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特表2022-541917水溶性皮膚有益剤の送達を強化するための油中水型乳濁液組成物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-28
(54)【発明の名称】水溶性皮膚有益剤の送達を強化するための油中水型乳濁液組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/81 20060101AFI20220920BHJP
   A61K 8/04 20060101ALI20220920BHJP
   A61K 8/31 20060101ALI20220920BHJP
   A61K 8/92 20060101ALI20220920BHJP
   A61K 8/37 20060101ALI20220920BHJP
   A61K 8/73 20060101ALI20220920BHJP
   A61Q 19/10 20060101ALI20220920BHJP
   A61Q 17/00 20060101ALI20220920BHJP
【FI】
A61K8/81
A61K8/04
A61K8/31
A61K8/92
A61K8/37
A61K8/73
A61Q19/10
A61Q17/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2022503975
(86)(22)【出願日】2020-07-08
(85)【翻訳文提出日】2022-02-08
(86)【国際出願番号】 EP2020069227
(87)【国際公開番号】W WO2021013546
(87)【国際公開日】2021-01-28
(31)【優先権主張番号】19187809.9
(32)【優先日】2019-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521042714
【氏名又は名称】ユニリーバー・アイピー・ホールディングス・ベスローテン・ヴェンノーツハップ
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100124855
【弁理士】
【氏名又は名称】坪倉 道明
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100202267
【弁理士】
【氏名又は名称】森山 正浩
(74)【代理人】
【識別番号】100182132
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100172683
【弁理士】
【氏名又は名称】綾 聡平
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(74)【代理人】
【識別番号】100127812
【弁理士】
【氏名又は名称】城山 康文
(72)【発明者】
【氏名】アナンサスブラマニアン,シヴァクマール
(72)【発明者】
【氏名】ガートリア,ナレシュ・ダーラージラル
(72)【発明者】
【氏名】ヘギシュテ,スワプニル・ラビカント
(72)【発明者】
【氏名】マサパティ,ムリュティユンジャヤ・スワミー
(72)【発明者】
【氏名】マジュムダール,アミターバ
(72)【発明者】
【氏名】パルチュリ,ディヴィヤ
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AA081
4C083AA121
4C083AB332
4C083AB432
4C083AC011
4C083AC012
4C083AC122
4C083AC242
4C083AC441
4C083AC442
4C083AD131
4C083AD132
4C083AD321
4C083BB04
4C083BB05
4C083BB51
4C083CC23
4C083DD21
4C083DD32
4C083EE07
4C083FF05
(57)【要約】
本発明は、水溶性皮膚有益剤の強化された送達を提供する油中水型乳濁液組成物に関する。本発明は詳細には、ウォッシュオフ組成物、例えば、一般にアニオン性界面活性剤を含み、それでもそのような薬剤の強化された送達を提供する、毛髪、身体、手又は顔を洗浄するための組成物に関する。それは、特定の油中水型乳濁液を介して活性物質を供給することによって行われる。その油中水型乳濁液は、疎水性相、好ましくはワセリンを含み、好ましい乳化剤は、特定のHLB範囲のノニオン性界面活性剤である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)少なくとも一つの前記水溶性皮膚有益剤を含む水相;
