IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アドバンスト ソリューションズ ホールディングス、エルエルシーの特許一覧

特表2022-542284均一な加熱のために熱電モジュール(TEM)デバイスを使用するためのシステムおよび方法
<>
  • 特表-均一な加熱のために熱電モジュール(TEM)デバイスを使用するためのシステムおよび方法 図1
  • 特表-均一な加熱のために熱電モジュール(TEM)デバイスを使用するためのシステムおよび方法 図2
  • 特表-均一な加熱のために熱電モジュール(TEM)デバイスを使用するためのシステムおよび方法 図3
  • 特表-均一な加熱のために熱電モジュール(TEM)デバイスを使用するためのシステムおよび方法 図4
  • 特表-均一な加熱のために熱電モジュール(TEM)デバイスを使用するためのシステムおよび方法 図5
  • 特表-均一な加熱のために熱電モジュール(TEM)デバイスを使用するためのシステムおよび方法 図6
  • 特表-均一な加熱のために熱電モジュール(TEM)デバイスを使用するためのシステムおよび方法 図7
  • 特表-均一な加熱のために熱電モジュール(TEM)デバイスを使用するためのシステムおよび方法 図8
  • 特表-均一な加熱のために熱電モジュール(TEM)デバイスを使用するためのシステムおよび方法 図9
  • 特表-均一な加熱のために熱電モジュール(TEM)デバイスを使用するためのシステムおよび方法 図10
  • 特表-均一な加熱のために熱電モジュール(TEM)デバイスを使用するためのシステムおよび方法 図11
  • 特表-均一な加熱のために熱電モジュール(TEM)デバイスを使用するためのシステムおよび方法 図12
  • 特表-均一な加熱のために熱電モジュール(TEM)デバイスを使用するためのシステムおよび方法 図13
  • 特表-均一な加熱のために熱電モジュール(TEM)デバイスを使用するためのシステムおよび方法 図14
  • 特表-均一な加熱のために熱電モジュール(TEM)デバイスを使用するためのシステムおよび方法 図15
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-30
(54)【発明の名称】均一な加熱のために熱電モジュール(TEM)デバイスを使用するためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   A47J 37/04 20060101AFI20220922BHJP
   A47J 37/06 20060101ALI20220922BHJP
【FI】
A47J37/04 Z
A47J37/06 321
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022505547
(86)(22)【出願日】2020-07-28
(85)【翻訳文提出日】2022-03-02
(86)【国際出願番号】 US2020043834
(87)【国際公開番号】W WO2021021785
(87)【国際公開日】2021-02-04
(31)【優先権主張番号】62/879,712
(32)【優先日】2019-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
2.ZIGBEE
(71)【出願人】
【識別番号】522035351
【氏名又は名称】アドバンスト ソリューションズ ホールディングス、エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ゴールウェイ、マイケル ダブリュー.
【テーマコード(参考)】
4B040
【Fターム(参考)】
4B040AA08
4B040CA04
4B040CB30
(57)【要約】
熱電モジュール(TEM)デバイスを使用するためのシステムおよび方法は、温度差に基づいて電気を発生させるように構成されているTEMと、モーターおよびシャフトと、第1および第2のローラーコンポーネントとを含む。モーターは、TEMに連結されており、温度差に基づいてTEMから電気を受け取ると、第1の回転方向にシャフトを回転させるように構成されている。第1のローラーコンポーネントは、シャフトに連結されており、シャフトは、第1のローラーコンポーネントを第1の回転方向に回転させるように構成されている。第2のローラーコンポーネントは、第1のローラーコンポーネントに連結されており、加熱可能なアイテムを支持するように構成されている。第1の方向への第1のローラーコンポーネントの回転が、第2のローラーコンポーネントを第2の回転方向に回転させるように構成されており、第2のローラーコンポーネントによって支持されている加熱可能なアイテムが、第1の回転方向に回転させられるようになっている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱電モジュール(TEM)デバイスであって、前記熱電モジュール(TEM)デバイスは、
温度差に基づいて電気を発生させるように構成されている少なくとも1つのTEMと;
シャフトを含むモーターであって、前記モーターは、前記少なくとも1つのTEMに連結されており、前記温度差に基づいて前記少なくとも1つのTEMから電気を受け取ると、第1の回転方向に前記シャフトを回転させるように構成されている、モーターと;
前記シャフトに連結されている第1のローラーコンポーネントであって、前記シャフトは、前記第1のローラーコンポーネントを前記第1の回転方向に回転させるように構成されている、第1のローラーコンポーネントと;
前記第1のローラーコンポーネントに連結されている第2のローラーコンポーネントであって、前記第2のローラーコンポーネントは、加熱可能なアイテムを支持するように構成されている、第2のローラーコンポーネントと
を含み、
前記第1の方向への前記第1のローラーコンポーネントの回転が、前記第2のローラーコンポーネントを第2の回転方向に回転させるように構成されており、前記第2のローラーコンポーネントによって支持されている前記加熱可能なアイテムが、前記第1の回転方向に回転させられるようになっている、熱電モジュール(TEM)デバイス。
【請求項2】
前記TEMデバイスは、前記少なくとも1つのTEMを収容するように構成されているエンクロージャーを含むサイドコンポーネントをさらに含む、請求項1に記載のTEMデバイス。
【請求項3】
前記エンクロージャーは、前記モーターと、1つまたは複数のヒートシンクコンポーネントと、モーターハウジングとを収容するようにさらに構成されており、前記モーターハウジングは、熱シールドを含み、前記モーターを収容するように構成されており、前記熱シールドは、前記モーターを熱から遮蔽するように構成されている、請求項2に記載のTEMデバイス。
【請求項4】
前記第1のローラーコンポーネントおよび前記第2のローラーコンポーネントは、複数のローラーコンポーネントの一部であり、前記サイドコンポーネントは、前記複数のローラーコンポーネントに連結するように構成されている複数のギアを含む、請求項3に記載のTEMデバイス。
【請求項5】
前記複数のギアは、モーターギアおよび少なくとも1つの隣接するギアを含み、前記少なくとも1つの隣接するギアは、前記モーターギアおよび前記第2のローラーコンポーネントに連結されており、前記モーターギアは、前記第1のローラーコンポーネントおよび前記シャフトに連結されており、前記第1の方向への前記シャフトの回転が、前記モーターギアを前記第1の方向に回転させ、前記少なくとも1つの隣接するギアを前記第2の方向に回転させるように構成されるようになっている、請求項4に記載のTEMデバイス。
【請求項6】
前記複数のギアは、ピニオンをそれぞれ含み、前記ピニオンは、複数の歯を含み、前記モーターギアの前記複数の歯のそれぞれの歯が、回転の間に前記少なくとも1つの隣接するギアの前記複数の歯の隣接する歯に係合するように構成されるようになっている、請求項5に記載のTEMデバイス。
【請求項7】
前記サイドコンポーネントは、前記エンクロージャーと一体になっている、請求項2に記載のTEMデバイス。
【請求項8】
前記TEMデバイスは、前記少なくとも1つのTEMを収容するように構成されているエンクロージャーを含むサイドコンポーネントをさらに含み、前記サイドコンポーネントは、前記エンクロージャーを受け入れるように構成されている、請求項1に記載のTEMデバイス。
【請求項9】
前記エンクロージャーは、前記モーターを収容するように構成されている、請求項8に記載のTEMデバイス。
【請求項10】
前記TEMデバイスは、前記サイドコンポーネントとは別個のモーターアッセンブリをさらに含み、前記モーターアッセンブリは、前記モーターを収容するように構成されている、請求項8に記載のTEMデバイス。
【請求項11】
前記第2のローラーコンポーネントは、複数のプロングを含み、前記複数のプロングは、前記加熱可能なアイテムを支持および保持するように構成されている、請求項10に記載のTEMデバイス。
【請求項12】
前記第1の方向は、前記第2の方向と同じである、請求項1に記載のTEMデバイス。
【請求項13】
前記第1の方向は、前記第2の方向とは異なっている、請求項1に記載のTEMデバイス。
【請求項14】
前記第1のローラーコンポーネントおよび前記第2のローラーコンポーネントは、前記TEMデバイスと相互交換可能であるか、前記TEMデバイスと一体になっているか、または、それらの組み合わせとなるように構成されている、請求項1に記載のTEMデバイス。
【請求項15】
前記少なくとも1つのTEMは、前記モーターに連結されているバッテリーを充電するように構成されており、前記モーターは、前記温度差が前記少なくとも1つのTEMを活性化させるのに十分でないときには、前記バッテリーからの電気を介して前記シャフトを前記第1の回転方向に回転させるように構成されている、請求項1に記載のTEMデバイス。
【請求項16】
加熱可能なアイテムを均一に加熱するために熱電モジュール(TEM)デバイスを使用する方法であって、前記方法は、
熱源の上に前記TEMデバイスを配設するステップであって、前記TEMデバイスは、少なくとも1つのTEM、シャフトを含むモーター、第1のローラーコンポーネント、および、第2のローラーコンポーネントを含み、前記少なくとも1つのTEMは、前記熱源によって誘発される温度差に基づいて、電気を発生させるように構成されている、ステップと;
前記温度差に基づいて前記モーターが前記少なくとも1つのTEMから電気を受け取ると、前記シャフトを第1の回転方向に回転させるステップと;
前記シャフトの回転のときに、前記シャフトに連結されている前記第1のローラーコンポーネントを前記第1の回転方向に回転させるステップと;
前記第1のローラーコンポーネントの回転のときに、前記第1のローラーコンポーネントに連結されている前記第2のローラーコンポーネントを第2の回転方向に回転させるステップと
を含み、
前記第2のローラーコンポーネントは、前記加熱可能なアイテムを支持するように構成されており、前記第2のローラーコンポーネントによって支持されている前記加熱可能なアイテムが、前記第1の回転方向に回転させられるようになっている、方法。
