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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-05
(54)【発明の名称】前開き型可撓性容器
(51)【国際特許分類】
   A45C 11/00 20060101AFI20220928BHJP
【FI】
A45C11/00 X
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022503550
(86)(22)【出願日】2020-07-17
(85)【翻訳文提出日】2022-03-10
(86)【国際出願番号】 GB2020051721
(87)【国際公開番号】W WO2021014130
(87)【国際公開日】2021-01-28
(31)【優先権主張番号】1910361.3
(32)【優先日】2019-07-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514305873
【氏名又は名称】クールサイド リミテッド
【氏名又は名称原語表記】COOLSIDE LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100170597
【弁理士】
【氏名又は名称】松村 直樹
(72)【発明者】
【氏名】ライダー マグナス イアイン メジット
(72)【発明者】
【氏名】エイリー アレクサンドラ アール-ミッチェル
(72)【発明者】
【氏名】ジョナサン イアン キャンベル
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045BA00
3B045CB03
3B045CB05
3B045CE08
3B045EA00
3B045EB10
3B045FA01
3B045FC04
3B045FC05
3B045FC08
3B045HA02
3B045HB06
3B045IA01
3B045KA07
3B045KB01
(57)【要約】
可撓性材料から製造された容器(10、100)は、ベース(14)から延在する本体(12)を含む。本体(14)は、1つ以上の物体を収容するように構成された内部空間を画定し、拡張形状と折り畳み形状との間で構成可能である。本体は、拡張形状における本体の最上端縁(18)に近接する点から、ベース(14)に近接する点まで延在する細長い閉鎖部材(16)を含む前面開口部を含む。本体の内側およびそこに収容されている任意の内容物へのアクセスを提供するために、閉鎖部材(18)が少なくとも部分的に開口しているとき、2つの側面部分(26)が後壁(20)に向けて互いに対して変位可能であるように、閉鎖部材(18)が本体(16)の2つの側面部分(26)を接続する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースから延在する本体を含む可撓性材料の容器であって、
前記本体は、1つ以上の物体を収容するように構成された内部空間を画定し、
前記本体は、拡張形状と折り畳み形状との間で構成可能であり、
前記本体は、拡張形状における前記本体の最上端縁に近接する点から、前記ベースに近接する点まで延在する細長い閉鎖部材を含む前面開口部を含み、前記閉鎖部材は、前記本体の内側へのアクセスを提供するために、前記閉鎖部材が少なくとも部分的に開口しているとき、2つの側面部分が後壁に向けて互いに対して変位可能であるように、前記閉鎖部材が前記本体の2つの側面部分を接続する、容器。
【請求項2】
前記2つの側面部分が、前記本体の内部へのアクセスを可能にするために、折り返されるように動作可能である、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記閉鎖部材は、該閉鎖部材が完全に開口しているときに前記2つの側面部分が互いに対しておよび前記後壁に向けて回転することで前記本体の内側へのアクセスを提供するように、前記ベースを横断して前記後壁に近接する点まで延在する、請求項1または2に記載の容器。
【請求項4】
前記本体の最上端縁は、拡張形状において、締結具を含む、請求項1、2または3に記載の容器。
【請求項5】
前記締結具はフックを含む、請求項4に記載の容器。
【請求項6】
前記締結具はGフックを含む、請求項4または5に記載の容器。
【請求項7】
後壁が細長い背骨部材を含み、前記細長い背骨部材は前記ベースに近接する点から前記本体の最上端縁まで延在している、請求項1~6のいずれか一項に記載の容器。
【請求項8】
前記細長い背骨部材が、少なくとも部分的に前記ベースを横断する点から前記本体の最上端縁まで延在している、請求項7に記載の容器。
【請求項9】
前記細長い背骨部材が、可撓性材料の細長ピースを含む、請求項7または8に記載の容器。
【請求項10】
前記可撓性材料の細長ピースが第1の端部にてループを画定し、第2の端部までその長さに沿って2層構造を画定するように二重である、請求項9に記載の容器。
【請求項11】
前記ループを含む前記第1の端部が、前記本体の外部にあるように、前記最上端縁に近接する前記本体から出現している、請求項10に記載の容器。
【請求項12】
前記締結具が前記ループに取り付けられている、請求項4~6に従属する場合の、請求項10に記載の容器。
【請求項13】
前記第2の端部が、前記本体の少なくともベース部分に固定されている、請求項10~12のいずれか一項に記載の容器。
【請求項14】
前記第2の端部は、前記ベースを少なくとも部分的に横断する点まで延在し、前記第2の端部は、前記ベースに固定されている、請求項10~13のいずれか一項に記載の容器。
【請求項15】
前記後壁の少なくとも下部が、実質的に前記後壁の幅にわたって延在する補強部材を含む、請求項1~14のいずれか一項に記載の容器。
【請求項16】
前記後壁のベース部分が少なくとも1つの外部ストラップを含み、前記少なくとも1つのストラップは前記ベースに対して実質的に垂直に延在しており、前記少なくとも1つのストラップが、例えば頂部および底部の少なくとも2つの点で固定されることによって、前記ストラップと前記後壁のベース部分との間に隙間を画定する、請求項1~15のいずれか一項に記載の容器。
