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▶ モッド ゴルフ テクノロジーズ,リミティド ライアビリティ カンパニーの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-13
(54)【発明の名称】ゴルフクラブグリップアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   A63B 53/14 20150101AFI20221005BHJP
   A63B 60/08 20150101ALI20221005BHJP
   A63B 102/32 20150101ALN20221005BHJP
【FI】
A63B53/14 F
A63B53/14 A
A63B60/08
A63B102:32
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022507392
(86)(22)【出願日】2020-08-06
(85)【翻訳文提出日】2022-04-04
(86)【国際出願番号】 US2020045300
(87)【国際公開番号】W WO2021026406
(87)【国際公開日】2021-02-11
(31)【優先権主張番号】62/883,500
(32)【優先日】2019-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/913,582
(32)【優先日】2019-10-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521293084
【氏名又は名称】モッド ゴルフ テクノロジーズ,リミティド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】ブルース イー.サイズモア,ジュニア
【テーマコード(参考)】
2C002
【Fターム(参考)】
2C002AA04
2C002GG01
2C002GG02
2C002GG03
2C002LL01
2C002LL04
2C002MM01
2C002MM04
(57)【要約】
可変ウェイト、電子チップ、センサー、ゲージ、レーザー、カメラ、又はバイオメトリクスを内部に受け入れるように適合された一体型受容ポートを有する少なくとも1つのエンドキャップ本体を含む交換可能かつウェイト調節可能なゴルフグリップであって、エンドキャップはエンドキャップ内に様々なウェイト、チップ、センサーなどを受容することができ、その結果、プレーヤーは、調整を行うために、シャフトからゴルフグリップを取り外すことなくウェイト又はセンサーを交換することができ、またプレーヤーは、グリップの他の部分を取り外すことなくゴルフをプレーすることができる、交換可能かつウェイト調節可能なゴルフグリップである。さらに、本発明は、同様のウェイト、又はセンサーなどをも受容するように適合された一体型受容ポートを有するチップコレットの企図を含む。センサーからのデータは、ブルートゥース(登録商標)送信によって、分析のためにスマートフォン又はボール打ち上げ監視システムに送信されてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレーヤーの固有の好みのためのカスタムフィットのためにスイング経路及びフェース回転変数を最適化するプロファイルを有する成形されたゴルフパターグリップ本体であって、
平坦なフロントパドルと、
該平坦なフロントパドルからパターグリップ本体の後部まで少なくとも中間に延びる実質的に平行な側面と、を備え、
前記パターグリップ本体の後部は、丸みを帯び、1/4~3/1の幅に対する深さの比率を有する、成形されたゴルフパターグリップ本体。
【請求項2】
幅に対する深さの前記比率は4/1~2/1であり、より弧状経路及びフェース回転ストロークに影響を与え、かつ増加させる、請求項1に記載の成形されたゴルフパターグリップ本体。
【請求項3】
幅に対する深さの前記比率は1/3であり、少ないフェースの回転でまっすぐな軌道に影響を与える、請求項1に記載の成形されたゴルフパターグリップ本体。
【請求項4】
幅に対する深さの前記比率が1/1であり、より中立的な軌道とフェース回転に影響を与える、請求項1に記載の成形されたゴルフパターグリップ本体。
【請求項5】
前記成形されたゴルフパターグリップ本体はテーパー状ピストル型を有する、請求項1に記載の成形されたゴルフパターグリップ本体。
【請求項6】
前記成形されたゴルフパターグリップ本体の形状は実質的にテーパー状円筒形である、請求項1に記載の成形されたゴルフパターグリップ本体。
【請求項7】
前記成形されたゴルフパターグリップ本体は単一の一体部品から作られる、請求項1に記載の成形されたゴルフパターグリップ本体。
【請求項8】
前記成形されたゴルフパターグリップ本体は、複合材料、エラストマー、熱可塑性エラストマー、ゴム、加硫ゴム、金属、炭素、グラファイト、グラフェン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される材料で作られたアンダーリストの構造を含む、請求項1に記載の成形されたゴルフパターグリップ本体。
【請求項9】
前記アンダーリストが格子構造で作られている、請求項8に記載の成形されたゴルフパターグリップ本体。
【請求項10】
前記格子構造が、ハニカム状構成、トラス構成、キラルトラス構成、又は凹入ハニカム状セルラ格子、複合体、又は3D印刷複合体のいずれかである、請求項9に記載の成形されたゴルフパターグリップ本体。
【請求項11】
前記アンダーリストに接着されたグリップ層表面を有するオーバーモールドをさらに有する、請求項8に記載の成形されたゴルフパターグリップ本体。
【請求項12】
前記グリップ層表面は振動商数を有する、請求項11に記載の成形されたゴルフパターグリップ本体。
【請求項13】
前記グリップ層表面上にデュアルデプステクスチャを有するテクスチャ表面をさらに有する、請求項12に記載の成形されたゴルフパターグリップ本体。
【請求項14】
前記デュアルデプステクスチャはより深いチャネルのパターンを含み、表面粗さを高めるために内部のより浅いチャネルパターンを有する、請求項13に記載の成形されたゴルフパターグリップ本体。
【請求項15】
皮革、ポリウレタン、昇華型ポリエステル樹脂又はナイロン、ゴム、及びそれらの組み合わせからなる群から選択されるシート材料の外側被覆をさらに有する、請求項8に記載の成形されたゴルフパターグリップ本体。
【請求項16】
粘着性を高めるために前記外側被覆上に塗布された被膜をさらに含み、前記塗布された被膜は湿潤状態及び乾燥状態で滑り抵抗性を有し、紫外線安定化され、かつ耐汗性を有する、請求項15に記載の成形されたゴルフパターグリップ本体。
【請求項17】
プレーヤーの固有の好みに合わせたカスタムフィットのために、スイング経路とフェース回転変数を最適化するためのプロファイルを有する、ゴルフスインググリップ本体。
【請求項18】
前記ゴルフスインググリップ本体の形状は実質的にテーパー状円筒形である、請求項17に記載のゴルフスインググリップ本体。
【請求項19】
前記ゴルフスインググリップ本体は単一の一体部品から作られる、請求項17に記載の成形されたゴルフスインググリップ本体。
【請求項20】
前記ゴルフスインググリップ本体が、複合材料、エラストマー、熱可塑性エラストマー、ゴム、加硫ゴム、金属、炭素、グラファイト、グラフェン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される材料から作られるアンダーリストの構造を含む、請求項17に記載の成形されたゴルフスインググリップ本体。
【請求項21】
アンダーリストは格子構造からなる、請求項17に記載の成形されたゴルフスインググリップ本体。
【請求項22】
前記格子構造が、ハニカム状構成、トラス構成、キラルトラス構成、又は凹状ハニカム状セルラ格子、複合体、又は3D印刷複合体のいずれかである、請求項21に記載の成形されたゴルフスインググリップ本体。
【請求項23】
前記アンダーリストに接着されたグリップ層表面を有するオーバーモールドをさらに有する、請求項20に記載の成形されたゴルフスインググリップ本体。
【請求項24】
前記グリップ層表面が振動商数を有する、請求項23に記載の成形されたゴルフスインググリップ本体。
【請求項25】
前記グリップ層表面上にデュアルデプステクスチャを有するテクスチャ表面をさらに有する、請求項23に記載の成形されたゴルフスインググリップ本体。
【請求項26】
前記デュアルデプステクスチャはより深いチャネルのパターンを有し、表面粗さを高めるために内部のより浅いチャネルパターンを有する、請求項25に記載の成形されたゴルフスインググリップ本体。
【請求項27】
皮革、ポリウレタン、昇華型ポリエステル樹脂又はナイロン、ゴム、及びそれらの組み合わせからなる群から選択されるシート材料の外側被覆をさらに有する、請求項23に記載の成形されたゴルフパターグリップ本体。
【請求項28】
粘着性を高めるために前記外側被覆上に塗布された被膜をさらに有し、前記塗布された被膜は湿潤状態及び乾燥状態で滑り抵抗性を有し、紫外線安定化され、かつ耐汗性を有する、で請求項27に記載の成形されたゴルフスインググリップ本体。
【請求項29】
前記ゴルフスインググリップ本体は予備ばね式逆回転により実質的に低いトルクを示すか、又は全くトルクを示さない、請求項17に記載の成形されたゴルフスインググリップ本体。
【請求項30】
ゴルフクラブのスイング中に自然に生じる表面トルクを打ち消すために、打ち消しねじり制御機構をさらに備える、請求項29に記載の成形されたゴルフスインググリップ本体。
【請求項31】
前記打ち消しねじり制御機構はスイングねじりばねを含む、請求項30に記載の成形されたゴルフスインググリップ本体。
【請求項32】
前記打ち消しねじり制御機構は右利き及び左利きのゴルファーを制御する、請求項30に記載の成形されたゴルフスインググリップ本体。
【請求項33】
多成分ゴルフグリップであって、
近位端及び遠位端を有し、該遠位端においてコネクタを有するゴルフグリップ本体と、
該ゴルフグリップ本体の遠位端において前記コネクタによって受容される相補的なコネクタを有する交換可能なウェイト調節可能なエンドキャップと、を備え、