【請求項17】
前記TEMデバイスは、前記少なくとも1つのTEMを収容するように構成されているエンクロージャーを含むサイドコンポーネントをさらに含み、
前記サイドコンポーネントは、前記エンクロージャーと一体になっているか、または前記エンクロージャーを受け入れるように構成されており;
前記第1の方向は、前記第2の方向と同じであるか、または、前記第2の方向とは異なっており;
前記第1のローラーコンポーネントおよび前記第2のローラーコンポーネントは、前記TEMデバイスと相互交換可能であるか、前記TEMデバイスと一体になっているか、または、それらの組み合わせとなるように構成されている、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
システムであって、前記システムは、
少なくとも1つのTEM、シャフトを含むモーター、第1のローラーコンポーネント、および、第2のローラーコンポーネントを含む、熱電モジュール(TEM)デバイスと;
ソフトウェアアプリケーションツールを含むスマートモバイルデバイスであって、前記スマートモバイルデバイスは、前記ソフトウェアアプリケーションツールを介して、前記TEMデバイスに通信可能に連結されている、スマートモバイルデバイスと;
前記TEMデバイスおよび前記ソフトウェアアプリケーションツールに通信可能に連結されている1つまたは複数のプロセッサーと;
前記1つまたは複数のプロセッサーに通信可能に連結されている非一時的なメモリーと;
前記非一時的なメモリーの中に記憶されている機械可読のインストラクションであって、前記機械可読のインストラクションは、前記1つまたは複数のプロセッサーによって実行されるときに、前記システムが少なくとも以下のこと:
温度差に基づいて前記TEMデバイスの前記少なくとも1つのTEMによって発生させられる電気をモニタリングすること;
前記温度差に基づいて前記モーターが前記少なくとも1つのTEMから電気を受け取ると、第1の回転方向への前記シャフトの回転を制御すること;
前記シャフトの回転のときに、前記シャフトに連結されている前記第1のローラーコンポーネントの前記第1の回転方向への回転をモニタリングすること;および、
前記第1のローラーコンポーネントの回転のときに、前記第1のローラーコンポーネントに連結されている前記第2のローラーコンポーネントの第2の回転方向への回転をモニタリングすること;
を実施することを引き起こす、機械可読のインストラクションと
を含み、
前記第2のローラーコンポーネントは、加熱可能なアイテムを支持するように構成されており、前記第2のローラーコンポーネントによって支持されている前記加熱可能なアイテムが、前記第1の回転方向に回転させられるようになっている、システム。
【請求項19】
前記システムは、前記1つまたは複数のプロセッサーによって実行されるときに、前記システムが少なくとも以下のこと:
前記ソフトウェアアプリケーションツールの上の設定機能を使用し、入力速度を受け取ること;および、
速度を前記設定機能の前記入力速度に設定することによって、前記ソフトウェアアプリケーションツールを介して、前記温度差に基づいて前記モーターが前記少なくとも1つのTEMから電気を受け取ると、第1の回転方向への前記シャフトの回転の速度を制御すること
を実施することを引き起こす機械可読のインストラクションをさらに含む、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記システムは、前記1つまたは複数のプロセッサーによって実行されるときに、前記システムが少なくとも以下のこと:
前記ソフトウェアアプリケーションツールに通信可能に連結されている熱センサーを使用し、温度をセンシングすること;
前記ソフトウェアアプリケーションツールの上のタイマーを使用し、加熱時間を追跡すること;および、
前記熱センサーによってセンシングされた前記温度および前記タイマーの前記加熱時間に基づいて、前記ソフトウェアアプリケーションツールによって回転の速度を設定することを介して、前記温度差に基づいて前記モーターが前記少なくとも1つのTEMから電気を受け取ると、第1の回転方向への前記シャフトの回転の速度を自動的に制御すること
を実施することを引き起こす機械可読のインストラクションをさらに含む、請求項18に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願との相互参照
本開示は、2019年7月29日に出願された「PASSIVE THERMOELECTRIC ROLLER-GRILL」という標題の米国仮特許出願第62/879,712号の利益を主張し、その全体が、参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
本明細書は、概して、アイテムを加熱するために熱分配を制御するためのシステムおよび方法に関し、より具体的には、熱源(たとえば、グリルなど)からアイテム(たとえば、食品製品など)を均一に加熱するために熱分配を制御するための熱電モジュール(TEM:thermoelectric module)デバイスを介して、熱分配を制御するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
グリルすることは、場合によっては、調理され過ぎた食品製品および不均一に調理された食品製品を結果として生じさせることが多い。ユーザーは、グリルから離れて戻ってきて、さまざまな部分において不均等に調理され焼き焦げている食品製品を見つける可能性がある。したがって、グリルするときの均一な調理および食品アイテムの焼き焦げ防止を支援するためのデバイスに対する必要性が存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
1つの実施形態では、熱電モジュール(TEM)デバイスは、温度差に基づいて電気を発生させるように構成されている少なくとも1つのTEMと、シャフトを含むモーターと、シャフトに連結されている第1のローラーコンポーネントと、第1のローラーコンポーネントに連結されている第2のローラーコンポーネントとを含むことが可能である。モーターは、少なくとも1つのTEMに連結され得り、温度差に基づいて少なくとも1つのTEMから電気を受け取ると、第1の回転方向にシャフトを回転させるように構成され得る。シャフトは、第1のローラーコンポーネントを第1の回転方向に回転させるように構成され得り、第2のローラーコンポーネントは、加熱可能なアイテムを支持するように構成され得る。第1の方向への第1のローラーコンポーネントの回転が、第2のローラーコンポーネントを第2の回転方向に回転させるように構成されており、第2のローラーコンポーネントによって支持されている加熱可能なアイテムが、第1の回転方向に回転させられるようになっている。
【0005】
加熱可能なアイテムを均一に加熱するために熱電モジュール(TEM)デバイスを使用する方法は、熱源の上にTEMデバイスを配設するステップであって、TEMデバイスは、少なくとも1つのTEM、シャフトを含むモーター、第1のローラーコンポーネント、および、第2のローラーコンポーネントを含み、少なくとも1つのTEMは、熱源によって誘発される温度差に基づいて、電気を発生させるように構成されている、ステップを含むことが可能である。方法は、温度差に基づいてモーターが少なくとも1つのTEMから電気を受け取ると、シャフトを第1の回転方向に回転させるステップと、シャフトの回転のときに、シャフトに連結されている第1のローラーコンポーネントを第1の回転方向に回転させるステップと、第1のローラーコンポーネントの回転のときに、第1のローラーコンポーネントに連結されている第2のローラーコンポーネントを第2の回転方向に回転させるステップとをさらに含むことが可能である。第2のローラーコンポーネントは、加熱可能なアイテムを支持するように構成され得り、第2のローラーコンポーネントによって支持されている加熱可能なアイテムが、第1の回転方向に回転させられるようになっている。
【0006】
システムは、少なくとも1つのTEM、シャフトを含むモーター、第1のローラーコンポーネント、および、第2のローラーコンポーネントを含む、熱電モジュール(TEM)デバイスと、ソフトウェアアプリケーションツールを含むスマートモバイルデバイスであって、スマートモバイルデバイスは、ソフトウェアアプリケーションツールを介して、TEMデバイスに通信可能に連結されている、スマートモバイルデバイスと、TEMデバイスおよびソフトウェアアプリケーションツールに通信可能に連結されている1つまたは複数のプロセッサーと、1つまたは複数のプロセッサーに通信可能に連結されている非一時的なメモリーと、機械可読のインストラクションとを含むことが可能である。機械可読のインストラクションは、非一時的なメモリーの中に記憶され得り、機械可読のインストラクションは、1つまたは複数のプロセッサーによって実行されるときに、システムが少なくとも以下のこと:温度差に基づいてTEMデバイスの少なくとも1つのTEMによって発生させられる電気をモニタリングすること、温度差に基づいてモーターが少なくとも1つのTEMから電気を受け取ると、第1の回転方向へのシャフトの回転を制御すること、シャフトの回転のときに、シャフトに連結されている第1のローラーコンポーネントの第1の回転方向への回転をモニタリングすること、および、第1のローラーコンポーネントの回転のときに、第1のローラーコンポーネントに連結されている第2のローラーコンポーネントの第2の回転方向への回転をモニタリングすることを実施することを引き起こす。第2のローラーコンポーネントは、加熱可能なアイテムを支持するように構成され得り、第2のローラーコンポーネントによって支持されている加熱可能なアイテムが、第1の回転方向に回転させられるようになっている。
【0007】
本明細書で説明されている実施形態によって提供されるこれらの特徴および追加的な特徴は、図面と併せて、以下の詳細な説明を考慮すると、より完全に理解されることとなる。
【0008】
図面に記載されている実施形態は、本質的に例示目的のためのものおよび例示的なものであり、特許請求の範囲によって定義される主題を限定することを意図していない。例示目的の実施形態の以下の詳細な説明は、以下の図面と併せて読むときに理解され得り、図面において、同様の構造は、同様の参照番号によって示されている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本明細書で示されて説明されている1つまたは複数の実施形態による、グリルの上の熱電モジュール(TEM)デバイスの正面斜視図である。
図2】本明細書で示されて説明されている1つまたは複数の実施形態による、グリルの上で使用されている図1のTEMデバイスの詳細図である。
図3】本明細書で示されて説明されている1つまたは複数の実施形態による、図1TEMデバイスの実施形態の側面斜視図である。
図4】エンクロージャーの一部分が除去された状態の、図3のTEMデバイスの側面斜視図である。
図5】ヒートシンクコンポーネントがエンクロージャーから除去された状態の、図4のTEMデバイスの側面斜視図である。
図6】本明細書で示されて説明されている1つまたは複数の実施形態による、エンクロージャーを含むモーターサイドコンポーネントを含む別のTEMデバイスの側面斜視図である。
