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特表2022-541801仮想現実において喫煙経験を提供する喫煙システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-27
(54)【発明の名称】仮想現実において喫煙経験を提供する喫煙システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20220916BHJP
   H04R 3/00 20060101ALI20220916BHJP
   A24F 42/60 20200101ALI20220916BHJP
   A24F 40/00 20200101ALI20220916BHJP
【FI】
G06F3/01 510
H04R3/00 310
A24F42/60
A24F40/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022503943
(86)(22)【出願日】2020-10-06
(85)【翻訳文提出日】2022-01-20
(86)【国際出願番号】 KR2020013584
(87)【国際公開番号】W WO2021071208
(87)【国際公開日】2021-04-15
(31)【優先権主張番号】10-2019-0125684
(32)【優先日】2019-10-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】特許業務法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム、チョン フ
(72)【発明者】
【氏名】チュン、ウ ソク
【テーマコード(参考)】
4B162
5D220
5E555
【Fターム(参考)】
4B162AA12
4B162AA30
4B162AD15
4B162AD22
5D220AA01
5D220AB00
5E555AA76
5E555BA38
5E555BB38
5E555BC01
5E555BE17
5E555CB74
5E555DA08
5E555DA21
5E555DB53
5E555FA00
(57)【要約】
仮想の喫煙システムは、ディスプレイ装置が取り付けられたユーザのニコチン含有物品の吸入または摂取に応答し、タバコ煙が発生する仮想現実または拡張現実のイメージをディスプレイするように構成されたディスプレイ装置及び再生装置が取り付けられたユーザの物品の吸入または摂取に応答して音を再生するように構成された再生装置を含むことにより、ユーザに仮想の喫煙経験を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
喫煙システムにおいて、
ディスプレイ装置が取り付けられたユーザのニコチン含有物品の吸入または摂取に応答し、タバコ煙が発生する仮想現実または拡張現実のイメージをディスプレイするように構成されたディスプレイ装置と、
再生装置が取り付けられたユーザの前記物品の吸入または摂取に応答して音を再生するように構成された再生装置と、を含む、喫煙システム。
【請求項2】
前記ディスプレイ装置は、
前記物品に係わる含量情報に基づいて、前記イメージを変更するように構成された、請求項1に記載の喫煙システム。
【請求項3】
前記ディスプレイ装置は、
前記含量情報に基づいて、タバコ煙の色、タバコ煙の量及びタバコ煙の形状のうち、少なくともいずれか1つに係わるイメージを変更するように構成された、請求項2に記載の喫煙システム。
【請求項4】
前記再生装置は、
前記物品に係わる含量情報に基づいて、前記音の特性を変更するように構成された、請求項1に記載の喫煙システム。
【請求項5】
前記再生装置は、
前記含量情報に基づいて、前記音の振幅及び周波数のうち、少なくともいずれか1つを変更するように構成された、請求項4に記載の喫煙システム。
【請求項6】
イヤホン、ヘッドホン及び骨伝導スピーカのうち、少なくとも1つをさらに含む、請求項1に記載の喫煙システム。
【請求項7】
前記物品の形状は、タバコ状または丸薬状である、請求項1に記載の喫煙システム。
【請求項8】
前記再生装置は、ヘッドホンまたはイヤホンを含む、請求項1に記載の喫煙システム。
【請求項9】
ディスプレイ装置及び再生装置を含む喫煙システムを制御する方法において、
前記ディスプレイ装置が取り付けられたユーザのニコチン含有物品の吸入または摂取に応答し、タバコ煙が発生する仮想現実または拡張現実のイメージをディスプレイするように前記ディスプレイ装置を制御する段階と、
前記再生装置が取り付けられたユーザの前記物品の吸入または摂取に応答して音を再生するように、前記再生装置を制御する段階と、を含む、方法。
【請求項10】
前記ディスプレイ装置を制御する段階は、
前記物品の含量情報に基づいて前記イメージを変更させる段階を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ディスプレイ装置を制御する段階は、
