(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-12
(54)【発明の名称】モップ自昇降式清掃用具
(51)【国際特許分類】
A47L 13/22 20060101AFI20221004BHJP
A47L 13/58 20060101ALI20221004BHJP
【FI】
A47L13/22
A47L13/58
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021576439
(86)(22)【出願日】2020-11-17
(85)【翻訳文提出日】2021-12-21
(86)【国際出願番号】 CN2020129270
(87)【国際公開番号】W WO2022007292
(87)【国際公開日】2022-01-13
(31)【優先権主張番号】202010652864.7
(32)【優先日】2020-07-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521557964
【氏名又は名称】河北潔仕宝日用塑料制品有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001999
【氏名又は名称】特許業務法人はなぶさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】任永旺
【テーマコード(参考)】
3B074
【Fターム(参考)】
3B074EE02
(57)【要約】
本発明では、モップとモップバケツを含むモップ自昇降式清掃用具が開示されており、モップのモップヘッドは固定盤と昇降盤を含み、固定盤はモップロッドに接続され、前記昇降盤は前記固定盤に接続され、前記昇降盤と前記固定盤との間は隙間があり、前記隙間は前記昇降盤の中心から外周に向かって徐々に減少し、前記隙間内には駆動材が設けられており、前記駆動材は隙間の比較的大きい一端に位置する時に、前記昇降盤は低位に位置し、前記モップヘッドは回転する時に、前記駆動材は遠心力の作用で外周に向かって運動して前記隙間が増加するように駆動して、前記昇降盤を高位に上昇させる。本発明は、モップヘッドの回転速度を調節することによって前記モップヘッドの昇降を制御することを実現し、モップが自動的にモップバケツ内で洗浄又は脱水を切り替える操作を操作することができ、引き上げる等の操作を必要としなくてシームレスに切り替えて、とても便利である。
【選択図】
図20
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モップヘッド(2)とモップロッド(3)とを含むモップ(1)及びモップバケツ(6)を含むモップ自昇降式清掃用具であって、
前記モップバケツ内には前記モップを作動させるように支持するための支持柱(66)が設けられており、洗浄及び/又は脱水のために、前記モップヘッドは前記支持柱に支持されて、
前記モップヘッドは固定盤(21)と昇降盤(22)を含み、前記固定盤は前記モップロッドに接続されて、且つ回転可能であり、前記昇降盤は前記固定盤に対して上下に移動可能であり、且つ前記昇降盤は前記固定盤に伴って回動可能であり、
前記昇降盤と前記固定盤との間は隙間(4)があり、前記隙間は前記昇降盤の中心から外周に向かって徐々に減少し、前記隙間内には駆動材(5)が設けられており、前記駆動材は隙間の比較的大きい一端に位置する時、前記昇降盤は低位に位置し、前記モップヘッドは回転する時、前記駆動材は遠心力の作用で外周に向かって運動して前記隙間が増加するように駆動して、これにより、前記昇降盤を高位に上昇させる、
ことを特徴とする、モップ自昇降式清掃用具。
【請求項2】
前記隙間内には前記駆動材の運動方向を導くためのガイド溝(41)が設けられており、前記ガイド溝は前記昇降盤又は前記固定盤に設けられ、前記ガイド溝は前記隙間が前記昇降盤の中心から外周に向かって徐々に減少する構造を構成するように傾斜して設けられる、
ことを特徴とする、請求項1に記載のモップ自昇降式清掃用具。
【請求項3】
前記駆動材は球体又はブロック状であり、前記駆動材には前記駆動材を前記隙間の比較的大きい一端に向かって運動させるように駆動する弾性駆動材(51)が設けられている、
ことを特徴とする、請求項1に記載のモップ自昇降式清掃用具。
【請求項4】
前記固定盤と前記昇降盤との間には弾性材が設けられており、前記弾性材は前記隙間が比較的小さい状態で保持されるように駆動して、前記昇降盤が低位に位置するようにさせる、
ことを特徴とする、請求項1に記載のモップ自昇降式清掃用具。
【請求項5】
前記モップロッドは手押し回転モップロッドであり、手でロッドを押圧することによって前記固定盤が回転するように駆動し、
又は、モータによって前記モップヘッドが回転するように駆動する、
ことを特徴とする、請求項1に記載のモップ自昇降式清掃用具。
【請求項6】
前記昇降盤は空洞(221)を有し、前記固定盤は前記空洞内に位置して、且つ前記固定盤は前記空洞内から突出するボス(211)を有し、前記昇降盤は前記ボスが貫通するための貫通孔を有し、前記ボスは前記モップロッドに可動に接続される、