図7】エンクロージャーを伴った図6のモーターサイドコンポーネントの側面斜視図である。
図8】エンクロージャーの一部分が除去された状態の、図6のモーターサイドコンポーネントの側面斜視図である。
図9】本明細書で示されて説明されている1つまたは複数の実施形態による、エンクロージャーを含むパワーサイドコンポーネントを備えたTEMデバイスの正面斜視図である。
図10】エンクロージャーを伴った図9のパワーサイドコンポーネントの側面斜視図である。
図11】エンクロージャーの一部分が除去された状態の、図9のモーターサイドコンポーネントの側面斜視図である。
図12】本明細書で示されて説明されている1つまたは複数の実施形態による、モバイルデバイスの上のTEMデバイス制御アプリケーションツールの第1のスクリーンの正面図である。
図13図12のTEMデバイス制御アプリケーションツールの第2のスクリーンの正面図である。
図14図12のTEMデバイス制御アプリケーションツールの第3のスクリーンの正面図である。
図15】本明細書で示されて説明されている1つまたは複数の実施形態による、図1図11のTEMデバイスおよび図12図14のTEMデバイス制御アプリケーションツールを利用するために、コンピューターおよびソフトウェアベースの方法を実装するためのシステムを概略的に図示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
全体的に図を参照すると、本開示の実施形態は、本明細書で説明されているようなアイテムを加熱するための熱分配を制御するためのシステムおよび方法に関する。そのようなシステムおよび方法のさまざまな実施形態が、本明細書で詳細に説明されている。
【0011】
本明細書で説明されているデバイスに関して、熱電モジュール(TEM)は、熱電発電機(たとえば、ゼーベック(Seebeck)発電機など)であることが可能である。ゼーベック発電機は、温度差を電気エネルギーに直接的に変換する(たとえば、2つの電気的に接続されている接合部の間の温度差が接合部間に電磁力を作り出すゼーベック効果現象を通して)。ゼーベック発電機は、逆に動作することが可能であり、デバイスに電圧を印加することが、電圧の大きさおよび極性に応じて、それが加熱器または冷却器として作用することを引き起こすことができるようになっている(たとえば、2つの電気的に接続されている接合部を横切って印加される電圧が接合部間に温度差を作り出すペルティエ(Peltier)効果現象を通して)。本明細書で説明されているTEMは、誘発される温度差から発生させられるエネルギーを電気的に作り出すように動作する。
【0012】
図1を参照すると、グリル100は、熱電モジュール(TEM)デバイス102を支持するように示されている。グリル100は、本明細書で説明されているTEMデバイスのいずれか(たとえば、下記にさらに詳細に説明されているTEMデバイス202、302など)を支持することが可能である。TEMデバイス102は、グリル100の加熱鉄の上に配設されており、それは、TEMデバイス102のための熱源として作用する。TEMデバイス102は、サイドコンポーネント104(たとえば、第1のサイドコンポーネント104Aおよび反対側の第2のサイドコンポーネント104Bなど)を含む。本明細書で説明されているサイドコンポーネント104、204、304のいずれかは、本明細書で説明されているようなTEMデバイス102、202、303の第1の側部、第2の側部、またはその両方の間で、実施形態において相互交換可能であり得るということが、本開示の範囲によっておよび本開示の範囲の中で企図されている。
【0013】
図1図2を参照すると、複数のローラー106が、サイドコンポーネント104同士の間に配設されているものとして示されている。複数のローラー106は、グリル100の上でグリルするための加熱可能なアイテム108(たとえば、ホットドッグなど)を保持および支持するように構成されている。より詳細に下記に説明されることとなるように、TEMデバイス102、202、304は、熱源としてグリル100によって誘発される温度差に基づいて、電気を発生させ、(図1図6および図9に関して)ローラー106、206、306、306A、356を回転させ、加熱可能なアイテム108の回転を引き起こすように構成されている。加熱可能なアイテム108の回転は、グリル100の中で加熱可能なアイテム108を自動的に、均一に、および均等に調理することを支援する。
【0014】
非限定的な例として、加熱可能なアイテム108は、ホットドッグであることが可能であり、ホットドッグは、複数のローラー108の上に配設されており、また、熱矢印110の方向にグリル100によって発生させられる熱に基づいて、複数の回転矢印112の方向に回転させられ、TEM102、202、302デバイスの中に電気を誘導し、本明細書で説明されているように、ローラーコンポーネント106、206、306、306A、356および加熱可能なアイテム108を回転させる。
【0015】
図3を参照すると、TEMデバイス102は、サイドコンポーネント104を含むことが可能であり、サイドコンポーネント104は、第1のサイドコンポーネント104Aおよび第2のサイドコンポーネント104Bを含む。サイドコンポーネント104は、エンクロージャー114をそれぞれ含むことが可能であり、エンクロージャー114は、図4図5に示されているように、少なくとも1つのTEM130を収容するように構成されている。TEMデバイス102は、形状が長方形であり、さまざまなサイズを含むことが可能である。ある実施形態において、TEMデバイス102は、おおよそ22インチの幅、おおよそ7インチの長さ、および、おおよそ2インチの高さを含むことが可能であり、エンクロージャー114Aと114Bとの間に配設されている複数のローラーコンポーネント106を含み、エンクロージャー114Aおよび114Bは、防水性になっていることが可能である。
【0016】
図4図5は、説明の明確化のために、エンクロージャー114の一部分が除去された状態のTEMデバイス102を示している。エンクロージャー114は、ローラー側壁部116および底部支持壁部118を含む。ローラー側壁部116は、複数のローラー106を受け入れるように構成されている。底部支持壁部118は、ローラー側壁部116の底部に取り付けられており、複数のローラー106から離れるようにローラー側壁部116の底部から延在するように構成されている。底部支持壁部118は、少なくとも1つのTEM130を支持するように構成されている。少なくとも1つのTEM130は、1つまたは複数のヒートシンクコンポーネント120、120A、120Bと、モーター124を収容するモーターハウジング122とを支持するように構成され得る。モーター124は、直流電流(DC)モーターであることが可能であるが、交流電流(AC)モーターも、本開示の範囲によっておよび本開示の範囲の中で企図されている。1つまたは複数のヒートシンクコンポーネント120、120A、120Bは、熱源および少なくとも1つのTEM130からの熱を消散するように構成されている。1つまたは複数のヒートシンクコンポーネント120、120A、120Bは、少なくとも1つのTEM130から熱を吸収し、TEMデバイス102の上部に向けて上向きに熱を消散するように構成され得る。
【0017】
モーターハウジング122は、熱シールドを含むことが可能であり、熱シールドは、さらに、モーター124を過熱から保護するように構成されており、また、モーター124の周りに熱保護を提供し、配線接続部を探索する(explore)ように構成されている。より詳細に下記に説明されることとなるように、モーター124は、シャフト128に連結されており、シャフト128は、モーターギア126Aに連結されており、複数のギア126のうちの隣接するギア126を駆動する。複数のギア126は、複数のローラーコンポーネント106にそれぞれ連結されているので、ギア126の回転は、本明細書で説明されているように、ローラーコンポーネント106のそれぞれの回転を駆動する。本明細書で説明されているような1つまたは複数のローラーコンポーネント(たとえば、複数のローラーコンポーネント106など)は、食品グレードのステンレス鋼から作製され得り、たとえば、304もしくは316または同等のステンレス鋼であることが可能である。それぞれのローラーコンポーネントは、円筒または他の適切な形状であることが可能である。
【0018】
図5を参照すると、TEMデバイス102は、温度差に基づいて電気を発生させるように構成されている少なくとも1つのTEM130を含み、温度差は、グリル100などのような熱源から誘発され得る。TEMデバイス102は、シャフト128を含むモーター124をさらに含む。モーター124は、少なくとも1つのTEM130に連結されており、温度差に基づいて少なくとも1つのTEM130から電気を受け取ると、第1の回転方向にシャフト128を回転させるように構成されている。
【0019】
TEMデバイス102は、シャフト128に連結されている第1のローラーコンポーネント106を含む。シャフト128は、第1の回転方向(たとえば、図2の回転矢印112によって示されているものなど)に第1のローラーコンポーネント106を回転させるように構成されている。TEMデバイス102は、第1のローラーコンポーネント106に連結されている第2のローラーコンポーネント106を含む。第2のローラーコンポーネント106は、加熱可能なアイテム108(たとえば、食品製品など)を支持するように構成され得る。食品製品は、ホットドッグ、チキン、ソーセージ、またはブリトーであることが可能である。実施形態において、熱製品は、粘土材料を含むことが可能であり、TEMデバイス102が、粘土を焼いて陶器を生成させるためのオーブンタイプの動作のために使用され得るようになっている。
【0020】
第1の方向への第1のローラーコンポーネント106の回転は、第2の回転方向に第2のローラーコンポーネント106を回転させるように構成され得り、第2のローラーコンポーネント106によって支持されている加熱可能なアイテム108が、第1の回転方向に(たとえば、図2の回転矢印112の方向などに)回転させられるようになっている。図2の実施形態では、第1の回転方向は、第2の回転方向とは異なっている。(たとえば、下記にさらに詳細に説明されている図9のTEMデバイス302などに関して)本明細書で説明されている別の実施形態では、第1の回転方向は、第2の回転方向と同じである。
【0021】
再び図2図3を参照すると、TEMデバイス102は、エンクロージャー114を含むサイドコンポーネント104、104A、104Bを含むことが可能であり、エンクロージャー114は、少なくとも1つのTEM130を収容するように構成されている。サイドコンポーネント104、104A、104Bは、エンクロージャーと一体になっていることが可能である。エンクロージャー114は、モーター124、1つまたは複数のヒートシンクコンポーネント120、120A、120B、およびモーターハウジング122を収容するようにさらに構成され得る。モーターハウジング122は、モーター124を収容するように構成されている。モーターハウジング122は、熱シールド(たとえば、モーターを熱から遮蔽するように構成されている材料など)から作製され得る。
