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特表2022-541820眼の房水排出を増加させるための方法および装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-27
(54)【発明の名称】眼の房水排出を増加させるための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   A61F 9/007 20060101AFI20220916BHJP
【FI】
A61F9/007 130Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022504091
(86)(22)【出願日】2020-07-17
(85)【翻訳文提出日】2022-02-22
(86)【国際出願番号】 US2020042594
(87)【国際公開番号】W WO2021016104
(87)【国際公開日】2021-01-28
(31)【優先権主張番号】16/719,727
(32)【優先日】2019-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/876,799
(32)【優先日】2019-07-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/699,039
(32)【優先日】2019-11-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521544849
【氏名又は名称】イアンテック・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Iantrek, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(74)【代理人】
【識別番号】100113170
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 和久
(72)【発明者】
【氏名】イアンチュレフ,ツォンチョ
(57)【要約】
緑内障および他の状態を治療するために眼の組織を破壊するための装置および方法。ab internoでの挿入用に寸法決めされ構成された遠位部分は、細長可撓性シャフトと、遠位ガイド部材と、ガイド部材の近位でシャフトに結合された組織破壊部とを備える。組織破壊部は、突出と、いずれの切断要素のない鈍い組織係合面とを備える。遠位ガイド部材は、小柱網を通してシュレム管の一部に挿入されるように構成される。遠位ガイド部材がシュレム管に沿って前進すると、突出の組織係合面は小柱網組織を鈍く裂き、シュレム管の内壁の一部を除去する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
眼の組織を破壊するための装置であって、
前記眼の前房へのab interno挿入のためのサイズおよび構成にされる遠位部分であって、
細長い可撓性シャフトと、
遠位ガイド部材と、
前記遠位ガイド部材の近位で前記シャフトに結合された組織破壊部であって、いかなる切断要素も有さない突出および鈍い組織係合面を含む組織破壊部とを含む遠位部分、
を含み、
前記遠位部分は、前記眼の小柱網に隣接して配置されるように構成され、
前記遠位ガイド部材が、前記小柱網を通ってシュレム管の一部に挿入され、シュレム管の前記一部から離れるように前記眼のシュレム管に沿って前進するように構成され、前記遠位ガイド部材がシュレム管に沿って前進するにつれて、前記突出の前記組織係合面が小柱網組織を鈍く引き裂いて、シュレム管の内壁の一部を除去する、装置。
【請求項2】
湾曲または屈曲した遠位部分および腔部を含むイントロデューサチューブをさらに含み、
前記シャフトの一部は、前記遠位部分を前記前房に挿入する間、前記湾曲または屈曲部分の前記腔部の内側にあるように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ガイド部材および前記組織破壊部は、前記遠位部分を前記前房に挿入する間、前記イントロデューサチューブの前記湾曲部分または屈曲部分の遠位に留まるように構成される、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記シャフトは、前記イントロデューサチューブから前進して、前記遠位ガイド部材をシュレム管に沿って前進させるように構成されている、請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記シャフトが前記イントロデューサチューブから延びるにつれて、前記シャフトがばね荷重を発生させる、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記シャフトが前記イントロデューサチューブから延びるとき、前記シャフトがシュレム管の外壁に対して半径方向外向きの力を加える、請求項4に記載の装置。
【請求項7】
前記シャフトの剛性は、前記イントロデューサチューブから延びる前記シャフトの長さを変更することによって可変である、請求項4に記載の装置。
【請求項8】
前記シャフトの前記剛性は、前記イントロデューサチューブから延びる前記シャフトの前記長さが増加するにつれて、少なくとも10倍変化し得る、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記装置が、前記遠位部分が前記眼の内側に挿入されたときに前記眼の外側に留まるように構成された近位部分をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記近位部分が、前記シャフトに動作可能に結合されたアクチュエータを備え、前記アクチュエータが、前記遠位ガイド部材をシュレム管に沿って前進させるように構成される、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記アクチュエータがスライドを備える、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記シャフトが弾性を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記シャフトがニチノールを含む、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記シャフトの前記弾性により、前記遠位ガイド部材がシュレム管に沿って前進するとき、前記遠位ガイド部材がシュレム管の前記内壁または外壁に沿って摺動する、請求項12に記載の装置。
【請求項15】
前記遠位ガイド部材が、前記シャフトの鈍い遠位部分を備え、さらに、前記シャフトがワイヤを備える、請求項1に記載の装置。
【請求項16】
前記装置が使用されているとき、前記組織破壊部の前記突出が、前記小柱網を通って前記シャフトから半径方向内側に突出する、請求項1に記載の装置。
【請求項17】
前記組織破壊部が、前記シャフトから半径方向外側に配置された刃先をさらに備え、前記装置が使用されており、前記遠位ガイド部材が前記シュレム管に沿って前進すると、前記刃先がシュレム管の外壁を切断し、同時に、前記突出が小柱網組織を鈍く引き裂く、請求項1に記載の装置。
【請求項18】
前記装置の前記遠位部分が、前記組織破壊部の前記組織係合面が小柱網組織を鈍く引き裂いてシュレム管の前記内壁の前記一部を除去するときに、シュレム管の外壁を切断するように構成された切断要素を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項19】
前記シャフトの一部が、5から9mmの曲率半径である湾曲形状を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項20】
前記遠位ガイド部材は、シュレム管の円周の約30度から120度まで前進するのに十分な長さを有する、請求項1に記載の装置。
【請求項21】
眼の房水の排出を増加させるための装置であって、
ハンドピース、
前記ハンドピースに結合された細長シャフト、および
前記シャフトに結合された本体であって、組織係合部を有する本体、
前記本体から遠位に延在するガイド部材であって、シュレム管の壁に隣接して配置されて、前記組織係合部の前進方向への前進を誘導するように構成されている、ガイド部材
を備える、装置。
【請求項22】
前記細長シャフトが、前記本体の遠位端を越えて延びる、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記細長シャフトは、前記ガイド部材の少なくとも一部を形成するために組織係合部から遠位方向に延在する、請求項21に記載の装置。
【請求項24】
前記細長シャフトが、前記ガイド部材の遠位端を画定する、請求項21に記載の装置。
【請求項25】
前記ガイド部材が、前記本体から遠位に300から5000ミクロンまで延在する、請求項21に記載の装置。
【請求項26】
前記ガイド部材は、上面および下面を有する、請求項21に記載の装置。
【請求項27】
前記ガイド部材の前記下面が、シュレム管の壁に対して摺動する、請求項21に記載の装置。
【請求項28】
前記上面は、使用中に前記組織係合部が前記小柱網を通って移動するときに前記組織を集めるように構成される、請求項24に記載の装置。
【請求項29】
前記上面は、前記下面から250から550ミクロン離間している、請求項24に記載の装置。
【請求項30】
前記上面は、前記上面の中心において前記下面から250から450ミクロン離間しており、前記上面の前記中心は、前記下面から前記上面の最も遠い部分である、請求項24に記載の装置。
【請求項31】
前記上面が、100から350ミクロンの曲率半径を有する、請求項24に記載の装置。
【請求項32】
前記曲率半径が50から300ミクロンである、請求項24に記載の装置。
【請求項33】
前記上面が、前記細長シャフトによって少なくとも部分的に画定される、請求項24に記載の装置。
【請求項34】
前記上面が、前記下面の曲率半径よりも小さい曲率半径を有する、請求項24に記載の装置。
【請求項35】
前記上面が凸面を有する、請求項24に記載の装置。
【請求項36】
前記上面の前記凸面が、前記細長シャフトによって形成される、請求項24に記載の装置。
【請求項37】
前記下面は丸みを帯びており、前記前進方向に沿って見たときに400から750ミクロンの曲率半径を有する、請求項24に記載の装置。
【請求項38】
前記組織係合部は、前記前進方向に対して垂直に測定された高さを有する、請求項21に記載の装置。
【請求項39】
前記組織係合部の高さは500から800ミクロンである、請求項21に記載の装置。
【請求項40】
前記組織係合部の高さは、少なくとも150ミクロンである、請求項21に記載の装置。
【請求項41】
前記組織係合部は、前記前進方向に対して垂直に測定された幅を有し、前記幅は、少なくとも450ミクロンである、請求項21に記載の装置。
【請求項42】
前記組織係合部の前記幅が450から850ミクロンである、請求項21に記載の装置。
【請求項43】
前記組織係合部の前記幅が500から700ミクロンである、請求項21に記載の装置。
【請求項44】
前記組織係合部は、前記前進方向に対して垂直に見たときに凹部を有する組織係合面を有する、請求項21に記載の装置。
【請求項45】
前記凹部が、上側リップおよび下側リップを有する、請求項21に記載の装置。
【請求項46】
前記上側リップは、前記前進方向に対して垂直に見たときに前記前進方向に対して90度未満の角度を形成する、請求項21に記載の装置。
【請求項47】
前記上側リップは、前記前進方向に対して垂直に見たときに前記前進方向に対して30から70度の角度を形成する、請求項21に記載の装置。
【請求項48】
前記下側リップは、前記前進方向に対して垂直に見たときに前記前進方向に対して0から30度の角度を形成する、請求項21に記載の装置。
【請求項49】
前記凹部は、前記前進方向に見たときにへこみを形成し、前記凹部は少なくとも50ミクロンの深さを有する、請求項21に記載の装置。
【請求項50】
前記へこみは、前記前進方向に測定して少なくとも100ミクロンのへこみの深さを有する、請求項49に記載の装置。
【請求項51】
前記へこみは、前記前進方向に測定して少なくとも200ミクロンのへこみの深さを有する、請求項49に記載の装置。
【請求項52】
前記へこみの深さが、前記前進方向に沿って測定して300から600ミクロンである、請求項34に記載の装置。
【請求項53】
前記へこみは、前記前進方向に垂直に、また前記中心面に平行に測定されたへこみの高さを有し、前記へこみの高さは少なくとも200ミクロンである、請求項34に記載の装置。
【請求項54】
前記へこみの高さが300から600ミクロンである、請求項39に記載の装置。
【請求項55】
前記へこみは、前記前進方向および前記中心面に対して垂直に測定されたへこみの幅を有し、前記へこみの幅は300から700ミクロンである、請求項34に記載の装置。
【請求項56】
前記へこみの幅が400から600ミクロンである、請求項40に記載の装置。
【請求項57】
前記へこみが、前記細長シャフトの凸形状部分によって部分的に画定される、請求項34に記載の装置。
【請求項58】
前記シャフトが、前記前進方向に対して90度よりも大きい角度で前記本体から近位に延在する、請求項21に記載の装置。
【請求項59】
前記シャフトは、前記組織係合要素から前記前進方向に対して135度より大きい角度で延在する、請求項21に記載の装置。
【請求項60】
前記シャフトは、前記組織係合要素から前記前進方向に対して160から200度度で延在する、請求項21に記載の装置。
【請求項61】
前記組織係合部は、対向する側方の側に前記組織係合面から延びる第1の側壁および第2の側壁を有する、請求項21に記載の装置。
【請求項62】
前記第1の側壁および前記第2の側壁は、少なくとも150ミクロンの高さを有する、請求項21に記載の装置。
【請求項63】
前記第1の側壁および前記第2の側壁は200から500ミクロンの長さを有し、前記長さは前記前進方向に沿って測定される、請求項21に記載の装置。
【請求項64】
【請求項65】
前記組織係合部は、前記前進方向が存在する中心面を画定し、前記第1の側壁および前記第2の側壁は、45度未満の中心面との角度を形成する、する、請求項21に記載の装置。
【請求項66】
前記第1の側壁および前記第2の側壁は、前記中心面と20度未満の角度を形成する、請求項21に記載の装置。
【請求項67】
前記組織係合部は、組織を集め、前記組織係合部が前進するにつれて前記組織係合部によって前記組織を移動させる、請求項21に記載の装置。
【請求項68】
前記組織係合部が、前記組織との鈍い係合を有する、請求項21に記載の装置。
【請求項69】
前記組織係合部は、前記組織係合部によって集められた組織の移動に起因して、前記第1の側壁および前記第2の側壁に沿って組織を剪断する、請求項21に記載の装置。
【請求項70】
前記組織係合部が、組織を切断することがなく前記組織を剪断する、請求項21に記載の装置。
【請求項71】
前記組織係合部は、前記前進方向に垂直で中心面にある方向に、前記組織を束にするために、組織を圧縮して集める、請求項21に記載の装置。
【請求項72】
前記組織係合部によって集められた組織の移動に起因して前記組織が前記第1の側壁および前記第2の側壁に沿って引き裂かれる間に、前記組織係合部が組織を圧縮して集める、請求項21に記載の装置。
【請求項73】
前記組織係合部およびシャフトは、シュレム管に沿って30から120度の角度に沿って継続的に前進するように成形され構成されている、請求項21に記載の装置。
【請求項74】
前記シャフトが超弾性材料で作られている、請求項21に記載の装置。
【請求項75】
前記シャフトが、5.0から9.0mmの曲率半径である湾曲形状を設けるよう成形される、請求項21に記載の装置。
【請求項76】
前記シャフトが、160から270度にわたって延びる前記湾曲形状を設けるように成形される、請求項21に記載の装置。
【請求項77】
前記組織係合部が鈍い非切開プローブである、請求項21に記載の装置。
【請求項78】
前記組織係合部が前記小柱網組織とab-internoで係合し、前記組織係合部が前記小柱網組織を鈍く離断する、請求項21に記載の装置。
【請求項79】
前記組織係合部が、前記シュレム管の内壁を剥離する、請求項21に記載の装置。
【請求項80】
前記組織係合部は、前記ガイド部材の近位に組織係合面を有し、前記組織係合面は、前記組織を切断することなく前記組織に接触して移動させ、前記組織係合面は、前記前進方向に対して垂直から15度以内の向きを有する、請求項21に記載の装置。
【請求項81】
前記組織係合面は、前記前進方向に対して垂直から10度以内である、請求項21に記載の装置。
【請求項82】
前記組織係合面は、少なくとも400ミクロンの幅を有する、請求項21に記載の装置。
【請求項83】
前記組織係合面の前記幅が500から800ミクロンである、請求項21に記載の装置。
【請求項84】
前記組織係合面は、少なくとも400ミクロンの高さを有する、請求項21に記載の装置。
【請求項85】
前記組織係合面は、少なくとも500ミクロンの高さを有する、請求項21に記載の装置。
【請求項86】
前記組織係合面は、550から1000ミクロンの高さを有する、請求項21に記載の装置。
【請求項87】
前記細長シャフトが、短軸および長軸を有する断面形状を有する、請求項21に記載の装置。
【請求項88】
前記長軸が、前記中心面に対する垂直から30度以内である、請求項21に記載の装置。
【請求項89】
前記長軸が、前記中心面に対する垂直から15度以内である、請求項21に記載の装置。
【請求項90】
前記長軸が、短軸よりも少なくとも20%大きい、請求項21に記載の装置。
【請求項91】
前記短軸が250ミクロン未満であり、前記長軸が250ミクロンより大きい、請求項21に記載の装置。
