(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-28
(54)【発明の名称】表示バックプレート及びその製作方法、表示パネル及びその製作方法、表示装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/30 20060101AFI20220920BHJP
G09F 9/33 20060101ALI20220920BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20220920BHJP
【FI】
G09F9/30 338
G09F9/33
G09F9/00 338
G09F9/30 330
G09F9/30 348A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2020570165
(86)(22)【出願日】2019-05-31
(85)【翻訳文提出日】2020-12-16
(86)【国際出願番号】 CN2019089543
(87)【国際公開番号】W WO2020237629
(87)【国際公開日】2020-12-03
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】梁 志▲偉▼
(72)【発明者】
【氏名】▲羅▼ ▲ウェン▼▲倩▼
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 英▲偉▼
(72)【発明者】
【氏名】王 珂
(72)【発明者】
【氏名】姚 ▲チ▼
(72)【発明者】
【氏名】王 慧娟
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲海▼旭
(72)【発明者】
【氏名】曹 占▲鋒▼
(72)【発明者】
【氏名】袁 ▲廣▼才
(72)【発明者】
【氏名】董 学
(72)【発明者】
【氏名】王 国▲強▼
(72)【発明者】
【氏名】▲呂▼ 志▲軍▼
【テーマコード(参考)】
5C094
5G435
【Fターム(参考)】
5C094AA43
5C094BA03
5C094BA25
5C094CA19
5C094DA15
5C094DB01
5C094DB02
5C094DB10
5C094FA02
5C094FA04
5C094FB01
5C094FB02
5C094FB12
5C094FB14
5C094FB15
5C094GB01
5C094JA08
5G435AA17
5G435BB04
5G435CC09
5G435HH12
5G435HH13
5G435HH14
5G435KK05
(57)【要約】
表示バックプレート及びその製作方法、表示パネル及びその製作方法、表示装置を提供する。アレイ基板と、アレイ基板上の複数対の接続構造とを含み、アレイ基板は、複数の薄膜トランジスタと共通電極信号線とを含み、複数の薄膜トランジスタのうちの少なくとも1つは、一対の接続構造の一方に接続され、共通電極信号線は、一対の接続構造の他方に接続され、接続構造の第1の断面の面積は、第1の断面とアレイ基板の表面との間の距離と負の相関を有し、第1の断面は、アレイ基板の表面に平行である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アレイ基板(100)と、前記アレイ基板(100)上の複数対の接続構造(200)とを含み、
前記アレイ基板(100)は、複数の薄膜トランジスタ(100A)と共通電極信号線(100B)とを含み、前記複数の薄膜トランジスタ(100A)のうちの少なくとも1つは、一対の前記接続構造(200)の一方に接続され、前記共通電極信号線(100B)は、一対の前記接続構造(200)の他方に接続され、
前記接続構造(200)の第1の断面の面積は、前記第1の断面と前記アレイ基板(100)の表面との間の距離と負の相関を有し、前記第1の断面は、前記アレイ基板(100)の表面に平行である、
表示バックプレート。
【請求項2】
前記接続構造(200)の材料は、以下の材料のいずれかであり、または以下の材料の合金であり、前記材料は、銅又はアルミニウムである、請求項1に記載の表示バックプレート。
【請求項3】
前記接続構造(200)は、本体部(201)と導電部(202)とを含み、前記導電部(202)は、前記アレイ基板(100)から離れた前記本体部(201)の表面に位置し、
前記本体部(201)の前記アレイ基板(100)上の正投影は、前記導電部(202)の前記アレイ基板(100)上の正投影内に位置し、
前記導電部(202)と前記本体部(201)は、前記アレイ基板(100)の表面から離れて共形し、
前記本体部(201)の材料は、絶縁材である、
請求項1に記載の表示バックプレート。
【請求項4】
任意の位置における前記導電部(202)の厚さの間の差は、設定値より小さい、請求項3に記載の表示バックプレート。
【請求項5】
前記導電部(202)の材料は、以下の材料のいずれかであり、または以下の材料の合金であり、前記材料は、銅又はアルミニウムである、請求項3または4に記載の表示バックプレート。
【請求項6】
前記本体部(201)は、有機絶縁部(211A)と無機絶縁部(212A)とを含み、前記無機絶縁部(212A)は、前記有機絶縁部(211A)と前記導電部(202)との間に位置する、請求項3から5のいずれか1項に記載の表示バックプレート。
【請求項7】
前記接続構造(200)と前記アレイ基板(100)との最大距離の値は、3ミクロンから5ミクロンの間である、請求項1から6のいずれか1項に記載の表示バックプレート。
【請求項8】
パッド(300)をさらに含み、前記接続構造(200)は、前記アレイ基板(100)の第1の側に位置し、前記パッド(300)は、前記アレイ基板(100)の第2の側に位置し、前記第2の側は、前記第1の側に対向する、
請求項1から7のいずれか1項に記載の表示バックプレート。
【請求項9】
パッケージ層(400)をさらに含み、前記パッド(300)は、前記アレイ基板(100)と前記パッケージ層(400)との間に位置する、請求項8に記載の表示バックプレート。
【請求項10】
前記アレイ基板(100)の表面に位置するベース(500)をさらに含み、前記ベース(500)は、前記接続構造(200)に1対1で対応する凹部(501)を含み、前記凹部(501)の第2の断面の面積は、前記第2の断面と前記アレイ基板(100)の表面との間の距離と負の相関を有し、前記第2の断面は、前記アレイ基板(100)の表面に平行であり、前記接続構造(200)は、対応する前記凹部(501)内にある、請求項1から9のいずれか1項に記載の表示バックプレート。
【請求項11】
前記ベース(500)は、順次積層された基板(510)と、分離可能な層(511)と、樹脂層(512)とを含み、前記凹部(501)は、前記樹脂層(512)に位置する、請求項10に記載の表示バックプレート。
【請求項12】
前記ベース(500)と前記接続構造(200)との間に位置する分離可能な層(511)をさらに含み、前記ベース(500)は、基板(510)を含み、前記凹部(501)は、前記基板(510)に位置する、請求項10に記載の表示バックプレート。
【請求項13】
前記分離可能な層(511)の材料は、以下の材料のいずれかから選ばれ、前記材料は、有機樹脂材料またはGaNである、請求項11または12に記載の表示バックプレート。
【請求項14】
請求項1から8のいずれか1項に記載の表示バックプレート(10)と、前記表示バックプレート(10)における複数のマイクロ発光ダイオード(20)とを含み、前記複数のマイクロ発光ダイオード(20)のいずれかは、第1の極(21)と第2の極(22)とを含み、前記第1の極(21)と前記第2の極(22)は、それぞれ、一対の前記接続構造(200)のうちの1つに接続されている、表示装置。
【請求項15】
前記接続構造(200)の材料硬度は、前記第1の極(21)と前記第2の極(22)の材料硬度より大きい、請求項14に記載の表示装置。
【請求項16】
前記第1の極(21)または第2の極(22)の前記接続構造(200)に接触する面は、前記接続構造(200)を囲む突起(211)を有する、請求項14または15に記載の表示装置。
【請求項17】
複数対の接続構造を形成することと、
前記複数対の接続構造が配置されたアレイ基板を形成し、前記アレイ基板は、複数の薄膜トランジスタと共通電極信号線とを含み、前記複数の薄膜トランジスタのうちの少なくとも1つは、一対の前記接続構造の一方に接続され、前記共通電極信号線は、一対の前記接続構造の他方に接続されることと、
前記接続構造の第1の断面の面積は、前記第1の断面と前記アレイ基板の表面との間の距離と負の相関を有し、前記第1の断面は、前記アレイ基板の表面に平行であることと、
を含む、
表示バックプレートの製作方法。
【請求項18】
前記複数対の接続構造を形成することは、
ベースを提供することと、
前記ベースの片側に凹部を形成し、前記凹部の第2の断面の面積は、前記第2の断面と前記アレイ基板の表面との間の距離と負の相関を有し、前記第2の断面は、前記アレイ基板の表面に平行であることと、
少なくとも前記凹部内に前記接続構造を形成することと、
を含む、
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記少なくとも前記凹部内に前記接続構造を形成することは、
前記凹部内にシード層を形成することと、
前記シード層に金属メッキ層を形成することと、
を含む、
請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記少なくとも前記凹部内に前記接続構造を形成することは、
前記凹部内に導電部と本体部を順次に形成することと、
前記本体部の前記アレイ基板上の正投影は、前記導電部の前記アレイ基板上の正投影内に位置することと、
前記導電部と前記本体部は、前記アレイ基板の表面から離れて共形することと、
前記本体部の材料は、絶縁材であることと、
を含む、
請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記ベースを除去することをさらに含む、
請求項18から20のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
請求項1から13のいずれか1項に記載の表示バックプレートを提供することと、
