の実施例である。流体を支えるパッド10の第一シート部材11と第二シート部材21との間に第三シート部材31が増設されることで、第三シート部材31と第二シート部材21との間に第二チャンバR2が形成される。第三シート部材31の縁は第一シート部材11と第二シート部材21の間に同時に溶接、接着されることができる(
図2Aに示す)、又は第一シート部材11に溶接、接着されることができる(
図2Bに示す)、又は第二シート部材21に溶接、接着されることができる(
図2Cに示す)。第一チャンバR1と第二チャンバR2は同じ又は異なる流体をそれぞれ注入することができる。
【0024】
図3は本発明の別の実施例であり、冷却パッド、温熱パッドに用いることができる。第一シート部材11に位置する第一排水口12は排水部をさらに含み、排水部が第一排水口12に連結されることで、第一チャンバR1の内部は第一排水口12、排水部によって外部と通じることができる。第一排水口12は、2つの第一シート部材11の縁が互いに重なり合って連結され、連結された開放部分により形成されることもできる。本実施例において、第一シート部材11及び第二シート部材21は熱可塑性プラスチックフィルムであり、縁に沿ってヒートシール加工された後、帯状区域1121は第一シート部材11と第二シート部材21の縁に連続密封されて形成される。排水部は第一排水口12に対応して設けられた排水管13であり、排水管13の一端と第一シート部材11は連結され、かつ第一排水口12により第一チャンバR1は外部と通じている。排水管13は第一排水口12とほぼ同じ又はより大きな内部断面を有し、設置方法としては排水管13の一端の管壁の断面を第一シート部材11の第一表面S1又は第二表面S2と連結させる方法であってよい。また
図3に示すように、排水管13の一端は、排水管13の軸方向とほぼ垂直で排水管13の外周を囲むよう設けられたつば部131を有し(例えばこの両者は一体成型の方法で連結される)、つば部131は第一シート部材11の第一表面S1と連結されることで、排水管13が第一シート部材11に連結する強度及び信頼性を高めることができる。排水管13は閉口を有し、閉口と排水管13のその他部分は、例えば試験管のような一体成型である。又は、排水管13は排水管13を開閉可能とする蓋体14をさらに含むことができる。本実施例において、排水管13は第一排水口12から第一チャンバR1と反対方向に向かって延伸し、蓋体14と排水管13は互いに螺合する。使用時に、流体を支えるパッド10を粘着層22によって使用者の皮膚に粘着させ、冷水、お湯を第一チャンバR1に注入し蓋体14で排水管13を閉じ、使用者の冷却パッド、温熱パッド、物理治療、又は防寒に役立てることができる。またそれと同時に、排水管13は水温が体温に近い際に水を排出し更換するのに用いることもできる。本発明の属する技術分野における通常知識を有する者であれば、本実施例において前記螺合は、蓋体14と排水管13のいずれか一方に凸縁を設けてもう一方に凹縁を設け、両者を組み合わせることで簡略化できることを理解できる。
【0025】
図4は本発明の別の実施例であり、女性が衣服を着用した後の視覚的に乳房を増大させる効果のために用いることができる。排水管13のつば部131と第一シート部材11の第二表面S2が連結され、排水管13は第一排水口12から第一チャンバR1の方向に延伸して流体の注入に用いられる。水を注入した後、排水管13を蓋体14で覆う際に、第一チャンバR1内の流体は圧力又は重力を受けるため排出される。よって、排水管13は、流体が排水管13を介して第一チャンバR1の内部から外部に流れることを防止するために、逆流防止構造をさらに含むことができる。第一シート部材11と第二シート部材21が連続密封された帯状区域1121によって連結することで形成された第一チャンバR1のうち、特に軟質シートにより構成された第一チャンバR1は流体で満たされた際に枕のように縁から中心に膨張し、流体の圧力により第二シート部材21の縁は体表から剥がれやすくなる。前記問題を解決するために、第二シート部材21の縁は帯状区域1121の外縁又は第一シート部材11の縁より大きくあってもよく、これにより帯状区域1121の外縁と第二シート部材21の縁との間に距離ができる。この距離のうち最も広い箇所は好ましくは3mmより大きく、より好ましくは8mmより大きく、最も好ましくは15mmより大きいことで、流体を支えるパッド10の縁により好ましい貼附性を持たせ、テントがロープと釘により地面に固定されるのと同じように、半径方向に突出した第二シート部材21(ロープのように)は粘着層22(釘のように)により第一チャンバR1のうち第二シート部材21に隣接する面を体表に平らに貼ることができる。さらに、第二シート部材21は帯状区域1121の内縁を参考点としているため、粘着層22により生じる双方固定の効果(第二シート部材21のそれぞれ内側及び外側)により、第一シート部材11の引っ張り又は高すぎる液圧により第二シート部材21が体表から剥がれるのを抵抗することができる。また、第二シート部材21は帯状区域1121の外縁より大きいため(つまり第二シート部材21の縁と帯状区域1121の外縁は距離を有する)、その全体の厚さは縁から中央に向かって次第に増加する。
図1から
図3に示す場合のように、第一シート部材11と第二シート部材21が互いにそろって形成された比較的厚い(二層)縁は、摩擦を受けやすくめくれやすいが、比較的薄い縁は流体を支えるパッド10の縁が摩擦を受けることで剥がれることをより防ぐことができる。本発明は構造維持ユニット91をさらに含むことができ、構造維持ユニット91は第一シート部材11又は第二シート部材21の縁に延設され、第一シート部材11又は第二シート部材21上に設置された枠同様に、貼附前にその縁形状を維持するために用いられ、皺が生じることを防ぐことができる。使用者は貼附後に構造維持ユニット91を取り外すことができる。本実施例において、乳房に粘着させるための第二シート部材21は平面のフィルムであり、第一シート部材11は好ましくは弧状面のフィルムにより製造される。これにより第一チャンバR1の容量を増加させることができ、乳房を視覚的により大きく見せることができる。また、粘着層22の少なくとも一部分の上に汗の吸収に用いる第四シート部材41を設けることができる。第四シート部材41は繊維、気孔、又は高分子吸収材を含む吸収シート部材であり、例えばティッシュペーパー、綿、ガーゼ、不織布、スポンジ、又は人工皮膚(ドレッシング材)が挙げられるが、これに限らない。第四シート部材41の縁は帯状区域1121の内縁を超えない。乳房の見た目の輪郭を大きくすることのほか、他の体表の曲線も同じ方法で補正することができ、例えば扁平足の土踏まずが挙げられるが、これに限らない。
【0026】
図5Aから
図5Eは、女性が衣服を着用する際に視覚的に乳房の見た目の輪郭を増大させるために本発明を用いる際の使用ステップである。流体を支えるパッド10は第五シート部材51を含み、第五シート部材51の一部分は第一シート部材11の第二表面S2に連結され、かつ捲り上げ部52を有する。捲り上げ部52は第一排水口12より大きく、かつ第一チャンバR1の内側から第一排水口12を完全に覆うことができるため、捲り上げ部52は第一チャンバR1の内側に向かってのみ捲り上がることができ、流体が第一排水口12を通じて第一チャンバR1の内部から外部に流れるのを防止するための逆止弁の効果を有する(第五シート部材51の一部が第一シート部材11の第一表面S1に連結されると逆の効果が生じる)。ステップ1は
図5Aに示すように、離型層23が分けられて剥離され、第二シート部材21上の粘着層22が露出する。ステップ2は
図5Bに示すように、粘着層22を乳房に向けて第二シート部材21を乳房皮膚へ粘着させる。ステップ3(必須のステップではない)は
図5Cに示すように、構造維持ユニット91を取り外す。ステップ4は
図5Dに示すように、第一排水口12を介して適切な量の水を注入し、第一チャンバR1内の液圧が捲り上げ部52を第一排水口12に向かって押し込み塞ぐ。徐々に膨張した第一チャンバR1において、第二シート部材21は乳房の覆われた部位の軟組織を大胸筋に向かって圧迫して乳房を凹ませた状態にし、第一シート部材11は乳房の覆われていない部位の皮膚と組み合わさり増大した乳房の見た目の輪郭が形成される。ステップ5は
図5Eに示すように、少量の流体が漏れるのを防ぐために、繰り返し貼り付け可能な接着剤が設けられた蓋体14で第一排水口12を覆う。第一チャンバR1の水は、前記ステップにより使用者の乳房と融合されることで、自然な体表の曲線を生み、注入する水量を調整することにより女性は乳房の体積を調整しやすくなる。水の比重を人体の比重に近づけることで、流体の特性により張りのある乳房や乳房の触感をより再現することができる。
【0027】
本発明の実施例は
図6Aに示すように、第一シート部材11の一部分の切断片は外に向かって延伸し延伸部111を構成し、延伸部111は折り返され、延伸部111の縁は第一シート部材11に連結され、留め具を形成する。本発明の実施例は
図6Bに示すように、第一シート部材11又は第二シート部材21が波状の縁を有することで、流体を支えるパッド10は非平面の表面上にフィットしやすくなる。縁が波状の構造である第二シート部材21は爪同様の保持力を提供し、袋体内が流体で充満した際に外力からの引っ張りに対しより抵抗することができる。第一シート部材11又は第二シート部材21の縁には留め具92がさらに設けられていてもよく、隣接する2つの流体を支えるパッド10を恒久的に又は着脱可能に接続する。留め具92は、例えばバックル、ボタン、リベット、ホック、掛け金、ファスナー、テープ、面ファスナー又はバンド、ロープを使用することができるが、これに限らない。本実施例において、留め具92はC字型、U字型のバックルであり、バックルの両端は第一シート部材11の延伸部111により形成された向き合う2つの前記留め具をそれぞれ通り抜け、二つの乳房間の距離を縮めることで、女性の乳房を視覚効果においてより中心に寄せ、胸の谷間がより明らかになる。
【0028】
図7Aから
図7Gは2つの第一排水口12を有する本発明の別の実施例である。第二シート部材21はいずれも同じ切断面を例とし、花弁形の縁と
図6Bの波状の縁は同じ効果を有し、第二シート部材21を非平面の表面によりフィットしやすくすることができる。防止構造は、第一シート部材11において型抜き加工され、C字型、U字型の第一捲り上げ部112を形成し、第一排水口12Aの一部分を構成する。そして第一排水口12Aにおいて第六シート部材61がさらに設けられ、その縁は第一捲り上げ部112を取り囲むように第一シート部材11の第一表面S1に密封連結され、かつ開口を有する。この開口は第一捲り上げ部112より小さくかつ第一捲り上げ部112により第一チャンバR1の内側から完全に覆われることで、捲り上げ部112は第一チャンバR1の内側に向かってのみ捲り上がることができ、使用者が注入した流体が第一排水口12Aを通じて第一チャンバR1の内部から外部に流れるのを防止するための、逆止弁の効果を有する(第六シート部材61の縁が第一シート部材11の第二表面S2に連結されると逆の効果が生じる)。
図7Aに示すように、第一シート部材11の第二表面S2と第二シート部材21の縁に隣接する第三表面S3の互いに溶接又は接着されていない位置は開放部分を有し、別の第一排水口12Bが形成される。第一排水口12Bに逆流防止構造(図示せず)が設けられる場合、第一捲り上げ部112は第一シート部材11における第一排水口12Bの縁に隣接する位置に形成することができ、第六シート部材61の縁は第一捲り上げ部112を取り囲むように密封すると同時に第一シート部材11と第二シート部材21に連結される。第一排水口12Bは排水部をさらに含むことができ、本実施例において、排水部は排水管13であり、第一シート部材11と第二シート部材21との間に挟まれている。排水管13において延長管93を排出用としてさらに接合することができ、第一チャンバR1における流体は第一排水口12B、排水管13、延長管93を介して使用者の口中に排出され、長距離走、サイクリング、長距離水泳、又はダイビングといった野外活動において体に貼り付ける水筒とすることができ、活動中にいつでも水分又は液体食物を補給することができる。または、第一チャンバR1に一端は注入、別の一端は排出する流動空間を形成し、本発明を冷却パッド、温熱パッドとして使用する場合、同じ温度の水を持続的に注入して第一チャンバR1を一定の温度に保つことができる。粘着層22は製造過程において第二シート部材21の上に接着剤を塗布する以外に、その組成材料は、例えば両面テープを含むことでき、一方の面は第二シート部材21に粘着し、もう一方の面は使用者に粘着し、第一シート部材11と第二シート部材21が互いに連結することにより形成される第一チャンバR1は両面テープを取り替えさえすれば繰り返し使用することができる。
