IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッドの特許一覧

特表2022-543188マルチリンクWLANを有効にする方法
<>
  • 特表-マルチリンクWLANを有効にする方法 図1A
  • 特表-マルチリンクWLANを有効にする方法 図1B
  • 特表-マルチリンクWLANを有効にする方法 図1C
  • 特表-マルチリンクWLANを有効にする方法 図1D
  • 特表-マルチリンクWLANを有効にする方法 図1E
  • 特表-マルチリンクWLANを有効にする方法 図2
  • 特表-マルチリンクWLANを有効にする方法 図3A
  • 特表-マルチリンクWLANを有効にする方法 図3B
  • 特表-マルチリンクWLANを有効にする方法 図3C
  • 特表-マルチリンクWLANを有効にする方法 図4
  • 特表-マルチリンクWLANを有効にする方法 図5
  • 特表-マルチリンクWLANを有効にする方法 図6
  • 特表-マルチリンクWLANを有効にする方法 図7
  • 特表-マルチリンクWLANを有効にする方法 図8
  • 特表-マルチリンクWLANを有効にする方法 図9
  • 特表-マルチリンクWLANを有効にする方法 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-11
(54)【発明の名称】マルチリンクWLANを有効にする方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/15 20180101AFI20221003BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20221003BHJP
   H04W 76/11 20180101ALI20221003BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20221003BHJP
   H04W 28/18 20090101ALI20221003BHJP
【FI】
H04W76/15
H04W72/04 111
H04W76/11
H04W84/12
H04W28/18
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022501254
(86)(22)【出願日】2020-07-13
(85)【翻訳文提出日】2022-03-11
(86)【国際出願番号】 US2020041814
(87)【国際公開番号】W WO2021011476
(87)【国際公開日】2021-01-21
(31)【優先権主張番号】62/873,587
(32)【優先日】2019-07-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/932,840
(32)【優先日】2019-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン、シャオフェイ
(72)【発明者】
【氏名】ロウ、ハンチン
(72)【発明者】
【氏名】スン、リーシャン
(72)【発明者】
【氏名】レヴィ、ジョセフ エス.
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067DD17
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067JJ14
(57)【要約】
本明細書で開示されるように、マルチリンク無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を有効にするシステム、方法、およびデバイスが存在してもよい。1つ以上の非AP基地局(STA)マルチリンクデバイス(MLD)および1つ以上のアクセスポイント(AP)MLDは、相互にマルチリンクアソシエーションを確立してもよく、それによって、改善され且つより効率的な無線通信を有効にするマルチリンク接続を確立する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線送信/受信ユニット(WTRU)マルチリンクデバイス(MLD)によって実行される方法であって、
アクセスポイント(AP)MLDにプローブ要求を送信するステップであって、前記プローブ要求は、前記WTRU MLDのマルチリンク能力のインジケーションを含む、ステップと、
前記AP MLDから前記プローブ要求への応答を受信するステップであって、前記応答は、AP MLD情報を含み、前記AP MLD情報は、前記AP MLDのマルチ能力のインジケーションおよび前記AP MLDのマルチリンクパラメータを含む、ステップと、
前記AP MLD情報を使用して、前記AP MLDとのアソシエーションを開始するステップと、
を備えた、方法。
【請求項2】
前記AP MLDとの前記アソシエーションに基づいて、複数のリンク上で通信するステップを更に備え、前記複数のリンクのリンクごとに前記WTRU MLDおよびAP MLDにおいて物理レイヤおよび論理エンティティが存在する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記応答は、ビーコンであり、前記ビーコンは、能力要素を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記能力要素は、前記AP MLD情報を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記開始するステップは、前記AP MLD情報に基づいて、前記AP MLDマルチリンク動作パラメータとネゴシエートすることを更に含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ネゴシエートすることは、単一のリンクを通じて行われる、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記AP MLDは、複数のAP MLDである、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
無線送信/受信ユニット(WTRU)マルチリンクデバイス(MLD)であって、前記WTRU MLDは、送受信機に動作可能に結合されたプロセッサを備え、前記プロセッサおよび送受信機は、
アクセスポイント(AP)MLDにプローブ要求を送信し、前記プローブ要求は、前記WTRU MLDのマルチリンク能力のインジケーションを含み、
前記AP MLDから前記プローブ要求への応答を受信し、前記応答は、AP MLD情報を含み、前記AP MLD情報は、前記AP MLDのマルチ能力のインジケーションおよび前記AP MLDのマルチリンクパラメータを含み、
前記AP MLD情報を使用して、前記AP MLDとのアソシエーションを開始する、
ように構成されている、WTRU MLD。
【請求項9】
前記プロセッサおよび送受信機は、前記AP MLDとの前記アソシエーションに基づいて、複数のリンク上で通信するように更に構成され、前記複数のリンクのリンクごとに前記WTRU MLDおよびAP MLDにおいて物理レイヤおよび論理エンティティが存在する、請求項8に記載のWTRU MLD。
【請求項10】
前記応答は、ビーコンであり、前記ビーコンは、能力要素を含む、請求項8に記載のWTRU MLD。
【請求項11】
前記能力要素は、前記AP MLD情報を含む、請求項10に記載のWTRU MLD。
【請求項12】
前記開始することは、前記AP MLD情報に基づいて、前記AP MLDマルチリンク動作パラメータとネゴシエートすることを更に含む、請求項11に記載のWTRU MLD。
【請求項13】
前記ネゴシエートすることは、単一のリンクを通じて行われる、請求項12に記載のWTRU MLD。
【請求項14】
前記AP MLDは、複数のAP MLDである、請求項8に記載のWTRU MLD。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、本明細書で参照することによって以下でその内容が組み込まれる、2019年7月12日に出願された米国仮特許出願第62/873,587号および2019年11月8日に出願された米国仮特許出願第62/932,840号の利益を主張する。
【0002】
本開示は、無線通信に関し、特に、マルチリンクWLANを有効にするシステム、方法、およびデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
無線ローカルエリアネットワークでは、無線技術の状況が進展するにつれて、新たなユースケースが生じている。現在では、それらの新たなユースケースに対処するために、それらの無線技術が特に802.11システムにおいて利用するように、スペクトルのより効率的な使用についての必要性が存在する。
【発明の概要】
【0004】
本明細書で開示されるように、マルチリンク無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を有効にするシステム、方法、およびデバイスが存在してもよい。1つ以上の基地局(STA)デバイスおよび1つ以上のアクセスポイント(AP)デバイスが1つ以上のデバイスの間のマルチリンクアソシエーションを確立し、それによって、改善され且つより効率的な無線通信を可能にするマルチリンク接続を確立する手順が存在してもよい。負荷分散および最適な性能のためのマルチリンクチャネルフィードバックプロトコルが存在してもよい。マルチリンク動作モード調節手順が存在してもよい。マルチリンク通信を扱うために、1つ以上のマルチリンクアーキテクチャおよびアドレス指定プロトコルが存在してもよい。更に、マルチリンクフレーム番号割り当てプロトコルが存在してもよい。また、マルチリンク送信のためのマルチリンク確認応答手順が存在してもよい。
【0005】
添付図面と共に例として与えられる以下の説明からより詳細な理解を得ることができ、添付図面では、同一の参照符号は、同一の要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1A】1つ以上の開示される実施形態を実装することができる、実施例の通信システムを示すシステム図である。
図1B】実施形態に従った、図1Aに示された通信システム内で使用することができる実施例の無線送信/受信ユニット(WTRU)を示すシステム図である。
図1C】実施形態に従った、図1Aに示された通信システム内で使用することができる実施例の無線アクセスネットワーク(RAN)および実施例のコアネットワーク(CN)を示すシステム図である。
図1D】実施形態に従った、図1Aに示された通信システム内で使用することができる更なる実施例のRANおよび更なる実施例のCNを示すシステム図である。
図1E】1つ以上の開示される実施形態を実装することができる、実施例の通信システムを示すシステム図である。
図2】実施例のマルチリンク発見およびアソシエーション(association)手順のフローチャートである。
図3A】802.11アーキテクチャの実施例の図である。
図3B】マルチリンクアーキテクチャの実施例の図である。
図3C】マルチリンクGLKアーキテクチャの実施例の図である。
図4】実施例のMPDU BARにおける再フラグメンテーションとしてのFNフィールドのMSBの図である。
図5】カレントPTK導出の実施例の図である。
図6】実施例のCCMPにおけるノンスフィールドの図である。
図7】実施例のGCMPのノンスフィールドの図である。
図8】マルチリンク遅延ブロック確認応答のための実施例の手順の図である。
図9】マルチリンク即時ブロック確認応答のための実施例の手順の図である。
図10】マルチリンクマルチ基地局確認応答のための実施例の手順の図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1Aは、1つ以上の開示される実施形態を実装することができる、例示的な通信システム100を示す図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージング、放送などのコンテンツを複数の無線ユーザに提供する、多元接続システムであってもよい。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共用を通じて、そのようなコンテンツにアクセスすることを可能にすることができる。例えば、通信システム100は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、シングルキャリアFDMA(SC-FDMA)、ゼロテールユニークワード離散フーリエ変換拡散OFDM(ZT UW DTS-S-OFDM)、ユニークワードOFDM(UW-OFDM)、リソースブロックフィルタードOFDM、およびフィルタバンクマルチキャリア(FBMC)など、1つ以上のチャネルアクセス方法を利用してもよい。
【0008】
図1Aに示されるように、通信システム100は、無線送信/受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102dと、RAN104/113と、CN106と、公衆交換電話網(PSTN)108と、インターネット110と、他のネットワーク112とを含んでもよいが、開示される実施形態は、いずれかの数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を考慮していることが認識されよう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、無線環境において動作および/または通信するように構成されたいずれかのタイプのデバイスであってもよい。例として、そのいずれかが、「局」および/または「STA」と称されてもよい、WTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信および/または受信するように構成されてもよく、ユーザ機器(UE)、移動局、固定または移動加入者ユニット、サブスクリクションベースのユニット、ページャ、セルラ電話、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、ホットスポットまたはMi-Fiデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、ウォッチまたは他のウェアラブル、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、車両、ドローン、医療用デバイスおよびアプリケーション(例えば、遠隔手術)、工業用デバイスおよびアプリケーション(例えば、工業用および/または自動化された処理チェーン状況において動作するロボットおよび/または他の無線デバイス)、家電デバイス、ならびに商業用および/または工業用無線ネットワーク上において動作するデバイスなどを含んでもよい。WTRU102a、102b、102c、102dのいずれも、交換可能にUEと称されてもよい。本明細書で議論されるように、WTRUは、交換可能にSTAと称されてもよく、STAは、交換可能にWTRUと称されてもよく、本明細書で開示されるように、STAおよびWTRUは、同等および/または同一であってもよい。更に、本明細書で議論されるように、基地局(STA)を指す様々な実施例が存在してもよく、それらのSTAがAP STAまたは非AP STAの両方であってもよいことを意図している。更に、各々のSTAおよび/またはWTRUは、マルチリンクデバイスであってもよく、交換可能にSTA MLD、WTRU MLD、またはAP MLDなどと称されてもよい。
【0009】
通信システム100はまた、基地局114aおよび/または基地局114bを含んでもよい。基地局114a、114bの各々は、CN106、インターネット110、および/または他のネットワーク112など、1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つと無線でインタフェースをとるように構成されたいずれかのタイプのデバイスであってもよい。例として、基地局114a、114bは、基地送受信機局(BTS)、NodeB、eNodeB、ホームNodeB、ホームeNodeB、gNodeB(gNB)などの次世代NodeB、ニューラジオ(NR)NodeB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、および無線ルータなどであってもよい。基地局114a、114bは、各々が、単一の要素として表されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含んでもよいことが理解されよう。
【0010】
基地局114aは、RAN104/113の一部であってもよく、RAN104/113は、他の基地局、および/または基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなどのネットワーク要素(図示せず)も含んでもよい。基地局114aおよび/または基地局114bは、セル(図示せず)と称されてもよい、1つ以上のキャリア周波数上において、無線信号を送信および/または受信するように構成されてもよい。これらの周波数は、認可スペクトル、非認可スペクトル、または認可スペクトルと非認可スペクトルとの組み合わせの中にあってもよい。セルは、相対的に固定であってもよくまたは時間とともに変化してもよい特定の地理的エリアに、無線サービス用のカバレッジを提供してもよい。セルは、更に、セルセクタに分割されてもよい。例えば、基地局114aと関連付けられたセルは、3個のセクタに分割されてもよい。したがって、1つのシナリオでは、基地局114aは、送受信機を3個、すなわち、セルの各セクタに対して1つずつ含んでよい。1つのシナリオでは、基地局114aは、多入力多出力(MIMO)技術を利用してもよく、セルの各セクタに対して複数の送受信機を利用してもよい。例えば、所望の空間的方向において信号を送信および/または受信するために、ビームフォーミングが使用されてもよい。
【0011】
基地局114a、114bは、エアインタフェース116上において、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つまたは複数と通信してもよく、エアインタフェース116は、いずれかの適切な無線通信リンク(例えば、無線周波(RF)、マイクロ波、センチメートル波、マイクロメートル波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)であってもよい。エアインタフェース116は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立されてもよい。
【0012】
より具体的には、上述したように、通信システム100は、多元接続システムであってもよく、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、およびSC-FDMAなど、1つ以上のチャネルアクセス方式を採用してもよい。例えば、RAN104/113内の基地局114aと、WTRU102a、102b、102cとは、広帯域CDMA(WCDMA)を使用して、エアインタフェース116を確立してもよい、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実装してもよい。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/または進化型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含んでよい。HSPAは、高速ダウンリンク(DL)パケットアクセス(HSDPA)、および/または高速アップリンク(UL)パケットアクセス(HSUPA)を含んでもよい。
【0013】
1つのシナリオでは、基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、ロングタームエボリューション(LTE)、および/またはLTEアドバンスト(LTE-A)、および/またはLTEアドバンストプロ(LTE-A Pro)を使用して、エアインタフェース116を確立することができる、進化型UMTS地上無線アクセス(E-UTRA)などの無線技術を実装してもよい。
【0014】
1つのシナリオでは、基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、NRを使用して、エアインタフェース116を確立してもよい、NR無線アクセスなどの無線技術を実装してもよい。
【0015】
1つのシナリオでは、基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、複数の無線アクセス技術を実装してもよい。例えば、基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、例えば、デュアルコネクティビティ(DC)原理を使用して、LTE無線アクセスおよびNR無線アクセスを共に実装してもよい。したがって、WTRU102a、102b、102cによって利用されるエアインタフェースは、複数のタイプの無線アクセス技術、ならびに/または複数のタイプの基地局(例えば、eNBおよびgNB)に送信される/そこから送信される伝送によって特徴付けられてもよい。
【0016】
他のシナリオでは、基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.11(すなわち、ワイヤレスフィデリティ(WiFi))、IEEE802.16(すなわち、Worldwide Interoperability for Microwave Access(WiMAX))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、暫定標準2000(IS-2000)、暫定標準95(IS-95)、暫定標準856(IS-856)、移動体通信用グローバルシステム(GSM)、GSMエボリューション用高速データレート(EDGE)、およびGSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実装してもよい。
【0017】
図1Aにおける基地局114bは、例えば、無線ルータ、ホームNodeB、ホームeNodeB、またはアクセスポイントであってもよく、事業所、自宅、車両、キャンパス、産業用施設、(例えば、ドローンによって使用される)エアコリド(例えば、ドローンにより使用のための)、および車道など、局所化されたエリアにおける無線接続性を容易にするために、任意の適切なRATを利用してもよい。1つのシナリオでは、基地局114bと、WTRU102c、102dとは、IEEE802.11などの無線技術を実装して、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立してもよい。1つのシナリオでは、基地局114bと、WTRU102c、102dとは、IEEE802.15などの無線技術を実装して、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立してもよい。また別のシナリオでは、基地局114bと、WTRU102c、102dとは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NRなど)を利用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立してもよい。図1Aに示されるように、基地局114bは、インターネット110への直接的な接続を有してもよい。したがって、基地局114bは、CN106を介してインターネット110にアクセスする必要とされないことがある。
【0018】