ことを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載のモップ自昇降式清掃用具。
【請求項7】
前記貫通孔は軸方向に沿って孔壁(222)が延伸されており、前記孔壁は前記ボスの側壁に当てて、前記孔壁と前記側壁にはいずれも貫通口(223)が設けられており、前記駆動材には前記貫通口に挿入可能な位置決め柱(52)が設けられており、前記駆動材は前記隙間の比較的大きい一端に位置する時、前記位置決め柱は2つの前記貫通口内に同時に挿入して前記昇降盤をロックする、
ことを特徴とする、請求項6に記載のモップ自昇降式清掃用具。
【請求項8】
前記モップバケツには浄水区(61)が設けられており、前記浄水区の上方は作動区(62)であり、前記浄水区内には浄水を作動区に汲み上げられる揚水ポンプ(7)が設けられており、前記揚水ポンプが作動するように駆動する駆動部(71)は前記浄水区内から前記作動区まで貫通し、前記駆動部の上端は前記支持柱であり、
前記モップは前記駆動部に支持されて回転して作動することができ、且つ前記昇降盤と前記駆動部との間には、両者を周方向に回り止め可能な係合部(72)が設けられており、前記昇降盤は低位に位置する時、前記係合部が係合されて前記揚水ポンプが作動するように駆動して、揚水ポンプは浄水を汲み上げて前記モップに散布し、前記昇降盤は高位に位置する時に、前記係合部が係合を離脱して前記揚水ポンプに作動を停止させ、前記モップは回転を続けて脱水される、
ことを特徴とする、請求項1に記載のモップ自昇降式清掃用具。
【請求項9】
前記モップバケツには汚水区(63)がさらに設けられており、前記汚水区は前記浄水区に連通されていなくて前記作動区に連通され、前記モップが前記作動区で操作することによって生成された汚水が前記汚水区内に流れることができる、
ことを特徴とする、請求項8に記載のモップ自昇降式清掃用具。
【請求項10】
前記揚水ポンプはポンプハウジング(78)と羽根車(73)を含み、前記羽根車はモップバケツに固設された回転軸(74)に嵌着され、且つ回転可能であり、前記羽根車はそれと同軸に設けられた駆動軸(731)を有し、前記駆動軸は前記浄水区内から貫通して前記駆動部を構成し、前記モップヘッドは前記駆動軸が挿入するための位置決め孔(732)を有する、
ことを特徴とする、請求項8に記載のモップ自昇降式清掃用具。
【請求項11】
前記揚水ポンプはピストンポンプ(77)を含み、前記揚水ポンプは前記駆動部(71)に接続されて、前記駆動部によって駆動される、
ことを特徴とする、請求項8に記載のモップ自昇降式清掃用具。
【請求項12】
前記ピストンポンプのピストンロッド(771)はコネクティングロッド(772)を介して偏心輪(773)にヒンジ接続され、前記偏心輪はギア機構を介して前記駆動部に接続される、
ことを特徴とする、請求項11に記載のモップ自昇降式清掃用具。
【請求項13】
前記係合部は前記駆動部の外周に設けられたリブ(721)及び前記位置決め孔の内側壁に設けられた凹溝(722)であり、前記リブと前記凹溝とが互いに噛合して前記駆動軸と前記昇降盤が周方向に回動することを制限することが可能である、
ことを特徴とする、請求項8に記載のモップ自昇降式清掃用具。
【請求項14】
前記モップバケツは上下積層構造の第1のバケツ本体(64)と第2のバケツ本体(65)を含み、下方に位置する前記第1のバケツ本体は前記浄水区であり、上方に位置する前記第2のバケツ本体は前記作動区であり、前記第2のバケツ本体の外周には下方に向かって収容室(651)が延伸されており、前記収容室は前記汚水区である、
ことを特徴とする、請求項9に記載のモップ自昇降式清掃用具。
【請求項15】
前記モップバケツはバケツ本体を含み、前記バケツ本体内はその内腔を前記浄水区と前記汚水区に仕切った仕切板(671)を有し、且つ前記浄水区の上方には蓋板(69)が設けられており、前記蓋板の上方は前記作動区である、
ことを特徴とする、請求項9に記載のモップ自昇降式清掃用具。
【請求項16】
前記モップバケツ内には前記モップを洗浄するための洗浄材が設けられており、前記モップは低位に位置して洗浄される時、前記洗浄材は前記モップの拭取物に接触して拭取物を洗浄する、
ことを特徴とする、請求項1に記載のモップ自昇降式清掃用具。
【請求項17】
前記洗浄材は洗浄ブレード、洗浄ブラシ又はその軸線に沿って回転可能なローラ筒を含む、
ことを特徴とする、請求項16に記載のモップ自昇降式清掃用具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、清掃用品の技術分野に属し、特に電動モップ自昇降式清掃用具に関する。
【背景技術】
【0002】