【0022】
再び図5を参照すると、第1のローラーコンポーネント106および第2のローラーコンポーネント106は、複数のローラーコンポーネント106の一部であることが可能である。サイドコンポーネント104は、複数のローラーコンポーネント106に連結するように構成されている複数のギア126を含むことが可能である。複数のギア126は、モーターギア126Aおよび少なくとも1つの隣接するギア126を含むことが可能であり、少なくとも1つの隣接するギア126は、モーターギア126Aおよび第2のローラーコンポーネント106に連結されている。モーターギア126Aは、第1のローラーコンポーネント106およびシャフト128に連結され得り、第1の方向への(たとえば、回転矢印112の方向への)シャフト128の回転が、モーターギア126Aを第1の方向に回転させ、少なくとも1つの隣接するギア126を第2の方向(それは、第1の方向と反対になっていることが可能である)に回転させるように構成されるようになっている。非限定的な実施形態として、複数のギア126は、ピニオン(たとえば、円形ギア)をそれぞれ含むことが可能である。ピニオンは、複数の歯を含むことが可能であり、モーターギア126Aの複数の歯のそれぞれの歯が、回転の間に少なくとも1つの隣接するギア126の複数の歯の隣接する歯に係合するように構成されるようになっている。
【0023】
図6図8の実施形態において、TEMデバイス202は、サイドコンポーネント204を含み、一体化されたモーター(たとえば、モーター224など)を含むエンクロージャー214を受け入れるように構成されている。図6を参照すると、TEMデバイス202は、温度差に基づいて電気を発生させるように構成されている少なくとも1つのTEM230を含む。図7図8に示されているように、TEMデバイス202は、シャフト228を含むモーター224をさらに含む。モーター224は、少なくとも1つのTEM230に連結されており、温度差に基づいて少なくとも1つのTEM230から電気を受け取ると、シャフト228を第1の回転方向に回転させるように構成されている。
【0024】
TEMデバイス202は、シャフト228に連結されている第1のローラーコンポーネント206を含む。シャフト228は、第1のローラーコンポーネント206を第1の回転方向に回転させるように構成されている。TEMデバイス202は、第1のローラーコンポーネント206に連結されている第2のローラーコンポーネント206を含む。第2のローラーコンポーネント206は、加熱可能なアイテム108を支持するように構成され得る。
【0025】
第1の方向への第1のローラーコンポーネント206の回転は、第2の回転方向に第2のローラーコンポーネント206を回転させるように構成され得り、第2のローラーコンポーネント206によって支持されている加熱可能なアイテム108が、第1の回転方向に回転させられるようになっている。図2の実施形態と同様に、TEMデバイス202に関する第1の回転方向は、第2の回転方向とは異なっていてもよい。
【0026】
図6を参照すると、TEMデバイス202は、エンクロージャー214を含むサイドコンポーネント204、204A、204Bを含むことが可能であり、エンクロージャー214は、少なくとも1つのTEM230を収容するように構成されている。サイドコンポーネント204、204A、204Bは、エンクロージャー214を受け入れるように構成され得る。図8に示されているように、エンクロージャー214は、モーターハウジング222を介してモーター224を収容するように構成され得る。
【0027】
サイドコンポーネント204、204A、204Bは、ローラー側壁部216、底部支持壁部218、および、1対の側壁部219を含むことが可能である。ローラー側壁部216は、ローラーコンポーネント206を受け入れるように構成され得る。底部支持壁部218は、ローラー側壁部216の底部に取り付けられており、ローラー206から離れるようにローラー側壁部216の底部から延在するように構成され得る。1対の側壁部219は、ローラー側壁部216の端部部分と底部支持壁部218の端部部分との間に配設され得る。ローラー側壁部216、底部支持壁部218、および、1対の側壁部219は、エンクロージャー214を受け入れて保持するようにサイズ決めされ、形状決めされ、構成され得る。
【0028】
エンクロージャー214は、上部表面壁部232、1対の内部側部表面壁部234、外側側部表面壁部236、底部表面壁部238、および内側側部表面壁部240を含むことが可能である。底部表面壁部238は、サイドコンポーネント204の底部支持壁部218による受け入れのために、および、サイドコンポーネント204の底部支持壁部218による同一平面上の接触のために構成され得る。1対の内部側部表面壁部234は、1対の側壁部219による受け入れのために、および、1対の側壁部219に対する同一平面上の接触のために構成され得る。内側側部表面壁部240は、サイドコンポーネント204がエンクロージャー214を受け入れてエンクロージャー214に連結されているときに、ローラー側壁部216による受け入れのために、および、ローラー側壁部216に対する同一平面上の接触のために構成され得る。図7図8を参照すると、エンクロージャー214の底部表面壁部238は、少なくとも1つのTEM230を支持するように構成されている。TEM230は、1つまたは複数のヒートシンクコンポーネントおよびモーターハウジング222を支持することが可能である。モーターハウジング222は、モーター224を収容するように構成されており、シャフト228が、モーター224から延在している。シャフト228は、サイドコンポーネント204のモーターギア226A(図6)と連結し、本明細書で説明されているように、対応するローラーコンポーネント206を回転させるように構成されている。
【0029】
図9図11の実施形態において、TEMデバイス302は、サイドコンポーネント304、304A、304Bを含み、エンクロージャー314を受け入れるように構成されており、エンクロージャー314は、モーター362とは別個になっており、モーター362に電気的に連結されており、モーター362は、ローラーコンポーネント306Aを回転させるように構成されている。エンクロージャー314は、本明細書で説明されているように、モーター362のための電源として作用する。図9を参照すると、TEMデバイス302は、少なくとも1つのTEM330を含み、少なくとも1つのTEM330は、温度差に基づいて、電源としてのエンクロージャー314によって電気を発生させるように構成されている。TEMデバイス302は、シャフトを含むモーター362(たとえば、シャフト128、228を備えたモーター124、224と同様)をさらに含む。モーター362は、(たとえば、電気通信などを通して)少なくとも1つのTEM330に連結されており、温度差に基づいて少なくとも1つのTEM330から電気を受け取ると、シャフトを第1の回転方向に回転させるように構成されている。
【0030】
サイドコンポーネント304、304A、304Bは、ローラー側壁部316、底部支持壁部318、および、1対の側壁部319を含むことが可能である。ローラー側壁部316は、ローラーコンポーネント306を受け入れるように構成され得る。底部支持壁部318は、ローラー側壁部316の底部に取り付けられており、ローラー306から離れるようにローラー側壁部316の底部から延在するように構成され得る。1対の側壁部319は、ローラー側壁部316の端部部分と底部支持壁部318の端部部分との間に配設され得る。ローラー側壁部316、底部支持壁部318、および、1対の側壁部319は、エンクロージャー314を受け入れて保持するようにサイズ決めされ、形状決めされ、構成され得る。
【0031】
エンクロージャー314は、上部表面壁部332、1対の内部側部表面壁部334、外側側部表面壁部336、底部表面壁部338、および内側側部表面壁部340を含むことが可能である。底部表面壁部338は、サイドコンポーネント304の底部支持壁部318による受け入れのために、および、サイドコンポーネント304の底部支持壁部318による同一平面上の接触のために構成され得る。1対の内部側部表面壁部334は、1対の側壁部319による受け入れのために、および、1対の側壁部319に対する同一平面上の接触のために構成され得る。内側側部表面壁部340は、サイドコンポーネント304がエンクロージャー314を受け入れてエンクロージャー314に連結されているときに、ローラー側壁部316による受け入れのために、および、ローラー側壁部316に対する同一平面上の接触のために構成され得る。図10図11を参照すると、エンクロージャー314の底部表面壁部338は、少なくとも1つのTEM330を支持するように構成されている。
【0032】
再び図9を参照すると、サイドコンポーネント306は、電流受け取り部346をさらに含み、電流受け取り部346は、本明細書で説明されているように、エンクロージャー114によって発生させられる電気を受け取るように構成されている。図10図11に示されているように、エンクロージャー114の電流供給部348は、サイドコンポーネント304がエンクロージャー314を受け入れて連結されているときに、電流受け取り部346と連結するように構成されている。
【0033】
図9に示されているように、プロングアッセンブリ350は、ローラーコンポーネント356および複数のプロング354を含み、複数のプロング354は、加熱可能なアイテム108(たとえば、ロティサリーチキンなど)をグリップするように構成されている。プロングアッセンブリ350は、本明細書で説明されているように、電流供給部314によって少なくとも1つのTEM330を通して電流受け取り部346に提供される電力によって、モーターアッセンブリ352を介して回転させられるように構成されている。電流受け取り部346からの電流としての電気は、電流アッセンブリ358へ電気的に流れ、電流アッセンブリ358は、モーターアッセンブリ352に取り付けられているスタンドアッセンブリ360に連結されている。モーターアッセンブリ352は、モーター362を含み、モーター362は、ローラーコンポーネント306Aを駆動するように構成されており、ローラーコンポーネント306Aは、プロングアッセンブリ350のローラーコンポーネント356の中に、対応する回転を実現する。
【0034】
底部支持壁部318は、少なくとも1つのTEM330を支持するように構成され得る。少なくとも1つのTEM130は、1つまたは複数のヒートシンクコンポーネント120、120A、120Bと、モーター124を収容するモーターハウジング122とを支持するように構成され得る。1つまたは複数のヒートシンクコンポーネント120、120A、120Bは、熱源および少なくとも1つのTEM130からの熱を消散するように構成されている。モーターハウジング122は、熱シールドを含むことが可能であり、熱シールドは、さらに、モーター124を過熱から保護するように構成されている。より詳細に下記に説明されることとなるように、モーター124は、シャフト128に連結されており、シャフト128は、モーターギア126Aに連結されており、複数のギア126のうちの隣接するギア126を駆動する。複数のギア126は、複数のローラーコンポーネント106にそれぞれ連結されているので、ギア126の回転は、本明細書で説明されているように、ローラーコンポーネント106のそれぞれの回転を駆動する。