複数のマイクロ発光ダイオードを前記表示バックプレートに同時に移動し、前記複数のマイクロ発光ダイオードのいずれかは、第1の極と第2の極とを含み、前記第1の極と前記第2の極は、それぞれ、一対の前記接続構造のうちの1つに接続されていることと、
を含む、
表示装置の製作方法。
【請求項23】
前記複数のマイクロ発光ダイオードを前記表示バックプレートに同時に移動することは、
前記表示バックプレートには溶剤がドープされた樹脂材料をコーティングすることと、
物質移動技術を用いて、前記複数のマイクロ発光ダイオードを前記樹脂材料に同時に移動し、前記マイクロ発光ダイオードの第1の極と第2の極は、前記接続構造に接触することと、
前記樹脂材料を加熱して、前記樹脂材料を硬化させることにより、前記マイクロ発光ダイオードの第1の極と第2の極が前記接続構造に接続されることと、
を含む、
請求項22に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示技術の分野に関し、特に表示バックプレート及びその製作方法、表示パネル及びその製作方法、表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
マイクロ発光ダイオード(Micro Light Emitting Diode、Micro-LED)表示技術とは、LEDのサイズを100μm以下に小型化して表示パネルを作製する技術である。Micro-LED表示パネルは、高輝度、高コントラスト、超高解像度と彩度、長寿命、高速応答、省エネルギー、環境に対する高い適応性など多くの利点を有している。
【0003】
Micro-LED表示パネルの製作過程で、表示バックプレートとMicro-LEDをそれぞれ製作した後、表示バックプレートとMicro-LEDをボンディング(Bonding)する必要がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の少なくとも一実施例は、
アレイ基板と、前記アレイ基板上の複数対の接続構造とを含み、
前記アレイ基板は、複数の薄膜トランジスタと共通電極信号線とを含み、前記複数の薄膜トランジスタのうちの少なくとも1つは、一対の前記接続構造の一方に接続され、前記 共通電極信号線は、一対の前記接続構造の他方に接続され、
前記接続構造の第1の断面の面積は、前記第1の断面と前記アレイ基板の表面との間の距離と負の相関を有し、前記第1の断面は、前記アレイ基板の表面に平行である、
表示バックプレートに関する。
【0005】
本開示の実施例の一実施形態として、前記接続構造の材料は、以下の材料のいずれかであり、または以下の材料の合金であり、前記材料は、銅又はアルミニウムである。
【0006】
本開示の実施例の一実施形態として、前記接続構造は、本体部と導電部とを含み、前記導電部は、前記アレイ基板から離れた前記本体部の表面に位置し、
前記本体部の前記アレイ基板上の正投影は、前記導電部の前記アレイ基板上の正投影内に位置し、
前記導電部と前記本体部は、前記アレイ基板の表面から離れて共形し、
前記本体部の材料は、絶縁材である。
【0007】
選択肢の一つとして、任意の位置における前記導電部の厚さの間の差は、設定値より小さい。
【0008】
選択肢の一つとして、前記導電部の材料は、以下の材料のいずれかであり、または以下の材料の合金であり、前記材料は、銅又はアルミニウムである。
【0009】
選択肢の一つとして、前記本体部は、有機絶縁部と無機絶縁部とを含み、前記無機絶縁部は、前記有機絶縁部と前記導電部との間に位置する。
【0010】
例示的に、前記接続構造と前記アレイ基板との最大距離の値は、3ミクロンから5ミクロンの間である。
【0011】
選択肢の一つとして、前記接続構造は、前記アレイ基板の第1の側に位置し、前記表示バックプレートは、パッドをさらに含み、前記パッドは、前記アレイ基板の第2の側に位置し、前記第2の側は、前記第1の側に対向する。
【0012】
選択肢の一つとして、前記表示バックプレートは、パッケージ層をさらに含み、前記パッドは、前記アレイ基板と前記パッケージ層との間に位置する。
【0013】
選択肢の一つとして、前記表示バックプレートは、前記アレイ基板の表面に位置するベースをさらに含み、前記ベースは、前記接続構造に1対1で対応する凹部を含み、前記凹部の第2の断面の面積は、前記第2の断面と前記アレイ基板の表面との間の距離と負の相関を有し、前記第2の断面は、前記アレイ基板の表面に平行であり、前記接続構造は、対応する前記凹部内にある。
【0014】
例示的に、前記ベースは、順次積層された基板と、分離可能な層と、樹脂層とを含み、前記凹部は、前記樹脂層に位置する。
【0015】
例示的に、前記ベースは、基板を含み、前記凹部は、前記基板に位置し、前記表示バックプレートは、前記ベースと前記接続構造との間に位置する分離可能な層をさらに含む。
【0016】
例示的に、前記分離可能な層の材料は、以下の材料のいずれかから選ばれ、前記材料は、有機樹脂材料またはGaNである。
【0017】
本開示の少なくとも一実施例は、
前述のいずれか1項に記載の表示バックプレートと、前記表示バックプレートにおける複数のMicro-LEDとを含み、前記複数のMicro-LEDのいずれかは、第1の極と第2の極とを含み、前記第1の極と前記第2の極は、それぞれ、一対の前記接続構造のうちの1つに接続されている、
表示パネルに関する。
【0018】
選択肢の一つとして、前記接続構造の材料硬度は、前記第1の極と前記第2の極の材料硬度より大きい。
【0019】
選択肢の一つとして、前記第1の極または第2の極の前記接続構造に接触する面は、前記接続構造を囲む突起を有する。
【0020】
本開示の少なくとも一実施例は、前述のいずれか1項に記載の表示パネルを含む表示装置に関する。
【0021】
本開示の少なくとも一実施例は、
複数対の接続構造を形成することと、
前記複数対の接続構造が配置されたアレイ基板を形成し、前記アレイ基板は、複数の薄膜トランジスタと共通電極信号線とを含み、前記複数の薄膜トランジスタのうちの少なくとも1つは、一対の前記接続構造の一方に接続され、前記共通電極信号線は、一対の前記接続構造の他方に接続されることと、
前記接続構造の第1の断面の面積は、前記第1の断面と前記アレイ基板の表面との間の距離と負の相関を有し、前記第1の断面は、前記アレイ基板の表面に平行であることと、
を含む、
表示バックプレートの製作方法に関する。
【0022】
選択肢の一つとして、
前記複数対の接続構造を形成することは、
ベースを提供することと、
前記ベースの片側に凹部を形成し、前記凹部の第2の断面の面積は、前記第2の断面と前記アレイ基板の表面との間の距離と負の相関を有し、前記第2の断面は、前記アレイ基板の表面に平行であることと、
少なくとも前記凹部内に前記接続構造を形成することと、
を含む。
【0023】
本開示の実施例の一実施形態として、前記少なくとも前記凹部内に前記接続構造を形成することは、
前記凹部内にシード層を形成することと、
前記シード層に金属メッキ層を形成することと、
を含む。
【0024】
本開示の実施例の一実施形態として、前記少なくとも前記凹部内に前記接続構造を形成することは、
前記凹部内に導電部と本体部を順次に形成することと、
前記本体部の前記アレイ基板上の正投影は、前記導電部の前記アレイ基板上の正投影内に位置することと、
前記導電部と前記本体部は、前記アレイ基板の表面から離れて共形することと、
前記本体部の材料は、絶縁材であることと、
を含む。
【0025】
選択肢の一つとして、前記方法は、
前記ベースを除去することをさらに含む。
【0026】
例示的に、前記ベースは、順次積層された基板と、分離可能な層と、樹脂層とを含み、前記凹部は、前記樹脂層に位置し、前記前記ベースを除去することは、
前記基板および前記分離可能な層を前記樹脂層から分離することと、
前記樹脂層を除去することと、
を含む。
【0027】
例示的に、前記ベースは、基板を含み、前記凹部は、前記基板に位置し、前記表示バックプレートは、前記ベースと前記接続構造との間に位置する分離可能な層をさらに含み、前記前記ベースを除去することは、
前記基板および前記分離可能な層を前記接続構造から分離することを含む。
【0028】
例示的に、前記分離可能な層の材料は、有機樹脂材料であり、前記前記基板および前記分離可能な層を前記接続構造から分離することは、
機械的な力を用いて前記基板および前記分離可能な層を前記有機樹脂層から分離することを含み、
または、前記分離可能な層の材料は、GaNであり、前記前記基板および前記分離可能な層を前記接続構造から分離することは、
レーザ照射を用いて分離可能な層を分解することにより、前記基板が前記接続構造から分離されることを含む。
【0029】
本開示の少なくとも一実施例は、
前述のいずれか1項に記載の表示バックプレートを提供することと、
複数のMicro-LEDを前記表示バックプレートに同時に移動し、前記複数のMicro-LEDのいずれかは、第1の極と第2の極とを含み、前記第1の極と前記第2の極は、それぞれ、一対の前記接続構造のうちの1つに接続されていることと、
を含む、
表示パネルの製作方法に関する。
【0030】
選択肢の一つとして、
前記複数のMicro-LEDを前記表示バックプレートに同時に移動することは、
前記表示バックプレートには溶剤がドープされた樹脂材料をコーティングすることと、
物質移動技術を用いて、前記複数のMicro-LEDを前記樹脂材料に同時に移動し、前記Micro-LEDの第1の極と第2の極は、前記接続構造に接触することと、
前記樹脂材料を加熱して、前記樹脂材料を硬化させることにより、前記マイクロ発光ダイオードの第1の極と第2の極が前記接続構造に接続されることと、
を含む。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】本開示の実施例による表示バックプレートの構造概略図である。
【
図3】本開示の実施例による接続構造の構造概略図である。
【
図4】本開示の実施例による別の表示バックプレートの構造概略図である。
【
図5】本開示の実施例による別の表示バックプレートの構造概略図である。
【
図6】本開示の実施例による別の表示バックプレートの構造概略図である。
【
図7】本開示の実施例による表示バックプレートの構造概略図である。
【
図8】本開示の実施例による別の表示バックプレートの構造概略図である。
【
図9】本開示の実施例による表示パネルの構造概略図である。
【