既存のモップとモップバケツとのセット用具においては、洗浄および脱水を実現するように同軸に昇降可能なモップバケツがあり、それはモップの昇降によってなされるものであり、例えば、特許番号がZL201821379338.2の中国実用新案では、「モップを洗浄する自昇降式清掃用具である浄水と汚水とが分離する洗浄バケツ」が開示されており、その洗浄バケツには昇降装置が設けられており、手動でモップを引き上げることによって高位と低位との切り替えを実現し、また、例えば、特許番号がZL201820024081.2の中国実用新案では、「モップ自昇降式清掃用具」が開示されており、同様に手動で昇降装置を引き上げることによって高位と低位との切り替えを実現する。
このようなモップバケツが洗浄の状態と脱水の状態とを切り替えることは、いずれもモップヘッドの高低位置を変更することによって実現され、状態を切り替える時にモップヘッドの回転を停止するようにモップヘッドを操作して上向きにモップヘッドを引き上げる必要があり、操作は比較的煩瑣である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が主に解決しようとする技術的な課題は、モップヘッドの回転速度を調節することによって前記モップヘッドの昇降を制御することを実現し、モップがモップバケツ内で洗浄又は脱水の操作を自動的に操作して切り替えることができ、引き上げる等の操作を必要としなくて、シームレスに切り替えて、とても便利である、清掃用具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記技術的な課題を解決するために、本発明が採用される1つの技術案は以下の通りである。
モップとモップバケツを含むモップ自昇降式清掃用具であって、前記モップはモップヘッドとモップロッドを含み、前記モップバケツ内には前記モップを作動させるように支持するための支持柱が設けられており、洗浄及び/又は脱水のために、前記モップヘッドは前記支持柱に支持される。
【0005】
前記モップヘッドは固定盤と昇降盤を含み、前記固定盤は前記モップロッドに接続されて、且つ回転可能であり、前記昇降盤は前記固定盤に対して上下に移動可能であり、且つ前記昇降盤は前記固定盤に伴って回動可能である。
【0006】
前記昇降盤と前記固定盤との間は隙間があり、前記隙間は前記昇降盤の中心から外周に向かって徐々に減少し、前記隙間内には駆動材が設けられており、前記駆動材は隙間の比較的大きい一端に位置する時、前記昇降盤は低位に位置し、前記モップヘッドは回転する時、前記駆動材は遠心力の作用で外周に向かって運動して前記隙間が増加するように駆動して、これにより、前記昇降盤を高位に上昇させる。
【0007】
さらに、前記隙間内には前記駆動材の運動方向を導くためのガイド溝が設けられており、前記ガイド溝は前記昇降盤又は前記固定盤に設けられ、前記ガイド溝は、前記隙間が前記昇降盤の中心から外周に向かって徐々に減少する構造を構成するように傾斜して設けられる。
【0008】
さらに、前記駆動材は球体又はブロック状であり、前記駆動材には前記駆動材を前記隙間の比較的大きい一端に向かって運動させるように駆動する弾性駆動材が設けられている。
【0009】
さらに、前記固定盤と前記昇降盤との間には弾性材が設けられており、前記弾性材は前記隙間が比較的小さい状態で保持されるように駆動して、前記昇降盤が低位に位置するようにさせる。
【0010】
さらに、前記モップロッドは手押し回転モップロッドであり、手でロッドを押圧することによって前記固定盤が回転するように駆動する。
又は、モータによって前記モップヘッドが回転するように駆動する。
【0011】
さらに、前記昇降盤は空洞を有し、前記固定盤は前記空洞内に位置して、且つ前記固定盤は前記空洞内から突出するボスを有し、前記昇降盤は前記ボスが貫通するための貫通孔を有し、前記ボスは前記モップロッドに可動に接続される。
【0012】
さらに、前記貫通孔は軸方向に沿って孔壁が延伸されており、前記孔壁は前記ボスの側壁に当てて、前記孔壁と前記側壁にはいずれも貫通口が設けられており、前記駆動材には前記貫通口に挿入可能な位置決め柱が設けられており、前記駆動材は前記隙間の比較的大きい一端に位置する時、前記位置決め柱は2つの前記貫通口内に同時に挿入して前記昇降盤をロックする。
【0013】
さらに、前記モップバケツには浄水区が設けられており、前記浄水区の上方は作動区であり、前記浄水区内には浄水を作動区に汲み上げられる揚水ポンプが設けられており、前記揚水ポンプが作動するように駆動する駆動部は前記浄水区内から前記作動区まで貫通し、前記駆動部の上端は前記支持柱である。
【0014】
前記モップは前記駆動部に支持されて回転して作動することができ、且つ前記昇降盤と前記駆動部との間には、両者を周方向に回り止め可能な係合部が設けられており、前記昇降盤は低位に位置する時、前記係合部が係合されて前記揚水ポンプが作動するように駆動して、揚水ポンプは浄水を汲み上げて前記モップに散布し、前記昇降盤は高位に位置する時に、前記係合部が係合を離脱して前記揚水ポンプに作動を停止させ、前記モップは回転を続けて脱水される。
【0015】
さらに、前記モップバケツには汚水区がさらに設けられており、前記汚水区は前記浄水区に連通されていなくて前記作動区に連通され、前記モップが前記作動区で操作することによって生成された汚水が前記汚水区内に流れることができる。
【0016】