前記エンドキャップは金属、熱可塑性エラストマー、複合材料、エラストマー、熱可塑性エラストマー、ゴム、加硫ゴム、金属、炭素、グラファイト、グラフェン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される材料から作製され、
前記エンドキャップは各種交換可能なウェイトを受容するために一体的に形成されたウェイトポートを有し、それにより、シャフトからグリップを変えることなく前記ウェイトを変えることができる、多成分ゴルフグリップ。
【請求項34】
前記エンドキャップを所定の位置に保持するために水平及び垂直の両方の固定具をさらに備える、請求項33に記載の多成分ゴルフグリップ。
【請求項35】
磁石の固定具をさらに含む、請求項33に記載の多成分ゴルフグリップ。
【請求項36】
クイックディスコネクトカップリングをさらに含む、請求項33に記載の多成分ゴルフグリップ。
【請求項37】
1グラム~100グラムのウェイトをさらに含む、請求項33に記載の多成分ゴルフグリップ。
【請求項38】
前記ゴルフグリップ本体の全体が30グラム~200グラムである、請求項33に記載の多成分ゴルフグリップ。
【請求項39】
多成分ゴルフグリップであって、
近位端及び遠位端の両方を有し、前記近位端及び前記遠位端の両方に少なくとも1つのコネクタを有するゴルフグリップ本体と、
該ゴルフグリップ本体の近位端に配置されるように適合された、交換可能かつ取り外し可能なウェイト調整可能なチップコレットであって、前記ゴルフグリップ本体の近位端で前記コネクタによって受け入れられる一体の相補的コネクタを有するチップコレットと、を備え、
前記チップコレットは、金属、熱可塑性エラストマー、複合材料、エラストマー、ゴム、加硫ゴム、金属、炭素、グラファイト、グラフェン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される材料で作られ、
前記チップコレットは、様々な交換可能なウェイトを受け入れるために一体に形成されたウェイトポートを有し、材料選択又は追加のウェイトによって様々なウェイトを交換する能力を有し、それによって、前記チップコレットのウェイトを容易に変更することができ、シャフトからグリップを取り外すことなく迅速にその変更及び調整を行うことができ、それによって、スイングウェイト、総ウェイト、バランスポイントは、スイング中にクラブの回転を遅らせるか、又は加速する、多成分ゴルフグリップ。
【請求項40】
前記ウェイトポートは、3グラム~100グラムまでウェイトを調整するためにウェイトを受け入れるように適合されている、請求項43に記載の多成分ゴルフグリップ。
【請求項41】
前記チップコレットは、トレーニングのために前記シャフトにクリップ留めするようにクラムシェル状構造に構成される、請求項43に記載の多成分ゴルフグリップ。
【請求項42】
前記チップコレットは、前記シャフト上をスリップするための長手方向の割れ部と、前記ゴルフグリップ本体の基端の位置にスライドアップする能力と、を有し、リテーナ又はチップコレットキーパを受け入れるように構成される、請求項43に記載の多成分ゴルフグリップ。
【請求項43】
ゴルフグリップの近位端に固定するための交換可能かつ調節可能なエンドキャップであって、
可変ウェイト、電子チップ、センサー、ゲージ、レーザー、カメラ、バイオメトリクスを受け入れるように構成された一体の受容ポートを有するエンドキャップ本体と、
前記エンドキャップを前記ゴルフグリップの遠位端に固定するためのエンドキャップリテーナと、を備え、
前記エンドキャップは、ウェイト、チップ、センサー等を受容することができ、プレーヤーは、調整を行うために、前記ゴルフグリップをシャフトから外さずにウェイトを交換することができ、シャフトから前記ゴルフグリップの如何なる部分を取り外すことなく、ゴルフをプレーすることができる、エンドキャップ。
【請求項44】
ゴルフグリップ本体を有する交換可能かつ調整可能なゴルフグリップアセンブリであって、スイング経路、ショットの長さ、フェース角度(動的及び静的の両方)、スイング速度、静的及び動的ロフト、及びゴルファーのスイングのインパクト位置及びテンポを測定及び解析するためのセンサーを受容するように構成された、前記ゴルフグリップ本体内に一体化された受容ポートを備える、ゴルフグリップアセンブリ。
【請求項45】
請求項44に記載のゴルフグリップアセンブリにおいて、測定値を測定するために、加速度計、ジャイロメーター、慣性メータ及びセンサー、方位センサー、GPS、クラブロケーター、メトロノーム、レーザー、カメラ、複数のカメラ、ヒートマッパー、ドップラーレーダー、歪みゲージ、圧電デバイスのうちの少なくとも1つをさらに備える、請求項44に記載のゴルフグリップアセンブリ。
【請求項46】
内部に一体化された受容ポートを有するエンドキャップ及びチップコレットを更に有し、スイング経路、ショットの長さ、フェース角度、スイング速度、静的及び動的ロフト、衝撃位置及びテンポを測定及び解析するためのセンサーを受容する、請求項44に記載のゴルフグリップアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフグリップ、ゴルフグリップの製造方法、及びゴルフグリップの使用方法に関する。より詳細には、本発明は、交換可能でウェイト調節可能なゴルフグリップ、交換可能でウェイト調節可能なエンドキャップ及び/又はチップコレットを有するもの、ゴルフグリップをゴルファーにカスタムフィットさせるためにその上に様々なゴルフグリッププロファイル及び外側スリーブグリップ層の型を受け入れることができるユニバーサルゴルフグリップ内側スリーブアダプタ、並びにスイング特性及びバイオメトリクスを監視するためのオプションの様々な内蔵センサー及び電子分析に関するものである。
(関連出願の相互参照)
本出願は、米国特許仮出願第62/883,500号明細書(令和1年8月6日出願)及び米国特許仮出願第62/913,582号明細書(令和1年10月10日出願)の35U.S.C.119(e)に基づく利益を主張する。
【背景技術】
【0002】
従来のゴルフグリップは当技術分野で周知であり、最も一般的なタイプのパターグリップ及びスインググリップは一般に、ゴルフシャフトの上にスリーブで覆われた本体の上にゴム様のテクスチャード加工された表面を含む。グリップ部分は、プレー中にグリップ可能な表面を使用してゴルファーによって保持される。
【0003】
ゴルフクラブの遠位端のウェイトのみを調整できる一時的なトレーニング補助具を提供する他の会社がある一方で、ゴルフクラブのグリップ内、又はプレー中に使用するためのその多成分アクセサリーに永久的に貼り付けたままでよい、交換可能で調整可能なウェイト調整システムをゴルフグリップの両端に提供する会社を私たちは知らない。データを収集するための先行技術のトレーニング補助具は、かさばり、ゴルファーが遭遇している特定の条件に応じてコースに出てカスタマイズするために迅速に交換可能ではない。
【0004】
さらにまた、先行技術のグリップのグリップフィッター、ユーザ及び実施者は、それらの先行技術の発明によって提示される長いフィッティング時間に関する特定の問題を認識するようになった。ユーザ及び販売者を悩ませてきた1つの特定の問題は、クラブを再グリップするのに長い時間がかかるということであった。クラブの再グリップには最大で30分以上かかることがあり、カスタムフィッターは1日に少数のクラブしか再グリップできないことを意味する。そのため、クラブフィッターにクラブを預け、その後、取りに来る必要があるのが一般的である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これらの問題を解決するために、ゴルファーは、任意のパター又はゴルフクラブ上で異なるグリップ部プロフィール、サイズ及び型を直ちに試す能力を必要とする。パター上であろうとスイングクラブ上であろうと、様々な型、サイズ又はプロファイルを有する異なるゴルフグリップを迅速に交換する方法、その製造方法、及び迅速なゴルフグリップ交換システムを使用する方法が提供されれば、ゴルフ産業にとって非常に有利であろう。
【0006】
2箇所、すなわちエンドキャップとチップコレットの両方に可変ウェイトをカスタムフィットさせることができる改良型ゴルフグリップアセンブリが提供されれば、ゴルフ業界にとって望ましいことである。さらに望ましいのは、同様に、性能及びプレイアビリティの測定指標の収集されたデータ及び分析を収集し送信するための、グリップ構造内に一体化された一連のセンサーである。このようなゴルフグリップにより、ゴルフクラブフィッター及びプレーヤーは、ゴルフグリップを容易にカスタマイズし、個人化することができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
業界の上述の要望に従い、本発明は、ゴルファーの自然で固有のスイングプロファイル及び好みに合わせてカスタムフィットすることができる新規なゴルフクラブグリップ設計を含む、様々な態様を提供する。この新規なゴルフクラブグリップはまた、ウェイト、センサー、レーザー、カメラ、ゲージ、加速度計、及び他のセンサー及び分析器を含む、様々な開示された個々の構成要素と組み合わせてもよく、これらのすべては、データ、分析、及びゴルファーが自分のゲームを改善するために使用できる他の貴重な情報を収集するために一緒に使用されてもよい。そのようなウェイト及びデータ収集手段は、設計されたグリップの中、上、又は下に受けるように適合され、それらは、個々のゴルファーに対してゴルフクラブのグリップの適合性を最適化してスイングを強化するために交換可能に設計されている。ゴルフグリップを作る方法、及び様々な構成要素を使用する方法もまた開示される。
【0008】
特に、本発明の第1の態様は、ゴルフクラブグリップの遠位端に位置するエンドキャップに、可変ウェイトを容易に挿入し、交換するための受容ポートを設けるとともに、ウェイト及びセンサチップ受容ポートとそれらの組み合わせも含むチップコレットを設ける。これは、グリップ全体のウェイトを、ゴルファーが固有のスイング欠陥を修正するのに役立つように比例させることができるので、先行技術に関する前述の問題の多くを克服している。
【0009】