【0035】
TEMデバイス302は、シャフトに連結されている第1のローラーコンポーネント306Aを含み、シャフトは、第1のローラーコンポーネント306Aを第1の回転方向に回転させるように構成されている。TEMデバイス302は、第1のローラーコンポーネント306Aに連結されている第2のローラーコンポーネント356を含む。第2のローラーコンポーネント356は、加熱可能なアイテム108を支持するように構成され得る。
【0036】
第1の方向への第1のローラーコンポーネント306Aの回転は、第2の回転方向に第2のローラーコンポーネント356を回転させるように構成され得り、第2のローラーコンポーネント356によって支持されている加熱可能なアイテム108が、第1の回転方向に回転させられるようになっている。第1のローラーコンポーネント306Aは、第2のローラーコンポーネント356と一体になっていることが可能である。他の実施形態において、第1のローラーコンポーネント306Aは、第2のローラーコンポーネント356に連結され得る。非限定的な例として、第2のローラーコンポーネント356は、第1のローラーコンポーネント306Aの上に配設されているローラーリングであることが可能である。
【0037】
ある実施形態において、第1の回転方向は、第2の回転方向と同じであってもよい。他の実施形態において、TEMデバイス302に関する第1の回転方向は、第2の回転方向とは異なっていてもよい。非限定的な例として、ギアシステムが、第1のローラーコンポーネント306Aと第2のローラーコンポーネント356との間に配設され、反対の回転方向を実現することが可能である。
【0038】
TEMデバイス302は、エンクロージャー314を含むサイドコンポーネント304、304A、304Bを含むことが可能であり、エンクロージャー314は、少なくとも1つのTEM330を収容するように構成されている。サイドコンポーネント304、304A、304Bは、エンクロージャー314を受け入れるように構成され得る。TEMデバイス302は、サイドコンポーネント304、304A、304Bとは別個のモーターアッセンブリ352を含むことが可能である。モーターアッセンブリ352は、モーター362を収容するように構成され得る。第2のローラーコンポーネント356は、複数のプロング354を含むことが可能である。複数のプロング354は、加熱可能なアイテム108を支持および保持するように構成され得り、加熱可能なアイテム108は、たとえば、ロティサリーチキンであることが可能である。
【0039】
TEMデバイス102、202、および302は、同様に、搬送デバイスに適用され得り、搬送デバイスでは、少なくとも1つのTEM130、230、330が利用され、熱源によって誘発されるような温度差から電気を発生させ、1つまたは複数のコンベヤーベルトの中の搬送システムに提供し、1つまたは複数のコンベヤーベルトは、発生させられる電気によって給電されるモーターによって駆動される1つまたは複数のローラーの運動を介して動作させられるということが、本開示の範囲によっておよび本開示の範囲の中で企図されている。搬送システムによって準備され得る加熱可能なアイテム108は、たとえば、ピザおよびハンバーガーなどであることが可能であり、そこでは、上側表面および下側表面が、本明細書で説明されているようにTEMデバイスによって給電および駆動される搬送システムによって均一に加熱される。実施形態において、TEMデバイス102、202、および302は、バックアップ電源オプション(たとえば、電力供給部および/またはバッテリーへの接続部など)を含むことが可能である。本明細書で説明されているサイドコンポーネント104、204、304ならびに関連のエンクロージャー114、214、および314は、内部に含有されているコンポーネントを保護しながら、(たとえば、自動の食器洗いおよび/または手動の手洗いを介して、)使用の寿命およびクリーニングのしやすさのために防水性で機械洗浄可能な材料を含むことが可能である。サイドコンポーネント104、204、304は、ステンレス鋼材料から作製され得る。TEMデバイス102、202、302の一部分は、ステンレス鋼および/またはシリコーン(Si)から作製されており、耐水性および/または熱保護を提供することが可能である。
【0040】
実施形態において、第1の方向は、第2の方向と同じであってもよく、または、第2の方向とは異なっていてもよい。さらに、図1図11に関して、ローラーコンポーネント106、206、306、306A、および356は、相互交換可能であるように構成され得る。例として、および、限定としてではなく、第1のローラーコンポーネント106、206、306Aおよび第2のローラーコンポーネント106、206、356は、TEMデバイス102、202、302と相互交換可能であるか、TEMデバイス102、202、302と一体になっているか、または、それらの組み合わせとなるように構成され得る。さらに、ローラーコンポーネント106、206、306、306A、および356は、さまざまなサイズおよび形状を含むことが可能であり、または、互いに対して均一なサイズおよび形状のものであることが可能である。
【0041】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つのTEM130、230、330は、モーター124、224、362に連結されているバッテリーを充電するように構成されている。モーター124、224、362は、温度差が少なくとも1つのTEM130、230、330を活性化させるのに十分でないときには、バッテリーからの電気を介してシャフト128、228を第1の回転方向に回転させるように構成され得る。ある実施形態において、モーター124、224、362は、電流を受け取り、所定の速度で動作し、おおよそ4~6回転毎分のレートで、連結されているローラーコンポーネント106、206、306、306A、および356を回転させるように構成され得る。
【0042】
図1図11を参照すると、加熱可能なアイテム108を均一に加熱するためにTEMデバイス102、202、302を使用する方法は、熱源(たとえば、グリル100など)の上にTEMデバイス102、202、302を配設するステップを含むことが可能である。TEMデバイス102、202、302は、少なくとも1つのTEM130、230、330と、シャフト128、228を含むモーター124、224、362と、第1のローラーコンポーネント106、206、306、306Aと、第2のローラーコンポーネント106、206、356とを含むことが可能である。少なくとも1つのTEM130、230、330は、熱源(たとえば、グリル100など)によって誘発される温度差に基づいて、電気を発生させるように構成され得る。
【0043】
方法は、温度差に基づいてモーター124、224、362が少なくとも1つのTEM130、230、330から電気を受け取ると、シャフト128、228を第1の回転方向に(たとえば、回転矢印112の方向に)回転させるステップをさらに含むことが可能である。シャフト128、228に連結されている第1のローラーコンポーネント106、206、306、306Aは、シャフト128、228の回転のときに、第1の回転方向に回転させられ得る。第1のローラーコンポーネント106、206、306、306Aに連結されている第2のローラーコンポーネント106、206、356は、第1のローラーコンポーネント106、206、306、306Aの回転のときに、第2の回転方向に回転させられ得る。第2のローラーコンポーネント106、206、356は、加熱可能なアイテム108を支持するように構成され得り、第2のローラーコンポーネントによって支持されている加熱可能なアイテム108が、第1の回転方向に回転させられるようになっている。
【0044】
第1の方向は、第2の方向と同じであってもよく、または、第2の方向とは異なっていてもよい。さらに、第1のローラーコンポーネント106、206、306、306Aおよび第2のローラーコンポーネント106、206、356は、TEMデバイスと相互交換可能であるか、TEMデバイスと一体であるか、または、それらの組み合わせとなるように構成され得る。上記に説明されているように、TEMデバイス102、202、303は、エンクロージャー114、214、314を含むサイドコンポーネント104、204、304をさらに含むことが可能であり、エンクロージャー114、214、314は、少なくとも1つのTEM130、230、330を収容するように構成されている。図1図5に示されているように、サイドコンポーネント104は、エンクロージャー114と一体であることが可能である。図6図11に示されているように、サイドコンポーネント204、304は、エンクロージャー214、314を受け入れるように構成され得る。
【0045】
図15を参照すると、本明細書で説明されているプロセスを実装するためのコンピューターおよびソフトウェアベースの方法を実装するためのシステム500が図示されている。システム500は、たとえば、モバイルクライアントデバイス(たとえば、スマートモバイルデバイス400)においてアクセス可能なグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を使用することとともに実装され得る。モバイルクライアントデバイスは、スマートモバイルデバイスであることが可能であり、スマートモバイルデバイスは、スマートフォン、タブレット、または、同様のポータブルハンドヘルドスマートデバイスであることが可能である。機械可読のインストラクションは、プロセッサーによって実行されるときに、システム500がモバイルクライアントデバイスと相互作用し、本明細書で説明されている1つまたは複数のプロセスの中に記載されているような1つまたは複数の制御スキームに従うことを引き起こすことが可能である。
【0046】
システム500は、より詳細に下記に説明されているように、1つまたは複数のプロセッサーによって実行されるときに、システム500がインストラクションのうちの1つまたは複数を実施することを引き起こす、非一時的なメモリーの中に記憶されている機械可読のインストラクションを含む。システム500は、通信経路502、1つまたは複数のプロセッサー504、メモリー506、速度コンポーネント512、ストレージまたはデータベース514、1つまたは複数のセンサー516、ネットワークインターフェースハードウェア518、サーバー520、ネットワーク522、およびモバイルクライアントデバイス524を含む。システム500のさまざまなコンポーネントおよびその相互作用が、詳細に下記に説明されることとなる。
【0047】
