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特表2022-543181歯ブラシ及び歯ブラシヘッド取付け及び/又は取外し装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-11
(54)【発明の名称】歯ブラシ及び歯ブラシヘッド取付け及び/又は取外し装置
(51)【国際特許分類】
   A61C 17/22 20060101AFI20221003BHJP
【FI】
A61C17/22 C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021571391
(86)(22)【出願日】2019-07-30
(85)【翻訳文提出日】2021-11-30
(86)【国際出願番号】 CN2019098321
(87)【国際公開番号】W WO2021016843
(87)【国際公開日】2021-02-04
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520141070
【氏名又は名称】ワールド ワイド デイリー ホールディングス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100219542
【弁理士】
【氏名又は名称】大宅 郁治
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】トー、チュンユエン
【テーマコード(参考)】
3B202
【Fターム(参考)】
3B202AA06
3B202AB00
3B202BA10
3B202EE07
3B202GB03
(57)【要約】
歯ブラシ(1)、及び歯ブラシヘッド(5)取付け及び/又は取外し装置(20)である。本歯ブラシ(1)は、把持部分(3a)及び該把持部分(3a)に接続された歯ブラシヘッド取付け部分(3b)を備える歯ブラシハンドル(3)と、歯ブラシヘッド本体(11)及び該歯ブラシヘッド本体(11)の第1の側面(11a)に装着された毛(13)を備える歯ブラシヘッド(5)とを備える。歯ブラシヘッド本体(11)は、第1の側面(11a)とは反対側の第2の側面(11b)を更に有する。第1の孔(7)が、歯ブラシヘッド取付け部分(3b)及び歯ブラシヘッド本体(11)の第2の側面(11b)のうちの一方に形成されており、対応する突出挿入プラグ(15)が、歯ブラシヘッド取付け部分(3b)及び歯ブラシヘッド本体(11)の第2の側面(11b)のうちの他方に形成されており、歯ブラシヘッド(5)は、突出挿入プラグ(15)を第1の孔(7)に挿入することによって歯ブラシヘッド取付け部分(3b)に取り外し可能に取り付けられる。本装置により、歯ブラシハンドル(3)を再使用することが可能となり、資源利用率を向上させ、ごみ処理量を低減し、歯ブラシヘッド(5)の取り付け及び/又は取り外しを省力的に、便利に、かつ効率的に行うことができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
歯ブラシ(1)であって、
把持部分(3a)及び前記把持部分(3a)に接続されたヘッド取付け部分(3b)を備えるハンドル(3)と、
本体(11)及び前記本体(11)の第1の側面(11a)に装着された毛(13)を備えるヘッド(5)と、前記本体(11)は、前記第1の側面(11a)とは反対側の第2の側面(11b)を更に有する、
を備え、
第1の孔(7)が、前記ヘッド取付け部分(3b)及び前記本体(11)の前記第2の側面(11b)のうちの一方に形成されており、対応する突出プラグ(15)が、前記ヘッド取付け部分(3b)及び前記本体(11)の前記第2の側面(11b)のうちの他方に形成されており、前記ヘッド(5)は、前記突出プラグ(15)を前記第1の孔(7)に挿入することによって前記ヘッド取付け部分(3b)に取り外し可能に取り付けられる、歯ブラシ。
【請求項2】
前記第1の孔(7)は、前記ヘッド取付け部分(3b)に形成された貫通孔であり、前記突出プラグ(15)は、前記本体(11)の前記第2の側面(11b)に形成されている、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項3】
4つの第1の孔(7)が、前記ハンドル(3)の長手方向軸(AA)に対して対称的に分布している、請求項2に記載の歯ブラシ。
【請求項4】
前記突出プラグ(15)は、前記本体(11)から延在する根元部分(15a)と、前記根元部分(15a)と一体であるが寸法が大きくなっている端部部分(15b)とを備え、切除部分(15c)が、前記突出プラグ(15)に形成されている、請求項2に記載の歯ブラシ。
【請求項5】
前記突出プラグ(15)は、前記本体(11)から延在する根元部分(15a)と、前記根元部分(15a)と一体であるが寸法が大きくなっている端部部分(15b)とを備え、切除部分(15c)が、前記突出プラグ(15)に形成されており、前記第1の孔(7)は、前記根元部分(15a)に対応する第1の部分(7a)と、前記端部部分(15b)に対応し、前記第1の部分(7a)よりも寸法が大きい第2の部分(7b)とを備える、請求項2に記載の歯ブラシ。
【請求項6】
前記根元部分(15a)の半径方向寸法は、前記第1の部分(7a)の半径方向寸法と同じか又はそれよりも僅かに小さくなるよう選択され、前記端部部分(15b)の半径方向寸法は、前記第2の部分(7b)の半径方向寸法と同じか又はそれよりも僅かに小さくなるよう選択されている、請求項5に記載の歯ブラシ。
【請求項7】
前記本体(11)を収容するための凹空間(3d)を画定するように、フランジ(3c)が前記ヘッド取付け部分(3b)の周囲に形成されており、前記凹空間(3d)は、前記本体(11)の寸法に対応する寸法を有する、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項8】
前記毛(13)は、前記本体(11)の中央に配置された第1の毛群(13a)と、前記本体(11)の長手方向に沿って前記第1の毛群(13a)の両側に対称的に配置された第2の毛群(13b)及び第3の毛群(13c)とを備え、各毛群は、共に組み合わされた複数の毛を備える複数の毛束を備え、前記第1の毛群(13a)の毛束は、前記本体(11)の前記長手方向に沿う複数列に、互いに離隔して配置されており、前記第1の毛群(13a)の各毛束は、前記本体(11)の長手方向軸(BB)を通る平面(P)に平行に、かつ前記第1の側面(11a)と直角に配置されており、前記第2の毛群(13b)及び前記第3の毛群(13c)の毛束は、前記本体(11)の前記長手方向軸(BB)に沿う列に、互いに離隔して配置されており、前記第2の毛群(13b)及び前記第3の毛群(13c)の各毛束は、前記平面(P)に対して外側に傾斜するように配置されており、したがって、前記第2の毛群(13b)及び前記第3の毛群(13c)と前記第1の毛群(13a)との間の隙間が、前記平面(P)に沿って前記本体(11)から離れる方向に徐々に増大している、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項9】
前記第2の毛群(13b)及び前記第3の毛群(13c)の各々は、少なくとも2列の毛束を備え、前記少なくとも2列の毛束の中で前記第1の毛群(13a)から離れた毛束の列は、前記第1の毛群(13a)に近い毛束の列よりも大きい角度で外側に傾斜している、請求項8に記載の歯ブラシ。
【請求項10】
前記毛(13)は、前記ハンドル(3)から離れた前記本体(11)の端部に配置された第4の毛群(13d)を更に備え、前記第4の毛群(13d)は、円弧状に配置された少なくとも1列の毛束を備える、請求項8に記載の歯ブラシ。
【請求項11】
前記第4の毛群(13d)の各毛束は、前記円弧の中心に対して外側に傾斜するように配置されている、請求項10に記載の歯ブラシ。
【請求項12】
第2の孔(9)が、前記ヘッド取付け部分(3b)に更に形成されており、前記ヘッド取付け部分(3b)を貫通して延在する、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項13】
請求項1~12のいずれか一項に記載の歯ブラシのハンドル(3)にヘッド(5)を取り付けるために使用される歯ブラシヘッド取付け装置であって、
下側ハウジング(21)と、
前記下側ハウジング(21)に枢動可能に装着された上側ハウジング(23)と、
前記下側ハウジング(21)に配設されたライニング構成要素(25)と、
を備え、