【請求項92】
前記細長シャフトが、前記小柱網を通って前記組織係合部を前進させるために長手方向に前進する、請求項21に記載の装置。
【請求項93】
前記組織係合部の前記幅が組織を穿刺しない、請求項21に記載の装置。
【請求項94】
前記組織係合部が、切断要素または切除要素を有さない鈍い非切開プローブである、請求項21に記載の装置。
【請求項95】
前記組織係合部が、前記小柱網組織を鈍く離断する、請求項21に記載の装置。
【請求項96】
前記組織係合部が、使用において前記シュレム管の内壁を剥離する、請求項21に記載の装置。
【請求項97】
前記組織係合部が、前記眼の中にab internoで導入するように構成されている、請求項21に記載の装置。
【請求項98】
前記組織係合部が、切断または切除要素がなくとも前記組織を剪断する、請求項21に記載の装置。
【請求項99】
前記シャフトが、湾曲している面を画定する湾曲した形状を有する、請求項21に記載の装置。
【請求項100】
前記シャフトが前記シュレム管の形状に適合し、前記シュレム管が湾曲している面を画定する、請求項21に記載の装置。
【請求項101】
腔部を有するイントロデューサを含むハンドピースをさらに備え、前記シャフトが、前記イントロデューサ内の前記腔部を通って延在する、請求項21に記載の装置。
【請求項102】
前記イントロデューサが、15から60度湾曲した湾曲した先端を有する、請求項21に記載の装置。
【請求項103】
前記イントロデューサの前記腔部の遠位端が、前記小柱網に挿入されるように構成されている、請求項21に記載の装置。
【請求項104】
前記組織係合部は、前記腔部の前記遠位端が前記小柱網に挿入されたときに前記腔部内に収容される、請求項101に記載の装置。
【請求項105】
前記シャフトは、アクチュエータを有するハンドピースに結合され、前記アクチュエータは、前記ハンドピースから前記シャフトを延ばすように前記シャフトに結合され、前記シャフトは、前記シャフトが前記ハンドピースから長手方向に延びるときに、前記ハンドピースに対する前記組織係合部の前記角度を自然に変化させるように湾曲している、請求項21に記載の装置。
【請求項106】
前記シャフトが前記ハンドピースから延在するとき、前記シャフトが前記ハンドピースに対する前記組織係合部の前記角度を少なくとも45度変化させる、請求項21に記載の装置。
【請求項107】
前記シャフトは可撓性であり、使用中に変形して前記組織係合部にばね荷重を与える、請求項21に記載の装置。
【請求項108】
前記シャフトが前記前進方向において弾性であり、前記シャフトが前記前進方向において前記ばね荷重を発生させる、請求項21に記載の装置。
【請求項109】
前記シャフトは、前記前進方向に垂直である方向に弾性であり、前記湾曲している面にある、請求項21に記載の装置。
【請求項110】
前記シャフトが、前記進前進方向の成分と、前記眼の前記軸に対して半径方向外側の方向の成分とを有するばね荷重を使用時に発生させる、請求項21に記載の装置。
【請求項111】
前記シャフトは、前記組織係合部が前記小柱網を通って移動するときに、前記眼の前記軸に対して前記組織に半径方向外向きの力を加えるように成形される、請求項21に記載の装置。
【請求項112】
前記細長シャフトは、前記組織係合部と一体的に形成される、請求項21に記載の装置。
【請求項113】
前記細長シャフトは、前記ガイド部材と一体的に形成される、請求項21に記載の装置。
【請求項114】
前記組織係合部は、前記ガイド部材と一体的に形成される、請求項21に記載の装置。
【請求項115】
前記細長シャフトがワイヤを含む、請求項21に記載の装置。
【請求項116】
前記ワイヤが40から400ミクロンという有効半径である、請求項21に記載の装置。
【請求項117】
前記組織係合部は、前記細長シャフトと一体的に形成されるワイヤの屈曲部分である、請求項21に記載の装置。
【請求項118】
前記シャフトが湾曲部分を有し、前記屈曲部分が前記湾曲部分に対して200から800ミクロン内側に延在する、請求項21に記載の装置。
【請求項119】
前記屈曲部分が、前記細長シャフトと10度から150度の角度を形成する、請求項21に記載の装置。
【請求項120】
前記ガイド部材は、ワイヤを含む前記細長シャフトと一体的に形成され、前記ガイド部材は、前記ワイヤによって形成された遠位端を有する、請求項21に記載の装置。
【請求項121】
眼の房水の排出を改善するための方法であって、
細長シャフトと、前記細長シャフトに結合された組織係合部とを有する装置を設けること、
眼の前房に前記シャフトを導入すること、
前記ガイド部材をシュレム管の壁に隣接して配置すること、および
前記配置後に前記組織係合部を移動させて、前記組織係合部によって組織を移動させることを含む、方法。
【請求項122】
前記設けることが、本体から遠位に延びるガイド部材を有する前記装置を用いて行われ、前記本体が前記シャフトに結合される、請求項121に記載の方法。
【請求項123】
前記設けることが、前記ガイド部材を形成するために前記本体の遠位端を越えて延びる前記細長シャフトを用いて行われる、請求項122に記載の方法。
【請求項124】
前記設けることが、ガイド部材の少なくとも一部を形成するために組織係合部から遠位に延在する前記細長シャフトを用いて実行され、前記ガイド部材が、使用時にシュレム管の中に配置される、請求項121に記載の方法。
【請求項125】
前記設けることが、前記ガイド部材の遠位端を画定する前記細長シャフトを用いて行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項126】
前記設けることが、上面および下面を有する前記ガイド部材を用いて行われる、請求項122に記載の方法。
【請求項127】
前記移動することが、前記ガイド部材の前記下側がシュレム管の壁に対して摺動する状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項128】
前記移動することが、前記組織が前記上面によって集められた状態で行われる、請求項126に記載の方法。
【請求項129】
前記設けることが、前記上面が前記下面から250から550ミクロン離間している状態で行われる、請求項126に記載の方法。
【請求項130】
前記設けることが、前記上面が前記上面の中心において前記下面から250から450ミクロン離間しており、前記上面の前記中心は、前記下面から前記上面の最も遠い部分である状態で行われる、請求項126に記載の方法。
【請求項131】
前記設けることが、前記上面が100から350ミクロンの曲率半径を有する状態で行われる、請求項126に記載の方法。
【請求項132】
前記設けることが、前記上面が200から300ミクロンの曲率半径を有する状態で行われる、請求項126に記載の方法。
【請求項133】
前記設けることが、前記上面が前記細長シャフトによって少なくとも部分的に画定される状態で行われる、請求項126に記載の方法。
【請求項134】
前記設けることが、前記上面が前記下面の曲率半径よりも小さい曲率半径を有する状態で行われる、請求項126に記載の方法。
【請求項135】
前記設けることが、前記上面が凸面を有する状態で行われる、請求項126に記載の方法。
【請求項136】
前記設けることが、前記細長シャフトによって形成された前記凸面を有して行われる、請求項126に記載の方法。
【請求項137】
前記設けることが、前記下面が丸みを帯びており、前記前進方向に沿って見たときに400から750ミクロンの曲率半径を有する状態で行われる、請求項126に記載の方法。
【請求項138】
前記設けることが、前記組織係合部が前記前進方向に対して垂直に測定された高さを有する状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項139】
前記設けることが、前記高さが500から800ミクロンの状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項140】
前記設けることが、前記高さが少なくとも150ミクロンの状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項141】
前記設けることが、前記組織係合部が前記前進方向に対して垂直に測定された幅を有し、前記幅は、少なくとも400ミクロンである状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項142】
前記設けることが、前記組織係合部の前記幅が450から850ミクロンの状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項143】
前記設けることが、前記組織係合部の前記幅が500から700ミクロンの状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項144】
前記設けることが、前記組織係合部が前記前進方向に対して垂直に見たときに凹部を有する組織係合面を有する状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項145】
前記設けることが、前記凹部が上側リップおよび下側リップを有する状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項146】
前記設けることが、前記上側リップが前記前進方向に対して垂直に見たときに前記前進方向に対して90度未満の角度を形成する状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項147】
前記設けることが、前記上側リップが前記前進方向に対して垂直に見たときに前記前進方向に対して30から70度の角度を形成する状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項148】
前記設けることが、前記下側リップが前記前進方向に対して垂直に見たときに前記前進方向に対して0から30度の角度を形成する状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項149】
前記設けることが、前記前進方向に対して垂直に見たときに前記凹部がへこみを形成して行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項150】
前記設けることが、前記へこみの上側リップと下側リップとの間に延びる線に垂直に測定して少なくとも50ミクロンの深さを有する前記へこみを有して実行される、請求項149に記載の方法。
【請求項151】
前記設けることが、前記へこみが少なくとも100ミクロン、または少なくとも200ミクロンの前記前進方向に測定されたへこみの深さを有する状態で行われる、請求項149に記載の方法。
【請求項152】
前記設けることが、前記へこみの深さが300から600ミクロンの状態で行われる、請求項149に記載の方法。
【請求項153】
前記設けることが、前記へこみは、前記前進方向に垂直に、また前記中心面に平行に測定されたへこみの高さを有し、前記へこみの高さは少なくとも200ミクロンである状態で行われる、請求項149に記載の方法。
【請求項154】
前記設けることが、前記へこみの高さが300から600ミクロンの状態で行われる、請求項153に記載の方法。
【請求項155】
前記設けることが、前記へこみは、前記前進方向に垂直に、また前記中心面に測定されたへこみの幅を有し、前記へこみの幅は300から700ミクロンである状態で行われる、請求項149に記載の方法。
【請求項156】
前記設けることが、前記へこみの幅が400から600ミクロンの状態で行われる、請求項155に記載の方法。
【請求項157】
前記設けることが、前記細長シャフトによって部分的に画定された前記へこみを有して行われる、請求項149に記載の方法。
【請求項158】
前記設けることが、前記シャフトが90度よりも大きい角度で前記本体から近位に延在する状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項159】
前記設けることが、前記シャフトが前記組織係合要素から135度よりも大きい角度で延在する状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項160】
前記設けることが、前記シャフトが前記前進方向に対して160から200度の角度で前記組織係合要素から延在する状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項161】
前記設けることが、前記組織係合部が前記組織係合面の対向する側方の側に前記組織係合面から延びる第1の側壁および第2の側壁を有する状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項162】
前記設けることが、前記第1の側壁および前記第2の側壁は双方、少なくとも150ミクロンの高さを有する、請求項121に記載の方法。
【請求項163】
前記設けることが、前記第1の側壁および前記第2の側壁が各々200から500ミクロンの長さを有し、前記長さは前記前進方向に沿って測定される、請求項121に記載の方法。
【請求項164】
前記設けることが、前記第1の側壁および前記第2の側壁が、前記中心面と45度未満の角度を形成する状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項165】
前記設けることが、前記第1の側壁および前記第2の側壁が、前記中心面と20度未満の角度を形成する状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項166】
前記移動することが、前記組織係合部が組織を集め、前記組織係合部によって前記組織を移動させる状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項167】
前記移動することが、前記組織係合部が組織を集め、前記組織係合部が前記組織との鈍い係合を有する状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項168】
前記組織係合部は、前記移動することが、前記組織係合部によって集められた組織の移動に起因して、前記第1の側壁および前記第2の側壁に沿って組織を剪断する状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項169】
前記移動することが、前記組織を切断することなく前記組織が裂けるように前記組織係合部が前記組織を移動させる状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項170】
前記移動することが、前記前進方向に垂直で中心面にある方向に、組織を束にするために、前記組織係合部が前記組織を圧縮して集める状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項171】
前記移動することが、前記組織係合部によって集められた組織の移動に起因して前記前記第1の側壁および前記第2の側壁に沿って組織が裂かれる間に前記組織係合部が組織を圧縮して集める状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項172】
前記移動することが、30から120度の角度に沿ってシュレム管に沿って前進するように継続的に実行される、請求項121に記載の方法。
【請求項173】
前記設けることが、前記シャフトが超弾性材料で作られた状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項174】
前記設けることが、前記シャフトが、5.0から9.0mmの曲率半径である湾曲形状を設けるよう成形される状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項175】
前記設けることが、前記シャフトが、160から270度にわたって延びる前記湾曲形状を設けるように成形される状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項176】
前記設けることが、前記組織係合部が鈍い非切開プローブである状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項177】
前記移動することが、前記組織係合部が前記小柱網組織を移動させて、前記小柱網組織を鈍く離断する状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項178】
前記移動することが、前記組織係合部が前記シュレム管の内壁を剥離する状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項179】
前記設けることが、前記組織係合部が前記ガイド部材の近位に組織係合面を有し、前記組織係合面は、前記組織を切断することなく前記組織に接触して移動させ、前記組織係合面は、前記前進方向に対して垂直から15度以内の向きを有する状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項180】
前記設けることが、前記組織係合面が前記前進方向に対する垂直の10度以内にある状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項181】
前記設けることが、前記組織係合面が少なくとも400ミクロンの幅を有する状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項182】
前記設けることが、前記組織係合面の前記幅が500から800ミクロンの状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項183】