RAN104/113は、CN106と通信してもよく、CN106は、音声、データ、アプリケーション、および/またはボイスオーバインターネットプロトコル(VoIP)サービスを、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つまたは複数に提供するように構成された任意のタイプのネットワークであってもよい。データは、異なるスループット要件、遅延要件、エラー耐性要件、信頼性要件、データスループット要件、およびモビリティ要件など、様々なサービス品質(QoS)要件を有してもよい。CN106は、呼制御、ビリングサービス、モバイルロケーションベースのサービス、プリペイド発呼、インターネット接続性、ビデオ配信などを提供してもよく、および/またはユーザ認証など、高レベルセキュリティ機能を実行してもよい。図1Aには示されていないが、RAN104/113および/またはCN106は、RAN104/113と同一のRATまたは異なるRATを利用する他のRANと直接的または間接的通信を行ってもよいことが理解されよう。例えば、NR無線技術を利用していることがあるRAN104/113に接続されていることに加えて、CN106は、GSM、UMTS、CDMA2000、WiMAX、E-UTRA、またはWiFi無線技術を利用する別のRAN(図示せず)とも通信してもよい。
【0019】
CN106は、WTRU102a、102b、102c、102dが、PSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイとしての役割も果たしてもよい。PSTN108は、基本電話サービス(POTS)を提供する、回線交換電話網を含んでよい。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイート内の送信制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、および/またはインターネットプロトコル(IP)など、共通の通信プロトコルを使用する、相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスからなる地球規模のシステムを含んでよい。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される、有線および/または無線通信ネットワークを含んでもよい。例えば、ネットワーク112は、RAN104/113と同一のRATまたは異なるRATを利用してもよい1つ以上のRANに接続された、別のCNを含んでもよい。
【0020】
通信システム100内のWTRU102a、102b、102c、102dのうちのいくつかまたは全ては、マルチモード機能を含んでよい(例えば、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンク上において、異なる無線ネットワークと通信するための、複数の送受信機を含んでよい)。例えば、図1Aに示されるWTRU102cは、セルラベースの無線技術を採用してもよい基地局114aと通信するように、またIEEE802無線技術を利用することができる基地局114bと通信するように構成されてもよい。
【0021】
図1Bは、例示的なWTRU102を示すシステム図である。図1Bに示されるように、WTRU102は、とりわけ、プロセッサ118、送受信機120、送信/受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、非リムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132、電源134、全地球測位システム(GPS)チップセット136、および/または他の周辺機器138を含んでよい。WTRU102は、実施形態との整合性を維持しながら、上記の要素の任意のサブコンビネーションを含んでよいことが理解されよう。
【0022】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、他の任意のタイプの集積回路(IC)、および状態機械などであってもよい。プロセッサ118は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入力/出力処理、および/またはWTRU102が無線環境において動作することを可能にする他の任意の機能性を実行してもよい。プロセッサ118は、送受信機120に結合されてもよく、送受信機120は、送信/受信要素122に結合されてもよい。図1Bは、プロセッサ118と送受信機120を別個の構成要素として表しているが、プロセッサ118と送受信機120は、電子パッケージまたはチップ内に共に統合されてもよいことが理解されよう。
【0023】
送信/受信要素122は、エアインタフェース116上において、基地局(例えば、基地局114a)に信号を送信し、または基地局から信号を受信するように構成されてもよい。例えば、1つのシナリオでは、送信/受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナであってもよい。1つのシナリオでは、送信/受信要素122は、例えば、IR、UV、または可視光信号を送信および/または受信するように構成された放射器/検出器であってもよい。また別のシナリオでは、送信/受信要素122は、RF信号および光信号の両方を送信および/または受信するように構成されてもよい。送信/受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを送信および/または受信するように構成されてもよいことが理解されよう。
【0024】
図1Bにおいては、送信/受信要素122は、単一の要素として表されているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含んでよい。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を利用してもよい。したがって、1つのシナリオでは、WTRU102は、エアインタフェース116上において無線信号を送信および受信するための2つ以上の送信/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含んでよい。
【0025】
送受信機120は、送信/受信要素122によって送信されることになる信号を変調し、送信/受信要素122によって受信された信号を復調するように構成されてもよい。上で言及されたように、WTRU102は、マルチモード機能を有してもよい。したがって、送受信機120は、WTRU102が、例えば、NRおよびIEEE802.11など、複数のRATを介して通信することを可能にするための、複数の送受信機を含んでよい。
【0026】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶表示(LCD)ディスプレイユニットもしくは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合されてもよく、それらからユーザ入力データを受信してもよい。プロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128にユーザデータを出力してもよい。加えて、プロセッサ118は、非リムーバブルメモリ130および/またはリムーバブルメモリ132など、任意のタイプの適切なメモリから情報を入手してもよく、それらにデータを記憶してもよい。非リムーバブルメモリ130は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、ハードディスク、または他の任意のタイプのメモリ記憶デバイスを含んでよい。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、およびセキュアデジタル(SD)メモリカードなどを含んでよい。他のシナリオでは、プロセッサ118は、サーバまたはホームコンピュータ(図示せず)上などに配置された、WTRU102上に物理的に位置していないメモリから情報にアクセスしてもよく、それらにデータを記憶してもよい。
【0027】
プロセッサ118は、電源134から電力を受信してもよく、WTRU102内の他の構成要素に電力を分配するように、および/またはそれらへの電力を制御するように構成されてもよい。電源134は、WTRU102に給電するための任意の適切なデバイスであってもよい。例えば、電源134は、1つ以上の乾電池(例えば、ニッケル-カドミウム(NiCd)、ニッケル-亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウム-イオン(Li-ion)など)、太陽電池、および燃料電池などを含んでよい。
【0028】
プロセッサ118は、GPSチップセット136にも結合されてもよく、GPSチップセット136は、WTRU102の現在の位置に関する位置情報(例えば、経度および緯度)を提供するように構成されてもよい。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはそれの代わりに、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114a、114b)からエアインタフェース116上において位置情報を受信してもよく、および/または2つ以上の近くの基地局から受信されている信号のタイミングに基づいて、自身の位置を決定してもよい。WTRU102は、実施形態との整合性を維持しながら、任意の適切な位置決定方法を使用して、位置情報を取得してもよいことが理解されよう。
【0029】
プロセッサ118は更に、他の周辺機器138に結合されてもよく、他の周辺機器138は、追加の特徴、機能性、および/または有線もしくは無線接続性を提供する、1つ以上のソフトウェアモジュールおよび/またはハードウェアモジュールを含んでよい。例えば、周辺機器138は、加速度計、eコンパス、衛星送受信機、(写真および/またはビデオ用の)デジタルカメラ、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、バイブレーションデバイス、テレビ送受信機、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)ラジオユニット、デジタル音楽プレイヤ、メディアプレイヤ、ビデオゲームプレイヤモジュール、インターネットブラウザ、仮想現実および/または拡張現実(VR/AR)デバイス、ならびにアクティビティトラッカなどを含んでよい。周辺機器138は、1つ以上のセンサを含んでよく、センサは、ジャイロスコープ、加速度計、ホール効果センサ、磁力計、方位センサ、近接センサ、温度センサ、時間センサ、ジオロケーションセンサ、高度計、光センサ、タッチセンサ、磁力計、気圧計、ジェスチャセンサ、バイオメトリックセンサ、および/または湿度センサのうちの1つまたは複数であってもよい。
【0030】
WTRU102は、(例えば、(例えば、送信用の)ULと(例えば、受信用の))ダウンリンクの両方のための特定のサブフレームと関連付けられた信号のいくつかまたは全ての送信および受信が、並列および/または同時であってもよい、全二重無線機を含んでよい。全二重無線機は、ハードウェア(例えば、チョーク)を介して、またはプロセッサ(例えば、別個のプロセッサ(図示せず)もしくはプロセッサ118)を介する信号処理を介して、自己干渉を低減させ、および/または実質的に除去するために、干渉管理ユニット139を含んでよい。1つのシナリオでは、WTRU102は、(例えば、(例えば、送信用の)ULまたは(例えば、受信用の)ダウンリンクのどちらかのための特定のサブフレームと関連付けられた)信号のいくつかまたは全ての送信および受信のための、半二重無線機を含んでよい。
【0031】
図1Cは、RAN104およびCN106を示すシステム図である。上述されたように、RAN104は、エアインタフェース116を通じてWTRU102a、102b、102cと通信するためにE-UTRA無線技術を採用してもよい。RAN104は、CN106とも通信してもよい。
【0032】
RAN104は、eNodeB160a、160b、160cを含んでよいが、RAN104は、実施形態との整合性を維持しながら、任意の数のeNodeBを含んでよいことが理解されよう。eNodeB160a、160b、160cは、各々が、エアインタフェース116上においてWTRU102a、102b、102cと通信するための、1つ以上の送受信機を含んでよい。1つのシナリオでは、eNodeB160a、160b、160cは、MIMO技術を実装してもよい。したがって、eNodeB160aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、および/またはWTRU102aから無線信号を受信してもよい。
【0033】
eNodeB160a、160b、160cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連付けられてもよく、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、ならびにULおよび/またはDLにおけるユーザのスケジューリングなどを処理するように構成されてもよい。図1Cに示されるように、eNodeB160a、160b、160cは、X2インタフェース上において、相互に通信してもよい。
【0034】
図1Cに示されるCN106は、モビリティ管理エンティティ(MME)162と、サービングゲートウェイ(SGW)164と、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(またはPGW)166とを含んでよい。上記の要素の各々は、CN106の部分として描かれているが、これらの要素のうちのいずれも、CNオペレータとは異なるエンティティによって所有および/または操作されてもよいことが理解されよう。
【0035】
MME162は、S1インタフェースを介して、RAN104内のeNodeB160a、160b、160cの各々に接続されてもよく、制御ノードとしての役割を果たしてもよい。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラアクティブ化/非アクティブ化、およびWTRU102a、102b、102cの初期アタッチ中に特定のサービングゲートウェイを選択することなどを担ってもよい。MME162は、RAN104と、GSMおよび/またはWCDMAなどの他の無線技術を利用する他のRAN(図示せず)との間における交換のためのコントロールプレーン機能を提供してもよい。
【0036】
SGW164は、S1インタフェースを介して、RAN104内のeNodeB160a、160b、160cの各々に接続されてもよい。SGW164は、一般に、ユーザデータパケットを、WTRU102a、102b、102cに/WTRU102a、102b、102cからルーティングおよび転送してもよい。SGW164は、eNodeB間ハンドオーバ中にユーザプレーンをアンカリングすること、DLデータがWTRU102a、102b、102cに利用可能なときにページングをトリガすること、ならびにWTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理および記憶することなど、他の機能を実行してもよい。
【0037】
SGW164は、PGW166に接続されてもよく、PGW166は、インターネット110など、パケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にすることができる。
【0038】
CN106は、他のネットワークとの通信を容易にすることができる。例えば、CN106は、PSTN108など、回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cと従来の固定電話回線通信デバイスとの間の通信を容易にしてもよい。例えば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインタフェースとしての役割を果たすIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含んでよく、またはそれと通信してもよい。加えて、CN106は、他のネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供してもよく、他のネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線および/または無線ネットワークを含んでもよい。
【0039】
図1A乃至1Eにおいては、WTRUは、無線端末として説明されるが、ある代表的なシナリオでは、そのような端末は、通信ネットワークとの有線通信インタフェースを(例えば、一時的または永続的に)使用することができることが企図されている。
【0040】
図1Dは、例示的なRAN104およびCN106を示すシステム図である。上述されたように、RAN104は、NR無線技術を利用して、エアインタフェース116上において、WTRU102a、102b、102cと通信してもよい。RAN104は、CN106とも通信してもよい。
【0041】
RAN104は、gNB180a、180b、180cを含んでよいが、RAN104は、実施形態との整合性を維持しながら、任意の数のgNBを含んでよいことが理解されよう。gNB180a、180b、180cは、各々が、エアインタフェース116上においてWTRU102a、102b、102cと通信するための、1つ以上の送受信機を含んでよい。1つのシナリオでは、gNB180a、180b、180cは、MIMO技術を実装してもよい。例えば、gNB180a、108bは、ビームフォーミングを利用して、gNB180a、180b、180cに信号を送信し、および/またはgNB180a、180b、180cから信号を受信してもよい。したがって、gNB180aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、および/またはWTRU102aから無線信号を受信してもよい。1つのシナリオでは、gNB180a、180b、180cは、キャリアアグリゲーション技術を実装してもよい。例えば、gNB180aは、WTRU102aに複数のコンポーネントキャリアを送信してもよい(図示せず)。これらのコンポーネントキャリアのサブセットは、免許不要スペクトル上にあってもよいが、残りのコンポーネントキャリアは、免許要スペクトル上にあってもよい。1つのシナリオでは、gNB180a、180b、180cは、多地点協調(CoMP)技術を実装してもよい。例えば、WTRU102aは、gNB180aとgNB180b(および/またはgNB180c)とから調整された送信を受信してもよい。
【0042】
WTRU102a、102b、102cは、スケーラブルなヌメロロジ(numerology)と関連付けられた送信を使用して、gNB180a、180b、180cと通信してもよい。例えば、OFDMシンボル間隔、および/またはOFDMサブキャリア間隔は、異なる送信、異なるセル、および/または無線送信スペクトルの異なる部分ごとに様々であってもよい。WTRU102a、102b、102cは、(例えば、様々な数のOFDMシンボルを含む、および/または様々な長さの絶対時間だけ持続する)様々なまたはスケーラブルな長さのサブフレームまたは送信時間間隔(TTI)を使用して、gNB180a、180b、180cと通信してもよい。
【0043】
gNB180a、180b、180cは、スタンドアロン構成および/または非スタンドアロン構成で、WTRU102a、102b、102cと通信するように構成されてもよい。スタンドアロン構成においては、WTRU102a、102b、102cは、(例えば、eNodeB160a、160b、160cなどの)他のRANにアクセスすることもなしに、gNB180a、180b、180cと通信してもよい。スタンドアロン構成においては、WTRU102a、102b、102cは、gNB180a、180b、180cのうちの1つまたは複数を、モビリティアンカポイントとして利用してもよい。スタンドアロン構成においては、WTRU102a、102b、102cは、免許不要バンド内において信号を使用して、gNB180a、180b、180cと通信してもよい。非スタンドアロン構成においては、WTRU102a、102b、102cは、eNodeB160a、160b、160cなどの別のRANとも通信し/別のRANにも接続しながら、gNB180a、180b、180cと通信し/gNB180a、180b、180cに接続してもよい。例えば、WTRU102a、102b、102cは、DC原理を実装して、1つ以上のgNB180a、180b、180c、および1つ以上のeNodeB160a、160b、160cと実質的に同時に通信してもよい。非スタンドアロン構成においては、eNodeB160a、160b、160cは、WTRU102a、102b、102cのためのモビリティアンカとしての役割を果たしてもよく、gNB180a、180b、180cは、WTRU102a、102b、102cにサービスするための追加のカバレッジおよび/またはスループットを提供することができる。
【0044】
gNB180a、180b、180cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連付けられてもよく、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、ULおよび/またはDLにおけるユーザのスケジューリング、ネットワークスライシングのサポート、デュアルコネクティビティ、NRとE-UTRAとの間のインターワーキング、ユーザプレーンデータのユーザプレーン機能(UPF)184a、184bへのルーティング、ならびにコントロールプレーン情報のアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)182a、182bへのルーティングなどを処理するように構成されてもよい。図1Dに示されるように、gNB180a、180b、180cは、Xnインタフェース上において、互いに通信してもよい。
【0045】
図1Dに示されるCN106は、少なくとも1つのAMF182a、182bと、少なくとも1つのUPF184a、184bと、少なくとも1つのセッション管理機能(SMF)183a、183bと、おそらくは、データネットワーク(DN)185a、185bとを含んでよい。上記の要素の各々は、CN106の部分として描かれているが、これらの要素のうちのいずれも、CNオペレータとは異なるエンティティによって所有および/または操作されてもよいことが理解されよう。
【0046】
AMF182a、182bは、N2インタフェースを介して、RAN104内のgNB180a、180b、180cのうちの1つまたは複数に接続されてもよく、制御ノードとしての役割を果たしてもよい。例えば、AMF182a、182bは、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ネットワークスライシングのサポート(例えば、異なる要件を有する異なるPDUセッションの処理)、特定のSMF183a、183bを選択すること、レジストレーションエリアの管理、NASシグナリングの終了、およびモビリティ管理などを担ってもよい。ネットワークスライシングは、WTRU102a、102b、102cによって利用されるサービスのタイプに基づいて、WTRU102a、102b、102cに対するCNサポートをカスタマイズするために、AMF182a、182bによって使用されてもよい。例えば、超高信頼低遅延(URLLC)アクセスに依存するサービス、高速大容量モバイルブロードバンド(eMBB)アクセスに依存するサービス、および/またはマシンタイプコミュニケーション(MTC)アクセスのためのサービスなど、異なる使用事例のために、異なるネットワークスライスが、確立されてもよい。AMF162は、RAN104と、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、および/またはWiFiなどの非3GPPアクセス技術など、他の無線技術を利用する他のRAN(図示せず)との間の交換のためのコントロールプレーン機能を提供してもよい。