ヘッド取付け凹部(27)が前記ライニング構成要素(25)に形成されており、前記本体(11)の縁部を支持するための段差部(27a)が前記ヘッド取付け凹部(27)の内壁に形成されており、突出押圧部分(57)が、前記ヘッド取付け凹部(27)に対応する位置で前記ライニング構成要素(25)に面する前記上側ハウジング(23)の表面に形成されており、前記ヘッド(5)が前記段差部(27a)によって前記ヘッド取付け凹部(27)内に支持され、かつ前記突出プラグ(15)と前記第1の孔(7)との位置が合っているときに、前記押圧部分(57)は、前記ヘッド取付け部分(3b)に力を加えて前記突出プラグ(15)を前記第1の孔(7)に挿入することができる、歯ブラシヘッド取付け装置。
【請求項14】
前記ライニング構成要素(25)には、前記ヘッド取付け凹部(27)へと開口しており、前記ハンドル(3)の一部分を収容するための溝(29)が更に形成されている、請求項13に記載の歯ブラシヘッド取付け装置。
【請求項15】
前記ライニング構成要素(25)には、洗浄ブラシ収容凹部(35)が更に形成されている、請求項13に記載の歯ブラシヘッド取付け装置。
【請求項16】
前記ライニング構成要素(25)には、スペアヘッド(5)を収容するためのヘッド収容凹部(39)が更に形成されている、請求項13に記載の歯ブラシヘッド取付け装置。
【請求項17】
前記ライニング構成要素(25)は、前記下側ハウジング(21)とは別個に形成され、前記下側ハウジング(21)に装着されている、請求項13に記載の歯ブラシヘッド取付け装置。
【請求項18】
請求項1~12のいずれか一項に記載の歯ブラシのハンドル(3)からヘッド(5)を取り外すために使用される歯ブラシヘッド取外し装置であって、第2の孔(9)が、前記ヘッド取付け部分(3b)に形成され、前記ヘッド取付け部分(3b)を貫通して延在しており、前記歯ブラシヘッド取外し装置は、
下側ハウジング(21)と、
前記下側ハウジング(21)に枢動可能に装着された上側ハウジング(23)と、
前記下側ハウジング(21)に配設されたライニング構成要素(25)と、
を備え、
ヘッド取外し凹部(31)が前記ライニング構成要素(25)に形成されており、前記ハンドル(3)を支持するための段差部(31a)が前記ヘッド取外し凹部(31)の内壁に形成されており、突出押付けポスト(59)が、前記ヘッド取外し凹部(31)に対応する位置で前記ライニング構成要素(25)に面する前記上側ハウジング(23)の表面に形成されており、前記ハンドル(3)に取り付けられた前記ヘッド(5)が前記ヘッド取外し凹部(31)に入れられ、かつ前記ハンドル(3)が前記段差部(31a)によって支持されているときに、前記第2の孔(9)を通る前記突出押付けポスト(59)は、前記本体(11)に力を加えて前記突出プラグ(15)を前記第1の孔(7)から係脱することができる、歯ブラシヘッド取外し装置。
【請求項19】
前記ライニング構成要素(25)には、前記ヘッド取外し凹部(31)へと開口しており、前記ハンドル(3)の一部分を収容するための溝(33)が更に形成されている、請求項18に記載の歯ブラシヘッド取外し装置。
【請求項20】
前記ライニング構成要素(25)には、洗浄ブラシ収容凹部(35)が更に形成されている、請求項18に記載の歯ブラシヘッド取外し装置。
【請求項21】
前記ライニング構成要素(25)には、スペアヘッド(5)を収容するためのヘッド収容凹部(39)が更に形成されている、請求項18に記載の歯ブラシヘッド取外し装置。
【請求項22】
前記ライニング構成要素(25)は、前記下側ハウジング(21)とは別個に形成され、前記下側ハウジング(21)に装着されている、請求項18に記載の歯ブラシヘッド取外し装置。
【請求項23】
請求項1~12のいずれか一項に記載の歯ブラシのハンドル(3)にヘッド(5)を取り付ける、又は前記ハンドルから前記ヘッド(5)を取り外すために使用される歯ブラシヘッド着脱装置であって、第2の孔(9)が、前記ヘッド取付け部分(3b)に形成され、前記ヘッド取付け部分(3b)を貫通して延在しており、前記歯ブラシヘッド着脱装置は、
下側ハウジング(21)と、
前記下側ハウジング(21)に枢動可能に装着された上側ハウジング(23)と、
前記下側ハウジング(21)に配設されたライニング構成要素(25)と、
を備え、
ヘッド取付け凹部(27)が前記ライニング構成要素(25)に形成されており、前記本体(11)の縁部を支持するための段差部(27a)が前記ヘッド取付け凹部(27)の内壁に形成されており、突出押圧部分(57)が、前記ヘッド取付け凹部(27)に対応する位置で前記ライニング構成要素(25)に面する前記上側ハウジング(23)の表面に形成されており、前記ヘッド(5)が前記段差部(27a)によって前記ヘッド取付け凹部(27)内に支持され、かつ前記突出プラグ(15)と前記第1の孔(7)との位置が合っているときに、前記突出押圧部分(57)は、前記ヘッド取付け部分(3b)に力を加えて前記突出プラグ(15)を前記第1の孔(7)に挿入することができ、
ヘッド取外し凹部(31)が前記ライニング構成要素(25)に形成されており、前記ハンドル(3)を支持するための段差部(31a)が前記ヘッド取外し凹部(31)の内壁に形成されており、突出押付けポスト(59)が、前記ヘッド取外し凹部(31)に対応する位置で前記ライニング構成要素(25)に面する前記上側ハウジング(23)の表面に形成されており、前記ハンドル(3)に取り付けられた前記ヘッド(5)が前記ヘッド取外し凹部(31)に入れられ、かつ前記ハンドル(3)が前記ヘッド取外し凹部(31)の前記段差部(31a)によって支持されているときに、前記第2の孔(9)を通る前記突出押付けポスト(59)は、前記本体(11)に力を加えて前記突出プラグ(15)を前記第1の孔(7)から係脱することができる、歯ブラシヘッド着脱装置。
【請求項24】
前記ライニング構成要素(25)には、前記ヘッド取付け凹部(27)へと開口しており、前記ハンドル(3)の一部分を収容するための溝(29)が更に形成されている、請求項23に記載の歯ブラシヘッド着脱装置。
【請求項25】
前記ライニング構成要素(25)には、前記ヘッド取外し凹部(31)へと開口しており、前記ハンドル(3)の一部分を収容するための溝(33)が更に形成されている、請求項23に記載の歯ブラシヘッド着脱装置。
【請求項26】
前記ライニング構成要素(25)には、洗浄ブラシ収容凹部(35)が更に形成されている、請求項23に記載の歯ブラシヘッド着脱装置。
【請求項27】
前記ライニング構成要素(25)には、スペアヘッド(5)を収容するためのヘッド収容凹部(39)が更に形成されている、請求項23に記載の歯ブラシヘッド着脱装置。
【請求項28】
前記ライニング構成要素(25)は、前記下側ハウジング(21)とは別個に形成され、前記下側ハウジング(21)に装着されている、請求項23に記載の歯ブラシヘッド着脱装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯ブラシ、及び歯ブラシヘッド取付け及び/又は取外し装置に関する。
【背景技術】
【0002】
歯科医の推奨によれば、1日に少なくとも2回歯磨きし、少なくとも3か月毎に歯ブラシを交換するべきである。このため、世界中の歯ブラシの消費量は極めて高いものである。歯ブラシの交換時、通常、古い歯ブラシを新しいものと交換し、古い歯ブラシをごみとして処分する。しかしながら、歯磨きで更に使用するのに適していないのは古い歯ブラシのヘッドの毛のみであり、ハンドルは引き続き使用することができる。古い歯ブラシ全体を廃棄すると、資源の浪費が多大となり、ごみ処理量が著しく増加することになる。
【0003】
したがって、既存の歯ブラシを改善する必要がある。
【発明の概要】
【0004】
本発明の目的は、上述の既存の歯ブラシの少なくとも1つの欠点を克服し、改善された歯ブラシを提供することであり、該歯ブラシにより、ヘッドの毛が歯磨きで更に使用するのに適していないときにハンドルを再使用することが可能となり、それにより、資源利用率を向上させ、ごみ処理量を低減する。
【0005】
本発明の更なる目的は、歯ブラシヘッド取付け及び/又は取外し装置を提供することである。この装置により、ヘッドをハンドルに容易に取り付けることが可能となり、及び/又はヘッドをハンドルから容易に取り外すことが可能となる。
【0006】
本発明の一態様によれば、
把持部分及び把持部分に接続されたヘッド取付け部分を備えるハンドルと、
本体及び本体の第1の側面に装着された毛を備えるヘッドと、該本体は、第1の側面とは反対側の第2の側面を更に有する、
を備える歯ブラシが提供され、
第1の孔が、ヘッド取付け部分及び本体の第2の側面のうちの一方に形成されており、対応する突出プラグが、ヘッド取付け部分及び本体の第2の側面のうちの他方に形成されており、ヘッドは、突出プラグを第1の孔に挿入することによってヘッド取付け部分に取り外し可能に取り付けられる。
【0007】