本発明の第2の態様は、グリップフィッターの床で異なる型のグリップをほぼ直ちに交換できるように、選択されたアンダーリストとその上の異なるグリップ型を交換可能に受け取るための内側スリーブを含む、ユニバーサルグリップ型フィッティングシステムを含む。これは、ユニバーサルグリップ型内側スリーブがゴルフクラブシャフト上に残っている間にゴルフクラブグリップをカスタムフィットする用途に特に有用であり、その上に新しいグリップ型を容易に滑らせ、ゴルファーが最適なスイング軌道、スイング弧、テンポ及びラグを達成するために種々のグリップ型をすぐに試すことができるようにする。
【0010】
1つの特定の好ましい態様は、その上に位置決めリブを有する内側スリーブと、位置決めリブと相補的な凹部を有する外側スリーブを含む特定の特徴を有するので、外側スリーブは、ゴルフクラブを再グリップするために内側スリーブの上に簡単にスライドさせることができ、1分未満で行うことができます。
【0011】
したがって、このシャフト上のゴルフグリップを迅速に交換する技術は、ゴルフグリップの本来の装着だけでなく、再販業者において瞬時に交換されたゴルフグリップを販売することにも拡張することができ、それによって、どのゴルフグリップを購入するかを迅速に決定することができる。別の好ましい態様は、内側及び外側交換可能スリーブとの組み合わせで様々なウェイトを受け入れるためのエンドキャップ及びチップコレットの両方内の可変ウェイト受容器を含む他の特徴を有し、更なるカスタムグリップフィッティングの利点を備えている。
【0012】
本発明は、ゴルフクラブの最終的な再グリップの前に一種の試運転として機能する、様々な型、サイズ又はプロファイルを有するゴルフグリップのカスタムフィッティングの用途に特に有用である。
【0013】
本発明は、特定の特徴を有する特定の態様について本明細書以下に実施例によって説明されるが、当業者の側で実験を必要としない小さな修正は、本発明の範囲内に含まれることも理解されなければならない。従って、本明細書の残りの部分は、制限的というよりむしろ例示的なものとみなされる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本発明の期待される範囲及び様々な態様の性質及び利点のさらなる理解のために、以下の詳細な説明を参照し、添付の図面と合わせて考慮する際、同様の部品に同じ参照符号が与えられている。
【0015】
図1図1は本発明に従って作られたカスタマイズ可能なパターグリップの分解図である。
図2A図2Aはパターグリップの裏面の背面図である。
図2B図2Bはパターグリップのフロントパドルの正面図である。
図2C図2Cはピストルグリップを有するパターグリップの側面図である
図3A図3Aは本発明に従って作られたチップコレットと好ましいリテーナークリップの斜視図である。
図3B図3Bはチップコレットのウェイト受容口を示す斜視図である。
図3C図3Cはチップコレット及びリテーナークリップの別の上面斜視図である。
図4A図4Aは本発明に従って製造されたエンドキャップの平面図である。
図4B図4Bは本発明に従って製造されたエンドキャップの底面図である。
図5A図5Aは、エンドキャップを受け入れて固定するためのコネクタを有するゴルフグリップの上部の斜視図である。
図5B図5Aは、エンドキャップを受け入れて固定するためのコネクタを有するゴルフグリップの上部の斜視図である。
図5C図5Cは、エンドキャップを受け入れて固定するためのコネクタを有するゴルフグリップの上部のさらに別の斜視図である。
図6図6は、チップコレットを受け止め固定するためのコネクタ、チップコレット自体、及び保持クリップを備えたゴルフグリップの底部の分解図である。
図7図7は、エンドキャップ、プレスフィットプランジャー及び固定装置とともに、エンドキャップを受け入れ、固定するためのコネクタを有するゴルフグリップの上部の分解斜視図である。
図8図8は、チップコレットの位置でウェイトの使用を実証するためのユニバーサルアダプタを示す図である。
図9A図9Aは、Oリングリテーナを用いたチップコレット位置でのゴルフシャフト上の可変ウェイトの使用を実証するためのユニバーサルアダプタの分解図である。
図9B図9Bは、ゴルフシャフト上のチップコレット位置にあるユニバーサルアダプタのハーフアセンブリの詳細を示す図である。
図9C図9Cは、ゴルフシャフト上のチップコレット位置にあるユニバーサルアダプタのフルアセンブリを詳細に示す図である。
図10図10はウェイト調整可能なユニバーサルアダプタの他の態様を示す図である。
図11図11は圧入用のウェイトを備えたスインググリップの遠位端を示す図である。
図12図12は、外径ねじ部と相補的な内径ねじ部を有する調整可能なチップコレットを受け入れるための外径ねじ部を示す図である。
図13図13は、半剛性外装を有さず、部分外装半剛性外装、最後に完全被覆のゴルフグリップアンダーリストのための潜在的な三次元格子構造を示す図である。
図14図14は、ゴルフグリップのアンダーリスト部分のための可能な様々なインターロッキング格子型構造を示す図である。
図15図15は、本発明に従って作られた交換可能なゴルフグリップシステムの分解図である。
図16図16は,位置決めリブと,シャフトのテーパーに適合するように先端が割れて拡がったテーパーを持つ内側スリーブの詳細図である。
図17図17は、本発明に係る内側スリーブをゴルフクラブのシャフトに取り付けた状態を示す端部斜視図である。
図18図18は、アウタースリーブが内側スリーブを受ける様子を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
ここで図面を詳細に参照すると、図1は本発明の第1の態様の分解図であり、ここではパターゴルフクラブグリップアセンブリが全体的に符号10で示されており、これはエンドキャップ12及びチップコレット22を含み、両方とも、ゴルフスイングを改善することができる種々のウェイトを受け入れることができる。任意のリテーナ14は、ゴルフクラブグリップ10の先端に圧入できるリテーナファスナー16によって適所に保持することができる。圧入に加えて、取り付けに適した他の手段も考えられる。
【0017】
プレーヤーの固有の好みのためのカスタムフィットのためにスイング経路及びフェース回転変数を最適化するプロファイルを有する成形ゴルフパターグリップ本体が、平坦なフロントパドルからパターグリップ本体の背面に少なくとも中間に延びる実質的に平行な側面を有する平坦なフロントパドルを含んで開示されている。パターグリップ本体の背面は丸みを帯びており、好ましくは、幅に対する深さの比率が1/4から3/1であることを有する。
【0018】
成形ゴルフパターグリップ本体は4/1~2/1の幅に対する深さの比率を有し、より多くの弧状経路及びフェース回転ストロークに影響を与え、増加させる。好ましくは、幅に対する深さの比率は1/3であり、より少ないフェース回転でより真っ直ぐな経路に影響し、一方、幅に対する深さ比率は1/1であり、より中立な経路及びフェース回転に影響する。
【0019】
ゴルフパターグリップ本体の形状はテーパー状ピストル型を有し、一方、本体の形状は実質的にテーパー円柱状であり、単一の一体片で作られている。ゴルフグリップの本体は、複合材料、熱可塑性のエラストマー、エラストマー、ゴム、加硫ゴム、金属、炭素、グラファイト、グラフェン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される材料で作られたアンダーリストの構造を含む。さらに、アンダーリストは、ハニカム状構成、トラス構成、キラルトラス構成、又は凹状ハニカム状セルラ格子、複合体、又は3D印刷複合体の形態の格子構造から作製される。
【0020】
別の態様では、成形ゴルフパターグリップ本体がアンダーリストに接着された外側ラップグリップ層表面を有するオーバーモールド、特に振動商数(vibration quotient)を有するオーバーモールドをさらに備える。グリップ層表面上にデュアルデプステクスチャを有する外側被覆テクスチャ表面も有利である。デュアルデプステクスチャは、より深いチャネルのパターンと、強化された表面粗さのためのより浅い内部チャネルパターンとを含んでいる。外側被覆は、皮革、ポリウレタン、昇華型ポリエステル樹脂又はナイロン、ゴム、及びそれらの組み合わせからなる群から選択されるシート材料から作られる。外側被覆上に塗布された被膜は、粘着性を高め、塗布された被膜は湿潤状態及び乾燥状態で滑り抵抗性であり、紫外線安定化され、耐汗性である。
【0021】
ゴルフスインググリップ本体の別の態様では、本体の形状もまた、実質的にテーパーの付いた円筒形であり、単一の一体のピースで作られている。成形ゴルフスインググリップ本体はまた、複合材料、エラストマー、熱可塑性エラストマー、ゴム、加硫ゴム、金属、炭素、グラファイト、グラフェン、及び上記のパターグリップの格子構造と同様の格子構造に形成されたそれらの組み合わせからなる群から選択される材料から作製されるアンダーリストの構造を含む。ゴルフスインググリップは、形状は少し異なるがゴルフパターグリップと同様に構成されている。
【0022】
(調整可能なウェイト)
さらに図1を参照すると、ゴルフグリップ外被18は、パターのスイング中に実質的に耐汗性のグリップフェースを提供するデュアルデプスパターンを有するテクスチャパターンで作られてもよい。これを達成するために、パターゴルフクラブグリップ10は、リブ付きピストル型グリップフェース20に構成された外面の少なくとも一部を含むことができる。さらに、チップコレット22は、チップコレット22を所定の位置に保持するための保持クリップ24を含むことができる。代替的な態様として、保持クリップ24を利用する代わりに、チップコレット22はまた、嵌合中に迅速なオン/オフを可能にするために、リビングヒンジを用いて作製されてもよいことが企図される。これについては、以下でより詳細に説明する。
【0023】
ここで図2A~2Cを総合的に参照すると、好ましくはリブ付き構成で作られた後向きピストル型グリップフェース26を含むパターゴルフクラブグリップの様々な側面を示す図がある。この態様では、ピストル型グリップがより良好な防汗グリップのために、二重ダイヤモンドパターンのテクスチャ付きグリップフェース28であることが好ましい。エンドキャップ30は、ゴルフグリップの遠位端に固定される。パターゴルフグリップは、好ましくはゴルファーの指を受け入れるためのフロントパドル34を含む。
【0024】
