IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ミレ インダストリー カンパニー,リミテッドの特許一覧

<>
  • 特表-ゴルフティー差し 図1
  • 特表-ゴルフティー差し 図2
  • 特表-ゴルフティー差し 図3
  • 特表-ゴルフティー差し 図4
  • 特表-ゴルフティー差し 図5
  • 特表-ゴルフティー差し 図6
  • 特表-ゴルフティー差し 図7
  • 特表-ゴルフティー差し 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-28
(54)【発明の名称】ゴルフティー差し
(51)【国際特許分類】
   A63B 57/20 20150101AFI20220920BHJP
   A63B 57/35 20150101ALI20220920BHJP
   A63B 102/32 20150101ALN20220920BHJP
【FI】
A63B57/20
A63B57/35
A63B102:32
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021577976
(86)(22)【出願日】2019-12-24
(85)【翻訳文提出日】2022-02-04
(86)【国際出願番号】 KR2019018430
(87)【国際公開番号】W WO2021015373
(87)【国際公開日】2021-01-28
(31)【優先権主張番号】10-2019-0088409
(32)【優先日】2019-07-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521568384
【氏名又は名称】ミレ インダストリー カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ジェ フン
(57)【要約】
本発明は、ゴルフティーを差して携帯するゴルフティー差しに関し、さらに詳細には、中空でありながら、上部が開放され、内側面にゴルフティーが挿入支持される差込支持具を有する胴体部を備えるが、胴体部の一側の外面部にはゴルファーの衣類やベルトなどに掛けて携帯するクリップ部を設け、且つ、胴体部の他側の外面部にはマーカー兼用グリーンフォークを付着する磁石部を設け、胴体部の内部にゴルフティーを差し、マーカー兼用グリーンフォークを磁石部に付着した後、これをゴルファーのズボン(ベルト)にクリップ部を介して掛けて携帯可能にすることにより、ゴルフラウンド時に、ゴルフティーなどの紛失を防止し、これらを便利に取り出して使用可能にし、ゴルフ競技の便宜性を向上させることができるゴルフティー差しに関する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
側面が閉鎖された中空であり、上部及び下部が開放され、内側面にゴルフティー(101)が挿入支持される差込支持具(111)を有する胴体部(110)と、
前記胴体部(110)の一側の外面部に備えられ、ゴルファーの衣類やベルトに掛けて固定するクリップ部(120)と、
前記胴体部(110)の他側の外面部に、前記クリップ部(120)と対向して備えられ、マーカー兼用グリーンフォーク(102)を付着する磁石部(130)と、を含み、
前記差込支持具(111)は、
前記胴体部(110)の内部に下方に向かって中空の円錐台(111a)を形成し、前記円錐台(111a)の端部に前記ゴルフティー(101)の下端部が弾性的に挿入されて支持されるように、複数個のスロット溝(111c)の間に形成される弾性支持部(111b)が備えられ、前記ゴルフティー(101)が前記弾性支持部(111b)に弾性的に挿入固定され、
前記差込支持具(111)は複数個で備えられ、前記差込支持具(111)の間には前記差込支持具(111)の基底部よりも高く形成された境界壁(112)が備えられ、前記境界壁(112)の上部の両側には、ラウンド状であり、前記胴体部(110)の内壁面の上部側から境界壁(112)の上部側まで次第に厚くなるように傾斜して形成されるガイド傾斜面部(113)が備えられる、ゴルフティー差し。
【請求項2】
前記胴体部(110)の上部側は、前記クリップ部(120)が備えられる前面部(A)の上端部側から前記磁石部(130)が備えられる後面部(B)の上端部側に行くほど、高さが次第に低くなって内部が露出されるように形成される、請求項1に記載のゴルフティー差し。