1つの実施形態では、第1の孔は、ヘッド取付け部分に形成された貫通孔であり、突出プラグは、本体の第2の側面に形成されている。
【0008】
1つの実施形態では、4つの第1の孔が、ハンドルの長手方向軸に対して対称的に分布している。
【0009】
1つの実施形態では、突出プラグは、本体から延在する根元部分と、根元部分と一体であるが寸法が大きくなっている端部部分とを備え、切除部分が、突出プラグに形成されている。
【0010】
1つの実施形態では、突出プラグは、本体から延在する根元部分と、根元部分と一体であるが寸法が大きくなっている端部部分とを備え、切除部分が、突出プラグに形成されており、第1の孔は、根元部分に対応する第1の部分と、端部部分に対応し、第1の部分よりも寸法が大きい第2の部分とを備える。
【0011】
1つの実施形態では、根元部分の半径方向寸法は、第1の部分の半径方向寸法と同じか又はそれよりも僅かに小さくなるよう選択され、端部部分の半径方向寸法は、第2の部分の半径方向寸法と同じか又はそれよりも僅かに小さくなるよう選択されている。
【0012】
1つの実施形態では、本体を収容するための凹空間を画定するように、フランジがヘッド取付け部分の周囲に形成されており、凹空間は、本体の寸法に対応する寸法を有する。
【0013】
1つの実施形態では、毛は、本体の中央に配置された第1の毛群と、本体の長手方向に沿って第1の毛群の両側に対称的に配置された第2の毛群及び第3の毛群とを備え、各毛群は、共に組み合わされた複数の毛を備える複数の毛束を備え、第1の毛群の毛束は、本体の長手方向に沿う複数列に、互いに離隔して配置されており、第1の毛群の各毛束は、本体の長手方向軸を通る平面に平行に、かつ第1の側面と直角に配置されており、第2の毛群及び第3の毛群の毛束は、本体の長手方向軸に沿う列に、互いに離隔して配置されており、第2の毛群及び第3の毛群の各毛束は、平面に対して外側に傾斜するように配置されており、したがって、第2の毛群及び第3の毛群と第1の毛群との間の隙間は、平面に沿って本体から離れる方向に徐々に増大している。
【0014】
1つの実施形態では、第2の毛群及び第3の毛群の各々は、少なくとも2列の毛束を備え、少なくとも2列の毛束の中で第1の毛群から離れた毛束の列は、第1の毛群に近い毛束の列よりも大きい角度で外側に傾斜している。
【0015】
1つの実施形態では、毛は、ハンドルから離れた本体の端部に配置された第4の毛群を更に備え、第4の毛群は、円弧状に配置された少なくとも1列の毛束を備える。
【0016】
1つの実施形態では、第4の毛群の各毛束は、円弧の中心に対して外側に傾斜するように配置されている。
【0017】
1つの実施形態では、第2の孔が、ヘッド取付け部分に更に形成されており、ヘッド取付け部分を貫通して延在する。
【0018】
本発明の他の態様によれば、上述の歯ブラシのハンドルにヘッドを取り付けるために使用される歯ブラシヘッド取付け装置が提供され、
下側ハウジングと、
下側ハウジングに枢動可能に装着された上側ハウジングと、
下側ハウジングに配設されたライニング構成要素と、
を備え、
ヘッド取付け凹部がライニング構成要素に形成されており、本体の縁部を支持するための段差部がヘッド取付け凹部の内壁に形成されており、突出押圧部分が、ヘッド取付け凹部に対応する位置でライニング構成要素に面する上側ハウジングの表面に形成されており、ヘッドが段差部によってヘッド取付け凹部内に支持され、かつ突出プラグが第1の孔との位置が合っているときに、押圧部分は、ヘッド取付け部分に力を加えて突出プラグを第1の孔に挿入することができる。
【0019】
1つの実施形態では、ライニング構成要素には、ヘッド取付け凹部へと開口しており、ハンドルの一部分を収容するための溝が更に形成されている。
【0020】
1つの実施形態では、ライニング構成要素には、洗浄ブラシ収容凹部が更に形成されている。
【0021】
1つの実施形態では、ライニング構成要素には、スペアヘッドを収容するためのヘッド収容凹部が更に形成されている。
【0022】
1つの実施形態では、ライニング構成要素は、下側ハウジングとは別個に形成され、下側ハウジングに装着されている。
【0023】
本発明の他の態様によれば、上述の歯ブラシのハンドルからヘッドを取り外すために使用される歯ブラシヘッド取外し装置が提供され、第2の孔が、ヘッド取付け部分に形成され、ヘッド取付け部分を貫通して延在しており、本装置は、
下側ハウジングと、
下側ハウジングに枢動可能に装着された上側ハウジングと、
下側ハウジングに配設されたライニング構成要素と、
を備え、
ヘッド取外し凹部がライニング構成要素に形成されており、ハンドルを支持するための段差部がヘッド取外し凹部の内壁に形成されており、突出押付けポストが、ヘッド取外し凹部に対応する位置でライニング構成要素に面する上側ハウジングの表面に形成されており、ハンドルに取り付けられたヘッドがヘッド取外し凹部に入れられ、かつハンドルが段差部によって支持されているときに、第2の孔を通る押付けポストは、本体に力を加えて突出プラグを第1の孔から係脱することができる。
【0024】
1つの実施形態では、ライニング構成要素には、ヘッド取外し凹部へと開口しており、ハンドルの一部分を収容するための溝が更に形成されている。
【0025】
本発明の更なる態様によれば、上述の歯ブラシのハンドルにヘッドを取り付ける、又はハンドルからヘッドを取り外すために使用される歯ブラシヘッド着脱装置が提供され、第2の孔が、ヘッド取付け部分に形成され、ヘッド取付け部分を貫通して延在しており、本装置は、
下側ハウジングと、
下側ハウジングに枢動可能に装着された上側ハウジングと、
下側ハウジングに配設されたライニング構成要素と、
を備え、
ヘッド取付け凹部がライニング構成要素に形成されており、本体の縁部を支持するための段差部がヘッド取付け凹部の内壁に形成されており、突出押圧部分が、ヘッド取付け凹部に対応する位置でライニング構成要素に面する上側ハウジングの表面に形成されており、ヘッドが段差部によってヘッド取付け凹部内に支持され、かつ突出プラグと第1の孔との位置が合っているときに、押圧部分は、ヘッド取付け部分に力を加えて突出プラグを第1の孔に挿入することができ、
ヘッド取外し凹部がライニング構成要素に形成されており、ハンドルを支持するための段差部がヘッド取外し凹部の内壁に形成されており、突出押付けポストが、ヘッド取外し凹部に対応する位置でライニング構成要素に面する上側ハウジングの表面に形成されており、ハンドルに取り付けられたヘッドがヘッド取外し凹部に入れられ、かつハンドルが段差部によって支持されているときに、第2の孔を通る押付けポストは、本体に力を加えて突出プラグを第1の孔から係脱することができる。
【0026】
本発明による歯ブラシにより、ハンドルの再使用が可能となり、資源利用率を向上させ、ごみ処理量を低減する。
【0027】
本発明による歯ブラシヘッド取付け及び/又は取外し装置により、ヘッドの取り付け及び/又は取り外しを省力的に、容易に、かつ効率的に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1図1は、本発明の第1の好ましい実施形態による歯ブラシの概略斜視図である。図1aは、図1の歯ブラシの長手方向軸に平行な方向に沿った、ヘッドの突出プラグを通る拡大断面図である。図1bは、図1の歯ブラシの長手方向軸と直角の方向に沿った、ヘッドの突出プラグを通る拡大断面図である。
図2】本発明の第1の好ましい実施形態による歯ブラシの別の概略斜視図である。
図3図3は、本発明の第1の好ましい実施形態による歯ブラシの概略側面図である。図3aは、図1aと同様の拡大図である。図3bは、図3aと同様の拡大図であり、ヘッドがハンドルから取り外されている。
図4】本発明の第1の好ましい実施形態によるハンドルの概略斜視図である。
図5】本発明の第1の好ましい実施形態によるハンドルの別の概略斜視図である。
図6】本発明の第1の好ましい実施形態によるヘッドの概略斜視図である。
図7】本発明の第1の好ましい実施形態によるヘッドの別の概略斜視図である。
図8】本発明の第1の好ましい実施形態によるヘッドの概略正面図である。
図9】本発明の第1の好ましい実施形態によるヘッドの概略端面図である。
図10】本発明の第1の好ましい実施形態によるヘッドの概略底面図である。
図11】本発明の第1の好ましい実施形態によるヘッドの概略上面図である。
図12図12は、本発明の第2の好ましい実施形態による歯ブラシの概略斜視図である。図12aは、図12の歯ブラシの長手方向軸に平行な方向に沿った、ヘッドの突出プラグを通る拡大断面図である。図12bは、図12の歯ブラシの長手方向軸と直角の方向に沿った、ヘッドの突出プラグを通る拡大断面図である。
図13】本発明の第2の好ましい実施形態によるヘッドの概略斜視図である。