図10】本開示の実施例による第1の極および第2の極と接続構造との接触面の概略図である。
【
図11】本開示の実施例による表示バックプレートの製作方法のフローチャートである。
【
図12】本開示の実施例による表示バックプレートの製作方法のフローチャートである。
【
図13】本開示の実施例による
図8に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図14】本開示の実施例による
図8に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図15】本開示の実施例による
図8に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図16】本開示の実施例による
図8に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図17】本開示の実施例による
図8に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図18】本開示の実施例による
図8に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図19】本開示の実施例による
図8に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図20】本開示の実施例による
図8に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図21】本開示の実施例による
図8に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図22】本開示の実施例による
図8に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図23】本開示の実施例による
図8に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図24】本開示の実施例による
図8に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図25】本開示の実施例による
図8に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図26】本開示の実施例による
図8に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図27】本開示の実施例による
図8に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図28】本開示の実施例による
図8に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図29】本開示の実施例による
図8に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図30】本開示の実施例による表示バックプレートの製作方法のフローチャートである。
【
図31】本開示の実施例による
図9に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図32】本開示の実施例による
図9に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図33】本開示の実施例による
図9に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図34】本開示の実施例による
図9に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図35】本開示の実施例による
図9に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図36】本開示の実施例による
図9に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図37】本開示の実施例による
図9に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図38】本開示の実施例による
図9に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図39】本開示の実施例による
図9に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図40】本開示の実施例による
図9に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図41】本開示の実施例による
図9に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図42】本開示の実施例による
図9に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図43】本開示の実施例による
図9に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図44】本開示の実施例による
図9に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図45】本開示の実施例による
図9に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図46】本開示の実施例による
図9に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図47】本開示の実施例による
図9に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図48】本開示の実施例による
図9に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図49】本開示の実施例による
図9に示された表示バックプレートを製作する過程の概略図である。
【
図50】本開示の実施例による表示パネルの製作方法のフローチャートである。
【
図51】本開示の実施例による表示パネルを製作する過程の概略図である。
【
図52】本開示の実施例による表示パネルを製作する過程の概略図である。
【
図53】本開示の実施例による表示パネルを製作する過程の概略図である。
【
図54】本開示の実施例による表示パネルを製作する過程の概略図である。
【
図55】本開示の実施例による表示パネルを製作する過程の概略図である。
【
図56】本開示の実施例による表示パネルを製作する過程の概略図である。
【
図57】本開示の実施例による表示パネルを製作する過程の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本開示の目的、技術案および利点をより明確にするために、以下、図面を参照して本開示をさらに詳細に説明し、説明された実施例は、全ての実施例ではなく、本開示の一部の実施例にすぎないことは明らかである。本開示の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をしない前提で取得した他のすべての実施例は、本開示の保護の範囲に属する。
【0033】
通常、表示バックプレートとMicro-LEDとのボンディング過程は、まず、シリコンシートに逆テーパ状の鋭い溝をエッチングすることと、次に、当該鋭い溝に銅(Cu)テーパーチップを形成することと、移動技術を用いて、Micro-LEDをテーパーチップが形成されたシリコンシートに移動し、Micro-LEDのN電極とP電極をそれぞれ2つのテーパーチップの底部に1対1で位置合わせ、テーパーチップの底部とは、テーパーチップの面積が大きい端を指すことと、共晶溶接を用いて、Micro-LEDの第1の極および第2の極をテーパーチップに溶接することと、シリコンシートをエッチングすることにより、Micro-LEDに固定されたテーパーチップをシリコンシートから分離することと、最後に、移動プロセスを用いて、Micro-LEDを表示バックプレートに移動し、テーパーチップを表示バックプレートの第1の極と第2の極に位置合わせ、強固な電気的接続を形成することと含む。
【0034】
関連技術では、Micro-LEDの第1の極と第2の極は、テーパーチップの底部に位置合わせて接続され、Micro-LED表示パネルにおいてMicro-LEDのサイズが小さく(100ミクロン以下)、密度が大きく、複数のMicro-LEDを同時にテーパーチップの底部に接続するときの位置合わせに対する要求が高く、操作が困難であるので、現在のボンディング過程では、毎回に1つのMicro-LEDをテーパーチップの底部に接続するしかないが、標準的な4K(3840×2160)のMicro-LEDディスプレイを例に挙げると、合計で8294400ピクセルがあり、RGBサブピクセルに対応して設計され、合計で24883200個のMicro-LEDチップがあり、毎回に1つのMicro-LEDをテーパーチップにボンディングすると、時間コストと製作コストが非常に高い。同時に、前述のMicro-LEDのボンディング過程では、2回の移動プロセスを経て、Micro-LED表示パネルの製作プロセスが複雑になり、時間コストと製作コストが非常に高い。上記の両方の理由により、現在のMicro-LEDのボンディングは、高解像度の大きなサイズのMicro-LED表示パネルには適用されない。
【0035】
図1は、本開示の実施例による表示バックプレートの構造概略図である。
図1を参照すると、当該表示バックプレートは、アレイ基板100と、アレイ基板100上に配置された対になる接続構造200とを含み、例えば、
図1の括弧に含まれる2つの接続構造200は、対になる。接続構造200の第1の断面の面積は、第1の断面とアレイ基板100の表面との間の距離と負の相関を有し、第1の断面は、アレイ基板100の表面に平行である。負の相関とは、アレイ基板100の表面からの距離が遠いほど、第1の断面の面積が小さくなることであり、アレイ基板100の表面は、接続構造200が設けられた面であり、接続構造200は、アレイ基板100の表面から突出している。
【0036】
図1を参照すると、アレイ基板100は、複数の薄膜トランジスタ(TFT)100Aと共通電極信号線100Bとを含み、複数のTFT100Aのうちの少なくとも1つは、一対の接続構造200の一方に接続され、共通電極信号線100Bは、一対の接続構造200の他方に接続される。