【請求項17】
前記後壁のベース部分に複数の外部ストラップを含み、1つ以上のストラップが前記ベースに対して実質的に垂直に延在しており、各ストラップが少なくとも2点で固定されることによって、各ストラップと前記後壁のベース部分との間の隙間を画定し、各ストラップが、前記容器から吊り下げられる少なくとも別の容器または別のアイテムのための吊り下げ点を提供する、請求項16に記載の容器。
【請求項18】
前記後壁の上部に、前記最上端縁に近接する、前記本体の外部にある可撓性ループを含む、請求項1~17のいずれか一項に記載の容器。
【請求項19】
前記可撓性ループが前記最上端縁から出現しており、一端で前記本体に固定されており、ループ状の自由端部を含む、請求項18に記載の容器。
【請求項20】
前記ループ状の自由端部は、締結具と係合可能であるように構成されることによって、係合されると、前記締結具および前記ループ状の自由端部が、実行可能および取り消し可能なループを作成する、請求項19に記載の容器。
【請求項21】
前記ベースから延在する柱状本体を含む、請求項1~20のいずれか一項に記載の容器。
【請求項22】
前記ベースが丸みを帯びている、請求項1~21のいずれか一項に記載の容器。
【請求項23】
前記ベースが実質的に円形である、請求項1~22のいずれか一項に記載の容器。
【請求項24】
前記ベースが実質的に楕円形である、請求項1~23のいずれか一項に記載の容器。
【請求項25】
前記ベースの後部が実質的に平坦であることにより、前記ベースから上方に延在する実質的に平坦な後壁を画定する、請求項1~24のいずれか一項に記載の容器。
【請求項26】
前記後壁は、前記ベース部分から前記最上端縁まで先細になっており、前記最上端縁が前記ベースよりも狭い、請求項13~25のいずれか一項に記載の容器。
【請求項27】
前記本体が、前記ベースから上方に延在する実質的に垂直な壁に移行する傾斜によって画定される、実質的に連続した前面を含む、請求項1~26のいずれか一項に記載の容器。
【請求項28】
一端に前記後壁の最上端縁に配置される前記締結具と適合する締結具と、前記容器に対する前方または後方の取り付け用に構成された締結具とを含む、取り外し可能なストラップアセンブリを更に備える、請求項4~27のいずれか一項に記載の容器。
【請求項29】
請求項1~28のいずれか一項による容器を含むパッキングカプセル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可撓性材料-例えば繊維材料-から製造された容器に関する。容器には多くの用途があり、そのような用途の1つに、例えばスーツケース内の衣類やトイレタリー製品等のアイテムの整理/区画化を支援するためのパッキングカプセルが挙げられる。特に、本発明の記載された実施形態によるパッキングカプセルは、梱包および開梱に対して汎用性の高い解決策を提供する。
【背景技術】
【0002】
パッキングキューブは、梱包および開梱のプロセスを簡素化する。通常、パッキングキューブは、上方端縁の3つの側面の周りにジッパーを有する立方体/直方体として構造化された布製バッグであり、持ち上げ可能な蓋を画定して、キューブの内側にアクセスし、衣服や付属品等を詰めることを可能にする。パッキングキューブの形状および形態は、パッキングキューブを収容するスーツケースの形状および形態に類似している。スーツケースと比較して、パッキングキューブの規模は小さく、スーツケースの中に複数のキューブを配置することができる。
【0003】
パッキングキューブは、より整頓され、より整理された梱包を容易にし、一般に、ユーザがスーツケースに直接梱包するよりもスーツケースの中身を見つけてアクセスするのがはるかに簡単になるように、荷物の中身を整理することを可能にする。
【0004】
パッキングキューブは、例えば、小、中、および大等の様々なサイズで利用可能で、すなわち、容積で定義することができる。これは、ユーザが、キューブに梱包される物体/アイテムと、パッキングキューブが挿入されるスーツケース/バッグのサイズとに応じて、パッキングキューブを選択可能であることを意味する。通常、全てが同じサイズまたは様々なサイズの複数のパッキングキューブを適切なアイテムで満たしてからスーツケースにて整理することで、利用可能なスペースを効率的に利用し、各パッキングキューブおよびその中身に簡単にアクセスできることが理解されよう。
【0005】
上述したように、パッキングキューブを効果的に使用するために、様々なサイズを選択することができ、各キューブに衣服、電子機器、トイレタリー製品等を収納することができる。
【0006】
パッキングキューブを使用することにより、ユーザは梱包戦略を選択することができ、従来のスーツケースと比較してアイテムを簡単に識別し、かつアイテムに簡単にアクセスすることができる、より適切に整理された梱包につながる。パッキングキューブを使用した梱包戦略を採用することにより、ユーザがスーツケースに詰め過ぎる可能性が低減される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、
ベースから延在する本体を含む可撓性材料の容器であって、本体は、1つ以上の物体を収容するように構成された内部空間を画定し、
本体は、拡張形状と折り畳み形状との間で構成可能であり、
本体は、拡張形状における本体の最上端縁に近接する点から、ベースに近接する点まで延在する細長い閉鎖部材を含む前面開口部を含み、閉鎖部材は、本体の内側へのアクセスを提供するために、閉鎖部材が少なくとも部分的に開口しているとき、2つの側面部分が互いに対して変位可能であるように、閉鎖部材が本体の2つの側面部分を接続する、容器を提供する。
【0008】
2つの側面部分は、本体の内部へのアクセスを可能にするために、折り返されるように動作可能であってもよい。
【0009】
閉鎖部材が完全に開口しているとき、2つの側面部分が互いに対しておよび後壁に向けて回転することで、本体の内部へのアクセスを提供するように、閉鎖部材がベースをわたって後壁に近接する点まで延在していてもよい。