前記含量情報に基づいて、タバコ煙の色、タバコ煙の量、及びタバコ煙の形状のうち、少なくともいずれか1つに係わるイメージを変更させる段階を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記再生装置を制御する段階は、
前記物品の含量情報に基づいて前記音の特性を変更させる段階を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記再生装置を制御する段階は、
前記含量情報に基づいて、前記音の振幅及び周波数のうち、少なくともいずれか1つを変更させる段階を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記物品の含量情報を受信する段階をさらに含み、
前記含量情報に基づいて、前記イメージ及び前記音のうち、少なくとも1つが変更される、請求項9に記載の方法。
【請求項15】
請求項9に記載の方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読取可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、喫煙システムに関する。
【背景技術】
【0002】
「仮想現実(virtual reality: VR)」または「拡張現実(augmented reality: AR)」のようなディスプレイ技術は、出力されたイメージが現実のようにユーザに感じさせねばならない。そのような技術は、現実では経験できない多様な経験をユーザに提供することができる。
【0003】
最近、電子タバコ分野にも仮想現実または拡張現実サービスを具現するデバイスに対する要求が高まっており、それに係わる多様な研究が進められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
1つ以上の実施例は、喫煙システムを提供する。また、前記方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読取可能な記録媒体を提供することである。本実施例が解決しようとする技術的課題は、前述したような技術的課題に限定されず、以下の実施例からさらに他の技術的課題が類推されうる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した技術的課題を達成するための技術的手段として、本開示の第1側面は、喫煙システムにおいて、ディスプレイ装置が取り付けられたユーザのニコチン含有物品の吸入または摂取に応答し、タバコ煙が発生する仮想現実または拡張現実のイメージをディスプレイするように構成されたディスプレイ装置;及び再生装置が取り付けられたユーザの前記物品の吸入または摂取に応答して音を再生するように構成された再生装置;を含む。
【0006】
また、前記ディスプレイ装置は、前記物品に係わる含量情報に基づいて、前記イメージを変更させうる。
【0007】
また、前記ディスプレイ装置は、前記含量情報に基づいて、タバコ煙の色、タバコ煙の量、及びタバコ煙の形状のうち、少なくともいずれか1つに係わるイメージを変更させうる。
【0008】
また、前記再生装置は、前記物品に係わる含量情報に基づいて、前記音の特性を変更させうる。
【0009】
また、前記再生装置は、前記含量情報に基づいて、前記音の振幅及び周波数のうち、少なくともいずれか1つを変更させうる。
【0010】
前記システムは、イヤホン、ヘッドホン、及び骨伝導スピーカのうち、少なくとも1つをさらに含んでもよい。
【0011】
また、前記物品の形状は、タバコ状または丸薬状でもある。
【0012】
前記再生装置は、ヘッドホンまたはイヤホンを含んでもよい。
【0013】
上述した技術的課題を達成するための技術的手段として、本開示の第2側面は、ディスプレイ装置及び再生装置を含む喫煙システムを制御する方法において、前記ディスプレイ装置が取り付けられたユーザのニコチン含有物品の吸入または摂取に応答して、タバコ煙が発生する仮想現実または拡張現実のイメージをディスプレイするように前記ディスプレイ装置を制御する段階、及び前記再生装置が取り付けられたユーザの前記物品の吸入または摂取に応答して音を再生するように前記再生装置を制御する段階を含む。
【0014】
また、前記ディスプレイ装置を制御する段階は、前記物品の含量情報に基づいて、前記イメージを変更させうる。
【0015】
また、前記ディスプレイ装置を制御する段階は、前記含量情報に基づいて、タバコ煙の色、タバコ煙の量、及びタバコ煙の形状のうち、少なくともいずれか1つに係わるイメージを変更させうる。
【0016】
また、前記再生装置を制御する段階は、前記物品の含量情報に基づいて、前記音の特性を変更させうる。
【0017】
また、前記再生装置を制御する段階は、前記含量情報に基づいて、前記音の振幅及び周波数のうち、少なくともいずれか1つを変更させうる。
【0018】
また、前記物品の含量情報を受信する段階をさらに含み、前記含量情報に基づいて、前記イメージ及び前記音のうち、少なくとも1つを変更させうる。