【0037】
当該表示バックプレートでは、本体はTFT基板であり、当該基板の片面には接続構造が設けられ、当該接続構造の第1の断面の面積は、第1の断面とアレイ基板の表面との間の距離と負の相関を有し、つまり、当該接続構造は、突出した尖部を有し、当該尖部のアレイ基板100上の正投影は、当該接続構造の底部のアレイ基板上の正投影内に位置するので、Micro-LEDと当該表示バックプレートをボンディングする際に、Micro-LEDは、接続構造の尖部に接続され、接続構造の尖部の間の隙間が接続構造の底部の間の隙間より大きいことにより、Micro-LEDとのバインディング時に、多少のずれがあっても、接続構造とMicro-LEDとの電気的接続を確保することができ、位置合わすに対する要求が低くなり、すべてのMicro-LEDを接続構造の尖部に同時に接続することができるので、製作プロセスが簡略化され、時間コストと製造コストが節約され、同時に、当該接続構造は、表示バックプレート上に製作されたものであり、Micro-LEDを表示バックプレートに移動するだけでよく、一回の移動過程だけがあり、製作プロセスが簡略化され、時間コストと製造コストが節約された。したがって、当該表示バックプレートは、高解像度の大きなサイズのMicro-LED表示パネルには適用され、大面積、高効率、高良率のMicro-LEDのボンディング(Bonding)を実現することができる。
【0038】
図2は、本開示による接続構造200の形状概略図であり、
図2を参照すると、本開示の実施例では、接続構造200は、
図2の(a)に示すように、円錐、角錐などの規則的な形状であってもよく、
図2の(b)~(f)に示すように、他の不規則的な形状であってもよく、例えば、
図2の(b)に示された接続構造は、弧状の側辺を有するテーパ形状であり、
図2の(c)~(f)に示された接続構造は、複数の尖部を有する。
【0039】
円錐や角錐によって限定されたテーパ形状を例にとると、当該接続構造200は、テーパーチップであり、テーパーチップの尖部は、アレイ基板100から離れる方向に突出し、テーパーチップは、対になるように配置され、対になるテーパーチップは、第1のテーパーチップと第2のテーパーチップとを含み、第1のテーパーチップの尖部は、Micro-LEDの第1の電極と接続するために使用され、第2のテーパーチップの尖部は、Micro-LEDの第2の電極と接続するために使用される。
【0040】
本開示の実施例では、一実施形態として、当該接続構造200は、一体構造の接続構造であり、このとき、接続構造200は全体として導電性金属で製作される。例えば、接続構造の材料は、銅(Cu)またはアルミニウム(Al)である。この2種類の材料を用いて接続構造を製作することにより、導電性能と機械的強度が保証された。
【0041】
別の実施形態として、当該接続構造200は、2つの部分から構成される。
図3は、本開示の実施例による接続構造の構造概略図であり、
図3を参照すると、このとき、当該接続構造200は、本体部201と導電部202とを含み、導電部202は、アレイ基板100から離れた本体部201の表面に位置し、本体部201のアレイ基板100上の正投影は、導電部202のアレイ基板100上の正投影内に位置し、導電部202と本体部201は、アレイ基板100の表面から離れて共形し、本体部201の材料は、絶縁材である。
【0042】
ここで、導電部202と本体部201は、アレイ基板100の表面から離れて共形することは、本体部201のアレイ基板100から離れた面の形状が導電部202の形状に類似していることを指し、
図3に示すように、本体部201の表面と導電部202の表面は、いずれもテーパ形状であり、この2つのテーパ形状は、相似な図形である。
【0043】
当該実施形態では、接続構造200が2つの部分から構成されているが、導電部202と本体部201との協働により、接続構造200が同様に電気的接続効果と機械的強度を保証することもできる。
【0044】
図3を参照すると、当該接続構造では、任意の位置における導電部202の厚さの間の差は、設定値より小さく、例えば、当該導電部の厚さの範囲は、100~500nmであってもよく、任意の位置における導電部202の厚さの間の差は、10~25nmより小さく、または、導電部の最大厚さにおける厚さの値の1/20から1/10より小さく、つまり、任意の位置における導電部202の厚さは、基本的に一致し、このように設計された導電部は、一層構造であり、任意の位置における厚さは、基本的に一致し、この結果、導電部の優れた導電性が保証された。
【0045】
例示的に、当該接続構造では、導電部202が採用した材料は、前述の中実の接続構造が採用した材料と同じであり、例えば、導電部202の材料として、銅やアルミニウムが用いられる。銅やアルミニウムを用いて導電部を製作することにより、導電部の導電性能と機械的強度を保証することができる。
【0046】
例示的に、当該接続構造では、本体部201は、有機絶縁部211Aと無機絶縁部212Aとを含み、無機絶縁部212Aは、有機絶縁部211Aと導電部202との間に位置する。これらの材料の組み合わせを用いて金属の中空部分を充填することによって、接続構造202に対して十分な支持作用を果たすことができる一方、無機材料によって、良い水酸素抵抗能力を実現することができ、一方で有機材料を金属と無機材料との間に置くことで、金属と無機材料との結合を保証することができる。
【0047】
例示的に、当該無機絶縁部212Aの材料は、酸化ケイ素(SiO)であってもよく、当該有機絶縁部211Aの材料は、ポリイミド(PI)であってもよい。
【0048】
例示的に、接続構造200の頂部とアレイ基板100との最大距離(
図1のdに示す)の値は、3ミクロンから5ミクロンの間であり、つまり、接続構造202の高さの範囲は、3ミクロン~5ミクロンであってもよい。当該高さの範囲の接続構造202を採用することによって、Micro-LEDの第1の極及び第2の極との接触協力を実現し、電気的接続効果を保証することができる。
【0049】
例示的に、接続構造202の高さの範囲は、3ミクロンであってもよく、3ミクロンの高さを有する接続構造202は、Micro-LEDの第1の極及び第2の極との接触を実現することができる。
【0050】
ここで、接続構造202の高さとは、接続構造の張り出した端部の頂部とアレイ基板の表面との距離である。
【0051】
本開示の実施例では、接続構造202の密度、すなわち接続構造の底部の寸法と間隔は、Micro-LEDの密度に基づいて決定されてもよく、Micro-LEDの許容密度範囲では、接続構造202が十分に大きな寸法と間隔を有することをできるだけ保証することによって、単一の接続構造202の導電性能と隣接する接続構造202との間の絶縁が保証される。
【0052】
図4は、本開示の実施例による別の表示バックプレートの構造概略図である。
図4を参照すると、接続構造200は、アレイ基板100の第1の側に位置し、表示バックプレートは、パッド(Pad)300をさらに含み、パッド300は、アレイ基板100の第2の側に位置し、前記第2の側は、前記第1の側に対向する。
【0053】
パッドを設置することにより、アレイ基板についてMicro-LEDとのボンディングが可能であることが保証された同時に、他のデバイスとのボンディングを実現することができる。
【0054】
例示的に、当該パッド300が集積回路(IC)パッドであることにより、当該アレイ基板がICに接続されることができ、さらにICの駆動によって供給された信号が、最終的にTFTを介してMicro-LEDに伝達され、発光するようにMicro-LEDを駆動することができる。
【0055】
例示的に、パッド300は、複数の組に分けられてもよく、各組のパッド300は、共通パッド301、ゲートパッド302、およびデータパッド303を含む。
【0056】
アレイ基板100の各TFT100Aは、1対の接続構造200と1組のパッドに対応し、
各TFTのゲートは、対応するゲートパッドに接続され、各TFTのソースは、対応するデータパッドに接続され、各TFTのドレインは、1対の接続構造200のうちの一方に接続され、各TFTに対応する共通パッドは、1対の接続構造200のうちの他方に接続される。
【0057】
選択肢の一つとして、
図4を参照すると、当該表示バックプレートは、パッケージ層400(または保護層(PVX)と呼ばれ)をさらに含み、パッド300は、アレイ基板100とパッケージ層400との間に位置し、パッケージ層400は、表示バックプレートを使用する前に、パッド300を保護することができ、この後に表示バックプレートを使用する場合、更に、パッケージ層400を除去することができる。当該パッケージ層400の材料として、例えば樹脂などの有機材料が選ばれている。
【0058】
図5は、本開示の実施例による別の表示バックプレートの構造概略図である。
図5を参照すると、当該表示バックプレートは、前記アレイ基板の表面に位置するベース500をさらに含み、ベース500は、接続構造200に1対1で対応する凹部501を含み、凹部501の第2の断面の面積は、第2の断面とアレイ基板100の表面との間の距離と負の相関を有し、第2の断面は、アレイ基板100の表面に平行であり、接続構造200は、凹部内にある。
【0059】
ここで、ベース500は、接続構造200を製作する基礎であり、つまり接続構造200は、接続構造200上に製作されたものであり、製作の際に、まず上述した接続構造200の形状に合致する凹部501を形成し、この後、対応する凹部501内に接続構造200を製作する。接続構造及びアレイ基板の製作が完了した後、ベース500を残すことにより、表示バックプレートを使用する前に、接続構造200を保護することができ、この後に表示バックプレートを使用する場合、更に、ベース500を除去することができる。
【0060】
図5を参照すると、当該ベース500は、順次積層された基板510と、分離可能な層511と、樹脂層512とを含み、凹部501は、樹脂層512に位置する。当該実施形態では、接続構造200は、樹脂層512上に製作され、分離時に、まず分離可能な層511を樹脂層512から分離して、分離可能な層511と基板510を剥離し、この後、樹脂層512を除去する。
【0061】
図6は、本開示の実施例による別の表示バックプレートの構造概略図である。