(b)ワセリン又はロウから選択される疎水性相;及び
(c)乳化剤
を含む、少なくとも0.001重量%の25℃水溶解度を有する水溶性皮膚有益剤の送達を強化するための油中水型乳濁液組成物であって、
前記水溶性皮膚有益剤が、抗菌性高分子カチオン活性物質;ビタミンC、B3、B5又はN-メチルニコチンアミドの1以上から選択される水溶性ビタミン;水溶性日焼け止め;アルファ又はベータヒドロキシ酸;ペプチド;水溶性ヒアルロン酸、コラーゲン及びそれらの塩;ジヒドロキシアセトンのようなセルフタンニング化合物;カフェイン;又はIR3535のような水溶性防虫剤から選択される油中水型乳濁液組成物。
【請求項2】
前記水溶性皮膚有益剤が、抗菌性高分子カチオン活性物質;水溶性日焼け止め;アルファ又はベータヒドロキシ酸;ビタミンC、B3、B5又はN-メチルニコチンアミドの1以上から選択される水溶性ビタミン;カフェイン;IR3535などの水溶性防虫剤;及びペプチドのうちの少なくとも1つから選択される、請求項1に記載の油中水型乳濁液組成物。
【請求項3】
前記ワセリンが45~75℃の範囲のスリップ融点を有する、請求項1又は請求項2に記載の油中水型乳濁液組成物。
【請求項4】
前記乳化剤がノニオン性界面活性剤である、前記請求項のいずれか1項に記載の油中水型乳濁液組成物。
【請求項5】
前記ノニオン性界面活性剤が10未満、好ましくは2~7のHLB値を有する、請求項4に記載の油中水型乳濁液組成物。
【請求項6】
前記乳化剤が、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノオレエート又はそれらの組み合わせから選択される、請求項5に記載の油中水型乳濁液組成物。
【請求項7】
前記水溶性皮膚有益剤が抗菌性高分子カチオン活性物質である、前記請求項のいずれか1項に記載の油中水型乳濁液組成物。
【請求項8】
前記抗菌性高分子カチオン活性物質がポリジアリルジメチルアンモニウムクロリド又はキトサンである、請求項7に記載の油中水型乳濁液組成物。
【請求項9】
前記皮膚有益剤が前記乳濁液組成物の5~50重量%で含まれる、前記請求項のいずれか1項に記載の油中水型乳濁液組成物。
【請求項10】
前記疎水性相が前記乳濁液組成物の10~40重量%で含まれる、前記請求項のいずれか1項に記載の油中水型乳濁液組成物。
【請求項11】
前記乳化剤が前記乳濁液組成物の2~10重量%で含まれる、前記請求項のいずれか1項に記載の油中水型乳濁液組成物。
【請求項12】
(a)20~95℃の範囲の温度で前記乳化剤を前記疎水性相と混合する段階;
(b)20~95℃の温度に維持された水中の前記皮膚有益剤の溶液/分散液を段階(a)の混合物に混合する段階
を含む、前記請求項のいずれか1項に記載の油中水型乳濁液組成物の調製方法。
【請求項13】
1~20重量%の前記請求項1~11のいずれか1項に記載の油中水型乳濁液組成物及びアニオン性界面活性剤を含む美容上許容される基剤を含むクレンジング組成物。
【請求項14】
前記アニオン性界面活性剤が石鹸を含み、前記クレンジング組成物が石鹸バーである、請求項13に記載のクレンジング組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水溶性皮膚有益剤の送達強化を提供する乳濁液組成物に関する。本発明は、詳細には、パーソナルケア組成物、詳細にはクレンジング組成物、例えば、一般にアニオン性界面活性剤を含み、それでも水溶性活性物質、特にカチオン性活性剤の強化された送達を提供する毛髪、身体、手又は顔を洗浄するための組成物に関する。それは、特定の油中水型乳濁液を介して活性物質を送達することによって行われる。
【背景技術】
【0002】
人体の局所表面を洗浄するのに使用される製品は、クレンジング組成物によって送達される。それらは髪、顔、身体又は手を清浄にするために使用することができる。これらの組成物のほとんどは、石鹸のような天然資源又は合成資源のいずれかから作られたアニオン性界面活性剤を含む。このような組成物は、保湿、美白、アンチエイジング、抗炎症、コンディショニング、又は抗菌効果などのクレンジング以外の効果を提供するためにも使用される。トリクロロカルバニリド、トリクロサン、クロロキシレノール、塩化ベンザルコニウムなどのクレンジング組成物には、多くの抗菌活性物質も含まれている。カチオン電荷を有する活性物質は、抗菌活性物質として非常に効果的であると考えられている。アニオン系界面活性剤系におけるそのような活性物質の電荷中和のために、そのような製品にカチオン性活性剤を含めることは挑戦であった。それらが一般にすすぎ水で洗い流される傾向があるので、そのような組成物を介して十分な量で水溶性活性物質の沈着を確保することもまた挑戦である。高電荷密度を有する高分子カチオン活性物質のような化合物は、そのようなシステムに組み込むことがさらに困難である。