【0010】
拡張形状において、本体の最上端縁に締結具を含んでもよい。締結具はフックを含み得る。締結具は、Gフックを含んでもよい。あるいは、締結具は、バックル、例えば、サイドリリースバックル、カムバックル、ベルトバックル、バネ式バックル等を含み得る。あるいは、締結具は、プレススタッドまたは面ファスナを含み得る。
【0011】
締結具は、例えば、
フック、ドアフック、レール等から容器を吊り下げること;
不意の開口に対して閉鎖部材をロックすること;
ストラップまたはストラップアセンブリを、締結具を介して容器に取り付けることができるキャリーバッグに容器を変換すること;
最上端縁を本体上に折り畳み、最上端縁を締結具によってベース付近に位置する前面に取り付けられた要素に固定することによって、容器を短縮すること
を容易にすることができるという点で多機能であり得る。
【0012】
容器の後壁は、細長い背骨部材を含むことができ、細長い背骨部材は、ベースに近接する点から本体の最上端縁まで延在している。細長い背骨部材は、少なくとも部分的にベースを横断する点から本体の最上端縁まで延在し得る。
【0013】
細長い背骨部材は、可撓性材料の細長ピースを含み得る。可撓性材料の細長ピースは、第1の端部にてループを画定し、第2の端部までその長さに沿って2層構造を画定するように二重にされることができる。ループを含む第1の端部は、本体の外部にあるように、最上端縁に近接して現れてもよい。締結具はループに取り付けることができる。
【0014】
第2の端部は、本体に固定することができる。細長い背骨部材は、少なくとも両端にて本体に固定することができる。細長い背骨部材は、その長さに沿って少なくとも部分的に本体に固定することができる。
【0015】
第2の端部は、ベースを少なくとも部分的に横断する点まで延在することができる。第2の端部はベースに固定することができる。
【0016】
細長い背骨部材は容器本体を補強する。容器がフック、レール等から吊り下げられている間、細長い背骨部材が荷重を支持する。更に、細長い背骨部材は、少なくとも1つの他の容器または他のアイテムが吊り下げられている容器から吊るされ得るように、容器本体を補強する。
【0017】
後壁の少なくとも下部は、実質的に後壁の幅にわたって延在する補強部材を含み得る。補強部材は、そのベース上に載置されているとき、または他のパッキングカプセルが1つ以上のループから吊り下げられているとき、パッキングカプセルのしわが生じるのを防ぐように動作可能である。
【0018】
後壁のベース部分は、少なくとも1つの外部ストラップを含むことができ、少なくとも1つのストラップは、ベースに対して実質的に垂直に延在し、少なくとも1つのストラップは、例えば頂部および底部の少なくとも2つの点で固定されることによって、ストラップと後壁のベース部分との間に隙間を画定する。少なくとも1つのストラップは、容器から吊り下げられる少なくとも別の容器または別のアイテムのための吊り下げ点を提供し得る。
【0019】
後壁のベース部分は、複数の外部ストラップを含むことができ、1つ以上のストラップがベースに対して実質的に垂直に延在し、各ストラップは少なくとも2点で固定されることによって、各ストラップと後壁のベース部分との間に隙間を画定する。各ストラップは、容器から吊り下げられる少なくとも別の容器または別のアイテムのための吊り下げ点を提供することができる。1つ以上のストラップがベース部分にわたって延在し得る。
【0020】
後壁の上部には、最上端縁に近接する、本体の外部にある可撓性ループが含まれてもよい。可撓性ループは最上端縁から出現してもよく、一端で本体に固定され、ループ状の自由端部を含む。ループ状の自由端部は、締結具と係合可能であるように構成されることによって、係合されると、締結具およびループ状の自由端部が、例えば、吊り下げレール等の固定物体から容器を吊り下げるために、実行可能および取り消し可能なループを作成する。可撓性ループは、容器の取り扱いまたは運搬を容易にし得るハンドルとして二重になる。
【0021】
容器は、ベースから延在する柱状本体を含み得る。
【0022】
ベースは丸みを帯びていてもよい。
【0023】
ベースは実質的に円形であり得る。
【0024】
ベースは実質的に楕円形であり得る。
【0025】
ベースの後部は実質的に平坦であることにより、ベースから上方に延在する実質的に平坦な後壁を画定する。
【0026】
実質的に平坦な後壁は、スーツケース等への容器の配置を容易にし、また、平面に対して載置するか、または平面に対して吊るすための容器の配置を容易にする。
【0027】
後壁は、ベース部分から最上端縁まで先細になっていてもよく、最上端縁はベースよりも狭い。
【0028】
本体は、傾斜によって画定される実質的に連続した前面を含むことができる。傾斜は、ベースから上方に延在する実質的に垂直な壁に移行する。傾斜から実質的に垂直な壁への移行は、湾曲部分によって提供され得、それにより、連続的な前面を提供する。閉鎖部材は、前面の実質的に中央に配置される。
【0029】
本体は、可撓性材料の少なくとも1つの層から製造することができる。本体は、本体裏地および本体外側を含み得る。
【0030】
使用時には、補強部材を本体裏地と本体外側との間に挟むことができる。含まれる場合、背骨部材を、本体裏地と本体外側との間に挟んでもよい。
【0031】
容器/本体が単層の織物から製造されている場合、本体は100%リサイクルポリエステルリップストップ織物から製造することができる。本体が少なくとも本体外側および本体裏地から製造されている場合、本体外側は100%リサイクルポリエステルリップストップ織物から製造することができる。100%リサイクルポリエステルリップストップ織物は、払拭可能となるよう処理してもよい。100%リサイクルポリエステルリップストップ織物は、防水加工を施してもよい。
【0032】
本体または本体外側は、他の織物/材料、例えば、皮革、有機繊維、PVC、防水処理された織物、半透明メッシュ織物、通気性/ウィッキング性のある織物等から製造可能であることが理解されよう。