【0019】
本開示の第3側面は、第2側面による方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読取可能な記録媒体を提供することができる。
【発明の効果】
【0020】
前述した本開示の課題解決手段によれば、喫煙システムに含まれたディスプレイ装置、物品及び再生装置は、互いに連動することで、喫煙システムを用いるユーザに、さらに向上した喫煙経験を提供することができる。
【0021】
また、前述した本開示の課題解決手段によれば、喫煙システムを用いるユーザに、減少した量のニコチンを提供しても、十分な喫煙感及び満足感を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】一実施例によるユーザが喫煙システムを用いる例示を説明する図面である。
図2A】一実施例によるディスプレイ装置及び音再生装置の例示を示す図面である。
図2B】一実施例によるディスプレイ装置及び音再生装置の例示を示す図面である。
図3】一実施例による物品の例示を示す図面である。
図4】一実施例による別途のコンピュータを含む喫煙システムの例示を説明するための図面である。
図5】一実施例による喫煙システムを制御する方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
実施例で使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら、可能な限り、現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは、当分野に従事する技術者の意図または判例、新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。したがって、本発明で使用される用語は、単なる用語の名称ではない、その用語が有する意味と本発明の全般にわたる内容に基づいて定義されねばならない。
【0024】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」などの用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、あるいはハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
【0025】
本明細書で使用されたように、「少なくともいずれか1つの」のような表現が配列された構成要素の前にあるとき、配列されたそれぞれの構成ではない全体構成要素を修飾する。例えば、「a、b、及びcのうち、少なくともいずれか1つ」という表現は、a、b、c、またはaとb、aとc、bとc、またはaとbとcとを含むと解釈せねばならない。
【0026】
構成要素またはレイヤが他の構成要素またはレイヤの「上方の」、「上の」、「連結された」または「結合された」と言及されるとき、構成要素またはレイヤは、他の構成要素またはレイヤに直ぐ上にあるか、上にあるか、あるいは連結または結合されているか、または間に構成要素または層が存在してもよい。対照的に、構成要素が他の構成要素またはレイヤの「直ぐ上の」、「直上の」、「直接に連結された」または「直接に結合された」と言及されるとき、その間に構成要素またはレイヤが存在しない。同じ参照番号は、全体に亘って同じ構成要素を指称する。
【0027】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施例について本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。しかし、本発明は、様々な互いに異なる形態によっても具現され、ここで、説明する実施例に限定されない。
【0028】
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0029】
図1は、一実施例によるユーザが喫煙システムを用いる例示を説明する図面である。
【0030】
図1を参照すれば、喫煙システム100は、ディスプレイ装置110、物品120及び再生装置130を含んでもよい。喫煙システム100を利用しようとするユーザ10は、ディスプレイ装置110と再生装置130とを装着し、物品120を吸入または摂取することができる。
【0031】
具体的に、ユーザ10がディスプレイ装置110を装着すれば、ディスプレイ装置110は、ユーザにタバコ煙が発生する仮想現実または拡張現実のイメージを提供することができる。また、ユーザ10が物品120を吸い込むか、摂取すれば、ニコチンを含有する物品120は、ユーザ10にニコチンを提供することができる。また、ユーザ10が再生装置130を装着すれば、再生装置130は、ユーザ10からドーパミンが分泌されるように音を再生することができる。
【0032】