【請求項3】
前記磁石部(130)が備えられる前記胴体部(110)の後面部(B)の両側の縁部には、前記磁石部(130)に装着される前記マーカー兼用グリーンフォーク(102)が任意の外力により離脱することを防止するガード部(115)が突出して備えられる、請求項2に記載のゴルフティー差し。
【請求項4】
前記円錐台(111a)に備えられる前記スロット溝(111c)には、前記弾性支持部(111b)を弾性的に連結する弾性バンド(111d)がさらに備えられる、請求項1に記載のゴルフティー差し。
【請求項5】
前記胴体部(110)の下端開放部には、ショートティーを差して固定するショートティー差込部(140)が挿入設置され、
前記ショートティー差込部(140)は、上部面が開放され、内部に空間が形成される差込固定部(141)と、前記差込固定部(141)の下端部の外側に突出して前記胴体部(110)の下端面が支持される止め支持段部(142)と、前記差込固定部(141)の下部面の中央部に備えられてその内部と連通しており、ショートティー(101a)が差し込まれるティー差込口(143)とからなり、
前記差込固定部(141)の内部には、前記ティー差込口(143)と連通しており、前記ティー差込口(143)に挿入される前記ショートティー(101a)のボディーが挿入支持される円筒状のティー支持部(144)が備えられる、請求項1に記載のゴルフティー差し。
【請求項6】
前記ティー支持部(144)は、基底部からその先端部に行くほど直径が次第に小さくなって弾性復元力を有するように、円周に複数のスロット(144a)が長さ方向に備えられる、請求項5に記載のゴルフティー差し。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフティーを差して携帯するゴルフティー差しに関し、さらに詳細には、中空でありながら、上部が開放され、内側面にゴルフティーが挿入支持される差込支持具を有する胴体部を備えるが、胴体部の一側の外面部には、ゴルファーの衣類やベルトなどに掛けて携帯するクリップ部を設け、且つ、胴体部の他側の外面部には、マーカー兼用グリーンフォークを付着する磁石部を設け、胴体部の内部にゴルフティーを差し、マーカー兼用グリーンフォークを磁石部に付着した後、これをゴルファーのズボン(ベルト)にクリップ部を介して掛けて携帯可能にすることにより、ゴルフラウンド時に、ゴルフティーなどの紛失を防止し、これらを便利に取り出して使用可能にし、ゴルフ競技の便宜性を向上させることができるゴルフティー差しに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ゴルフ競技(いわゆる、ラウンド)では、ゴルフクラブとゴルフボールの他に、競技に必要な様々な用品がある。
【0003】
すなわち、ゴルフ競技に必要な用品としては、手袋、帽子、ゴルフシューズ、ティー(Tee)、マーカー(Marker)、グリーンフォーク(Green fork)、距離測定機、用品の収納ポーチ、成績記録用紙など、非常に様々な用品がある。
【0004】
このような用品の中で、ゴルフティーショット用ティー及びグリーンでの位置を表示するマーカーは必須で備えなければならない。
【0005】
ゴルフ競技において、ティー(Tee)は、ゴルフクラブでティーボックスからショットをする際に、ティーボックスの地面に所定の高さで挿し込み、その上端部にゴルフボールを載せてショットをするゴルフ競技用の必須用品である。
【0006】
このようなゴルフ競技用ティーは、競技中に、ゴルファーが各ホール毎にティーボックスでティーを地面に挿し込んで使用しているが、そのために、普通は、ゴルファーが、ティーを別のポーチに入れて保管したり又ゴルファーのズボンポケットに入れたりし、ゴルフ競技を進める度にそれを取り出して使用する。
【0007】
ところが、このようにゴルファーのズボンポケットやポーチに保管して使用するゴルフティーは、ティーショットの各ホール毎にゴルファーが取り出して使用するため、保管し易く、取り出しが楽でなければならない。
【0008】
そのため、従来のようにティーをポケットに保管し、使用の都度それを取り出して使用することは、あちこちのポケットを探るなどの不便さだけでなく、ゴルフティーを頻繁に紛失しかねないという問題点があった。