図6を参照すると、当該表示バックプレートは、一種類の構造のベース500を提供し、当該ベース500は、基板510を含み、凹部501は、基板510に位置し、表示バックプレートは、ベース500と接続構造200との間に位置する分離可能な層511をさらに含む。当該実施形態では、接続構造200は、基板510上に製作され、分離時に、分離可能な層511を接続構造200から直接に分離して、分離可能な層511と基板510を剥離する。
【0062】
図5および
図6に示された表示バックプレートでは、基板510の材料として、ガラスが選ばれてもよい。
【0063】
図5および
図6に示された表示バックプレートでは、分離可能な層511の材料として、有機樹脂材料または窒化ガリウム(GaN)のいずれかから選ばれてもよい。
【0064】
有機樹脂材料を使用する場合、有機樹脂材料とガラスとの接着力が、樹脂や金属との接着力より大きいので、機械的力によって基板と分離可能な層を分離することができる。GaNを使用する場合、GaN層が、レーザ照射後に分解するので、レーザ照射によって基板と分離可能な層を分離することができる。
【0065】
例示的に、有機樹脂材料は、耐熱性のある有機樹脂であってもよく、例えば、有機樹脂材料は、機械解離剤(DBL)である。耐熱性のある有機樹脂を採用する場合、分離可能な層511は、50nm以上の厚さを有する。
【0066】
本開示の実施例では、表示バックプレートは、パッド及び接続構造の同時保護を達成するために、前述のパッケージ層400及びベース500を同時に含むことができ、使用時に、パッケージ層400とベース500を除去すればよい。
【0067】
図7は、本開示の実施例による表示バックプレートの構造概略図である。以下、
図7を参照して、本開示による表示バックプレートにおけるアレイ基板100の構造を詳細に説明し、アレイ基板100は、順次積層されたバッファ層112と、アクティブ層113と、ゲート絶縁層114と、ゲート層115と、層間絶縁層116と、ソースドレイン層117と、平坦化層118とを含むことができる。ここで、アクティブ層113、ゲート絶縁層114、ゲート層115、層間絶縁層116、ソースドレイン層117は、前述の薄膜トランジスタ100Aを構成し、前述の共通電極信号線100Bは、ゲート層115と同層に設けられている。
【0068】
例示的に、薄膜トランジスタ100Aは、多結晶の低温ポリシリコン(LTPS)薄膜トランジスタであり、LTPS薄膜トランジスタは電流性能が良く、電流駆動型のMicro-LED表示パネルに適している。
図7に示すように、LTPS薄膜トランジスタは、通常、トップゲート構造(薄膜トランジスタのゲートがアクティブ層の上方にある構造)であり、もちろん、他の実施例では、ボトムゲート構造(薄膜トランジスタのゲートがアクティブ層の下方にある構造)を採用してもよい。
【0069】
さらに、当該アレイ基板100は、遮光部2143をさらに含み、遮光部2143は、接続構造200とアクティブ層113との間にあり、アクティブ層113のベース500上の正投影は、当該遮光部2143のベース500上の正投影内に位置し、このように設けられた遮光部2143は、アクティブ層113に光が照射されないように遮光する。
【0070】
さらに、当該アレイ基板100は、第1の配線層214をさらに含み、第1の配線層214は、ゲート層115と接続構造200とを接続するために使用される。当該第1の配線層214は、ソース配線および共通電極配線を含み、ソース配線および共通電極配線はそれぞれ導電部に接続されている。前述の遮光部2143は、第1の配線層214に設けられてもよい。
【0071】
さらに、当該アレイ基板100は、無機絶縁層212と有機絶縁層211とをさらに含み、有機絶縁層211は、第1の配線層214と無機絶縁層212との間に位置する。ここで、有機絶縁層211は、平坦化の役割を果たす一方で、凹部の内部を充填して支持の役割を果たすことによって、全体の接続構造をより強固にする。前述したように、有機絶縁部211Aは、有機絶縁層211に位置し、有機絶縁部211Aは、有機絶縁層211のアレイ基板の表面から突出した部分であり、無機絶縁部212Aは、無機絶縁層212に位置し、無機絶縁部212Aは、無機絶縁層212のアレイ基板の表面から突出した部分である。
【0072】
例示的に、ゲート層115は、ゲートと、ゲート線と、共通電極信号線と、ソース配線とを含み、ゲートは、ゲート線に接続され、共通電極信号線は、共通電極配線に接続され、ソース配線は、第1の配線層214に接続されている。
【0073】
例示的に、ソースドレイン層117は、ソースと、ドレインと、ゲート配線と、共通電極配線とを含み、ソースとドレインは、アクティブ層113に接続され、ソースは、ゲート層115のソース配線にも接続され、ゲート配線は、ゲート層115のゲート線に接続され、共通電極配線は、ゲート層115の共通電極信号線に接続されている。
【0074】
図8は、本開示の実施例による別の表示バックプレートの構造概略図である。
図8に示された表示バックプレートの構造について、
図7と比較して、主にベース、接続構造、薄膜トランジスタの膜層、配線及び遮光部などの設計が異なる。
【0075】
ここで、ベース、接続構造の違いについて、前述された。以下、薄膜トランジスタの膜層、配線及び遮光部などの設計について説明する。
【0076】
アレイ基板100は、順次積層された隔離層111、絶縁層2140、バッファ層112、アクティブ層113、ゲート絶縁層114、ゲート層115、層間絶縁層116、ソースドレイン層117、及び平坦化層118を含むことができる。ここで、アクティブ層113、ゲート絶縁層114、ゲート層115、層間絶縁層116、ソースドレイン層117は、前述の薄膜トランジスタ100Aを構成し、前述の共通電極信号線100Bは、ソースドレイン層117と同層に設けられている。
【0077】
さらに、当該アレイ基板100は、第1の配線層214をさらに含み、第1の配線層214は、ソース配線と共通電極配線2142とを含み、ソース配線と共通電極配線はそれぞれ接続構造に接続されている。
【0078】
例示的に、ゲート層115は、ゲートとゲート線とを含み、ゲートはゲート線に接続されている。
【0079】
例示的に、ソースドレイン層117は、ソース、ドレイン、ゲート配線および共通電極信号線を含み、ソースとドレインは、アクティブ層113に接続され、ソースは、第1の配線層214のソース配線にも接続され、ゲート配線は、ゲート層115のゲート線に接続され、共通電極信号線は、第1の配線層214の共通電極配線に接続されている。
【0080】
図9に示された構成では、遮光部2143は、独立に設けられ、隔離層111と絶縁層2140との間に位置する。
【0081】
膜層構造の違いに加えて、
図7と
図8の配線の設計も異なり、
図7に示された表示バックプレートには、ビアホールを4回に開設する必要があり、それぞれ第1の配線層214の下方のビアホール、ゲート層115の下方のビアホール、ソースドレイン層117の下方のビアホール、パッド300の下方のビアホールであり、
図8に示された表示バックプレートには、ビアホールを3回だけ開設する必要があり、それぞれ第1の配線層214の下方のビアホール、ソースドレイン層117の下方のビアホール、パッド300の下方のビアホールである。
【0082】
例示的に、本開示の実施例の
図7と
図8において、ゲート層および第1の配線層は、モリブデン(Mo)層であってもよく、ソースドレイン層およびパッドは、Ti/Al/Ti(チタン)積層構造であってもよい。
【0083】
本開示の実施例の
図7と
図8の膜層構造は、一例にすぎず、同じ作用が達成される限り、膜層の構造を調整することができる。
【0084】
図9は、本開示の実施例による表示パネルの構造概略図である。
図9を参照すると、当該表示パネルは、
図1から
図8のいずれかに示された表示バックプレート10と、表示バックプレート10における複数のMicro-LED20(
図9では一例として1つのみを示している)とを含み、複数のMicro-LED20のいずれかは、第1の極21と第2の極22とを含み、第1の極21と第2の極22は、それぞれ、一対の接続構造200のうちの1つに接続されている。
【0085】
ここで、第1の極21と第2の極22は、一方がN電極であり、他方がP電極である。通常、接続構造200を介して共通電極信号線に接続されたものは、N電極であり、接続構造200を介して薄膜トランジスタに接続されたものは、P電極である。表示パネルが作動しているとき、各Micro-LED20のN電極は、共通電極信号線の制御の下で同じ電気信号を印加し、異なるMicro-LED20のP電極の電気信号の大きさは、当該Micro-LED20が表示すべき輝度に基づいて決定され、当該P電極の電気信号の書き込みは、薄膜トランジスタによって行われる。
【0086】
図9を参照すると、表示パネルは、接続構造200とMicro-LED20の第1の極及び第2の極との間に位置する樹脂材料層600をさらに含み、当該樹脂材料層600は、接続構造200とMicro-LED20の第1の極及び第2の極との接続に対して締付作用を果たす。
【0087】
例示的に、当該樹脂材料層600の材料は、エポキシ樹脂等であってもよい。
【0088】
本開示の実施例の一実施形態として、接続構造200の材料硬度は、第1の極21と第2の極22の材料硬度より大きい。当該実施形態では、接続構造の材料硬度が第1の極と第2の極の材料硬度より大きいことによって、接続構造は、電極に突き込むことができ、接続構造と電極との間の電気的接続と機械的接続の効果がより良い。
【0089】
例示的に、接続構造200の材料として、銅又はアルミニウムが選ばれ、第1の極21と第2の極22のとして、インジウム(In)が選ばれ、インジウムの硬度が銅またはアルミニウムより小さいことにより、接続構造が電極に突き込むことができる。
【0090】
図10は、本開示の実施例による第1の極および第2の極と接続構造との接触面の概略図である。
図10を参照すると、接続構造200の材料硬度が第1の極21と第2の極22の材料硬度より大きい場合、接続構造は、第1の極21と第2の極22に突き込むことができ、電気的接続が完了する。接続構造がマイクロ発光ダイオードの第1の極と第2の極に突き込んだ場合、第1の極21または第2の極22の接続構造200に接触する面は、接続構造200を囲む突起211を有する。
【0091】