一実施例において、ディスプレイ装置110は、物品120の位置を感知することができる。ディスプレイ装置110は、物品120の位置に基づいて、物品120から放出される煙を模写する第1イメージ141をディスプレイすることができる。ディスプレイ装置110は、ユーザ10の口の位置を感知することができる。ディスプレイ装置110は、ユーザ10の口の位置に基づいて、ユーザ10の口から放出される煙を模写する第2イメージ142をディスプレイすることができる。
【0033】
また、ディスプレイ装置110は、ユーザ10の視線の方向を感知することができる。ディスプレイ装置110は、ユーザ10の視線の方向に基づいて、スクリーン上で煙イメージがディスプレイされる位置、煙イメージがディスプレイされる大きさなどを異なって設定することができる。
【0034】
一実施例において、物品120は、一般的なタバコの形状を有してもよい。その場合、物品120の一側端部の表面には、ニコチンがコーティングされるか、一側端部内部にニコチンが含有されうる。ユーザ10が物品120の一側端部を口にして吸い込むとき、物品120は、ユーザ10にニコチンを提供することができる。他の実施例において、物品120は、丸薬状を有してもよい。ユーザ10が物品120を摂取するとき、物品120は、ユーザ10にニコチンを提供することができる。しかし、物品120の形状はそれに制限されない。
【0035】
一実施例において、再生装置130は、音を再生することにより、ユーザの脳からドーパミンが分泌されるように誘導することができる。例えば、再生装置130は、ユーザの脳からドーパミンが分泌されるように、特定周波数帯域の音を持続的に再生するか、ユーザの趣向に符合する音楽を再生することもできる。
【0036】
本開示では、喫煙システム100に含まれたディスプレイ装置110、物品120及び再生装置130が連動することにより、喫煙システム100を用いるユーザ10に、さらに向上した喫煙経験を提供することができる。ディスプレイ装置110、物品120と再生装置130との通信方式は、無線LAN(Wi-Fi)、ブルートゥース(登録商標)、ジグビー、WFD((Wi-Fi Direct), UWB(ultra wideband)、赤外線通信(IrDA, infrared Data Association)、 BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)、NFC(Near Field Communication)及びAnt+のうち、少なくとも1つを含んでもよいが、それらに限定されるものではない。
【0037】
一実施例において、ディスプレイ装置110は、物品120に係わる含量情報を受信することができる。物品120に係わる含量情報には、ニコチン含量情報、香料含量情報などを受信することができる。ディスプレイ装置110は、物品120に係わる含量情報に基づいて、スクリーン上にディスプレイされるイメージを変更することができる。
【0038】
具体的に、ディスプレイ装置110は、物品120に係わる含量情報に基づいて、タバコ煙の色、タバコ煙の量、及びタバコ煙の形状のうち、少なくともいずれか1つに係わるイメージを変更することができる。例えば、ディスプレイ装置110が物品120から所定量以上のニコチンが含有されているという情報を受信する場合、ディスプレイ装置110は、タバコ煙の色が、さらに濃くなるか、タバコ煙の量がさらに多くなるように、イメージを変更することができる。または、ディスプレイ装置110が物品120からイチゴ香が含まれているという情報を受信する場合、ディスプレイ装置110は、タバコ煙の色を赤色に変更することができる。
【0039】
一実施例において、再生装置130は、物品120に係わる含量情報を受信することができる。再生装置130は、物品120に係わる含量情報に基づいて、ユーザに提供される音の特性を変更することができる。
【0040】
具体的に、再生装置130は、物品120に係わる含量情報に基づいて、音の振幅及び周波数のうち、少なくともいずれか1つを変更することができる。例えば、コンピュータが物品に所定量以上のニコチンが含有されているという情報を受信する場合、再生装置130は、出力される音の振幅をさらに大きく変更することができる。または、再生装置130が物品120から特定香が含まれているという情報を受信する場合、再生装置130は、特定香とさらに符合する音楽が再生されるように出力される音を変更することができる。
【0041】
図2A及び図2Bは、一実施例によるディスプレイ装置及び音再生装置の例示を示す図面である。
【0042】
図2Aを参照すれば、ディスプレイ装置の例示として仮想現実または拡張現実ガラス(glass)210が図示される。グラス210は、スクリーン211及び脚部212を含んでもよい。
【0043】
喫煙システムを用いるユーザがグラス210の装着時、グラス210の脚部212がユーザの耳に載置されうる。しかし、グラス210は、脚部212の代わりに、バンド(図示せず)を含み、その場合、バンド(図示せず)がユーザ頭部に着用されうる。
【0044】