【0033】
本体裏地は、100%リサイクルポリエステル人絹織物から製造されてもよい。本体裏地に適した他の織物には、絹、綿、リップストップナイロン、麻綿、カシミア、メリノウール等が含まれる。本体裏地は、湿気が容器内に含まれるように、防水素材、例えばPVCコーティングされた綿から製造されてもよい。
【0034】
本体には通気部が含まれてもよい。
【0035】
容器は、内部コンパートメント、パーティション、ポケット等を更に含むことができる。内部コンパートメント、パーティション、またはポケットは、物体を配置し、整理し、アクセス可能とすることができる。
【0036】
容器は、外部コンパートメント、ポケット等を更に含み得る。
【0037】
容器は、内部にあるアイテムを拘束するように動作可能な内部ファスナを含んでもよい。
【0038】
容器は、取り外し可能なストラップアセンブリを更に含み得、これは、一端に、後壁の最上端縁に配置される締結具と適合する締結具と、容器に対する前方または後方の取り付け用に構成された締結具とを含む。
【0039】
本発明の第1の態様による容器は、スーツケース等のモジュール式梱包用のパッキングカプセルとして構成可能である。
【0040】
容器は、パッキングカプセルとして使用される場合、従来のスーツケースを効率的に梱包および開梱するように構成される。パッキングカプセルとして、前面開口部および関連する閉鎖部材の配置は、スーツケースから取り出す際、パッキングカプセルがベース上に立設しつつ、かつ内容物が落ちるリスクなしに、ベースが梱包されたパッキングカプセルを支持し、前面開口部が内容物へのアクセスを容易にする故に、パッキングカプセルを開梱する必要がないことを意味する。
【0041】
容器の形状および形態は既存のパッキングキューブとは異なり、既存のパッキングキューブよりも多方面にわたるパッキングソリューションを提供する。
【0042】
本発明による容器は、他の用途、例えば、産業、医療、軍事、趣味、旅行、家庭等で使用することができる。
【0043】
次に、本発明の実施例を、例示として、図面を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0044】
図1】図示の例では、パッキングカプセルとして構成されている容器の正面斜視図である。
図2図1に図示されている容器の背面図である。
図3】容器の背面に隠された補強する背骨を示す、図1および図2に図示されている容器の背面図である。
図4a】締結具およびループが容器の吊り下げを容易にする方法を示す図である。
図4b】締結具およびループが容器の吊り下げを容易にする方法を示す図である。
図4c】締結具およびループが容器の吊り下げを容易にする方法を示す図である。
図4d】締結具およびループが容器の吊り下げを容易にする方法を示す図である。
図4e】締結具およびループが容器の吊り下げを容易にする方法を示す図である。
図5a】閉鎖部材の例としてのジッパーの、容器の不意の開口を防ぐためのロック方法を示す図である。
図5b】閉鎖部材の例としてのジッパーの、容器の不意の開口を防ぐためのロック方法を示す図である。
図6a】例示的な内容物を収容する様々なサイズの容器を示し、かつ容器の梱包方法を示す図である。
図6b】例示的な内容物を収容する様々なサイズの容器を示し、かつ容器の梱包方法を示す図である。
図7】従来のスーツケース内に入れ子にされた、パッキングカプセルとして使用されている図1および図2の容器の例を示す図である。
図8】折り畳む、即ち、図1図2、および図3の容器のサイズを縮小する例を示す図である。
図9a】複数の容器が梱包され、かつ開口しており、それぞれがレールまたは別の容器のいずれかから吊り下げられることにより、内容物に簡単にアクセスできる例を示す図である。
図9b】複数の容器が梱包され、かつ開口しており、それぞれがレールまたは別の容器のいずれかから吊り下げられることにより、内容物に簡単にアクセスできる例を示す図である。
図10図1図3の容器をキャリーバッグに変換するストラップアセンブリの例を示す図である。
図11図1に示されるように、容器の背面に適用されている図10のストラップアセンブリを示す図である。
図12図1に示されるように、容器の前面に適用されている図10のストラップアセンブリを示す図である。
図13図1図12に示されるような容器を、通気性を有するメッシュ本体を含む洗濯バッグとして示す図である。
図14】閉鎖構成にある薄型容器の更なる例を示す図である。
図15図14に示されるような容器を完全に開口した構成で示す図である。
図16図14に示されるような2つの容器の吊り下げ構成を示す図である。
図17】容器によるアイテムの洗浄を容易にする洗浄付属品の例を示す図である。
図18】照明および充電設備を組み込んだ図1図12の容器を示す図である。
図19】容器の内部への付属品の取り付け、および容器の内部からの付属品の取り外しを容易にする内部付属品を示す図である。
図20】図示した容器と共に使用可能な付属品の例を示す図である。
図21】図示した容器と共に使用可能な付属品の例を示す図である。
図22】図示した容器と共に使用可能な付属品の例を示す図である。
図23】図示した容器と共に使用可能な付属品の例を示す図である。
図24】図示した容器と共に使用可能な付属品の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
図1図2、および図3は、(以下で更に説明するように)可撓性材料から製造された容器10またはバッグを示す。容器10の例示的な用途は、スーツケース等の効率的な梱包のためのパッキングカプセルとして構成可能である点が挙げられる(図7参照)。容器10の図示の例は、図10図11、および図12を参照して以下に更に図示および説明するように、適切なストラップ/ストラップアセンブリ48と組み合わせると、キャリーバッグとして構成することもできる。容器10の代替的な使用の包括的でないリストが、本明細書の終わりに向けて記載されている。
【0046】
図示の例では、容器10は、ベース14から上方に延在する実質的に円筒形の本体12を含む。
【0047】