前記設けることが、組織係合面が少なくとも400ミクロンの高さを有する状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項184】
前記設けることが、組織係合面が少なくとも500ミクロンの高さを有する状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項185】
前記設けることが、組織係合面が550から1000ミクロンの高さを有する状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項186】
前記設けることが、前記細長シャフトが短軸および長軸を有する断面形状を有する状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項187】
前記設けることが、前記長軸が前記中心面に対する垂直から30度以内である状態で行われる、請求項186に記載の方法。
【請求項188】
前記設けることが、前記長軸が前記中心面に対する垂直から15度以内である状態で行われる、請求項186に記載の方法。
【請求項189】
前記設けることが、前記長軸が前記短軸よりも少なくとも20%大きい状態で行われる、請求項186に記載の方法。
【請求項190】
前記設けることが、前記短軸が250ミクロン未満であり、前記長軸が250ミクロンより大きい状態で行われる、請求項186に記載の方法。
【請求項191】
前記移動することが、前記細長シャフトを、前記小柱網組織を通って前記組織係合部を前進させるために、長手方向に前進させることにより行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項192】
前記移動することが、前記組織係合部が前記組織を移動させるが穿刺しない状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項193】
前記導入することが、ab internoで行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項194】
前記移動することが、切断も切除もなしに実行される、請求項121に記載の方法。
【請求項195】
前記設けることが、前記シャフトが湾曲形状を有し、前記湾曲形状は湾曲している面にある状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項196】
前記移動することが、前記シュレム管が湾曲している面を画定する状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項197】
前記設けることが、前記細長シャフトがイントロデューサ内の腔部を通って延在する状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項198】
前記設けることが、15から60度湾曲した湾曲した先端を有する前記イントロデューサを用いて行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項199】
前記イントロデューサの前記腔部の遠位端を前記小柱網に挿入することをさらに含む、請求項121に記載の方法。
【請求項200】
前記挿入することが、前記移動の前に実行され、前記組織係合部が前記挿入中に前記腔部内に収容される、請求項199に記載の方法。
【請求項201】
前記設けることが、前記シャフトがハンドピースに結合された状態で行われ、前記移動することは、前記ハンドピースから前記シャフトを延ばすことによって行われ、前記シャフトは、前記ハンドピースに対する前記組織係合部の前記角度を自然に変化させるように湾曲している、請求項121に記載の方法。
【請求項202】
前記設けることが、前記シャフトが前記ハンドピースから延在するとき、前記シャフトが前記ハンドピースに対する前記組織係合部の前記角度を少なくとも45度変化させる状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項203】
前記設けることが、前記細長シャフトが可撓性である状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項204】
前記設けることが、前記シャフトが前記前進方向において弾性であり、前記シャフトが前記前進方向においてばね荷重を発生させる状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項205】
前記設けることが、前記シャフトが前記前進方向に垂直である方向に弾性であり、前記湾曲している面にある状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項206】
前記設けることが、前記シャフトが、前記進前進方向の成分と、前記眼の前記軸に対して半径方向外側の方向の成分とを有するばね荷重を発生させる状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項207】
前記移動することが、前記移動中に前記眼の前記軸に対して前記組織に半径方向外向きの力を加えるように成形された前記シャフトを用いて実行される、請求項121に記載の方法。
【請求項208】
前記設けることが、前記細長シャフトは、前記組織係合部と一体的に形成される状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項209】
前記設けることが、前記細長シャフトは、前記ガイド部材と一体的に形成される状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項210】
前記設けることが、前記組織係合部は、前記ガイド部材と一体的に形成される状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項211】
前記設けることが、前記細長シャフトがワイヤである状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項212】
前記設けることが、前記組織係合部がワイヤである状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項213】
前記設けることが、前記ワイヤが40から400ミクロンという有効半径である状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項214】
前記設けることが、前記組織係合部が前記細長シャフトと一体的に形成され、前記シャフトが前記組織係合部と形成する屈曲部分を有するワイヤを備える状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項215】
前記設けることが、前記シャフトが湾曲部分を有し、前記屈曲部分が前記湾曲部分に対して200から800ミクロン内側に延在する状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項216】
前記設けることが、前記屈曲部分が、前記細長シャフトと10から150度の角度を形成する状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項217】
前記設けることが、前記ガイド部材が前記細長シャフトと一体的に形成され、前記ガイド部材は、同様に前記細長シャフトを形成するワイヤによって形成された遠位端を有する状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項218】
前記移動することが、20N/mm未満の前記前進方向の剛性を有する前記シャフトを用いて行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項219】
前記移動することが、前記前進方向に垂直な方向に剛性を有し、前記組織係合部を移動させて前記組織を移動させるときに前記本体を前記眼に押し付ける20N/mm未満の湾曲している前記面を有する前記シャフトを用いて行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項220】
前記移動することが、トラベクロヘキシルによって組織を分割するために行われ、前記装置が切断または切除要素を含まない、請求項121に記載の方法。
【請求項221】
前記シャフトは、前記ハンドピースから延びる前記シャフトの長さを変更することによって可変の剛性を有する、請求項21に記載の装置。
【請求項222】
前記シャフトの前記可変の剛性が、第1作動位置と第2作動位置との間を移動するときに少なくとも10倍変化する、請求項21に記載の装置。
【請求項223】
前記シャフトが、20N/mm未満の前記前進方向の剛性を有する、請求項21に記載の装置。
【請求項224】
前記シャフトが、前記前進方向に垂直な方向に剛性を有し、前記組織係合部を移動させて前記組織を移動させるときに前記本体を前記眼に押し付ける20N/mm未満の湾曲している前記面にある、請求項21に記載の装置。
【請求項225】
前記シャフトは、前記ハンドピースから延びる前記シャフトの長さを変更することによって可変の堅さを有する、請求項21に記載の装置。
【請求項226】
前記シャフトの前記可変の剛性が、第1作動位置と第2作動位置との間を移動するときに少なくとも10倍変化する、請求項21に記載の装置。
【請求項227】
前記組織係合部が、前記組織がトラベクロヘキシルによって分けられるように、切断または切除要素を含まない、請求項21に記載の装置。
【請求項228】
前記ハンドピースに結合された吸引腔部をさらに含む、請求項21に記載の装置。
【請求項229】
前記ハンドピースに結合されたアクチュエータを有するパートオフ機構をさらに備え、前記パートオフ機構が、作動時に前記組織ストリップを生来の組織から分離する、請求項21に記載の装置。
【請求項230】
前記パートオフ機構がループを備え、前記組織係合部が前進するときに前記組織ストリップが前記ループを通って延在し、前記アクチュエータの作動時に前記組織ストリップを切断するために前記ループが閉じられる、請求項229に記載の装置。
【請求項231】
前記組織係合部によって移動された前記組織を、前記ハンドピースに連結された吸引腔部内に吸引することをさらに含む、請求項121に記載の方法。
【請求項232】
前記ハンドピースに結合されたアクチュエータを有するパートオフ機構で組織ストリップを分離することをさらに含み、前記パートオフ機構は、作動時に前記組織ストリップを生来の組織から分離する、請求項121に記載の方法。
【請求項233】
前記分離することは、ループを備える前記パートオフ機構を用いて実行され、前記組織係合部が前進すると前記組織ストリップは前記ループを通って延在し、前記ループは、前記アクチュエータの作動時に前記組織ストリップを切断するために閉じられる、請求項232に記載の方法。
【請求項234】
前記設けることが、前記組織係合部が前記前進方向に対して垂直に測定された幅を有し、前記移動することは、前記組織係合部が前記組織を移動させ、前記組織係合部によって移動された前記組織は、移動に起因して生来の組織から自由に裂ける状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項235】
前記導入することが、ab internoで行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項236】
前記設けることが、植込み可能構造を設けず、また展開せずに実行される、請求項121に記載の方法。
【請求項237】
前記シャフトが、ab internoで導入するように構成されている、請求項21に記載の装置。
【請求項238】
植込み可能構造が前記ハンドピースに結合されない、請求項21に記載の装置。
【請求項239】
前記組織係合部は、前進方向に対して垂直に測定される高さを有する組織係合面を有する、請求項21に記載の装置。
【請求項240】
前記組織係合面は、少なくとも300ミクロンの高さである、請求項239に記載の装置。
【請求項241】
前記組織係合面は、550から1200ミクロンの高さである、請求項239に記載の装置。
【請求項242】
前記組織係合面は、800から1200ミクロンの高さである、請求項239に記載の装置。
【請求項243】
前記組織係合部が組織係合面と幅を有する、請求項21に記載の装置。
【請求項244】
前記組織係合部の前記幅は、使用時に前進方向および半径方向に対して垂直に測定される、請求項243に記載の装置。
【請求項245】
前記組織係合部の前記幅は、少なくとも300ミクロンである、請求項244に記載の装置。
【請求項246】
前記組織係合部の前記幅は、300から700ミクロンである、請求項244に記載の装置。
【請求項247】
前記組織係合部に結合された吸引要素をさらに含む、請求項21に記載の装置。
【請求項248】
前記切断要素が、前記眼の前記円形によって画定される半径方向外側の方向の60度以内にある切断部を形成するように配向される、請求項247に記載の装置。
【請求項249】
前記切断要素が、前記半径方向外側方向の30度以内にある切断部を形成するように配向されることをさらに含む、請求項247に記載の装置。
【請求項250】
前記切断要素が、前記半径方向外側方向の15度以内にある切断部を形成するように配向される、請求項247に記載の装置。
【請求項251】
前記切断要素が、使用時に前記眼の前記中心軸に対して半径方向外側に向けられることをさらに含む、請求項247に記載の装置。
【請求項252】
前記切断要素が、シュレム管の前記壁に途切れない切断部を形成することができることをさらに含む、請求項247に記載の装置。
【請求項253】
前記切断要素が、シュレム管の有効な大きさを増大させる前記途切れない切断部を形成することができる、請求項247に記載の装置。
【請求項254】
前記切断要素が、使用時にシュレム管の少なくとも45度、途切れない切断部を形成することができる、請求項247に記載の装置。
【請求項255】
前記切断要素が、使用時にシュレム管の少なくとも90度、途切れない切断部を形成することができる、請求項247に記載の装置。
【請求項256】
前記切断要素が、使用時に前記管壁に対して摺動する前記組織係合部の表面から外側に延在する、請求項247に記載の装置。
【請求項257】
前記設けることが、前記組織係合部が組織係合面を有し、前記組織係合面が前進方向に対して垂直に測定される高さを有する状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項258】
前記設けることが、前記組織係合面の前記高さが少なくとも300ミクロンの状態で行われる、請求項257に記載の方法。
【請求項259】
前記設けることが、前記組織係合面の前記高さが550から1200ミクロンの状態で行われる、請求項257に記載の方法。
【請求項260】
前記設けることが、前記組織係合面の前記高さが800から1200ミクロンの状態で行われる、請求項257に記載の方法。
【請求項261】
前記設けることが、前記組織係合部が幅を有する組織係合面を有する状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項262】
前記設けることが、前記幅が、使用時に前進方向および半径方向に対して垂直に測定される状態で行われる、請求項261に記載の方法。
【請求項263】
前記設けることが、前記組織係合部の前記幅が少なくとも300ミクロンの状態で行われる、請求項262に記載の方法。
【請求項264】
前記設けることが、前記組織係合部の前記幅が300から700ミクロンの状態で行われる、請求項262に記載の方法。
【請求項265】
前記設けることが、切断要素を含む前記組織係合部を用いて行われることをさらに含む、請求項121に記載の方法。
【請求項266】
前記設けることが、前記切断要素が、前記眼の円形によって画定される半径方向外側の方向の60度以内にある切断部を形成するように配向された状態で行われる、請求項265に記載の方法。
【請求項267】
前記設けることが、前記切断要素が、前記半径方向外側の方向の30度以内にある切断部を形成するように配向された状態で行われることをさらに含む、請求項265に記載の方法。
【請求項268】
前記設けることが、前記切断要素が、前記半径方向外側の方向の15度以内にある切断部を形成するように配向された状態で行われる、請求項265に記載の方法。
【請求項269】
前記提供することが、前記切断要素が、使用時に前記眼の中心軸に対して半径方向外側に向けられた状態で行われることをさらに含む、請求項265に記載の方法。
【請求項270】
前記設けることが、前記切断要素が、シュレム管の前記壁に途切れない切断部を形成することができる状態で行われることをさらに含む、請求項265に記載の方法。
【請求項271】
前記設けることが、前記切断要素が、シュレム管の有効な大きさを増大させる前記途切れない切断部を形成することができる状態で行われる、請求項265に記載の方法。
【請求項272】
前記設けることが、前記切断要素が、使用時にシュレム管の少なくとも45度に沿って、途切れない切断部を形成することができる状態で行われる、請求項265に記載の方法。
【請求項273】
前記設けることが、前記切断要素が、使用時にシュレム管の少なくとも90度に沿って、途切れない切断部を形成することができる状態で行われる、請求項265に記載の方法。
【請求項274】
前記設けることが、前記切断要素が、使用時に前記管壁に対して摺動する前記組織係合部の表面から外側に延在する状態で行われる、請求項265に記載の方法。
【請求項275】
前記本体は、前記ガイド部材から近位方向に延在し、近位方向に0.014インチの高さまで増加する高さを有し、前記組織係合部は、前記高さが0.014インチまで増加すると、0.035インチの前記前進方向に測定された距離内で、前記前進方向に対して60度の角度まで増加する、請求項21に記載の装置。