【0009】
また、ゴルフティーは、地面に挿し込んで使用するため、地面への挿入部位に土や異物が付着するが、このような状態でズボンポケットやポーチなどに保管する場合には、土や異物が落ちてしまい、非衛生的である。
【0010】
なお、ゴルフ用ティーを携帯用ポーチなどに保管して管理する場合、様々な用品が入り混じっているため、ゴルファーが競技をする度に適切なゴルフティーを探して取り出して使用しなければならず、面倒だった。
【0011】
一方、ゴルフティーと共に使用されるボールマーカー(ball marker)は、ゴルフ競技中にグリーンに載った自分のゴルフボールの位置を表示し、他のプレーヤのプレーに支障をきたさないように使用するものであり、これは、ゴルフラウンドにおいて、ゴルフティーと共に必須携帯品として使用されている。
【0012】
このようなボールマーカーは、ゴルファーがティーショット(tee shot)をした後、セカンドショット及びボールをホールに寄せるためのアプローチショットなど、ボールがグリーンに安着するまでは使用しないため、フィールド移動中に、ゴルファーはボールマーカーをズボンポケットに入れたまま、又はポーチに入れたままプレーを進めることになる。
【0013】
したがって、ボールマーカーをゴルフティーと共に又は別途に携行しなければならず、それらを迅速に使用すべきプレーに支障をきたし、しかも、グリーン上でボールマーカーを使用するべくズボンポケットなどを探る過程で集中力が非常に散漫になるという問題点があった。
【0014】
そこで、従来は、別途の磁石付きホルダーにボールマーカーを付着し、かかるボールマーカーホルダーを帽子やバックル、手袋、ゴルフシューズなどに装着して携行し、必要時にボールマーカーをホルダーから取り外して使用してきた。
【0015】
しかしながら、このような従来のボールマーカーホルダーは、その使用において、ゴルフティーと共に保管及び携行できないような個別の形態となっており、競技進行の妨害要素とされることがあるため、ゴルフティー及びボールマーカーを共に保管及び携行できる新しい形態のゴルフティーホルダー製品が要求されている実情である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【特許文献1】韓国登録特許第10-0538742号公報
【特許文献2】韓国登録特許第10-1965625号公報
【特許文献3】韓国登録実用新案第20-0410163号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
そこで、本発明は、前記のような従来の問題を解決するために案出されたものであり、中空でありながら、上部が開放され、内側面にゴルフティーが挿入支持される差込支持具を有する胴体部を備え、胴体部の前面の外側面部には、ゴルファーの衣類やベルトなどに固定するクリップ部を設け、胴体部の内部にゴルフティーを差し、これをゴルファーのズボン(ベルト)に掛けて携帯可能にすることにより、ゴルフラウンド時に、ゴルフティーなどの紛失を防止し、ティーボックスからティーを迅速に取り出して使用でき、ゴルフ競技の便宜性を向上させることができるゴルフティー差しを提供することにその目的がある。
【0018】
本発明の他の目的は、胴体部の外側面部に、マーカー兼用グリーンフォークを付着する磁石部を設け、マーカー兼用グリーンフォークを磁石部に付着してゴルフティーと共に携帯することにより、ゴルフラウンド時に、グリーンでこれらを簡便に取り外して使用することができ、ゴルフ競技をより迅速に進行することにある。
【0019】
本発明のさらに他の目的は、ゴルフ競技中に別に意識せずに容易にゴルフティーを出し入れでき、ゴルフティーについた土又は異物を容易に洗浄できるゴルフティー差しを提供することである。
【0020】
本発明の他の目的は、ゴルフティー及びマーカー兼用グリーンフォークを共に保管及び携帯することにより、紛失を防止し、ゴルフ競技を効率的に進行することにある。
【課題を解決するための手段】
【0021】