当該実施形態では、接続構造200が第1の極21または第2の極22に突き込んで突起211を形成することにより、接続構造200と電極との間の電気的接続と機械的接続の効果がより良い。
【0092】
本開示の実施例の別の実施形態として、接続構造200の材料硬度は、第1の極21と第2の極22の材料硬度以下であってもよい。例えば、接続構造200は、第1の極21及び第2の極22と同じ材料で作成されることができる。
【0093】
本開示の実施例では、上述したような表示パネルを含む表示装置も提供する。
【0094】
具体的な実施形態において、本開示の実施例による表示装置は、携帯電話、タブレットコンピュータ、テレビ、ディスプレイ、ノートパソコン、デジタルフォトフレーム、ナビゲーションなどの表示機能を有する任意の製品または部品であってもよい。
【0095】
図11は、本開示の実施例による表示バックプレートの製作方法のフローチャートである。当該方法は、
図1から
図8のいずれかに示された表示バックプレートを製作するためのものであり、
図11を参照すると、当該方法は、以下のステップを含む。
【0096】
ステップ31において、複数対の接続構造を形成する。
【0097】
ステップ32において、前記複数対の接続構造が配置されたアレイ基板を形成し、アレイ基板は、複数の薄膜トランジスタと共通電極信号線とを含み、複数の薄膜トランジスタのうちの少なくとも1つは、一対の接続構造の一方に接続され、共通電極信号線は、一対の接続構造の他方に接続される。
【0098】
ここで、接続構造の第1の断面の面積は、第1の断面とアレイ基板の表面との間の距離と負の相関を有し、第1の断面は、アレイ基板の表面に平行である。
【0099】
ステップ31において、複数対の接続構造を形成することは、ベースを提供することと、ベースの片側に凹部を形成し、凹部の第2の断面の面積は、第2の断面とアレイ基板の表面との間の距離と負の相関を有し、第2の断面は、アレイ基板の表面に平行であることと、少なくとも凹部内に接続構造を形成することと、を含むことができる。
【0100】
本開示の実施例の一実施形態として、少なくとも凹部内に接続構造を形成することは、凹部内にシード層を形成することと、シード層に金属メッキ層を形成することとを含む。当該実施形態では、電気めっきによって中実の接続構造を作成することができる。
【0101】
本開示の実施例の別の実施形態として、少なくとも凹部内に接続構造を形成することは、凹部内に導電部と本体部を順次に形成することと、本体部のアレイ基板上の正投影は、導電部のアレイ基板上の正投影内に位置することと、導電部と本体部は、アレイ基板の表面から離れて共形することと、本体部の材料は、絶縁材であることと、を含む。本出願では、接続構造は、2つの部分からなることができ、2つの部分からなる接続構造は、同様に電気的接続効果と機械的強度を保証することができる。
【0102】
選択肢の一つとして、当該方法は、ベースを除去することをさらに含む。ベースを除去することにより、この後に表示バックプレートを使用する場合、表示バックプレートは、Micro-LEDに直接にボンディングされることができる。
【0103】
本開示の実施例の一実施形態として、ベースは、順次積層された基板と、分離可能な層と、樹脂層とを含み、凹部は、樹脂層に位置し、ベースを除去することは、
基板および分離可能な層を樹脂層から分離することと、樹脂層を除去することと、を含む。
【0104】
当該実施形態では、接続構造は、前記樹脂層上に製作され、分離時に、まず分離可能な層を樹脂層から分離し、この後、樹脂層を除去する。
【0105】
ここで、樹脂層は、ドライエッチングで除去されることができる。
【0106】
本開示の実施例の別の実施形態として、ベースは、基板を含み、凹部は、基板に位置し、表示バックプレートは、ベースと接続構造との間に位置する分離可能な層をさらに含み、ベースを除去することは、
基板および分離可能な層を接続構造から分離することを含む。
【0107】
当該実施形態では、接続構造は、基板上に製作され、分離時に、分離可能な層を接続構造から直接に分離すればよい。
【0108】
例示的に、分離可能な層の材料は、有機樹脂材料であり、基板および分離可能な層を接続構造から分離することは、
機械的な力を用いて基板および分離可能な層を有機樹脂層から分離することを含み、
または、分離可能な層の材料は、GaNであり、基板および分離可能な層を接続構造から分離することは、
レーザ照射を用いて分離可能な層を分解することにより、基板が接続構造から分離されることを含む。
【0109】
当該実施形態では、有機樹脂材料層とガラスとの接着力が、樹脂や金属との接着力より大きいので、機械的力によって基板と有機樹脂材料層を分離することができ、
GaN層が、レーザ照射後に分解するので、レーザ照射によって基板を分離することができる。
【0110】
図12は、本開示の実施例による表示バックプレートの製作方法のフローチャートである。当該方法は、
図7に示された表示バックプレートを製作するために使用され、
図12を参照すると、当該方法は、以下のステップを含む。
【0111】
ステップ41において、基板に分離可能な層を形成する。
【0112】
図13に示すように、基板510に分離可能な層511が形成される。本開示の実施例では、基板は、ガラス基板であってもよく、分離可能な層511は、機械解離剤(DBL)であってもよく、DBLとガラス基板との粘性は、樹脂との粘性より大きい。ここで、DBLは、コーティングにより基板に形成されることができる。
【0113】
ステップ42において、分離可能な層に樹脂層を形成する。
【0114】
図14に示すように、分離可能な層511に樹脂層512が形成される。当該樹脂層512の材料は、PIである。樹脂層512は、コーティングにより分離可能な層に形成されることができる。
【0115】
ステップ43において、樹脂層に凹部を形成する。
【0116】
図15に示すように、樹脂層512に凹部501が形成される。
【0117】
本開示の実施例では、ポリイミド穴あけ技術(Through PI Via、TPV)を採用して、接続構造を製作した。PIは、ポリマー樹脂材料の一種であり、凹部を製作する際には、フォトレジスト(PR接着剤)をエッチングバリア層とし、ドライエッチング(誘導結合プラズマ)でエッチングして凹部を形成することができる。この過程では、エッチングバリア層としてPR接着剤が用いられ、PR接着剤のパターン自身がエッジで傾斜角(θ)を有するので、エッチングの開口と高さを制御することにより、エッチングされたパターンをテーパとすることができる。ここで、エッチングの開口幅dと高さhは、d=2h/tan(θ)を満たすべきである。
【0118】
ステップ44において、凹部内に導電部と本体部を順次に形成し、接続構造が得られる。
【0119】
本体部のアレイ基板上の正投影は、導電部のアレイ基板上の正投影内に位置し、導電部と本体部は、アレイ基板の表面から離れて共形し、本体部の材料は、絶縁材である。
【0120】
図16に示すように、対応する凹部501内に導電部202と本体部201が形成され、導電部202と本体部201が接続構造を構成する。
【0121】
図16を参照すると、ここでの本体部201は、有機絶縁部211Aと無機絶縁部212Aとを含み、無機絶縁部212Aは、有機絶縁部211Aと導電部202との間に位置する。
【0122】
ここで、導電部202の形状は、凹部501の内側壁の形状と似ている。導電部202は、銅、アルミニウムなどで製作されてもよく、導電部202は、マグネトロンスパッタリングおよびパターニングにより製作されてもよく、導電部202は、所定の厚さを有し、凹部501の内壁面を覆うことができる。例示的に、導電部は、電気めっきによって製作されることもでき、例えば、まずシード層を製作し、この後、シード層上にめっきして金属メッキ層を形成することによって、導電部が得られる。例示的に、シード層は、1nmから10nmの範囲の厚みを有するように形成される。例示的に、分離可能な層に対する相対的に高い粘合性を有し、かつ、めっきされた金属の拡散を防止する比較的良好な能力を有する任意の金属または合金は、シード層を製作する材料として利用されることができる。シード層を製作するための適切な金属材料の例は、銅、チタン、タンタル、クロム、チタンタングステン合金、窒化タンタル、窒化チタンを含む。金属メッキ層を形成する材料について、シード層と同じであってもよい。例示的に、シード層の材料が銅である場合、金属めっき層の材料が銅であれば、シード層と金属めっき層は、最終的に一体構造となり、シード層が他の材料であれば、最終的にシード層と金属めっき層は、二層構造となる。
【0123】
ここで、有機絶縁部211Aの材料は、PIであってもよく、無機絶縁部212Aの材料は、SiOであってもよい。製作時には、まず蒸着によって無機絶縁層212を形成し、さらにコーティングによって有機絶縁層211を形成することができる。ここで、有機絶縁層211は、平坦化の役割を果たす一方で、凹部の内部を充填して支持の役割を果たすことによって、全体の接続構造をより強固にする。前述したように、有機絶縁部211Aは、有機絶縁層211に位置し、有機絶縁部211Aは、有機絶縁層211のアレイ基板の表面から突出した部分であり、無機絶縁部212Aは、無機絶縁層212に位置し、無機絶縁部212Aは、無機絶縁層212のアレイ基板の表面から突出した部分である。
【0124】
なお、導電部202を製作する際には、導電部に接続された配線も同時に製作され、この後に製作された配線と導電部との接続が容易となる。
【0125】
ステップ45において、第1の配線層を製作する。
【0126】
図17に示すように、有機絶縁層211及び無機絶縁層212には、ビアホール213を開設し、
図19に示すように、有機絶縁層211上に1層の金属を形成した(例えば1層のモリブデン(Mo)が蒸着された)後、パターニングを行って、第1の配線層214が得られ、第1の配線層214は、ビアホール213を介して導電部202に接続される。
【0127】
図18に示すように、当該第1の配線層214は、ソース配線2141および共通電極配線2142を含み、ソース配線および共通電極配線はそれぞれ導電部に接続されている。第1の配線層214は、遮光部2143をさらに含み、遮光部2143は、接続構造200とアクティブ層113との間にあり、アクティブ層113のベース500上の正投影は、当該遮光部のベース500上の正投影内に位置し、当該遮光部2143は、アクティブ層に光が照射されないようにアクティブ層を遮光する。
