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特表2022-542515新しい味覚体験を含む植物性代替ミルク
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  • 特表-新しい味覚体験を含む植物性代替ミルク 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-04
(54)【発明の名称】新しい味覚体験を含む植物性代替ミルク
(51)【国際特許分類】
   A23C 11/10 20210101AFI20220927BHJP
   A23L 2/60 20060101ALI20220927BHJP
   A23L 2/66 20060101ALI20220927BHJP
【FI】
A23C11/10
A23L2/60
A23L2/66
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022506076
(86)(22)【出願日】2020-07-29
(85)【翻訳文提出日】2022-02-02
(86)【国際出願番号】 EP2020071416
(87)【国際公開番号】W WO2021018970
(87)【国際公開日】2021-02-04
(31)【優先権主張番号】19189430.2
(32)【優先日】2019-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】590002013
【氏名又は名称】ソシエテ・デ・プロデュイ・ネスレ・エス・アー
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100140453
【弁理士】
【氏名又は名称】戸津 洋介
(72)【発明者】
【氏名】ワン, ユエ
(72)【発明者】
【氏名】ボルトリン, マリナ
(72)【発明者】
【氏名】ミトロポウロウ, マルガリータ
【テーマコード(参考)】
4B001
4B117
【Fターム(参考)】
4B001AC02
4B001AC05
4B001AC21
4B001AC22
4B001AC40
4B001AC44
4B001AC46
4B001AC99
4B001EC99
4B117LE10
4B117LG06
4B117LG11
4B117LG24
4B117LK01
4B117LK12
4B117LK15
4B117LK16
4B117LL06
(57)【要約】
本発明は、概して、植物性代替ミルクの分野に関する。特に、本発明は、例えば、1日を通し、家庭外消費に好適な、新しい味覚体験を含む植物性代替ミルクに関する。本発明の一実施形態は、植物性組成物であって、水と、米由来のグルコースシロップと、黒ゴマピューレと、カシューピューレと、豆タンパク質と、トンカ豆抽出物と、塩と、を含む、飲料である、植物性組成物に関する。
【選択図】 なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物性組成物であって、
水と、米由来のグルコースシロップと、黒ゴマピューレと、カシューピューレと、豆タンパク質と、トンカ豆抽出物と、塩と、を含み、
前記組成物が、飲料である、植物性組成物。
【請求項2】
前記塩が、海塩として提供される、請求項1に記載の植物性組成物。
【請求項3】
前記組成物が、乳化剤レシチン及び/又は安定化剤E418を更に含む、請求項1又は2に記載の植物性組成物。
【請求項4】
前記組成物が、
2.0~3.0重量%、例えば約2.5重量%の黒ゴマピューレと、
0.5~1.5重量%、例えば約1重量%のカシューピューレと、
6.0~8.5重量%、例えば約7.3重量%の米由来のグルコースシロップと、
0.01~0.1重量%、例えば約0.05重量%の海塩と、
1.0~2.0重量%、例えば約1.5重量%の豆タンパク質濃縮物と、
0.5~1.5重量%、例えば約1重量%のトンカ豆抽出物と、
82~90重量%、例えば約86.6重量%の水と、
を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の植物性組成物。
【請求項5】
前記組成物が、栄養素、ビタミン、及び/又はミネラルで栄養強化される、請求項1~4のいずれか一項に記載の植物性組成物。