【0047】
SMF183a、183bは、N11インタフェースを介して、CN106内のAMF182a、182bに接続されてもよい。SMF183a、183bは、N4インタフェースを介して、CN106内のUPF184a、184bにも接続されてもよい。SMF183a、183bは、UPF184a、184bを選択および制御し、UPF184a、184bを通じたトラフィックのルーティングを構成してもよい。SMF183a、183bは、UE IPアドレスの管理および割り当てを行うこと、PDUセッションを管理すること、ポリシ実施およびQoSを制御すること、ならびにダウンリンクデータ通知を提供することなど、他の機能を実行してもよい。PDUセッションタイプは、IPベース、非IPベース、およびイーサネットベースなどであってもよい。
【0048】
UPF184a、184bは、N3インタフェースを介して、RAN104内のgNB180a、180b、180cのうちの1つまたは複数に接続されてもよく、それらは、インターネット110など、パケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易することができる。UPF184a、184bは、パケットをルーティングおよび転送すること、ユーザプレーンポリシを実施すること、マルチホーミングPDUセッションをサポートすること、ユーザプレーンQoSを処理すること、ダウンリンクパケットをバッファすること、ならびにモビリティアンカリングを提供することなど、他の機能を実行してもよい。
【0049】
CN106は、他のネットワークとの通信を容易にすることができる。例えば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインタフェースとしての役割を果たすIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含んでよく、またはそれと通信してもよい。加えて、CN106は、他のネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供してもよく、他のネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線および/または無線ネットワークを含んでよい。1つのシナリオでは、WTRU102a、102b、102cは、UPF184a、184bへのN3インタフェース、およびUPF184a、184bとDN185a、185bとの間のN6インタフェースを介して、UPF184a、184bを通じて、ローカルデータネットワーク(DN)185a、185bに接続されてもよい。
【0050】
図1A乃至図1E、および図1A乃至図1Eについての対応する説明に鑑みて、WTRU102a乃至d、基地局114a乃至b、eNodeB160a乃至c、MME162、SGW164、PGW166、gNB180a乃至c、AMF182a乃至b、UPF184a乃至b、SMF183a乃至b、DN185a乃至b、AP190a乃至b、および/または本明細書において説明される他の任意のデバイスのうちの1つまたは複数に関する、本明細書において説明される機能のうちの1つ以上または全ては、1つ以上のエミュレーションデバイス(図示せず)によって実行されてもよい。エミュレーションデバイスは、本明細書において説明される機能のうちの1つ以上または全てをエミュレートするように構成された、1つ以上のデバイスであってもよい。例えば、エミュレーションデバイスは、他のデバイスをテストするために、ならびに/またはネットワークおよび/もしくはWTRU機能をシミュレートするために、使用されてもよい。
【0051】
エミュレーションデバイスは、実験室環境において、および/またはオペレータネットワーク環境において、他のデバイスの1つ以上のテストを実施するように設計されてもよい。例えば、1つ以上のエミュレーションデバイスは、通信ネットワーク内の他のデバイスをテストするために、有線および/または無線通信ネットワークの一部として、完全または部分的に実施および/または展開されながら、1つ以上のまたは全ての機能を実行してもよい。1つ以上のエミュレーションデバイスは、有線および/または無線通信ネットワークの一部として、一時的に実施/展開されながら、1つ以上のまたは全ての機能を実行してもよい。エミュレーションデバイスは、テストの目的で、別のデバイスに直接的に結合されてもよく、および/またはオーバザエア無線通信を使用して、テストを実行してもよい。
【0052】
1つ以上のエミュレーションデバイスは、有線および/または無線通信ネットワークの一部として実施/展開されずに、全ての機能を含む、1つ以上の機能を実行してもよい。例えば、エミュレーションデバイスは、1つ以上の構成要素のテストを実施するために、テスト実験室、ならびに/または展開されていない(例えば、テスト)有線および/もしくは無線通信ネットワークにおける、テストシナリオにおいて利用されてもよい。1つ以上のエミュレーションデバイスは、テスト機器であってもよい。データを送信および/または受信するために、直接RF結合、および/または(例えば、1つ以上のアンテナを含んでよい)RF回路を介した無線通信が、エミュレーションデバイスによって使用されてもよい。
【0053】
加えて/代わりに、STA102a乃至d、AP190a乃至d、ならびに/またはAP STAおよび非非AP STAなどの本明細書で説明されるいずれかの他のデバイス(複数可)のうちの1つまたは複数に関する本明細書で説明される機能のうちの1つ以上または全ては、論理エンティティであってもよい。各々の論理エンティティは、1つ以上の物理デバイスおよび/または筐体に含まれてもよい。例えば、1つの物理マルチリンクデバイス(MLD)に含まれた2つの論理APが存在してもよく、MLDは、2つ以上の論理APを含むかに関わらず、APと称されてもよい。別の実施例では、1つの物理筐体(例えば、MLDスマートフォン)に2つの論理STAが存在してもよく、物理筐体は、2つ以上の論理STAを含むかに関わらず、STAと称されてもよい。物理筐体またはMLDは、2つの論理STAおよび2つの論理APを含む1つの筐体などの1つ以上のデバイスの1つ以上の論理エンティティを含んでもよい。本明細書で議論されるように、MLDは、AP MLDおよび/または非AP MLDであってもよく、それらと交換可能であってもよい。
【0054】
加えて/代わりに、チャネルが、本明細書で議論されるようなリンクと交換可能に使用されてもよい。
【0055】
いくつかの実施例では、図1Aの他のネットワーク112は、IEEE802.11によって定義されたような無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)であってもよい。図1Eは、実施例の通信システム(例えば、WLAN)を示すシステム図である。
【0056】
インフラストラクチャ基本サービスセット(BSS)191aおよび191bモードにあるWLANは各々、BSS191aおよび191bのためのアクセスポイント(AP)190aおよび190bのそれぞれと、AP190a、190bと関連付けられた1つ以上のWTRU(例えば、STA)102a乃至eとを有してもよい。本明細書で議論されるように、所与のBSSは、ネットワークと称されてもよく、論理的に発生する通信を指してもよい。AP190a、190bは、分散システム(DS)またはBSS(図示せず)におよび/もしくはBSSからトラフィックを搬送する別のタイプ有線/無線ネットワークへのアクセスまたはインタフェースを有してもよい。BSS(例えば、191a、191b)から生じるWTRUへのトラフィックは、AP(例えば、190a、190b)と通じて到達してもよく、WTRUに配信されてもよい。BSS191aの外でWTRU190c乃至eからデスティネーションに生じるトラフィックは、それぞれのデスティネーションに配信されることになるAP190aに送信されてもよい。BSS191a内でのWTRU190c乃至eの間のトラフィックは、例えば、ソースWTRU102cがAP190aにトラフィックを送信することができ、AP190aがデスティネーションSTA190dにトラフィックを配信することができる、AP190aを通じて送信されてもよい。BSS(例えば、191a)内での(例えば、190c乃至e)の間のトラフィックは、ピアツーピアトラフィックと考えられてもよく、ピアツーピアトラフィックと称されてもよい。ピアツーピアトラフィックは、ダイレクトリンクセットアップ(DLS)によりソースWTRUとデスティネーションWTRUとの間で(例えば、それらの間で直接)送信されてもよい。いくつかのケースでは、DLSは、802.11e DLSまたは802.11zトンネルドDLS(TDLS)を使用してもよい。
【0057】
いくつかのケースでは、独立BSS(IBSS)モードを使用するWLANは、APを有さなくてもよく、IBSS内のSTAまたはIBSSを使用するSTA(例えば、STAの全て)は、相互に直接通信してもよい。IBSSモードの通信は、本明細書で「アドホック」モードの通信と称されることもある。
【0058】
802.11acインフラストラクチャモードの動作または類似したモードの動作を使用するとき、APは、プライマリチャネルなどの固定されたチャネル上において、ビーコンを送信してもよい。プライマリチャネルは、固定された幅(例えば、20メガヘルツ幅帯域幅)、またはシグナリングを介して動的に設定された幅であってもよい。プライマリチャネルは、BSSの動作チャネルであってもよく、APとの接続を確立するために、STAによって使用されてもよい。ある代表的な実施形態では、例えば、802.11システムにおいては、キャリアセンス多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA)が、実装されてもよい。CSMA/CAの場合、APを含むSTA(例えば、あらゆるSTA)は、プライマリチャネルをセンスしてもよい。プライマリチャネルが、センス/検出され、および/または特定のSTAによってビジーであると決定された場合、特定のSTAは、バックオフしてもよい。所与のBSS内で、いずれかの所与の時間に、1つのSTA(例えば、ただ1つの局)が、送信してもよい。
【0059】
高スループット(HT)STAは、例えば、プライマリ20メガヘルツチャネルを隣接または非隣接20メガヘルツチャネルと組み合わせて、40メガヘルツ幅のチャネルを形成することを介して、通信のために40メガヘルツ幅チャネルを使用してもよい。
【0060】
超高スループット(VHT)STAは、20メガヘルツ、40メガヘルツ、80メガヘルツ、および/または160メガヘルツ幅のチャネルをサポートすることができる。40メガヘルツおよび/または80メガヘルツチャネルは、連続する20メガヘルツチャネルを組み合わせることによって形成されてもよい。160メガヘルツチャネルは、8つの連続する20メガヘルツチャネルを組み合わせることによって形成されてもよく、または2つの非連続な80メガヘルツチャネルを組み合わせることによって形成されてもよく、これは、80+80構成と呼ばれてもよい。80+80構成の場合、データは、チャネルエンコーディングの後、データを2つのストリームに分割し得るセグメントパーサを通過させられてもよい。各ストリームに対して別々に、逆高速フーリエ変換(IFFT)処理、および時間領域処理が、行われてもよい。ストリームは、2つの80メガヘルツチャネル上にマッピングされてもよく、データは、送信STAによって送信されてもよい。受信STAの受信機においては、80+80構成のための上で説明された動作が、逆転されてもよく、組み合わされたデータは、メディアアクセス制御(MAC)に送信されてもよい。
【0061】
1ギガヘルツ未満モードの動作は、802.11afおよび802.11ahによってサポートされる。チャネル動作帯域幅およびキャリアは、802.11nおよび802.11acにおいて使用されるそれらと比べて、802.11afおよび802.11ahにおいては低減させられる。802.11afは、TVホワイトスペース(TVWS)スペクトルにおいて、5メガヘルツ、10メガヘルツ、および20メガヘルツ帯域幅をサポートし、802.11ahは、非TVWSスペクトルを使用して、1メガヘルツ、2メガヘルツ、4メガヘルツ、8メガヘルツ、および16メガヘルツ帯域幅をサポートする。実施形態に従って、802.11ahは、マクロカバレッジエリアにおけるMTCデバイスなど、メータタイプ制御/マシンタイプコミュニケーションをサポートしてもよい。MTCデバイスは、一定の機能を、例えば、一定の帯域幅および/または限られた帯域幅のサポート(例えば、それらのサポートだけ)を含む限られた機能を有してもよい。MTCデバイスは、(例えば、非常に長いバッテリ寿命を維持するために)閾値を上回るバッテリ寿命を有するバッテリを含んでよい。
【0062】
802.11n、802.11ac、802.11af、および802.11ahなど、複数のチャネルおよびチャネル帯域幅をサポートすることができるWLANシステムは、プライマリチャネルとして指定されてもよいチャネルを含む。プライマリチャネルは、BSS内の全てのSTAによってサポートされる最大の共通動作帯域幅に等しい帯域幅を有してもよい。プライマリチャネルの帯域幅は、BSS内において動作する全てのSTAの中の、最小帯域幅動作モードをサポートするSTAによって設定および/または制限されてもよい。802.11ahの例においては、BSS内のAPおよび他のSTAが、2メガヘルツ、4メガヘルツ、8メガヘルツ、16メガヘルツ、および/または他のチャネル帯域幅動作モードをサポートする場合であっても、1メガヘルツモードをサポートする(例えば、それだけをサポートする)STA(例えば、MTCタイプデバイス)のために、プライマリチャネルは、1メガヘルツ幅であってもよい。キャリアセンシングおよび/またはネットワークアロケーションベクトル(NAV)設定は、プライマリチャネルのステータスに依存してもよい。例えば、(1メガヘルツ動作モードだけをサポートする)STAが、APに送信しているせいで、プライマリチャネルが、ビジーである場合、周波数バンドの大部分が、アイドルのままであり、利用可能であり得るとしても、利用可能な周波数バンド全体が、ビジーと見なされてもよい。
【0063】
米国では、802.11ahによって使用されてもよい利用可能な周波数バンドは、902メガヘルツから928メガヘルツである。韓国においては、利用可能な周波数バンドは、917.5メガヘルツから923.5メガヘルツである。日本においては、利用可能な周波数バンドは、916.5メガヘルツから927.5メガヘルツである。802.11ahのために利用可能な合計帯域幅は、国の規則に応じて、6メガヘルツから26メガヘルツである。
【0064】
概して、高効率WLAN(HEW)は、2.4ギガヘルツ、5ギガヘルツ、および6ギガヘルツ帯域内の高密度シナリオを含む多くの使用シナリオにおいて無線ユーザの広帯域スペクトルのために全てのユーザが経験するサービス品質を強化する必要性に対処することができる。AP、およびSTA、および関連する無線リソース管理(RRM)技術の密な配置をサポートするユースケースは、HEWに含まれてもよい。高ユーザ密度シナリオ(鉄道駅、スタジアムイベント、エンタープライズ/小売り環境など)などの使用シナリオを含むことができるHEWのための潜在的な用途は、ビデオ/データ配信および医療用途のための無線サービスへの増大した依存性に対処することができる。HEWは、802.11axにおいて実装されてもよい。
【0065】
HEWのための潜在的な用途は、それらに限定されないが、スタジアムイベントのためのデータ配信などの使用シナリオ、鉄道駅またはエンタープライズ/小売り環境などの高ユーザ密度シナリオ、ならびにビデオ配信および医療用途のための無線サービスへの増大した依存性についてのエビデンスを含んでもよい。
【0066】
加えて、802.11axは、ショートパケットを有する様々なシナリオのためのトラフィックに対処することができる。シナリオは、仮想オフィス、TPC ACK、ビデオストリーミングACK、デバイス/コントローラ(マウス、キーボード、ゲームコントロールなど)、アクセス-プローブ要求/応答、ネットワーク選択-プローブ要求、ANQP、および/またはネットワーク管理-制御フレームを含む。
【0067】
また、802.11axについて、UL OFDMAおよびDL OFDMAならびにUL MU-MIMOおよびDL MU-MIMOを含む、多ユーザ(MU)機構が存在してもよい。更に、802.11axにも含めることができる、異なる目的のためのULランダムアクセスを多重化する機構が存在してもよい。
【0068】
802.11極高スループット(EHT)は、802.11axに従ってもよい。EHTは、増大するピークスループットに対処することができ、802.11ネットワークの効率性を改善することができる。EHTは、802.11beに含まれてもよい。802.11beについての1つのユースケースは、ビデオオーバWLAN、拡張現実(AR)、および/または仮想現実(VR)など、高スループットおよび低待ち時間を必要とする用途を含んでもよい。EHTおよび802.11beは、マルチAP、マルチバンド/マルチリンク、320メガヘルツ帯域幅、16個の空間ストリーム、HARQ、全二重(時間領域および周波数領域)、AP調整、半直交多元アクセス(SOMA)、ならびに/または6ギガヘルツチャネルアクセスのための新たな設計など、増大したピークスループットおよび改善した効率性の目標を達成する機構のうちの1つ以上を採用してもよい。
【0069】
802.11beマルチリンク動作(multi-link operation)のために、マルチリンク動作を有効にする高レベルMACアーキテクチャが存在してもよい。また、複数のリンクに対する複製検出およびリプレイ検出が存在してもよい。また、マルチバンド/マルチリンク動作のための利得をもたらすことができる、異なるモードのマルチチャネル/マルチバンド動作(multi-channel/multi-band operation)が存在してもよい。
【0070】
概して、802.11分野における改善を達成するために、負荷分散および干渉管理のためのマルチリンクマルチAPアソシエーション、動的フィードバック;マルチリンクTx/RX動作モード調節;マルチリンクアーキテクチャ(例えば、マルチリンク非APデバイスアーキテクチャ、マルチリンクMACアーキテクチャ、マルチリンク設計、および802.11akMACアーキテクチャ);フレーム番号割り当て(例えば、フラグメンテーションされたパケットに対するマルチリンク確認応答、パケット番号割り当て、複数のSTA/APにわたるフラグメンテーション);ならびに/またはマルチリンク確認応答など、対処される必要があるいくつかの問題が存在することがある。
【0071】
マルチリンクマルチAPアソシエーションの問題に関して、APおよびSTAの両方は、マルチリンクデバイスであってもよい。加えて、マルチAPセットにおいて複数のAPが存在してもよく、STAおよびAPは、相互の能力および優先度を通知される必要があることがあり、最適な性能およびマルチリンク動作モードの正確な設定のための適切なアソシエーション手順を実行してもよい。
【0072】
上記問題に対処する1つのアプローチでは、マルチリンク動作のための最適な性能を可能にする効率的な発見手順およびアソシエーション手順が存在してもよい。いくつかのマルチAPであってもよいマルチリンクAPは、そのビーコン、ショートビーコン、高速初期リンクセットアップ(FILS)発見フレーム、およびユニキャストまたはブロードキャストプローブ応答において、マルチリンク能力要素(multi-link capabilities element);マルチリンク動作要素(multi-link operation element);リアルタイム能力要素;および/またはリアルタイム動作要素などの要素のうちの1つ以上におけるそのマルチリンク能力パラメータおよびマルチリンク動作パラメータのうちの1つ以上を広告してもよい。
【0073】
マルチリンク能力要素は、APによってサポートされるマルチリンク能力のための以下のパラメータ:帯域数;チャネル数;マルチリンクモード;デバイスごとに現在サポートされているチャネルもしくはリンクの最大(max.)数;デバイスごとにサポートされる最大チャネル幅;および/またはチャネル集約モードのうちの1つ以上を含んでもよい。
【0074】
帯域数パラメータは、送信APまたは送信マルチAPセットがサポートする帯域数を示すことができる。これは、1ギガヘルツ帯域未満、2.4ギガヘルツ帯域、5ギガヘルツ帯域、3.5ギガヘルツ帯域、および6ギガヘルツ帯域を含む1つ以上の帯域を示すよう、ビットマップを使用して示されてもよい。
【0075】
チャネル数パラメータは、サポートされる1つ以上の帯域を送信APまたはマルチAPセットがサポートすることが可能なチャネルまたはリンクの数を示すために使用されてもよい。
【0076】
マルチリンクモードパラメータは、マルチリンク動作をサポートすることができる1つ以上のモードを示すことができる。このパラメータは、チャネルに対する独立した動作、チャネル集約、負荷分散、動的チャネル選択、および動的AP選択などを含んでもよい。
【0077】
デバイスごとの同時にサポートされるチャネルの最大数パラメータは、マルチリンクデバイスごとまたはマルチリンクSTAごとに同時にサポートされるチャネルの最大数を規定することができる。例えば、これは、個々のチャネルまたは20メガヘルツ帯域幅のチャネルに関するものであってもよい。
【0078】
デバイスパラメータごとのサポートされる最大チャネル幅パラメータは、サポートすることができる最大チャネル幅(例えば、80メガヘルツ、160メガヘルツ、240メガヘルツ、320メガヘルツなど)を規定することができる。
【0079】
セキュリティモードパラメータは、デバイスごとに各々のリンクに対してセキュリティが行われるべきか、またはホーム/制御/アソシエーションチャネルに対してセキュリティが行われるべきか、またはマスタAPによりセキュリティが再度行われ、仮想AP IDと共に使用することができる全てのリンクにセキュリティが適用されるべきかを規定することができる。
【0080】
チャネル集約モードパラメータは、チャネル集約が連続または非連続である必要があるかを規定することができる。別の実施例では、このパラメータは、その帯域に対してチャネル集約が連続または非連続である必要があるかを規定するよう、サポートされる帯域ごとに規定されてもよい。
【0081】
マルチリンク動作要素は、アクティブ帯域;アクティブチャネル;ホーム/アンカチャネル/アソシエーション/制御チャネル;仮想AP ID;マルチリンクBSSカラー;セキュリティモード;および/またはカレントマルチリンクチャネルセットなど、カレントマルチリンク動作パラメータを示すことができる。
【0082】
アクティブ帯域パラメータは、送信APまたはマルチAPセッットによってマルチリンク動作のために使用されるカレントアクティブ帯域を規定することができる。これは、1ギガヘルツ帯域未満、2.4ギガヘルツ帯域、5ギガヘルツ帯域、3.5ギガヘルツ帯域、および6ギガヘルツ帯域を含む1つ以上の帯域を示すよう、ビットマップを使用して示されてもよい。
【0083】
アクティブチャネルパラメータは、マルチリンク動作のために使用されるアクティブチャネルを示すことができる。1つの実施例では、マルチリンク動作のために使用されるアクティブチャネルを示すためにビットマップが使用される。別の実施例では、帯域ごとにマルチリンク動作のために使用されるアクティブチャネルを示すために、アクティブ帯域ごとにビットマップが使用される。別の実施例では、マルチリンクチャネルとして現在アクティブである1つ以上のアクティブチャネルを記述するために、フィールドのリストが使用されてもよい。フィールドの各々は、チャネル幅、チャネル数、およびチャネル動作クラスなどのうちの1つ以上を含んでもよい。