いくつかの実施形態において、システム500は、ワイドエリアネットワーク(WAN)またはネットワーク522(たとえば、クラウドコンピューティングベースのネットワーク構成を含むことができるイントラネットもしくはインターネット、または、他のワイヤードもしくはワイヤレス通信ネットワークなど)を使用して実装される。モバイルクライアントデバイス524は、ネットワークへの接続およびネットワークのナビゲーションを可能にするデジタルシステムおよび他のデバイス(たとえば、スマートモバイルデバイスなど)を含むことが可能である。さまざまな地理的に多様なコンポーネントの間の通信を可能にする他のシステム500バリエーションも可能である。図15の中に示されている線は、さまざまなコンポーネントの間の物理的な接続というよりもむしろ通信を示している。
【0048】
上述のように、システム500は、通信経路502を含む。通信経路502は、信号を送信することができる任意の媒体(たとえば、導電性ワイヤー、導電性トレース、または光導波路など)から形成され得り、または、信号を送信することができる媒体の組み合わせから形成され得る。通信経路502は、システム500のさまざまなコンポーネント同士を通信可能に連結する。本明細書で使用されているように、「通信可能に連結されている」という用語は、連結されているコンポーネントが、互いにデータ信号(たとえば、導電性媒体を介した電気信号、空気を介した電磁信号、および、光導波路を介した光信号など)を交換することができるということを意味している。
【0049】
上述のように、システム500は、プロセッサー504を含む。プロセッサー504は、機械可読のインストラクションを実行することができる任意のデバイスであることが可能である。したがって、プロセッサー504は、コントローラー、集積回路、マイクロチップ、コンピューター、または、任意の他のコンピューティングデバイスであることが可能である。プロセッサー504は、通信経路502によってシステム500の他のコンポーネントに通信可能に連結されている。したがって、通信経路502は、任意の数のプロセッサーを互いに通信可能に連結することが可能であり、通信経路502に連結されているモジュールが分散コンピューティング環境で動作することを可能にすることができる。具体的には、モジュールのそれぞれは、データを送信および/または受信することができるノードとして動作することが可能である。プロセッサー504は、システムモジュールから受信された入力信号を処理し、および/または、そのような信号から情報を抽出することが可能である。
【0050】
上述のように、システム500は、メモリー506を含み、メモリー506は、通信経路502に連結されており、プロセッサー504に通信可能に連結されている。メモリー506は、非一時的なコンピューター可読媒体または非一時的なコンピューター可読のメモリーであることが可能であり、不揮発性のコンピューター可読媒体として構成され得る。メモリー506は、機械可読のインストラクションを記憶することができるRAM、ROM、フラッシュメモリー、ハードドライブ、または、任意のデバイスを含むことが可能であり、機械可読のインストラクションが、プロセッサー504によってアクセスおよび実行され得るようになっている。機械可読のインストラクションは、任意のプログラミング言語(たとえば、プロセッサーによって直接的に実行され得るマシン言語など)、または、アッセンブリ言語、オブジェクト指向のプログラミング(OOP)、スクリプト言語、マイクロコードなど(それらは、コンパイルされるかまたは機械可読のインストラクションの中へアセンブルされ、メモリー506の上に記憶され得る)によって書かれたロジックまたはアルゴリズムを含むことが可能である。代替的に、機械可読のインストラクションは、ハードウェア記述言語(HDL)(たとえば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)構成または特定用途向け集積回路(ASIC)のいずれか、または、それらの均等物を介して実装されるロジックなど)で書かれ得る。したがって、本明細書で説明されている方法は、事前プログラムされたハードウェアエレメントとして、または、ハードウェアおよびソフトウェアコンポーネントの組み合わせとして、任意のコンピュータープログラミング言語で実装され得る。実施形態において、システム500は、メモリー506に通信可能に連結されているプロセッサー504を含むことが可能であり、メモリー506は、インストラクションを記憶し、インストラクションは、プロセッサー504によって実行されるときに、プロセッサーが本明細書で説明されているような1つまたは複数の機能を果たすことを引き起こす。
【0051】
依然として図15を参照すると、上述のように、システム500は、視覚的出力を提供するための、および/または、入力(たとえば、タッチスクリーンインターフェースの上でダイアルされる番号など)を受信するための、モバイルクライアントデバイス524のそれぞれのスクリーンの上のGUIなどのような、ディスプレイを含むことが可能である。モバイルクライアントデバイス524は、プラットフォームを横切って1つまたは複数のコンピューティングデバイスを含むことが可能であり、または、プラットフォームを横切ってデバイスに通信可能に連結され得る(たとえば、スマートフォン、タブレット、およびラップトップコンピューターなどを含むスマートモバイルデバイスなど)。モバイルクライアントデバイス524のスクリーンの上のディスプレイは、通信経路502に連結されており、プロセッサー504に通信可能に連結されている。したがって、通信経路502は、システム500の他のモジュールにディスプレイを通信可能に連結している。ディスプレイは、光学的な出力を送信することができる任意の媒体を含むことが可能である(たとえば、陰極線管、発光ダイオード、液晶ディスプレイ、またはプラズマディスプレイなど)。追加的に、ディスプレイまたはモバイルクライアントデバイス524は、プロセッサー504およびメモリー506のうちの少なくとも1つに通信可能に連結され得るということが留意される。システム500は、図15において単一の一体化されたシステムとして図示されているが、他の実施形態において、システムは、独立したシステムおよび/またはサブシステムであることが可能である。
【0052】
システム500は、(i)ローラーコンポーネントの回転速度を実現するためにモーターの速度を制御するように構成されている速度コンポーネント512と、(ii)1つまたは複数のセンサー516とを含むことが可能であり、1つまたは複数のセンサー516は、本明細書で説明されているように、熱センサーなどであることが可能である。速度コンポーネント512および1つまたは複数のセンサー516は、通信経路502に連結されており、プロセッサー504に通信可能に連結されている。プロセッサー504は、システムモジュールによって受信された入力信号を処理することが可能であり、および/または、そのような信号から情報を抽出することが可能である。
【0053】
本明細書で説明されているように、システム500の中に記憶および操作されるデータは、クラウドコンピューティングベースのネットワーク構成(たとえば、クラウドなど)を活用するために使用され得る。システム500は、ネットワーク522などのようなコンピューターネットワークとシステム500を通信可能に連結するためのネットワークインターフェースハードウェア518を含み、ネットワーク522は、クラウドを含むことが可能である。ネットワークインターフェースハードウェア518は、通信経路502に連結されており、通信経路502が、システム500の他のモジュールにネットワークインターフェースハードウェア518を通信可能に連結するようになっている。ネットワークインターフェースハードウェア518は、ワイヤレスネットワークを介してデータを送信および/または受信することができる任意のデバイスであることが可能である。したがって、ネットワークインターフェースハードウェア518は、任意のワイヤレス通信規格にしたがってデータを送信および/または受信するための通信トランシーバーを含むことが可能である。たとえば、ネットワークインターフェースハードウェア518は、チップセット(たとえば、アンテナ、プロセッサー、機械可読のインストラクションなど)を含み、ワイヤードおよび/またはワイヤレスコンピューターネットワーク(たとえば、ワイヤレスフィディリティー(Wi-Fi)、WiMax、Bluetooth、IrDA、Wireless USB、Z-Wave、またはZigBeeなど)を介して通信することが可能である。
【0054】
依然として図15を参照すると、モバイルクライアントデバイス524の上で走るさまざまなアプリケーションからのデータは、ネットワークインターフェースハードウェア518を介してシステム500に提供され得る。モバイルクライアントデバイス524は、ネットワークインターフェースハードウェア518およびネットワーク522と通信可能に連結するためのハードウェア(たとえば、チップセット、プロセッサー、メモリーなど)を有する任意のデバイスであることが可能である。具体的には、モバイルクライアントデバイス524は、上記に説明されているワイヤレスコンピューターネットワークのうちの1つまたは複数を介して通信するためのアンテナを有する入力デバイスを含むことが可能である。
【0055】
ネットワーク522は、任意のワイヤードおよび/またはワイヤレスネットワーク(たとえば、ワイドエリアネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、インターネット、イントラネット、クラウドサーバー(たとえば、クラウド)、または衛星ネットワークなど)を含むことが可能である。したがって、ネットワーク522は、モバイルクライアントデバイス524によってワイヤレスアクセスポイントとして利用され、(たとえば、クラウドの)1つまたは複数のサーバー520にアクセスすることが可能である。アクセスされるサーバー(たとえば、クラウドサーバーなど)は、一般的に、ネットワーク522を介してリソースを送達するためのプロセッサー、メモリー、およびチップセットを含む。リソースは、たとえば、処理、ストレージ、ソフトウェア、および情報を、1つまたは複数のサーバー520から、システム500へ、ネットワーク522を介して提供することを含むことが可能である。追加的に、1つまたは複数のサーバー520は、ネットワーク522を介して(たとえば、ネットワーク522のワイヤード部分、ネットワーク522のワイヤレス部分、または、それらの組み合わせなどを介して)リソースを互いに共有することが可能であるということが留意される。
【0056】
図12図15を参照すると、システム500は、TEMデバイス102、202、302と、スマートモバイルデバイス400(たとえば、モバイルクライアントデバイス524として)と、1つまたは複数のプロセッサー504と、1つまたは複数のプロセッサー504に通信可能に連結されている非一時的なメモリーとしてのメモリー506と、非一時的なメモリーの中に記憶されている機械可読のインストラクションとを含むことが可能である。TEMデバイス102、202、302は、本明細書で説明されているように、少なくとも1つのTEM130、230、330と、シャフト128、228を含むモーター124、224、362と、第1のローラーコンポーネント106、206、306、306Aと、第2のローラーコンポーネント106、206、356とを含むことが可能である。スマートモバイルデバイス400は、ソフトウェアアプリケーションツール402を含むことが可能である。スマートモバイルデバイス400は、ソフトウェアアプリケーションツール402を介して、TEMデバイス102、202、302に通信可能に連結され得る。1つまたは複数のプロセッサー504は、TEMデバイス102、202、302およびソフトウェアアプリケーションツール402に通信可能に連結されている。