【0003】
局所適用のための低分子量カチオン種の送達は以前に開示されている。US2006051385(3M)は、抗菌組成物、特別には局所適用した場合に、特に粘膜組織(すなわち、粘膜)に適用した場合に有用なもの、例えばビグアニド類などのカチオン性消毒剤及びクロルヘキシジンなどのビスビグアニド類及びそれの各種塩、例えばジグルコネート、ジアセテート、ジメトサルフェート及びジアクテート塩(これらに限定されるものではない);ポリヘキサメチレンビグアニドなどの高分子四級アンモニウム化合物;銀及び各種銀錯体;塩化ベンザルコウム及びアルキル置換誘導体などの小分子四級アンモニウム化合物;二長鎖アルキル(C8-C18)四級アンモニウム化合物;セチルピリジニウムハライド類及びそれらの誘導体;ベンゼトニウムクロリド及びそれのアルキル置換誘導体;及びオクテニジンを開示している。この特許公開は、一般に、リーブオン組成物に関するものであり、促進剤成分を含めることによって所望の結果を達成するものである。それは、アニオン性界面活性剤を含むクレンジング組成物における水溶性皮膚有益活性物質の沈着を確実にする方法について述べていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】US2006051385
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、当技術分野では、大量のアニオン性界面活性剤を含むクレンジング組成物において水溶性又はカチオン性活性物質の送達強化を提供するニーズが存在する。本発明者らは、ワセリン又はロウのような疎水性成分及び乳化剤、好ましくは特定のHLB範囲を有するノニオン性界面活性剤も含む油中水型乳濁液に活性物質を含めることによってこれを達成した。本発明者らはまた、驚くべきことに、本発明が固体クレンジング組成物においてより効果的であり、その安定性は液体組成物に製剤された場合にはそれほど良くないことを見出した。
【0006】
したがって、本発明の目的は、水溶性皮膚有益剤の送達を強化するためのアニオン性界面活性剤を含む組成物を提供することである。
【0007】
本発明の別の目的は、そのようなウォッシュオフ組成物を介したカチオン性抗菌活性物質の強化された送達を提供することである。
【0008】
本発明のさらに別の目的は、石鹸組成物を介したそのような活性物質の強化された送達を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の態様によれば、少なくとも0.001重量%の25℃水溶解度を有する水溶性皮膚有益剤の送達を強化するための油中水型乳濁液組成物であって、
(a)少なくとも一つの前記水溶性皮膚有益剤を含む水相;
(b)ワセリン又はロウから選択される疎水性相;及び
(c)乳化剤
を含む油中水型乳濁液組成物が提供される。
【0010】
好ましい態様は、前記乳化剤がノニオン性界面活性剤である乳濁液組成物に関する。
本発明の第2の態様は、
(a)20~95℃の範囲の温度で乳化剤を疎水性相と混合する段階;
(b)20~95℃の温度に維持された水中の皮膚有益剤の溶液/分散液を段階(a)の混合物と混合する段階
を含む、第1の態様の油中水型乳濁液組成物の調製方法に関する。
【0011】
本発明の第3の態様は、第1の態様の油中水型乳濁液組成物及びアニオン性界面活性剤を含む美容上許容される基剤を含むクレンジング組成物に関する。
【発明を実施するための形態】
【0012】
これら及び他の態様、特徴及び利点は、下記の詳細な説明及び添付の特許請求の範囲を読むことにより、当業者に明らかになるであろう。誤解を避けるために、本発明の1態様の任意の特徴を、本発明の他の任意の態様で利用することができる。「含む(comprising)」という言葉は、「含む(including)」を意味することを意図しているが、必ずしも「からなる(consisting of)」又は「構成されている(composed of)」とは限らない。言い換えれば、列記された段階又は選択肢は網羅的である必要はない。留意すべき点として、下記の説明に記載されている例は、本発明を明確にすることを意図するものであり、本発明をそれらの例自体に限定することを意図していない。