【請求項6】
前記栄養素、ビタミン、及び/又はミネラルが、硫酸亜鉛、乳酸カルシウム、ヨウ化カリウム、ビタミンD3、ビタミンB12、及びこれらの任意の混合物からなる群から選択される、請求項5に記載の植物性組成物。
【請求項7】
前記栄養強化された植物性組成物が、亜鉛、ビタミンB12、及びビタミンDで更に栄養強化される、請求項7又は8に記載の植物性組成物。
【請求項8】
前記組成物が、ベジタリアン又はヴィーガンによる消費に好適なものである、請求項1~7のいずれか一項に記載の植物性組成物。
【請求項9】
前記組成物が、ラクトースを含まない、請求項1~8のいずれか一項に記載の植物性組成物。
【請求項10】
前記組成物が、1食分パッケージで提供される、請求項1~9のいずれか一項に記載の植物性組成物。
【請求項11】
前記組成物が、家庭外消費のためのレディ・トゥ・ドリンク組成物として提供される、請求項1~10のいずれか一項に記載の植物性組成物。
【請求項12】
前記組成物が、アンビエントなチャネルを通して供給される、請求項1~11のいずれか一項に記載の植物性組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、植物性飲用組成物の分野に関する。このような植物性飲用組成物は、乳系飲料を置き換えるために消費されることが多い。特に、本発明は、例えば、1日を通し、家庭外消費に好適な、新しい味覚体験を含む植物性組成物に関する。本発明の一実施形態は、植物性組成物であって、水と、米由来のグルコースシロップと、黒ゴマピューレと、カシューピューレと、豆タンパク質と、トンカ豆抽出物と、塩と、を含む、飲料である、植物性組成物に関する。
【0002】
代替ミルクとして使用することができる植物性飲料は、当該技術分野で周知であり、それらの消費は増加している。このような代替ミルクの売り上げは、過去2年間で約10%も急増している。この傾向は、ヴィーガンのライフスタイルを送る人口の拡大によってのみ推進されているのではない。ノンヴィーガンの消費者も植物性代替ミルクを選択するようになってきているのである。このような植物性代替ミルクの典型的な代表例は、例えば、大豆、オーツ、米、ココナッツ、アーモンド、ヘーゼルナッツ、又はクルミをベースとした代替ミルクである。
【0003】
通常、このような代替ミルクは、一食分が複数入ったパックで販売されており、家庭内消費が意図される。それらは通常、プレーン味で販売される、又は例えばチョコレート若しくはバニラなどの周知の標準的なフレーバーで風味付けされて提供される。
【0004】
このような代替ミルクの家庭内消費では、消費の機会は朝の朝食及び夕方に限られる。したがって、消費機会が、一日を通して、人々が家庭外にいる場合の消費にまで拡大されることは望ましいであろう。更に、人々は、1日を通して様々な情動状態を経験するため、利用可能な組成物に、これらの情動状態から生じる欲求を満たすことができる味覚プロファイルをもたせることは望ましいであろう。例えば、1日を通して、人々には「心躍るような(curiosity)」場面があり得、その場合、飲料には、わくわくする、手の込んだ、及びバランスのとれた味覚プロファイルが望まれる。
【0005】
したがって、人々がこのような「心躍るような」場面で自身の望みを満たすことを可能にする味覚プロファイルを有した、家庭外消費に好適な植物性組成物を、当該技術分野に提供することは望ましいであろう。
【0006】
本発明者らは、この課題に取り組んだ。
【0007】
本明細書における先行技術文献のいかなる参照も、かかる先行技術が周知であること、又は当分野で共通の全般的な認識の一部を形成していることを認めるものとみなされるべきではない。
【0008】
本発明の目的は、現況技術を改善すること又は強化することであり、特に、このような「心躍るような」場面で人々が自身の望みを満たす、又は少なくとも有用な代替物の提供を可能にする、味覚プロファイルを有し、家庭外消費に好適な植物性代替ミルクを、当該技術分野に提供することである。
【0009】
本発明者らは、驚くべきことに、本発明の目的が独立請求項の主題によって達成され得ることを見出した。従属請求項は、本発明の着想を更に展開するものである。
【0010】