図7Bは正面図であり、排水管13は2つの第七シート部材71の両側の縁を接合することにより形成され、第一排水口12Bは排水管13を取り囲み、第一排水口12Bに隣接する第七シート部材71はそれぞれ、第一シート部材11の第二表面S2、第二シート部材21の第三表面S3に密封連結される(
図7Cに示す)ことで、排水管13は自然状態の下で扁平状となり、厚さ0.1mm未満のフィルム材料を使用して排水管13を製造すると逆流防止効果を有し、第一チャンバR1内の流体を流出させないようにする。第七シート部材71の両側の縁以外の内表面が製造過程において熱を受けることにより互いに溶接され流体の流れを遮断しないように、排水管13の向かい合う表面の一つに隔離材94が設けられる(図示せず)。隔離材94は両シート部材が接合し排水管13を形成する前に、挟む、コーティングする又は印刷する方法で設けられる。第二シート部材21に隣接する第七シート部材71上には隔離材94が設けられる(
図7Dに示す)。本実施例において、第一シート部材11は延伸部111をさらに含むことができ、元々第一シート部材11と相互に連結される第七シート部材71を延伸部111に代えて(つまり第一シート部材11と第七シート部材71は一体成型の製造である)、排水管13を形成する。
図7Eは正面図であり、排水部は第一排水口12Bに対応して設けられた排水バッグ16であり、
図7Bの排水管13と類似点を有する。排水バック16についても2つの第七シート部材71の両側の縁を接合すると同時に底辺を接合することにより形成され、第七シート部材71の幅を広げ、長さを長くすることで排水バッグ16の容量を増やすことができる。
図7Fに示すように、排水バッグ16は
図7Dにおける排水管13同様、第一シート部材11に隣接する第七シート部材71は第一シート部材11の延伸より代えることができ、第一シート部材11の延伸部111の端末と第七シート部材71の底縁が連結され、第七シート部材71の上縁と第二シート部材21が連結され、さらに延伸部111と第七シート部材71とにおける開放された両側を接合して、排水バッグ16が形成される。第七シート部材71の延伸部111に対する表面の一つには隔離材94が設けられ、少量の流体が漏れるのを防ぐために、繰り返し貼り付け可能な接着剤が設けられた蓋体14で第六シート部材61の開口を貼り付ける。
図7Gに示すように、排水バッグ16は第八シート部材81を半分に折った後その全部又は一部の縁を密封することにより形成される。本実施例においては、第六シート部材61の開口に対応する排水管13が設けられている。
【0029】
図8Aから
図8Cは本発明の別の実施例である。第一シート部材11と第二シート部材21の縁に隣接する互いに連結されていない開放部分には、第一排水口12が形成される。
図8Aに示すように、
図7Gにおける半分に折った第八シート部材81を第一シート部材11の延伸部111に代えて、排水バッグ16を形成する。排水バッグ16は延伸された第一シート部材11の第一表面S1と第二シート部材21の第三表面S3を連結し、延伸部111を半分に折った後に開放される両側の縁を接合することで、形成される。それと同時に、第二シート部材21は少なくとも1つの第二排水口24を有することで、第一チャンバR1の内部は第二排水口24により第一チャンバR1の外部と通じることができる。第二排水口24を帯状区域1121の内縁より小さくすることで、第二排水口24と帯状区域1121の内縁との間は距離を有する。この距離は好ましくは3mmより大きく、より好ましくは8mmより大きく、最も好ましくは15mmより大きい。本発明を精液収集装置とする場合、第一シート部材11、第二シート部材21、第七シート部材71の厚さは好ましくは0.05mm未満、より好ましくは0.03mm未満、最も好ましくは0.02mm未満であり、第二シート部材21の周長は好ましくは180mm未満、より好ましくは150mm未満、最も好ましくは120mm未満であり、第二シート部材21の最も広い地点は好ましくは60mm未満、より好ましくは55mm未満、最も好ましくは50mm未満であり、排水バッグ16の容積は好ましくは20ミリリットル(ml)未満、より好ましくは15ミリリットル未満、最も好ましくは10ミリリットル未満である。周長が短く厚さが薄いことで体液収集装置10のサイズがより軽薄で短小となり、性行為中の双方の快感が向上する。容積の設定は男性の一度の射精量に合わせて設定するが、通常は10ミリリットル未満である。
図8Bに示すように、これは本発明を精液の収集に用いる別の実施例である。男性において包皮小帯に隣接する亀頭冠は性行為中における摩擦力が最大の場所であり、この場所に位置する第一シート部材11、第二シート部材21はU字型、C字型の帯状区域1121で互いに連結され、性行為中において第一チャンバR1はほぼ密着状態にあり、摩擦力が第一シート部材11、第二シート部材21に対し引っ張りを生じさせることによる剥がれを効果的に防止できる。
図8Cは背面図である(
図8Aも同時に参照)。第二排水口24は第二シート部材21の中心部から第二シート部材21の上縁に延伸され、上端が開放されたU字型(又はC字型、V字型)の第二シート部材21が形成される。使用時は開放端部を横臥状態の女性の恥骨に向けて外陰部に流体を支えるパッド10を粘着させると、尿検体を直接収集でき、導尿カテーテルを挿入して収集する必要はない。第二シート部材21は開放端部を有する設計であり、粘着層22が体毛に粘着することで引き剥がすことが困難となることを防ぐことができる。構造維持ユニット91(図示せず)は縁から外に延伸し、第二シート部材21に突出したつまみ部911が形成され、少なくとも一点は構造維持ユニット91に連結され、使用者は指でそれをつまむことで、貼附前に本発明の位置を調整する、又は貼附後に構造維持ユニット91を取り外すことが可能となる。
【0030】
図9Aから
図9Cは本発明の別の実施例である。
図9に示すように、排水管13は比較的広い管壁の断面を有し、かつ第一排水口12とほぼ同じ外部断面を有する。蓋体14又は排水管13の一端の管壁の断面には繰り返し貼り付け可能な接着剤を設けることで、蓋体14を、取り外し可能な方法で排水管13と接着させる。同時に、第二シート部材21は少なくとも1つの第二排水口24を有し、使用者は排水管13を介して薬物又はケア用品を注入することで、第一チャンバR1の流体が第二排水口24を通じて体表に直接接触し、薬物又はケア用品は直接傷口に導入又は皮膚に浸透するため、皮膚から吸収する薬物に対して薬物流失の防止又は衣服が汚れるのを防ぐ効果を有する。もし、流体の体表への作用を低下させる必要がある場合は、第二排水口24に一方向または双方向の浸透膜、例えばガーゼ、メルトブロー不織布を設けることができる(
図9Bに示す)、又は少なくとも一部の第二シート部材21を加工して複数の微小なかつ密集して配置された開口を有する第二排水口24を形成し、流体が微孔構造のフィルムを通じてゆっくりと浸透できるようにする。任意であるが、使用者が流体を注入する際、第五シート部材51の捲り上げ部52は流体の流出を防止することができる。第一チャンバR1の範囲内において複数の点状、帯状の帯状区域1121をさらに増設することができ(
図9Cに示す、これは
図9Bの正面図である)、これにより第一チャンバR1の内部に互いに流れる複数の小チャンバが形成され、第一シート部材11と第二シート部材21との間の距離が小さくなり(
図9Bに示す)、比較的少ない流体で最も好ましい浸透効果が実現される。構造維持ユニット91の両側の縁にはつまみ部911が対応して設けられ、使用者が操作しやすくなる。
【0031】
図10は本発明の別の実施例である。第二シート部材21は第二排水口24を有し、排水部は第一排水口12に対応して設けられた排水バッグ16であり、
図7Eに示すように2つの第七シート部材71を接合し形成することができる、又は本実施例に示すように、1つの第八シート部材81を半分に折った後その全部又は一部の縁を密封することにより形成することができ、その縁は密封されていない開放部分を有し、排水バッグ16の排水口を形成する。使用時は第二排水口24を女性の尿道口及び膣口に合わせ、第二シート部材21を粘着層22によって外陰部の皮膚へ粘着させ、使用者の尿又は経血は排水バッグ16の中へ排水されて貯蔵される。排水バッグ16は第二排水管95にさらに連結され、体液を適時に排出させることができる。また、本実施例における排水バッグ16は、排水バッグ16における流体が第一チャンバR1に回流するのを防止するため、逆流防止効果を有する構造をさらに含むことができる。
図10に示すように、第一シート部材11は第一捲り上げ部112を有し、排水バッグ16を構成する第八シート部材81は第一捲り上げ部112より大きな第二捲り上げ部96を有し、第一シート部材11と第八シート部材81は第一捲り上げ部112及び第二捲り上げ部96を取り囲む方法で密封連結され、かつ第一捲り上げ部112は第二捲り上げ部96に少なくとも一部が連結される(溶接又は接着)。第一捲り上げ部112のサイズは第二捲り上げ部96より小さく、両者は連結後、排水バッグ16内に向かってのみ捲り上がることができる。よって、排水バッグ16における流体の逆流を防止する効果を有する。本発明の属する技術分野における通常知識を有する者であれば、排水バッグ16が2つの第七シート部材71により構成される場合、流体が逆流するのを防ぐために、同様に第七シート部材71には第二捲り上げ部96が設けられることができることを理解できる。
【0032】
図11は本発明の別の実施例である。排水管13において扁平状の付勢部132がさらに設けられ、一方の手で排水管13を固定しもう一方の手で蓋体14を操作することによって排水管13を開閉しやすくすることができる。使用時はまず離型層23を分けて剥離し、第二排水口24を女性の乳頭に合わせ第二シート部材21を粘着層22により乳房皮膚へ粘着させて、次に弾性材料及び摩擦力によって蓋体14を差し込み排水管13を塞ぐ。使用者の母乳は第二排水口24を介して第一チャンバR1に流入し貯蔵され、後にふさわしい場所を選択して排水管13を開けて母乳を排出させる。本発明は授乳する母親が授乳の漏れにより衣服が汚れる又は臭いが生じるのを防止することに役立てることができる。第二シート部材21を、表面が曲面、不規則な起伏又は肥満の体表に粘着させる場合、第二排水口24の縁は皺が非常に生じやすく、液圧の力により流体が皺の箇所で形成される細い通路から第二シート部材21の縁に漏れてしまうために、最終的に第二シート部材21は粘着層22が徐々に粘着性を失うことで剥離される。よって、第二シート部材21の第三表面S3に、第二排水口24の縁を囲んで排水口構造維持ユニット25を延設することができ、第二排水口24の形状を維持することで、漏れが生じるのを防止することができる。排水口構造維持ユニット25は粘着力を調整することにより(例えば排水口構造維持ユニット25と第二シート部材21との間の粘着力が、第二シート部材21が粘着層22により人体に粘着する粘着力より小さい)、第二シート部材21が体表に粘着した後、圧迫又は摩擦を受けることにより体表に皺が生じた際、排水口構造維持ユニット25が粘着性が弱いため第二シート部材21から剥離し、第二排水口24の縁と体表の貼附には影響を与えない。
【0033】
図12A及び
図12Bが示す本発明の実施例は授乳に用いるものである。着脱可能な例えば延長管、排水バッグ、ニップル、又はバルブの流体を支えるパッド10を有するが、これに限らない。
図12Aを参照すると、第二シート部材21は第二排水口24を有し、排水管13は第一排水口12と比べより大きな内部断面を有し、第一チャンバR1がより優れた密封と漏れ防止効果を有するようになる。また、蓋体14は第二排水バッグ97とさらに連結することができ、第二排水バッグ97は蓋体14上の蓋体排水口141に対応して設けられることで、蓋体14が排水管13に螺合する際、第一チャンバR1内部が第一排水口12、排水管13、蓋体排水口141により第二排水バッグ97の内部と通じることができ、授乳する母親が搾乳し貯蔵するのに役立てることができる。本発明の属する技術分野における通常知識を有する者であれば、体液を貯蔵するために、本実施例で排水管13において第二排水バッグ97に直接連結できることを理解できる。
図12Bに示すように、排水管13と蓋体14との間にはニップル(おしゃぶり)98を挟むこともでき、授乳による乳首の痛みと損傷を防止することができる。本実施例についても、蓋体14はバルブ、蓋、スイッチ、又はシールとさらに連結し、授乳の漏れにより衣服が汚れるのを防ぐために蓋体排水口141を開け閉めして母乳を排出するのに便利である、又は延長管93とさらに連結することで、母乳を遠端の容器に排水することができる。排水管13の一端に囲むよう設けられたつば部131の設置方法は例えば、つば部131と排水管13のいずれか一方に凸縁を設けてもう一方に凹縁を設け、両者を組み合わせる(12Bに示す)、両者を互いに螺合する、両者を一体成型の方法で連結する、又は弾性材料及び摩擦力によってつば部131と排水管13のいずれか一方をもう一方へ差し込む、が挙げられるがこれに限らない。