同様に、別断の断りがない限り、全てのパーセントは重量/重量パーセントである。動作例及び比較例を除いて、又は別断で明瞭に示されている場合を除き、材料の量又は反応条件、材料の物性、及び/又は使用を示す本説明及び特許請求の範囲における全ての数字は、「約」という単語によって修飾されているものと理解されるべきである。「xからyまで」の形式で表される数値範囲は、x及びyを含むものと理解される。特定の特徴について、複数の好ましい範囲が「xからyまで」の形式で記述される場合、異なるエンドポイントを組み合わせた全ての範囲も想到されることは明らかである。言い換えると、値の範囲を指定する際に、いずれか特定の上限値をいずれか特定の下限値に関連付けることができる。
【0013】
請求項は複数の従属又は重複なしで見付かり得るという事実にかかわらず、本明細書中に見られる本発明の開示は、互いに多項従属した請求項中に見出される全ての実施形態をカバーするものと考えるべきである。
【0014】
本発明の特定の態様(例えば、本発明の組成物)に関して、ある特徴が開示される場合、そのような開示はまた、必要な変更を加えて本発明のいずれか他の態様(例えば、本発明に関連する方法又はプロセス)に適用されると見なされるべきである。
【0015】
油中水型乳濁液組成物とは、連続相が油であり、分散相が水溶性活性物質を含み得る水である乳濁液形態の組成物を意味する。
【0016】
本明細書で使用される「クレンジング組成物」とは、哺乳動物、特にヒトの皮膚、毛髪及び/又は頭皮への局所適用のための組成物であって、一般に局所表面に適用されてクレンジング効果を提供する組成物を含むことを意味する。そのような組成物は、一般に、数秒から最長数分までの期間にわたり、体の所望の局所表面に適用される。適用時間が数秒から数分程度と短く、その後、組成物を水で洗い流すか、拭き取る場合、そのような組成物は、クレンジング組成物又はウォッシュオフ組成物として知られている。組成物が、例えば数分から最長24時間のより長い期間適用され、普通は通常のパーソナルクレンジングのプロセス中に洗い流される場合、そのような組成物は、リーブオン組成物として知られている。本発明による組成物は、好ましくはウォッシュオフタイプのものである。これには、外観向上、クレンジング、臭気抑制、又は全身麻酔のために人体に適用されるすべての製品が含まれる。本発明のクレンジング組成物は、好ましくは、ゲル、半固体、又は固体組成物の形態であり、シャンプー、コンディショナー、手洗い、洗顔又はボディウォッシュ製品として製品を配送するためのバー組成物であることが特に好ましい。それは、より好ましくは、手又は人体の他の部分を消毒するために使用される。
【0017】
本発明は、水溶性皮膚有益剤の送達を強化するための油中水型乳濁液組成物に関する。乳濁液は油中水型組成物である。したがって、乳濁液組成物は、油(又は疎水性)相が水相が液滴の形で分散している連続相であるものである。水溶性皮膚有益剤は水(又は水相)に含まれている。乳化剤を使用することにより、油中水型乳濁液が安定した状態に確実に維持される。
【0018】
25℃で0.001重量%、好ましくは0.002重量%、さらに好ましくは0.005重量%の水溶解度基準を満たす水溶性皮膚有益剤を使用することができる。それは、好ましくは、抗菌性高分子カチオン活性物質;水溶性ビタミン及びそれの誘導体;グリセロール、砂糖、ブドウ糖、果糖から選択される皮膚健康ミクロビオームのためのプレバイオティクス;水溶性日焼け止め;アルファ又はベータヒドロキシ酸、プロバイオティクス;ペプチド;水溶性ヒアルロン酸、コラーゲン及びそれらの塩;水溶性天然抽出物;イタコン酸のような水溶性抗菌剤;ジヒドロキシアセトンのようなセルフタンニング化合物;カフェイン;IR3535のような水溶性防虫剤;及びグリセロールクアット(glycerol quat)又はヒドロキシエチル尿素などの水溶性保湿剤の1以上である。
【0019】
上記の活性剤のうち、好ましいものは、抗菌性高分子カチオン性活性物質;ビタミンC、B3、B5又はN-メチルニコチンアミド及びそれらの誘導体の1以上から選択される水溶性ビタミン;カフェイン;IR3535などの水溶性防虫剤;ペプチド;イタコン酸などの水溶性抗菌剤;水溶性日焼け止め;グリセロール、砂糖、ブドウ糖、果糖から選択される皮膚健康ミクロビオームのためのプレバイオティクス;グリセロールクアット又はヒドロキシエチル尿素などの水溶性保湿剤;アルファ又はベータヒドロキシ酸;又は水溶性天然抽出物の1以上である。
【0020】