図14】本発明の第2の好ましい実施形態によるヘッドの別の概略斜視図である。
図15】本発明の第2の好ましい実施形態によるヘッドの概略正面図である。
図16】本発明の第2の好ましい実施形態によるヘッドの概略端面図である。
図17】本発明の第2の好ましい実施形態によるヘッドの概略底面図である。
図18】本発明の第2の好ましい実施形態によるヘッドの概略上面図である。
図19】本発明の好ましい実施形態によるヘッド着脱装置の概略斜視図である。
図20図19に示すヘッド着脱装置の正面図である。
図21図19に示すヘッド着脱装置の端面図である。
図22図19に示すヘッド着脱装置の上面図である。
図23図19に示すヘッド着脱装置の底面図である。
図24図19に示すヘッド着脱装置の開いた状態の斜視図である。
図25図19に示すヘッド着脱装置の拡大斜視図である。
図26図19に示すヘッド着脱装置のライニング構成要素の底面斜視図である。
図27】下側ハウジングに装着された図19に示すヘッド着脱装置のライニング構成要素を示す断面図である。
図28図19に示すヘッド着脱装置を使用したヘッドの取り付けを示す斜視図であり、ヘッドがヘッド取付け凹部に入れられている。
図29図19に示すヘッド着脱装置を使用したヘッドの取り付けを示す断面図であり、ハンドルがヘッドの上に載っている。
図30図19に示すヘッド着脱装置を使用したヘッドの取り付けを示す斜視図であり、上側ハウジングが閉じた状態に回転している。
図31図19に示すヘッド着脱装置を使用したヘッドの取り付けを示す断面図であり、ヘッドがハンドルに取り付けられている。
図32図19に示すヘッド着脱装置を使用したヘッドの取り付けを示す斜視図であり、ヘッドがハンドルに取り付けられた歯ブラシが取り出されている。
図33図19に示すヘッド着脱装置を使用したヘッドの取り外しを示す斜視図であり、ハンドルに取り付けられたヘッドがヘッド取外し凹部に入れられている。
図34図19に示すヘッド着脱装置を使用したヘッドの取り外しを示す断面図であり、ハンドルに取り付けられたヘッドがヘッド取外し凹部に入れられている。
図35図19に示すヘッド着脱装置を使用したヘッドの取り外しを示す斜視図であり、上側ハウジングが閉じた状態に回転している。
図36図19に示すヘッド着脱装置を使用したヘッドの取り外しを示す断面図であり、ヘッドがハンドルから取り外されている。
図37図19に示すヘッド着脱装置を使用したヘッドの取り外しを示す斜視図であり、ハンドルとヘッドが別個に取り出されている。
図38図19図27に示すヘッド着脱装置の変形例である。
図39図19図27に示すヘッド着脱装置の別の変形例である。
図40図19図27に示すヘッド着脱装置の更なる変形例である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の好ましい実施形態について、実施例に関連して詳細に説明する。当業者には、これらの例示的な実施形態が本発明に対する限定を形成するものではないことを理解されたい。
【0030】
図1は、本発明の第1の好ましい実施形態による歯ブラシの概略斜視図であり、図2は、本発明の第1の好ましい実施形態による歯ブラシの別の概略斜視図である。図1及び図2に示すように、本発明の第1の好ましい実施形態による歯ブラシ1は、ハンドル3と、ハンドル3に着脱可能に装着されたヘッド5とを備える。
【0031】
図4は、本発明の第1の好ましい実施形態によるハンドルの概略斜視図であり、図5は、本発明の第1の好ましい実施形態によるハンドルの別の概略斜視図である。図4及び図5に示すように、ハンドル3は、使用者が握る把持部分3aと、把持部分3aに接続されたヘッド取付け部分3bとを備える。把持部分3aとヘッド取付け部分3bとを別個に形成し、その後に共に組み立ててもよいが、把持部分3aとヘッド取付け部分3bとを一体に形成することが好ましい。第1の孔7が、ヘッド取付け部分3bに形成されており、ヘッド取付け部分3bを貫通して延在する。好ましい実施形態では、第1の孔7が4つあると示され、ハンドルの長手方向軸AAに対して対称的に分布しているが、第1の孔7の数は4つ未満、例えば3つ、2つ、又は更には1つであってもよいことを理解されたい。当然のことながら、第1の孔7の数は4つより多くてもよい。必要に応じて、第1の孔は他の方法で分布していてもよい。更に、第1の孔7は貫通孔として示されているが、第1の孔を止まり孔とすることもできることを理解されたい。
【0032】
更に第2の孔9が、ヘッド取付け部分3bに形成され、ヘッド取付け部分3bを貫通して延在していてよい。好ましい実施形態では、第2の孔9が3つあると示され、歯ブラシの長手方向軸AAに沿って分布しているが、第2の孔9の数は3つ未満、例えば、2つ、又は更には1つであってもよいことを理解されたい。当然のことながら、第2の孔9の数は3つより多くてもよい。必要に応じて、第2の孔は他の方法で分布していてもよい。
【0033】
図6図11は、本発明の第1の好ましい実施形態による歯ブラシのヘッドを概略的に示す。図6図11に示すように、本発明の第1の好ましい実施形態による歯ブラシのヘッド5は、本体11と、本体11の第1の側面11aに装着された毛13とを含む。本発明によれば、ヘッド5は、本体11の第1の側面11aとは反対側の第2の側面11bに形成された突出プラグ15を更に含む。ヘッド5の突出プラグ15の数及び分布は、ハンドル3のヘッド取付け部分3bの第1の孔7の数及び分布に対応しており、したがって、ヘッド5の各突出プラグ15を、ハンドル3のヘッド取付け部分3bの対応する第1の孔7に挿入することができる。その結果、図1及び図2に示すように、ヘッド5をハンドル3のヘッド取付け部分3bに確実に取り付けることができる。
【0034】
突出プラグ15と第1の孔7との締まり嵌めを形成することによって、ヘッド5をハンドル3のヘッド取付け部分3bに確実に取り付けることができる。しかしながら、ヘッド5のハンドル3へのより容易な着脱を円滑にするために、図3bに示すように、ヘッド5の突出プラグ15の各々は、本体11から延在する根元部分15aと、根元部分15aと一体であるが寸法が大きくなっている端部部分15bとを備え、端部部分15bから本体11へと延在する切除部分15cが突出プラグ15に形成されている。これに対応して、第1の孔7は、突出挿入部15の根元部分15aに対応する第1の部分7aと、突出挿入部15の端部部分15bに対応し、第1の部分7aよりも寸法が大きい第2の部分7bとを含む。突出プラグ15の根元部分15aの半径方向寸法は、第1の孔7の第1の部分7aの半径方向寸法と実質的に同じか又はそれよりも僅かに小さくなるように選択されており、突出プラグ15の端部部分15bの半径方向寸法は、第1の孔7の第2の部分7bの半径方向寸法と実質的に同じか又はそれよりも僅かに小さくなるように選択されている。本体11及び突出プラグ15及び/又はハンドル3は、典型的にはプラスチック材料から射出成形されている。突出挿入部15をハンドル3のヘッド取付け部分3bの対応する第1の孔7に挿入するとき、突出挿入部15の端部部分15bは、第1の孔7の側壁に接触して押し潰され、切除部分15cは、端部部分15bの2つの部分が互いに接近して半径方向寸法が小さくなり、第1の孔7の第1の部分7aを通ることを可能にする。突出プラグ15の端部15bが第1の孔7の第1の部分7aを通った後、突出プラグ15の端部15bは、図3aに示すように、第1の孔7の第2の部分7bに入ってその元の寸法に戻り、その結果、ヘッド5及びハンドル3を共に確実に係止することができる。好ましい実施形態では、切除部分15cは、突出プラグ15の側壁を貫通する横方向の切欠きとして示されているが、切除部分15cは、十字形状、花弁形状、中空形状、又は圧縮を受けたときに突出プラグ15の端部部分15bの半径方向寸法を減少させることが可能な任意の他の好適な形状に形成されてもよい。
【0035】
ヘッド5をハンドル3に取り付けるときにヘッド5の突出プラグ15とヘッド取付け部分3bの対応する第1の孔7との位置を容易に合わせるために、本体11を収容するための凹空間3dを画定するようにハンドル3のヘッド取付け部分3bの周囲にフランジ3cが形成されている。凹空間3dの寸法は、本体11の寸法に実質的に対応する。このようにして、本体11を凹空間3d内に置いたときに、ヘッド5の突出プラグ15は、ヘッド取付け部分3bの対応する第1の孔7と位置が合う。更に、凹空間3dの寸法が本体11の寸法に実質的に対応していると、ヘッド取付け部分3bと本体11との隙間が極力小さくなり、ヘッド取付け部分3bと本体11との間に汚れや水分が溜まることが防止される又は最小限になる。
【0036】