グラス210は、スクリーン211を介してユーザにタバコ煙が発生する仮想現実または拡張現実のイメージを提供することができる。一実施例において、スクリーン211は、使用目的によって透明または不透明になるように制御されうる。グラス210が仮想現実イメージを提供する場合、スクリーン211は、不透明になるように制御され、グラス210が拡張現実イメージを提供する場合、スクリーン211は透明になるように制御されうる。
【0045】
例えば、スクリーン211は、ポリカーボネートのようなプラスチックまたは、ガラス物質で構成されうるが、それに制限されない。また、スクリーン211には、光反射及び防眩コーティング、防曇コーティング、及び紫外線遮断コーディングのうち、少なくとも1つのコーティング方式が適用されうる。
【0046】
喫煙システムは、グラス210及び物品120を含んでもよい。グラス210は、物品120から物品120に係わる含量情報を受信することができる。グラス210は、物品120に係わる含量情報に基づいて、スクリーン211にディスプレイされるイメージを変更することができる。
【0047】
一実施例において、スクリーン211には、タバコ煙を示すイメージがディスプレイされ、グラス210は、物品120に係わる含量情報に基づいて、スクリーン211にディスプレイされるタバコ煙の色、タバコ煙の量、及びタバコ煙の形状のうち、少なくともいずれか1つに係わるイメージを変更することができる。
【0048】
図2Bを参照すれば、音再生装置の例示としてイヤホンが図示される。喫煙システムを用いるユーザがイヤホン220を装着するとき、イヤホン220のヘッド221は、ユーザの耳の中に挿入されうる。しかし、音再生装置の例示は、図2Bに図示されたイヤホン220に限定されず、ヘッドホン、骨伝導スピーカなどを含んでもよい。
【0049】
イヤホン220は、音を再生することで、ユーザの脳からドーパミンが分泌されるように誘導することができる。例えば、イヤホン220は、ユーザの脳からドーパミンが分泌されるように、特定周波数帯域の音を持続的に再生するか、ユーザの趣向に符合する音楽を再生することもできる。
【0050】
喫煙システムは、イヤホン220及び物品120を含んでもよい。イヤホン220は、物品120から物品120に係わる含量情報を受信することができる。イヤホン220は、物品120に係わる含量情報に基づいて再生される音を決定することができる。
【0051】
一実施例において、イヤホン220は、物品120に係わる含量情報に基づいて、再生される音の振幅及び周波数のうち、少なくともいずれか1つを変更することができる。または、イヤホン220は、物品120に係わる含量情報に基づいて再生される音楽を変更することができる。
【0052】
図3は、一実施例による物品の例示を示す図面である。
【0053】
図3を参照すれば、物品300は、タバコ形状を有してもよい。物品300の長さ及び直径は、一般のタバコ長及び直径と実質的に同一でもある。また、物品300の外面は、タバコ包装紙によって包装されうる。物品300は、第1端部310、中間部分320、及び第2端部330に区分されうる。
【0054】
第1端部310は、タバコの発火部分を模写するための部分でもある。第1端部310は、LEDを含んでもよい。例えば、第1端部310は、赤色LEDを含んでもよい。
【0055】
第2端部330には、ニコチンが含まれる。一実施例において、第2端部330の表面には、ニコティングがコーティングされるか、第2端部330内部にニコチンが含有されうる。ユーザが物品120の第2端部330を口にして吸い込むとき、物品300は、ユーザにニコチンを提供することができる。一方、第2端部330には、ニコチン以外にも香料がさらに含まれうる。
【0056】
中間部分320は、第1端部310と第2端部330とを連結する役割を行う。中間部分320の長さによって物品300の全長が決定されるが、物品300を製造するとき、物品300の長さが一般のタバコ長に対応するように中間部分320の長さが設定されうる。
【0057】
他の実施例において、物品300は、丸薬状を有してもよい。ユーザが物品300を摂取するとき、物品300は、ユーザにニコチンを提供することができる。
【0058】
図4は、一実施例による別途のコンピュータを含む喫煙システムの例示を説明するための図面である。
【0059】
図4を参照すれば、喫煙システム400は、ディスプレイ装置410、物品420及び再生装置430を含んでもよい。喫煙システム400を利用しようとするユーザ40は、ディスプレイ装置410と再生装置430とを装着し、物品420を吸入または摂取することができる。
【0060】
具体的に、ユーザ40がディスプレイ装置410を装着すれば、ディスプレイ装置410は、ユーザにタバコ煙が発生する仮想現実または拡張現実のイメージを提供することができる。また、ユーザ40が物品420を吸い込むか、摂取すれば、ニコチンを含有する物品420は、ユーザ40にニコチンを提供することができる。また、ユーザ40が再生装置430を装着すれば、再生装置430は、ユーザ40からドーパミンが分泌されるように音を再生することができる。