さらに、前記揚水ポンプはポンプハウジングと羽根車を含み、前記羽根車はモップバケツに固設された回転軸に嵌着され、且つ回転可能であり、前記羽根車はそれと同軸に設けられた駆動軸を有し、前記駆動軸は前記浄水区内から貫通して前記駆動部を構成し、前記モップヘッドは前記駆動軸が挿入するための位置決め孔を有する。
【0017】
さらに、前記揚水ポンプはピストンポンプを含み、前記ピストンポンプは前記駆動部に接続されて前記駆動部によって駆動される。
【0018】
さらに、前記ピストンポンプのピストンロッドはコネクティングロッドを介して偏心輪にヒンジ接続され、前記偏心輪はギア機構を介して前記駆動部に接続される。
【0019】
さらに、前記係合部は前記駆動部の外周に設けられたリブ及び前記位置決め孔の内側壁に設けられた凹溝であり、前記リブと前記凹溝とが互いに噛合して前記駆動軸と前記昇降盤が周方向に回動することを制限することができる。
【0020】
さらに、前記モップバケツは上下積層構造の第1のバケツ本体と第2のバケツ本体を含み、下方に位置する前記第1のバケツ本体は前記浄水区であり、上方に位置する前記第2のバケツ本体は前記作動区であり、前記第2のバケツ本体の外周には下方に向かって収容室が延伸されており、前記収容室は前記汚水区である。
【0021】
さらに、前記モップバケツはバケツ本体を含み、前記バケツ本体内はその内腔を前記浄水区と前記汚水区に仕切った仕切板を有し、且つ前記浄水区の上方には蓋板が設けられており、前記蓋板の上方は前記作動区である。
【0022】
さらに、前記モップバケツ内には前記モップを洗浄するための洗浄材が設けられており、前記モップは低位に位置して洗浄される時、前記洗浄材は前記モップの拭取物に接触して拭取物を洗浄する。
【0023】
さらに、前記洗浄材は洗浄ブレード、洗浄ブラシ又はその軸線に沿って回転可能なローラ筒を含む。
【発明の効果】
【0024】
本発明の回転モップは、一定の回転速度で、駆動材の遠心力作用で外周に向かって運動して昇降盤を押し上げることによって、モップヘッドの昇降操作を操作することを実現することができ、自動的に昇降して手動でモップを引き上げる操作を必要としなくて、非常に便利である。
【0025】
本発明のモップ自昇降式清掃用具は洗浄と脱水の操作を切り替える時に、手動で引き上げる必要がなくて、洗浄と脱水との間のシームレスな切り替えを実現し、切り替える時にもモップヘッドの回動が停止することを待つ必要がなくて、手間を節約する。
【0026】
洗浄時に、揚水ポンプで水を噴射することによって、洗浄効果が優れており、脱水時に、昇降盤の上昇に伴って揚水ポンプを駆動することから離脱することができ、噴水が停止した後でモップは回転を続けて脱水され、洗浄及び脱水の操作全体はシームレスに切り替えられ、一気に行われる。
【0027】
上記説明は本発明の技術案の概要に過ぎないが、本発明の技術的な手段をより明確に理解して明細書の内容に応じて実施することができるように、以下、本発明の好ましい実施例を挙げ、図面を参照しながら詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】
図1は、実施例1の回転モップの全体構造の模式図である。
【
図2】
図2は、実施例1の回転モップの分解構造の模式図である。
【
図3】
図3は、実施例1の回転モップの断面図(昇降盤が低位に位置する)である。
【
図4】
図4は、実施例1の回転モップの断面図(昇降盤が高位に位置する)である。
【
図5】
図5は、実施例1の昇降盤の構造模式図である。
【
図6】
図6は、実施例1の固定盤の構造模式図である。
【
図7】
図7は、実施例1の清掃用具の全体構造の模式図である。
【
図8】
図8は、実施例1の清掃用具の断面図である。
【
図9】
図9は、実施例1の清掃用具を分解した構造の模式図である。
【
図12】
図12は、実施例2の清掃用具の全体構造の模式図である。
【
図14】
図14は、実施例3の回転モップの全体構造の模式図である。
【
図18】
図18は、実施例3の駆動材の分解模式図(ブロック状の駆動材)である。
【
図22】
図22は、実施例4のモップバケツを分解した模式図である。
【
図24】
図24は、実施例5のウォッシュフレームと洗浄材の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施例について詳細に説明して、本発明の利点及び特徴は当業者により容易に理解されることができて本発明の保護範囲がより明瞭で明確に規定されるようにする。
【0030】
実施例1
回転モップであって、
図1に示すように、モップ1はモップヘッド2とモップロッド3を含み、前記モップヘッドは洗浄及び/又は脱水を実現するように回転可能であり、前記モップヘッドの回転は手でモップロッドを押圧すること、又は、モータによって駆動される。
【0031】
図2~
図4に示すように、前記モップヘッドは固定盤21と昇降盤22を含み、前記固定盤は前記モップロッドに接続されて、且つ回転可能であり、前記昇降盤は前記固定盤に接続され、前記昇降盤は前記固定盤に対して上下に移動可能であり、且つ前記昇降盤は前記固定盤に伴って回動可能であり、拭取物は前記昇降盤に固定接続され、なお、ここで説明される昇降盤の上下移動は、モップヘッドが正常に下方に位置する時に対する状態である。