前記目的を達成するための本発明は、側面が閉鎖された中空でありながら、上部及び下部が開放され、内側面にゴルフティー(101)が挿入支持される差込支持具(111)を有する胴体部(110)と;前記胴体部(110)の一側の外面部に備えられ、ゴルファーの衣類やベルトに掛けて固定するクリップ部(120);及び前記胴体部(110)の他側の外面部に、前記クリップ部(120)と対向して備えられ、マーカー兼用グリーンフォーク(102)を付着する磁石部(130);を含み、前記差込支持具(111)は、前記胴体部(110)の内部に下方に向かって中空の円錐台(111a)を形成し、前記円錐台(111a)の端部にゴルフティー(101)の下端部が弾性的に挿入されて支持されるように、複数個のスロット溝(111c)間に形成される弾性支持部(111b)が備えられ、前記ゴルフティー(101)が前記弾性支持部(111b)に弾性的に挿入固定される。
【0022】
また、本発明の前記差込支持具(111)は、複数個で備えられ、前記差込支持具(111)間には前記差込支持具(111)の基底部より高く形成される境界壁(112)が備えられ、前記境界壁(112)の上部の両側には、ラウンド状でありながら、前記胴体部(110)の内壁面の上部側から境界壁(112)の上部側まで次第に厚くなるように傾斜して形成されるガイド傾斜面部(113)が備えられる。
【0023】
また、本発明の前記胴体部(110)の上部側は、前記クリップ部(120)が備えられる前面部(A)の上端部側から前記磁石部(130)が備えられる後面部(B)の上端部側に行くほど、高さが次第に低くなって内部が露出されるように形成される。
【0024】
また、本発明の前記磁石部(130)が備えられる前記胴体部(110)の後面部(B)の両側の縁部には、前記磁石部(130)に装着される前記マーカー兼用グリーンフォーク(102)が任意の外力により離脱することを防止するガード部(115)が突出して備えられる。
【0025】
また、本発明の前記円錐台(111a)に備えられる前記スロット溝(111c)には、前記弾性支持部(111b)を弾性的に連結する弾性バンド(111d)がさらに備えられる。
【0026】
また、本発明の前記胴体部(110)の下端開放部には、ショートティーを差して固定するショートティー差込部(140)が挿入設置され、前記ショートティー差込部(140)は、上部面が開放され、内部に空間が形成される差込固定部(141)と、前記差込固定部(141)の下端部の外側に突出して前記胴体部(110)の下端面が支持される止め支持段部(142)と、前記差込固定部(141)の下部面の中央部に備えられ、その内部と連通してショートティー(101a)を差し込ませるティー差込口(143)とから構成され、前記差込固定部(141)の内部には、前記ティー差込口(143)と連通して前記ティー差込口(143)に挿入される前記ショートティー(101a)のボディーが挿入支持される円筒状のティー支持部(144)が備えられる。
【0027】
また、本発明の前記ティー支持部(144)は、基底部からその先端部に行くほど直径が次第に小さくなって弾性復元力を有するように、円周に複数のスロット(144a)が、長さ方向に備えられる。
【発明の効果】
【0028】
本発明に係るゴルフティー差しは、中空でありながら、上部が開放され、内側面にゴルフティーが挿入支持される差込支持具を有する胴体部を備え、その前面の外側面部にゴルファーの衣類やベルトなどに固定するクリップ部を設け、前記胴体部の内部にゴルフティーを差し、これをゴルファーのズボン(ベルト)に掛けて携帯することにより、ゴルフラウンド時に、ゴルフティーの紛失を防止し、ティーボックスからティーを迅速に取り出して使用することができ、ゴルフ競技の便宜性が向上する。
【0029】
また、本発明は、胴体部の外側面部にマーカー兼用グリーンフォークを付着する磁石部を設け、マーカー兼用グリーンフォークを磁石部に付着し、ゴルフティーと共に携帯することにより、ゴルフラウンド時に、グリーンでそれらを簡単に取り外して使用でき、ゴルフ競技をより迅速に進行することができるという長所がある。
【0030】
なお、本発明は、ゴルフ競技中に別に意識せずにゴルフティーを容易に出し入れでき、ゴルフティーについている土又は異物を容易に洗浄できるという効果がある。
【0031】
なお、本発明は、ゴルフティー及びマーカー兼用グリーンフォークを共に保管・携帯することにより、紛失を防止し、ゴルフ競技を効率的に進行できるという長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本発明に係るゴルフティー差しを示す斜視状態図である。
図2】本発明に係るゴルフティー差しを示す側面状態図である。