図3A~3Cは、チップコレット40及びチップコレットリテーナクリップ42の様々な図を示す。図3Bに見られるように、ウェイト受容ポート44は、チップコレットアセンブリ内に一体に形成されている。このウェイト受容ポートは特定のゴルファーのプロファイル及び好みにカスタムフィッティングを提供するために、種々のウェイトを受容するように適合され得る。さらに、ウェイト受容ポートは、チップ、センサー、レーザー、カメラ、ゲージ、又はゴルフクラブのカスタムフィッティングを補助するための任意の他の望ましい電子機器を受け取ることもできる。レーザーはゴルファーがクラブを振った場所を見るために、レーザーが下方を向くことができるように、下方にポートを有する可能性がある。
【0025】
図4Aはエンドキャップ50の好ましい構成の平面図であり、ゴルフクラブグリップの頂部にリテーナファスナーを受け入れるための端部固定穴52が設けられている。図4Bはエンドキャップ50の底面図であり、底部にウェイト受容ポート54を示し、場合によっては、その頂部にセンサー又は半導体チップポートを示す。ゴルファーのスイングを強化するために、ゴルファーのニーズに応じて、様々なウェイトを加え、又は減らすことができる。
【0026】
図5A図5Cを集合的に参照すると、ゴルフグリップの遠位部分は、一般に符号56で示され、図4A及び図4Bに示されるエンドキャップを受け入れるためのエンドキャップ整列タブ58を含む。ロケーターディンプル60はエンドキャップが所定の位置にあるときに、エンドキャップを正確に位置決めするのに役立つ。
【0027】
図6は、コネクタ64及びチップコレット66を受け入れるロケーターディンプル74を示す、ゴルフグリップ62の近位端の分解斜視図である。この態様において、保持クリップ68は、チップコレットがグリップ62の近位端から出るシャフト上にスナップ嵌めされると、チップコレットを所定の位置に保持するために使用される。あるいは、チップコレット66がチップコレット66を所定の位置にクリップするためのリビングヒンジを有していてもよい。
【0028】
ゴルフグリップ78の遠位端まで振り返ると、コネクタ82及びロケーターディンプル80は、端部72を受け入れるために適合されている。エンドリテーナプラグ74は、エンドキャップ72がリテーナファスナー76によって所定の位置に保持される前に、ゴルフグリップ78に圧入されてもよい。
【0029】
本発明の別の態様では、図8がパター及びスインググリップの両方のために、ゴルフシャフト94の頂部にあるゴルフグリップ92上にクリップ留めすることができるユニバーサルグリップウェイトシステム90及び可変ウェイトシステムを示す。このユニバーサルグリップウェイトシステム90はプレー中に所定の位置に留まるチップコレットに加えられる適切な量のウェイトを決定するためにウェイトを調整するのを助けるために、カスタムフィッティング調整をするゴルフプロによって持ち運ばれる様々なウェイトを含むことができる。この交換可能かつ調整可能なユニバーサルグリップウェイトシステムはゴルフグリップ92の近位端においてどれだけのウェイトが最適であるかを決定する際の重要な進歩である。ユニバーサルグリップウェイトシステム90はカスタムフィッティング中にウェイトを調整することができ、これにより、ゴルフプロフィッターがチップコレットに入れるべき適当なウェイトを分析して、ゴルファーのスイング経路、アーク、ラグを強化することができ、これらの全てが、ゴルフボールとのより確実な衝突を提供するために、ゴルフクラブヘッドのフェースプレート回転に影響を及ぼすことになる。
【0030】
図9Aは、スプリットユニバーサルチップコレット102の構成のユニバーサルウェイトチップコレット100を示す。チップコレット固定リング104は、好ましくは保持リング106と共に弾性ゴムリング部材である。これらの固定リング104及び保持リング106の両方はそれぞれ、ゴルファーのスイングのあらゆる欠陥を矯正するために必要とされるウェイトの量を決定するために、ユニバーサルウェイトチップコレット100を一緒に保持するためのOリング又は他の適切な部材を含み得る。Oリング保持溝108は、スイング中にチップコレット及び固定リング104及び保持リング106を所定の位置に保持することになる。
【0031】
図9Bは、シャフト114を囲むユニバーサルウェイトチップコレット100を示す。ユニバーサルウェイトチップコレット100は、保持リング106によってゴルフグリップ112に対して保持されている。このアセンブリで分かるように、スプリットユニバーサルチップコレット102はシャフト114の上に固定され、次に、スプリットユニバーサルチップコレット102の他の半分がOリング保持溝108内のOリング104によりその上に固定される。
【0032】
次に図9Cを見ると、ユニバーサルウェイトチップコレット100は、ゴルフグリップ112の上のシャフト114の周りに完全に組み立てられた状態で示されており、チップコレット固定リング104によって固定され、配置保持リング106によってシャフト上に適切に配置される。
【0033】
図10は、リビングヒンジ126によって一緒に保持された第1のクラムシェル半体122及び第2のクラムシェル124を有するユニバーサルウェイトチップコレット120に関する本発明の別の態様を示している。このような構成は、可変チップコレットウェイトを決定するために必要なピースの数が少ないことを意味し、ゴルフプロが追加のピースを紛失することがないようにすることができるだろう。固定リング128は、ゴルフクラブのスイング中の滑りを防止するのに役立つように、チップコレット120の内部の溝内に埋め込まれてもよい。
【0034】
図11は、一般に符号140で示されるユニバーサルウェイトエンドキャップを含む、本発明のさらに別の実施形態を示し、そこから生じるプッシュステム146を有するエンドキャップ142を含んでいる。プッシュステム146は、ねじ式であっても、なくてもよく、また、様々なウェイト144を受け入れることができる。スイングゴルフグリップ150は、この態様のために、他の先行技術のエンドキャップウェイト調整で一般的に利用されるものと同様に、プッシュステム146が修正なしにステム受け148に手動で挿入できるようにステム受け148として機能する従来の孔148を有する。従来のエンドキャップウェイトシステムは、ウェイトがゴルフグリップ150の内部シャフトに滑り落ちることができるように、より大きな穴を芯出しすることを必要とする。本態様では、そのような改造は必要ない。さらに、この態様では、ウェイトは外付けであるため、より優れた可変ウェイト調整システムを実現することができる。
【0035】
次に図12を見ると、スインググリップに使用するのに適したねじ切りされたスプリットチップコレット164を開示する本発明のさらに別の態様が示されている。ゴルフグリップ162上の外側ねじ山162は、チップコレット164にねじ込まれた内側ねじ山166を受けるように適合されている。この構成において、チップコレット164は、ゴルフクラブのシャフトの上にスナップされ、ゴルフグリップ162の近位端に向かってスライドさせられ、固定のためにそこにねじ込まれることができる。
【0036】
本発明のこれらの態様を実施する際に、ゴルフグリップ本体は、一般に、オーバーモールド構成内にアンダーリストを含む。アンダーリスティングは、発泡体などの弾力性のある部分、又はここで図13に例示されるものなどの格子構造を含むことができる。アンダーリストを製造する1つの可能な方法は、3D製造付加製造方法を用いることであり、3D印刷された複合格子172を有する格子構造170を容易に提供することが可能である。この図13において、本発明に従って製造されたゴルフグリップ162のアンダーリストのための潜在的な格子構造の一連の構成が示されている。製造中の工程における最初の図面は、格子構造それ自体であり、次く工程では、内側シャフトスリーブ174内の半分完成した構造であり、材料の完全性のために、外側固体被覆176を含むのが最終工程である。
【0037】
図14は、リエントラントハニカム状、カイラルトラス、ハニカム状182、又はトラス184を含む、多数の可能な3D印刷複合格子構成を示す。しかしながら、ハニカム状及びトラスはセンサー、コンピュータチップ、レーザー、カメラ、及び以下に開示される全ての他の特徴のための電気通信を提供するために、そこを通ってワイヤを挿入することを可能にするのであろう、多くの他の可能な構成が存在する。
【0038】
次に図15を参照すると、本発明のさらに別の態様が示されており、符号210で全体が示されている交換可能なゴルフグリップシステムの分解図が示されており、このシステムはまた、ゴルフクラブシャフト122と、ゴルフクラブシャフト212上に受け入れられる内側スリーブ214と、内側スリーブ214上に支持される外側スリーブグリップフェース216とを含んでいる。バットキャップ218は外側スリーブグリップフェース216の遠位端に固定され、チップコレット220は外側スリーブグリップフェース216の近位端に交換可能に固定されるように適合される。バットキャップ218及びチップコレット220の両方は、様々なウェイト及び/又はセンサー又はレーザーを受け入れて、より良好なカスタムフィットゴルフグリップを提供するための凹部をその中に含むことができる。
【0039】
図15は、交換可能なゴルフパター又はスインググリップが、カスタムフィッティングの目的で如何に迅速に交換可能であるかを示す図である。ゴルフクラブシャフト212は、内側スリーブ214及びチップコレット220を受け入れる。内側スリーブ214はゴルフクラブシャフト212から永久的に又は取り外し可能に取り外すことができ、内側スリーブ214はバットキャップ218が外側スリーブグリップフェース216の遠位端に固定される前に、外側スリーブグリップフェース216を受け入れるための基材として働く。外側スリーブグリップフェース216が、位置決めリブ224を外側スリーブ216の内側に窪んだ凹部と一致させることによって、内側スリーブ214の上を滑ると、バットキャップ218を利用して、カスタムフィッティングのために様々なウェイトを運ぶことができる。さらに、チップコレット220は任意選択で、カスタムフィッティングを可能にするために様々なウェイトを受け入れるためのキャビティ及び/又は凹部を含むこともでき、あるいは、スイング中にゴルファーに視覚を提供するためにレーザーを受容することもできる。