【0032】
前記昇降盤と前記固定盤との間は隙間4があり、前記隙間は前記昇降盤の中心から外周に向かって徐々に減少し、前記隙間内には駆動材5が設けられており、前記駆動材は隙間の比較的大きい一端に位置する時、前記昇降盤は低位に位置し、前記モップヘッドは回転する時、前記駆動材は遠心力の作用で外周に向かって運動して前記隙間が増加するように駆動して、前記昇降盤を高位に上昇させ、さらに拭取物が設けられた昇降盤の自動昇降を実現して、これにより、高位の動作と低位時の操作を完了させることができ、手動で引き上げる動作は不要である。
【0033】
実施時に、前記駆動材の重量を調整することによって、ある回転速度で前記駆動材が前記隙間を広げることができることを達成することができ、これは分かりやすく、ここで、前記駆動材の具体的な重量に対して定量化しにくく、それは重量も昇降盤の重量及び製品が実際に達成できる精度(滑りのスムーズさ)によって試験して調整される必要があるからである。
【0034】
前記隙間内には前記駆動材の運動方向を導くためのガイド溝41が設けられており、前記ガイド溝は前記昇降盤又は前記固定盤に設けられ、前記ガイド溝は前記隙間が前記昇降盤の中心から外周に向かって徐々に減少する構造を構成するように傾斜して設けられる。
【0035】
本実施例は、
図2に示すように、前記ガイド溝は前記固定盤に設けられ、前記ガイド溝が前記駆動材の運動方向を導くことによって、前記駆動材を最適な経路に沿って運動させて前記昇降盤を広げる動作を完了させることができ、好ましくは、前記ガイド溝は少なくとも2つ設けられており、且つ、モップヘッドの回転軸線で均一に配置される。
【0036】
本実施例において、前記ガイド溝は2つ設けられており(即ち、駆動材は2つ設けられている)、少なくとも2つ設けることによって、モップヘッドの回転時のバランスが実現されることができて、且つ、サンプル試験によって、2つのガイド溝(駆動材)は前記昇降盤を広げる動作をよく完了させることができて、回転時にモップヘッドのバランス及び回動のスムーズさのいずれにも影響を及ぼさない。
【0037】
好ましくは、前記駆動材は球体であり、球体構造は運動する時に摩擦力を減少させることができ、駆動材がスムーズに運動することができるようにする。
【0038】
本実施例において、前記球体は金属で作られ、前記金属の球体は一定の重量を有し、回動の遠心力によって、それを外周に向かって運動させやすく、これにより、前記隙間を広げることができる。
【0039】
図3及び
図4に示すように、前記固定盤と前記昇降盤との間には弾性材23が設けられており、前記弾性材は前記隙間が比較的小さい状態で保持されるように駆動して前記昇降盤が低位に位置するようにさせ、即ち、常態時に、前記昇降盤が低位に位置して、且つ弾性材によっても前記昇降盤の高位に位置した後の復帰を補助することができ、本実施例において、前記弾性材は螺旋バネである。
【0040】
本発明のモップ及びモップヘッドの回転は手で回転モップロッドを押圧することによって実現され、又は、モータによって駆動されることができ、両者はいずれも従来技術であるため、くどくど述べる必要はない。
【0041】
前記固定盤及び前記昇降盤の具体的な構造は、
図5及び
図6に示すように、前記昇降盤22は空洞221を有し、前記固定盤は前記空洞内に位置して、且つ前記固定盤21は前記空洞内から突出するボス211を有し、前記ボスは前記モップロッドに可動に接続される。
【0042】
本実施例において、前記モップロッドと前記ボスとは十字軸を介して接続されて、これにより、前記モップヘッドは全方向に回動することを実現することができ、前記昇降盤にも拭取物を取り付けるための面板24が設けられており、前記面板は前記昇降盤に取り外し可能に接続される。
【0043】
図7~
図9に示すように、モップ1とモップバケツ6を含む清掃用具であって、前記モップは上記回転モップを採用し、前記モップバケツには浄水区61が設けられており、前記浄水区の上方は作動区62であり、前記浄水区内には浄水を作動区に汲み上げられる揚水ポンプ7が設けられており、前記揚水ポンプが作動するように駆動する駆動部71は、前記浄水区内から前記作動区まで貫通するとともに、前記駆動部は、前記モップが作動するように支持する支持部を構成している。
【0044】
貫通した前記駆動部は、同時に、前記モップが作動するように支持する支持柱66を構成し、前記モップは前記駆動部に支持されて回転して作動することができ、且つ前記昇降盤と前記駆動部との間には、両者を周方向に回り止め可能な係合部72が設けられており、前記昇降盤は低位に位置する時に前記係合部が係合されて前記揚水ポンプが作動するように駆動して、揚水ポンプは浄水を汲み上げて前記モップに散布し、前記昇降盤は高位に位置する時に前記係合部が係合を離脱して前記揚水ポンプに作動を停止させ、前記モップは回転を続けて脱水される。
【0045】