より好ましい皮膚有益剤は、抗菌性高分子カチオン活性物質;ビタミンC、B3、B5又はN-メチルニコチンアミドの1以上から選択される水溶性ビタミン;水溶性日焼け止め;アルファ又はベータヒドロキシ酸;ペプチド;水溶性ヒアルロン酸、コラーゲン及びそれらの塩;ジヒドロキシアセトンのようなセルフタンニング化合物;カフェイン;IR3535のような水溶性防虫剤から選択される。
【0021】
さらに好ましい皮膚有益剤は、抗菌性高分子カチオン活性物質;水溶性日焼け止め;アルファ又はベータヒドロキシ酸;ビタミンC、B3、B5又はN-メチルニコチンアミドの1以上から選択される水溶性ビタミン;カフェイン;IR3535などの水溶性防虫剤;及びペプチドの1以上から選択される。
【0022】
さらに好ましい活性物質は、抗菌性高分子カチオン活性物質;ビタミンC、B3、B5又はN-メチルニコチンアミドの1以上から選択される水溶性ビタミン;水溶性日焼け止め;アルファ又はベータヒドロキシ酸;IR3535などの水溶性防虫剤;及びペプチドである。
【0023】
最も好ましい活性物質は、高分子カチオン性分子である。
【0024】
好ましくは乳濁液組成物に含まれ得る高分子カチオン性分子は、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロリド(PDADMAC)又はキトサンの1以上、好ましくはPDADMACである。
【0025】
PDADMACは、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド(DADMACのホモポリマーである。本発明で使用するのに好ましいPDADMAC分子量は2,00,000~20,00,000、好ましくは4,00,000~6,00,000の範囲である。これは、約126の高電荷密度カチオン性ポリマーであり、10,000~20,000mPasの範囲の粘度を有する。このポリマーは、Lubrizol Inc.からのMerquat-100(INCI:Polyquaternium-6)の商品名で入手できる。
【0026】
含まれ得る水溶性ビタミン又はそれの誘導体は、ビタミンC、E、B3、B5又はN-メチルニコチンアミド、より好ましくはビタミンB3のうちの1以上から選択される。含まれ得る水溶性日焼け止めは、2-フェニルベンゾイミダゾール-5-スルホン酸(Enulizoleとして販売)又はサリチル酸エチルヘキシル(Neoheliopan OSとして販売)の1以上から選択される。含まれ得るアルファヒドロキシ酸は、乳酸、グリコール酸又はサリチル酸のうちの1以上から選択され、好ましくは乳酸である。組成物に含まれ得るプロバイオティクスは、好ましくは細菌溶解物である。組成物に含まれる場合のペプチドは、好ましくは、10以下のペプチド単位を有する加水分解アミノ酸である。水溶性防虫剤は、好ましくは、化学名エチルブチルアセチルアミノプロピオネートの化学名を有するIR3535である。
【0027】
水溶性皮膚有益剤は、好ましくは、油中水型乳濁液組成物に、乳濁液組成物の5~50重量%、より好ましくは10~40重量%で含まれる。
【0028】
疎水性相は、ワセリン又はロウから選択され、好ましくはワセリンである。疎水性相はまた、相対的に少量の脂肪酸、トリグリセリド又はシリコーンのような他の疎水性材料を含み得る。
【0029】
黄色ワセリンとして知られるワセリンは、炭素鎖長が25以上の石油から得られる半固体炭化水素の精製混合物である。ワセリンは保湿性に優れ、融点は37℃より少し下から数度上まである。それは無色又は淡黄色(高度に蒸留されていない場合)、半透明及び純粋な場合は味や臭いがない。それは水に不溶である。ワセリンは、一般的に黄色ワセリンとしても知られる。本発明での使用に好ましいワセリンは、45~75℃の範囲のスリップ融点を有する。
【0030】
疎水性相は、好ましくは、油中水型乳濁液組成物の20~60重量%、より好ましくは20~50重量%で含まれる。
【0031】
本明細書で使用される「ロウ」は、長いアルキル鎖を特徴的に含む有機化合物の一種を指す。代表的には、ロウは、約25℃で可塑性(可鍛性)である。本明細書で使用される「ロウエステル」は、ロウによって構成されるエステルを意味する。ロウは好ましくは、40℃~200℃、より好ましくは50℃~120℃の融点を有する。
【0032】
本発明で使用するためのロウは好ましくは、化粧品組成物での使用に適している。そのロウは、天然ロウ及び/又は合成ロウであり得る。このようなロウは、炭化水素ロウ及びエステルロウから選択される場合が多いが、ロウは好ましくはロウエステルを含む。一部の好ましい実施形態では、ロウは、蜜ロウ、米ぬかロウ、モンタンロウ、鯨ロウ、カルナウバロウ、カンデリラロウ、サトウキビロウ、昆虫ロウ、ワセリン又はそれらの混合物を含む。より好ましくは、ロウは、蜜ロウ、米ぬかロウ、モンタンロウ、カルナウバロウ、ワセリン又はそれらの混合物を含む。さらにより好ましくは、ロウは蜜ロウである。