【0061】
図1と比較して、図4の喫煙システム400は、別途のコンピュータ440をさらに含んでもよい。コンピュータ440は、喫煙システム400の全般的な動作を制御するハードウェアである。コンピュータ440は、少なくとも1つのプロセッサを含む。コンピュータ440は、多数の論理ゲートのアレイによっても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されるプログラムが保存されたメモリの組合わせによっても具現される。また、コンピュータ440が異なる形態のハードウェアによっても具現されるということを、本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0062】
コンピュータ440は、通信部をさらに含んでもよい。コンピュータ440は、ディスプレイ装置410、物品420及び再生装置430とデータを送受信することで、ディスプレイ装置410、物品420及び再生装置430の動作を制御することができる。
【0063】
コンピュータ440の通信部は、無線LAN(Wi-Fi)、ブルートゥース(登録商標)、ジグビー、WFD((Wi-Fi Direct), UWB(ultra wideband)、赤外線通信(IrDA, infrared Data Association), BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy), NFC(Near Field Communication)及びAnt+のうち、少なくとも1つの方式を通じて喫煙システム400の他のデバイスと通信することができるが、通信方式がそれに限定されるものではない。
【0064】
コンピュータ440は、物品420から物品420に係わる含量情報を受信することができる。物品420に係わる含量情報は、ニコチン含量情報、香料含量情報などを含んでもよい。物品420から受信した含量情報は、コンピュータ440のメモリに保存されうる。
【0065】
メモリは、コンピュータ440内で処理される各種データを保存するハードウェアであって、メモリは、コンピュータ440で処理されたデータ及び処理されるデータを保存することができる。メモリは、DRAM(dynamic random access memory), SRAM(static random access memory)などのようなRAM(random access memory)、ROM(read-only memory), EEPROM(electrically erasable programmable read-only memory)などの多様な種類によって具現されうる。
【0066】
メモリには、物品420に係わる含量情報によってディスプレイ装置410及び再生装置430に伝送する制御信号(すなわち、データ)が保存されうる。すなわち、コンピュータ440は、物品420に係わる含量情報を受信した後、それに対応する制御信号をディスプレイ装置410及び再生装置430のうち、いずれか1つに伝送することで、ディスプレイ装置410及び再生装置430を制御することができる。
【0067】
一実施例において、コンピュータ440は、物品420から物品420に係わる含量情報を受信し、受信された含量情報に基づいてディスプレイ装置410及び再生装置430を制御することができる。
【0068】
具体的に、コンピュータ440は、物品420から受信した含量情報に基づいて、ディスプレイ装置410でディスプレイされるタバコ煙に係わるイメージが変更されるように、ディスプレイ装置410を制御することができる。例えば、コンピュータ440は、物品420から受信した含量情報に基づいて、タバコ煙の色、タバコ煙の量、及びタバコ煙の形状のうち、少なくともいずれか1つに係わるイメージが変更されるように、ディスプレイ装置410を制御することができる。
【0069】
また、コンピュータ440は、物品420から受信した含量情報に基づいて、再生装置430で再生される音の特性が変更されるように、再生装置430を制御することができる。例えば、コンピュータ440は、物品420から受信した含量情報に基づいて、音の振幅及び周波数のうち、少なくともいずれか1つが変更されるように再生装置430を制御することができる。
【0070】
さらに他の実施例において、物品420の含量情報は、他の方法によって獲得されうる。例えば、ディスプレイ装置410(すなわち、ウェアラブルグラス)が物品に印刷されたパターンまたは商標のような物品の識別子を認識して物品を識別し、内部メモリからコンテンツ情報を検索したり、無線通信を通じて外部サーバからコンテンツ情報を受信したりもする。さらに他の例示として、物品420またはディスプレイ装置410は、物品420の識別子をコンピュータ440に伝送することができ、コンピュータ440は、外部サーバから物品のコンテンツ情報を検索することができる。
【0071】
図5は、一実施例による喫煙システムの制御方法を示すフローチャートである。
