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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-06
(54)【発明の名称】シールアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   F02C 7/28 20060101AFI20220929BHJP
   F01D 11/00 20060101ALI20220929BHJP
   F01D 25/00 20060101ALI20220929BHJP
   F16J 15/32 20160101ALI20220929BHJP
【FI】
F02C7/28 C
F01D11/00
F01D25/00 M
F16J15/32
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022506715
(86)(22)【出願日】2020-07-14
(85)【翻訳文提出日】2022-02-02
(86)【国際出願番号】 US2020041943
(87)【国際公開番号】W WO2021025831
(87)【国際公開日】2021-02-11
(31)【優先権主張番号】16/530,614
(32)【優先日】2019-08-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391020182
【氏名又は名称】ソウラー タービンズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】SOLAR TURBINES INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】オスカム、ガレス ダブリュー.
(72)【発明者】
【氏名】エコノモ、ポール
(72)【発明者】
【氏名】ロジャース、サマンサ シー.
【テーマコード(参考)】
3G202
3J043
【Fターム(参考)】
3G202KK12
3G202KK23
3J043AA10
3J043CA12
(57)【要約】
【解決手段】本開示は、ガスタービンエンジン(100)内部の燃焼室(390)からタービン(400)への概してスムーズな遷移を提供するシールアセンブリ(230、330、431、530、630、730)を提供する。シール体(232、332、32、532、632、732)は、燃焼室(390)からタービン(400)に向かって延び、および燃焼室(390)と圧縮空気室(395)の間の好ましくない流れをシールするように位置する。
【選択図】図2

【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃焼器(300)、タービン(400)、およびガスタービンエンジン(100)に向かって縦方向に延びる中心軸(95)、を備える前記ガスタービンエンジン(100)用のシールアセンブリ(230、330、431、530、630、730)であって、前記燃焼器(300)は燃焼室(390)を部分的に形成する外側ライナー(392)を備え、前記タービン(400)はタービンローターアセンブリ(420)およびタービンノズル(450)を囲むように構成されたノズルハウジング(430)を備え、前記ノズルハウジング(430)の前端(438)は前記燃焼室(390)の後端に隣接して位置し、前記シールアセンブリ(230、330、431、530、630、730)は前記燃焼室(390)から前記ノズルハウジング(430)への遷移を提供し、前記シールアセンブリ(230、330、431、530、630、730)は:
前記中心軸(95)の周りに放射状に延びるように構成され、および前記ノズルハウジング(430)の前記前端(438)と嵌合するよう成形された固定体(270、470、570、670、770)と、
前記中心軸(95)の周りに放射状に延びるように構成されたクランプ体(240、340、440、540、640、740)であって、前記燃焼室(390)と固定体(270、470、570、670、770)の間に位置するように構成された前記クランプ体(240、340、440、540、640、740)と、および
前記外側ライナー(392)の前記後端から延びるシール体(232、332、32、532、632、732)であって、前記シール体(232、332、32、532、632、732)の一部分は前記クランプ体(240、340、440、540、640、740)と前記ノズルハウジング(430)の間に位置するように構成された前記シール体(232、332、32、532、632、732)と、を備えるシールアセンブリ(230、330、431、530、630、730)。