【0033】
油中水を乳化させ、それを安定した状態に保つのに使用するための乳化剤は、好ましくはノニオン性界面活性剤である。本発明の乳濁液組成物で使用するための好ましい界面活性剤は、10未満、好ましくは2~7の間のHLB値を有する。
【0034】
HLBは、グリフィン法を使用して計算され、その場合にHLB=20×Mh/Mであり、Mhは分子の親水性部分の分子量であり、Mは分子全体の分子量であり、任意のスケールで0~20の結果が得られる。各種ノニオン性界面活性剤の代表的な値を以下に示す。
・値<10:脂溶性(水不溶性)
・値>10:水溶性
・4~8の値は、消泡剤を示す。
・7~11の値は、W/O(油中水)乳化剤を示す。
・12~16の値は、水中油型乳濁液を示す。
・11~14の値は、湿潤剤を示す。
・12~15の値は洗剤の代表的なものである。
・16~20の値は、可溶化剤又はヒドロトロープを示す。
【0035】
本発明の油中水型乳濁液組成物で使用するのに適した乳化剤は、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノオレエート又はそれらの組み合わせから選択される。ソルビタンモノステアレートは商品名SPAN-60で販売されており、ソルビタンモノオレエートは商品名SPAN-80で販売されている。これらの乳化剤の両方を使用して乳濁液を調製することが好ましい。
【0036】
乳化剤は、乳濁液組成物の2~10重量%、好ましくは2~8重量%で含まれる。
【0037】
水又は水相は、油中水型乳濁液で分散相を形成する。それは、好ましくは、乳濁液の40~60重量%、好ましくは40~55重量%で存在する。
【0038】
乳濁液は、好ましくは、周囲温度(30℃)で液体状態である。乳濁液の粘度は、6rpmでLV4スピンドルを備えたブルックフィールド粘度計を使用して測定して、好ましくは50,000~2,00,000cpsの範囲であり、より好ましくは1,00,000~1,50,000cpsの範囲である。
【0039】
油中水型乳化剤は好ましくは、水/水相に水溶性皮膚有益剤を最大限に含めることを確実にするために、以下のプロセスを使用して調製する。これらの段階は、(a)20~95℃の範囲の温度で乳化剤を疎水性相と混合すること;続いて(b)20~95℃の温度に維持された水中の水溶性皮膚有益剤の溶液/分散液を段階(a)の混合物に混合することを含む。段階(a)及び段階(b)の両方の好ましい温度は、70~85℃の範囲である。
【0040】
本発明はまた、第1の態様の油中水型乳濁液組成物とアニオン性界面活性剤を含む美容上許容される基剤とを含むクレンジング組成物に関する。美容上許容される基剤は、アニオン性界面活性剤に加えて水を含む。特に好ましいアニオン性界面活性剤は石鹸である。乳濁液組成物は、好ましくは、クレンジング組成物の1~20重量%、好ましくは2~10重量%で含まれる。
【0041】
石鹸は、好ましくはC8-C24石鹸、より好ましくはC10-C20石鹸、そして最も好ましくはC12-C18石鹸である。石鹸のカチオンは、アルカリ金属、アルカリ土類金属、又はアンモニウムであることができる。好ましくは、石鹸のカチオンは、ナトリウム、カリウム又はアンモニウムから選択される。より好ましくは、石鹸のカチオンはナトリウム又はカリウムである。
【0042】
代表的な脂肪酸ブレンドは、石鹸の重量基準で5~30%のヤシ脂肪酸及び70~95%の獣脂脂肪酸からなる。落花生、大豆、獣脂、ヤシ、パーム核などの他の好適なオイル/脂肪から誘導される脂肪酸も、他の所望の比率で使用することができる。
【0043】
アニオン性界面活性剤を含む美容上許容される基剤は、本発明の第1の態様の油中水型乳濁液組成物以外の組成物の残りを形成している。したがって、美容上許容される基剤は、一般に、クレンジング組成物の80~99重量%を形成する。
【0044】
存在する場合、アニオン性界面活性剤、例えば石鹸は、好ましくは、クレンジング組成物の1~90重量%、好ましくは10~85重量%、より好ましくは25~75重量%の量で存在する。クレンジング組成物は好ましくは、固体又は半固体の形態であり、最も好ましくは固体の形態である。好ましい固体組成物は、石鹸バーの形状である。
【0045】