【請求項276】
前記本体は、前記ガイド部材から近位方向に延在し、近位方向に0.012インチの高さまで増加する高さを有し、前記組織係合部は、前記高さが0.012インチまで増加すると、0.030インチの前記前進方向に測定された距離内で、前記前進方向に対して80度の角度まで増加する、請求項21に記載の装置。
【請求項277】
前記本体は、前記ガイド部材から近位方向に延在し、近位方向に0.010インチの高さまで増加する高さを有し、前記組織係合部は、前記高さが0.010インチまで増加すると、0.025インチの前記前進方向に測定された距離内で、前記前進方向に対して90度の角度まで増加する、請求項21に記載の装置。
【請求項278】
前記組織係合部は高さを有し、前記高さは、前記組織係合部が前記前進方向に対して80度の角度を形成するときに0.035以下である、請求項21に記載の装置。
【請求項279】
前記組織係合部は高さを有し、前記高さは、前記組織係合部が前記前進方向に対して90度の角度を形成するときに0.027以下である、請求項21に記載の装置。
【請求項280】
前記組織係合部は、前記組織係合部が前記前進方向に対して80度の角度を形成するときに0.010から0.0030の幅を有する、請求項21に記載の装置。
【請求項281】
前記組織係合部は、前記組織係合部が前記前進方向に対して90度の角度を形成するときに0.012から0.0025の幅を有する、請求項21に記載の装置。
【請求項282】
前記設けることが、前記本体が、前記ガイド部材から近位方向に延在し、近位方向に0.014インチの高さまで増加する高さを有し、前記組織係合部は、前記高さが0.014インチまで増加すると、0.035インチの前記前進方向に測定された距離内で、前記前進方向に対して60度の角度まで増加する状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項283】
前記設けることが、前記本体が、前記ガイド部材から近位方向に延在し、近位方向に0.012インチの高さまで増加する高さを有し、前記組織係合部は、前記高さが0.012インチまで増加すると、0.030インチの前記前進方向に測定された距離内で、前記前進方向に対して80度の角度まで増加する状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項284】
前記設けることが、前記本体が、前記ガイド部材から近位方向に延在し、近位方向に0.010インチの高さまで増加する高さを有し、前記組織係合部は、前記高さが0.010インチまで増加すると、0.025インチの前記前進方向に測定された距離内で、前記前進方向に対して90度の角度まで増加する状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項285】
前記設けることが、前記組織係合部が高さを有し、前記高さが、前記組織係合部が前記前進方向に対して80度の角度を形成するときに0.035以下である状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項286】
前記設けることが、前記組織係合部が高さを有し、前記高さが、前記組織係合部が前記前進方向に対して90度の角度を形成するときに0.027以下である状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項287】
前記設けることが、前記組織係合部が前記前進方向に対して80度の角度を形成するときに前記組織係合部が0.010から0.0030の幅を有する状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項288】
前記設けることが、前記組織係合部が前記前進方向に対して90度の角度を形成するときに前記組織係合部が0.012から0.0025の幅を有する状態で行われる、請求項121に記載の方法。
【請求項289】
眼の小柱網組織を裂く方法であって、
前記眼の前房へ装置の遠位部分を挿入することであって、前記遠位部分が細長い可撓性シャフトと、遠位ガイド部材と、前記遠位ガイド部材の近位で前記シャフトに結合された組織破壊部とを含み、前記組織破壊部がいかなる切断要素もない突出および鈍い組織係合面を含む、挿入すること、
前記眼の小柱網に隣接して前記遠位部分を配置すること、
前記遠位ガイド部材を、前記小柱網を通ってシュレム管の一部に挿入すること、および
シュレム管の前記一部から離れるように前記遠位ガイド部材をシュレム管に沿って前進させることであって、前記遠位ガイド部材がシュレム管に沿って前進するにつれて、前記突出の前記組織係合面が小柱網組織を鈍く引き裂いて、シュレム管の内壁の一部を除去する、前進させること、を含む方法。
【請求項290】
前記装置の前記遠位部分が、前記前房にab internoに挿入される、請求項289に記載の方法。
【請求項291】
前記装置が、湾曲または屈曲した遠位部分および腔部を含むイントロデューサチューブをさらに備え、
前記装置の前記遠位部分を前記挿入することは、前記イントロデューサチューブの前記湾曲または屈曲した遠位部分を前記前房に挿入することを含み、さらに、前記シャフトの一部は、前記挿入中に前記湾曲または屈曲部分の前記腔部内にある、請求項289に記載の方法。
【請求項292】
前記前房へ前記挿入している間、前記ガイド部材および前記組織破壊部は、前記イントロデューサチューブの前記湾曲または屈曲部分の遠位に留まる、請求項291に記載の方法。
【請求項293】
前記遠位ガイド部材をシュレム管に沿って前記前進させることが、前記シャフトを前記イントロデューサチューブから延ばして、前記遠位ガイド部材をシュレム管に沿って前進させることを含む、請求項291に記載の方法。
【請求項294】
前記シャフトが前記イントロデューサチューブから延びるにつれて、前記シャフトがばね荷重を発生させる、請求項293に記載の方法。
【請求項295】
前記シャフトが前記イントロデューサチューブから延びるとき、前記シャフトがシュレム管の外壁に対して半径方向外向きの力を加える、請求項293に記載の方法。
【請求項296】
前記イントロデューサチューブから延びる前記シャフトの長さを変更することによって、前記シャフトの剛性を変動させることをさらに含む、請求項293に記載の方法。
【請求項297】
前記シャフトの前記剛性は、前記イントロデューサチューブから延びる前記シャフトの前記長さが増加するにつれて、少なくとも10倍変化し得る、請求項296に記載の方法。
【請求項298】
前記装置が、前記眼の外側に留まる近位部分をさらに含む、請求項289に記載の方法。
【請求項299】
前記近位部分が、前記シャフトに動作可能に結合されたアクチュエータを備え、前記方法が、前記アクチュエータを動作させて前記遠位ガイド部材をシュレム管に沿って前進させることをさらに含む、請求項298に記載の方法。
【請求項300】
前記アクチュエータがスライドを備え、前記方法が、前記スライドを移動させて前記遠位ガイド部材をシュレム管に沿って前進させることをさらに含む、請求項299に記載の方法。
【請求項301】
スライドを移動させて前記シャフトを前記イントロデューサチューブから延ばし、前記遠位ガイド部材をシュレム管に沿って前進させることをさらに含む、請求項293に記載の方法。
【請求項302】
前記スライドを後退させて、前記遠位ガイド部材を前記イントロデューサチューブに向かって後退させることをさらに含む、請求項301に記載の方法。
【請求項303】
前記シャフトが弾性を含む、請求項289に記載の方法。
【請求項304】
前記シャフトがニチノールを含む、請求項303に記載の方法。
【請求項305】
前記シャフトの前記弾性により、シュレム管に沿って前記前進する間に、前記遠位ガイド部材が、シュレム管の前記内壁または外壁に沿って摺動する、請求項303に記載の方法。
【請求項306】
前記遠位ガイド部材が、前記シャフトの鈍い遠位部分を備え、さらに、前記シャフトがワイヤを備える、請求項289に記載の方法。
【請求項307】
前記装置が使用されているとき、前記組織破壊部の前記突出が、前記小柱網を通って前記シャフトから半径方向内側に突出する、請求項289に記載の方法。
【請求項308】
前記装置が使用されているとき、前記組織破壊部は、前記シャフトから半径方向外側に配置された刃先をさらに含み、前記方法は、前記遠位ガイド部材がシュレム管に沿って前進するときに前記切断要素でシュレム管の外壁を切断することをさらに含む、請求項307に記載の方法。
【請求項309】
前記遠位ガイド部材がシュレム管に沿って前進する際に、前記組織破壊部の前記鈍い組織係合面との他の眼組織への付着から、前記小柱網組織を離断することをさらに含む、請求項289に記載の方法。
【請求項310】
前記装置の前記遠位部分が、切断要素を含み、前記組織破壊部の前記組織係合面が小柱網組織を鈍く引き裂いてシュレム管の前記内壁の前記一部を除去するときに、シュレム管の前記内壁の一部を除去し、前記切断要素でシュレム管の外壁を切断することをさらに含む、請求項289に記載の方法。
【請求項311】
シュレム管の前記外壁を前記切断することが、シュレム管の前記外壁に途切れないスリットを形成する、請求項310に記載の方法。
【請求項312】
シュレム管の前記外壁を前記切断することが、有効サイズのシュレム管を増加させる、請求項310に記載の方法。
【請求項313】
前記装置を有するいずれの植込み可能構造も展開するまたは設けることなく、前記装置の前記遠位部分を前記眼から除去することをさらに含む、請求項289に記載の方法。
【請求項314】
前記シャフトの一部が、5から9mmの曲率半径である湾曲形状を有する、請求項289に記載の方法。
【請求項315】
前記遠位ガイド部材をシュレム管に沿って前記前進させることが、前記遠位ガイド部材をシュレム管の円周の約30度から120度まで前進させることを含む、請求項289に記載の方法。
【請求項316】
患者の眼に対して処置を実行する方法であって、
少なくとも部分的にシュレム管に挿入された医療器具の一部をシュレム管に沿って前進させること、および
前記シュレム管に沿って前記前進する間に、
切断することなく、前記小柱網を鈍く引き裂く、または離断することと、
シュレム管の外壁を切断、スリット、研磨、シェービング、デブリード、または微小穿孔することと
の両方を含む、方法。
【請求項317】
前記処置が、任意の植込み可能構造を展開または設けることなく実行される、請求項316に記載の方法。
【請求項318】
医療器具の前記部分が、シュレム管に挿入されたガイド部材を含む、請求項316に記載の方法。
【請求項319】
眼の組織を破壊する方法であって、
前記眼の前房へ装置の遠位部分を挿入することであって、前記遠位部分が細長い可撓性シャフトと、遠位ガイド部材と、前記遠位ガイド部材の近位で前記シャフトに結合された組織破壊部とを含み、前記組織破壊部が前記シャフトから半径方向内側に延びる突出と、前記シャフトから半径方向外側に配置された刃先とを含み、前記突出は、いかなる切断要素もない鈍い組織係合面を含む、挿入すること、
前記眼の小柱網に隣接して前記遠位部分を配置すること、
前記遠位ガイド部材を、前記小柱網を通ってシュレム管の一部に挿入すること、および
シュレム管の前記一部から離れるように前記遠位ガイド部材をシュレム管に沿って前進させること
を含み、
前記遠位ガイド部材がシュレム管に沿って前進するにつれて、前記突出の前記組織係合面が小柱網組織を鈍く引き裂いて、シュレム管の内壁の一部を除去し、同時に、前記刃先がシュレム管の外壁を切断する、方法。
【請求項320】
前記装置の前記遠位部分が、前記前房にab internoに挿入される、請求項319に記載の方法。
【請求項321】
前記装置が、湾曲または屈曲した遠位部分および腔部を含むイントロデューサチューブをさらに備え、
前記装置の前記遠位部分を前記挿入することは、前記イントロデューサチューブの前記湾曲または屈曲した遠位部分を前記前房に挿入することを含み、さらに、前記シャフトの一部は、前記挿入中に前記湾曲または屈曲部分の前記腔部内にある、請求項319に記載の方法。
【請求項322】
前記前房へ前記挿入している間、前記ガイド部材および前記組織破壊部は、前記イントロデューサチューブの前記湾曲または屈曲部分の遠位に留まる、請求項321に記載の方法。
【請求項323】
前記遠位ガイド部材をシュレム管に沿って前記前進させることが、前記シャフトを前記イントロデューサチューブから延ばして、前記遠位ガイド部材をシュレム管に沿って前進させることを含む、請求項321に記載の方法。
【請求項324】
前記シャフトが前記イントロデューサチューブから延びるにつれて、前記シャフトがばね荷重を発生させる、請求項323に記載の方法。
【請求項325】
前記シャフトが前記イントロデューサチューブから延びるとき、前記シャフトがシュレム管の外壁に対して半径方向外向きの力を加える、請求項323に記載の方法。
【請求項326】
前記イントロデューサチューブから延びる前記シャフトの長さを変更することによって、前記シャフトの剛性を変動させることをさらに含む、請求項323に記載の方法。
【請求項327】
前記シャフトの前記剛性は、前記イントロデューサチューブから延びる前記シャフトの前記長さが増加するにつれて、少なくとも10倍変化し得る、請求項326に記載の方法。
【請求項328】
前記装置が、前記眼の外側に留まる近位部分をさらに含む、請求項319に記載の方法。
【請求項329】
前記近位部分が、前記シャフトに動作可能に結合されたアクチュエータを備え、前記方法が、前記アクチュエータを動作させて前記遠位ガイド部材をシュレム管に沿って前進させることをさらに含む、請求項328に記載の方法。
【請求項330】
前記アクチュエータがスライドを備え、前記方法が、前記スライドを移動させて前記遠位ガイド部材をシュレム管に沿って前進させることをさらに含む、請求項329に記載の方法。
【請求項331】
スライドを移動させて前記シャフトを前記イントロデューサチューブから延ばし、前記遠位ガイド部材をシュレム管に沿って前進させることをさらに含む、請求項323に記載の方法。
【請求項332】
前記スライドを後退させて、前記遠位ガイド部材を前記イントロデューサチューブに向かって後退させることをさらに含む、請求項331に記載の方法。
【請求項333】
前記シャフトが弾性を含む、請求項319に記載の方法。
【請求項334】
前記シャフトがニチノールを含む、請求項333に記載の方法。
【請求項335】
前記シャフトの前記弾性により、シュレム管に沿って前記前進する間に、前記遠位ガイド部材が、シュレム管の前記内壁または外壁に沿って摺動する、請求項333に記載の方法。
【請求項336】
前記遠位ガイド部材が、前記シャフトの鈍い遠位部分を備え、さらに、前記シャフトがワイヤを備える、請求項319に記載の方法。
【請求項337】
前記遠位ガイド部材がシュレム管に沿って前進する際に、前記組織破壊部の前記鈍い組織係合面との他の眼組織への付着から、前記小柱網組織を離断することをさらに含む、請求項319に記載の方法。
【請求項338】
シュレム管の前記外壁を前記切断することが、シュレム管の前記外壁に途切れないスリットを形成する、請求項319に記載の方法。
【請求項339】
シュレム管の前記外壁を前記切断することが、有効サイズのシュレム管を増加させる、請求項319に記載の方法。
【請求項340】
前記装置を有するいずれの植込み可能構造も展開するまたは設けることなく、前記装置の前記遠位部分を前記眼から除去することをさらに含む、請求項319に記載の方法。
【請求項341】
前記シャフトの一部が、5から9mmの曲率半径である湾曲形状を有する、請求項319に記載の方法。
【請求項342】
前記遠位ガイド部材をシュレム管に沿って前記前進させることが、前記遠位ガイド部材をシュレム管の円周の約30度から120度まで前進させることを含む、請求項319に記載の方法。
【請求項343】
シュレム管の前記外壁が強膜を含み、さらに、前記遠位ガイド部材がシュレム管に沿って前進するにつれて、前記組織破壊部の前記刃先が前記外壁に細長いスリットを形成して前記強膜を薄くする、請求項319に記載の方法。
【請求項344】
シュレム管に沿って前記前進することが、シュレム管の円周状輪郭に沿うことを含む、請求項319に記載の方法。
【請求項345】
前記遠位ガイド部材がシュレム管に沿って前進するにつれて、前記細長可撓性シャフトがシュレム管の前記外壁に対して半径方向外側の力を加える、請求項319に記載の方法。
【請求項346】
患者の眼に対して処置を実行する方法であって、
少なくとも部分的にシュレム管に挿入された医療器具の一部をシュレム管に沿って前進させること、および
シュレム管に沿って前記前進する間に、
切断することなく、小柱網組織を鈍く裂く、または離断することと、同時に、
シュレム管の外壁を切断、スリット、研磨、シェービング、デブリード、または微小穿孔することと
の両方を含む、方法。
【請求項347】
前記処置が、任意の植込み可能構造を展開または設けることなく実行される、請求項346に記載の方法。
【請求項348】
前記医療器具の前記部分が、シュレム管に挿入されたガイド部材を含む、請求項346に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本願は、2019年11月28日に出願された米国特許出願第16/699,039号の継続出願である、2019年12月18日に出願された同時係属中の米国特許出願第16/719,727号の継続出願であり、2019年7月22日に出願された米国仮特許出願第62/876,799号に対する35U.S.C.119(e)に基づく優先権の利益を主張する。出願の開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【技術分野】
【0002】
本発明は、眼の房水の排出を増加させるための方法および装置を対象とする。1つの特定の用途では、例えば、装置および方法を使用して、緑内障や他の状態を治療するために小柱網(シュレム管の一部を含むまたは含まない)を除去することができる。