【請求項2】
前記シール体(232、332、32、532、632、732)の一部分は前記固定体(270、470、570、670、770)と接触し、およびシールを設ける、請求項1に記載のシールアセンブリ(230、330、431、530、630、730)。
【請求項3】
前記シール体(232、332、32、532、632、732)の一部分は、前記クランプ体(240、340、440、540、640、740)と接触する湾曲面(537、637)を備える、請求項1に記載のシールアセンブリ(230、330、431、530、630、730)。
【請求項4】
前記シール体(232、332、32、532、632、732)と前記固定体(270、470、570、670、770)の間に位置する固定ピース(780)をさらに備え、前記固定ピース(780)は前記シール体(232、332、32、532、632、732)の一部分と嵌合するよう成形されてシールを設ける、請求項1に記載のシールアセンブリ(230、330、431、530、630、730)。
【請求項5】
前記クランプ体(240、340、440、540、640、740)と前記シール体(232、332、32、532、632、732)の間に位置するグロメットリング(480)をさらに備え、前記グロメットリング(480)は前記シール体(232、332、32、532、632、732)の一部分に力を加える、請求項1に記載のシールアセンブリ(230、330、431、530、630、730)。
【請求項6】
前記クランプ体(240、340、440、540、640、740)、前記固定体(270、470、570、670、770)、および前記ノズルハウジング(430)を貫通する、取り付け用ボルト(280)をさらに備える、請求項1に記載のシールアセンブリ(230、330、431、530、630、730)。
【請求項7】
前記シール体(232、332、32、532、632、732)は燃焼室(390)の後端に近接して位置する第1通路を含む、請求項1に記載のシールアセンブリ(230、330、431、530、630、730)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ガスタービンエンジンに関する。より具体的には、本開示は燃焼器とタービンの間のシールアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
概していえば、ガスタービンエンジンおよび同種のものなどのターボ機械は、それを貫通して延びる主ガス流路を含む。ガス流路から外へまたはガス流路の中へのいずれかのガス漏れは、ガスタービンの全般的な効率を低下させ得、燃費を増加させ得、および場合によると排出レベルを増加させ得る。二次流れはまた、ガスタービンエンジン内部で様々な加熱されたコンポーネントを冷却するために使用され得る。具体的には冷却用空気は、加熱されたコンポーネントの冷却に使用するためおよび隣接するコンポーネント間のギャップおよび空洞をパージするため、コンプレッサの後段から抽出され得る。シールは、燃焼器とタービンセクションの間の接合部に使用され得る。しかしシールは間隔を空け得、セグメントシール間のギャップを通って漏れる漏れ流れを招き得、および荒い遷移面を形成し得る。荒い遷移面に沿った漏れ流れおよび乱流は、ガスタービンの効率低下を招き得る。
【0003】
Kirtley外による米国特許第9,863,323号は、ガスタービンコンポーネントのシーリングの改善を記載している。1つの例示的実施形態において、ガスタービンセグメントのシールアセンブリは、第1テーパー面および第1テーパー角を備える第1テーパー部分を持つ第1テーパー状セグメントシールを含み得る。該ガスタービンセグメントのシールアセンブリは、第2テーパー面および第2テーパー角を備える第2テーパー部分を持つ第2テーパー状セグメントシールを含み得る。該ガスタービンセグメントのシールアセンブリは、第1テーパー状セグメントシールと第2テーパー状セグメントシールの間に位置し、および第1テーパー面と第2テーパー面とに隣接するシールピンを含み得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、本発明者によって発見された問題のうちの1つ以上を克服することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