図3】本発明に係るゴルフティー差しを示す断面状態図である。
図4】本発明に係るゴルフティー差しを示す平面状態図である。
図5】本発明に係るゴルフティー差しに、ゴルフティー及びマーカー兼用グリーンフォークが収納装着された斜視状態図である。
図6】本発明に係るゴルフティー差しからゴルフティー及びマーカー兼用グリーンフォークが分離された斜視状態図である。
図7】本発明に係るゴルフティー差しが別途の保管ケースに収納された斜視状態図である。
図8】本発明に係るゴルフティー差しにゴルフティー及びマーカー兼用グリーンフォークが収納装着され、ゴルファーのズボンベルト及びベルトループに着用された概略状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の好ましい実施例を、添付図面を参照しつつ、当該分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように説明する。
【0034】
本発明に係るゴルフティー差し100は、図1図7に示すように、
側面が閉鎖された中空でありながら、上部及び下部が開放され、内側面にゴルフティー101が挿入支持される差込支持具111を有する胴体部110を備えるが、
前記胴体部110の前面の外側面部には、ゴルファーの衣類やベルトなどに掛けて固定するクリップ部120が備えられ、
前記胴体部110の後面の外側面部には、前記クリップ部120と対向しているとともに、マーカー兼用グリーンフォーク102を付着する磁石部130が備えられ、
前記差込支持具111は、
前記胴体部110の内部に下方に向かって中空の円錐台111aが形成され、該円錐台111aの端部にゴルフティー101の下端部が弾性的に挿入されて支持されるように複数個のスロット溝111cの間に弾性支持部111bが設けられ、該弾性支持部111bに前記ゴルフティー101が弾性的に挿入固定されて携帯可能となるように構成される。
【0035】
ゴルフ競技において、ゴルフティー(Tee)は、ゴルフクラブでティーボックスからティーショットをする際に、ティーボックスの地面に所定の高さで挿し込んだ後、その上端部にゴルフボールを載せてから打撃(ショット)を加えるゴルフ競技用の必須用品である。
【0036】
このようなゴルフ競技用ティーは、競技中に、ゴルファーが各ホール毎にティーボックスでティーを地面に挿し込んで使用するが、そのために、普通は、ゴルファーがティーを別のポーチに入れて保管するか又はゴルファーのズボンポケットに入れておき、ゴルフ競技を進める度にそれを取り出して使用する。
【0037】
本発明のゴルフティー差し100は、ゴルフティー101を別のポーチやゴルファーのズボンポケットに入れてから再び取り出して使用する不便さを軽減するために、ゴルファーのズボンベルトなどに掛けて携帯し、必要時にゴルフティーをゴルフティー差し100から迅速に取り出して使用できるように便宜性を高め、ゴルフ競技の迅速な進行を可能にするものである。
【0038】
前記差込支持具111は、ロングティー及びショートティーを共に保管できるように、2個以上の複数個で備えられることが好ましい。一般に、ゴルフティー101は、ティーボックスの地面から高く挿して使用するロングティー、低く挿して使用するショートティー、及び中間ティーなどがある。
【0039】
前記差込支持具111が2個以上備えられる構成において、前記差込支持具111の間には前記差込支持具111の基底部よりも高く形成される境界壁112が備えられ、該境界壁112の上部の両側には、ゴルフティー101が前記差込支持具111に容易にガイドして挿入されるように、ラウンド状でありながら、前記胴体部110の内壁面の上部側から境界壁112の上部側に至るまで次第に厚くなって傾斜して形成されるガイド傾斜面部113がさらに備えられている。
【0040】
したがって、前記差込支持具111に前記ゴルフティー101を差し込む際、該ゴルフティー101の下端部が前記ガイド傾斜面部113に触れてスライドしながらガイドされて前記差込支持具111に容易に挿入され、非常に便利である。
【0041】
ここで、前記差込支持具111の基底部とは、前記差込支持具111が前記胴体部110の内壁面部に連結される部位のことをいう。
【0042】
また、後面の外側面部は前面の外側面部に比べて高さが低いので、後面の外側面部を通って前面の外側面部にゴルフティーが止められ、下方にゴルフティーを容易に挿入することができる。