【背景技術】
【0003】
現在の小柱網切除装置は、典型的には、数十年にわたって存在している、切除刃または鋭利な針(例えば、隅角切開術)を使用する。これらの装置は、典型的には、小柱網の単一の刺すのに似た(stab-like)部分的な切れ目を形成する。Kahookデュアルブレード(米国特許第9872799号明細書)、Baersveldt(米国特許第9999544号明細書)、およびTrabectome(米国特許第9820885号明細書)の焼灼/プラズマ切断ブレードなどのより最近の装置はすべて、鋭利な切開面または切除切断面を有する。したがって、それらはすべて、組織係合の過程における鋭利な切断の性質に関連する大きな臨床的な欠点を抱えている。鋭利なブレードは、多くの場合、非裂傷性の非外傷性の除去による所望の組織の抽出ではなく、不正確で、組織の浸軟により近い、内側の管の壁の断続的で不継続な不適当な切断を生じる。これはまた、多くの場合、強膜、内皮および虹彩の組織両方の著しい出血および付随的な損傷に関連する。さらに、単一の切断ブレードは、多くの物質を除去することなく、単に小柱網を開くことができる。物質を除去するために、いくつかの従来技術の装置は、切断要素間の物質を除去しようとして、2つの離間した切断要素を(並ぶようにして)設けている。
【0004】
従来技術の切除用ab interno装置はまた、典型的には、シャフトに対して固定された向きで切断要素に接続された直線剛性眼内シャフトに限定される。これらの装置の問題は、切断要素を前進させるために複雑な運動が必要とされることである。シャフトの遠位端は、湾曲形状に追従するように縦方向および横方向に移動させなければならず、一方でまた、管に対するシャフトの角度を変化させなければならない。複雑な運動が調整されているとしても、剛性シャフトを有する従来技術の装置に関連する別の困難な態様は、切断要素の向きがシュレム管の輪郭に必要に応じて追従しない可能性があることである。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、眼の房水の排出を増加させるための方法および装置を提供する。本発明のいくつかの方法および装置では、眼から組織を除去して、房水の排出を増加させる。一態様では、本方法および装置は、小柱網を剥離するときに切断要素を利用しなくてもよい。切開された組織表面の長期安定性は、起点でのそれらの側方での付着からの網目状の原線維の根のより深く、時にはより自然な離断を特徴とする鈍い組織の破裂(rhexis)と比較して、顕著に低くなり得る。この態様は、組織に非切断での剪断および張力を適用して組織を裂き、場合によってはその組織をその付着部から離断することによって、小柱網およびシュレム管の組織を分ける「トラベクロヘキシル(trabeculorhexis)」として特徴付けることができる。眼内の鋭利な切断器具に対する必要性を低減または排除することにより、切開出血、虹彩および強膜組織の浸軟、ならびに眼の隅角構造のさらに不用意な組織損傷の可能性が低減される。
【0006】
本発明のさらなる態様では、装置は、シャフトに取り付けられた非切断性の鈍いプローブの要素であってもよい組織係合部を含む。ガイド部材は、シュレム管に沿って非切断性の組織係合部を誘導するように意図された組織係合部から遠位に延びて、滑らかな途切れない小柱網の除去(離断を含む)を可能にする。シャフトは、超弾性材料で作られてもよく、組織係合部は、シュレム管の途切れないセグメントに沿ってTMのストリップを裂くことができる。
【0007】
さらに別の態様では、装置は、ハンドピースから伸縮可能な可撓性シャフトを含む。シャフトは、湾曲しているか、または湾曲した形状記憶/輪郭をとることができ、シャフトがハンドピースから長手方向に延びるときにハンドピースに対する組織係合部の角度を自然に変化させる。シャフトは、シャフトがハンドピースから延伸されるとき、シャフトがハンドピースに対する組織係合部の角度を少なくとも45度変化させることができる。シャフトは、可撓性であってもよく、使用中に変形して組織係合部にばね荷重を与え得る。例えば、シャフトは、シャフトが前進方向にばね荷重を発生させるように、前進方向に加えられる力に対して弾性であってもよい。シャフトはまた、前進方向に垂直であり、湾曲している面内にある方向に弾性であってもよい。したがって、シャフトは、使用時に前進方向の成分および眼の軸に対して半径方向外向きの方向の成分を有するばね荷重を発生させることができる。シャフトは、組織係合部が小柱網を通って移動するときに眼の軸に対して組織に半径方向外向きの力を加えるように成形されており、これは、装置が前進するときに装置を安定させるのに役立ち得る。
【0008】
装置は、ハンドピースに結合された細長シャフトを含む。アクチュエータは、シャフトを伸縮させるために細長シャフトに結合される。本体は、シャフトに結合される。本体は、小柱網を破壊し移動させるために使用される組織係合部を備える。ガイド部材は、本体から遠位に延在し、使用中にシュレム管を通って位置決めされ前進する。ガイド部材は、小柱網を移動させるために前進方向に組織係合部の前進を誘導するために、シュレム管の壁に隣接して配置されるような寸法および構成である。
【0009】
ガイド部材は、本体の遠位端を越えて延びるシャフトの一部であってもよい。別の言い方をすれば、細長シャフトは組織係合部から遠位に延びて、ガイド部材の少なくとも一部を形成し得、ガイド部材の遠位端を画定し得る。ガイド部材は、本体から遠位に300から5000ミクロンまで延在してもよく、上側および下側を有する。ガイド部材の下面は、シュレム管の壁に対して摺動する。上面は、使用中に組織係合部が小柱網を通って移動するときに組織を集めるように構成される。
【0010】
上面は、上面の中心において測定されるときに、下面から250から550ミクロンまたは250から450ミクロン離間しており、上面の中心は、下面から上面の最も遠い部分である。上面は、100から350ミクロン、さらには50から300ミクロンの曲率半径を有することができる。いくつかの実施形態では、上面は、細長シャフトによって少なくとも部分的に画定される。
【0011】
上面は、下面の曲率半径よりも小さい曲率半径を有してもよい。上面は、細長シャフトによって形成された凸面を有してもよい。下面は、前進方向に沿って見たときに、400から750ミクロンの曲率半径で丸みを帯びていてもよい。
【0012】
組織係合部は、前進方向に対して垂直に測定された高さが少なくとも150ミクロンであってもよく、また、500から800ミクロンであってもよい。組織係合部はまた、前進方向に対して垂直に測定された幅が少なくとも450ミクロン、450から850ミクロン、または500から700ミクロンであってもよい。
【0013】
組織係合部は、前進方向に対して垂直に見たときに凹部を有する組織係合面を有する。凹部は、上側リップと下側リップとを有し、上側リップが前進方向に対して垂直に見たときに前進方向に対して90度未満の角度を形成し、30から70度であってもよい。下側リップは、前進方向に対して垂直に見たときに前進方向に対して0から30度の角度を形成する。凹部は、(前進方向に見たときに)へこみを形成し、それは少なくとも50ミクロンの深さ、少なくとも100ミクロン、または少なくとも200ミクロンの深さを有し、300から600ミクロンであってもよい。
【0014】
へこみは、前進方向に垂直に、また中心面に平行に測定されたへこみの高さを有し、へこみの高さは少なくとも200ミクロンであり、300から600ミクロンであってもよい。へこみはまた、300から700ミクロン、または400から600ミクロンであり得る、前進方向に、また中心面に垂直に測定されるへこみの幅を有する。いくつかの実施形態では、へこみは、細長シャフトの凸形状部分によって部分的に画定されてもよい。
【0015】
シャフトは、前進方向に対して90度より大きい、または135度よりも大きい角度で本体から近位に延び、前進方向に対して160度から200度の角度であってもよい。
【0016】
組織係合部は、対向する側方の側に組織係合面から延びる第1の側壁および第2の側壁を有する。第1および第2の側壁の前縁を使用して、使用中に2つの側面の間の材料で組織を移動させることができ、除去のために生来の組織との繋がりを断つことができる。第1の側壁と第2の側壁との間に組織を集め、集められた組織を移動させることは、単にスリットを形成することよりも、材料を確実に除去するのに役立つ。
【0017】
組織係合部は、前進方向が存在する中心面を画定する。第1の側壁および第2の側壁は、45度未満または30度未満の中心面との角度を形成してもよい。いくつかの実施形態では、組織係合部は、組織を収集し、組織係合部が組織と鈍い係合を有するように、組織係合部が前進するにつれて、組織係合部により組織を移動させる。鈍い係合は、組織係合部によって集められた組織の移動に起因して、組織が第1の側壁および第2の側壁に沿って剪断することを確実にするのに役立つ。
【0018】
組織係合部は、組織を切断することなく組織を剪断することができ、その結果、組織係合部は鈍い非切開のプローブである。他の実施形態では、組織係合部は、本発明の多数の態様から逸脱することなく切断要素を含むことができる。鈍い係合を使用するとき、組織係合部は、前進方向に垂直で(また概して中心面にある)方向に、組織を束にするために、組織を圧縮して集める。組織係合部は、組織が、集められた組織の移動に起因して、第1の側壁および第2の側壁に沿って裂かれる間に、組織を圧縮して集める。
【0019】
組織係合部は、組織を切断することなく組織に接触して移動させる組織係合面(ガイド部材の近位)を有してもよい。組織係合面は、前進方向に対する垂直から15度以内、さらには10度以内の向きを有することができ、移動のために組織を集めるのに役立つ。
【0020】
組織係合部およびシャフトは、シュレム管に沿って管の30から120度の角度に沿って継続的に前進することができるように成形および構成される。シャフトは、ニチノールのような超弾性材料などの任意の適切な材料で作ることができる。シャフトは、5.0から9.0mmの曲率半径を有する湾曲形状を有してもよく、湾曲形状は、160から270度にわたって延在してもよい。
【0021】
組織係合面は、少なくとも400ミクロンの幅を有してもよく、または500から800ミクロンの範囲であってもよい。組織係合面は、少なくとも400ミクロン、少なくとも500ミクロン、または550から1000ミクロンの範囲内の高さを有することができる。
【0022】
細長シャフトは、短軸および長軸を有する断面形状を有してもよい。長軸は、中心面に対して垂直の30度以内、または15度以内であってもよい。長軸は、短軸よりも少なくとも20%大きくてもよく、短軸は250ミクロン未満であってもよく、対して長軸は250ミクロンより大きい。
【0023】
細長シャフトは、小柱網を通って組織係合部を前進させるために本質的に長手方向に前進する。さらに、シャフトの湾曲形状は、シャフトを管の形状に自然に追従させ、それによって従来技術の装置と比較して必要な操作を大幅に低減する。組織係合部が、眼の中にab internoで導入するように構成されている。シャフトは、イントロデューサ内の腔部を通って延びる。イントロデューサは、ガイド部材の管への導入を容易にするために湾曲した先端(15から60度湾曲している)を有する。
【0024】
シャフトは、アクチュエータを有するハンドピースに結合される。アクチュエータは、ハンドピースからシャフトを延ばすためにシャフトに結合される。シャフトがハンドピースから長手方向に延びるにつれて、シャフトの湾曲形状は、ハンドピースに対する組織係合部の角度を自然に変化させる。シャフトがハンドピースから延在するとき、シャフトがハンドピースに対する組織係合部の角度を少なくとも45度変化させる(管の湾曲に追従する)。
【0025】
シャフトはまた、可撓性であってもよく、使用中に変形して組織係合部にばね荷重を与える。このようにすると、シャフトは前進方向において弾性になり、シャフトが前進方向においてばね荷重を発生させる。同様に、シャフトはまた、前進方向に垂直な(および湾曲している面にある)方向において弾性である。この方向に関するシャフトの弾性的性質は、眼の軸(または管の丸い形状)に対して半径方向外側の方向に軽いばね荷重を発生させる。したがって、シャフトは、前進方向の成分と半径方向外側の方向の成分とを有するばね荷重を発生させることができる。このようにして、シャフトは、組織係合部が小柱網を通って移動するときに、組織(具体的には管の壁)に半径方向外向きの力を加えるように成形される。
【0026】
シャフトは、ハンドピースから延びるシャフトの長さを変更することによって可変の剛性を効果的に有する。使用者は、シャフトを伸縮させることによって所望の剛性を「ダイヤルイン」し、次いでハンドルを操作して、ハンドルから延びるシャフトの固定された剛性および固定された長さで、組織係合部を移動させることができる。シャフトの可変の剛性が、第1作動位置と第2作動位置との間を移動するときに少なくとも10倍変化し得る。第1作動位置および第2作動位置は、イントロデューサチューブから延びるシャフトの異なる長さを表す。シャフトは、20N/mm未満の前進方向および/または半径方向(前進方向に直交する)の剛性を設けることが可能であり得る。半径方向は、前進方向に垂直であり、湾曲している面内にある方向である。この方向(半径方向外側)にシャフトによって加えられる力は、組織係合部を動かして組織を移動させるときに本体を眼に押し付ける傾向がある。
【0027】
組織係合部は、少なくとも300ミクロンであってもよく、または550から1200ミクロン、さらには800から1200ミクロンの範囲であってもよい、前進方向に垂直に測定された高さを有する組織係合面を有する。組織係合部および組織係合面はまた、少なくとも300ミクロンまたは300から700ミクロンの範囲であってもよい、使用時に前進方向および半径方向に対して垂直に測定される幅を有する。
【0028】
組織係合部は、組織を集め、圧縮し、前進方向に押すために急な角度を迅速に得ることができる。多くの従来技術の装置は、傾斜においてで組織を伸張させ持ち上げる傾向がある比較的長い傾斜部を使用する。そのような傾斜部は、本明細書に記載されるように組織を除去するために2つの側面に沿って裂くのではなく、側面間で組織を伸張させ、組織が側面間で単一の分離線に沿って分離する可能性を高め得る上向きの力を加える傾向があり得る。本発明の装置は、組織係合部が比較的急な角度を形成し始めて、組織を側面に沿って集め、圧縮し、続いて裂くときに、比較的小さい高さHを有することができる。この目的のために、本体は、ガイド部材から近位に延び、近位方向に増加する高さを有する。増加する高さが0.014インチに達すると、組織係合部は、0.035インチの前進方向に測定された距離D内で、前進方向に対して60度の角度まで増加する。代替的な範囲は、高さが0.012インチに達するとき、角度が0.030インチ以内で80度に達するか、または高さが0.010インチに達するとき、角度が0.025インチ以内で90度に達するものである。別の言い方をすれば、高さは、組織係合部10が前進方向ADに対して80度の角度を成す場合に0.035以下であってもよく、組織係合部10が前進方向に対して90度の角度を成す場合に0.027以下であってもよい。
【0029】
組織係合部10の幅は、組織が集められる領域において、並の程度であってもよい。幅は、組織係合部10が前進方向に対して80度の角度まで増加する場合、0.010インチから0.0030インチであってもよく、組織係合部10が前進方向に対して90度の角度まで増加する場合、0.012インチから0.0025インチであってもよい。
【0030】
装置は、組織係合部に結合された吸引要素をさらに含むことができる。切断要素は、眼の中心軸に対して半径方向外側に配向される切断部を形成するように配向されてもよい。切断要素は、眼の円形によって画定される半径方向外側方向の60度以内、または30度以内、または15度以内であってもよい。
【0031】
切断要素は、本明細書に記載のシャフトの性質のために、少なくとも45度、さらには少なくとも90度の途切れない切断部をシュレム管の壁に形成することができる。もちろん、本発明の範囲から逸脱することなく、より小さい切断部(より小さい角度の範囲)を形成することができる。切断要素は、使用時に管の壁に対して摺動する組織係合部の底面から外向きに延在する。したがって、シャフトはまた、切断要素を安定させるためにこの方向に軽いばね荷重を設ける。壁の円周方向に配向された切断部は、密閉される量を増加させることによって、シュレム管の有効な大きさを増大させることができる。切断要素はまた、周方向スリットが、強膜によって形成されたシュレム管の壁の流体流出側で流体連通を設けるチャネルを形成するように配置される。周方向スリットはまた、流体の移送に利用可能な有効な表面積を増加させ、本質的に周方向外側にある流体経路を短くする。
【0032】
使用時に、装置は、ab internoアプローチなどの任意の適切な方法で眼の前房に導入される。組織係合部は、いくつかの実施形態では、組織がトラベクロヘキシルによって分割されるように、切断要素または切除要素を含まなくてもよいが、切断要素は、トラベクロヘキシルに伴い、または独立して使用されてもよい。組織係合部は、トラベクロヘキシルによって組織を分けるように移動され、切断要素または切除要素を含まなくてもよい。組織係合部は、組織係合部によって移動された組織が移動に起因して生来の組織から裂けて離れるように、組織を移動させる。さらに、植込み可能構造はハンドピースに結合されず、あるいは他の方法でも設けないまたは展開されない。もちろん、本発明から逸脱することなく植込み可能なものを組み込むことはできる。
【0033】