したがって、本発明は、飲料であり、水と、米由来のグルコースシロップと、黒ゴマピューレと、カシューピューレと、豆タンパク質と、トンカ豆抽出物と、塩と、を含む、植物性組成物を提供する。
【0011】
本明細書で使用される場合、「含む/備える(comprises)」、「含んでいる/備えている(comprising)」という単語、及び類似の単語は、排他的又は網羅的な意味で解釈されるべきではない。換言すれば、これらは「含むが、これらに限定されない」ことを意味することを目的としている。
【0012】
本発明者らは、鋭意研究を実施し、驚くべきことに、「心躍るような」場面で人々が自身の望みを満たすことを可能にする、かつ家庭外消費のために提供することができる、植物性飲料をもたらすフレーバーの組み合わせを開発したことを見出した。したがって、本発明者らは、本発明において特許請求された組成物が本発明の目的を達成することを見出し、これを確信した。
【0013】
本発明は、植物性組成物であって、水と、米由来のグルコースシロップと、黒ゴマピューレと、カシューピューレと、豆タンパク質と、トンカ豆抽出物と、塩と、を含み、当該組成物は、飲料である、植物性組成物に関する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明者らが開発及び調製した、本発明の目的を達成する配合の一例を示す。
【0015】
したがって、本発明は、植物性代替ミルク組成物であって、
水と、米由来のグルコースシロップと、黒ゴマピューレと、カシューピューレと、豆タンパク質と、トンカ豆抽出物と、塩と、を含み、
当該組成物が、飲料である、植物性代替ミルク組成物に部分的に関する。
【0016】
本発明の組成物は、植物性組成物である。
【0017】
「植物性」という用語は、本発明の目的に関しては、食品、例えば、果物、ナッツ、及び/又は野菜として、ヒト又は他の動物によって消費される植物の一部を含むと理解されるものとする。本発明の目的に関して、組成物は、少なくとも50重量%の植物タンパク質、例えば少なくとも75重量%の植物タンパク質、又は少なくとも95重量%の植物タンパク質を含有する場合、植物性であるとみなされるものとする。
【0018】
植物性組成物は、代替ミルクであってもよい。「代替ミルク」という用語は、本発明の目的に関しては、ミルク又はフレーバーミルクに類似する液体として理解されるものとする。
【0019】
本発明の組成物は、飲料である。飲料は、例えば、スプーンなどの器具を必要とせずに容易に消費することができるという利点を有し、したがって、家庭で及び「出先で」のいずれでも消費が容易である。
【0020】
米由来のグルコースシロップ、黒ゴマピューレ、カシューピューレ、豆タンパク質、トンカ豆抽出物、及び塩の独自の組み合わせにより、1日を通して「心躍るような」場面でのニーズを満たすことを可能にする味覚プロファイルを有する植物性飲料がもたらされる。
【0021】
新しい味覚体験は、本発明の主題につながる重要な要素であり;本発明の組成物は、「心躍るような」場面の人々を満足させるために使用することができるため、高品質の原材料が本発明の組成物に使用されることは好ましい。例えば、塩は、海塩として提供されてもよい。
【0022】
本発明の組成物の消費時の体験を更に改善するために、添加物を使用してもよい。例えば、安定化剤E418ジェランガムを使用してもよい。より濃厚な口当たりを提供するために、ジェランガムを使用してもよい。レシチン、例えば、ヒマワリに由来するレシチンは、乳化剤として使用することができる。一実施形態では、本発明の組成物は、乳化剤レシチン及び/又は安定化剤E418を更に含む。
【0023】
米由来のグルコースシロップ、黒ゴマピューレ、カシューピューレ、豆タンパク質、トンカ豆抽出物、及び塩の独自の組み合わせにより、本発明の目的を達成する味覚プロファイルを有する植物性飲料がもたらされるが、本発明者らは、本発明による植物性組成物が、
2.0~3.0重量%、例えば約2.5重量%の黒ゴマピューレと、
0.5~1.5重量%、例えば約1重量%のカシューピューレと、
6.0~8.5重量%、例えば約7.3重量%の米由来のグルコースシロップと、
0.01~0.1重量%、例えば約0.05重量%の海塩と、
1.0~2.0重量%、例えば約1.5重量%の豆タンパク質濃縮物と、
0.5~1.5重量%、例えば約1重量%のトンカ豆抽出物と、