【0040】
さらに図15を参照すると、グラフィック、広告、又は装飾のためにクラブ上に少しのリアルエステート(real estate)を提供するために、任意のオーバーカバー(ここでは示されていないが、図20を参照して以下に説明される)が、外側スリーブグリップフェース216上で有用であり得る。この外被は、昇華型であってもよいし、又は任意の適切な方法で装飾されていてもよい。さらに、そのような外被はクラブを使用するゴルファーの快適さのために、汗吸収性及び/又は汗抵抗性原料を含むために使用されてもよい。
【0041】
図16は、長手方向軸に沿った位置決めリブ224を有する内側スリーブ214の端部斜視図である。本発明のこの態様では、湾曲したコーナー222は、単に、非常に高速かつ効率的な方法でシャフトに内側スリーブを取り付けるのを助けるだけである。内側スリーブ214は、先に示したように湾曲したコーナー222がゴルフクラブシャフト上に配置されるとき、ほぼ瞬時に取り付けが達成できるような重合体、又は幾分弾性のある材料を提供するために、射出成形、伸張又は他の適当な方法で作られてもよい。湾曲したコーナー222は、好ましくは、シャフトのテーパーに自然に適合するように先端端に向かって広がるスプリットバック構成も含む。このような内側スリーブ214を大規模に製造する方法としては押出成形が好ましいが、3D印刷としても知られる付加製造方法は、金型を購入する必要なくクラブのカスタムフィッティングのための代替手段を提供することができる。射出成形もまた、製造の任意の他の適切な方法とともに利用され得る。
【0042】
さらに、当業者であれば、スイング中にグリップを確保するのを助けるために、外側スリーブ(ここでは図示せず)の内側キャビティを内側スリーブ214上の適所に確保するための、任意の数の適切な異なる位置決めピン、バンプ、リブなどが存在することを理解するのであろう。
【0043】
次に図17を見ると、内側スリーブ214はゴルフクラブシャフト212の上に適切に配置されて示されており、位置決めリブ224は、ゴルフクラブシャフト212の縦軸に沿って延在されている。この態様では、位置決めリブ224がプレー中にゴルフクラブグリップのねじれを防止し、カスタムフィッティング中に外側スリーブの確実なフィッティングを提供する。内側スリーブ214はゴルフクラブシャフト212に永久的に又は一時的に接着剤を用いて適用され得、その結果、内側スリーブ214は任意の他のゴルフクラブシャフト上で除去又は再配置され得る。
【0044】
ゴルフクラブグリップの教育された消費者として、人はパター置き場に行き、カスタムフィットされたプロショップに行くと、ほぼ瞬時に異なるグリップを試すことができ、購入のために大きな情報を提供することの利点を理解することができます。先行技術のグリップシステムは、取り付けに11分から数時間かかり、それによってカスタムフィッティングのための瞬時に交換性できない。熟練したゴルファーにより良い購入経験を提供するために、数秒以内に彼らのクラブをカスタムフィットし、カスタムウェイトすることは、非常に重要な属性であろう。
【0045】
専門的なカスタムフィッターはバットキャップ及び/又はチップコレット凹部内に配置するために、自分の自由に使用できる様々なウェイトを有し、その結果、購入者は自分の希望に合うようにグリップフェースの様々な型、サイズ、又はプロファイルを感じることができるだけでなく、カスタムフィッターの打ち上げボールモニターを用いて、バット先端部又はコレット先端部にウェイトを配置することの様々な効果をテストするために、カスタムウェイトを一瞬のうちにテストアウトすることができる。この判定は、その特定の購入者にとって最も好ましいウェイト分布に関して、その場で正しく行うことができる。好ましいウェイト配分及びグリップフェースが決定されると、それらの特徴は、購入者のゴルフクラブシャフトに恒久的に取り付けることができる。カスタムフィッティングはこのような骨の折れる作業であったので、本発明は体験を非常に楽しく、はるかに正確にすることができる。
【0046】
そのような多成分ゴルフグリップはその遠位端にコネクタを有する近位端及び遠位端を有するゴルフグリップ本体と、ゴルフグリップ本体の遠位端でコネクタによって受容される相補的なコネクタを有する交換可能なウェイト調節可能なエンドキャップとを含み、エンドキャップは、金属、熱可塑性エラストマー、複合材料、エラストマー、熱可塑性エラストマー、ゴム、加硫ゴム、金属、炭素、グラファイト、グラフェン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される材料から作製される。エンドキャップは種々の交換可能なウェイトを受け入れるために内部に一体的に形成されたウェイトポートを有しており、その結果、ゴルフクラブ取付具は、シャフトからグリップ部を変えることなくウェイトを変えることができる。水平及び垂直方向の固定はエンドキャップを所定の位置に維持し、場合によっては、磁石の固定又は迅速な分離カップリングを用いて維持する。
【0047】
交換可能なウェイトは一般に、1グラム~100グラムで有用であり、一方、全体的なゴルフグリップ本体は、30グラム~200グラムである。
【0048】
さらに、本発明に従って製造された多成分ゴルフグリップは、グリップ本体の近位端に配置されるように適合された、交換可能で、取り外し可能で、ウェイト調節可能なチップコレットを有するゴルフグリップ本体を含む。チップコレットは、ゴルフグリップ本体の近位端に受容される一体の相補的コネクタを有する。エンドキャップと同様に、チップコレットはまた、好ましくは、金属、熱可塑性エラストマー、複合材料、エラストマー、熱可塑性エラストマー、ゴム、加硫ゴム、金属、炭素、グラファイト、グラフェン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される材料から作製される。チップコレットはまた、材料選択又は追加のウェイトによって各種交換可能な各種ウェイトを受け入れるために、その中に一体的に形成されたウェイトポートを有し、その結果、チップコレットの重さを容易に変更することができ、シャフトからグリップ部を取り外すことなく、その変更及び調整を迅速に行うことができる。ウェイトを変更することにより、スイング中にクラブの回転を遅らせたり加速したりするためのスイングウェイト、総ウェイト、バランスポイントを達成することができる。典型的には、ウェイトポートが3グラム~100グラムまでウェイトを調整するためにウェイトを受け取るように適合される。
【0049】
チップコレットは訓練のためにシャフトにクリップ留めするようにクラムシェル状の構造に構成することができ、シャフト上をスリップするための長手方向の割れ部と、ゴルフグリップ本体の近位端部の位置にスライドアップするその能力とを有し、リテーナ又はチップコレットキーパを受け入れるように構成することができる。クラムシェル構成は、クラムシェルの2つの半体を接続するリビングヒンジを有する。
【0050】
完全な特徴の交換可能で調節可能なゴルフグリップは可変ウェイト、電子チップ、センサー、ゲージ、レーザー、カメラ、バイオメトリクスを受け取るように構成された一体の受け取りポートを有するエンドキャップ本体を含み、エンドキャップはウェイト、チップ、センサー等を受容する空洞を含み、調整を行うために、プレーヤーがシャフトからゴルフグリップを取り外すことなくウェイトを交換することができ、かつプレーヤーがグリップの一部を取り外すことなくゴルフをプレーできるようになっている。
【0051】
(組み込み分析とセンサー)
また、本発明は、通常のゴルフプレー並びにトレーニングセッションのために本発明のゴルフグリップに埋め込まれた(組み込まれた)コンピュータチップ、センサー、レーザー、カメラ、ゲージ等のような、スイングアナリティクスのための多くの異なるタイプのデータ収集を含むことを想定している。いくつかの競合者は静止したトレーニング補助のために外部分析を使用し、一般に、これらの装置のいくつかは、スイングデータを検出するためにゴルファーに隣接して地面に配置される。明らかに、これらはゴルフクラブの外部にある。したがって、本発明の分析及びセンサーは、ゴルフグリップ自体に埋め込むことができるので、埋め込まれた分析及びセンサーを通常のプレーで使用することができる。ゴルフのラウンドを遊んでいる間に、従来技術の装置は自分が見ている間、又はビデオを撮っている間、カスタムフィッターによって使用されなければならず、ゴルフのラウンドをプレーしている間、連続的に使用することができない、さらに、一態様では、本発明がプレーヤーの胸部に突き出るように、又は下向きに突き出てスイングの方向及び経路を示すように、チップコレットから下に向かって出るように、エンドキャップから突き出るレーザー及び小さなカメラを想定している。
【0052】
更に、ゴルフグリップに埋め込まれたセンサーのこの内部本体の態様は他の重大な利益と共に、耐振動性、耐候性、検出器の適切な位置合わせ、互換性を提供する。外側に配置されたセンサー及びチップはデータ収集中に位置がずれたり、外部要素にさらされることによって全体的に劣化したりする可能性がある。
【0053】
センサーをゴルフクラブグリップ内に埋め込んで、グリップ圧測定、ゴルファーの脈拍数、血圧、及び商業的に入手可能なセンサーから可能な他の多くの異なるタイプのバイオメトリック分析などの半医療的測定も提供することができる。さらに、スイングメトリクスはゴルフクラブグリップと一体化することもでき、その結果、ゴルフのラウンド中に分析を進行させることができる。本発明は、これらのセンサー、チップ、レーザー、カメラ、ゲージ等をゴルフクラブグリップ内に備えているので、ゴルファーはホールからホールまでの自分のストロークを分析し、ゴルフのラウンド中に連続的な分析を行うことができる。これは、従来技術の装置では不可能である。本発明のエンドキャップ及びチップコレット内にポートを設けることによって、少なくとも2つのタイプの測定指標、すなわち、スイング分析及びヘルスケアバイオメトリクスが監視され、その結果、本発明のゴルフクラブグリップと一体化したデュアルチップ技術を実現することができる。
【0054】