吸引腔部は、組織係合部によって移動された組織を吸引腔部内に吸引するためにハンドピースに結合されてもよい。イントロデューサチューブは、吸引腔部の一部を形成してもよく、シャフトは、吸引腔部の一部または全部を除去するために後退させてもよい。装置はまた、除去された組織ストリップを眼にまだ付着している生来の組織から分離するためのパートオフ機構を含んでもよい。パートオフ機構は、組織係合部が前進するにつれてループを通って延びる組織ストリップを有するループであってもよい。
【0034】
本発明のこれらおよび他の態様は、好ましい実施形態、図面および特許請求の範囲の以下の説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1A】組織係合部を操作するためのアクチュエータを備えるハンドピースを有する、眼から組織を除去するための装置を示す。
図1B図1Aのハンドピースの断面図である。
図1C図1Aのハンドピースの上面図である。
図1D図1Aの装置の遠位端の拡大図である。
図2A】組織係合部のシャフトを受け入れるイントロデューサチューブを示す。
図2B図2Aのイントロデューサチューブの斜視図である。
図3A】イントロデューサの腔部内に収容される組織係合部を有するイントロデューサの端部を示す。
図3B】組織係合部を前進させるために延伸された湾曲シャフトを有するイントロデューサの端部の別の図を示す。
図3C】イントロデューサの遠位端の拡大図を示す。
図4】シャフトに取り付けられた組織係合部を示す。
図5図4の組織係合部の別の図を示す。
図6】眼から組織を除去するための別の装置を示す。
図7図6の装置の側面図である。
図8図6の装置の上面図である。
図9】眼から組織を除去するための別の装置を示す。
図10図9の装置のガイド部材の下面を示す。
図11】イントロデューサ内に収容された図9の組織係合部の側面図である。
図12】ガイド部材がイントロデューサから部分的に延びている、図9の組織係合部を示す。
図13】眼から組織を除去するための別の装置を示す。
図14図13の装置の端部の図である。
図15A】成形ワイヤと一体的に形成されたシャフトおよび組織係合部を有する別の装置を示す。
図15B図15Aのシャフトおよび組織係合部の遠位端を示す。
図15C図15Aのシャフトおよび組織係合部の遠位端の別の図を示す。
図16】眼から組織を除去するための別の装置を示す。
図17図16の装置の遠位端を示す。
図18】遠位端の断面図を示す。
図19】イントロデューサからシャフトが前進した状態の遠位端を示す。
図20】遠位端の別の図である。
図21】切断要素を含む、眼から組織を除去するための別の装置を示す。
図22A】小柱網に形成された入口開口部と末端開口部を示す。
図22B】小柱網に形成された入口開口部と末端開口部を示す。
図23】入口開口部に導入され、末端開口部に向かって前進した装置を示す。
図24】パートオフ機構を含む装置を示す。
図25】組織係合部の寸法に関する装置の図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0036】
図1から5を参照すると、管の内壁を破壊するための装置2が示されている。一態様では、装置2は、鈍いトラベクロヘキシルによって管壁を破壊する。トラベクロヘキシルは、組織に鈍く係合し、裂き、および/または剪断するか、または切断することなく、強膜および周囲の隅角の解剖学的構造への付着から小柱網を離断することを達成し得る。装置2は、シャフト6に取り付けられた組織係合部10を有する。組織係合部10は、これが管を通って移動し、シュレム管の内壁に沿って(または外壁に沿って)摺動するときに、小柱網に係合する、非切断性の細長く鈍いプローブである。装置2は、組織係合部10を有する本体12を含み、それは、途切れのない非切断性のトラベクロヘキシルを形成するように小柱網にわたる鈍い組織破壊部であってもよい。装置2は、シュレム管の輪郭に追従するように小柱網線維を伸張させて引き裂き、起点の組織の一部を離断することができる。
【0037】
図4および5を参照すると、装置2は、本体12から延在するガイド部材15を有し、このガイド部材は、鈍く非切開で性あるプローブの管と係合する前端として機能する。本体12は、一方の側に第1の側壁14を有し、反対側の側方に第2の側壁16を有する。組織係合部10は、眼の前房に導入され、ガイド部材15は、シュレム管の壁に隣接して配置される(シュレム管を無傷のままにする外壁、またはシュレム管の一部を除去するためにガイド部材15がシュレム管の内部に配置される場合は内壁であり得る)。次いで、組織係合部10は、シャフトを操作することによって移動されて、シュレム管の壁に沿ってガイド部材を前進方向ADに前進させ、小柱網の一部を除去する。組織係合部10は、小柱網組織をab-internoに係合し、小柱網組織を鈍く裂くかまたは離断するように構成された鈍い非切開プローブであってもよい。組織係合部10は、ガイド部材が管の中を前進するとき、使用中にシュレム管の内壁を剥ぎ取ることができる。ガイド部材15は、本体12から300から5000ミクロンの距離だけ遠位に延在するが、ガイド部材15は、本発明の多くの態様から逸脱していなければ、より短くてもよく、またはより長くてもよい。
【0038】
シャフト6は、本体12から(組織係合部10から)近位に延び、約12mmの直径を有する円に近似する、眼の角膜輪部の構造と同様の輪郭を有する半円を形成する(または記憶した湾曲形状/輪郭をとることができる)湾曲部分11を有することができる。可撓性シャフト6の円弧のスパンの直径は、平均的な眼の角膜輪部の直径をわずかに超える記憶形状を有することができ、これは、管に沿って移動するときのシャフト6の形状に起因してわずかな半径方向外向きの力を有効にし、これにより、強固な外側の強膜の壁が、装置をさらに誘導するのを可能にし、より脆弱な内側の小柱網壁への圧力を最小限に抑える。湾曲部分11は、135度を超える角度にわたって延在してもよく、160度から200度であってもよく、5.0mmから9.0mmの曲率半径を有してもよい。中心面CPは、前進方向ADが存在し、シャフト6と組織係合部10との接続部にシャフト6を含む平面として画定される。中心面CPはまた、前進方向ADが位置し、前進方向ADに沿って見たときに組織係合部10の中心線上に位置する面として画定され得る。中心面CPはまた、単にシュレム管の円形形状を含む平面として画定されてもよい。シャフト6は、眼の輪郭に実質的に一致するように、必要に応じて可撓性の形状記憶の材料とすることができる。湾曲部分11はまた、使用時に湾曲している面PCを画定する。シャフト6は、円形のシュレム管が位置する平面と位置合わせされる使用時の湾曲している面PCに位置する湾曲形状を有する。
【0039】
再び図1から3を参照すると、装置2はハンドピース13を含み、シャフト6がハンドピース13に結合され、シャフト6を前後に並進させてハンドピース13からシャフト6を伸縮させるアクチュエータ25で操作される。シャフト6が使用時にハンドピース13から延在するとき、シャフト6の湾曲部分11は、ハンドピースに対する組織係合部10の角度(および遠位端におけるシャフト6の長手方向軸の向き)を自然に少なくとも45度だけ変化させ、さらには180度までであってもよい。シャフト6がハンドピースから長手方向に延びるにつれて、シャフトの湾曲部分は、ハンドピースに対する組織係合部10の角度を自然に変化させる。
【0040】
ハンドピース13はまた、イントロデューサ17(図2Aおよび図2B)を含むことができ、細長シャフト6はイントロデューサ17の腔部19を通って延びる。シャフト6の湾曲部分11は、イントロデューサ17の腔部19内に収容されたとき、真っ直ぐで付勢された状態にある。イントロデューサ17は、遠位端23に湾曲した先端21を有することができ、これは、小柱網への装置2の挿入を容易にし、シュレム管に沿って所望の方向に組織係合部10を導くために、15から60度湾曲している。腔部19の遠位端27は、組織係合部10が腔部19内に収容されている間、小柱網に挿入される。イントロデューサ17の湾曲した先端21は、シュレム管への(またはその外壁への)滑らかな進入を容易にするために、15から60度湾曲している。腔部19はまた、組織が装置2によって眼から除去され得るように吸引源29に結合されてもよい。あるいは、別の吸引装置を用いて組織を除去してもよい。
【0041】
図3Bを参照すると、細長シャフト6は、使用中にシャフト6が弾性的に撓み変形している状態で、使用中に「柔らかい」感触を設けるために可撓性かつ弾性的であってもよい。具体的には、シャフト6は、組織係合部10に対して前進方向ADに及ぼされる力に対して弾性であってもよい。シャフト6は、金属製であってもよく、広範囲の弾性応答を設けるニチノールなどの超弾性材料であってもよい。例えば、シャフトは、直径0.15mmのニチノールワイヤであってもよく、0.10から0.25mmであってもよい。このように、シャフト6は、前進するにつれて、前進方向ADに軽いばね荷重を発生する。シャフト6の湾曲部分11はまた、前進方向ADに垂直であり、湾曲している面PCにある方向に弾性応答を設ける。したがって、シャフト6は、前進方向の成分C1および眼の軸に対して半径方向外向きの方向の成分C2を有するばね荷重を発生させることができる。このようにして、半径方向外向きの力は、組織係合部10を安定化させるために、組織係合部10を強膜(またはシュレム管の外壁)に対して摺動させる。別の言い方をすれば、組織係合部10が小柱網の組織を通って移動すると、湾曲シャフト6は、眼の軸に対して組織に半径方向外向きの力を加えるように成形される。シャフト6の弾力性はまた、過度の力が不注意に眼に加えられることを防止する。シャフトの柔軟なばね荷重特性はまた、過度の力または移動の偶発的な適用を制限または防止することができる。シャフト6の湾曲部分11は、180度を超える角度にわたって延在してもよく、240度以上であってもよい。湾曲部分11は、約7.5mmの曲率半径を有することができる。
【0042】
本明細書で使用されるとき、シャフト6の剛性、弾性またはバネ定数に言及する場合、シャフト6は、組織係合部を移動させて除去される組織を移動させるときに動作可能であるようにする(または配置されるか、または他の方法で構成される)必要がある。シャフト6は、組織係合部が組織を移動させるように移動されるとき、20N/mm未満、10N/mm未満、またはさらには5N/mm未満の前進方向での剛性を有することができる。シャフト6はまた、前進方向に垂直であり、かつ20N/mm未満、10N/mm未満、またはさらには5N/mm未満の湾曲している面にある方向での剛性を有することができ、これは、組織係合部を動かして組織を移動させるときに本体を眼に押し付ける。ガイド部材がシュレム管に配置されると、垂直方向の力が本体(およびガイド部材)を強膜に押し付ける。シャフト6は、所望の剛性特性を有することができる一方で、シャフト6は、組織係合部10の角度を少なくとも45度変更することができ、(シャフトの延伸または収縮によって)少なくとも90度であってもよい。シャフト6の角度は、単にイントロデューサ19からシャフト6を延ばすだけで変更される。シャフト6は、組織係合部10から、前進方向ADに対して90度より大きい、またはさらには135度より大きい角度Aで延在し、160度から200度、またはさらには160度から240度であってもよい。シャフト6の利点は、装置が管を通って前進するときにシャフトの角度を変更する必要がある剛性シャフトを有する装置と比較して、ハンドピースの複雑な動きが低減されることである。非可撓性(剛性)シャフトは、前房へのab-internoの進入部位で部分的な旋回角形成をすること(10から120度の間のみ)に限定される。代わりに、本発明の可撓性シャフトは、前房の内周全体および隅角の解剖学的構造にアクセスするのに十分な可撓性を設ける弾性または超弾性の合金またはポリマーで作製されてもよい。眼に導入される装置の自由度および動きが限られていることを所与とすると、剛性シャフトによるそのような動きが困難になり得る。本発明は、管を破壊するときにシャフト/ハンドピースの角度を変更する必要性を低減し、さらには排除することができる。本発明は切断することではなくトラベクロヘキシルのことを記載しているが、本発明の多くの態様は、組織を引き裂く/ストリップする/裂く要素ではなく切断要素を用いて実施され得る。例えば、シャフト6のすべての態様は、組織係合部6が組織を切断することによって実施され得る。
【0043】
シャフト6はまた、ハンドピース13から延びるシャフト6の長さを単に変更することによって可変である剛性を有し、異なる組織の状態および接近角に遭遇したときに明らかな利点をもたらすことができる。シャフト6の可変の剛性は、第1作動位置と第2作動位置との間を移動するときに少なくとも10倍変化してもよく、その結果、剛性が最も小さい第1の位置は、剛性がより大きい第2の位置の少なくとも10分の1未満の小ささで、両方の位置が組織を移動させるように動作可能である。可変の剛性は、ハンドピース(具体的にはイントロデューサ)から延びるシャフト6の長さを変更するためにシャフト6を単に後退および延長することによって設けることができ、第1および第2作動位置は、ハンドピース13に対して少なくとも45度だけシャフトの遠位端の向きを変更し得る。シャフト6の断面は、一定であってもよく、またはより一貫した剛性を維持するために近位方向に増加してもよい。例えば、シャフト6の角度を少なくとも45度変化させるために伸縮される湾曲部分の剛性は、30%未満変化し得る。
【0044】
ガイド部材15は、上面18および下面20を有し、下面20は、ガイド部材15がシュレム管の強膜または外壁に対して摺動するように、シュレム管の壁に隣接して配置される。組織係合部10は、上面18から下面20への前進方向ADに対して垂直に(およびチャネルの円形に対して本質的に半径方向内側の方向にシュレム管の壁を横切る)測定された少なくとも150ミクロンの高さHを有し、500から1200ミクロン、またはさらに500から800ミクロンであってもよいが、除去される小柱網の所望の量に応じて任意の適切な高さを使用することができる。組織係合部10は、前進方向(および高さH)に対して垂直に測定された少なくとも300ミクロンまたは少なくとも400ミクロンの幅Wを有し、300から700ミクロン、または450から850ミクロン、さらには500から700ミクロンであってもよい。
【0045】
組織係合部の高さHおよび幅Wは、小柱網を取得して集めることを意図している。このようにして、集められた組織は、第1および第2の側壁14、16に沿った組織と比較して、第1および第2の側壁14、16の間で裂けたり引き裂かれたりする可能性が低い。下面20は、シュレム管または強膜の壁に対して摺動する。組織は、上面18によって集められてもよく、上面18は、下面20から250から700ミクロンまたは400から700ミクロンだけ離間され、代替的な範囲は250から550ミクロンであり、上面18の中心で250から450ミクロンであってもよく、上面18の中心は下面20から上面18の最も遠い部分であり得る。
【0046】
組織係合部10は、前進方向に対して垂直に見たときに凹部33を有することができる組織係合面31を有する。凹部33は、上側リップ35および下側リップ37を有し、これらは、装置2が前進するときに組織を一緒に集めて圧縮するのを促すことができる。上側リップ35は、前進方向ADに対して垂直に見たときに、前進方向ADに対して90度未満(30から70度であってもよい)の角度A2を形成し、下側リップ37は、前進方向ADに対して垂直に見たときに、前進方向ADに対して0から30度の角度A3を形成し得る。凹部33は、前進方向ADに対して垂直に見たときにへこみ39を形成する。へこみ39は、へこみ39の上側リップ35と下側リップ37との間に延びる線に垂直に測定して少なくとも50ミクロンの深さを有する。別の言い方をすれば、へこみ39は、少なくとも100ミクロン、少なくとも200ミクロン、またはさらには300から600ミクロンの前進方向に測定されたへこみの深さ41を有する。へこみ39は、前進方向に垂直に、また中心面に平行に、少なくとも200ミクロンであると測定されるへこみの高さ43を有し、300から600ミクロンであってもよい。へこみ39はまた、前進方向ADに、また中心面CPに垂直に、300から700ミクロンであると測定されるへこみの幅45を有することができ、400から600ミクロンであってもよい。
【0047】
第1の側壁14および第2の側壁16は、組織係合面20の両側で組織係合面20から延びる。第1の側壁14および第2の側壁16は、少なくとも150ミクロンの高さを有することができ、500から800ミクロン(前進方向ADに垂直に測定)および200から500ミクロンの長さ(前進方向ADに沿って測定)とすることができる。第1の側壁14および第2の側壁16は、45度未満の中心面CPとの角度を形成してもよく、さらには20度未満であってもよい。第1の側壁および第2の側壁は、組織係合面31の両側で組織係合面31から延びる。
【0048】
組織係合部10は、組織を収集し、鈍く引き裂くことなく係合するによって組織を移動させることができる。組織係合部10が集められた組織を前方に移動させると、第1および第2の側壁14、16に沿った組織は、切断または切断要素を必要とせずに剪断されるおよび/または裂かれる。別の言い方をすれば、組織係合部10は、組織を圧縮して集め、前進方向ADに垂直で中心面CPにある方向に、上側リップ35と下側リップ37との間で組織を束にする。組織係合部10は、組織が、集められた組織の移動中に第1および第2の側壁14、16に沿って裂かれて剪断される間に、組織を圧縮して集める。組織係合部10は、シュレム管の10から360度または30から120度などの任意の角度の範囲に沿って継続的に小柱網を通って移動することができる。組織係合部10は、組織係合部10によって集められた組織の移動に起因して、第1の側壁14および第2の側壁16に沿って組織を剪断する。別の言い方をすれば、組織係合部10は、前進方向に垂直で中心面にある方向に、組織を束にするために、組織を圧縮して集める。さらに別の言い方をすれば、組織係合部10は、組織を圧縮して集める一方で、組織を組織係合部10によって集められた組織の移動に起因して第1の側壁14および第2の側壁16に沿って裂く。組織係合部10はまた、穿刺要素を欠いていてもよく、切断または切除を行わずに組織を裂けるが、上述のように組織係合部10が組織を切断する状態で多くの態様を実施し得る。組織係合部10は、鈍い非切開プローブであり、小柱網組織を移動させて小柱網組織を鈍く離断することができる。