【0084】
ホーム/アンカチャネル/アソシエーション/制御チャネルパラメータは、ホームチャネル、もしくはアンカチャネル、アソシエーションチャネル、および/または制御チャネルを規定することができる。そのようなチャネルは、アソシエーションを実行し、制御チャネルを交換するためにSTAによって使用されてもよく、またはマルチリンク動作に参加するときにデフォルトチャネルとして使用されてもよい。
【0085】
仮想AP IDパラメータは、それに対してマルチAPセットが表される仮想APのIDを示す。これは、アンカチャネルもしくはアソシエーションチャネルに対して動作しているAPのIDであることができ、またはDSに接続するより上位のサービスアクセスポイント(SAP)についてのMACアドレスのIDであることができる、BSSIDまたはMACアドレスであってもよい。
【0086】
マルチリンクBSSカラーパラメータ(multi-link BSS color parameter)は、マルチリンクAPデバイスを識別する。BSSカラーは、異なるリンクに対して独立したTX/RXMAC動作をマルチリンクAPデバイスが実行することができない場合、同一のマルチリンクAPデバイスと関連付けられたリンクに対して同一であってもよい。マルチリンクBSSカラーは、リンクに対して独立したTX/RXMAC動作をマルチリンクAPデバイスが実行することができる場合、同一のマルチリンクAPデバイスと関連付けられたリンクに対して異なってもよい。同一のマルチリンクAPデバイスと関連付けられた異なるリンクに対して1つ以上のマルチリンクBSSカラーが設けられてもよく、それらのマルチリンク送信の1つを受信するときにそれらのCCAレベルを調節し、メディアがアイドルまたはビジーであるかどうかを判定し、特殊な再使用が行われるべきかを判定するよう、他のMLDに対するそれらのマルチリンクBSSカラーに対して感度レベルも含まれてもよい。
【0087】
セキュリティモードパラメータは、カレントセキュリティモードを規定する。例えば、デバイスごとに各々のリンクに対してセキュリティが行われてもよく、またはホーム/制御/アソシエーションチャネルに対してセキュリティが行われるべきであり、またはマスタAPによりセキュリティが行われるべきであり、仮想AP IDと共に使用することができる全てのリンクに適用される。
【0088】
カレントマルチリンクチャネルセットパラメータは、マルチリンク動作のために固定されたセットのチャネルとしてSTAが使用することができる1つ以上のマルチリンクチャネルセットを含んでもよい。STAは、アソシエーションの後に、そのようなチャネルの1つ以上のセットを選択してもよい。
【0089】
リアルタイム能力要素は、以下のパラメータ:遅延;ジッタ;トラフィック仕様(spec);同時ストリーム数;および/または同時リアルタイムトラフィックチャネル数などのリアルタイムトラフィック能力を示すための能力を含んでもよい。
【0090】
遅延パラメータは、APまたはマルチAPセットがもたらすことが可能な最大遅延および/または最小遅延を規定する。
【0091】
ジッタパラメータは、APまたはマルチAPセットがもたらすことが可能な最大遅延および/または最小遅延を規定する。
【0092】
トラフィック仕様パラメータは、APまたはマルチAPセットがもたらすことが可能なトラフィック仕様を規定する。
【0093】
同時ストリーム数パラメータは、APまたはマルチAPセットがサポートすることができる同時リアルタイムトラフィック数を示す。
【0094】
同時リアルタイムトラフィックチャネル数パラメータは、1つのリアルタイムトラフィックストリームをサポートするために使用することができる同時チャネル数を示す。
【0095】
リアルタイム動作要素は、遅延;ジッタ、トラフィック仕様、追加のストリーム数;同時リアルタイムトラフィックチャネル数;および/またはカレント同時リアルタイムトラフィックチャネルセットなど、リアルタイムトラフィックストリームについてのカレントパラメータを規定することができる。
【0096】
遅延パラメータは、APまたはマルチAPセットがもたらすことが可能なカレント最大遅延および/またはカレント最小遅延を規定する。
【0097】
ジッタパラメータは、APまたはマルチAPセットがもたらすことが可能なカレント最大遅延および/またはカレント最小遅延を規定する。
【0098】
トラフィック仕様パラメータは、優先度またはデータレートなど、APまたはマルチAPセットがもたらすことが可能ないずれかの追加のリアルタイムトラフィックについてのトラフィック仕様を規定する。
【0099】
追加の同時ストリーム数パラメータは、APまたはマルチAPセットが現在サポートすることができる追加の同時リアルタイムトラフィックストリームの数を示す。
【0100】
同時リアルタイムトラフィックチャネル数パラメータは、1つのリアルタイムトラフィックストリームをサポートするために使用することができる同時チャネルの現在数を示す。
【0101】
カレント同時リアルタイムトラフィックチャネルセットパラメータは、リアルタイムトラフィックストリームをサポートするために使用することができる同時チャネルの現在セットを示す。
【0102】
1つ以上のマルチリンクSTAを含むことができるマルチリンクデバイスは、そのプローブ要求、アソシエーション要求における以下の要素:マルチリンク能力要素;マルチリンク要求要素;リアルタイム能力要素;および/またはリアルタイム要求要素のうちの1つ以上においてそのマルチリンク能力、リアルタイム能力、ならびにマルチリンク要求およびリアルタイムリンク要求のうちの1つ以上を広告してもよい。
【0103】
マルチリンク能力要素は、帯域数、チャネル数、マルチリンクモード、同時にサポートされるチャネルの最大(max.)数、および/またはチャネル集約モードなど、STAによってサポートされるマルチリンク能力のためのパラメータのうちの1つ以上を含んでもよい。
【0104】
帯域数パラメータは、送信STAまたはデバイスがサポートする帯域数を示す。これは、1ギガヘルツ帯域未満、2.4ギガヘルツ帯域、5ギガヘルツ帯域、3.5ギガヘルツ帯域、および6ギガヘルツ帯域を含む1つ以上の帯域を示すよう、ビットマップを使用して示されてもよい。
【0105】
チャネル数パラメータは、サポートされる1つ以上の帯域を送信STAがサポートすることが可能なチャネル数を示すために使用されてもよい。
【0106】
マルチリンクモードパラメータは、マルチリンク動作をサポートすることができる1つ以上のモードを示す。このパラメータは、チャネルに対する独立した動作、チャネル集約、負荷分散、動的チャネル選択、または動的AP選択などを含んでもよい。
【0107】
同時にサポートされるチャネルの最大数のパラメータは、同時にサポートされるチャネルの最大数を規定する。例えば、これは、個々のチャネルまたは20メガヘルツ帯域幅のチャネルに関するものであってもよい。
【0108】
サポートされる最大チャネル幅パラメータは、例えば、80メガヘルツ、160メガヘルツ、240メガヘルツ、または320メガヘルツなど、サポートすることができる最大チャネル幅を規定する。
【0109】
チャネル集約モードパラメータは、チャネル集約が連続または非連続である必要があるかどうかを規定する。別の実施例では、このパラメータは、その帯域に対してチャネル集約が連続または非連続である必要があるかどうかを規定するよう、サポートされる帯域ごとに規定されてもよい。
【0110】
マルチリンク要求要素は、以下のパラメータ:要求される帯域、要求されるチャネル、仮想STA ID、および/または要求されるマルチリンクチャネルセットなど、マルチリンク動作のための要求を示すことができる。
【0111】
要求される帯域パラメータは、マルチリンク動作のために使用される要求されるアクティブ帯域を規定する。これは、1ギガヘルツ帯域未満、2.4ギガヘルツ帯域、5ギガヘルツ帯域、3.5ギガヘルツ帯域、および6ギガヘルツ帯域を含む、1つ以上の帯域を示すよう、ビットマップを使用して示されてもよい。
【0112】
要求されるチャネルパラメータは、マルチリンク動作のための要求されるチャネルを示してもよい。1つの実施例では、マルチリンク動作のために使用される要求されるチャネルを示すために、ビットマップが使用される。別の実施例では、帯域ごとにマルチリンク動作のために使用される要求されるチャネルを示すために、要求される帯域ごとにビットマップが使用される。別の実施例では、マルチリンクチャネルとして1つ以上の要求されるチャネルを記述するために、フィールドのリストが使用されてもよい。フィールドの各々は、チャネル幅、チャネル数、またはチャネル動作クラスなどのうちの1つ以上を含んでもよい。
【0113】
仮想STA IDパラメータは、それに対してマルチリンクデバイスが表される仮想STAのIDを示す。これは、アンカチャネルまたはアソシエーションチャネル上で動作しているSTAのIDであることができ、またはDSに接続している上位SAPについてのMACアドレスのIDであることができる、MACアドレスであってもよい。
【0114】
要求されたマルチリンクチャネルセットパラメータは、マルチリンク動作のために固定されたセットのチャネルとしてSTAが使用することができる1つ以上のマルチリンクチャネルセットを含んでもよい。
【0115】
リアルタイム能力要素は、以下のパラメータ:遅延、ジッタ、および/または同時リアルタイムトラフィックチャネルの数などのリアルタイムトラフィック能力を示すための能力を含んでもよい。
【0116】
遅延パラメータは、STAまたはデバイスがもたらすことが可能な最大遅延および/または最小遅延を規定する。
【0117】
ジッタパラメータは、STAまたはデバイスがもたらすことが可能な最大遅延および/または最小遅延を規定する。
【0118】
同時リアルタイムトラフィックチャネル数パラメータは、1つのリアルタイムトラフィックストリームをサポートするために使用することができる同時チャネルの数を示す。
【0119】
リアルタイム要求要素は、以下のパラメータ:遅延、ジッタ、トラフィック仕様、要求される数の同時ストリーム、要求される数の同時リアルタイムトラフィックチャネル、および/または要求された同時リアルタイムトラフィックチャネルセットなどの要求されたリアルタイムトラフィックストリームについてのパラメータを規定する。
【0120】
遅延パラメータは、最大遅延および/または最小遅延を規定する。
【0121】
ジッタパラメータは、要求された最大遅延および/または最小遅延を規定する。
【0122】
トラフィック仕様パラメータは、優先度およびデータレートなどの要求されたリアルタイムトラフィックストリームについてのトラフィック仕様を規定する。
【0123】
要求される数の同時ストリームパラメータは、要求されたリアルタイムトラフィックストリームの数を示す。
【0124】
要求される数の同時リアルタイムトラフィックチャネルパラメータは、1つのリアルタイムトラフィックストリームをサポートするために使用することができる要求される数の同時チャネルを示す。
【0125】
要求される数の同時リアルタイムトラフィックチャネルセットパラメータは、リアルタイムトラフィックストリームをサポートするために使用することができる要求されるセットの同時チャネルを示す。
【0126】
実施形態では、マルチリンクマルチAP発見手順およびアソシエーション手順が存在してもよい。マルチAPセットのメンバであることができるマルチリンクAPは、そのビーコン、ショートビーコン、FILS発見フレーム、およびユニキャストまたはブロードキャストプローブ応答における要素のうちの1つ以上におけるマルチAPセットにおけるAPのうちの1つ以上のそのマルチリンク能力、マルチリンク動作要素、リアルタイム能力要素、および/またはリアルタイム動作要素のうちの1つ以上を広告してもよい。
【0127】
マルチリンクAPは、連続または非連続のいずれかであることができる、サポートされる帯域と共に、サポートされるマルチリンク動作モードおよびサポートされるチャネル集約モードごとのサポートされる帯域およびサポートされるチャネルを広告してもよい。それはまた、マルチリンクデバイスごとの最大数のチャネルおよびチャネルごとの最大チャネル帯域幅を広告してもよい。加えて、それはまた、非APマルチリンクデバイスと関連付けられた全てのリンクに適用されるべきであるマスタAPおよびセキュリティにより、各々のリンクに対して個々にセキュリティをセットアップすること、またはセキュリティを一回セットアップすることを含むことができる、サポートされるセキュリティモードを広告してもよい。
【0128】
マルチリンクAPは、マルチリンク動作のために使用されるカレントアクティブ帯域およびチャネルを広告してもよい。それはまた、そのマルチリンク動作のために使用することをSTAがそれから要求することができる1つ以上のマルチリンクチャネルセットを示すことができる。それはまた、いずれかの非APデバイスに対して制御シグナリングおよびアソシエーションを行うことができるホーム/アソシエーション/制御チャネルを広告してもよい。加えて、それは、APまたはマルチAPセットに蘇秦するために非APマルチリンクデバイスが使用しているはずである1つ以上の仮想AP IDを広告してもよい。それはまた、チャネルがアイドルまたはビジーであると判定するとき、または空間的再使用を行うかどうかを判定するとき、1つ以上のマルチリンクBSSカラーと共に1つ以上のマルチリンクBSSカラーと関連付けられた感度レベルを広告してもよい。
【0129】
マルチリンクAPは、APがサポートすることが可能であることができる最大遅延および最小遅延もしくはジッタ、ならびに/またはそれがサポートすることができる最大量のリアルタイムトラフィックもしくはリアルタイムトラフィックストリームの数を含む、そのリアルタイムトラフィックサポート能力を広告してもよい。それはまた、それがマルチリンクデバイスごとにサポートする最大数の同時チャネルを広告してもよい。
【0130】
マルチリンクAPは、APもしくはマルチAPセット(MAP)が現在もたらすことが可能であることができる最大遅延および最小遅延もしくはジッタ、ならびに/またはそれがどの程度の追加のリアルタイムトラフィックもしくはリアルタイムトラフィックストリームの数をサポートすることができるかを含む、そのリアルタイムトラフィック動作パラメータを広告してもよい。それはまた、使用されるカレントリアルタイムトラフィック同時チャネルセットを広告してもよい。
【0131】
1つ以上の非AP STAを含むことができるマルチリンク非APデバイスは、そのプローブ要求フレーム、またはアソシエーション要求フレームにおける要素のうちの1つ以上におけるそのマルチリンク能力、マルチリンク動作要求、リアルタイム能力、および/またはリアルタイム動作要求のうちの1つ以上を広告してもよい。
【0132】
マルチリンク非APデバイスは、連続または非連続のいずれかであることができる、サポートされる帯域と共に、サポートされるマルチリンク動作モードおよびサポートされるチャネル集約モードごとのサポートされる帯域およびサポートされるチャネルを広告してもよい。それはまた、マルチリンクデバイスごとの最大数のチャネルおよびチャネルごとの最大チャネル帯域幅を広告してもよい。加えて、それはまた、非APマルチリンクデバイスと関連付けられた全てのリンクに適用されるべきであるマスタAPおよびセキュリティにより、各々のリンクに対して個々にセキュリティをセットアップすること、またはセキュリティを一回セットアップすることを含むことができる、サポートされるセキュリティモードを広告してもよい。
【0133】
マルチリンク非APデバイスは、マルチリンクデバイス(MLD)がサポートすることが可能であることができる最大遅延および最小遅延もしくはジッタ、ならびに/またはそれがサポートすることができる最大量のリアルタイムトラフィックもしくはリアルタイムトラフィックストリームの数を含む、そのリアルタイムトラフィックサポート能力を広告してもよい。それはまた、それがサポートするリアルタイムトラフィックについての最大数の同時チャネルを広告してもよい。
【0134】
マルチリンク非APデバイスは、MLDが要求している最大遅延および最小遅延もしくはジッタ、ならびに/またはそれがどの程度のリアルタイムトラフィックもしくはリアルタイムトラフィックストリームの数を要求しているかを含む、そのリアルタイムトラフィック要求を広告してもよい。それはまた、リアルタイムトラフィック同時チャネルセットを使用する要求を示してもよい。
【0135】
マルチリンク非AP STAデバイスは、ビーコン、ショートビーコン、FILS発見フレーム、もしくはプローブ応答に対して発見チャネルもしくはいずれかのチャネルを監視することによってマルチリンクAPもしくはMAPを発見してもよく、またはそれは、マルチリンク能力要素および/もしくはリアルタイム能力要素を含むことができるプローブ要求フレームを送信してもよい。それはまた、要求されたそのマルチリンク動作またはリアルタイムトラフィックについての要求を示すためのマルチリンク要求要素およびリアルタイムトラフィック要求要素を含んでもよい。マルチリンク非AP STAデバイスは、それがFILS発見フレームまたは他のタイプのフレームからそのような情報を受信していた場合にホーム/アソシエーション/制御チャネルに切り替えてもよく、プローブ要求フレームを送信してもよく、またはビーコン、ショートビーコン、もしくはプローブ応答フレームを監視してもよい。それはまた、適切なマルチリンクAPまたはMAPのFILS発見フレームを受信したチャネル上でプローブ要求フレームを送信してもよい。
【0136】
マルチリンクAPまたはMAPのメンバは、プローブ要求を受信してもよく、そのマルチリンクおよびリアルタイムトラフィック動作についてのそのマルチリンクおよびリアルタイムサポート能力および動作パラメータを広告するためのマルチリンク能力要素、マルチリンク動作要素、リアルタイム能力要素、リアルタイム動作要素を含むことができる、ユニキャストまたはブロードキャストプローブ応答またはビーコンにより応答してもよい。MLDおよびMAPは、MLDまたはMAPがサポートすることができないリアルタイムトラフィック要求またはマルチリンク動作要求についてのパラメータをプローブ要求が含む場合に、応答しなくてもよい。
【0137】
受信されたビーコン、ショートビーコン、FILS発見フレーム、および/またはプローブ応答を検査することによって、マルチリンク非AP STAデバイスが適切なマルチリンクAPまたはMAPを発見した場合、それは、マルチリンクAPまたはMAPとのセキュリティを確立するために、サポートされるセキュリティモードに従ってもよい。例えば、MLDは、マスタAP IDまたは仮想AP IDのアドレスを含むマルチリンクセキュリティをそれが確立していることを示す認証フレーム要求を送信してもよい。受信マルチリンクAPまたはMAPのメンバは、それが仮想AP IDを表すマスタAPまたはAPでない場合、マスタAPに認証要求を転送してもよい。マスタAPまたは仮想APは、マルチリンクチャネルセットにおけるリンクごとに認証および鍵を確立してもよい。別の実施例では、認証および鍵は、仮想AP IDおよび仮想STA IDと関連付けられてもよい、マルチリンクチャネルセットにおけるリンクに対して同一であってもよい。別の実施例では、認証および鍵は、認証要求/応答交換が行われるリンクに対して確立されてもよい。マルチリンクチャネルセットの残りに対する認証および鍵は、アソシエーションが行われ、成功した後にマルチリンク動作モードが設定されるとき(リンクの各々に対し、またはホーム/アンカ/アソシエーションリンクに対して)確立されてもよい。加えて、マスタAPは、MAPにおける全てのメンバAPに対して認証を行ってもよい。別の実施例では、認証および鍵は、認証要求/応答交換が行われるリンク上で、マスタAPとMLDとの間のリンクまたは応答スレーブAPとMLDとの間のリンクに対して確立されてもよい。マルチリンクチャネルセットおよびMAPセットの残りに対する認証および鍵は、アソシエーションが行われ、成功した後にマルチリンク動作モードが設定されるとき(リンクの各々に対し、またはホーム/アンカ/アソシエーションリンクに対して)確立されてもよい。
【0138】
マルチリンク非APデバイスは、APまたはMAPとのアソシエーションを要求するための、仮想AP IDを含むことができるアソシエーション要求をマルチリンクAPまたはMAPに送信してもよい。アソシエーション要求は、要求された帯域、チャネルセット、およびチャネルと共に、サポートされる必要があるリアルタイムトラフィック仕様およびパラメータなど、マルチリンク動作パラメータについての要求を含んでもよい。MAPにおけるマルチリンクAPまたはマスタAPは、要求を評価してもよく、要求をサポートすることができるかどうかを判定してもよい。それは、割り当てられたチャネルセット、割り当てられた帯域、割り当てられたチャネル集約モード、およびSTAのマルチリンク動作モードを示すアソシエーション応答により応答してもよい。1つの実装態様では、アソシエーション応答は、アソシエーション要求が受信されたチャネル上でのみ送信される。アソシエーション応答は、1つ以上のチャネル、および1つ以上の帯域に対するチャネル幅と共に、BSSID、ならびに示された帯域および示されたチャネル上でSTAがアソシエーションを行う必要があるマルチリンクカラーを示してもよい。
【0139】
アソシエーション応答は、マルチリンク非AP STAデバイスと関連付けられた1つのアソシエーションID(AID)を含んでもよい。AIDは、アソシエーションの間にAPによって非AP STAに割り当てられたIDであってもよい。AIDは、全てのマルチリンクチャネルセット上で動作する全てのリンクに対して同一であってもよく、仮想AP IDと関連付けられてもよく、仮想STA IDに対するものであってもよい。1つの実施例では、AIDは単に、STA IDに対するものであってもよく、アソシエーション要求/応答交換が行われるリンク上で動作しているAPのBSSIDと関連付けられてもよい。同一のマルチリンクチャネルセットの他のリンク上で動作する同一のマルチリンク非AP STAデバイスと関連付けられたSTA IDに割り当てられた追加のAIDが存在してもよい。
【0140】
図2は、マルチリンク発見およびアソシエーションおよび動作手順の実施例を示す。201において、非APマルチリンクデバイス(例えば、1つ以上の論理STAまたはWTRU)は、非APマルチリンクデバイスのマルチリンク能力情報を含むプローブ要求を送信してもよい。非APマルチリンクデバイスのマルチリンク能力情報は、プローブ要求の要素または部分要素にあってもよい。プローブ要求は、1つ以上のマルチリンクAP(論理および/または物理)デバイスに送信されてもよい。202において、1つ以上のマルチリンクAPは、プローブ要求に応答して、マルチリンク能力を示すプローブ応答を送信してもよい。プローブ応答は、1つ以上のマルチリンクAPの能力に関する情報を含んでもよい。この情報は、ビーコンでもあってもよい。ビーコンは、この情報を含む1つ以上のマルチリンク能力要素および/または部分要素を有してもよい。この情報は、1つ以上のマルチリンクAPのマルチリンク能力および/または1つ以上のマルチリンクAPの動作パラメータを含んでもよい。
【0141】
203において、非APマルチリンクデバイスは、1つ以上のマルチリンクAP情報に基づいて、アソシエーションチャネル上でマルチリンクアソシエーションを開始してもよい。1つの例では、マルチリンクAP情報に基づいて、非APマルチリンクデバイスが1つ以上のマルチリンクAPの少なくとも1つの適切なマルチリンクAPを発見した場合、アソシエーションが実行されてもよい。204において、非APマルチリンクデバイスは、アソシエーションの一部として、またはアソシエーションの後、単一のリンク上での複数のリンクに対してマルチリンク動作パラメータをネゴシエートしてもよい。205において、非APマルチリンクデバイスは、ネゴシエートされたようにマルチリンク動作を行ってもよい(例えば、アソシエーションの間)。