概して本開示は、ガスタービンエンジン用のシールアセンブリを記載する。該ガスタービンエンジンは、燃焼器、タービン、および該ガスタービンエンジンの縦方向に延びる中心軸を含み得る。燃焼室を部分的に形成する外側ライナーを備える該燃焼器。タービンローターアセンブリおよびタービンノズルを囲むように構成されたノズルハウジングを備える該タービン。燃焼室の後端に隣接して位置するノズルハウジングの前端。燃焼室からノズルハウジングへの遷移をなす該シールアセンブリ。該シールアセンブリは、固定体、クランプ体、およびシール体を備える。中心軸の周りに放射状に延びるように構成され、およびノズルハウジングの前端と嵌合するよう成形された該固定体。中心軸の周りに放射状に延びるように構成されたクランプ体。燃焼室とタービンの間に位置するように構成されたクランプ体。シール体は、外側ライナーの後端から延びる。クランプ体とノズルハウジングの間に位置するように構成されたシール体の一部分。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本開示の実施形態の詳細は、それらの構造及び動作の両方に関して、添付の図面の検討によって部分的に得られ得、図面中、同様の参照番号は同様の部品を指す。
図1図1は、実施例のガスタービンエンジンの概略図である。
図2図2は、図1の実施例の燃焼器シールアセンブリの燃焼器およびノズルセクションの一部分の断面図である。
図3図3は、図1の別の実施例の燃焼器シールアセンブリの燃焼器およびノズルセクションの一部分の断面図である。
図4図4は、図1の別の実施例の燃焼器シールアセンブリの燃焼器およびノズルセクションの一部分の断面図である。
図5図5は、図1の別の実施例の燃焼器シールアセンブリの燃焼器およびノズルセクションの一部分の断面図である。
図6図6は、図1の別の実施例の燃焼器シールアセンブリの燃焼器およびノズルセクションの一部分の断面図である。
図7図7は、図1の別の実施例の燃焼器シールアセンブリの燃焼器およびノズルセクションの一部分の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
添付の図面に関連して、以下に記載される発明を実施するための形態は、様々な実施形態の説明として意図されており、開示が実施され得る唯一の実施形態を表すように意図されていない。発明を実施するための形態は、実施形態の完全な理解を提供することを目的とした特定の詳細を含む。しかし当業者であれば、本発明の実施形態はこのような特定の内容がなくても実施し得ることが明らかであろう。場合によっては、説明を簡潔にするために、よく知られている構造と構成要素が、簡略化された形式で示されている。
【0008】
図1は、実施例のガスタービンエンジンの概略図である。説明を明瞭且つわかりやすくするために、一部の表面は省略又は誇張されている(ここで、そして他の図面でも)。また、該開示は前後の方向を参照し得る。概してすべての「前」および「後ろ」への言及は、別途規定のない限り、一次空気10(つまり燃焼プロセスで使用された空気)の流れの方向に関する。たとえば前は一次空気流に対して「上流」であり、および後ろは一次空気流に対して「下流」である。
【0009】
加えて該開示は概して、ガスタービンエンジン回転の中心軸95を参照し得、その中心軸は概して、そのシャフト120(複数のベアリングアセンブリ150によって支持される)の縦軸によって定義され得る。該中心軸95は共通であり得る、つまりエンジンの他の様々な同心コンポーネントと共有し得る。すべての半径方向、軸方向、および円周方向および尺度への言及は、別途規定のない限り中心軸95を参照し、および「内側」と「外側」などの用語は概して、中心軸95からのより短いまたはより長い半径距離を示し、そこにおいて半径96は中心軸95から垂直かつ外方に放射する任意の方向であり得る。
【0010】
ガスタービンエンジン100は、インレット110、シャフト120、コンプレッサ200、燃焼器300、タービン400、排気装置500、およびパワー出力カップリング600を含む。該ガスタービンエンジン100は、シングルシャフトまたはデュアルシャフトの構成を備え得る。
【0011】