【0043】
上記のように構成される前記差込支持具111にゴルフティー101を挿入すると、ゴルフティー101の端部が前記差込支持具111に挿入される瞬間、前記弾性支持部111bが弾性的に開き、ゴルフティー101の端部を弾性的に支持するようになる。
【0044】
この際、前記ゴルフティー101の端部が前記ガイド傾斜面部113に接触しても、前記ゴルフティー101の端部が前記ガイド傾斜面部113の傾斜面に乗って滑りながらガイドされ、前記弾性支持部111bに容易に挿入支持される。
【0045】
このような後面の外側面部と前面の外側面部との相対的な高さの差により、ガイド傾斜面部から、本発明のゴルフティー差しがゴルフズボンの尻部に主に装着され、ゴルファーが前記差込支持具111を肉眼で直接見ることができなくても、感覚的にゴルフティーを挿入することができる。
【0046】
また、本発明の差込支持具111の下部は開放されており、ゴルフティーについている土などの異物が運動中に下に落下するので、別途の洗浄過程が不要である。
【0047】
これをさらにいうと、図2に示すように、前記胴体部110の上部側は開放されており、前記クリップ部120が備えられる前面部Aの上端部側から前記磁石部130が備えられる後面部Bの上端部側に行くほど、その開放縁の高さが次第に低くなるように形成されている。ここで、前記高さは、前記胴体部110の水平底面部を基準とする。すなわち、前記胴体部110の前面部Aの上端部側の高さh1は、前記胴体部110の後面部Bの上端部側の高さh2よりも高い。
【0048】
したがって、前記胴体部110の内部にゴルフティーが挿入されて支持されるとき、前記胴体部110の後面部の上部側ではゴルフティーが露出され、この露出部からゴルフティーを容易に取り出したり装着したりすることができる。
【0049】
また、前記胴体部110前面部の上部側には、図8(a)に示すように、ベルトループに掛けるリング150を取り付ける設置口114が備えられている。
【0050】
本発明は、前記設置口114を通じて前記リング150を連結設置し、前記リング150をゴルファーのズボンのベルトループなどに掛けて固定することにより、ゴルフティー差し100を簡便に携帯することができる。
【0051】
前記リング150が掛けられる前記設置口114は、前記クリップ部120の上端部に備えられてもよい。
【0052】
また、磁石部130が備えられる前記胴体部110の後面部Bの両側の縁部には、前記磁石部130に装着される前記マーカー兼用グリーンフォーク102が外力により任意に離脱することを防止するガード部115が突出して備えられている。
【0053】
前記ガード部115は、マーカー部102aが位置する上部側は広く形成されており、グリーンフォーク102bが位置する下部側は狭く形成されている。
【0054】
基本的に、前記マーカー兼用グリーンフォーク102は、薄い円盤状になっており、ボールを持ち上げてその位置を表示するためにグリーンに置くマーカーと、グリーンにボールが落ちて凹んだ跡を修理するためにフォーク状になっているグリーンフォークとを一体に作製したものである。また、本発明の前記マーカー部102aは、前記磁石部130に付着しやすくなるように、金属材で作製される。
【0055】
そして、前記胴体部110の下端開放部には、ショートティー(short tee)を差して固定するショートティー差込部140が挿入設置されてよい。
【0056】
ゴルフ競技において、ショートティー(short tee)は、アイアンでティーショットをするために、パー3ホールで地面に最も低く挿して使用するゴルフ用品である。
【0057】
前記ショートティー差込部140は、上部面が開放され、内部に空間が形成され、前記胴体部110の下端開放部に挿入設置される差込固定部141と、前記差込固定部141の下端部の外側に突出しており、前記胴体部110の下端面が支持される止め支持段部142と、前記差込固定部141の下部面の中央部に備えられ、その内部と連通してショートティー101aが差し込まれるティー差込口143とからなり、
【0058】
前記差込固定部141の内部には、前記ティー差込口143と連通しており、前記ティー差込口143に挿入される前記ショートティー101aのボディーを支持する円筒状のティー支持部144が備えられている。