【0142】
図2と同様の別の実施例では、マルチリンク通信を行うための無線送信/受信ユニット(WTRU)マルチリンクデバイス(MLD)(例えば、非AP STA)によって実装される方法が存在してもよい。WTRU MLDは、アクセスポイント(AP)MLD(例えば、AP STA)にプローブ要求を送信してもよく、プローブ要求は、WTRU MLDのマルチリンク能力のインジケーションを含んでもよい。WTRU MLDは、AP MLDからプローブ要求に対する応答を受信してもよく、応答は、AP MLD情報を含み、AP MLD情報は、APのマルチ能力のインジケーションおよびAP MLDのマルチリンクパラメータを含んでもよい。その後、WTRU MLDは、AP MLD情報を使用して、AP MLDとのアソシエーションを開始してもよい。アソシエーションがされると、WTRU MLDは、複数のリンク上で、AP MLDまたは複数のAP MLDと通信することができる。複数のリンクのリンクごとに、WTRU MLDおよびAP MLDの両方は、論理エンティティ(例えば、物理レイヤ)を有してもよい。WTRU MLDおよびAP MLDの両方は各々、複数のMACレイヤを有してもよく、複数のMACレイヤの1つは、上位レイヤとインタフェースし、複数のMACレイヤの1つは、論理エンティティ物理レイヤ(例えば、下位MAC)の各々とインタフェースする。1つ以上のインスタンスでは、応答は、ビーコンであってもよく、ビーコンは、能力要素を含む。1つ以上のインスタンスでは、能力要素は、AP MLD情報を含んでもよい。1つ以上のインスタンスでは、開始することは更に、AP MLD情報に基づいて、AP MLDマルチリンク動作パラメータとネゴシエートすることを含んでもよい。1つ以上のインスタンスでは、ネゴシエートすることは、単一のリンク上で行われてもよい。
【0143】
負荷分散および干渉管理のための動的フィードバックの問題に関して、負荷分散は、マルチリンクアプリケーションであってもよく、負荷分散から最適に利益を得るために、APおよびSTAは、利用可能なチャネルの各々に対してリアルタイムの負荷と共に干渉を認識する必要がある。
【0144】
上記問題に対処するために、APおよびSTAがチャネル品質および干渉に関する状態を交換するための効率的な監視およびフィードバック機構が存在してもよい。マルチリンクAPデバイスは、STAがチャネル測定を行うために、全てのチャネルに対してサウンディングを定期的にスケジュールしてもよい。そのようなサウンディングは、ヌルデータパケット(NDP)フレームなどのショートパケットを送信することによって行われてもよい。1つの実施例では、サウンディングは、ビーコン、ショートビーコン、またはショートFILS発見フレームなどの通常のパケットによっても行われてもよい。
【0145】
マルチリンクデバイスは、全てのそのリンクに対して同一の時刻同期機能(TSF)タイマを維持してもよい。
【0146】
マルチリンクAPデバイスは、そのビーコン、ショートビーコン、FILS発見フレーム、または他のフレームにおいて、それらのフレームのスケジュールを通知してもよい。例えば、マルチリンクAPデバイスは、ビーコン、ショートビーコン、またはFILS発見フレームについてのオフセットを含んでもよい。オフセットは、チャネルに対して同一のTSFタイマもしくは個々のTSFタイマを使用していてもよく、またカレントターゲットビーコン送信時刻(TBTT)もしくはカレントチャネル上のFILS発見フレームのターゲット送信時刻に相対的であってもよい。
【0147】
マルチリンク非APデバイスは、受信されたサウンディングフレーム、FILS発見フレーム、または他のタイプのフレームについてのオフセットまたはスケジュールを使用することによって、チャネルを定期的に測定してもよい。それがチャネルを測定した場合、それは、マルチリンクAPにフィードバックを提供してもよい。フィードバックは、マルチリンクAPによってトリガフレームによってトリガされてもよい。
【0148】
例えば、マルチリンクAPは、マルチリンクフィードバックについてのNDPフィードバックレポートをトリガするNFRPフレームを送信してもよい。NFRPは、開始チャネル番号およびフィードバックされることになるチャネルの数を含んでもよい。別の実施例では、NFRPは、フィードバックされることになるリンクについてのビットマップを含んでもよい。マルチリンク非APデバイスは、NFRPフレームに含まれる要求に対応する、特定のチャネルに対するフィードバックについてのビットを表す各々のシンボルを有する複数のシンボルを使用して、NDPフィードバックレポートを送信してもよい。それはまた、異なるRU上でNDPレポートを送信してもよい。例えば、特定のRUと関連付けられたビットは、NFRPフレームによって要求されるような特定のリンクまたはチャネルについてのフィードバックレポートであってもよい。
【0149】
別の実施例では、マルチリンクAPは、PHYヘッダまたはMACヘッダの一部として、EHT制御ヘッダにおいてマルチリンクフィードバックを要求してもよい。マルチリンクフィードバックを要求するEHT制御ヘッダは、開始チャネル番号およびフィードバックされることになるチャネルの数を含んでもよい。別の実施例では、要求は、フィードバックされることになるリンクについてのビットマップを含んでもよい。マルチリンク非APデバイスは、マルチリンクAPに送信される後続のフレームにおいてMACヘッダまたはPHYヘッダ内のEHT制御フィールドにおいてマルチリンクフィードバックレポートを送信してもよい。
【0150】
加えて、マルチリンクAPは、そのビーコン、ショートビーコン、またはFILS発見フレームに、リンクアクティビティインジケータ要素を含んでもよい。リンクアクティビティインジケータは、マルチリンクチャネルセットの各々のリンクに関するアクティビティの詳細を含んでもよい。1つの実施例では、リンクアクティビティインジケータは、ビットマップの形式にあってもよい。リンクとのビットアソシエーションが「0」として示される場合、それは、リンクがトラフィックにより飽和されるとして考えられてよいことを意味し、「1」は、トラフィックがそのリンクに対して軽いことがあり、そのリンク上に追加のトラフィックが追加されることがあることを示唆してもよい。別の実施例では、より多くのビットがマルチリンクセットにおける各々のリンクと関連付けられてもよく、例えば、特定のリンクに対するアクティビティのレベルを示すために2ビットが使用されてもよい。例えば、「0」は、そのリンク上での非常に少ないアクティビティを意味し、「1」は、そのリンク上での何らかのトラフィックを意味し、「2」は、そのリンク上での重いトラフィックを意味し、「3」は、そのリンク上での飽和したトラフィックを意味する。マルチリンク非AP STAは、より良好な性能を達成するために、それらが別のリンクに移動することを望むかどうかを判定するために、受信されたリンクアクティビティインジケータを使用してもよい。選択は、サウンディング結果と共にリンクアクティビティインジケータの両方に基づいてもよい。本明細書で提供される値は例にすぎず、本明細書で議論されるような同一の機能を達成するためのインジケーションとしての役割を果たす限り、いずれかの値が使用されてもよく、例えば、値が任意であってもよく、ランダムであってもよく、アルゴリズム的に決定されてもよく、識別子に基づいて決定されてもよく、連続であってもよく、事前に構成されてもよく、またはリアルタイムに決定されてもよい、などであってもよいことに留意されよう。
【0151】
そのようなリンクアクティビティインジケータは、MACヘッダまたはPHYヘッダ内のEHT A-制御フィールドなどのMACヘッダにも含まれてもよい。そのようなリンクアクティビティインジケータの含むことは、軽いトラフィックを有するリンクなど、推奨されたリンクのうちの1つ以上に切り替えるための受信STAについてのリコメンデーションとして考えられてもよい。STAによる決定も、上記説明されたようなチャネル品質のサウンディング結果に基づいてもよい。
【0152】
制御フレーム;マルチリンクフィードバック要求または応答フレームなどの制御フレームなどの新たに設計されたフレームを通じて、マルチリンクフィードバック要求または応答も行われてもよい。
【0153】
制御/アンカ/アソシエーションチャネルまたは全てのチャネルに対してマルチリンクフィードバック要求または応答が行われてもよい。いずれかの他のチャネルについてのいずれかのチャネル上のいずれかのリンクに対してマルチリンクフィードバック要求または応答が行われてもよい。
【0154】
マルチリンクTX/RX動作モード調節の問題に関して、WLANデバイスは、現在のアプリケーションおよび電力レベルに応じて、送信および受信するための異なるモードにおいて動作していてもよい。
【0155】
上記問題に対処するために、STAおよびAPが効率的な動作および電力効率的がよい動作をサポートするためのTX動作モードおよびRX動作モードの調節を可能にするプロトコルが存在してもよい。マルチリンクSTAデバイスは、マルチリンクAPにマルチリンク動作モード変更(OMC)要求を送信することによって、TXおよびRX動作モード変更を開始してもよい。要求は、マスタAP、仮想AP、またはMAPの1つのメンバAPにアドレス指定されてもよい。それは、ホーム/アンカ/制御チャネル上でまたはいずれかのリンク上で送信されてもよい。しかしながら、要求フレームは、マルチリンク動作モード変更の後に機能しているリンク上で送信されてもよい。マルチリンク動作モード変更要求はまた、MACヘッダまたはPHYヘッダ内のEHT制御ヘッダの一部として送信されてもよい。マルチリンクSTAは、異なるチャネル上でのリンク動作のための要求された変更を示す1つ以上のビットマップを含んでもよい。複数のアクティブ帯域に対して1つのビットマップが使用されてもよく、またはサポートされる帯域ごとに1つ以上のビットマップが使用されてもよい。特定のリンクまたはチャネルについての「0」は、チャネルまたはリンクが要求され、または非アクティブのままであることを意味する。特定のリンクまたはチャネルについての「1」は、チャネルまたはリンクが活性化されることを要求され、またはアクティブのままであることを意味する。別の実施例では、新たなマルチリンクチャネルセットへの変更への要求を示すために、チャネルセット番号が使用されてもよい。更なる別の実施例では、マルチリンク非APデバイスによっていくつかのリンクがアクティブであることが要求されてもよく、厳密にアクティブなリンクまたはチャネルがマルチリンクAPによって判定されてもよい。リアルタイム同時リンク/チャネル要求のために別個のビットマップが使用されてもよい。1つの実施例では、MAP内の異なるメンバAPに切り替える要求またはMAP内の同一のメンバAPもしくは異なるメンバAP上の別のリンクに切り替える要求を示すために、MAPの全てのメンバについてのビットマップが含まれてもよい。
【0156】
トラフィックストリーム、の数、アクティブリアルタイムトラフィックストリームの数、デバイスの電力レベル、1つ以上のリンクの干渉レベル、および/または1つ以上のリンクに対するトラフィック飽和における変化によって、マルチリンク動作モード変更要求がトリガされてもよい。
【0157】
MAPのメンバAPは、マスタAPに要求を転送してもよい。マルチリンクAPまたはマスタAPは、マルチリンク動作モード変更応答フレームにより応答してもよい(すなわち、要求がそれから受信されるメンバAPを通じて発生することがある)。応答は、仮想STA IDまたは要求を送信したSTAにアドレス指定されてもよい。それは、ホーム/アンカ/制御チャネルまたはいずれかのリンク上で送信されてもよい。しかしながら、応答フレームは、マルチリンク動作モード変更の後に機能しているリンク上で送信されてもよい。マルチリンク動作モード変更応答フレームも、MACヘッダまたはPHYヘッダ内のEHT制御ヘッダの一部として送信されてもよい。マルチリンクAPまたはマスタAPデバイスは、割り当てられたリンクまたはチャネルを示すための1つ以上のビットマップを含んでもよい。1つのビットマップが複数のアクティブ帯域に対して使用されてもよく、または1つ以上のビットマップが各々のサポートされる帯域に対して使用されてもよい。特定のリンクまたはチャネルについての「0」は、チャネルもしくはリンクが割り当てられず、または非アクティブのままであることを意味する。特定のリンクまたはチャネルについての「1」は、チャネルもしくはリンクがマルチリンクSTAデバイスに割り当てられ、またはアクティブのままであることを意味する。別の実施例では、マルチリンクSTAデバイスに新たなマルチリンクチャネルセットを割り当てることを示すために、チャネルセット番号が使用されてもよい。更なる別の実施例では、マルチリンク非APデバイスにアクティブであるようにいくつかのリンクが割り当てられてもよい。リアルタイム同時リンク/チャネル割り当てのために別個のビットマップが使用されてもよい。1つの実施例では、MAP内の異なるメンバAPに切り替える要求、またはMAP内の同一メンバAPもしくは異なるメンバAP上の別のリンクに切り替える要求を示すために、MAPの全てのメンバについてのビットマップが含まれてもよい。
【0158】
マルチリンクAPデバイスまたはマスタAPは、マルチリンク非APデバイス(例えば、STA/WTRU)にマルチリンク動作モード変更(OMC)要求を送信することによって、マルチリンク動作モード変更を開始してもよい。要求は、仮想STA IDまたはそのリンク上で動作する非AP STAにアドレス指定されてもよい。それは、ホーム/アンカ/制御チャネルまたはいずれかのリンク上で送信されてもよい。しかしながら、要求フレームは、マルチリンク動作モード変更の後に機能しているリンク上で送信されてもよい。マルチリンク動作モード変更要求も、MACヘッダまたはPHYヘッダ内のEHT制御ヘッダの一部として送信されてもよい。マルチリンクAPは、異なるチャネル上のリンク動作のための要求された変更を示すための1つ以上のビットマップを含んでもよい。1つのビットマップが複数のアクティブ帯域に対して使用されてもよく、または1つ以上のビットマップが各々のサポートされる帯域に対して使用されてもよい。特定のリンクまたはチャネルについての「0」は、チャネルもしくはリンクが要求され、または非アクティブのままであることを意味する。特定のリンクまたはチャネルについての「1」は、チャネルもしくはリンクが活性化されることを要求され、またはアクティブのままであることを意味する。別の実施例では、新たなマルチリンクチャネルセットに変更する要求を示すために、チャネルセット番号が使用されてもよい。更なる別の実施例では、いくつかのリンクがマルチリンクAPデバイスによってアクティブであることを要求される。リアルタイム同時リンク/チャネル割り当てのために別個のビットマップが使用されてもよい。1つの実施例では、MAP内の異なるメンバAPに切り替える要求、またはMAP内の同一メンバAPもしくは異なるメンバAP上の別のリンクに切り替える要求を示すために、MAPの全てのメンバについてのビットマップが含まれてもよい。
【0159】
トラフィックストリームの数、アクティブリアルタイムトラフィックストリームの数、デバイスの電力レベル、1つ以上のリンクの干渉レベル、および/または1つ以上のリンクに対するトラフィック飽和における変化によって、マルチリンク動作モード変更要求がトリガされてもよい。
【0160】
マルチリンクSTAデバイスは、マルチリンク動作モード変更応答フレームにより応答してもよい。応答は、仮想AP IDまたは要求を送信したAPにアドレス指定されてもよい。それは、ホーム/アンカ/制御チャネルまたはいずれかのリンク上で送信されてもよい。しかしながら、応答フレームは、マルチリンク動作モード変更の後に機能しているリンク上で送信されてもよい。マルチリンク動作モード変更応答フレームも、MACヘッダまたはPHYヘッダ内のEHT制御ヘッダの一部として送信されてもよい。1つの実施例では、マルチリンク非AP STAデバイスによって送信されたマルチリンク動作モード変更応答フレームは単純に、マスタAPもしくは仮想AP ID、または要求を送信したAPによる要求の確認応答または拒否であってもよい。
【0161】
マルチリンクデバイスは、マルチリンクAPおよびSTAによってそれが確認応答される場合のみ、新たなマルチリンク動作モードを使用して起動してもよい。
【0162】
マルチリンク非APデバイスアーキテクチャの問題に関して、APおよびSTAの両方は、マルチリンクデバイスであってもよい。加えて、マルチAPセット内に複数のAPが存在してもよく(例えば、APマルチリンクデバイスと同一位置になり)、そこでは、STA/リンクパケットが転送されるデータフローを追跡する必要がある。この問題は、効率的なマルチリンク非APデバイスアーキテクチャおよびロバスト通信を保証するアドレスプロトコルによって対処されてもよい。
【0163】
1つの実施例では、マルチリンク非AP STAデバイスは、そのプローブ要求、アソシエーション要求、または他のタイプの制御フレームもしくは管理フレームにおいてデバイスによって示すことができる、仮想STA IDによって表されてもよい。マルチリンク非APデバイスを識別するために、全てのリンク上で仮想STA IDが使用されてもよい。いずれかのリンクまたはチャネル上で動作しているマルチリンク非AP STAデバイスは、仮想STA IDにアドレス指定されたパケットと共に、そのリンクまたはチャネル上で動作しているSTAのMACアドレスをフィルタおよび受信してもよい。マルチリンクSTAまたは非APデバイスは、仮想STA IDと関連付けられ1つのAIDを割り当てられてもよく、全てのリンク上でそのようなものとして識別されてもよい。
【0164】
1つの実施例では、マルチリンクAPデバイスは、そのプローブ応答、アソシエーション応答、ビーコンもしくはショートビーコンもしくはFILS発見フレーム、または他のタイプの制御フレームもしくは管理フレームによって示すことができる、仮想AP IDによって表されてもよい。マルチリンクAPデバイスを識別するために、全てのリンク上で仮想AP IDが使用されてもよい。いずれかのリンクまたはチャネル上で動作しているマルチリンクAPデバイスが、仮想AP IDにアドレス指定されたパケットと共に、そのリンクまたはチャネル上で動作しているAPのMACアドレスをフィルタおよび受信してもよい。マルチリンクAPデバイスは、仮想AP IDと関連付けられた1つのAIDを割り当てられてもよく、MAP内の全てのメンバAPによって全てのリンク上でそのようなものとして識別されてもよい。
【0165】
1つの実施例では、同一のマルチAPセットに属する全てのマルチリンクAPデバイスは、そのプローブ応答、アソシエーション応答、ビーコンもしくはショートビーコン、もしくはFILS発見フレーム、または他のタイプの制御フレームもしくは管理フレームにおいて1つ以上のデバイスによって示すことができる、仮想AP IDによって表されてもよい。マルチリンクAPのマルチAPセットを識別するために、全てのリンク上で仮想AP IDが使用されてもよい。いずれかのリンクまたはチャネル上で動作しているマルチAPセット内のいずれかのマルチリンクAPデバイスは、仮想AP IDに割り当てられたパケットおよび/またはそのリンクもしくはチャネル上で動作しているそのAPもしくは全てのAPのMACアドレスをフィルタおよび受信してもよい。1つの実施例では、マルチAPセットと関連付けられたマルチリンクSTAデバイスは、仮想AP IDと関連付けられた1つのAIDを割り当てられてもよく、MAP内の全てのメンバAPによって全てのリンク上でそのようなものとして識別されてもよい。1つの実施例では、マルチリンクSTAデバイスは、2つの部分を有するAIDを割り当てられてもよく、1つの部分は、全てのリンクに共通であり、もう一方は、リンクまたはそのリンク上で動作しているAPを識別することができるリンク特有部分である。
【0166】
マルチリンクSTAデバイスに送信されるパケットは、仮想STA IDを含んでもよい。1つの実施例では、マルチリンクSTAデバイスに送信されるフレームは、仮想STAに設定されたデスティネーションアドレス(DA)または受信アドレス(RA)を有してもよい。1つの実施例では、マルチリンクSTAデバイスに送信されるパケットは、そのリンクまたはチャネル上で動作しているSTAのMACアドレスに設定されたRAアドレスおよび仮想STA IDに設定されたDAアドレスを有してもよい。BSSIDは、仮想AP IDまたはそのリンク上で動作している送信APのBSSIDに設定されてもよい。1つの実施例では、マルチリンクSTAデバイスは、2つまたは3つの部分を有するAIDを割り当てられてもよく、1つの部分は、全てのリンクまたはMAP内の全てのメンバAPに共通であり、2つ目の部分は、リンクまたはそのリンク上で動作しているAPを識別することができるリンク特有部分であり、3つ目の部分は、特定のメンバAPを識別することができる。
【0167】
マルチリンクSTAデバイスは、以下の状況のうちの1つが発生することがある場合に、例えば、トラフィックインジケーションマップインジケーションもしくはヌルデータパケット(NDP)フィードバック報告ポール、またはいずれかの他のAID方式スキームに応答してもよい。
【0168】
示されるAIDは、マルチリンクSTAデバイスに割り当てられたAIDに等しくてもよい。
【0169】
示されるAIDは、共通AID部分に等しくてもよく、導出フレームは、仮想AP IDを示すことができる。
【0170】
示されるAIDは、割り当てられた共通AID部分及び割り当てられたリンク特有AID部分の組み合わせに等しくてもよく、導出フレームは、仮想AP ID、または適切なリンク上で動作しているAPに特有であり、導出フレームが適切なリンク上で受信されるBSSIDを示すことができる。
【0171】
示されるAIDは、割り当てられた共通AID部分と共に割り当てられたリンク特有AID部分および割り当てられたメンバAP特有AID部分の組み合わせに等しくてもよく、導出フレームは、仮想AP ID、もしくは適切なリンク上で動作しているAPに特有であり、導出フレームが適切なリンク上で受信されるBSSIDを示すことができ、および/または導出フレームは、仮想AP ID、もしくはMAPのメンバAPに特有であるBSSIDを示すことができる。
【0172】
マルチリンクSTAデバイスによって送信されるデータパケットなどのパケットは、マルチリンク非AP STAデバイスを識別する仮想STA IDを含んでもよい。1つの実施例では、マルチリンクSTAデバイスに送信するデータフレームなどのフレームは、仮想STA IDに設定されたアドレス3フィールドまたはアドレス4フィールドを有してもよい。フレームのMACヘッダまたはPHYヘッダも、それがマルチリンクパケットであるインジケーションを搬送してもよく、仮想STA IDを搬送してもよい。1つの実施例では、マルチリンクSTAデバイスに送信されるパケットは、そのリンクまたはチャネル上で動作しているSTAのMACアドレスに設定されたRAアドレスまたはアドレス1フィールド、および仮想STA IDに設定されたアドレス3フィールドを有してもよい。アドレス2フィールドは、仮想AP ID、またはそのリンク上で動作している送信APのBSSIDに設定されてもよい。加えて、アドレス3フィールドは、仮想AP IDに設定されてもよい。代わりにまたは加えて、PHYヘッダ内のBSSカラーフィールドは、送信されるパケットがマルチリンクアドレス指定PPDU、マルチリンクマルチAP PPDU、またはマルチAP PPDUであることを示すために、マルチリンクBSSカラー、マルチリンクマルチAP BSSカラー、またはマルチAP BSSカラーに設定されてもよい。STAは、マルチリンク、マルチAP、またはマルチAPマルチリンクBSSカラーに基づいて、NAVをフィルタおよび設定してもよい。