円筒形の本体12は、1つ以上の物体を収容するように構成された内部空間を画定する(図6aおよび図6b参照)。
【0048】
内部空間は、図示した実施例ではジッパーによって提供される閉鎖部材16によって閉鎖される前面開口部によってアクセスされる。閉鎖部材16は、ベース14付近の点から延在し、円筒形本体12の最上端縁18付近の点で終わる。
【0049】
図2を参照すると、円筒形本体12の後壁20は、ベース部分22から円筒形本体12の狭くなる最上端縁18まで先細になっている。
【0050】
図示の例では、容器10の前面24は、実質的に連続的であり、最上端縁18から先細りになっており、曲線23によって、ベース部分22まで延在する前面24の実質的に垂直な部分25に遷移している。図示の実施形態では、ベース部分22は、上方端縁/縫い目線44とベース14との間に画定される垂直断面である。
【0051】
閉鎖部材16は、前面24に対して実質的に中央に配置される。
【0052】
閉鎖部材16は、開口時に、内部空間およびその中の任意の内容物へのアクセスを提供する。開口時、前面開口部は2つの側壁26によって画定され、それらが折り返されることで(図6aおよび図6b参照)、内容物を適切に保持しながら、内部空間への最大限のアクセスを提供する。
【0053】
最上端縁18は、後壁20と前面24との接合部によって形成される。ループ29は、最上端縁1から出現している。図示の実施例では、Gフック28がループ29に取り付けられている。
【0054】
Gフック28は、見た目が文字のGまたは数字の6に似ている締結具であり、G字形フック28の下方閉鎖/半閉鎖部分30は、G字形の下方閉鎖/半閉鎖部分30を通過するループ29を介して容器10に恒久的に取り付けられている。
【0055】
G字形フック28の上方フック部分32は、容器10を吊り下げること(図4a、図4b、図4c、図9aおよび図9b参照)、ジッパー引手34を固定すること(図5a、図5b参照)、容器10のサイズを縮小すること(図8参照)および容器10をキャリーバッグに変換すること(図10図11、および図12参照)を容易にする。
【0056】
図4a、図4b、図4c、図4d、図4e、図9aおよび図9bを参照して以下に更に説明するように、容器10は、長寿命を保証し、かつ容器10が、そこから吊り下げられる他のアイテムまたは容器10を吊り下げ、かつ支持するのに必要な強度を有することを保証するように補強特性を含む。
【0057】
図1図2および図3を参照すると、図示の例では、ベース14は、外縁の周囲をパイピング36で補強されている。
【0058】
ベース部分22は、後部にて、プラスチックインサート38(図2および図3に点線で示す)で補強されている。後壁20は、補強背骨40(図3に点線で示す)を含み、これは、ベース14から最上端縁18まで延在し、例えば、フックまたはレールから容器10が吊り下げられたとき、および他のアイテムが容器10から吊り下げられたとき、(以下に更に説明するように)容器10を強化する。
【0059】
図示の例(図2および図3参照)では、ベース部分22は、ベース14からベース部分22の上方端縁/縫い目線44まで延在する3つのストラップ42a、42b、42cを含む。
【0060】
各ストラップ42a、42b、42cは、両端にて容器10の本体12に縫い付けられ、従って、各ストラップ42a、42b、42cは、他の同様の容器10をストラップ/ループ42a、42b、42cから吊り下げることを容易にするループ/スリーブを画定する(図4c、図9a、および図9d参照)。中央ループ42bはまた、取り外し可能なストラップアセンブリ48の接続を容易にし、これにより、容器10をキャリーバッグに変換することが可能になる(図11参照)。
【0061】
Gフック28を直接使用して、容器10をフックまたはループから吊り下げることができる(図4bおよび図4c参照)。
【0062】
図1を参照すると、図示の例では、閉鎖部材16の下端に更なるループ52が設けられている。ループ52は、閉鎖部材と共に側壁26を引っ張るのを助け、即ちジッパー16を移動させて前面開口部を閉鎖することで、物体を容器本体12の内部に保持する。ループ52はまた、ストラップアセンブリ48の前面取り付けを可能にすることで、容器10をキャリーバッグに変換することができる(図10図11および図12参照)。
【0063】
図示の例では、容器本体12の外装生地56は、100%リサイクルポリエステルリップストップ織物から製造されている。
【0064】
本体12の内部には、100%リサイクルポリエステル人絹織物である裏地材54が含まれている。
【0065】
容器本体12は、他の織物/材料、例えば、皮革、有機繊維、PVC、防水処理された織物等から製造することができることが理解されよう。同様に、裏地材54は、100%リサイクルポリエステル人絹織物以外であってもよい。実際、容器本体12は、裏張りされていなくてもよい。
【0066】
裏地材54を含むことの利点は、補強部材38、40を外側織物表面と内側織物表面との間に隠す/挟むことができる点である。これは、補強部材38、40の両側に沿って縫うことにより、補強部材38、40を隠しつつ、それらを所定の位置に保持/留保する領域を作成することを意味する。
【0067】
図示の例では、後壁20を補強する背骨40は、所定の位置に縫い付けることができるウェビング材料であり、即ち、縫い目が、外装生地56、ウェビング材料(背骨40)、および裏地54(使用される場合)を通過することで、背骨40が無傷の状態を維持することを保証する。背骨40は、ウェビング材料以外の材料から製造することができ、例えば、背骨40は、プラスチックまたは他の適切な織物から製造可能であることが理解されよう。同様に、ベース部分22の補強材は、プラスチック以外の材料で作ることができる。
【0068】
図示の例では、背骨40は、一端でループ29を画定し、第2の端部までその長さに沿って2層構造を画定するように折り畳まれた、細長い可撓性材料片によって提供される。ループ状端部29は、最上端縁18から出て、本体12の外部に位置する。Gフック28は、ループ29に取り付けられている。