【0057】
ソフトウェアアプリケーションツール402は、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)402を含むことが可能である。GUI401は、ディスプレイ406を含むことが可能であり、ディスプレイ406は、それに限定されないが、接続機能408、調理機能410、レシピ機能412、設定機能414、およびメニュー機能416を含む。接続機能408は、TEMデバイス102、202、302および/またはグリル100をソフトウェアアプリケーションツール402に通信可能に接続するためのオプションを提供するように構成され得る。調理機能410は、加熱可能なアイテム108の調理ステータスに関する情報をユーザーに提供するように構成され得り、加熱可能なアイテム108は、グリル100の上に配設されており、TEM102、202、302によって支持されている。レシピ機能412は、1つまたは複数の料理のためのレシピ、および/または、加熱可能なアイテム108を調理するためのインストラクションをユーザーに提供するように構成され得る。設定機能414は、ソフトウェアアプリケーションツール402を制御するための1つまたは複数の設定へのアクセスを提供するように構成され得る。メニュー機能416は、ソフトウェアアプリケーションツール402に関するオプション、たとえば、ソフトウェアアプリケーションツール402のディスプレイ406の異なるスクリーン同士の間をナビゲートするためのオプション、ユーザーアカウント情報にアクセスおよび/または編集するためのオプション、ならびに、以前の調理履歴データなどを提供するように構成されている。
【0058】
図13に示されている実施形態において、GUI401は、イメージ418を含むディスプレイ406と、バッテリーレベルアイコン420と、サイドコンポーネント情報機能422と、接続機能424と、デバイスタイプ情報機能426とを含むことが可能である。イメージ418は、ソフトウェアアプリケーションツール402が接続されているエンクロージャー114、214、314のタイプのものであることが可能である。非限定的な例として、図6図8のエンクロージャー214が示されている。バッテリーレベルアイコン420は、バッテリーのレベルを示すように構成されており、バッテリーは、TEMデバイス102、202、302の使用の間に充電され得り、モーター124、224、362に給電するためのバックアップ電力供給部デバイスとして使用され得る。ある実施形態において、たとえば、グリル100のカバーが閉じられ得るとき、および、温度が概して均一になるときなどに、温度差が作り出されて少なくとも1つのTEM130、230、330によって電気を発生させることがないように、静止状態が発生することが可能である。そのような状況において、少なくとも1つのTEM130、230、330が電気を発生させることを引き起こすには温度差が不十分であると、バッテリーは、活動的になることが可能である。実施形態において、TEMデバイス102、202、302は、本明細書で説明されている電圧供給源、電力供給部、および/またはバッテリーに差し込むための電源コードなどのような、補助電源とともに使用され得る。
【0059】
サイドコンポーネント情報機能422は、TEMデバイス102、202、302に関連付けられるサイドコンポーネント情報(たとえば、充電ステータス、シリアル番号、およびタイプなど)を提供するように構成され得る。接続機能424は、サイドコンポーネントが接続されるTEMデバイス102、202、302のタイプなどのような、接続情報を提供するように構成され得る。デバイスタイプ情報機能426は、TEMデバイス102、202、302のタイプに関する情報(たとえば、シリアル番号およびイメージなど)を提供するように構成されている。イメージは、図13の実施形態において、TEMデバイス202のイメージとして示されている。
【0060】
図14に示されているように、GUI401は、ディスプレイ406を含むことが可能であり、ディスプレイ406は、加熱可能なアイテム機能430、選択機能432、温度機能434、タイマー機能436、ステータス機能438、および通知機能440を含む。加熱可能なアイテム機能430は、連結されているTEMデバイス102、202、302によって加熱または調理されている加熱可能なアイテム108のタイプ(たとえば、ホットドッグ)を表示するように構成され得る。選択機能432は、ドロップダウンメニューを提供し、加熱可能なアイテム108の複数のオプションから選択し、加熱可能なアイテム機能430の中に表示するように構成され得る。
【0061】
温度機能434は、TEMデバイス102、202、302を取り囲む加熱環境の設定温度(たとえば、華氏400度など)および実際の温度(たとえば、華氏450度など)を示すように構成され得り、それは、TEMデバイス102、202、302がその上に配設されているグリル100のグリル環境温度、および/または、(たとえば、1つまたは複数のセンサー516のうちの1つとして)熱センサーを通して測定されるようなTEMデバイス102、202、302の温度であることが可能である。タイマー機能436は、(たとえば、分および秒などで)タイマーを設定し、TEMデバイス102、202、302が加熱可能なアイテム108を加熱している時間をモニタリングするように構成され得る。ステータス機能438は、TEMデバイス102、202、302による加熱可能なアイテム108に関する加熱のステータス(たとえば、「調理中」など)を表示するように構成され得る。通知機能440は、加熱可能なアイテム108の調理および/またはタイマーが完了したときにソフトウェアアプリケーションツール402によって通知されるためのオプションを、ユーザーが選択することを可能にするように構成され得る。
【0062】
機械可読のインストラクションは、1つまたは複数のプロセッサー504によって実行されるときに、システム500が少なくとも以下を実施することを引き起こすことが可能である:たとえば、グリル100などのような熱源によって誘発されるような温度差に基づいて、TEMデバイス102、202、302の少なくとも1つのTEM130、230、330によって発生させられる電気をモニタリングすること。熱源は、任意のタイプの加熱表面であることが可能であり、TEMデバイス102、202、302が、本明細書で説明されているように、加熱表面の上に支持され得り、また、熱を発生させ、TEMデバイス102、202、302の少なくとも1つのTEM130、230、330の中の温度差を誘発するように構成され得る。機械可読のインストラクションは、1つまたは複数のプロセッサー504によって実行されるときに、温度差に基づいてモーター124、224、362が少なくとも1つのTEM130、230、330から電気を受け取ると、システム500が第1の回転方向(たとえば、図2の回転矢印112の方向)へのシャフト128、228の回転を制御することをさらに引き起こすことが可能である。さらに、シャフト128、228に連結されている第1のローラーコンポーネント106、206、306、306Aの第1の回転方向への回転は、シャフト128、228の回転のときにモニタリングされ得る。第1のローラーコンポーネント106、206、306、306Aに連結されている第2のローラーコンポーネント106、206、356の第2の回転方向への回転は、第1のローラーコンポーネント106、206、306、306Aの回転のときにモニタリングされ得る。本明細書で説明されているように、第2のローラーコンポーネント106、206、356は、加熱可能なアイテム108を支持するように構成され得り、第2のローラーコンポーネント106、206、356によって支持されている加熱可能なアイテム108が、第1の回転方向に回転させられるようになっている。
【0063】
機械可読のインストラクションは、1つまたは複数のプロセッサー504によって実行されるときに、システム500がソフトウェアアプリケーションツール402の上の設定機能414を使用することをさらに引き起こし、(たとえば、ユーザーによる入力などによって)入力速度を受け取り、および、速度を設定機能414の入力速度に設定することによって、ソフトウェアアプリケーションツール402を介して、温度差に基づいてモーター124、224、362が少なくとも1つのTEM130、230、330から電気を受け取ると、第1の回転方向へのシャフト128、228の回転の速度を制御することが可能である。
【0064】
さらに、機械可読のインストラクションは、1つまたは複数のプロセッサー504によって実行されるときに、システム500が、ソフトウェアアプリケーションツール402に通信可能に連結されている(たとえば、1つまたは複数のセンサー516の)熱センサーを使用し、温度をセンシングすることを引き起こし、また、ソフトウェアアプリケーションツール402の上のタイマー機能436に関連付けられるタイマーを使用し、加熱時間を追跡することを引き起こすことが可能である。第1の回転方向へのシャフト128、228の回転の速度は、熱センサーによってセンシングされた温度およびタイマーの加熱時間に基づいて、ソフトウェアアプリケーションツール402によって回転の速度を設定することを介して、温度差に基づいてモーター124、224、362が少なくとも1つのTEM130、230、330から電気を受け取ると、(たとえば、システム500の速度コンポーネント512などを介して)自動的に制御され得る。したがって、TEMデバイス制御アプリケーションツールとしてのソフトウェアアプリケーションツール402は、TEMデバイス102、202、302によって加熱されている加熱可能なアイテム108の加熱に関連付けられるセンシングされた熱および時間成分に基づいて、関連の通信可能に連結されているTEMデバイス102、202、302のモーター速度を自動的に制御および最適化するように構成され得る。モーター速度の制御は、ローラーコンポーネントの速度の関連の制御を引き起こすように構成されており、そして、それは、加熱可能なアイテム108が本明細書で説明されているようにTEMデバイス102、202、302のローラーコンポーネントによって回されて加熱されている速度を制御する。そのような制御は、TEMデバイス102、202、302によって加熱可能なアイテム108の加熱の速度も制御しながら、均一な加熱を補助する。
【0065】
項目リスト
【0066】