【0173】
マルチリンクSTAデバイスに送信されるパケットは、仮想STA IDを含んでもよい。1つの実施例では、マルチリンクSTAデバイスに送信されるフレームは、仮想STA IDに設定されたDAアドレス、RAアドレス、またはアドレス1を有してもよい。1つの実施例では、マルチリンクSTAデバイスに送信されるパケットは、そのリンクまたはチャネル上で動作しているSTAのMACアドレスに設定されたRAアドレスまたはアドレス1、および仮想STA IDに設定されたDAアドレスを有してもよい。BSSIDまたはアドレス2フィールドは、仮想AP IDまたはそのリンク上で動作している送信APのBSSIDに設定されてもよい。マルチリンクSTAデバイスに送信されるパケットは、そのリンク上のまたはマルチAP BS内の送信APのBSSIDまたはMACアドレスをアドレス2フィールドに含んでもよく、仮想AP IDをアドレス3フィールドに含んでもよい。特定のリンク上で動作しているマルチリンクSTAデバイスのSTAを特にターゲットとしているパケットは、STAのMACアドレスを含むことによって(例えば、RAアドレスフィールドまたはアドレス1フィールドに)によって識別されてもよい。ダウンリンクパケット内のソースアドレスは、マスタAPによってフレームが開始される場合に、仮想AP IDに設定されてもよい。ソースアドレスフィールドは、それがリンク特有であり、マスタAPによって開始されない場合に、そのリンク上で動作しているAPのMACアドレスに設定されてもよい。
【0174】
マルチリンクAPデバイスに送信されるパケットは、仮想AP IDを含んでもよい。1つの実施例では、マルチリンクAPデバイスに送信されるフレームは、仮想AP IDに設定されたDAアドレス、RAアドレス、またはアドレス1フィールドを有してもよい。1つの実施例では、マルチリンクAPデバイスに送信されるパケットは、そのリンクまたはチャネル上で動作しているAPのMACアドレスに設定されたRAアドレスまたはアドレス1フィールド、および仮想AP IDに設定されたDAアドレスまたはアドレス3フィールドを有してもよい。BSSIDまたはアドレスフィールド3は、仮想AP ID、またはそのリンク上で動作しているAPのBSSIDに設定されてもよい。TAアドレスまたはアドレス2フィールドは、送信非AP STAの仮想STA IDに設定されてもよい。特定のリンク上で動作しているマルチリンクAPデバイスのAPを特にターゲットとしているパケットは、例えば、RAアドレスフィールドにAPのMACアドレスを含むことによって識別されてもよい。アップリンクパケット内のソースアドレスは、フレームがマスタAPまたはDSに転送されることを意味する場合に、仮想AP IDに設定されてもよい。ソースアドレスフィールドは、それがリンク特有であり、マスタAPまたはDSに送信されることを意味しない場合に、そのリンク上で動作しているAPのMACアドレスに設定されてもよい。
【0175】
別の実施例では、送信されたパケットがマルチリンクパケットであると認識するために、EHT STAによってアドレス4を使用することができるように、To DSフィールドおよびFrom DSフィールドの両方が1に設定されてもよい。非AP STAへのマルチリンクパケットでは、アドレス1がそのリンクまたはチャネル上の受信STAのMAC IDに設定されてもよく、アドレス2が仮想AP STA、またはそのリンクもしくはチャネル上の送信APのMACアドレスに設定されてもよく、アドレス4が仮想AP IDに設定されてもよく、アドレス3が仮想STA IDに設定されてもよい。APへのマルチリンクパケットでは、アドレス1がそのリンクまたはチャネル上の受信APのMAC IDに設定されてもよく、アドレス2が仮想STA ID、またはそのリンクもしくはチャネル上の送信STAのMACアドレスに設定されてもよく、チャネル、アドレス3が仮想AP IDに設定されてもよく、アドレス4が仮想STA IDに設定されてもよい。
【0176】
PHYヘッダまたはMACヘッダにおいてインジケーションによって示すことができ、1つの特定のビットであることができ、または「To DS」ビットもしくは「From DS」ビットによるものであることができる、マルチリンクパケットを受信STAまたは受信APが受信するとき、受信STAまたは受信APは、上記説明されたようにアドレスフィールドを解釈してもよい。
【0177】
マルチリンクMACアーキテクチャの問題に関して、マルチリンクデバイスが複数の下位MAC SAPを有し、1つの単一のMAC SAPがDSに行き/から来る場合、開示されるアーキテクチャが正確なマルチリンク動作を可能にすることを促進するために更なる設計が必要になることがある。
【0178】
図3Aは、802.11レガシMACアーキテクチャの実施例の図である。図3Bは、実施例のマルチリンクMACアーキテクチャの図である。図3Cは、マルチリンクGLKMACアーキテクチャの図である。図.3A、3B、および3Cの全てについて、同一の番号が同一の要素に対応する。
【0179】
図3Aでは、既存の802.11アーキテクチャおよび802のアーキテクチャは概して、プロトコルエンティティ、ピア、レイヤ、サービス、およびクライアントに関するいくつかの概念を有する。それらの概念の中で、プロトコルエンティティの無限の積み重ねの慣習が存在する。示される実施例では、STA310は、単一のリンク307を介して無線メディア304を通じてAP320Aに通信してもよい。各々のエンティティは、制御されていない(U)ポートおよび制御された(C)ポートを有してもよい。概して、それがAP320Aに/からおよびDS336から/にSTA310Aにおよびから移動するように、様々なレイヤを通じてデータのフローが示される。関連する部分では、レガシ構成は、STA310Aについての単一のMAC312およびPHY313を有してもよく、同様に、AP320Aは、単一のMAC322およびPHY323を有してもよい。
【0180】
図3Aを考慮して、アドレスマルチリンクアプローチ(例えば、リンク307A、307B、および307C)に、図3Bに示されるように、マルチリンクシナリオについてのデバイスMAC機能レイヤとして集合的に作用する、上位MAC SAPの下にある複数の下位MAC SAPが存在してもよい。この追加のレイヤ(例えば、下位MAC)の導入は、そのクライアントに、新たな/改善されたおよび/または追加のセットのピア、レイヤ機能、およびサービスをもたらすことができる。したがって、本明細書で説明されるように、上記問題に対処するために、MAC SAPのピアセットが存在してもよい。
【0181】
マルチリンクAP320BなどのAPでは、DS(例えば、集合的に335および336)の間にあることができる上位MAC SAP(例えば、上位MAC SAP312U)、またはDSのまさに下にあることができるIEEE802.1xレイヤ321、および複数の単一のリンクMAC SAP322LC、322LB、322LAが存在してもよく、複数の単一のリンクMAC SAP322LC、322LB、322LAの各々は、リンク(例えば、リンク307A、307B、および307C)ごとに個々の論理APを必然的に生成するその自身のPHYレイヤ(例えば、PHY1 323A、PHY2 323B、PHY3 323C)を有する。DSに、この上位MAC SAPは、標準802.11MAC SAPであるように見えることができ、DSに全ての802.11の予測されたサービスを提供し、DSは同様に、この上位MAC SAPに全ての既存の802.11の予測されたサービスを提供することができる。現在定義されているサービスに加えて、上位MAC SAPによって提供することができる本明細書で議論される追加のサービスが存在してもよい。
【0182】
マルチリンクSTA310Bなどの非AP STAでは、LLCレイヤの下、または802.1Xレイヤ311の下、ならびに複数の単一のリンクMAC SAP312LA、312LB、および312LC(例えば、再度、各々がそれらの自身のPHYレイヤPHY1 313A、PHY2 313B、PHY3 313C)を有する)の上に位置することもできるピア上位MAC SAP312Uが存在してもよい。
【0183】
上位MACレイヤ(例えば、312Uおよび/または322U)によって提供されるMACサービスは、いずれかのレガシ802.11MACサービスによって提供されるサービスの全てを含んでもよく、また、複数の802.11単一のリンクを通じてフレームの送信を最適化する追加のサービスを提供することができる。それらの追加のサービスは、追加のA-MACサービスデータユニット(MSDU)集約/集約解除能力、追加のフラグメンテーション/デフラグメンテーション能力、シーケンス番号割り当てサービス、PS延期キューイングおよびルーティングサービス、パケット番号割り当て、ならびに本明細書で開示されるような他のサービスを含んでもよい。
【0184】
マルチリンク設計および802.11akMACアーキテクチャの問題に関して、いくつかの状況では、802.11akは、802.11リンクを通じたデータフローを管理する、802.1スイッチ(例えば、340)への直接リンクとDS(例えば、335および336)を置き換えることができる。図3Cは、実施例のマルチリンク汎用リンク(GLK)アーキテクチャ(例えば、802.11ak)の図である。図3Bに説明されるように、マルチリンクアーキテクチャは、アドレスマルチリンクシナリオに追加のMAC SAPレイヤを導入することができ、802.11akが作用する方式、および下位MAC SAPに/からのデータフローをマッピング/管理する上位MAC SAPに対する要件にどのように影響を及ぼすかが、この問題にどのようにアプローチするかを考慮して対処される必要がある場合がある。特に、本明細書で開示されるような負荷分散および最適な干渉制御のためのマルチリンクチャネルフィードバック手順が存在することができる。
【0185】
図3Cに示される802.11ak MACアーキテクチャ内の上位MAC SAP(例えば、311および321)の役割は、図3Bの非802.11akMACアーキテクチャの者と同様および/または同一であってもよい。上位MACは、GLKリンクについてのレガシ802.11MAC SAPの機能性およびサービスを提供するMAC SAPを設けてもよい。図3Cに示されるように、それらが独立することができ、その両方が存在する必要がない、全体アーキテクチャを通じて稼働する、2つの考えられる直接リンク351および352が存在してもよい。リンク351のラインは、2つのLLCサブレイヤ(例えば、341B~341D)を接続するリンクを示し、リンク352のラインは、2つの802.1Q MACリレーエンティティ(例えば、341A~341C)を接続するリンクを示す。それらの両方は、ピアツーピアリンク351および352であってもよく、リンクの無線相互接続部分を提供するために、複数の802.11MAC/PHYリンク(例えば、307A、307B、307Cなど)を使用してもよい。
【0186】
マルチリンクマルチAP環境内でのフラグメンテーションされたパケットについてのマルチリンク確認応答の問題に関して、特定のリンク上で特定のAPによって送信される各々のパケットは、いくつかのフラグメントにフラグメンテーションされてもよい。確認応答(例えば、BA)が異なるAPと関連付けることができる異なるリンク上で送信される必要がある場合、受信APは、送信されたフラグメントの数を認識しないことがある。フラグメンテーションされた送信が正確に確認応答されることができることを保証するために、確認応答プロトコルが設計される必要がある場合がある。例えば、11axについての最新のACKおよびブロックACKでは、異なるAPによって受信されるときのフラグメンテーションレベル1~3によるMACプロトコルデータユニット(MPDU)は、MPDUにおいてどの程度のフラグメントを搬送することができず、全てのフラグメントが受信されるかどうかを搬送することができない。加えて、APが欠落したフラグメンテーション再送信を通信するためのプロトコルなど、フラグメントが欠落シナリオに対処する必要性が存在する。
【0187】
1つのシナリオでは、MSDUを処理する方法を含むことができる、フラグメンテーションされたパケットについてのマルチリンク確認応答が存在してもよく、それらの方法は、MSDUを記述するときにMMPDUにも適用可能であってもよい。例証することを目的に、このシナリオでは、複数の制御されていないAPが存在し、それらの各々が同一のトラフィックID(TID)から同一の非AP STAにMPDUを送信してもよい。APは、M異なるチャネルまたは異なる帯域上で動作してもよい。非AP STAへのMSDUは、中央エンティティから各々の転送APにおいて受信されてもよい。中央エンティティは、非AP STAから送信された、ブロックACK(BA)ビットマップまたはACKを受信する、転送APからのステータスインジケーションに基づいて、報告された欠落MPDUの再送信を実行するよう、TIDについてのオリジネータスコアボードを維持してもよい。本明細書で議論されるように、この中央エンティティは、アンカAPと称されてもよい。異なる転送APは、同一または異なるMACアドレスを有するように非AP STAに対して見えることがある。異なる転送APにおける異なるMACアドレスのケースでは、非AP STAは、同一のシーケンス番号空間からであるように、異なるAPからのMPDUのシーケンス番号を扱ってもよい。
【0188】
アンカAPは、どのAPにどのMSDUが転送されるかの記録(すなわち、MSDUの転送AP)を維持してもよい。アンカAPが遅延を低減させ、および/またはMSDUnの信頼性を高めることを望む場合、同時にMSDUnの2つ以上の転送APが存在してもよい。
【0189】
MSDUnの転送APからアンカAPにステータスインジケーションが生成されてもよい。インジケーションは、MSDUn(フラグメント)の成功/失敗を識別することができる。インジケーションは、MSDUnの確認応答または(繰り返された)失敗に起因して、MSDUnの転送APが送信のためにMSDUnをバッファしないことを示すことができる。MSDUnの転送APではないAPによってステータスインジケーションが生成されてもよいが、APは、非AP STAから受信されたBAビットマップに基づいてインジケーションを生成する。ステータスインジケーションは、異なるフラグメンテーションインスタンスからのビットマップ(例えば、フラグメンテーションが異なるフラグメンテーションインスタンスにおいて異なって行われる)を識別する、以下で説明される再フラグメンテーションインジケーションを含んでもよい。転送APによって生成されるときのステータスインジケーションは、以下で説明されるフラグメンテーションポインタを含んでもよく、その結果、アンカAPは、MSDUnの同一のフラグメンテーションを実行するよう、異なる転送APに指示することができる。
【0190】
MSDUn(フラグメント)を識別し、転送APにおいてバッファされたMSDUn(フラグメント)をフラッシュするよう、アンカAPからMSDUnの転送APにフラッシュインジケーションが生成されてもよい。それがMSDUnの確認応答を受信している(別のAPから)ことを理由に、またはアンカAPが現在MSDUnの転送APではない別のAPからMSDUn(フラグメント)を再送信することを望むことを理由に、このインジケーションは、アンカAPによって生成されてもよい。
【0191】
タイマxは、それが転送APにMSDUnを転送するときにアンカAPにおいて開始してもよい。タイマが完了すると、アンカAPは、バッファされたMSDUn(フラグメント)をフラッシュするよう、MSDUnの転送APにフラッシュインジケーションを送信してもよい。
【0192】
タイマxは、アンカが転送APにMSDUnを転送するときにアンカAPおよびMSDUnの転送APの両方において開始してもよい。タイマxのタイムアウトすると、転送APは、アンカAPからのフラッシュインジケーションなしに、バッファされたMSDUn(フラグメント)をフラッシュしてもよい。
【0193】
タイマxの持続時間内に、MSDUnの転送APは、それがアンカAPからMSDUnについてのフラッシュインジケーションを受信するまで、MSDUnのバッファをフラッシュしなくてもよい。
【0194】
各々の転送APは、独立したCSMA/CAを有してもよく、数回再送信を実行してもよい。欠落MSDUn(フラグメント)を識別するステータスインジケーションがAPyから受信されるが、MSDUnが送信のためにAPxに依然に転送されたとき、アンカAPは、それがMSDUn(フラグメント)の再送信を始動する前にタイマxが満了するのを待機してもよく、タイマxは、MSDUnがAPxに転送されるときに始動する。代わりに、アンカAPは、それがMSDUn(フラグメント)の再送信を開始する前に、MSDUnのフラシュを示す、APxからのステータスインジケーションを待機してもよい。
【0195】
1つのシナリオでは、フラグメンテーションが禁止されてもよい。このシナリオでは、異なるAPによって同一のMSDUnが送信されてもよい。ブロックACKアグリーメントをセットアップするとき、オリジネータ(AP)は、Add BLOCK確認応答Extension要素において「非フラグメンテーション」フィールドを1に設定することによって、フラグメンテーションがないことを示すADDBA要求フレームを送信してもよい。ブロックackアグリーメントを有さないTIDについて、MSDUのフラグメンテーションは、送信機において禁止されてもよい。代わりに、MSDUの再送信は、フラグメンテーションされてもよい。「More Fragments」=0および(Fragment Number)FN=0に基づいて、非AP STAは、MSDUの再送信を正確に受信し、MSDUの前に受信したフラグメントを破棄してもよい。
【0196】
1つのシナリオでは、再送信/複製送信が同一のAPから送信されるよう命令されてもよい。この方法では、MSDUのフラグメンテーションが許可されてもよい。1つのケースでは、同一のTIDから同一の非AP STAへの全てのMSDUは、送信のために同一のAPに転送されてもよい。このケースでは、TIDについて、送信/転送APによってオリジネータスコアボードが維持されてもよい。
【0197】
アンカAPが欠落MSDUnまたはMSDUnのフラグメント(複数可)を示すステータスインジケーションを受信するとき、それは、MSDUn(フラグメント)を識別する再送信インジケーションをMSDUnの前の転送APに送信してもよい。ステータスインジケーションは、MSDUnの転送APではないAPによって生成されてもよい。元の送信の同一のフラグメントが同一の転送APから再送信されてもよい。
【0198】
1つのシナリオでは、欠落フラグメントが識別されてもよい。11ax動的フラグメンテーションにおいて3つのレベルが存在してもよい。レベル1または2では、PSDUにおいて同一のMSDUの最大で1フラグメントが存在してもよい。レベル1または2の方法における確認応答では、確認応答においてシグナリングされたMPDUのステータスに対応する送信されたフラグメントのステータスをオリジネータが暗黙的に知ることを理由に、各々のフラグメントの成功/失敗ステータスが識別されなくてもよい。
【0199】
非コロケートマルチAP環境では、レベル1または2機構が使用される場合、およびMSDUnのステータスインジケーションがMSDUnの転送APではないAPから受信される場合、アンカAPは、欠落フラグメントを識別することが可能でないことがあり、MSDUnの全体的な成功/失敗ステータスは、インジケーションに基づいてもよい。MSDUnの転送APのみが、確認応答をどのように解釈するかを知ることができる。この状況に対処するために、レベル3ビットマップ(例えば、MSDUごとにkビット)のような確認応答が使用されてもよい。
【0200】
802.11axレベル3確認応答では、ビットマップ内の受信されたフラグメントに対応するビットは、1に設定され、そうでなければビットは0に設定される。この機構により、MSDUnの転送APではないAPからステータスインジケーションを受信するとき、転送APがMPDUに対して何個のフラグメントを送信したかをアンカAPが知らないことを理由に、アンカAPは、インジケーションに基づいて、欠落フラグメントMSDUnのおよび全体的な成功/失敗ステータスを識別することが可能でない。例えば、MSDU k=4ごとに許容される最大フラグメント、MSDUnについてのビットマップ=1110である場合、アンカAPは、MSDUnが3つのフラグメントを有するかどうか、および全てが受信されるかどうかを知らないことがあり、もしくはMSDUnが4津のフラグメントを有する場合、最初の3つが受信されている。
【0201】
上記問題に対処するために、受信側が最後のフラグメントまたはフラグメントのみを受信するときのビットマップ生成を改訂することができる。最後のフラグメントのビット位置に続く同一のMPDUについてのビット位置が1に設定されてもよい。表1では、例えば、kが4に等しくてもよい。
【0202】
【表1】
【0203】
この方法内で、アンカAPは、MSDUnの転送APへの再送信インジケーションを生成するかどうかを知ることができる。インジケーションが生成される場合、欠落FNは、転送APに対して明確に識別されるか(例えば、行「0011」内でFN=0、FN=1)または暗黙的に識別されてもよい(例えば、行「1100」内でFN>=2)かのいずれかである。
【0204】
1つのケースでは、複数のAPにおいて同一のフラグメンテーションが存在してもよい。MSDUnの複数の転送APは、同一のフラグメンテーションを使用してもよい。ステータスインジケーションでは、アンカAPに、各々のフラグメントの開始オクテット長さおよびフラグメントの数を含むことができるフラグメントポインタを示すことができる。アンカAPは、最新の転送APを置き換えるよう、MSDUnの追加の転送APを割り当ててもよく、またはMSDUnの新たな転送APを割り当ててもよい。割り当ては、フラグメントポインタを包含してもよい。このケースでは、別の(すなわち、新たな)転送APからの再送信は、元の(すなわち、旧)転送APによって配信されない欠落フラグメントのみを包含してもよい。代わりに、フラグメントポインタは、MSDUnの元の転送APからMSDUnの新たな/追加の転送APに直接通信されてもよい。
【0205】
1つの例では、MSDUnが転送APに転送されるとき、フラグメントポインタは、アンカAPによって判定され、MSDUnの各々の転送APに示される。このケースでは、フラグメントの送信は、MSDUnの全ての転送APと同時に/独立して行われてもよい。独立して再送信を実行数量、MSDUnの全ての転送APによってBAビットマップを理解することができる。
【0206】
1つのケースでは、新たな/追加の転送APにおいて、再フラグメンテーションおよび/または異なるフラグメンテーションが存在してもよい。MSDUnの割り当てられた新たな/追加の転送APは、元の/旧転送APからのフラグメントポインタを認識する必要がないことがある。MPDUnの追加の/新たな転送APは、異なるフラグメンテーションを実行してもよい。各々の転送APは、明示的または暗黙的に再フラグメンテーションインジケーションをMPDUまたはブロックACK要求(BAR)に含んでもよい。
【0207】
異なる転送APが異なるMACアドレスを有する場合、暗黙的な再フラグメンテーションインジケーションは、転送APのMACアドレスに基づいてもよい。異なるTAからの同一のMPDUnのフラグメントは、非AP STAにおいて再組み立てするための別個のバッファを必要とすることがある。ACK/BAのRAは、非AP STAがどの転送APのフラグメントを確認応答するかを識別することができる。
【0208】