他のアニオン性界面活性剤は、好ましくは、アルキルエーテル硫酸塩、一級アルキル硫酸塩、二級アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、又はエトキシル化アルキル硫酸塩から選択される。本発明のクレンジング組成物において好ましい石鹸以外のアニオン性界面活性剤は、アルキルエーテル硫酸塩であり、好ましくは、天然又は合成源及び/又はスルホン酸のいずれかからの1~3個のエチレンオキシド基を有するものである。特に好ましいのはラウリルエーテル硫酸ナトリウムである。アルキルポリグルコシドもまた、組成物中に存在することができ、好ましくは、C6-C16の炭素鎖長を有するものである。
【0046】
好ましい組成物は、香料、顔料、防腐剤、皮膚軟化剤、日焼け止め剤、ゲル化剤及び増粘剤などの他の既知の成分を含み得る。これらの成分の選択は、組成物の形式に大きく依存する。
水が好ましい担体である。水が存在する場合、それは、好ましくは、組成物の少なくとも1重量%、より好ましくは少なくとも2重量%、さらにより好ましくは少なくとも5重量%で存在する。水が担体である場合、好ましいクレンジング組成物は、10~40重量%、より好ましくは12~25重量%の水を含む。
【0047】
本発明はまた、本発明の組成物を所望の皮膚表面に適用する段階を含む、皮膚に皮膚有益剤を送達する方法に関する。これに続いて、指定された時間が経過した後、表面から組成物を実質的に除去する。通常、人々は体の部分を洗うのに約10秒~2分を費やし、この時間枠で活性物質の望ましい沈着が起こっているはずであると期待される。洗浄時間は、好ましくは10秒~1分、より好ましくは10秒~30秒である。表面からの組成物の除去は、好適なワイプを使用して表面から組成物を拭き取ることによって達成することができる。あるいは、それは、水で表面を洗う(rising)ことで組成物が実質的に含まないようにすることによって達成することができる。組成物は通常、組成物を水で希釈した後、所望の皮膚表面に適用される。組成物は、希釈溶液の1~50重量%、好ましくは2~20重量%の濃度まで水で希釈することができる。
【0048】
ここで、以下の非限定的な実施例を用いて、本発明を説明する。
【実施例
【0049】
油中水型乳濁液に活性な高分子カチオン性抗菌剤を含めることの効果
以下の油中水型乳濁液(下記表-1のように)を調製し、石鹸バーに組み込んだ。
【0050】
表-1
【表1】
【0051】
乳濁液製造プロセス:
1.あらかじめ計量した量のワセリンを混合容器に入れ、その塊を82℃まで加熱する。
2.この塊を連続攪拌下に置き、温度が82℃に安定するまで乳化剤(SMO及びSMS)を加える。
3.別の容器で必要な量のMerquat-100とDM(脱塩)水を測定し、連続攪拌下に塊を82℃まで加熱する。混合時に乳濁液塊が冷却されないように、80℃を超える同様の温度で分散した連続相を使用することが有用である。
4.ワセリンと乳化剤の塊(油相)をシルバーソンホモジナイザー下に置き、シルバーソンを2000RPMに設定する。Merquat-100に水(水相)を70mL/分の速度で混合容器に投入し、Silversonの速度を徐々に上げて5000RPMとする。
5.混合を20分間続ける。
6.乳化後、周囲設定下で塊を30℃まで冷却する。
7.LV4スピンドル、6rpmで粘度(30℃で)をチェックする。それは好ましくは125000cpsより高い。
8.さらに使用するために保管瓶に材料を移す。
【0052】
上記の乳濁液組成物を使用して、従来の粉砕及びプロッド(plodded)経路によって石鹸バー(表-2)を製造した。
【0053】
表-2
【表2】
【0054】
抗菌活性を以下のように測定した。
1.予備洗浄段階(7日):入浴、手洗い、前腕の洗浄などに使用するために、各志願者に非抗菌性の石鹸バーを提供した。
2.志願者に対して、試験が完了するまで、リーブオン製品(日焼け止め、手の除菌剤、皮膚保湿剤、ローション、クリーム、オイル、及び抗菌製品)の使用を控えるように指示した。
3.志願者に対して、7日間の予備洗浄の後に試験実施施設に来るよう求めた。
4.第8日に、以下に述べるように、片方の前腕をプラセボ石鹸バーで洗浄し、他方の前腕を試験石鹸バーで洗浄した。
(a)水道水の温度を24℃±2℃に維持した。
(b)石鹸を濡らし水中に10秒間浸した。
(c)各前腕を水(100mL±10mL)で濡らした。
(d)石鹸を前腕の長さ全体で10回前後にこすった。
(e)前腕に水(3mL±1mL)を塗布し、30秒間泡立てた。
(f)泡を前腕上に20秒間保持した。
(g)前腕を水で1分間洗浄して、石鹸が完全に洗い流されたことを確認した。