【0072】
喫煙システムは、ディスプレイ装置、物品及び再生装置を含んでもよい。喫煙システムを利用しようとするユーザは、ディスプレイ装置と再生装置とを装着し、物品を吸入または摂取することができる。
【0073】
ディスプレイ装置は、タバコ煙が発生する仮想現実または拡張現実のイメージをディスプレイすることができる。再生装置は、ユーザからドーパミンが分泌されるように音を再生することができる。また、物品は、ニコチンを含んでもよい。
【0074】
また、喫煙システムは、コンピュータを含んでもよい。コンピュータは、ディスプレイ装置、物品及び再生装置とデータを送受信することで、ディスプレイ装置、物品及び再生装置の動作を制御することができる。
【0075】
図5を参照すれば、段階510において、コンピュータは、物品から物品に係わるニコチン含量情報を受信することができる。
【0076】
物品に係わる含量情報としては、ニコチン含量情報、香料含量情報などを受信することができる。物品から受信した含量情報は、コンピュータに保存されうる。
【0077】
コンピュータには、物品に係わる含量情報によってディスプレイ装置及び再生装置に伝送する制御信号(すなわち、データ)が保存されうる。すなわち、コンピュータは、物品に係わる含量情報を受信した後、それに対応する制御信号をディスプレイ装置及び再生装置のうち、いずれか1つに伝送することで、ディスプレイ装置及び再生装置を制御することができる。
【0078】
段階520において、コンピュータは、受信されたニコチン含量情報に基づいて、ディスプレイ装置及び電波生成装置を制御することができる。
【0079】
コンピュータは、物品から受信した含量情報に基づいて、ディスプレイ装置でディスプレイされるタバコ煙に係わるイメージが変更されるように、ディスプレイ装置を制御することができる。コンピュータは、物品から受信した含量情報に基づいて、タバコ煙の色、タバコ煙の量、及びタバコ煙の形状のうち、少なくともいずれか1つに係わるイメージが変更されるように、ディスプレイ装置を制御することができる。
【0080】
例えば、コンピュータが、物品に所定量以上のニコチンが含有されているという情報を受信する場合、ディスプレイ装置でディスプレイされるタバコ煙の色がさらに濃くなるか、タバコ煙の量がさらに多くなるように、コンピュータは、ディスプレイ装置を制御することができる。または、コンピュータが、物品にイチゴ香が含まれているという情報を受信する場合、ディスプレイ装置でディスプレイされるタバコ煙の色が赤色になるように、コンピュータは、ディスプレイ装置を制御することができる。
【0081】
また、コンピュータは、物品から受信した含量情報に基づいて、再生装置で再生される音の特性が変更されるように、再生装置を制御することができる。コンピュータは、物品から受信した含量情報に基づいて、音の振幅及び周波数のうち、少なくともいずれか1つが変更されるように再生装置を制御することができる。
【0082】
例えば、コンピュータが物品に所定量以上のニコチンが含有されているという情報を受信する場合、再生装置で出力される音の振幅がさらに大きくなるように、コンピュータは、再生装置を制御することができる。または、コンピュータが、物品に特定香が含まれているという情報を受信する場合、再生装置で特定香とさらに符合する音楽が再生されるように、コンピュータは、再生装置を制御することができる。
【0083】
一実施例は、コンピュータによって実行されるプログラムモジュールのようなコンピュータによって実行可能な命令語を含む記録媒体の形態にも具現されうる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータによってアクセスされうる任意の可用媒体でもあり、揮発性及び不揮発性媒体、分離型及び非分離型媒体をいずれも含む。また、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記録媒体及び通信媒体をいずれも含む。コンピュータ記録媒体は、コンピュータ可読命令語、データ構造、プログラムモジュールまたはその他のデータのような情報の保存のための任意の方法または技術によって具現された揮発性及び不揮発性、分離型及び非分離型媒体をいずれも含む。通信媒体は、典型的にコンピュータ可読命令語、データ構造、プログラムモジュールのような変調されたデータ信号のその他のデータ、またはその他の送信メカニズムを含み、任意の情報伝達媒体を含む。
【0084】
上述した実施例に係わる説明は、例示的なものに過ぎず、当該技術分野で通常の知識を有する者であれば、それにより、多様な変形及び均等な他の実施例が可能であるという点を理解できるであろう。したがって、発明の真の保護範囲は、特許請求の範囲によって決定されねばならず、請求範囲に記載された内容と同等な範囲にある全ての相違点は、請求範囲によって決定される保護範囲に含まれると解釈されねばならない。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
【国際調査報告】