【0059】
また、前記ティー支持部144は、基底部からその先端部に行くほど、直径が次第に小さくなるとともに、弾性復元力を有するように円周に複数のスロット144aが長さ方向に備えられている。
【0060】
したがって、前記ショートティー差込部140の下面から前記ティー差込口143を通じてショートティー101aを差し込むと、ヘッド部は前記ティー差込口143に掛かって支持され、胴体部は前記ティー支持部144に弾性的に挿入支持される。
【0061】
また、前記ショートティー差込部140に備えられる前記止め支持段部142には、その下部面方向に折り曲がるスカート部142aがさらに備えられ、前記スカート部142aの両側面には、前記ショートティー101aを親指と人差し指で容易に取り出せるように、凹溝142bが形成されている。
【0062】
したがって、前記ショートティー差込部140の下面部に形成される前記スカート部142aの凹溝によりショートティーを容易に挿入したり取り出したりできる。
【0063】
そして、前記ショートティー差込部140の下部面には、前記ティー差込口143の両側に貫通口145がさらに備えられている。
【0064】
前記貫通口145は、前記胴体部110の内部と連通しており、これを通じて、前記胴体部110の内部に存在するゴルフティーについている土などの異物が運動中に下に落下して外部に排出される。
【0065】
一方、前記ゴルフティー差し100は、ゴルファーのズボンベルトに掛けてゴルファーの身体に密着するように、前記胴体部110の前面部Aに前記クリップ部120が備えられる。
【0066】
このような前記クリップ部120は、上部側に前記胴体部110の前面部と連結される連結部121と、前記連結部121の端部から直下方向に折り曲がって形成される支持面部122とから構成される。前記支持面部122は、前記連結部121からその下端部まで、前記胴体部110の前面部とベルトなどが挟まれる所定の間隔122aだけ離隔して備えられる。
【0067】
また、前記支持面部122の端部は、前記胴体部110の外部面に弾性的に接触するように構成されてよい。これは、前記間隔122aにベルトなどを挟む際に、前記支持面部122の端部を弾性的に広げて挿入した後、再びその端部が弾性的に前記胴体部110の外部面に密着するので、任意に抜け落ちて紛失することを防止することができる。
【0068】
本発明の前記円錐台111aの前記弾性支持部111bの間に形成される前記スロット溝111cには、図3に示すように、前記弾性支持部111bを弾性的に連結する弾性バンド111dがさらに備えられてよい。
【0069】
これは、前記弾性支持部111bの弾性が弱まると、ゴルフティー101が前記差込支持具111に挿入される際に緩すぎて使用に不便であり得るが、これを防止するために、前記弾性支持部111bを互いに弾性的に連結し、前記弾性支持部111bの弾性力を長く保持可能にすることによって耐久性をさらに高めるためである。
【0070】
一方、本発明のゴルフティー差しは、図7に示すように、ゴルフ競技が終了した後に、それを別途の保管ケース160に収納して保管することにより、管理の効率性を向上させることができる。
【0071】
上記のように本発明のゴルフティー差しは、ゴルフティーを収納して携帯すると同時に、ボールマーカー兼用グリーンフォークを共に携帯可能にすることにより、ゴルフ競技に必須な2個のアイテム(用品)を単一の差しに装着及び携帯することができ、ゴルフ競技を便利に進行することができる。
【0072】
以上のように、本発明に係るゴルフティー差しは、中空でありながら、上部が開放され、内側面にゴルフティーが挿入支持される差込支持具を有する胴体部を備えるが、胴体部の一側の外面部にはゴルファーの衣類やベルトなどに掛けて携帯するクリップ部を設け、且つ、胴体部の他側の外面部にはマーカー兼用グリーンフォークを付着する磁石部を設け、胴体部の内部にゴルフティーを差し、マーカー兼用グリーンフォークを磁石部に付着した後、これをゴルファーのズボン(ベルト)にクリップ部を介して掛けて携帯可能にすることにより、ゴルフラウンド時に、ゴルフティーなどの紛失を防止し、これらを便利に取り出して使用可能にし、ゴルフ競技の便宜性を向上させることができる
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】