測定・分析する指標としては、スイング軌道、長さ、フェース角(動的及び静的)、スピード、静的及び動的ロフト、インパクト位置、メトロノームのようなテンポなどが有益です。これらの指標を測定するために、加速度計、ジャイロメーター、慣性計、センサー、方位センサー、GPS、クラブロケーター、メトロノーム、レーザー、カメラ、マルチカメラ、ヒートマッパー、ドップラーレーダー、ひずみゲージ、圧電デバイスなどを利用します。これらのセンサーや分析の多くは、練習用とインプレー用のカテゴリーに分けられる。
【0055】
本発明を使用する場合、最初のベースライン又は開始点が有利に設定され、改善を測定し、収集されるスイング及びストロークデータの関連性を得ることができる。
【0056】
(デュアルチップ技術)
本発明のゴルフグリップアセンブリは、エンドキャップとチップコレットの両方に受容ポートを提供するので、デュアル先端技術が可能である。このデュアルチップ能力は、整合すべき少なくとも2つの異なる位置があるので、多数のセンサーにとって重要である。例えば、競合他社はそのエンドキャップにジャイロメーターを使用することができるかもしれないが、それらのジャイロメーターは極めて高価であり、かつ、著しく不正確である。エンドキャップとチップコレットの両方の受容ポートを利用することによって、今や互いに対して一致する2つの位置があるので、はるかに安価なジャイロメーターを利用することができる。これにより、はるかに良好なデータが提供され、精度が大幅に向上する。さらに、データ取得のための3つの位置、すなわち、エンドキャップ、チップコレット、及びグリップ本体自体の内部が有利である場合、センサー及び分析は、ゴルフグリップ本体内の中間に配置されてもよい。
【0057】
その結果、このデュアルチップ技術は、ブルートゥース(登録商標)によってスマートフォンに送信することができる、可能な分析、センサー、バイオメトリクス、及び他のメトリック分析データの量を劇的に増加させる。ゴルファーの健康状態は、高い脈拍数等の警告を与える警報を用いて監視することさえできる。また、本発明によって考えられるのは、ゴルフクラブグリップ自体に埋め込まれかつ/又は一体化された可聴メトロノームテンポ音発生器である。この場合も、これは、ゴルフプロがクラブを各種様式でスイングするように促している間に、ドライビングレンジ上だけではなく、ゴルフのラウンドに利用することができる。
【0058】
スマートフォン上にパーソナルコーチを有するように、開示されたセンサー及びコンピュータチップは、エンドキャップの受容ポート又はチップコレットに受容され、スイング分析装置として構成される。スマートフォンに接続されているブルートゥース(登録商標)のコンパニオンアプリと一緒に、ゴルファーがスイングをよく理解するのに役立つ。例えば、本発明によって行われる3三次元スイング分析では、クラブ速度、ハンド速度、クラブ平面、テンポ、バックスイング長さなどを含むスイングの最も重要な態様を測定し、分析することができる。任意の角度から3次元でスイングをレビューすることにより、スイングを記録することは、おそらく実際のスイングのビデオとさえ、履歴データを比較する方法を提供する。
【0059】
即時評価は、スマートフォンや他のスマートデバイスに表示される分析や評価を即座に受け取ることで可能になる。スマートフォンや他のスマートデバイスがトレーニングの焦点を合わせるのに役立つ。数回のスイングを行うことによって、多くの有用なデータポイントを処理して、各ゴルファーに合わせてカスタマイズされた適切なトレーニングプログラムを識別することができる。スイングをテストすることによって、プレーヤーは、どれくらい改善されたか、及び次にどこにトレーニングが集中されるべきかを見ることができる。
【0060】
(ボール打ち上げ監視システムと統合するための配信システムとしてのグリップメトリックス及び分析)
また、本発明は、センサーとコンピュータチップ、レーザーとカメラ、および上述した他のすべてのセンサーと測定指標によって検出された測定基準と分析が、プロのクラブフィッターがすでに所有しているボール打ち上げ監視システムに統合できる場合に、実質的な有用性を見出すことができる。本発明は、ブルートゥース(登録商標)によるか直接感知によるかにかかわらず、ボール打ち上げ監視会社との統合を企図するものである。
【0061】
(ねじり制御)
本発明のスイングゴルフクラブグリップ及び他の態様において、別の態様は、ゴルフスイング中に生じる遠心力を補正するためのねじれ制御記憶材料を組み込むことにより、ねじれ制御機構を含むものである。ゴルフクラブグリップの本体内にねじり制御材料を利用することにより、ゴルフグリップの回転が制限され、ゴルフクラブがゴルフボールと接触したときに、より良いフェース回転が提供される。これは、アンダーリストに内蔵されたねじりばねを利用することによって達成することができ、又はオーバーモールドグリップ材料に組み込むことができる。このようなねじり制御埋め込み材料は、クラブのスイング中に生じる回転ねじりに打ち消しバランスを提供します。スイングゴルフクラブが動作されるとき、遠心力は慣性モーメントによりクラブヘッドのトウを外側に投げ出す。この遠心力に抵抗する適切な対策のトーションスプリング材は、クラブヘッドのフェースプレートとその回転を打ち消すことができることを意味します。つまり、ゴルフクラブのフェースがより良い姿勢でボールに接触し、ばらつきの少ないまっすぐなドライブが可能になります。
【0062】
さらに、このねじり制御機能には、ソフトなグリップ圧を維持したままトルクを低減する手段も含まれています。グリップの感触からねじれ成分の変数を取り除くことで、圧力はより一定に保たれます。これを達成するために、本発明は、グリップ材料メモリに直接成形されたスパイラル構成のねじれたグラフェン、グリップに成形された圧電補強材、ばね鋼、強化ばね鋼などの金属、メモリ半硬質プラスチック及びゴルフスイング中の回転モーションに抵抗するためにある程度予めねじれたポリマーなどのいくつかのシナリオを想定している。ねじれたグラフェンは電気的接続性が高く、エンドキャップとチップコレットにセンサーを設置し、電気通信を行うことができるため、二重の機能を提供することができる。
【0063】
この材料は、製造時にあらかじめ撚りをかけているため、いわば力学的エネルギーがあらかじめ負荷されており、ゴルフクラブを振ると、あらかじめ撚りをかけた材料がスイング時の遠心力を打ち消すため、回転力に耐えることができるのだ。このような記憶材料は、現在、眼鏡、硬化バネ鋼ピックアップトラックのリフトゲートなどの用途で市販されている。いくつかの態様において、ばね鋼、記憶ポリマーなどは、ゴルフスイング中のねじれに抵抗するために、アンダーリスト、及び/又はゴム製グリップ複合体に円形断面で成形することができる。
【0064】
従って、この形状のゴルフスインググリップ本体は事前にスプリングされた対向回転により、実質的に低い又はトルクを示さない。打ち消しねじり制御機構は、スイングねじりばねを含むゴルフクラブのスイング中に自然に生じる表面トルクを打ち消す。打ち消しねじり制御機構は、右利き及び左利きのゴルファーの両方のための制御に適応するように作ることができる。
【0065】
(リモートバッテリ充電システム)
上述したデータ収集及びデータ表示システムに電力を供給することは、ゴルフバッグの下面に置かれた無線再充電プレートによって再充電することができる幾つかの再充電可能なバッテリからの電力を必要とするのであろう。充電式バッテーは、ゴルフグリップ本体に組み込まれ、電力を必要とするセンサー、レーザー、カメラ等と電気的に通信する。クラブをバッグに挿入すると、ゴルフグリップ本体内の充電式バッテリがバッテリ用充電器に密着して充電される。あるいは、クラブが揺れるたびにバッテリを再充電する圧電再充電システムが想定される。バッテリを再充電する適当な方法があれば、ここにユーティリティが見つかる。
【0066】
要約すると、本発明の様々な特定の態様、又は本発明の範囲内にある態様の概念及び特徴のいずれか又はすべてを使用することから生じる多数の利点が記載されている。本発明の交換可能なゴルフクラブグリップシステムは、ほぼ瞬間的なカスタムグリップフィッティング、又は自分のゴルフクラブの再グリップのために完全に使用されるように作用する。
【0067】
本発明のいくつかの好ましい局面の上記の説明は、例示及び説明の目的で提示された。本発明を包括的又は開示される正確な形態に限定することを意図するものではない。特定の態様に関する上記の教示に照らして、明らかな修正又は変形が可能である。この態様は本発明の原理及びその実際の応用を最もよく示すために選択され、説明され、それによって当業者は本発明を様々な態様で、意図される特定の使用に適した様々な改変を用いて最もよく利用することができる。
【0068】
(産業上の利用可能性)
本発明はスポーツ用品工業において有用であり、特にゴルフクラブ技術において有用である。
図1
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図6
図7
図8
図9A
図9B
図9C
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【手続補正書】
【提出日】2022-05-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0027】
図6は、コネクタ64及びチップコレット66を受け入れるロケーターディンプル80を示す、ゴルフグリップ62の近位端の分解斜視図である。この態様において、保持クリップ68は、チップコレットがグリップ62の近位端から出るシャフト上にスナップ嵌めされると、チップコレットを所定の位置に保持するために使用される。あるいは、チップコレット66がチップコレット66を所定の位置にクリップするためのリビングヒンジを有していてもよい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0028】
ゴルフグリップ78の遠位端まで振り返ると、コネクタ82及びロケーターディンプル80は、エンドキャップ72を受け入れるために適合されている。エンドリテーナプラグ74は、エンドキャップ72がリテーナファスナー76によって所定の位置に保持される前に、ゴルフグリップ78に圧入されてもよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0035】