82~90重量%、例えば約86.6重量%の水と、
を含む場合に最良の結果を得た。
【0024】
本発明による植物性組成物は、栄養強化されてもよい。本発明の目的に関し、「栄養強化された(fortified)」という用語は、本発明の組成物に、元の食品原材料が提供するものよりも高水準にて、栄養素、ビタミン、及び/又はミネラルを添加すること、を意味するものとする。国際食品規格(Codex Alimentarius)に従って、「食品」という用語は、本発明の目的に関し、加工、半加工、又は未加工に関わらず、ヒトによる消費を意図する、任意の物質を意味するものとし、飲料、チューインガム、及び「食品」の製造、調製、又は処理で使用されている任意の物質、を含むが、化粧品又はタバコ又は薬物としてのみ使用される物質を含まない。
【0025】
例えば、本発明の組成物は、本発明の組成物を消費する人々の栄養要件を更に良好に満たすために、栄養素、ビタミン、及び/又はミネラルで栄養強化されてもよい。
【0026】
したがって、栄養素、ビタミン、及び/又はミネラルを適切に選択することは、当業者の技術の範囲内である。例えば、栄養素、ビタミン、及び/又はミネラルは、硫酸亜鉛、乳酸カルシウム、ヨウ化カリウム、ビタミンD3、ビタミンB12、及びこれらの任意の混合物からなる群から選択され得る。本発明の組成物はまた、亜鉛、ビタミンB12、及び/又はビタミンDで更に栄養強化されてもよい。ビタミンD、例えばビタミンD3は、それぞれ、ヴィーガンビタミンD又はヴィーガンビタミンD3であり得る。
【0027】
本発明の一実施形態では、本発明の組成物は、硫酸亜鉛、乳酸カルシウム、ヨウ化カリウム、ビタミンD、及びビタミンB12で栄養強化される。このことは、本発明の組成物が、非常によく栄養強化されており、ヴィーガン、ベジタリアン、又はフレキシタリアンの食生活から生じる可能性があるニーズに対応するという利点を有する。
【0028】
亜鉛は、例えば、免疫において働く重要な微量栄養素であり、多くの動物性原料から入手可能である。亜鉛はまた、例えば、トマト、種子、キノコ、全粒穀物、レンズ豆、及び豆などの植物性原料から入手可能である。しかしながら、亜鉛の植物性原料は、多くの場合、例えば、フィチン酸塩などの亜鉛吸収の阻害剤を含有するため、亜鉛欠乏症のリスクがある。したがって、亜鉛での栄養強化が推奨され得る。亜鉛は、例えば、市販されている硫酸亜鉛の形態で提供され得る。
【0029】
体は、例えば、甲状腺ホルモンを作るためにヨウ素を必要とする。ヨウ素は、例えば、魚、卵、又は乳製品に存在する。ヴィーガンのヨウ素源としては、例えば海藻が挙げられるが、十分なヨウ素の供給を確保する必要がある。ヨウ素は、例えば、市販されているヨウ化カリウムの形態で提供され得る。
【0030】
ビタミンDは、例えば、脂肪の多い魚、牛の肝臓、又はチーズに存在し、並びに紫外線に曝露されたときに内因的に生成される。ビタミンDは、血中のカルシウム濃度及びリン濃度の調節に関与しており、したがって骨の健康において重要な役割を果たす。植物性ビタミンDは、例えば、キノコから入手可能である。人々が屋外で十分な時間を過ごさない場合又は冬の間、ビタミンD欠乏症のリスクがある。したがって、ビタミンDでの栄養強化が推奨され得る。ビタミンDは市販されている。ビタミンD3、又はコレカルシフェロールは、ビタミンDであり、健康な骨、筋肉、免疫系、インスリン、及び代謝の調節において働く。ビタミンD3は、一般に、ビタミンD2よりも強力であると考えられている。したがって、ビタミンD3での栄養強化が推奨され得る。ビタミンD3は市販されている。
【0031】
ビタミンB12は、ミエリンの合成に作用することにより神経系の正常な機能に重要であり、かつ骨髄で発達中の赤血球の成熟において重要である。ビタミンB12は、甲殻類、魚、肉、家禽、卵、ミルク、及び乳製品などの動物性食品に天然に見出される。しかしながら、ビタミンB12は、一般に、ビタミンB12で栄養強化されない限り、植物性食品には存在しない。したがって、ビタミンB12での栄養強化が推奨され得る。ビタミンB12は市販されている。
【0032】