図6図11はまた、本発明の第1の好ましい実施形態によるヘッド5の毛13の分布を詳細に示す。毛13は、本体11の中央に配置された第1の毛群13aと、本体11の長手方向に沿って第1の毛群の両側に対称的に配置された第2の毛群13bと第3の毛群13cとの3つの毛群に実質的に分けることができる。各毛群は、共に組み合わされた複数の毛を備える複数の毛束を備える。第1の毛群13aの毛束は、本体11の長手方向に沿う複数の直線列に、互いに離隔して配置されている。好ましい実施形態では、第1の毛群13aの毛束が4列に配置されることが示されているが、4列よりも少ない又は多い列に配置してもよいことを理解されたい。第1の毛群13aの各毛束はまた、本体11の長手方向軸BBを通る平面Pに実質的に平行に、かつ本体11の第1の側面11aと実質的に直角に配置されている。第2の毛群13b及び第3の毛群13cの毛束は、本体11の長手方向軸に沿う複数の直線列に、互いに離隔して配置されている。好ましい実施形態では、第2の毛群13b及び第3の毛群13cの毛束が、それぞれ2列に配置されているが、2列より少ない又は多い列に配置してもよいことを理解されたい。また、第2の毛群13b及び第3の毛群13cの各毛束は、図9に示すように、第2の毛群13b及び第3の毛群13cと第1の毛群13aとの間の隙間が、平面Pに沿って本体11から離れる方向に徐々に増大するように、平面Pに対して実質的に外側に傾斜するように配置されている。好ましい実施形態では、第2の毛群13b及び第3の毛群13cの中で第1の毛群13aから離れた毛束の列が、第1の毛群13aに近い毛束の列よりも大きい角度で外側に傾斜しているが、第2の毛群13b及び第3の毛群13cの中で第1の毛群13aから離れた毛束の列を、第1の毛群13aに近い毛束の列と同じ角度で外側に傾斜させることも実現可能である。このようにして配置された毛により、歯磨き中に第1の毛群13aが歯間の隙間により深く入り込んで歯間の隙間の滓を除去することが可能となり、歯の洗浄効果を向上させる。同時に、第2の毛群13b及び第3の毛群13cは、歯茎へのマッサージ効果をもたらすことができる。より好ましくは、ヘッド5の端部側から見たとき、本体11から離れた第1の毛群13a、第2の毛群13b、及び第3の毛群13cの毛束の端部は、凹弧状面C上に実質的に位置し、それにより、毛が歯と歯茎によりフィットし、洗浄及びマッサージ効果を更に向上させる。
【0037】
図12図18は、本発明の第2の好ましい実施形態による歯ブラシを示す。図12図18に示す第2の好ましい実施形態による歯ブラシは、毛の配置がわずかに異なることを除いて、図1図11に示す第1の好ましい実施形態による歯ブラシと実質的に同じである。説明を簡単にするために、以下、第2の好ましい実施形態と第1の好ましい実施形態の相違点のみを説明し、その他の部分については詳細な説明を省略する。
【0038】
図12図18に示すように、本発明の第2の好ましい実施形態によるヘッド5は、第1の毛群13a、第2の毛群13b、及び第3の毛群13cに加えて、ハンドル3から離れた本体11の端部に配置された第4の毛群13dを更に含む。好ましい実施形態では、第4の毛群13dは、2つの弧状列の毛束を含むが、1つ又は複数の弧状列の毛束を設けることができることを理解されたい。より好ましくは、第4の毛群13dの各毛束は、円弧の中心に対して外側に傾斜するように配置されている。第4の毛群13dを設けることによって、歯の洗浄効果及び歯茎のマッサージ効果を更に向上させることができる。
【0039】
ヘッドは、ハンドルの第2の孔9を直接通るツールによってハンドルから取り外すことができるが、本発明では、特定のヘッド着脱装置20が提案される。図19図27に示すように、ヘッド着脱装置20は、下側ハウジング21と、下側ハウジング21に枢動可能に装着された上側ハウジング23とを備える。上側ハウジング23は、下側ハウジングに対して枢動されてヘッド着脱装置20を開閉する。ヘッド着脱装置20は、下側ハウジング21に装着されたライニング構成要素25を更に含む。取り付けられるヘッド5を収容するために、ヘッド取付け凹部27がライニング構成要素25に形成されている。ヘッド取付け凹部27の内壁には段差部27aが形成されている。好ましい実施形態では、ヘッド取付け凹部27の長手方向両端部に段差部27aが形成されているが、ヘッド取付け凹部27の長手方向両側部に段差部27aを形成することも実現可能であることを理解されたい。図29に示すように、ヘッド5をヘッド取付け凹部27に入れると、ヘッド5の本体11の縁部が段差部27a上に支持され、それによって、ヘッド5をヘッド取付け凹部27の所定の位置に保持する。好ましくは、ライニング構成要素25には、ヘッド取付け凹部27へと開口しており、ハンドル3の一部分を収容するための第1の溝29も形成されていてよい。
【0040】
ライニング構成要素25には、ハンドルに取り付けられたヘッド及びハンドルの一部分を収容するためにヘッド取外し凹部31も形成されている。ヘッド取外し凹部31の内壁には段差部31aが形成されている。好ましい実施形態では、ヘッド取外し凹部31の長手方向両端部に段差部31aが形成されているが、ヘッド取外し凹部31の長手方向両側部に段差部31aを形成することも実現可能であることを理解されたい。図34に示すように、ハンドルに取り付けられたヘッド5をヘッド取外し凹部31に入れると、ハンドル3が段差部31a上に支持されるがヘッド5の本体11は段差部31aの内側に位置し、それによって、ハンドルに取り付けられたヘッド5をヘッド取外し凹部31の所定の位置に保持する。好ましくは、ライニング構成要素25には、ヘッド取外し凹部31へと開口しており、ハンドル3の一部分を収容するための第2の溝33も形成されていてよい。
【0041】
ライニング構成要素25には、洗浄ブラシ37を収容するための洗浄ブラシ収容凹部35も形成されていてよい。洗浄ブラシ37は、歯ブラシを洗浄するため、特に、ヘッド5とハンドル3との間に溜まり得る汚れを除去するために使用することができる。好ましい実施形態では、洗浄ブラシ収容凹部35は、ヘッド取付け凹部27とヘッド取外し凹部31との間に形成されているが、洗浄ブラシ収容凹部35を、他の位置、例えば、図38に示すように、ヘッド取付け凹部27及びヘッド取外し凹部31の端部側に形成してもよいことを理解されたい。
【0042】
ライニング構成要素25には、スペアヘッド5を収容するために形成されたヘッド収容凹部39も形成されていてよい。本体11の突出プラグ15を収容するために、本体11の突出プラグ15に対応する貫通孔41がヘッド収容凹部39の底壁に形成されていてよく、それにより、スペアヘッド5をヘッド収容凹部39にしっかりと入れることができる。好ましい実施形態では、2つのヘッド収容凹部39がそれぞれヘッド取付け凹部27及びヘッド取外し凹部31の片側に配置されているが、ヘッド収容凹部39は、2つより多くても少なくてもよいし、他の位置に配置してもよいことを理解されたい。
【0043】
下側ハウジング21には、中心凹部43を有するボス45と、スナップイン部分47を有する突起部49とが形成されている。ライニング構成要素25の底部側には、位置決めポスト51と、開口部53を有する突起部55とが対応して形成されている。ライニング構成要素25の底部側の位置決めポスト51を下側ハウジング21のボス45の中心凹部43に挿入することによって、ライニング構成要素25を下側ハウジング21に対して迅速に位置決めすることができる。更にライニング構成要素25を下方に押圧することによって、図27に示すように、下側ハウジング21の突起部49のスナップイン部分47がライニング構成要素25の底部側の突起部55の開口部53に受容され、それによって、ライニング構成要素25を下側ハウジング21に確実に装着することができる。ライニング構成要素25を、他の方法で下側ハウジング21に装着してもよいことを理解されたい。更に、好ましい実施形態では、ライニング構成要素25は下側ハウジング21とは別個に形成されているが、ライニング構成要素25を下側ハウジング21と一体に形成することも実現可能である。
【0044】
ヘッド取付け凹部27に対応する位置で下側ハウジング21又はライニング構成要素25に面する上側ハウジング23の表面に、突出押圧部分57が形成されている。好ましい実施形態では、押圧部分57は中空の格子形状に形成されているが、押圧部分によってハンドルに圧力を加えることができれば他の形状であってもよい。ヘッド取外し凹部31に対応する位置で下側ハウジング21又はライニング構成要素25に面する上側ハウジング23の表面に、突出押付けポスト59が形成されている。押付けポスト59の数及び位置は、ハンドル3の第2の孔9の数及び位置に対応する。押付けポスト59は、第2の孔9を自由に通ることができる。更に、下側ハウジング21及び上側ハウジング23には、係止手段、例えば、下側ハウジング21に形成された突出部61と、突出部61を受容するように上側ハウジング23に形成されたノッチとが形成されており、それにより、ヘッド着脱装置20の不使用時に下側ハウジング21と上側ハウジング23とを確実に係止する。ヘッド着脱装置20の構成要素は、プラスチック材料から実質的に射出成形されていてよい。