【0069】
背骨40は、本体12に固定されており、容器10が吊り下げられる際に、任意の縫い目、本体12の織物、および閉鎖部材16に過度の負荷がかからないように、容器10を補強するように作用する(図4a~図4e参照)。
【0070】
図示の例では、補強ステッチを使用することで、背骨40を本体12に固定し、例えば、背骨40は、3列のステッチ、即ち、ベース部分22に対して上部、中部および下部の配置を使用して、ベース部分22に固定される。
【0071】
背骨40を含み、かつ背骨40を本体12に固定することは、容器10がGフック28から、または実行可能および取り消し可能なループ(図4aを参照して以下に更に説明する)から直接吊り下げられるとき、容器10の重量が背骨40によって支持されることを意味する。上記のように、補強を含めることにより、本体材料または任意の縫い目が過負荷になるリスクを低減し、容器本体材料の早期の裂けを防止する。
【0072】
図4a、図4b、図4c、図4dおよび図4eは、互いに独立した、またはそれらが実行可能および取り消し可能なループを形成するときに組み合わせられた、Gフック28および後部ループ50の機能を示す。
【0073】
後部ループ50は、本体12の後部に設けられている。図示の例では、後部ループ50は、容器10の最上端縁18から出現している。後部ループ50が容器10から出現する際、後部ループ50は背骨40に縫い付けられることによって固定および補強される。この構成は、例えば、大きなノブまたはフックがあり、それが大き過ぎてGフック28と直接的に係合できない状況において、容器10を後部ループ50から直接吊り下げることができることを意味する(図4dおよび図4e参照)。
【0074】
後部ループ50は、Gフック28から独立して容器10を吊り下げるのを容易にする(図4dおよび図4e参照)。後部ループ50はまた、便利な運搬用持ち手として二重にもなり、またはGフック28と組み合わせて実行可能および取り消し可能な吊り下げループを作成するために使用することができる(図4a参照)。
【0075】
図4aは、実行可能および取り消し可能なループを形成するための、Gフック28と後部ループ50との係合を示している。実行可能および取り消し可能な吊り下げループとして、後部ループ50は、例えばレール56を通過し、Gフック28の上方フック部分32と係合することで、容器10をレール56から吊り下げるのを容易にする。
【0076】
図4bは、シンプルなフック58と係合するGフック28のアセンブリを示しており、Gフック20の上部32は、フック58上に直接的に受容され、例えば、フック58は、ドアの背面に設けられ得る(図示せず)。
【0077】
図4cは、別の容器10の(後部の)ベース部分22に設けられた中央吊り下げループ42bからGフック28を介して直接的に吊り下げられている容器10を示している。
【0078】
図4dは、後部ループ50を介してレール57から直接的に吊り下げられている容器10を示している。
【0079】
図4eは、後部ループ50を介してフック59から直接的に吊り下げられている容器10を示している。図示の例では、フック59の寸法は、Gフック28の開口端部32よりも大きくてもよい。
【0080】
図5aおよび図5bは、従来のジッパーであり、ジッパースライダー60がカスタマイズされ、拡張されたジッパー引手34を含む、閉鎖部材16の例を示している。拡張されたジッパー引手34は、ループの形態であり、Gフック28とストラップ29との組み合わせがストッパーとして機能するように、Gフック28およびストラップ29上を容器10の後方に向けて通過させ、これにより、スライダー60の不意の滑りを防止し、ジッパー、即ち閉鎖部材16の不意の開口を防止する。
【0081】
図6aおよび図6bは、2つの異なるサイズの容器10の例を示している。図示の例では、容器10は、スーツケース内のパッキングカプセルとして使用するために梱包されている(図7参照)。
【0082】
図6aおよび図6bの両図において、パッキングカプセル/容器10は、裏地材54および内部空間55を明らかにするために開口している。図示の例では、より小さいパッキングカプセル/容器10(図6a)には、トイレタリー製品62が詰められており、より大きいパッキングカプセル/容器10(図6b)には、衣料品64が詰められている。
【0083】
上記のように、図1図3を参照すると、パッキングカプセル/容器10は、実質的に円筒形の本体12を有する。従って、内部空間55もまた、実質的に円筒形である。
【0084】
図示の例(図6b)では、衣料品64は、内部空間55に対応し、かつ内部空間55を効率的に満たすように巻かれている。アイテムを巻くことは、図1図12に示される容器10の特定の形状に対して効率的であると考えられる。アイテムを巻くことはまた、強い折り目線が作成されない故に、展開時に衣料品64に折り目線が作成されるのを低減するため有益である。
【0085】
図7は、スーツケース66に入れ子にされた4つの異なるサイズのパッキングカプセル/容器10の例を示している。図示の例では、各パッキングカプセル/容器10のベース14は、スーツケース66の頂部または底部に向けて配置され、隣接するパッキングカプセル/容器10の前面24は、スーツケース66内で占有されるスペースを最適化し、それらの間の何らかの隙間を最小化するように配置される。
【0086】
図8は、例えば、容器10が満杯でない場合またはスーツケースの利用可能なスペースが容器10の完全に拡張された寸法よりも小さい場合における、容器10のサイズを縮小する例を表している。
【0087】
容器10のサイズは、Gフック28を後部ベース部分22に向けて引っ張り、Gフック28の上方開口部分32をベース部分22上に位置する後部中央ループ42bと係合させることによって、最上端縁18を後方に折り畳むことによって縮小/圧縮される。
【0088】
図9aおよび図9bは、パッキングカプセルとして使用される場合の容器10の多様性を示している。図9aおよび図9bは、各例において、パッキングカプセル/容器10がスーツケースから取り外されていることは明らかであるが、各パッキングカプセル/容器10は、巻かれた衣料品で詰められたままである故に、実際に開梱することなく、開梱状態を示している。