本発明の組成物は、フレキシタリアン、ベジタリアン、又はヴィーガンの栄養要件に特に好適であるように設計され得る。本発明の目的に関し、「ヴィーガン」の食生活という用語は、動物性食品の使用を控える食生活を意味するものとする。本発明の目的に関し、「ベジタリアン」の食生活という用語は、肉又は魚の消費を控える食生活を意味するものとする。本発明の目的に関し、「フレキシタリアン」の食生活という用語は、周期的(in regular intervals)に肉又は魚を控える通常の食生活を意味するものとする。
【0033】
したがって、本発明の一実施形態では、本発明の組成物は、ヴィーガンによる消費に好適であり、及び/又はヴィーガンによって消費されるものである。本発明の別の実施形態では、組成物は、ベジタリアンによる消費に好適であり、及び/又はベジタリアンによって消費されるものである。本発明の更なる実施形態では、組成物は、フレキシタリアンによる消費に好適であり、及び/又はフレキシタリアンによって消費されるものである。
【0034】
したがって、本発明による組成物は、組成物100g当たり、1.5~9mgの量の鉄と、1~8mgの量の亜鉛と、2~7μgの量のビタミンB12と、3~20μgの量のビタミンDと、を含み得る。
【0035】
例えば、本発明による組成物は、組成物100g当たり、1.5~5mgの量の鉄と、1~4mgの量の亜鉛と、2~7μgの量のビタミンB12と、3~10μgの量のビタミンDと、を含み得る。
【0036】
更に例えば、本発明による組成物は、組成物100g当たり、2~3mgの量の鉄と、1~2mgの量の亜鉛と、2~3μgの量のビタミンB12と、4~6μgの量のビタミンDと、を含み得る。
【0037】
更に例えば、本発明による組成物は、組成物100g当たり、約2.1mgの量の鉄と、約1.5mgの量の亜鉛と、約2.5μgの量のビタミンB12と、約5μgの量のビタミンDと、を含み得る。
【0038】
本発明の組成物の利点の1つは、ラクトースを含有させる必要がなく、したがって、ラクトース不耐症を患う消費者によく適していることである。したがって、本発明の一実施形態では、本発明による植物性組成物は、ラクトースを含まない。
【0039】
本発明の組成物は、家庭外消費のために販売され得る。そのようなものであるから、本発明による植物性組成物は、1食分パッケージで提供され得る。好適な1食分パッケージは、当業者に周知である。このような1食分パッケージは、例えば、プラスチックボトル、ガラスボトル、又はカートンであり得る。有利には、このような1食分パッケージは、例えば、再利用可能、再生利用可能、堆肥化可能、又は生分解性のものである。更に、例えば、このような1食分パッケージには、プラスチックストローが入っていなくてもよい。例えば、本発明の組成物は、200mLの再生利用可能なPETボトルにより提供され得る。したがって、本発明の主題は、例えば、本発明による植物性組成物が入った再生利用可能な1食分PETボトルなどの1食分パッケージにまで及ぶ。
【0040】
したがって、本発明による植物性組成物は、家庭外消費のためのレディ・トゥ・ドリンク組成物として提供されるようになっていてもよい。
【0041】
本発明の一実施形態では、本発明による植物性組成物は、アンビエントなチャネル(ambient channel)を通して供給されるようになっていてもよい。これは、本発明の組成物が冷却を必要とせずにより長距離を輸送され得るという利点を有する。更に、そのようなアンビエントな組成物は、取り扱いが容易である。
【0042】
当業者であれば、本明細書に開示される本発明の全ての特徴を自由に組み合わせることができることを理解されるであろう。本発明の異なる実施形態について記載された特徴を組み合わせてもよい。
【0043】
本発明を実施例によって説明してきたが、特許請求の範囲で定義された本発明の範囲から逸脱することなく、変更及び改変を加えることができることを理解されたい。
【0044】
更に、既知の均等物が特定の特徴に対して存在する場合、かかる均等物は、本明細書で具体的に言及されているかのように組み込まれる。本発明の更なる利点及び特徴は、図及び非限定例から明らかである。
【実施例
【0045】
本発明者らは、いくつかの植物性飲料、その中でも図1に示された組成物を調製し、8名の専門家からなるパネルによりそれらの組成物の味覚プロファイルを評価した。本発明者らは、本発明の組成物、例えば、図1の配合による組成物が、本発明の目的を達成する際に特に良好に機能したことに驚いた。

図1
【国際調査報告】