【0034】
図13は本発明の別の実施例である。12Bも合わせて参照すると、第一シート部材11上において、着脱可能なニップル(おしゃぶり)98を含む排水管13及び蓋体14以外に、牛乳を注入する用途として別の排水管13を増設することができ、母乳が比較的少ない母親に役立てることができる。第二シート部材21は第二排水口24を有し、乳頭から分泌される母乳を同時にチャンバR1に流入させることができる。第二シート部材21は連続密封されたシート部材であることができ、母乳の出ない使用者(例えば父親)でも乳児に授乳させることができる。
【0035】
図14は本発明の別の実施例である。
図2C及び
図5Aも合わせて参照すると、流体を支えるパッド10は第一排水口12Aを覆う捲り上げ部52を含むほか、第一シート部材11と第二シート部材21との間に第三シート部材31がさらに設けられ、その縁は第二シート部材21に溶接、接着されることで、第三シート部材31と第二シート部材21との間に第二チャンバR2が形成される(元の第一チャンバR1から分離されてできる)。第二シート部材21の第三表面S3と第三シート部材31の縁の互いに溶接又は接着されていない位置には開放部分が形成され、第二排水管95にさらに連結される。この開放部分は第二シート部材21と第三シート部材31との間に挟まれ、かつ別の第一排水口12Bを通り抜けることで、第二チャンバR2の内部が第二排水管95により外部と通じることができる。使用時に、使用者はまず流体を支えるパッド10を乳房に粘着させ、次に第二排水管95を介して第二チャンバR2内に空気を注入し、そして第一排水口12Aを介して第一チャンバR1に水を注入することで、使用者が衣服を着る際に視覚的に乳房の見た目の輪郭を増大させ、胸への負担を軽減させることができる。本発明の属する技術分野における通常知識を有する者であれば、第二排水管95についても第二シート部材21上の第二排水口24(図示せず)に連結できることを理解できる。本実施例において、乳房に粘着するのに用いる第二シート部材21は平面のフィルムであり、第三シート部材31は平面又は弧状面の膜として製造されることができ、第一シート部材11は好ましくは弧状面のフィルムで製造される。
【0036】
図15A及び
図15Bは本発明の別の実施例である。
図7Eから
図7G、
図8A及び
図10も合わせて参照すると、
図15Aに示すように(
図7Eの背面図であり、第二シート部材21を加工して第二排水口24を形成する)、本発明の流体を支えるパッド10の実施形態は、排水バッグ16上にさらにベルトループ161が設けられ、固定ロープ又は固定ベルトがベルトループ161と排水バッグ16との間に形成されたベルトループ通路を通り抜けるよう、排水バッグ16を使用者の身体部位に固定する。使用者が異なる固定位置を選択することができるようにするため、排水バッグ16上に複数のベルトループ161を設けてもよい。
図15Aに示すように、排水バッグ16が脚部とほぼ平行に設置された場合、垂直方向に沿って複数のベルトループ161を設けてもよい。排水バッグ16を固定する安定性を高めることができるほか、使用者が異なる位置を通り抜けるベルトループ通路を選択し、最も好ましい固定方法を調整することができるようになる。ベルトループ161を形成する方法は、例えばベルトループシート部材162を使用する、溶接又は接着の方法を利用して(ただしこれに限らない)排水バッグ16と接合する、が挙げられる。例えば、
図15Aに示すように、ベルトループシート部材162が矩形である場合、この矩形の向かい合う両辺において排水バッグ16と接合することができる、又は矩形の範囲における二点以上の位置で排水バッグ16と接合させることができる。又は
図15Bに示すように、短冊形のベルトループシート部材162を使用し、短冊形のベルトループシート部材162をその長辺方向に沿って三つ以上の位置で排水バッグ16と接合させることで、複数のベルトループ通路を形成する。ベルトループシート部材162上には各ベルトループ通路に対応する位置にさらにボタン穴163が形成されてもよく、固定ベルト上のホックと組み合わせることで、排水バッグ16が固定ロープ又は固定ベルトに沿った方向に滑るのを防止することができる。
【0037】
図16は本発明の別の実施例である。流体を支えるパッド10はパルス部99をさらに含み、パルスが振動して乳房をマッサージすることにより乳腺を滞らせずに母乳の分泌に役立てることができる。パルス部99は好ましくは第一シート部材11に設けられ、例えば蓋体14、特に繰り返し貼り付け可能な接着剤が設けられた蓋体14に連結されることができる(
図5C及び
図9Aを参考)。パルス部99は振動装置又は放電装置を有することができ、第一シート部材11に設けられ、かつ第一チャンバR1における流体の良好な伝導特性により、パルス振動又はパルス電流を第二シート部材21又は第二排水口24が覆う体表により効果的、より均一に伝導させ、パルス振動のマッサージ効果を高める、又はパルス電流の電気治療効果を高める、又は第一チャンバR1における薬物又は美容品に対する体表の吸収を促進させる。
【0038】
上記内容は例示に過ぎず、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく行われる等価な変更又は変形は、いずれも全て本発明の範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0039】
11 第一シート部材
1121 帯状区域
111 延伸部
112 第一捲り上げ部
12 第一排水口
12A 第一排水口
12B 第一排水口
13 排水管
131 つば部
132 付勢部
14 蓋体
141 蓋体排水口
16 排水バッグ
161 ベルトループ
162 ベルトループシート部材
163 ボタン穴
21 第二シート部材
22 粘着層
23 離型層
24 第二排水口
25 排水口構造維持ユニット
31 第三シート部材
41 第四シート部材
51 第五シート部材
52 捲り上げ部
61 第六シート部材
71 第七シート部材
81 第八シート部材
91 構造維持ユニット
911 つまみ部
92 ホック
93 延長管
94 隔離材
95 第二排水管
96 第二捲り上げ部
97 第二排水バッグ
98 ニップル
99 パルス部
R1 第一チャンバ
R2 第二チャンバ
S1 第一表面
S2 第二表面
S3 第三表面
S4 第四表面
【手続補正書】
【提出日】2021-04-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体を支えるパッドに関し、特に体表の曲線の補正、美容/薬剤流体の導入、又は体液の収集が可能なパッドに関する。
【背景技術】
【0002】
人類の生存は流体、特に空気と水に大きく依存しており、人体にとって、流体はある時は必要だが、ある時は負担となる。必要となる場合は例えば、尿検査、豊胸、スキンケア、創傷ケア、消熱と保温、水分補給、授乳等であり、負担となる場合は例えば、体液(母乳、尿、精液、血液)等の処理である。
【0003】
先行技術では流体について、需要と負担に対するいくつかの解決方法が提供されているが、多くの欠点が依然として存在する。需要を満たす点においては例えば、乳房が平らな女性はバストパッドを使用すると滑り動きやすい、Nubraを繰り返し使用すると粘着性が失われる、流体(生理食塩水、シリコン)バッグの挿入手術は疼痛な上費用も莫大であるといったものが挙げられる。負担を解決する点においては例えば、乳幼児や横臥状態の女性は尿を採集する際の導尿カテーテルの痛みと感染リスクがある、尿失禁者がおむつをすることによる諸々の不快感や様々な集尿バッグの使用による不便かつ漏れやすさに直面するといったものが挙げられる。
【発明の概要】
【0004】
上記課題に鑑みて、本発明は、流体を一時的に体表に留置することができ、人体に粘着しやすく、落ちにくく、水、空気、美容液、薬液、母乳、尿、精液、血液といった流体を支えかつ漏らさないことが可能であると同時に、人体の流体に対する需要を満たし、流体の人体に対する負担を解決することができ、構造がシンプルで使いやすく低コストで、用途が広く、人体と流体の関係を適切に処理できる、流体を支えるパッドを提供する。
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、第一シート部材と、第二シート部材と、粘着層と、離型層とを含み、前記第一シート部材は第一表面及び第二表面を有し、前記第二シート部材は第三表面及び第四表面を有し、前記第三表面の一部分と前記第一シート部材の前記第二表面の一部分が互いに少なくとも1つの帯状区域に溶接又は接着されることで、少なくとも1つの第一排水口を有する第一チャンバを形成し、前記第一チャンバの内部は前記第一排水口により外部と通じることができ、前記粘着層は前記第二シート部材の前記第四表面に設けられ、前記離型層は前記粘着層の少なくとも一部分を覆い、前記第一排水口は前記第一シート部材に形成される、又は前記第一シート部材の前記第二表面と前記第二シート部材の縁に隣接する前記第三表面の互いに溶接又は接着されていない開放部分に形成される、流体を支えるパッドを提供する。任意であるが、本発明は前記第一シート部材又は前記第二シート部材の縁に延設される構造維持ユニットをさらに含む。
【0006】
本発明の実施例によると、前記第一シート部材と前記第二シート部材との間には第三シート部材が設けられ、前記第三シート部材と前記第二シート部材との間には第二チャンバが形成され、前記第三シート部材の縁は同時に前記第一シート部材と前記第二シート部材との間に溶接又は接着されることができる、又は前記第一シート部材に溶接又は接着されることができる、又は前記第二シート部材に溶接又は接着されることができる。
【0007】
本発明の実施例によると、前記第二シート部材の縁は前記帯状区域の外縁より大きく、前記帯状区域の外縁と前記第二シート部材の縁は距離を有する。
【0008】
本発明の実施例によると、第五シート部材をさらに含み、前記第五シート部材の一部は前記第一シート部材の表面に連結され、かつ捲り上げ部を有し、前記捲り上げ部は前記第一排水口より大きく、かつ前記第一排水口を完全に覆うことができる。
【0009】
本発明の実施例によると、前記第一排水口は前記第一シート部材の第一捲り上げ部を含み、前記第一シート部材の表面にはさらに第六シート部材が設けられ、前記第六シート部材の縁は前記第一シート部材の前記第一捲り上げ部を取り囲むように前記第一シート部材に密封連結され又は前記第一シート部材と前記第二シート部材に同時に連結され、かつ開口を有し、前記開口は前記第一シート部材の前記第一捲り上げ部より小さく、かつ前記第一捲り上げ部によって完全に覆われることができる。
【0010】
本発明の実施例によると、前記第一排水口又は前記第六シート部材の開口に連結される排水部をさらに含む。任意であるが、前記排水部は、流体が前記排水部により前記第一チャンバの内部から外部に流れる又は前記第一チャンバの外部から内部に流れることを防止するために、逆流防止構造をさらに含む。任意であるが、前記排水部は前記第一排水口又は前記第六シート部材の開口に対応して設けられた排水管である。任意であるが、前記排水管は2つの第七シート部材の両側を接合して形成されることで、前記排水管は自然状態の下で扁平状である。
【0011】
本発明の実施例によると、前記排水部の内表面上には隔離材が設けられ、前記隔離材は前記排水部の成型前に、挟む、コーティングする又は印刷する方法で設けられる。
【0012】
本発明の実施例によると、前記排水部は前記第一排水口又は前記第六シート部材の開口に対応して設けられた排水バッグである。任意であるが、前記排水バッグは2つの第七シート部材の全部又は一部の縁を密封することにより形成される、又は一つの第八シート部材を半分に折った後その全部又は一部の縁を密封することにより形成される。任意であるが、前記第一シート部材は第一捲り上げ部を有し、前記排水バッグは前記第一捲り上げ部より大きい第二捲り上げ部を有し、前記第一シート部材と前記排水バッグは前記第一捲り上げ部及び前記第二捲り上げ部を囲む方法で密封連結され、かつ前記第一捲り上げ部は前記第二捲り上げ部の一部に連結される。任意であるが、前記排水バッグの外側に連結され固定ベルトが通り抜けるために用いる通路を形成するベルトループシート部材をさらに含む。
【0013】