次に図12を見ると、スインググリップに使用するのに適したねじ切りされたスプリットチップコレット164を開示する本発明のさらに別の態様が示されている。ゴルフグリップ160上の外側ねじ山162は、チップコレット164にねじ込まれた内側ねじ山166を受けるように適合されている。この構成において、チップコレット164は、ゴルフクラブのシャフトの上にスナップされ、ゴルフグリップ160の近位端に向かってスライドさせられ、固定のためにそこにねじ込まれることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0038】
次に図15を参照すると、本発明のさらに別の態様が示されており、符号210で全体が示されている交換可能なゴルフグリップシステムの分解図が示されており、このシステムはまた、ゴルフクラブシャフト212と、ゴルフクラブシャフト212上に受け入れられる内側スリーブ214と、内側スリーブ214上に支持される外側スリーブ216のグリップフェースとを含んでいる。バットキャップ218は外側スリーブ216のグリップフェースの遠位端に固定され、チップコレット220は外側スリーブ216のグリップフェースの近位端に交換可能に固定されるように適合される。バットキャップ218及びチップコレット220の両方は、様々なウェイト及び/又はセンサー又はレーザーを受け入れて、より良好なカスタムフィットゴルフグリップを提供するための凹部をその中に含むことができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0039】
図15は、交換可能なゴルフパター又はスインググリップが、カスタムフィッティングの目的で如何に迅速に交換可能であるかを示す図である。ゴルフクラブシャフト212は、内側スリーブ214及びチップコレット220を受け入れる。内側スリーブ214はゴルフクラブシャフト212から永久的に又は取り外し可能に取り外すことができ、内側スリーブ214はバットキャップ218が外側スリーブ216のグリップフェースの遠位端に固定される前に、外側スリーブ216のグリップフェースを受け入れるための基材として働く。外側スリーブ216のグリップフェースが、位置決めリブ224を外側スリーブ216の内側に窪んだ凹部と一致させることによって、内側スリーブ214の上を滑ると、バットキャップ218を利用して、カスタムフィッティングのために様々なウェイトを運ぶことができる。さらに、チップコレット220は任意選択で、カスタムフィッティングを可能にするために様々なウェイトを受け入れるためのキャビティ及び/又は凹部を含むこともでき、あるいは、スイング中にゴルファーに視覚を提供するためにレーザーを受容することもできる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0068】
(産業上の利用可能性)
本発明はスポーツ用品工業において有用であり、特にゴルフクラブ技術において有用である。
なお、本発明の参考態様として以下に示すものがある。
[参考態様1]
プレーヤーの固有の好みのためのカスタムフィットのためにスイング経路及びフェース回転変数を最適化するプロファイルを有する成形されたゴルフパターグリップ本体であって、
平坦なフロントパドルと、
該平坦なフロントパドルからパターグリップ本体の後部まで少なくとも中間に延びる実質的に平行な側面と、を備え、
前記パターグリップ本体の後部は、丸みを帯び、1/4~3/1の幅に対する深さの比率を有する、成形されたゴルフパターグリップ本体。
[参考態様2]
幅に対する深さの前記比率は4/1~2/1であり、より弧状経路及びフェース回転ストロークに影響を与え、かつ増加させる、参考態様1に記載の成形されたゴルフパターグリップ本体。
[参考態様3]
幅に対する深さの前記比率は1/3であり、少ないフェースの回転でまっすぐな軌道に影響を与える、参考態様1に記載の成形されたゴルフパターグリップ本体。
[参考態様4]
幅に対する深さの前記比率が1/1であり、より中立的な軌道とフェース回転に影響を与える、参考態様1に記載の成形されたゴルフパターグリップ本体。
[参考態様5]
前記成形されたゴルフパターグリップ本体はテーパー状ピストル型を有する、参考態様1に記載の成形されたゴルフパターグリップ本体。
[参考態様6]
前記成形されたゴルフパターグリップ本体の形状は実質的にテーパー状円筒形である、参考態様1に記載の成形されたゴルフパターグリップ本体。
[参考態様7]
前記成形されたゴルフパターグリップ本体は単一の一体部品から作られる、参考態様1に記載の成形されたゴルフパターグリップ本体。
[参考態様8]
前記成形されたゴルフパターグリップ本体は、複合材料、エラストマー、熱可塑性エラストマー、ゴム、加硫ゴム、金属、炭素、グラファイト、グラフェン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される材料で作られたアンダーリストの構造を含む、参考態様1に記載の成形されたゴルフパターグリップ本体。
[参考態様9]
前記アンダーリストが格子構造で作られている、参考態様8に記載の成形されたゴルフパターグリップ本体。
[参考態様10]
前記格子構造が、ハニカム状構成、トラス構成、キラルトラス構成、又は凹入ハニカム状セルラ格子、複合体、又は3D印刷複合体のいずれかである、参考態様9に記載の成形されたゴルフパターグリップ本体。
[参考態様11]
前記アンダーリストに接着されたグリップ層表面を有するオーバーモールドをさらに有する、参考態様8に記載の成形されたゴルフパターグリップ本体。
[参考態様12]
前記グリップ層表面は振動商数を有する、参考態様11に記載の成形されたゴルフパターグリップ本体。
[参考態様13]
前記グリップ層表面上にデュアルデプステクスチャを有するテクスチャ表面をさらに有する、参考態様12に記載の成形されたゴルフパターグリップ本体。
[参考態様14]
前記デュアルデプステクスチャはより深いチャネルのパターンを含み、表面粗さを高めるために内部のより浅いチャネルパターンを有する、参考態様13に記載の成形されたゴルフパターグリップ本体。
[参考態様15]
皮革、ポリウレタン、昇華型ポリエステル樹脂又はナイロン、ゴム、及びそれらの組み合わせからなる群から選択されるシート材料の外側被覆をさらに有する、参考態様8に記載の成形されたゴルフパターグリップ本体。
[参考態様16]
粘着性を高めるために前記外側被覆上に塗布された被膜をさらに含み、前記塗布された被膜は湿潤状態及び乾燥状態で滑り抵抗性を有し、紫外線安定化され、かつ耐汗性を有する、参考態様15に記載の成形されたゴルフパターグリップ本体。
[参考態様17]
プレーヤーの固有の好みに合わせたカスタムフィットのために、スイング経路とフェース回転変数を最適化するためのプロファイルを有する、ゴルフスインググリップ本体。
[参考態様18]
前記ゴルフスインググリップ本体の形状は実質的にテーパー状円筒形である、参考態様17に記載のゴルフスインググリップ本体。
[参考態様19]
前記ゴルフスインググリップ本体は単一の一体部品から作られる、参考態様17に記載の成形されたゴルフスインググリップ本体。
[参考態様20]
前記ゴルフスインググリップ本体が、複合材料、エラストマー、熱可塑性エラストマー、ゴム、加硫ゴム、金属、炭素、グラファイト、グラフェン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される材料から作られるアンダーリストの構造を含む、参考態様17に記載の成形されたゴルフスインググリップ本体。
[参考態様21]
アンダーリストは格子構造からなる、参考態様17に記載の成形されたゴルフスインググリップ本体。
[参考態様22]
前記格子構造が、ハニカム状構成、トラス構成、キラルトラス構成、又は凹状ハニカム状セルラ格子、複合体、又は3D印刷複合体のいずれかである、参考態様21に記載の成形されたゴルフスインググリップ本体。
[参考態様23]
前記アンダーリストに接着されたグリップ層表面を有するオーバーモールドをさらに有する、参考態様20に記載の成形されたゴルフスインググリップ本体。
[参考態様24]
前記グリップ層表面が振動商数を有する、参考態様23に記載の成形されたゴルフスインググリップ本体。
[参考態様25]
前記グリップ層表面上にデュアルデプステクスチャを有するテクスチャ表面をさらに有する、参考態様23に記載の成形されたゴルフスインググリップ本体。
[参考態様26]
前記デュアルデプステクスチャはより深いチャネルのパターンを有し、表面粗さを高めるために内部のより浅いチャネルパターンを有する、参考態様25に記載の成形されたゴルフスインググリップ本体。
[参考態様27]
皮革、ポリウレタン、昇華型ポリエステル樹脂又はナイロン、ゴム、及びそれらの組み合わせからなる群から選択されるシート材料の外側被覆をさらに有する、参考態様23に記載の成形されたゴルフパターグリップ本体。
[参考態様28]
粘着性を高めるために前記外側被覆上に塗布された被膜をさらに有し、前記塗布された被膜は湿潤状態及び乾燥状態で滑り抵抗性を有し、紫外線安定化され、かつ耐汗性を有する、で参考態様27に記載の成形されたゴルフスインググリップ本体。
[参考態様29]
前記ゴルフスインググリップ本体は予備ばね式逆回転により実質的に低いトルクを示すか、又は全くトルクを示さない、参考態様17に記載の成形されたゴルフスインググリップ本体。
[参考態様30]
ゴルフクラブのスイング中に自然に生じる表面トルクを打ち消すために、打ち消しねじり制御機構をさらに備える、参考態様29に記載の成形されたゴルフスインググリップ本体。
[参考態様31]
前記打ち消しねじり制御機構はスイングねじりばねを含む、参考態様30に記載の成形されたゴルフスインググリップ本体。
[参考態様32]
前記打ち消しねじり制御機構は右利き及び左利きのゴルファーを制御する、参考態様30に記載の成形されたゴルフスインググリップ本体。
[参考態様33]
多成分ゴルフグリップであって、
近位端及び遠位端を有し、該遠位端においてコネクタを有するゴルフグリップ本体と、
該ゴルフグリップ本体の遠位端において前記コネクタによって受容される相補的なコネクタを有する交換可能なウェイト調節可能なエンドキャップと、を備え、
前記エンドキャップは金属、熱可塑性エラストマー、複合材料、エラストマー、熱可塑性エラストマー、ゴム、加硫ゴム、金属、炭素、グラファイト、グラフェン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される材料から作製され、