【0045】
図28図32は、ヘッド着脱装置20を使用したヘッド5の取り付けを示す概略図である。ヘッド着脱装置20を使用してヘッドを取り付ける過程について、以下、図28図32に関連して説明する。まず、図28に示すように、上側ハウジング23を下側ハウジング21に対して枢動させてヘッド着脱装置20を開き、本体11の突出プラグ15を上方に向けた状態でヘッド5をヘッド取付け凹部27に入れる。次に、図29に示すように、ハンドル3のヘッド取付け部分3bの第1の孔7とヘッド5の突出プラグ15との位置が合うようにハンドル3をヘッド5の上に載せる。その後、図30に示すように、上側ハウジング23を、下側ハウジング21で閉じられる位置まで枢動させる。次に、上側ハウジング23の押圧部分57がハンドル3のヘッド取付け部分3bに接触するように上側ハウジング23を下方に押圧し、ハンドル3のヘッド取付け部分3bに下方への力を加える。図31に示すように、本体11はヘッド取付け凹部27の段差部27a上に支持されているので、ヘッド5の突出プラグ15がヘッド取付け部分3bの第1の孔7を通り、それによって、ヘッド5をハンドル3に取り付ける。最後に、図32に示すように、上側ハウジング23を下側ハウジング21に対して再び枢動させて、ヘッド着脱装置20を開き、組み立てられた歯ブラシ1を取り出して使用できる状態にする。
【0046】
図33図38は、ヘッド着脱装置20を使用したヘッド5の取り外しを示す概略図である。ヘッド着脱装置20を使用してヘッドを取り外す過程について、以下、図33図38に関連して説明する。まず、図33及び図34に示すように、上側ハウジング23を下側ハウジング21に対して枢動させてヘッド着脱装置20を開き、ハンドル3を上方に向けた状態で、ハンドル3に取り付けられたヘッド5をヘッド取外し凹部31に入れる。次に、図35に示すように、上側ハウジング23を、下側ハウジング21で閉じられる位置まで枢動させる。次に、上側ハウジング23の押付けポスト59がヘッド取付け部分3bの第2の孔9を通り本体11に接触するように、上側ハウジング23を下方に押圧し、本体11に下方向の力を加える。図36に示すように、ハンドル3はヘッド取外し凹部31の段差部31a上に支持されているので、上側ハウジング23の押付けポスト59がヘッド5の突出プラグ15をヘッド取付け部分3bの第1の孔7から係脱させ、それによって、ヘッド5をハンドル3から取り外す。最後に、図37に示すように、上側ハウジング23を下側ハウジング21に対して再び枢動させてヘッド着脱装置20を開き、互いに分離しているハンドル3とヘッド5を取り出す。
【0047】
図38は、図19図27に示すヘッド着脱装置の変形例である。図38に示すヘッド着脱装置は、洗浄ブラシ収容凹部35がヘッド取付け凹部27及びヘッド取外し凹部31の端部側に形成されている点のみが、図19図27に関連して説明したヘッド着脱装置とは異なる。
【0048】
図39は、図19図27に示すヘッド着脱装置の別の変形例である。図39に示すヘッド着脱装置は、スペアヘッドを収容するためのヘッド収容凹部を含まない点のみが、図19図27に関連して説明したヘッド着脱装置とは異なる。
【0049】
図40は、図19図27に示すヘッド着脱装置の更なる変形例である。図40に示すヘッド着脱装置は、洗浄ブラシ収容凹部35がヘッド取付け凹部27及びヘッド取外し凹部31の端部側に形成されており、スペアヘッドを収容するためのヘッド収容凹部を含まない点のみが、図19図27に関連して説明したヘッド着脱装置とは異なる。
【0050】
更に、ヘッド収容凹部に格納されたスペアヘッドの毛の配置が、好ましい実施形態に示すものに限定されないことを理解されたい。
【0051】
本発明によるヘッド着脱装置により、ヘッドの着脱を省力的に、容易に、かつ効率的に行うことが可能となる。
【0052】
本発明について好ましい実施形態に関連して詳細に説明してきたが、そのような詳細な説明が、本発明を例示することのみを意図しており、本発明に対するいかなる限定も構成しないことを理解されたい。例えば、突出プラグは、ハンドルに形成されてもよく、突出プラグを受容するための孔は、ヘッドの本体に形成される。ヘッド着脱装置が、ヘッド取付け凹部及び対応する押圧部分又はヘッド取外し凹部及び対応する押付けポストを含まないことも実現可能である。このようにして、該装置は、着脱の1つの機能のみを有する。したがって、本発明の範囲は、特許請求の範囲における技術的解決策によって定義される。
図1-1b】
図2
図3-3b】
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12-12b】
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40
【手続補正書】
【提出日】2022-02-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
歯ブラシのハンドルに歯ブラシヘッドを取り付けるため装置であって、前記ヘッド(5)は本体(11)及び前記本体(11)に装着された毛(13)を備え、前記ハンドル(3)はヘッド取付け部分(3b)を備え、前記装置は、
下側ハウジング(21)と、
前記下側ハウジング(21)に枢動可能に装着された上側ハウジング(23)と、
前記下側ハウジング(21)に配設されたライニング構成要素(25)と、
を備え、
ヘッド取付け凹部(27)が前記ライニング構成要素(25)に形成されており、前記本体(11)の縁部を支持するための段差部(27a)が前記ヘッド取付け凹部(27)の内壁に形成されており、突出押圧部分(57)が、前記ヘッド取付け凹部(27)に対応する位置で前記ライニング構成要素(25)に面する前記上側ハウジング(23)の表面に形成されており、前記押圧部分(57)は、前記ヘッド取付け部分(3b)を前記本体(11)に取り付けるために、前記ヘッド取付け部分(3b)に力を加えることができる、歯ブラシヘッド取付け装置。
【請求項2】
前記ライニング構成要素(25)には、前記ヘッド取付け凹部(27)へと開口しており、前記ハンドル(3)の一部分を収容するための溝(29)が更に形成されている、請求項に記載の歯ブラシヘッド取付け装置。
【請求項3】
前記ライニング構成要素(25)には、洗浄ブラシ収容凹部(35)が更に形成されている、請求項に記載の歯ブラシヘッド取付け装置。
【請求項4】
前記ライニング構成要素(25)には、スペアヘッド(5)を収容するためのヘッド収容凹部(39)が更に形成されている、請求項に記載の歯ブラシヘッド取付け装置。
【請求項5】
前記ライニング構成要素(25)は、前記下側ハウジング(21)とは別個に形成され、前記下側ハウジング(21)に装着されている、請求項に記載の歯ブラシヘッド取付け装置。
【請求項6】
前記押圧部分(57)は中空の格子形状に形成されている、請求項1に記載の歯ブラシヘッド取付け装置。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の歯ブラシヘッド取付け装置、及び
前記ヘッド取付け凹部(27)に収容された歯ブラシヘッド及び/又は歯ブラシのハンドル、を備える、歯ブラシキット。
【請求項8】
歯ブラシのハンドルから歯ブラシヘッドを取り外すため装置であって、前記ヘッド(5)は本体(11)及び前記本体(11)に装着された毛(13)を備え、前記ハンドル(3)はヘッド取付け部分(3b)を備え、前記本体(11)は前記ヘッド取り付け部分(3b)に取り付けられ、前記装置は、
下側ハウジング(21)と、
前記下側ハウジング(21)に枢動可能に装着された上側ハウジング(23)と、
前記下側ハウジング(21)に配設されたライニング構成要素(25)と、
を備え、
ヘッド取外し凹部(31)が前記ライニング構成要素(25)に形成されており、前記ハンドル(3)の前記ヘッド取付け部分(3b)を支持するための段差部(31a)が前記ヘッド取外し凹部(31)の内壁に形成されており、突出押付けポスト(59)が、前記ヘッド取外し凹部(31)に対応する位置で前記ライニング構成要素(25)に面する前記上側ハウジング(23)の表面に形成されており、前記突出押付けポスト(59)は、前記ヘッド取付け部分(3b)から前記本体(11)を取り外すために、前記本体(11)に力を加えることができる、歯ブラシヘッド取外し装置。
【請求項9】
前記ライニング構成要素(25)には、前記ヘッド取外し凹部(31)へと開口しており、前記ハンドル(3)の一部分を収容するための溝(33)が更に形成されている、請求項に記載の歯ブラシヘッド取外し装置。