【0089】
図9aは、単一の主要な容器10が吊り下げレール56から吊り下げられ、更に3つの容器10が、主要な容器10の後部ベース部分22上に設けられたループ42a、42b、42c(不可視)から吊り下げられている、吊り下げクランプ68を示す。
【0090】
図9bは、パッキングカプセル/容器10のシンプルな連鎖69を示しており、単一の主要な容器10は吊り下げレール56から吊り下げられ、単一の容器10がGフック28(不可視)の、中央吊り下げループ42b(不可視)との係合を介して主要な容器10から吊り下げられている。
【0091】
吊り下げクランプ68および連鎖配置69は、Gフック28および各容器のベース部分22上の吊り下げループ42a、42b、42cを利用することによって延長または組み合わせることができることを理解されよう。
【0092】
実際に開梱せずに開梱する技術は、前面開口部および閉鎖部材16の配置、並びに採用される梱包スタイルにより、パッキングカプセル/容器10の構成によって実現される。図示の方法で衣類を巻くことは、容器10の開口時、各衣料品が可視状態にあり、かつアクセス可能であって、上述したように、アイテムが巻かれることにより折り目が入るリスクが低減されることを意味する。このように、梱包および開梱が、容器10をパッキングカプセルとして使用することで単純化される。
【0093】
図10図11および図12は、容器10をキャリーバッグに変換することに関する。
【0094】
図10は、キャリーバッグを作成するために容器10と共に利用可能なストラップアセンブリ48の例を示している。
【0095】
ストラップアセンブリ48は、(図10に見られるように)上端にループ70を含み、下端にGフック80を含む細長いウェビングストラップ68を含む。
【0096】
ストラップアセンブリ48はまた、ストラップ68が貫通するスリーブ74を組み込んだパッド入りショルダー部材72を含む。
【0097】
ストラップ68は、ストラップ68の長さを異なるサイズのユーザに適合するように調整できるように、調整可能なシンチバックル75を含む。
【0098】
図11は、容器10の背面に取り付けられているストラップアセンブリ48を示している。背面に取り付けられた構成は、(容器10上の)Gフック28を上方ループ70に取り付けることと、(ストラップ68の下端上の)Gフック80をベース部分22の後部上の中央ループ42bに取り付けることとを含む。
【0099】
図12は、容器10の前面に取り付けられているストラップアセンブリ48を示している。前面に取り付けられた構成は、(容器10上の)Gフック28を上方ループ70に取り付けることと、(ストラップ68の下端上の)Gフック80を閉鎖部材/ジッパー16の底部に位置するループ52に取り付けることとを含む。
【0100】
図11および図12に示される各実施例において、シンチバックル75等を使用して、各ユーザにとって快適であるようにストラップ68の長さを調整することができることが理解されよう。ストラップアセンブリ48により、キャリーバッグをユーザの身体にわたってまたはユーザの肩を越えて支持することが可能となる。
【0101】
図13は、容器10の例示的な用途として、ランドリーバッグを示している。図示された構成では、容器10は、単層の材料を含む本体12を含む。図示の例では、材料は半透明のメッシュ織物であり、これにより、ユーザは、閉鎖部材16を開口することなく、容器10内の内容物を見ることができる。更に、メッシュ織物は、空気が容器10およびその内容物内を循環することを可能とするように構成されており、それによって、容器10および/またはその内容物内の湿気の蓄積やカビの発生等を防止する。
【0102】
図14図15および図16は、容器10よりも狭い容器100を示している(図1図12参照)。
【0103】
容器100は、ベース140から延在する狭い/薄型の柱状本体120を含む。図示の例では、ベース140は楕円形である(図14では不可視)。
【0104】
容器100は、可撓性材料から製造されている。容器100の例示的な用途として、スーツケース等を効率的に梱包するためのパッキングカプセルとして構成可能である点が挙げられる。
【0105】
本体120は、1つ以上の物体156を含むように構成された内部空間155を画定する(図15および図16参照)。
【0106】
内部空間155は、図示の例ではジッパーによって提供される閉鎖部材160によって閉鎖される、前面開口部によってアクセスされる。図示の例では、閉鎖部材160は、前面開口部に沿って最上端縁180から、ベース140を横断して、ベース140の後方に向けて/後方にある点まで延在する。
【0107】
図示の例では、容器100の前面240は、実質的に連続しており、最上端縁180から先細になっており、曲線245によって、ベース140に延在する前面240の実質的に垂直な部分246まで遷移している。閉鎖部材160は、実質的に前面240の中央に配置されている。
【0108】
最上端縁180は、後壁200と前面240との接合部によって形成される。ループ290は、最上端縁180から出現する。図示の例では、Gフック280がループ290に取り付けられている。
【0109】
図1図13を参照して上で説明したように、Gフック280は、見た目が文字のGまたは数字の6に類似した締結具であり、G字形フック280の下方閉鎖/半閉鎖部分300は、G字形状の下方閉鎖/半閉鎖部分300を通過するループ290を介して、容器100に恒久的に取り付けられている。G字形フック280の上方フック部分320は、容器100をレール、フックまたは他の容器100から吊り下げること(図15参照)と、ジッパー引手340を固定すること(図14参照)とを容易にする。
【0110】
図示の例では、閉鎖部材160は、開口時、内部空間155およびその中の任意の内容物へのアクセスを提供する。前面開口部は2つの側壁260によって画定され、これらは部分的に開口すると折り返されるが(図示せず)、完全に開口されると、側壁が本のように開口して(矢印211参照)、内部空間255の内容物全体が現れる(図15および図16参照)。