【0128】
ステップ46において、第1の配線層にバッファ層を形成する。
【0129】
図19に示すように、第1の配線層214にバッファ層112が形成される。バッファ層112の材料は、SiOであってもよく、製作方式は、蒸着であってもよい。
【0130】
ステップ47において、バッファ層にアクティブ層を形成する。
【0131】
図20に示すように、バッファ層112にアクティブ層113が形成される。アクティブ層113の製作方法は、以下の通りであり、即ち、バッファ層上にa-Siが蒸着され、a-Siに対しエキシマレーザアニールプロセスを行ってp-Siを形成し、最後にパターニングを行って、アクティブ層113が得られる。
【0132】
ステップ48において、アクティブ層にゲート絶縁層を形成する。
【0133】
図21に示すように、アクティブ層113にゲート絶縁層114が形成される。例示的に、ゲート絶縁層114の材料は、SiOであってもよく、製作方式は、蒸着であってもよい。
【0134】
ステップ49において、ゲート絶縁層にゲート層を形成する。
【0135】
図22に示すように、ゲート絶縁層114及びバッファ層112には、ビアホール215を開設し、
図23に示すように、ゲート絶縁層114上に1層の金属を形成した(例えば1層のモリブデン(Mo)が蒸着された)後、パターニングを行って、ゲート層115が得られ、ゲート層115は、ゲート1151と、ゲート線1152と、共通電極信号線100Bと、ソース配線1154とを含み、ゲート1151は、ゲート線1152に接続され、共通電極信号線100Bとソース配線1154は、ビアホール215を介して第1の配線層214に接続され、共通電極信号線100Bは、共通電極配線に接続され、ソース配線1154は、第1の配線層214のソース配線に接続されている。
【0136】
ステップ50において、ゲート層に層間絶縁層を形成する。
【0137】
図24に示すように、ゲート層115に層間絶縁層116が形成される。層間絶縁層116は、SiNサブ層およびSiOサブ層の積層であってもよく、製作方式は、蒸着であってもよい。
【0138】
ステップ51において、層間絶縁層にソースドレイン層を形成する。
【0139】
図25に示すように、層間絶縁層116及びゲート絶縁層114には、ビアホール216を開設し、
図26に示すように、層間絶縁層116上に1層の金属を形成した(例えばTi/Al/Ti(チタン)積層が蒸着された)後、パターニングを行って、ソースドレイン層117が得られ、ソースドレイン層117は、ソース1171、ドレイン1172、ゲート配線1173および共通電極配線1174を含み、ソース1171とドレイン1172は、アクティブ層113に接続され、ソース1171は、ゲート層115のソース配線にも接続され、ゲート配線1173は、ゲート層115のゲート線に接続され、共通電極配線1174は、ゲート層115の共通電極信号線に接続されている。
【0140】
ステップ52において、ソースドレイン層に平坦化層を形成する。
【0141】
図27に示すように、ソースドレイン層117に平坦化層118が形成される。平坦化層118の材料は、SiOであってもよく、製作方式は、蒸着であってもよい。
【0142】
ステップ53において、平坦化層にパッドを形成する。
【0143】
図28に示すように、平坦化層118には、ビアホール217を開設し、
図29に示すように、平坦化層118上に1層の金属を形成した(例えばTi/Al/Ti(チタン)積層が蒸着された)後、パターニングを行って、パッド300が得られ、パッド300は、共通パッド301、ゲートパッド302、およびデータパッド303を含み、共通パッド301は、共通電極配線に接続され、ゲートパッド302は、ゲート配線に接続され、データパッド303は、ドレインに接続されている。
【0144】
ステップ54において、パッドにパッケージ層を形成する。
【0145】
パッド300にパッケージ層400が形成されて、
図7に示されたような表示バックプレートが得られる。パッケージ層400の材料は、樹脂材料であってもよく、製作方式は、コーティングであってもよく、樹脂材料がコーティングされた後に固化されて、パッケージ層400が得られる。
【0146】
図30は、本開示の実施例による表示バックプレートの製作方法のフローチャートである。当該方法は、
図8に示された表示バックプレートを製作するために使用され、
図30を参照すると、当該方法は、以下のステップを含む。
【0147】
ステップ61において、基板に凹部を形成する。
【0148】
図31を参照すると、当該基板510は、ガラス基板であってもよい。基板510に形成された凹部501に関し、当該凹部501の開口の断面の面積は大きく、底部の断面の面積は小さい。
【0149】
本開示の実施例では、ガラス基板における凹部501は、以下のように製作されてもよい。
【0150】
ガラス基板に特定の波長のレーザを照射し、レーザが照射された領域は、凹部を開設する必要がある領域である。レーザ照射により、ガラス基板が変性する。ここで、レーザを用いてガラス基板を照射する場合、レーザの移動を制御し、さらに各々の凹部を開設する必要のある位置を順次照射することができる。
【0151】
フッ化水素酸(HF)を用いてガラス基板をエッチングし、ガラス基板における照射された領域と照射されなかった領域に対するフッ化水素酸のエッチング速度が異なるので、レーザで照射された領域に凹部が形成される。
【0152】
フッ化水素酸によるエッチングの際に、ガラス基板の上面全体にフッ化水素酸があり、エッチングの過程において、底部に位置するフッ化水素酸は、レーザで照射されたガラス基板と反応して連続的に消費され、底部のフッ化水素酸の補給速度が上部より遅いことにより、上部のフッ化水素酸の濃度が底部より大きく、この結果、上部のエッチング開口が大きく、下部の方が小さく、逆円錐の形になる。つまり、本開示の実施例で必要とされた接続構造を製作するための凹部は、エッチングの時間を制御することにより、凹部の形状を制御する。
【0153】
ステップ62において、基板に分離可能な層を形成する。
【0154】
図32を参照すると、凹部501が形成された基板510には、1層の分離可能な層511が蒸着されている。当該分離可能な層511の材料は、GaNであってもよく、製作方式は、蒸着であってもよい。当該GaN分離可能な層511の厚さは、10~20nmであってもよい。
【0155】
ステップ63において、分離可能な層が形成された凹部内にシード層を形成する。
【0156】
例示的に、シード層は、1nmから10nmの範囲の厚みを有するように形成される。
【0157】
例示的に、分離可能な層に対する相対的に高い粘合性を有し、かつ、めっきされた金属の拡散を防止する比較的良好な能力を有する任意の金属または合金は、シード層を製作する材料として利用されることができる。シード層を製作するための適切な金属材料の例は、銅、チタン、タンタル、クロム、チタンタングステン合金、窒化タンタル、窒化チタンを含む。
【0158】
図33を参照すると、分離可能な層511が形成された凹部501内にシード層200Aが形成される。当該シード層は、蒸着およびパターニングにより製作されてもよい。
【0159】
ステップ64において、シード層に金属めっき層を形成し、接続構造が得られる。
【0160】
金属メッキ層を形成する材料について、シード層と同じであってもよい。例示的に、シード層の材料が銅である場合、金属めっき層の材料が銅であれば、シード層と金属めっき層は、最終的に一体構造となり、シード層が他の材料であれば、最終的にシード層と金属めっき層は、二層構造となる。
【0161】
図34を参照すると、シード層に電気めっきを施し、金属めっき層を形成し、金属めっき層をパターニングすることにより、接続構造が得られる。ここで、電気めっきの完成後、化学機械研磨(Chemical Mechanical Polishing、CMP)を行う必要もあり、電気めっきの均一性が良くないため、CMPプロセスによって金属表面を平らにすることができる。
【0162】
なお、接続構造を製作する際には、接続構造に接続された配線も同時に製作され、この後に製作された配線と接続構造との接続が容易となる。
【0163】
ステップ65において、接続構造に隔離層を形成する。
【0164】
図35を参照すると、接続構造200に隔離層111が形成され、隔離層111は、有機隔離層1111と無機隔離層1112とを含み、有機隔離層1111は、無機隔離層1112と接続構造200との間に位置する。当該無機隔離層1112の材料は、酸化ケイ素(SiO)であってもよく、当該有機隔離層1111の材料は、ポリイミド(PI)であってもよい。無機隔離層1112は、蒸着によって形成されることができ、有機隔離層1111は、コーティングによって形成されることができる。
【0165】
当該実施形態では、隔離層111は、
図7の有機絶縁層及び無機絶縁層と同様の役割を果たし、絶縁作用及び水酸素侵食防止作用を果たす。
【0166】
ステップ66において、第1の配線層を製作する。
【0167】
図36に示すように、有機隔離層1111及び無機隔離層1112には、ビアホール213を開設し、
図37に示すように、無機隔離層1112上に1層の金属を形成した(例えば1層のモリブデン(Mo)が蒸着された)後、パターニングを行って、第1の配線層214が得られ、第1の配線層214は、ビアホール213を介して接続構造200に接続される。
【0168】
図37に示すように、当該第1の配線層214は、ソース配線2141および共通電極配線2142を含み、ソース配線および共通電極配線はそれぞれ接続構造に接続されている。
【0169】
ステップ67において、第1の配線層に絶縁層を形成する。
【0170】
図38に示すように、第1の配線層214に絶縁層2140が形成され、当該絶縁層2140の材料は、ポリイミド(PI)であってもよい。絶縁層は、コーティングによって形成されることができる。
【0171】
ステップ68において、絶縁層に遮光部を形成する。
【0172】
図39に示すように、絶縁層2140に遮光部2143が形成される。当該遮光部2143の材料は、例えばMoなどの金属であってもよく、その製作方式は、蒸着とコーティングプロセスであってもよい。
【0173】
ステップ69において、遮光部にバッファ層を形成する。
【0174】
図40に示すように、遮光部2143にバッファ層112が形成される。バッファ層112の材料は、SiOであってもよく、製作方式は、蒸着であってもよい。