【請求項10】
前記ライニング構成要素(25)には、洗浄ブラシ収容凹部(35)が更に形成されている、請求項に記載の歯ブラシヘッド取外し装置。
【請求項11】
前記ライニング構成要素(25)には、スペアヘッド(5)を収容するためのヘッド収容凹部(39)が更に形成されている、請求項に記載の歯ブラシヘッド取外し装置。
【請求項12】
前記ライニング構成要素(25)は、前記下側ハウジング(21)とは別個に形成され、前記下側ハウジング(21)に装着されている、請求項に記載の歯ブラシヘッド取外し装置。
【請求項13】
請求項8~12のいずれか一項に記載の歯ブラシヘッド取外し装置、及び
前記ヘッド取外し凹部(31)に収容された歯ブラシヘッド及び/又は歯ブラシのハンドル、を備える、歯ブラシキット。
【請求項14】
歯ブラシのハンドルに歯ブラシヘッドを取り付け及び前記歯ブラシのハンドルから前記歯ブラシヘッドを取り外すための装置であって、前記ヘッド(5)は本体(11)及び前記本体に装着された毛(13)を備え、前記ハンドル(3)はヘッド取付け部分(3b)を備え、前記本体(11)は前記ヘッド取付け部分(3b)に取り付け可能であり、前記装置は、
下側ハウジング(21)と、
前記下側ハウジング(21)に枢動可能に装着された上側ハウジング(23)と、
前記下側ハウジング(21)に配設されたライニング構成要素(25)と、
を備え、
ヘッド取付け凹部(27)が前記ライニング構成要素(25)に形成されており、前記本体(11)の縁部を支持するための段差部(27a)が前記ヘッド取付け凹部(27)の内壁に形成されており、突出押圧部分(57)が、前記ヘッド取付け凹部(27)に対応する位置で前記ライニング構成要素(25)に面する前記上側ハウジング(23)の表面に形成されており、前記突出押圧部分(57)は、前記ヘッド取付け部分(3b)を前記本体(11)に取り付けるために、前記ヘッド取付け部分(3b)に力を加えることができ、
ヘッド取外し凹部(31)が前記ライニング構成要素(25)に形成されており、前記ハンドル(3)の前記ヘッド取付け部分(3b)を支持するための段差部(31a)が前記ヘッド取外し凹部(31)の内壁に形成されており、突出押付けポスト(59)が、前記ヘッド取外し凹部(31)に対応する位置で前記ライニング構成要素(25)に面する前記上側ハウジング(23)の表面に形成されており、前記突出押付けポスト(59)は、前記ヘッド取付け部分(3b)から前記本体(11)を取り外すために、前記本体(11)に力を加えることができる、歯ブラシのハンドルに歯ブラシヘッドを取り付け及び前記歯ブラシのハンドルから前記歯ブラシヘッドを取り外すための装置。
【請求項15】
前記ライニング構成要素(25)には、前記ヘッド取付け凹部(27)へと開口しており、前記ハンドル(3)の一部分を収容するための溝(29)が更に形成されている、請求項14に記載の歯ブラシのハンドルにヘッドを取り付け及び前記歯ブラシのハンドルから前記歯ブラシヘッドを取り外すための装置。
【請求項16】
前記ライニング構成要素(25)には、前記ヘッド取外し凹部(31)へと開口しており、前記ハンドル(3)の一部分を収容するための溝(33)が更に形成されている、請求項14に記載の歯ブラシのハンドルにヘッドを取り付け及び前記歯ブラシのハンドルから前記歯ブラシヘッドを取り外すための装置。
【請求項17】
前記押圧部分(57)は中空の格子形状に形成されている、請求項14に記載の歯ブラシのハンドルにヘッドを取り付け及び前記歯ブラシのハンドルから前記歯ブラシヘッドを取り外すための装置。
【請求項18】
前記ライニング構成要素(25)には、洗浄ブラシ収容凹部(35)が更に形成されている、請求項14に記載の歯ブラシのハンドルにヘッドを取り付け及び前記歯ブラシのハンドルから前記歯ブラシヘッドを取り外すための装置。
【請求項19】
前記ライニング構成要素(25)には、スペアヘッド(5)を収容するためのヘッド収容凹部(39)が更に形成されている、請求項14に記載の歯ブラシのハンドルにヘッドを取り付け及び前記歯ブラシのハンドルから前記歯ブラシヘッドを取り外すための装置。
【請求項20】
前記ライニング構成要素(25)は、前記下側ハウジング(21)とは別個に形成され、前記下側ハウジング(21)に装着されている、請求項14に記載の歯ブラシのハンドルにヘッドを取り付け及び前記歯ブラシのハンドルから前記歯ブラシヘッドを取り外すための装置。
【請求項21】
請求項14~20のいずれか一項に記載の歯ブラシのハンドルにヘッドを取り付け及び前記歯ブラシのハンドルから前記歯ブラシヘッドを取り外すための装置、
前記ヘッド取付け凹部(27)に収容された歯ブラシヘッド及び/又は歯ブラシのハンドル、及び
前記ヘッド取外し凹部(31)に収容された歯ブラシヘッド及び/又は歯ブラシのハンドル、を備える、歯ブラシキット。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0052】
本発明について好ましい実施形態に関連して詳細に説明してきたが、そのような詳細な説明が、本発明を例示することのみを意図しており、本発明に対するいかなる限定も構成しないことを理解されたい。例えば、突出プラグは、ハンドルに形成されてもよく、突出プラグを受容するための孔は、ヘッドの本体に形成される。ヘッド着脱装置が、ヘッド取付け凹部及び対応する押圧部分又はヘッド取外し凹部及び対応する押付けポストを含まないことも実現可能である。このようにして、該装置は、着脱の1つの機能のみを有する。したがって、本発明の範囲は、特許請求の範囲における技術的解決策によって定義される。

以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 歯ブラシ(1)であって、
把持部分(3a)及び前記把持部分(3a)に接続されたヘッド取付け部分(3b)を備えるハンドル(3)と、
本体(11)及び前記本体(11)の第1の側面(11a)に装着された毛(13)を備えるヘッド(5)と、前記本体(11)は、前記第1の側面(11a)とは反対側の第2の側面(11b)を更に有する、
を備え、
第1の孔(7)が、前記ヘッド取付け部分(3b)及び前記本体(11)の前記第2の側面(11b)のうちの一方に形成されており、対応する突出プラグ(15)が、前記ヘッド取付け部分(3b)及び前記本体(11)の前記第2の側面(11b)のうちの他方に形成されており、前記ヘッド(5)は、前記突出プラグ(15)を前記第1の孔(7)に挿入することによって前記ヘッド取付け部分(3b)に取り外し可能に取り付けられる、歯ブラシ。
[2] 前記第1の孔(7)は、前記ヘッド取付け部分(3b)に形成された貫通孔であり、前記突出プラグ(15)は、前記本体(11)の前記第2の側面(11b)に形成されている、[1]に記載の歯ブラシ。
[3] 4つの第1の孔(7)が、前記ハンドル(3)の長手方向軸(AA)に対して対称的に分布している、[2]に記載の歯ブラシ。
[4] 前記突出プラグ(15)は、前記本体(11)から延在する根元部分(15a)と、前記根元部分(15a)と一体であるが寸法が大きくなっている端部部分(15b)とを備え、切除部分(15c)が、前記突出プラグ(15)に形成されている、[2]に記載の歯ブラシ。
[5] 前記突出プラグ(15)は、前記本体(11)から延在する根元部分(15a)と、前記根元部分(15a)と一体であるが寸法が大きくなっている端部部分(15b)とを備え、切除部分(15c)が、前記突出プラグ(15)に形成されており、前記第1の孔(7)は、前記根元部分(15a)に対応する第1の部分(7a)と、前記端部部分(15b)に対応し、前記第1の部分(7a)よりも寸法が大きい第2の部分(7b)とを備える、[2]に記載の歯ブラシ。
[6] 前記根元部分(15a)の半径方向寸法は、前記第1の部分(7a)の半径方向寸法と同じか又はそれよりも僅かに小さくなるよう選択され、前記端部部分(15b)の半径方向寸法は、前記第2の部分(7b)の半径方向寸法と同じか又はそれよりも僅かに小さくなるよう選択されている、[5]に記載の歯ブラシ。
[7] 前記本体(11)を収容するための凹空間(3d)を画定するように、フランジ(3c)が前記ヘッド取付け部分(3b)の周囲に形成されており、前記凹空間(3d)は、前記本体(11)の寸法に対応する寸法を有する、[1]に記載の歯ブラシ。