本発明の実施例によると、前記第一シート部材は延伸部を有し、前記延伸部は前記第七シート部材又は第八シート部材とすることができる、又は折り返した後留め具の形成に用いることができる。
【0014】
本発明の実施例によると、前記第一シート部材又は前記第二シート部材の縁にホックが設けられ、別の流体を支えるパッドを連結するために用いられる。
【0015】
本発明の実施例によると、前記第一シート部材又は前記第二シート部材は波状又は花弁形の縁を有することで、非平面の表面上によりフィットしやすくなる。
【0016】
本発明の実施例によると、前記第二シート部材は少なくとも1つの第二排水口を有することで、前記第一チャンバの内部又は前記第二チャンバの内部は前記第二排水口により外部と通じることができる。前記第二排水口と前記帯状区域の内縁は距離を有し、前記第二排水口のサイズは特に制限はなく、亀頭、女性外陰部、乳頭に連結するための比較的大きな開口、又は流体が通過するためだけの微小の開口であってもよい。任意であるが、排水口構造維持ユニットをさらに含み、前記粘着層より弱い粘着性で前記第二排水口の縁に延設される。任意であるが、前記第二排水口に設けられ、透気又は液体浸透が可能なシート部材を含む、又は少なくとも一部の前記第二シート部材を加工して複数の微小なかつ密集して配置された前記第二排水口が形成される。任意であるが、第二排水管をさらに含み、前記排水管は前記第二排水口に連結される。
【0017】
本発明の実施例によると、前記第一シート部材に設けられる振動装置又は放電装置をさらに含む。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は本発明の流体を支えるパッドを示す概略図である。
【
図2A】
図2Aは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図2B】
図2Bは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図2C】
図2Cは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図3】
図3は流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図4】
図4は流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図5A】
図5Aは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図5B】
図5Bは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図5C】
図5Cは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図6A】
図6Aは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図6B】
図6Bは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図7A】
図7Aは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図7B】
図7Bは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図7C】
図7Cは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図7D】
図7Dは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図7E】
図7Eは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図7F】
図7Fは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図7G】
図7Gは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図8A】
図8Aは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図8B】
図8Bは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図8C】
図8Cは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図9A】
図9Aは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図9B】
図9Bは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図9C】
図9Cは流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図10】
図10は流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図11】
図11は流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図13】
図13は流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図14】
図14は流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【
図16】
図16は流体を支えるパッドの別の実施例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態を説明する。なお、同じ又は類似の部材については、同じ符号を付して説明する。
【0020】
図1は本発明の実施例である。流体を支えるパッド10は、少なくとも1つの第一排水口12を有する第一シート部材11と、第二シート部材21と、粘着層22と、離型層23とを含む。第一シート部材11は第一表面S1及び第二表面S2を有する。第二シート部材21は第三表面S3及び第四表面S4を有し、第三表面S3の一部分と第一シート部材11の第二表面S2の一部分は少なくとも1つの封帯状区域1121に互いに連結(溶接又は接着)されることで、少なくとも1つの開口を有する第一チャンバR1が形成され、流体の貯蔵に用いることができる。第一チャンバR1の内部は第一排水口12により外部と通じることができる。第一シート部材11の縁と第二シート部材21の縁は互いにそろっていることができる(しかしこれに限らない)。第二シート部材21の第四表面S4には使用者への粘着に用いる粘着層22が設けられることで、流体を支えるパッド10を体表に付着させる。離型層23は粘着層22の少なくとも一部分を覆い、粘着層22が使用前に汚れて粘着性を失うことを防ぐ。離型層23は例えば離型紙であってよい。
【0021】
流体を支えるパッド10は例えば天然ラテックス、合成ラテックス、ゴム、シリコン、ポリイソプレン(PI)、ポリウレタン(PU)、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリマー材料、生体材料、又は合成生物DNA材料を使用して製造することができるが、これに限らない。粘着層22を構成する材料は例えば感圧接着剤が含まれ、これにより第二シート部材21を粘着層22により使用者の皮膚に粘着させることができ、第二シート部材21は粘性材料によっても製造することができる。第一シート部材11の第二表面S2と第二シート部材21の第三表面S3は相互に連結されるが、例えば溶剤、接着剤、テープ、又は接着フィルムを使用して接着することが可能であり、また、例えば電熱、超音波又は高周波等による方法で溶接接合することも可能であるが、これに限らない。
【0022】
第一シート部材11及び第二シート部材21は自然状態の下で軟質シートであってよく、その材質は弾性を有するものが好ましいが、弾性を有しない材質を使用してもよく、厚さは0.1ミリメートル(mm)未満が好ましい。第一シート部材11及び第二シート部材21は平面又は弧状面の膜として製造されてよく、その縁の形状は円形、楕円形、角丸多角形、又は任意の形状であってよいがこれに限らない。第一シート部材11は例えば熱可塑性ポリウレタン(TPU)フィルムのような防水シート部材が好ましく、第二シート部材21は使用者の皮膚への粘着に用いるため優れた透気性を有する必要があり、微孔フィルムを使用することができる。例えば高透気性、高透湿性のポリウレタン(PU)フィルムが挙げられるがこれに限らず、厚さは好ましくは0.1mm未満、より好ましくは0.05mm未満、最も好ましくは0.03mm未満であり、透気性として好ましくは水蒸気透過率(MVTR)が500g/(m2.24h)以上、塗布後の透湿度として好ましくは1,000g/(m2.24h)以上である。肌触りや快適さを高めるために、第一シート部材11の第一表面S1上には例えば織布材料、不織布材料又はフィルムのような如何なる材料を貼附してもよい。シート部材構造を理解しやすいよう、以下の図の多くは、断面図及びチャンバが流体で満たされたものを例として示している。
【0023】
図2Aから
図2Cは本発明の別の実施例である。流体を支えるパッド10の第一シート部材11と第二シート部材21との間に第三シート部材31が増設されることで、第三シート部材31と第二シート部材21との間に第二チャンバR2が形成される。第三シート部材31の縁は第一シート部材11と第二シート部材21の間に同時に溶接、接着されることができる(
図2Aに示す)、又は第一シート部材11に溶接、接着されることができる(
図2Bに示す)、又は第二シート部材21に溶接、接着されることができる(
図2Cに示す)。第一チャンバR1と第二チャンバR2は同じ又は異なる流体をそれぞれ注入することができる。
【0024】
図3は本発明の別の実施例であり、冷却パッド、温熱パッドに用いることができる。第一シート部材11に位置する第一排水口12は排水部をさらに含み、排水部が第一排水口12に連結されることで、第一チャンバR1の内部は第一排水口12、排水部によって外部と通じることができる。第一排水口12は、2つの第一シート部材11の縁が互いに重なり合って連結され、連結された開放部分により形成されることもできる。本実施例において、第一シート部材11及び第二シート部材21は熱可塑性プラスチックフィルムであり、縁に沿ってヒートシール加工された後、帯状区域1121は第一シート部材11と第二シート部材21の縁に連続密封されて形成される。排水部は第一排水口12に対応して設けられた排水管13であり、排水管13の一端と第一シート部材11は連結され、かつ第一排水口12により第一チャンバR1は外部と通じている。排水管13は第一排水口12とほぼ同じ又はより大きな内部断面を有し、設置方法としては排水管13の一端の管壁の断面を第一シート部材11の第一表面S1又は第二表面S2と連結させる方法であってよい。また
図3に示すように、排水管13の一端は、排水管13の軸方向とほぼ垂直で排水管13の外周を囲むよう設けられたつば部131を有し(例えばこの両者は一体成型の方法で連結される)、つば部131は第一シート部材11の第一表面S1と連結されることで、排水管13が第一シート部材11に連結する強度及び信頼性を高めることができる。排水管13は閉口を有し、閉口と排水管13のその他部分は、例えば試験管のような一体成型である。又は、排水管13は排水管13を開閉可能とする蓋体14をさらに含むことができる。本実施例において、排水管13は第一排水口12から第一チャンバR1と反対方向に向かって延伸し、蓋体14と排水管13は互いに螺合する。使用時に、流体を支えるパッド10を粘着層22によって使用者の皮膚に粘着させ、冷水、お湯を第一チャンバR1に注入し蓋体14で排水管13を閉じ、使用者の冷却パッド、温熱パッド、物理治療、又は防寒に役立てることができる。またそれと同時に、排水管13は水温が体温に近い際に水を排出し更換するのに用いることもできる。本発明の属する技術分野における通常知識を有する者であれば、本実施例において前記螺合は、蓋体14と排水管13のいずれか一方に凸縁を設けてもう一方に凹縁を設け、両者を組み合わせることで簡略化できることを理解できる。
【0025】