コンプレッサ200は、コンプレッサローターアセンブリ210、コンプレッサ固定羽根(ステーター)250、および入口ガイド羽根255を含む。該コンプレッサローターアセンブリ210は、シャフト120に機械的に連結する。図示されているように、コンプレッサローターアセンブリ210は、軸流ローターアセンブリである。コンプレッサローターアセンブリ210は、1つ以上のコンプレッサディスクアセンブリ220を含む。各々のコンプレッサディスクアセンブリ220は、コンプレッサローターディスクを含み、このディスクにはコンプレッサローターブレードが円周状に配置される。ステーター250は、コンプレッサディスクアセンブリ220の各々に軸方向に追従する。コンプレッサディスクアセンブリ220に追従する隣接したステーター250とペアをなす各々のコンプレッサディスクアセンブリ220は、コンプレッサ段と見なされる。コンプレッサ200は、複数のコンプレッサ段を含む。入口ガイド羽根255は、ガスタービンエンジン100を通る環状流路115のはじめで、コンプレッサ段に軸方向に先行する。
【0012】
燃焼器300は、燃焼室390および圧縮空気室395を含む。燃焼室390は一部分、外側ライナー392および内側ライナー393によって形成され得る。外側ライナー392は燃焼室390の外側境界を画定し得、および概して中空円筒形状であり得る。内側ライナー393は、外側ライナー392から半径方向内側に位置し得る。内側ライナー393は燃焼室390の内側境界を画定し得、および概して中空円筒形状であり得る。圧縮空気室395は、燃焼室390の外側に位置する。
【0013】
タービン400は、タービンローターアセンブリ410と、ノズルハウジング430の内部にタービンノズル450を含む。ノズルハウジング430は、タービンローターアセンブリ410およびタービンノズル450を囲み、およびノズルハウジング430の前端438は、燃焼室390の後端に隣接して位置する。タービンローターアセンブリ410は、シャフト120に機械的に連結する。図示された実施形態において、タービンローターアセンブリ410は、軸流ローターアセンブリである。タービンローターアセンブリ410は、1つ以上のタービンディスクアセンブリ420を含む。各々のタービンディスクアセンブリ420はタービンディスクを含み、このディスクにはタービンブレードが円周状に配置される。タービンノズル450は、タービンディスクアセンブリ420の各々に軸方向に先行する。タービンディスクアセンブリ420に先行する隣接するタービンノズル450とペアをなす各々のタービンディスクアセンブリ420は、タービン段と見なされる。タービン400は、複数のタービン段を含む。
【0014】
排気装置500は排気ディフューザー520および排気コレクター550を含み、このコレクターは排ガス90を回収し得る。パワー出力カップリング600は、シャフト120の一端に位置し得る。
【0015】
図2は、図1の実施例の燃焼器シールシステムの燃焼器およびノズルセクションの一部分の断面図である。いくつかの特徴は見易いように図示されておらず、および/またはラベル付けされていない。図示されているように、燃焼室390は二重壁の室であり得る。具体的には外側ライナー392は、中心軸95の周りに放射状に延びる次の2つのライナーを含む:外部外側ライナー238および内部外側ライナー236。外部外側ライナー238は外部バリアを形成し得、および内部外側ライナー236は内部バリアを形成し得る。内部外側ライナー236は外部外側ライナー238から半径方向内側に位置し得、その間に環状形状を持つ燃焼室390を部分的に形成する。冷却用空気202は、内部外側ライナー236および外部外側ライナー238の間を通過し得る。内部外側ライナー236および外部外側ライナー238は、シーリングアセンブリ230の一部を形成し得る。
【0016】
シーリングアセンブリ230は、燃焼器300の一部分およびタービン400の一部分、たとえば外側ライナー392およびノズルハウジング430、を含み得る。シーリングアセンブリ230は、中心軸95の周りに円周方向に延び得る。
【0017】
内部外側ライナー236は、シール体232と呼ばれる後端に位置する部分を備え得る。シール体232は、中心軸95の周りに放射状に延び得る。言いかえるとシール体232は、中心軸95の周りに円周方向に延び得る。シール体232は、ノズルハウジング430の上流に位置し得る。言いかえるとシール体232は外側ライナー392からノズルハウジング430の近くに延び得、および概して燃焼室390からノズルハウジング430へのスムーズな遷移を提供し得る。シール体232の一部分は、外部外側ライナー238の外方に延び得る。シール体232は、ノズルハウジング430に近接して位置する湾曲形状を備え得る。シール体232は、ノズルハウジング430の近くから斜め外方におよび前方向に延び得、および概して外方に延びるよう遷移し得る。シール体232の一部分は、外部外側ライナー238に接触し得る。シール体232は、冷却用空気202に該シール体232の通り抜けを可能にする第1通路233を備え得、および燃焼室390およびタービン400と流体連絡し得る。第1通路233は、シール体232の外周の周りに離間した一連のホールであり得る。シール体232は、冷却用空気204に圧縮空気室395から該シール体232の通り抜けを可能にする第2通路234を備え得、および燃焼室390およびタービン400と流体連絡し得る。第2通路234は、シール体232の外周の周りに離間した一連のホールであり得る。第2通路234は、固定体270に向って外方に延びる1列のホールであり得る。1実施例においてシール体232は、外部外側ライナー238から延び得る。