【0049】
組織係合部10は、ガイド部材15が管を通って前進するときにシュレム管の内壁を剥ぎ取れる、またはガイド部材15が管の外壁を摺動する状態で管を無傷のままにし得る。組織係合部10は、ガイド部材15の近位に組織係合面20を有する。組織係合面20は、組織を切断することなく組織に接触して移動させることができる。組織係合面20は、前進方向ADに対する垂直から15度以内であり、10度以内であってもよい向きを有する。組織係合面20は、少なくとも400ミクロンの幅Wを有してもよく、500から800ミクロンであってもよい。組織係合面は、少なくとも300ミクロン、少なくとも400ミクロン、少なくとも500ミクロンの高さHを有してもよく、または550から1200ミクロン、さらには800から1200ミクロンであってもよい。組織係合面の幅Wは、組織係合面の前に組織を集めるのに役立つ。このようにして、組織は、組織係合面の前方に集められた組織の移動に起因して、生来の組織から引き裂かれ/裂かれ/剪断される。このように組織を移動することにより、組織を両側で裂くことが促進され、それによって小柱網のストリップが解放される。したがって、別の言い方をすれば、組織係合面は、少なくとも300ミクロンの幅を有する組織を移動させ、少なくとも400ミクロンであってもよい。
【0050】
図6から8を参照すると、眼から組織を除去するための別の装置2Aが示されており、これらの図において、同一または類似の参照番号が同一または類似の構造を指す。装置2Aは、シャフト6Aに取り付けられた組織係合部10Aを有する。シャフト6Aは、本明細書に記載のシャフト6の特性のいずれかを有することができ、シャフト6Aは、シャフト6と同じ方法および使用でハンドピース13(図1A)に取り付けられ、そのような使用、特徴および特性はすべて本明細書に組み込まれる。装置2Aはまた、小柱網に係合して移動させる非切断・非切除組織係合部10Aを有する。組織係合部10A(本体12Aによって形成される)は、組織がシュレム管の輪郭に追従するように第1の側壁14Aおよび第2の側壁16Aに沿って組織(小柱網)を伸張して裂けるように、組織を集める。シャフト6Aはまた、任意の適切な材料で作られてもよく、ニチノールなどの超弾性材料を含む金属であってもよい。
【0051】
装置2Aは、シュレム管に沿って装置2Aを誘導するガイド部材15Aを有する。本体12Aは、本体12Aの対向する側方の側に、第1の側壁14Aおよび第2の側壁16Aを有する。ガイド部材15Aは、30から500ミクロンの距離だけ本体12Aから遠位に延在してもよいが、ガイド部材16Aは、本発明の多くの態様から逸脱していなければ、より短くてもよく、またはより長くてもよい。シャフト6Aは、組織係合要素10Aから近位に延在する。中心面CP2は、前進方向ADが存在し、本体12A(組織係合部10A)へのシャフト6Aの接続部にシャフト6Aを含む平面として画定される。中心面CP2はまた、前進方向ADが存在する面およびシャフト6Aの湾曲部分11として画定されてもよい。中心面CP2はまた、シュレム管が存在する面を画定する。
【0052】
ガイド部材15Aは、上面18Aおよび下面20Aを有し、使用時に下面20Aがシュレム管の壁に対して摺動する。組織係合部10Aは、前進方向AD2に対して垂直に測定された高さH2が600ミクロン未満であり、それは50から500ミクロンであってもよい。組織係合部10Aはまた、50から500ミクロンであり得る(前進方向に対して垂直に測定された)幅W2を有する。また、組織係合部10Aは、前進方向AD2に対して垂直に見たときに凹部22Aを有する組織係合面20Aを有し得る。凹部22Aは、装置2Aが前進するときに組織を集めて圧縮するのに役立つ上側リップ24Aおよび下側リップ26Aを有する。上側リップ24Aは、前進方向ADに対して垂直に見たときに、前進方向ADに対して、90度未満の角度A3、あるいは30から70度の角度を形成し得る。凹部22Aは、へこみ28A(前進方向に垂直に見た場合)を形成することができ、へこみ28Aは、上側リップと下側リップとの間に延びる線に垂直に測定して少なくとも50ミクロンの深さを有する。
【0053】
第1の側壁14Aおよび第2の側壁16Aは、組織係合面20Aの両側で組織係合面20Aから延びる。第1の側壁14Aおよび第2の側壁16Aは、500から800ミクロンの高さ(前進方向ADに垂直に測定)および180から220ミクロンの長さ(前進方向ADに沿って測定)を有することができる。
【0054】
図9から12を参照すると、眼から組織を除去するための別の装置2Bが示されており、これらの図において、同一または類似の参照番号が同一または類似の構造を指す。装置2Bは、非切断の鈍い組織係合部10Bを形成するために細長シャフト6Bに取り付けられた組織係合部10Bを有する。組織係合部10B(本体12Bによって形成される)は、本明細書に記載されるように小柱網状繊維を伸張させて裂く。また、シャフト6Bは、超弾性材料(ニチノール)などの金属で構成されていてもよい。
【0055】
装置2Bは、シュレム管に沿って装置2Bを誘導するガイド部材15Bを有する。ガイド部材15Bは、成形された金属薄板であってもよい。本体12Bは、本体12Bの対応する側方に、第1の側壁14Bおよび第2の側壁16Bを有する。ガイド部材15Bは、30から500ミクロンの距離だけ本体12Bから遠位に延在してもよい。中心面CP3は、前進方向ADが存在し、シャフト6Bと組織係合部10Bとの接続部にシャフト6Bを含む平面として画定される。中心面CP3はまた、前進方向ADが位置し、前進方向ADに沿って見たときに組織係合部10Bの中心線上に位置する面として画定され得る。シャフト6Bは、眼の輪郭に追従するように、必要に応じて可撓性の形状記憶材料であってもよい。
【0056】
ガイド部材15Bは、上面18Bおよび下面20Bを有し、使用時に下面20Bがシュレム管の壁に対して摺動する。下面20Bは、所望のテクスチャを設けるために、レーザエッチング、化学エッチング、または研削されてもよい。組織係合部10Bは、前進方向ADに対して垂直に測定された高さH3と、本明細書に記載の他の装置のいずれかに対する寸法の範囲を有することができる幅W3(前進方向に対して垂直に測定)とを有し、そのような寸法はすべて本明細書に組み込まれる。
【0057】
また、組織係合部10Bは、前進方向ADに対して垂直に見たときに凹部22Bを有する組織係合面20Bを有し得る。凹部22Bは、装置2Bが前進するときに組織を集めて圧縮するのに役立つ上側リップ24Bおよび下側リップ26Bを有する。集められた組織は移動され、集められた/移動された組織は、生来の組織から組織を裂く/剪断する/引き裂く。上側リップ24Bは、前進方向AD3に対して垂直に見たときに、前進方向ADに対して、90度未満の角度、あるいは30から70度の角度を形成し得る。凹部22Bは、へこみ28B(前進方向に垂直に見た場合)を形成することができ、へこみ28Aは、上側リップ24Bと下側リップ26Bとの間に延びる線に垂直に測定して少なくとも50ミクロンの深さを有する。へこみ28Bは、細長シャフト6Bによって部分的に画定されてもよいが、もちろん、シャフト6Bから独立して形成されてもよい。
【0058】
第1の側壁14Bおよび第2の側壁16Bは、組織係合面20Bの両側で組織係合面20Bから延びる。第1の側壁14Bおよび第2の側壁16Bは、本明細書に組み込まれる本明細書に記載の他の実施形態のいずれかの高さ、幅、向きおよびサイズの範囲を有することができる。
【0059】
図13および14を参照すると、依然眼から組織を除去するための別の装置2Cが示されており、これらの図において、同一または類似の参照番号が同一または類似の構造を指す。装置2BCは、非切断の細長い鈍いプローブを形成するために細長シャフト6Cに取り付けられた組織係合部10Cを有する。
【0060】
組織係合部10C(本体12Cによって形成される)は、本明細書に記載されるように小柱網状繊維を伸張させて裂く。シャフト6Cは、ニチノールワイヤまたは任意の他の適切な材料であってもよい。組織係合部10Cは、シャフト6と結合または形成されるプラスチック押出結合であってもよい。本体12Cは、本体12Cの対向する側方の側に第1の側壁14Cおよび第2の側壁16Cを有し、小柱網が裂かれる。したがって、組織係合部10Cによって移動された集められた組織は、生来の組織から実質的に解放されている。組織係合部10Cは、前進方向に対して垂直に測定された高さが少なくとも150ミクロンであってもよい(また、500から800ミクロンであってもよい)。組織係合部10Cは、前進方向に対して垂直に、少なくとも400ミクロンと測定される幅Wを有し、450から850ミクロン、さらには500から700ミクロンであってもよい。
【0061】
細長シャフト6Cは、本体12Cの遠位端を越えて延びてガイド部材15Cを形成する。別の言い方をすれば、細長シャフト6Cがガイド部材15Cの遠位端を画定するように、細長シャフト6Cは、組織係合部10Cから遠位に延びて、ガイド部材15Cの少なくとも一部を形成する。ガイド部材15Cは、シャフト6Cによって形成され、本体12Cから30から500ミクロンの距離だけ遠位に延在してもよい。ガイド部材15Cは、上面18Cおよび下面20Cを有し、使用時に下面20Cがシュレム管の壁に対して摺動する。ガイド部材15Cの上面18Cは、100から350ミクロン、またはさらには200から300ミクロンの曲率半径を有する凸面を有してもよく、細長シャフト6Cによって少なくとも部分的に(または完全に)画定されてもよい。上面18Cは、下面20Cの曲率半径よりも小さい曲率半径を有し得る。下面20Cは、前進方向に沿って見たときに、曲率半径400から750ミクロンの丸みを帯びていてもよい。
【0062】
細長シャフト6Cはまた、短軸51および長軸53を有する非円形の断面の形状を有してもよい。長軸は、中心面に対する垂直から30度以内であり、15度以内であってもよい。長軸は、短軸よりも少なくとも20%長くてもよい。短軸は250ミクロン未満であってもよく、対して長軸は250ミクロンより大きくてもよい。シャフト6Cは、本明細書に記載の他のシャフトのいずれかと交換することができ、その逆も同様であり、シャフト6Cの非円形断面などのすべてのそのような特徴は、発生されたばね荷重などのシャフト6のすべての態様を含む本明細書に記載の他のシャフトのいずれかと共に使用することができる。
【0063】
第1の側壁14Cおよび第2の側壁16Cは、組織係合面20Cの両側で組織係合面20Cから延びる。第1の側壁14Cおよび第2の側壁16Bは、500から800ミクロンの高さ(前進方向AD4に垂直に測定)および100ミクロン未満の長さ(前進方向ADに沿って測定)を有することができる。第1の側壁14Cおよび第2の側壁16Cは、45度未満の中心面CP4との角度を形成してもよく、さらには20度未満であってもよい。中心面CP4は、前進方向AD4が存在し、シャフト6Cと組織係合部10Cとの接続部にシャフト6Cを含む平面として画定される。中心面CP4はまた、前進方向AD3が位置し、前進方向AD3に沿って見たときに組織係合部10Cの中心線上に位置する面として画定され得る。さらに別に画定するものは、組織係合部10Cが移動する平面であり、当然ながら、シュレム管の形状(円形またはそのセグメント)と本質的に一致する。
【0064】
図15Aから15Cを参照すると、眼から組織を除去するための別の装置2Dが示されており、これらの図において、同一または類似の参照番号が同一または類似の構造を指す。装置2Dは、非切断の細長い鈍いプローブ8Dまたは組織係合部10Dを形成するために細長シャフト6Dに取り付けられた組織係合部10Dを有する。組織係合部10Dは、シャフト6Dに取り付けられた本体12Dによって形成されている。
【0065】
シャフトは、ガイド部材15Dおよび組織係合部10Dと一体的に形成されていてもよい。ガイドがシャフト6Dと一体的に形成される場合、ガイド部材15Dの遠位端は、単に細長シャフト6Dの遠位端である。シャフト6Dを形成するワイヤ15は、組織係合部10Dを形成する屈曲部分40を有してもよい。シャフト6Dが湾曲部分11Dを有し、屈曲部分40が湾曲部分11Dに対して200から800ミクロンの距離55で内側に延在する。屈曲部分40は、細長シャフト6Dと10度から150度の角度を形成してもよい。
【0066】
細長シャフトは、組織係合部10Dおよびガイド部材15Dと一体的に形成されていてもよい。細長シャフト6D(および任意選択的に組織係合部10Dおよびガイド部材15D)は、40から400ミクロン、または50から300ミクロンの有効半径を有するワイヤ15Dであってもよいが、本発明から逸脱していなければ異なるサイズおよび形状が使用されてもよい。シャフト6Dは、超弾性材料(ニチノール)などの金属で構成されていてもよい。有効半径は、非円形の断面(楕円形または長方形など)に対して同じ断面積を有する円の等価半径である。
【0067】
本体12Dは、本体12Dの対応する側方に、第1の側壁14Dおよび第2の側壁16Dを有する。ガイド部材15Dは、30から500ミクロンの距離だけ本体12Dから遠位に延在してもよい。シャフト6Dは、組織係合要素10Dから近位方向に延在し、135度より大きい前進方向ADと角度A4を形成することができ、160度から200度であってもよい。中心面CP4は、前進方向ADが存在し、シャフト6Dと組織係合部10Dとの接続部にシャフト6Dを含む平面として画定される。中心面CP4はまた、前進方向ADが位置し、前進方向ADに沿って見たときに組織係合部10Dの中心線上に位置する面として画定され得る。
【0068】
ガイド部材15Dは、上面18Dおよび下面20Dを有し、使用時に下面20Dがシュレム管の壁に対して摺動する。組織係合部10Dは、前進方向ADに対して垂直に測定された高さHと、本明細書に記載の範囲のいずれかによって画定され得る幅Wとを有し、そのような範囲は本明細書に明示的に組み込まれる。第1の側壁14Dおよび第2の側壁16Dは、本明細書に記載の範囲のいずれかの中の高さおよび長さを有することができ、そのような範囲および態様はすべて本明細書に組み込まれる。
【0069】
図16から20を参照すると、眼の房水の排出を増加させるための別の装置2Eが示されており、これらの図において、同一または類似の参照番号が同一または類似の構造を指す。装置2Eは、シャフト6Eに取り付けられた組織係合部10Eを有する。シャフト6Eは、本明細書に記載のシャフトの特性のいずれかを有することができ、シャフト6Eは、シャフト6と同じ方法および使用でハンドピース13(図1A参照)に取り付けられ、そのような使用、特徴および特性はすべて本明細書に組み込まれる。組織係合部10Eは、小柱網に係合してこれを移動させ、本体12Eの一部である。組織は、本明細書に記載されるように、第1の側壁14Eおよび第2の側壁16Eに沿って組織が伸張して裂けるように集められる。シャフト6Eは、任意の適切な材料で作られてもよく、ニチノールなどの超弾性材料を含む金属であってもよい。組織係合部10Eは、組織係合部10Eと一致する形状の端部を有する0.022インチのステンレス鋼管であってもよいイントロデューサ17Eに結合される。イントロデューサ17Eは、0.014インチのODスリーブ71Eを含む。
【0070】
装置2Eは、シュレム管に沿って装置2Eを誘導するガイド部材15Eを有する。ガイド部材15Fは、図示のようにシャフト6Eによって形成されてもよく、または本体12Eの一部であってもよい。本体12Eは、本体12Eの対向する側方の側に、第1の側壁14Eおよび第2の側壁16Eを有する。ガイド部材15Eは、30から500ミクロンの距離だけ本体12Eから遠位に延在してもよいが、ガイド部材16Eは、本発明の多くの態様から逸脱していなければ、より短くてもよく、またはより長くてもよい。シャフト6Eは、組織係合部10Eから近位に延びる。中心面CP2は、前進方向ADが存在し、本体12E(組織係合部10E)へのシャフト6Eの接続部にシャフト6Eを含む平面として画定される。中心面CP2はまた、前進方向ADが存在する面およびシャフト6Eの湾曲部分11として画定されてもよい。中心面CP2はまた、シュレム管が存在する面を画定する。
【0071】
ガイド部材15Fは、上面18Eおよび下面20Eを有し、使用時に下面20Eがシュレム管の壁に対して摺動する。組織係合部10Eは、組織を移動させる本体12Eの部分であり、ガイド部材15F(シャフト6Eの延長部であってもよい)まで先細になり、また組織係合部10Eの一部を構成する本体12Eの実質的に管状の部分51Eまで先細になる円錐台形面49Eを含む。組織係合部10Eは、前進方向AD2に対して垂直に測定された高さH2を有し、それは少なくとも600ミクロンであっても、また、約1000ミクロンであってもよい。高さH2は、少なくとも300ミクロン、少なくとも400ミクロン、少なくとも500ミクロンであってもよく、または550から1200ミクロン、さらには800から1200ミクロンであってもよい。組織係合部10Eはまた、約560ミクロンであり得る(前進方向に対して垂直に測定された)幅W2を有する。幅W2は、前進方向に対して垂直に測定され、少なくとも300ミクロン、少なくとも400ミクロン、または300から700ミクロン、450から850ミクロン、さらには500から700ミクロンの範囲であってもよい。
【0072】
すべての実施形態について本明細書に記載される様々な表面および寸法は、特定の表面または向きに関連する図面によって定められるものとする。長方形の断面について考察すると、4つの画定された側面のそれぞれが十分に画定され得る。装置6Eなどで円形の断面の形状が使用される場合、上面と下面を画定することは、円形断面を2つの半円に細分化することであると理解される。同様に、側壁は2つの半円に細分化され、これは、表面が2つの向きで露出され、幅と高さの両方に寄与するため、表面の各部分が2つの表面を画定し得ることを意味する。