図4は本発明の別の実施例であり、女性が衣服を着用した後の視覚的に乳房を増大させる効果のために用いることができる。排水管13のつば部131と第一シート部材11の第二表面S2が連結され、排水管13は第一排水口12から第一チャンバR1の方向に延伸して流体の注入に用いられる。水を注入した後、排水管13を蓋体14で覆う際に、第一チャンバR1内の流体は圧力又は重力を受けるため排出される。よって、排水管13は、流体が排水管13を介して第一チャンバR1の内部から外部に流れることを防止するために、逆流防止構造をさらに含むことができる。第一シート部材11と第二シート部材21が連続密封された帯状区域1121によって連結することで形成された第一チャンバR1のうち、特に軟質シートにより構成された第一チャンバR1は流体で満たされた際に枕のように縁から中心に膨張し、流体の圧力により第二シート部材21の縁は体表から剥がれやすくなる。前記問題を解決するために、第二シート部材21の縁は帯状区域1121の外縁又は第一シート部材11の縁より大きくあってもよく、これにより帯状区域1121の外縁と第二シート部材21の縁との間に距離ができる。この距離のうち最も広い箇所は好ましくは3mmより大きく、より好ましくは8mmより大きく、最も好ましくは15mmより大きいことで、流体を支えるパッド10の縁により好ましい貼附性を持たせ、テントがロープと釘により地面に固定されるのと同じように、半径方向に突出した第二シート部材21(ロープのように)は粘着層22(釘のように)により第一チャンバR1のうち第二シート部材21に隣接する面を体表に平らに貼ることができる。さらに、第二シート部材21は帯状区域1121の内縁を参考点としているため、粘着層22により生じる双方固定の効果(第二シート部材21のそれぞれ内側及び外側)により、第一シート部材11の引っ張り又は高すぎる液圧により第二シート部材21が体表から剥がれるのを抵抗することができる。また、第二シート部材21は帯状区域1121の外縁より大きいため(つまり第二シート部材21の縁と帯状区域1121の外縁は距離を有する)、その全体の厚さは縁から中央に向かって次第に増加する。
図1から
図3に示す場合のように、第一シート部材11と第二シート部材21が互いにそろって形成された比較的厚い(二層)縁は、摩擦を受けやすくめくれやすいが、比較的薄い縁は流体を支えるパッド10の縁が摩擦を受けることで剥がれることをより防ぐことができる。本発明は構造維持ユニット91をさらに含むことができ、構造維持ユニット91は第一シート部材11又は第二シート部材21の縁に延設され、第一シート部材11又は第二シート部材21上に設置された枠同様に、貼附前にその縁形状を維持するために用いられ、皺が生じることを防ぐことができる。使用者は貼附後に構造維持ユニット91を取り外すことができる。本実施例において、乳房に粘着させるための第二シート部材21は平面のフィルムであり、第一シート部材11は好ましくは弧状面のフィルムにより製造される。これにより第一チャンバR1の容量を増加させることができ、乳房を視覚的により大きく見せることができる。また、粘着層22の少なくとも一部分の上に汗の吸収に用いる第四シート部材41を設けることができる。第四シート部材41は繊維、気孔、又は高分子吸収材を含む吸収シート部材であり、例えばティッシュペーパー、綿、ガーゼ、不織布、スポンジ、又は人工皮膚(ドレッシング材)が挙げられるが、これに限らない。第四シート部材41の縁は帯状区域1121の内縁を超えない。乳房の見た目の輪郭を大きくすることのほか、他の体表の曲線も同じ方法で補正することができ、例えば扁平足の土踏まずが挙げられるが、これに限らない。
【0026】
図5Aから
図5Eは、女性が衣服を着用する際に視覚的に乳房の見た目の輪郭を増大させるために本発明を用いる際の使用ステップである。流体を支えるパッド10は第五シート部材51を含み、第五シート部材51の一部分は第一シート部材11の第二表面S2に連結され、かつ捲り上げ部52を有する。捲り上げ部52は第一排水口12より大きく、かつ第一チャンバR1の内側から第一排水口12を完全に覆うことができるため、捲り上げ部52は第一チャンバR1の内側に向かってのみ捲り上がることができ、流体が第一排水口12を通じて第一チャンバR1の内部から外部に流れるのを防止するための逆止弁の効果を有する(第五シート部材51の一部が第一シート部材11の第一表面S1に連結されると逆の効果が生じる)。ステップ1は
図5Aに示すように、離型層23が分けられて剥離され、第二シート部材21上の粘着層22が露出する。ステップ2は
図5Bに示すように、粘着層22を乳房に向けて第二シート部材21を乳房皮膚へ粘着させる。ステップ3(必須のステップではない)は
図5Cに示すように、構造維持ユニット91を取り外す。ステップ4は
図5Dに示すように、第一排水口12を介して適切な量の水を注入し、第一チャンバR1内の液圧が捲り上げ部52を第一排水口12に向かって押し込み塞ぐ。徐々に膨張した第一チャンバR1において、第二シート部材21は乳房の覆われた部位の軟組織を大胸筋に向かって圧迫して乳房を凹ませた状態にし、第一シート部材11は乳房の覆われていない部位の皮膚と組み合わさり増大した乳房の見た目の輪郭が形成される。ステップ5は
図5Eに示すように、少量の流体が漏れるのを防ぐために、繰り返し貼り付け可能な接着剤が設けられた蓋体14で第一排水口12を覆う。第一チャンバR1の水は、前記ステップにより使用者の乳房と融合されることで、自然な体表の曲線を生み、注入する水量を調整することにより女性は乳房の体積を調整しやすくなる。水の比重を人体の比重に近づけることで、流体の特性により張りのある乳房や乳房の触感をより再現することができる。
【0027】
本発明の実施例は
図6Aに示すように、第一シート部材11の一部分の切断片は外に向かって延伸し延伸部111を構成し、延伸部111は折り返され、延伸部111の縁は第一シート部材11に連結され、留め具を形成する。本発明の実施例は
図6Bに示すように、第一シート部材11又は第二シート部材21が波状の縁を有することで、流体を支えるパッド10は非平面の表面上にフィットしやすくなる。縁が波状の構造である第二シート部材21は爪同様の保持力を提供し、袋体内が流体で充満した際に外力からの引っ張りに対しより抵抗することができる。第一シート部材11又は第二シート部材21の縁には留め具92がさらに設けられていてもよく、隣接する2つの流体を支えるパッド10を恒久的に又は着脱可能に接続する。留め具92は、例えばバックル、ボタン、リベット、ホック、掛け金、ファスナー、テープ、面ファスナー又はバンド、ロープを使用することができるが、これに限らない。本実施例において、留め具92はC字型、U字型のバックルであり、バックルの両端は第一シート部材11の延伸部111により形成された向き合う2つの前記留め具をそれぞれ通り抜け、二つの乳房間の距離を縮めることで、女性の乳房を視覚効果においてより中心に寄せ、胸の谷間がより明らかになる。
【0028】
図7Aから
図7Gは2つの第一排水口12を有する本発明の別の実施例である。第二シート部材21はいずれも同じ切断面を例とし、花弁形の縁と
図6Bの波状の縁は同じ効果を有し、第二シート部材21を非平面の表面によりフィットしやすくすることができる。防止構造は、第一シート部材11において型抜き加工され、C字型、U字型の第一捲り上げ部112を形成し、第一排水口12Aの一部分を構成する。そして第一排水口12Aにおいて第六シート部材61がさらに設けられ、その縁は第一捲り上げ部112を取り囲むように第一シート部材11の第一表面S1に密封連結され、かつ開口を有する。この開口は第一捲り上げ部112より小さくかつ第一捲り上げ部112により第一チャンバR1の内側から完全に覆われることで、捲り上げ部112は第一チャンバR1の内側に向かってのみ捲り上がることができ、使用者が注入した流体が第一排水口12Aを通じて第一チャンバR1の内部から外部に流れるのを防止するための、逆止弁の効果を有する(第六シート部材61の縁が第一シート部材11の第二表面S2に連結されると逆の効果が生じる)。
図7Aに示すように、第一シート部材11の第二表面S2と第二シート部材21の縁に隣接する第三表面S3の互いに溶接又は接着されていない位置は開放部分を有し、別の第一排水口12Bが形成される。第一排水口12Bに逆流防止構造(図示せず)が設けられる場合、第一捲り上げ部112は第一シート部材11における第一排水口12Bの縁に隣接する位置に形成することができ、第六シート部材61の縁は第一捲り上げ部112を取り囲むように密封すると同時に第一シート部材11と第二シート部材21に連結される。第一排水口12Bは排水部をさらに含むことができ、本実施例において、排水部は排水管13であり、第一シート部材11と第二シート部材21との間に挟まれている。排水管13において延長管93を排出用としてさらに接合することができ、第一チャンバR1における流体は第一排水口12B、排水管13、延長管93を介して使用者の口中に排出され、長距離走、サイクリング、長距離水泳、又はダイビングといった野外活動において体に貼り付ける水筒とすることができ、活動中にいつでも水分又は液体食物を補給することができる。または、第一チャンバR1に一端は注入、別の一端は排出する流動空間を形成し、本発明を冷却パッド、温熱パッドとして使用する場合、同じ温度の水を持続的に注入して第一チャンバR1を一定の温度に保つことができる。粘着層22は製造過程において第二シート部材21の上に接着剤を塗布する以外に、その組成材料は、例えば両面テープを含むことでき、一方の面は第二シート部材21に粘着し、もう一方の面は使用者に粘着し、第一シート部材11と第二シート部材21が互いに連結することにより形成される第一チャンバR1は両面テープを取り替えさえすれば繰り返し使用することができる。
図7Bは正面図であり、排水管13は2つの第七シート部材71の両側の縁を接合することにより形成され、第一排水口12Bは排水管13を取り囲み、第一排水口12Bに隣接する第七シート部材71はそれぞれ、第一シート部材11の第二表面S2、第二シート部材21の第三表面S3に密封連結される(
図7Cに示す)ことで、排水管13は自然状態の下で扁平状となり、厚さ0.1mm未満のフィルム材料を使用して排水管13を製造すると逆流防止効果を有し、第一チャンバR1内の流体を流出させないようにする。第七シート部材71の両側の縁以外の内表面が製造過程において熱を受けることにより互いに溶接され流体の流れを遮断しないように、排水管13の向かい合う表面の一つに隔離材94が設けられる(図示せず)。隔離材94は両シート部材が接合し排水管13を形成する前に、挟む、コーティングする又は印刷する方法で設けられる。第二シート部材21に隣接する第七シート部材71上には隔離材94が設けられる(
図7Dに示す)。本実施例において、第一シート部材11は延伸部111をさらに含むことができ、元々第一シート部材11と相互に連結される第七シート部材71を延伸部111に代えて(つまり第一シート部材11と第七シート部材71は一体成型の製造である)、排水管13を形成する。
図7Eは正面図であり、排水部は第一排水口12Bに対応して設けられた排水バッグ16であり、
図7Bの排水管13と類似点を有する。排水バック16についても2つの第七シート部材71の両側の縁を接合すると同時に底辺を接合することにより形成され、第七シート部材71の幅を広げ、長さを長くすることで排水バッグ16の容量を増やすことができる。
図7Fに示すように、排水バッグ16は
図7Dにおける排水管13同様、第一シート部材11に隣接する第七シート部材71は第一シート部材11の延伸より代えることができ、第一シート部材11の延伸部111の端末と第七シート部材71の底縁が連結され、第七シート部材71の上縁と第二シート部材21が連結され、さらに延伸部111と第七シート部材71とにおける開放された両側を接合して、排水バッグ16が形成される。第七シート部材71の延伸部111に対する表面の一つには隔離材94が設けられ、少量の流体が漏れるのを防ぐために、繰り返し貼り付け可能な接着剤が設けられた蓋体14で第六シート部材61の開口を貼り付ける。
図7Gに示すように、排水バッグ16は第八シート部材81を半分に折った後その全部又は一部の縁を密封することにより形成される。本実施例においては、第六シート部材61の開口に対応する排水管13が設けられている。
【0029】
図8Aから
図8Cは本発明の別の実施例である。第一シート部材11と第二シート部材21の縁に隣接する互いに連結されていない開放部分には、第一排水口12が形成される。
図8Aに示すように、