前記エンドキャップは各種交換可能なウェイトを受容するために一体的に形成されたウェイトポートを有し、それにより、シャフトからグリップを変えることなく前記ウェイトを変えることができる、多成分ゴルフグリップ。
[参考態様34]
前記エンドキャップを所定の位置に保持するために水平及び垂直の両方の固定具をさらに備える、参考態様33に記載の多成分ゴルフグリップ。
[参考態様35]
磁石の固定具をさらに含む、参考態様33に記載の多成分ゴルフグリップ。
[参考態様36]
クイックディスコネクトカップリングをさらに含む、参考態様33に記載の多成分ゴルフグリップ。
[参考態様37]
1グラム~100グラムのウェイトをさらに含む、参考態様33に記載の多成分ゴルフグリップ。
[参考態様38]
前記ゴルフグリップ本体の全体が30グラム~200グラムである、参考態様33に記載の多成分ゴルフグリップ。
[参考態様39]
多成分ゴルフグリップであって、
近位端及び遠位端の両方を有し、前記近位端及び前記遠位端の両方に少なくとも1つのコネクタを有するゴルフグリップ本体と、
該ゴルフグリップ本体の近位端に配置されるように適合された、交換可能かつ取り外し可能なウェイト調整可能なチップコレットであって、前記ゴルフグリップ本体の近位端で前記コネクタによって受け入れられる一体の相補的コネクタを有するチップコレットと、を備え、
前記チップコレットは、金属、熱可塑性エラストマー、複合材料、エラストマー、ゴム、加硫ゴム、金属、炭素、グラファイト、グラフェン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される材料で作られ、
前記チップコレットは、様々な交換可能なウェイトを受け入れるために一体に形成されたウェイトポートを有し、材料選択又は追加のウェイトによって様々なウェイトを交換する能力を有し、それによって、前記チップコレットのウェイトを容易に変更することができ、シャフトからグリップを取り外すことなく迅速にその変更及び調整を行うことができ、それによって、スイングウェイト、総ウェイト、バランスポイントは、スイング中にクラブの回転を遅らせるか、又は加速する、多成分ゴルフグリップ。
[参考態様40]
前記ウェイトポートは、3グラム~100グラムまでウェイトを調整するためにウェイトを受け入れるように適合されている、参考態様39に記載の多成分ゴルフグリップ。
[参考態様41]
前記チップコレットは、トレーニングのために前記シャフトにクリップ留めするようにクラムシェル状構造に構成される、参考態様39に記載の多成分ゴルフグリップ。
[参考態様42]
前記チップコレットは、前記シャフト上をスリップするための長手方向の割れ部と、前記ゴルフグリップ本体の基端の位置にスライドアップする能力と、を有し、リテーナ又はチップコレットキーパを受け入れるように構成される、参考態様39に記載の多成分ゴルフグリップ。
[参考態様43]
ゴルフグリップの近位端に固定するための交換可能かつ調節可能なエンドキャップであって、
可変ウェイト、電子チップ、センサー、ゲージ、レーザー、カメラ、バイオメトリクスを受け入れるように構成された一体の受容ポートを有するエンドキャップ本体と、
前記エンドキャップを前記ゴルフグリップの遠位端に固定するためのエンドキャップリテーナと、を備え、
前記エンドキャップは、ウェイト、チップ、センサー等を受容することができ、プレーヤーは、調整を行うために、前記ゴルフグリップをシャフトから外さずにウェイトを交換することができ、シャフトから前記ゴルフグリップの如何なる部分を取り外すことなく、ゴルフをプレーすることができる、エンドキャップ。
[参考態様44]
ゴルフグリップ本体を有する交換可能かつ調整可能なゴルフグリップアセンブリであって、スイング経路、ショットの長さ、フェース角度(動的及び静的の両方)、スイング速度、静的及び動的ロフト、及びゴルファーのスイングのインパクト位置及びテンポを測定及び解析するためのセンサーを受容するように構成された、前記ゴルフグリップ本体内に一体化された受容ポートを備える、ゴルフグリップアセンブリ。
[参考態様45]
参考態様44に記載のゴルフグリップアセンブリにおいて、測定値を測定するために、加速度計、ジャイロメーター、慣性メータ及びセンサー、方位センサー、GPS、クラブロケーター、メトロノーム、レーザー、カメラ、複数のカメラ、ヒートマッパー、ドップラーレーダー、歪みゲージ、圧電デバイスのうちの少なくとも1つをさらに備える、参考態様44に記載のゴルフグリップアセンブリ。
[参考態様46]
内部に一体化された受容ポートを有するエンドキャップ及びチップコレットを更に有し、スイング経路、ショットの長さ、フェース角度、スイング速度、静的及び動的ロフト、衝撃位置及びテンポを測定及び解析するためのセンサーを受容する、参考態様44に記載のゴルフグリップアセンブリ。
【手続補正7】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
多成分ゴルフグリップであって、
近位端及び遠位端を有し、該遠位端においてコネクタを有するゴルフグリップ本体と、
該ゴルフグリップ本体の遠位端において前記コネクタによって受容される相補的なコネクタを有する交換可能なウェイト調節可能なエンドキャップと、を備え、
前記エンドキャップは金属、熱可塑性エラストマー、複合材料、エラストマー、熱可塑性エラストマー、ゴム、加硫ゴム、金属、炭素、グラファイト、グラフェン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される材料から作製され、
前記エンドキャップは各種交換可能なウェイトを受容するために一体的に形成されたウェイトポートを有し、それにより、シャフトからグリップを変えることなく前記ウェイトを変えることができる、多成分ゴルフグリップ。
【請求項2】
前記エンドキャップを所定の位置に保持するために水平及び垂直の両方の固定具をさらに備える、請求項に記載の多成分ゴルフグリップ。
【請求項3】
磁石の固定具をさらに含む、請求項に記載の多成分ゴルフグリップ。
【請求項4】
クイックディスコネクトカップリングをさらに含む、請求項に記載の多成分ゴルフグリップ。
【請求項5】
1グラム~100グラムのウェイトをさらに含む、請求項に記載の多成分ゴルフグリップ。
【請求項6】
前記ゴルフグリップ本体の全体が30グラム~200グラムである、請求項に記載の多成分ゴルフグリップ。
【請求項7】
多成分ゴルフグリップであって、
近位端及び遠位端の両方を有し、前記近位端及び前記遠位端の両方に少なくとも1つのコネクタを有するゴルフグリップ本体と、
該ゴルフグリップ本体の近位端に配置されるように適合された、交換可能かつ取り外し可能なウェイト調整可能なチップコレットであって、前記ゴルフグリップ本体の近位端で前記コネクタによって受け入れられる一体の相補的コネクタを有するチップコレットと、を備え、
前記チップコレットは、金属、熱可塑性エラストマー、複合材料、エラストマー、ゴム、加硫ゴム、金属、炭素、グラファイト、グラフェン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される材料で作られ、
前記チップコレットは、様々な交換可能なウェイトを受け入れるために一体に形成されたウェイトポートを有し、材料選択又は追加のウェイトによって様々なウェイトを交換する能力を有し、それによって、前記チップコレットのウェイトを容易に変更することができ、シャフトからグリップを取り外すことなく迅速にその変更及び調整を行うことができ、それによって、スイングウェイト、総ウェイト、バランスポイントは、スイング中にクラブの回転を遅らせるか、又は加速する、多成分ゴルフグリップ。
【請求項8】
前記ウェイトポートは、3グラム~100グラムまでウェイトを調整するためにウェイトを受け入れるように適合されている、請求項に記載の多成分ゴルフグリップ。
【請求項9】
前記チップコレットは、トレーニングのために前記シャフトにクリップ留めするようにクラムシェル状構造に構成される、請求項に記載の多成分ゴルフグリップ。
【請求項10】
前記チップコレットは、前記シャフト上をスリップするための長手方向の割れ部と、前記ゴルフグリップ本体の基端の位置にスライドアップする能力と、を有し、リテーナ又はチップコレットキーパを受け入れるように構成される、請求項に記載の多成分ゴルフグリップ。
【請求項11】
ゴルフグリップの近位端に固定するための交換可能かつ調節可能なエンドキャップであって、
可変ウェイト、電子チップ、センサー、ゲージ、レーザー、カメラ、バイオメトリクスを受け入れるように構成された一体の受容ポートを有するエンドキャップ本体と、
前記エンドキャップを前記ゴルフグリップの遠位端に固定するためのエンドキャップリテーナと、を備え、
前記エンドキャップは、ウェイト、チップ、センサー等を受容することができ、プレーヤーは、調整を行うために、前記ゴルフグリップをシャフトから外さずにウェイトを交換することができ、シャフトから前記ゴルフグリップの如何なる部分を取り外すことなく、ゴルフをプレーすることができる、エンドキャップ。
【請求項12】
ゴルフグリップ本体を有する交換可能かつ調整可能なゴルフグリップアセンブリであって、スイング経路、ショットの長さ、フェース角度(動的及び静的の両方)、スイング速度、静的及び動的ロフト、及びゴルファーのスイングのインパクト位置及びテンポを測定及び解析するためのセンサーを受容するように構成された、前記ゴルフグリップ本体内に一体化された受容ポートを備える、ゴルフグリップアセンブリ。
【請求項13】
請求項44に記載のゴルフグリップアセンブリにおいて、測定値を測定するために、加速度計、ジャイロメーター、慣性メータ及びセンサー、方位センサー、GPS、クラブロケーター、メトロノーム、レーザー、カメラ、複数のカメラ、ヒートマッパー、ドップラーレーダー、歪みゲージ、圧電デバイスのうちの少なくとも1つをさらに備える、請求項12に記載のゴルフグリップアセンブリ。
【請求項14】
内部に一体化された受容ポートを有するエンドキャップ及びチップコレットを更に有し、スイング経路、ショットの長さ、フェース角度、スイング速度、静的及び動的ロフト、衝撃位置及びテンポを測定及び解析するためのセンサーを受容する、請求項12に記載のゴルフグリップアセンブリ。
【国際調査報告】