明示的な再フラグメンテーションインジケーションは、MPDU、BAR、およびBAに含まれてもよい。インジケーションは、より多くの/より少ない数がMSDUnのより直近のフラグメンテーション/送信を意味することができる数であってもよい。
【0209】
MSDUnのフラグメントであるMPDUを非AP STAが受信するとき、それは、1つ以上のアクションを行ってもよく、それは、再フラグメンテーションインジケーションごとにMSDUnについての異なる再組み立てバッファを維持してもよく、および/またはそれは、MSDUnの最新再フラグメンテーションインジケーションについての再組み立てバッファのみを維持してもよく、より古いフラグメンテーションインジケーション(複数可)を有するフラグメントがフラッシュされてもよい。
【0210】
非AP STAから送信されるBAは、それが確認応答するMPDUの再フラグメンテーションインジケーションにマッピングされた対応する再フラグメンテーションインジケーションを含んでもよい。
【0211】
代わりに、MPDUがそれから受信され、またはBAがそれに送信されるAPのチャネル/帯域または非MACアドレス識別子は、黙示的な再フラグメンテーションインジケーションとしての役割を果たしてもよい。例えば、非AP STAについて、異なるAPまたはからまたは異なるチャネル上で受信される同一のMPDUは、同一のフラグメンテーションを有することが保証されず、独立して再組み立てされることがある。
【0212】
1つのケースでは、図4の例示に示されるように、MPDUまたはBARにおいて再フラグメンテーションインジケーションが存在してもよい。示されるように、MPDUのシーケンス制御フィールドは、フラグメント番号(FN)402(例えば、B0~B3)およびシーケンス番号(SN)403(例えば、B4~B15)を含んでもよい。FN402フィールドの最上位ビット(MSB)は、網掛けビット404として示されるような再フラグメンテーションインジケーションとして使用されてもよい。例えば、許容されるMSDUごとに4フラグメントの最大値が存在する場合、FNフィールド(例えば、の2MSB(例えば、B2およびB3)は、再フラグメンテーションインジケーションとして使用されてもよい。MSDUnの新たな/追加の転送APごとに再フラグメンテーションインジケーションが増分/減少されてもよい。このインジケーションの値は、アンカAPによって割り当てられてもよい。例えば、転送APxからの元の送信では、MSDUは、3つのフラグメントにフラグメンテーションされる。FNフィールドの2つのMSB(例えば、B2およびB3)は、00に設定されてもよく、2つのLSBは、FN=0~2について00~10として設定されてもよい。転送APyからの再送信では、MSDUは、2つのフラグメントにフラグメンテーションされてもよい。FNフィールドの2つのMSBは、01として設定されてもよく、2つのLSBは、FN=0~1について00~01として設定されてもよい。受信側は、MSDUを再組み立てするために、異なる再フラグメンテーションインジケーションからのフラグメントを使用しなくてもよい。上記実施例について、受信側は、それがより新たな再フラグメンテーションインジケーション=01およびSN=nを有するMPDUを受信するとき、MSDUnに再組み立てすることができない、再フラグメンテーションインジケーション=00およびSN(シーケンス番号)=nを有するバッファされたフラグメントを破棄してもよい。
【0213】
1つのケースでは、ブロックAckにおいて再フラグメンテーションインジケーションが存在してもよい。再フラグメンテーションインジケーションの値をシグナリングするために、BA制御フィールドにおける予約ビット、TID_INFOにおける予約値、FNサブフィールド、Per AID TID Infoサブフィールド、またはそれらの予約フィールド/値の組み合わせが使用されてもよい。値は、対応するMPDUまたはBAR内の再フラグメンテーションインジケーションの値と同一でなくてもよいが、MPDU/BARにおいてシグナリングされる値およびBAにおいてシグナリングされる値は、1対1のマッピングを有してもよく、その結果、(アンカ)APは、示された再フラグメンテーションインスタンスの受信ステータスを正確に解釈することができる。
【0214】
パケット番号(PN)割り当てに関して、マルチリンクマルチAP環境では、特定のAPによって送信される各々のパケットは、暗号化アルゴリズムに対して使用されることになるパケット番号に割り当てられる必要がある場合がある。概して、異なるAPが同一の鍵を使用する場合、パケット番号が繰り返されるべきではない。言い直される問題は、同一の鍵を使用する同一のマルチAPセット内のAPによってパケット番号が繰り返されないことを保証するために、パケット割り当てプロトコルをどのように設計することであってもよい。
【0215】
1つのケースでは、各々のAP上で異なる鍵が使用されてもよい。異なる転送APが非AP STAに対して異なるMACアドレスを有するように見える場合、既存の一時鍵(TK:Transient Key)生成を再使用することは、転送APごとに異なるTKを生成することができる。これは、異なるMPDUを送信するAPが非AP STAに同一のPNを割り当てる問題を回避することができる。
【0216】
4ウェイハンドシェイクの間に、転送AP’のMACアドレスがサプリカント(例えば、非AP STA)に提供されてもよい。例えば、オーセンティケータ(例えば、AP)からサプリカント(例えば、STA)に、第1のメッセージにおいてアドレスが示されてもよい。
【0217】
代わりに、転送APのインデックス(i)に対応する、疑似ランダム関数(PRF)に追加入力が追加されてもよい。図5は、実施例のPTK導出の図である。この例では、転送APに対応するインデックスiは、例えば、PRF-長さ(K、A、B)の現在のBパラメータに連結されてもよく、ペアワイズマスタ鍵(PMK)501から転送APのペアワイズTK(PTK)503を導出するために使用することができる、B=Min(AA、SPA)||Max(AA、SPA)||Min(ANonce、SNonce)||Max(ANonce、SNonce)||iである。この代替では、オーセンティケータは、鍵導出の前に導出されることになるPTKの最大数(すなわち、iの範囲)を示してもよい。後に、アンカAPは。インデックスiに対応する転送APを割り当ててもよい。EAPOL-鍵504、EAPOL-鍵505、およびTemporal鍵506を判定するためにPTK503が使用されてもよい。PTK503は、EAPOL-鍵504、EAPOL-鍵505、およびTemporal鍵506の連結である。EAPOL-鍵504は、4ウェイハンドシェイクおよびグループ鍵ハンドシェイクメッセージにおいてデータ発生元真正性を提供するために使用され、EAPOL-鍵505は、4ウェイハンドシェイクおよびグループ鍵ハンドシェイクメッセージにおいてデータ秘密性を提供するために使用される。Temporal鍵506は、4ウェイハンドシェイクおよびグループ鍵ハンドシェイクメッセージ外でAPとSTAとの間で個々にアドレス指定された通信を保護するために使用される。
【0218】
いくつかのケースでは、各々のAP上で同一の鍵が使用されてもよい。一部のシナリオは、特定の方式においてフラグメンテーションを禁止してもよく、またはフラグメンテーションを使用してもよい。例えば、フラグメンテーションは、MSDUnの転送APにおいて許可されなくてもよい。代わりに、本明細書で説明されるような複数のSTA/APにわたってフラグメンテーションに関連する方法は、MSDUnの転送APにおいてMSDUをフラグメンテーションする必要がないように使用されてもよい。いずれかのシナリオでは、アンカAPは、MSDUとMPDUとの1対1のマッピングがあるように、パケット番号(PN)を割り当ててもよい。
【0219】
1つのシナリオでは、転送APの最大数に基づいた区画化PN空間が存在してもよい。PN割り当ては、階層的であってもよい。アンカAPは、転送APの最大数に基づいて、ビットのサブセットを判定してもよく、各々の転送APは、ビットの残りを独立して割り当ててもよい。例えば、4つ転送APが存在する場合、アンカAPは、APの各々にPN00~11の2つのMSBを割り当ててもよい。各々のAPは次いで、PNのLSBを独立して生成する。この例では、3つのPNは、MSDUnが3つのMPDUにフラグメンテーションされる、MSDUの同一の転送APによって生成される。3PNは、共通2MSBおよび異なるLSBを有する。異なる転送APにおいて生成されたPNは、異なる2MSBを有してもよいが、同一のLSBを有してもよい。
【0220】
1つのシナリオでは、PN空間は、フラグメントの最大数に基づいて区画化されてもよい。PNは、非AP STAに対して許可されたフラグメンテーションの最大数に等しい間隔によりアンカAPによって生成されてもよい。例えば、許可されたフラグメントの最大数は4であり、アンカAPが転送APxにMSDUnを転送するとき、それはPNxをも有してもよく、PNx%4=0である(PNx Mod4がゼロに等しい)。MPDUにおいて市議なリングされる実際のPNは、PNn+FNであり、FNは、MSDUnフラグメントのフラグメンテーション番号である。アンカAPがMSDUnの追加の転送APyにMSDUを転送するとき、新たなPN=PNが同一のMSDUnに対して生成されてもよく、PNy%4=0である。
【0221】
1つのシナリオでは、PN空間を区画化することなく、ノンスにおいて変動が存在することがある。この代替では、ノンスフィールドの値は、別個のセットに区画化されてもよい。異なるセキュリティプロトコルのノンスフィールドが図6及び図7に示されてもよい。図6は、ノンスフラグ611、A2によって識別されるSTA MACアドレス612、および/またはPN613を含むことができる、カウンタモードCBC-MACプロトコル(CCMP)におけるノンスフィールドの例の図である。ビットの各々のオクテット601は、8ビットを表してもよく、ノンスフラグ611(例えば、O1)は、4優先度ビット621(例えば、B0~B3)、1管理ビット622(例えば、B4)、1PN1ビット623(例えば、B5)、および/または2ゼロ624(例えば、B6およびB7)を表してもよい。図7は、A2 711およびPN712を含むことができる、Galois/カウンタモードプロトコル(GCMP)のノンスの例の図である。
【0222】
PNは、転送APによって割り当てられてもよく、PNは、番号空間の区画化なしに各々の転送APによって独立して生成される。異なる転送APが異なるMACアドレスを有する場合、ノンスの一意性が保証される。異なる転送APが同一のMACアドレス(A2)を有する場合、非AP STAおよび転送APは、PPDUのチャネル/帯域にマッピングすることができる、転送APインデックスに基づいてもよい。例えば、A2は、ノンス=元のA2+APインデックスを構築するために使用されてもよい。
【0223】
PNは、アンカAPによって割り当てられてもよく、PNは、転送APにおいて生成されたフラグメントの数(例えば、MSDUごとに1だけ増分された)を考慮することなく、アンカAPによって生成される。異なる転送APへのMSDUの再送信のために、新たなPNが生成されてもよい。非AP STAおよび転送APは、A2フィールド(例えば、A2は、ノンス=元のA2+FNを構築するために使用されてもよい)を修正いするために、FNに基づいてもよい。
【0224】
複数のSTA/APにわたるフラグメンテーションに関して、利用可能なリンクを通じてデータフローバランスを改善して、待ち時間を改善し、信頼性を改善するために、現在のフラグメンテーション設計は十分でないことがある。言い換えられる問題は、マルチリンクMACアーキテクチャの他の部分においてより効率的なフラグメンテーションをどのように設計かである。
【0225】
1つのケースでは、複数のSTA/APにわたってフラグメンテーションが存在してもよい。上位MACレイヤは、その前に、下位MAC SAPへの/からのデータフローを管理してもよく、それがそのように行う場合、ピア上位MACレイヤも、その前に、下位MAC SAPへの/からのデータフローを管理してもよい。データフローの管理は、パケットフラグメンテーション、パケット集約、マルチパケット符号化/復号、パケット冗長性、パケット再送信、フラグメント再送信、再送信のための集約されたパケットのフラグメンテーション、ACK管理、ブロックACK管理、HARQ管理、データ管理機能を含んでもよい。それらの能力は、利用可能なリンクを通じたデータフローバランスを改善し(例えば、各々のリンクは、チャネルについてのリンク条件および無線負荷と一貫したデータレートを提供するために管理されてもよい)、効果的なデータ流量(すなわち、強化したスループット)を高め、待ち時間を低減させ、および/または送信信頼性を増大させる(フラグメンテーションは何らかの冗長性を含むことがある)ために使用されてもよい。
【0226】
1つのシナリオでは、データフローバランスの改善が存在することができる。上位MACは、性能に基づいて、それが管理している全ての個々の下位MACのスループットおよび待ち時間を認識することができる。加えて、個々の上位MACごとのWLAN無線測定が利用可能であってもよい。この情報は、利用可能なリンクの各々に対してデータフローを分散させるために、上位MACによって使用されてもよく、マルチリンクリンク(例えば、複数のリンクを組み合わせることによって構成された効果的なリンク)の全体性能を改善する。上位MACは、データレート、待ち時間、信頼性、またはいずれかの他の性能メトリックなど、1つの特定のメトリックまたは複数のメトリックの組み合わせについてリンクを最適化することができる。これは、リンクを管理するために(例えば、個々のリンク負荷)、リアルタイムまたはほぼリアルタイムリンク情報に基づいて、より長期の性能平均に基づいて、または性能メトリックのいずれかの他の組み合わせに基づいて、動的に行われてもよい。
【0227】
1つのシナリオでは、効果的なデータフローを増大させることができる。マルチリンクリンクを通じた効果的なデータフローは、いずれかの個々のリンクよりもはるかに大きい効果的な帯域幅を生成するために、個々のリンクのスループットを組み合わせることができる。現在のブロードバンド802.11リンクは、高スループットをもたらすために、ブロードバンドチャネル(例えば、80、160メガヘルツ)に依存する。しかしながら、それらのブロードバンドチャネルは、それらのブロードバンドチャネルの一部を共有するナローバンドトラフィック(例えば、20メガヘルツ)トラフィックによる問題を有することがあり、ナローバンドチャネルおよびブロードバンドチャネルの共存を保証するために、様々なMAC方法(例えば、オーバヘッド)が採用されるように、パケット損失またはパケット遅延を生じさせることがある。ブロードバンドスループットデータレートを可能にするために複数のチャネルを組み合わせることができるのと同時に、同時に送信のために全てのチャネルがクリアされる必要がないで、マルチリンクを介したチャネルの集約は、それらの方法に依存する必要はない。加えて、マルチリンクは、同一の帯域(2.4ギガヘルツ、5ギガヘルツ、または6ギガヘルツ)においてチャネルを使用しないリンクを組み合わせる能力を可能にすることができる。これは、マルチリンクデバイスが効果的なチャネル帯域幅を著しく増大させることを可能にすることができ、したがって、スループット能力が今では許可されている20、40、60、80、または160MHz帯域幅を上回ることを可能にすることができる。例えば、効果的なチャネル帯域幅は、2.4ギガヘルツ帯域において2つの20メガヘルツチャネル、5ギガヘルツ帯域において3つの80メガヘルツチャネル、および6ギガヘルツ帯域において40メガヘルツチャネルから構成され、400メガヘルツの効果的な帯域幅を得る。効果的な広帯域幅にそれらのチャネルリソースを組み合わせる能力に加えて、無線リンクの性能およびリンクの可用性に基づいて各々のチャネルを最適化することができ、それによって、ネットワーク全体の最適化を可能にすると共に、所望のスループット目標をなおも達成する。
【0228】
1つのシナリオでは、待ち時間を減少させることができる。本明細書で開示されるMACも、待ち時間についての全体的なリンク性能を最適化することができる。802.11が競合に基づくチャネルアクセスを使用するので、いずれかの所与のリソースへのアクセスは、使用中であるリソースによって遅延することがある。データの送信が送信のために単一のリンクに依存することになる場合、送信の遅延は、単一のチャネル競合機構に依存する。しかしながら、マルチリンクが使用されるとき、チャネル競合が複数のチャネルにわたって分散しており、各々のチャネルは、その自身のチャネル競合機構を有する。この複数のチャネルにわたる分散は、最初に利用可能であるチャネルのいずれもでもデータを送信することができるので、待ち時間を低減させる効果を有することができる。次に利用可能なあらゆるチャネル上で次のパケットを送信することができる、などであり、それは、送信のための待ち時間を統計的に短くする。
【0229】
1つのシナリオでは、信頼性を増大させることができる。上位MACも、信頼性についての全体的なリンク性能を最適化することができる。複数のリンクを通じて冗長パケットを送信し、MACにおいて受信されたパケットを組み合わせることによって、これを達成することができる。また、パケットの一部が複数のリンクを通じて送信され、次いで、マルチリンクの信頼性を増大させるために符号化され受信されたパケットが組み合わされるように、パケットを符号化することができる。
【0230】
マルチリンク確認応答の問題に関して、WLANデバイスは、送信のために異なるリンクにおいて動作していることがある。シグナリングオーバヘッドを減少させ、柔軟かつ低待ち時間フィードバック機構を提供するために、複数のリンクを通じた前の送信についての確認応答または集約済み確認応答が使用されてもよい。この問題に対処するために、マルチリンク確認応答手順など、複数のリンクを通じてデータ送信および確認応答をネゴシエートする詳細な手順が存在することができる。
【0231】
マルチリンク送信により、1つよりも多いリンク(すなわち、マルチリンク対応STA)上で動作することが可能なSTAは、1つよりも多いリンクを通じて別のマルチリンク対応STAと通信してもよい。本明細書で議論されるように、リンクは、帯域またはチャネルを指してもよい。1つのアーキテクチャでは、マルチリンク対応STAは、複数のリンクを通じて一意なMACアドレスを有してもよい。複数のリンクを通じた送信は、同一のシーケンス番号空間を共有してもよく、その結果、受信機は、異なるリンクから受信されたパケットを順序付けることが可能であってもよい。1つの実施例では、データ送信および確認応答は、異なるリンクに対するものであってもよい。または、データ送信は、N個のリンクにおいて搬送されてもよく、確認応答は、M個のリンクにおいて搬送されてもよい。
【0232】
STAおよびAPは、プローブ要求、プローブ応答、ビーコン、アソシエーション、および/または再アソシレーションフレームなど、管理/制御フレームを使用して、それらのマルチリンク確認応答能力を交換してもよい。
【0233】
1つのケースでは、マルチリンク遅延ブロック確認応答(ACK)が存在してもよい。マルチリンク確認応答を有効にするために、ブロックACKネゴシエーションおよび手順に対する修正されたアプローチについての必要性が存在する。図8は、遅延ブロックACKにより実施例の手順の図である。
【0234】
図8に示されるように、STA801などの第1のSTAは、STA802などの第2のSTAとのブロックACKネゴシエーションを開始してもよい。STA801は、リンク810上でチャネルを取得してもよく、811において、STA802にマルチリンク(ML)追加ブロックACK(ADDBA)要求フレームを送信してもよい。ML ADDBA Reqフレームでは、STA801は、マルチリンクネゴシエーション、sequence_space、TID設定、buffer_size、および/または本明細書で開示される他の関連する情報を含んでもよい。
【0235】
buffer_sizeは、送信STA(複数可)と受信STA(複数可)との間のバッファサイズネゴシエーションのために使用することができるサブフィールドである。1つの方法では、送信STA(複数可)および受信STA(複数可)は、リンクごとにバッファサイズをネゴシエートしてもよい。このネゴシエーションのためにリンクインデックスが使用されてもよい。STAは、リンクごとにバッファを維持してもよい。各々のリンクは、異なるバッファサイズを有してもよい。1つの方法では、送信STA(複数可)および受信STA(複数可)は、全ての利用可能な動作リンクについての総バッファサイズをネゴシエートしてもよい。STAは、全てのリンクについてのバッファを維持してもよい。
【0236】
sequence_spaceは、複数のリンクに対して同一のシーケンス空間を使用することができるかどうかを示すことができるサブフィールドである。複数のリンクに対して複数のシーケンス空間を使用することができるケースでは、パケットを組み立てるために、シーケンス番号と共にリンクインデックスが使用されてもよい。
【0237】
マルチリンクネゴシエーションサブフィールドは、acknowledgement_link;ACK_in_different_link;マルチリンクACK/BA集約;cross_link_fragmentation;および/またはoperating_linkなど、情報の1つ以上の部分であってもよい。
【0238】
acknowledgement_linkサブフィールドは、そのリンク上で確認応答を送信することができるかを示すことができる。1つの方法では、リンクビットマップが使用されてもよい。例えば、受信STAがN個のリンクに対して動作してもよく、ビットマップは、N個のビットを搬送してもよい。各々のビットは、確認応答(複数可)を送信するために対応するリンクを使用することができるかどうかを示すことができる。1つの方法では、確認応答を送信するために使用することができる対応するリンク(複数可)を示すよう、リンクインデックスが明示的に搬送されてもよい。リンクの全てを使用することができることを示すために、特殊リンクインデックスが使用されてもよい。
【0239】
ACK_in_different_linkは、データリンクとは異なるリンク上で送信することができる確認応答を示すことができるサブフィールドである。1つの方法では、これがシグナリングされる場合、STA2は、リンクの残りよりもすぐに利用可能であることができるリンクにおいてブロックACKを送信することが許可されてもよい。
【0240】
マルチリンクACK/BA集約は、マルチリンク集約ACK/BAが許可されるかどうかを示すことができるサブフィールドである。ここで、マルチリンク集約ACK/BAは、リンクk上で送信されるACK/BAがリンク(L1…LM)上でのデータ送信を示すことを可能にする手順である。
【0241】
Cross_link_fragmentationは、複数のリンクにおいてフラグメンテーションされたMSDUを搬送することができるかどうかを示すことができるサブフィールドである。
【0242】
Operating_linksは、送信STAの動作リンクを示すことができるサブフィールドである。代わりに、このサブフィールドは、送信STA(複数可)と受信STA(複数可)との間で動作リンクをネゴシエートするために使用されてもよい。例えば、送信STAは、ADDBA要求フレーム内のこのサブフィールドにその動作リンクを含めてもよい。動作リンクのセットは、S_txと表されてもよい。受信STAは、受信STAがADDBA応答フレームを送信し返すときに受信STAが動作し、それをOperating_linksサブフィールドに入れることが可能なS_tx内のリンクを選択してもよい。
【0243】