本発明の清掃用具は、洗浄と脱水とを切り替える操作時に、手動で引き上げる必要がなく、モップヘッドの回転速度を調節することによってモップヘッドを昇降する操作を完了させて洗浄と脱水との間のシームレスな切り替えを実現し、切り替えようとする時にもモップヘッドの回動が停止することを待つ必要がなくて、手間を節約し、洗浄時に揚水ポンプで水を散布して、洗浄効果が優れている。
【0046】
本発明のモップバケツは浄水と汚水とを分離する機能も有し、前記モップバケツには汚水区63も設けられており、前記汚水区は前記浄水区に連通されていなくて前記作動区に連通され、前記汚水区内には、前記モップが前記作動区で操作することによって生成された汚水が流れることができる。
【0047】
本実施例において、前記モップバケツは上下積層構造の第1のバケツ本体64と第2のバケツ本体65を含み、下方に位置する前記第1のバケツ本体は前記浄水区であり、上方に位置する前記第2のバケツ本体は前記作動区であり、前記浄水区には注水口611も設けられている。
【0048】
前記第2のバケツ本体の外周は下方に向かって収容室651が延伸されており、前記収容室は前記汚水区であり、下方に向かって延伸された前記収容室が構成する前記汚水区は、前記作動区よりも低いため、作動区から生成された廃水は重力の作用で自動的に前記汚水区内に流れることができる。
【0049】
図9及び
図10に示すように、前記作動区内には前記モップの拭取物を洗浄するための洗浄材が設けられており、本実施例において、前記洗浄材は水平に設けられたローラ筒8であり、前記ローラ筒はその軸線に沿って回転することができ、前記ローラ筒の外周はいくつかの尖歯81を有する。
【0050】
前記モップが前記作動区で操作する時に、前記ローラ筒は前記モップの拭取物と一定の押し圧を形成することができ、その表面の尖歯によって拭取物の表面のゴミを整理するのに寄与することができ、本実施例において、前記尖歯は円錐台形状であり、当然に、前記尖歯は円錐形状又は円柱形状に設けられてもよい。
【0051】
図8及び
図11に示すように、前記揚水ポンプはポンプハウジング78と羽根車73を含み、前記羽根車はモップバケツに固設された回転軸74に嵌着されて、且つ回転可能であり、前記羽根車はそれと同軸に設けられた駆動軸731を有し、前記駆動軸は前記浄水区内から貫通して前記駆動部を構成する。前記モップヘッドは前記駆動軸が挿入可能な位置決め孔732を有する。
【0052】
本実施例は、
図11に示すように、前記羽根車73は第1の羽根731と第2の羽根732を含み、前記第2の羽根は前記第1の羽根の下方に位置して同軸に設けられ、前記第2の羽根の上端は前記第1の羽根を被覆するように上方に向かって延伸し、その伸び出た部分は前記ポンプハウジングを構成し、前記第2の羽根の出水速度は前記第1の羽根の出水速度よりも遅い。
【0053】
さらに、本実施例において、前記第1の羽根と第2の羽根とは同期に回動して、且ついずれも軸流式羽根であるが、両者の羽根角度が異なり、即ち異なる羽根角度で異なる出水速度を実現し、前記羽根角度とは羽根の出水角度、即ち羽根とその羽根車本体の端面との挟み角であり、羽根の出水角度は異なることによって、異なる水圧が提供されて異なる出水速度が実現されることができる。
【0054】
本実施例において、前記第2の羽根は下方に位置して、さらに、揚水腔の前記浄水貯留区を連通する給水口に位置して、第1歩の揚水のために使用され、比較的小さい羽根角度で浄水を揚水腔内に汲み上げて、角度が比較的大きい第1の羽根によって浄水を汲み上げてモップに噴射し、角度が比較的大きい第1の羽根はより大きい水圧及び流速を提供することができる。
【0055】
ちなみに、揚水ポンプのポンプハウジングは従来の固定されて回転しない構造として設けられてもよいし、本実施例における羽根車と同期に回動する構造として設けられてもよく、且つ本実施例におけるポンプハウジングと前記第2の羽根とは一体構造である。
【0056】
より具体的には、本発明では、前記位置決め孔は、
図3に示すように、前記固定盤に位置する止まり孔7321及び前記昇降盤に位置する貫通孔7322を含み、前記止まり孔は貫通孔と同軸に設けられ、モップが駆動軸の軸端に置かれた時に、止まり孔は支持作用を実現するために使用されて、貫通孔を有する昇降盤は自由に昇降することができて、干渉が生じないようになっている。
【0057】
本実施例において、前記係合部は、
図7及び
図11に示すように、前記駆動部の外周に設けられたリブ721及び前記位置決め孔の内側壁に設けられた凹溝722であり、前記リブと前記凹溝はお互いに噛合可能として前記駆動軸と前記昇降盤が周方向に回動することを制限する。
【0058】
前記リブと前記凹溝の構造は安定に係合され、且つ射出時に一回で成形可能で、製造しやすい。
【0059】
本発明の前記羽根車の回転軸は鉛直に設けられ、前記羽根車の下端と前記モップバケツとの間には平面軸承75が設けられており、前記羽根車が伸び出た駆動軸は同時にモップヘッドを支持する機能を担うため、特に本実施例において、手でモップロッドを押圧する時に、羽根車は大きな軸力を受けるようになって、長時間に使用されると摩耗しやすく、平面軸承を増加することによって羽根車が回動するスムーズ性を向上させるとともに、羽根車の使用寿命も増やすことができる。