[8] 前記毛(13)は、前記本体(11)の中央に配置された第1の毛群(13a)と、前記本体(11)の長手方向に沿って前記第1の毛群(13a)の両側に対称的に配置された第2の毛群(13b)及び第3の毛群(13c)とを備え、各毛群は、共に組み合わされた複数の毛を備える複数の毛束を備え、前記第1の毛群(13a)の毛束は、前記本体(11)の前記長手方向に沿う複数列に、互いに離隔して配置されており、前記第1の毛群(13a)の各毛束は、前記本体(11)の長手方向軸(BB)を通る平面(P)に平行に、かつ前記第1の側面(11a)と直角に配置されており、前記第2の毛群(13b)及び前記第3の毛群(13c)の毛束は、前記本体(11)の前記長手方向軸(BB)に沿う列に、互いに離隔して配置されており、前記第2の毛群(13b)及び前記第3の毛群(13c)の各毛束は、前記平面(P)に対して外側に傾斜するように配置されており、したがって、前記第2の毛群(13b)及び前記第3の毛群(13c)と前記第1の毛群(13a)との間の隙間が、前記平面(P)に沿って前記本体(11)から離れる方向に徐々に増大している、[1]に記載の歯ブラシ。
[9] 前記第2の毛群(13b)及び前記第3の毛群(13c)の各々は、少なくとも2列の毛束を備え、前記少なくとも2列の毛束の中で前記第1の毛群(13a)から離れた毛束の列は、前記第1の毛群(13a)に近い毛束の列よりも大きい角度で外側に傾斜している、[8]に記載の歯ブラシ。
[10] 前記毛(13)は、前記ハンドル(3)から離れた前記本体(11)の端部に配置された第4の毛群(13d)を更に備え、前記第4の毛群(13d)は、円弧状に配置された少なくとも1列の毛束を備える、[8]に記載の歯ブラシ。
[11] 前記第4の毛群(13d)の各毛束は、前記円弧の中心に対して外側に傾斜するように配置されている、[10]に記載の歯ブラシ。
[12] 第2の孔(9)が、前記ヘッド取付け部分(3b)に更に形成されており、前記ヘッド取付け部分(3b)を貫通して延在する、[1]に記載の歯ブラシ。
[13] [1]~[12]のいずれか一項に記載の歯ブラシのハンドル(3)にヘッド(5)を取り付けるために使用される歯ブラシヘッド取付け装置であって、
下側ハウジング(21)と、
前記下側ハウジング(21)に枢動可能に装着された上側ハウジング(23)と、
前記下側ハウジング(21)に配設されたライニング構成要素(25)と、
を備え、
ヘッド取付け凹部(27)が前記ライニング構成要素(25)に形成されており、前記本体(11)の縁部を支持するための段差部(27a)が前記ヘッド取付け凹部(27)の内壁に形成されており、突出押圧部分(57)が、前記ヘッド取付け凹部(27)に対応する位置で前記ライニング構成要素(25)に面する前記上側ハウジング(23)の表面に形成されており、前記ヘッド(5)が前記段差部(27a)によって前記ヘッド取付け凹部(27)内に支持され、かつ前記突出プラグ(15)と前記第1の孔(7)との位置が合っているときに、前記押圧部分(57)は、前記ヘッド取付け部分(3b)に力を加えて前記突出プラグ(15)を前記第1の孔(7)に挿入することができる、歯ブラシヘッド取付け装置。
[14] 前記ライニング構成要素(25)には、前記ヘッド取付け凹部(27)へと開口しており、前記ハンドル(3)の一部分を収容するための溝(29)が更に形成されている、[13]に記載の歯ブラシヘッド取付け装置。
[15] 前記ライニング構成要素(25)には、洗浄ブラシ収容凹部(35)が更に形成されている、[13]に記載の歯ブラシヘッド取付け装置。
[16] 前記ライニング構成要素(25)には、スペアヘッド(5)を収容するためのヘッド収容凹部(39)が更に形成されている、[13]に記載の歯ブラシヘッド取付け装置。
[17] 前記ライニング構成要素(25)は、前記下側ハウジング(21)とは別個に形成され、前記下側ハウジング(21)に装着されている、[13]に記載の歯ブラシヘッド取付け装置。
[18] [1]~[12]のいずれか一項に記載の歯ブラシのハンドル(3)からヘッド(5)を取り外すために使用される歯ブラシヘッド取外し装置であって、第2の孔(9)が、前記ヘッド取付け部分(3b)に形成され、前記ヘッド取付け部分(3b)を貫通して延在しており、前記歯ブラシヘッド取外し装置は、
下側ハウジング(21)と、
前記下側ハウジング(21)に枢動可能に装着された上側ハウジング(23)と、
前記下側ハウジング(21)に配設されたライニング構成要素(25)と、
を備え、
ヘッド取外し凹部(31)が前記ライニング構成要素(25)に形成されており、前記ハンドル(3)を支持するための段差部(31a)が前記ヘッド取外し凹部(31)の内壁に形成されており、突出押付けポスト(59)が、前記ヘッド取外し凹部(31)に対応する位置で前記ライニング構成要素(25)に面する前記上側ハウジング(23)の表面に形成されており、前記ハンドル(3)に取り付けられた前記ヘッド(5)が前記ヘッド取外し凹部(31)に入れられ、かつ前記ハンドル(3)が前記段差部(31a)によって支持されているときに、前記第2の孔(9)を通る前記突出押付けポスト(59)は、前記本体(11)に力を加えて前記突出プラグ(15)を前記第1の孔(7)から係脱することができる、歯ブラシヘッド取外し装置。
[19] 前記ライニング構成要素(25)には、前記ヘッド取外し凹部(31)へと開口しており、前記ハンドル(3)の一部分を収容するための溝(33)が更に形成されている、[18]に記載の歯ブラシヘッド取外し装置。
[20] 前記ライニング構成要素(25)には、洗浄ブラシ収容凹部(35)が更に形成されている、[18]に記載の歯ブラシヘッド取外し装置。
[21] 前記ライニング構成要素(25)には、スペアヘッド(5)を収容するためのヘッド収容凹部(39)が更に形成されている、[18]に記載の歯ブラシヘッド取外し装置。
[22] 前記ライニング構成要素(25)は、前記下側ハウジング(21)とは別個に形成され、前記下側ハウジング(21)に装着されている、[18]に記載の歯ブラシヘッド取外し装置。
[23] [1]~[12]のいずれか一項に記載の歯ブラシのハンドル(3)にヘッド(5)を取り付ける、又は前記ハンドルから前記ヘッド(5)を取り外すために使用される歯ブラシヘッド着脱装置であって、第2の孔(9)が、前記ヘッド取付け部分(3b)に形成され、前記ヘッド取付け部分(3b)を貫通して延在しており、前記歯ブラシヘッド着脱装置は、
下側ハウジング(21)と、
前記下側ハウジング(21)に枢動可能に装着された上側ハウジング(23)と、
前記下側ハウジング(21)に配設されたライニング構成要素(25)と、
を備え、
ヘッド取付け凹部(27)が前記ライニング構成要素(25)に形成されており、前記本体(11)の縁部を支持するための段差部(27a)が前記ヘッド取付け凹部(27)の内壁に形成されており、突出押圧部分(57)が、前記ヘッド取付け凹部(27)に対応する位置で前記ライニング構成要素(25)に面する前記上側ハウジング(23)の表面に形成されており、前記ヘッド(5)が前記段差部(27a)によって前記ヘッド取付け凹部(27)内に支持され、かつ前記突出プラグ(15)と前記第1の孔(7)との位置が合っているときに、前記突出押圧部分(57)は、前記ヘッド取付け部分(3b)に力を加えて前記突出プラグ(15)を前記第1の孔(7)に挿入することができ、
ヘッド取外し凹部(31)が前記ライニング構成要素(25)に形成されており、前記ハンドル(3)を支持するための段差部(31a)が前記ヘッド取外し凹部(31)の内壁に形成されており、突出押付けポスト(59)が、前記ヘッド取外し凹部(31)に対応する位置で前記ライニング構成要素(25)に面する前記上側ハウジング(23)の表面に形成されており、前記ハンドル(3)に取り付けられた前記ヘッド(5)が前記ヘッド取外し凹部(31)に入れられ、かつ前記ハンドル(3)が前記ヘッド取外し凹部(31)の前記段差部(31a)によって支持されているときに、前記第2の孔(9)を通る前記突出押付けポスト(59)は、前記本体(11)に力を加えて前記突出プラグ(15)を前記第1の孔(7)から係脱することができる、歯ブラシヘッド着脱装置。
[24] 前記ライニング構成要素(25)には、前記ヘッド取付け凹部(27)へと開口しており、前記ハンドル(3)の一部分を収容するための溝(29)が更に形成されている、[23]に記載の歯ブラシヘッド着脱装置。
[25] 前記ライニング構成要素(25)には、前記ヘッド取外し凹部(31)へと開口しており、前記ハンドル(3)の一部分を収容するための溝(33)が更に形成されている、[23]に記載の歯ブラシヘッド着脱装置。
[26] 前記ライニング構成要素(25)には、洗浄ブラシ収容凹部(35)が更に形成されている、[23]に記載の歯ブラシヘッド着脱装置。
[27] 前記ライニング構成要素(25)には、スペアヘッド(5)を収容するためのヘッド収容凹部(39)が更に形成されている、[23]に記載の歯ブラシヘッド着脱装置。
[28] 前記ライニング構成要素(25)は、前記下側ハウジング(21)とは別個に形成され、前記下側ハウジング(21)に装着されている、[23]に記載の歯ブラシヘッド着脱装置。
【国際調査報告】