図8を参照して、STA802は、STA801に、ブロックACKネゴシエーションにより応答してもよい。特に、STA802は、STA802に、812においてマルチリンク(ML)ADDBA応答フレームを送信してもよい。STA801は、ML_ADDBA要求フレームに情報の1つ以上の部分を含めてもよい。ML_ADDBA応答フレームでは、STA802は、その設定を示してもよい。STA801は、応答を受信すると、それにしたがって、そのBA送信手順を調節してもよい。
【0244】
上記言及されたADDBA要求/応答フレーム交換は、他のリンク(複数可)(例えば、リンク820)において行われてもよい。交換はまた、いくつかの態様では変化してもよい。1つの例では、STA801は、全てのリンクを通じてチャネルを取得してもよく、全てのリンクを通じてADDBA要求フレームを同時に送信してもよい。1つの例では、STA801は、複数のリンク上で独立したEDMA/CAを実行してもよく、STA801は、リンクを取得した直後に送信してもよい。いくつかの例では、ADDBA要求/応答フレームは、以下のことを使用して定義されてもよく:複数のリンクを通じてADDBA要求/応答フレームを複製することができ、各々のフレームは、マルチリンクの情報を搬送することができ;および/または複数のリンクを通じてADDBA要求/応答フレームが異なってもよく、各々のフレームは、マルチリンクの共通情報およびリンク依存情報を搬送することができる。
【0245】
ADDBA Req/Resp交換の後、STA801は、リンク810およびリンク820(例えば、813、814、823、824)においてデータフレームを送信してもよい。送信は、ADDBA Req/Respフレーム(例えば、811、812、821、822)においてネゴシエートされた設定に従ってもよい。
【0246】
データフレームの送信の後、STA801は、BA要求フレーム815を送信してもよい。このフレームでは、STA801は、即時または遅延したBAが要求されるかどうかを示してもよい。STA801はまた、マルチリンクBAまたはマルチリンク集約BAを要求することができるかどうかを示してもよい。図8の実施例では、遅延したBAが要求されてもよい。
【0247】
STA802は、BA要求フレームの受信の後にACKフレーム816により応答してもよく、ACKフレーム816は、直近のBA要求フレーム815に確認応答する。
【0248】
ADDBAネゴシエーションに基づいて、STA802は、1つ以上のリンク(例えば、810および/または820)の送信を準備してもよい。概して、ACK/BAは、複数のリンク/APからのMPDUについての確認応答、および/またはBAを使用した2つ以上のTIDを有するQoSデータフレームについての確認応答を含んでもよい。マルチリンク集約が合意される場合、STA802は、マルチリンク集約BA817を送信してもよく、1つのリンク(例えば、810)、ならびに/または全てのリンク(例えば、集約810および820)についてのBAは、別のリンク(例えば、820)において送信されてもよいことに留意されよう。例えば、832においてリンク820上で送信されるBA817を参照されよう。リンク810と共に説明される全ての例および機能も、リンク820により行われてもよく、逆もまたそうである。
【0249】
図8について、2つのSTAのみが明示的に示されるが、4つのSTA(例えば、リンクの端ごとに1つ)が存在してもよく、各々のリンクは、2つの論理STAの間のその自身のリンクに対応してもよく、各々の物理STAユニット/筐体(例えば、各々のSTA810およびSTA820)において複数の論理STAが存在してもよい。
【0250】
1つのケースでは、BA要求を示す図8の実施例とは対照的に、図9に示されるように、マルチリンク即時ブロックACK手順が存在してもよい。マルチリンク確認応答を有効にするために、ブロックACKネゴシエーションおよび手順へのバリエーションが存在してもよい。示されるように、マルチリンクADDBA要求/応答フレーム交換(例えば、911、912、921、922)は、本明細書で開示されるような1つ以上のリンク(例えば、910および920)において行われてもよい。ADDBA Req/Resp交換(例えば、911、912、921、922)の後、STA901は、リンク910およびリンク920においてデータフレーム(例えば、913、914、923、924)を送信してもよい。送信は、ADDBA Req/Respフレーム(例えば、911、912、921、922)においてネゴシエートされた設定に従ってもよい。
【0251】
データフレームの送信の後、STA901は、リンク(例えば、920)の1つにおいてBA要求フレーム(例えば、925)を送信してもよい。このフレームでは、STA901は、即時または遅延したBAが要求されるかどうかを示してもよい。STA901はまた、マルチリンクBAまたはマルチリンク集約BAを要求することができるかどうかを示してもよい。1つの例では、BAは、BARの同一のリンクにおいて送信されてもよい。1つの例では、STA901は、リンク920においてBARを送信してもよく、これは、BA送信もリンク920にあるはずであることを暗黙的に示す。1つの実施例では、即時マルチリンク集約BA926が要求される。
【0252】
STA902は、マルチリンク集約BAを準備してもよく、送信されたリンクBAR上でそれ(例えば、926)を送信してもよい。
【0253】
同様に、図8について、2つのSTAのみが明示的に示されるが、4つの論理STA(例えば、リンクの端ごとに1つ)が存在してもよく、各々のリンクは、2つの論理STAの間のその自身のリンクに対応してもよく、各々の物理STAユニット/筐体(例えば、各々のSTA910およびSTA920)において複数の論理STAが存在する。
【0254】
1つのケースでは、ホームリンクを通じてマルチリンクBAが存在してもよい。ホームリンクは、予め定義されてもよく、APおよびアソシエーションされたSTAによって合意されてもよい。簡易化されたADDBA要求/応答フレーム交換が使用されてもよい。このフレーム交換では、STAは、マルチリンクBAを許可することができることをネゴシエートしてもよい。BARおよびBAフレームがホームリンクを通じて送信されてもよい。ホームリンクの手順/ネゴシエーションは、本明細書で開示されるような他のネゴシエーション/手順と同様であってもよい。
【0255】
1つのケースでは、マルチリンクBAフレームが存在してもよい。上述した手順では、図8および9に関連して、非AP STAおよび/またはAP STAであってもよいSTAへの参照が行われる。上述した手順では、図8および9に関連して、いくつかのフレームが修正される必要があることがある。例えば、Multi-Link BA Capability要素、ならびに/またはMulti-Link ADDBA RequestおよびMulti-Link ADDBA Responseは、アクションフレームとして定義されてもよい。Multi-link ADDBA Request/Responseフレームアクションフィールドフォーマットは、表2において定義されてもよい。表2内の下線が引かれたフィールドは、修正されてもよい。斜体フィールドは、または本明細書で説明されるようなマルチリンク機構に適合するよう修正または再解釈されてもよい。
【0256】
【表2】
【0257】
ブロック Ack Actionフィールド値が表3において修正されてもよい。2つの新たなフィールド、ML ADDBA RequestおよびML ADDBA Requestが追加されてもよい。
【0258】
【表3】
【0259】
Block Ack Parameter Setフィールドが表4において修正されてもよい。xビットを有する新たなフィールド、リンクが追加される。1つの方法では、リンクフィールドは、データおよび確認応答送信の両方についてのリンクを示してもよい。1つの方法では、リンクは、2つのサブフィールドを有してもよい。1つのサブフィールドは、データリンクに対するものであってもよく、別のサブフィールドは、確認応答リンクに対するものであってもよい。
【0260】
【表4】
【0261】
Block Ack Timeout Valueフィールドは、全てのリンクにおけるBAについてのタイムアウト値を示してもよい。1つの実施例では、ピアリンクBlock Ack Timeout値が搬送されてもよい。
【0262】
Block Ack Starting Sequence Controlは、全てのリンクに対して使用されるシーケンス番号空間であってもよく、このフィールドは、全てのリンクを通じたフレームについての開始シーケンスを示してもよい。1つの実施例では、複数のリンクに対して複数のシーケンス番号空間が使用され、このフィールドフィールドは、ピアリンク開始シーケンスを示してもよい。
【0263】
表5は、Block Ack Request(BAR)フレームを含む実施例を示す。下線が引かれたフィールドは、Multi-Link BAR(ML BAR)を満たすために修正されてもよい。
【0264】
【表5】
【0265】
表6に示されるように、BAR Controlフィールドも修正されてもよい。Multi-TID、Compressed Bitmap、およびGCRの予約した組み合わせが、それがマルチリンクBARであることを示すために使用されてもよい。
【0266】
【表6】
【0267】
1つの方法では、802.11axにおいて定義されたBAR Controlフィールドが表7に示される。BAタイプにおける予約値は、これがML BARであることを示すために使用されてもよい。
【0268】
【表7】
【0269】
組み合わせがマルチリンクBARを示すことができる場合、BAR Infoフィールドは、Multi-linksフィールドを搬送してもよい。このフィールドは、BAを送信するリンクを示してもよい。全てのリンクを通じてBAを送信することができることを示すために値が使用されてもよい。BARとして同一のリンクを通じてBAを送信することができることを示すために値が使用されてもよい。
【0270】
BAフレームは、802.11において定義される。下線が引かれたフィールドは、Multi-Link BA(ML BA)を満たすために修正されてもよい。
【0271】
【表8】
【0272】
BA Controlフィールドにおける予約値は、これがML BAであることを示すために使用されてもよい。ML BAであることを示すためにこのフィールドが設定されると、BA情報フィールドは、Per Link Infoフィールドを搬送してもよい。各々のPer Link Infoフィールドは、LinkIDフィールド、対応するAckタイプ、およびBA情報を搬送してもよい。
【0273】
1つのケースでは、複数のSTAおよび複数のリンクからの確認応答集約を有効にするマルチリンクマルチSTA BA(ML MU BA)手順が存在してもよい。
【0274】
STAおよびAPは、プローブ要求、プローブ応答、ビーコン、アソシエーション、およびに/または再アソシエーションフレームなどの管理/制御フレームを使用して、それらのマルチリンクマルチSTA確認応答能力を交換してもよい。
【0275】
図10は、マルチリンクマルチSTA確認応答のための実施例の手順の図である。この実施例では、複数のSTA(例えば、STA1001、STA1002、STA1003)は、1つ以上のリンク(例えば、1010および1020)を通じてAP(例えば、AP1000)にULフレームを送信してもよい。ML MU BA手順は、1つ以上のリンクを通じてAPから1つ以上のSTAに確認応答送信を集約するために定義されてもよい。
【0276】
ML MU確認応答能力を有するAP1000は、利用可能なリンク1010において1つ以上のML MU トリガフレーム1011を送信することによって、ML MU確認応答対応STA(例えば、STA1001および1002)に対してUL送信をスケジュールしてもよい。1つの例では、複数のリンクを通じたML MU トリガフレーム送信は、同期されてもよい。AP1000は、チャネルを感知および取得してもよく、ML MU トリガフレームを同時に送信してもよい。1つの例では、ML MU トリガフレームは、トリガされたUL PPDUの直前に非同期に各々の利用可能なリンクを通じて送信されてもよい。図10に示される実施例では、AP1000は、リンク1010およびリンク1020の両方の上でチャネルを感知してもよい。リンク1010が最初に利用可能であってもよく、AP1000は、STA1001およびSTA1002からの送信をトリガするよう、ML MU トリガフレーム1011を送信してもよい。後に、リンク1020が利用可能であってもよく、APは、STA1001およびSTA1003からの送信をトリガするよう、ML MU トリガフレーム1021を送信してもよい。ML MU トリガフレームでは、APは、情報の1つ以上の部分を示してもよい。
【0277】
示される情報の1つの例は、マルチリンクマルチSTA集約確認応答をサポートすることができるかどうかであってもよい。例えば、1つのフィールドは、トリガフレームがML MU Triggerであること、およびML MU確認応答を予測することができることを示してもよい。
【0278】
示される情報の1つの例は、ML MU BAについてのリンクリストであってもよい。このリストは、集約ML MU BAを確認応答することができるリンクを含んでもよい。リンク上で送信したSTAは、同一または異なるリンク上でML MU BAを受信することを予測してもよい。
【0279】
示される情報の1つの例は、sequence_spaceサブフィールドであってもよい。このサブフィールドは、複数のリンクに対して同一のシーケンス空間を使用することができるかどうかを示してもよい。複数のリンクに対して複数のシーケンス空間を使用することができるケースでは、パケットを組み立てるために、シーケンス番号と共にリンクインデックスが使用されてもよい。
【0280】
示される情報の1つの例は、Buffer_sizeサブフィールドであってもよい。このサブフィールドは、送信STA(複数可)と受信STA(複数可)との間のバッファサイズネゴシエーションのために使用されてもよい。1つの方法では、受信STA(例えば、アップリンク送信におけるAPであってもよい)は、全てのリンクを通じて意図されたSTAごとのバッファサイズを判定してもよく、ML MU トリガフレームにおいてSTAに通知してもよい。APは、全てのSTAによって共通して使用される値であってもよい、トリガフレーム内の共通フィールドにおいてバッファサイズをシグナリングしてもよい。代わりに、APは、STAごとに異なってもよい、トリガフレーム内のSTA特有フィールドにおいてバッファサイズをシグナリングしてもよい。1つの方法では、受信STA(例えば、アップリンク送信におけるAP)は、リンクごとに意図されたSTAごとのバッファサイズを判定してもよく、ML MU トリガフレームにおいてSTAに通知してもよい。APは、リンクごとに全てのSTAによって共通して使用される値であってもよい、トリガフレーム内の共通フィールドにおいてバッファサイズをシグナリングしてもよい。代わりに、リンクごとに、STAごとに異なってもよい、トリガフレーム内のSTA特有フィールドにおいてバッファサイズをシグナリングしてもよい。代わりに、バッファ情報は、アソシエーション要求/応答、ビーコンフレーム、およびプローブ要求/応答フレームなどの管理フレームにおいて搬送されてもよい。
【0281】
ML MU トリガフレーム(複数可)を検出した後、所望のSTAは、リンク上でのUL送信を準備してもよい。ULパケットサイズは、APが許可したバッファサイズによって制限されてもよい。STAは、確認応答がML MU トリガフレームにおけるシグナリングに基づいていることを予測してもよい。例えば、ML MU BAがサポートされる場合、STAは、動作リンクの1つから送信された集約ML MU BAフレームを予測してもよい。
【0282】
ML MU トリガフレームは、トリガタイプとして定義されてもよい。例えば、CommonInfoフィールドに位置するTrigger Typeフィールドは、表0に示されるようなML MU トリガフレームを示すような値を有するように修正されてもよい。
【0283】
【表9】
【0284】
トリガフレーム内のUser Infoフィールドに位置するTrigger Dependent User Informationフィールドは、以下の情報のうちの1つ以上を包含してもよい:全てのリンクの間のユーザごとのバッファサイズ;リンクごとのユーザごとのバッファサイズ;動作リンクリスト;および/または確認応答送信リンク。確認応答送信リンクフィールドは、確認応答を送信することができるリンクを示すために使用されてもよい。また、ML MU トリガフレーム内のアドレスフィールドが修正されてもよい。例えば、送信機アドレスは、仮想APのアドレスであってもよく、仮想APは、複数のリンク上のAPを表す。
【0285】
本発明の特徴および要素が特定の組み合わせでの好ましい実施形態において説明されてきたが、各々の特徴または要素は、好ましい実施形態の他の特徴および要素なしで単独で、または本発明の他の特徴および要素とのもしくは本発明の他の特徴および要素なしの様々な組み合わせで使用されてもよい。
【0286】
本明細書で説明されるソリューションは、802.11特有プロトコルを考慮するが、本明細書で説明されるソリューションは、このシナリオに限定されず、他の無線システムに適用可能であることが理解されよう。
【0287】
設計および手順の実施例において様々なフレーム間間隔を示すためにSIFSが使用されるが、RIFS、AIFS、DIFS、または他の合意された時間間隔などの全ての他のフレーム間間隔が同一のソリューションにおいて適用されてもよい。
【0288】
トリガされるTXOPごとに4つのRBがいくつかの図に例として示されるが、利用されるRB/チャネル/帯域幅の実際の数は可変であってもよい。
【0289】
本明細書で開示されるように、マルチリンク無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を有効にするシステム、方法、およびデバイスが存在してもよい。1つ以上の非AP基地局(STA)マルチリンクデバイス(MLD)および1つ以上のアクセスポイント(AP)MLDは、相互にマルチリンクアソシエーションを確立してもよく、それによって、改善され且つより効率的な無線通信を有効にするマルチリンク接続を確立する。
【0290】
特徴および要素が特定の組み合わせで上記説明されたが、当業者は、各々の特徴または要素が単独で使用されてもよく、または他の特徴および要素とのいずれかの組み合わせで使用されてもよいことを認識するであろう。加えて、本明細書で説明される方法は、コンピュータまたはプロセッサによる実行のためにコンピュータ可読媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアにおいて実装されてもよい。コンピュータ可読媒体の例は、電気信号(有線接続または無線接続を通じて送信される)およびコンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、それらに限定されないが、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよび着脱可能ディスクなどの磁気媒体、磁気光学媒体、ならびにCD-ROMディスクおよびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光学媒体を含む。WTRU、UE、端末、基地局、RNC、またはいずれかのホストコンピュータにおける使用のための無線周波数送受信機を実装するために、ソフトウェアと関連してプロセッサが使用されてもよい。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図2
図3A
図3B
図3C
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2022-03-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
非アクセスポイント(非AP)マルチリンクデバイス(MLD)によって実行される方法であって、
第1のリンクを介してアクセスポイント(AP)MLDに要求を送信するステップであって、前記要求は、マルチリンク動作のための要求および前記非AP MLDの仮想識別子を含み、前記仮想識別子は、メディアアクセス制御アドレスである、ステップと、
前記第1のリンクを介して前記AP MLDから前記要求への応答を受信するステップであって、前記応答は、前記非AP MLDについての前記マルチリンク動作の複数のリンクと関連付けられたアソシエーション識別子を含む、ステップと、
前記アソシエーション識別子に基づいて、前記マルチリンク動作を使用して前記AP MLDと通信するステップと、
を備えた、方法。
【請求項2】
前記マルチリンク動作の複数のリンクのリンクごとに前記非AP MLDおよびAP MLDにおいて物理レイヤおよび論理エンティティが存在する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記応答は、ビーコンであり、前記ビーコンは、能力要素を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記マルチリンク動作のためのチャネル情報を受信するステップを更に備えた、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記非AP MLDは、1つよりも多い基地局を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のリンク上で前記送信するステップおよび前記受信するステップは、単一のリンクを通じて行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記AP MLDは、複数のAPである、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
非アクセスポイント(非AP)マルチリンクデバイス(MLD)であって、前記非AP MLDは、送受信機に動作可能に結合されたプロセッサを備え、
前記プロセッサおよび送受信機は、第1のリンクを介してアクセスポイント(AP)MLDに要求を送信するように構成され、前記要求は、マルチリンク動作のための要求および前記非AP MLDの仮想識別子を含み、前記仮想識別子は、メディアアクセス制御アドレスであり、
前記プロセッサおよび送受信機は、前記第1のリンクを介して前記AP MLDから前記要求への応答を受信するように構成され、前記応答は、前記非AP MLDについての前記マルチリンク動作の複数のリンクと関連付けられたアソシエーション識別子を含み、
前記プロセッサおよび送受信機は、前記アソシエーション識別子に基づいて、前記マルチリンク動作を使用して前記AP MLDと通信するように構成されている、
非AP MLD。
【請求項9】
前記マルチリンク動作の複数のリンクのリンクごとに前記非AP MLDおよびAP MLDにおいて物理レイヤおよび論理エンティティが存在する、請求項8に記載の非AP MLD。
【請求項10】
前記応答は、ビーコンであり、前記ビーコンは、能力要素を含む、請求項8に記載の非AP MLD。
【請求項11】
前記プロセッサおよび送受信機は、前記マルチリンク動作のためのチャネル情報を受信するように構成されている、請求項8に記載の非AP MLD。
【請求項12】
前記非AP MLDは、1つよりも多い基地局を含む、請求項8に記載の非AP MLD。
【請求項13】
前記第1のリンク上で前記送信することおよび前記受信することは、単一のリンクを通じて行われる、請求項8に記載の非AP MLD。
【請求項14】
前記AP MLDは、複数のAPである、請求項8に記載の非AP MLD。
【国際調査報告】