【0111】
図15および図16を参照すると、容器100は、各側壁260の内側に内部ポケット/コンパートメント300を含む。内部ポケット/コンパートメント300は、図示のように、物体または衣類を保持するのを容易にする。図15は、各ポケット300に収容された折り畳まれたシャツ291を示しており、図16は、各ポケット300に収容された円筒形の物体または巻かれたアイテム292を示している。
【0112】
図16は、容器100の連鎖を示しており、1つの容器100が、Gフック280および後部ループ(図16では不可視)を介して主要な容器100から吊り下げられている。
【0113】
図17図24は、図1図16を参照して上述した容器10または容器100の機能を適合、カスタマイズ、または特殊化する付属品の例を示している。
【0114】
図17は、旅行中または休暇中に衣服80を手洗いすることを容易にするために、容器10に含まれ得る取り外し可能なインサート79を表すことによって、容器10のベース部分22を適合させる方法を示している。図示の例では、インサート79は、例えば、外出先での手洗い等、衣服の攪拌を容易にする隆起した要素82を含む(双頭矢印81参照)。インサート79は、成形されたディンプルインサートとして製造可能であり、例えば、成形物は、シリコン、プラスチック等であり得る。
【0115】
図18は、電話、ライト等に給電する/充電するための自己完結型充電設備を含むように適合された容器10を示している。
【0116】
図示の例では、容器10の外壁は、ソーラーパネル84、および従来のUSBポート86を含む。ソーラーパネル84は、携帯電話、タブレット等のモバイルデバイスの充電を容易にするために、USBポート86に接続される、内部またはケースに収納された電池パック(不可視)の充電を容易にする。
【0117】
図示の例では、容器10の内部には、光源88、例えば、埋め込まれた低電力LEDまたはエレクトロルミネセンスストリップが含まれ、これらは、照らされると、暗闇の中で容器10の内部およびその内容物を見るのに役立つ。
【0118】
光源88は、容器10が揺動したときにのみスイッチオン/点灯するように、動きを感知して作動させることができる。あるいは、光源の起動は、閉鎖部材16を開口することによって制御することができる。
【0119】
図19図20図21図22図23および図24は、特定のアイテムを整理するための取り外し可能な付属品を含むように容器10を適合させることを示している。
【0120】
取り外し可能な付属品には、例えば、
・ラップトップ/タブレットケース90(図19および図20参照)
・巻くことができる織物93のシートを含み、例えば、化粧用ブラシ、爪やすり、マスカラ、口紅、綿棒等の化粧品95を収容し整理するように設計された、一体型スロット/ポケット(不可視)を含む、メイクアップ/化粧ロール92(図21参照)
・空港のセキュリティを通過するときに取り外して表示する必要のあるトイレタリー製品を収容するように構成された透明なポーチ94(TSA承認済み)(図22参照)
・電気ケーブル、ヘッドホン、充電器、および電源ケーブルを固定および整理するための弾性ストラップ、ループ、およびポケットで構成されたボードまたはポーチ96(図23参照)
・例えばキャンプ中に調理器具を整理するための剛性のプラスチック製仕切り98(図24参照)
・取り外し可能なミラー(図示せず)
・濡れた水泳用品、タオル、靴等を収容するように構成された防水ポーチ(図示せず)
【0121】
説明および図示された取り外し可能な付属品はそれぞれ、本体12の内側にある相補的コネクタ95と係合するコネクタ93を含み得る。コネクタ93、95は、磁石、プレススタッド、Gフックおよびループ、フックおよびループファスニングテープ等を含み得る。
【0122】
上記の容器10、100はまた、内部および/または外部ポケット(図示せず)を含み得る。ポケットは、本体の構造の性質によって隠されてもよく、縫い目には、本体の外側から、または本体12、120の内側からアクセス可能なポケット用の隠しジッパーまたはクロージャが含まれ得る。
【0123】
上記の例は、スーツケース、大型かばん等のより効率的な梱包を容易にするためのパッキングカプセルとして適切であると説明されている容器10、100に関する。
【0124】
そのような容器/バッグ10、100の用途は、梱包付属品に限定されず、他の用途、例えば、医療用途、例えば、救急医療用クラッシュバッグ、軍用、趣味、例えばサイクリングにおいて有用であり得、また予備のインナーチューブ、ポンプ、サイクルツール、パッチ、エネルギージェル/食品等の備品を運搬するのに便利であることが理解されよう。
【0125】
図24に示されるように、容器は、器具用のキャンプ用付属品として有用であり得るが、他のアイテム、例えば、食品を保管可能であることが理解されよう。容器10の利点は、Gフック28および/または後部ストラップ50を介して吊り下げることができる点であり、これは、そのようなアイテムを地面から離しておくことができ、同時に容易にアクセスできることを意味する。
【0126】
容器10、100の携帯性は、例えば飛行機、車、バス等で旅行するときに使用するのに役立ち、旅行用に座席のオーガナイザーとして使用することができ、内容物へのアクセスを容易にするために、容器10、100を前の座席から単に吊り下げることができる。
【0127】
ボートでは、容器10、100をティラー/ホイールのオーガナイザーとして使用することもできる。
【0128】
他の例に、自宅、職場または遊び場での便利な収納や要素の整理が含まれる。
【0129】
本発明の特定の実施形態を上で説明したが、説明した実施形態からの逸脱は依然として本発明の範囲内に含まれ得ることが理解されよう。
図1
図2
図3
図4a
図4b
図4c
図4d
図4e
図5a
図5b
図6a
図6b
図7
図8
図9a
図9b
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
【国際調査報告】