(h)滅菌ティッシュペーパーを使用して軽くたたいて乾かすことにより、過剰な水を除去した。
5.30分間の洗浄後、10原液からの大腸菌(E.Coli)(10536)10μLを、前腕の皮膚上の規定の円形領域(7cmの円形)に5分間塗布した(10培地原液は、18~20時間経過したブロス培養液を使用して10mMリン酸ナトリウム緩衝液で調製した。光学密度ODを620nmで0.8に調節して、10カウントを達成した。)。
6.前腕の皮膚に大腸菌(E.Coli)を5分間接触させた後、抽出緩衝液1.5mLを用いてカップスクラブ法(ASTM法、E2752-10)によってそれを回収した。
7.次に、各サンプルをD/E(Dey Engley中和ブロス)9mLで連続希釈し、個々の希釈液をマッコンキー寒天培地上に蒔いた。
8.プレートを37℃で24時間インキュベートして大腸菌(E.Coli)を増殖させた後、コロニーをカウントし、標準的な微生物学的方法を使用してlogcfu/mLを計算した。
【0055】
2本のバーを使用して30分間洗浄した後の残留大腸菌(E.Coli)を、以下の表3及び4に示している。
【0056】
表-3:
【表3】
【0057】
表-4:
【表4】
【0058】
上記の表のデータは、本発明(実施例1)による油中水中乳濁液中の1%PDADMACを含む石鹸バーが、(対照実施例Cに関して)大腸菌(E.Coli)の0.8対数減少を与えることを示しており、それは対照バー(実施例A)に対して、PDADMACなしで作成された同様のバー(実施例B)で達成された0.4の対数減少より良好である。
【0059】
実施例D~E:本発明の油中水型乳濁液を使用しないPDADMACの送達
組成を下記で提供の抗菌せっけんバーを準備した(実施例D)。本発明の油中水型乳濁液を使用せずに石鹸に直接添加することにより、1%のPDADMACを含む別の石鹸バーを調製した。これらの二つの石鹸組成物の抗菌効果(表-5)を、前に提供したものと同じプロトコルを使用して測定し、データを以下の表-6にまとめている。
【0060】
表-5
【表5】
【0061】
表-6
【表6】
表-6のデータは、PDADMACを含まない対照石鹸(実施例D)と比較して、PDADMACが石鹸バーに存在する場合(本発明の乳濁液によって含まれない場合)、抗菌効力の改善がない(実施例E)ことを示している。
【手続補正書】
【提出日】2021-05-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)少なくとも一つの前記水溶性皮膚有益剤を含む水相;
(b)ワセリン又はロウから選択される疎水性相;及び
(c)乳化剤
を含む、少なくとも0.001重量%の25℃水溶解度を有する水溶性皮膚有益剤の送達を強化するための油中水型乳濁液組成物であって、
前記水溶性皮膚有益剤が、抗菌性高分子カチオン活性物質から選択され、
前記皮膚有益剤が前記乳濁液組成物の5~50重量%で含まれ、
前記疎水性相が前記乳濁液組成物の10~40重量%で含まれ、および
前記乳化剤が前記乳濁液組成物の2~10重量%で含まれる、油中水型乳濁液組成物。
【請求項2】
前記ワセリンが45~75℃の範囲のスリップ融点を有する、請求項1に記載の油中水型乳濁液組成物。
【請求項3】
前記乳化剤がノニオン性界面活性剤である、請求項1または2に記載の油中水型乳濁液組成物。
【請求項4】
前記ノニオン性界面活性剤が10未満、好ましくは2~7のHLB値を有する、請求項3に記載の油中水型乳濁液組成物。
【請求項5】
前記乳化剤が、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノオレエート又はそれらの組み合わせから選択される、請求項4に記載の油中水型乳濁液組成物。
【請求項6】
前記抗菌性高分子カチオン活性物質がポリジアリルジメチルアンモニウムクロリド又はキトサンである、請求項1~5のいずれか1項に記載の油中水型乳濁液組成物。
【請求項7】
(a)20~95℃の範囲の温度で前記乳化剤を前記疎水性相と混合する段階;および
(b)20~95℃の温度に維持された水中の前記皮膚有益剤の溶液/分散液を段階(a)の混合物に混合する段階
を含む、前記請求項のいずれか1項に記載の油中水型乳濁液組成物の調製方法。
【請求項8】
1~20重量%の前記請求項1~6のいずれか1項に記載の油中水型乳濁液組成物及びアニオン性界面活性剤を含む美容上許容される基剤を含むクレンジング組成物。
【請求項9】
前記アニオン性界面活性剤が石鹸を含み、前記クレンジング組成物が石鹸バーである、請求項8に記載のクレンジング組成物。
【国際調査報告】