図7Gにおける半分に折った第八シート部材81を第一シート部材11の延伸部111に代えて、排水バッグ16を形成する。排水バッグ16は延伸された第一シート部材11の第一表面S1と第二シート部材21の第三表面S3を連結し、延伸部111を半分に折った後に開放される両側の縁を接合することで、形成される。それと同時に、第二シート部材21は少なくとも1つの第二排水口24を有することで、第一チャンバR1の内部は第二排水口24により第一チャンバR1の外部と通じることができる。第二排水口24を帯状区域1121の内縁より小さくすることで、第二排水口24と帯状区域1121の内縁との間は距離を有する。この距離は好ましくは3mmより大きく、より好ましくは8mmより大きく、最も好ましくは15mmより大きい。本発明を精液収集装置とする場合、第一シート部材11、第二シート部材21、第七シート部材71の厚さは好ましくは0.05mm未満、より好ましくは0.03mm未満、最も好ましくは0.02mm未満であり、第二シート部材21の周長は好ましくは180mm未満、より好ましくは150mm未満、最も好ましくは120mm未満であり、第二シート部材21の最も広い地点は好ましくは60mm未満、より好ましくは55mm未満、最も好ましくは50mm未満であり、排水バッグ16の容積は好ましくは20ミリリットル(ml)未満、より好ましくは15ミリリットル未満、最も好ましくは10ミリリットル未満である。周長が短く厚さが薄いことで体液収集装置10のサイズがより軽薄で短小となり、性行為中の双方の快感が向上する。容積の設定は男性の一度の射精量に合わせて設定するが、通常は10ミリリットル未満である。
図8Bに示すように、これは本発明を精液の収集に用いる別の実施例である。男性において包皮小帯に隣接する亀頭冠は性行為中における摩擦力が最大の場所であり、この場所に位置する第一シート部材11、第二シート部材21はU字型、C字型の帯状区域1121で互いに連結され、性行為中において第一チャンバR1はほぼ密着状態にあり、摩擦力が第一シート部材11、第二シート部材21に対し引っ張りを生じさせることによる剥がれを効果的に防止できる。
図8Cは背面図である(
図8Aも同時に参照)。第二排水口24は第二シート部材21の中心部から第二シート部材21の上縁に延伸され、上端が開放されたU字型(又はC字型、V字型)の第二シート部材21が形成される。使用時は開放端部を横臥状態の女性の恥骨に向けて外陰部に流体を支えるパッド10を粘着させると、尿検体を直接収集でき、導尿カテーテルを挿入して収集する必要はない。第二シート部材21は開放端部を有する設計であり、粘着層22が体毛に粘着することで引き剥がすことが困難となることを防ぐことができる。構造維持ユニット91(図示せず)は縁から外に延伸し、第二シート部材21に突出したつまみ部911が形成され、少なくとも一点は構造維持ユニット91に連結され、使用者は指でそれをつまむことで、貼附前に本発明の位置を調整する、又は貼附後に構造維持ユニット91を取り外すことが可能となる。
【0030】
図9Aから
図9Cは本発明の別の実施例である。
図9に示すように、排水管13は比較的広い管壁の断面を有し、かつ第一排水口12とほぼ同じ外部断面を有する。蓋体14又は排水管13の一端の管壁の断面には繰り返し貼り付け可能な接着剤を設けることで、蓋体14を、取り外し可能な方法で排水管13と接着させる。同時に、第二シート部材21は少なくとも1つの第二排水口24を有し、使用者は排水管13を介して薬物又はケア用品を注入することで、第一チャンバR1の流体が第二排水口24を通じて体表に直接接触し、薬物又はケア用品は直接傷口に導入又は皮膚に浸透するため、皮膚から吸収する薬物に対して薬物流失の防止又は衣服が汚れるのを防ぐ効果を有する。もし、流体の体表への作用を低下させる必要がある場合は、第二排水口24に一方向または双方向の浸透膜、例えばガーゼ、メルトブロー不織布を設けることができる(
図9Bに示す)、又は少なくとも一部の第二シート部材21を加工して複数の微小なかつ密集して配置された開口を有する第二排水口24を形成し、流体が微孔構造のフィルムを通じてゆっくりと浸透できるようにする。任意であるが、使用者が流体を注入する際、第五シート部材51の捲り上げ部52は流体の流出を防止することができる。第一チャンバR1の範囲内において複数の点状、帯状の帯状区域1121をさらに増設することができ(
図9Cに示す、これは
図9Bの正面図である)、これにより第一チャンバR1の内部に互いに流れる複数の小チャンバが形成され、第一シート部材11と第二シート部材21との間の距離が小さくなり(
図9Bに示す)、比較的少ない流体で最も好ましい浸透効果が実現される。構造維持ユニット91の両側の縁にはつまみ部911が対応して設けられ、使用者が操作しやすくなる。
【0031】
図10は本発明の別の実施例である。第二シート部材21は第二排水口24を有し、排水部は第一排水口12に対応して設けられた排水バッグ16であり、
図7Eに示すように2つの第七シート部材71を接合し形成することができる、又は本実施例に示すように、1つの第八シート部材81を半分に折った後その全部又は一部の縁を密封することにより形成することができ、その縁は密封されていない開放部分を有し、排水バッグ16の排水口を形成する。使用時は第二排水口24を女性の尿道口及び膣口に合わせ、第二シート部材21を粘着層22によって外陰部の皮膚へ粘着させ、使用者の尿又は経血は排水バッグ16の中へ排水されて貯蔵される。排水バッグ16は第二排水管95にさらに連結され、体液を適時に排出させることができる。また、本実施例における排水バッグ16は、排水バッグ16における流体が第一チャンバR1に回流するのを防止するため、逆流防止効果を有する構造をさらに含むことができる。
図10に示すように、第一シート部材11は第一捲り上げ部112を有し、排水バッグ16を構成する第八シート部材81は第一捲り上げ部112より大きな第二捲り上げ部96を有し、第一シート部材11と第八シート部材81は第一捲り上げ部112及び第二捲り上げ部96を取り囲む方法で密封連結され、かつ第一捲り上げ部112は第二捲り上げ部96に少なくとも一部が連結される(溶接又は接着)。第一捲り上げ部112のサイズは第二捲り上げ部96より小さく、両者は連結後、排水バッグ16内に向かってのみ捲り上がることができる。よって、排水バッグ16における流体の逆流を防止する効果を有する。本発明の属する技術分野における通常知識を有する者であれば、排水バッグ16が2つの第七シート部材71により構成される場合、流体が逆流するのを防ぐために、同様に第七シート部材71には第二捲り上げ部96が設けられることができることを理解できる。
【0032】
図11は本発明の別の実施例である。排水管13において扁平状の付勢部132がさらに設けられ、一方の手で排水管13を固定しもう一方の手で蓋体14を操作することによって排水管13を開閉しやすくすることができる。使用時はまず離型層23を分けて剥離し、第二排水口24を女性の乳頭に合わせ第二シート部材21を粘着層22により乳房皮膚へ粘着させて、次に弾性材料及び摩擦力によって蓋体14を差し込み排水管13を塞ぐ。使用者の母乳は第二排水口24を介して第一チャンバR1に流入し貯蔵され、後にふさわしい場所を選択して排水管13を開けて母乳を排出させる。本発明は授乳する母親が授乳の漏れにより衣服が汚れる又は臭いが生じるのを防止することに役立てることができる。第二シート部材21を、表面が曲面、不規則な起伏又は肥満の体表に粘着させる場合、第二排水口24の縁は皺が非常に生じやすく、液圧の力により流体が皺の箇所で形成される細い通路から第二シート部材21の縁に漏れてしまうために、最終的に第二シート部材21は粘着層22が徐々に粘着性を失うことで剥離される。よって、第二シート部材21の第三表面S3に、第二排水口24の縁を囲んで排水口構造維持ユニット25を延設することができ、第二排水口24の形状を維持することで、漏れが生じるのを防止することができる。排水口構造維持ユニット25は粘着力を調整することにより(例えば排水口構造維持ユニット25と第二シート部材21との間の粘着力が、第二シート部材21が粘着層22により人体に粘着する粘着力より小さい)、第二シート部材21が体表に粘着した後、圧迫又は摩擦を受けることにより体表に皺が生じた際、排水口構造維持ユニット25が粘着性が弱いため第二シート部材21から剥離し、第二排水口24の縁と体表の貼附には影響を与えない。
【0033】
図12A及び
図12Bが示す本発明の実施例は授乳に用いるものである。着脱可能な例えば延長管、排水バッグ、ニップル、又はバルブの流体を支えるパッド10を有するが、これに限らない。
図12Aを参照すると、第二シート部材21は第二排水口24を有し、排水管13は第一排水口12と比べより大きな内部断面を有し、第一チャンバR1がより優れた密封と漏れ防止効果を有するようになる。また、蓋体14は第二排水バッグ97とさらに連結することができ、第二排水バッグ97は蓋体14上の蓋体排水口141に対応して設けられることで、蓋体14が排水管13に螺合する際、第一チャンバR1内部が第一排水口12、排水管13、蓋体排水口141により第二排水バッグ97の内部と通じることができ、授乳する母親が搾乳し貯蔵するのに役立てることができる。本発明の属する技術分野における通常知識を有する者であれば、体液を貯蔵するために、本実施例で排水管13において第二排水バッグ97に直接連結できることを理解できる。
図12Bに示すように、排水管13と蓋体14との間にはニップル(おしゃぶり)98を挟むこともでき、授乳による乳首の痛みと損傷を防止することができる。本実施例についても、蓋体14はバルブ、蓋、スイッチ、又はシールとさらに連結し、授乳の漏れにより衣服が汚れるのを防ぐために蓋体排水口141を開け閉めして母乳を排出するのに便利である、又は延長管93とさらに連結することで、母乳を遠端の容器に排水することができる。排水管13の一端に囲むよう設けられたつば部131の設置方法は例えば、つば部131と排水管13のいずれか一方に凸縁を設けてもう一方に凹縁を設け、両者を組み合わせる(12Bに示す)、両者を互いに螺合する、両者を一体成型の方法で連結する、又は弾性材料及び摩擦力によってつば部131と排水管13のいずれか一方をもう一方へ差し込む、が挙げられるがこれに限らない。
【0034】
図13は本発明の別の実施例である。12Bも合わせて参照すると、第一シート部材11上において、着脱可能なニップル(おしゃぶり)98を含む排水管13及び蓋体14以外に、牛乳を注入する用途として別の排水管13を増設することができ、母乳が比較的少ない母親に役立てることができる。第二シート部材21は第二排水口24を有し、乳頭から分泌される母乳を同時にチャンバR1に流入させることができる。第二シート部材21は連続密封されたシート部材であることができ、母乳の出ない使用者(例えば父親)でも乳児に授乳させることができる。
【0035】
図14は本発明の別の実施例である。
図2C及び
図5Aも合わせて参照すると、流体を支えるパッド10は第一排水口12Aを覆う捲り上げ部52を含むほか、第一シート部材11と第二シート部材21との間に第三シート部材31がさらに設けられ、その縁は第二シート部材21に溶接、接着されることで、第三シート部材31と第二シート部材21との間に第二チャンバR2が形成される(元の第一チャンバR1から分離されてできる)。第二シート部材21の第三表面S3と第三シート部材31の縁の互いに溶接又は接着されていない位置には開放部分が形成され、第二排水管95にさらに連結される。この開放部分は第二シート部材21と第三シート部材31との間に挟まれ、かつ別の第一排水口12Bを通り抜けることで、第二チャンバR2の内部が第二排水管95により外部と通じることができる。使用時に、使用者はまず流体を支えるパッド10を乳房に粘着させ、次に第二排水管95を介して第二チャンバR2内に空気を注入し、そして第一排水口12Aを介して第一チャンバR1に水を注入することで、使用者が衣服を着る際に視覚的に乳房の見た目の輪郭を増大させ、胸への負担を軽減させることができる。本発明の属する技術分野における通常知識を有する者であれば、第二排水管95についても第二シート部材21上の第二排水口24(図示せず)に連結できることを理解できる。本実施例において、乳房に粘着するのに用いる第二シート部材21は平面のフィルムであり、第三シート部材31は平面又は弧状面の膜として製造されることができ、第一シート部材11は好ましくは弧状面のフィルムで製造される。
【0036】
図15A及び
図15Bは本発明の別の実施例である。
図7Eから
図7G、
図8A及び
図10も合わせて参照すると、
図15Aに示すように(
図7Eの背面図であり、第二シート部材21を加工して第二排水口24を形成する)、本発明の流体を支えるパッド10の実施形態は、排水バッグ16上にさらにベルトループ161が設けられ、固定ロープ又は固定ベルトがベルトループ161と排水バッグ16との間に形成されたベルトループ通路を通り抜けるよう、排水バッグ16を使用者の身体部位に固定する。使用者が異なる固定位置を選択することができるようにするため、排水バッグ16上に複数のベルトループ161を設けてもよい。