項目1. 熱電モジュール(TEM)デバイスは、温度差に基づいて電気を発生させるように構成されている少なくとも1つのTEMと、シャフトを含むモーターと、シャフトに連結されている第1のローラーコンポーネントと、第1のローラーコンポーネントに連結されている第2のローラーコンポーネントとを含むことが可能である。モーターは、少なくとも1つのTEMに連結され得り、温度差に基づいて少なくとも1つのTEMから電気を受け取ると、第1の回転方向にシャフトを回転させるように構成され得る。シャフトは、第1のローラーコンポーネントを第1の回転方向に回転させるように構成され得り、第2のローラーコンポーネントは、加熱可能なアイテムを支持するように構成され得る。第1の方向への第1のローラーコンポーネントの回転が、第2のローラーコンポーネントを第2の回転方向に回転させるように構成されており、第2のローラーコンポーネントによって支持されている加熱可能なアイテムが、第1の回転方向に回転させられるようになっている。
【0067】
項目2. TEMデバイスは、少なくとも1つのTEMを収容するように構成されているエンクロージャーを含むサイドコンポーネントをさらに含む、項目1に記載のTEMデバイス。
【0068】
項目3. エンクロージャーは、モーターと、1つまたは複数のヒートシンクコンポーネントと、モーターハウジングとを収容するようにさらに構成されており、モーターハウジングは、熱シールドを含み、モーターを収容するように構成されており、熱シールドは、モーターを熱から遮蔽するように構成されている、項目2に記載のTEMデバイス。
【0069】
項目4. 第1のローラーコンポーネントおよび第2のローラーコンポーネントは、複数のローラーコンポーネントの一部であり、サイドコンポーネントは、複数のローラーコンポーネントに連結するように構成されている複数のギアを含む、項目1から項目3のいずれか1つに記載のTEMデバイス。
【0070】
項目5. 複数のギアは、モーターギアおよび少なくとも1つの隣接するギアを含み、少なくとも1つの隣接するギアは、モーターギアおよび第2のローラーコンポーネントに連結されており、モーターギアは、第1のローラーコンポーネントおよびシャフトに連結されており、第1の方向へのシャフトの回転が、モーターギアを第1の方向に回転させ、少なくとも1つの隣接するギアを第2の方向に回転させるように構成されるようになっている、項目4に記載のTEMデバイス。
【0071】
項目6. 複数のギアは、ピニオンをそれぞれ含み、ピニオンは、複数の歯を含み、モーターギアの複数の歯のそれぞれの歯が、回転の間に少なくとも1つの隣接するギアの複数の歯の隣接する歯に係合するように構成されるようになっている、項目5に記載のTEMデバイス。
【0072】
項目7. サイドコンポーネントは、エンクロージャーと一体になっている、項目2から項目6のいずれか1つに記載のTEMデバイス。
【0073】
項目8. TEMデバイスは、少なくとも1つのTEMを収容するように構成されているエンクロージャーを含むサイドコンポーネントをさらに含み、サイドコンポーネントは、エンクロージャーを受け入れるように構成されている、項目1から項目7のいずれか1つに記載のTEMデバイス。
【0074】
項目9. エンクロージャーは、モーターを収容するように構成されている、項目8に記載のTEMデバイス。
【0075】
項目10. TEMデバイスは、サイドコンポーネントとは別個のモーターアッセンブリをさらに含み、モーターアッセンブリは、モーターを収容するように構成されている、項目8に記載のTEMデバイス。
【0076】
項目11. 第2のローラーコンポーネントは、複数のプロングを含み、複数のプロングは、加熱可能なアイテムを支持および保持するように構成されている、項目10に記載のTEMデバイス。
【0077】
項目12. 第1の方向は、第2の方向と同じである、項目1から項目11のいずれか1つに記載のTEMデバイス。
【0078】
項目13. 第1の方向は、第2の方向とは異なっている、項目1から項目11のいずれか1つに記載のTEMデバイス。
【0079】
項目14. 第1のローラーコンポーネントおよび第2のローラーコンポーネントは、TEMデバイスと相互交換可能であるか、TEMデバイスと一体になっているか、または、それらの組み合わせとなるように構成されている、項目1から項目13のいずれか1つに記載のTEMデバイス。
【0080】
項目15. 少なくとも1つのTEMは、モーターに連結されているバッテリーを充電するように構成されており、モーターは、温度差が少なくとも1つのTEMを活性化させるのに十分でないときには、バッテリーからの電気を介してシャフトを第1の回転方向に回転させるように構成されている、項目1から項目14のいずれか1つに記載のTEMデバイス。
【0081】
項目16. 加熱可能なアイテムを均一に加熱するために熱電モジュール(TEM)デバイスを使用する方法は、熱源の上にTEMデバイスを配設するステップであって、TEMデバイスは、少なくとも1つのTEM、シャフトを含むモーター、第1のローラーコンポーネント、および、第2のローラーコンポーネントを含み、少なくとも1つのTEMは、熱源によって誘発される温度差に基づいて、電気を発生させるように構成されている、ステップを含むことが可能である。方法は、温度差に基づいてモーターが少なくとも1つのTEMから電気を受け取ると、シャフトを第1の回転方向に回転させるステップと、シャフトの回転のときに、シャフトに連結されている第1のローラーコンポーネントを第1の回転方向に回転させるステップと、第1のローラーコンポーネントの回転のときに、第1のローラーコンポーネントに連結されている第2のローラーコンポーネントを第2の回転方向に回転させるステップとをさらに含むことが可能である。第2のローラーコンポーネントは、加熱可能なアイテムを支持するように構成され得り、第2のローラーコンポーネントによって支持されている加熱可能なアイテムが、第1の回転方向に回転させられるようになっている。
【0082】
項目17. TEMデバイスは、少なくとも1つのTEMを収容するように構成されているエンクロージャーを含むサイドコンポーネントをさらに含む、項目16に記載の方法。サイドコンポーネントは、エンクロージャーと一体になっているか、またはエンクロージャーを受け入れるように構成されており、第1の方向は、第2の方向と同じであるか、または、第2の方向とは異なっており、第1のローラーコンポーネントおよび第2のローラーコンポーネントは、TEMデバイスと相互交換可能であるか、TEMデバイスと一体になっているか、または、それらの組み合わせとなるように構成されている。
【0083】
項目18. システムは、少なくとも1つのTEM、シャフトを含むモーター、第1のローラーコンポーネント、および、第2のローラーコンポーネントを含む、熱電モジュール(TEM)デバイスと、ソフトウェアアプリケーションツールを含むスマートモバイルデバイスであって、スマートモバイルデバイスは、ソフトウェアアプリケーションツールを介して、TEMデバイスに通信可能に連結されている、スマートモバイルデバイスと、TEMデバイスおよびソフトウェアアプリケーションツールに通信可能に連結されている1つまたは複数のプロセッサーと、1つまたは複数のプロセッサーに通信可能に連結されている非一時的なメモリーと、機械可読のインストラクションとを含むことが可能である。機械可読のインストラクションは、非一時的なメモリーの中に記憶され得り、機械可読のインストラクションは、1つまたは複数のプロセッサーによって実行されるときに、システムが少なくとも以下のこと:温度差に基づいてTEMデバイスの少なくとも1つのTEMによって発生させられる電気をモニタリングすること、温度差に基づいてモーターが少なくとも1つのTEMから電気を受け取ると、第1の回転方向へのシャフトの回転を制御すること、シャフトの回転のときに、シャフトに連結されている第1のローラーコンポーネントの第1の回転方向への回転をモニタリングすること、および、第1のローラーコンポーネントの回転のときに、第1のローラーコンポーネントに連結されている第2のローラーコンポーネントの第2の回転方向への回転をモニタリングすることを実施することを引き起こす。第2のローラーコンポーネントは、加熱可能なアイテムを支持するように構成され得り、第2のローラーコンポーネントによって支持されている加熱可能なアイテムが、第1の回転方向に回転させられるようになっている。
【0084】
項目19. システムは、1つまたは複数のプロセッサーによって実行されるときに、システムが少なくとも以下のこと:ソフトウェアアプリケーションツールの上の設定機能を使用し、入力速度を受け取ること;および、速度を設定機能の入力速度に設定することによって、ソフトウェアアプリケーションツールを介して、温度差に基づいてモーターが少なくとも1つのTEMから電気を受け取ると、第1の回転方向へのシャフトの回転の速度を制御することを実施することを引き起こす機械可読のインストラクションをさらに含む、項目18に記載のシステム。
【0085】
項目20. システムは、1つまたは複数のプロセッサーによって実行されるときに、システムが少なくとも以下のこと:ソフトウェアアプリケーションツールに通信可能に連結されている熱センサーを使用し、温度をセンシングすること、ソフトウェアアプリケーションツールの上のタイマーを使用し、加熱時間を追跡すること、および、熱センサーによってセンシングされた温度およびタイマーの加熱時間に基づいて、ソフトウェアアプリケーションツールによって回転の速度を設定することを介して、温度差に基づいてモーターが少なくとも1つのTEMから電気を受け取ると、第1の回転方向へのシャフトの回転の速度を自動的に制御することを実施することを引き起こす機械可読のインストラクションをさらに含む、項目18または項目19に記載のシステム。
【0086】
特定の特性を具現化するために、または、特定の様式で機能するために、特定の方式で「構成されている」または「プログラムされている」本開示のコンポーネントの本明細書での記載は、意図される使用の記載とは対照的に、構造的な記載であるということが留意される。より具体的には、コンポーネントが「構成されている」または「プログラムされている」様式への本明細書での言及は、コンポーネントの既存の物理的な条件を示しており、そうであるので、コンポーネントの構造的な特質の明確な記載として解釈されるべきである。
【0087】
「実質的に」、「約」、および「おおよそ」という用語は、任意の定量的な比較、値、測定、または他の表現に起因し得る不確実性の固有の程度を表すために、本明細書で利用され得るということが留意される。また、これらの用語は、問題の主題の基本的な機能の変化を結果として生じさせることなく、定量的表現が記述された参照から変化する可能性のある程度を表すために、本明細書で利用され得る。
【0088】
特定の実施形態が本明細書で図示されて説明されてきたが、さまざまな他の変形例および修正例が、特許請求されている主題の精神および範囲から逸脱することなく、作製され得るということが理解されるべきである。そのうえ、特許請求されている主題のさまざまな態様が本明細書で説明されてきたが、そのような態様は、組み合わせて利用される必要はない。したがって、添付の特許請求の範囲は、特許請求されている主題の範囲内にあるすべての変形例および修正例をカバーしているということが意図されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【国際調査報告】