【0060】
本実施例における清掃用具の作動原理は、モップは常態時に前記昇降盤が低位に位置し、モップを前記駆動部に置いて作動するように回転させて、前記係合部による係合で前記揚水ポンプが作動するように駆動し、揚水ポンプが浄水を汲み上げて前記モップに散布してモップの洗浄操作を行い、一定時間洗浄した後に、モップヘッドの回転速度を加速させ、一定の速度で、モップにおける駆動材が遠心力の作用で外周に向かって運動して減縮するように設けられた前記隙間を広げて、前記昇降盤を高位に押し上げ、この時、前記係合部が係合を離脱して前記揚水ポンプに作動を停止させ、前記モップは回転を続けて脱水される。
【0061】
実施例2
本実施例は、実施例1に対して、モップバケツの構造において異なっている。
【0062】
本実施例は、
図12に示すように、前記モップバケツは1つのバケツ本体67を含み、前記モップバケツ内には前記モップが作動するように支持するための支持柱66が設けられており、使用時に、モップバケツ内に適量の水を入れ、モップの昇降盤は低位に位置して回転する時に、拭取物は水面に接触することができ、この時は回転洗浄となり、前記モップの回転速度を加速させることによって昇降盤を上昇させた後に、前記拭取物は水面から離れ、この時は回転脱水となる。
【0063】
本実施例において、
図13に示すように、前記バケツ本体内には洗浄ブラシ68も設けられており、前記モップは低位に位置して洗浄される時に、前記洗浄ブラシは前記モップの拭取物の表面に対してブラシで洗うことができる。
【0064】
実施例3
本実施例は、実施例1に対して、モップにおける駆動材の構造及び駆動材と協働する隙間の構造において異なっている。
【0065】
図14~
図17に示すように、本実施例において、高さが徐々に変わっている隙間は昇降盤に設けられた傾斜面によって実現され、且つ前記駆動材は全体として矩形ブロック状になり、駆動材は、昇降盤における傾斜面に合わせる斜面54も有する。
【0066】
球体の駆動材は運動時に、主に転がっているが、滑りの動作も伴う可能性があり、球体構造を採用する時に、前記昇降盤の感度は比較的高く、即ち、高い回転速度を必要とせずに、昇降を駆動することが実現されるように運動することができ、ブロック状の駆動材は滑っているため、摩擦力の影響で、その運動に必要な回転速度は相対的に高くなり、両者は実際に優劣も存在しなくて、異なるモップヘッド(異なる種類による異なる重量)に対して選択的に使用することができる。
【0067】
本実施例において、前記昇降盤におけるボスが貫通するための貫通孔224は軸方向に沿って孔壁222が延伸されており、前記孔壁は前記ボスの側壁に当てて、且つ前記孔壁と前記側壁にはいずれも貫通口223が設けられており、前記駆動材には前記貫通口に挿入可能な位置決め柱52が設けられており、前記駆動材は隙間の比較的大きい一端に位置する時(即ち、前記昇降盤は低位に位置する時)に、前記位置決め柱は同時に、2つの前記貫通口内に挿入して前記昇降盤をロックする。
【0068】
それとともに、前記駆動材には前記駆動材を前記隙間の比較的大きい一端に向かって運動させるように駆動する弾性駆動材51も設けられており、モップで床面を清掃する操作時に、昇降盤の昇降動作は位置決め柱の挿入によってデッドロックされて、前記弾性駆動材の押し当てによってデッドロック状態を保持することが実現され、このように、正常に床面を清掃する時に駆動材の変位に起因して昇降盤が揺れることを避けることができる。
【0069】
モップヘッドが回転する時に、前記弾性駆動材によって前記駆動材に一定の逆方向の圧力(減衰)をかけて駆動材の遠心力の作用での運動をより等速にさせることができ、駆動材が急に底まで運動する状況が発生することは避けられる。
【0070】
本実施例において、前記弾性駆動材は螺旋状圧縮ばねである。
【0071】
前記駆動材の構造は
図18及び
図19に示すように、駆動材の本体はプラスチック材であり、且つ内部には金属のカウンタウエイトブロック55が嵌着されており、駆動材の前記固定盤に接触する一面は凸条53を有して、駆動材の運動時の摩擦力を減少するようにする。プラスチックの駆動材が各種の形状に作られる技術は成熟してコストが比較的低く、本実施例において、象嵌(締り嵌め)されたカウンタウエイトブロックは円柱形状であり、その生産も相対的に便利である。
【0072】
ちなみに、本実施例において、
図17及び
図19に示すように、前記駆動材の前記固定盤に接触する一方側にはストッパ構造も設けられており、前記ストッパ構造は前記駆動材に設けられたストッパ凸起56及び前記固定盤に設けられたストッパ凹溝212を含み、前記ストッパ凸起は前記ストッパ凹溝内に陥入して滑って、順次に前記駆動材の運動軌跡に対する限制を実現することができる。
【0073】
実施例4
本実施例は、実施例1に対して、モップバケツの部分の構造及び協働して使用されるモップの構造において異なっている。