図15Aに示すように、排水バッグ16が脚部とほぼ平行に設置された場合、垂直方向に沿って複数のベルトループ161を設けてもよい。排水バッグ16を固定する安定性を高めることができるほか、使用者が異なる位置を通り抜けるベルトループ通路を選択し、最も好ましい固定方法を調整することができるようになる。ベルトループ161を形成する方法は、例えばベルトループシート部材162を使用する、溶接又は接着の方法を利用して(ただしこれに限らない)排水バッグ16と接合する、が挙げられる。例えば、
図15Aに示すように、ベルトループシート部材162が矩形である場合、この矩形の向かい合う両辺において排水バッグ16と接合することができる、又は矩形の範囲における二点以上の位置で排水バッグ16と接合させることができる。又は
図15Bに示すように、短冊形のベルトループシート部材162を使用し、短冊形のベルトループシート部材162をその長辺方向に沿って三つ以上の位置で排水バッグ16と接合させることで、複数のベルトループ通路を形成する。ベルトループシート部材162上には各ベルトループ通路に対応する位置にさらにボタン穴163が形成されてもよく、固定ベルト上のホックと組み合わせることで、排水バッグ16が固定ロープ又は固定ベルトに沿った方向に滑るのを防止することができる。
【0037】
図16は本発明の別の実施例である。流体を支えるパッド10はパルス部99をさらに含み、パルスが振動して乳房をマッサージすることにより乳腺を滞らせずに母乳の分泌に役立てることができる。パルス部99は好ましくは第一シート部材11に設けられ、例えば蓋体14、特に繰り返し貼り付け可能な接着剤が設けられた蓋体14に連結されることができる(
図5E及び
図9Aを参考)。パルス部99は振動装置又は放電装置を有することができ、第一シート部材11に設けられ、かつ第一チャンバR1における流体の良好な伝導特性により、パルス振動又はパルス電流を第二シート部材21又は第二排水口24が覆う体表により効果的、より均一に伝導させ、パルス振動のマッサージ効果を高める、又はパルス電流の電気治療効果を高める、又は第一チャンバR1における薬物又は美容品に対する体表の吸収を促進させる。
【0038】
上記内容は例示に過ぎず、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく行われる等価な変更又は変形は、いずれも全て本発明の範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0039】
11 第一シート部材
1121 帯状区域
111 延伸部
112 第一捲り上げ部
12 第一排水口
12A 第一排水口
12B 第一排水口
13 排水管
131 つば部
132 付勢部
14 蓋体
141 蓋体排水口
16 排水バッグ
161 ベルトループ
162 ベルトループシート部材
163 ボタン穴
21 第二シート部材
22 粘着層
23 離型層
24 第二排水口
25 排水口構造維持ユニット
31 第三シート部材
41 第四シート部材
51 第五シート部材
52 捲り上げ部
61 第六シート部材
71 第七シート部材
81 第八シート部材
91 構造維持ユニット
911 つまみ部
92 ホック
93 延長管
94 隔離材
95 第二排水管
96 第二捲り上げ部
97 第二排水バッグ
98 ニップル
99 パルス部
R1 第一チャンバ
R2 第二チャンバ
S1 第一表面
S2 第二表面
S3 第三表面
S4 第四表面
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一シート部材と、第二シート部材と、粘着層と、離型層とを含み、
前記第一シート部材は第一表面及び第二表面を有し、
前記第二シート部材は第三表面及び第四表面を有し、前記第三表面の一部分と前記第一シート部材の前記第二表面の一部分が互いに少なくとも1つの帯状区域に溶接又は接着されることで、少なくとも1つの第一排水口を有する第一チャンバを形成し、前記第一チャンバの内部は前記第一排水口により外部と通じることができ、
前記粘着層は前記第二シート部材の前記第四表面に設けられ、
前記離型層は前記粘着層の少なくとも一部分を覆い、
前記第一排水口は前記第一シート部材に形成される、又は前記第一シート部材の前記第二表面と前記第二シート部材の縁に隣接する前記第三表面の互いに溶接又は接着されていない開放部分に形成されることを特徴とする、流体を支えるパッド。
【請求項2】
前記第一シート部材と前記第二シート部材との間には第三シート部材が設けられ、前記第三シート部材と前記第二シート部材との間には第二チャンバが形成され、前記第三シート部材の縁は同時に前記第一シート部材と前記第二シート部材との間に溶接又は接着されることができる、又は前記第一シート部材に溶接又は接着されることができる、又は前記第二シート部材に溶接又は接着されることができることを特徴とする、請求項1に記載の流体を支えるパッド。
【請求項3】
前記第二シート部材の縁は前記帯状区域の外縁より大きく、前記帯状区域の外縁と前記第二シート部材の縁は距離を有することを特徴とする、請求項1に記載の流体を支えるパッド。
【請求項4】
第五シート部材をさらに含み、前記第五シート部材の一部は前記第一シート部材の表面に連結され、かつ捲り上げ部を有し、前記捲り上げ部は前記第一排水口より大きく、かつ前記第一排水口を完全に覆うことができることを特徴とする、請求項1に記載の流体を支えるパッド。
【請求項5】
前記第一排水口は前記第一シート部材の第一捲り上げ部をさらに含み、前記第一シート部材の表面にはさらに第六シート部材が設けられ、前記第六シート部材の縁は前記第一シート部材の前記第一捲り上げ部を取り囲むように前記第一シート部材に密封連結され又は前記第一と前記第二シート部材に同時に連結され、かつ開口を有し、前記開口は前記第一シート部材の前記第一捲り上げ部より小さく、かつ前記第一捲り上げ部によって完全に覆われることができることを特徴とする、請求項1に記載の流体を支えるパッド。
【請求項6】
前記第二シート部材は少なくとも1つの第二排水口を有することを特徴とする請求項1に記載の流体を支えるパッド。
【請求項7】
前記粘着層を構成する材料には感圧接着剤又は取り替え可能な両面テープが含まれることを特徴とする、請求項1に記載の流体を支えるパッド。
【請求項8】
前記第一排水口又は前記第六シート部材の開口に連結される排水管又は排水バッグをさらに含むことを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の流体を支えるパッド。
【請求項9】
前記排水管又は前記排水バッグは、流体が前記排水管又は前記排水バッグにより前記第一チャンバの内部から外部に流れる又は前記第一チャンバの外部から内部に流れることを防止するために、逆流防止構造をさらに含むことを特徴とする、請求項8に記載の流体を支えるパッド。
【請求項10】
前記排水管は蓋体を含み、
前記蓋体と前記排水管が互いに螺合する、
又は前記蓋体及び前記排水管のいずれか一方に凸縁を設けてもう一方に凹縁を設け、両者を組み合わせる、
又は弾性材料及び摩擦力によって前記蓋体及び前記排水管のいずれか一方をもう一方へ差し込む、
前記蓋体及び前記排水管の少なくとも一方に繰り返し貼り付け可能な接着剤を設けることで、前記蓋体は取り外し可能な方法で前記排水管と接着させる、
のいずれか1つの方法で前記排水管を開閉可能とする、請求項8に記載の流体を支えるパッド。
【請求項11】
前記排水管は2つの第七シート部材の両側の縁を接合して形成されることで、前記排水管は自然状態の下で扁平状であることを特徴とする、請求項8に記載の流体を支えるパッド。
【請求項12】
前記排水管又は前記排水バッグの内表面上には隔離材が設けられ、前記隔離材は前記排水管又は前記排水バッグの成型前に挟む、コーティングする又は印刷する方法で設けられることを特徴とする、請求項8に記載の流体を支えるパッド。
【請求項13】
前記排水バッグは2つの第七シート部材の全部又は一部の縁を密封することにより形成される、又は1つの第八シート部材を半分に折った後その全部又は一部の縁を密封することにより形成されることを特徴とする、請求項8に記載の流体を支えるパッド。
【請求項14】
前記第一シート部材は延伸部を有することを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の流体を支えるパッド。
【請求項15】
前記第一シート部材又は前記第二シート部材の縁にホックが設けられ、別の流体を支えるパッドを連結するために用いられることを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の流体を支えるパッド。
【請求項16】
前記第二シート部材の少なくとも一部は透気又は液体浸透が可能なシート部材であることを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の流体を支えるパッド。
【請求項17】
前記帯状区域の外縁と第ニシート部材の縁の距離の最も広い地点は3mmより大きく、前記帯状区域の内縁と前記第二排水口の距離は3mmより大きいことを特徴とする、請求項6に記載の流体を支えるパッド。
【請求項18】
第一シート部材と、第二シート部材と、排水口構造維持ユニットと、粘着層と、離型層とを含み、
前記第一シート部材は第一表面及び第二表面を有し、
前記第二シート部材は少なくとも1つの第二排水口、第三表面及び第四表面を有し、前記第三表面の一部分と前記第一シート部材の前記第二表面の一部分が互いに少なくとも1つの帯状区域に溶接又は接着されることで、少なくとも1つの第一排水口を有する第一チャンバを形成し、前記第一チャンバの内部は前記第一排水口により外部と通じることができ、
前記粘着層は前記第二シート部材の前記第四表面に設けられ、
前記排水口構造維持ユニットは前記粘着層の粘着性より小さくなるよう、前記第二排水口の縁に延設され、
前記離型層は前記粘着層の少なくとも一部分を覆い、
前記第一排水口は前記第一シート部材に形成される、又は前記第一シート部材の前記第二表面と前記第二シート部材の縁に隣接する前記第三表面の互いに溶接又は接着されていない開放部分に形成されることを特徴とする、流体を支えるパッド。
【請求項19】
前記第一排水口に連結される排水管又は排水バッグをさらに含むことを特徴とする、請求項18に記載の流体を支えるパッド。
【請求項20】
前記第一シート部材は第一捲り上げ部を有し、前記排水バッグは前記第一捲り上げ部より大きい第二捲り上げ部を有し、前記第一シート部材と前記排水バッグは前記第一捲り上げ部及び前記第二捲り上げ部を囲む方法で密封連結され、かつ前記第一捲り上げ部は前記第二捲り上げ部の一部に連結されることを特徴とする、請求項19に記載の流体を支えるパッド。
【請求項21】
前記排水バッグの外側に連結されて固定ベルトが通り抜けるために用いる通路を形成するベルトループシート部材をさらに含むことを特徴とする、請求項19に記載の流体を支えるパッド。
【請求項22】
第一シート部材と、第二シート部材と、排水バッグと、粘着層と、離型層とを含み、
前記第一シート部材は第一表面及び第二表面を有し、
前記第二シート部材は少なくとも1つの第二排水口、第三表面及び第四表面を有し、前記第三表面の一部分と前記第一シート部材の前記第二表面の一部分が互いに少なくとも1つの帯状区域に溶接又は接着されることで、少なくとも1つの第一排水口を有する第一チャンバを形成し、前記第一チャンバの内部は前記第一排水口により外部と通じることができ、
前記排水バッグは前記第一排水口に設けられ、2つの第七シート部材の全部又は一部の縁を密封することにより形成される、又は1つの第八シート部材を半分に折った後その全部又は一部の縁を密封することにより形成され、
前記粘着層は前記第二シート部材の前記第四表面に設けられ、
前記離型層は前記粘着層の少なくとも一部分を覆い、
前記第一排水口は前記第一シート部材に形成される、又は前記第一シート部材の前記第二表面と前記第二シート部材の縁に隣接する前記第三表面の互いに溶接又は接着されていない開放部分に形成されることを特徴とする、流体を支えるパッド。
【請求項23】
前記排水バッグの内表面上には隔離材が設けられ、前記隔離材は前記排水バッグの成型前に挟む、コーティングする又は印刷する方法で設けられることを特徴とする、請求項22に記載の流体を支えるパッド。
【請求項24】
前記排水バッグの外側に連結されて固定ベルトが通り抜けるために用いる通路を形成するベルトループシート部材をさらに含むことを特徴とする、請求項22に記載の流体を支えるパッド。
【請求項25】
前記第一シート部材は延伸部を有し、前記第七シート部材を前記延伸部に代える又は前記第八シート部材を前記延伸部に代えて排水バッグを形成することを特徴とする、請求項22に記載の流体を支えるパッド。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正書】