【0018】
シーリングアセンブリ230は、クランプ体240を含み得る。クランプ体240は、燃焼器300の内部かつ燃焼室390と外側ライナー392との外部に位置し得る。言いかえるとクランプ体240は、圧縮空気室395の内部に位置し得る。クランプ体240は、中心軸95の周りに放射状に延び得る。クランプ体240は、ノズルハウジング430の上流に位置し得る。クランプ体240はシール体232の前向き面237および該シール体232の外向き面239に隣接して位置し得る。クランプ体240は、シール体232の前向き面237に沿っておよび該シール体232の外向き面239に沿ってシール体232に接触し得る。
【0019】
シーリングアセンブリ230は、固定体270を含み得る。固定体270は、中心軸95の周りに放射状に延び得る。固定体270は、ノズルセグメント430とシール体232の間に位置し得る。固定体270は、ノズルセグメント430の前端438と嵌合するよう成形され得る。固定体270の一部分は、シール体232の一部分と接触し得る。1実施例において固定体270はノズルハウジング430の一部分であり、および分離されたピースではない。
【0020】
シーリングアセンブリ230は、摩擦板260を含み得る。摩擦板260は、中心軸95の周りに放射状に延び得る。摩擦板260は、固定体270とシール体232の間に位置し得る。摩擦板260は、摩擦板260の外端に位置しおよび固定体270に嵌合するよう成形されたフランジ部265を備え得る。摩擦板260の一部分は、シール体232の一部分と接触し得る。摩擦板260の一部分は、クランプ体240と接触し得る。摩擦板260の一部分は、固定体270と接触し得る。1実施例において摩擦板260および固定体270は繋ぎ合わされ、および同一パーツの部分と見なされ、分離されたパーツとは見なされない。
【0021】
シーリングアセンブリは取り付け用ボルト280を含み得、このボルトは、ノズルハウジング430、固定体270、摩擦板260、シール体232、およびクランプ体240を貫通し得る。
【0022】
図3は、図1の別の実施例の燃焼器シールシステムの燃焼器およびノズルセクションの一部分の断面図である。前に記載した実施形態に関連して前に述べた構造および特徴は、適切ならば以前の記述は図3に示した実施形態にも適用されるという理解に基づいて、ここでは反復しない。加えて、以下の記述では、これまでに紹介された特徴または要素のバリエーションが強調される。
【0023】
シーリングアセンブリ330は、内部外側ライナー336、外部外側ライナー238、クランプ体340、摩擦板260、固定体270、およびノズルハウジング430を含み得る。内部外側ライナー336は、シール体332を含み得る。シール体332は突起335を備え得、この突起はガスタービンエンジン100の前端に向かって延びる先端337を持つ三角形状を備え得る。突起335は、該突起335が外側に延びるとともに細くおよび狭くなり得る。クランプ体340は突起345を備え得、この突起は内側に突き出ており、およびシール体332の突起335に適合するよう成形された表面を備える。突起345は、該突起345が内側に延びるとともに細くおよび狭くなり得る。
【0024】
図4は、図1の別の実施例の燃焼器シールシステムの燃焼器およびノズルセクションの一部分の断面図である。前に記載した実施形態に関連して前に述べた構造および特徴は、適切ならば以前の記述は図4に示した実施形態にも適用されるという理解に基づいて、ここでは反復しない。加えて、以下の記述では、これまでに紹介された特徴または要素のバリエーションが強調される。
【0025】
シーリングアセンブリ431は、内部外側ライナー436、外部外側ライナー238、クランプ体440、グロメットリング480、摩擦板460、固定体470、およびノズルハウジング430を含み得る。内部外側ライナー436は、シール体432を含み得る。シール体432は外部外側ライナー238の近くからノズルハウジング430に向って延び得、および概して外方に遷移し得る。シール体432は、該シール体432の外方端に位置する三角形状を備える突起435を備え得る。