【0073】
また、組織係合部10Eは、前進方向AD2に対して垂直に見たときに凹部22Eを有し得る組織係合面20Eを有し得る。組織係合面20Eはまた、円錐台形面49Eおよび管状部分51Eを含む。凹部22Eは、装置2Eが前進するときに組織を集めるのに役立つ上側リップ24Eおよび下側リップ26E(円錐台形部分49の上部によって形成される)を有する。上側リップ24Eは、前進方向ADに対して垂直に見たときに、前進方向ADに対して、90度未満の角度A3、あるいは30から70度の角度を形成し得る。凹部22Eはまた、本明細書で使用されるへこみ28Eを構成し、(前進方向に垂直に見た場合)へこみ28Eは上側リップと下側リップとの間に延びる線に垂直に測定して少なくとも50ミクロンの深さを有する。
【0074】
第1の側壁14Eおよび第2の側壁16Eは、組織係合面20Eの対向する側方の側に延在する。第1の側壁14Eおよび第2の側壁16Eは、500から800ミクロンの高さ(前進方向ADに垂直に測定)および180から220ミクロンの長さ(前進方向ADに沿って測定)を有することができるが、本明細書に記載の範囲のいずれかを使用することができ、本明細書に組み込まれる。
【0075】
図21を参照すると、眼内の水の流れを改善するためのさらに別の装置2Fが示されており、同じまたは類似の参照符号は、同じまたは類似の構造を指し、類似の構造のすべての特性、使用および特性は、本明細書に組み込まれる。装置2Fは、切断要素61も含むことを除いて、上述したものと実質的に同様の組織係合部10Fを有する本体13Eを含む。切断要素61は、装置が管の壁に沿って前進するときに、管の壁の周方向スリットを切断する。
【0076】
装置2Fは、イントロデューサ17Fを通って延び、ハンドピース13(図1A参照)に取り付けられ、本明細書に記載の方法で動作するシャフト6Fを含む。組織係合部10F(本体12Fによって形成される)は、組織を集めることができ、組織が、本明細書に記載されるように、第1の側壁14Fおよび第2の側壁16Fに沿って組織が伸張して裂けるようにする。装置2Fはまた、切断要素61を用いて実施することができる本発明の態様から逸脱することなく、トラベクロヘキシルなしで動作することができる。シャフト6Fは、任意の適切な材料で作られてもよく、ニチノールなどの超弾性材料を含む金属であってもよい。
【0077】
装置2Fは、シュレム管に沿って装置2Fを誘導するガイド部材15Fを有する。ガイド部材15Fは、図示のようにシャフト6Fによって形成されてもよく、または本体12Fの一部であってもよい。本体12Fは、本体12Fの対向する側方の側に、第1の側壁14Fおよび第2の側壁16Fを有する。ガイド部材15Fは、上面18Fおよび下面20Fを有し、使用時に下面20Fがシュレム管の壁に対して摺動する。本体12Fは、筒状部分77に繋がるトーラス状の先端部75を有する。トーラス状の先端部75は、ガイド部材15Fに向かって下方に先細り、筒状部51Fに向かって先細りとなっている。
【0078】
図21、22Aおよび22Bを参照すると、切断要素61は、下面20Fから、眼の円形形状(および眼の中心軸CA)によって画定される半径方向外側の方向に延在する。切断要素61は、管の壁に押し付けられる下面20Fに沿って組織係合部に結合される。切断要素61は、眼の中心軸に対して本質的に半径方向外側RO方向である切断部を形成するように配向されてもよい。切断要素61は、円形形状および眼の中心軸CAによって画定される半径方向外側RO方向の60度、30度、またはさらには15度以内の角度ACで切断部を形成するように配向されてもよい。
【0079】
切断要素61は、シュレム管の有効な大きさを増大させるようシュレム管の壁に途切れない切断部を形成することができる。スリットが管の潜在的な密閉される量を増加させるので、有効な大きさが増大する。任意の長さのスリットを形成することができ、装置は、使用中のシュレム管の少なくとも45度の途切れない切断部を形成することができ、少なくとも90度であり得る。切断要素61は、切断要素61を安定させるのを助けることができる管の壁に対して摺動する表面から延在することができる。シャフト6Fはまた、本明細書に記載のばね応答を発生させることができ、これはまた、管の壁を通って切断要素61を前進させるときに利点を設けることができる。切断要素61は、本明細書に記載の他の装置のいずれかに組み込まれ、同じ相対的な位置に、同じ特徴および使用で容易に配置することができる。そのような組み合わせはすべて、本明細書で明示的に提供され、切断要素61のすべての使用および特性は、本明細書に記載の他の装置のいずれとの組み合わせにも等しく適用可能である。
【0080】
切断要素61はまた、流体移送に利用できる利用可能な表面積を増加させる細長い(円周方向の)スリットを形成する。スリットはまた、流体経路が略半径方向外側にあり、スリットが概ね半径方向外側に形成されているので、流体経路を効果的に短縮する。本発明の方法はまた、管形成術処置において小柱網を除去することなく実施することができる。組織係合部および切断要素は、サイズが縮小され、カニューレを通って送達されて、半径方向外側(強膜)の壁に1つ以上の周方向スリットを形成する。細長いスリットは、上述した理由により、主要な管形成療法として流体の流れの改善を設けることができる。
【0081】
組織係合部10Fはまた、本明細書に記載の他の装置と同様の構造を有してもよく、これらの同様の構造がここで説明され、本明細書に記載の任意の他の装置の同様の構造のすべての特徴がここに組み込まれる。組織係合面20Fは、前進方向AD2に垂直に見たときに凹部22Fを有してもよい。凹部22Fは、装置2Fが前進するときに組織を集めて圧縮するのに役立つ上側リップ24Fおよび下側リップ26Fを有する。上側リップ24Fは、前進方向ADに対して垂直に見たときに、前進方向ADに対して、90度未満の角度A3、あるいは30から70度の角度を形成し得る。また、凹部22Fは、前進方向に対して垂直に見たときに、本明細書で使用されているようなへこみ28Fを構成する。第1の側壁14Fおよび第2の側壁16Fは、組織係合面20Fから、組織係合面20Aの両側に延在する。第1の側壁14Fおよび第2の側壁16Fは、本明細書に組み込まれる本明細書に記載の範囲と一致する高さ、幅、および長さを有することができる。
【0082】
図25を参照するのは、さらなる寸法特性を定める目的で本明細書に記載された装置のいずれかの概略図である。組織係合部10は、組織を集め、圧縮し、前進方向ADに押すために急な角度ANを迅速に得ることができる。組織係合部10は、組織係合部10が比較的短い距離Dで点Pで急な角度ANを迅速に得るように、この領域でしっかりと湾曲していてもよい。当然ながら、ガイド部材15からの傾斜または丸みを帯びた非外傷性移行部Tが望ましい場合があるが、多くの従来技術の装置は、組織を傾斜部の上に引き伸ばす傾向がある比較的長い傾斜部を使用する。そのような傾斜部は、本明細書に記載されるように組織を除去するために2つの側面に沿って裂くのではなく、側面間で組織を伸張させ、組織が側面間で単一の分離線に沿って分離する可能性を高め得る上向きの力を加える傾向があり得る。
【0083】
本発明の装置は、組織係合部10が比較的急な角度を形成し始めて、組織を側面に沿って集め、圧縮し、続いて裂くときに、比較的小さい高さHを有することができる。この目的のために、本体12は、ガイド部材15から近位に延び、近位方向に増加する高さHを有する。増加する高さが0.014インチに達すると、組織係合部10は、0.035インチの前進方向に測定された距離D内で、前進方向に対して60度の角度ANまで増加する。代替的な範囲は、高さHが0.012インチに達するとき、角度ANが0.030インチ以内で80度に達するか、または高さHが0.010インチに達するとき、角度ANが0.025インチ以内で90度に達するものである。別の言い方をすれば、高さH2は、組織係合部10が前進方向ADに対して80度の角度を成す場合に0.035以下であってもよく、組織係合部10が前進方向に対して90度の角度を成す場合に0.027以下であってもよい。
【0084】
組織係合部10の幅W2(図20参照)は、組織が集められる領域において、並の程度であってもよい。組織係合部10は、組織係合部10の周りで組織が「ドレープ」し、両側に沿って十分裂ける横方向の空間を許容しながら、組織を集めるように湾曲している。幅W2は、組織係合部10が前進方向に対して80度の角度ANまで増加する場合、0.010インチから0.0030インチであってもよく、組織係合部10が前進方向に対して90度の角度ANまで増加する場合、0.012インチから0.0025インチであってもよい。
【0085】
装置2および2Aから2Fの使用について、これより装置2D、および図22Aおよび図23を参照して説明する。細長シャフト6Dは、イントロデューサ17から長手方向に前進して、組織係合部10Dに対して、小柱網組織を通って以下のように前進させる。装置6Dは、眼にab internoで導入される(図16参照)。入口開口部63および第1末端開口部65は、従来のブレード付き器具67(図22A参照)を使用して、小柱網を通してシュレム管に形成される。次いで、装置2Dは、イントロデューサが入口開口部63内に延在する状態で入口開口部63内に導入され、次いで、装置2Dは、ハンドピース13(図1)からシャフト6を延在することによって第1末端開口部65に向かって前進される。組織係合部10Dが前進するにつれて、可撓性の湾曲したシャフトは、シュレム管に適合するように組織係合部の向きを変える。このようにすると、使用者は、組織係合部が前進するときにハンドピースの向きまたは位置を実質的に変更する必要がない場合がある。
【0086】
組織係合部が第1末端開口部65に到達すると、組織の第1ストリップが解放されて除去され、シュレム管の壁の一部が露出する。装置6Dは、第2末端開口部を形成し、組織係合部を第2末端開口部に前進させることによって、小柱網の別の部分を剥ぎ取り、シュレム管のより多くを露出させるために使用され得る。入口開口部は、小柱網をシュレム管の外壁まで、またはシュレム管を通して除去または切開して強膜を露出させることによって、形成される。本装置によって解放された小柱網のストリップはまた、ここで説明するように、別個の装置または装置自体で(切断することまたは裂くことによって)分離されてもよい。
【0087】
図24を参照すると、装置2は、組織ストリップを生来の組織から分離するためのパートオフ機構50を含むことができる。パートオフ機構50は、組織ストリップが最初に誘導される材料のループ52であってもよい。ループは、ループが組織ストリップを切断するために締め付けられる(閉じられる)ときに組織をパートオフすることが望まれるまで、図24の開位置に維持される。パートオフ機構が設けられる場合、処置の一部として末端開口部を形成する必要がない場合がある。パートオフ機構はまた、本発明の多くの態様から逸脱することなく、鋭利な切断器具または別個の装置を用いて実行されてもよい。パートオフ機構はハンドピースに結合されたアクチュエータを有し、パートオフ機構は、作動時に組織ストリップを生来の組織から分離する。材料のループは、ニチノールなどの超弾性材料であってもよい。あるいは、縫合糸またはポリマーフィラメントまたは任意の他の適切なフィラメントまたはワイヤを使用することができる。組織係合部が前進すると、組織ストリップはループを通って延びる。ループは、アクチュエータの作動時に組織ストリップを切断するために閉じられる。装置はまた、装置によって移動および解放された組織を除去するためにハンドピースに結合された吸引腔部を含むことができる。もちろん、末端開口部を形成する際に、組織ストリップをパートオフする工程は不要であってもよい。
【0088】
本明細書で使用される場合、「組織を移動させる」という用語は、組織を移動させるための鈍い係合だけでなく、組織係合部の経路内で組織を移動させるために組織を切断することも含む。組織を「集める」および組織を「集めること」という用語は、組織係合部の前で組織が集まって束になることを意味するものとする。集められた組織は、装置の前方に集まるとき幾分圧縮されてもよい。この集められた組織の移動は、有利にも、物質のストリップが生来の組織から解放されるように、両側に沿って組織を引き裂く/裂く/剪断する。切断要素を使用すると、意義深くも材料を除去することなくスリットが形成され得る。同様に、丸みを帯びた管または要素の使用は、意味のある材料の除去なしに継ぎ目に沿って開いている小柱網を単に裂くことをもたらし得る。本発明の装置が組織を収集できることは、装置が除去される組織のすべてを収集することを必要としない。集められた組織は、一方の側または他方の側に、または組織係合部を「越えて」スライドすることができ、小柱網の異なる部分を集めて組織を裂く/引き裂く組織係合部が、小柱網の新たに集められた異なる部分を移動させることによって自由になるようにする。本発明は、組織係合要素の幅に対応する組織を収集するが、丸みを帯びた管(または切断要素)はこのように組織を収集することができない。
【0089】
本明細書で使用される前進方向は、本質的にシュレム管の円形の接線である局所ベクトルとして定められる。したがって、前進方向は、単一の方向を画定するのではなく、本質的にシュレム管の湾曲に従う。任意の実施形態のすべての両立できる特徴は、任意の他の実施形態と交換可能であるものとし、すべてのそのような組み合わせは、本明細書に明示的に組み込まれる。例えば、細長シャフトの非円形の断面形状は、本明細書に記載の他の実施形態のいずれかと共に使用(および特許請求)することができ、任意のへこみの寸法および特性は、任意の他のへこみに帰属させることができる。別の例として、任意の実施形態で説明したシャフト(シャフト6など)の形状、剛性、および特性は、本明細書に記載の装置のいずれかで使用することができ、そのような使用はすべて、明示的に説明されているか否かにかかわらず本明細書に組み込まれる。最後に、寸法および距離は、必要に応じて特定の量の平均値とみなされる。
【0090】
さらに、非切断プローブおよび/または組織微小破壊器/トラベクロヘキシル要素は両方とも、外側の管の壁の表面に係合および/または調節することができる組織調節表面要素をそれらの外面に有することができる。例えば、そのような要素は、管の壁の洗浄、デブリードマン、および/または薄肉化のための微小切除面を含むことができる。トラベクロヘキシルの構成に加えて、トラベクロヘキシルと管形成術を組み合わせた装置のさらなる実施形態は、装置が、TMに対し外側/対側性の管の壁を変化させ、調節し、擦りむき、剃り、薄くし、微小穿孔するように設計された特徴を有する。これは、切除性の滑らかではない表面のガイドプローブおよび/または組織破壊部および/または可撓性シャフトの修正された表面のアーキテクチャ、例えば非限定的に、格子構成、ノッチ、および装置が管の輪郭に沿って移動する間に管の壁の面表面を処理および改変するように設計された他の表面の要素によって、達成することができる。このトラベクロヘキシルと管形成術を組み合わせた処置は、TMを離断および除去するだけでなく、水の流出のさらなる改善のために残りの管壁の解剖学的構造を改善するおよび変えることもできる。さらに、さらなる実施形態では、そのようなab-interno装置(ガイドプローブおよび組織破壊部)の表面を、処置の最中の出血を減少させることができる止血コーティング(例えば硝酸銀)でコーティングすることができる。装置は好ましくはab internoで導入されるが、本発明の態様は、本発明の範囲から逸脱することがなければ、ab externoのアプローチを用いて実施されてもよい。本発明の装置が組織を裂くために動かされるとき、装置は、好ましくは組織を切断または切除することなく裂く。当然ながら、本発明の多くの態様から逸脱することがなければ、切断装置、さらには本発明の装置を備えた切断要素を設けることができる。本発明はまた、眼にいずれかの植込み可能構造(ハンドピースに結合された植込み可能構造体を含まない)を残さずに実施することもできる。当然ながら、本発明の態様は、本発明の態様から逸脱することがなければ、シャントまたはステント様構造と併せて実施することができる。
【0091】
本明細書で使用される場合、これらの用語は、使用中の装置の図を参照して使用されることが多く、これらの用語のさらなる明確化をもたらすために以下に説明するように修正され得る。前進方向という用語は、「眼の円形に対して接線方向に向けられている」という用語で修飾され得る。高さという用語は、「眼の円形に対して半径方向に向けられている」という用語で修飾することができる。同様に、「幅」という用語は、「前進方向および高さに対して垂直に向けられている」という用語または「眼の中心軸に平行に向けられている」という用語で修飾され得る。最後に、上側または上面および下側または下面という用語は、それぞれ「眼の円形に対して半径方向内面に配向される」および「眼の円形に対して半径方向外面に配向される」という用語で修飾することができる。上で言及した用語は、円形、管状および円錐台形に等しく適用される。
【0092】
好ましい実施形態を参照して装置および方法を説明してきたが、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、本発明のトラベクロヘキシルの態様から逸脱することがなければ、可撓性シャフトの態様を切断または切除要素と共に使用することができ、または装置を連節式ヘッドを有する剛性シャフトと共に使用することができる。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15A
図15B
図15C
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22A
図22B
図23
図24
図25
【国際調査報告】