【0175】
ステップ70において、バッファ層にアクティブ層を形成する。
【0176】
図41に示すように、バッファ層112にアクティブ層113が形成される。アクティブ層113の製作方法は、以下の通りであり、即ち、バッファ層上にa-Siが蒸着され、a-Siに対しエキシマレーザアニールプロセスを行ってp-Siを形成し、最後にパターニングを行って、アクティブ層113が得られる。
【0177】
ステップ71において、アクティブ層にゲート絶縁層を形成する。
【0178】
図42に示すように、アクティブ層113にゲート絶縁層114が形成される。ゲート絶縁層114の材料は、SiOであってもよく、製作方式は、蒸着であってもよい。
【0179】
ステップ72において、ゲート絶縁層にゲート層を形成する。
【0180】
図43に示すように、ゲート絶縁層114上に1層の金属を形成した(例えば1層のモリブデン(Mo)が蒸着された)後、パターニングを行って、ゲート層115が得られ、ゲート層115は、ゲート1151とゲート線1152とを含み、ゲート1151は、ゲート線1152に接続されている。
【0181】
ステップ73において、ゲート層に層間絶縁層を形成する。
【0182】
図44に示すように、ゲート層115に層間絶縁層116が形成される。層間絶縁層116は、SiNサブ層およびSiOサブ層の積層であってもよく、製作方式は、蒸着であってもよい。
【0183】
ステップ74において、層間絶縁層にソースドレイン層を形成する。
【0184】
図45に示すように、層間絶縁層116及びゲート絶縁層114には、ビアホール216を開設し、
図46に示すように、層間絶縁層116上に1層の金属を形成した(例えばTi/Al/Ti(チタン)積層が蒸着された)後、パターニングを行って、ソースドレイン層117が得られ、ソースドレイン層117は、ソース1171、ドレイン1172、ゲート配線1173および共通電極信号線100Bを含み、ソース1171とドレイン1172は、アクティブ層113に接続され、ソース1171は、第1の配線層214のソース配線にも接続され、ゲート配線1173は、ゲート層115のゲート線に接続され、共通電極信号線100Bは、第1の配線層214の共通電極配線に接続されている。
【0185】
ステップ75において、ソースドレイン層に平坦化層を形成する。
【0186】
図47に示すように、ソースドレイン層117に平坦化層118が形成される。平坦化層118の材料は、SiOであってもよく、製作方式は、蒸着であってもよい。
【0187】
ステップ76において、平坦化層にパッドを形成する。
【0188】
図48に示すように、平坦化層118には、ビアホール217を開設し、
図49を参照すると、平坦化層118上に1層の金属を形成した(例えばTi/Al/Ti(チタン)積層が蒸着された)後、パターニングを行って、パッド300が得られ、パッド300は、共通パッド301、ゲートパッド302、およびデータパッド303を含み、共通パッド301は、共通電極配線に接続され、ゲートパッド302は、ゲート配線に接続され、データパッド303は、ドレインに接続されている。
【0189】
ステップ77において、パッドにパッケージ層を形成する。
【0190】
パッド300にパッケージ層400が形成されて、
図8に示されたような表示バックプレートが得られる。パッケージ層400の材料は、樹脂材料であってもよく、製作方式は、コーティングであってもよく、樹脂材料がコーティングされた後に固化されて、パッケージ層400が得られる。
【0191】
図50は、本開示の実施例による表示パネルの製作方法のフローチャートである。
図50を参照すると、当該方法は、以下のステップを含む。
【0192】
ステップ81において、表示バックプレートを提供する。
【0193】
当該表示バックプレートは、
図1から
図8のいずれかに示された表示バックプレートであってもよい。
【0194】
図9または
図10に示された表示バックプレートが提供される場合、当該方法は、ベースを除去することをさらに含む。
【0195】
図9に示された表示バックプレートが提供され、且つ分離可能な層511の材料が有機樹脂材料である場合、当該ベースを除去する過程は、以下のことを含む。
【0196】
図51に示すように、機械的な力を用いて基板510および分離可能な層511を有機樹脂層512から分離する。
図52に示すように、ドライエッチングで樹脂層512を除去し、接続構造200を露出させる。
【0197】
図8に示された表示バックプレートが提供され、且つ分離可能な層511の材料がGaNである場合、当該ベースを除去する過程は、以下のことを含む。
【0198】
図53に示すように、レーザ照射を用いて分離可能な層511を分解することにより、基板510が接続構造200から分離される。ここで、レーザの波長は、266nmであってもよく、レーザ照射により、GaNが、GaとN
2に分解され、接続構造が基板から分離される。
【0199】
ステップ82において、複数のMicro-LEDを表示バックプレートに同時に移動し、複数のMicro-LEDのいずれかは、第1の極と第2の極とを含み、第1の極と第2の極は、それぞれ、一対の接続構造のうちの1つに接続されている。
【0200】
本開示の実施例では、複数のMicro-LEDを表示バックプレートに同時に移動することは、
【0201】
表示バックプレートには溶剤がドープされた樹脂材料をコーティングすることを含む。
【0202】
物質移動技術を用いて、複数のMicro-LEDを樹脂材料に同時に移動し、Micro-LEDの第1の極と第2の極は、接続構造に接触し、このとき、Micro-LEDの第1の極と第2の極は、樹脂材料に入り、接続構造に対応している。例示的に、共通電極信号線に接続される接続構造は、Micro-LEDのN極に接続され、薄膜トランジスタに接続される接続構造は、Micro-LEDのP極に接続されている。
【0203】
樹脂材料を加熱して、樹脂材料を硬化させる。樹脂材料には溶剤がドープされ、加熱時に、これらの溶剤が蒸発することにより、樹脂材料を硬化させる。
【0204】
ここで、硬化のための加熱温度は、140℃であってもよい。
【0205】
ここで、物質移動技術とは、真空、静電気、付着などによって、大量のMicro-LEDを表示バックプレートに同時に移動することである。以上の過程で、表示バックプレートの接続構造を有する面は、上方に向いて、Micro-LEDとのボンディングを容易にする。樹脂材料が表示バックプレートにコーティングされた後、Micro-LEDを表示バックプレートに移動してボンディングした場合、樹脂材料が周囲に溢れ出してしまう。具体的に、Micro-LEDを表示バックプレートに移動した場合、Micro-LEDの第1の極及び第2の極を接続構造の頂部に接触させるように、一定の圧力でMicro-LEDを樹脂材料に埋める必要がある。Micro-LEDの埋めにより、樹脂材料が周囲に溢れ出す。Micro-LEDの第1の極及び第2の極が接続構造の頂部に接触した後、加熱することによって樹脂材料を硬化させる。樹脂材料が硬化されると、表面の張力がMicro-LEDを下方へ押し下げることができ、接続構造の頂部で、Micro-LEDの下方への圧力により、接続構造の頂部が接続構造の頂部を覆っている樹脂材料を突き破ることができ、この結果、Micro-LEDと表示バックプレートとの電気的接続が実現された。また、第1の極および第2の極の材料硬度が小さい場合、接続構造の頂部が、前述の張力により最終的に電極に挿入され、これによって、Micro-LEDと表示バックプレートとの電気的接続がさらに保証される。樹脂材料が硬化された後、当該接続の堅牢性も保証される。
【0206】
図54(
図7の構造に対応)および
図55(
図8の構造に対応)に示すように、接続構造200には、1層の樹脂材料層600がコーティングされている。この後、Micro-LED20を樹脂材料層600に移動し、Micro-LEDの第1の極及び第2の極21、22を接続構造200に接触させてから、樹脂材料層600を加熱して、
図56(
図7の構造に対応)および
図57(
図8の構造に対応)に示された表示パネルを得る。
【0207】
当該実施形態では、樹脂材料に溶剤がドープされたので、加熱により溶剤が蒸発し、樹脂材料が熱を受けて収縮され、収縮による圧力は、Micro-LEDの第1の極及び第2の極と接続構造との間に強固な電気的接続を形成させる。
【0208】
本開示による表示パネルの上述製造プロセスを完了した後、表示バックプレートにおけるパッケージ層を除去して(例えば、O2プラズマエッチングを採用して)、表示バックプレートにおけるパッドを露出させることもでき、パッドを駆動IC等にボンディングして、表示パネルと駆動回路との組立が完了する。
【0209】
本開示の実施例では、Micro-LEDのボンディングおよびICのボンディングは、いずれも表示バックプレートの2つの面において行われるので、このとき、表示パネルは、超狭額縁を達成することができ、複数の表示パネルは、つなぎ合わせによって巨大スクリーンを形成し、シームレススプライシングを実現する。
【0210】
当業者は、本明細書を考慮してここで開示された内容を実践した後、本開示の他の実施形態を容易に想到する。本出願は、本開示のいかなる変形、用途、または適応的変化をカバーすることを意図し、これらの変形、用途、または適応的変化は、本開示の一般的な原理に従い、本開示に開示されていない本技術分野における公知常識または慣用技術手段を含む。明細書および実施例は、例示的なものとのみ見なされ、本開示の真の範囲および精神は、特許請求の範囲によって指摘される。
【0211】
本開示は、以上で説明され且つ添付の図面に記載された正確な構造に限定されるものではなく、その範囲から逸脱することなく様々な修正及び変更が可能であることを理解すべきである。本開示の範囲は、添付された特許請求の範囲のみによって制限される。
【符号の説明】
【0212】
10 表示バックプレート
20 マイクロ発光ダイオード
21 第1の極
22 第2の極
100 アレイ基板
100A 薄膜トランジスタ
100B 共通電極信号線
200 接続構造
201 本体部
202 導電部
211 突起
211A 有機絶縁部
212A 無機絶縁部
300 パッド
400 パッケージ層
500 ベース
501 凹部
510 基板
511 分離可能な層
512 樹脂層
【国際調査報告】