【0026】
シール体432、摩擦板460、および固定体470は、燃焼室390からノズルハウジング430に概してスムーズに遷移し得る。
【0027】
グロメットリング480は、クランプ体440と摩擦板460の間に位置し得る。グロメットリング480は、シール体432の突起435の表面と接触し得る。
【0028】
固定体470は、冷却用空気204がタービンセクション400に入ることを可能にする固定体通路472を備え得る。
【0029】
取り付け用ボルト280は、ノズルハウジング430、固定体470、摩擦板460、グロメットリング480、およびクランプ体440を貫通し得る。
【0030】
図5は、図1の別の実施例の燃焼器シールシステムの燃焼器およびノズルセクションの一部分の断面図である。前に記載した実施形態に関連して前に述べた構造および特徴は、適切ならば以前の記述は図5に示した実施形態にも適用されるという理解に基づいて、ここでは反復しない。加えて、以下の記述では、これまでに紹介された特徴または要素のバリエーションが強調される。
【0031】
シーリングアセンブリ530は、内部外側ライナー536、外部外側ライナー238、クランプ体540、摩擦板560、固定体570、およびノズルハウジング430を含み得る。内部外側ライナー536は、シール体532を含み得る。シール体532は、該シール体532の外方端に位置する突起535を備え得る。シール体532の突起535は、湾曲面537を備え得る。
【0032】
クランプ体540は突起545を備え得、この突起はシール体532の突起535の湾曲面537に接触し得る。
【0033】
図6は、図1の別の実施例の燃焼器シールシステムの燃焼器およびノズルセクションの一部分の断面図である。前に記載した実施形態に関連して前に述べた構造および特徴は、適切ならば以前の記述は図6に示した実施形態にも適用されるという理解に基づいて、ここでは反復しない。加えて、以下の記述では、これまでに紹介された特徴または要素のバリエーションが強調される。
【0034】
シーリングアセンブリ630は、内部外側ライナー636、外部外側ライナー238、クランプ体640、摩擦板660、ばねシール680、固定体670、およびノズルハウジング430を含み得る。内部外側ライナー636は、シール体632を含み得る。シール体632は、該シール体632の外方端を形成しおよび固定体670の一部分および摩擦板660の一部分と嵌合するように形成された突起635を備え得る。シール体632の突起635は、湾曲面637を備え得る。
【0035】
クランプ体640は突起645を備え得、この突起はシール体632の突起635の湾曲面637に接触し得る。
【0036】
ばねシール680は、シール体632と固定体670の間に位置し得る。
【0037】
図7は、図1の別の実施例の燃焼器シールシステムの燃焼器およびノズルセクションの一部分の断面図である。前に記載した実施形態に関連して前に述べた構造および特徴は、適切ならば以前の記述は図7に示した実施形態にも適用されるという理解に基づいて、ここでは反復しない。加えて、以下の記述では、これまでに紹介された特徴または要素のバリエーションが強調される。
【0038】
シーリングアセンブリ730は、内部外側ライナー736、外部外側ライナー238、支持部材738、クランプ体740、固定体770、固定ピース780、およびノズルハウジング430を含み得る。内部外側ライナー736は、シール体732を含み得る。シール体732は、該シール体732の外方端を形成しおよび固定ピース780の一部分と嵌合するように形成された部分735を備え得る。
【0039】
固定ピース780は、シール体732と固定体770の間に位置し得、および該シール体732の部分735と嵌合するよう成形され得る。固定ピース780は、ボルトを用いて、溶接によって、または他の固定および接合方法を用いて固定体770に固定され得る。1実施例において固定ピース780および固定体770は、1つの一体成形であり得る。
【0040】
軸方向支持部材738は、外部外側ライナー238からクランプ体740と固定体プレート775の間に延び得る。
【0041】
シーリングアセンブリ730は、ノズルハウジング430、固定体770、固定体プレート775、軸方向支持部材738、およびクランプ体740を貫通する取り付け用ボルト280を含み得る。
【産業上の利用可能性】
【0042】