【提出日】2021-12-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0029】
図8Aから
図8Cは本発明の別の実施例である。第一シート部材11と第二シート部材21の縁に隣接する互いに連結されていない開放部分には、第一排水口12が形成される。
図8Aに示すように、
図7Gにおける半分に折った第八シート部材81を第一シート部材11の延伸部111に代えて、排水バッグ16を形成する。排水バッグ16は延伸された第一シート部材11の第一表面S1と第二シート部材21の第三表面S3を連結し、延伸部111を半分に折った後に開放される両側の縁を接合することで、形成される。それと同時に、第二シート部材21は少なくとも1つの第二排水口24を有することで、第一チャンバR1の内部は第二排水口24により第一チャンバR1の外部と通じることができる。第二排水口24を帯状区域1121の内縁より小さくすることで、第二排水口24と帯状区域1121の内縁との間は距離を有する。この距離は好ましくは3mmより大きく、より好ましくは8mmより大きく、最も好ましくは15mmより大きい。本発明を精液収集装置とする場合、第一シート部材11、第二シート部材21、第七シート部材71の厚さは好ましくは0.05mm未満、より好ましくは0.03mm未満、最も好ましくは0.02mm未満であり、第二シート部材21の周長は好ましくは180mm未満、より好ましくは150mm未満、最も好ましくは120mm未満であり、第二シート部材21の最も広い地点は好ましくは60mm未満、より好ましくは55mm未満、最も好ましくは50mm未満であり、排水バッグ16の容積は好ましくは20ミリリットル(ml)未満、より好ましくは15ミリリットル未満、最も好ましくは10ミリリットル未満である。周長が短く厚さが薄いことで
流体を支えるパッド10のサイズがより軽薄で短小となり、性行為中の双方の快感が向上する。容積の設定は男性の一度の射精量に合わせて設定するが、通常は10ミリリットル未満である。
図8Bに示すように、これは本発明を精液の収集に用いる別の実施例である。男性において包皮小帯に隣接する亀頭冠は性行為中における摩擦力が最大の場所であり、この場所に位置する第一シート部材11、第二シート部材21はU字型、C字型の帯状区域1121で互いに連結され、性行為中において第一チャンバR1はほぼ密着状態にあり、摩擦力が第一シート部材11、第二シート部材21に対し引っ張りを生じさせることによる剥がれを効果的に防止できる。
図8Cは背面図である(
図8Aも同時に参照)。第二排水口24は第二シート部材21の中心部から第二シート部材21の上縁に延伸され、上端が開放されたU字型(又はC字型、V字型)の第二シート部材21が形成される。使用時は開放端部を横臥状態の女性の恥骨に向けて外陰部に流体を支えるパッド10を粘着させると、尿検体を直接収集でき、導尿カテーテルを挿入して収集する必要はない。第二シート部材21は開放端部を有する設計であり、粘着層22が体毛に粘着することで引き剥がすことが困難となることを防ぐことができる。構造維持ユニット91(図示せず)は縁から外に延伸し、第二シート部材21に突出したつまみ部911が形成され、少なくとも一点は構造維持ユニット91に連結され、使用者は指でそれをつまむことで、貼附前に本発明の位置を調整する、又は貼附後に構造維持ユニット91を取り外すことが可能となる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一シート部材と、第二シート部材と、粘着層と、離型層とを含み、
前記第一シート部材は第一表面及び第二表面を有し、
前記第二シート部材は第三表面及び第四表面を有し、前記第三表面の一部分と前記第一シート部材の前記第二表面の一部分が互いに少なくとも1つの帯状区域に溶接又は接着されることで、少なくとも1つの第一排水口を有する第一チャンバを形成し、前記第一チャンバの内部は前記第一排水口により外部と通じることができ、
前記粘着層は前記第二シート部材の前記第四表面に設けられ、
前記離型層は前記粘着層の少なくとも一部分を覆い、
前記第一排水口は前記第一シート部材に形成される、又は前記第一シート部材の前記第二表面と前記第二シート部材の縁に隣接する前記第三表面の互いに溶接又は接着されていない開放部分に形成されることを特徴とする、流体を支えるパッド。
【請求項2】
前記第一シート部材と前記第二シート部材との間には第三シート部材が設けられ、前記第三シート部材と前記第二シート部材との間には第二チャンバが形成され、前記第三シート部材の縁は同時に前記第一シート部材と前記第二シート部材との間に溶接又は接着されることができる、又は前記第一シート部材に溶接又は接着されることができる、又は前記第二シート部材に溶接又は接着されることができることを特徴とする、請求項1に記載の流体を支えるパッド。
【請求項3】
前記第二シート部材の縁は前記帯状区域の外縁より大きく、前記帯状区域の外縁と前記第二シート部材の縁は距離を有することを特徴とする、請求項1に記載の流体を支えるパッド。
【請求項4】
第五シート部材をさらに含み、前記第五シート部材の一部は前記第一シート部材の表面に連結され、かつ捲り上げ部を有し、前記捲り上げ部は前記第一排水口より大きく、かつ前記第一排水口を完全に覆うことができることを特徴とする、請求項1に記載の流体を支えるパッド。
【請求項5】
前記第一排水口は前記第一シート部材の第一捲り上げ部をさらに含み、前記第一シート部材の表面にはさらに第六シート部材が設けられ、前記第六シート部材の縁は前記第一シート部材の前記第一捲り上げ部を取り囲むように前記第一シート部材に密封連結され又は前記第一
シート部材と前記第二シート部材に同時に連結され、かつ開口を有し、前記開口は前記第一シート部材の前記第一捲り上げ部より小さく、かつ前記第一捲り上げ部によって完全に覆われることができることを特徴とする、請求項1に記載の流体を支えるパッド。
【請求項6】
前記第二シート部材は少なくとも1つの第二排水口を有することを特徴とする請求項1に記載の流体を支えるパッド。
【請求項7】
前記粘着層を構成する材料には感圧接着剤又は取り替え可能な両面テープが含まれることを特徴とする、請求項1に記載の流体を支えるパッド。
【請求項8】
前記第一排水口又は前記第六シート部材の開口に連結される排水管又は排水バッグをさらに含むことを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の流体を支えるパッド。
【請求項9】
前記排水管又は前記排水バッグは、流体が前記排水管又は前記排水バッグにより前記第一チャンバの内部から外部に流れる又は前記第一チャンバの外部から内部に流れることを防止するために、逆流防止構造をさらに含むことを特徴とする、請求項8に記載の流体を支えるパッド。
【請求項10】
前記排水管は蓋体を含み、
前記蓋体と前記排水管が互いに螺合する、
又は前記蓋体及び前記排水管のいずれか一方に凸縁を設けてもう一方に凹縁を設け、両者を組み合わせる、
又は弾性材料及び摩擦力によって前記蓋体及び前記排水管のいずれか一方をもう一方へ差し込む、
前記蓋体及び前記排水管の少なくとも一方に繰り返し貼り付け可能な接着剤を設けることで、前記蓋体は取り外し可能な方法で前記排水管と接着させる、
のいずれか1つの方法で前記排水管を開閉可能とする、請求項8に記載の流体を支えるパッド。
【請求項11】
前記排水管は2つの第七シート部材の両側の縁を接合して形成されることで、前記排水管は自然状態の下で扁平状であることを特徴とする、請求項8に記載の流体を支えるパッド。
【請求項12】
前記排水管又は前記排水バッグの内表面上には隔離材が設けられ、前記隔離材は前記排水管又は前記排水バッグの成型前に挟む、コーティングする又は印刷する方法で設けられることを特徴とする、請求項8に記載の流体を支えるパッド。
【請求項13】
前記排水バッグは2つの第七シート部材の全部又は一部の縁を密封することにより形成される、又は1つの第八シート部材を半分に折った後その全部又は一部の縁を密封することにより形成されることを特徴とする、請求項8に記載の流体を支えるパッド。
【請求項14】
前記第一シート部材は延伸部を有することを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の流体を支えるパッド。
【請求項15】
前記第一シート部材又は前記第二シート部材の縁にホックが設けられ、別の流体を支えるパッドを連結するために用いられることを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の流体を支えるパッド。
【請求項16】
前記第二シート部材の少なくとも一部は透気又は液体浸透が可能なシート部材であることを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の流体を支えるパッド。
【請求項17】
前記帯状区域の外縁と第ニシート部材の縁の距離の最も広い地点は3mmより大きく、前記帯状区域の内縁と前記第二排水口の距離は3mmより大きいことを特徴とする、請求項6に記載の流体を支えるパッド。
【請求項18】
第一シート部材と、第二シート部材と、排水口構造維持ユニットと、粘着層と、離型層とを含み、
前記第一シート部材は第一表面及び第二表面を有し、
前記第二シート部材は少なくとも1つの第二排水口、第三表面及び第四表面を有し、前記第三表面の一部分と前記第一シート部材の前記第二表面の一部分が互いに少なくとも1つの帯状区域に溶接又は接着されることで、少なくとも1つの第一排水口を有する第一チャンバを形成し、前記第一チャンバの内部は前記第一排水口により外部と通じることができ、
前記粘着層は前記第二シート部材の前記第四表面に設けられ、
前記排水口構造維持ユニットは前記粘着層の粘着性より小さくなるよう、前記第二排水口の縁に延設され、
前記離型層は前記粘着層の少なくとも一部分を覆い、
前記第一排水口は前記第一シート部材に形成される、又は前記第一シート部材の前記第二表面と前記第二シート部材の縁に隣接する前記第三表面の互いに溶接又は接着されていない開放部分に形成されることを特徴とする、流体を支えるパッド。
【請求項19】
前記第一排水口に連結される排水管又は排水バッグをさらに含むことを特徴とする、請求項18に記載の流体を支えるパッド。
【請求項20】
前記第一シート部材は第一捲り上げ部を有し、前記排水バッグは前記第一捲り上げ部より大きい第二捲り上げ部を有し、前記第一シート部材と前記排水バッグは前記第一捲り上げ部及び前記第二捲り上げ部を囲む方法で密封連結され、かつ前記第一捲り上げ部は前記第二捲り上げ部の一部に連結されることを特徴とする、請求項19に記載の流体を支えるパッド。
【請求項21】
前記排水バッグの外側に連結されて固定ベルトが通り抜けるために用いる通路を形成するベルトループシート部材をさらに含むことを特徴とする、請求項19に記載の流体を支えるパッド。
【請求項22】
第一シート部材と、第二シート部材と、排水バッグと、粘着層と、離型層とを含み、
前記第一シート部材は第一表面及び第二表面を有し、
前記第二シート部材は少なくとも1つの第二排水口、第三表面及び第四表面を有し、前記第三表面の一部分と前記第一シート部材の前記第二表面の一部分が互いに少なくとも1つの帯状区域に溶接又は接着されることで、少なくとも1つの第一排水口を有する第一チャンバを形成し、前記第一チャンバの内部は前記第一排水口により外部と通じることができ、
前記排水バッグは前記第一排水口に設けられ、2つの第七シート部材の全部又は一部の縁を密封することにより形成される、又は1つの第八シート部材を半分に折った後その全部又は一部の縁を密封することにより形成され、
前記粘着層は前記第二シート部材の前記第四表面に設けられ、
前記離型層は前記粘着層の少なくとも一部分を覆い、
前記第一排水口は前記第一シート部材に形成される、又は前記第一シート部材の前記第二表面と前記第二シート部材の縁に隣接する前記第三表面の互いに溶接又は接着されていない開放部分に形成されることを特徴とする、流体を支えるパッド。
【請求項23】
前記排水バッグの内表面上には隔離材が設けられ、前記隔離材は前記排水バッグの成型前に挟む、コーティングする又は印刷する方法で設けられることを特徴とする、請求項22に記載の流体を支えるパッド。
【請求項24】
前記排水バッグの外側に連結されて固定ベルトが通り抜けるために用いる通路を形成するベルトループシート部材をさらに含むことを特徴とする、請求項22に記載の流体を支えるパッド。
【請求項25】
前記第一シート部材は延伸部を有し、前記第七シート部材を前記延伸部に代える又は前記第八シート部材を前記延伸部に代えて排水バッグを形成することを特徴とする、請求項22に記載の流体を支えるパッド。
【国際調査報告】