【0074】
図20~
図22に示すように、前記モップバケツは1つのバケツ本体67を含み、前記バケツ本体内はその内腔を前記浄水区と前記汚水区に仕切った仕切板671を有し、且つ前記浄水区の上方には着脱可能に接続された蓋板69が設けられており、前記蓋板の上方は、即ち、作動区であり、前記蓋板は前記浄水区しか覆わないため、前記作動区は前記汚水区を連通することができる。
【0075】
本実施例に使用されたモップは実施例3におけるモップであり、前記洗浄材は洗浄ブラシ68であって、前記洗浄ブラシは前記作動区の底部に固定接続される。
【0076】
本発明の前記洗浄材は従来技術において知られている洗浄ブレード、洗浄ブラシ及び洗浄ローラ等を含む各種の洗浄部品を採用してもよく、洗浄ブレードは板状又はブロック状の凸起物である。
【0077】
ちなみに、本実施例における揚水ポンプの出水口76(モップに水を噴射する口)も実施例1と異なって、実施例1における出水口は1つの突き通している貫通口だけで、本実施例における出水口には出水をガイドするガイド構造が設けられており、ガイド構造によって水を噴射する方向を調節して、モップに対して噴水(清掃)作動をよりよく行うことができるようにする。
【0078】
実施例5
本実施例は、実施例1に対して揚水ポンプの構造において異なっている。
【0079】
図23に示すように、前記揚水ポンプはピストンポンプ77を含み、前記ピストンポンプは前記駆動部71に接続されて前記駆動部によって駆動される。
【0080】
本実施例において、前記ピストンポンプの組成構造はポンプ本体774とピストンロッド771を含み、前記ピストンロッドは中空の前記ポンプ本体の一端に位置し、前記ポンプ本体の他端には給水口7741と出水口7742が設けられており、前記給水口7742には入るだけ出ないように制限するチェック弁が設けられており、前記出水口7741には出るだけ入らないように制限するチェック弁が設けられており、ピストンロッドが動作して揚水する時に、浄水は前記給水口7742からポンプ本体内に入れ、この時に出水口7741はチェック弁の作用で不通となり、ピストンロッドが動作して水を圧送する時に、ポンプ本体内の水を出水口7741から排出し、この時の給水口7742はチェック弁の作用で不通となる。
【0081】
より具体的には、コネクティングロッド772の両端はそれぞれ、前記ピストンロッド771及び偏心輪773にヒンジ連結され、前記偏心輪はギア機構を介して前記駆動部に接続され、偏心輪機構によって回転運動を直線運動に変換することが実現される。
【0082】
本実施例において、前記支持部及び駆動部は、いずれも回動可能な前記支持柱であり、前記ギア機構は前記支持柱の下端に位置する主動ギア775及び前記偏心輪の外周に設けられた従動ギア776を含み、前記主動ギアと前記支持柱とは一体構造であり、前記従動ギアと前記偏心輪とは一体構造である。
【0083】
本実施例は、
図24に示すように、前記作動区にはウォッシュフレーム681も設けられており、洗浄材は前記ウォッシュフレームに取り付けられ、前記ウォッシュフレームはいくつかの噴水口682を有し、すべての前記噴水口は前記モップの拭取物の下方にまっすぐ向いて、前記揚水ポンプの出水口は前記噴水口を連通して、揚水ポンプが汲み上げた水は均一にモップに散布することができるようにさせる。
【0084】
本実施例におけるモップバケツには分区(浄水区、作動区等)が設けられており、いずれの分区を採用しなくてもよくて、1つのシングルバケツだけで、バケツには揚水ポンプが設けられてもよく、このようにしても噴水洗浄の操作を完了させることもできる。
【0085】
以上は、本発明の実施例に過ぎないが、本発明の特許範囲はこれによって限定されるものではなく、本発明の明細書及び図面内容を利用してなされた等価構造変換、或いは、直接的又は間接的に他の関連する技術分野に運用して得るものは、いずれも同じく本発明の特許保護範囲内に含まれるものである。
【符号の説明】
【0086】
1 モップ
2 モップヘッド
21 固定盤
211 ボス
22 昇降盤
221 空洞
222 孔壁
224 貫通孔
223 貫通口
23 弾性材
24 面板
3 モップロッド
4 隙間
41 ガイド溝
5 駆動材
51 弾性駆動材
52 位置決め柱
53 凸条
54 斜面
55 カウンタウエイトブロック
6 モップバケツ
61 浄水区
611 注水口
62 作動区
63 汚水区
64 第1のバケツ本体
65 第2のバケツ本体
651 収容室
66 支持柱
67 バケツ本体
671 仕切板
68 洗浄ブラシ
681 ウォッシュフレーム
682 噴水口
69 蓋板
7 揚水ポンプ
71 駆動部
721 リブ
722 凹溝
73 羽根車
731 駆動軸
732 位置決め孔
7321 止まり孔
7322 貫通孔
74 回転軸
75 平面軸承
76 出水口
77 ピストンポンプ
771 ピストンロッド
772 コネクティングロッド
773 偏心輪
774 ポンプ本体
7741 給水口
7742 出水口
775 主動ギア
776 従動ギア
8 ローラ筒
81 尖歯
【国際調査報告】