運転時、燃焼ガスは燃焼器300からタービン400を通過する。燃焼器300の燃焼室390とタービン400のノズルハウジング430の間には、ギャップがあり得る。このギャップは、タービン400に入る冷却用圧縮空気204の制御不能な流れ可能にし得、およびタービン効率およびエンジン出力の低下を導き得る。シーリングアセンブリ230、330、431、530、630、730は、燃焼室390とノズルハウジング430の間に概してスムーズな表面を提供し得、このスムーズな表面は燃焼室390と圧縮空気室395の間にシールを設ける。
【0043】
図2の実施形態において、シール体232は外部外側ライナー228の近くからノズルハウジング430の近くに延びる。言いかえるとシール体232は、タービン400のノズルハウジング430に向いた燃焼室390の外側ライナー392の間のスペースを橋渡しし得、ガスタービンエンジン100が起動する前に、該シール体232と該ノズルハウジング430の間にギャップを残す。シール体232とノズルハウジング430の間のギャップは、燃料の燃焼がコンポーネントの温度を上昇させおよびこのために膨張させると、該シール体232と固定体270の間の境界面によってシールされる。シール体232は可撓性があり得、およびガスタービンエンジン100の運転時に移動し得る。クランプ体240および取り付け用ボルト280は、組み立てのためシールアセンブリ230のコンポーネントを位置合わせするために使用され得、および得る。
【0044】
ガスタービンエンジン100の運転時に、圧縮空気室395内部の冷却用空気204および燃焼室390内部の燃焼ガスからの圧力は後ろ方向に圧力を与え得、およびシール体232を固定体270に押し付けてシールを設け得、またはより強力なシールを設け得る。冷却用空気204および燃焼ガスの圧力は、概して後ろ方向であり得、およびシール体232の半径方向の移動を可能にしながら適切な位置に該シール体232を保持し得る。1実施例において圧縮空気室395からの冷却用空気204が与える圧力は、燃焼ガスが与える圧力より大きい。
【0045】
シール体232は、冷却用空気202および冷却用空気204がそれぞれ該シール体232を通過してタービン400の冷却を可能にする第1通路233および第2通路234を備え得る。1実施例において、冷却用空気202は第1通路233を通って入り、および燃焼室390の後端近くに出る。1実施例において、冷却用空気204は第2通路234を通って入り、タービン400のノズルハウジング430の前端438近くに出て、表面を冷却する。
【0046】
図3の実施形態において、シール体332はクランプ体340と面を接してシールを設ける。図2の実施形態と同様、冷却用空気204および燃焼ガスは、シール体332の半径方向の移動を可能にしながら適切な位置に該シール体332を保持する圧力を与え得る。シール体332と摩擦板260の間の境界面は、シールを設け得る。クランプ体340および取り付け用ボルト280は、組み立てのためシールアセンブリ330のコンポーネントを位置合わせするために使用され得、およびシール体332とクランプ体340の間に追加的な力を加え得、およびシーリング性能を改善し得る。クランプ体340は突起345を含み得、この突起はシール体332の突起335と面を接して該シール体332とクランプ体340の間にシールを設け得る。クランプ体340の突起345およびシール体332の突起335のテーパー形状は、熱膨張および燃焼室390と圧縮空気室395の間の圧力差を通して面を接し得る。シール体332は、該シール体332が低温から高温に遷移すると、外方に膨張し得る。
【0047】
図4の実施形態において、シール体432はグロメットリング480と面を接してシールを設ける。図2および図3の実施形態と同様、冷却用空気204および燃焼ガスは、温度の上昇からシール体432の半径方向の移動を可能にしながら、適切な位置に該シール体432を保持する圧力を与え得る。シール体432と摩擦板460の間の境界面は、シールを設け得る。クランプ体440および取り付け用ボルト280は、組み立てのためシールアセンブリ431のコンポーネントを位置合わせするために使用され得、およびグロメットリング480および摩擦板460に追加的な力を加え得る。グロメットリング480はシール体432と面を接してシールを設け得、およびクランプ体440からの力を伝達してシールを設け得、またはシールを改善し得る。グロメットリング480は、シール体432の軸方向の異なる移動を可能にするほど十分な可撓性があり得る。
【0048】
固定体470は固定体通路472を備え得、この通路は冷却用空気204が圧縮空気室395から固定体470を通り抜けておよびタービン400の端に近い表面を冷却し得る。固定体470は通路(図示せず)を含み得、この通路は圧縮空気室395と流体連絡し、および固定体通路472に入る冷却用空気204を供給する。
【0049】
シール体432、摩擦板460、および固定体470は、燃焼室390とノズルハウジング430の間で概してスムーズな遷移を提供し得る。言いかえると、シール体432、摩擦板460、および固定体470は、概して外側ライナー392とノズルハウジング430の間の距離を橋渡しする。
【0050】
図5の実施形態において、シール体532はクランプ体540と面を接してシールを設ける。図2図4の実施形態と同様、冷却用空気204および燃焼ガスは、シール体532の半径方向の移動を可能にしながら、適切な位置に該シール体532を保持する圧力を与え得る。シール体532と摩擦板560の間の境界面は、シールを設け得る。クランプ体540および取り付け用ボルト280は、組み立てのためシールアセンブリ530のコンポーネントを位置合わせするために使用され得、およびシール体532に追加的な力を加え得る。クランプ体540はシール体532と面を接し得、およびシーリング力を突起545から該シール体532の突起535に伝達してシールを設け得、またはシールを改善し得る。突起535は湾曲面537を備え得、ガスタービンエンジン100のサイクルをロードする際に摩擦板560は磨耗するので、この湾曲面はシールを設けるのに役立ち得る。
【0051】
図6の実施形態において、シール体632はクランプ体640と面を接してシールを設ける。図2図5の実施形態と同様、冷却用空気204および燃焼ガスは、シール体632の半径方向の移動を可能にしながら適切な位置に該シール体632を保持する圧力を与え得る。クランプ体640および取り付け用ボルト280は、組み立てのためシールアセンブリ630のコンポーネントを位置合わせするために使用され得、およびシール体632とクランプ体640の間に追加的な力を加え得、およびシール性能を改善し得る。クランプ体640は突起645を含み得、この突起はシール体632の突起635と面を接して追加的な力を加え、およびシールを改善し得る。クランプ体640の突起645およびシール体632の突起635のテーパー形状は、熱膨張を通して面を接し得る。突起635は湾曲面637を備え得、ガスタービンエンジン100のサイクルをロードする際に摩擦板660は磨耗するので、この湾曲面はシールを維持するのに役立ち得る。
【0052】
ばねシール680は予圧されおよびシール体632と固定体670の間に設置され得、始動状態などの該シール体632とクランプ体640がまだ接触していない場合に、シールを設け得る。
【0053】
図7の実施形態において、シール体732は固定ピース780と面を接してシールを設ける。シール体732および固定ピース780の形状は、複数のシーリング境界面を与え得る。軸方向の支持部材は、外側ライナー392の重量および軸方向の荷重を支持し得る。
【0054】
一実施形態に関連した任意の説明は、他の実施形態の類似の特徴に適用され、および複数実施形態の要素は組み合わされて他の実施形態を形成し得る。さらに、前述の背景技術または発明の詳細な説明に提示されたいかなる理論に拘束される意図はない。図示は、示されている引用アイテムをよりよく図示するために、誇張された寸法を含む場合もあり、そのように明示的に述べられない限り限定とは見なされないことも理解されたい。
【0055】
本発明は、詳細な実施形態に関して示され、説明されてきたが、当業者であれば、特許請求される発明の精神及び範囲から逸脱することなく、その形態及び詳細の様々な変更が行われ得ることを理解するであろう。したがって、前述の詳細な説明は、本質的に単なる例示であり、本発明、又は本発明の用途及び使用を限定することを意図するものではない。特に、記載された実施形態は、特定のタイプのガスタービンエンジンと組み合わせて使用することに限定されない。例えば、記載された実施形態は、固定式または原動ガスタービンエンジン、又はそれらの任意の変形に適用することができる。さらに、いかなる先行セクションに提示されたいかなる理論に拘束される意図はない。図示は、示されている引用アイテムをよりよく図示するために、誇張された寸法及び図形表現を含む場合もあり、そのように明示的に述べられない限り限定とは見なされないことも理解されたい。
【0056】
上記の利益及び利点は、1つの実施形態に関連し得るか、又はいくつかの実施形態に関連し得ることが理解されるであろう。実施形態は、明記された利益及び利点のいずれか又はすべてを有するものに限定されない。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】